JP7014225B2 - レンズ鏡筒、カメラボディ、カメラシステム - Google Patents
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Description
また、本発明のカメラボディは、レンズ鏡筒を着脱可能なカメラボディであって、前記レンズ鏡筒の第1筒と係合する第1係合部を有する第1筐体と、前記第1筐体の内側に配置され、前記レンズ鏡筒の第2筒と係合する第2係合部と光学系とを有する第2筐体と、を備え、前記第2筐体は、前記第2筒と前記第2係合部との係合状態を検知する検知部を有する構成とした。
また、本発明のカメラシステムは、カメラボディとレンズ鏡筒とが着脱可能なカメラシステムであって、前記カメラボディは、第1筐体と、撮像素子を有する第2筐体と、を備え、前記レンズ鏡筒は、前記第1筐体と係合する第1筒と、光学系を有し、前記第2筐体と係合する第2筒と、を備え、前記カメラボディ又は前記レンズ鏡筒は、前記第2筐体と前記第2筒との係合状態を検知する検知部を有する構成とした。
以下の説明において、理解を容易にするために、必要に応じてピッチ軸P、ヨー軸Y、ロール軸Rという文言を用いる。実施形態において、ピッチ軸Pは、レンズ鏡筒3をカメラボディ2に装着した際に、撮影者が光軸を水平として横長の画像を撮影する場合のカメラボディ2の位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左右方向に延在する軸である。ヨー軸Yは、正位置において上下方向に延在する軸である。ロール軸Rは、正位置において光軸方向に延在する軸である。よって、ピッチ軸P、ヨー軸Y、ロール軸Rは、互いに直交している。なお、「直交」とは厳密に90度だけでなく、製造誤差や組立誤差によって90度から、若干ずれた範囲も含まれる。
また、ピッチ軸Pを中心とした回転をピッチング、ヨー軸Yを中心とした回転をヨーイング、ロール軸Rを中心とした回転をローリングとする。さらに、ピッチングの方向をピッチ方向、ヨーイングの方向をヨー方向、ローリングの方向をロール方向とする。
また、ピッチ軸Pに沿った方向又はヨー軸Yに沿った方向をシフト方向とする。
図1Aは、第1実施形態のレンズ鏡筒3と、カメラボディ2とを備えるカメラシステム1のシステム構成図である。図1Bは、第1実施形態のレンズ鏡筒3と、カメラボディ2とを備えるカメラシステム1のシステム構成を簡素化して示した図である。なお、図1Aと図1Bとは、同じカメラシステム1を示しているので、これらの図は、例えば、一方の図に含まれていない構成については、他方で補うものとし、これらは相互に補完するものである。
カメラシステム1は、ズーム可能なシステムであってもよいし、ズームのできないシステムであってもよい。
本実施形態のレンズ鏡筒3は、カメラボディ2に対して着脱可能である。また、レンズ鏡筒3は、縮筒状態(非撮影状態,収納状態,沈胴状態)と、伸長状態(撮影状態)との間で伸縮可能である。
レンズ鏡筒3は、図1A,1Bのシステム構成図に示すように、結像光学系であるレンズ群Lを内部に保持するレンズ内殻302、レンズ内殻302の外周に配置された筐体320、及び筐体320の外周に配置されたレンズ外殻301(例えば、固定筒)等を備える。レンズ内殻302と筐体320とを合わせてレンズ内殻としてもよい。
図1A,1Bに示すようにレンズ鏡筒3のレンズ内殻302は、レンズ群Lと、シフト方向防振システム330と、ブレ検出部325と、レンズ内殻マウント326と、を備える。
また、レンズ内殻302は、レンズ内殻302を筐体320に対して、ピッチ方向に駆動するピッチ駆動部322の一部を備える。
ブレ検出部325は、ジャイロセンサ等があげられる。1つのセンサで構成されてもよいし、複数のセンサで構成されてもよい。
筐体320は、ピッチ駆動部322とピッチ方向回転検出部323とを備える。ピッチ駆動部322は、レンズ内殻302をピッチ方向に駆動する。ピッチ駆動部322が駆動されると、レンズ内殻302はピッチ軸Pを中心としたピッチ方向に回転する。
ヨー駆動部312が駆動すると、筐体320が、レンズ外殻301に対してヨー方向に駆動される。それに伴って、レンズ内殻302もヨー方向に駆動される。
レンズ外殻301は、図1A,1Bに示すように、ヨー駆動部312と、ヨー方向回転検出部313と、操作部材315、レンズ外殻マウント310と、レンズ制御部314と、を備える。ヨー駆動部312は、筐体320をヨー方向に駆動する。ヨー方向回転検出部313は、筐体320のヨー方向の回転を検出する。言い換えると、ヨー方向回転検出部313は、ヨー駆動部312の駆動量を検出する。ヨー方向回転検出部313が筐体320の回転量(又はヨー駆動部312の駆動量)を検出することで、筐体320(又はピッチ駆動部322)が正確に駆動されているかを判断することができる。操作部材315は、使用者によって操作される部材である。
レンズ外殻マウント310は、通信又は通電用の接点311を備える。また、レンズ外殻マウント310は、レンズ外殻結合部316を備える形状である。
レンズ制御部314は、シフト駆動部332、ピッチ駆動部322、ヨー駆動部312を制御する。また、レンズ制御部314は、後述する操作部材315を使用者が操作した場合、レンズ群Lを光軸方向に移動させ、焦点距離を変更させる。
レンズ外殻301とレンズ内殻302との間は、フレキシブルプリント配線板(以下、FPC)等の配線部により電気的に接続されている。
次に、カメラボディ2の説明をする。
図1A,1Bのシステム構成図に示すように、カメラボディ2は、ボディ内殻202と、ボディ外殻201(例えば、ボディ固定部)とを備える。
また、ボディ外殻201とボディ内殻202との間は、FPC等の配線で電気的に接続されている。
このカメラシステム1において、カメラボディ2のボディ外殻201とレンズ鏡筒3のレンズ外殻301とが結合して一体になる。また、カメラボディ2のボディ内殻202とレンズ鏡筒3のレンズ内殻302とが結合して一体になる。この状態で、ブレ検出部325がピッチ方向又はヨー方向のブレを検出すると、その出力信号に基づいて、レンズ制御部314は、ブレ検出部325が検出したブレを打ち消す方向にヨー駆動部312及びピッチ駆動部322を駆動する。その結果、ブレ補正が実行される。撮影者の手ブレ等に起因する被写体像の像ブレが補正される。また、シフト方向防振システム330を用いるレンズシフトブレ補正を同時に、又は、選択的に行うようにすることもできる。さらに、図示しない駆動部で、撮像素子220をシフト方向、ピッチ方向、ヨー方向、ロール方向のいずれかに駆動して行うブレ補正を同時に又は選択的に行うようにしてもよい。
図2は、ボディ制御部215が行う処理を示すフローチャートである。
図2に示すフローチャートでは、以下の3種類のブレ補正を実行可能である。
(1)一体駆動ブレ補正:レンズ内殻302とボディ内殻202とを一体で駆動して行うブレ補正。
(2)レンズブレ補正:シフト方向防振システム330で行うブレ補正。防振光学系LBをシフト方向に駆動して像ブレを補正する。
(3)撮像素子ブレ補正:撮像素子220を移動させて行うブレ補正。
カメラボディ2の電源がONされて動作が開始すると、ステップ(以下、Sとする)110では、ボディ制御部215は、スルー画の表示中又は動画の撮影中であるか否かを判断する。スルー画の表示中又は動画の撮影中である場合には、S120へ進む。スルー画の表示も動画の撮影も行っていない場合には、S160へ進む。
このS190で行われるブレ補正指示は、S120において確認したブレ補正モードに対応した指示を行う。具体的には、S120でブレ補正のモードが一体駆動ブレ補正モードであった場合、ボディ制御部215はピッチ駆動部322及びヨー駆動部312を駆動する指示をレンズ鏡筒3へ送信する。ヨー駆動部312及びピッチ駆動部322をどの方向にどれだけ駆動するかの演算は、S130で検出されたブレに基づいてボディ制御部215が演算し、レンズ鏡筒3へ送信する。
また、S120でブレ補正のモードがレンズブレ補正モードであった場合、ボディ制御部215はシフト方向防振システム330を制御する指示をレンズ鏡筒3へ送信する。シフト方向防振システム330の制御内容は、S130で検出されたブレ量に基づいてボディ制御部215が演算し、レンズ鏡筒3へ送信する。
また、S120でブレ補正のモードが撮像素子ブレ補正モードであった場合、ボディ制御部215は撮像素子駆動部223を駆動させる。撮像素子駆動部223を駆動させることで、撮像素子220をピッチ方向、ヨー方向、ロール方向、シフト方向の何れかの方向に駆動することができる。これによって像ブレの補正を行う。ブレ補正のモードが撮像素子ブレ補正モードであった場合には、ブレ補正指示をレンズ鏡筒3へ送信する必要はなく、ボディ制御部が撮像素子駆動部223を制御すればよい。
レンズ制御部314は、ボディ制御部215からの指示にしたがい、各アクチュエータ(ヨー駆動部312、ピッチ駆動部322、シフト方向防振システム330が備えるシフト駆動部332)を駆動する制御を行う。
ボディ制御部215が行うブレ補正の演算においては、少なくとも、ブレ検出部325の検出値と、ブレ検出部325の設置位置に関する情報と、レンズ鏡筒3の重心位置情報(又はレンズ内殻302の重心位置情報)とが必要となる。これらの情報を用いて、各ブレ補正に必要なブレ補正指示のパラメータを演算し、これをレンズ制御部314へ送信する。なお、ブレ補正の演算はレンズ制御部314が行ってもよい。
S170では、ボディ制御部215は、静止画の表示を継続し、S150へ戻る。
S210では、レンズ制御部314は、ブレ補正指示(図2のS140でボディ制御部215が送信するブレ補正指示)をカメラボディ2から受信しているか否かの判断を行う。ブレ補正指示を受信している場合には、S220へ進み、ブレ補正指示を受信していない場合には、S230へ進む。
上述したように、本実施形態のレンズ鏡筒3は、レンズ外殻301に設けられたレンズ外殻結合部316と、レンズ内殻302に設けられたレンズ内殻結合部317とを備えている。また、カメラボディ2は、ボディ外殻201に設けられたボディ外殻結合部216と、ボディ内殻202に設けられたボディ内殻結合部217とを備えている。
これら各結合部によってバヨネットが構成される。レンズ外殻結合部316とボディ外殻結合部216とが結合(係合でもよい。)又は分離可能である。同様に、レンズ内殻結合部317とボディ内殻結合部217とが結合(係合でもよい。)又は分離可能である。これらの結合又は分離はバヨネットで行われる。このような構成とすることにより、レンズ鏡筒3がカメラボディ2に対して着脱自在な構成となっている。
レンズ内殻302とボディ内殻202との着脱を行えるようにする構成として、レンズ内殻302をレンズ外殻301に対して所定位置で固定(ロック)するロック機構があげられる。
図4は、レンズ内殻302をレンズ外殻301に対してロックするレンズロック機構の一例を説明する図である。図4(a)はロック状態、図4(b)は非ロック状態を示す。
ロックリング403の周囲には、ギア部404が形成され、また、ウォームギア402とギア部404との間には、ギア部材405が配置されている。
そうすると、ロックリング403の内周側に設けられた突部406がレンズ内殻302に設けられた突部407と接触してこれを押さえる。
これにより、レンズ内殻302がレンズ外殻301に対して固定される。
そうすると、ロックリング403の内周側に設けられた突部406と、レンズ内殻302の突部407とが非接触状態となり、レンズ内殻302のレンズ外殻301に対する固定が解除される。
なお、カメラボディ2とレンズ鏡筒3との着脱に連動して、機械的にロックリング403を回転させてもよい。
図5は、ボディ内殻202をボディ外殻201に対してロックするボディロック機構の一例を説明する図である。図5(a)は、ボディ内殻202と、ボディ外殻201とがロックされている状態、図5(b)は、ボディ内殻202と、ボディ外殻201とのロックが解除された状態を示す。
図5のボディロック機構では、不図示のアクチュエータにより駆動されるツメ部241,242がボディ外殻201に設けられている。このツメ部241,242が移動させられることにより、ロック状態とロック解除状態とを切換えることができる。なお、カメラボディ2とレンズ鏡筒3との着脱に連動して、機械的にツメ部241,242を移動させてもよい。
レンズ鏡筒3は、レンズ外殻301に対してレンズ内殻302が揺動自在に支持されているため、レンズ内殻302が自重で落ちている状態や、レンズ外殻301に対してレンズ内殻302が傾斜した状態が考えられる。このような状態でレンズ鏡筒3をカメラボディ2に装着しようとすると、レンズ外殻301の回転軸とレンズ内殻302の回転軸とがずれているため、カメラボディ2にレンズ鏡筒3を円滑に取り付けることができないことがある。ボディ内殻202とボディ外殻201についても同様である。
図6は、軸合わせ機構を光軸と平行に被写体側から見た正面図である。
この軸合わせ機構は、図6に示すように、レンズ内殻302がその回転軸を中心として回転するのに伴って、レンズ内殻結合部317(例えば、爪部)が、ボディ内殻マウント224に内径が漸減するように設けられたガイド部材224cに案内されつつ回転することにより、レンズ内殻302とレンズ外殻301とが係合する。
カメラシステム1では、上述したように、内殻側が外殻側に対して自由度を持っている。したがって、カメラボディ2にレンズ鏡筒3を取り付ける際に、レンズ内殻302の回転量(回転角度)が不足して、ボディ内殻結合部217とレンズ内殻結合部317との結合が正しく行われない状態となることが考えられる。
図7は、カメラボディにレンズ鏡筒を取り付ける手順を示す図である。光軸と平行に被写体側から見た正面図である。
ボディ外殻結合部216とレンズ外殻結合部316とが係合を開始する前に、ボディ内殻結合部217とレンズ内殻結合部317とが係合し始めるように構成されている。
上述した1-1から1-3の機構を単独で構成してもよいし、適宜組み合わせてもよい。
また、カメラシステム1は、結合部の緩みを防止する機構(結合部の保持機構)を設けている。例えば、レンズ内殻結合部317とボディ内殻結合部217とがバヨネットの機構で係合している場合、レンズ内殻結合部317とボディ内殻結合部217との光軸方向の相対的なずれは発生しにくいが、光軸を中心とした回転方向のずれは発生するおそれがある。よって、この光軸を中心とした回転方向のずれを抑制する機構を説明する。
具体的には、カメラシステム1は、レンズ内殻結合部317とボディ内殻結合部217との結合を保持(固定、ロック)する内殻結合保持機構を備える。また、レンズ外殻結合部316とボディ外殻結合部216との結合を保持(固定、ロック)する外殻結合保持機構を備える。したがって、カメラシステム1の使用中にボディ内殻202とレンズ内殻302とが光軸を中心とした回転方向にずれてしまい、結合(係合)が外れてしまうことを防ぐことができる。また、カメラシステム1の使用中にボディ外殻201とレンズ外殻301とが光軸を中心とした回転方向にずれてしまい、結合(係合)が外れてしまうことを防ぐことができる。なお、外殻結合保持機構及び内殻結合保持機構は、どのような方式のものでもよく、例えば、機械的、電気的、磁気的なものを用いることができる。
なお、この保持機構は外殻結合保持機構のみ備えてもよい。外殻に対する内殻の可動範囲はある程度規制されているため、外殻側がしっかりと結合(係合)されていれば内殻側の結合(係合)が外れてしまう可能性は低いからである。つまり、外殻結合保持機構を備えれば、内殻側の結合(係合)を保持することができる。内殻結合保持機構も備えることで、内殻側の光軸を中心とした回転方向のずれも抑制することができる。
具体的には、例えば、図8(a)に示すように、外殻マウント結合ピン231により、ボディ外殻結合部216とレンズ外殻結合部316との結合をロックして、レンズ外殻301をボディ外殻201に固定する。外殻マウント結合ピン231は、ばね234により図中の下方へ付勢されている。
外殻側については、使用者が目視で容易にその状態を確認できるのに対して、内殻側は使用者が目視で確認することができない。よって、使用者は、レンズ内殻302とボディ内殻202とが正しく結合されたか否かを目視で確認することができない。
よって、本実施形態のカメラシステム1は、内殻同士が正しく結合されているか否かを検知(検出)する検知部を備えている。言い換えると、内殻同士の係合状態を検知する検知部を備える。
図1A,1B及び図7に示したように、ボディ内殻202には、結合検知部240が設けられている。また、レンズ内殻302には、結合検知部340が設けられている。これら結合検知部240と結合検知部340とにより、内殻同士が正しく結合されているか否かを検知することができる。このような検出部は、通信又は通電ができる。
ボディ内殻202とレンズ内殻302とが正しく結合されていない状態(例えば図7(a)(b)(c)等)では、結合検知部240と結合検知部340とは、接触していない。
一方、ボディ内殻202とレンズ内殻302とが正しく結合された状態(例えば、図7(d)等)では、結合検知部240と結合検知部340とは接触する。結合検知部同士は接触することにより、通電又は通信をすることができる。
よって、結合検知部240と結合検知部340とが接触し、通電又は通信を検知した場合、レンズ内殻302とボディ内殻202とは正確に結合されたと判断できる。また、結合検知部240と結合検知部340とが接触されず、通電又は通信が検知されない場合は、レンズ内殻302とボディ内殻202とは正確に結合されていないと判断できる。このような判断は、レンズ制御部314が行ってもよいし、ボディ制御部215が行ってもよい。結合検知部240及び結合検知部340を設けたことにより、外観からは判断できないボディ内殻202とレンズ内殻302との結合状態を判断することができる。
カメラボディ2の電源がONされて動作が開始すると、S310では、ボディ制御部215は、結合検知部240及び結合検知部340の通電(又は通信)が正しく行われているか否か、すなわち、ボディ内殻202とレンズ内殻302とが正しく結合(係合)された状態にあるか否かを判断する。S310で、通電又は通信が行われている(レンズ内殻302とボディ内殻202とが結合されている)と判断した場合はS320へ進む。通電又は通信が行われていない(レンズ内殻302とボディ内殻202とが結合されていない)と判断した場合はS340へ進む。
S330では、ボディ制御部215は、電源がOFFされたか否かの判断を行う。電源がOFFされていなければ、S310へ戻り、電源がOFFされていれば、動作を終了する。
カメラシステム1は、何らかの原因でレンズ内殻302がボディ内殻202に強固に取り付けられてしまい外すことが困難な場合においても、カメラボディ2とレンズ鏡筒3とを取り外すことができるように、強制解除機構をさらに備えている。ここで、レンズ内殻302がボディ内殻202に強固に取り付けられている場合とは、例えば、レンズ内殻結合部317が変形等の異常状態のままボディ内殻結合部217に取り付けてしまい、取外しが困難になってしまった場合が考えられる。また、カメラボディ2にレンズ鏡筒3が取り付けられている状態でカメラシステム1が落下等すると、ボディ外殻201又はレンズ外殻301に対して、ボディ内殻202又はレンズ内殻302が斜めに取り付けられた状態になってしまい、レンズ鏡筒3の取外しが困難になる場合が考えられる。このような場合には、何ら対策(例えば、本実施形態における強制解除機構)が設けられていないと、レンズ外殻301を回転させても、レンズ内殻302とボディ内殻202との結合が解除されないおそれがある。その場合には、カメラボディ2からレンズ鏡筒3を取り外すことができなくなってしまう。
図10は、結合解除機構の概要を示す図である。
この結合解除機構は、図10に示すように、レンズ外殻301の長孔301aに昇降自在(レンズ外殻301の径方向に移動自在)に必要に応じて取り付け可能な操作ピン303と、レンズ内殻302の表面に形成された嵌合穴302aと、から構成されている。ここで、長孔301aは、レンズ外殻301の周方向(回転方向)に沿って延在するように形成されている。
以上の説明では、レンズ内殻結合部317、レンズ外殻結合部316、ボディ内殻結合部217、ボディ外殻結合部216は、バヨネット形状を構成する例を挙げて説明した。しかし、マウントの形態はバヨネット型に限るものではなく、他の構成としてもよい。例えば、ピン、ばね、磁石等があげられる。
図11は、内殻側のマウント構成の変形形態を示す図である。
この変形形態は、上述したバヨネット方式に代えて、ピン係合方式を採用したものである。
本実施形態のカメラシステム1では、先に述べたように、ボディ外殻201の被写体側端部には、通信又は通電用の接点211が設けられている。また、レンズ外殻301のボディ側端部には、通信又は通電用の接点311が設けられている。したがって、カメラボディ2とレンズ鏡筒3との間の電気信号及び電力の授受は、全て外殻側で行うことができる。これにより、レンズ内殻302又はボディ内殻202を備えていない従来のカメラシステムがレンズ外殻301又はボディ外殻201に結合された場合であっても、従来のカメラシステムと通信又は通電が可能である。よって、従来のカメラシステムをカメラシステム1に着脱して使用することができる。
また、ヨー駆動部312又はピッチ駆動部322はレンズ外殻301に備えられているので、ヨー駆動部312又はピッチ駆動部322が配置されている外殻側でカメラボディ2とレンズ鏡筒3との間の電気信号及び電力の授受を行うこととすれば、内部におけるFPC等の数及び大きさを最小限に抑えることが可能である。FPCが内殻と外殻との間に配置されると、内殻の揺動にとっては、負荷となることからも、FPCを減らすことは、カメラシステム1においては、大きな効果をもたらすこととなる。
なお、カメラシステム1のレンズ鏡筒3は、レンズ内殻302がレンズ外殻301から光軸方向に沿って後方(カメラボディ2側)に突出しないように構成されている。そのため、ボディ内殻202を備えていないカメラボディに装着された場合でも、装着時はもちろんのことブレ補正時にも、レンズ内殻302がカメラボディの部品(ミラー、シャッター等)と干渉するおそれはない。また、ボディ内殻202を備えていないカメラボディにレンズ鏡筒3が装着された場合に、アクチュエータ(図示せず)でレンズ内殻302全体を前方(被写体側)に移動させることにより、レンズ内殻302がカメラボディの部品と干渉しないようにすることもできる。
図12Aは、第2実施形態のレンズ鏡筒3と、カメラボディ2とを備えるカメラシステム1のシステム構成図である。図12Bは、第2実施形態のレンズ鏡筒3と、カメラボディ2とを備えるカメラシステム1のシステム構成を簡素化して示した図である。なお、先の図1A及び図1Bの関係と同様に、図12Aと図12Bとは、同じカメラシステム1を示しているので、これらの図は、例えば、一方の図に含まれていない構成については、他方で補うものとし、これらは相互に補完するものである。
第2実施形態に係るカメラシステム1は、図12A,12Bに示すように、カメラボディ2側の接点211が、ボディ外殻201ではなくボディ内殻202に設けられている。また、ボディ制御部215は、カメラボディ2のボディ外殻201ではなくボディ内殻202に設けられている。
また、レンズ鏡筒3側の接点311が、レンズ外殻301ではなくレンズ内殻302に設けられている。また、レンズ制御部314は、レンズ鏡筒3のレンズ外殻301ではなくレンズ内殻302に設けられている。
その他の構成については、上述した第1実施形態と基本的に同様であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能である
2 カメラボディ
3 レンズ鏡筒
201 ボディ外殻
202 ボディ内殻
210 ボディ外殻マウント
211 接点
212 バッテリ
213 操作部材
214 表示部
215 ボディ制御部
216 ボディ外殻結合部
217 ボディ内殻結合部
218 画像処理部
220 撮像素子
223 撮像素子駆動部
224 ボディ内殻マウント
224c ガイド部材
224d 係止穴
224e マグネット
224f マウント本体
231 外殻マウント結合ピン
232 内殻マウント結合ピン
233 連動レバー
240 結合検知部
241 ツメ部
242 ツメ部
301 レンズ外殻
301a 長孔
302 レンズ内殻
302a 嵌合穴
303 操作ピン
310 レンズ外殻マウント
311 接点
312 ヨー駆動部
313 ヨー方向回転検出部
314 レンズ制御部
315 操作部材
316 レンズ外殻結合部
317 レンズ内殻結合部
320 筐体
322 ピッチ駆動部
323 ピッチ方向回転検出部
325 第1ブレ検出部
326 レンズ内殻マウント
326b 凹部
326c コイルスプリング
326d 係合ピン
326f マウント本体
330 シフト方向防振システム
332 シフト駆動部
340 結合検知部
401 モータ
402 ウォームギア
403 ロックリング
404 ギア部
405 ギア部材
406 突部
407 突部
L レンズ群
Claims (8)
- カメラボディを着脱可能なレンズ鏡筒であって、
前記カメラボディの第1筐体と係合する第1係合部を有する第1筒と、
前記第1筒の内側であって且つ前記第1筒に対して揺動可能に配置され、前記カメラボディの第2筐体と係合する第2係合部と光学系とを有する第2筒と、
手振れ量を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記手振れ量に基づいて、前記第1筒に対して前記第2筒を揺動する駆動部と、を備え、
前記第2筒は、前記第2筐体と前記第2係合部との係合状態を検知する検知部を有するレンズ鏡筒。 - 前記検知部は、通信又は通電により前記係合状態を検知する
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記検知部が検知した前記係合状態を報知する報知部を備える
請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記報知部は、前記第2筐体と前記第2係合部とが係合されていないことを報知する
請求項3に記載のレンズ鏡筒。 - 前記駆動部は、光軸と直交する軸を中心とした回転方向へ前記第2筒を駆動する
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。 - 前記検知部によって前記第2筐体と前記第2係合部とが係合されていることが検知された場合、前記駆動部は動作可能である
請求項5に記載のレンズ鏡筒。 - レンズ鏡筒を着脱可能なカメラボディであって、
前記レンズ鏡筒の第1筒と係合する第1係合部を有する第1筐体と、
前記第1筐体の内側であって且つ前記第1筐体に対して揺動可能に配置され、前記レンズ鏡筒の第2筒と係合する第2係合部と撮像素子とを有する第2筐体と、を備え、
前記第2筐体は、検出された手振れ量に基づいて、駆動部によって前記第1筐体に対して揺動し、
前記第2筐体は、前記第2筒と前記第2係合部との係合状態を検知する検知部を有する
カメラボディ。 - カメラボディとレンズ鏡筒とが着脱可能なカメラシステムであって、
前記カメラボディは、
第1筐体と、
前記第1筐体の内側であって且つ前記第1筐体に対して揺動可能に配置され、撮像素子を有する第2筐体と、を備え、
前記レンズ鏡筒は、
前記第1筐体と係合する第1筒と、
前記第1筒の内側であって且つ前記第1筒に対して揺動可能に配置され、光学系を有し、前記第2筐体と係合する第2筒と、を備え、
前記カメラボディ又は前記レンズ鏡筒は、前記第2筐体と前記第2筒との係合状態を検知する検知部と、前記第1筐体及び前記第1筒に対して前記第2筐体及び前記第2筒を揺動する駆動部と、手振れ量を検出する検出部と、を有し、
前記駆動部は、前記検出部が検出した前記手振れ量に基づいて、前記第1筐体及び前記第1筒に対して前記第2筐体及び前記第2筒を揺動する
カメラシステム。
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