JP2010191007A - 電子機器用ソフトケース - Google Patents

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Abstract

【課題】水中における防水性を確実に保持しつつ水中における電子機器の操作部材の回転操作を簡単に行う上で有利な電子機器用ソフトケースを提供する。
【解決手段】軸部86は、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を軸方向に圧縮し軸受孔82の内周面を軸部86の外周面に弾接させた状態で軸受孔82に回転可能に取り付けられている。ケース本体側操作部材78のスカート部88を回転操作すると、回転用部材90を介してモードダイヤル16Fが回転操作される。その際に、軸部86と軸受孔82との間隙からのソフトケース20内部への水の浸入が阻止される。また、外力によりケース本体側操作部材78が倒されても、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を軸方向に圧縮されていることから、軸受孔82と軸部86との間に間隙が形成されることが防止され、ソフトケース20内部への水の浸入が阻止される。
【選択図】図24

Description

本発明は電子機器用ソフトケースに関する。
デジタルスチルカメラなどの電子機器を汚れや衝撃、あるいは傷つきから保護するために、電子機器を収納する保護用のソフトケースが提供されている(特許文献1参照)。
また、PC(ポリカーボーネート)などの硬質の合成樹脂材料で形成され、電子機器を防水状態で収納する防水ケースが提供されている(特許文献2参照)。
上述のソフトケースは、シリコンやエラストマーなどの材料で形成され、軽量化、薄型化が図られ、耐衝撃性に優れている。
ソフトケースは、電子機器を挿脱するための開口部が形成されていることから、材料自体が防水性を有していても、電子機器を水中や水辺などの常時水に接する環境で使用する際には不適である。
このようなソフトケースとして、電子機器を挿脱するための開口部を、電子機器の表示面に合わせ、ソフトケースが電子機器に装着された状態で、開口部から表示面をソフトケースの外部に露出させるようにしたものが提供されている。
上述の防水ケースは、2つ分割体からなり、それら分割体が合わさることで内部に液密な空間が形成され、電子機器はこの液密な空間に収容されて水中などで使用されている。
したがって、従来の防水ケースは、電子機器より一回り大きい箱型の形状となっており、コンパクト化を図る上で不利がある。
特開2006−196776 特開2008−281704
ところで、上記ソフトケースが電子機器の筐体に装着され表示面が開口部から露出した状態では、開口部を除いたソフトケースの残りの部分が筐体を覆うことになる。
そこで、従来の防水ケースと同様の硬質材料で形成されたハードケースを用意し、このハードケースにより開口部の周囲のソフトケース部分を筐体に押し付けると共に、ハードケースにより開口部を覆う。するとソフトケースとハードケースとで防水ケースを構成することができる。
したがって、防水が必要ない環境下では電子機器にソフトケースのみを装着して使用しておき、防水が必要になったときだけ、ソフトケースの上からハードケースを装着すればよい。
このようにすれば、軽量でかつ薄型のソフトケースとコンパクトなハードケースを利用して防水を行うことができるため、利便性の向上を図る上で好ましい。
一方、電子機器の筐体に回転操作される操作部材が設けられている場合、該操作部材をソフトケースの外部から回転操作する操作部をソフトケースに設ければよい。
このような操作部として、ソフトケースに設けた軸受孔と、軸受孔に挿通した軸部と、軸部の一端に設けられソフトケースの内部で操作部材に係合する係合部と、軸部の他端に設けられソフトケースの外部で回転操作される摘み部とを備えるものが考えられる。
しかしながら、このようなソフトケースとハードケースを装着した防水状態で電子機器を水中に浸漬させた場合、ソフトケースは柔軟性を有していることから摘み部に外力が作用して軸部が倒れると、軸受孔を構成するソフトケース部分が容易に変形する。
そのため、軸部と軸受孔との間に隙間が発生し、この隙間から水漏れが発生するおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、水中における防水性を確実に保持しつつ水中における電子機器の操作部材の回転操作を簡単に行う上で有利な電子機器用ソフトケースを提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の電子機器用ソフトケースは、回転操作される筐体側操作部材が設けられた電子機器の筐体に装着される柔軟性、弾性、防水性を有する材料で形成されたケース本体と、前記ケース本体に設けられ、前記ケース本体が前記筐体に装着された状態で前記筐体側操作部材を回転操作する操作部とを備え、前記操作部は、前記ケース本体に設けられた操作部用壁部と、前記操作部用壁部に取り付けられるケース本体側操作部材とを含んで構成され、前記操作部用壁部は、前記筐体側操作部材に対向する前記ケース本体の箇所に前記筐体側操作部材から離れる方向に筒状に膨出形成された膨出壁と、前記膨出壁の中心で前記筐体側操作部材に離間接近する方向に貫通する軸受孔とを含み、前記ケース本体側操作部材は、前記軸受孔に挿通される軸部と、前記軸受孔の上方に突出する前記軸部の上端に前記軸部と一体に回転するように設けられ前記膨出壁の周囲を囲み回転操作されるスカート部と、前記軸受孔の下方に突出する前記軸部の下端に前記軸部と一体に回転するように取着され前記筐体側操作部材に係合して該筐体側操作部材を回転させる回転用部材とを備え、前記ケース本体側操作部材は、前記軸受孔を形成する前記膨出壁の部分を軸方向に圧縮し前記軸受孔の内周面を前記軸部の外周面に弾接させた状態でかつ前記軸部が前記軸受孔に回転可能に挿通された状態で前記操作部用壁部に取り付けられている。
本発明では、ソフトケースが装着された電子機器を水中に浸漬させると、水圧がソフトケースの操作部に作用する。
本発明では、軸部は、軸受孔を形成する膨出壁の部分を軸方向に圧縮し軸受孔の内周面を軸部の外周面に弾接させた状態で軸受孔に回転可能に取り付けられている。
したがって、ケース本体側操作部材のスカート部を回転操作すると、回転用部材を介して筐体側操作部材が回転操作されることになる。その際に、軸部と軸受孔との間隙からのソフトケース内部への水の浸入が阻止される。また、外力によりケース本体側操作部材が倒されても、軸受孔を形成する膨出壁の部分を軸方向に圧縮されていることから、軸受孔と軸部との間に間隙が形成されることが防止され、ソフトケース内部への水の浸入が阻止される。
本実施の形態の電子機器用ソフトケース20および電子機器用ハードケース40を装着する撮像装置10を前方から見た斜視図である。 本実施の形態の電子機器用ソフトケース20および電子機器用ハードケース40を装着する撮像装置10を後方から見た斜視図である。 本実施の形態の電子機器用ソフトケース20を前方から見た斜視図である。 本実施の形態の電子機器用ソフトケース20を後方から見た斜視図である。 電子機器用ソフトケース20の後壁部22Bを破断した斜視図である。 図5のAA線断面図である。 撮像装置10を表示面用の開口部24を介してケース本体22に挿入する状態を示す説明図である。 撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20を前方から見た斜視図である。 撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20を後方から見た斜視図である。 電子機器用ハードケース40を前方から見た斜視図である。 電子機器用ハードケース40を後方方から見た斜視図である。 電子機器用ハードケース40を開いた状態で見た斜視図である。 撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20に電子機器用ハードケース40を取り付ける際の説明図である。 撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20に電子機器用ハードケース40を取り付けた状態を前方から見た斜視図である。 撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20に電子機器用ハードケース40を取り付けられた状態を後方から見た斜視図である。 撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20に電子機器用ハードケース40を取り付ける過程を示す下面図である。 撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20に電子機器用ハードケース40が取り付けられた状態を示す下面図である。 図16のA部分の拡大図である。 図16のB部分の拡大図である。 図16のC部分の拡大図である。 図16のD部分の拡大図である。 電子機器用ソフトケース20の変形例における後壁部22Bを破断した斜視図である。 図15のA矢視図である。 図23の断面図である。 ダイヤル用操作部72の分解斜視図である。 ダイヤル用操作部72の分解斜視図である。
次に、本発明の実施の形態について図1乃至図21を参照して説明する。
まず、本発明の電子機器用ソフトケースが装着される電子機器について説明する。
本実施の形態では、電子機器が撮像装置10である場合について説明する。
図1、図2に示すように、撮像装置10はデジタルスチルカメラであり、外装を構成する筐体12を有している。
筐体12は前後方向の厚さと、厚さよりも大きな寸法の高さと、高さよりも大きな寸法の幅とを有する扁平な矩形板状を呈している。
筐体12は前面12A、後面12B、上面12C、下面12D、左側面12E、右側面12Fを有している。
なお、本実施の形態では、被写体側を前方、その反対側を後方とし、前方から見た状態で左右をいうものとする。
前面12Aの右側部には、レンズ鏡筒14が組み込まれている。
レンズ鏡筒14は、被写体像を該レンズ鏡筒14に組み込まれた不図示の撮像素子に導く撮影光学系16を備えている。撮像素子は、撮影光学系16によって結像された被写体像を撮像して撮像信号を生成するものであり、CCDやCMOSセンサなどで構成されている。
撮影光学系16は複数のレンズを含んで構成され、最も被写体側に位置するレンズは対物レンズ16Aである。
レンズ鏡筒14は、対物レンズ16Aが前面12Aから前方に突出した突出位置と、図1に示すように対物レンズ16Aが筐体12の内部に没入した収容位置との間で移動するように構成されている。
図1、図16に示すように、レンズ鏡筒14の外側に位置する前面12Aの部分には、レンズ鏡筒14を囲むように円環状の加飾部材13が設けられている。
図1に示すように、筐体12の前面12A上部には、撮影補助光を出射するフラッシュ16A、オートフォーカス用の補助光を発行する発光部16Bなどが設けられている。
筐体12の上面12Cには、撮像を行うためのシャッタボタン16C、電源ボタン16Dなどが設けられている。
筐体12の後面12Bの左側部には、ズーム操作を行うズームレバー16E、撮影モードを選択するモードダイヤル16F、撮影機能を選択する機能選択スイッチ16Gが設けられている。また、後面12Bの左側部には、さらに、再生を行うための再生キー16H、メニュー表示用のメニュースイッチ16Iなどが設けられている。
筐体12の後面12Bのほぼ中央には、ディスプレイパネル18が設けられている。
ディスプレイパネル18の表示面18Aは矩形状を呈しており、表示面18Aには、撮影した静止画、動画、あるいはメニュー画面などが表示される。
ディスプレイパネル18としては液晶表示パネル、あるいは、有機EL表示パネルなど従来公知の様々なディスプレイパネルが使用可能である。
図3乃至図6に示すように、電子機器用ソフトケース20は、ケース本体22と、表示面用の開口部24と、鏡筒用の開口部25と、第1リブ部26と、第2リブ部28と、第3リブ部30と、凹部32などを含んで構成されている。
図3、図4に示すように、ケース本体22は、柔軟性、弾性、防水性を有する材料で形成されている。
ケース本体22は、撮像装置10の筐体12に装着され表示面18Aを除いた筐体12の残りの部分を覆うものである。本実施の形態では、ケース本体22が筐体12に装着された状態で、ケース本体22は、表示面18Aと鏡筒14とを除いた筐体12の残りの部分を覆っている。
ケース本体22を構成する柔軟性、弾性、防水性を有する材料としては、シリコン、エラストマーなど従来公知のさまざまな材料が使用可能である。
なお、本実施の形態では、ケース本体22の材料として透明なシリコンに黒色と青色の染料あるいは顔料を混合した材料を用いている。
このような材料を用いることにより、ケース本体22が撮像装置10の筐体12に装着された状態でケース本体22の外側から筐体12表面に印刷された操作用表示文字あるいは操作用表示記号を視認できるようにし、ソフトケース20の実用性を高めている。
また、前記材料を用いることにより、単に透明なシリコンを用いた場合に比較して経時変化に伴うケース本体22の黄変を防止し、外観性を高める上で有利となっている。
ケース本体22は、筐体12の前面12A、後面12B、上面12C、下面12D、左側面12E、右側面12Fを覆う前壁部22A、後壁部22B、上壁部22C、下壁部22D、左壁部22E、右壁部22Fを有している。
ケース本体22は筐体12に装着された状態で、筐体12に接触する内面と、この内面の反対に位置する外面とを有している。
ケース本体22の左壁部22Eの外面の下部には、膨出部33が膨出形成され、膨出部33にストラップ挿通用孔34が設けられ、膨出部33とストラップ挿通用孔34によりストラップ挿通部35が形成されている。
図3、図4に示すように、表示面用の開口部24は、後壁部22Bに設けられ、ケース本体22が筐体12に装着された状態で、表示面18Aを該ケース本体22の外部に露出させるものである。
図7に示すように、表示面用の開口部24は、該開口部24を介して筐体12が装脱される箇所としても機能する。
表示面用の開口部24は表示面18Aとほぼ同じ大きさの矩形を呈している。
図3、図4に示すように、鏡筒用の開口部25は、前壁部22Aに設けられ、ケース本体22が筐体12に装着された状態で、鏡筒14を該ケース本体22の外部に露出させるものである。
鏡筒用の開口部25は鏡筒14の外径よりも大きな直径の円形を呈している。
したがって、ケース本体22が筐体12に装着された状態で、表示面18A用の開口部24と鏡筒用の開口部25を除いたケース本体22の残りの部分は筐体12を覆っている。
また、開口部24、25の周囲のソフトケース20部分を電子機器用ハードケース40により筐体12に押し付け、開口部24、25部分を覆うことにより電子機器用ソフトケース20と電子機器用ハードケース40により防水ケースが構成される。
図4、図5、図6に示すように、第1リブ部26は、後壁部22Bの外面で表示面用の開口部24の外側に沿って延在形成され開口部24を囲むものである。
第1リブ部26は、表示面用の開口部24の矩形の四辺の外側を直線状に延在する四辺を有している。
第2リブ部28は、後壁部22Bの外面の第1リブ部26の近傍箇所で第1リブ部26よりも開口部24から離れた箇所に第1リブ部26の一部分に沿って延在している。
本実施の形態では、第1リブ部26の一部分は、第1リブ部26の四辺のうちの一辺であり、この一辺の全長にわたって延在している。
なお、第2リブ部28が設けられる箇所は、ストラップ挿通用孔34寄りの第1リブ部26の部分である。
凹部32は、後壁部22Bの外面で第1リブ部26と第2リブ部28とによりそれらの間に沿って延在形成されている。
第3リブ部30は、第1リブ部26と第2リブ部28とを連結するものである。
本実施の形態では、第3リブ部30は2つ設けられ、第1リブ部26の一部分の両端と第2リブ部28の延在方向の両端とを連結し、それら第1リブ部26と第2リブ部28を補強し、それらリブ部26、28を倒れにくくしている。
また、第2リブ部28が設けられた第1リブ部26の部分に対向する第1リブ部26の部分は、図17、図18に示すように、傾斜面36が形成されている。
この傾斜面36は、開口部24を構成する矩形の一辺の全長にわたって設けられている。
図18に示すように、第1リブ部26は、開口部24寄りに位置する内側面2602と、この内側面2602の反対に位置する外側面2604とを有しており、傾斜面36は内側面2602の上半部に形成されている。
図17、図18に示すように、傾斜面36はケース本体22が筐体12に装着された状態で、表示面18Aから離れるに従い次第に開口部24を大きくする傾斜で形成されている。
図3に示すように、鏡筒用の開口部25を囲むように、前壁部22Aの外面に鏡筒用リブ部38が膨出形成されている。
鏡筒用リブ部38の全周には、図17、図21、図22に示すように、傾斜面39が形成されている。
鏡筒用リブ部38は、開口部25寄りに位置する内側面3802と、この内側面3802の反対に位置する外側面3804とを有しており、傾斜面38は内側面3802の上半部に形成されている。
傾斜面39はケース本体22が筐体12に装着された状態で、表示面18Aから離れるに従い次第に開口部25を大きくする傾斜で形成されている。
図4に示すように、後壁部22Bの左側部には、ダイヤル用操作部72と、機能選択スイッチ用操作部74とが設けられている。
ダイヤル用操作部72はモードダイヤル16Fを操作するためのものであり、機能選択スイッチ用操作部74は機能選択スイッチ16Gを操作するためのものである。
次に電子機器用ハードケース40について説明する。
電子機器用ハードケース40は、筐体12に装着された電子機器用ソフトケース20の外側から取り付けられるものである。
そして、電子機器用ハードケース40が電子機器用ソフトケース20の外側から取り付けられることで、それら電子機器用ハードケース40と電子機器用ソフトケース20とが一体となって防水ケースとして機能する。
図10乃至図12に示すように、電子機器用ハードケース40は、第1分割体42と、第2分割体44と、保持部46と、第1凹部48と、第2凹部50と、凸部52とを含んで構成されている。
第1分割体42と第2分割体44はヒンジ62を介して揺動可能に結合されている。
第1分割体42と第2分割体44は共に硬質材料で形成されている。
このような硬質材料として、PC(ポリカーボーネート)などの従来公知の様々な材料が使用可能であり、本実施の形態では、透明な材料を用いている。
第1分割体42は、電子機器用ソフトケース20が筐体12に装着された状態で電子機器用ソフトケース20の開口部24が設けられた後壁部22B(第1の面)に配置される。
第1分割体42は、筐体12に装着された電子機器用ソフトケース20の外側から取り付けられた状態で、表示面18Aおよび開口部24を覆いかつダイヤル用操作部72と機能選択スイッチ用操作部74とを露出させる大きさの矩形で形成されている。
図12に示すように、第1分割体42に窓部56と、第1当て付け部58と、第1凹部48と、第2凹部50と、凸部52と、第3凹部54とが設けられている。
窓部56は、開口部24を覆うように設けられ開口部24を介して表示面18Aを第1分割体42の外部に視認させるものである。
第1当て付け部58は、後壁部22B(第1の面)の開口部24の周囲の全周に沿って延在し開口部24の周囲の全周に当て付けられる箇所である。
第1凹部48は、第1当て付け部58が開口部24の周囲の後壁部22Bに当て付けられる内面で第1当て付け部58の延在方向の全長にわたって延在形成されている。
第2凹部50は、第1当て付け部58が開口部24の周囲の後壁部22Bに当て付けられる内面で第1凹部48の近傍かつ第1凹部48よりも開口部24から離れた箇所に第1凹部48の一部分に沿って延在している。
凸部52は、第1当て付け部58が開口部24の周囲の後壁部22Bに当て付けられる内面で第1凹部48と第2凹部50の間に形成されそれら第1凹部48と第2凹部50に沿って延在している。
第3凹部54は、凸部52に、第1凹部48と第2凹部50とを接続するように設けられている。
本実施の形態では、第3凹部54は、第2凹部50の延在方向の両端と第1凹部48とを接続するように2つ設けられている。
実施の形態では、開口部24は矩形であり、第1当て付け部58は開口部24の矩形の四辺の外側を直線状に延在する四辺を有している。
また、第1凹部48は、第1当て付け部58の四辺に沿った四辺を有している。
また、第2凹部50と凸部52は、第1凹部48の四辺のうちヒンジ62から離れた一辺の全長にわたって延在している。
第1凹部48は、電子機器用ソフトケース20の第1リブ部26が弾接可能に装着できるように構成されている。
第2凹部50は、電子機器用ソフトケース20の第2リブ部28が弾接可能に装着できるように構成されている。
凸部52は、電子機器用ソフトケース20の凹部32に弾接可能に装着できるように構成されている。
第3凹部54は、電子機器用ソフトケース20の第3リブ部30が弾接可能に装着できるように構成されている。
また、ヒンジ62寄りの第1凹部48の部分に、図17、図18に示すように、傾斜面60が形成されている。
この傾斜面60は、開口部24を構成する矩形の一辺の全長にわたって設けられている。
図18に示すように、第1凹部48は、開口部24寄りに位置する内側面2602と、この内側面4802に対向する外側面4804とを有しており、傾斜面60は内側面4802の上半部に形成されている。
図17、図18に示すように、傾斜面60は電子機器用ハードケース40が、撮像装置10に装着された電子機器用ソフトケース20に取り付けられた状態で、表示面18Aから離れるに従い次第に開口部24を大きくする傾斜で形成されている。
図15乃至図17に示すように、第2分割体44は、後壁部22B(第1の面)と反対に位置する電子機器用ソフトケース20の前壁部22A(第2の面)に配置されるものである。
第2分割体44は、鏡筒14の周囲に配置される本体64と、本体64に設けられ突出位置に位置した鏡筒14を収容可能な筒部66とを有している。
筒部66が前壁部22Aに当て付けられる内面で開口部25の周囲の箇所に開口部25の全周を囲む鏡筒用凹部68が環状に形成されている。
凹部68は、鏡筒用リブ部38が弾接可能に装着されるように形成されている。
筒部66の先端は、透明材料で形成された保護板67で閉塞されている。
また、凹部68は、開口部25寄りに位置する内側面6802と、この内側面6802に対向する外側面6804とを有している。
図20、図21に示すように、内側面6802の上半部の全周に傾斜面70が形成されている。
図17、図20、図21に示すように、傾斜面70は前記内面から離れるにつれて次第に外側面6804から離れる傾斜で形成されている。
図12に示すように、保持部46は、第1分割体42の上下にそれぞれ揺動可能に設けられたバックル4602、4604と、第2分割体44の本体64の上下に設けられそれらバックルが係止される凸部4610、4612とで構成されている。
筐体12に装着された電子機器用ソフトケース20の後壁部22Bに第1分割体42を位置させると共に、前壁部22Aに第2分割体44を位置させ、バックル4602、4604を凸部4610、4612に係止する。これにより第1、第2分割体42、44により筐体12はソフトケース20と共に挟持される。
このような保持部46の構成として従来公知の様々な構成が使用可能である。
次に電子機器用ソフトケース20と電子機器用ハードケース40の使用方法について説明する。
図7に示すように、撮像装置10の筐体12を電子機器用ソフトケース20の開口部24から挿入し、筐体12に電子機器用ソフトケース20を装着する。
これにより、図8、図9に示すように、表示面18Aと鏡筒14を除いた筐体12部分が電子機器用ソフトケース20により覆われる。
この状態で撮像装置10を携帯することにより、撮像装置10が汚れや衝撃、あるいは傷つきから保護される。
次に、電子機器用ハードケース40を、筐体12に装着された電子機器用ソフトケース20の外側に取り付ける場合について説明する。
図13に示すように、第1分割体42と第2分割体44とを開放した状態で、図16に示すように、鏡筒14を筒部66に臨ませつつ、電子機器用ソフトケース20の前壁部22Aを第2分割体44の本体64に当て付ける。
これにより、鏡筒用リブ部38が凹部68に弾接される。
この状態で、図17に示すように、第1分割体42を閉じ、保持部46のバックル4602、4604を凸部4610、4612に係止させる。
これにより、図18乃至図21に示すように、第1リブ部26、第2リブ部28、第3リブ部30、凹部32のそれぞれが、第1凹部48、第2凹部50、第3凹部54、凸部52のそれぞれに弾接され、かつ、この弾接された状態が維持される。
また、鏡筒用リブ部38が凹部68に弾接された状態が維持される。
なお、図18乃至図21において破線で示す部分は、第1リブ部26、第2リブ部28、鏡筒用リブ部38が第1凹部48、第2凹部50、凹部68に弾接して変形する前の形状を示す。言い換えると、第1リブ部26、第2リブ部28、鏡筒用リブ部38の先端は、第1凹部48、第2凹部50、凹部68に弾接することで実線に示すように変形する。
これにより、電子機器用ソフトケース20のうち表示面18Aの周囲の部分は、第1リブ部26が第1凹部48に弾接されて装着されることで電子機器用ハードケース40と水密に結合する。
また、電子機器用ソフトケース20のうち鏡筒14の周囲の部分は、鏡筒用リブ部38が凹部68に弾接されて装着されることで電子機器用ハードケース40と水密に結合する。
言い換えると、表示面18の周囲の部分と鏡筒14の周囲の部分において電子機器用ソフトケース20と電子機器用ハードケース40とが水密に結合し、電子機器用ソフトケース20と電子機器用ハードケース40とが防水ケースとして機能する。
次に、第1リブ部26の傾斜面36および第1凹部48の傾斜面60の作用と、鏡筒用リブ部38の傾斜面39および凹部68の傾斜面70の作用について説明する。
筐体12に装着された電子機器用ソフトケース20に電子機器用ハードケース40を取り付ける際、第1リブ部26と第1凹部48との位置が合致せずに多少ずれたり、鏡筒用リブ部38と凹部68との位置が合致せずに多少ずれる場合がある。
このようにリブ部と凹部の位置がずれた状態で第1分割体42と第2分割体44を閉じてしまうと、第1分割体42と第2分割体44とを閉じる過程で、リブ部の一部が凹部からはみ出してしまい、リブ部と凹部との装着が不完全となり、水漏れが生じる懸念がある。
特に、ヒンジ62に近い側に位置するリブ部と凹部では、ヒンジ62を中心とした小さな値の半径で円運動し、リブ部と凹部とが傾斜した状態で接近する傾向が顕著であることから、リブ部の一部が凹部からはみ出す現象が特に生じやすくなる。
そこで、本実施の形態では、第1リブ部26に傾斜面36を設けると共に、第1凹部48に傾斜面60を設けた。
このような傾斜面36、60を設けることで第1リブ部26と第1凹部48とが多少ずれていたとしても、傾斜面36、60が接触することで第1リブ部26が第1凹部48内に円滑に案内され、これにより第1リブ部26と第1凹部48との位置が合致する。
これにより、第1リブ部26と第1凹部48との装着が確実に行われ、水漏れを防止する上で有利となる。
また、本実施の形態では、鏡筒用リブ部38に傾斜面39を設けると共に、凹部68に傾斜面70を設けた。
すなわち、上記と同様に、ヒンジ62に近い側に位置するリブ部38の箇所と凹部68の箇所では、ヒンジ62を中心とした小さな値の半径で円運動し、リブ部38と凹部68とが傾斜した状態で接近する傾向が顕著である。そのため、リブ部38の一部が凹部68からはみ出す現象が特に生じやすくなる。
そこで、傾斜面39、70を設けることで鏡筒用リブ部38と凹部68とが多少ずれていたとしても、傾斜面39、70が接触することで鏡筒用リブ部38が凹部68内に円滑に案内され、これにより鏡筒用リブ部38と凹部68との位置が合致する。
これにより、鏡筒用リブ部38と凹部68との装着が確実に行われ、水漏れを防止する上で有利となる。
したがって、筐体12に装着された電子機器用ソフトケース20に電子機器用ハードケース40を装着する際にケース20、40間に多少の位置ずれが生じた場合であっても、それらケース20、40間を確実に水密に結合でき、防水性を確保する上で有利となる。
なお、各傾斜面36、60、39、70の傾斜角度は、15度以上45度以下がシリコンのリブ部26、38のつぶし量の面で好ましい。
傾斜角度が15度に満たないと、シリコンとの隙間がより必要となるため、防水面のスペースの面で不利がある。
傾斜角度が45度を超えると、シリコンつぶし量の面で不利がある。
また、リブ部26、38が凹部48、68に挿入される際に、シリコンのリブ部26、38をつぶす上で、リブ部26、38の傾斜面36、39と凹部48、68の傾斜面60、70との間に隙間を持たせることが好ましい。
上述したように、電子機器用ソフトケース20に、ケース本体22の開口部24に沿って延在する第1リブ部26の近傍に第2リブ部28を設けると次の効果が奏される。
そのため、開口部24の周囲を硬質材料で形成された電子機器用ハードケース40により筐体12に押し付け、開口部24部分を覆うことにより電子機器用ソフトケース20と電子機器用ハードケース40により防水ケースを構成した場合の不都合を防止できる。
すなわち、2つのリブ部26、28が電子機器用ハードケース40の第1、第2凹部48、50に装着されることでそれらリブ部26、28と第1、第2凹部48、50との装着状態が強固に維持される。
したがって、柔軟性を有する電子機器用ソフトケース20のケース本体22のうち開口部24近傍の箇所に外力による変形を生じたとしても、第1、第2リブ部26、28が倒れにくく、該箇所が電子機器用ハードケース40の窓部56から外れることはない。
したがって、水漏れを確実に防止でき、電子機器用ソフトケース20の利便性を損なうことなく防水性を確保する上で有利となる。
特に、第1、第2リブ部26、28近傍のケース本体22箇所にストラップ挿通用孔34が設けられている場合、ストラップ挿通用孔34に挿通されたストラップ紐が物に引っかかるなどして強く引っ張られるおそれがある。
しかしながら、上述のように構成すると、万一ストラップ紐が強く引っ張られたとしても、リブ部26、28と第1、第2凹部48、50との装着状態が強固に維持されるので、水漏れを確実に防止する上で有利となる。
また、上述したように、第1リブ部26と第2リブ部28とを連結する第3リブ部30を設けると、第1リブ部26と第2リブ部28を補強し、それらリブ部26、28を倒れにくくできる。
したがって、第1、第2リブ部26、28と第1、第2凹部48、50との装着状態をより強固に維持でき、水漏れを確実に防止する上でより一層有利となる。
また、上述したように、電子機器用ハードケース40において、硬質材料からなる第1分割体42のうち、ソフトケース20の開口部24の近傍に位置する箇所に第1凹部48と第2凹部50を設けると次の効果が奏される。
そのため、ソフトケース20の開口部24の周囲を電子機器用ハードケース40により筐体12に押し付け、開口部24部分を覆うことによりソフトケース20と電子機器用ハードケース40により防水ケースを構成した場合の不都合を防止できる。
すなわち、ソフトケース20の2つのリブ部26、28が電子機器用ハードケース40の第1、第2凹部48、50に装着されることでそれらリブ部26、28と第1、第2凹部48、50との装着状態が強固に維持される。
したがって、柔軟性を有するソフトケース20のうち開口部24近傍の箇所に外力による変形を生じたとしても、2つのリブ部26、28が倒れにくく、該箇所が電子機器用ハードケース40の窓部56から外れることはない。
したがって、水漏れを確実に防止でき、コンパクトな形状の電子機器用ハードケース40とソフトケース20により防水性を確保する上で有利となる。
特に、2つのリブ部26、28近傍のソフトケース20の箇所にストラップ挿通用孔34が設けられている場合、ストラップ挿通用孔34に挿通されたストラップ紐が物に引っかかるなどして強く引っ張られるおそれがある。
しかしながら、上述のように構成すると、万一ストラップ紐が強く引っ張られたとしても、リブ部26、28と第1、第2凹部48、50との装着状態が強固に維持されるので、水漏れを確実に防止する上で有利となる。
また、上述のように、2つのリブ部26、28を補強した第3リブ部30が装着される第3凹部54を設けると、2つのリブ部26、28と第1、第2凹部48、50との装着状態をより強固に維持でき、水漏れを確実に防止する上でより一層有利となる。
図22は第3リブ部30の変形例を示す。
この変形例では、凹部32の延在方向の両端に加え、凹部32の延在方向の中間部にも第3リブ部30を設け、第1、第2リブ部26、28がより倒れにくくしたものである。
この場合には、凹部32は第3リブ部30により2つに分割される。
また、第3リブ部30が弾接される第1分割体42の第3凹部54は、凸部52の延在方向の両端に加え、凸部52の延在方向の中間部に形成されることになる。
このような変形例によれば、第1、第2凹部48、50と第1、第2リブ部26、28との装着状態をより強固に維持でき、水漏れを確実に防止する上でより一層有利となる。
次に、本発明の要旨である、撮像装置10の操作部材を回転操作するための電子機器用ソフトケース20の操作部について説明する。
操作部は、ケース本体22に設けられ、ケース本体22が筐体12に装着された状態でケース本体22の外側から筐体側操作部材を回転操作するものである。
図24に示すように、この実施の形態では、筐体側操作部材はモードダイヤル16Fであり、操作部はモードダイヤル16Fを回転操作するダイヤル用操作部72である。
ダイヤル用操作部72は、後壁部22Bに設けられ、ケース本体22に設けられた操作部用壁部76と、操作部用壁部76に組み込まれたケース本体側操作部材78とを含んで構成されている。
操作部用壁部76は、膨出壁80と、軸受孔82と、凹部84とを含んで構成されている。
膨出壁80は、モードダイヤル16Fに対向するケース本体22の箇所にモードダイヤル16Fから離れる方向に円筒状に膨出形成されている。
膨出壁80は、モードダイヤル16Fに離間接近する方向と直交する方向に弾性変形可能(倒れ可能)に形成されている。
軸受孔82は、膨出壁80の中心でモードダイヤル16Fに離間接近する方向に貫通されている。
凹部84は、モードダイヤル16Fに対向する膨出壁80の下部に、軸受孔82に連通し膨出壁80とモードダイヤル16Fとの間に空間Sを形成するように設けられている。
また、膨出壁80の上部で軸受孔82の周囲に上方に開放状の環状の凹部104が設けられている。
図24、図25、図26に示すように、ケース本体側操作部材78は、軸部86と、スカート部88と、回転用部材90とを含んで構成されている。
ケース本体側操作部材78は合成樹脂製であり、スカート部88と軸部86とは一体成形されている。
軸部86は、軸受孔82に挿通される。
スカート部88は、軸受孔82の上方に突出する軸部86の上端に軸部86と一体に回転するように設けられ膨出壁80の周囲を囲むように設けられている。
より詳細には、スカート部88は、軸部86の半径方向外側に拡がる環板部88Aと、環板部88Aの外周に接続され膨出壁80の周囲を囲む筒部88Bとを有している。
筒部88Bの外周面は、モードダイヤル16Fを回転操作する際にユーザーの指により摘まれる箇所であり、回転操作しやすいように凹凸形状で形成されている。
筒部88Bの内周面と膨出壁80の外周面との間にそれらの全周にわたり隙間Gが形成され、隙間Gは、モードダイヤル16Fが倒された際にスカート部88が膨出壁80に弾接する寸法で形成されている。
回転用部材90は、軸受孔82の下方に突出する軸部86の下端に軸部86と一体に回転するように取着されモードダイヤル16Fに係合して該モードダイヤル16Fを回転させるものである。
図25に示すように、軸部86の下端にDカット86Aが設けられ、このDカット86A部分が回転用部材90の中心のDカットに対応した形状の孔90A(図24)に挿通され、軸部86と回転用部材90とが一体に回転するように結合されている。
図24、図25に示すように、回転用部材90から突出する軸部86の端部に、回転用部材90の軸部86からの抜けを阻止する係止部材92が取着されている。
係止部材92として、Eリングなどのような従来公知のさまざまなものが使用可能である。
回転用部材90は、空間Sに配置されている。
本実施の形態では、図2に示すように、モードダイヤル16Fの上面の外周部は微細な凹凸形状1602で形成されており、回転用部材90の下面は、図25に示すように、この凹凸形状に係合する微細な凹凸形状9002で形成されている。
回転用部材90の上位に位置する軸部86の箇所に、該軸部86の箇所の周囲に位置する膨出壁80の下端に係止し軸部86の軸受孔82からの抜けを阻止する係止部材94が装着されている。
係止部材94として、Eリングなどのような従来公知のさまざまなものが使用可能である。
したがって、回転用部材90は、2つの係止部材92、94の間に挟まれて配置されていることになる。
本実施の形態では、回転用部材90と反対側の係止部材94の上面に、軸部86の外径よりも大きい内径の剛性を有する環板状の第1ワッシャ96が設けられている。
さらに、係止部材94と反対側の第1ワッシャ96の上面に、摩擦係数の小さい材料からなり軸部86の外径よりも大きい内径の環板状の第2ワッシャ98が設けられている。
第1ワッシャ96は、ステンレス鋼などのような剛性を有し耐久性に優れるものが好ましい。
第2ワッシャ98を構成する摩擦係数の小さい材料として、摩擦係数が小さいフッ素樹脂あるいはポリエチレンなど従来公知のさまざまな材料が使用可能である。
そして、係止部材94の膨出壁80の下端への係止は、第1、第2ワッシャ96、98を介して行われている。
スカート部88の下方に位置する軸部86の上端に、シール部材100が軸部86に対して水密に装着されている。
シール部材100は、凹部104に配置されている。
シール部材100は、膨出壁80を構成する材料よりも硬い材料から構成されており、本実施の形態では、Oリングが用いられている。
シール部材100を構成する材料としては、シリコン、あるいは、エラストマーなど従来公知の様々な材料が使用可能である。
シール部材100は、軸部86の上端の周囲に位置する膨出壁80の上端に弾接し係止部材94と協働し軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を軸方向に圧縮するものである。すなわち、シール部材100は、水の浸入を阻止する部材として機能するのみではなく、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を軸方向に圧縮する部材としても機能している。
また、係止部材94も、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を軸方向に圧縮する部材として機能している。
本実施の形態では、シール部材100の上方に位置する軸部86の上端部分に摩擦係数の小さい材料からなる環板状の第3ワッシャ102が装着されている。
第3ワッシャ102の一方の面は環板部88Aに当て付けられ、第3ワッシャ102の他方の面はシール部材100に弾接されている。
第3ワッシャ102を構成する摩擦係数の小さい材料として、摩擦係数が小さいフッ素樹脂あるいはポリエチレンなど従来公知のさまざまな材料が使用可能である。
このようにケース本体側操作部材78は、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を軸方向に圧縮し軸受孔82の内周面を軸部86の外周面に弾接させた状態でかつ軸部86が軸受孔82に回転可能に挿通された状態で操作部用壁部76に取り付けられている。
本実施の形態では、筐体12にソフトケース20を装着し、その上からハードケース40を取り付け、撮像装置10を防水状態とする。
この状態で水中に浸漬させると、水圧が、ハードケース40から露出するソフトケース20の部分であるダイヤル用操作部72に作用する。
本実施の形態では、軸部86は、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を軸方向に圧縮し軸受孔82の内周面を軸部86の外周面に弾接させた状態で軸受孔82に回転可能に取り付けられている。
したがって、ケース本体側操作部材78のスカート部88を回転操作すると、回転用部材90を介してモードダイヤル16Fが回転操作されることになる。
その際に、軸部86と軸受孔82との間隙からのソフトケース20内部への水の浸入が阻止される。
本実施の形態では、シール部材100を設けているので、ソフトケース20内部への水の浸入を阻止する上で有利となっている。
またケース本体側操作部材78を倒す方向に外力が作用した場合、倒れる方向の膨出壁80の部分が圧縮され、その反対側の膨出壁80の部分が引っ張られ、膨出壁80に対してケース本体側操作部材78が相対的に変位しケース本体側操作部材78が倒される。
この場合にも、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分が軸方向に圧縮され軸受孔82の内周面に弾接しているので、軸受孔82と軸部86との間に間隙が形成されることが防止され、ソフトケース20内部への水の浸入が阻止される。
また、更なる大きな外力によりケース本体側操作部材78が倒され、膨出壁80に対するケース本体側操作部材78の相対的な変位が大きくなると、隙間Gが無くなり、スカート部88が膨出壁80に弾接する。
これにより以後、膨出壁80がケース本体側操作部材78の倒れに追従して倒れることになり、すなわち、ケース本体側操作部材78が膨出壁80とあたかも一体となって倒れることになる。
したがって、膨出壁80に対するケース本体側操作部材78の相対的な変位の量が抑制され、軸部86と軸受孔82との間隙からのソフトケース20内部への水の浸入を阻止する上で有利となる。
なお、この場合の膨出壁80の倒れは、モードダイヤル16Fの周囲に位置するケース本体22部分が引き伸ばされるなどにより生じるものである。
また、第1ワッシャ96の上面に摩擦係数の小さい材料からなる第2ワッシャ98を設け、シール部材100の上方に摩擦係数の小さい材料からなる第3ワッシャ102を設けた。すなわち、軸受孔82を形成する膨出壁80の部分を摩擦係数の小さい材料からなる第2ワッシャ98と第3ワッシャ102により挟持して圧縮するように構成した。
そのため、ケース本体側操作部材78の回転操作時に作用する摩擦抵抗を軽減できる。
したがって、ダイヤル用操作部72に大きな水圧が作用した場合であっても、水中でケース本体側操作部材78を容易かつ確実に回転操作することができ、操作性の向上を図る上で有利となる。
なお、本実施の形態では、合成樹脂製である第2ワッシャ98と、係止部材94との間にステンレス鋼などの剛性を有する材料で形成された第1ワッシャ96を設けることで、第2ワッシャ98が係止部材94に直接接触して損傷することの防止が図られている。
この場合、第2ワッシャ98を省くと共に、第1ワッシャ96に摩擦係数を低減する表面処理(例えばモリブデン処理)を施す構成としても、第2ワッシャ98を用いた場合と同様にケース本体側操作部材78に作用する摩擦抵抗を軽減できる効果が得られる。
しかしながら、合成樹脂製の第2ワッシャ98は上記表面処理よりも低コストで済むため、実施の形態のように構成すると、低コスト化を図る上でより有利となる。
本実施の形態では、ケース本体側操作部材78のスカート部88と、軸部86とが合成樹脂による一体成形で形成されている。
そのため、合成樹脂のスカート部88に金属材料の軸部86をインサート成形する場合に比較してケース本体側操作部材78の全長の短縮化を図れるため、軸部86および膨出壁80の倒れを抑制し、水の侵入を阻止する上で有利となる。
また、ケース本体側操作部材78に外力が加わり、スカート部88が膨出壁80に弾接し、さらなる外力がケース本体側操作部材78に加わると、ケース本体側操作部材78と膨出壁80とがあたかも一体となって倒される。
これにより、スカート部88に一体成形された軸部86に加わる外力を低減できるので、軸部86が低強度の合成樹脂製であっても軸部86の破損防止が図られ、水の侵入を阻止する上で有利となる。
また、ケース本体側操作部材78に外力が加わりスカート部88が膨出壁80に弾接した際、理論的には、スカート部88と膨出壁80とが線状に接触しあるいは帯状に接触する。したがって、ケース本体側操作部材78の回転操作時に作用するスカート部88と膨出壁80との間の摩擦抵抗を軽減できる。
したがって、スカート部88が膨出壁80とが弾接した状態であっても、ケース本体側操作部材78を容易に回転操作する上で有利となる。
また、図24に示すように、スカート部88とハードケース40の箇所(第2分割体44)とが近接して配置されている場合、モードダイヤル16Fが倒された際に、スカート部88がハードケース40の箇所に当接し、それ以上の倒れが阻止される。
そのため、軸受孔82と軸部86との間に間隙が形成されることが防止される。したがって、ソフトケース20内部への水の浸入を阻止する上で有利となる。
また、図24に示すように、膨出壁80に近接するソフトケース20の部分がハードケース40の箇所と筐体12の箇所との間に挟持されている場合、この挟持された箇所から膨出壁80に至るケース本体22部分の長さは短い。したがって、この短いケース本体22部分が引っ張られる量は小さく、前記挟持された箇所から離れる方向への膨出壁80の倒れが抑制される。
そのため、軸受孔82と軸部86との間に間隙が形成されることが防止され、ソフトケース20内部への水の浸入を阻止する上で有利となる。
また、膨出壁80に接続されるソフトケース20の部分の肉厚を大きく形成すると、膨出壁80の倒れを抑制し、ソフトケース20内部への水の浸入を阻止する上で有利となる。
10……撮像装置、12……筐体、18A……表示面、20……電子機器用ソフトケース、22……ケース本体22、24……開口部、26……第1リブ部、28……第2リブ部、32……凹部84、40……電子機器用ハードケース、42……第1分割体、44……第2分割体、46……保持部、48……第1凹部84、50……第2凹部、52……凸部、56……窓部、58……第1当て付け部、72……ダイヤル用操作部、76……操作部用壁部、78……ケース本体側操作部材、80……膨出壁、82……軸受孔、86……軸部、88……スカート部、90……回転用部材。

Claims (8)

  1. 回転操作される筐体側操作部材が設けられた電子機器の筐体に装着される柔軟性、弾性、防水性を有する材料で形成されたケース本体と、
    前記ケース本体に設けられ、前記ケース本体が前記筐体に装着された状態で前記筐体側操作部材を回転操作する操作部とを備え、
    前記操作部は、前記ケース本体に設けられた操作部用壁部と、前記操作部用壁部に取り付けられるケース本体側操作部材とを含んで構成され、
    前記操作部用壁部は、前記筐体側操作部材に対向する前記ケース本体の箇所に前記筐体側操作部材から離れる方向に筒状に膨出形成された膨出壁と、前記膨出壁の中心で前記筐体側操作部材に離間接近する方向に貫通する軸受孔とを含み、
    前記ケース本体側操作部材は、前記軸受孔に挿通される軸部と、前記軸受孔の上方に突出する前記軸部の上端に前記軸部と一体に回転するように設けられ前記膨出壁の周囲を囲み回転操作されるスカート部と、前記軸受孔の下方に突出する前記軸部の下端に前記軸部と一体に回転するように取着され前記筐体側操作部材に係合して該筐体側操作部材を回転させる回転用部材とを備え、
    前記ケース本体側操作部材は、前記軸受孔を形成する前記膨出壁の部分を軸方向に圧縮し前記軸受孔の内周面を前記軸部の外周面に弾接させた状態でかつ前記軸部が前記軸受孔に回転可能に挿通された状態で前記操作部用壁部に取り付けられている、
    電子機器用ソフトケース。
  2. 前記スカート部の下方に位置する前記軸部の上端に、前記膨出壁を構成する材料よりも硬い材料からなり前記スカート部および前記軸部の上端の周囲に位置する前記膨出壁の上端に弾接するシール部材が前記軸部に対して水密に装着され、
    前記シール部材は、前記軸受孔を形成する前記膨出壁の部分を軸方向に圧縮する部材として機能している、
    請求項1記載の電子機器用ソフトケース。
  3. 前記回転用部材の上位に位置する前記軸部の箇所に、該軸部の箇所の周囲に位置する前記膨出壁の下端に係止し前記軸部の前記軸受孔からの抜けを阻止する係止部材が装着され、
    前記係止部材は、前記軸受孔を形成する前記膨出壁の部分を軸方向に圧縮する部材として機能している、
    請求項1記載の電子機器用ソフトケース。
  4. 前記回転用部材の上位に位置する前記軸部の箇所に、該軸部の箇所の周囲に位置する前記膨出壁の下端に係止し前記軸部の前記軸受孔からの抜けを阻止する係止部材が装着され、
    前記スカート部の下方に位置する前記軸部の上端に、前記膨出壁を構成する材料よりも硬い材料からなり前記軸部の上端の周囲に位置する前記膨出壁の上端に弾接し前記係止部材と協働し前記軸受孔を形成する前記膨出壁の部分を軸方向に圧縮するシール部材が前記軸部に対して水密に装着されている、
    請求項1記載の電子機器用ソフトケース。
  5. 前記回転用操作部材と反対側の前記係止部材の上面に、剛性を有する材料からなり前記軸部の外径よりも大きい内径の環板状の第1ワッシャが設けられ、
    前記係止部材と反対側の前記第1ワッシャの上面に、摩擦係数の小さい材料からなり前記軸部の外径よりも大きい内径の環板状の第2ワッシャが設けられ、
    前記係止部材の前記膨出壁の下端への係止は、前記第1、第2ワッシャを介して行われる、
    請求項4記載の電子機器用ソフトケース。
  6. 前記スカート部は、前記軸部の半径方向外側に拡がる環板部と、前記環板部の外周に接続され前記膨出壁の周囲を囲み外周面に凹凸形状が形成された筒部とを有し、
    前記シール部材の上方に位置する軸部の上端に摩擦係数の小さい材料からなる環板状の第3ワッシャが装着され、
    前記第3ワッシャの一方の面は前記環板部に当て付けられ、前記第3ワッシャの他方の面は前記シール部材に弾接されている、
    請求項4記載の電子機器用ソフトケース。
  7. 前記筒部の内周面と前記膨出壁の外周面との間にそれらの全周にわたり隙間が形成され、
    前記隙間は、前記筐体側操作部材が倒された際に前記スカート部が前記膨出壁に弾接する寸法で形成されている、
    請求項6記載の電子機器用ソフトケース。
  8. 前記膨出壁が前記筐体側操作部材に対向する箇所に、前記軸受孔に連通し前記膨出壁と前記筐体側操作部材との間に空間を形成する凹部が設けられ、
    前記回転用操作部材は前記空間に配置されている、
    請求項1記載の電子機器用ソフトケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11092879B2 (en) 2017-04-26 2021-08-17 Nikon Corporation Lens barrel, camera body, camera system
JP7014225B2 (ja) 2017-04-26 2022-02-01 株式会社ニコン レンズ鏡筒、カメラボディ、カメラシステム

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