JP2007074602A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カメラ12は、ブラケット32、ガイド部材34、36、3つの軸受部材42、固定手段44を介して揺動機構20に連結されている。1つの軸受部材42は、前板3204の前面の下部中央に設けられており、ガイド部材34の円筒面3406を鏡筒1206の軸心の回りに回転可能に支持している。残りの2つの軸受部材42は、後板3206の後面の下部寄りの両側に設けられガイド部材36の円筒面3806を鏡筒1206の軸心の回りに回転可能に支持している。カメラ12は鏡筒1206の軸心の回りに回転可能に支持される。
【選択図】 図9
Description
そして、広範囲にわたる箇所を監視する監視装置では、カメラを鉛直方向に揺動させ、あるいは、鉛直軸回り方向に旋回させつつ複数の画像データを連続して取得し、それら複数の画像データを鉛直方向および水平方向に並べて合成することで広範囲にわたる画像データを生成することが行われている。
一方、カメラに組み込まれた撮像素子の撮像領域は矩形状を呈しているため、撮像素子で得られる画像データの輪郭も矩形状を呈している。
したがって、複数の画像データを鉛直方向および水平方向に並べて合成する際に、画像データの輪郭の縦辺が鉛直軸と平行していないと(横辺が鉛直軸と直交していないと)、合成した画像データが鉛直軸に対して傾いたものとなる不利がある。
そのため、カメラで得られる画像データの輪郭の縦辺が鉛直軸と平行するように(横辺が鉛直軸と直交するように)、ブラケットに対して、鏡筒の軸心回り(撮影光学系の光軸回り)におけるカメラの回転位置を調整しておく必要がある。
カメラの位置を調整する従来技術としては、ブラケットに対して、ねじとねじ孔を用いてカメラを揺動可能に連結しておき、カメラの揺動位置を調整するようにしたものが提案されている(特許文献1)。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的は、鏡筒の軸心回りにおけるカメラの回転位置を簡単に調整する上で有利な撮像装置を提供することにある。
そのため、簡単な構成により、鏡筒の軸心回りにおけるカメラの回転位置を簡単にしかも確実に調整することが可能となる。
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態の撮像装置を斜め上方から見た斜視図、図2は撮像装置10から化粧カバー18を取り除いた状態を示す斜視図、図3は撮像装置10の構成を示す側面図、図4は撮像装置10の分解斜視図である。
図2、図3に示すように、撮像装置10は、基台16と、基台16上に設けられた防水ケース14と、防水ケース14を鉛直軸O2の回りに旋回させる旋回機構28とを備えている。
防水ケース14には、カメラ12と、このカメラ12を上下に揺動させる揺動機構20が設けられている。
本実施の形態では、防水ケース14に化粧カバー18が取着されている。
コントロールボックス30には、揺動機構20のモータ2020(図5参照)、旋回機構28のモータに駆動信号を供給するモータドライバ回路、カメラ12のズーム動作を行わせる制御回路、カメラ12の撮像素子から出力される映像信号を所定形式の映像データに変換するなどの処理を行う信号処理回路、撮像装置10の外部に設けられたホスト装置との間でイーサーネットを介して前記映像データや制御コマンドのやり取りを行う通信回路、外部から供給される電力を所定の電圧、電流に変換して上述した各回路に供給する電源回路などが収容されている。
コントロールボックス30の後面には、前記通信回路に接続されるイーサーネット用コネクタ、電源供給用コネクタのコネクタなどが設けられている。
防水ケース14の下部から一体的に円筒状に筒状壁2230が突設され、筒状壁2230の下端が不図示のシール材を介して液密にかつ回転可能に基台16に結合され、旋回機構28は筒状壁2230の内側に収容されている。
旋回機構28は、何れも図示しないが、基台16の内部に設けられたモータと、モータの出力軸に取着された出力ギアと、防水ケース14の下端に設けられた従動ギアと、それら出力ギアと従動ギアを連結する歯車機構などで構成されている。なお、このような旋回機構28として従来公知の様々な構造が採用可能である。
なお、本実施の形態では、旋回機構28による防水ケース14の旋回範囲は、正面を基準として左右に135度(合計270度)の範囲である。
フロントケース22がカメラ12の前方に臨む箇所には開口2212が設けられ、この開口2212には被写体を撮像するための光透過板26が液密に取着されている。
図4に示すように、フロントケース22とリアケース24は合わせ部22A、24Aにおいて着脱可能に結合されている。
フロントケース22の合わせ部22Aおよびリアケース24の合わせ部24Aはそれぞれ矩形枠状に形成され、カメラ12の側方から見て鉛直方向に対して斜めに延在する単一の平面上を延在している。
そして、フロントケース22とリアケース24は、合わせ部22A、24Aの間にシール材34を挟んだ状態でねじ2224によって締結されることで、双方の合わせ部22A、24Aが液密可能に結合される。
化粧カバー18は、その上壁が不図示のねじなどを介してフロントケース22の上壁と、リアケース24の上壁に取着されている。
図5、図6に示すように、揺動機構20は、フレーム2002を有している。
フレーム2002は、底板2010と、底板2010の左右両側から立設された側板2012と、側板2012の上端間を接続するロッド2014などで構成されている。
フレーム2002は、底板2010がフロントケース22の底壁2202(図4参照)に取着されている。
カメラ12は左右の側板2012の間で揺動可能に支持され、カメラ12は揺動機構20により上下に揺動される。
本実施の形態では、揺動機構20は、モータ2020と、モータ2020の出力軸に取着されたプーリ2022と、カメラ12の側部に設けられたプーリ2024と、それらプーリ2022、2024にわたって掛け渡されたベルト2026などで構成され、モータ2020は左右の側板2012の内側に配置され、プーリ2022、2024、ベルト2026は左側の側板2012の外側に配置されている。
そして、モータ2020の駆動により、図3に示すように、カメラ12が揺動軸心O1を中心に鉛直面内で揺動するように構成されている。なお、このような揺動機構20として従来公知の様々な構造が採用可能である。
なお、本実施の形態では、揺動機構20によるカメラ12の揺動範囲は水平方向を基準として上方に10度、下方に20度の範囲である。
図5乃至図8に示すように、カメラ12は、ブラケット32、ガイド部材34、36、軸受部材42、固定手段44を介して揺動機構20に連結されている。
カメラ12は、ケース1202と、ケース1202の前面から突設され撮影レンズ1204を含む撮影光学系が収容された鏡筒1206と、ケース1202に収容され撮影光学系で捉えた被写体像を撮像するCCDやCMOSセンサなどからなる撮像素子(不図示)などを備えている。
図17に示すように、鏡筒1206の下部には、カメラ12を三脚の雲台などに取り付けるための取り付け板部1210が設けられ、取り付け板部1210には下方に向いた平坦な取り付け面1212が形成され、取り付け面1212には取り付け用のねじ孔1214が形成されている。この取り付け面1212は、鏡筒1206の軸心に対して高い精度で形成され、鏡筒1206の軸心と平行する方向に延在している。
また、図17に示すように、ケース1202の後面には、撮像素子から出力される撮像信号を出力するためのコネクタ1230が設けられ、このコネクタ1230とコントロールボックス30の信号処理回路とが不図示のケーブルで電気的に接続されている。
上板3202の上面には、後述する回転調整機構46が設けられている。
前板3204、後板3206には、図11、図12に示すように、カメラ12の鏡筒1206が挿通される開口3207が形成されている。
図11に示すように、前板3204の下部の中心を挟む左右の2箇所には左右方向に円弧状に延在する長孔3240が形成されている。
また、後板3206の上下方向の中間の左右両側にはねじ孔3242が形成されている。
図9、図10に示すように、前板3204と後板3206の間で上板3202の左右両側から左右の側板3210が垂設され、左右の側板3210の下端は、ロッド3208の下方において底板3212で連結されている。
左右の側板3210の外側には、揺動軸心O1を中心とする支軸3220、3222がそれぞれ突設され、これら支軸3220、3222が揺動機構20の左右の側板2012に設けられた不図示の軸受部に回転可能に支持されることでブラケット32は揺動軸心O1を中心に回転可能に構成されている。
また、右側の支軸3222の先端には上述したプーリ2024(図5参照)が取着されている。
図13、図14に示すように、ガイド部材は、本実施の形態では、鏡筒1206の光軸方向の中間部と、鏡筒1206の基部との2箇所に設けられている。
鏡筒1206の光軸方向の中間部に取り付けられるガイド部材34は、幅よりも大きい寸法の長さを有する本体3402を有している。
本体3402の一方の面に平面からなる取り付け面3404が形成され、本体3402の他方の面に前記長さ方向に円弧状に延在する円筒面3406が形成されている。
また、本体3402の中央にねじ挿通孔3408が取り付け面3404から円筒面3406にわたり貫通形成され、円筒面3406の両側から取り付け片3410が突設され、各取り付け片3410にはねじ孔3412が設けられている。
ガイド部材34は、その長さ方向を、鏡筒1206の光軸を含む平面に対して直交する方向に延在させ、取り付け面3404が、ねじ3420をねじ挿通孔3408を通してねじ孔1214に螺合することで取り付け板部1210の取り付け面1212の取着されている。
ガイド部材34がねじ3420で取り付け面3412に取着された状態で、円筒面3406は、鏡筒1206の軸心を中心として延在する仮想の円筒面上の下部中央に位置している。
上分割体38は半円弧状を呈し、鏡筒1206の基部の外径に対応した内径で形成された半円筒面状の内面3802を備え、また、外面3804の周方向に間隔(本実施の形態では120度の間隔)をおいた2箇所にそれぞれ円筒面3806が形成されている。
さらに、半円弧状の両端部寄りの箇所には、下分割体40に締結するための取り付け面3810が形成されている。そして、鏡筒1206の基部の側方を通り両側の取り付け面3810に開口するように、ボルト挿通孔3812が互いに平行して貫通形成されている。
また、上分割体38の両側には、それぞれ上下方向に円弧状に延在する長孔3814が形成されている。
内面4002の周方向の中央部には、ばね4004が設けられている。このばね4004は、ガイド部材36が鏡筒1206の基部外周に取り付けられたときに、鏡筒1206の基部外周に弾接することで、鏡筒1206に対してばね4004の弾性力以上の力が加わることを防止して鏡筒1206の保護を図るためのものである。
さらに、半円弧状の両端部寄りの箇所には、上分割体38に締結するための取り付け面4010がそれぞれ形成されている。
下分割体40の取り付け面4010は上分割体38の取り付け面3810に当接可能に設けられ、取り付け面4010にはねじ孔4012が形成されている。
なお、この状態でばね4004は鏡筒1206の基部外周に弾接され、カメラ12は、ばね4004の弾性力により鏡筒1206の基部外周が上分割体38の内面3802に当て付けられることで取着されている。
本実施の形態では、図13、図14に示すように、鏡筒1206の基部外周に凹溝1220が形成され、凹溝1220に上下の分割体38、40が嵌合し、かつ、上下の分割体38、40の内面3802、4002が凹溝1220の底面に当接することで、ガイド部材36はカメラ12に対して光軸方向に移動不能に取り付けられている。
図9乃至図12に示すように、軸受部材42は、本実施の形態では、ベアリング(ローラ)により構成され、軸受部材42は3つ設けられ、それぞれねじにより前板3204、後板3206に回転可能に取着されている。
図9、図11、図15、図16に示すように、1つの軸受部材42は、前板3204の前面の下部中央に設けられており、ガイド部材34の円筒面3406を鏡筒1206の軸心の回りに回転可能に支持している。
図10、図12、図15乃至図17に示すように、残りの2つの軸受部材42は、後板3206の後面の下部寄りの両側に設けられており、より、正確には、鏡筒1206の光軸を通る鉛直面に対して左右対称な位置に設けられており、ガイド部材36の円筒面3806を鏡筒1206の軸心の回りに回転可能に支持している。
なお、各軸受部材42は上記のように転がり軸受に限定されず、軸受部材42にはすべり軸受など他の従来公知の様々な構造が採用可能である。
すなわち、2つのねじ4402を各長孔3240を介して各ねじ孔3412に螺合することで、ガイド部材34(カメラ12)が前板3204(ブラケット32)に対して回転不能に固定される。
また、2つのねじ4404を各長孔3814を介して各ねじ孔3242に螺合することでガイド部材36(カメラ12)が後板3206(ブラケット32)に対して回転不能に固定される。
2つの調整ねじ4604が向かい合う揺動板4608の箇所に当接板部4612が立設されている。
そして、ガイド部材34(カメラ12)と前板3204(ブラケット32)との上述の固定を解除し、かつ、ガイド部材36(カメラ12)と後板3206(ブラケット32)との上述の固定を解除した状態で、当接板部4612に対して一方の調整ねじ4604を後退させると共に、他方の調整ねじ4604を前進させ、他方の調整ねじ4604の前進により当接板部4612を移動させる。
これにより揺動板4608を支軸4606を中心に揺動させ、揺動板4608の端部により軸4610を移動させ、ブラケット32に対してカメラ12を、鏡筒1206の軸心の回りに回転調節するようにしている。
なお、回転調整機構46の構成は、実施の形態の構造に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
まず、撮像装置10の基台16を設置箇所に載置する。その際、カメラ12の前方には水平線と鉛直線が描かれたチャートが配置されている。
そして、撮像装置10のコントロールボックス30のイーサーネット用コネクタ、電源供給用コネクタのコネクタをケーブルを介してホスト装置に接続し、カメラ12で撮像された画像がホスト装置のディスプレイに表示されるようにする。
次いで、前記チャートの画像がディスプレイに表示されるようにホスト装置からの指令により揺動機構20でカメラ12を揺動させるとともに旋回機構28でカメラ12を旋回させる。
そして、ディスプレイに表示される画像の輪郭の縦辺がチャートの鉛直軸と平行するように(横辺が鉛直軸と直交するように)、回転調整機構46によりカメラ12の鏡筒1206の軸心回りの角度を調整する。
カメラ12の調整ができたならば、固定手段44のねじ4402を締め付けることでガイド部材34(カメラ12)と前板3204(ブラケット32)とを固定し、かつ、固定手段44のねじ4404を締め付けることでガイド部材36(カメラ12)と後板3206(ブラケット32)とを固定する。
これにより、撮像装置10のカメラ12の調整作業が終了する。
したがって、特に、複数の画像データを鉛直方向および水平方向に並べて合成して広範囲にわたる画像データを生成する場合に、鉛直線あるいは水平線に対して傾きがなく、画像データの合成に適した良好な品質の画像データを得る上で有利となる。
また、本実施の形態では、ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材34、36の円筒面3406、3806は、鏡筒1206の下半部で鏡筒1206の軸方向および鏡筒1206の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられているので、カメラ12を回転可能に安定した状態で支持でき、鏡筒1206の軸心回りにおけるカメラ12の回転位置を簡単にしかも確実に調整する上で有利となる。
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、カメラの形状、ブラケットの形状、カメラに対するガイド部材の取り付け構造であり、他の構成は第1の実施の形態と同様である。
図18、図19は第2の実施の形態におけるカメラ50近傍部分の構成を示す斜視図、図20はカメラ50の斜視図である。なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部材および部分には同一の符号を付して説明する。
また、ケース5002には、撮像素子から出力される映像信号を所定形式の映像データに変換するなどの処理を行う信号処理回路やカメラ50のフォーカシング動作、ズーミング動作などを制御するための制御回路などが収容されていることから、第1の実施の形態のカメラ12に比べてケース5002の外形が大きな物となっている。
ケース5002の底部には、カメラ50を三脚の雲台などに取り付けるための取り付け板部5010が設けられ、取り付け板部5010には下方に向いた平坦な取り付け面5012が形成され、取り付け面5012には取り付け用の複数のねじ孔5014が形成されている。この取り付け面5012は、鏡筒5006の軸心に対して高い精度で形成され、鏡筒5006の軸心と平行する方向に延在している。
また、ケース5002の後面には、前記信号処理回路から出力される撮像信号を出力するためのコネクタ5020、あるいは、前記制御回路との間で制御信号の授受を行うためのコネクタ5022などが設けられ、これらコネクタ5020、5022とコントロールボックス30とが不図示のケーブルで電気的に接続されている。
ブラケット52は、上板5202と、上板5202の前後から立設された前板5204および後板5206、前板5204、後板5206との下端を連結する2本のロッド5208とを含んで構成されている。
上板5202の上面には、第1の実施の形態の回転調整機構46と同様の回転調整機構62が設けられている。
前板5204にはカメラ50の鏡筒5006とケース5002が挿通される切り欠き5208が形成され、後板5206にはケース5002が挿通される開口5210が形成されている。
図18に示すように、前板5204の下部の中心を挟む左右の2箇所には左右方向に円弧状に延在する長孔5240が形成されている。
また、後板5206の上下方向の中間の左右両側にはねじ孔5242が形成されている。
なお、ブラケット52が揺動機構20の軸受部に揺動軸心O1を中心に回転可能に構成されていることは第1の実施の形態と同様である。
それらガイド部材は、第2の実施の形態では、中間板5020を介してケース5002に取着されている。
中間板5020は、ねじをねじ孔5014に螺合することでケース5002の取り付け面5012に取り付けられ、このように取り付けられた状態で前後方向に延在している。
中間板5002は、その前部寄りの下面箇所に左右方向に間隔をおいて第1のねじ孔(不図示)が設けられるとともに、後方に臨む端面箇所に左右方向に間隔をおいて第2のねじ孔(不図示)が設けられている。
本体5402の幅方向の一側から取付片部5404が下方に垂設され、取付片部5404の下面に、前記長さ方向に円弧状に延在する円筒面5406が形成されている。
また、取付片部5404の長さ方向の両端には、ねじ孔5408が貫通形成されている。
ガイド部材54は、その長さ方向を、鏡筒5006の光軸を含む平面に対して直交する方向に延在させ、本体5402が、ねじ5410により中間板5020の第1のねじ孔に螺合することでケース5002に取着されている。
ガイド部材54がねじ5410で取り付け面5412に取着された状態で、円筒面5406は、鏡筒5006の軸心を中心として延在する仮想の円筒面上の下部中央に位置している。
ガイド部材56の下部両側には、中間板5020の第2のねじ孔に合致したねじ挿通孔5608が形成され、ガイド部材56の上部両側には、それぞれ上下方向に円弧状に延在する長孔5610が形成されている。
ガイド部材56は、内面5602でケース5002の中間部を挟み、ねじ5612をねじ挿通孔5608を挿通させて前記第2のねじ孔に螺合することで中間板5020を介してケース5002に取着され、その状態で円筒面5606が、鏡筒5006の軸心を中心として延在する仮想の円筒面上の下半部の左右両側に位置している。すなわち、本実施の形態では、ガイド部材54の円筒面5406と、ガイド部材56の2つの円筒面5606は、ケース5002の下半部で鏡筒5006の軸方向および鏡筒5006の周方向に間隔をおいたケース5002の複数箇所に設けられている。
図19に示すように、1つの軸受部材58は、前板5204の後面の下部中央に設けられており、ガイド部材54の円筒面5406を鏡筒5006の軸心の回りに回転可能に支持している。
また、残りの2つの軸受部材58は、後板5206の後面の下部寄りの両側に設けられており、より、正確には、鏡筒5006の光軸を通る鉛直面に対して左右対称な位置に設けられており、ガイド部材56の円筒面5606を鏡筒5006の軸心の回りに回転可能に支持している。
なお、各軸受部材58は上記のように転がり軸受に限定されず、軸受部材58にはすべり軸受など他の従来公知の様々な構造が採用可能である。
すなわち、2つのねじ6002を各長孔5240を介して各ねじ孔5408に螺合することで、ガイド部材54(カメラ12)が前板5204(ブラケット52)に対して回転不能に固定される。
また、2つのねじ6004を各長孔5610を介して各ねじ孔5242に螺合することでガイド部材56(カメラ12)が後板5206(ブラケット52)に対して回転不能に固定される。
これにより、撮像装置10のカメラ50の調整作業が終了する。
したがって、特に、複数の画像データを鉛直方向および水平方向に並べて合成して広範囲にわたる画像データを生成する場合に、鉛直線あるいは水平線に対して傾きがなく、画像データの合成に適した良好な品質の画像データを得る上で有利となる。
また、本実施の形態では、ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材の円筒面は、鏡筒5006の下半部で鏡筒5006の軸方向および鏡筒5006の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられているので、第1の実施の形態と同様に、カメラ50を回転可能に安定した状態で支持でき、鏡筒5006の軸心回りにおけるカメラ50の回転位置を簡単にしかも確実に調整する上で有利となる。
Claims (12)
- 撮像素子と前記撮像素子に被写体像を導く撮影光学系とが組み込まれた鏡筒を有するカメラと、
前記カメラを支持するブラケットとを備える撮像装置であって、
前記カメラに取着され、前記カメラに取着された状態で前記鏡筒の軸心を中心として延在する円筒面を有するガイド部材と、
前記ブラケットに設けられ、前記円筒面を前記鏡筒の軸心の回りに回転可能に支持する複数の軸受部材と、
前記カメラを前記ブラケットに固定する固定手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記ガイド部材は前記鏡筒の外周面に取着されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記鏡筒は前記カメラのケースから突出され、前記ガイド部材は前記ケースに取着されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記軸受部材は前記ブラケットに回転可能に取着されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材は、前記鏡筒の軸方向から見て、前記鏡筒の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材は、前記鏡筒の軸方向および前記鏡筒の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材の円筒面は、前記鏡筒の下半部で前記鏡筒の軸方向および前記鏡筒の周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記鏡筒は前記カメラのケースから突出され、前記ガイド部材は前記ケースに取着され、前記ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材は前記ケースに取着され、前記複数のガイド部材は、前記鏡筒の軸方向から見て、前記鏡筒の周方向に間隔をおいた複数の前記ケース箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記鏡筒は前記カメラのケースから突出され、前記ガイド部材は前記ケースに取着され、前記ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材は前記ケースに取着され、前記ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材は、前記鏡筒の軸方向および前記鏡筒の周方向に間隔をおいた前記ケースの複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記鏡筒は前記カメラのケースから突出され、前記ガイド部材は前記ケースに取着され、前記ガイド部材は複数設けられ、それら複数のガイド部材は前記ケースに取着され、前記ガイド部材は複数設けられ、
それら複数のガイド部材の円筒面は、前記ケースの下半部で前記鏡筒の軸方向および前記鏡筒の周方向に間隔をおいた前記ケースの複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記ブラケットを鉛直方向に揺動させる揺動機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記ブラケットを鉛直方向に揺動させる揺動機構と、前記揺動機構を鉛直軸の回りに旋回させる旋回機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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