JP7011485B2 - 有料道路利用者支援装置、有料道路利用者支援方法及びプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、一般には、車種判別装置は、車線に沿って設置された複数のセンサ群からなるものであり、車両の態様(車体形状等)によっては車種区分を一意に特定できない場合がある。車種区分を一意に特定できない場合、収受すべき通行料金が決定しないため、料金自動収受機は料金収受処理を開始できない。この場合、例えば、利用者は、料金自動収受機に設けられた所定の呼出ボタンを押下して監視員を呼び出す。監視員は、監視カメラ(ITVカメラ)等を通じて映される利用者の車両を目視確認して車種区分を特定する。そして、監視員は、監視盤を操作して、特定した車種区分に応じた通行料金の適用を行う。
このような構成によれば、料金収受処理の際に特別応対が必要な利用者は、利用者本人に関連付けられる過去の利用態様に基づいて、今回の料金収受処理について適切な支援を受けることができる。また、カメラを通じて得られた顔画像で判別されるため、利用者が特別な操作を行う必要がなく、1台の車両に複数人が搭乗する場合にもまとめて正確に判別できる。これにより、料金収受処理の特別応対時における利用者の負担を軽減することができる。
このような構成によれば、身体障がい者である利用者は、料金所に到来した段階で、監視員を呼び出すための所定の操作を行うことなく、自動的に、身体障がい者手帳を提示すべき旨の案内を受けることができる。
このような構成によれば、身体障がい者である利用者は、料金所に到来した段階で、監視員を呼び出すための所定の操作、及び、身体障がい者手帳の提示を行うことなく、自動的に、身体障がい者割引の適用を受けることができる。
このような構成によれば、監視員は、到来した利用者が聴覚障がい者であることを直ちに把握することができ、聴覚障がい者に対する円滑なサポートを行うことができる。
このような構成によれば、車種判別装置によって自動的に車両の車種区分が一意に特定されなかった場合であっても、利用者の過去の利用履歴情報(過去に特定された車種区分とその車両画像又は車両番号との関係)に基づいて、精度良く、車種区分を一意に特定することができる。したがって、利用者は、監視員による特別応対を要さなくとも、搭乗する車両の車種区分に応じた料金収受処理を行うことができる。
このような構成によれば、料金所に初めて訪れる利用者に対し、自動的に、周辺案内情報を提供することができる。
以下、第1の実施形態に係る料金収受システムについて、図1~図5を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
本実施形態に係る料金収受システム1は、高速道路等の有料道路の出口料金所に設置される。料金収受システム1は、到来する利用者から入口料金所で発行された通行券を受け付けて、当該利用者の走行距離に応じた利用料金を収受する。なお、他の実施形態においてはこの態様に限定されず、有料道路の料金体系によっては、料金収受システム1は、入口料金所に設置されてもよい。
料金収受用パネル10Aには、到来した利用者から、料金収受処理に必要な通行券、紙幣、硬貨、クレジットカードなどを受け付ける専用の挿入口が設けられている。
また、料金収受用パネル10Aには、身障者レバーが設けられている。身障者レバーは、身障者である利用者が、身障者割引の適用を受けようとする場合に用いる。利用者が身障者レバーを操作すると、料金所事務所Rに待機する監視員との通話が開始される。
また、料金収受用パネル10Aには、カメラ(後述するカメラ100)が設けられている。身障者割引の適用を受けようとする利用者は、当該適用を受けることができることを証明するため、自身が所持している身障者手帳を当該カメラの前にかざす。監視員は、当該カメラの映像を通じて、身障者手帳の記録内容(本人の顔写真、身障者手帳の有効期限日、及び、身障者割引の適用対象となる車両の車両番号)を確認することができる。
また、料金収受用パネル10Aには、呼出ボタンが設けられている。呼出ボタンは、料金収受処理において問題が発生した場合などにおいて、利用者から監視員との通話を図る際に用いられる。例えば、後述する車種判別装置11によって車種区分が一意に特定されなかった場合(「車種不明」なる判別結果となった場合)、通行料金が確定しないため料金収受処理が開始されない。この場合、利用者は、呼出ボタンを押下して監視員による応対を求める。
なお、本実施形態に係る車種判別装置11の具体的な構成及び動作については、詳細な説明を省略する。
退出側車両検知器12Aは、車線Lの最も下流側(+X方向側)に設置され、車両Aの、車線Lからの退出を検知する。
本実施形態に係る進入側車両検知器11A及び退出側車両検知器12Aは、一般によく知られている透過式車両検知器とされるが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る進入側車両検知器11Aは、反射式車両検知器であってもよい。
また、本実施形態においては、監視盤20は、有料道路を利用する利用者の負担を軽減するための有料道路利用者支援装置として機能する。
また、監視盤20のモニタは、タッチセンサ(後述するタッチセンサ202)を具備し、監視員によるタッチ操作を受け付けることも可能とされる。例えば、監視員は、身障者手帳の記録内容を確認した結果、利用者が適正に身障者割引を受けることができると判断した場合、監視盤20へのタッチ操作により身障者割引を適用する操作を行う。
また、監視員は、車種判別装置11によって車種区分を一意に特定できなかった場合、ITVカメラ13の映像により到来した車両の車体形状等を目視確認する。そして、監視員は、監視盤20に対するタッチ操作により、目視確認に基づいた車種区分を指定する。
図2は、第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図2に示すように、料金自動収受機10は、カメラ100と、ディスプレイ101と、スピーカ102と、マイク103とを有している。なお、図2において、紙幣等の各種挿入口、身障者レバー、呼出ボタン等については図示を省略している。
支援処理部2003が行う具体的な処理については後述する。
図3は、第1の実施形態に係る利用履歴情報テーブルの内容を示す図である。
図3は、記録媒体205に記録されている情報テーブルであって、利用履歴記録処理部2004が記録、蓄積して作成した利用履歴情報テーブルの内容を示している。
利用履歴情報テーブルには、有料道路を利用した利用者別に、当該利用者の利用履歴情報が記録されている。ここで、利用履歴情報とは、具体的には、「利用日時」、「顔画像」、「車両番号」、「車種区分」、「車両画像」、「身障者割引適用」、「身障者手帳有効期限日」及び「備考」の各種情報が関連付けられてなる情報群である。
「顔画像」は、料金自動収受機10を用いた料金収受処理の際に、カメラ100(図2)を通じて取得される利用者の顔画像である。利用履歴記録処理部2004は、顔画像取得部2000によって取得された顔画像を記録する。
「車両番号」は、ナンバープレート認識装置11Bを通じて取得される情報であって、利用者が搭乗する車両の車両番号を示す情報である。
「車種区分」は、車種判別装置11による車種区分の判別結果であって、利用者が搭乗する車両の車種区分を示す情報である。利用履歴記録処理部2004は、車種区分情報取得部2001によって取得された車種区分を記録する。なお、車種判別装置11によって車種区分を一意に特定できなかった場合、「車種区分」には、監視員による特別応対で指定された車種区分が記録される。
「車両画像」は、ITVカメラ13を通じて取得される画像であって、利用者が搭乗する車両の車体全体が撮影された画像である。
「身障者割引適用」は、利用者に対して身障者割引が適用されたか否かを示す情報である。利用履歴記録処理部2004は、当該利用者に対する特別応対にて、監視員が監視盤20に対し身障者割引を適用する操作を行った場合には、「身障者割引適用」を“あり”として記録する。また、利用履歴記録処理部2004は、後述する支援処理部2003の処理によって、監視員による特別応対を介さないで身障者割引が適用された場合も、「身障者割引適用」に“あり”と記録する。
「身障者手帳有効期限日」は、身障者である利用者が所持する身障者手帳の有効期限日を示す情報である。利用履歴記録処理部2004は、身障者手帳の記録内容を確認した監視員から、その身障者手帳の有効期限日の入力操作を受け付ける。そして、利用履歴記録処理部2004は、監視員から入力された当該情報を「身障者手帳有効期限日」に記録する。なお、他の実施形態においてはこの態様に限定されず、例えば、利用履歴記録処理部2004は、カメラ100を通じて取得された身障者手帳の撮影画像から自動的に当該身障者手帳の有効期限日を抽出し、その結果を「身障者手帳有効期限日」として記録してもよい。
「備考」は、各利用者の利用態様について更に特筆すべき事項を示す情報である。本実施形態に係る利用履歴情報テーブルにおいて、例えば、「備考」には、利用者が“聴覚障がい者”であることが記録される。利用履歴記録処理部2004は、特別応対を行った監視員から、その利用者について特筆すべき事項(利用者が“聴覚障がい者”であること)の入力操作を受け付ける。そして、利用履歴記録処理部2004は、監視員から入力された当該情報を「備考」に記録する。なお、他の実施形態においてはこの態様に限定されず、例えば、利用履歴記録処理部2004は、利用者と監視員との間のやり取りの内容(マイク204を通じて取得された音声データ等)に基づいて「利用者が“聴覚障がい者”であること」を自動判別し、自動的に「備考」に“聴覚障がい者”と記録してもよい。
図4、図5は、それぞれ、第1の実施形態に係る監視盤の処理フローを示す第1の図、第2の図である。
以下、図4、図5を参照しながら、監視盤20の処理の流れについて詳細に説明する。
ステップS01で取得された顔画像で特定される利用者と同一人物の顔画像を含む利用履歴情報がない場合(ステップS02:NO)、CPU200は、利用者の料金収受処理を支援する処理を終了し、通常の料金収受処理を行う。
他方、ステップS01で取得された顔画像に一致する顔画像を含む利用履歴情報がある場合(ステップS02:YES)、利用履歴情報取得部2002は、当該顔画像を含む利用履歴情報を取得する。
取得された利用履歴情報に係る利用者が、過去に身障者割引の適用を受けていない場合(ステップS03:NO)、CPU200は、利用者の料金収受処理を支援する処理を終了し、通常の料金収受処理を行う。
他方、取得された利用履歴情報に係る利用者が、過去に身障者割引の適用を受けていた場合(ステップS03:YES)、次に、支援処理部2003は、同利用履歴情報の「身障者手帳有効期限日」を参照し、現在日が身障者手帳の有効期限日以前か否かを判定する(ステップS04)。
支援処理部2003は、上記ステップS06の処理と同時に、監視盤20のスピーカ203等を通じて、監視員に対し、カメラ100を通じて取得される身障者手帳の映像を確認すべきことを通知する処理を行う(ステップS07)。これにより、監視員は、カメラ100の前に提示されている身障者手帳の有効期限日を、即座に、ディスプレイ201を通じて確認することができる。
利用者が聴覚障がい者でない場合(ステップS12:NO)、支援処理部2003は、図4のステップS07の処理を終了する。
他方、利用者が聴覚障がい者であった場合(ステップS12:YES)、次に、支援処理部2003は、監視盤20のスピーカ203等を通じて、監視員に対し、更に、利用者が聴覚障がい者である旨を通知する(ステップS13)。
支援処理部2003は、ステップS13の処理と同時に、監視盤20のディスプレイ201、スピーカ203、マイク204、及び、料金自動収受機10のディスプレイ101、スピーカ102、マイク103を用いた通話機能(テレビ電話機能)を開始する(ステップS14)。これにより、監視員は、聴覚障がい者である利用者に対し、即座に、筆談等を介した適切なコミュニケーションを図ることができる。
なお、身障者手帳の提示がなかった場合等は、監視員は、利用者に対し、通常の通行料金を支払う旨の案内を行う。
以上の通り、第1の実施形態に係る監視盤20(有料道路利用者支援装置)は、有料道路の車線Lに設置されたカメラ(料金自動収受機10のカメラ100)を通じて、料金収受設備(料金自動収受機10)に到来した利用者の顔画像を取得する顔画像取得部2000を備えている。また、監視盤20は、顔画像によって特定された利用者の、有料道路の過去の利用態様を示す利用履歴情報を取得する利用履歴情報取得部2002を更に備えている。また、監視盤20は、利用履歴情報に基づいて、特別応対が必要な利用者を支援するための処理を行う支援処理部2003を更に備えている。
以上のような構成によれば、料金収受処理の際に特別応対が必要な利用者は、利用者本人に関連付けられる過去の利用態様(過去に身障者割引の適用に係る特別応対を受けたか否か)に基づいて、今回の料金収受処理について適切な支援を受けることができる。また、カメラ100を通じて得られた顔画像で判別されるため、利用者が特別な操作を行う必要がなく、1台の車両に複数人が搭乗する場合にもまとめて正確に判別できる。これにより、料金収受処理の特別応対時における利用者の負担を軽減することができる。
このような構成によれば、身障者である利用者は、料金自動収受機10の前に停車した段階で、身障者レバーの操作を行うことなく、自動的に、身障者手帳をカメラ100の前にかざすべき旨のアナウンスを受けることができる。
このような構成によれば、利用者は、料金自動収受機10の前に停車した段階で、身障者レバーの操作及び身障者手帳の提示を行うことなく、自動的に、身障者割引の適用を受けることができる。
このような構成によれば、監視員は、到来した利用者が聴覚障がい者であることを直ちに把握することができ、聴覚障がい者に対する円滑なサポートを行うことができる。
次に、第2の実施形態に係る料金収受システムについて、図6、図7を参照しながら説明する。第2の実施形態に係る料金収受システムは、第1の実施形態と同様の構成(図1、図2)を有するため、図示を省略する。
図6は、第2の実施形態に係る監視盤の処理フローを示す図である。
図7は、第2の実施形態に係る監視盤の処理を説明するための図である。
以下、図6、図7を参照しながら、第2の実施形態に係る監視盤20の処理の流れについて詳細に説明する。
続いて、CPU200の顔画像取得部2000は、料金自動収受機10のカメラ100を通じて、利用者の顔画像を取得する(ステップS22)。
ステップS22で取得された顔画像で特定される利用者と同一人物の顔画像を含む利用履歴情報がない場合(ステップS23:NO)、CPU200は、利用者の料金収受処理を支援する処理を終了し、通常の料金収受処理を行う。
他方、ステップS01で取得された顔画像で特定される利用者と同一人物の顔画像を含む利用履歴情報がある場合(ステップS23:YES)、利用履歴情報取得部2002は、当該顔画像を含む利用履歴情報を取得する。
ステップS21で取得された車種区分情報が“車種不明”を示していない場合(ステップS24:NO)、CPU200は、利用者の料金収受処理を支援する処理を終了し、通常の料金収受処理を行う。
他方、ステップS21で取得された車種区分情報が“車種不明”を示している場合(ステップS24:YES)、次に、支援処理部2003は、ステップS23で取得された利用履歴情報の「車種区分」と「車両画像」との関係を抽出する(ステップS25)。
なお、車種判別装置11による判別結果が“車種不明”となる要因としては、例えば、ナンバープレートに泥などの付着物があったため、ナンバープレート認識装置11Bが分類番号等を正しく識別できなかった場合等が考えられる。なお、この場合は、支援処理部2003及び利用履歴記録処理部2004は、当該車両の車両番号も取得することができない。
そして、支援処理部2003は、取得された利用履歴情報に記録されている「車種区分」と「車両画像」との関係を抽出する。例えば、図7に示す例の場合、支援処理部2003は、“大型車”なる車種区分と車両画像G1との関係、及び、“普通車”なる車種区分と車両画像G2との関係を抽出する。
なお、今回取得された車両画像がステップS25で抽出した関係の何れにも適合しない場合、又は、「車種区分」と「車両画像」との関係が一つも抽出されなかった場合は、支援処理部2003は、監視員に対し、到来した車両の車種区分を目視確認で特定すべき旨の通知を行ってもよい。
以上の通り、第2の実施形態に係る監視盤20によれば、支援処理部2003は、車種区分情報取得部2001によって取得された車種区分情報に基づいて到来した車両の車種区分を一意に特定できなかった場合、利用履歴情報に基づいて過去に利用者が搭乗していた車両の車種区分とその車両画像との関係を抽出する。そして、支援処理部2003は、抽出した当該関係と今回取得した車両画像とに基づいて到来した車両の車種区分を一意に特定する。
このような構成によれば、車種判別装置11によって自動的に車両の車種区分が一意に特定されなかった場合であっても、一人の利用者について過去に特定された車種区分とその車両画像との関係)に基づいて、精度良く、車種区分を一意に特定することができる。したがって、利用者は、監視員による特別応対を要さなくとも、搭乗する車両の車種区分に応じた料金収受処理を行うことができる。
以上、第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1及び監視盤20について詳細に説明したが、料金収受システム1及び監視盤20の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第1、第2の実施形態に係る監視盤20は、到来した利用者の顔画像と一致する(同一人物の)顔画像を含む利用履歴情報が記録されていない場合は、利用者の料金収受処理を支援する処理を終了するものとして説明した。しかし、他の実施形態に係る監視盤20は、この態様に限定されない。
図8は、第1、第2の実施形態の変形例に係る監視盤の処理フローを示す図である。
次に、CPU200の利用履歴情報取得部2002は、ステップS31で取得された顔画像で特定される利用者と同一人物の顔画像を含む利用履歴情報が、利用履歴情報テーブル(図3)に含まれているか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS31で取得された顔画像で特定される利用者と同一人物の顔画像を含む利用履歴情報がある場合(ステップS32:YES)、CPU200は、例えば、第1、第2の実施形態で説明したような、利用者の料金収受処理を支援するための処理を行う。
他方、ステップS01で取得された顔画像に一致する顔画像を含む利用履歴情報がなかった場合(ステップS32:NO)、当該利用者が、料金所に初めて訪れる利用者であると判断し、支援処理部2003は、料金自動収受機10のディスプレイ101、スピーカ102等を通じて、当該利用者に対し、料金所が存在する位置(現在地)に関連する周辺案内情報を提示する(ステップS33)。
ここで、周辺案内情報とは、当該料金所の周辺にある施設等に関する情報であって、この料金所を通過した他の利用者(観光客)が良く訪れる観光スポットや商業施設、駐車場の位置及びその空き状況などである。
以上の通り、変形例に係る監視盤20によれば、支援処理部2003は、顔画像によって特定された利用者の利用履歴情報が取得されなかった場合に、当該利用者に対し、周辺案内情報を提示する。
このような構成によれば、料金所に初めて訪れる利用者に対し、自動的に、周辺案内情報を提供することができる。
図9は、第1、第2の実施形態の変形例に係る料金収受システムの構成を示す図である。
第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1は、各料金所にそれぞれ独立して設置され、かつ、当該設置された一つの料金所を通過する利用者の利用履歴情報のみを監視盤20(記録媒体205)に蓄積する態様として説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
上位サーバ3は、複数の料金所T1、T2、T3、・・のそれぞれの料金所事務所に設置されている監視盤20(記録媒体205)に記録、蓄積される利用履歴情報テーブルを更に集約する。即ち、上位サーバ3には、有料道路の複数の料金所T1、T2、T3、・・を通過する全ての利用者の利用履歴情報が集約される。
このような態様とすることで、ある一つの料金所(例えば、料金所T1)を通過したことがある利用者が、別の料金所(例えば、料金所T2)を初めて通過しようとする場合において、料金所T1で記録された過去の利用態様(利用履歴情報)に基づいて、料金収受処理の特別応対時における支援を受けることができる。
10 料金自動収受機
10A 料金収受用パネル
100 カメラ
101 ディスプレイ
102 スピーカ
103 マイク
11 車種判別装置
11A 進入側車両検知器
11B ナンバープレート認識装置
12A 退出側車両検知器
12B 発進制御機
20 監視盤
200 CPU
2000 顔画像取得部
2001 車種区分情報取得部
2002 利用履歴情報取得部
2003 支援処理部
2004 利用履歴記録処理部
201 ディスプレイ
202 タッチセンサ
203 スピーカ
204 マイク
205 記録媒体
3 上位サーバ
L 車線
I アイランド
R 料金所事務所
A 車両
Claims (7)
- 有料道路の車線に設置されたカメラを通じて、料金収受設備に到来した利用者の顔画像を取得する顔画像取得部と、
前記顔画像によって特定された利用者の、前記有料道路の過去の利用態様を示す利用履歴情報を取得する利用履歴情報取得部と、
前記利用履歴情報に基づいて、通常の利用者に対する応対とは異なる特別応対が必要な利用者を支援するための処理を行う支援処理部と、
を備え、
前記支援処理部は、
前記利用履歴情報に基づいて、過去に身体障がい者割引を適用したか否かを判定し、
過去に身体障がい者割引を適用していた場合には、さらに、前記利用履歴情報に基づいて、現在日が、前記利用者が有する身体障がい者手帳の有効期限日以前であるか否かを判定し、
現在日が前記有効期限日以前である場合には、身体障がい者手帳の提示を求める案内を行うことなく身体障がい者割引を適用する、
有料道路利用者支援装置。 - 現在日が前記有効期限日以前ではない場合には、
前記利用者に対し身体障がい者手帳の提示を求める案内を行う、
請求項1に記載の有料道路利用者支援装置。 - 前記支援処理部は、
前記利用履歴情報に基づいて、前記利用者が聴覚障がい者か否かを判定し、前記利用者が聴覚障がい者であった場合には、その旨を監視員に通知する
請求項1又は請求項2に記載の有料道路利用者支援装置。 - 有料道路の車線に設置されたカメラを通じて、料金収受設備に到来した利用者の顔画像を取得する顔画像取得部と、
前記顔画像によって特定された利用者の、前記有料道路の過去の利用態様を示す利用履歴情報を取得する利用履歴情報取得部と、
前記利用履歴情報に基づいて、通常の利用者に対する応対とは異なる特別応対が必要な利用者を支援するための処理を行う支援処理部と、
有料道路の車線に設置された車種判別装置を通じて、前記料金収受設備に到来した車両の車種区分を示す車種区分情報を取得する車種区分情報取得部と、
前記有料道路の車線に設置されたカメラを通じて、前記料金収受設備に到来した車両の車両画像又は車両番号を取得する手段と、を備え、
前記支援処理部は、
前記車種区分情報に基づいて前記車両の車種区分を一意に特定できなかった場合、前記利用履歴情報に基づいて過去に前記利用者が搭乗していた車両の車種区分とその車両画像又は車両番号との関係を抽出し、抽出した当該関係と今回取得した車両画像又は車両番号とに基づいて前記車両の車種区分を一意に特定する
有料道路利用者支援装置。 - 前記支援処理部は、
前記顔画像によって特定された利用者の利用履歴情報が取得されなかった場合に、当該利用者に対し、周辺案内情報を提示する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の有料道路利用者支援装置。 - 有料道路利用者支援装置の顔画像取得部が、有料道路の車線に設置されたカメラを通じて、料金収受設備に到来した利用者の顔画像を取得するステップと、
前記有料道路利用者支援装置の利用履歴情報取得部が、前記顔画像によって特定された利用者の、前記有料道路の過去の利用態様を示す利用履歴情報を取得するステップと、
前記有料道路利用者支援装置の支援処理部が、前記利用履歴情報に基づいて、通常の利用者に対する応対とは異なる特別応対が必要な当該利用者を支援するための処理を行うステップと、
を有し、
前記支援するための処理を行うステップでは、
前記利用履歴情報に基づいて、過去に身体障がい者割引を適用したか否かを判定し、
過去に身体障がい者割引を適用していた場合には、さらに、前記利用履歴情報に基づいて、現在日が、前記利用者が有する身体障がい者手帳の有効期限日以前であるか否かを判定し、
現在日が前記有効期限日以前である場合には、身体障がい者手帳の提示を求める案内を行うことなく身体障がい者割引を適用する、
有料道路利用者支援方法。 - コンピュータを、
有料道路の車線に設置されたカメラを通じて、料金収受設備に到来した利用者の顔画像を取得する顔画像取得部、
前記顔画像によって特定された利用者の、前記有料道路の過去の利用態様を示す利用履歴情報を取得する利用履歴情報取得部、
前記利用履歴情報に基づいて、通常の利用者に対する応対とは異なる特別応対が必要な利用者を支援するための処理を行う支援処理部、
として機能させ、
前記支援処理部は、
前記利用履歴情報に基づいて、過去に身体障がい者割引を適用したか否かを判定し、
過去に身体障がい者割引を適用していた場合には、さらに、前記利用履歴情報に基づいて、現在日が、前記利用者が有する身体障がい者手帳の有効期限日以前であるか否かを判定し、
現在日が前記有効期限日以前である場合には、身体障がい者手帳の提示を求める案内を行うことなく身体障がい者割引を適用する、
プログラム。
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