JP6154621B2 - 料金自動収受システム - Google Patents
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Description
1−1.全体構成
図1は、第1の実施の形態に係る料金自動収受システム1の構成を示す概略図である。料金自動収受システム1は、通行レーン10、進入検知装置20、車両番号認識装置30、料金自動収受機40、発進制御機50、車線カメラ60、監視装置(監視盤)100、及び報知装置200を備えている。
進入検知装置20は、料金所の通行レーン10への車両の進入を検知する。また、進入検知装置20は、進入車両の車種を判別する機能も備えている。具体的には、進入検知装置20は、進入車両の車長、車高、車幅に例示される外形を検出し、検出された外形に基づいて進入車両の車種を判別する。そして、進入検知装置20は、車両の進入と当該車両の車種を示す進入車両情報25を生成し、その進入車両情報25を監視装置100へ送る。尚、進入車両情報25は、進入検知装置20から料金自動収受機40を介して監視装置100へ送られてもよい。
車両番号認識装置30は、料金所の通行レーン10に進入した車両の車両番号を認識する。具体的には、車両番号認識装置30は、進入車両を撮影し、画像認識を行うことにより、ナンバープレートに記載されている車両番号を認識する。また、この車両番号認識装置30は、進入検知装置20よりも下流で、且つ、料金自動収受機40よりも上流の位置に設けられている。よって、車両番号認識装置30は、進入検知装置20による車両の進入の検知に応答して、当該車両の車両番号の認識を行うことができる。また、その車両番号の認識は、当該車両が料金自動収受機40の位置に到着する前に行われることになる。車両番号認識装置30は、認識した車両番号を示す車両番号情報35を生成し、その車両番号情報35を監視装置100へ送る。尚、車両番号情報35は、車両番号認識装置30から料金自動収受機40を介して監視装置100へ送られてもよい。
料金自動収受機40は、車両番号認識装置30よりも下流の位置で、通行レーン10の路側に設置されている。料金自動収受機40は、通行レーン10の車両に対して通行料金を表示し、車両から投入された現金、クレジットカード及びETCカードに例示される支払用媒体を受け取って自動的に料金の精算を行う。また、料金自動収受機40は、他の装置と通信可能に接続されており、他の装置と各種情報をやり取りする。
発進制御機50は、料金自動収受機40よりも下流の位置に設けられている。この発進制御機50は、開閉可能なバーを備えている。発進制御機50は、料金自動収受機40から受信する信号に応答して、バーを開状態と閉状態とのうちのいずれか一方の状態に制御する。バーは、閉状態のとき、通行レーン10に存在する車両が料金所の下流側へ走り去ることを妨げる。一方、バーは、開状態のとき、通行レーン10に存在する車両が料金所の下流側へ走り去ることを妨げない。
車線カメラ60は、料金所の通行レーン10の状況を撮影するビデオカメラである。車線カメラ60は、撮影データである車線映像情報65を監視装置100へ送る。尚、車線映像情報65は、車線カメラ60から料金自動収受機40を介して監視装置100へ送られてもよい。
料金所の事務室には、料金所係員(監視員)が常駐する。その事務室内には、監視装置100(監視盤)と報知装置200が設置されている。
監視装置100は、料金所係員が料金所の監視を行うために利用するコンピュータである。この監視装置100は、通行レーン10側の各装置と通信可能に接続されている。監視装置100は、料金所係員及び通行レーン10側の装置から各種情報を受け取り、受け取った情報に基づき各種データ処理を行う。また、監視装置100は、通行レーン10側の装置に各種情報や制御信号を送信したり、各装置を制御したりすることができる。
処理装置110としては、CPUやマイクロコンピュータが例示される。この処理装置110は、プログラムを実行することにより、各種データ処理や制御を行う。例えば、処理装置110は、登録部111、照合部112、応対処理部113といった機能ブロックを備えている。各機能ブロックによる処理の詳細は、後述される。
記憶装置120としては、HDDやRAMが例示される。この記憶装置120には、各種データや、処理装置110によって実行されるプログラムなどが格納される。また、本実施の形態では、記憶装置120に、車両番号データベース125が格納される。
通信装置130は、通行レーン10側の各装置と通信を行う。例えば、通信装置130は、通行レーン10側の装置から、上述の進入車両情報25、車両番号情報35、車線映像情報65、料金自動収受機40により得られる撮影データなどを受け取る。また、通信装置130は、通行レーン10側の装置に各種情報や制御信号を送信する。
入力装置140としては、タッチパネルやキーボードが例示される。料金所係員は、この入力装置140を利用することによって、監視装置100を操作したり、監視装置100にデータを入力したりすることができる。
カメラ150は、典型的には、料金自動収受機40の呼出操作部45が操作された際に、利用者に応対するために用いられる。例えば、カメラ150は、料金所係員の顔を撮影する。また、筆談時には、筆談用の紙を撮影するために、このカメラ150が用いられる。カメラ150によって得られた撮影データは、通信装置130を介して料金自動収受機40に送られ、その表示部41に表示される。
表示装置160としては、タッチパネルや液晶ディスプレイが例示される。この表示装置160には、様々な情報が表示される。料金所係員は、この表示装置160に表示された情報を参照することによって、各種判断や利用者応対をすることができる。
報知装置200は、監視装置100からの指令に応答して、料金所係員に対して報知を行う。報知装置200としては、ブザーやアラーム、表示装置が例示される。ブザーやアラームは、鳴動することにより、料金所係員に対して報知を行う。表示装置は、報知情報を表示することにより、料金所係員に対して報知を行う。この報知装置200は、監視装置100の一部であってもよいし、監視装置100とは別途設けられていてもよい。報知装置200が監視装置100の一部である場合、上記表示装置160は報知装置200に相当する。いずれにせよ、報知装置200は、監視装置100からの指令に応答して、報知を行う。
次に、本実施の形態に係る料金自動収受システム1による処理を説明する。尚、監視装置100の車両番号データベース125には、車両番号があらかじめ登録されているとする。登録に必要な情報は、入力装置140によって直接入力される、あるいは、通信装置130を通して外部から入力される。処理装置110の登録部111は、入力された情報を車両番号データベース125に登録する。車両番号データベース125に登録されている車両番号は、以下、「登録車両番号」と参照される。
料金所の通行レーン10に車両が進入すると、進入検知装置20は、それを検知する。また、進入検知装置20は、進入車両の車種を判別する。そして、進入検知装置20は、車両の進入と当該車両の車種を示す進入車両情報25を生成し、その進入車両情報25を監視装置100へ送る。尚、進入車両情報25は、進入検知装置20から料金自動収受機40を介して監視装置100へ送られてもよい。監視装置100は、通信装置130を通して、進入車両情報25を受け取る。
ステップS10の車両進入検知に応答して、車両番号認識装置30が作動し、通行レーン10に進入した車両の車両番号を認識する。車両番号認識装置30は、認識した車両番号を示す車両番号情報35を生成し、その車両番号情報35を監視装置100へ送る。尚、車両番号情報35は、車両番号認識装置30から料金自動収受機40を介して監視装置100へ送られてもよい。監視装置100は、通信装置130を通して、車両番号情報35を受け取る。車両番号情報35で示される車両番号は、以下、「認識車両番号」と参照される。
監視装置100の処理装置110の照合部112は、車両番号情報35を受け取る度に、次のようなデータベース照合処理を実行する。具体的には、照合部112は、車両番号情報35で示される認識車両番号と車両番号データベース125に登録されている登録車両番号との照合を行う。つまり、照合部112は、登録車両番号のリストに認識車両番号と一致するものが含まれているか否かを判断する。
照合結果が“一致”の場合、すなわち、認識車両番号と一致する登録車両番号が存在する場合(ステップS40;Yes)、処理は、ステップS50に進む。一方、照合結果が“不一致”の場合、すなわち、認識車両番号と一致する登録車両番号が存在しない場合(ステップS40;No)、当該進入車両に関するデータベース照合処理は終了する。
監視装置100の処理装置110の応対処理部113は、次のような応対処理を実行する。具体的には、応対処理部113は、報知装置200を自動的に作動させる。例えば、ブザーやアラームは、鳴動することにより、料金所係員に対して報知を行う。表示装置は、報知情報を表示することにより、料金所係員に対して報知を行う。このような報知により、料金所係員は、利用者応対が必要であることを認識することができる。ここで、利用者は、呼出操作部45を操作して料金所係員を呼び出す必要がないことに留意されたい。それは、応対処理部113が報知装置200を自動的に作動させ、料金所係員に注意を促すからである。呼出操作部45を操作する必要がないため、障害者の負担が軽減される。
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、車両番号が車両番号データベース125にあらかじめ登録される。そして、通行レーン10に進入する車両の認識車両番号がいずれかの登録車両番号と一致した場合、報知装置200が自動的に作動する。従って、利用者は、呼出操作部45を操作して料金所係員を呼び出す必要がない。よって、従来は呼出操作部45を操作して料金所係員を呼び出す必要があった障害者にかかる負担が軽減される。
本発明の第2の実施の形態では、登録車両番号の「属性」という概念が導入される。属性とは、登録種別に相当する概念であり、その車両番号が登録された事由を表す。属性の例としては、車両の搭乗者が有する障害の種別(聴覚障害、身体障害など)が挙げられる。また、属性として、「同乗者が障害者で、運転者は介助者であること」、「強行突破の常習犯」などが指定されてもよい。そして、本実施の形態によれば、この属性に応じて、応対処理部113による応対処理の内容(つまり、ステップS50の内容)が変えられる。
登録車両の進入が検知されて報知装置200が作動した際、その登録車両の前の先行車両がまだ料金自動収受機40にて料金収受中であるケースも考えられる。このようなケースに対応するため、監視装置100の表示装置160において、現在料金収受中の車両から何台目の車両が登録車両なのか視覚的に理解できるよう表示を工夫してもよい。
10 通行レーン
20 進入検知装置
25 進入車両情報
30 車両番号認識装置
35 車両番号情報
40 料金自動収受機
41 表示部
42 通行券挿入部
43 料金精算部
44 カメラ部
45 呼出操作部
46 証明書カメラ部
50 発進制御機
60 車線カメラ
65 車線映像情報
100 監視装置(監視盤)
110 処理装置
111 登録部
112 照合部
113 応対処理部
120 記憶装置
125 車両番号データベース
130 通信装置
140 入力装置
150 カメラ
160 表示装置
161 カメラ映像スクリーン
162 車種情報
163 報知情報
164 処理中車両情報
200 報知装置
Claims (4)
- 料金所の通行レーンへの車両の進入を検知する進入検知装置と、
前記進入検知装置より下流に設けられ、前記進入検知装置による車両の進入の検知に応答して、前記通行レーンに進入した車両の車両番号を認識する車両番号認識装置と、
前記認識された車両番号に関する情報を受け取る監視装置と、
前記料金所の係員に対して報知を行う報知装置と
を備え、
前記監視装置は、
車両番号が登録された車両番号データベースと、
前記認識された車両番号に関する前記情報を受け取る度に、前記認識された車両番号と前記登録された車両番号との照合を行う照合部と、
前記照合の結果が一致の場合、応対処理を実行する応対処理部と、
前記通行レーンへの進入後であって前記通行レーンからの退出前の車両に関する情報である処理中車両情報を表示する表示装置と
を備え、
前記車両番号データベースは、前記登録された車両番号と属性との対応関係を示し、
前記応対処理は、
前記応対処理の対象である車両を他の車両から識別可能なように、前記処理中車両情報を前記表示装置に表示することと、
前記認識された車両番号と一致した前記登録された車両番号に対応付けられた前記属性に応じて、前記応対処理の内容を変えることと、
前記報知装置を自動的に作動させること
を含む
料金自動収受システム。 - 請求項1に記載の料金自動収受システムであって、
前記応対処理部は、前記認識された車両番号と一致した前記登録された車両番号に対応付けられた前記属性に応じて、前記報知装置による前記報知の方法を変える
料金自動収受システム。 - 料金所の通行レーンへの車両の進入を検知する進入検知装置と、
前記進入検知装置より下流に設けられ、前記進入検知装置による車両の進入の検知に応答して、前記通行レーンに進入した車両の車両番号を認識する車両番号認識装置と、
前記認識された車両番号に関する情報を受け取る監視装置と、
前記料金所の係員に対して報知を行う報知装置と
を備え、
前記監視装置は、
車両番号が登録された車両番号データベースと、
前記認識された車両番号に関する前記情報を受け取る度に、前記認識された車両番号と前記登録された車両番号との照合を行う照合部と、
前記照合の結果が一致の場合、応対処理を実行する応対処理部と、
前記通行レーンへの進入後であって前記通行レーンからの退出前の車両に関する情報である処理中車両情報を表示する表示装置と
を備え、
前記車両番号データベースは、前記登録された車両番号と属性との対応関係を示し、
前記応対処理は、
前記応対処理の対象である車両を他の車両から識別可能なように、前記処理中車両情報を前記表示装置に表示することと、
前記認識された車両番号と一致した前記登録された車両番号に対応付けられた前記属性に応じて、前記応対処理の内容を変えることと、
前記報知装置を自動的に作動させること
を含み、
前記属性は、車両の搭乗者が有する障害の種別である
料金自動収受システム。 - 請求項3に記載の料金自動収受システムであって、
更に、前記通行レーンの路側に設置された料金自動収受機を備え、
前記認識された車両番号と一致した前記登録された車両番号に対応付けられた前記属性が聴覚障害である場合、前記応対処理は、更に、前記料金自動収受機の表示部にガイダンス映像を表示させることを含む
料金自動収受システム。
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