JPH09160966A - 駐車場の管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、特に出入口における車両の混雑の
発生を防ぐことのできる駐車場の管理装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】入口のＴＶカメラ13により入庫車両を撮像
し、ナンバー認識装置12でその車両のナンバーを認識し
て、ネットワーク11で接続された車両ナンバーデーベー
ス15に、入庫時刻と共に登録する。出庫に際しては、ユ
ーザの操作し易い場所に設置された前精算機16に、自己
車両のナンバーの４桁を入力し、データベース15の登録
データを検索して、入庫時刻と現在時刻とから駐車時間
を求め、その料金を表示する。ユーザはその表示料金を
前精算機16に支払い、出口に向かうもので、この出口で
はＴＶカメラ14の撮像画面に基づき車両ナンバーを認識
し、料金の支払いの確認で出庫を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、入庫車両および
出庫車両が集中する出入口における混雑が解消されるよ
うに改良した駐車場の管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、駐車場の入出庫の管理に際して、
無人化および省力化のためやセキュリティの向上のため
に、例えばテレビジョンカメラに撮像された映像を利用
してナンバープレートの認識を行うことが考えられてい
る。例えば、特開平２−１８３３６６号公報に開示され
るように、駐車場に入場する車両のナンバーをテレビジ
ョンカメラにより認識して登録し、出庫に際して再びテ
レビジョンカメラによってその車両のナンバーを認識し
て、登録されたナンバーの車両に入庫時刻と出庫時刻と
の関連から、駐車時間を算出して駐車料金の支払いを行
わせるようにしたシステムが考えられている。

【０００３】また、駐車場おいてその出入口、特に出口
において出庫車両が集中し混雑することがあり、この様
な問題点に対処するため、駐車場内の運転者の操作し易
い場所に前精算機を設置し、出口に至る前に駐車料金の
精算が行われるようにすることが考えられ、出口に車両
が集中して渋滞することを避けるようにすることが考え
られている。

【０００４】しかしながら、テレビジョンカメラを用い
て車両のナンバーを認識するようなシステムにあって
は、実質的に例えば磁気式のカード等の、入庫時刻を記
録した駐車カードが存在せず、出口で再びナンバーを認
識して人手により料金の徴収を行うものであり、これと
合わせて前精算機を設けるようにしても、入庫時刻を記
録した駐車カードが存在しないため、前精算機を利用し
て料金精算を行うことができない。したがって、出口で
人手による料金精算を行うために、車両が渋滞する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、例えばテレビジョンカメラ
等を用いたナンバー認識手段を効果的に用いて、駐車場
の出入口において運転者を含む人間の操作が避けられる
ようにして、特に出口における車両の混雑の発生が避け
られるようにして、効率化と共に省力化を可能にした駐
車場の管理装置を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る駐車場の
管理装置は、駐車場の入口にナンバー認識手段を設置
し、この認識された車両ナンバーと共に、その入庫時刻
を認識してデータベースに登録する。また、出庫に際し
てはその出庫する車両の乗員が操作できる位置に前精算
手段を設置し、自己の車両のナンバーを手動入力させ、
この入力された車両ナンバーに基づきデータベースを検
索して、この車両の入庫時刻と前精算手段における入力
時刻に基づき駐車料金を算出し、その表示された料金を
支払って出庫が許容されるようにした。

【０００７】この場合、前精算手段で入力されるナンバ
ーを簡単な４桁ナンバーとするものであり、もし同じ４
桁ナンバーの車両がデータベースに登録されていた場合
は、その同じ４桁ナンバーの車両ナンバーを検索して全
桁表示を行い、自己の車両ナンバーを選択できるように
する。

【０００８】すなわち、入庫時には自動的に入庫車両の
ナンバーが読み取られて、その入庫時刻と共に登録さ
れ、出口とは離れた位置、例えば駐車区域に設置できる
前精算手段で自己の車両のナンバーを入力することで、
出口とは異なる場所において無人の状態で駐車料金の精
算が可能とされる。したがって、特に出口における渋滞
の発生が効果的に解消され、駐車場の省力化された効率
的な運用ができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施の形態を説明する。図１はその全体的な構成を示
すもので、データバスを利用したネットワーク11に接続
してナンバー認識装置12が設けられる。

【００１０】このナンバー認識装置12には、駐車場の入
口および出口にそれぞれ設置したテレビジョン（ＴＶ）
カメラ13および14で撮像した映像が入力される。これら
のＴＶカメラ13および14は、入庫あるいは出庫する車両
を検知する例えば車両検知器と連動して作動され、それ
らの車両全体もしくはナンバープレート部分を撮像する
もので、ナンバー認識装置12においては、これらＴＶカ
メラ13および14からの入力映像に基づいて、入庫もしく
は出庫する車両のナンバーを認識する。

【００１１】このナンバー認識装置12で認識された、入
口に設定されたＴＶカメラ13で撮像された映像に基づく
車両ナンバーのデータは、ネットワーク11を介して車両
ナンバーデータベース15に伝送され、記憶登録される。
出口に設定されたＴＶカメラ14で撮像された出庫車両の
映像に基づいて、ナンバー認識装置12で認識された車両
ナンバーも、ネットワーク11を介して車両ナンバーデー
タベース15で、登録されている車両ナンバーと照合され
るようにする。

【００１２】ネットワーク11にはさらに前精算機16が接
続されている。この前精算機16は、駐車場内の適宜の場
所に設置することができるもので、例えば出庫のために
乗車しようとする、または乗車している運転者が、この
駐車場の出口に近付くことなく、且つ出口の渋滞に影響
を与えないで操作できる位置に設置されればよい。そし
て、この前精算機16は、例えば図２で示すような操作盤
を有するもので、テンキーを用いて車両ナンバーの中の
４桁の数字を入力できるようになっている。この場合、
この前精算機16の操作盤は、例えばタッチパネル付きの
ディスプレイによって構成され、所定のナンバー入力の
終了、およびそのナンバーの確認した後に「決定」のキ
ーを操作する。

【００１３】この様に前精算機16において車両ナンバー
が入力されると、そのナンバーは車両ナンバーデータベ
ース15に登録された車両ナンバーと照合され、対応する
ナンバーのデータが検索出力される。この検索データに
は、このナンバーの車両の入庫時刻も含まれ、前精算機
16に対する入力時刻との差し引きによって駐車時間を演
算し、この駐車時間に対応した料金と共に、この前精算
機16のディスプレイに表示する。

【００１４】詳細は図示していないが、この前精算機16
には入金システムも含んで構成されており、表示された
金額の駐車料金の投入を許容し、適宜領収書が発行され
る。この前精算機16における前精算時刻は、車両ナンバ
ーデータベース15に対応するナンバーデータと共に記録
される。

【００１５】そして、その車両が出口に達したときに
は、ＴＶカメラ14によって撮像されてナンバー認識装置
12により再びその車両ナンバーが読み取られるもので、
この読み取られた車両ナンバーは、データベース15の登
録ナンバーと照合されて検索され、前精算機16の料金支
払い時刻と現在時刻との経過時間を算出し、この算出さ
れた時間が所定の時間範囲であると確認されたならば、
出口のゲートを開いて出庫を許容するようになる。

【００１６】図３はこの様な駐車場の管理装置における
前精算機16の処理の流れを示す。まずステップ101 で
は、これから出庫しようとしている車両の運転者である
ユーザが、前精算機16のタッチパネル式ディスプレイの
タッチ操作によって、自己の車両ナンバーを４桁数字で
入力する。具体的には、ディスプレイに表示されたテン
キーの対応数字を指先でタッチして入力するもので、こ
の入力ナンバーが間違いがないと判断されたところで
「決定」の位置をタッチする。

【００１７】ここで、ＴＶカメラ13の撮像映像の入力さ
れるナンバー認識装置にあっては、ナンバープレートの
４桁の数字のみを認識しているものではなく、ナンバー
プレートの全文字（例えば、名古屋３３か１２３４）を
認識しているものであり、この認識文字の全てが車両ナ
ンバーデータベース15に登録される。しかし、前精算機
16においては、操作の単純性を確保するために４桁数字
のみが入力され、この４桁数字にしたがってデータベー
ス15の検索が行われる。

【００１８】この様にした理由は、ユーザが車両ナンバ
ーの全ナンバーを記憶していない例があること、また４
桁ナンバーのみによっても“９９９９”の種類が存在す
るため、駐車場の規模にもよるが、ほとんどの場合、車
両ナンバーデータベース15に登録された車両ナンバーは
１台の車両に限定されることによる。

【００１９】ステップ102 では、入力された４桁数字に
したがって車両ナンバーデータベース14を検索し、当該
入力ナンバーに該当する登録車両（当該駐車場に入庫し
ている車両）が１台であるか否かを判定する。このステ
ップ102 で入力した４桁数字に該当する車両が１台のみ
であることが確認されたならば、ステップ103 に進んで
駐車料金の計算と共にその表示を行う。図４の（Ａ）は
その表示状態の例を示すもので、４桁数字と共に入場
（入庫）時刻を表示し、「確認」の表示部のタッチ操作
が行われ、ユーザにおいて確認されるようにする。

【００２０】ステップ102 で、入力されたナンバーに該
当する登録車両が２台以上であると判定されたときに
は、ステップ104 に進んで、入力された４桁数字に該当
する車両の全ナンバーを検索抽出し、図４の（Ｂ）で示
すように前精算機16のディスプレイにその検索された車
両の全文字の表示を行わせる。そしてステップ105 にお
いて、ユーザはこの表示された車両ナンバーから自己の
車両のナンバーを選択してタッチ操作し、ステップ103
に進むようになる。

【００２１】ステップ103 で料金の計算およびその表示
がされたならば、ステップ106 に進んで料金精算を行
う。このステップ106 ではユーザが表示された料金を前
精算機16に設けられた料金投入システムに投入するもの
で、この料金の精算が終了したならば、その車両ナンバ
ーをこの精算時刻データと共に車両ナンバーデータベー
ス15に送って記録する。

【００２２】駐車場において、その出入口での混雑を緩
和するために最も有効な方法は、その出入口において人
間の操作をなくすことであるが、現状の駐車券を用いる
方式やパスカード方式、さらに車両ナンバーをＴＶカメ
ラ等を用いて認識する方式等にあっては、何等かの形で
ユーザである運転者が車両の窓を開けて操作することが
要求される。

【００２３】この点、実施の形態で示したような駐車場
の管理装置を用いれば、入庫に際しては全く人手を必要
とすることがなく、また前精算機に料金を支払った後
に、特別の事情によって駐車場出口までに必要以上に時
間を要した場合を除いて、出口においてさらに料金精算
が要求されることがなく、駐車場出入口における混雑の
発生が避けられる。

【００２４】前精算機16において料金精算を行った後
に、その車両が出口から出庫するまでに、必要とされる
一定以上の時間が経過したような場合に備えて、出口部
分にさらに別の精算機を設置することが考えられる。こ
の出口部の精算機も、ネットワーク11に対して接続する
もので、前精算機16における料金支払いから出口に至る
までの経過時間を、車両ナンバーデータベース15の登録
データと対比して求め、その経過時間が一定時間を超過
したときに、その超過時間に応じた追加料金を表示し、
この出口に精算機での支払いが可能とされるようにす
る。

【００２５】なお、実施の形態では特に述べていない
が、前精算機16において入庫時刻と共に駐車料金の表示
を行うと共に、ＴＶカメラ13で撮像した画像をも同時に
表示して、自己車両の入庫とその入庫時刻が共に確認で
きるようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施の形態に係る駐車場の管理装
置を説明するための構成図。

【図２】上記管理装置を構成する前精算機における表示
盤の入力操作を説明する図。

【図３】上記前精算機の動作の流れを説明するフローチ
ャート。

【図４】（Ａ）は上記前精算機の出庫時における操作に
際しての表示画面の例を示す図、（Ｂ）は同じく同一の
入力ナンバーが登録されている場合の表示画面の例を示
す図。

【符号の説明】

11…ネットワーク、12…ナンバー認識装置、13、14…Ｔ
Ｖカメラ、15…車両ナンバーデータベース、16…前精算
機。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 駐車場の入口に設置され、入庫する車両
   のナンバーを認識しするナンバー認識手段と、 このナンバー認識手段で認識された車両ナンバーと共
   に、その入庫時刻を認識登録するデータベースと、 出庫する車両の乗員が操作できる位置に設置され、自己
   の車両のナンバーを手動入力する前精算手段と、 この前精算手段に入力された車両ナンバーに基づき前記
   データベースを検索し、入庫時刻と前精算手段の入力時
   刻とに基づいて駐車料金を算出する料金計算および表示
   手段とを具備し、 表示された料金を支払い出庫が許容されるようにしたこ
   とを特徴とする駐車場の管理装置。
2. 【請求項２】 前記前精算機は、前記駐車場の出口から
   離れた位置に設置されるようにした請求項１記載の駐車
   場の管理装置。
3. 【請求項３】 前記前精算装置に入力される車両ナンバ
   ーは、４桁ナンバーとされるようにした請求項１記載の
   駐車場の管理装置。
4. 【請求項４】 前記前精算装置に入力される車両ナンバ
   ーは４桁ナンバーとされるようにすると共に、前記ナン
   バー認識手段では車両のナンバープレートに記載された
   全桁ナンバーを認識して前記データベースでこれを登録
   し、さらに前記検索手段では、入力された４桁ナンバー
   の同一のナンバーが前記データベースに存在するか否か
   を判定する手段、および同一ナンバーの存在の確認でこ
   れら同一ナンバーの全桁ナンバーを検索表示する手段を
   備え、この表示ナンバーの１つが選択されるようにした
   請求項１記載の駐車場管理装置。
5. 【請求項５】 前記前精算手段で料金精算してからの経
   過時間を計測する手段を備え、この料金支払いから特定
   される時間範囲で、当該駐車場からの出庫が許容される
   ようにした請求項１記載の駐車場の管理装置。
6. 【請求項６】 駐車場出口に設置され出庫する車両のナ
   ンバーを認識するナンバー認識手段、および前記前精算
   機での料金支払い行われてからの経過時間を求める手段
   を備え、前記経過時間が前記特定される時間範囲を超過
   した状態で、出口で新たな精算が行われるようにした請
   求項５記載の駐車場の管理装置。