JP7001507B2 - 透過型堰堤及びその施工方法 - Google Patents
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Description
(1)従来のフランジ継手で結合されて組み立てられる剛な鋼管骨組構造と比べ、片持ち梁構造の直立鋼管柱を採用したので、片持ち梁構造で支持された鋼管の曲げ変形特性を生かせるフレキシブルで柔な構造となり、しかも直立鋼管柱内に砂を充填したので、巨礫の衝突に対しても粘り強い変形特性ないし耐力を有する。
本発明に係る透過型堰堤の実施例1を、図1~図9を参照して説明する。
実施例1における透過型堰堤1の施工方法について、以下説明する。まず、底版コンクリート6の下部を打設する。その後、複数の基礎さや鋼管11を、図2(a)に示す複数の直立鋼管柱7の設置位置を考慮して、渓流横断方向に向けて平面視でジグザグ状に仮設置する。
本発明に係る透過型堰堤の実施例2を、図10~図12を参照して説明する。実施例2は、実施例1と略同じであるが、さや管継手構造についてのみ異なる。従って、実施例2は、実施例1と異なるさや管継手構造の構造及び施工方法を中心に説明する。
実施例2の透過型堰堤の施工方法は、実施例1の透過型堰堤の施工方法と略同じであるので、ここでは、実施例1とは異なるさや管継手構造22の施工工程を中心に、以下説明する。
2 コンクリート非越流部
3 透過部
6 底版コンクリート
7 直立鋼管柱
10 さや管基礎構造
11 基礎さや鋼管
12 基礎さや鋼管の間隔調整部材
15 補強鉄筋
16 アンカー鉄筋
17 支持材
20 上部鋼管
21 下部鋼管
22 さや管継手構造
23 上部鋼管と下部鋼管の間隙
24 ストッパー部材の装着孔
25 ストッパー部材
26 下部鋼管の間隔調整部材
27 内部連結鋼管
28 内部連結鋼管の間隔調整部材
29 砂
30 セメントペースト
32 土石
33 重機
34 トラック
35 内部連結鋼管と上部鋼管の間隙
36 内部連結鋼管と下部鋼管の間隙
Claims (9)
- 底版コンクリート上に起立した複数の片持ち梁構造の直立鋼管柱を備えた透過型堰堤の施工方法であって、
底版コンクリートの構築において、複数の基礎さや鋼管をその上端開口が底版コンクリートの上面と同じ高さとなるように配設するとともに、底版コンクリートの上面より下方の位置であって、複数の基礎さや鋼管のそれぞれの左右両側には、渓流の流れ方向に沿ったアンカー鉄筋を水平に配設し、複数の基礎さや鋼管の下流側に当接して、渓流の横断方向に沿った支持材を水平に配設し、
底版コンクリートに設置した複数の基礎さや鋼管に、複数の直立鋼管柱を挿入して片持ち梁構造で起立させ、
起立させた複数の直立鋼管柱内に、それぞれ砂を充填することを特徴とする透過型堰堤の施工方法。 - 基礎さや鋼管は、その内面に、基礎さや鋼管の長手方向に延びる間隔調整部材が周方向に間隔をおいて複数有するものを使用し、
直立鋼管柱を基礎さや鋼管に挿入する際に、直立鋼管柱のガタつきを防ぎ鉛直度を保つとともに、直立鋼管柱を間隔調整部材によって案内して挿入することを特徴とする請求項1に記載の透過型堰堤の施工方法。 - 直立鋼管柱は、同径の上部鋼管と下部鋼管を、外面に長手方向に延び周方向に間隔をおいて形成された間隔調整部材を有する内部連結鋼管によって繋ぎ合わせて成るものを使用し、
前記直立鋼管柱の基礎さや鋼管への挿入は、該直立鋼管柱を構成する下部鋼管を挿入して行い、
該挿入後、下部鋼管に取り付けたストッパー部材まで、下部鋼管内に砂を充填し、
その後、内部連結鋼管を下部鋼管内に挿入し、内部連結鋼管の間隔調整部材を介して形成された内部連結鋼管と下部鋼管の間隙内に砂又はセメントペーストを充填したうえ、内部連結鋼管内に砂を充填し、
さらに、上部鋼管を内部連結鋼管の外側から被せるように挿入することによって、上部鋼管と下部鋼管を結合して繋ぎ合わせ、その後、上部鋼管内に砂を充填することを特徴とする請求項1又は2に記載の透過型堰堤の施工方法。 - 直立鋼管柱は、上部鋼管と、内面に長手方向に延び周方向に間隔をおいて形成された間隔調整部材及びストッパー部材を有する下部鋼管と、を繋ぎ合わせて成るものを使用し、
前記直立鋼管柱を基礎さや鋼管への挿入は、該直立鋼管柱を構成する下部鋼管を挿入して行い、
該挿入後、下部鋼管内にストッパー部材まで砂を充填し、
その後、上部鋼管を下部鋼管内に挿入し、下部鋼管の間隔調整部材を介して形成された下部鋼管と上部鋼管の間隙内に砂又はセメントペーストを充填して、上部鋼管と下部鋼管を結合して繋ぎ合わせ、
さらに、上部鋼管に砂を充填することを特徴とする請求項1又は2に記載の透過型堰堤の施工方法。 - 底版コンクリート上に起立した複数の片持ち梁構造の直立鋼管柱を備えた透過型堰堤であって、
底版コンクリートには、上端開口が底版コンクリートの上面と同じ高さの複数の基礎さや鋼管が配設されているとともに、底版コンクリートの上面より下方には、複数の基礎さや鋼管のそれぞれの左右両側の位置に、渓流の流れ方向に沿ったアンカー鉄筋が水平に配設されており、複数の基礎さや鋼管の下流側に当接して、渓流の横断方向に沿った支持材が水平に配設されており、
複数の直立鋼管柱は、複数の基礎さや鋼管に挿入して片持ち梁構造で起立されて設けられており、
複数の直立鋼管柱内には、それぞれ砂が充填されていることを特徴とする透過型堰堤。 - 基礎さや鋼管は、その内面に、長手方向に延びる間隔調整部材が周方向に間隔をおいて複数設けられており、
直立鋼管柱は、基礎さや鋼管の間隔調整部材を介して基礎さや鋼管内に同心で挿入されて片持ち梁構造で起立されている構成であることを特徴とする請求項5に記載の透過型堰堤。 - 直立鋼管柱は、同径の上部鋼管と下部鋼管を、外面に長手方向に延び周方向に間隔をおいて形成された間隔調整部材を有する内部連結鋼管によって繋ぎ合わせて成り、
下部鋼管は、ストッパー部材を有し、基礎さや鋼管内に挿入され、ストッパー部材の高さまで砂が充填されており、
内部連結鋼管は、その外面に長手方向に延び周方向に間隔をおいて形成された間隔調整部材を有し、下部鋼管内に挿入されており、内部連結鋼管の間隔調整部材を介して形成された内部連結鋼管と下部鋼管の間隙には、砂又はセメントペーストが充填されており、
上部鋼管は、内部連結鋼管の外側から被せるように挿入されて下部鋼管の上端面に載置されており、内部連結鋼管の間隔調整部材を介して形成された内部連結鋼管と上部鋼管の間隙には、砂又はセメントペーストが充填されている構成であることを特徴とする請求項5又は6に記載の透過型堰堤。 - 直立鋼管柱は、上部鋼管と下部鋼管が繋ぎ合わせて成り、
下部鋼管は、その内面に長手方向に延び周方向に間隔をおいて形成された間隔調整部材と、ストッパー部材と、を有し、砂がストッパー部材の高さまで充填されており、
上部鋼管は、下部鋼管内に挿入されてストッパー部材上に載置されており、
上部鋼管と下部鋼管は、下部鋼管の間隔調整部材を介して形成された上部鋼管と下部鋼管の間隙内に、砂又はセメントペーストが充填されて繋ぎ合わされているとともに、
砂が上部鋼管内に充填されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の透過型堰堤。 - 複数の直立鋼管柱は、渓流横断方向に向けて平面視でジグザグとなるように、渓流方向で2~3列で配置されており、しかも互いに隣接する直立鋼管柱の中心で正三角形を形成するように配置されていることを特徴とする請求項5~8のいずれかに記載の透過型堰堤。
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