JP2022189706A - 捕捉体及び堰堤 - Google Patents

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Abstract

【課題】捕捉体を乗り越えた岩石や流木によって捕捉体が破損しないようにする。【解決手段】堰堤(100)に設けられ、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体(1)は、河川の上流側に設けられ、物体を捕捉する上流側ユニット(2)と、河川の下流側に設けられ、中央部が上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された下流側ユニット(3)と、上流側ユニットと下流側ユニットとを連結する連結部(4)と、を備え、下流側ユニットの各端部は、捕捉体における河川を横切る方向両側に構築された非越流部(110)に取り付けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、捕捉体及び捕捉体を備える堰堤に関する。
河川の土石流対策工として、上流から流れてくる岩石や流木等を捕捉する捕捉体を備えた堰堤(砂防堰堤)が知られている。堰堤は、河川の両岸からそれぞれ突き出た一対の非越流部を備える。非越流部の間には水を通す開口部が設けられている。
捕捉体は、開口部に設けられており、径の小さい土砂や水を通過させつつ、径の大きな岩石や流木等を捕捉する。捕捉体は、河川の流れ方向において上流側に面する上流側ユニットと、下流側に面する下流側ユニットとを有しており、両ユニットは互いに上方に向かうにつれて近づくように傾斜して延びており、その上端部近傍において互いに連結されている。捕捉体は、開口部の幅方向にわたって設けられており、その下端部においてコンクリート基礎に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。捕捉体に土石流が衝突すると、捕捉体を下流側に倒そうとする力が作用する。捕捉体は、この力を下端部からコンクリート基礎に伝えることによって転倒しないようになっている。
特開2017-101502号公報
ところで、大きな河川や大量の土石流が予測される河川においては、コンクリート基礎下から上端までの高さが15m以上のハイダムが設けられることが多い。ハイダムの場合、捕捉体も高く構築する必要があるが、上流側ユニットと下流側ユニットは互いに上方に向かうにつれて近づくように傾斜して延びているので、捕捉体が高くなるほど、河川の流水方向に沿った捕捉体の上端部と下端部の距離が大きくなる。
そのため、捕捉体を乗り越えた岩石や流木が下流側ユニットの下端部に向けて落下し、下流側ユニットが破損し、捕捉体に作用する力をコンクリート基礎に伝えることができなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、捕捉体を乗り越えた岩石や流木によって捕捉体が破損しない技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体であって、河川の上流側に設けられ、前記物体を捕捉する上流側ユニットと、河川の下流側に設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された下流側ユニットと、前記上流側ユニットと前記下流側ユニットとを連結する連結部と、を備え、前記下流側ユニットの各端部は、前記捕捉体における河川を横切る方向両側に構築された非越流部に取り付けられていることを特徴とする。
また、前記下流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された複数の梁部を備えることが好ましい。
また、前記下流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることが好ましい。
また、前記上流側ユニットの各端部は、非越流部に取り付けられていることが好ましい。
また、前記上流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられた複数の梁部を備えることが好ましい。
また、前記上流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明は、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体であって、河川の上流側に設けられ、前記物体を捕捉し、少なくとも中央部が河川の上流に向けて突出するように曲げて形成された上流側ユニットと、河川の下流側に設けられ、少なくとも中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された下流側ユニットと、前記上流側ユニットと前記下流側ユニットとを連結する連結部と、を備え、前記上流側ユニット及び前記下流側ユニットの各端部は、前記捕捉体における河川を横切る方向両側に構築された非越流部に取り付けられていることを特徴とする。
また、前記下流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された複数の梁部を備えることが好ましい。
また、前記下流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることが好ましい。
また、前記上流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された複数の梁部を備えることが好ましい。
また、前記上流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、直線状に延びるように形成された第1の直線部と、一端が前記第1の直線部の端部に連なり、他端が前記第1の直線部よりも下流側で前記非越流部に取り付けられた第2の直線部と、を有する複数の梁部を備えることが好ましい。
また、前記上流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明は、上記のいずれかに記載の捕捉体を備える堰堤であって、河川の両岸からそれぞれ突き出た一対の非越流部と、前記一対の非越流部の間に設けられた開口部と、前記開口部に設けられ、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する前記捕捉体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、捕捉体を乗り越えた岩石や流木によって捕捉体が破損しない。
捕捉体を備えた堰堤の斜視図である。 図1における捕捉体の拡大図である。 捕捉体を上流側から見た正面図である。 捕捉体の平面図である。 捕捉体の柱部と基礎部との連結構造を説明する図である。 捕捉体の変形例を示す平面図である。 捕捉体の変形例を示す平面図である。 捕捉体の変形例を示す平面図である。 捕捉体の変形例を示す正面図である。 捕捉体の変形例を示す正面図である。 捕捉体の変形例を示す正面図である。 捕捉体の変形例を示す正面図である。 図12における捕捉体の平面図である。 捕捉体の変形例を示す堰堤の斜視図である。 図14における捕捉体の拡大図である。 図14における捕捉体を下流側から見た正面図である。 図16における捕捉体の平面図である。 捕捉体の変形例を示す平面図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
捕捉体は、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに、流水に含まれる岩石、土砂、流木等の物体を捕捉するものであり、堰堤に設けられる。例えば、捕捉体は、図1に示す高堰堤(ハイダム)である堰堤に適用される。ここで、「高堰堤(ハイダム)」とは、堰堤の基礎が設置される河川の河床(底部)から、捕捉体の先端までの高さ(堤高)Hが15m以上の堰堤のことをいう。高堰堤は、主に、大きな河川や、大量の土石流が予測される河川に設けられる。
図1、図2に示すように、堰堤100は、一対の非越流部(袖部)110と、基礎部120と、捕捉体1と、を備えている。
非越流部110は、コンクリートにより形成されている。一対の非越流部110は、それぞれ、河川の両岸から河川を横断するように河川の中央に向かって延びている。一対の非越流部110の間には、所定の間隔があけられて開口部111が形成されている。
基礎部120は、開口部111の底部にコンクリートにより形成されている。基礎部120は、河床に形成されている。河川の水、上流から流れてきた砂、小礫等は、開口部111を通過していく。
図1~図4に示すように、捕捉体1は、砂防堰堤100の開口部111において、河川の流れ方向両側(河川を横切る方向両脇)にある非越流部110に取り付けられている。
捕捉体1は、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに岩石や流木等の物体を捕捉する。
捕捉体1は、上流側ユニット2と、下流側ユニット3と、連結部4と、を備えている。
上流側ユニット2は、河川の上流側に設けられており、堰堤100の上流側から流れてきた土石流に含まれる岩石や流木等の物体を捕捉する。すなわち、上流側ユニット2は、土石流の衝撃が直接作用するユニットである。
上流側ユニット2は、堰堤100を平面視した際に、河川を横切る方向に沿って直線状に設けられている。
上流側ユニット2は、複数の梁部(横材)21と、複数の柱部(縦材)22と、を備えている。
複数の梁部21は、河川を横切る方向に沿って設けられており、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。
図3に示すように、隣接する梁部21間に形成される隙間の間隔G1(上側に位置する梁部21の最下部と下側に位置する梁部21の最上部との間隔)は、例えば、最大礫径D95とほぼ等しくすることが好ましい。
また、最も下側に位置する梁部21の最下部と基礎部120の上面との間隔G2は、例えば、最大礫径D95のほぼ1.5倍、または、土石流の水深とほぼ等しくすることが好ましい。
梁部21は、例えば、円筒状に形成された複数の鋼管21aによって構成されており、各鋼管21aは、その軸線方向両端部に設けられたフランジ部21bを介して互いに連結されている。なお、各鋼管21aは、フランジ部21bを設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の補修や交換作業を考慮すると、フランジ部21bを用いた連結が好ましい。
各梁部21は、長手方向両端部がそれぞれ対向する非越流部110に取り付けられている。具体的には、図4に示すように、非越流部110には、予め円筒状の鞘管112が埋設されており、この鞘管112内に梁部21の端部に位置する鋼管21aが嵌め込まれる。
複数の柱部22は、堰堤100の高さ方向に沿って設けられており、隣接する梁部21同士を連結している。複数の柱部22は、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。
図3に示すように、隣接する柱部22間に形成される隙間の間隔G3(左側に位置する柱部22の最右部と右側に位置する柱部22の最左部との間隔)は、例えば、柱部21に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。
また、最も左側(または右側)に位置する柱部22の最左部(または最右部)と柱部22に対向する非越流部110の側面との間隔G4は、例えば、柱部21に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。
柱部22は、例えば、円筒状に形成された複数の鋼管22aによって構成されており、各鋼管22aは、その軸線方向一端部が梁部21の鋼管21aに溶接によって連結されており、軸線方向他端部が当該他端部に設けられたフランジ部22bを介して互いに連結されている。すなわち、柱部22は、2つの鋼管22aによって構成されているが、堰堤100の大きさに応じて3つ以上の鋼管22aを連結して構成してもよい。なお、各鋼管22aは、フランジ部22bを設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の補修や交換作業を考慮すると、フランジ部22bを用いた連結が好ましい。
堰堤100の高さ方向において最も下方に位置する梁部21には、当該梁部21と基礎部120とを連結する柱部22cが連結されている。柱部22cの下端部は、基礎部120に埋設されており、その結果、柱部22の下端部が基礎部120に立設されている。
下流側ユニット3は、河川の下流側に設けられており、上流側ユニット2に作用する土石流の衝撃荷重が連結部4を介して伝達され、捕捉体1を支持する。
下流側ユニット3は、堰堤100を平面視した際に、河川を横切る方向に沿って設けられており、その延在方向における中央部が上流側ユニット2に向けて突出するように曲げて形成されている。すなわち、下流側ユニット3は、湾曲したアーチ構造を採用しており、連結部4を介して上流側ユニット2から伝達された土石流の衝撃荷重を圧縮力で支持する。
下流側ユニット3は、複数の梁部31と、複数の柱部32と、を備えている。
複数の梁部31は、河川を横切る方向に沿って設けられており、堰堤100の高さ方向に沿ってほぼ等間隔に並んで配置されている。
図3においては、下流側ユニット3は、上流側ユニット2に重なるように配置されていて描画されていないが、隣接する梁部31間に形成される間隔G1(上側に位置する梁部31の最下部と下側に位置する梁部31の最上部との間隔)は、例えば、最大礫径D95とほぼ等しくすることが好ましい。
また、最も下側に位置する梁部31の最下部と基礎部120の上面との間隔G2は、例えば、最大礫径D95のほぼ1.5倍、または、土石流の水深とほぼ等しくすることが好ましい。なお、下流側ユニット3における梁部31の間隔は、上流側ユニット2における梁部21の間隔と同じであるため、同じ符号を用いている。
梁部31は、河川の流れ方向において、上流側ユニット2の梁部21に対向する位置に設けられている。
梁部31は、例えば、円筒状に形成された複数の鋼管31aによって構成されている。鋼管31aは、土石流の衝撃荷重を受け止める機能が求められるので、上流側ユニット2の梁部21を構成する鋼管21aよりも径の大きな強度の高い鋼管を用いることが好ましい。
各鋼管31aは、その軸線方向両端部において結合具33を介して互いに連結されている。具体的に、結合具33は、鋼板にて形成された箱体にコンクリートやモルタル等の結合材を充填して固化したものであり、鋼管31aの端部を箱体に挿入し、結合材を充填して箱体と結合材と鋼管31aとを一体化することにより、鋼管31a同士を連結することができる。鋼管31aの連結に結合具33を用いる利点は、鋼管31aの連結角度を自由に調整できる点にある。すなわち、結合具33に対する鋼管31aの位置を調整することで鋼管31aのなす角度を調整することができる。なお、各鋼管31aは、結合具33を用いることなく、端部同士を所定の角度で切断して溶接にて連結してもよい。また、鋼管31aは、軸線方向に沿って直線状に延びる鋼管であってもよいし、軸線方向に沿って湾曲された鋼管であってもよく、梁部31の曲率によって適した鋼管を選択すればよい。
各梁部31は、長手方向(軸線方向)における中央部が上流側ユニット2に向けて突出するように曲げて形成されている。すなわち、梁部31の長手方向中央付近に存在する鋼管31aほど上流側ユニット2の梁部21に近い位置にあり、梁部31の端部に向かうにつれて上流側ユニット2の梁部21から離れた位置にある。このような配置となるように結合具33で鋼管31aを連結することで梁部31を湾曲したアーチ状に形成することができる。
各梁部31は、長手方向両端部がそれぞれ対向する非越流部110に取り付けられている。具体的には、図4に示すように、各梁部31の両端部に位置する鋼管31aの端部にはフランジ部31bが設けられており、フランジ部31bを介してアンカー部材113を非越流部110に設置することにより梁部31は非越流部110に固定されている。
複数の柱部32は、堰堤100の高さ方向に沿って設けられており、隣接する梁部31同士を連結している。複数の柱部32は、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。
隣接する柱部32間に形成される隙間の間隔G3(左側に位置する柱部32の最右部と右側に位置する柱部32の最左部との間隔)は、例えば、柱部32に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。
また、最も左側(または右側)に位置する柱部32の最左部(または最右部)と柱部32に対向する非越流部110の側面との間隔G4は、例えば、柱部32に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。なお、下流側ユニット3における柱部32の間隔は、上流側ユニット2における柱部22の間隔と同じであるため、同じ符号を用いている。
柱部32は、例えば、円筒状に形成された複数の鋼管32aによって構成されており、各鋼管32aは、その軸線方向両端部がそれぞれ隣接する梁部31の結合具33に連結されている。なお、柱部32は、1つの鋼管32aから形成するだけでなく、複数の鋼管32aを連結することにより形成してもよい。
堰堤100の高さ方向において最も下方に位置する梁部31の結合具33には、当該梁部31と基礎部120とを連結する柱部32cが連結されている。柱部32cの下端部は、基礎部120に埋設されており、その結果、柱部32の下端部が基礎部120に立設されている。
ここで、柱部22c及び柱部32cの基礎部120への連結構造について説明する。
図5に示すように、基礎部120上に柱部22c,32cが立設されているが、柱部22c,32cは、基礎部120に予め設けられ、縦方向及び横方向に位置調節可能な台座9を介して基礎部120に立設されている。具体的に、台座9は、柱部22c,32cのフランジ部22f,32fと同様に形成されており、間隔をあけて複数のアンカーボルト91が挿通されている。アンカーボルト91は、一端が基礎部120に埋設されており、他端が台座9に形成された孔に挿通されている。台座9は、アンカーボルト91に螺合する二つのナット92で挟み込まれており、ナット92の位置を調節することにより、台座9の縦方向(柱部22c,32cの延在方向)の位置を調節することができる。また、台座9に形成された孔は、アンカーボルト91の断面に対して余裕をもった大きさに形成されており、台座9の横方向(梁部21,31の延在方向)の位置を調節することができる。位置調節後の台座9には柱部22c,32cのフランジ部22f,32fが載置され、アンカーボルト91を柱部22c,32cのフランジ部22f,32fの孔に挿通し、ナット92で台座9とフランジ部22f,32fを挟み込むことで柱部22c,32cの位置が固定される。柱部22c,32cのフランジ部22f,32fを含む下端部は、台座9との連結後に台座9と共にコンクリートの打設によって埋設され、これにより、基礎部120に強固に固定される。
なお、堰堤100の高さ方向において最も下方に位置する梁部21,31と基礎部120とに連結される柱部22c,32cは、最も下方に位置する梁部21,31の一部と一体に形成してもよいし、当該梁部21,31の一部及びその上方に位置する柱部22a,32aと一体に形成してもよい。
連結部4は、上流側ユニット2と下流側ユニット3とを連結するものである。
連結部4は、河川の流れ方向に沿って設けられており、互いに対向する上流側ユニット2の梁部21と下流側ユニット3の梁部31とを連結している。すなわち、連結部4は、梁部21,31と同様に、堰堤100の高さ方向に沿ってほぼ等間隔に並んで配置されている。したがって、隣接する連結部4間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくなるように設けられている。
連結部4は、例えば、円筒状に形成された鋼管4aによって構成されている。鋼管4aは、一端部が上流側ユニット2の梁部21における鋼管21aに溶接等によって連結されており、他端部が下流側ユニット3の梁部31における結合具33に連結されている。
なお、各鋼管4aは、結合具33に連結する場合に限らず、下流側ユニット3の梁部31における鋼管31aに溶接にて連結してもよい。
以上のような捕捉体1及び堰堤100によれば、土石流が発生して堰堤100に衝突した場合、土石流に含まれる径の大きな岩石や流木は捕捉体1の上流側ユニット2に衝突し、捕捉される。一方で、土石流に含まれる径の小さな土砂や水は、上流側ユニット2及び下流側ユニット3の隙間(梁部21,31及び柱部22,32の間)を通って堰堤100の下流側に流出する。
土石流の衝突により、上流側ユニット2には大きな衝撃荷重が作用する。この衝撃荷重により、上流側ユニット2を構成する梁部21や柱部22は、変形することで衝撃を緩和することができるが、全ての衝撃荷重を受け止めることはできない。このとき、上流側ユニット2に作用する衝撃荷重の一部は、連結部4を介して下流側ユニット3に伝達される。
衝撃荷重が下流側ユニット3に伝達されると、アーチ状に形成された梁部31によって、連結部4を介して上流側ユニット2から伝達された土石流の衝撃荷重を梁部31に作用する圧縮力としてアンカー部材113で支持する。アンカー部材113は、非越流部110に設けられているので、非越流部110でも衝撃荷重を受け止めることができる。
よって、上流側ユニット2だけでなく、下流側ユニット3でも土石流の衝撃荷重を受けることができるので、非常に強固な捕捉体1及び堰堤100を構築することができる。
また、梁部31は、その両端部が非越流部110に取り付けられているので、土石流に含まれる岩石や流木が上流側ユニット2及び下流側ユニット3の上端を乗り越えて捕捉体1の下方に落下しても、従来のように捕捉体1と基礎部120との連結部分に直撃することはないので、捕捉体1の破損による転倒を防止することができる。
また、下流側ユニット3の梁部31は、その中央部が上流側ユニット2に向けて突出するように曲げてアーチ状に形成されているので、土石流の衝撃荷重を圧縮力のみで支持することができ、梁部31は破損しにくくなる。
下流側ユニット3は、梁部31が堰堤100の高さ方向に並んで設けられており、柱部32が隣接する梁部31間に堰堤100の高さ方向に並んで設けられているので、堰堤100を平面視した際に、下流側ユニット3の下方に位置する梁部31が上方に位置する梁部31から下流側に突出することがない。これにより、土石流に含まれる岩石や流木が上流側ユニット2及び下流側ユニット3の上端を乗り越えて捕捉体1の下方に落下しても、岩石や流木が下流側ユニット3の梁部31にぶつかることがなく、岩石等の直撃による梁部31の破損を防止することができる。
また、下流側ユニット3は、必ずしも基礎部120に連結する必要はないので、捕捉体1の転倒を防止するために基礎部120を大型に構築する必要がない。
また、上流側ユニット2の各梁部21は柱部22によって連結され、下流側ユニット3の各梁部31は柱部32によって連結されているので、上流側ユニット2及び下流側ユニット3の剛性を高めることができる。
また、連結部4は、河川の流れ方向に沿って配置されているので、上流側ユニット2の衝撃荷重を下流側ユニット3にスムーズに伝達することができる。
<変形例>
次に、捕捉体の変形例について説明する。
上記の捕捉体1においては、下流側ユニット3の梁部31を構成する鋼管31a同士の連結、梁部31同士の連結、上流側ユニット2と下流側ユニット3との連結について結合具33を用いていたが、例えば、図6に示すように、結合具33を用いることなく、予め工場等で準備した結合管5を用いてもよい。
図6に示すように、捕捉体1Aにおける結合管5は、梁部31を構成する鋼管31aの一部として鋼管31aに連結されている。結合管5は、梁部31における柱部32及び連結部4と連結される位置に設けられている。結合管5は、梁部31の一部をなす梁管部5aと、柱部32の一部をなす柱管部5bと、連結部4の一部をなす連結管部5cとを有しており、これらが溶接によって連結され、一体に構成されている。梁管部5a、柱管部5b、連結管部5cの各端部には、フランジ部が設けられており、このフランジ部を介して、結合管5は、それぞれ梁部31の鋼管31a、柱部32の鋼管32a、連結部4の鋼管4aに連結される。
このような構成とすることにより、結合具33を用いなくても下流側ユニット3を形成することができる。この場合、結合管5は、予め工場等において、下流側ユニット3の曲率に合わせて梁管部5a、柱管部5b、連結管部5cが互いに連結されているので、結合具33のように、堰堤100の施工現場で、梁部31の鋼管31aの結合管5への取付角度の調整はできないが、施工現場での作業工程を削減することができる。
また、図7に示すように、結合具33を用いることなく、各鋼管を連結するように構成してもよい。ここで、図6においては、梁部31のうち、柱部32と連結部4が連結される部分だけ結合管5を用いているが、図7においては、梁部31のほとんどを結合管6にて構成した点で異なっている。
図7に示すように、捕捉体1Bにおける結合管6は、梁部31を構成する鋼管31aの一部として設けられている。結合管6は、梁部31の一部をなす梁管部6aと、柱部32の一部をなす柱管部6bと、連結部4の一部をなす連結管部6cとを有しており、これらが溶接によって連結され、一体に構成されている。梁管部6aは、梁部31の大部分を構成するものでもあるため、図6における梁管部5aよりも長尺に形成されている。図7においては、梁部31のうち、両端部の鋼管31a以外は全て結合管6によって構成されている。
梁管部6a、柱管部6b、連結管部6cの各端部には、フランジ部が設けられており、このフランジ部を介して、結合管6は、それぞれ梁部31の鋼管31a、柱部32の鋼管32a、連結部4の鋼管4aに連結される。
このような構成とすることにより、結合具33を用いなくても下流側ユニット3を形成することができる。この場合、結合管6は、予め工場等において、下流側ユニット3の曲率に合わせて梁管部6a、柱管部6b、連結管部6cが互いに連結されているので、結合具33のように、堰堤100の施工現場で、梁部31の鋼管31aの結合管6への取付角度の調整はできないが、施工現場での作業工程を削減することができる。
また、図8に示すように、上流側ユニット2と下流側ユニット3とを連結する連結部は、平面視した際にトラス状になるように設けてもよい。
図8に示すように、捕捉体1Cは、上流側ユニット2及び下流側ユニット3については、図4に示す捕捉体1と同じ構成であるが、連結部4に加えて連結部7が設けられており、連結部7は、上流側ユニット2と下流側ユニット3とを連結している。
連結部7は、河川の流れ方向に沿って配置された隣接する連結部4間に設けられており、連結部4の延在方向に対して交差する方向に沿って設けられている。連結部7は、例えば、円筒状に形成された鋼管7aによって構成されている。鋼管7aは、一端部が上流側ユニット2の梁部21と連結部4との連結部位に溶接等によって連結されており、他端部が下流側ユニット3の梁部31における結合具33に連結されている。なお、各連結部7は、その一端部を上流側ユニット2の梁部21と連結部4との連結部位に連結する場合に限らず、隣接する連結部4間における鋼管21aに連結してもよい。また、各連結部7は、その他端部を結合具33に連結する場合に限らず、下流側ユニット3の梁部31における鋼管31aに溶接にて連結してもよい。また、連結部7は、隣接する連結部4間に1本だけ架け渡す場合に限らず、2本の連結部7を互いに交差させるように配置してもよいし、2本以上の連結部7を上流側ユニットと下流側ユニット3との間に架け渡してもよい。
また、図9に示すような上流側ユニット2Aとしてもよい。上流側ユニット2Aは、各梁部21間および柱部22間の間隔を上記の上流側ユニット2よりも小さくしたものである。具体的には、上流側ユニット2Aにおいて、隣接する梁部21間に形成される隙間の間隔G5(上側に位置する梁部21の最下部と下側に位置する梁部21の最上部との間隔)は、例えば、最大礫径D95とほぼ等しくしてもよい。
また、最も下側に位置する梁部21の最下部と基礎部120の上面との間隔G6は、例えば、最大礫径D95のほぼ1.5倍、または、土石流の水深とほぼ等しくしてもよい。
隣接する柱部22間に形成される隙間の間隔G7(左側に位置する柱部22の最右部と右側に位置する柱部22の最左部との間隔)は、例えば、最大礫径D95とほぼ等しくしてもよい。
また、最も左側(または右側)に位置する柱部22の最左部(または最右部)と柱部22に対向する非越流部110の側面との間隔G8は、例えば、最大礫径D95程度または最大礫径D95以下としてもよい。
また、図10に示すような上流側ユニット2Bとしてもよい。上流側ユニット2Bは、最も下側に位置する梁部21と基礎部120との間に、柱部22とは別に第2の柱部23を連結したものである。具体的には、上流側ユニット2Bにおいて、隣接する梁部21間に形成される隙間の間隔G9(上側に位置する梁部21の最下部と下側に位置する梁部21の最上部との間隔)は、例えば、最大礫径D95とほぼ等しくしてもよい。
また、最も下側に位置する梁部21の最下部と基礎部120の上面との間隔G10は、例えば、最大礫径D95のほぼ1.5倍、または、土石流の水深とほぼ等しくしてもよい。
隣接する柱部22間に形成される隙間の間隔G11(左側に位置する柱部22の最右部と右側に位置する柱部22の最左部との間隔)は、例えば、柱部22に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。
また、最も左側(または右側)に位置する柱部22の最左部(または最右部)と柱部22に対向する非越流部110の側面との間隔G12は、例えば、柱部22に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。
ここで、最も下側に位置する梁部21には、上記の柱部22以外に第2の柱部23が連結されている。第2の柱部23は、一端が最も下側に位置する梁部21に連結されており、他端が基礎部120に連結されている。
隣接する第2の柱部23間、および、柱部22と第2の柱部23との間に形成される隙間の間隔G13(左側に位置する柱部22(23)の最右部と右側に位置する柱部22(23)の最左部との間隔)は、例えば、最大礫径D95とほぼ等しくしてもよい。
また、最も左側(または右側)に位置する第2の柱部23の最左部(または最右部)と第2の柱部23に対向する非越流部110の側面との間隔G14は、例えば、最大礫径D95程度または最大礫径D95以下としてもよい。
また、図11に示すような上流側ユニット2Cとしてもよい。上流側ユニット2Cは、高さ方向上方と下方で隣接する梁部21間の間隔を変えたものである。具体的には、上流側ユニット2Cにおいて、上方に位置する梁部21(例えば、上流側ユニット2Cの高さの1/2より上方に位置する梁部21)の隣接する梁部21間に形成される隙間の間隔G15(上側に位置する梁部21の最下部と下側に位置する梁部21の最上部との間隔)は、例えば、最大礫径D80(≒D95/1.66)とほぼ等しくし、下方に位置する梁部21(例えば、上流側ユニット2Cの高さの1/2より下方に位置する梁部21)の隣接する梁部21間に形成される隙間の間隔G16(上側に位置する梁部21の最下部と下側に位置する梁部21の最上部との間隔)は、例えば、最大礫径D95とほぼ等しくしてもよい。
また、最も下側に位置する梁部21の最下部と基礎部120の上面との間隔G17は、例えば、最大礫径D95のほぼ1.5倍、または、土石流の水深とほぼ等しくしてもよい。
隣接する柱部22間に形成される隙間の間隔G18(左側に位置する柱部22の最右部と右側に位置する柱部22の最左部との間隔)は、例えば、柱部22に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。
また、最も左側(または右側)に位置する柱部22の最左部(または最右部)と柱部22に対向する非越流部110の側面との間隔G19は、例えば、柱部22に作用する応力状態を考慮し、5m程度とすることが好ましい。
なお、図11に示す例においては、下流側ユニット3は上流側ユニット2に重なって見えないが、下流側ユニット3についても、上流側ユニット2Cと同様の梁間隔および柱間隔にすることが好ましい。また、梁部21間の間隔を変える位置は、上流側ユニット2Cの高さの1/2に限らず、想定される土石流の性質に応じて自由に変更可能である。また、梁部21間は二つの異なる間隔に限らず、三つ以上の異なる間隔を有するように構成してもよい。
また、図12,13に示すような捕捉体1Dとしてもよい。
捕捉体1Dは、上流側ユニット2Dと、下流側ユニット3Dとを備えている。ここで、捕捉体1Dが、図3,4に示す捕捉体1と異なる点は、上流側ユニット2D及び下流側ユニット3Dの非越流部110への取付構造である。以下では、捕捉体1Dにおける捕捉体1との相違点について説明し、捕捉体1と共通する構成には同一符号を付して説明を省略する。
各梁部21は、長手方向両端部がそれぞれ対向する非越流部110に取り付けられている。具体的には、図12,13に示すように、非越流部110には、一部が非越流部110から露出するように架台40が埋設されており、この架台40に梁部21の端部に位置する鋼管21aが連結されている。
架台40は、一部が非越流部110から露出するように非越流部110に埋設されている。架台40は、上流側ユニット2D及び下流側ユニット3Dに連結されている。
架台40は、上流側ユニット2D及び下流側ユニット3Dを非越流部110に強固に固定するために用いられる。
架台40は、一つの非越流部110につき、上流側ユニット2Dの梁部21の端部に対向する位置と、下流側ユニット3Dの梁部31の端部に対向する位置とに設けられている。架台40は、非越流部110の高さ方向に沿って複数連結されており、上流側ユニット2D及び下流側ユニット3Dの各梁部21,31を連結できる位置に設けられている。
架台40は、複数の縦部41と、複数の横部42と、を備えている。
複数の縦部41は、堰堤100の高さ方向に沿って設けられている。縦部41は、例えば、円筒状に形成された複数の鋼管によって構成されており、各鋼管は、その軸線方向端部がフランジ部を介して互いに連結されている。非越流部110の基礎に直接設けられる縦部41の下端部は、基礎に埋設されており、その結果、縦部41の下端部が基礎に立設されている。
複数の横部42は、縦部41の軸線方向の途中に縦部41に交差するように設けられており、堰堤100の高さ方向に沿ってほぼ等間隔に並んで配置されている。横部42は、例えば、円筒状に形成された複数の鋼管によって構成されており、各鋼管は、その軸線方向一端部に設けられたフランジ部を介して互いに上流側ユニット2D及び下流側ユニット3Dの各梁部21,31と連結されている。
各横部42は、縦部41を貫通するように設けられており、その交差部分において縦部41に接合されている。
各横部42は、長手方向一端部が非越流部110から開口部111に露出するように設けられており、この一端部において梁部21,31と連結できるように配置されている。
架台40は、横部42における各梁部21,31との連結部位を除いて非越流部110に埋設されている。架台40が非越流部110に埋設されることにより、各梁部21,31は非越流部110に固定され、上流側ユニット2D及び下流側ユニット3Dが非越流部110の側壁に強固に固定される。
架台40は、互いの縦部41の端部同士を複数連結することにより、非越流部110の高さ方向に延在している。
また、図14~図17に示すような捕捉体1Eとしてもよい。
捕捉体1Eは、上流側ユニット2Eと、下流側ユニット3Eと、連結ユニット4Eと、を備えている。
上流側ユニット2Eは、河川の上流側に設けられており、堰堤100の上流側から流れてきた土石流に含まれる岩石や流木等の物体を捕捉する。すなわち、上流側ユニット2Eは、土石流の衝撃が直接作用するユニットである。
上流側ユニット2Eは、堰堤100を平面視した際に、河川を横切る方向に沿って設けられており、その延在方向における中央部が河川の上流に向けて突出するように曲げて形成されている。すなわち、上流側ユニット2Eは、湾曲したアーチ構造を採用しており、上流側ユニット2Eの温度応力(温度変化に伴って構造物に生じる内部応力(例えば、外気温の変化による各構成部材の伸縮に伴う応力など))に対する合成応力度を小さくした構造となっている。
上流側ユニット2Eは、複数の柱部21と、複数の梁部22と、を備えている。各柱部21は、複数の縦材21aが連結されて構成されており、各梁部22は、複数の横材22aが連結されて構成されている。
複数の縦材21aは、堰堤100の高さ方向に沿って設けられており、高さ方向に隣接する横材22aが連結される。複数の縦材21aは、堰堤100の幅方向に沿って並んで配置されている。隣接する縦材21a間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する縦材21a間の間隔は、捕捉体1Eの幅方向一端から他端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体1Eの幅方向中央付近のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。
縦材21aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。捕捉体1Eにおいては、複数の縦材21aが長手方向に連結されており、各縦材21aは、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して互いに連結されている。例えば、図14に示すように、捕捉体1Eは、三つの縦材21aを備えている。なお、各縦材21aは、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
各縦材21aは、長手方向の端部間に横材22aと連結する複数の連結部23a,24aを備えている。
具体的には、捕捉体1Eにおいて最も下方に配置され、下端部が開口部111の基礎120に埋設される縦材21aは、長手方向端部間において、隣接する一方の横材22aを連結する二つの第1の連結部23aと、隣接する他方の横材22aを連結する二つの第2の連結部24aとを備えている。対となる第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、縦材21aの長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材21aに溶接等によって接合されており、他端には横材22aと連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部23a及び第2の連結部24aの一端は、フランジ部を介して縦材21aに連結されていてもよい。
捕捉体1Eにおいて下から二段目に配置される縦材21aは、長手方向端部間において、隣接する一方の横材22aを連結する三つの第1の連結部23aと、隣接する他方の横材22aを連結する三つの第2の連結部24aとを備えている。対となる第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、縦材21aの長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材21aに溶接等によって接合されており、他端には横材22aと連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部23a及び第2の連結部24aの一端は、フランジ部を介して縦材21aに連結されていてもよい。
捕捉体1Eにおいて最も上方に配置される縦材21aは、長手方向端部間において、隣接する一方の横材22aを連結する五つの第1の連結部23aと、隣接する他方の横材22aを連結する五つの第2の連結部24aとを備えている。対となる第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部23a及び第2の連結部24aは、縦材21aの長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材21aに溶接等によって接合されており、他端には横材22aと連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部23a及び第2の連結部24aの一端は、フランジ部を介して縦材21aに連結されていてもよい。
複数の横材22aは、河川を横切る方向に沿って設けられており、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。隣接する横材22a間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する横材22a間の間隔は、捕捉体1Eの上端から下端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体1Eの上方のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。横材22aは、河川の流れ方向において、下流側ユニット3Eの横材32aに対向する位置に設けられている。
横材22aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。各横材22aは、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して縦材21aの第1の連結部23a及び第2の連結部24aに連結されている。なお、各横材22aは、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
横材22aのうち、河川の幅方向における最も外側に配置された横材22aは、長手方向の一方の端部がそれぞれ対向する非越流部110の側壁に取り付けられている。具体的には、図14に示すように、横材22aの端部は、架台40に連結されており、この架台40が非越流部110に埋設されることにより、各横材22aは非越流部110に固定される。なお、架台40の構成は、上述した図12、図13に示す構成と同じであるため、説明を省略する。また、横材22aの非越流部110への取り付け構造は、架台40を用いる場合に限らず、非越流部110に予め設けられた鞘管に挿入するような構造であってもよい。
下流側ユニット3Eは、上流側ユニット2Eから見て河川の下流側に設けられており、上流側ユニット2Eに作用する土石流の衝撃荷重が連結ユニット4Eを介して伝達され、捕捉体1Eを支持する。
下流側ユニット3Eは、堰堤100を平面視した際に、河川を横切る方向に沿って設けられており、その延在方向における中央部が上流側ユニット2Eに向けて突出するように曲げて形成されている。すなわち、下流側ユニット3Eは、湾曲したアーチ構造を採用しており、連結ユニット4Eを介して上流側ユニット2Eから伝達された土石流の衝撃荷重を圧縮力で支持する構造部材である。
下流側ユニット3Eは、複数の柱部31と、複数の梁部32と、を備えている。各柱部31は、複数の縦材31aが連結されて構成されており、各梁部32は、複数の横材32aが連結されて構成されている。
複数の縦材31aは、堰堤100の高さ方向に沿って設けられており、高さ方向に隣接する横材32aが連結される。複数の縦材31aは、堰堤100の幅方向に沿って並んで配置されている。隣接する縦材31a間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する縦材31a間の間隔は、捕捉体1Eの幅方向一端から他端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体1Eの幅方向中央付近のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。
縦材31aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。捕捉体1Eにおいては、複数の縦材31aが長手方向に連結されており、各縦材31aは、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して互いに連結されている。例えば、図14に示すように、捕捉体1Eは、三つの縦材31aを備えている。なお、各縦材31aは、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
各縦材31aは、長手方向の端部間に横材32aと連結する複数の連結部33a,34aを備えている。
具体的には、捕捉体1Eにおいて最も下方に配置され、下端部が開口部111の基礎120に埋設される縦材31aは、長手方向端部間において、隣接する一方の横材32aを連結する二つの第1の連結部33aと、隣接する他方の横材32aを連結する二つの第2の連結部34aとを備えている。対となる第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、縦材31aの長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材31aに溶接等によって接合されており、他端には横材32aと連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部33a及び第2の連結部34aの一端は、フランジ部を介して縦材31aに連結されていてもよい。
捕捉体1Eにおいて下から二段目に配置される縦材31aは、長手方向端部間において、隣接する一方の横材32aを連結する三つの第1の連結部33aと、隣接する他方の横材32aを連結する三つの第2の連結部34aとを備えている。対となる第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、縦材31aの長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材31aに溶接等によって接合されており、他端には横材32aと連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部33a及び第2の連結部34aの一端は、フランジ部を介して縦材31aに連結されていてもよい。
捕捉体1Eにおいて最も上方に配置される縦材31aは、長手方向端部間において、隣接する一方の横材32aを連結する五つの第1の連結部33aと、隣接する他方の横材32aを連結する五つの第2の連結部34aとを備えている。対となる第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部33a及び第2の連結部34aは、縦材31aの長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材31aに溶接等によって接合されており、他端には横材32aと連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部33a及び第2の連結部34aの一端は、フランジ部を介して縦材31aに連結されていてもよい。
複数の横材32aは、河川を横切る方向に沿って設けられており、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。隣接する横材32a間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する横材32a間の間隔は、捕捉体1Eの上端から下端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体1Eの上方のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。横材32aは、河川の流れ方向において、上流側ユニット2Eの横材22aに対向する位置に設けられている。
横材32aは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。各横材32aは、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して縦材31aの第1の連結部33a及び第2の連結部34aに連結されている。各横材32aは、土石流の衝撃荷重を受け止める機能が求められるので、上流側ユニット2Eの横材22aを構成する鋼管よりも径の大きな強度の高い鋼管を用いることが好ましい。なお、各横材32aは、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
横材32aのうち、河川の幅方向における最も外側に配置された横材32aは、長手方向の一方の端部がそれぞれ対向する非越流部110の側壁に取り付けられている。具体的には、図14に示すように、横材32aの端部は、架台40に連結されており、この架台40が非越流部110に埋設されることにより、各横材32aは非越流部110に固定される。
各梁部22及び各梁部32は、その延在方向(横材22a,32aの軸線方向)における中央部が河川の上流側に向けて最も突出するように曲げられてアーチ状に形成されている。各梁部22及び各梁部32は、平面視した際に、河川の流れ方向において互いに対向する梁部22と梁部32とが一端から他端にわたってほぼ等間隔となるように設けられている。すなわち、河川の流れ方向に沿って対向する梁部22と梁部32とが同じ長さの複数の連結ユニット4Eによって連結されている。各柱部21は、各梁部22同士を連結し、各柱部31は、各梁部32同士を連結する。
連結ユニット4Eは、上流側ユニット2Eと下流側ユニット3Eとを連結するものである。
連結ユニット4Eは、河川の流れ方向に沿って設けられており、互いに対向する上流側ユニット2Eの縦材21aと下流側ユニット3Eの縦材31aとを連結している。すなわち、連結ユニット4Eは、横材22a,32aと同様に、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。したがって、隣接する連結ユニット4E間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくなるように設けられている。また、隣接する連結ユニット4E間の間隔は、横材22a,32aと同様に、捕捉体1Eの上端から下端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体1Eの上方のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。
連結ユニット4Eは、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。連結ユニット4Eは、一端部が上流側ユニット2Eの縦材21aに溶接等によって連結されており、他端部が下流側ユニット3Eの縦材31aに溶接等によって連結されている。
なお、上流側ユニット2E及び下流側ユニット3Eの最上端においては、縦材21aと縦材31aの連結に加えて、横材22aと横材32aを連結ユニット4Eで連結してもよい。また、連結ユニット4Eは、溶接等による連結に限らず、フランジ部を用いた連結であってもよい。
以上のように、上流側ユニット2Eは、非越流部110に固定されているので、土石流による衝撃荷重を非越流部110に逃がすことができる。その際、温度応力を検討すると、上流側ユニット2Eが直線状に形成されている場合には合成応力度が大きくなる。ハイダムのように、堰堤の高さや幅が大きくなるほど、温度応力は大きくなる。
しかし、図14~図17に示す捕捉体1Eのように、上流側ユニット2Eは曲げて形成されているので、両端部が架台40を介して非越流部110に固定されている場合であっても、温度応力に対する合成応力度を小さくすることができる。これにより、堰堤100の強度を高めつつ、温度応力に対する合成応力度を小さくすることができ、上流側ユニット2Eの鋼管径を小さくすることもできるようになる。
また、上流側ユニット2Eと下流側ユニット3Eを捕捉体1Eの幅方向全域にわたって等間隔に配置することで、上流側ユニット2Eと下流側ユニット3Eの柱部21,31や梁部22,32の部材の共通化、連結ユニット4Eの共通化を図ることができる。これに伴い、上流側ユニット2Eの上端と下流側ユニット3Eの上端とを連結して、上流側ユニット2Eと下流側ユニット3Eの間への岩石や流木の落下を防ぐカバー部材の設置も容易にすることができる。
また、図18に示すような捕捉体1Fとしてもよい。
捕捉体1Fは、図14~図17に示す捕捉体1Eにおいて、上流側ユニット2Eの構成を上流側ユニット2Fに変更したものである。以下では、捕捉体1Fにおける捕捉体1Eとの相違点である上流側ユニット2Fについて説明する。
捕捉体1Fは、上流側ユニット2Fと、下流側ユニット3Fと、連結ユニット4Fと、を備えている。
上流側ユニット2Fは、図18に示すように、堰堤100を平面視した際に、河川を横切る方向に沿って設けられており、その延在方向における中央部が河川の上流に向けて突出するように曲げて形成されている。すなわち、上流側ユニット2Fは、その両端部近傍で折り曲げられた構造を採用しており、上流側ユニット2Fの温度応力に対する合成応力度を小さくした構造となっている。
上流側ユニット2Fは、複数の柱部(縦材)(図示略)と、複数の梁部(横材)22と、を備えている。
複数の梁部22は、河川を横切る方向に沿って設けられており、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。
梁部22は、第1の直線部221と、第2の直線部222と、を備えている。
第1の直線部221は、捕捉体2Fの幅方向に沿って直線状に延びるように形成されている。第1の直線部221は、上流側ユニット2Fにおける中央部分に配置されている。
第2の直線部222は、第1の直線部221の延在方向に対して交差する方向に延びるように直線状に形成されている。第2の直線部222は、一端が第1の直線部221の端部に連結されており、他端が第1の直線部221よりも下流側において非越流部110に取り付けられている。
第1の直線部221及び第2の直線部222は、例えば、円筒状に形成された複数の鋼管によって構成されており、各鋼管は、その軸線方向両端部に設けられたフランジ部を介して互いに連結されている。なお、各鋼管は、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の補修や交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
第2の直線部222は、他端がそれぞれ対向する非越流部110に取り付けられている。具体的には、図18に示すように、非越流部110には、一部が非越流部110から露出するように架台40が埋設されており、この架台40に第2の直線部222が連結されている。
第2の直線部222は、下流側ユニット3Fにおける架台40に連結されている横材32aとほぼ等間隔になるように配置されている。
なお、架台40の構成は、上述した図12、図13に示す構成と同じであるため、説明を省略する。また、第2の直線部222の非越流部110への取り付け構造は、架台40を用いる場合に限らず、非越流部110に予め設けられた鞘管に挿入するような構造であってもよい。
下流側ユニット3Fは、捕捉体1Eにおける下流側ユニット3Eと同じ構成である。
連結ユニット4Fは、上流側ユニット2Fと下流側ユニット3Fとを連結するものである。連結ユニット4Fは、河川の流れ方向に沿って設けられており、互いに対向する上流側ユニット2Fの縦材と下流側ユニット3Fの縦材とを連結している。
図18に示すように、上流側ユニット2Fにおいて、第1の直線部221は捕捉体1Fの幅方向に沿って延在しているので、捕捉体1Fの幅方向端部に向かうにつれて第1の直線部221と下流側ユニット3Fとの間隔が広がっている。そのため、捕捉体1Fの幅方向端部に近い連結ユニット4Fほど長く形成されている。
なお、連結ユニット4Fは、一つの鋼管をそれぞれの縦材に溶接等で接合してもよいし、複数の鋼管を、フランジ部を介して連結してもよい。
以上のように、図18に示す捕捉体1Fによれば、上流側ユニット2Fは、第1の直線部221と第2の直線部222を有するように折り曲げて形成されているので、両端部が架台40を介して非越流部110に固定されている場合であっても、温度応力に対する合成応力度を小さくすることができる。これにより、堰堤100の強度を高めつつ、温度応力に対する合成応力度を小さくすることができ、上流側ユニット2Fの鋼管径を小さくすることもできるようになる。
<その他>
なお、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更してもよい。
また、捕捉体1の上流側ユニット2の上端部と下流側ユニット3の上端部とによって囲まれる領域にスクリーンを設けてもよい。このスクリーンは、上流側ユニット2と下流側ユニット3との間に、岩石や流木が落下しないようにするための措置である。
また、捕捉体1は、ハイダムと呼ばれる堰堤100に設けられた例を説明したが、ハイダムではない堰堤に設けてもよい。
また、上記の構成を有する捕捉体1を採用する場合、捕捉体1は非越流部110に連結するため、基礎部120の構築を省いてもよい。もちろん、基礎部120を設けて捕捉体1を基礎部120に連結することは、堰堤100の強度を向上させるうえで好ましい。
また、各鋼管31a、32a、4aの一部をボルト等の締結具を用いて結合具33に連結してもよい。
1 捕捉体
2 上流側ユニット
3 下流側ユニット
4 連結部
4a 鋼管
21 梁部
21a 鋼管
22 柱部
22a 鋼管
31 梁部
31a 鋼管
32 柱部
32a 鋼管
33 結合具
100 堰堤
110 非越流部
120 基礎部
111 開口部

Claims (13)

  1. 河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体であって、
    河川の上流側に設けられ、前記物体を捕捉する上流側ユニットと、
    河川の下流側に設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された下流側ユニットと、
    前記上流側ユニットと前記下流側ユニットとを連結する連結部と、を備え、
    前記下流側ユニットの各端部は、前記捕捉体における河川を横切る方向両側に構築された非越流部に取り付けられていることを特徴とする捕捉体。
  2. 前記下流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された複数の梁部を備えることを特徴とする請求項1に記載の捕捉体。
  3. 前記下流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることを特徴とする請求項2に記載の捕捉体。
  4. 前記上流側ユニットの各端部は、非越流部に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の捕捉体。
  5. 前記上流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられた複数の梁部を備えることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の捕捉体。
  6. 前記上流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることを特徴とする請求項5に記載の捕捉体。
  7. 河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体であって、
    河川の上流側に設けられ、前記物体を捕捉し、少なくとも中央部が河川の上流に向けて突出するように曲げて形成された上流側ユニットと、
    河川の下流側に設けられ、少なくとも中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された下流側ユニットと、
    前記上流側ユニットと前記下流側ユニットとを連結する連結部と、を備え、
    前記上流側ユニット及び前記下流側ユニットの各端部は、前記捕捉体における河川を横切る方向両側に構築された非越流部に取り付けられていることを特徴とする捕捉体。
  8. 前記下流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された複数の梁部を備えることを特徴とする請求項7に記載の捕捉体。
  9. 前記下流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることを特徴とする請求項8に記載の捕捉体。
  10. 前記上流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された複数の梁部を備えることを特徴とする請求項7から9までのいずれか一項に記載の捕捉体。
  11. 前記上流側ユニットは、河川を横切る方向に沿って設けられ、直線状に延びるように形成された第1の直線部と、一端が前記第1の直線部の端部に連なり、他端が前記第1の直線部よりも下流側で前記非越流部に取り付けられた第2の直線部と、を有する複数の梁部を備えることを特徴とする請求項7から9までのいずれか一項に記載の捕捉体。
  12. 前記上流側ユニットは、前記複数の梁部同士を連結する複数の柱部を備えることを特徴とする請求項10または11に記載の捕捉体。
  13. 請求項1から12までのいずれか一項に記載の捕捉体を備える堰堤であって、
    河川の両岸からそれぞれ突き出た一対の非越流部と、
    前記一対の非越流部の間に設けられた開口部と、
    前記開口部に設けられ、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する前記捕捉体と、
    を備えることを特徴とする堰堤。
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