JP2023121270A - 捕捉体及び堰堤 - Google Patents

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Abstract

【課題】捕捉体が非越流部に取り付けられる場合であっても、温度応力の影響を回避すること。【解決手段】河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体(3)は、捕捉体(3)の少なくとも一部は、捕捉体(3)の幅方向両側に構築された非越流部(1)の外側で非越流部(1)にピン接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、捕捉体及び堰堤に関する。
河川の土石流対策工として、上流から流れてくる岩石や流木等を捕捉する捕捉体を備えた堰堤(いわゆる透過型堰堤)が知られている。堰堤は、河川の両岸からそれぞれ突き出た一対の非越流部を備えている。非越流部の間には水を通す開口部が設けられている。
捕捉体は、開口部に設けられており、径の小さい土砂や水を通過させつつ、径の大きな岩石や流木等を捕捉する。
捕捉体には、非越流部から独立して設けられ、下端部が開口部のコンクリート基礎に取り付けられるものがある(例えば、特許文献1参照)。
他の捕捉体として、側端部が非越流部に埋め込まれた鞘管に設けられると共に、下端部が開口部のコンクリート基礎に取り付けられるものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に示す捕捉体は、非越流部の施工状況に関係なく施工することができるが、土石流が捕捉体に衝突した際の衝撃を開口部のコンクリート基礎にしか逃がすことができないため、捕捉体が大掛かりな構造になってしまう。
そこで、特許文献2に示す捕捉体のように、非越流部とコンクリート基礎に反力を分散させる構造が採用されることも多い。
特開2017-101502号公報 特許第5165455号公報
しかし、特許文献2に示す捕捉体においては、コンクリート基礎に加えて非越流部にも取り付けられているため、構造計算における温度応力の検討において許容応力度を超える場合がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、捕捉体が非越流部に取り付けられる場合であっても、温度応力の影響を回避することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様は、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体であって、前記捕捉体の少なくとも一部は、前記捕捉体の幅方向両側に構築された非越流部の外側で前記非越流部にピン接合されていることを特徴とする。
また、河川の上流側に設けられ、前記物体を捕捉する上流側ユニットと、河川の下流側に設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された下流側ユニットと、前記上流側ユニットと前記下流側ユニットとを連結する連結ユニットと、を備え、前記上流側ユニットの少なくとも一部は、前記非越流部の外面に露出した接続部を介して前記非越流部にピン接合されていることが好ましい。
また、前記接続部は、前記非越流部の外面に設けられた横材を備え、前記捕捉体の幅方向端部は、フランジ部を介して前記横材に接続されていることが好ましい。
また、前記横材は、ボルトを介して前記非越流部の外面に取り付けられていることが好ましい。
また、前記接続部は、前記非越流部の外面に設けられ、前記捕捉体の幅方向端部が挿入自在に形成された鞘管を備え、前記捕捉体の幅方向端部は、前記鞘管内に挿入されていることが好ましい。
また、前記接続部は、一端部が前記非越流部に埋設されると共に、他端部が前記非越流部の外面に露出した横材と、前記横材の他端部及び前記捕捉体の幅方向端部が挿入自在に形成された鞘管と、を備え、前記捕捉体の幅方向端部及び前記横材の他端部は、共に前記鞘管内に挿入されていることが好ましい。
本発明に係る一態様は、堰堤であって、河川の両岸からそれぞれ突き出た一対の非越流部と、前記一対の非越流部の間の開口部に設けられ、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体と、前記非越流部に設けられ、前記非越流部の外面に露出した接続部と、を備え、前記捕捉体の少なくとも一部は、前記接続部を介して前記非越流部にピン接合されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、捕捉体が非越流部に取り付けられる場合であっても、温度応力の影響を回避することができる。
非越流部内を透視した堰堤の斜視図。 堰堤の正面図。 堰堤の平面図。 捕捉体と非越流部とをピン接合する接続部の正面図。 捕捉体と非越流部とをピン接合する接続部の斜視図。 堰堤の他の形態を示す平面図。 図6における接続部の正面図。 図6における接続部の斜視図。 堰堤の他の形態を示す平面図。 図9における接続部の正面図。 図9における接続部の斜視図。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
<堰堤の構成>
図1~図3に示すように、堰堤100は、一般に透過型堰堤と呼ばれるものであり、一対の非越流部1と、開口部2と、捕捉体3と、架台4と、接続部5と、を備えている。なお、以下において、縦方向は堰堤100の高さ方向(河川の深さ方向)をいい、横方向は堰堤100の高さ方向に直交する堰堤100の幅方向(河川の幅方向)をいうものとする。
非越流部1は、例えば、コンクリートにより形成された壁体である。一対の非越流部1は、それぞれ、河川の両岸から河川を横断するように河川の中央に向かって延びている。一対の非越流部1の間には、所定の間隔があけられており、開口部2が形成されている。非越流部1は、河床に形成された基礎11にコンクリートが上方に向かって打設されることにより構築されている。
開口部2は、一対の非越流部1間に形成された空間であり、捕捉体3が設置される。これにより、土石流に含まれる大きな岩石や流木を捕捉体3で捕捉しつつ、水、砂、小礫等を通過させる。開口部2の底部には、基礎21が形成されている。基礎21は、河床に形成されており、例えば、コンクリートによって形成されている。
捕捉体3は、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに、大きな岩石や流木といった物体を捕捉するものであり、開口部2において、開口部2の基礎21と、河川の流れ方向両側(河川を横切る方向両脇)にある非越流部1の側面とに取り付けられている。捕捉体3は、例えば、高堰堤(ハイダム)に適用される。ここで、「高堰堤(ハイダム)」とは、堰堤の基礎が設置される河川の河床(底部)から、捕捉体3の上端までの高さ(堤高)が15m以上の堰堤のことをいう。高堰堤は、主に、大きな河川や、大量の土石流が予測される河川に設けられる。
捕捉体3は、上流側ユニット6と、下流側ユニット7と、連結ユニット8と、を備えている。
上流側ユニット6は、河川の上流側に設けられており、堰堤100の上流側から流れてきた土石流に含まれる岩石や流木等の物体を捕捉する機能部材である。すなわち、上流側ユニット6は、土石流の衝撃が直接作用するユニットである。
上流側ユニット6は、堰堤100を平面視した際に、河川を横切る方向(堰堤100の幅方向)に沿って直線状に設けられている。
上流側ユニット6は、複数の縦材61と、複数の横材62と、を備えている。
複数の縦材61は、堰堤100の高さ方向に沿って設けられており、高さ方向に隣接する横材61が連結される。複数の縦材61は、堰堤100の幅方向に沿って並んで配置されている。隣接する縦材61間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する縦材61間の間隔は、捕捉体3の幅方向一端から他端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体3の幅方向中央付近のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。
縦材61は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。捕捉体3においては、複数の縦材61が長手方向に連結されており、各縦材61は、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して互いに連結されている。例えば、捕捉体3は、三つの縦材61を備えている。なお、各縦材61は、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
各縦材61は、長手方向の端部間に横材62と連結する複数の連結部63,64を備えている。
具体的には、捕捉体3において最も下方に配置され、下端部が開口部2の基礎21に埋設される縦材61は、長手方向端部間において、隣接する一方の横材62を連結する二つの第1の連結部63と、隣接する他方の横材62を連結する二つの第2の連結部64とを備えている。対となる第1の連結部63及び第2の連結部64は、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部63及び第2の連結部64は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部63及び第2の連結部64は、縦材61の長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材61に溶接等によって接合されており、他端には横材62と連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部63及び第2の連結部64の一端は、フランジ部を介して縦材61に連結されていてもよい。
捕捉体3において下から二段目に配置される縦材61は、長手方向端部間において、隣接する一方の横材62を連結する三つの第1の連結部63と、隣接する他方の横材62を連結する三つの第2の連結部64とを備えている。対となる第1の連結部63及び第2の連結部64は、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部63及び第2の連結部64は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部63及び第2の連結部64は、縦材61の長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材61に溶接等によって接合されており、他端には横材62と連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部63及び第2の連結部64の一端は、フランジ部を介して縦材61に連結されていてもよい。
捕捉体3において最も上方に配置される縦材61は、長手方向端部間において、隣接する一方の横材62を連結する五つの第1の連結部63と、隣接する他方の横材62を連結する五つの第2の連結部64とを備えている。対となる第1の連結部63及び第2の連結部64は、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部63及び第2の連結部64は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部63及び第2の連結部64は、縦材61の長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材61に溶接等によって接合されており、他端には横材62と連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部63及び第2の連結部64の一端は、フランジ部を介して縦材61に連結されていてもよい。
複数の横材62は、河川を横切る方向に沿って設けられており、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。隣接する横材62間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する横材62間の間隔は、捕捉体3の上端から下端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体3の上方のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。
横材62は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。各横材62は、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して縦材61の第1の連結部63及び第2の連結部64に連結されている。なお、各横材62は、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
横材62のうち、河川の幅方向における最も外側に配置された横材62は、長手方向の一方の端部がそれぞれ対向する非越流部1の側壁に取り付けられている。具体的には、図3~図5に示すように、横材62の端部は、非越流部1に設けられた接続部5にピン接合されている。
下流側ユニット7は、上流側ユニット6から見て河川の下流側に設けられており、上流側ユニット6に作用する土石流の衝撃荷重が連結ユニット8を介して伝達され、捕捉体3を支持する。
下流側ユニット7は、堰堤100を平面視した際に、河川を横切る方向に沿って設けられており、その延在方向における中央部が上流側ユニット6に向けて突出するように曲げて形成されている。具体的には、下流側ユニット7は、アーチ構造を採用しており、連結ユニット8を介して上流側ユニット6から伝達された土石流の衝撃荷重を圧縮力で支持する構造部材である。
下流側ユニット7は、複数の縦材71と、複数の横材72と、を備えている。
複数の縦材71は、堰堤100の高さ方向に沿って設けられており、高さ方向に隣接する横材71が連結される。複数の縦材71は、堰堤100の幅方向に沿って並んで配置されている。隣接する縦材71間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する縦材71間の間隔は、捕捉体3の幅方向一端から他端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体3の幅方向中央付近のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。
縦材71は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。捕捉体3においては、複数の縦材71が長手方向に連結されており、各縦材71は、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して互いに連結されている。例えば、捕捉体3は、三つの縦材71を備えている。なお、各縦材71は、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
各縦材71は、長手方向の端部間に横材72と連結する複数の連結部73,74を備えている。
具体的には、捕捉体3において最も下方に配置され、下端部が開口部2の基礎21に埋設される縦材71は、長手方向端部間において、隣接する一方の横材72を連結する二つの第1の連結部73と、隣接する他方の横材72を連結する二つの第2の連結部74とを備えている。対となる第1の連結部73及び第2の連結部74は、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部73及び第2の連結部74は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部73及び第2の連結部74は、縦材71の長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材71に溶接等によって接合されており、他端には横材72と連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部73及び第2の連結部74の一端は、フランジ部を介して縦材71に連結されていてもよい。
捕捉体3において下から二段目に配置される縦材71は、長手方向端部間において、隣接する一方の横材72を連結する三つの第1の連結部73と、隣接する他方の横材72を連結する三つの第2の連結部74とを備えている。対となる第1の連結部73及び第2の連結部74は、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部73及び第2の連結部74は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部73及び第2の連結部74は、縦材71の長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材71に溶接等によって接合されており、他端には横材72と連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部73及び第2の連結部74の一端は、フランジ部を介して縦材71に連結されていてもよい。
捕捉体3において最も上方に配置される縦材71は、長手方向端部間において、隣接する一方の横材72を連結する五つの第1の連結部73と、隣接する他方の横材72を連結する五つの第2の連結部74とを備えている。対となる第1の連結部73及び第2の連結部74は、同じ高さとなる位置に設けられている。第1の連結部73及び第2の連結部74は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。第1の連結部73及び第2の連結部74は、縦材71の長手方向に直交する方向に延在しており、一端が縦材71に溶接等によって接合されており、他端には横材72と連結するフランジ部が設けられている。なお、第1の連結部73及び第2の連結部74の一端は、フランジ部を介して縦材71に連結されていてもよい。
複数の横材72は、河川を横切る方向に沿って設けられており、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。隣接する横材72間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくしておくことが好ましい。また、隣接する横材72間の間隔は、捕捉体3の上端から下端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体3の上方のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。横材72は、河川の流れ方向において、上流側ユニット6の横材62に対向する位置に設けられている。
横材72は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。各横材72は、長手方向の端部に設けられたフランジ部を介して縦材71の第1の連結部73及び第2の連結部74に連結されている。各横材72は、土石流の衝撃荷重を受け止める機能が求められるので、上流側ユニット6の横材62を構成する鋼管よりも径の大きな強度の高い鋼管を用いることが好ましい。なお、各横材72は、フランジ部を設けることなく、端部同士を溶接にて連結してもよいが、土石流衝突後の交換作業を考慮すると、フランジ部を用いた連結が好ましい。
横材72のうち、河川の幅方向における最も外側に配置された横材72は、長手方向の一方の端部がそれぞれ対向する非越流部1の側壁に取り付けられている。具体的には、図1に示すように、横材72の端部は、架台4に連結されており、この架台4が非越流部1に埋設されることにより、各横材72は非越流部1に固定(剛接合)される。
下流側ユニット7のうち、横材72の延在方向(軸線方向)における中央部に配置された横材72が最も上流側ユニット6の横材62に近い位置にあり、横材72の端部に向かうにつれて上流側ユニット6の横材62から離れた位置にある。このような配置となるように横材72同士を連結することで下流側ユニット7をアーチ状に形成することができる。
連結ユニット8は、上流側ユニット6と下流側ユニット7とを連結するものである。
連結ユニット8は、河川の流れ方向に沿って設けられており、互いに対向する上流側ユニット6の縦材61と下流側ユニット7の縦材71とを連結している。すなわち、連結ユニット8は、横材62,72と同様に、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。したがって、隣接する連結ユニット8間の間隔は、土石流の発生時に捕捉すべき岩石の径よりも小さくなるように設けられている。また、隣接する連結ユニット8間の間隔は、横材62,72と同様に、捕捉体3の上端から下端にわたって全て同じ間隔としてもよいし、捕捉体3の上方のみ間隔を狭くする等、想定される土石流の規模に応じて自由に変更可能である。
連結ユニット8は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。連結ユニット8は、一端部が上流側ユニット6の縦材61にフランジ部を介して連結されており、他端部が下流側ユニット7の縦材71にフランジ部を介して連結されている。また、上流側ユニット6及び下流側ユニット7の最上端においては、連結ユニット8は、縦材61と縦材71の連結に加えて、一端部が上流側ユニット6の横材62に連結されており、他端部が下流側ユニット7の横材72に連結されている。
なお、連結ユニット8は、必ずしもフランジ部を用いた連結に限らず、溶接等によって接合されていてもよい。
架台4は、非越流部1の基礎11に立設されている。架台4は、捕捉体3に連結されており、堰堤100の完成時には、捕捉体3に連結された状態で非越流部1に埋設される。
架台4は、捕捉体3を非越流部1に強固に固定するために用いられる。
架台4は、一つの非越流部1につき、下流側ユニット7の横材72の端部に対向する位置に設けられている。架台4は、非越流部1の高さ方向に沿って複数連結されており、捕捉体3の各横材72を連結できる位置に設けられている。
架台4は、複数の縦部41と、複数の横部42と、を備えている。
複数の縦部41は、堰堤100の高さ方向に沿って設けられている。縦部41は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。縦部41の両端部には、フランジ部が設けられている。各縦部41は、その軸線方向端部がフランジ部を介して互いに連結されている。最も下方に配置される縦部41は、非越流部1の基礎11に直接設けられており、基礎11に埋設されている。その結果、架台4の下端部が基礎11に立設されている。
複数の横部42は、縦部41の軸線方向の途中に縦部41に交差(直交)するように設けられており、堰堤100の高さ方向に沿って並んで配置されている。横部42は、例えば、円筒状に形成され、長手方向に沿った軸線が直線となる鋼管から形成されている。各横部42は、その軸線方向一端部に設けられたフランジ部を介して捕捉体3の横材72と連結されている。
各横部42は、一部の縦部41を貫通するように設けられており、その交差部分において縦部41に接合されている。すなわち、架台4は、縦部41を構成する鋼管と、横部42を構成する鋼管とが互いに接合されて正面視略十字状の一体化された交差管として構成されている。
各横部42は、長手方向一端部が非越流部1から開口部2に露出するように設けられており、この一端部において横材72と連結できるように配置されている。
架台4は、横部42における捕捉体3の横材72との連結部位を除いて非越流部1に埋設されている。架台4が非越流部1に埋設されることにより、各横材72の端部は架台4を介して非越流部1に固定され、捕捉体3が非越流部1の側壁に固定される。
架台4は、互いの縦部41の端部同士を複数連結することにより、非越流部1の高さ方向に延在している。
接続部5は、捕捉体3の上流側ユニット6を非越流部1にピン接合する。接続部5は、は、非越流部1の内部ではなく、外側で捕捉体3をピン接合するように非越流部1の外壁面に露出した状態で設けられている。
図3~図5に示すように、接続部5は、横材51と、フランジ部52と、コンクリート部53と、ボルト54と、座金55と、を備えている。
横材51は、横材62と同じ径を有する直線状の鋼管から形成されている。横材51は、上流側ユニット6の幅方向端部(最も外側の横材62の端部)と非越流部1の外壁面との間隔より短い長さに形成されている。なお、横材51は、鋼管のような管状に形成されたものに限らず、中実の棒材であってもよい。
フランジ部52は、横材51の両端にそれぞれ設けられている。
コンクリート部53は、上流側ユニット6の幅方向端部に対向する非越流部1の外壁面とフランジ部52との間を埋めるように設けられている。コンクリート部53は、例えば、平面視矩形状に形成されており、横材51の一端に設けられたフランジ部52の全面を支持できる大きさに形成されている。
ボルト54は、頭部のない棒状に形成されており、横材51の一端(非越流部1側の一端)に設けられたフランジ部52に挿入され、先端が非越流部1内まで挿入される。したがって、非越流部1の外壁面には、ボルト54を通す孔が予め形成されている。また、非越流部1の外壁面とフランジ部52との間で露出するボルト54は、コンクリート部53に埋設される。したがって、コンクリート部53は、調整コンクリートとして機能する。
座金55は、ボルト54を螺合させるナットを有しており、フランジ部52の孔とナットの孔が同一軸線上に配置されるようにフランジ部52に設けられる。
接続部5は、捕捉体3の幅方向端部に対向する非越流部1の外壁面に横材51の一方のフランジ部52が対向するように配置され、さらに、ボルト54が座金55、フランジ部52、非越流部1に挿入され、座金55のナットに螺合される。そして、非越流部1の外壁面とフランジ部52との間にできた隙間を埋めるようにコンクリートが打設され、コンクリート部53が形成される。このとき、非越流部1の外壁面とフランジ部52との間で露出するボルト54は、コンクリートによって埋められる。これにより、接続部5によって捕捉体3の上流側ユニット6は、非越流部1にピン接合される。横材51の一端は、ボルト54を介して非越流部1の外壁面に取り付けられており、横材51の他端は、フランジ部52を介して横材62のフランジ部とボルト及びナットによって連結される。すなわち、接続部5を構成する横材51、フランジ部52、コンクリート部53、ボルト54、座金55は、非越流部1の外面に設けられた状態となっている。
なお、接続部5は、上流側ユニット6の幅方向端部の全ての横材62と非越流部1とをピン接合する場合に限らず、一部の横材62(例えば、上から1~2段目程度までの横材62のみ)と非越流部1とをピン接合し、残りの部分は非越流部1とピン接合せずに僅かな隙間をあけた構成としてもよい。
以上のような捕捉体3及び堰堤100によれば、上流側ユニット6は、非越流部1の外壁面に設けられた接続部5を介して非越流部1の外側でピン接合されているので、捕捉体3が基礎21に加えて非越流部1にも取り付けられている場合であっても、構造計算における温度応力の検討において許容応力度を超えることがなくなり、温度応力の影響を回避することができる。
また、接続部5は、非越流部1の外側に設けられるので、接続部5を施工する際に、非越流部1の施工状況に影響を受けることがなく、施工の自由度を高めることができる。
また、接続部5は、非越流部1の施工後に設置することができるので、従来のように、非越流部1の施工時に捕捉体3を挿入する鞘管を予め非越流部1に埋め込んでおく必要がなくなるので、非越流部1の施工時に鞘管を固定しておく工程を省くことができる。また、鞘管の設置位置のずれにより捕捉体3が取り付けられないといった事態を回避することができる。よって、非越流部1や捕捉体3の施工精度の影響を小さくすることができ、作業効率を高めることができる。
また、下流側ユニット7を構成する横材72が非越流部1に取り付けられているので、土石流に含まれる岩石や流木が上流側ユニット6及び下流側ユニット7の上端を乗り越えて捕捉体3の下方に落下しても、落下した岩石や流木が捕捉体3に衝突しにくくなり、捕捉体3の破損を抑制することができる。また、縦材71も横材72の並び方向(捕捉体3の高さ方向)に沿って立設されているので、縦材71は、横材72から下流側にはみ出すこともなく、落下した落石等が衝突することもない。
また、下流側ユニット7は、非越流部1を構築するコンクリートに埋設された架台4に連結されているので、下流側ユニット7は、非越流部1に強固に固定される。これにより、捕捉体3に作用する土石流の荷重の一部を下流側ユニット7から非越流部1に逃がすことができ、捕捉体3の押し抜きや引き抜きに対する耐力が向上する。
また、架台4は、ともに鋼管から形成された縦部41と横部42というシンプルな構成であるため、捕捉体3の縦材71及び横材72と同じ部材を用いることができ、連結作業を容易に行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、捕捉体及び堰堤の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態における捕捉体及び堰堤が第1の実施の形態と異なる点は、接続部の構成であるため、以下では、接続部の構成について説明し、第1の実施の形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図6~図8に示すように、堰堤100Aの接続部5Aは、捕捉体3Aの上流側ユニット6を非越流部1にピン接合する。接続部5Aは、非越流部1の内部ではなく、外側で捕捉体3Aをピン接合するように非越流部1の外壁面に露出した状態で設けられている。
図6~図8に示すように、接続部5Aは、鞘管51aと、フランジ部52aと、ボルト53aと、座金54aと、を備えている。
鞘管51aは、横材62の外径よりも大きな内径を有する直線状の鋼管から形成されている。すなわち、鞘管51aは、捕捉体3Aの幅方向における横材62の端部が挿入自在となる大きさに形成されている。鞘管51aは、上流側ユニット6の幅方向端部(最も外側の横材62の端部)と非越流部1の外壁面との間隔より長い長さに形成されている。すなわち、捕捉体3Aをピン接合した際に横材62の一部と鞘管51aとが重複し、鞘管51a内に横材62の一部が挿入されるように構成されている。
フランジ部52aは、鞘管51aの一端に設けられている。フランジ部52aは、上流側ユニット6の幅方向端部に対向する非越流部1の外壁面に取り付けられる。
ボルト53aは、頭部のない棒状に形成されており、鞘管51aの一端(非越流部1側の一端)に設けられたフランジ部52aに挿入され、先端が非越流部1内まで挿入される。したがって、非越流部1の外壁面には、ボルト53aを通す孔が予め形成されている。
座金54aは、ボルト53aを螺合させるナットを有しており、フランジ部52aの孔とナットの孔が同一軸線上に配置されるようにフランジ部52aに設けられる。
接続部5Aは、捕捉体3Aの幅方向端部に対向する非越流部1の外壁面に鞘管51aの一端のフランジ部52aが面接触するように配置され、さらに、ボルト53aが座金54a、フランジ部52a、非越流部1に挿入され、座金54aのナットに螺合される。捕捉体3Aの幅方向端部に位置する横材62は、鞘管51a内に挿入される。これにより、接続部5Aによって捕捉体3Aの上流側ユニット6は、非越流部1にピン接合される。また、接続部5Aを構成する鞘管51a、フランジ部52a、ボルト53a、座金54aは、非越流部1の外面に設けられた状態となっている。
なお、接続部5Aは、上流側ユニット6の幅方向端部の全ての横材62と非越流部1とをピン接合する場合に限らず、一部の横材62(例えば、上から1~2段目程度までの横材62のみ)と非越流部1とをピン接合し、残りの部分は非越流部1とピン接合せずに僅かな隙間をあけた構成としてもよい。
以上のような捕捉体3A及び堰堤100Aによれば、上流側ユニット6は、非越流部1の外壁面に設けられた接続部5Aを介して非越流部1の外側でピン接合されているので、捕捉体3Aが基礎21に加えて非越流部1にも取り付けられている場合であっても、構造計算における温度応力の検討において許容応力度を超えることがなくなり、温度応力の影響を回避することができる。
また、接続部5Aは、非越流部1の外側に設けられるので、接続部5Aを施工する際に、非越流部1の施工状況に影響を受けることがなく、施工の自由度を高めることができる。
また、接続部5Aは、非越流部1の施工後に設置することができるので、従来のように、非越流部1の施工時に捕捉体3Aを挿入する鞘管51aを予め非越流部1に埋め込んでおく必要がなくなるので、非越流部1の施工時に鞘管51aを固定しておく工程を省くことができる。また、鞘管51aの設置位置のずれにより捕捉体3Aが取り付けられないといった事態を回避することができる。よって、非越流部1や捕捉体3Aの施工精度の影響を小さくすることができ、作業効率を高めることができる。
また、下流側ユニット7を構成する横材72が非越流部1に取り付けられているので、土石流に含まれる岩石や流木が上流側ユニット6及び下流側ユニット7の上端を乗り越えて捕捉体3Aの下方に落下しても、落下した岩石や流木が捕捉体3Aに衝突しにくくなり、捕捉体3Aの破損を抑制することができる。また、縦材71も横材72の並び方向(捕捉体3Aの高さ方向)に沿って立設されているので、縦材71は、横材72から下流側にはみ出すこともなく、落下した落石等が衝突することもない。
また、下流側ユニット7は、非越流部1を構築するコンクリートに埋設された架台4に連結されているので、下流側ユニット7は、非越流部1に強固に固定される。これにより、捕捉体3Aに作用する土石流の荷重の一部を下流側ユニット7から非越流部1に逃がすことができ、捕捉体3Aの押し抜きや引き抜きに対する耐力が向上する。
また、架台4は、ともに鋼管から形成された縦部41と横部42というシンプルな構成であるため、捕捉体3Aの縦材71及び横材72と同じ部材を用いることができ、連結作業を容易に行うことができる。
[第3の実施の形態]
次に、捕捉体及び堰堤の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態における捕捉体及び堰堤が第1の実施の形態と異なる点は、接続部の構成であるため、以下では、接続部の構成について説明し、第1の実施の形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図9~図11に示すように、堰堤100Bの接続部5Bは、捕捉体3Bの上流側ユニット6を非越流部1にピン接合する。接続部5Bは、非越流部1の内部ではなく、外側で捕捉体3Bをピン接合するように非越流部1の外壁面に露出した状態で設けられている。
図9~図11に示すように、接続部5Bは、横材51bと、鞘管52bと、を備えている。
横材51bは、直線状の鋼管から形成されている。横材51bは、一端部が非越流部1に埋設されると共に、他端部が非越流部1の外面から突出するように延びて非越流部1の外面に露出している。すなわち、横材51bは、非越流部1の施工時に非越流部1に埋設され、非越流部1に固定されている。横材51bにおける非越流部1の外面からの突出長さは、上流側ユニット6の幅方向端部(最も外側の横材62の端部)と非越流部1の外壁面との間隔より短い長さに形成されている。横材51bは、捕捉体3Bの幅方向端部の横材62に対向する位置に設けられる。なお、横材51bは、鋼管のような管状に形成されたものに限らず、中実の棒材であってもよい。
鞘管52bは、横材51b及び横材62の外径よりも大きな内径を有する直線状の鋼管から形成されている。すなわち、鞘管52bは、横材51bと、捕捉体3Bの幅方向における横材62の端部とが挿入自在となる大きさに形成されている。鞘管52bは、横材51b及び横材62の外側を軸線方向に沿って移動自在とされており、鞘管52bは、横材51bと横材62とが対向するそれぞれの端部同士を覆う位置に設けられる。すなわち、捕捉体3Bをピン接合した際に、横材51bの一部及び横材62の一部と鞘管52bとが重複し、鞘管52b内に横材51b及び横材62の一部が挿入されるように構成されている。
接続部5Bは、非越流部1の施工時に横材51bの一端が非越流部1に埋設されると共に、他端が非越流部1の外面から突出するように設けられ、横材51bの他端が鞘管52bに挿入される。捕捉体3Bの幅方向端部に位置する横材62は、横材51bに対向するように配置され、鞘管52b内に挿入される。これにより、接続部5Bによって捕捉体3Bの上流側ユニット6は、非越流部1にピン接合される。また、接続部5Bを構成する横材51b、鞘管52bは、非越流部1の外面に設けられた状態となっている。
なお、接続部5Bは、上流側ユニット6の幅方向端部の全ての横材62と非越流部1とをピン接合する場合に限らず、一部の横材62(例えば、上から1~2段目程度までの横材62のみ)と非越流部1とをピン接合し、残りの部分は非越流部1とピン接合せずに僅かな隙間をあけた構成としてもよい。
以上のような捕捉体3B及び堰堤100Bによれば、上流側ユニット6は、非越流部1の外壁面に設けられた接続部5Bを介して非越流部1の外側でピン接合されているので、捕捉体3Bが基礎21に加えて非越流部1にも取り付けられている場合であっても、構造計算における温度応力の検討において許容応力度を超えることがなくなり、温度応力の影響を回避することができる。
また、横材51b及び横材62の外径に対して鞘管52bの内径を比較的余裕を持たせて形成しておけば、横材51bの設置位置のずれにより捕捉体3Bが取り付けられないといった事態を回避することができる。よって、非越流部1や捕捉体3Bの施工精度の影響を小さくすることができ、作業効率を高めることができる。
また、下流側ユニット7を構成する横材72が非越流部1に取り付けられているので、土石流に含まれる岩石や流木が上流側ユニット6及び下流側ユニット7の上端を乗り越えて捕捉体3Bの下方に落下しても、落下した岩石や流木が捕捉体3Bに衝突しにくくなり、捕捉体3Bの破損を抑制することができる。また、縦材71も横材72の並び方向(捕捉体3Bの高さ方向)に沿って立設されているので、縦材71は、横材72から下流側にはみ出すこともなく、落下した落石等が衝突することもない。
また、下流側ユニット7は、非越流部1を構築するコンクリートに埋設された架台4に連結されているので、下流側ユニット7は、非越流部1に強固に固定される。これにより、捕捉体3Bに作用する土石流の荷重の一部を下流側ユニット7から非越流部1に逃がすことができ、捕捉体3Bの押し抜きや引き抜きに対する耐力が向上する。
また、架台4は、ともに鋼管から形成された縦部41と横部42というシンプルな構成であるため、捕捉体3Bの縦材71及び横材72と同じ部材を用いることができ、連結作業を容易に行うことができる。
<その他>
なお、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更してもよい。
例えば、捕捉体3は、ハイダムと呼ばれる堰堤100に設けられた例を説明したが、ハイダムではない堰堤に設けてもよい。
1 非越流部
11 基礎
2 開口部
21 基礎
3、3A、3B 捕捉体
4 架台
41 縦部
42 横部
5、5A、5B 接続部
51 横材
52 フランジ部
53 コンクリート部
54 ボルト
55 座金
51a 鞘管
52a フランジ部
53a ボルト
54a 座金
51b 横材
52b 鞘管
6 上流側ユニット
61 縦材
62 横材
63 第1の連結部
64 第2の連結部
7 下流側ユニット
71 縦材
72 横材
73 第1の連結部
74 第2の連結部
8 連結ユニット
100、100A、100B 堰堤

Claims (7)

  1. 河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体であって、
    前記捕捉体の少なくとも一部は、前記捕捉体の幅方向両側に構築された非越流部の外側で前記非越流部にピン接合されていることを特徴とする捕捉体。
  2. 河川の上流側に設けられ、前記物体を捕捉する上流側ユニットと、
    河川の下流側に設けられ、中央部が前記上流側ユニットに向けて突出するように曲げて形成された下流側ユニットと、
    前記上流側ユニットと前記下流側ユニットとを連結する連結ユニットと、を備え、
    前記上流側ユニットの少なくとも一部は、前記非越流部の外面に露出した接続部を介して前記非越流部にピン接合されていることを特徴とする請求項1に記載の捕捉体。
  3. 前記接続部は、前記非越流部の外面に設けられた横材を備え、
    前記捕捉体の幅方向端部は、フランジ部を介して前記横材に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の捕捉体。
  4. 前記横材は、ボルトを介して前記非越流部の外面に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の捕捉体。
  5. 前記接続部は、前記非越流部の外面に設けられ、前記捕捉体の幅方向端部が挿入自在に形成された鞘管を備え、
    前記捕捉体の幅方向端部は、前記鞘管内に挿入されていることを特徴とする請求項1または2に記載の捕捉体。
  6. 前記接続部は、一端部が前記非越流部に埋設されると共に、他端部が前記非越流部の外面に露出した横材と、前記横材の他端部及び前記捕捉体の幅方向端部が挿入自在に形成された鞘管と、を備え、
    前記捕捉体の幅方向端部及び前記横材の他端部は、共に前記鞘管内に挿入されていることを特徴とする請求項1または2に記載の捕捉体。
  7. 河川の両岸からそれぞれ突き出た一対の非越流部と、
    前記一対の非越流部の間の開口部に設けられ、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに流水に含まれる物体を捕捉する捕捉体と、
    前記非越流部に設けられ、前記非越流部の外面に露出した接続部と、を備え、
    前記捕捉体の少なくとも一部は、前記接続部を介して前記非越流部にピン接合されていることを特徴とする堰堤。
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