JP6999528B2 - 防災システム - Google Patents

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Description

本発明は、火災発生時の早期の現場確認を実現するためのシステムに関する。
従来、火災発生時に建物内の自衛消防隊員に対して現場確認を要請するためのシステムが知られている。例えば、特許文献1に記載の防災支援システムでは、火災受信機から感知器発報信号を受信した防災支援サーバが、自衛消防隊員が携帯する端末に対して現場確認を要請するメッセージを送信する。
特開2018-106693号公報
しかし、従来、感知器発報段階よりも早期の現場確認を求める要請がある。上記防災支援システムを用いると、火災受信機からの感知器発報信号に基づき自衛消防隊員が早期に駆け付け、現場確認できるというメリットがあり、初期消火等、火災に対応する活動が早くなるが、火災の発生から感知器発報段階まで、火災が成長しないと機能しないことになる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、火災発生時の現場確認を早期化することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る防災システムは、自動火災報知設備と、防災要員により携帯される端末と、前記防災要員の活動を支援するための支援サーバとを備える防災システムであって、前記自動火災報知設備は、感知器により検出された物理量が第1の閾値を超えるか、又は前記感知器により所定の物理量が検出された時間が前記第1の閾値を超えると、感知器発報信号を前記支援サーバに送信する一方で、前記感知器により検出された物理量が、前記第1の閾値よりも低い第2の閾値を超え、かつ前記第1の閾値以下であるか、又は前記感知器により前記所定の物理量が検出された時間が前記第2の閾値を超え、かつ前記第1の閾値以下であると、予報信号を前記支援サーバに送信する信号送信手段を備え、前記支援サーバは、前記自動火災報知設備から前記感知器発報信号を受信すると、感知器発報を前記端末に通知する一方で、前記自動火災報知設備から前記予報信号を受信すると、予報を前記端末に通知する通知手段を備えることを特徴とする。
好ましい態様において、前記端末は、前記予報の通知を受けて、前記防災要員が、前記感知器の設置場所の状況を所定の通報先に通報するための通報手段を備える。
本発明に係る防災システムによれば、火災発生時の現場確認を早期化することができる。さらに言えば、現場確認を早期化することで、初期消火等の自衛消防活動の対応を早くするとともに、公設消防への通報も早くなり、火災を小規模のうちに収めることになるとともに、非火災報の場合、早期に非火災を確認することにより、感知器発報で地区ベル鳴動や非常放送による火災警報等を鳴動させないうちに対応できることになる。
防災システム1の構成の一例を示すブロック図 火災受信機22の構成の一例を示すブロック図 防災システム1の動作の一例を示すシーケンス図 防災システム1Aの動作の一例を示すシーケンス図
1.実施形態
1-1.構成
本発明の一実施形態に係る防災システム1について図面を参照して説明する。図1は、防災システム1の構成を示すブロック図である。同図に示す防災システム1は、防火対象物に設置される自動火災報知設備2と、この自動火災報知設備2に接続される防災支援システム3を備える。
自動火災報知設備2は、防火対象物の各所に設置される煙感知器21と、防災センタに設置され、煙感知器21と伝送線を介して接続される火災受信機22を備える。煙感知器21は、アナログ式のアドレス感知器であり、周囲の煙濃度を測定し、測定した煙濃度を示すアナログ値を火災受信機22に送信する。火災受信機22は、R型アナログ式火災受信機である。図2は、この火災受信機22の構成を示すブロック図である。同図に示す火災受信機22は、CPU等の演算処理装置とRAM等の揮発性メモリを備える制御部221と、フラッシュメモリ等の記憶装置である記憶部222と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置である表示部223と、操作ボタンやタッチパネル等の入力装置である操作入力部224と、煙感知器21とデータ通信を行うための通信インタフェースである第1通信部225と、防災支援システム3とデータ通信を行うための通信インタフェースである第2通信部226とを備える。この火災受信機22の制御部221が、記憶部222に記憶される防災プログラムを実行すると、モード設定部2211、監視部2212、警報出力部2213及び信号送信部2214の各機能が実現される。
モード設定部2211は、注意・蓄積モードの有効又は無効を示す設定情報を記憶部222に記憶する。ここで、注意・蓄積モードとは、感知器発報段階よりも早い段階で火災発生の可能性を通知する動作モードである。注意・蓄積モードの有効無効は、利用者によりオンオフの切り替えにより設定される。
監視部2212は、ポーリング/セレクティング方式で各煙感知器21と定期的に信号の送受信を行い、イベントの発生を判定する。上記の注意・蓄積モードが有効の場合には、監視部2212は、第1の閾値として、煙感知器21により測定された煙濃度が3%/mを超える期間が蓄積時間5秒を超える期間継続するか否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合には、予報段階と判定する。また、監視部2212は、第2の閾値として、煙感知器21により測定された煙濃度が10%/mを超える期間が蓄積時間60秒を超える期間継続するか否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合には、感知器発報段階と判定する。また、監視部2212は、感知器発報後、一定時間が経過するか、複数の煙感知器21について感知器発報が発生するか、図示せぬ発信機から発信機信号が受信されるか、又は火災受信機22において火災確定操作が行われると、火災発生段階と判定する。一方、注意・蓄積モードが無効の場合には、監視部2212は、予報段階の判定は行わず、感知器発報段階と火災発生段階の判定のみを行う。
警報出力部2213は、監視部2212により判定されたイベントに応じた警告を出力する。具体的には、予報段階、感知器発報段階又は火災発生段階への移行と火元を通知するメッセージを、表示部223とスピーカ(図示略)から出力する。
なお、感知器発報段階や火災発生段階の警報は、火災受信機22自体の主音響鳴動を行うと同時に、図示しない防災対象物の地区または全館に警報を行うための地区音響鳴動を行う。また、予報段階の警報は、地区音響鳴動は行わず、主音響鳴動に関しても、火災受信機22が設置される防災センタ内への注意喚起ができる程度の注意音の鳴動でよい。
信号送信部2214は、監視部2212により判定されたイベントに応じた信号を防災支援システム3に送信する。具体的には、予報段階、感知器発報段階又は火災発生段階への移行と火元を通知する信号を防災支援システム3に送信する。
次に、図1に示す防災支援システム3は、自衛消防活動を支援するためのシステムである。より具体的には、火災発生時の早期の現場確認を実現するためのシステムである。この防災支援システム3は、自衛消防活動を支援するための支援サーバ31、自衛消防隊の各隊員により携帯される携帯端末32、及び防災センタに設置される本部端末33を備える。これらの装置は、インターネットや無線LAN等の通信回線34により、通信可能に接続される。
支援サーバ31は、火災受信機22から送信されるイベント信号を受信すると、発生したイベントに応じた情報をプッシュ通知等にて各端末に送信する。その際、情報の内容は、イベントの内容と通知メッセージとを対応付けるメッセージテーブルを参照して決定し、情報の送信先は、イベントの内容と情報の送信先とを対応付ける送信先テーブルを参照して決定する。具体的には、支援サーバ31は、予報信号を受信すると、火元の現場確認を要請する予報情報を、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32と本部端末33に送信する。ここで、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32は、各隊員について所属隊、班及び担当フロアを記録する自衛消防隊体制情報を参照することにより特定する。予報信号に代えて感知器発報信号を受信すると、支援サーバ31は、火元の現場確認を要請する感知器発報情報を、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32と本部端末33に送信する。火災発生信号を受信すると、自衛消防活動の開始を要請する火災発生情報を、すべての携帯端末32と本部端末33に送信する。
携帯端末32は、具体的には、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ウェアラブル端末等の携帯端末である。この携帯端末32は、防災支援プログラムを予め記憶している。この防災支援プログラムは、イベント通知機能とコミュニケーション機能を携帯端末32に付与するプログラムである。これらの機能のうち、イベント通知機能は、支援サーバ31から受信されるイベント情報をアラーム音とともにディスプレイに表示する機能である。一方、コミュニケーション機能は、携帯端末32の利用者と本部端末33の利用者の間で、テキストメッセージの送受信と通話を可能にする機能である。このコミュニケーション機能は、防災センタに対する通報手段として機能する。
本部端末33は、具体的には、据え置き型のPCである。この本部端末33は、防災支援プログラムを予め記憶している。この防災支援プログラムは、イベント通知機能とコミュニケーション機能を本部端末33に付与するプログラムである。これらの機能のうち、イベント通知機能は、支援サーバ31から受信されるイベント情報をディスプレイに表示する機能である。一方、コミュニケーション機能は、本部端末33の利用者と携帯端末32の利用者の間で、テキストメッセージの送受信と通話を可能にする機能である。なお、防災センタに配置されているセンタ要員も携帯端末32を携帯していてもよい。
1-2.動作
次に、火災発生時の防災システム1の動作について、図3に示すシーケンス図を参照して説明する。注意・蓄積モードが有効の場合と無効の場合の各々について説明する。
1-2-1.注意・蓄積モードが有効の場合
火災受信機22の監視部2212は、ポーリング/セレクティング方式で煙感知器21と定期的に信号の送受信を行い、煙感知器21により測定された煙濃度が3%/mを超える期間が蓄積時間5秒を超える期間継続するか否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合には、予報段階と判定する(ステップSa1)。予報段階と判定されると、火災受信機22の警報出力部2213は、予報段階への移行と火元を通知するメッセージを表示部223に表示し、注意音をとスピーカから出力する(ステップSa2)。その結果、防災センタのセンタ要員は、予報段階に移行したことを知ることができる。また、火災受信機22の信号送信部2214は、予報段階への移行と火元を通知する信号を支援サーバ31に送信する(ステップSa3)。この段階では、防火対象物内への地区音響鳴動の制御は行わない。
支援サーバ31は、火災受信機22から予報信号を受信すると、火元の現場確認を要請する予報情報を、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32と本部端末33にプッシュ通知等にて送信する(ステップSa4)。
携帯端末32は、支援サーバ31から予報情報を受信すると、防災支援プログラムが起動していない場合には同プログラムを起動して、機種によってはアラーム音とともに予報情報をディスプレイに表示する(ステップSa5)。その結果、携帯端末32の利用者は、予報段階に移行したことを知ることができ、現場確認に向かうことができる。そして、現場確認の結果、火災の発生又は不発生を確認できた場合には、携帯端末32を利用して、本部端末33の利用者に対して確認結果を通知することができる。確認結果の通知を受けた本部端末33の利用者は、火災発生の通知を受けた場合には、火災受信機22に対して火災確定操作を行い、火災不発生の通知を受けた場合には、火災受信機22に対して非火災操作を行う。この段階で非火災操作が行われた場合には、出火階直上階への地区音響鳴動は行われない。また、火災不発生の通知を受けた本部端末33の利用者は、本部端末33を操作して、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32に対して平時モードへの移行を通知する。
なお、携帯端末32の利用者が確認結果を防災センタに通報する方法は、携帯端末32を利用する方法に限られず、非常電話を利用したり発信機を操作したりしてもよい。なお、携帯端末32からの火災発生または火災不発生の通知を支援サーバ31が受信したときに、支援サーバ31から火災受信機22に火災確定または非火災を入力する制御信号を送信し、火災受信機22を制御するようにしてもよい。
本部端末33は、支援サーバ31から予報情報を受信すると、予報情報をディスプレイに表示する(ステップSa6)。その結果、本部端末33の利用者は、予報段階に移行したことを知ることができ、火元が防災センタから近い場合には、現場確認に向かうことができる。
この予報段階において、現場確認が行え、携帯端末32の利用者または防災センタの要員から、公設消防への火災通報を行うことにより、火災発生の場合、公設消防の駆け付けるまでの時間も短縮することができ、火災の規模が小さいうちに公設消防の消火活動や救助活動等が開始され、火災による被害が低減される。
予報信号の送信後、火災受信機22の監視部2212は、煙感知器21により測定された煙濃度が10%/mを超える期間が60秒を超える期間継続するか否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合には、感知器発報段階と判定する(ステップSa7)。感知器発報段階と判定されると、火災受信機22の警報出力部2213は、感知器発報段階への移行と火元を通知するメッセージを表示部223に表示し、主音響をとスピーカから出力する(ステップSa8)。同時に、出火階直上階への地区音響鳴動の制御を行う。その結果、防災センタのセンタ要員は、感知器発報段階に移行したことを知ることができる。また、火災受信機22の信号送信部2214は、感知器発報段階への移行と火元を通知する信号を支援サーバ31に送信する(ステップSa9)。
支援サーバ31は、火災受信機22から感知器発報信号を受信すると、火元の現場確認を要請する感知器発報情報を、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32と本部端末33にプッシュ通知等にて送信する(ステップSa10)。
携帯端末32は、支援サーバ31から感知器発報情報を受信すると、機種によってはアラーム音とともに、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSa11)。その結果、携帯端末32の利用者は、感知器発報段階に移行したことを知ることができる。
本部端末33は、支援サーバ31から感知器発報情報を受信すると、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSa12)。その結果、本部端末33の利用者は、感知器発報段階に移行したことを知ることができる。
感知器発報後、一定時間が経過するか、別の煙感知器21について感知器発報が発生するか、発信機から発信機信号が受信されるか、又は火災受信機22において火災確定操作が行われると、火災受信機22の監視部2212は、火災発生段階と判定する(ステップSa13)。火災発生段階と判定されると、火災受信機22の警報出力部2213は、火災発生段階への移行と火元を通知するメッセージを表示部223に表示し、主音響をとスピーカから出力する(ステップSa14)。同時に、全館への火災警報の地区音響鳴動の制御を行う。その結果、防災センタのセンタ要員は、火災発生段階に移行したことを知ることができる。また、火災受信機22の信号送信部2214は、火災発生段階への移行と火元を通知する信号を支援サーバ31に送信する(ステップSa15)。なお、感知器発報段階から火災発生段階への移行と、出火階直上階の地区音響から全館鳴動への移行は、異なる時間設定で制御されてもよい。また、出火階直上階の地区音響から全館鳴動への移行は、一定時間の経過だけで行うようにしてもよい。
支援サーバ31は、火災受信機22から火災発生信号を受信すると、自衛消防活動の開始を要請する火災発生情報を、すべての携帯端末32と本部端末33にプッシュ通知等にて送信する(ステップSa16)。
携帯端末32は、支援サーバ31から火災発生情報を受信すると、機種によってはアラーム音とともに、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSa17)。その結果、携帯端末32の利用者は、火災発生段階に移行したことを知ることができ、自衛消防活動を開始することができる。
本部端末33は、支援サーバ31から火災発生情報を受信すると、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSa18)。その結果、本部端末33の利用者は、火災発生段階に移行したことを知ることができる。
以上が、注意・蓄積モードが有効の場合の防災システム1の動作についての説明である。
以上説明した動作によれば、感知器発報よりも早い段階での現場確認が可能になるため、より早期の初期消火活動や公設消防隊への通報が可能になる。初期消火活動の結果、鎮火に成功すれば、一般在館者に対する火災放送や一般在館者の避難が不要になる。
1-2-2.注意・蓄積モードが無効の場合
注意・蓄積モードが無効の場合、火災受信機22の監視部2212は、予報段階の判定を行わず、感知器発報段階と火災発生段階の判定のみを行う。そのため、注意・蓄積モードが無効の場合には、図3に示すシーケンス図においてステップSa1~Sa6の実行が省略される。
2.変形例
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。なお、下記の変形例は互いに組み合わせてもよい。
2-1.変形例1
アナログ式の煙感知器21とR型の火災受信機22に代えて、非アナログ式の煙感知器21AとP型の火災受信機22Aを使用してもよい。ここで、非アナログ式の煙感知器21Aとは、周囲の煙濃度が10%/mを超えたことを検知すると、火災感知信号を火災受信機22Aに出力する煙感知器である。一方、火災受信機22Aは、火災受信機22と異なり、監視部2212Aの機能を備える火災受信機である。この監視部2212Aは、煙感知器21Aから火災感知信号を受信すると、第1の閾値として、蓄積時間5秒経過後に予報段階と判定する。それと同時に、煙感知器21Aを復旧し、先の火災感知信号の受信から第2の閾値として、蓄積時間60秒以内に火災感知信号を再度受信すると、感知器発報段階と判定する。火災発生段階の判定方法については、監視部2212と同様である。以下、これら煙感知器21Aと火災受信機22Aを使用した場合の防災システム1Aの動作について、図4に示すシーケンス図を参照して説明する。まずは、注意・蓄積モードが有効の場合について説明する。
火災受信機22Aの監視部2212Aは、煙感知器21Aから火災感知信号を受信すると、蓄積時間5秒経過後に予報段階と判定する(ステップSb1)。それと同時に、煙感知器21Aを復旧する(ステップSb2)。予報段階と判定されると、火災受信機22Aの警報出力部2213は、予報段階への移行と火元を通知するメッセージを表示部223に表示し、注意音をとスピーカから出力する(ステップSb3)。また、火災受信機22Aの信号送信部2214は、予報段階への移行と火元を通知する信号を支援サーバ31に送信する(ステップSa4)。この段階では、防火対象物内への地区音響鳴動の制御は行わない。
支援サーバ31は、火災受信機22Aから予報信号を受信すると、火元の現場確認を要請する予報情報を、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32と本部端末33にプッシュ通知等にて送信する(ステップSb5)。
携帯端末32は、支援サーバ31から予報情報を受信すると、防災支援プログラムが起動していない場合には同プログラムを起動して、機種によってはアラーム音とともに予報情報をディスプレイに表示する(ステップSb6)。
本部端末33は、支援サーバ31から予報情報を受信すると、予報情報をディスプレイに表示する(ステップSb7)。
予報信号の送信後、火災受信機22Aの監視部2212Aは、先の火災感知信号の受信から60秒以内に火災感知信号を再度受信すると、感知器発報段階と判定する(ステップSb8)。感知器発報段階と判定されると、火災受信機22Aの警報出力部2213は、感知器発報段階への移行と火元を通知するメッセージを表示部223に表示し、主音響をとスピーカから出力する(ステップSb9)。同時に、出火階直上階への地区音響鳴動の制御を行う。また、火災受信機22Aの信号送信部2214は、感知器発報段階への移行と火元を通知する信号を支援サーバ31に送信する(ステップSb10)。
支援サーバ31は、火災受信機22Aから感知器発報信号を受信すると、火元の現場確認を要請する感知器発報情報を、火元のフロアを担当する隊員の携帯端末32と本部端末33にプッシュ通知等にて送信する(ステップSb11)。
携帯端末32は、支援サーバ31から感知器発報情報を受信すると、機種によってはアラーム音とともに、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSb12)。
本部端末33は、支援サーバ31から感知器発報情報を受信すると、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSb13)。
感知器発報後、一定時間が経過するか、別の煙感知器21Aについて感知器発報が発生するか、発信機から発信機信号が受信されるか、又は火災受信機22Aにおいて火災確定操作が行われると、火災受信機22Aの監視部2212Aは、火災発生段階と判定する(ステップSb14)。火災発生段階と判定されると、火災受信機22Aの警報出力部2213は、火災発生段階への移行と火元を通知するメッセージを表示部223に表示し、主音響をとスピーカから出力する(ステップSb15)。同時に、全館への火災警報の地区音響鳴動の制御を行う。また、火災受信機22Aの信号送信部2214は、火災発生段階への移行と火元を通知する信号を支援サーバ31に送信する(ステップSb16)。
支援サーバ31は、火災受信機22Aから火災発生信号を受信すると、自衛消防活動の開始を要請する火災発生情報を、すべての携帯端末32と本部端末33にプッシュ通知等にて送信する(ステップSb17)。
携帯端末32は、支援サーバ31から火災発生情報を受信すると、機種によってはアラーム音とともに、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSb18)。
本部端末33は、支援サーバ31から火災発生情報を受信すると、受信した情報をディスプレイに表示する(ステップSb19)。
以上が、注意・蓄積モードが有効の場合の防災システム1Aの動作についての説明である。
以上説明した動作によれば、感知器発報よりも早い段階での現場確認が可能になるため、より早期の初期消火活動や公設消防隊への通報が可能になる。
次に、注意・蓄積モードが無効の場合の動作については、当該場合には、火災受信機22Aの監視部2212Aは、予報段階の判定を行わず、感知器発報段階と火災発生段階の判定のみを行う。そのため、注意・蓄積モードが無効の場合には、図4に示すシーケンス図においてステップSb1、Sb3~Sb7の実行が省略される。
2-2.変形例2
上記の変形例1のようにP型の火災受信機を使用するにあたり、2信号式の煙感知器21Bを使用してもよい。ここで、2信号式の煙感知器21Bとは、周囲の煙濃度が第1の閾値として3%/mを超えたことを検知すると、第1信号線を介して火災感知信号を出力する一方で、周囲の煙濃度が第2の閾値として10%/mを超えたことを検知すると、第2信号線を介して火災感知信号を出力する煙感知器である。この煙感知器21Bを使用する場合、当該煙感知器は、2本の信号線を介して火災受信機22Bに接続される。この火災受信機22Bは、火災受信機22と異なり、監視部2212Bの機能を備える。この監視部2212Bは、煙感知器21Bから第1信号線を介して火災感知信号を受信すると、予報段階と判定し、煙感知器21Bから第2信号線を介して火災感知信号を受信すると、感知器発報段階と判定する。火災発生段階の判定方法については、監視部2212と同様である。
2-3.変形例3
上記の変形例2において、煙感知器21Bは蓄積機能を有してもよい。具体的には、煙感知器21Bは、周囲の煙濃度が3%/mを超える期間が蓄積時間5秒を超える期間継続したことを検知した場合に、第1信号線を介して火災感知信号を出力する一方で、周囲の煙濃度が10%/mを超える期間が蓄積時間60秒を超える期間継続したことを検知した場合に、第2信号線を介して火災感知信号を出力するようにしてもよい。
2-4.変形例4
支援サーバ31により送信されるイベント情報の送信先は、送信先テーブルを更新することにより、任意に設定されてよい。
2-5.変形例5
予報段階と感知器発報段階の判定基準は、上記の実施形態とその変形例の例に限られない。判定基準となる煙濃度と蓄積時間の閾値は、煙感知器21の設置状況に応じて適宜設定されてよい。ただし、予報段階の閾値は、感知器発報段階の閾値よりも小さいものとする。
2-6.変形例6
火災受信機22は、蓄積機能を有しなくてもよい。具体的には、火災受信機22の監視部2212は、煙感知器21により測定された煙濃度が3%/mを超えると判定した場合に、直ちに予報段階と判定してもよい。また、煙感知器21により測定された煙濃度が10%/mを超えると判定した場合に、直ちに感知器発報段階と判定してもよい。
2-7.変形例7
煙感知器21に代えて、他の種類の感知器を使用してもよい。例えば、熱感知器として差動式スポット型(1種)感知器を使用してもよい。その場合、火災受信機22の監視部2212は、熱感知器により測定された温度上昇率が第1の閾値として5度/分を超えると判定した場合に、予報段階と判定し、熱感知器により測定された温度上昇率が第2の閾値として10度/分を超えると判定した場合に、感知器発報段階と判定するようにしてもよい。別の例として、炎感知器として赤外線式炎感知器を使用してもよい。その場合、火災受信機22の監視部2212は、炎感知器により測定された赤外線量が、0.5mの高さの炎を20m離れて検出できる程度の赤外線量であると判定した場合に、予報段階と判定し、炎感知器により測定された赤外線量が、1mの高さの炎を20m離れて検出できる程度の赤外線量であると判定した場合に、感知器発報段階と判定するようにしてもよい。
1、1A…防災システム、2…自動火災報知設備、3…防災支援システム、21、21A、21B…煙感知器、22、22A、22B…火災受信機、31…支援サーバ、32…携帯端末、33…本部端末、34…通信回線、221…制御部、222…記憶部、223…表示部、224…操作入力部、225…第1通信部、226…第2通信部、2211…モード設定部、2212、2212A、2212B…監視部、2213…警報出力部、2214…信号送信部

Claims (3)

  1. 自動火災報知設備と、複数の防災要員により携帯される複数の端末と、前記複数の防災要員の活動を支援するための支援サーバとを備える防災システムであって、
    前記自動火災報知設備は、感知器により検出された物理量が第1の閾値を超えるか、又は前記感知器により所定の物理量が検出された時間が前記第1の閾値を超えると、前記感知器について感知器発報が発生したとして、感知器発報信号を前記支援サーバに送信する一方で、前記感知器により検出された物理量が、前記第1の閾値よりも低い第2の閾値を超え、かつ前記第1の閾値以下であるか、又は前記感知器により前記所定の物理量が検出された時間が前記第2の閾値を超え、かつ前記第1の閾値以下であると、予報信号を前記支援サーバに送信し、前記感知器発報から一定時間が経過し、複数の感知器について前記感知器発報が発生し、発信機から発信機信号が受信され、又は火災確定操作が行われると、火災発生信号を前記支援サーバに送信する信号送信手段を備え、
    前記支援サーバは、前記自動火災報知設備から前記感知器発報信号を受信すると、前記感知器発報を前記複数の端末のうち火元のフロアを担当する防災要員により携帯される端末に通知する一方で、前記自動火災報知設備から前記予報信号を受信すると、予報を前記火元のフロアを担当する前記防災要員により携帯される前記端末に通知し、前記自動火災報知設備から前記火災発生信号を受信すると、火災発生を前記複数の端末に通知する通知手段を備える
    ことを特徴とする防災システム。
  2. 前記端末は、前記予報の通知を受けて、前記防災要員が、前記感知器の設置場所の状況を所定の通報先に通報するための通報手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
  3. 前記自動火災報知設備は、前記感知器により検出された物理量が、前記第2の閾値を超え、かつ前記第1の閾値以下であるか、又は前記感知器により前記所定の物理量が検出された時間が前記第2の閾値を超え、かつ前記第1の閾値以下である場合には、防火対象物内の地区音響装置を鳴動させず、前記感知器発報が発生した場合には、前記防火対象物内の出火階の直上階の地区音響装置を鳴動させる警報出力手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の防災システム。
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