JP6998960B2 - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転部材が回転されることによってスプールが巻取方向へ回転されるウェビング巻取装置に関する。
例えば、下記特許文献1に開示されているウェビング巻取装置では、複数の球状の質量体がマガジンの内側で一列に並んで配置されている。これらの質量体がガス等の流体の圧力によって移動されてマガジンの管状最終セクションから出ると、質量体が順番に駆動ホイールに係合されて駆動ホイールが回転される。これによって、ベルトシャフトがウェビングを巻取る方向へ回転され、ウェビングの張力が増加される。
一方、駆動ホイールを回転させた先頭の質量体によってスライダが押圧されると、スライダが管状最終セクションの開口端側へ移動される。これによって、駆動シリンダがマガジン内で一定距離を移動されて管状最終セクションの開口端へ到達された際に、駆動シリンダが管状最終セクションの開口端から出ることを防止でき、流体が管状最終セクションの開口端から出ることを抑制している。
ところで、複数の質量体及び駆動シリンダは、流体の圧力を受けることによって圧縮変形される。しかも、圧縮変形された質量体は、管状最終セクションの開口端から出ると、管状最終セクションの軸直交方向側(管状最終セクションの開口端の開口径方向側)へ膨張される。これによって、先頭の質量体から駆動シリンダまでの長さは、複数の質量体及び駆動シリンダが流体の圧力によって圧縮される前の状態よりも短くなる。このため、流体の圧力によって圧縮される前の状態での先頭の質量体から駆動シリンダまでの長さを充分に長くしておかなくてはならない。
特表2007-522030号公報
本発明は、上記事実を考慮して、シリンダの軸方向先端から出た移動部材が軸直交方向側へ膨張することを抑制できるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
本発明の第1の態様のウェビング巻取装置は、巻取方向へ回転されることによってシートベルト装置のウェビングが巻取られるスプールと、一側への回転によって前記スプールが巻取方向へ回転される回転部材と、筒状に形成されるシリンダと、前記シリンダの軸方向基端側に設けられ、車両緊急時に前記シリンダの内側に流体を供給する流体供給手段と、前記シリンダの内側に設けられ、前記流体の圧力によって前記シリンダの軸方向先端側へ移動され、前記回転部材を一側へ回転させる移動部材と、前記シリンダの軸方向先端から所定長さ出た状態の前記移動部材との当接によって前記移動部材の軸直交方向側への膨張を抑制する膨張抑制手段と、を備えている。
本発明の第1の態様に記載のウェビング巻取装置によれば、移動部材がシリンダの軸方向先端から所定長さ出た状態で膨張抑制手段及び移動部材の一方が他方へ当接される。これによって、シリンダの軸方向先端から出た移動部材の軸直交方向側への膨張を抑制できる。
以上、説明したように、本発明に係るウェビング巻取装置では、シリンダの軸方向先端から出た移動部材が軸直交方向側へ膨張することを抑制できる。
本発明の第1の実施の形態に係るウェビング巻取装置の分解斜視図である。 移動部材の小径部及び円錐部がシリンダの軸方向先端から出た状態を示す車両前側からカバープレートの内側を見た側面図である。 移動部材の円錐部が回転部材の第2回転部の第2歯へ当接された状態を示す図2に対応する側面図である。 移動部材の円錐部が回転部材と側壁の外側壁部との間まで移動された状態を示す図3に対応する側面図である。 円錐部における移動部材の軸方向基端が側壁の上壁外側部へ当接された状態を示す図4に対応する側面図である。 円錐部における移動部材の軸方向基端がストッパの長手方向基端へ当接された状態を示す図5に対応する側面図である。 移動部材の円錐部に押圧されたストッパが移動されて移動部材の移動部材本体へ当接された状態を示す図6に対応する側面図である。 ストッパが移動部材本体と回転部材との係合部分まで移動された状態を示す図7に対応する側面図である。 図8の9-9線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウェビング巻取装置において移動部材の円錐部がストッパの長手方向基端部への当接を開始された状態を示す側面図である。 移動部材の円錐部がストッパの長手方向基端部へ当接された状態を示す図10に対応する側面図である。 移動部材の円錐部に押圧されたストッパが移動されて移動部材の移動部材本体へ当接された状態を示す図11に対応する側面図である。 ストッパが移動部材本体と回転部材との係合部分まで移動された状態を示す図12に対応する側面図である。
[第1の実施の形態]
次に、図1から図9の各図に基づいて本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、各図において矢印FRは、本ウェビング巻取装置10が適用された車両の前側を示し、矢印OUTは、車幅方向外側を示し、矢印UPは、車両上側を示す。また、各図において矢印Aは、スプール18がウェビング20を巻取る際のスプール18の回転方向である巻取方向を示し、矢印Bは、巻取方向とは反対の引出方向を示す。さらに、矢印Cは、第1膨張抑制手段として膨張抑制手段を構成するストッパ92の長手方向先端側を示す。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10は、フレーム12を備えている。フレーム12は、車両の車体としてのセンターピラー(図示省略)の車両下側部分に固定されている。
また、フレーム12にはスプール18が設けられている。スプール18は、略円筒形状に形成されており、中心軸線周り(図1の矢印A方向及び矢印B方向)に回転可能とされている。スプール18には、長尺帯状のウェビング20の長手方向基端部が係止されており、スプール18が巻取方向(図1等の矢印A方向)へ回転されると、ウェビング20は、長手方向基端側からスプール18に巻取られる。また、ウェビング20の長手方向先端側は、スプール18から車両上側へ延び、フレーム12の車両上側でセンターピラーに支持されたスルーアンカ(図示省略)に形成されたスリット孔を通って車両下側へ折返されている。
さらに、ウェビング20の長手方向先端部は、アンカプレート(図示省略)に係止されている。アンカプレートは、鉄等の金属板材によって形成されており、車両の床部(図示省略)又は本ウェビング巻取装置10に対応するシート(図示省略)の骨格部材等に固定されている。
また、本ウェビング巻取装置10が適用された車両用のシートベルト装置は、バックル装置(図示省略)を備えている。バックル装置は、本ウェビング巻取装置10が適用されるシート(図示省略)の車幅方向内側に設けられている。シートに着座した乗員の身体にウェビング20が掛回された状態で、ウェビング20に設けられたタング(図示省略)がバックル装置に係合されることによって、ウェビング20が乗員の身体に装着される。
また、図1に示されるように、フレーム12の車両後側には、スプリングハウジング22が設けられている。スプリングハウジング22の内側には、ぜんまいばね等のスプール付勢手段(図示省略)が設けられている。スプール付勢手段は、スプール18に直接又は間接的に係合され、スプール18は、スプール付勢手段の付勢力によって巻取方向(図1の矢印A方向)へ付勢されている。
さらに、本ウェビング巻取装置10は、フォースリミッタ機構を構成するトーションバー24を備えている。トーションバー24の車両後側部分は、スプール18の内側に配置され、スプール18に対する相対回転が制限された状態でスプール18に繋がっている。これに対して、トーションバー24の車両前側部分は、フレーム12に形成された孔を通ってフレーム12の外側(車両前側)へ延びている。
フレーム12の車両前側には、プリテンショナ26の回転部材28が設けられている。回転部材28は、第1回転部30を備えている。第1回転部30は、スプール18に対する同軸上に配置されている。第1回転部30には、トーションバー24の車両前側部分が連結されており、回転部材28は、トーションバー24の車両前側部分に対する相対回転が制限されている。また、回転部材28の第1回転部30は、複数の第1歯34を備えている。これらの第1歯34は、第1回転部30の中心軸線周りに所定の間隔をおいて形成されている。
さらに、第1回転部30の車両前側には、第1回転部30と共に回転部材28を構成する第2回転部36が設けられている。第2回転部36は、複数の第2歯40を備えている。これらの第2歯40は、第2回転部36の中心軸線周りに所定の間隔をおいて形成されており、第2歯40の各々は、回転部材28の中心軸線方向に見て、回転部材28の第1回転部30の中心軸線周りに隣合う第1回転部30の第1歯34の間の略中央に配置される。この状態で、第2回転部36は、第1回転部30に連結され、第2回転部36の第1回転部30に対する相対移動が制限されている。
また、第2回転部36の車両前側部分は、ロック機構42のロックベース44とされている。ロックベース44は、ロックパウル48を備えている。ロックパウル48は、ロックベース44に形成されたボス46によって支持されており、ボス46を中心に回動可能とされている。
一方、フレーム12の車両前側の脚板12Aには、ロック機構42及びプリテンショナ26の双方を構成するカバープレート50が固定されている。カバープレート50は、車両後側へ開口されており、カバープレート50の底板52は、フレーム12から車両前側へ離れた状態でフレーム12に対向されている。底板52には、ラチェット孔54が形成されている。ラチェット孔54の内周部には、ラチェット歯が形成されており、ロックベース44のロックパウル48がボス46周りの一方へ回動されると、ロックパウル48の先端部がラチェット孔54のラチェット歯に噛合う。これによって、ロックベース44の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が制限され、スプール18の引出方向への回転が間接的に制限される。
また、カバープレート50の車両前側には、ロック機構42のセンサホルダ56が設けられている。センサホルダ56は、車両後側へ開口されており、直接又はカバープレート50を介して間接的にフレーム12に固定されている。センサホルダ56の内側には、車両の緊急状態を検出するセンサ機構を構成する各部品が収容されており、車両緊急時にセンサホルダ56内のセンサ機構が作動されると、ロック機構42のロックベース44の引出方向への回転に連動してロックベース44のロックパウル48がボス46周りの一方へ回動される。
一方、ウェビング巻取装置10は、プリテンショナ26を構成する筒状部材としてのシリンダ58を備えている。シリンダ58は、円筒形状に形成されており、シリンダ58の軸方向基端部は、フレーム12の車両後上側に配置されている。シリンダ58の軸方向基端部には、流体供給手段としてのマイクロガスジェネレータ60(以下、マイクロガスジェネレータ60を「MGG60」と称する)が挿入されている。MGG60は、制御手段としてのECUを介して車両に設けられた衝突検知センサ(何れも図示省略)に電気的に接続されており、車両衝突時の衝撃が衝突検知センサによって検知されると、MGG60がECUによって作動され、MGG60において発生された流体の一態様であるガスが、シリンダ58の内側へ供給される。
プリテンショナ26のシリンダ58の内側には、ピストンとしてのシールボール62が配置されている。シールボール62は、合成樹脂材によって形成されており、シールボール62に荷重が付与されていない状態でのシールボール62の形状は、略球形状とされている。シリンダ58の内部空間は、シールボール62によってシールボール62よりも軸方向基端側とシールボール62よりも軸方向先端側とに仕切られている。MGG60が作動されると、MGG60で発生されたガスがシリンダ58におけるMGG60とシールボール62との間に供給される。これによって、シリンダ58におけるMGG60とシールボール62との間で内圧が上昇されると、シールボール62は、シリンダ58の軸方向先端側へ移動されると共にシリンダ58の軸方向に圧縮されて変形される。
また、プリテンショナ26のシリンダ58の内側には、移動部材64が配置されている。移動部材64は、合成樹脂材によって形成されており、外力を受けることによって変形可能とされている。移動部材64は、シールボール62よりもシリンダ58の軸方向先端側に配置されており、シールボール62がシリンダ58の軸方向先端側へ移動されると、移動部材64は、シールボール62に押圧されてシリンダ58の軸方向先端側へ移動される。
さらに、移動部材64は、移動部材本体66を備えている。移動部材本体66は、円柱の棒状に形成されている。移動部材本体66の軸方向先端には、小径部68が形成されている。小径部68は、円柱形状に形成され、小径部68の外径寸法は、移動部材本体66の外径寸法よりも小さくされ、小径部68は、移動部材本体66に対する同軸上に配置されている。小径部68における移動部材64の軸方向先端(小径部68の移動部材本体66とは反対側端)には円錐部70が形成されている。円錐部70は、円錐形状又は円錐台形状とされており、円錐部70の外径寸法は、円錐部70における移動部材64の軸方向先側(円錐部70の小径部68とは反対側)へ向けて小さくされている。
一方、プリテンショナ26のシリンダ58は、軸方向中間部で曲がっており、シリンダ58の軸方向先端部は、フレーム12の車両前側における車両前上側に配置され、カバープレート50とフレーム12とに挟まれて保持されている。シリンダ58の軸方向先端は、略車両下側(更に言えば、車両下側に対して車幅方向外側へ傾斜した方向側)へ開口されている。
移動部材64がシリンダ58の軸方向先端に到達した状態で移動部材64がシールボール62によって更に押圧されて移動されると、図2に示されるように、移動部材64は、シリンダ58の軸方向先端から車両下側へ出て、カバープレート50の内側に入る。この状態で移動部材64の円錐部70が更に車両下側へ移動されると、図3に示されるように、円錐部70は、回転部材28の第1回転部30の第1歯34又は第2回転部36の第2歯40に当接される。この状態で、第1歯34又は第2歯40が移動部材64によって車両下側へ押圧されることによって、回転部材28は、移動部材64からの巻取方向(図3等の矢印A方向)への回転力が付与される。これによって、回転部材28は、巻取方向(図3等の矢印A方向)へ回転され、移動部材64は、シールボール62からの圧力によって更に車両下側へ移動される。
このように、移動部材64が車両下側へ移動され、回転部材28が巻取方向へ回転されることによって、図4に示されるように、回転部材28の第1回転部30の第1歯34及び第2回転部36の第2歯40は、移動部材64に突刺さり、この状態で、移動部材64が更に車両下側へ移動されることにより、回転部材28には、更に巻取方向への回転力が付与され、回転部材28は、更に巻取方向へ回転される。
一方、図1及び図2に示されるように、カバープレート50は、ガイド手段を構成する側壁72を備えている。側壁72は、カバープレート50の底板52の外周部に沿って設けられており、図2に示されるように、回転部材28は、側壁72の内側に配置される。側壁72は、下壁部74、外側壁部76、上壁外側部78、上壁内側部80を備えている。下壁部74は、側壁72の車両下側部分とされ、外側壁部76は、側壁72の車幅方向外側部分とされている。また、上壁外側部78及び上壁内側部80は、側壁72の車両上側部分とされている。上壁外側部78は、車幅方向内側に対して車両上側へ傾いており、上壁内側部80は、車幅方向内側に対して車両下側へ傾いている。
また、図2に示されるように、カバープレート50の内側には、側壁72と共にガイド手段を構成すると共に、第2膨張抑制手段として膨張抑制手段を構成するガイド部材82が設けられている。ガイド部材82は、ベース部84を備えている。ベース部84は、フレーム12の脚板12Aの車両前側で脚板12Aと対向されている。このため、車両前後方向に沿ったベース部84とカバープレート50の底板52との間隔は、脚板12Aとカバープレート50の底板52との間隔よりも小さくされている。ベース部84の車両前側には、第1ガイド部86、第2ガイド部88、第3ガイド部90が設けられている。
第1ガイド部86は、側壁72の内側における車幅方向外側端部における車両下側端部に設けられている。また、第2ガイド部88は、側壁72の内側における回転部材28の車両上側に設けられている。さらに、第3ガイド部90は、第2ガイド部88の車幅方向内側におけるカバープレート50の上壁内側部80の車両下側に設けられており、第3ガイド部90の車幅方向外側面は、カバープレート50の上壁内側部80の車幅方向外側面から続くようにされている。また、第2ガイド部88と第3ガイド部90との間隔は、移動部材64の移動部材本体66の外径寸法よりも大きくされ、移動部材本体66は、第2ガイド部88と第3ガイド部90との間に入ることができる(図8参照)。
また、図9に示されるように、ガイド部材82のベース部84における第2ガイド部88の車両上側部分であるベース上部84Aの車両前側面とカバープレート50の底板52の車両後側面(内側面)との間隔は、移動部材64の移動部材本体66に対して外側からの荷重が付与されていない状態(荷重によって変形されていない状態)での移動部材本体66の外径寸法とほぼ同じにされている(厳密には、移動部材本体66の外径寸法よりも僅かに大きくされている)。また、図9に示されるように、ベース上部84Aの車両前側面は、ベース上部84Aとカバープレート50の底板52との間に移動部材本体66の軸方向先端側部分が配置された状態での移動部材本体66の中心軸側を曲率の中心として湾曲されており、ベース上部84Aの車両前側面における車両上側部分及び車両下側部分は、ベース上部84Aの車両前側面における車両上下方向中間部よりも車両前側へ突出されている。これによって、ベース上部84Aとカバープレート50の底板52との間に配置された移動部材本体66の外周面と、ベース上部84Aの車両前側面との間の隙間が小さくされている。
一方、図9に示されるように、ベース上部84Aの車両前側の空間におけるガイド部材82の第2ガイド部88とカバープレート50の側壁72との間隔は、移動部材本体66の外径寸法よりも大きくされている。図4等に示されるように、回転部材28の第1回転部30の第1歯34又は第2回転部36の第2歯40が移動部材本体66に突刺さると、移動部材本体66には、第1歯34又は第2歯40の形状に対応する溝66Aが形成され、この溝66Aよりも移動部材本体66の軸方向基端側では、溝66Aの開口方向側へ移動部材本体66が膨らむように変形した膨らみ部66Bが移動部材本体66に形成される。ベース上部84Aの車両前側の空間におけるガイド部材82の第2ガイド部88とカバープレート50の側壁72との間隔は、移動部材本体66における膨らみ部66Bの形成部分での移動部材本体66の外径寸法を考慮して設定されており、移動部材本体66における膨らみ部66Bの形成部分は、ベース上部84Aの車両前側へ移動できる。
また、図2に示されるように、ガイド部材82の第2ガイド部88と第3ガイド部90との間には、第1膨張抑制手段として膨張抑制手段を構成するストッパ92が設けられている。ストッパ92は、移動部材64よりも硬い合成樹脂材によって棒状に形成されている。ストッパ92の長手方向(図2等の矢印C方向)は、車幅方向内側に対して車両下側へ傾いており、ストッパ92は、ガイド部材82の第2ガイド部88と第3ガイド部90とに案内されることによってストッパ92の長手方向へ移動できる。
さらに、ストッパ92の長手方向基端部(ストッパ92における図2等の矢印Cとは反対方向側の端部)には、一対の凹部94が形成されている。凹部94は、ストッパ92の外周面で開口されている。一対の凹部94には、それぞれリブ96が入っている。一方のリブ96は、ガイド部材82の第2ガイド部88から車幅方向内側に対して車両上側へ傾斜した方向へ突出されている。他方のリブ96は、ガイド部材82の第3ガイド部90から車幅方向外側に対して車両下側へ傾斜した方向へ突出されている。これらのリブ96が凹部94に入っていることによってストッパ92は、ガイド部材82の第2ガイド部88及び第3ガイド部90によって保持され、図7及び図8に示されるように、リブ96がせん断されることによってストッパ92は、その長手方向側へ移動できる。
さらに、図2に示されるように、ストッパ92の長手方向先端部(ストッパ92における図2等の矢印C方向側の端部)には先細部98が形成されており、先細部98は、車両前側から見て先細形状とされている。先細部98におけるストッパ92の長手方向の先端98Aよりも先細部98の車幅方向内側部分は、内側部98Bとされており、内側部98Bにおけるストッパ92の長手方向基端は、内側基端98Cとされている。内側部98Bは、シリンダ58の軸方向先端とカバープレート50の側壁72の車両下側部分との間での移動部材64の軸方向に対して車幅方向外側へ傾いており、ストッパ92が長手方向先端側(図2等の矢印C方向側)へ移動されると、先細部98の先端98Aが移動部材64へ当接されるよりも早く先細部98の内側基端98Cが移動部材64へ当接される。
一方、先細部98の先端98Aよりも先細部98の車幅方向外側部分は、外側部98Dとされており、外側部98Dにおけるストッパ92の長手方向基端は、外側基端98Eとされている。外側部98Dは、ストッパ92の長手方向先端側に対して車幅方向内側へ傾いている。このため、先細部98の内側基端98Cが移動部材64へ当接された状態で、先細部98の外側基端98Eは、回転部材28の第1歯34及び第2歯40の回転軌跡内に入らない。さらに、ストッパ92が長手方向先端側へ移動されることによって、先細部98の外側基端98Eが回転部材28の第1歯34及び第2歯40の回転軌跡内に入ると、先細部98の内側基端98Cが移動部材64へ当接されるように、先細部98の内側基端98C及び外側基端98Eの形成位置が設定されている。
ところで、図5から図8に示されるように、シールボール62及び移動部材64は、MGG60から供給されたガスの圧力によってシリンダ58の軸方向に圧縮変形される。ここで、図8に示されるように、ストッパ92の先細部98が、移動部材64の移動部材本体66の軸方向基端側部分における移動部材64の中心軸側まで係合された状態では、移動部材64の軸方向基端がシリンダ58の内側に配置されるように円錐部70及び小径部68を含んだ移動部材64の軸方向長さ及びMGG60から供給されるガスの圧力が設定されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウェビング巻取装置10では、車両緊急時の一態様である車両衝突時に、ECUによってプリテンショナ26のMGG60が作動されると、MGG60からシリンダ58の内側へ高圧のガスが瞬時に供給される。このガスの圧力によってシールボール62がシリンダ58の軸方向先端側へ移動されると、移動部材64がシールボール62に押圧されて移動部材64がシリンダ58の軸方向先端側へ移動される。
移動部材64が軸方向先端側へ移動されることによって、移動部材64の円錐部70がシリンダ58の軸方向先端から車両下側へ出て、移動部材64の円錐部70が第1歯34又は第2歯40が移動部材64へ当接される(図3参照)。これによって、回転部材28の第1歯34又は第2歯40が移動部材64の円錐部70によって車両下側へ押圧されることによって、回転部材28は、移動部材64からの巻取方向(図3等の矢印A方向)への回転力が付与される。これによって、回転部材28が巻取方向(図4等の矢印A方向)へ回転される。
さらに、回転部材28の複数の第1歯34又は第2歯40のうち、移動部材64の円錐部70に押圧された第1歯34又は第2歯40よりも引出方向側(図2等の矢印B方向側)の第1歯34又は第2歯40は、図4に示されるように、回転部材28の巻取方向への回転によって移動部材64の移動部材本体66の外周面から移動部材64の径方向中央側へ食込み又は突刺さる。
このように、第1歯34又は第2歯40が食込み又は突刺さった移動部材64が車両下側へ移動されることによって、回転部材28には、更に巻取方向への回転力が付与され、回転部材28は、回転部材28が更に巻取方向(図4等の矢印A方向)へ回転される。回転部材28の巻取方向への回転は、トーションバー24を介してスプール18に伝わり、スプール18が巻取方向へ回転される。これによって、ウェビング20がスプール18に巻取られて、ウェビング20による乗員の拘束力が増加される。
一方、移動部材64がシールボール62に押圧されることによって、移動部材64の円錐部70が回転部材28よりも車両下側へ移動されると、移動部材64の円錐部70は、カバープレート50の側壁72の下壁部74、ガイド部材82の第1ガイド部86、側壁72の外側壁部76に案内されて車両上側へ移動される(図4及び図5参照)。これによって、図5に示されるように、円錐部70における移動部材64の軸方向基端(円錐部70における移動部材64の小径部68側端)が側壁72の上壁外側部78へ当接される。
この状態で、移動部材64がシールボール62によって更に押圧されると、円錐部70における移動部材64の軸方向基端が上壁外側部78に案内されて車幅方向内側に対して車両下側へ傾いた方向へ移動され、これによって、図6に示されるように、円錐部70における移動部材64の軸方向基端の上壁外側部78との当接部分とは反対側がストッパ92の長手方向基端へ当接されると共に、移動部材64の移動部材本体66の軸方向先端部がガイド部材82の第2ガイド部88へ当接される。
次いで、この状態から移動部材64がシールボール62によって更に押圧され、移動部材64の円錐部70からストッパ92の長手方向基端へ付与される押圧力がガイド部材82の第2ガイド部88及び第3ガイド部90のリブ96のせん断強度より大きくなると、リブ96がせん断される。これにより、図7に示されるように、ストッパ92は、円錐部70からの押圧力によって第2ガイド部88及び第3ガイド部90に案内されて移動される。
このようにしてストッパ92が移動されると、回転部材28の第1歯34及び第2歯40のうち、最も引出方向側(図7の矢印B方向側)で移動部材64の移動部材本体66に接している第1歯34又は第2歯40よりも車両上側でストッパ92の先細部98の内側基端98Cが移動部材64の移動部材本体66へ当接される。これによって、シリンダ58の軸方向先端の車両下側では、移動部材本体66の車幅方向外側へ膨張可能な空間が少なくなる。
ところで、移動部材64には、MGG60からシリンダ58内へ供給されたガスの圧力がシールボール62を介して作用され、これによって、移動部材64は、軸方向側へ圧縮される。このため、移動部材64は、シリンダ58の軸方向先端から車両下側へ出ることによって膨張しようとする。上記のように、ストッパ92の先細部98の内側基端98Cが移動部材64の移動部材本体66へ当接された状態では、ストッパ92の長手方向先端側(図7等の矢印C方向側)への移動が抑制され、これによって、移動部材64の軸方向先端側への移動が抑制される。このため、この状態では、移動部材64の軸方向先端側への膨張が抑制され、移動部材64においてシリンダ58の軸方向先端から出た部分は、移動部材64の軸直交方向側へ膨張しようとする。
ここで、ストッパ92の先細部98の内側基端98Cが移動部材64の移動部材本体66へ当接され、シリンダ58の軸方向先端の車両下側における移動部材本体66の車幅方向外側へ膨張可能な空間が少なくなることによって、移動部材本体66の軸方向基端側部分の車幅方向外側への膨張が抑制される。
次いで、この状態でストッパ92が移動部材64に押圧されて移動されると、シリンダ58の軸方向先端から車両下側へ出た移動部材本体66は、ストッパ92によって移動部材本体66の中心軸側へ押圧されて変形される。これによって、移動部材本体66の軸方向基端側部分の車幅方向外側への膨張が更に抑制される。
さらに、この状態では、回転部材28は、巻取方向(図7等の矢印A方向)へ回転され、移動部材64においてシリンダ58の軸方向先端から出た部分は、車両下側へ移動される。このため、移動部材64を押圧しているストッパ92は、回転部材28の巻取方向への回転及び移動部材64の車両下側への移動の少なくとも一方によって回転部材28の第1歯34及び第2歯40と移動部材64との係合部分側へ移動される(図8参照)。
このように、ストッパ92が回転部材28の第1歯34及び第2歯40と移動部材64との係合部分側へ移動されることによって、ストッパ92の先細部98が移動部材本体66へ突刺さり又は食込むように移動部材本体66へ係合され、しかも、回転部材28の巻取方向への回転及び移動部材64の車両下側への移動(移動部材64の軸方向先端側への移動)が抑制される。これによって、移動部材本体66においてストッパ92の先細部98が係合された部分よりも軸方向基端側部分は、移動部材64の軸方向先端側への移動が抑制される。
ここで、図8に示されるように、ストッパ92の先細部98が、移動部材64の移動部材本体66の軸方向基端側部分における移動部材64の中心軸側まで係合された状態では、移動部材64の軸方向基端がシリンダ58の内側に配置されるように円錐部70及び小径部68を含んだ移動部材64の軸方向長さ及びMGG60から供給されるガスの圧力が設定されている。したがって、この状態では、シールボール62がシリンダ58の内側に配置されるため、MGG60からシリンダ58内へ供給されたガスがシールボール62よりもシリンダ58の軸方向先端側へ漏れることを抑制できる。これによって、ガスがシリンダ58の軸方向先端からシリンダ58の外側へ漏れることを抑制できる。
さらに、このように、シールボール62がシリンダ58の軸方向先端から抜けることを防止できるため、MGG60にて発生されたガスの圧力によって移動部材64が圧縮される前の状態での移動部材64の軸方向長さを特に長くしなくてもよい。これによって、シリンダ58の軸方向長さが長くなることを抑制できる。
また、本実施の形態では、ストッパ92の先細部98の内側基端98Cがシリンダ58の軸方向先端と回転部材28の第1歯34及び第2歯40と移動部材64との係合部分との間で移動部材64の移動部材本体66へ当接される。このため、ストッパ92の先細部98の内側基端98Cは、膨張開始前又は膨張開始直後の移動部材本体66へ当接でき、これによって、移動部材本体66の軸直交方向側への膨張を効果的に抑制できる。
さらに、ストッパ92が移動部材64の円錐部70に押圧されることによって移動され、ストッパ92の先細部98の内側基端98Cが移動部材64の移動部材本体66へ当接される。すなわち、ストッパ92の移動前の状態では、ストッパ92の先細部98の内側基端98Cは、移動部材64の移動部材本体66へ当接されていない。このため、移動部材64は、軸方向先端側へ円滑に移動でき、回転部材28を回転させることができる。
また、ストッパ92は、移動部材64よりも硬い合成樹脂材によって形成されているため、移動部材64の移動部材本体66がストッパ92の先細部98によって押圧されることで、移動部材本体66に変形を生じさせることができる。これによって、効果的に回転部材28の巻取方向(図7等の矢印A方向)への回転及び移動部材64の車両下側への移動を抑制でき、移動部材本体66においてストッパ92の先細部98が係合された部分よりも軸方向基端側部分が軸方向先端側へ移動することを抑制できる。
また、図9に示されるように、ガイド部材82のベース部84のベース上部84Aの車両前側面とカバープレート50の底板52の車両後側面(内側面)との間隔は、移動部材64の移動部材本体66の外径寸法とほぼ同じにされている(厳密には、移動部材本体66の外径寸法よりも僅かに大きくされている)。さらに、ベース上部84Aの車両前側面は、ベース上部84Aとカバープレート50の底板52との間に移動部材本体66の軸方向先端側部分が配置された状態での移動部材本体66の中心軸側を曲率の中心として湾曲され、ベース上部84Aとカバープレート50の底板52との間に配置された移動部材本体66の外周面と、ベース上部84Aの車両前側面との間の隙間が小さくされている。これによって、移動部材本体66においてベース上部84Aとカバープレート50の底板52との間に配置された部分の軸直交方向への膨張は、ベース上部84Aとカバープレート50の底板52とによって抑制される。
このように、移動部材本体66の軸方向先端側部分の軸直交方向への膨張が抑制されるため、移動部材64の軸方向基端部が受けるMGG60にて発生されたガスの圧力によって移動部材64の円錐部70は、ストッパ92を効率よく押圧できる。これによって、ストッパ92の凹部94に入っているリブ96を移動部材64の円錐部70からの押圧力によって効率よく破断でき、リブ96によるストッパ92の保持を効率よく解除できる。さらに、リブ96によるストッパ92の保持が解除された後には、移動部材64の円錐部70からの押圧力によってストッパ92を効率よく移動させることができる。
なお、本実施の形態では、ストッパ92が長手方向先端側(図2等の矢印C方向側)へ移動されることによって、ストッパ92の先細部98の内側基端98Cが移動部材64の移動部材本体66へ当接される構成であった。しかしながら、例えば、カバープレート50の側壁72の内側において、シリンダ58の軸方向先端から出た移動部材64の移動部材本体66へ当接可能な位置にストッパ92を予め配置する構成であってもよい。
[第2の実施の形態]
図10には、本発明の第2の実施の形態に係るウェビング巻取装置100において移動部材64の円錐部70がストッパ92の長手方向基端部への当接を開始された状態が側面図にて示されている。
本実施の形態に係るウェビング巻取装置100は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図10に示されるように、本実施の形態に係るウェビング巻取装置100は、カバープレート50の側壁72の上壁内側部80及びガイド部材82の第3ガイド部90とガイド部材82の第2ガイド部88との間は、移動路102にされており、移動路102は、車幅方向内側に対して車両下側へ傾いている。
ストッパ92は、長手方向基端側(図10等の矢印C方向とは反対側)に延長されており、ストッパ92の長手方向基端側部分の車幅方向内側面は、カバープレート50の上壁内側部80及びガイド部材82の第3ガイド部90における車幅方向外側面に沿って配置されると共に、ストッパ92の長手方向基端側部分の車幅方向外側面は、ガイド部材82の第2ガイド部88の車幅方向外側面の延長面に沿って配置されている。
ストッパ92の長手方向基端部には、収容部としての断面略半円状の収容凹部92Aが形成されており、収容凹部92Aは、車両前側、車両後側及び車幅方向外側に開放されている。また、ストッパ92の長手方向基端部の幅寸法は、収容凹部92Aによって小さくされている。
ここで、本実施の形態に係るウェビング巻取装置100では、プリテンショナ26のMGG60が作動されて、移動部材64がシールボール62に押圧される際において、移動部材64の円錐部70が、カバープレート50の側壁72の外側壁部76に案内されて車両上側へ移動された後に、ストッパ92の収容凹部92Aに収容(嵌合)される(図10及び図11参照)。
移動部材64がシールボール62によって更に押圧されると、移動部材64の円錐部70がストッパ92の収容凹部92Aに収容された状態でストッパ92を押圧することで、ガイド部材82の第2ガイド部88及び第3ガイド部90のリブ96がせん断されて、ストッパ92が第2ガイド部88及び第3ガイド部90に案内されつつ移動路102を車幅方向内側に対する車両下側に移動される(図12及び図13参照)。
このため、上記第1の実施の形態と同様に、ストッパ92が移動部材64の移動部材本体66にシリンダ58の軸方向先端と回転部材28の第1歯34及び第2歯40の移動部材本体66への係合部分との間において係合されて、移動部材本体66の軸方向基端側部分の車幅方向外側への膨張が抑制されると共に、移動部材本体66の軸方向基端側部分の軸方向先端側への移動を抑制される。これにより、移動部材64の軸方向基端がシリンダ58の内側に配置される。
したがって、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
また、移動部材64の円錐部70がストッパ92の収容凹部92Aに収容された状態でストッパ92を移動させる。このため、円錐部70の移動方向が車両上側から車幅方向内側に対する車両下側に変更される場合(図10~図13参照)でも、円錐部70の収容凹部92Aに対する変位(離脱)を抑制でき、円錐部70がストッパ92を効率的に移動させることができる。これにより、ストッパ92が、移動部材本体66の軸方向基端側部分の車幅方向外側への膨張を効率的に抑制できると共に、移動部材本体66の軸方向基端側部分の軸方向先端側への移動を効率的に抑制でき、移動部材64の軸方向基端をシリンダ58の内側に適切に配置させることができる。
さらに、移動部材64の円錐部70がストッパ92の収容凹部92Aに収縮された状態で嵌合される。このため、円錐部70がストッパ92を移動させる際に、円錐部70の変形(収縮等)を抑制でき、円錐部70がストッパ92を一層効率的に移動させることができる。
また、ストッパ92が移動されて移動路102の車幅方向内側の側面(カバープレート50の上壁内側部80及びガイド部材82の第3ガイド部90における車幅方向外側面)とストッパ92との間に隙間104が発生しても、上述のように移動部材64の円錐部70がストッパ92の収容凹部92Aに収容されることで、ストッパ92の長手方向基端部が移動部材64の軸方向先端側部分に突刺さることによる円錐部70の隙間104への侵入を抑制でき、依然として円錐部70がストッパ92を効率的に移動させることができる。
さらに、仮に、移動部材64の円錐部70からの圧力によってストッパ92の長手方向基端部が収容凹部92Aの周面を起点として破断されて、ストッパ92の長手方向基端部から分離部が分離されても、移動部材64の軸方向先端側部分によって当該分離部が移動路102の車幅方向内側の側面とストッパ92との間の隙間104に収容される。このため、依然として、円錐部70の隙間104への侵入を抑制できて、円錐部70がストッパ92を効率的に移動させることができる。
なお、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、シリンダ58の軸方向先端と回転部材28の第1歯34及び第2歯40と移動部材64との係合部分との間でストッパ92の先細部98の内側基端98Cが移動部材64の移動部材本体66へ当接される構成であった。しかしながら、移動部材64の移動部材本体66におけるストッパ92の当接位置は、移動部材本体66の軸直交方向側への膨張を抑制できる位置であれば、シリンダ58の軸方向先端と回転部材28の第1歯34及び第2歯40と移動部材64との係合部分との間に限定されることなく適用が可能である。
さらに、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、膨張抑制手段としてのストッパ92の先細部98は、単にストッパ92の長手方向先端側(図2等の矢印C方向側)へ先細とされていた。しかしながら、例えば、先細部98の先端等を波状(ジグザグ形状)としてもよい。
2017年8月3日に出願された日本国特許出願2017-150956号の開示は、その全体が参照により本明細書に取込まれる。
10・・・ウェビング巻取装置、18・・・スプール、20・・・ウェビング、28・・・回転部材、58・・・シリンダ、60・・・マイクロガスジェネレータ(流体供給手段)、64・・・移動部材、82・・・ガイド部材(第2膨張抑制手段、膨張抑制手段)、92・・・ストッパ(第1膨張抑制手段、膨張抑制手段)、92A・・・収容凹部(収容部)、100・・・ウェビング巻取装置、102・・・移動路、104・・・隙間

Claims (10)

  1. 巻取方向へ回転されることによってシートベルト装置のウェビングが巻取られるスプールと、
    一側への回転によって前記スプールが巻取方向へ回転される回転部材と、
    筒状に形成されるシリンダと、
    前記シリンダの軸方向基端側に設けられ、車両緊急時に前記シリンダの内側に流体を供給する流体供給手段と、
    前記シリンダの内側に設けられ、前記流体の圧力によって前記シリンダの軸方向先端側へ移動され、前記回転部材を一側へ回転させる移動部材と、
    前記シリンダの軸方向先端から所定長さ出た状態の前記移動部材との当接によって前記移動部材の軸直交方向側への膨張を抑制する膨張抑制手段と、
    を備えるウェビング巻取装置。
  2. 前記膨張抑制手段は、前記移動部材と当接される第1膨張抑制手段を備える請求項1に記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記第1膨張抑制手段は、前記シリンダの軸方向先端と前記回転部材との間で前記移動部材に当接される請求項2に記載のウェビング巻取装置。
  4. 前記第1膨張抑制手段は、前記移動部材における前記回転部材への回転力の付与部分側へ移動される請求項2又は請求項3に記載のウェビング巻取装置。
  5. 前記第1膨張抑制手段は、前記移動部材よりも硬くされている請求項2から請求項4の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
  6. 前記第1膨張抑制手段は、前記移動部材側へ向けて先細形状とされた請求項2から請求項5の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
  7. 前記第1膨張抑制手段に設けられ、前記移動部材の軸方向先端部が収容されて前記第1膨張抑制手段が移動される収容部を備える請求項2から請求項6の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
  8. 前記移動部材の軸方向先端部が前記収容部に収容される状態で前記移動部材の軸方向先端部の移動方向が変更される請求項7に記載のウェビング巻取装置。
  9. 前記第1膨張抑制手段が移動されると共に、前記第1膨張抑制手段の前記収容部を起点とする破断による分離部が側面と前記第1膨張抑制手段との間に収容可能にされる移動路を備える請求項7又は請求項8に記載のウェビング巻取装置。
  10. 前記膨張抑制手段は、第2膨張抑制手段を備え、前記移動部材の周囲部分は、前記第2膨張抑制手段へ当接可能にされた請求項2から請求項9の何れか1項に記載のウェビング巻取装置。
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