JP2014218189A - プリテンショナーおよびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急時に必要な張力をシートベルトに迅速にかつ効果的に与えつつ、より一層小型コンパクトに形成してプリテンショナーの設置自由度を高くする。
【解決手段】緊急時にガスジェネレータ14が発生した圧力ガスにより、ピストン15が押圧力を発生して円弧状のシートベルト押圧部材12aを押圧する。すると、シートベルト押圧部材12aがストッパ25を判断しかつ拡開してパイプ13の湾曲部13bと同心円またはほぼ同心円の円軌道に沿って移動する。これにより、シートベルト押圧部材12aはシートベルトの先端部4cを押圧するので、シートベルトが引っ張られるとともにその先端部4cがU字状に湾曲しながらフレーム9内に引き込まれる。したがって、シートベルトが緊張し、乗員の拘束力が高められる。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両衝突等の緊急時の初期に、圧力ガスによりシートベルトを引っ張ることでシートベルト(特に、ラップベルト)による乗員の拘束力を高めるプリテンショナーの技術分野および車両のシートベルト装置の技術分野に属するものである。
従来、自動車等の車両に装備されるシートベルト装置においては、プリテンショナーを備えたシートベルト装置が種々開発されている。このプリテンショナーは、車両の衝突時等の通常の減速度より大きな減速度が車両に加えられた緊急時の初期に、ガスジェネレータで発生した圧力ガスによりシートベルトを引っ張る。これにより、シートベルトのたるみを迅速に除去するとともにシートベルトに張力を付与して、シートベルトによる乗員の拘束力を高めるようになっている。その場合、乗員を拘束するシートベルトは、乗員の肩および胸を拘束するショルダーベルトと乗員の腰を拘束するラップベルトとに区分される。
従来のプリテンショナーの一例として、緊急時に圧力ガスにより作動するピストンでラップベルトを直接引っ張ることにより、シートベルトに張力を付与するプリテンショナーが種々開発されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1および2に記載のプリテンショナーは、直線状のシリンダと、シリンダ内に摺動可能に配設されるとともにラップベルトの一端部に可撓性の連結部材を介して連結されるピストンと、緊急時にシリンダ内にピストンを駆動する圧力ガスを発生するガス発生装置とを少なくとも備えている。そして、緊急時にガス発生装置で発生された圧力ガスでピストンが駆動されると、ピストンがラップベルトをシリンダ側に引っ張ることでシートベルトに張力が付与され、これによりシートベルトによる乗員の拘束力が高められる。
しかしながら、特許文献1および2に記載のプリテンショナーでは、ピストンが移動する直線状のシリンダの長さが比較的短いため、ピストンの移動量が少ない。また、ピストンがラップベルトを単純に引っ張るだけである。このため、ラップベルトの引っ張り量が少ないので、プリテンショナーが緊急時にシートベルトに迅速にかつ効果的に必要な張力を与えることは難しい。そこで、直線状のシリンダの長さを可能な限り長くしてピストンの移動量を多くすることが考えられるが、シリンダの長さを単に長くしたのでは、プリテンショナーが大型になってしまう。
一方、一端がバックルに連結されるとともに他端がハウジングに固定された可撓性の連結部材と、連結部材が移動可能に架け渡されたプーリと、直線状のシリンダ内に摺動可能に配設されたピストンと、ピストンに連結されるとともに先端に動滑車が回転可能に配設された直線状の剛体のピストンロッドと、緊急時にシリンダ内にピストンを駆動する圧力ガスを発生するガス発生装置と備えるプリテンショナー(いわゆる、バックルプリテンショナー)が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この特許文献3に記載のプリテンショナーにおいては、プリテンショナーが作動しない通常時にピストンロッドの先端の動滑車が連結部材にこの連結部材の他端とプーリとの間で当接されている。そして、緊急時にガス発生装置で発生された圧力ガスでピストンが駆動されると、動滑車が連結部材を押圧する。すると、連結部材がU字状に曲げられながら引っ張られてバックルが引き込まれる。これにより、バックルに係合しているタングを介してシートベルトが引っ張られて、このシートベルトによる乗員の拘束力が高められる。
その場合、特許文献3に記載のプリテンショナーでは連結部材がU字状に曲げられながら引っ張られることから、ピストンの移動量に対してバックルの引込量が多くなる。
更に、従来のプリテンショナーの他の例として、バックルに連結されたベルトバンドを巻き取るベルト巻取りシャフトと、このベルト巻取りシャフトを回転駆動する可撓性の駆動ケーブルと、パイプ内に摺動可能に配設されてこの駆動ケーブルを引っ張るピストンと、緊急時にパイプ内にピストンを駆動する圧力ガスを発生するガス発生装置と備えるプリテンショナーが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
この特許文献4に記載のプリテンショナーでは、緊急時にガス発生装置で発生された圧力ガスでピストンを駆動する。すると、ピストンが駆動ケーブルを引っ張ることでベルト巻取りシャフトを回転させてベルトバンドを巻き取る。これにより、バックルが引っ張られることで、バックルに係合しているタングを介してシートベルトが引っ張られて、このシートベルトによる乗員の拘束力が高められる。そして、特許文献4に記載のプリテンショナーに用いられている駆動ケーブルは可撓性であることから、ピストンが移動するパイプを湾曲させてピストンの軌道を湾曲させることで、ピストンの軌道を長くしてピストンの移動量を多くすることができる。
そこで、特許文献3に記載のプリテンショナーにおける連結部材をU字状に曲げながら引っ張る前述の技術事項を前述の特許文献1または2に記載のプリテンショナーに適用することが考えられる。すなわち、特許文献1または2に記載のラップベルトをピストンによりU字状に曲げながら引っ張ることで、ピストンの同じ移動量に対してラップベルトの引っ張り量を多くすることが考えられる。これに加えて、特許文献4に記載のプリテンショナーにおけるパイプを湾曲させてピストンの軌道を湾曲させる前述の技術事項を前述の特許文献1または2に記載のプリテンショナーに適用することが考えられる。すなわち、特許文献1または2に記載の直線状のシリンダを湾曲させて長くし、プリテンショナーの大型化を抑制しつつピストンの移動量を多くすることが考えられる。
特開2004−322739号公報。 特開2010−913号公報。 特開2001−97183号公報。 特表2009−512583号公報。
しかし、特許文献3に記載のプリテンショナーにおいても、特許文献1または2に記載のプリテンショナーと同様に直線状のシリンダが用いられている。このため、前述の特許文献1および2に記載のプリテンショナーの場合と同様にピストンの移動量が比較的少ない。したがって、前述のように連結部材をU字状に曲げることでピストンの移動量に対してバックルの引込量が多くなるとしても、ピストンの移動量は十分多いとは言えない。また、ピストンの移動量を多くするため、前述と同様にシリンダの長さを単に長くしたのでは、プリテンショナーが大型になってしまう。
また、特許文献4に記載のプリテンショナーでは、ピストンの駆動力が駆動ケーブルを介してベルト巻取りシャフトに伝達されてベルト巻取りシャフトが駆動ケーブルを巻き取る構造が採用されている。つまり、ピストンの直線的運動がベルト巻取りシャフトの回転運動に変換される運動変換構造が採用されている。このため、ピストンの移動量は多くすることができるものの、運動変換構造が採用されるという別の理由でプリテンショナーが
大型になるばかりでなく、プリテンショナーの構造が複雑になる。しかも、この運動変換構造により、ピストンの駆動エネルギがベルト巻取りシャフトの回転エネルギに効果的に変換されず、エネルギロスが大きくなる。このため、プリテンショナーが緊急時にシートベルトに迅速にかつ効果的に必要な張力を与えることは難しい。
しかも、特許文献3および4にそれぞれ記載のプリテンショナーを組み合わせて特許文献1または2に記載のプリテンショナーに適用しようとしても、特許文献3に記載のプリテンショナーでは可撓性の連結部材をピストンにより押圧することで引っ張るため、特許文献3に記載のプリテンショナーのピストンロッドに代えて特許文献4に記載の可撓性の駆動ケーブルを単に用いることはできない。したがって、プリテンショナーの大型化を抑制しつつピストンの移動量を多くすることは難しい。このため、プリテンショナーが大型になり、プリテンショナーの設置スペースが広く必要となるばかりでなく、プリテンショナーの設置場所が限定されてしまう。特に、シートベルト装置は狭い車室内に配設されるためプリテンショナーの設置場所が限定されると、プリテンショナーの設置自由度が比較的低いものとなる。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであって、その目的は、緊急時に必要な張力をシートベルトに迅速にかつ効果的に与えつつ、より一層小型コンパクトに形成してプリテンショナーの設置自由度を高くすることのできるプリテンショナーおよびシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のプリテンショナーは、少なくとも円弧状の湾曲部を有するパイプと、前記パイプの湾曲部と同心円またはほぼ同心円の円軌道に沿って移動可能に設けられるとともにラップベルトより先端側のシートベルトの先端部を押圧することで前記シートベルトを緊張するシートベルト押圧部材と、緊急時にガスを発生するガスジェネレータと、前記パイプ内に移動可能に設けられるとともに前記ガスのガス圧で作動してシートベルト押圧部材を押圧する押圧力を発生するピストンとを少なくとも備えることを特徴としている。
また、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルト押圧部材が、少なくとも一部が円弧状に形成されているとともに前記円弧状の部分の少なくとも一部が前記パイプの湾曲部内に移動可能に設けられることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、通常時に前記シートベルト押圧部材を非作動状態に保持するとともに、緊急時に前記シートベルト押圧部材を作動可能にするシートベルト押圧部材ストッパを備えることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記パイプおよび前記シートベルト押圧部材が配設されるとともに前記シートベルトが内部に進入するためのシートベルト進入口を有する容器状のフレームを備え、前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部を押圧して前記シートベルト進入口を通して前記フレームの内部空間内に引き込むことで前記シートベルトを緊張させることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記フレームの内部空間内に前記シートベルトが連結されるシートベルト被連結部材を備え、前記シートベルト被連結部材が、前記パイプの湾曲部の円弧の中心から偏心した位置に設けられることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、作動終了時に少なくとも前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部に対する押圧方向と逆方向に移動するのをロックするロック部材を備えることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、作動終了時に少なくとも前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部に対する押圧方向と逆方向に移動するのをロックするロック部材を備え、前記ロック部材が前記フレームの前記シートベルト進入口の位置に設けられることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、プリテンショナーが回転するのを防止するプリテンショナー回転防止機構を備えることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、少なくとも一部が前記パイプの湾曲部内に移動可能に設けられるとともに前記シートベルト押圧部材を押圧可能な円弧状の力伝達部材を備え、前記ピストンの押圧力により前記力伝達部材を介して前記シートベルト押圧部材が押圧されることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルト押圧部材が前記シートベルト進入口から前記内部空間内に進入した前記シートベルトの先端部を押圧するとともに、前記シートベルトの先端部は前記シートベルト進入口に進入する前に前記先端部の面がプリテンショナーの設置状態で車両左右方向から車両前後方向に転回されることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルト押圧部材が押圧するシートベルトの先端部の一部が、前記シートベルトの長手方向に沿って折り畳まれていることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルトの先端部の折り畳み部分が、渦巻き状に2つ折りに折り畳まれていることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルトの先端部の折り畳み部分が、蛇行状に2つ折りに折り畳まれていることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルトの先端部の折り畳み部分が、前記先端部の長手方向両側縁部が前記先端部の幅方向中心に向かって前記先端部の長手方向に沿って折り畳まれていることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルトの先端部の折り畳み部分が、縫合されて保形されていることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部を押圧するとき、前記先端部の保形されていない部分が前記先端部の折り畳み部分と同じ折り畳みで折り畳まれるように前記先端部の保形されていない部分をガイドするシートベルトガイド部材を備えることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記シートベルト押圧部材が前記円軌道に沿って移動するように前記シートベルト押圧部材をガイドするガイド部材を備えることを特徴としている。
更に、本発明のプリテンショナーは、前記ガイド部材が、回動することで前記シートベルト押圧部材を前記円軌道に沿って移動するようにガイドするアーム部を有することを特徴としている。
一方、本発明のシートベルト装置は、乗員を拘束するシートベルトと、前記シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、前記タングが係脱可能に係止されるバックルと、緊急時に前記シートベルトを引っ張るプリテンショナーとを少なくとも有し、前記プリテンショナーが前述の本発明のプリテンショナーのいずれか1つであることを特徴としている。
このように構成された本発明のプリテンショナーおよびシートベルト装置によれば、シートベルト押圧部材がピストンの押圧力により押圧されることでパイプの湾曲部と同心円またはほぼ同心円の円軌道に沿って移動してシートベルトの先端部を押圧する。これにより、シートベルト押圧部材はシートベルトを円弧状に引っ張って緊張する。このとき、シートベルト押圧部材が前述の円軌道に沿って移動することから、シートベルト押圧部材の移動量つまりピストンの移動量を増大させることが可能となる。これにより、シートベルトの引っ張り量も増大するので、緊急時に必要な張力をシートベルトに迅速にかつ効果的に与えることができる。また、シートベルト押圧部材がシートベルトを円弧状に引っ張ることで、ピストンの移動量が増大してもプリテンショナーが大型になるのを抑制できる。すなわち、プリテンショナーを小型コンパクトに形成することが可能となる。したがって、プリテンショナーの設置自由度を効果的に高くすることができる。
また、プリテンショナー回転防止機構が設けられる。これにより、プリテンショナーに回転力が加えられてもプリテンショナーの回転を防止することができる。したがって、プリテンショナーの作動時でのガス圧によるプリテンショナーの回転およびプリテンショナーの作動終了後の乗員の慣性力等によるプリテンショナーの回転をともに防止でき、プリテンショナーによる乗員の拘束作用をより効果的に発揮させることが可能となる、
更に、フレームの内部空間内に設けられかつシートベルトが連結されるシートベルト被連結部材が、パイプの湾曲部の円弧の中心から偏心した位置に設けられる。これにより、シートベルト被連結部材に巻回されたシートベルトの先端部の重ね合わせ部分の長さをより効果的に長くすることが可能となる。したがって、シートベルトの先端部の重ね合わせ部分の接合強度を大きくすることができる。
更に、ロック部材がフレームにおけるシートベルト進入口の位置に設けられることで、ロック部材をより簡単に組み付けることができるようになる。
更に、シートベルト押圧部材により押圧されてフレームの内部空間内に引き込まれたシートベルトのシートベルトガイド部材が軸状のシートベルトガイド部材で構成されることで、シートベルトをガイドするシートベルトガイド構造を簡略化することができる。
更に、シートベルトの先端部が前記シートベルト進入口に進入する前に先端部の面がプリテンショナーの設置状態で車両左右方向から車両前後方向に転回された後、シートベルト押圧部材がフレームのシートベルト進入口から内部空間内に進入したシートベルトの先端部を押圧する。したがって、プリテンショナーをその厚み方向が車両左右方向となるように設置可能ととなる。これにより、プリテンショナーを車両シートの側面に設置することができるとともに、プリテンショナーが車両左右方向に突出するのを抑制できる。
更に、シートベルト押圧部材が押圧するシートベルトの先端部の一部がシートベルトの長手方向に沿って折り畳まれることで、シートベルト押圧部材により押圧される先端部の幅をシートベルトの幅より小さい幅に設定することができる。これにより、プリテンショナーの厚みを更に一層薄くでき、プリテンショナーを更に一層小型コンパクトに形成することが可能となる。したがって、プリテンショナーを車両シートの側面に設置しても、プリテンショナーが車両左右方向に突出するのを更に効果的に抑制でき、車両シートに対して乗員が着座あるいは離座する際にプリテンショナーが邪魔になるおそれを低減できる。このように、車室内のデッドスペースを効率よく利用することが可能となり、プリテンショナーの設置自由度を更に一層効果的に高くできる。
更に、シートベルトガイド部材によりシートベルトの先端部の保形されていない部分をガイドすることで、シートベルト押圧部材がシートベルトの先端部を押圧するとき、この
先端部の保形されていない部分を先端部の折り畳み部分と同じ折り畳みで折り畳むことが可能となる。これにより、シートベルトガイド部材のみの簡単な構成で、シートベルト押圧部材により押圧されるシートベルトの先端部の幅を容易に小さくすることができる。
更に、ガイド部材によりシートベルト押圧部材がパイプの湾曲部の中心と同心またはほぼ同心の円軌道に沿って移動するようにガイドされることで、力伝達部材もパイプの湾曲部内をこの円軌道に沿ってガイドすることが可能となる。これにより、力伝達部材がパイプ内を移動する際に、シートベルト押圧部材と先端部との間のフリクションおよび力伝達部材とパイプの内周面との間のフリクションを抑制できる。したがって、シートベルト押圧部材および力伝達部材をよりスムーズに移動させることが可能となる。したがって、ガスのエネルギを有効に利用でき、シートベルトを効率よく引っ張って迅速に緊張させることができる。その結果、シートベルトによる乗員の拘束性を効果的に向上することができる。
本発明にかかるプリテンショナーの実施の形態の第1例を用いたシートベルト装置を模式的に示す図である。 (A)は第1例のプリテンショナーの車両前方から斜め後方に見た斜視図、(B)はこのプリテンショナーの車両後方から斜め前方に見た斜視図である。 (A)は第1例のプリテンショナーの正面図、(B)はこのプリテンショナーの上面(平面)図、(C)はこのプリテンショナーの左側面図である。 (A)は非作動時のプリテンショナーの図3(B)におけるVIA−VIA線に沿う縦断面図、(B)は作動終了時のプリテンショナーの同縦断面図である。 (A)はこのプリテンショナーのロック部材の非ロックを説明する図、(B)はこのプリテンショナーのロック部材のロックを説明する図である。 (A)はシートベルトの折りたたみ部の図1および図4(A)における矢視VIAから見た部分平面図、(B)は(A)におけるVIB−VIB線に沿う断面図、(C)は本発明のプリテンショナーの実施の形態の第2例を示す(A)と同様の図であり、(D)は(C)におけるVID−VID線に沿う断面図、(E)は本発明のプリテンショナーの実施の形態の第3例を示す、(D)と同様の断面図である。 (A)は本発明のプリテンショナーの実施の形態の第4例を示す分解斜視図、(B)は(A)におけるVIIB部の拡大図である。 (A)は第4例のプリテンショナーの取付側から見た斜視図、(B)は第4例のプリテンショナーの取付側と反対側から見た斜視図ある。 (A)は第4例のプリテンショナーの正面図、(B)は第4例のプリテンショナーの左側面図である。 (A)は非作動時のプリテンショナーの図9(A)におけるXA−XA線に沿う縦断面図、(B)は作動終了時のプリテンショナーの縦断面図である。 (A)は第4例のロック部材によるロック作動を行わない状態を説明する部分拡大断面図、(B)は第4例のロック部材によるロック作動を行う状態を説明する部分拡大断面図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明にかかるプリテンショナーの実施の形態の第1例を用いたシートベルト装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、この第1例のシートベルト装置1は、基本的には従来公知の三点式シートベルト装置と同じである。図中、従来公知の構成において、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍に配設されたシートベルトリトラクタ、4は
ウェビングで形成されてシートベルトリトラクタ3に引き出し可能に巻き取られるとともに緊急時に乗員Mを拘束するシートベルト、5はシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員Mのショルダーの方へガイドするガイドアンカー、6はこのガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング、7は車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング6が係脱可能に挿入係合されるバックルである。シートベルト4は乗員Mの肩および胸等を拘束するショルダーベルト4aと乗員Mの腰等を拘束するラップベルト4bとを含む。
このシートベルト装置1におけるシートベルト4の装着操作および装着解除操作も、従来公知のシートベルト装置と同じである。
また、図1に示すように第1例のシートベルト装置1は、シートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4の先端部4c(つまり、シートベルト4のラップベルト4bを構成しないがこのラップベルト4bから先端側に続く部分)はプリテンショナー8に接続されている。プリテンショナー8は車両シート2に関しバックル7と反対側でこの車両シート2に配置されて固定されている。このプリテンショナー8は、従来公知のプリテンショナーと同様に前述の緊急時の初期に作動してラップベルト4bを引っ張って緊張し、シートベルト4(特に、ラップベルト4b)による乗員Mの拘束力を高めるものである。
図2(A)は第1例のプリテンショナーの車両前方から斜め後方に見た斜視図、図2(B)はこのプリテンショナーの車両後方から斜め前方に見た斜視図である。また、図3(A)はこのプリテンショナーの正面図、図3(B)はこのプリテンショナーの上面(平面)図、図3(C)はこのプリテンショナーの左側面図である。更に、図4(A)は非作動時のプリテンショナーの縦断面図、図4(B)は作動終了時のプリテンショナーの縦断面図である。
図2(A)および(B)、図3(A)ないし(C)、図4(A)および(B)に示すように、第1例のプリテンショナー8は、フレーム9、支持軸10、シートベルト被連結部材11、シートベルト緊張部材12、パイプ13、ガスジェネレータ14、ピストン15、ロック部材16、力伝達部材17、シートベルトガイドローラ18、内周側シートベルトガイド部19、および外周側シートベルトガイド部20を備えている。
フレーム9は略円筒状の第1のフレーム部材9aと第2のフレーム部材9bとを有する。第1および第2のフレーム部材9a,9bは、それらの円弧状の周壁を適宜の結合手段
で接離可能にあるいは接離不能に互いに接合されることにより、所定厚みの略平坦で略円筒容器状に形成される。フレーム9を構成している。そして、プリテンショナー8は車両シート2の側面に第2のフレーム部材9bの略平坦面が当接するようにして設置される。プリテンショナー8が車両シート2に設置された状態では、プリテンショナー8の厚み方向が車両左右方向となる。
このフレーム9は、略円柱状の内部空間を形成している。第1のフレーム部材9aと第2のフレーム部材9bには、内部空間を外部に連通する大きな開口9c(第2のフレーム部材9bの開口は不図示であるが、第1のフレーム部材9aの開口9cとほぼ同じように形成される)が形成されている。また、第1および第2フレーム部材9a,9bの外周面
には、シートベルト進入口9dが形成されている。シートベルト4の先端部4cはこのシートベルト進入口9dを通して内部空間内に進入するようにされている。その場合、シートベルト4の先端部4cはシートベルト進入口9dに到達する前に先端部4cの面が車両左右方向から略90度転回されて車両前後方向に向いた状態でシートベルト進入口9dに進入するようになっている。
支持軸10は、例えばボルト等で形成されてフレーム9の内部空間内で第1および第2のフレーム部材9a,9b間に第1および第2のフレーム部材9a,9bの円形状の略中心に位置して架設されている。シートベルト被連結部材11は第1のフレーム部材9aと第2のフレーム部材9bの間に配設されて支持軸10に支持固定されるとともに、シートベルト4の先端部4cの一部が連結される。
シートベルト緊張部材12は、シートベルト4を押圧するシートベルト押圧部材12aとこのシートベルト押圧部材12aを作動するガイド部材12bとを有する。シートベルト押圧部材12aは帯状板をU字状に湾曲されて形成されている。一方、ガイド部材12bは、径方向に延設される第1および第2アーム部12c,12dとこれらの第1および
第2アーム部12c,12dの一端側を連結する連結部12eとを有して帯状板をコ字状
に接曲されて形成されている。第1および第2アーム部12c,12dの他端側はシート
ベルト被連結部材11に第1のフレーム部材9aと第2のフレーム部材9bに形成されている前述の開口内で回動可能に支持されている。シートベルト押圧部材12aは連結部12eにその湾曲部が連結部12eから所定量突出するようにして取り付けられている。そして、シートベルト押圧部材12aは移動(回動)する際、第1および第2アーム部12c,12dが回動することでこれらの第1および第2アーム部12c,12dにガイドされて支持軸10の中心と同心の円軌道に沿って移動(回動)する。これにより、シートベルト押圧部材12aはシートベルト4を押圧するようになっている。
パイプ13は直線状部13aとこの直線状部13aから延設され支持軸10の中心と同心円またはほぼ同心円の円弧状に形成された湾曲部13bとを有する。その場合、シートベルト押圧部材12aは湾曲部13bの中心と同心またはほぼ同心の円軌道に沿って移動するようになっている。ガスジェネレータ14はパイプ13の直線状部13a内に配設され、緊急時に作動してパイプ13内に圧力ガスを発生する。ピストン15はパイプ13の直線状部13a内に摺動可能に配設される。そして、ピストン15はガスジェネレータ14で発生した圧力ガスで作動して、押圧力を発生する。
ロック部材16はパイプ13の直線状部13aと湾曲部13bとの境界部内に摺動可能に配設されている。このロック部材16は第1のロック本体16aと所定数のロック用ボール16bとを有している。第1のロック本体16aは軸方向に沿う断面が略三角形状の円環状の凹部16cを有している。その場合、図5(A)および(B)に示すように、凹部16cの力伝達部材17側(ピストン15側と反対側)の傾斜面16dは比較的ゆるやかな傾斜面とされている。所定数のロック用ボール16bは凹部16c内に配設されている。
ロック部材16の第1のロック本体16aはピストン15の押圧力により押圧されることでパイプ13内を移動するようになっている。その場合、図5(A)に示すように第1のロック本体16aが矢印A方向(力伝達部材17の方向)に移動しようとするときは、各ロック用ボール16bは凹部16cの最深位置を含む比較的深い位置に位置する。これにより、第1のロック本体16aの凹部16cの傾斜面16dとパイプ13の内周面13cとの間に挟圧されない。このときは、第1のロック本体16aはパイプ13内を移動可能な状態となる。また、図5(B)に示すようにロック部材16が矢印B方向(ピストン15の方向)に移動しようとするときは、各ロック用ボール16bは、凹部16cの傾斜面16dとパイプ13の内周面13cとの間に挟圧される。このとき、傾斜面16dと内周面13cとの楔効果により各ロック用ボール16bの挟圧力が大きくなり、ロック部材16が第1のロック本体16aのロック作用を行う。これにより、第1のロック本体16aは矢印B方向にロックされてパイプ13内を同方向に移動不能となる。
力伝達部材17は金属等の剛体(ピストン15から押圧力が伝達されたときに実質的に
変形しない)のロッド(丸棒)から比較的長い円弧状に湾曲されて形成されるとともにパイプ13の湾曲部13b内に摺動可能に配設される。その場合、力伝達部材17は支持軸10の中心と同心状に配設される。そして、力伝達部材17はロック部材16に押圧されることでパイプ13内を支持軸10の中心と同心の円軌道に沿って回転移動するようにされている。力伝達部材17の先端(ロック部材16側の端と反対側の端)には突部17aが設けられている。この突部17aはU字状のシートベルト押圧部材12a内に嵌合され、力伝達部材17の作動時にシートベルト押圧部材12aを押圧するようになっている。その場合、前述のようにシートベルト押圧部材12aが第1および第2アーム部12c,
12dにガイドされることにより、力伝達部材17も前述の円軌道に沿うようにガイドされる。これにより、シートベルト押圧部材12aと先端部4cとの間のフリクションおよび力伝達部材17とパイプ13の内周面との間のフリクションが抑制されて、シートベルト押圧部材12aおよび力伝達部材17は、よりスムーズに移動する。
シートベルトガイドローラ18は第1および第2のフレーム部材9a,9bの外周縁部
間に回転可能に架設される。その場合、シートベルトガイドローラ18はシートベルト進入口9dの一端側に配設される。そして、シートベルトガイドローラ18はシートベルト4を回転しながらガイドする。図6(A)および(B)に示すように、プリテンショナー8の非作動状態では、シートベルト4の先端部4cのうち、シートベルト進入口9dへ進入する直前から第1および第2のフレーム部材9a,9bの内部空間内に進入した部分は
、先端部4cの長手方向両側縁が先端部4cの幅方向中心に向かって当接またはほぼ当接するようにシートベルト4の長手方向に沿って折り畳まれているとともに縫合されて図6(B)に示す折り畳み形状に保形されている。
これにより、この縫合部4dにおける先端部4cの幅W1は、法規で定められているラ
ップベルト4bの正規の幅W0の2分の1または略2分の1とされている(W1=W0/2またはW1≒W0/2)。そして、図4(A)に示すようにプリテンショナー8の非作動時に
この縫合部4dがシートベルトガイドローラ18に当接するようにされている。また、第1および第2のフレーム部材9a,9bの対向内面の間隔がラップベルト4bの幅W0の略2分の1に設定されている。
なお、折り畳み形状に保形されたシートベルト4の部分は例えば接着剤等による接合して保形することもできる。
内周側シートベルトガイド部19および外周側シートベルトガイド部20は、それぞれ第1および第2のフレーム部材9a,9b間に架設される。これらの内周側シートベルト
ガイド部19および外周側シートベルトガイド部20は、いずれも、支持軸10の中心と同心円の円弧状に形成されている。そして、シートベルト進入口9dからフレーム9の内部空間内に進入したシートベルト4は、内周側シートベルトガイド部19の円弧状の外周面および外周側シートベルトガイド部20の円弧状の内周面によってガイドされるようになっている。なお、この第1例では、外周側シートベルトガイド部20は、第2のフレーム部材9bと単一部材で一体に設けられている。
次に、第1例のプリテンショナー8の作動について説明する。図4(A)に示すようにシートベルト4の先端部4cは、ガスジェネレータ14が作動しない通常時は、シートベルトガイドローラ18と内周側シートベルトガイド部19との間でシートベルト押圧部材12aにより押圧されてこれらのシートベルトガイドローラ18と内周側シートベルトガイド部19とに当接するとともに若干屈曲した状態にされている。また、ピストン15、ロック部材16、および力伝達部材17は、図示しないが従来のプリテンショナーと同様に適宜の付勢手段で図4(A)に示す位置に保持されている。その場合、各ロック用ボール16bは図4(A)および図5(A)に示す凹部16cの比較的深い位置にあり、ロック部材16はパイプ13内を摺動可能になっている。
この状態で、図1に示すように従来の一般的なシートベルト装置と同様、タング6がバックル7に係合されることでシートベルト4が乗員Mに装着される。そして、このようにシートベルト4が乗員Mに装着された状態で、緊急時にガスジェネレータ14が作動して圧力ガスを発生すると、圧力ガスのガス圧がピストン15に作用する。すると、ピストン15が作動して押圧力を発生し、ロック部材16および力伝達部材17を介してシートベルト緊張部材12のシートベルト押圧部材12aを押圧する。これにより、シートベルト押圧部材12aがシートベルト4の先端部4cを押圧するので、シートベルト4は先端部4cがU字状に曲げられながら引っ張られてこの第1および第2フレーム部材9a,9b
の内部空間内に引き込まれる。その場合、シートベルト4の先端部4cがシートベルトガイドローラ18に圧接してガイドされることおよび先端部4cの長手方向両側縁部が第1および第2フレーム部材9a,9bにより折り畳み方向にガイドされることで絞られて、
図6(A)および(B)に示すように先端部4cは、縫合部4dが形成された先端部4c部分に倣ってその長手方向両側縁が先端部4cの幅方向中心に向かって当接またはほぼ当接するように折り畳まれながら第1および第2フレーム部材9a,9bの内部空間内に進
入する。
更に、ピストン15、ロック部材16、および力伝達部材17が支持軸10の中心と同心の円軌道に沿って移動する。このとき、第1および第2アーム部12c,12dが支持
軸10を中心に図4(A)において反時計回りに回動するが、第1および第2アーム部12c,12dの回動によりシートベルト押圧部材12aが前述の円軌道に沿うようガイド
されるとともに、このようにシートベルト押圧部材12aがガイドされることで、力伝達部材17も、前述の円軌道に沿うようガイドされる。これにより、力伝達部材17は比較的長く形成されても、シートベルト押圧部材12aと先端部4cとの間のフリクションおよび力伝達部材17とパイプ13の内周面13cとの間のフリクションが抑制されて、シートベルト押圧部材12aおよび力伝達部材17は、よりスムーズに移動する。したがって、圧力ガスのエネルギが有効に利用され、シートベルト4は効率よく引っ張られて比較的迅速に緊張し、シートベルト4(特に、ラップベルト4b)による乗員Mの拘束性が効果的に高くなる。
また、U字状に曲げられて第1および第2フレーム部材9a,9bの内部空間内に進入
したシートベルト4の先端部4cは、その内周側が内周側シートベルトガイド部19にガイドされるとともにその外周側が外周側シートベルトガイド部20にガイドされる。その場合、シートベルト4の先端部4cはU字状に曲げられることで、シートベルト4の引っ張り量はシートベルト押圧部材12aの移動量(つまりは、ピストン15の移動量)より大きい。したがって、シートベルト4(特に、ラップベルト4b)による乗員Mの拘束力がピストン15のより少ない移動量で短時間で効果的に増大する。
シートベルト押圧部材12a、力伝達部材17、ロック部材16、およびピストン15は、乗員Mの拘束力が予め設定された設定拘束力となる最大ストローク位置に移動すると停止する。これにより、プリテンショナー8による乗員Mの初期拘束が終了する。このとき、各ロック用ボール16bは傾斜面16d側に移動する。一方、プリテンショナー8による乗員Mの拘束終了後、乗員Mの慣性によりシートベルト4が引っ張られようとするため、その先端部4cがラップベルト4bの方へ引っ張られようとする。この先端部4cの引っ張り力で、シートベルト押圧部材12aおよび力伝達部材17を介してロック部材16が図5(B)に示す矢印B方向に付勢されて同方向に移動しようとする。このとき、各ロック用ボール16bが前述の楔効果で第1のロック本体16aをB方向にロックするため、第1のロック本体16aはB方向に移動不能となる。これにより、シートベルト押圧部材12aおよび力伝達部材17もB方向に移動不能となり、シートベルト4は乗員Mの慣性により引っ張られようとしても伸び出すことがなく、乗員Mはシートベルト4による
効果的に拘束される。
この第1例のプリテンショナー8およびシートベルト装置1によれば、円弧状の力伝達部材17がピストン15により押圧されることでパイプ13の湾曲部13b内を移動してシートベルト押圧部材12aを押圧すると、シートベルト押圧部材12aがシートベルト4の先端部4cを押圧してシートベルト4を円弧状に引っ張る。このとき、円弧状の力伝達部材17がパイプ13の湾曲部13b内を移動するが、パイプ13が円弧状に湾曲していることから、力伝達部材17の移動量つまりピストン15の移動量を増大させることが可能となる。これにより、シートベルト4の引っ張り量も増大するので、緊急時に必要な張力をシートベルト4に迅速にかつ効果的に与えることができる。また、シートベルト押圧部材12aがシートベルト4を円弧状に引っ張ることで、ピストン15の移動量が増大してもプリテンショナー8が大型になるのを抑制できる。すなわち、プリテンショナー8を小型コンパクトに形成することが可能となる。したがって、プリテンショナー8の設置自由度を効果的に高くすることができる。
また、シートベルト4の先端部4cがフレーム9のシートベルト進入口9dに進入する前に先端部4cの面がプリテンショナー8の設置状態で車両左右方向から車両前後方向に転回された後、シートベルト押圧部材12aがシートベルト進入口9dから内部空間内に進入したシートベルト4の先端部4cを押圧する。したがって、プリテンショナー8をその厚み方向が車両左右方向となるように設置可能ととなる。これにより、プリテンショナー8車両シート2の側面に設置することができるとともに、プリテンショナー8が車両左右方向に突出するのを抑制できる。
更に、シートベルト押圧部材12aが押圧するシートベルト4の先端部4cの一部がシートベルト4の長手方向に沿って折り畳まれることで、シートベルト押圧部材12aにより押圧される先端部4cの幅W1をシートベルト4の幅W0より小さい幅に設定することができる。これにより、プリテンショナー8の厚みを更に一層薄くでき、プリテンショナー8を更に一層小型コンパクトに形成することが可能となる。したがって、プリテンショナー8を車両シート2の側面に設置しても、プリテンショナー8が車両左右方向に突出するのを更に効果的に抑制でき、車両シート2に対して乗員Mが着座あるいは離座する際にプリテンショナー8が邪魔になるおそれを低減できる。このように、車室内のデッドスペースを効率よく利用することが可能となり、プリテンショナー8の設置自由度を更に一層効果的に高くできる。
更に、シートベルトガイドローラ18によりシートベルト4の先端部4cの保形されていない部分をガイドすることで、シートベルト押圧部材12aがシートベルト4の先端部を押圧するとき、この先端部4cの保形されていない部分を先端部4cの保形された折り畳み部分と同じ折り畳みで折り畳むことが可能となる。これにより、シートベルトガイドローラ18のみの簡単な構成で、シートベルト押圧部材12aにより押圧されるシートベルト4の先端部4cの幅W1を容易に小さくすることができる。
更に、ガイド部材12bによりシートベルト押圧部材12aがパイプ13の湾曲部13bの中心と同心またはほぼ同心の円軌道に沿って移動するようにガイドされることで、力伝達部材17もパイプ13の湾曲部13b内をこの円軌道に沿ってガイドすることが可能となる。これにより、シートベルト押圧部材12aと先端部4cとの間のフリクションおよび力伝達部材17とパイプ13の内周面13cとの間のフリクションを抑制できる。したがって、力伝達部材17を比較的長く形成しても、力伝達部材17およびシートベルト押圧部材12aをよりスムーズに移動させることが可能となる。したがって、圧力ガスのエネルギを有効に利用でき、シートベルト4を効率よく引っ張って迅速に緊張させることができる。その結果、シートベルト4による乗員の拘束性を効果的に向上することができ
る。
図6(C)は本発明のプリテンショナーの実施の形態の第2例を示す、図6(A)と同様の図であり、図6(D)は図6(C)におけるVID−VID線に沿う断面図、図6(E)は本発明のプリテンショナーの実施の形態の第3例を示す、図6(D)と同様の断面図である。
図6(C)および(D)に示すように、第2例のプリテンショナー8では、シートベルト4の先端部4cの折り畳み部が渦巻き状に2つ折りに折り畳まれるとともに縫合されて保形されている。その場合、保形部分の領域は、シートベルト押圧部材12aの押圧によりシートベルト4が予め設定された最大引っ張り量に引っ張られたときに、少なくとも保形部分がシートベルトガイドローラ18に当接する領域に設定されている。この第2例のプリテンショナー8では、先端部4cの折り畳み部の幅W2はシートベルト4の幅W0の略3分の1の幅となり、前述の第1例の幅W1より小さい。したがって、第2例のプリテン
ショナー8はその厚みが前述の第1例のプリテンショナー8の厚みより小さいので、更に一層コンパクトに形成可能となる。この第2例のプリテンショナー8の他の構成および他の作用効果は、前述の第1例と同じである。更に、図6(E)に示すように、第3例のプリテンショナー8では、シートベルト4の先端部4cの折り畳み部が蛇行状に2つ折りに折り畳まれるとともに縫合されて保形されている。この第3例のプリテンショナー8の他の構成および作用効果は、前述の図6(C)および(D)に示す第2例と同じである。
図7(A)は本発明のプリテンショナーの実施の形態の第4例を示す分解斜視図、図7(B)は図7(A)におけるVIIB部の拡大図、図8(A)は第4例のプリテンショナーの取付側から見た斜視図、図8(B)は第4例のプリテンショナーの取付側と反対側から見た斜視図、図9(A)は第4例のプリテンショナーの正面図、図9(B)は第4例のプリテンショナーの左側面図である。なお、前述の第1例のプリテンショナーの構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、それらの詳細な説明は省略する。
図7(A),(B)、図8(A),(B)、および図9(A),(B)に示すように、第
4例のプリテンショナー8は、前述の各例と同様に略平坦な円筒容器状のフレーム9を備えている。その場合、この第4例のフレーム9は、シートベルト4の幅方向と同方向に見て概略L字状に形成された第3のフレーム部材9eと、同様に同方向に見て略扇状に形成された第4のフレーム部材9fとを有する。
第3のフレーム部材9eは左右の側壁9g,9hとこれらを接続する周壁9iとにより
横断面略U字状に形成されている。左右の側壁9g,9hには、支持軸10およびシート
ベルト被連結部材11が挿通される第1の挿通孔9j、取付ボルト21が挿通される第2の挿通孔9k、結合ボルト22が挿通される第3の挿通孔9mが形成されている(なお、図7(A)には、第1の挿通孔9j、第2の挿通孔9k、および第3の挿通孔mは左側壁9gのみに図示されていないが、右側壁9hにも左側壁9gの各孔に対向して設けられている。)。周壁9iの内周面の一部は、パイプ13が固定支持される円弧状のパイプ支持部とされている。
第4のフレーム部材9fは左右の側壁9n,9oとこれらを接続する周壁9pとにより
横断面略U字状に形成されている。左右の側壁9n,9oの扇の要の領域には、支持軸1
0およびシートベルト被連結部材11が挿通される第4の挿通孔9q,9r、軸状のシー
トベルトガイド部材23が挿通される第5の挿通孔9s、結合ボルト22が挿通される第6の挿通孔9t、シートベルトガイドローラ18aを回動可能に支持するローラ支持軸18bが挿通される第7の挿通孔9uが形成されている(なお、図7(A)には、第5の挿通孔9sおよび第6の挿通孔tは左側壁9nのみに図示されていないが、右側壁9oにも
左側壁9nの各孔に対向して設けられている。)。周壁9pの内周側の一部は、第1例と同様に円弧状の外周側シートベルトガイド部20とされている。
更に、第3のフレーム部材9eの左右の側壁9g,9hにおけるシートベルト進入口9
d近傍の各端は第1の挟圧支持部9vとされているとともに、第4のフレーム部材9fの左右の側壁9n,9oにおけるシートベルト進入口9d近傍の各端は第2の挟圧支持部9
wとされている。そして、第3のフレーム部材9eと第4のフレーム部材9fとが結合された状態は、第1および第2の挟圧支持部9v,9wが互いに対向するようになっている
。第3のフレーム部材9eの左右の側壁9g,9hの間隔は、第1の挟圧支持部9vの領
域以外の領域での間隔がこの第1の挟圧支持部9vの領域での間隔より所定量大きく設定されている。また、第4のフレーム部材9fの左右の側壁9n,9oの間隔は、第4のフ
レーム部材9fの左右の側壁9n,9oのほぼ全域で第3のフレーム部材9eの左右の側
壁9g,9hにおける第1の挟圧支持部9vの領域での間隔と同じかまたはほぼ同じに設
定されている。そして、第3のフレーム部材9eと第4のフレーム部材9fとが結合されるときは、第4のフレーム部材9fの左右の側壁9n,9oにおける扇の要の領域を含む
所定領域が第3のフレーム部材9eの左右の側壁9g,9hにおける第1の挟圧支持部9
vの領域以外の領域の間に嵌入されるようになっている。
パイプ13は、第3のフレーム部材9eの左右の側壁9g,9hと周壁9iとに支持さ
れる。このパイプ13の湾曲部13b内には、シートベルト緊張部材12の円弧状のシートベルト押圧部材12aがパイプ13の湾曲部13bに沿って移動可能に配設される。その場合、前述の第1例ではシートベルト押圧部材12aと円弧状の力伝達部材17とが互いに別の2部材で構成されているが、この第4例ではシートベルト押圧部材12aと力伝達部材17とが単一部材で一体に構成されている。換言すると、第4例では力伝達部材17が省略されて円弧状の1つのシートベルト押圧部材12aのみが配設される。したがって、第4例のシートベルト押圧部材12aはその一端をピストン15の押圧力によって直接押圧されるようになっている。また、第4例のプリテンショナー8では、シートベルト押圧部材12aをガイドする第1例のガイド部材12bが設けられていない。
シートベルト押圧部材12aのピストン15側の端部が横断面円形状に形成されるとともにシートベルト押圧部材12aのピストン15側と反対側の端部の近傍部分が横断面矩形状に形成されていて、シートベルト押圧部材12aの横断面形状が横断面円形状から横断面矩形状へ連続的に変化するようにされている。また、シートベルト押圧部材12aのピストン15側と反対側の端部は部分円柱状に形成されてシートベルト4を押圧可能なシートベルト押圧部12fとされている。その場合、シートベルト押圧部12fのシートベルト幅方向の長さはシートベルト4の幅とほぼ等しく設定されているとともに、シートベルト押圧部材12aのピストン15側と反対側の横断面矩形状の端部の厚さより大きく設定されていて、シートベルト押圧部12fとシートベルト押圧部材12aの横断面矩形状の端部とがT字状に形成されている。また、シートベルト押圧部12fの部分円柱状の円弧面がシートベルト4の先端部4cに当接可能となっている。
図7(A)、図10(A),(B)、および図11(A),(B)に示すように、第3のフレーム部材9eにおける第1の挟圧支持部9vの近傍部(つまり、第3のフレーム部材9eにおけるシートベルト進入口9dの位置)には、ロック部材16が設けられている。したがって、第4例のプリテンショナー8では、ロック部材16は第1例のようにシートベルト押圧部材12aとピストン15との間には設けられない。第4例のロック部材16は、筒状でかつ円弧状に湾曲された第2のロック本体16eと、ロック用ころ16fと、ロック用スプリング16gと、スプリング支持リテーナ部16hとを有している。
第2のロック本体16eは内周面に傾斜面16iを有する突条部16jを有している。
この第2のロック本体16eはパイプ13の湾曲部13bの先端部(直線状部13a側と反対側の端部)に外嵌されかつ第3のフレーム部材9eの左右の側壁9g,9hにおける
第1の挟圧支持部9vの近傍部に内嵌されて組み付けられる。その場合、第2のロック本体16eの突条部16jは第3のフレーム部材9eの周壁9iに形成された凹状切欠部9xに嵌合される。
ロック用ころ16fは、パイプ13が固定支持された第3のフレーム部材9eと第2のロック本体16eとが前述のように組み付けられた状態で、第2のロック本体16eの突条部16jの内側と円弧状のシートベルト押圧部材12aとの間でかつパイプ13に突条部16jの内側に対向して形成された切欠溝状のガイド13dに配置されて転動可能に配設される。
スプリング支持リテーナ部16hは、第3および第4のフレーム部材9e,9fの間に
配設されるブラケット24に設けられる。そして、ロック用スプリング16gがロック用ころ16fとスプリング支持リテーナ部16hとの間に縮設され、ロック用ころ16fはこのロック用スプリング16gの付勢力により傾斜面16iの方へ常時軽く付勢される。
このように構成された第4例のロック部材16では、図11(A)に示すようにピストン15の押圧力により押圧されてシートベルト押圧部材12aがシートベルト4の先端部4cを押圧する矢印A方向(図11(A)において反時計回り)に移動しようとするときは、ロック用ころ16fが、シートベルト押圧部材12aの移動力により転動して突条部16jの傾斜面16iから遠ざかる方向にロック用スプリング16gの付勢力に抗して移動する。これにより、ロック用ころ16fがシートベルト押圧部材12aをほとんど押圧しなく、ロック部材16はロック作用を行わない。したがって、シートベルト押圧部材12aはロック部材16のロック用ころ16fからの抵抗を受けることなく、パイプ13内をスムーズに移動可能となる。
また、図11(B)に示すようにシートベルト押圧部材12aが矢印B方向(ピストン15の方向)に移動しようとするときは、ロック用ころ16fが突条部16jの傾斜面16iの方へ移動し、ロック用ころ16fは傾斜面16iと円弧状のシートベルト押圧部材12aの外周側面との間に挟圧される。このとき、傾斜面16iとシートベルト押圧部材12aの外周側面との楔効果によりロック用ころ16fの挟圧力が大きくなり、ロック部材16がシートベルト押圧部材12aのロック作用を行う。これにより、シートベルト押圧部材12aは矢印B方向にロックされてパイプ13内を同方向に移動不能となる。その場合、ロック用ころ16fがロック用スプリング16gの付勢力により付勢されていて効果的に移動するので、シートベルト押圧部材12aはロック部材16により安定してロックされるようになる。
図7(A)および(B)に示すように、スプリング支持リテーナ部16hが設けられるブラケット24には、更にストッパ25と係止爪26が設けられている。ストッパ25は円弧状に湾曲して形成されているとともに、湾曲部の円弧方向のほぼ中央位置にシートベルト4の幅方向と同方向に形成された溝25aを有している。また、係止爪26は第3のフレーム部材9eに設けられた被係止部9yに係止可能であり、図10(A)および(B)に示すように係止爪26がこの被係止部9yに係止することで、ブラケット24は第3のフレーム部材9eに支持される。このブラケット24は樹脂により、スプリング支持リテーナ部16h、ストッパ25、および係止爪26が一体にされて成形される。
そして、プリテンショナー8が通常時の図10(A)に示す非作動状態であるときは、シートベルト押圧部材12aのシートベルト押圧部12fがストッパ25の湾曲部に当接することで、シートベルト押圧部材12aはシートベルト4の先端部4cを押圧する方向
の移動が阻止されて、図10(A)に示す非作動位置に保持される。また、プリテンショナー8が緊急時の図10(B)に示す作動状態では、シートベルト押圧部材12aはピストン15の押圧力で押圧されることでストッパ25を破断しかつ拡開させて移動するようになる。このシートベルト押圧部材12aの移動で、シートベルト押圧部材12aのシートベルト押圧部12fがシートベルト4の先端部4cに当接する。その後、シートベルト4の先端部4cがシートベルト押圧部12fにより押圧されてフレーム9内に引き込まれ、シートベルト4が緊張される。その場合、ストッパ25は溝25aにより容易に破断するので、シートベルト押圧部材12aは迅速に移動してシートベルト4を緊張させる。
このように構成された第4例のプリテンショナー8の組み立てについて説明する。まずガスジェネレータ14、ピストン15を付勢する付勢部材(不図示)、ピストン15、およびシートベルト押圧部材12aがそれぞれパイプ13内に収容されるとともに、第2のロック本体16eがパイプ13に嵌合された後、このパイプ13が第3のフレーム部材9eの周壁9iに固定支持される。次に、第2のロック本体16e内にロック用ころ16fおよびロック用スプリング16gが収容され、その後、ブラケット24の係止爪26が被係止部9yに係止されてブラケット24が第3のフレーム部材9eに支持される。
一方、シートベルトガイドローラ18aが第4のフレーム部材9fにローラ支持軸18bにより回転可能に支持される。その場合、シートベルトガイドローラ18aは第4のフレーム部材9fの左右の側壁9n,9oの間に位置された状態でローラ支持軸18bが第
7の挿通孔9uおよびシートベルトガイドローラ18aに挿通されて第4のフレーム部材9fに取り付けられる。
次に、前述のように第4のフレーム部材9fの左右の側壁9n,9oにおける扇の要の
領域を含む所定領域が第3のフレーム部材9eの左右の側壁9g,9hの間に嵌入される
とともに、第3のフレーム部材9eの第1の挿通孔9jと第4のフレーム部材9fの第4の挿通孔9q,9rが整合される。次いで、シートベルト4の先端部4aが連結された円
筒状のシートベルト被連結部材11が第4のフレーム部材9fの左右の側壁9n,9oに
配設されるとともに、第1の挿通孔9jおよび第4の挿通孔9q,9rに整合され、その
後、支持軸10が第1の挿通孔9j、第4の挿通孔9q,9r、およびシートベルト被連
結部材11に挿通されてフレーム9に組み付けられる。このとき、図8(A)および図9(B)に示すように支持軸10はフレーム9から外方へ突出する。なお、支持軸10の突出した部分には雄ねじが形成されている。
次いで、第4のフレーム部材9fが第3のフレーム部材9eに対してシートベルト被連結部材11(つまり、支持軸10)を中心として相対回動されて、第3の挿通孔9mと第6の挿通孔9tが整合された後、結合ボルト22がこれらの第3および第6の挿通孔9m,9tに挿通されることで、第3のフレーム部材9eと第4のフレーム部材9fとが結合
されてフレーム9が形成される。このとき、ブラケット24および第2のロック本体16eのフランジ部16kが第3のフレーム部材9eの第1の挟圧支持部9vと第4のフレーム部材9fの第2の挟圧支持部9wとの間に挟持される。なお、図10(A),(B)に
示すように、ブラケット24は部分的に第3および第4のフレーム部材9e,9fの間に
挟持される。
次に、取付ボルト21が第3のフレーム部材9eの第2の挿通孔9kに挿通されて組み付けられる。このとき、図8(A)および図9(B)に示すように取付ボルト21はフレーム9から外方へ突出する。また、シートベルトガイド部材23が第4のフレーム部材9fの第5の挿通孔9sに挿通され組み付けられる。こうして、第4例のプリテンショナー8が組み立てられる。そして、この第4例のプリテンショナー8は、支持軸10の雄ねじおよび取付ボルト21により車両シート2の側面に2個所で固定されることで車両シート
2に組み付けられる。これらの支持軸10および取付ボルト21による2個所の固定で、フレーム9に回転力が加えられたとき、フレーム9は回転することを阻止される。すなわち、支持軸10および取付ボルト21により、プリテンショナー8の回転を防止するプリテンショナー回転防止機構が構成される。
ところで、図10(A)に示すように第4例のプリテンショナー8では、第1例のプリテンショナー8と同様にシートベルト4の先端部4cがシートベルト被連結部材11に巻回されるとともに、この巻回部4c1より先端側の先端部4c2が巻回部4c1より手前側
の先端部4cに重ね合わされる。そして、先端部4cの重ね合わせ部分4c3が縫合や接
着剤等の適宜の接合手段で接合される。その場合、先端部4cの重ね合わせ部分4c3
接合強度(つまり、シートベルト4の先端部4cのシートベルト被連結部材11への連結強度)は、先端部4cの重ね合わせ部分4c3の長さL(mm)が長いほど大きくなる。
そこで、第4例のプリテンショナー8では、第1の挿通孔9jの中心C2(つまり、支
持軸10およびシートベルト連結部材11のほぼ中心)がパイプ13の湾曲部13bの円弧の中心C1(つまり、パイプ13の湾曲部13bの円弧のほぼ中心)から中心C1に関してシートベルト進入口9dと反対側にパイプ13を越えない範囲で所定量偏心されている。これにより、先端部4cの重ね合わせ部分4c3は、先端部4c2が他の部材(図10(A)に示す第4例では、スプリング支持リテーナ部16h)と干渉することなく、その長さL(mm)をより効果的に長くすることが可能となる。したがって、先端部4cの重ね合わせ部分の接合強度が効果的に大きくなっている。また、中心C2がパイプ13を越え
ない範囲で偏心されて設けられることで、中心C2がこのように偏心されてもプリテンシ
ョナー8は第1例のプリテンショナー8と同様に小型コンパクトに形成される。
次に、第4例のプリテンショナー8の作動について説明する。
前述のようにプリテンショナー8は、その通常時は図10(A)に示す非作動状態にある。プリテンショナー8のこの非作動状態では、シートベルト4は、シートベルト被連結部材11に連結されるために必要な部分がフレーム9内に進入しているだけであり、実質的にフレーム9内に引き込まれていない。また、シートベルト4の先端部4c2は、その
先端がロック部材16のフランジ部16kに当接して図10(A)において時計回りの回動が阻止されている。更に、第1例と同様に、ピストン15が図10(A)において右方(つまり、ガスジェネレータ14から遠ざかる方向)へ軽く付勢されていて、円弧状のシートベルト押圧部材12aを反時計回りに付勢している。したがって、前述のようにシートベルト押圧部材12aはそのシートベルト押圧部12fがストッパ25に当接しシートベルト4の先端部4cを押圧する方向の移動が阻止されている。このとき、ストッパ25は破断されない。これにより、シートベルト押圧部材12aおよびピストン15は非作動位置に保持されている。更に、シートベルト4の先端部4cはシートベルトガイド部材23およびストッパ25に当接して若干屈曲されている。
緊急時には、第1例と同様にガスジェネレータ14が発生するガス圧でピストン15が作動する。したがって、図10(B)に示すようにピストン15がシートベルト押圧部材12aを直接強く押圧するので、シートベルト押圧部材12aのシートベルト押圧部12fがストッパ25を破断して拡開する。これにより、ピストン15およびシートベルト押圧部材12aがともにパイプ13の湾曲部13bにガイドされて湾曲部13bの円軌道に沿って反時計回り(図11において矢印A方向)に回動(移動)する。このとき、前述のようにロック部材16がシートベルト押圧部材12aをロックしなく、シートベルト押圧部材12aはスムーズに回動する。そして、シートベルト押圧部材12aは、そのシートベルト押圧部12fがシートベルト4の先端部4cに直接当接して先端部4cを押圧しながら回動する。このため、シートベルト4の先端部4cは、シートベルトガイドローラ18aとシートベルトガイド部材23と外周側シートベルトガイド部20とにガイドされて
湾曲されながらフレーム9内に引き込まれる。こうして、プリテンショナー8はシートベルト4に張力を付与してシートベルト4を緊張させて、シートベルト4による乗員拘束力を高める。また、ガス圧でフレーム9が図10(B)において時計回りの力を加えられるが、前述のプリテンショナー回転防止機構によりプリテンショナー8は回動しない。
プリテンショナー8の作動終了後に、乗員の慣性でシートベルト4の先端部4cがフレーム9から引き出されようとする。このため、先端部4cがシートベルト押圧部材12aを図11(B)に示す矢印B方向に回動しようとするが、前述のようにロック部材16がシートベルト押圧部材12aをロックするので、シートベルト押圧部材12aは矢印B方向に回動しない。これにより、先端部4cのフレーム9からの引き出しが阻止される。したがって、シートベルト4による乗員拘束力が高められた状態に保持される。このとき、シートベルト押圧部材12aの矢印B方向の回動がロックされることで、フレーム9が図10(B)において時計回りの力を加えられるが、前述と同様にプリテンショナー回転防止機構によりプリテンショナー8は回動しない。したがって、シートベルト4による乗員拘束力が高められた状態に保持される。
この第4例のプリテンショナー8の他の構成および他の作動は、第1ないし第3例のプリテンショナー8のそれらと同じである。
この第4例のプリテンショナー8によれば、第1例のプリテンショナー8の力伝達部材17が省略されて、円弧状の1つのシートベルト押圧部材12aのみが配設されるとともに、このシートベルト押圧部材12aが緊急時にピストン15に直接押圧されてシートベルト4の先端部4cを押圧するようになる。また、第4例のプリテンショナー8では、第1例のガイド部材12bは設けられない。したがって、第1例に比して部品点数が削減されてプリテンショナー8の構成を簡略化することができるとともに、ピストン15の押圧力をより効果的にシートベルト押圧部材12aに伝達することが可能となる。
また、支持軸10および取付ボルト21からなるプリテンショナー回転防止機構が設けられる。これにより、プリテンショナー8に回転力が加えられてもプリテンショナー8の回転を防止することができる。したがって、プリテンショナー8の作動時でのガス圧によるプリテンショナー8の回転およびプリテンショナー8の作動終了後の乗員の慣性力によるプリテンショナー8の回転をともに防止でき、プリテンショナー8による乗員の拘束作用をより効果的に発揮させることが可能となる、なお、プリテンショナー回転防止機構は支持軸10と取付ボルト21とに限定されることはなく、例えば第1例において、プリテンショナー8と車体との間に設けられて互い係合する凹凸部や段差部等の他の適宜の回転防止機構で構成することもできる。
更に、シートベルト被連結部材11に巻回されるシートベルト4の巻回部4c3の中心
2がパイプ13の湾曲部13bの円弧の中心C1からこの中心C1に関してシートベルト
進入口9dと反対側に所定量偏心されている。これにより、シートベルト4の先端部4cの重ね合わせ部分4c3の長さL(mm)をより効果的に長くすることが可能となる。し
たがって、先端部4cの重ね合わせ部分の接合強度を大きくすることができる。
更に、ロック部材16がフレーム9におけるシートベルト進入口9dの位置に設けられている。これにより、第1例に比べてロック部材16をより簡単に組み付けることができるようになる。
更に、シートベルト押圧部材12aにより押圧されてフレーム9内に引き込まれたシートベルト4のシートベルトガイド部材が軸状のシートベルトガイド部材23で構成されている。これにより、シートベルト4をガイドするシートベルトガイド構造を簡略化することができる。
この第4例のプリテンショナー8の他の作用効果は、第1ないし第3例のプリテンショナー8のそれと同じである。
なお、本発明のプリテンショナーおよびシートベルト装置は、本発明の前述の実施の形態の各例に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で種々設計変更可能である。
本発明のプリテンショナーおよびシートベルト装置は、車両衝突等の緊急時の初期に、圧力ガスによりシートベルトを引っ張ることでシートベルトによる乗員の拘束力を高めるプリテンショナーおよび車両のシートベルト装置に好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、2…車両シート、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、4a…ショルダーベルト、4b…ラップベルト、4c…先端部、4c1…巻回部、4
2…先端部、4c3…重ね合わせ部分、4d…縫合部、5…ガイドアンカー、6…タング、7…バックル、8…プリテンショナー、9…フレーム、9a…第1のフレーム部材、9b…第2のフレーム部材、9d…シートベルト進入口、9e…第3のフレーム部材、9f…第4のフレーム部材、9i…周壁、9p…周壁、9y…被係止部、10…支持軸、11…シートベルト被連結部材、12…シートベルト緊張部材、12a…シートベルト押圧部材、12b…ガイド部材、12c…第1アーム部、12d…第2アーム部、12e…連結部、12f…シートベルト押圧部、13…パイプ、13a…直線状部、13b…湾曲部、13c…内周面、14…ガスジェネレータ、15…ピストン、16…ロック部材、16a…第1のロック本体、16b…ロック用ボール、16c…凹部、16d…傾斜面、16f…ロック用ころ、16i…傾斜面、16j…突条部、17…力伝達部材、17a…突部、18,18a…シートベルトガイドローラ、19…内周側シートベルトガイド部、20…
外周側シートベルトガイド部、21…取付ボルト、22…結合ボルト、23…シートベルトガイド部材、24…ブラケット、25…ストッパ、25a…溝、26…係止爪、C2
第1の挿通孔9jの中心、C1…パイプ13の湾曲部13bの円弧の中心、L…重ね合わ
せ部分4c3の長さ、M…乗員

Claims (19)

  1. 少なくとも円弧状の湾曲部を有するパイプと、
    前記パイプの湾曲部と同心円またはほぼ同心円の円軌道に沿って移動可能に設けられるとともにラップベルトより先端側のシートベルトの先端部を押圧することで前記シートベルトを緊張するシートベルト押圧部材と、
    緊急時にガスを発生するガスジェネレータと、
    前記パイプ内に移動可能に設けられるとともに前記ガスのガス圧で作動してシートベルト押圧部材を押圧する押圧力を発生するピストンとを少なくとも備えることを特徴とするプリテンショナー。
  2. 前記シートベルト押圧部材は、少なくとも一部が円弧状に形成されているとともに前記円弧状の部分の少なくとも一部が前記パイプの湾曲部内に移動可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載のプリテンショナー。
  3. 通常時に前記シートベルト押圧部材を非作動状態に保持するとともに、緊急時に前記シートベルト押圧部材を作動可能にするシートベルト押圧部材ストッパを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のプリテンショナー。
  4. 前記パイプおよび前記シートベルト押圧部材が配設されるとともに前記シートベルトが内部に進入するためのシートベルト進入口を有する容器状のフレームを備え、
    前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部を押圧して前記シートベルト進入口を通して前記フレームの内部空間内に引き込むことで前記シートベルトを緊張させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  5. 前記フレームの内部空間内に前記シートベルトが連結されるシートベルト被連結部材を備え、
    前記シートベルト被連結部材は、前記パイプの湾曲部の円弧の中心から偏心した位置に設けられることを特徴とする請求項4に記載のプリテンショナー。
  6. 作動終了時に少なくとも前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部に対する押圧方向と逆方向に移動するのをロックするロック部材を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  7. 作動終了時に少なくとも前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部に対する押圧方向と逆方向に移動するのをロックするロック部材を備え、
    前記ロック部材が前記フレームの前記シートベルト進入口の位置に設けられることを特徴とする請求項4または5に記載のプリテンショナー。
  8. プリテンショナーが回転するのを防止するプリテンショナー回転防止機構を備えることを特徴とする請求項4、5および7のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  9. 少なくとも一部が前記パイプの湾曲部内に移動可能に設けられるとともに前記シートベルト押圧部材を押圧可能な円弧状の力伝達部材を備え、
    前記ピストンの押圧力により前記力伝達部材を介して前記シートベルト押圧部材が押圧されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  10. 前記シートベルト押圧部材は前記シートベルト進入口から前記内部空間内に進入した前記シートベルトの先端部を押圧するとともに、前記シートベルトの先端部は前記シートベルト進入口に進入する前に前記先端部の面がプリテンショナーの設置状態で車両左右方向
    から車両前後方向に転回されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  11. 前記シートベルト押圧部材が押圧するシートベルトの先端部の一部は、前記シートベルトの長手方向に沿って折り畳まれていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  12. 前記シートベルトの先端部の折り畳み部分は、渦巻き状に2つ折りに折り畳まれていることを特徴とする請求項11に記載のプリテンショナー。
  13. 前記シートベルトの先端部の折り畳み部分は、蛇行状に2つ折りに折り畳まれていることを特徴とする請求項11に記載のプリテンショナー。
  14. 前記シートベルトの先端部の折り畳み部分は、前記先端部の長手方向両側縁部が前記先端部の幅方向中心に向かって前記先端部の長手方向に沿って折り畳まれていることを特徴とする請求項11に記載のプリテンショナー。
  15. 前記シートベルトの先端部の折り畳み部分は、縫合されて保形されていることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  16. 前記シートベルト押圧部材が前記シートベルトの先端部を押圧するとき、前記先端部の保形されていない部分が前記先端部の折り畳み部分と同じ折り畳みで折り畳まれるように前記先端部の保形されていない部分をガイドするシートベルトガイド部材を備えることを特徴とする請求項11ないし15のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  17. 前記シートベルト押圧部材が前記円軌道に沿って移動するように前記シートベルト押圧部材をガイドするガイド部材を備えることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1に記載のプリテンショナー。
  18. 前記ガイド部材は、回動することで前記シートベルト押圧部材を前記円軌道に沿って移動するようにガイドするアーム部を有することを特徴とする請求項17に記載のプリテンショナー。
  19. 乗員を拘束するシートベルトと、
    前記シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、
    前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、
    前記タングが係脱可能に係止されるバックルと、
    緊急時に前記シートベルトを引っ張るプリテンショナーとを少なくとも有し、
    前記プリテンショナーは請求項1ないし18のいずれか1に記載のプリテンショナーであることを特徴とするシートベルト装置。
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