JP6986704B2 - 筐体、電子機器および筐体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体の構造に関し、特に板状部材から折り曲げにより形成される筐体、その筐体を備える電子機器およびその筐体の製造方法に関する。
電子部品を取り付けるネジ穴などを設けた合成樹脂平板から折り曲げ加工により形成される電子機器用筐体が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、金属板と高分子材料とが積層された板部材から形成される電子機器用筐体が知られている(例えば、特許文献2参照)。また、キャビティに溶融樹脂を充填し取付部品をインサートしてインサート成形する方法が知られている(例えば、特許文献3、4、5参照)。
特開昭55−123197号公報 特開平8−274483号公報 特開2004−40945号公報 特開2010−131781号公報 特開2012−125931号公報
電子機器の筐体には、衝撃や圧力から収納する電子部品を保護する強度を確保しつつ、軽量化を実現できる構造が要求される。先行技術に係る筐体には、これらの点で改善の余地があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、強度を確保しつつ軽量化が可能な筐体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の筐体は、樹脂成形部を備える板金が折り曲げられて形成される。樹脂成形部は、板金の外周縁に沿って形成されている周縁部と、板金が折り曲げられる折り曲げ領域を含む領域に形成されている折り曲げ部とを備える。折り曲げ部には、折り曲げ領域に沿って溝が形成されている。
本発明によれば、強度を確保しつつ軽量化が可能な筐体を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る電子機器の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る筐体を展開した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る筐体を展開した平面図である。 図4(a)−(b)は、板金の折り曲げ前後の状態を示す図である。 図2のB部分の拡大図である。 図3のC−C断面図である。 図6の切り曲げ片の周辺を示す斜視図である。 図2の筐体に基板を搭載した様子を示す斜視図である。 図8の筐体を折り曲げた状態を示す斜視図である。 図9の筐体を折り曲げた状態を示す斜視図である。 図11(a)−(b)は、変形例に係る筐体を展開した状態の部分拡大図である。 図12(a)−(b)は、変形例に係る筐体を組み立てた状態の部分拡大図である。 図13(a)−(b)は、本発明の第2実施形態に係る筐体に備えられた基板固定部を示す斜視図である。 図13の基板固定部を示す平面図である。 図14のD−D断面図である。 図16(a)−(c)は、図13の基板固定部が製造される過程を説明する説明図である。 図17(a)−(e)は、図13の基板固定部を製造する工程の一例を説明する説明図である。 図18(a)−(b)は、本発明の第3実施形態に係る筐体に備えられた付勢接触部を示す斜視図である。 図18の付勢接触部を示す平面図である。 図19のE−E断面図である。 図21(a)−(c)は、図18の付勢接触部が製造される過程を説明する説明図である。 図22(a)−(b)は、第2実施形態の変形例の基板固定部を示す斜視図である。 図22の基板固定部を示す平面図である。 図23のF−F断面図である。 図25(a)−(c)は、図22の基板固定部が製造される過程を説明する説明図である。
以下の説明では、各実施形態において同一または同等の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
本発明の各実施形態を具体的に説明する前に、概要を説明する。各実施形態は、電子部品を収納する筐体とそれを備える電子機器に関する。電子機器の一例は車載器である。電子機器の筐体には、衝撃や圧力から収納する部品を保護する強度を確保しつつ、軽量化することが要求される。特に車載器の筐体には、車両の燃費やCO2排出などの規制強化に対応するために軽量化が必要とされる。また、筐体には、電子部品のノイズ対策や、製造コストの低減が要求される。本発明の各実施形態では、これらの点を改善した筐体の構造を説明する。
なお、以下の説明において、「平行」、「垂直」は、完全な平行、垂直だけではなく、誤差の範囲で平行、垂直からずれている場合も含むものとする。また、「略」は、おおよその範囲で同一であるという意味である。
[第1実施形態]
図1から図6を使用しながら、第1実施形態に係る筐体10の構造を説明する。筐体10は電子機器100に備えられる。筐体10の構造を説明する。各図に示すように、x軸、y軸、z軸からなる直交座標系が規定される。x軸、y軸は、筐体10の底面内において互いに直交する。z軸は、x軸およびy軸に垂直な方向に延びる。また、x軸、y軸、z軸のそれぞれの正の方向は、各図における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。x軸の正方向側を「右側」、x軸の負方向側を「左側」ということもある。また、y軸の正方向側を「前側」あるいは「正面側」、y軸の負方向側を「後側」あるいは「背面側」、z軸の正方向側を「上側」あるいは「天面側」、z軸の負方向側を「下側」あるいは「底面側」ということもある。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器100の斜視図である。電子機器100は、電子機器を収納する筐体10を備える。筐体10は、樹脂成形部40を備える板金20が折り曲げられて形成される。各図において、左斜線と右斜線とが交差する網掛け部分は、樹脂成形部40を示している。
図2は本発明の第1実施形態に係る筐体10を展開した斜視図であり、図3はその平面図である。板金20は、アルミニウム合金または鉄合金などで形成した単一の平板部材であり、底面部22、左側面部24、右側面部26、正面部28、天面部30を備える。板金20は、各部の境界である折り曲げ領域21に沿って折り曲げられる。底面部22および天面部30には、後述する基板接触部32が設けられている。
樹脂成形部40は、ポリプロピレンまたはナイロン、PBTなどからなり、アウトサート成形などの従来公知の技術により板金20の両面に形成される。樹脂成形部40は、周縁部42、折り曲げ部44、基板固定部50を備える。
周縁部42は、板金20の外周縁に沿って形成されている。周縁部42には、板金20が折り曲げられた状態で接する2つの辺のそれぞれに、筐体ネジ孔部46または筐体ネジ受け部48が形成されている。板金20は、折り曲げ領域21で折り曲げられた状態で、筐体ネジ孔部46を通って筐体ネジ受け部48に固定されるネジにより固定される。
折り曲げ部44は、折り曲げ領域21を含む領域に形成されている。図4(a)は、図3のA−A断面の部分拡大図である。折り曲げ部44は、板金20の両面に形成されており、折り曲げ領域21に沿って溝54が設けられている。溝54は、板金20から離れるほど幅が大きいV字状に形成されている。また、折り曲げ領域21で板金20が露出するように形成されている。
図4(b)は、板金20を折り曲げた状態を示す図である。底面部22に対して正面部28が垂直になるまで、折り曲げ領域21で板金20が折り曲げられる。樹脂成形部40を形成して板金20を補強することで、板金20を薄くして手で折り曲げ可能な厚さとすることができる。また、折り曲げ部44に形成した溝54により、簡単に板金20を折り曲げ領域21に沿って曲げることができる。さらに、折り曲げ領域21に沿って板金20を露出させることで、より簡単に折り曲げることが可能になっている。図4(a)に示す溝54の角度αは、図4(b)に示す折り曲げ角度βと略同じ大きさとする。板金20を折り曲げ過ぎるのを抑制できる。こうした構成により、折り曲げ領域21で板金20を所定の角度まで折り曲げる組み立て作業を、加工機を使用せずに手作業でも簡単に実行できる。
板金20の底面部22と正面部28との折り曲げ領域21を含む領域に形成されている部分を図示して説明したが、折り曲げ部44は他の部分も同様の構造を備える。
図5、図6および図7を使用しながら板金20の基板接触部32および樹脂成形部40の基板固定部50の構造を説明する。図5は図2のB部分の拡大図であり、図6は図3のC−C断面図である。図7は切り曲げ片23の周辺を示す斜視図である。切り曲げ片23は、例えば板金20を形成するプレス加工の工程において形成されてもよい。基板接触部32を含む切り曲げ片23および基板固定部50は、インサート成形などの従来公知の技術により一体に形成される。
基板固定部50は、突出部52、基板ネジ孔56を備える。突出部52は、板金20の表面からz軸に平行に上側に延びる柱状に形成されている。基板ネジ孔56には、突出部52を貫通し、電子部品が実装された基板を固定するネジが取り付けられる。図6に示す切り曲げ片23は、基板固定部50の突出部52を通ってz軸に平行に上側に延びてから、突出部52の上面に沿って屈曲してx軸に平行な方向に延びるように形成されている。基板接触部32は、切り曲げ片23のうち突出部52の上面側に露出する部分であり、基板ネジ孔56に対応するネジ孔が設けられている。基板接触部32は、上面が突出部52から露出して、基板固定部50に固定される基板に接触する。図2のB部分を図示して説明したが、他の基板接触部32および基板固定部50も基本構造は同様である。
図8から図10を使用しながら、電子機器100を組み立てる方法を説明する。まず図8に示すように、展開されている筐体10に、不図示の電子部品が実装されている基板60、62、64、66を固定する。第1基板60は底面部22の基板固定部50にネジで固定する。第2基板62は不図示の構造により第1基板60の上面側に固定する。第3基板64は天面部30の基板固定部50にネジで固定する。第4基板66は不図示の構造により第3基板64の上面側に固定する。この状態で、各基板に必要な配線を行う。このように筐体10を展開した状態で作業するため、簡単に基板の取り付けや配線などの作業を行うことができる。
次に図9に示すように、板金20の左側面部24および右側面部26を折り曲げる。さらに図10に示すように、正面部28および天面部30を折り曲げる。この状態で、筐体ネジ孔部46にネジを取り付けて、正面部28を左側面部24および右側面部26に固定する。この状態から天面部30を折り曲げて左側面部24および右側面部26に固定すると、図1に示す状態となり、電子機器100の組み立てが完了する。
本発明の第1実施形態によれば、筐体10の板金20を樹脂成形部40で補強することで、収納する電子部品を衝撃や圧力などから保護する強度を確保している。樹脂成形部40で補強するので、一枚の板金から筐体10を形成する場合に比べて、板金20を薄くしても強度の確保が可能であり、筐体10を軽量化できる。また、加工機を使用せずに手作業でも簡単に板金20を折り曲げ可能になる。そのため、組み立て時間が短くなる。樹脂成形部40の折り曲げ部44には折り曲げ領域21に沿って溝54が形成されており、折り曲げ位置からのずれが抑制され、所定の位置で精度良く折り曲げることができる。簡単に板金20を折り曲げて筐体10を組み立てられるので、製造コストが低減する。さらに、電子部品を板金20で覆うため、外部からの放射ノイズを遮断するとともに、外部に放射するノイズを低減できる。筐体10の背面側も板金20で塞ぐ構成とすることで、シールド性がさらに向上する。
次に、第1実施形態の変形例について説明する。変形例の図面および説明では、第1実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。第1実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
例えば、樹脂成形部40を板金20の片面だけに形成してもよい。両面に形成する場合には、各面で厚みを変えてもよい。周縁部42は、板金20の外周縁との間に隙間があってもよい。設計における自由度が向上する。また、樹脂成形部40は、板金20を補強するリブを備えてもよい。筐体10の強度が向上する。
図11および図12に示すように、樹脂成形部40に、筐体10が組み立てられた状態で係り合う一対の固定片72、76を形成してもよい。図11(a)−(b)は、変形例に係る筐体10を展開した状態の固定片72、76を含む部分拡大図である。図12(a)−(b)は、変形例に係る筐体10を組み立てた状態の固定片72、76を含む部分拡大図である。
第1固定片72は、筐体10が展開した状態で、樹脂成形部40の周縁部42からz軸に平行に上側に延びるように形成されており、y軸に平行に前側に突出する突起74を備える。第2固定片76は、樹脂成形部40の折り曲げ部44からz軸に平行に上側に延びるように形成されており、z軸に平行に延びる固定溝78を背面側に備える。板金20が折り曲げられると、第1固定片72の突起74が第2固定片76の固定溝78に嵌って係り合う。筐体10を組み立てる際に、板金20が折り曲げられた状態に保たれるので、簡単に組み立て作業を行うことが可能になる。固定片を樹脂成形部40の異なる部分に設けてもよく、2組以上設けてもよい。
[第2実施形態]
図13から図17を参照して、第2実施形態に係る筐体12について説明する。電子機器100は、筐体10に代えて筐体12を備えてもよい。筐体12は、第1実施形態に係る筐体10に対して、基板固定部80を備える点で相違し、他の構成は同様である。したがって、重複する構成については、第1実施形態に係る筐体10の説明が適用される。第1実施形態の変形例は、第2実施形態に係る筐体12においても同様に適用される。以下の説明では、重複する説明を省略し、主に基板固定部80について説明する。第1実施形態に係る筐体10と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。
基板固定部80について説明する。基板固定部50と同様に、基板固定部80は電子部品が実装された基板が固定される固定部として機能する。図13(a)は、包囲部86を備えない状態の切り曲げ部84を示す。図13(b)は、基板固定部80を示す斜視図である。図13(b)は図5に対応する。図14は、基板固定部80を示す平面図である。図15は、基板固定部80を示すD−D断面図である。
一例として、基板固定部80は底面部22に設けられている。基板固定部80は、突出部82と、基板ネジ孔56と、を備える。突出部82は、底面部22の表面からz軸に平行に上側に延びる柱状に形成されている。基板ネジ孔56には、突出部82を貫通し、電子部品が実装された基板を固定するネジが取り付けられる。突出部82は、切り曲げ部84と、包囲部86と、を備える。包囲部86は、樹脂成形部40に含まれ、後述する各接続部84cを含む切り曲げ部84を包囲する。
切り曲げ部84は、底面部22の表面から切り曲げられた部分である。切り曲げ部84は、基板接触部84bと、複数の接続部84cと、を備える。各接続部84cは、底面部22から螺旋状に延びて基板接触部84bに接続される。図15、16に示す各接続部84cは、基板固定部80の突出部82を通って上向きに螺旋状に曲げられて延びるように形成されている。各接続部84cは、基板接触部32の周りに例えば等間隔に配置される。接続部84cの数に特別な限定はないが、この例では2つの接続部84cが設けられている。2つの接続部84cは、基板ネジ孔56の中心を通りz軸方向に平行な直線に対して2回回転対称に形成されている。
基板接触部84bは、各接続部84cから、突出部82の上面に沿って屈曲し、x軸に平行な方向に延びるように形成される。基板接触部84bは、切り曲げ部84のうち突出部82の上面側に露出する部分であり、基板ネジ孔56に対応するネジ孔が設けられている。基板接触部84bは、上面が突出部82から露出して、基板固定部80に固定される基板に接触する。基板接触部84bは第1実施形態の基板接触部32と同様の機能を備えてもよい。
次に、図16(a)−(c)および図17(a)−(e)を参照して基板固定部80を製造する工程について説明する。図16(a)−(c)は、基板固定部80が製造される過程を説明する説明図である。図17(a)−(e)は、基板固定部80を製造する工程を説明する説明図である。図17(a)−(e)は、底面部22のうち基板固定部80が形成される部分の周辺を模式的に示している。図17(a)−(e)は、基板固定部80をy軸方向から視た金型内の様子を示している。以下、図16、図17の説明では、底面部22の基板固定部80が形成される部分の周辺をワーク20wと表記する。
(1)基板接触部84bと複数の接続部84cとが平坦な状態で形成されたワーク20wを準備する。この状態のワーク20wは、プレス加工など公知の方法で製造することができる。図16(a)は、この状態に形成されたワーク20wを示している。それぞれ凹凸が形成された金型70b、70cおよび70dを含むインサート成形用の金型70を準備する。図17の例では、金型70b、70cは可動型であり、金型70dは固定型である。金型70dが可動型で金型70bが固定型であってもよい。
(2)図17(a)に示すように、金型70に、平坦な状態の基板接触部84bおよび複数の接続部84cが形成されたワーク20wをセットする。具体的には、金型70b、70c、70dそれぞれが開いた状態で、金型70bに図16(a)に示すワーク20wがセットされる。この際、ワーク20wの所定の孔が金型70bから突出した位置決めピン70eに嵌め込まれてもよい。この例では、ワーク20wの基板ネジ孔56が位置決めピン70eに嵌め込まれる。
(3)図17(b)に示すように、ワーク20wがセットされた状態の金型70bを金型70cに押付ける。この状態では、ワーク20wは金型70bと金型70cとの間に挟まれ、その移動が制限される。
(4)図17(c)に示すように、ワーク20wを挟んだ状態の金型70bと金型70cとを金型70dに押付ける。金型70dには金型70bに向かって突出する凸部70fが設けられており、金型70cには凸部70fが通過可能な孔70jが設けられている。金型70bと金型70cとを移動させると、凸部70fは金型70cの孔70jを越えて金型70bに突き出る。この過程で基板接触部84bは凸部70fに突き当たる。金型70bおよび金型70cがさらに移動すると、基板接触部84bは凸部70fに押されて変形し金型70bの凹部70g内に進入する。金型70bおよび金型70cが金型70dに密着すると、基板接触部84bは凹部70gの奥の面と凸部70fとの間に挟まれる。基板接触部84bが凸部70fに押される過程で、基板接触部84bは位置決めピン70eの周りを回転し、渦巻き状であった複数の接続部84cは螺旋状に変形する。図16(b)は、複数の接続部84cが螺旋状に変形した状態の切り曲げ部84を含むワーク20wを示している。
(5)図17(d)に示すように、金型70bおよび金型70cが金型70dに密着した状態で、金型70のキャビティ内に溶融した樹脂68を射出して包囲部86を含む樹脂成形部40を成形する。樹脂68を射出したら所定の時間その状態を保持して樹脂68を硬化させる。射出された樹脂68は、螺旋状に変形した複数の接続部84cを包み込んだ状態で硬化する。樹脂68が硬化することにより、複数の接続部84cは螺旋状に変形した状態に維持され、基板固定部80が形成される。
(6)図17(e)に示すように、樹脂成形部40が硬化したら金型70を開き、金型70bから基板固定部80が形成されたワーク20wを取り出す。ワーク20wはノック部材70hにより押出されてもよい。ノック部材70hはノックピンやノックスリーブであってもよい。金型70からワーク20wを取り出すと、図16(c)に示す状態となり、基板固定部80の製造が完了し、基板固定部80を製造する工程は終了する。この工程はあくまでも一例であり、他の工程を追加したり、一部の工程を削除したり、工程の順序を変更したりすることも可能である。
第2実施形態の説明では、金型70に平坦な状態のワークをセットする例について説明したが、本発明はこれに限られない。予備的に曲げ加工された非平坦なワークを、金型にセットし、金型を閉じることでワークの一部を曲げ、その金型内に樹脂を射出して成形するようにしてもよい。
[第3実施形態]
次に、図18から図21を参照して、第3実施形態に係る筐体14について説明する。電子機器100は、筐体10に代えて筐体14を備えてもよい。筐体14は、第1実施形態に係る筐体10に対して、付勢接触部90を備える点で相違し、他の構成は同様である。したがって、重複する構成については、第1実施形態に係る筐体10の説明が適用される。第1実施形態の変形例は、第3実施形態に係る筐体14においても同様に適用される。以下の説明では、重複する説明を省略し、主に付勢接触部90について説明する。第1実施形態に係る筐体10と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。
付勢接触部90は、板金20から延伸して電子部品が実装された基板と電気的に接触する接触部材として機能し、基板に接触する部分は基板側に付勢される。図18(a)は、樹脂部94を備えない状態の切り起こし部92を示す。図18(b)は、付勢接触部90を示す斜視図である。図19は、付勢接触部90を示す平面図である。図20は、付勢接触部90を示すE−E断面図である。
一例として、付勢接触部90は底面部22に設けられている。付勢接触部90は、切り起こし部92と、樹脂部94と、を含む。切り起こし部92は、底面部22の表面から切り起こしされた部分である。図19の例では、切り起こし部92は、平面視で底面部22から延びる帯状に形成されている。切り起こし部92は、電子部品が実装された基板に接する基板接触部92bと、基板接触部92bに基板側に向かう付勢力を与える付勢部92cと、を含む。付勢部92cは、切り起こし部92のうち底面部22から斜め上方に延びる部分である。
付勢部92cは、基板接触部92bが基板に接触すると弾性変形し、基板接触部92bに基板側に向かう付勢力を与える形状を有する。付勢部92cの形状は、所望の付勢特性が得られるように設定すればよい。図19の例では、付勢部92cは、長手方向が延伸方向であり、短手寸法は長手寸法の30%〜70%の範囲に設定された略矩形状に形成されている。付勢部92cの厚み寸法は、所望の付勢特性が得られるように設定すればよい。図20の例では、付勢部92cの厚み寸法は、0.2mm〜0.4mmの範囲で形成されている。
基板接触部92bは、切り起こし部92のうち付勢部92cから屈曲してx軸に平行な方向に延びる部分である。基板接触部92bは、上面が樹脂部94から露出して基板に接触するように形成される。基板接触部92bは第1実施形態の基板接触部32と同様の電気的機能を備えてもよい。
樹脂部94は、樹脂成形部40に含まれ、切り起こし部92の少なくとも一部を覆う。特に、樹脂部94は、付勢部92cの一方の面92dに設けられる第1部分94bと、付勢部92cの他方の面92eに設けられる第2部分94cと、を含む。一方の面92dは付勢部92cの底面部22側の面であり、他方の面92eは付勢部92cの底面部22とは反対側の面であってもよい。第1部分94bは、付勢部92cの途中部分92mから一方の面92dに沿って基板接触部92b側に延びる。途中部分92mは、付勢部92cの延伸方向の途中の部分であって、例えば付勢部92cの延伸方向の中間領域に設けられてもよい。途中部分92mは付勢部92cの延伸方向の中間の領域であってもよい。図20の例では、第1部分94bは、付勢部92cを越えて基板接触部92bの下面まで延びている。
第2部分94cは、付勢部92cの途中部分92mから他方の面92eに沿って底面部22側に延びる。図20の例では、第2部分94cは、付勢部92cを越えて底面部22の上面まで延びている。付勢部92cの途中部分92mには、一方の面92dから他方の面92eに貫通する孔92gが設けられている。第1部分94bと第2部分94cとは、孔92gを通じて一体に連結されている。
孔92gの形状に制限はないが、図20の例では、長手方向が延伸方向であり、短手寸法が長手方向の30%〜70%の範囲に設定された楕円形状または長円形状に形成されている。孔92gは矩形であってもよい。孔92gが小さすぎると、孔92gに進入する樹脂68の量が不足し、樹脂部94の一部が欠けるおそれがある。この観点から、孔92gの短手寸法は付勢部92cの厚み寸法の2倍以上であることが好ましく、より好ましくは3倍以上にしてもよい。切り起こし部92および樹脂部94の形状は、所望の付勢特性が得られるようにシミュレーションにより設定すればよい。
次に、図21(a)−(c)を参照して付勢接触部90を製造する工程について説明する。図21(a)−(c)は付勢接触部90が製造される過程を説明する説明図である。以下、図21の説明では、板金20の付勢接触部90が形成される部分の周辺をワーク20sと表記する。図17(a)−(e)を参照して説明した基板固定部80を製造する工程は、付勢接触部90の製造に適用することができる。この場合、ワーク20wはワーク20sと読み替える。以下、図17(a)−(e)も参照しながら、主に要点または相違点について説明する。
(1)基板接触部92bと付勢部92cとが平坦な状態で形成されたワーク20sを準備する。この状態のワーク20sは、プレス加工など公知の方法で製造することができる。図21(a)は、この状態に形成されたワーク20sを示している。
(2)金型70bにワーク20sをセットする。
(3)ワーク20sがセットされた状態の金型70bを金型70cに押付ける。
(4)ワーク20sを挟んだ状態の金型70bと金型70cとを金型70dに押付ける。金型70dには金型70bに向かって突出する凸部が設けられており、この過程で切り起こし部92は凸部に突き当たる。金型70bおよび金型70cが移動すると、切り起こし部92は凸部に押されて変形する。この過程で基板接触部92bを含む部分は金型70bの凹部70g内に進入する。金型70bおよび金型70cが金型70dに密着すると、基板接触部92bは凹部70gの奥の面と凸部との間に挟まれる。この過程で、金型70bおよび金型70cは、切り起こし部92を所定の形状に塑性変形させてもよい。図21(b)は、所定形状に変形した状態の切り起こし部92を含むワーク20sを示している。
(5)金型70のキャビティ内に溶融した樹脂68を射出して樹脂部94を含む樹脂成形部40を成形する。
(6)金型70から付勢接触部90が形成されたワーク20sを取り出すと、図21(c)に示す状態となり、付勢接触部90の製造が完了する。以上の工程はあくまでも一例であり、他の工程を追加したり、一部の工程を削除したり、工程の順序を変更したりすることも可能である。
次に、図22−図25を参照して、基板固定部80の変形例(以下、基板固定部80Bと表記する)について説明する。基板固定部80Bは基板固定部80に対して接続部84cの数が相違し他の構成は同様である。したがって、この説明では、基板固定部80と同一・同等の構成要素には同一の符号を付し、相違する構成について説明する。共通する構成については基板固定部80の説明が適用される。図22(a)は、包囲部86を備えない状態の切り曲げ部84Bを示す。図22(b)は、基板固定部80Bを示す斜視図である。図23は、基板固定部80Bを示す平面図である。図24は、基板固定部80BのF−F断面図である。図25(a)−(c)は、基板固定部80Bが製造される過程を説明する説明図である。
基板固定部80の説明では、切り曲げ部84が接続部84cを2つ備える例について説明したがこれに限られない。切り曲げ部は3つ以上の接続部84cを備えてもよい。基板固定部80Bの切り曲げ部(以下、切り曲げ部84Bと表記する)は、3つの接続部84cを備える。3つの接続部84cは基板接触部32の周りに例えば等間隔に配置される。3つの接続部84cは、基板ネジ孔56の中心を通りz軸方向に平行な直線に対して3回回転対称に形成されている。
基板固定部80Bは、図17(a)−(e)を用いて説明した基板固定部80を製造する工程により製造することができる。図25(a)は、基板接触部84bと3つの接続部84cとが平坦な状態で形成された切り曲げ部84Bを含むワーク20wを示している。図25(b)は、3つの接続部84cが螺旋状に変形した状態の切り曲げ部84Bを含むワーク20wを示している。図25(c)は、製造が完了した状態の基板固定部80Bを含むワーク20wを示している。
変形例の基板固定部80Bは基板固定部80と同様の特徴を有する。加えて、基板固定部80Bは、3つの接続部84cを備えるので、基板接触部84Bと底面部22を接続する面積を増やしてアース接続性の強化を図ることができる。また、3つの接続部84cから基板接触部84bを支持するので、金型70内で基板接触部84bを押す際に基板接触部84bの中心ぶれを抑制することができる。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。本発明のある態様の筐体10は、樹脂成形部40を備える板金20が折り曲げられて形成される。樹脂成形部40は、板金20の外周縁に沿って形成されている周縁部42と、板金20が折り曲げられる折り曲げ領域21を含む領域に形成されている折り曲げ部44とを備え、折り曲げ部44には、折り曲げ領域21に沿って溝54が形成されている。この態様によると、樹脂成形部40で板金20を補強して強度を確保しつつ、板金20を薄くして軽量化できる。
折り曲げ部44は、折り曲げ領域21に沿って板金20が露出してもよい。この場合、折り曲げ領域21の部分に樹脂成形部40が形成されないので、板金20を折り曲げやすくなり組み立てが簡単になる。
溝54は、板金20から離れるほど幅が大きいV字状に形成されてもよい。この場合、さらに板金20を折り曲げやすくなり、組み立てがより簡単になる。
樹脂成形部40は、電子部品が実装された基板が固定される基板固定部50を備え、板金20は、基板固定部に固定された基板に接する基板接触部32を備えてもよい。基板固定部50に取り付けられる基板に板金20の基板接触部32が接するので、固定される基板においてグラウンドの電位が安定するとともにノイズが低減する。
樹脂成形部40は、板金20が折り曲げられた状態で係り合う一対の固定片72、76が形成されてもよい。この場合、板金20を折り曲げて筐体10を組み立てる際に、固定片72、76が板金20を折り曲げた状態に保つので、より簡単に組み立て作業を行うことができる。
板金20は、電子部品が実装された基板に接する基板接触部84bと、板金20から延びて基板接触部84bに接続される接続部84cと、を備え、樹脂成形部40は、接続部84cを包囲する包囲部86を備え、接続部84cは螺旋状に曲げられてもよい。この場合、包囲部86が接続部84cを包囲するので、包囲部86は接続部84cを補強することができる。接続部84cの幅を小さくしても強度の確保が可能であり、筐体12を軽量化することができる。
板金20は、電子部品が実装された基板に接する基板接触部92bと、板金20から基板接触部92bまで延びて基板接触部92bに基板側に向かう付勢力を与える付勢部92cと、を備え、樹脂成形部40は、付勢部92cの一方の面92dに設けられ、付勢部92cの途中部分92mから基板接触部92b側に延びる第1部分94bと、付勢部92cの他方の面92eに設けられ、途中部分92mから板金20側に延びる第2部分94cと、を備えてもよい。この構成によれば、第1部分94bおよび第2部分94cは付勢部92cを補強することができる。付勢部92cの幅を小さくしても付勢力の確保が可能であり、筐体14を軽量化することができる。
本発明の別の態様は、電子機器100である。この電子機器100は、筐体10を備える。この態様によると、上述の筐体10を備えるので、強度を確保しつつ軽量化できる。また、外部からの放射ノイズを遮断し、外部へのノイズの放射を低減できる。さらに、簡単に組み立て可能であり製造コストを低減できる。
本発明のさらに別の態様は、製造方法である。この方法は、基板固定部80を備える筐体12を製造する方法であって、金型70内に基板接触部84bおよび接続部84cを含む板金材料(20w)を配置することと、金型70を閉じることにより接続部84cを螺旋状に曲げることと、金型70内において、螺旋状に曲げられた接続部84cの周囲に樹脂材料を供給して包囲部86を成形することと、を含んでいる。この方法によれば、同じ金型70により接続部84cを曲げることと接続部84cの周囲に包囲部86を成形することとを連続して行うので、別々の金型によりそれぞれの加工をする方法に比べて、金型の精度誤差による影響を抑制することができる。基板接触部84bの上面に付着する樹脂の量が少なくなり、基板接触部84bが基板に電気的に接触しやすくなる。
本発明のさらに別の態様もまた、製造方法である。この方法は、付勢接触部90を備える筐体14を製造する方法であって、金型70内に基板接触部92bおよび付勢部92cを含む板金材料(20s)を配置することと、金型70を閉じることにより付勢部92cを曲げることと、金型70内において、曲げられた付勢部92cの周囲に樹脂材料を供給して第1部分94bと第2部分94cとを成形することと、を含んでいる。この方法によれば、同じ金型70により付勢部92cを曲げることと付勢部92cの周囲に樹脂部94を成形することとを連続して行うので、別々の金型によりそれぞれの加工をする方法に比べて、金型の精度誤差による影響を抑制することができる。基板接触部92bの上面に付着する樹脂の量が少なくなり、基板接触部92bが基板に電気的に接触しやすくなる。
以上、本発明を各実施形態をもとに説明した。この各実施形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
10、12 筐体、 20 板金、 21 折り曲げ領域、 32 基板接触部、 40 樹脂成形部、 42 周縁部、 44 折り曲げ部、 50 基板固定部、 54 溝、 70 金型、 72 第1固定片、 76 第2固定片、 80 基板固定部、 80B 基板固定部、 84b 基板接触部、 84c 接続部、 86 包囲部、 90 付勢接触部、 92b 基板接触部、 92c 付勢部、 94 樹脂部、 100 電子機器。

Claims (9)

  1. 樹脂成形部を備える板金が折り曲げられて形成される筐体であって、
    前記樹脂成形部は、前記板金の外周縁に沿って形成されている周縁部と、前記板金が折り曲げられる折り曲げ領域を含む領域に形成されている折り曲げ部とを備え、
    前記折り曲げ部には、前記折り曲げ領域で溝が形成されており、
    前記板金は、電子部品が実装された基板に接する基板接触部と、前記板金から前記基板接触部まで延びて前記基板接触部に前記基板側に向かう付勢力を与える付勢部と、を備え、
    前記樹脂成形部は、
    前記付勢部の一方の面に設けられ、前記付勢部の途中部分から前記基板接触部側に延びる第1部分と、
    前記付勢部の他方の面に設けられ、前記途中部分から前記板金側に延びる第2部分と、を備える
    ことを特徴とする筐体。
  2. 前記折り曲げ部は、前記折り曲げ領域に沿って前記板金が露出していることを特徴とする請求項1に記載の筐体。
  3. 前記溝は、前記板金から離れるほど幅が大きいV字状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体。
  4. 前記樹脂成形部は、電子部品が実装された基板が固定される基板固定部を備え、
    前記板金は、前記基板固定部に固定された基板に接する基板接触部を備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の筐体。
  5. 前記板金は、電子部品が実装された基板に接する基板接触部と、前記板金から延びて前記基板接触部に接続される接続部と、を備え、
    前記樹脂成形部は、前記接続部を包囲する包囲部を備え、
    前記接続部は螺旋状に曲げられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の筐体。
  6. 前記樹脂成形部は、前記板金が折り曲げられた状態で係り合う一対の固定片が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の筐体。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の筐体を備える電子機器。
  8. 請求項5に記載の筐体を製造する方法であって、
    金型内に前記基板接触部および前記接続部を含む板金材料を配置することと、
    前記金型を閉じることにより前記接続部を螺旋状に曲げることと、
    前記金型内において、螺旋状に曲げられた前記接続部の周囲に樹脂材料を供給して前記包囲部を成形することと、
    を含むことを特徴とする筐体の製造方法。
  9. 請求項に記載の筐体を製造する方法であって、
    金型内に前記基板接触部および前記付勢部を含む板金材料を配置することと、
    前記金型を閉じることにより前記付勢部を曲げることと、
    前記金型内において、曲げられた前記付勢部の周囲に樹脂材料を供給して前記第1部分と前記第2部分とを成形することと、
    を含むことを特徴とする筐体の製造方法。
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