JP6617187B1 - 可動コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】固定ハウジングに対して規制金具が予め一体化されている仕掛品に対し、後から可動ハウジングを組み付けることにより製造することができる新たな構造の可動コネクタを提供する。【解決手段】可動コネクタ100は、基板に固定される固定ハウジング20と、固定ハウジング20に対して相対移動可能な可動ハウジング50と、固定ハウジング20と一体化された規制金具40と、を備える。規制金具40は、可動ハウジング50の一部である係合部58にコネクタ上方向から当接することで、係合部58を所定の領域である拘束領域RSに拘束可能な対応係合部49を有する。対応係合部49は、拘束領域RSの外から中へ係合部58が通過することを許容する通過部THを形成している。【選択図】図10

Description

本発明は、可動コネクタに関する。
従来、可動コネクタとしては、特許文献1記載の可動コネクタ20のようなものが知られている。
この可動コネクタ20は、固定ハウジング21と、可動ハウジング22と、これら2つのハウジングに一端と他端を圧入保持された弾性変形可能な端子23と、固定ハウジング21に圧入保持された固定金具24と、を備えている。これらのうち、可動ハウジング22は、その両端に凸部22dを有しており、固定ハウジング21はその両端に凸部22dに対応する凹部21eを有している。また、凹部21eを覆うように固定金具24が固定ハウジング21に配置されている。
換言すると、この可動コネクタ20は、基板に固定される固定ハウジング21と、固定ハウジング21に対して相対移動可能な可動ハウジング22と、固定ハウジング21と一体化された規制金具(固定金具24)と、を備えている。そして、規制金具(固定金具24)は、可動ハウジング22の一部(凸部22d)にコネクタ上方向から当接することで、当該一部(凸部22d)を所定の領域に拘束している。
特開2014−67706号公報
ところで、上述の可動コネクタでは、可動ハウジングを固定ハウジングに対して配置した後に規制金具を固定ハウジングに圧入して固定している。仮に、可動ハウジングを固定ハウジングに対して配置する前に規制金具を固定ハウジングに固定すると、可動ハウジングを組み付けることができなくなってしまう。
本発明は、固定ハウジングに対して規制金具が予め一体化されている仕掛品に対し、後から可動ハウジングを組み付けることにより製造することができる新たな構造の可動コネクタを提供することを目的とする。
第1の態様に係る可動コネクタは、基板に固定される固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対移動可能な可動ハウジングと、前記固定ハウジングと一体化された規制金具と、を備える可動コネクタであって、前記規制金具は、前記可動ハウジングの一部である係合部にコネクタ上方向から当接することで、前記係合部を所定の領域である拘束領域に拘束可能な対応係合部を有し、前記対応係合部は、前記拘束領域の外から中へ前記係合部が通過することを許容する通過部を形成している。
なお、コネクタ上方向とは、固定ハウジングが固定される基板の面に垂直な方向であって、基板から離れる方向を意味する。
この態様では、可動コネクタが、基板に固定される固定ハウジングと、固定ハウジングに対して相対移動可能な可動ハウジングと、固定ハウジングと一体化された規制金具と、を備える。規制金具は対応係合部を有し、対応係合部は、可動ハウジングの一部である係合部にコネクタ上方向から当接することで、係合部を所定の領域である拘束領域に拘束可能である。このため、完成状態のコネクタでは、対応係合部が係合部にコネクタ上方向から当接し、係合部がそれ以上のコネクタ上方向に移動することが阻止されることで、係合部が拘束領域に拘束される。
更に、対応係合部は、拘束領域の外から中へ係合部が通過することを許容する通過部を形成している。このため、可動ハウジングの係合部に通過部を通過させ、係合部を拘束領域の外から中に入れることで、可動ハウジングを組み付けることができる。
以上より、この態様に係る可動コネクタは、固定ハウジングに対して規制金具が予め一体化されている仕掛品に対し、後から可動ハウジングを組み付けることにより製造することができる。
なお、固定ハウジングと規制金具との一体化は、インサート成形により行われている場合に限られない。例えば、固定ハウジングに規制金具が圧入されることで、固定ハウジングと規制金具とが一体化されていてもよい。
また、上述の「前記拘束領域の外から中へ前記係合部が通過することを許容する通過部」に関しては、規制金具が変形して通過部が広がるように構成されることで許容されていてもよいし、対応係合部が係合部に接触して係合部を変形させることで許容されていてもよいし、その他の態様であってもよい。
第2の態様に係る可動コネクタは、第1の態様において、前記固定ハウジングに保持される固定側被保持部と、前記可動ハウジングに保持される可動側被保持部と、前記固定側被保持部と前記可動側被保持部との間に位置する弾性変形可能な可動部と、を有する端子を更に備え、前記固定ハウジングに対する前記固定側被保持部の保持がインサート成形により行われており、前記可動ハウジングに対する前記可動側被保持部の保持が圧入により行われている。
この態様では、可動コネクタが、端子を更に備える。端子は、固定ハウジングに保持される固定側被保持部と、可動ハウジングに保持される可動側被保持部と、固定側被保持部と可動側被保持部との間に位置する弾性変形可能な可動部と、を有する。
更に、この態様では、固定ハウジングに対する固定側被保持部の保持がインサート成形により行われており、可動ハウジングに対する可動側被保持部の保持が圧入により行われている。
すなわち、固定ハウジングに対する端子の保持がインサート成形により行われているので、固定ハウジングに残る応力が抑制されていると共に、可動ハウジングに対する端子の保持が圧入により行われているので、可動ハウジングの形状の自由度が確保されている。
したがって、この態様によれば、固定ハウジングと可動ハウジングとを備える可動コネクタにおいて、固定ハウジングの残留応力を抑制し、かつ、可動ハウジングの設計自由度を確保することができる。
第3の態様に係る可動コネクタは、第1または第2の態様において、前記固定ハウジングと前記規制金具とがインサート成形により一体化されている。
この態様では、固定ハウジングと規制金具とがインサート成形により一体化されている。このため、固定ハウジングに規制金具を圧入する工程が不要である。また、固定ハウジングに対する規制金具の保持態様が圧入でないため、固定ハウジングの残留応力が抑制されている。
第4の態様に係る可動コネクタは、第1〜第3の何れかの態様において、前記係合部は、当該係合部を前記通過部に案内する傾斜部を有する。
この態様では、係合部は、当該係合部を通過部に案内する傾斜部を有する。このため、可動ハウジングの組付けの際、係合部が通過部に対して多少ずれた位置にあっても、係合部を適切な位置に案内することができる。
なお、規制金具が、通過部が広がるように変形可能である態様(後述の第6の態様)では、係合部の傾斜部は、可動ハウジングの組付けの際、係合部の傾斜部を規制金具の対応係合部に接触させてコネクタ下方に押し込むことにより、規制金具の変形量を徐々に増加させる作用も奏する。このため、規制金具の損傷を抑制できる。
なお、対応係合部が、係合部に溝状傷を形成する刃の役割を担う態様(後述の第12の態様)では、係合部の傾斜部は、係合部に対する対応係合部の食い込み量を徐々に増加させる作用も奏する。よって、スムーズに組み付けることができる。
第5の態様に係る可動コネクタは、第1〜第4の何れかの態様において、前記対応係合部は、前記係合部を前記通過部に案内する傾斜部を有する。
この態様では、対応係合部は、係合部を通過部に案内する傾斜部を有する。このため、可動ハウジングの組付けの際、係合部が通過部に対して多少ずれた位置にあっても、係合部を適切な位置に案内することができる。
なお、規制金具が、通過部が広がるように変形可能である態様(後述の第6の態様)では、対応係合部の傾斜部は、規制金具の変形量を徐々に増加させる作用も奏する。
なお、対応係合部が、係合部に溝状傷を形成する刃の役割を担う態様(後述の第12の態様)では、対応係合部の傾斜部は、係合部に対する対応係合部の食い込み量を徐々に増加させる作用も奏する。
(第1実施形態に対応)
第6の態様に係る可動コネクタは、第1〜第5の何れかの態様において、前記規制金具は、前記通過部が広がるように変形可能である。
この態様では、規制金具は、通過部が広がるように変形可能である。すなわち、規制金具が変形することで係合部が通過する通過部が広がり、係合部が拘束領域の外から中に入ることが許容される。
なお、後述の第1実施形態では、可動ハウジングの係合部を規制金具の対応係合部に押し付けることで、規制金具を変形させる例を説明している。しかし、可動ハウジングとは別に、規制金具を変形させるための治具などを用いて規制金具を変形させてもよい。
第7の態様に係る可動コネクタは、第6の態様において、前記規制金具は、コネクタ上方に向かって延び、前記規制金具が変形することで板厚方向に傾く上延部と、前記上延部の先端側が前記通過部側に折り曲げられて形成された折曲部と、を有する。
この態様では、規制金具は、コネクタ上方に延び、前記規制金具が変形することで板厚方向に傾く上延部と、上延部の先端側が通過部側に折り曲げられて形成された折曲部と、を有する。このため、可動ハウジングの組付けの際、可動ハウジングを折曲部に接触させることで、規制金具の板端面(切断端面)が可動ハウジングに接触することを抑制することができる。よって、可動ハウジングの損傷を抑制することができる。
第8の態様に係る可動コネクタは、第7の態様において、前記折曲部は、コネクタ下方に向かって前記通過部側に傾斜する傾斜部を有する。
この態様では、折曲部は、コネクタ下方に向かって通過部側に傾斜する傾斜部を有する。このため、可動ハウジングを規制金具の折曲部に接触させて上延部を押し広げる際、規制金具の変形量を徐々に増加させることができる。
なお、この態様の「傾斜部」は、第5の態様の「傾斜部」にも相当する。
第9の態様に係る可動コネクタは、第7または第8の態様において、前記上延部は、板厚方向をコネクタ幅方向に向けており、前記上延部に貫通孔が形成されることで、前記係合部が前記上延部に対してコネクタ幅方向から当接しないように構成されている。
この態様では、上延部は、板厚方向をコネクタ幅方向に向けており、上延部に貫通孔が形成されることで、係合部が上延部に対してコネクタ幅方向から当接しないように構成されている。このため、可動ハウジングのコネクタ幅方向の移動範囲が上延部によって制限されることがなく、コネクタ幅方向の大きな可動域を確保できる。
第10の態様に係る可動コネクタは、第9の態様において、前記折曲部の下端と前記貫通孔の上縁は、共に、前記可動ハウジングに当接して前記可動ハウジングのコネクタ上方向の移動範囲を制限する当接部となっている。
この態様では、折曲部の下端と貫通孔の上縁は、共に、可動ハウジングに当接して可動ハウジングのコネクタ上方向の移動範囲を制限する当接部となっている。このため、可動ハウジングから規制金具に入力される荷重が分散されるので、規制金具の変形、損傷が抑制される。
第11の態様に係る可動コネクタは、第7〜第10の何れかの態様において、前記折曲部は、板厚方向をコネクタ幅方向に向け、可動ハウジングの側壁に接触する鉛直部を含んで構成されている。
この態様では、折曲部は、板厚方向をコネクタ幅方向に向け、可動ハウジングの側壁に接触する鉛直部を含んで構成されている。このため、規制金具40の切断端面が可動ハウジング50を損傷させることが抑制されている。
(第2実施形態に対応)
第12の態様に係る可動コネクタは、第1〜第5の何れかの態様において、前記係合部には、前記対応係合部の板厚に対応する溝状傷が形成されている。
この態様では、可動ハウジングの係合部に、対応係合部の板厚に対応する溝状傷が形成されている。このため、この態様に係る可動コネクタは、規制金具の対応係合部によって係合部を塑性変形させることで、仕掛品に可動ハウジングを組み付けて製造することができる。
以上説明したように、本発明は、固定ハウジングに対して規制金具が予め一体化されている仕掛品に対し、後から可動ハウジングを組み付けることにより可動コネクタを製造することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態の端子の斜視図である。 第1実施形態の規制金具(コネクタ右側)の斜視図である。 第1実施形態の規制金具(コネクタ左側)の斜視図である。 第1実施形態におけるインサート成形前に、端子と規制金具を配列した状態を示す斜視図である。 第1実施形態の仕掛品の斜視図である。 第1実施形態における組付工程前の状態を示す斜視図である。 第1実施形態の可動コネクタの斜視図である。 第1実施形態における組付工程前の状態を示す図6に対応する断面斜視図である。 第1実施形態の可動コネクタの断面斜視図である。 第1実施形態の組付前の状態を示す側面図(断面図)である。 組付工程において、可動ハウジングが対応係合部に接触した時点を示す側面図(断面図)である。 組付工程において、可動ハウジングの係合部が対応係合部に接触した時点を示す側面図(断面図)である。 組付工程において、規制金具が変形し、通過部が広がっている状態を示す側面図(断面図)である。 組付工程が完了した状態を示す側面図(断面図)である。 組付工程が完了した状態を示す図11Dの一部を拡大した図である。 第1実施形態の可動コネクタの断面図(コネクタ幅方向に垂直な断面図)である。 第1実施形態の可動コネクタの他の断面図(コネクタ幅方向に垂直な断面図)である。 第2実施形態の端子の斜視図である。 第2実施形態の規制金具(コネクタ右側)の斜視図である。 第2実施形態の規制金具(コネクタ左側)の斜視図である。 第2実施形態におけるインサート成形前に、端子と規制金具を配列した状態を示す斜視図である。 第2実施形態の仕掛品の斜視図である。 第2実施形態における組付工程前の状態を示す斜視図である。 第2実施形態の可動コネクタの斜視図である。 第2実施形態における組付工程前の状態を示す図20に対応する断面斜視図である。 第2実施形態の可動コネクタの断面斜視図である。 第2実施形態の組付前の状態を示す側面図である。 組付工程において、可動ハウジングの係合部が対応係合部に接触した時点を示す側面図である。 組付工程において、対応係合部が係合部に食い込んでいる状態を示す側面図である。 組付工程が完了した状態を示す側面図である。 第2実施形態の組付工程前の状態を示す側面図(断面図)である。 第2実施形態の可動コネクタの断面図(コネクタ幅方向に垂直な断面図)である。 第2実施形態の可動コネクタの他の断面図(コネクタ前後方向に垂直な断面図)である。 第2実施形態の可動ハウジング(可動コネクタ完成状態)の一部の拡大斜視図である。
〔第1実施形態〕
図1〜図14を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、各図に示す矢印Xをコネクタ前方向、矢印Yをコネクタ幅方向一方側(左側)、矢印Zをコネクタ上方向として説明する。また、特記なく前後、上下、幅(左右)という語を用いる場合は、コネクタ前後方向の前後、コネクタ上下方向の上下、コネクタ幅方向(左右方向)の幅(左右)を示すものとする。
(可動コネクタの製造工程)
第1実施形態に係る可動コネクタ100(図7)の製造工程を説明する。
まず、端子30(図1)および規制金具40(図2、図3)を作る。
次に、図4〜図5に示されるように、インサート成形により、固定ハウジング20を、端子30および規制金具40と一体に成形する(仕掛品製造工程)。これを仕掛品100Aと称する。
次に、図6〜図7に示されるように、仕掛品100Aに対して、可動ハウジング50を上方から組み付ける(組付工程)。これにより、可動コネクタ100が完成する。
図11A〜図11Dを用いて、組付工程について詳細に説明する。
仕掛品100Aに対して可動ハウジング50を上方から組み付ける際、まず、図11Aに示されるように、可動ハウジング50の側壁57の拡大面57Bが、規制金具40の対応係合部49に接触する。
次に、図11Bに示されるように、係合部58の傾斜部58Bが、対応係合部49の折返部(曲部44、傾斜部45、鉛直部46、図12)に接触する。この状態から更に可動ハウジング50が下方に移動することで、図11Cに示す状態に向けて、規制金具40の変形量が徐々に増加する。
対応係合部49が係合部58を乗越えると、変形していた規制金具40はその弾性力により元の形状に復元する(図11D)。なお、弾性力のみによって元の形状に完全には復元しない場合には、別途押圧することで形状を復元してもよい。
また、組付工程においては、図8〜図9に示されるように、各端子30の一部(可動側被保持部34)が可動ハウジング50に圧入されて保持される。
図11Dや図12に示す完成状態の可動コネクタ100では、可動ハウジング50がコネクタ上方向に移動すると、係合部58の上面である当接部58Aが、対応係合部49の当接部48(折曲部の下端46L、および貫通孔47の上縁47U、図12)に当接することで、可動ハウジング50のコネクタ上方向の移動範囲が制限される。
(拘束領域RS、通過部TH)
完成状態の可動コネクタ100は、規制金具40の対応係合部49によって形成された対応係合部49の下側の領域(「拘束領域RS」、図10)に、可動ハウジング50の係合部58が入っている状態である。係合部58が拘束領域RSに拘束されることで、可動ハウジング50のコネクタ上方向の移動範囲が制限されている。
これに対し、組付工程前の状態(図11Aの状態)では、可動ハウジング50の係合部58は、規制金具40の対応係合部49の下側に存在せず、係合部58が拘束領域RSの外にある状態である。
したがって、組付工程(図11A〜図11D)は、係合部58に、一対の対応係合部49の間(「通過部TH」、図10)を通過させることで、係合部58を拘束領域RSの外から中に入れる工程といえる。
そして、本実施形態では、組付工程において、規制金具40を変形させ、通過部TH(一対の対応係合部49の間の間隔D1、本実施形態ではコネクタ幅方向の間隔)を広げることで(図11C)、係合部58に通過部THを通過させている。図11Dに示す完成状態の可動コネクタ100では、一度広がった通過部THが規制金具40の弾性力により狭まっている。
(端子)
1つの可動コネクタ100は、多数の端子30を備える。多数の端子30は、図1に示すように、コネクタ前後方向に対向するように一対配置され、この一対の端子30、30がコネクタ幅方向に多数配列される。
端子30は、板材に打抜き加工や曲げ加工を施すことで形成されている。
図1、図13に示されるように、端子30は、固定ハウジング20に保持される固定側被保持部32と、可動ハウジング50に保持される可動側被保持部34と、固定側被保持部32と可動側被保持部34との間に位置する可動部33と、を有する。
図9、図13に示されるように、固定側被保持部32は、インサート成形により固定ハウジング20と一体とされることで固定ハウジング20に保持される。固定側被保持部32は、曲部32Mを含んで構成されている。つまり、固定側被保持部32は、その曲部32Mが固定ハウジング20に埋設された状態で固定ハウジング20に保持される。
可動側被保持部34は、可動ハウジング50に圧入されることで可動ハウジング50に保持される。図1に示されるように、可動側被保持部34には、可動ハウジング50に圧入されて保持されるための突起部34Aが形成されている。突起部34Aは、可動ハウジング50に対して端子30を上方に圧入することができる形状とされている。
可動部33は、弾性変形容易に構成されている。これにより、固定ハウジング20に対する可動ハウジング50の相対移動が許容される。図1に示されるように、可動部33は、固定側被保持部32から上方向へ延びる第1直線部33Aと、上方が凸となるように曲げられた曲部33Bと、下方かつコネクタ前後方向内側の斜め方向へ延びる第2直線部33Cと、第2直線部33Cと可動側被保持部34との間の曲部33Dと、を一端30A側から他端30B側に向けてこの順に有している。
また、端子30は、コネクタ上方から挿入される接続対象物10(図13)と接触する接触部36を有している。接触部36は、可動側被保持部34よりも他端30B側に位置している。接触部36は、コネクタ前後方向内側に凸の湾曲形状をしており、この湾曲形状の凸の部分で接続対象物10に接触する。また、接触部36は、後述する弾性部35との間に、接触部36をコネクタ前後方向内側(接続対象物10側)へ突出させる曲部36Mを有している。
また、端子30は、接触部36が接続対象物10に接触するときに弾性変形する弾性部35を有している。弾性部35は、可動側被保持部34と接触部36との間に位置している。接続対象物10が挿入されることで、コネクタ前後方向に対向する一対の端子30、30の間の間隔が押し広げられ、弾性部35が弾性変形する。これにより、接触部36は、接続対象物10に対して押圧接触する。
(規制金具)
規制金具40は、1つの可動コネクタ100に対して2つ設けられている。2つの規制金具40は、同一の構造とされている。
規制金具40は、固定ハウジング20に保持される被保持部41、42を有する。規制金具40がインサート成形により固定ハウジング20と一体化されることで、図5や図12に示されるように、被保持部41、42が固定ハウジング20に埋設された状態で保持される。
また、規制金具40は、可動ハウジング50の一部(係合部58)に対して上方側から当接することで、固定ハウジング20に対する可動ハウジング50の上方向の移動範囲を制限する対応係合部49を有している。
対応係合部49は、被保持部41側から上方へ延びる上延部43と、上延部43の先端側に形成された曲部44と、曲部44の先端側に形成された傾斜部45と、傾斜部45の先端側に形成された鉛直部46と、をこの順に有している。曲部44、傾斜部45および鉛直部46は、上延部43の先端側がコネクタ幅方向内側(「通過部TH」側)に折り曲げられて形成されており、本開示の「折曲部」に相当する。
仕掛品100Aに対して可動ハウジング50を押し込んで組み付ける際、規制金具40の折曲部(曲部44、傾斜部45または鉛直部46)に可動ハウジング50の一部(係合部58)が接触することで一対の対応係合部49を押し広げる力が規制金具40に加わる。すると、規制金具40が、上延部43の基端側から変形した状態となり、上延部43がその板厚方向に傾く(図11C)。可動ハウジング50を更に下方へ押し込むと、可動ハウジング50の当接部48が対応係合部49の折曲部の先端(鉛直部46の下端46L)を乗越える。すると、規制金具40の形状が弾性力により復元し、元の形状に戻る。
なお、規制金具40が塑性変形が残り、元の形状に完全には復元しない場合は、別途、規制金具40に力を加えることで元の形状に復元させてもよい。
また、上延部43には、貫通孔47が形成されている。これにより、上延部43には、貫通孔47を挟んでコネクタ前後方向に並ぶ一対の腕部43A、43Aが形成されている。
また、図12に示されるように、貫通孔47の上縁47Uは、上下方向の位置が鉛直部46の下端46L(折曲部の下端)と一致するように形成されている。これにより、貫通孔47の上縁47Uと、鉛直部46の下端46Lとが、可動ハウジング50の係合部58に当接する当接部48となっている。
また、規制金具40は、板材に打抜き加工および曲げ加工を施して形成されている。図2、図3に示されるように、規制金具40は、その大部分が板厚方向をコネクタ幅方向に向けた幅方向部40Aとされている。幅方向部40Aの下側には、曲部を介して、板厚方向を上下方向に向けた上下方向部40Bが形成されている。また、幅方向部40Aの前後方向両側には、曲部を介して、板厚方向をコネクタ前後方向に向けた前後方向部40Cが形成されている。この前後方向部40Cの下側に、曲部を介して、基板に半田付け等で固定される固定部40Dが形成されている。
幅方向部40Aと上下方向部40Bとの間の曲部は、その全体が、前述の被保持部41の一部として、固定ハウジング20に埋設された状態となる。また、幅方向部40Aと前後方向部40Cとの間の曲部は、その全体が、前述の被保持部42の一部として、固定ハウジング20に埋設された状態となる。
また、図2に示されるように、上延部43の貫通孔47は、上方拡大部47A、47Aを有しており、上方拡大部47A、47Aにおいて貫通孔47の幅方向両側部分が上方に拡大されている。貫通孔47の上縁47Uのうち、上方拡大部47A、47Aの間の部分が当接部48となっている。
また、上延部43の貫通孔47は、下方拡大部47B、47Bを有しており、下方拡大部47B、47Bにおいて貫通孔47の幅方向両側部分が下方に拡大されている。これにより、一対の腕部43Aの長さが下方に延長され、規制金具40の変形により通過部THが広がりやすくなっている。
また、規制金具40の幅方向部40A、前後方向部40Cおよびその間の曲部は、その上端が、上延部43の根本部分43Nよりも上方に位置している。これにより、規制金具40の被保持部42は、上延部43の根本部分43Nに対して上方に拡大されている。このため、上延部43の長い上下寸法が確保されると共に、規制金具40の固定ハウジング20に対する保持が強固になる。
(固定ハウジング)
図13に示されるように、固定ハウジング20は、端子30の固定側被保持部32を保持する端子保持部21Hを有する。端子保持部21Hは、固定ハウジング20の前後壁21、21に形成されている。すなわち、可動コネクタ100の前後壁21、21には、端子30の固定側被保持部32が埋設された状態で保持されている。
固定ハウジング20の前後壁21、21は、その下部21Lが、上部21Uに対してコネクタ前後方向内側に突出するように厚みが増大されている。そして、固定ハウジング20の前後壁21、21の下部21Lに、端子30の固定側被保持部32が保持されている。これにより、端子30の可動部33の第1直線部33Aの一部は、固定ハウジング20の前後壁21、21の上部21Uのコネクタ前後方向内側に位置している。
また、図12に示されるように、固定ハウジング20は、規制金具40の被保持部41、42を保持する金具保持部22Hを有する。金具保持部22Hは、固定ハウジング20のコネクタ幅方向両側に形成された側壁22、22に形成されている。
図5に示されるように、固定ハウジング20の側壁22は、コネクタ前後方向に並ぶ一対の高壁部22S、22Sと、高壁部22S、22Sの下部同士を繋ぐ低壁部22Mと、を有する。このうち低壁部22Mに、規制金具40の被保持部41が保持されており、高壁部22Sに、規制金具40の被保持部42が保持されている。前後の高壁部22Sの間には、変形した規制金具40の対応係合部49が侵入可能な空間が形成されている。
(可動ハウジング)
図8、図9に示されるように、可動ハウジング50は、端子30の可動側被保持部34を保持する端子保持部51Hを有している。端子保持部51Hは、端子30の可動側被保持部34が圧入されることで、端子30を保持する。
また、図8に示されるように、可動ハウジング50は、接続対象物10を受け入れる受入部56を有している。受入部56は、可動ハウジング50の上面側に開口する溝(空間)であり、コネクタ下方向を深さ方向とし、コネクタ幅方向に延びている。図9に示されるように、受入部56の内部には、可動ハウジング50に保持された端子30の接触部36が配置され、接続対象物10が受入部56に挿入されると、接続対象物10と端子30の接触部36とが接触するようになっている。
また、可動ハウジング50は、各端子30間に配置される複数の隔離壁51を有している。複数の隔離壁51は、コネクタ幅方向に等間隔に設けられている。互いに隣合う隔離壁51、51の間に端子30が配置される。
隔離壁51の壁面の一部には、隣合う隔離壁51、51同士の間隔を広げるように、端子圧入溝51Hが形成されている。端子圧入溝51Hが前述の端子保持部51Hとして機能する。
また、可動ハウジング50は、複数の隔離壁51をコネクタ幅方向に連結する連結部52を有している。連結部52は、可動ハウジング50の強度を向上させている。
連結部52は上下方向に延びて存在しており、連結部52の下端は、隔離壁51の下端よりも上方に位置しており、連結部52の上端は、後述する可動ハウジング50の上面部55の前後部55Aと接続している。
更に具体的には、連結部52は、上下方向に延びる下部52Lと、上方に向かってコネクタ前後方向外側に傾斜した上部52Uと、から構成されている。図13に示されるように、連結部52の下部52Lには、端子30の可動側被保持部34が沿うように配置され、連結部52の上部52Uには、端子30の可動部33の第2直線部33Cが沿うように配置される。連結部52の下部52Lと端子30の可動側被保持部34とは、略接触した配置関係となり、連結部52の上部52Uと端子30の可動部33の第2直線部33Cとは、可動部33を変位可能とする間隔を開けた配置関係となる。なお、本開示において、端子30の配置について説明するときは、特に断らない限り、端子30が自由状態にあるときを前提としている。
端子30は、連結部52に対してコネクタ前後方向外側から、端子30の一部(弾性部35)が連結部52の下方を通って、連結部52に対してコネクタ前後方向内側にまで伸長している。これにより、連結部52は、端子30の可動部33および可動側被保持部34と、端子30の接触部36との間に配置されている。
また、連結部52の下端と、連結部52の下端の下方に位置する端子30とは、上下方向の間隔を開けている。また、連結部52と、連結部52のコネクタ前後方向内側に位置する端子30(弾性部35および接触部36)とは、コネクタ前後方向の間隔を空けている。これらにより、端子30の弾性部35の変形が許容される。
また、連結部52の上部52Uは、コネクタ前後方向外側に窪む凹部52Aが形成されている。これにより、弾性部35が変形したときに接触部36の先端が侵入できる空間が確保されている。
また、可動ハウジング50は、受入部56の上方に向けて開口した縁部において、複数の隔離壁51をコネクタ幅方向に連結する開口縁連結部53を有している。
また、可動ハウジング50は、受入部56の底において、複数の隔離壁51をコネクタ幅方向に連結する底連結部54を有している。底連結部54は、可動ハウジング50に対する端子30の下方からの組付を許容する構造(大きさ、形状)とされている。
また、可動ハウジング50は、可動ハウジング50の上面を構成する上面部55を有している。上面部55は、平面視でコネクタ幅方向を長手方向とする長方形状に形成されている。上面部55は、そのコネクタ前後方向両側を構成し、コネクタ幅方向に延びる前後部55Aを有している。図13に示されるように、前後部55Aは、端子30の可動部33を上方から覆うようにコネクタ前後方向外側に張出している。これにより、上面部55のコネクタ前後方向外側端は、端子30の可動部33(曲部33Bや第1直線部33A)よりもコネクタ前後方向外側に位置している。
また、開口縁連結部53は、上面部55の一部を構成している。開口縁連結部53と、上面部55の前後部55Aとは、分離して設けられている。このため、図8に示されるように、上面部55における開口縁連結部53と前後部55Aとの間の部分には、複数の隔離壁51間に存在する複数の空間が開口している。
また、上面部55は、その外縁部を構成する外縁部55Oと、外縁部55Oよりも内側の内縁部55Iと、更に内側の受入口(受入部56の開口)と、を含んで構成されていると捉えることもできる。外縁部55Oおよび内縁部55Iは、共に、コネクタ上方を法線方向とする平面である。
外縁部55Oは、内縁部55Iに対して高く形成されている。換言すると、外縁部55Oの平面は、内縁部55Iの平面よりもコネクタ上下方向上側に位置している。
外縁部55Oと内縁部55Iとの間には、外縁部55Oから内縁部55Iに向けて高さが漸減する傾斜部55Mが形成されている。外縁部55O、内縁部55Iおよび傾斜部55Mは、上面部55の略全周に亘って形成されている。これらによって、接続対象物10をスムーズに受入部56に受け入れさせることができる。
また、内縁部55Iと貫通孔47との境界にも、傾斜部55Nが形成されている。この傾斜部55Nは、開口縁連結部53に形成されている。
また、図12に示されるように、上面部55は、コネクタ幅方向外側に張出している。これにより、上面部55のコネクタ幅方向外側端は、後述の係合部58よりもコネクタ幅方向外側に位置している。更に、上面部55の内縁部55Iのコネクタ幅方向外側端は、後述の側壁57(の一般面57Aおよび拡大面57B)よりもコネクタ幅方向外側に位置している。
また、可動ハウジング50は、接続対象物10を受け入れる溝(空間)である受入部56のコネクタ幅方向両側の壁を構成する側壁57を有している。側壁57は、コネクタ幅方向両側に一対設けられている。
また、図12に示されるように、可動ハウジング50は、規制金具40(の対応係合部49)に当接することで、当該可動ハウジング50のコネクタ上方向の移動範囲が制限される係合部58を有している。係合部58は、側壁57のコネクタ幅方向外側の面に形成されたコネクタ幅方向外側に突出する突出部として形成されている。
係合部58の上面は、対応係合部49に当接して移動範囲が制限される当接部58Aとなっている。当接部58Aは、その法線方向をコネクタ上方向に向けた平面である。
また、係合部58は、コネクタ下方に向かって当該係合部58の寸法(本実施形態では突出量)を漸減させる傾斜部58Bを有している。傾斜部58Bは、平面である。
また、係合部58は、当接部58Aと傾斜部58Bとの間に位置する鉛直部58Cを有している。
また、図6に示されるように、側壁57のコネクタ幅方向外側の面は、一般面57Aと、一般面57Aに対してコネクタ幅方向外側に位置する拡大面57Bと、を含んで構成されている。図12に示されるように、係合部58の上側の部分は一般面57Aとされており、係合部58の下側の部分は拡大面57Bとされている。これにより、図10に示されるように、可動ハウジング50のうち係合部58の下側部分におけるコネクタ幅方向の寸法W1は、可動ハウジング50のうち係合部58の上側部分におけるコネクタ幅方向の寸法W2よりも大きくなっている。更に、このうち寸法W1は、コネクタ幅方向両側の一対の対応係合部49間の間隔D1と略同一(98〜105%)とされている。
このため、仕掛品100Aに対して可動ハウジング50を組み付ける際、仕掛品100Aに対する可動ハウジング50のコネクタ幅方向の位置合わせが容易になっている。またこのため、可動ハウジング50を組み付けた後に形状が復元した規制金具40の一対の対応係合部49間で、可動ハウジング50のコネクタ幅方向の可動域が確保されるようになっている(図11D)。なお、可動ハウジング50がコネクタ幅方向に移動するとき、可動ハウジング50の側壁57の一般面57Aに、規制金具40の対応係合部49の鉛直部46が接触する。
また、図6に示されるように、拡大面57Bは、コネクタ幅方向から見た形状が矩形の領域に形成されている。拡大面57Bが形成された矩形領域の幅寸法(コネクタ前後方向寸法)は、係合部58の寸法よりも大きい。
<作用効果>
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、可動コネクタ100が、基板に固定される固定ハウジング20と、固定ハウジング20に対して相対移動可能な可動ハウジング50と、固定ハウジング20と一体化された規制金具40と、を備える。図10に示されるように、規制金具40は対応係合部49を有し、対応係合部49は、可動ハウジング50の一部である係合部58にコネクタ上方向から当接することで、係合部58を所定の領域である拘束領域RSに拘束可能である。
更に、対応係合部49は、拘束領域RSの外から中へ係合部58が通過することを許容する通過部THを形成している。このため、図11A〜図11Dに示されるように、可動ハウジング50の係合部58に通過部THを通過させ、係合部58を拘束領域RSの外から中に入れることで、可動ハウジング50を組み付けることができる。
以上より、可動コネクタ100は、固定ハウジング20に対して規制金具40が予め一体化されている仕掛品100Aに対し、後から可動ハウジング50を組み付けることにより製造することができる。
また、本実施形態では、可動コネクタ100が、基板に固定される固定ハウジング20と、固定ハウジング20に対して相対移動可能に構成される可動ハウジング50と、端子30と、を備える。端子30は、固定ハウジング20に保持される固定側被保持部32と、可動ハウジング50に保持される可動側被保持部34と、固定側被保持部32と可動側被保持部34との間に位置する弾性変形可能な可動部33と、を有する。
更に、固定ハウジング20に対する固定側被保持部32の保持がインサート成形により行われており、可動ハウジング50に対する可動側被保持部34の保持が圧入により行われている。
すなわち、固定ハウジング20に対する端子30の保持がインサート成形により行われているので、固定ハウジング20に残る応力が抑制されていると共に、可動ハウジング50に対する端子30の保持が圧入により行われているので、可動ハウジング50の形状の自由度が確保されている。
したがって、本実施形態では、固定ハウジング20と可動ハウジング50とを備える可動コネクタ100において、固定ハウジング20の残留応力を抑制し、かつ、可動ハウジング50の設計自由度を確保することができている。
また、本実施形態では、固定ハウジング20と規制金具40とがインサート成形により一体化されている。このため、固定ハウジング20に規制金具40を圧入する工程が不要である。
また、本実施形態では、規制金具40は、通過部TH(一対の対応係合部49の間の空間、図10)が広がるように変形可能である(図11C)。このため、仕掛品100Aに可動ハウジング50を組み付ける際、規制金具40を変形させて通過部THを広げることで、係合部58を拘束領域RSの中に入れることができる。
また、本実施形態では、係合部58は、係合部58を通過部THに案内する傾斜部58Bを有する。このため、可動ハウジング50の組付けの際、係合部58がコネクタ幅方向に多少ずれた位置にあっても、係合部58を適切な位置に案内することができる。特に、本実施形態では、係合部58の傾斜部58Bは、可動ハウジング50の組付けの際、傾斜部58Bを規制金具40の対応係合部49に接触させてコネクタ下方に押し込むことにより、規制金具40の変形量を徐々に増加させる作用も奏する。このため、規制金具40の損傷を抑制できる。
また、本実施形態では、規制金具40は、被保持部41側からコネクタ上方に延びる上延部43と、上延部43の先端側が通過部TH側(コネクタ幅方向内側)に折り曲げられて形成された折曲部(本実施形態では曲部44、傾斜部45および鉛直部46)と、を有する。このため、可動ハウジング50の組付けの際、規制金具40の板端面(切断端面)が可動ハウジング50に接触することが抑制される。
また、本実施形態では、上延部43に貫通孔47が形成されることで、係合部58が上延部43に対しコネクタ幅方向から当接しないように構成されている。そのため、可動ハウジング50のコネクタ幅方向の移動範囲が上延部43によって制限されることがなく、コネクタ幅方向の大きな可動域を確保できる。
更に、対応係合部49の折曲部の下端46Lが、可動ハウジング50に当接して可動ハウジング50のコネクタ上方向の移動範囲を制限する当接部48となると共に、貫通孔47の上縁47Uも、可動ハウジング50に当接して可動ハウジングのコネクタ上方向の移動範囲を制限する当接部48となっている。このため、可動ハウジング50から規制金具40に入力される荷重が分散されるので、規制金具40の変形、損傷が抑制される。
また更に、本実施形態では、図10に示されるように、可動ハウジング50の係合部58におけるコネクタ幅方向の寸法W3が、一対の上延部43間の間隔D2よりも大きい。このため、係合部58と対応係合部49との大きな係合量(平面視で係合部58と対応係合部49とが重なる寸法)を実現することができる。
また、本実施形態では、対応係合部49の折曲部が、板厚方向をコネクタ幅方向に向け、可動ハウジング50の側壁57に接触する鉛直部46を含んで構成されている。このため、規制金具40の切断端面が可動ハウジング50を損傷させることが抑制されている。
〔第2実施形態〕
次に、図15〜図29を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。
(可動コネクタの製造工程)
第2実施形態に係る可動コネクタ200(図21)の製造工程を説明する。
まず、端子70(図15)および規制金具80(図16、図17)を製造する。
次に、図18〜図19に示されるように、インサート成形により、固定ハウジング60を、端子70および規制金具80と一体に成形する(仕掛品製造工程)。これを仕掛品200Aと称する。
次に、図20〜図21に示されるように、仕掛品200Aに対し、可動ハウジング90を上方から組み付ける(組付工程)。
具体的には、図24Aに示されるように、仕掛品200Aの上方に可動ハウジング90を配置し、可動ハウジング90を下降させる。すると、図24Bに示されるように、可動ハウジング90の係合部98が、仕掛品200Aの規制金具80の対応係合部89に接触する。
可動ハウジング90を更に下降させると、図24Cに示されるように、一対の対応係合部89の先端部分が係合部98に食い込こむ。つまり、一対の対応係合部89の先端部分が可動ハウジング90の係合部98を塑性変形させる。
可動ハウジング90を更に下降させると、係合部98が一対の対応係合部89の間(「通過部TH」、図24A)を通過する。すると、図25に示されるように、一対の対応係合部89の下側の領域(「拘束領域RS」、図24A)に係合部98が入る。この状態から可動ハウジング90に上方への力が加わっても、係合部98が一対の対応係合部89に接触することで、可動ハウジング90が引き抜けることはない。つまり、係合部98が拘束領域RSに拘束された状態となっており、これにより可動ハウジング90のコネクタ上方向の移動範囲が規制金具80によって制限されている。
なお、完成状態の可動コネクタ200では、係合部98に、規制金具80の対応係合部89の板厚に対応した溝状傷99(図29)が形成されている。しかし、溝状傷99と対応係合部89との位置が完全に一致しない限り、可動ハウジング90が外れてしまうことがない。そして、両者が完全に一致することはほぼ起こらない。したがって、可動ハウジング90の係合部98は、問題なく拘束領域RSに拘束される。
(端子)
図15に示されるように、第2実施形態の端子70の構成は、第1実施形態の端子30(図1)と同様であるので、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(規制金具)
図16、図17に示されるように、第2実施形態の規制金具80の構成は、第1実施形態の規制金具40(図2、図3)と大きく異なる。
規制金具80は、1つの可動コネクタ200に対して2つ設けられている。2つの規制金具80は、同一の構造とされている。
規制金具80は、固定ハウジング60に保持される被保持部81を有する。規制金具80がインサート成形により固定ハウジング60と一体化されることで、図19や図28に示されるように、被保持部81が固定ハウジング60に埋設された状態となる。
また、規制金具80は、板材に打抜き加工および曲げ加工を施して形成されている。図16、図17に示されるように、規制金具80は、板厚方向をコネクタ幅方向に向けた幅方向部80Aと、幅方向部80Aの下側に曲部を介して形成された板厚方向を上下方向に向けた上下方向部80Bと、幅方向部80Aのコネクタ前後方向両側に曲部を介して形成された板厚方向をコネクタ前後方向に向けた前後方向部80Cと、を有している。この前後方向部80Cの下側に、曲部を介して、基板に半田付け等で固定される固定部80Dが形成されている。
幅方向部80Aと上下方向部80Bとの間の曲部、および、幅方向部80Aと前後方向部80Cとの間の曲部は、その全体が、上述の被保持部81の一部として、固定ハウジング60に埋設された状態となる。
また、規制金具80は、可動ハウジング90の一部(係合部98)に対してコネクタ上方から当接することで、固定ハウジング60に対する可動ハウジング90の上方向の移動範囲を制限する対応係合部89を有している。
対応係合部89は、1つの規制金具80に対して一対設けられている。一対の対応係合部89の間が、可動ハウジング90の係合部98が通過する「通過部TH」となっている。一対の対応係合部89は、板厚方向をコネクタ幅方向に向けており、前述の幅方向部80Aの一部として形成されている。
可動コネクタ200の完成状態において、対応係合部89のうち、可動ハウジング90の係合部98に当接する部分を当接部82という。当接部82は、コネクタ前後方向(コネクタ水平方向)に平行に延在している。
また、対応係合部89は、コネクタ下方に向かって対応係合部89間の間隔を徐々に狭める傾斜部83を有している。傾斜部83は、一対の対応係合部89の各々に形成されている。
また、対応係合部89は、傾斜部83の下側に鉛直部84を有する。鉛直部84は、傾斜部83の下端から連続して形成されている。鉛直部84は、コネクタ上下方向に延在しており、鉛直部84においては、一対の対応係合部89間の間隔が変化していない。
(固定ハウジング)
第2実施形態の固定ハウジング60の構成は、第1実施形態の固定ハウジング20(図5、図13等)の構造、機能が略共通するので、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(可動ハウジング)
第2実施形態の可動ハウジング90の構成のうち、第1実施形態の可動ハウジング50(図8等)の構成と構造、機能が共通する部分については、図面に同じ符号を付してその説明を省略する。
図20に示されるように、可動ハウジング90は、係合部98を有している。係合部98は、可動ハウジング90の側壁97からコネクタ幅方向外側へ向けて突出した部分である。
係合部98は、可動コネクタ200の完成状態において、可動ハウジング90が上方向に移動したとき、対応係合部89に当接する当接部98Aを有している。当接部98Aは、係合部98の上面であり、上方向を法線方向とする平面である。
また、係合部98は、係合部98のコネクタ前後方向(一対の対応係合部89が対向する方向)の寸法を、コネクタ上方に向かって漸増させる傾斜部98Bを有している。傾斜部98Bは、コネクタ前後方向に一対形成されている。
図29に示されるように、可動ハウジング90の側壁97は、係合部98が突出形成されている一般部97Aと、一般部97Aに対してコネクタ幅方向内側に窪んだ縮小部97Bと、を含んで構成されている。一般部97Aのコネクタ前後方向両側に縮小部97Bが形成されている。可動コネクタ200の完成状態において、可動ハウジング90がコネクタ幅方向に移動したときは、この縮小部97Bが固定ハウジング60の側壁22の高壁部22Sに当接することで、可動ハウジング90のコネクタ幅方向の移動範囲が制限される。したがって、縮小部97Bが形成されることで、可動ハウジング90のコネクタ幅方向の可動域を大きくなっている。
<作用効果>
次に、本実施形態の作用効果について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成に基づく作用効果の説明は省略する。
本実施形態では、可動コネクタ200が、基板に固定される固定ハウジング60と、固定ハウジング60に対して相対移動可能な可動ハウジング90と、固定ハウジング60と一体化された規制金具80と、を備える。図24Aに示されるように、規制金具80は対応係合部89を有し、対応係合部89は、可動ハウジング90の一部である係合部98にコネクタ上方向から当接することで、係合部98を所定の領域である拘束領域RSに拘束可能である。
更に、対応係合部89は、拘束領域RSの外から中へ係合部98が通過することを許容する通過部THを形成している。このため、図24A〜図25に示されるように、可動ハウジング90の係合部98に通過部THを通過させて係合部98を拘束領域RSの外から中に入れることで、可動ハウジング90を組み付けることができる。
以上より、可動コネクタ200は、固定ハウジング60に対して規制金具80が予め一体化されている仕掛品100Aに対し、後から可動ハウジング90を組み付けることにより製造することができる。
また、本実施形態では、図29に示されるように、可動ハウジング90の係合部98には、規制金具80の対応係合部89の板厚に対応する溝状傷99が形成されている。このため、本実施形態の可動コネクタ200は、対応係合部89によって係合部98を塑性変形させることで、仕掛品200Aに可動ハウジング90を組み付けて製造することができる。
また、本実施形態では、係合部98は、係合部98を通過部THに案内する傾斜部98Bを有する。このため、可動ハウジング90の組付けの際、係合部98がコネクタ前後方向に多少ずれた位置にあっても、係合部98を適切な位置に案内することができる。特に、本実施形態では、対応係合部89が、係合部98に溝状傷99を形成する刃の役割を担うので、係合部98の傾斜部98Bは、係合部98に対する対応係合部89の食い込み量(コネクタ前後方向の食い込み量)を徐々に増加させる作用も奏する。
更に、本実施形態では、係合部98は、傾斜部98Bの上側に鉛直面98Cを有する。このため、係合部98の強度が確保されている。
また、本実施形態では、対応係合部89は、係合部98を通過部THに案内する傾斜部83を有する。このため、可動ハウジング90の組付けの際、係合部98がコネクタ前後方向に多少ずれた位置にあっても、係合部98を適切な位置に案内することができる。特に、本実施形態では、対応係合部89が、係合部98に溝状傷99を形成する刃の役割を担うので、対応係合部89の傾斜部83は、係合部98に対する対応係合部89の食い込み量を徐々に増加させる作用も奏する。
更に、本実施形態では、対応係合部89が傾斜部83の下側に鉛直部84を有する。このため、対応係合部89の強度が確保され、安定した組付工程を行うことができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
なお、可動コネクタの製造工程は、上記実施形態で説明した工程から変更してもよい。
例えば、まず、固定ハウジングと規制金具とを圧入等により一体化し、次に、可動ハウジングを組み付け、最後に、端子を固定ハウジングと可動ハウジングとに圧入して保持させてもよい。
また例えば、まず、インサート成形により固定ハウジングを端子と一体として成形し、次に、端子を可動ハウジングに圧入等により保持させ、最後に、規制金具を固定ハウジングに圧入等により一体化してもよい。
また、上記実施形態では、端子30、70が多数配列された可動コネクタを説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、可動コネクタが備える端子は、1つであってもよい。
また、上記実施形態では、可動コネクタをリフロー半田付けにより基板に実装する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、図6に示すような複雑な形状を有する可動ハウジング50を説明したが、本発明はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、規制金具40、80が、固定ハウジング20、60を基板に固定するための固定金具としても機能している例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、規制金具は、固定金具としての機能を有しなくてもよい(規制金具とは別に固定金具を設けてもよい。)。
また、上記実施形態では、可動ハウジング50、90が樹脂成形体のみで構成され、この樹脂成形体の一部が係合部58、98である例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、可動ハウジングを、樹脂成形体と、この樹脂成形体に固定された金具と、で構成し、このうち金具の部分を「係合部」として機能させてもよい。
100 可動コネクタ
100A 仕掛品
20 固定ハウジング
30 端子
32 固定側被保持部
33 可動部
34 可動側被保持部
40 規制金具
43 上延部
44 曲部(折曲部)
45 傾斜部(折曲部)
46 鉛直部(折曲部)
46L 鉛直部の下端(折曲部の先端、当接部)
47 貫通孔
47U 貫通孔の上縁(当接部)
48 当接部
49 対応係合部
50 可動ハウジング
57 側壁
58 係合部
58A 当接部
58B 傾斜部
200 可動コネクタ
200A 仕掛品
60 固定ハウジング
70 端子
80 規制金具
83 傾斜部
89 対応係合部
90 可動ハウジング
97 側壁
98 係合部
98B 傾斜部
99 溝状傷

Claims (12)

  1. 基板に固定される固定ハウジングと、
    前記固定ハウジングに対して相対移動可能な可動ハウジングと、
    前記固定ハウジングと一体化された規制金具と、を備える可動コネクタであって、
    前記規制金具は、前記可動ハウジングの一部である係合部にコネクタ上方向から当接することで、前記係合部を所定の領域である拘束領域に拘束可能な対応係合部を有し、
    前記対応係合部は、前記拘束領域の外から中へ前記係合部が通過することを許容する通過部を形成している、
    可動コネクタ。
  2. 前記固定ハウジングに保持される固定側被保持部と、前記可動ハウジングに保持される可動側被保持部と、前記固定側被保持部と前記可動側被保持部との間に位置する弾性変形可能な可動部と、を有する端子を更に備え、
    前記固定ハウジングに対する前記固定側被保持部の保持がインサート成形により行われており、
    前記可動ハウジングに対する前記可動側被保持部の保持が圧入により行われている、
    請求項1に記載の可動コネクタ。
  3. 前記固定ハウジングと前記規制金具とがインサート成形により一体化されている、
    請求項1または請求項2に記載の可動コネクタ。
  4. 前記係合部は、当該係合部を前記通過部に案内する傾斜部を有する、
    請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の可動コネクタ。
  5. 前記対応係合部は、前記係合部を前記通過部に案内する傾斜部を有する、
    請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の可動コネクタ。
  6. 前記規制金具は、前記通過部が広がるように変形可能である、
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の可動コネクタ。
  7. 前記規制金具は、
    コネクタ上方に向かって延び、前記規制金具が変形することで板厚方向に傾く上延部と、
    前記上延部の先端側が前記通過部側に折り曲げられて形成された折曲部と、を有する、
    請求項6に記載の可動コネクタ。
  8. 前記折曲部は、コネクタ下方に向かって前記通過部側に傾斜する傾斜部を有する、
    請求項7に記載の可動コネクタ。
  9. 前記上延部は、板厚方向をコネクタ幅方向に向けており、
    前記上延部に貫通孔が形成されることで、前記係合部が前記上延部に対してコネクタ幅方向から当接しないように構成されている、
    請求項7または請求項8に記載の可動コネクタ。
  10. 前記折曲部の下端と前記貫通孔の上縁は、共に、前記可動ハウジングに当接して前記可動ハウジングのコネクタ上方向の移動範囲を制限する当接部となっている、
    請求項9に記載の可動コネクタ。
  11. 前記折曲部は、板厚方向をコネクタ幅方向に向け、可動ハウジングの側壁に接触する鉛直部を含んで構成されている、
    請求項7〜請求項10の何れか一項に記載の可動コネクタ。
  12. 前記係合部には、前記対応係合部の板厚に対応する溝状傷が形成されている、
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の可動コネクタ。
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