JP6497989B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車に配設するワイヤハーネス等の接続に用いられるコネクタに関する。
従来のコネクタとしては、以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
概略を説明すれば、このコネクタ100は、図13(a)に示すように、ボックス状のハウジング101に複数の端子収容孔102が貫通形成され、該各端子収容孔102の内部にそれぞれ角筒状の雌端子金具103が収容保持されることによって構成される。
そして、前記コネクタ100では、前記各雌端子金具103が前記各端子収容孔102の一端開口102aから挿入され、該挿入に伴い撓み変形した図示外のランスが弾性復帰して雌端子金具103の外側部に有する係止部に係止することで、第1次的に抜け止め保持されている。
さらに、前記コネクタ100では、前記各端子収容孔102の側部に該各端子収容孔102に対し直交するかたちで設けられた複数のリテーナ挿入孔105に櫛刃状の複数の保持片部107を有するリテーナ部材106が嵌挿され、前記各保持片部107がそれぞれ前記各雌端子金具103に設けられた係止突部108に係止することで、第2次的に抜け止め保持されている。
特開平10−241773号公報
ところで、近年では、前記コネクタ100の小型化の一環として、前記各端子収容孔102の幅方向間隔の短縮化が望まれている。この短縮化を図るにあたっては、前記各端子収容孔102の幅方向寸法の短縮と、前記各端子収容孔102間の隔壁の厚さ幅の縮小と、が考えられる。
ここで、前記各端子収容孔102間の隔壁の厚さ幅は、使用する樹脂材料やハウジング101の強度等によってほぼ決まってしまい、縮小可能な自由度は低いため、結果的に、前記各端子収容孔102の幅方向寸法の短縮化を図ることとなる。
しかし、前記各端子収容孔102の幅方向寸法の短縮についても、この幅方向寸法の短縮を推し進めていくと、雌端子金具103の接地面幅が小さくなってしまうことから、図13(b)に示すように、ランス110の幅方向位置を偏倚させて前記接地面Gの幅を稼ぐ必要がある。
ところが、前記ランス110の幅方向位置を偏倚させた場合、このランス110の偏倚に伴って、該ランス110の成形に係る型抜き孔111も偏倚してしまう。すると、この型抜き孔111の偏倚配置によって、前記各端子収容孔102の側壁に前記型抜き孔111を構成する凹溝111aが雌端子金具103の挿入方向に沿って形成されてしまう。
これにより、前記各端子収容孔102内において雌端子金具103の前記凹溝111a側への傾倒を招来し、かかる傾倒が前記各端子収容孔102内における雌端子金具103のがたつきの原因となってしまうおそれがあった。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、雌端子金具のがたつきを抑制しつつ各端子収容孔の幅方向間隔を短縮し得るコネクタを提供することを目的としている。
本発明は、幅方向に複数の端子収容孔が配列されたハウジングと、前記端子収容孔の一端側開口から挿入され、該端子収容孔に収容保持されるほぼ角筒状の端子金具と、前記端子収容孔に対し該端子収容孔の幅方向一方側に偏倚するかたちで該端子収容孔の上壁又は底壁と一体に型成形され、前記端子金具の挿入に伴い弾性復帰して前記端子金具の上部又は下部に有する係止部に係止することで前記端子金具の後退移動を規制するランスと、前記端子収容孔の下端側に、該端子収容孔の一側壁の一部を窪ませるかたちで該端子収容孔に対して幅方向に偏倚形成され、前記ランスの型成形時における成形型の離脱に供する型抜き孔と、隣接する前記端子収容孔の隔壁を通過するように前記ハウジングの上壁又は底壁側から穿設され、両側がそれぞれ隣接する前記端子収容孔と連通可能に構成されたリテーナ挿入孔と、前記リテーナ挿入孔に挿入されることで、幅方向一方側が隣接する一方の端子収容孔の側部に、他方側が隣接する他方の端子収容孔の側部にそれぞれ臨むリテーナと、前記端子金具の一側部に突設され、前記リテーナの前記一方側に係止することにより前記端子金具の後退移動を規制する係止突起と、を備え、前記リテーナが前記リテーナ挿入孔に挿入されることによって、前記リテーナの一方側が前記一方の端子収容孔に収容される端子金具の前記係止突起に係止することで前記端子金具の後退移動を規制すると共に、前記リテーナの他方側が前記他方の端子収容孔に収容される端子金具の他側部に当接することで前記端子金具の幅方向移動を規制することを特徴としている。
このように、端子収容孔の幅方向寸法の短縮化のためランスを偏倚配置し、この偏倚配置に伴って型抜き孔がオフセット配置されて端子収容孔の一方側の側壁が窪み形成されたとしても、この一方側の側壁からはリテーナ部材の他方側が臨むことで端子金具の幅方向移動を規制することになるため、前記端子収容孔の一側壁の窪み形成に起因して生ずる端子金具の傾倒(がたつき)を抑制することができる。
しかも、本発明では、上記端子金具の幅方向移動の規制に際して、従来のリテーナの両側をそれぞれ隣接する端子収容孔内に臨ませる構成としたことで、前記端子金具の後退規制(抜け止め)と前記端子金具の傾倒規制(がたつき防止)とを、他の構成部材の付加を伴うことなく、簡素な構造をもって実現できるメリットがある。
ここで、本発明の好ましい一の態様として、前記端子収容孔の他側壁は、前記係止突起と係合することにより前記端子金具の挿入を案内するガイド溝を有することが望ましい。
このように、係止突起を介して端子金具の挿入をガイドすることにより、該端子金具の円滑な挿入に供され、コネクタの組立作業をより良好なものとすることができる。
本発明によれば、端子金具のがたつきを抑制しつつ、端子収容孔の幅方向間隔を短縮することができる。
本発明に係るコネクタの分解断面図である。 図1に示すハウジングの前方から見た斜視図である。 図1に示すハウジングの後方から見た斜視図である。 図2の要部断面図である。 図4のA−A線に沿う断面斜視図である。 図5のD方向から見た矢視図である。 図4のB−B線に沿う断面斜視図である。 図7のE方向から見た矢視図である。 図4のC−C線に沿う断面斜視図である。 図9のF方向から見た矢視図である。 図1に示す雌端子金具の斜視図である。 図1に示すリテーナ部材の斜視図である。 (a)は従来のコネクタの縦断面図、(b)は従来のコネクタの要部を拡大した横断面図である。
以下、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、下記の実施形態では、当該コネクタを、自動車の電気機器類の接続に供するワイヤハーネス接続用コネクタに適用したものである。また、以下の説明では、便宜上、図1中のX軸方向を前後方向(X軸正方向を前)と、Y軸方向を上下方向(Y軸正方向を上)として説明する。
すなわち、このコネクタ1は、いわゆる雌コネクタであって、図1〜図3に示すように、前後方向に沿って貫通する複数のキャビティである端子収容孔20が設けられたハウジングとしての雌ハウジング10と、図示外の電線の端末に圧着され、前記各端子収容孔20に挿入収容される複数の端子金具である雌端子金具30と、該各雌端子金具30の前記各端子収容孔20内において保持する保持手段と、から主として構成されている。
前記ハウジング10は、図2、図3に示すように、合成樹脂材料によってほぼボックス状に形成され、ほぼ平坦状の底壁11と、該底壁11の両側縁から一体に立ち上がった1対の側壁12,12と、該両側壁12,12の上端縁に一体に設けられた上壁13と、を有し、前記底壁11と前記上壁13との間、前記両側壁12、12の間にそれぞれ複数の横隔壁14及び縦隔壁15が設けられることにより、上下方向及び左右方向にそれぞれ前記複数の端子収容孔20が隔成されている。
前記各端子収容孔20は、図4〜図10に示すように、横断面ほぼ矩形状を呈し、一端側開口である後端開口20aからほぼ中間位置まで穿設され、雌端子金具30の後端側(後述する電線接続部31)の収容に供する第1収容部21と、該第1収容部21の前端側から前端開口20bまで上下拡幅状に穿設され、雌端子金具30の前端側(後述する端子接続部32)の収容に供する第2収容部22と、から主として構成されている。
ここで、前記第2収容部22の下端側には、前記各雌端子金具30を係止固定するランス40の成形型の離脱に供する型抜き孔23が前端開口20b側より穿設されることによって、前記上下拡幅状に形成されている。そして、前記型抜き孔23は、図4、図5に示すように、後述するランス40の偏移配置に合わせて、端子収容孔20に対して幅方向(右側)へ若干オフセットするかたちで設けられていて、かかるオフセット形成によって、当該端子収容孔20の一側壁である右側壁20dには、前記オフセット量の分だけ窪む溝状の凹部23aが、内部軸方向に沿って凹設されている。
なお、前記型抜き孔23は、後述するランス40の成形型の離脱に供するほか、該ランス40の下方への撓み変形を受容する空間を確保すると共に、図示外の治具の挿入に供し、該治具によりランス40の先端凸部43(図4参照)を下方へと押圧することで該ランス40の係止固定を解除することを可能にしている。
また、前記各端子収容孔20の他側壁である左側壁20cには、図4、図5に示すように、後述する係止突起36と係合することによって雌端子金具30の挿入を案内(ガイド)する横断面ほぼ矩形状のガイド溝24が、端子収容孔20の後端より第2収容部13の途中位置まで雌端子金具30の挿入方向に沿って切欠形成されている。
また、前記雌ハウジング10の底壁11には、図1〜図3に示すように、後述するリテーナ部材50の接続基部51を受容する溝状の基部受容部16が長手方向(左右方向)に沿って凹設されると共に、該基部受容部16には、後述するリテーナ部材50の各保持片部52の挿入に供する横断面ほぼ矩形状の複数のリテーナ挿入孔17が、雌ハウジング10の上壁13まで前記各縦隔壁15に沿って貫通形成されている。
さらに、前記各縦隔壁15には、図5、図6に示すように、幅方向一方側(図6中の右側)に、前記各端子収容孔20(前記ガイド溝24)と前記各リテーナ挿入孔17とを連通する第1連通部25が開口形成されると共に、幅方向他方側に、前記各端子収容孔20と前記各リテーナ挿入孔17とを連通する第2連通部26が開口形成されている。すなわち、かかる構成から、左右に隣接する各端子収容孔20のうち一方側の端子収容孔20Rが、前記第1連通部25を通じて前記各リテーナ挿入孔17と連通可能に構成されると共に、他方側の端子収容孔20Lが、前記第2連通部26を通じて前記各リテーナ挿入孔17と連通可能に構成されている。
前記第1連通部25は、図6〜図8に示すように、高さ方向寸法(上下方向幅)L1がガイド溝24の溝幅L2よりも若干大きく設定され、該ガイド溝24の両端に跨る矩形窓状に形成されたもので、前記各雌端子金具30が正規に挿入された状態で後述する係止突起36の後端側へと臨むように開口形成されている。すなわち、かかる構成により、後述する保持片部52の幅方向一方側(後述する係止凸部54)を後述する係止突起36の後端側へと臨ませることが可能となっている。
前記第2連通部26は、図6、図9、図10に示すように、前記各端子収容孔20の上下方向に亘ってほぼ帯状に形成されたもので、前記各雌端子金具30が正規に挿入された状態で後述する端子接続部32の右側部32bへと臨むように開口形成されている。すなわち、かかる構成により、後述する保持片部52の幅方向他方側(後述する当接部55)を後述する端子接続部32の右側部32bへと当接させることが可能となっている。
前記雌端子金具30は、図4〜図11に示すように、例えば銅などの導電性材料からなる金属板をプレス成形によって曲折等して形成されるもので、長手方向の一端側が、前記図示外の電線の端末に圧着されて該電線との電気接続に供する電線接続部31として構成されると共に、他端側が、ほぼ角筒状に形成されて相手側となる図示外の雄端子金具との接続に供する端子接続部32として構成されている。
そして、前記端子接続部32の内部には、図4に示すように、底壁32cの内側部に片持ち支持されることで撓み変形可能に構成された接続片33が設けられ、前記図示外の雄端子金具が上壁32dと前記接続片33との間に挟持されることによって、これらの両端子金具が電気的に接続されるようになっている。
また、前記端子接続部32の底壁32cの後端側には、図7〜図11に示すように、後述するランス40の先端42を受容可能に構成されたランス受容部34が開口形成されていて、該ランス受容部34によって、後述のような弾性復帰したランス40の先端42を受容することが可能となっている。すなわち、後述するランス40の弾性復帰により該ランス40の先端42が前記ランス受容部34の前端縁に設けられた係止部35に係止することで、前記図示外の電線に引っ張り力(外力)が作用したときの雌端子金具30の後退移動が規制され、これによって、雌端子金具30の第1次的な抜け止めが図られている。
さらに、前記端子接続部32の左側部32aには、図4、図6に示すように、前記ガイド溝24に係合すると共に、該係合に伴って後述するリテーナ部材50と係止可能に構成され、該係止構造をもって雌端子金具30の係止保持に供する係止突起36が突設されている。この係止突起36は、平面視ほぼ矩形状となるように形成され、前記ガイド溝24に係合した状態で後端面が後述するリテーナ部材50の各保持片部52(係止凸部54)の前端面と当接することで、前記図示外の電線に引っ張り力(外力)が作用したときの雌端子金具30の後退移動が規制され、これによって、雌端子金具30の第2次的な抜け止めが図られている。
前記保持手段は、図4〜図10に示すように、前記各端子収容孔20の内部に撓み変形可能に一体形成され、雌端子金具30の係止部35に係止することにより該雌端子金具30の第1次的な係止保持に供するランス40と、雌ハウジング10の前記各リテーナ挿入孔17内に嵌挿され、前記第1連通部25を通じて端子収容孔20内へと臨んだ一側部(後述する係止凸部54)に係止することにより雌端子金具30の第2次的な係止保持に供すると共に、前記第2連通部26を通じて端子収容孔20内に臨んだ他側部(後述する当接部55)と当接することによって雌端子金具30の姿勢保持に供するリテーナ部材50と、から構成される。
前記ランス40は、前記第2収容部22の内端部における底壁11又は横隔壁14より前端側へ向けて斜め上方に切り起こすかたちで設けられ、前記底壁11又は横隔壁14に片持ちに支持される基端部41を支点として上下方向に撓み変形可能に構成されている。また、このランス40は、図4に示すように、端子収容孔20に対し幅方向(右側)に偏移(オフセット)するかたちで設けられ、かかる偏移配置により端子収容孔20内における雌端子金具30の接地面Gを幅方向一方側に集約することで、前述したような端子収容孔20の幅方向寸法についての最大限の縮小を可能にしている。
前記リテーナ部材50は、図1、図12に示すように、合成樹脂材料により一体成形されてなるもので、雌ハウジング10の基部受容部16内に受容されるほぼ板状の接続基部51と、該接続基部51の一側部より長手方向に沿って並列に整列するほぼ櫛刃状に立設され、前記雌端子金具30の第2次的な係止保持に供する横断面ほぼ矩形状をなすリテーナとしての複数の保持片部52と、前記接続基部51の長手方向ほぼ中間位置に立設され、雌ハウジング10の底壁11に穿設された係止孔18に係入することによって該雌ハウジング10への取付固定に供する係止爪53と、を備える。
前記各保持片部52の幅方向一方側には、図5〜図7に示すように、前記第1連通部25を通じて前記各端子収容孔20内へと臨むことで前記雌端子金具30を第2次的に係止保持する複数の係止凸部54が、長手方向に所定の間隔をもって突設されている。
この係止凸部54は、図6〜図8、図12に示すように、横断面ほぼ矩形状となる角柱状に形成されたもので、幅方向寸法(上下方向幅)L3が第1連通部25に合わせてガイド溝24の溝幅L2よりも若干大きく設定されると共に、高さ方向寸法(左右方向幅)L4がガイド溝24の溝深さL5よりも僅かに小さく設定されている。すなわち、この係止凸部54は、前記各リテーナ挿入孔17に前記各保持片部52が挿入された状態でガイド溝24を堰き止めるように雌端子金具30の係止突起36と係止することによって、該雌端子金具30の後退移動を規制することが可能となっている。
他方、前記各保持片部52の幅方向他方側には、図4〜図6、図9に示すように、前記第2連通部26を通じて前記各端子収容孔20の右側壁20dとほぼ面一となるかたちで該各端子収容孔20内へと臨むことで前記雌端子金具30の姿勢保持に供する当接部55が、長手方向に沿ってほぼ平坦状に形成されている。すなわち、この当接部55は、前記各リテーナ挿入孔17に前記各保持片部52が挿入された状態で前記各端子収容孔20内においてほぼ直立状態にある雌端子金具30の端子接続部32の右側部32bに当接することによって、該雌端子金具30の幅方向移動(傾倒)を規制することが可能となっている。
以上のように、前記コネクタ1では、リテーナ部材50の各保持片部52が雌ハウジング10のリテーナ挿入孔17に挿入されることで、前記幅方向一方側の係止凸部54が雌端子金具30の係止突起36と係止して該雌端子金具30の後退移動を規制することと、前記幅方向他方側の当接部55が雌端子金具30の端子接続部32の右側部32bに当接して該雌端子金具30の幅方向移動(傾倒)を規制することと、が同時に行えるようになっている。
以下、本実施形態に係る前記コネクタ1の組立方法について、図1、図5〜図10に基づいて説明する。
前記ハウジング10の各端子収容孔20に、電線接続部21が予め図示外の各電線端末に圧着された雌端子金具30を、端子接続部32側から各端子収容孔20の後端開口20aに挿入する。この際、前記各雌端子金具30の係止突起36を各端子収容孔20のガイド溝24に係合させて、該ガイド溝24のガイドに従って各雌端子金具30を挿入することで、該各雌端子金具30をスムーズに挿入することができる(図6参照)。
続いて、前記各雌端子金具30の進入の途中、該各雌端子金具30の先端がランス40の上端部へと当接したところで、該各雌端子金具30をさらに押し込むことによって、端子接続部32の底壁32cがランス40を下方へ押し退けるようにして撓み変形させ、そのまま当該撓み変形したランス40の上端部に摺接しながら進入を続ける。
そして、前記各端子接続部32の先端が正規の挿入位置(挿入完了位置)に到達したところで、前記撓み変形により発生した弾性力に基づいてランス40が弾性復帰して、該ランス40の先端42がランス受容孔34内に受容されると共に、雌端子金具30の係止部35がランス40の先端42に係止することにより、前記各雌端子金具30が前記挿入完了位置のまま保持され、該各雌端子金具30の後退移動が規制されることとなる。
その後、前記雌ハウジング10の底壁11側から、前記各リテーナ挿入孔17に各保持片部52を挿入すると共に、前記基部受容部16内に接続基部51を受容させて、雌ハウジング10の前記図示外の係止孔に係止爪53を係止させることにより、リテーナ部材50を雌ハウジング10に取付固定し、前記コネクタ1の組立が完了する。
こうして、前記各リテーナ挿入孔17内に各保持片部52が挿入されると、図5、図6に示すように、該各保持片部52の幅方向一方側の係止凸部54が、前記第1連通部25を通じて左右に隣り合う端子収容孔20L,20Rのうち一方側(右側)の端子収容孔20R内へとガイド溝24を堰き止めるように臨んで、雌端子金具30の係止突起36と係止することとなる。これにより、前記各雌端子金具30が前記挿入完了位置のまま保持され、該各雌端子金具30の後退移動が規制されることとなる。
また、同時に、前記各保持片部52の幅方向他方側の前記当接部55が、前記第2連通部26を通じて前記左右に隣り合う端子収容孔20L,20Rのうち他方側(左側)の端子収容孔20L内へと臨んで、雌端子金具30の端子接続部32の右側部32bに当接することとなる。これにより、前記各雌端子金具30が前記挿入完了状態の直立した姿勢のまま保持され、該各雌端子金具30の幅方向移動(傾倒)が規制されることとなる。
このように、本実施形態に係るコネクタ1によれば、端子収容孔20の幅方向寸法の短縮化のためにランス40を偏倚配置することによって当該端子収容孔20の右側壁20dに前記型抜き孔23の偏倚配置に基づく凹部23aが形成されても、当該端子収容孔20の右側壁20dより第2連通部26を通じて当該端子収容孔20内に臨む保持片部52の当接部55によって雌端子金具30の幅方向移動(傾倒)を規制することができる。これにより、前記凹部23aの形成に起因して発生する雌端子金具30のがたつきを抑制しつつ、前記各端子収容孔20の幅方向間隔を短縮することができる。
しかも、前記コネクタ1では、上記雌端子金具30の幅方向移動の規制に際して、従来のリテーナ部材の両側をそれぞれ隣接する端子収容孔20L,20Rへと臨ませる構成としたことで、他の構成部材の付加を伴うことなく、リテーナ部材の幅方向一方側による雌端子金具30の後退規制(抜け止め)と、他方側による雌端子金具30の傾倒規制(がたつき防止)とを、簡素な構造をもって実現できるメリットがある。
また、前記コネクタ1の場合、前記各端子収容孔20の左側壁20cに、雌端子金具30の係止突起36と係合可能なガイド溝24が設けられていることから、このガイド溝24により、雌端子金具30の円滑な挿入に供され、コネクタ1の組立作業をより良好なものとすることができる。
他方、前記各端子収容孔20の右側壁20dについては、前記各端子収容孔20の後端開口20aの開口縁を、雌端子金具30の係止突起36と干渉するように構成して、前記各端子収容孔20の左側壁20cのみが前記係止突起36を受容可能に構成されていることから、該係止突起36を利用した雌端子金具30の左右の逆組み付けを防止することができる。これにより、コネクタ1の組立作業をより一層良好かつ適確なものとすることができる。
本発明は、前記実施形態において例示した構成に限定されるものではなく、例えば雌ハウジング10や雌端子金具30、保持片部52の具体的構成など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で前記コネクタ1の構成や仕様等に応じて自由に変更することができる。
また、本実施形態では、端子金具として雌端子金具30を例に説明したが、端子金具としては勿論、雄端子金具を使用することも可能である。
1…コネクタ
10…雌ハウジング(ハウジング)
17…リテーナ挿入孔
20…端子収容孔
23…型抜き孔
30…雌端子金具(端子金具)
36…係止突起
41…ランス
52…保持片部(リテーナ)

Claims (2)

  1. 幅方向に複数の端子収容孔が配列されたハウジングと、
    前記端子収容孔の一端側開口から挿入され、該端子収容孔に収容保持されるほぼ角筒状の端子金具と、
    前記端子収容孔に対し該端子収容孔の幅方向一方側に偏倚するかたちで該端子収容孔の上壁又は底壁と一体に型成形され、前記端子金具の挿入に伴い弾性復帰して前記端子金具の上部又は下部に有する係止部に係止することで前記端子金具の後退移動を規制するランスと、
    前記端子収容孔の下端側に、該端子収容孔の一側壁の一部を窪ませるかたちで該端子収容孔に対して幅方向に偏倚形成され、前記ランスの型成形時における成形型の離脱に供する型抜き孔と、
    隣接する前記端子収容孔の隔壁を通過するように前記ハウジングの上壁又は底壁側から穿設され、両側がそれぞれ隣接する前記端子収容孔と連通可能に構成されたリテーナ挿入孔と、
    前記リテーナ挿入孔に挿入されることで、幅方向一方側が隣接する一方の端子収容孔の側部に、他方側が隣接する他方の端子収容孔の側部にそれぞれ臨むリテーナと、
    前記端子金具の一側部に突設され、前記リテーナの前記一方側に係止することにより前記端子金具の後退移動を規制する係止突起と、
    を備え、
    前記リテーナが前記リテーナ挿入孔に挿入されることによって、前記リテーナの一方側が前記隣接する一方の端子収容孔に収容される端子金具の前記係止突起に係止することで前記端子金具の後退移動を規制すると共に、前記リテーナの他方側が前記隣接する他方の端子収容孔に収容される端子金具の他側部に当接することで前記端子金具の幅方向移動を規制することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記端子収容孔の他側壁は、前記係止突起と係合することにより前記端子金具の挿入を案内するガイド溝を有することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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