JP5107004B2 - 合体コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコネクタハウジングを多段に積層してなる合体コネクタに関する。
自動車には多くの電子機器が搭載されており、電子機器はワイヤハーネスを介して自動車や他の電子機器と接続されている。ワイヤハーネスと電子機器とは、それぞれが備えたコネクタ同士が嵌合することによって接続され、ワイヤハーネスは電子機器に電力や制御信号等を伝達する。
このようなコネクタは、例えば、端子金具と、コネクタハウジングとを備えている(例えば、特許文献1参照)。端子金具は、板金を折り曲げる等して形成されている。端子金具は、電線と接続する電線接続部と、相手方のコネクタの端子金具と接触する電気接触部と、コネクタハウジングの後述する係止ランスと係合する係止部とを備えている。端子金具が例えば雌型の端子金具の場合、電気接触部は筒状に形成され、係止部は例えば電気接触部の外壁を貫通した長孔状に形成されている。
コネクタハウジングは、端子金具を収容する複数の端子収容室を有している。複数の端子収容室は、水平方向及び鉛直方向に並んで設けられている。端子収容室には、それぞれ、その内下面から端子収容室の内側に向かって突出した係止ランスが設けられている。係止ランスは、端子収容室内への端子金具の挿入過程において端子金具と当接して前記内下面側に弾性変形するとともに、端子収容室内の正位置に端子金具が挿入されると弾性復元して端子金具の係止部と係合して端子金具を端子収容室内に係止して保持する。
特開2006−73271号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたコネクタにおいては係止ランスが弾性変形するスペースが必要になるので、コネクタハウジングが大型化してしまうといった問題があった。また、前記スペースを小さくするために係止ランスを小型化(高さを低くする等)すると、係止ランスの保持力が小さくなるので、端子金具が端子収容室から抜け落ちてしまうといった問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、小型でありながら端子金具を端子収容室内に確実に保持することができる合体コネクタを提供することを目的としている。
上述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、端子金具を収容する端子収容室を有した複数のコネクタハウジングを多段に積層してなる合体コネクタにおいて、前記複数のコネクタハウジングのうち互いに積層される一対のコネクタハウジングの少なくとも一方のコネクタハウジングが係止ランスを備え、前記係止ランスは、前記コネクタハウジングの積層方向の外表面より突出する方向に弾性変形自在に設けられ、前記端子金具の前記端子収容室への挿入過程において弾性変形して該コネクタハウジングの積層方向の外表面から突出し、前記端子金具が正位置まで挿入されると、弾性復元してコネクタハウジングの積層方向の外表面から突出しなくなることで前記端子金具に係止するものであり、前記一方のコネクタハウジングと他方のコネクタハウジングとを、前記係止ランスを露出する仮係止位置と、前記係止ランスを覆う本係止位置とに亘って相対的に移動可能にする移動手段を備えたことを特徴とした合体コネクタである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された合体コネクタにおいて、前記移動手段が、前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとを積層して前記端子金具の長手方向に沿ってスライドさせることによって、前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとを前記仮係止位置から前記本係止位置へと相対的に移動可能にする構成となっていることを特徴とした合体コネクタである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された合体コネクタにおいて、前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとが前記仮係止位置及び前記本係止位置に位置付けられると互いに係止して前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとが相対的に移動することを規制する係止手段を備えたことを特徴とした合体コネクタである。
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載された合体コネクタにおいて、前記一方のコネクタハウジングまたは前記他方のコネクタハウジングと積層されるプレートを備えたことを特徴とした合体コネクタである。
請求項1に記載された発明によれば、仮係止位置で露出した係止ランスが弾性変形してコネクタハウジングの積層方向の外表面から突出することができ、そのために、係止ランスが弾性変形するスペースをコネクタハウジング内に設ける必要がないのでコネクタハウジング(即ち合体コネクタ)を小型化することができるとともに、コネクタハウジングの小型化のために係止ランスを小型化する必要がないので係止ランスの保持力を低下させずに端子金具を確実に保持することができ、また、本係止位置においては係止ランスが覆われるので係止ランスに外力が加わって端子金具の係止が解除されることがない。さらに、端子金具が端子収容室内の正位置に挿入されていない半挿入時には係止ランスがコネクタハウジングの積層方向の外表面から突出して一対のコネクタハウジングを本係止位置に相対的に移動させることができないので、本係止位置に移動できるかどうかで端子金具が半挿入であることを検知することができる。
請求項2に記載された発明によれば、一対のコネクタハウジングを積層方向に相対的に移動させるのに対して係止ランスの突出量を大きくすることなく移動量を大きくすることができるので確実に検知を行うことができるとともに、仮係止位置から本係止位置へと確実に移動させることができる。
請求項3に記載された発明によれば、一対のコネクタハウジングを仮係止位置で保持して仮係止位置のコネクタハウジングの端子収容室内に端子金具を挿入することができるとともに、本係止位置で確実に保持することができる。
請求項4に記載された発明によれば、係止ランスを、一方のコネクタハウジングまたは他方のコネクタハウジングのプレートとの積層方向の外表面から突出するように設けることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる合体コネクタを図1ないし図10を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかる合体コネクタ1は、図1に示すように、端子金具10(図6)と、プレートハウジング(一方のコネクタハウジングに相当する)2と、第二のプレートハウジング(他方のコネクタハウジングに相当する)3と、プレート4と、移動部51、52と、係止部61、62とを備えている。
端子金具10は、導電性を有する板金等が曲げられる等して形成されている。端子金具10は、図6に示すように、電気接触部11と、電線接続部12と、段部13とを備えている。
電気接触部11は、図7に示すように、筒状部14と、相手方のコネクタの端子金具(以下、相手方の端子金具と呼ぶ)と接続するための弾性接触片15とを備えている。筒状部14は、電線接続部12の後述する底片16と側片17とに連なっている。弾性接触片15は、筒状部14内に設けられ、筒状部14内に進入した相手方の端子金具を筒状部14の内面に向かって付勢して、相手方の端子金具との確実な接触を図る。
電線接続部12は、図6に示すように、後述する端子収容室21、31の内上面に重ねられる帯板状の底片16と、底片16の幅方向の両端に連なる一対の側片17と、圧接部18と、一対の加締め片19とを備えている。底片16は、表面が略平坦な帯板状に形成されている。
圧接部18は、一対の圧接刃を複数備えている。複数の一対の圧接刃は、それぞれ、端子金具10の長手方向に沿って互いに間隔をあけて並んでいる。一対の圧接刃は、それぞれ、側片17から互いに近づく方向に延びるとともに、底片16に対し立設している。一対の圧接刃は、互いの間に電線を挿入することにより、電線の被覆部を切り込んで該電線の芯線と接触する。
一対の加締め片19は、底片16の幅方向の両縁に連なっている。一対の加締め片19は、それぞれ、底片16に対して立設している。一対の加締め片19は、互いに間隔をあけて相対している。加締め片19は、底片16に向かって曲げられることにより、底片16との間に電線を挟む。一対の加締め片19は、電線を加締めて該電線を電線接続部12に固定する。
段部13は、底片16から離れた筒状部14の外表面に設けられている。段部13は、筒状部14の先端に設けられた高部13aと、筒状部14の長手方向中央に設けられた低部13bとを備えている。高部13aの外表面は、低部13bの外表面よりも筒状部14の外側に配されている。
プレートハウジング2は、絶縁性の合成樹脂等からなり、略箱状に形成されている。プレートハウジング2には、図1及び図2に示すように、複数の端子収容室21が形成され、上面2aに相手方のコネクタと係合するロックアーム22が設けられ、下面2bのうち複数の端子収容室21に挟まれた底壁23には後端に向けて突出形成された可撓変形可能な一対の係止アーム24が形成され、両側面2cには前端より長手方向中央に亘って溝25が形成され、さらに下面2bの前端両側から係止突部26が下方に突出形成されて、下面2bより第二のプレートハウジング3に積層される。なお、本明細書においては、図1中の上方を上方、下方を下方、左下方を前方、右上方を後方とする。
端子収容室21は、隔壁21aで隔てられて前後方向に延設されるとともに複数が並列かつ平行に配列され、前端部には相手方の端子金具を挿通する端子挿通孔21bが設けられ、プレートハウジング2の下面2bにおいて長手方向前側に向けて延出形成された係止ランス27が露出されるとともに、長手方向後側に向けて開口した開口部21cが形成されている。
一対の係止アーム24の先端には、それぞれ、係止突起24aが設けられている。係止突起24aは、下面2bから突出している。即ち、係止突起24aは、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが相対的に移動する方向に対して直交する方向に突出している。係止突起24aの先端には、傾斜部が形成されている。溝25は、端子収容室21内に収容される端子金具10の長手方向に沿って、下面2bと平行に設けられている。係止突部26は、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが相対的に移動する方向に対して直交する方向に突出している。
係止ランス27は、延出された自由端が端子収容室21の外側、即ちプレートハウジング2の下面(積層方向の外表面)2bより突出する方向に弾性変形自在に設けられており、端子収容室21内に端子金具10が挿入される過程において端子金具10の高部13aと当接して弾性変形してその先端に設けられた規制突起27aがプレートハウジング2の下面2bより突出し(図7)、端子金具10が端子収容室21内の正位置に挿入される(端子収容室21内に収容される)と高部13aを乗り越えて弾性復元して端子金具10の低部13bに位置付けられて規制突起27aがプレートハウジング2の下面2bより突出しなくなるとともに端子金具10を端子収容室21内に係止する(図8)。
第二のプレートハウジング3は、絶縁性の合成樹脂等からなり、略箱状に形成されている。第二のプレートハウジング3には、図1及び図3に示すように、複数の端子収容室31が形成され、プレートハウジング2の下面2bが重ねられる上面3aにプレートハウジング2の係止突起24aと仮係止する矩形状の仮係止孔32が一対設けられるとともに更にその後方には係止突起24aと本係止する切り欠き状の本係止部33が一対設けられ、更に上面3aの後端部には略T字状の突起34がプレートハウジング2の端子収容室21の開口部21cに対向する位置に突出している。また、プレート4の上面4aに重ねられる下面3bのうち端子収容室31の間には後端に向けて突出成形された可撓変形可能な一対の係止アーム35が形成されるとともに、両側面3cにはリブ36が突出形成されている。
端子収容室31は、隔壁31aで隔てられて前後方向に延設されるとともに複数が並列かつ平行に配列され、前端部には相手方の端子金具を挿通する端子挿通孔31bが設けられ、第二のプレートハウジング3の下面3bにおいて長手方向前側に向けて延出形成された係止ランス37が露出されるとともに、長手方向後側に向けて開口した開口部31cが形成されている。この端子収容室31とプレートハウジング2の端子収容室21とは、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが互いに積層されると互いに平行に配される。そして、端子収容室21、31内に収容された端子金具10同士は互いに平行に配される。
仮係止孔32と本係止部33とは、端子収容室31内に収容される端子金具10の長手方向に沿って並んで設けられている。一対の係止アーム35の先端には、それぞれ、係止突起35aが設けられている。係止突起35aは、下面3bから突出している。即ち、係止突起35aは、第二のプレートハウジング3とプレート4とが相対的に移動する方向に対して直交する方向に突出している。係止突起35aの先端には、傾斜部が形成されている。リブ36は、端子収容室31内に収容される端子金具10の長手方向に沿って、下面3bと平行に設けられている。
係止ランス37は、延出された自由端が端子収容室31の外側、即ち第二のプレートハウジング3の下面(積層方向の外表面)3bより突出する方向に弾性変形自在に設けられており、前述したプレートハウジング2の係止ランス27と同様に、端子収容室31内に端子金具10が挿入される過程においてその先端に設けられた規制突起37aが第二のプレートハウジング3の下面3bより突出し、端子金具10が端子収容室31内の正位置に挿入されると規制突起37aが第二のプレートハウジング3の下面3bより突出しなくなるとともに端子金具10を端子収容室31内に係止する。
プレート4は、絶縁性の合成樹脂等からなり、図1に示すように、底板部40と、一対の側壁41からなる断面略コ字状に形成され、第二のプレートハウジング3の下面3bが重ねられる上面4aに第二のプレートハウジング3の係止突起35aと仮係止する矩形状の仮係止孔42が一対設けられるとともに更にその後方には係止突起35aと本係止する切り欠き状の本係止部43が一対設けられ、更に上面4aの後端部には略T字状の突起44が第二のプレートハウジング3の端子収容室31の開口部31cに対向する位置に突出している。仮係止孔42と本係止部43とは、プレート4に積層される第二のプレートハウジング3の端子収容室31内に収容される端子金具10の長手方向に沿って並んで設けられている。
また、プレート4の側壁41の内面には、第二のプレートハウジング3が積層される際にリブ36が進入可能な鉛直溝45と、該鉛直溝45に直交する水平溝46とが連続して形成されるとともに、水平溝46の内面から凸にストッパ(図示せず)が形成されている。水平溝46は、端子金具10の長手方向に沿って、上面4aと平行に設けられている。
更に側壁41には、側壁41の前端部に上方へ向けて突出しかつプレートハウジング2の溝25に進入するリブ状のガイド突起47と該ガイド突起47の下方に設けられプレートハウジング2の係止突部26が収容される凹部48とを備えたガイドアーム49が形成されている。ガイド突起47は、プレート4に積層される第二のプレートハウジング3の端子収容室31内に収容される端子金具10の長手方向に沿って、上面4aと平行に設けられている。
移動部51は、図1に示すように、前述したリブ36と水平溝46とから構成される。移動部51は、第二のプレートハウジング3の下面3bとプレート4の上面4aとを重ねて端子収容室31内に収容される端子金具10の長手方向に沿ってスライドさせることによって、これらを仮係止位置から本係止位置へと相対的に移動可能にする。
移動部52は、図1に示すように、前述した溝25とガイド突起47とから構成される。移動部52は、プレートハウジング2の下面2bと第二のプレートハウジング3の上面3aとを重ねて端子収容室21、31内に収容される端子金具10の長手方向に沿ってスライドさせることによって、これらを仮係止位置から本係止位置へと相対的に移動可能にする。なお、移動部52は、特許請求の範囲に記載の移動手段に相当する。
係止部61は、前述した係止突起35a(図3)と、仮係止孔42と、本係止部43と、リブ36(以上、図1)と、ストッパとから構成される。係止突起35aと仮係止孔42とは、第二のプレートハウジング3とプレート4とが仮係止位置に位置付けられると互いに係止してこれらが仮係止位置から相対的に移動することを規制する。また、係止突起35a及び本係止部43と、リブ36及びストッパとは、第二のプレートハウジング3とプレート4とが本係止位置に位置付けられるとそれぞれ互いに係止してこれらが本係止位置から相対的に移動することを規制する。
係止部62は、前述した係止突起24a(図2)と、仮係止孔32と、本係止部33と、係止突部26と、凹部48(以上、図1)とから構成される。係止突起24aと仮係止孔32とは、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが仮係止位置に位置付けられると互いに係止してこれらが仮係止位置から相対的に移動することを規制する。また、係止突起24a及び本係止部33と、係止突部26及び凹部48とは、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが本係止位置に位置付けられるとそれぞれ互いに係止してこれらが本係止位置から相対的に移動することを規制する。なお、係止部62は、特許請求の範囲に記載の係止手段に相当する。
前述した構成の合体コネクタ1は、下から上に向かってプレート4、第二のプレートハウジング3、プレートハウジング2を多段に積層して構成される。このような合体コネクタ1を組み立てる際には、まず、第二のプレートハウジング3のリブ36をプレート4の鉛直溝45内に進入させて、第二のプレートハウジング3の下面3bをプレート4の上面4aに重ねる。そして、プレートハウジング2の下面2bを第二のプレートハウジング3の上面3aに重ねる。このとき、プレート4のガイド突起47が溝25内に進入してプレートハウジング2とプレート4とが上下方向に保持されるとともに、第二のプレートハウジング3がプレートハウジング2とプレート4との間に位置することで上下方向に保持される。
そして、プレートハウジング2をプレート4(及び第二のプレートハウジング3)に対して端子金具10(端子収容室21、31)の長手方向に沿ってスライドさせることによって溝25内をガイド突起47が移動し、プレートハウジング2の係止突起24aが第二のプレートハウジング3の仮係止孔32に係合してプレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが仮係止状態となり、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが仮係止位置に位置付けられる。このとき、プレートハウジング2の係止ランス27は、プレートハウジング2の下面2b側に露出されている。
さらにこの状態からプレートハウジング2をプレート4に対して端子金具10の長手方向に沿ってスライドさせることによって、プレートハウジング2と仮係止状態となった第二のプレートハウジング3のリブ36がプレート4の水平溝46内を移動し、第二のプレートハウジング3の係止突起35aがプレート4の仮係止孔42に係合して第二のプレートハウジング3とプレート4とが仮係止状態となり第二のプレートハウジング3とプレート4とが仮係止位置に位置付けられる。このとき、第二のプレートハウジング3の係止ランス37は、第二のプレートハウジング3の下面3b側に露出されている。そして、プレートハウジング2、第二のプレートハウジング3及びプレート4が仮係止位置に到達する。この位置においては、図4及び図6ないし図9に示すように、プレートハウジング2、第二のプレートハウジング3及びプレート4がそれぞれ端子金具10(端子収容室21、31)の長手方向にずれた状態で積層されている。
そして、プレートハウジング2及び第二のプレートハウジング3の端子収容室21、31内に、電線が組み付けられた端子金具10を後方より挿入していくと、前述したように、端子収容室21、31内に端子金具10が挿入される過程において係止ランス27、37の規制突起27a、37aがプレートハウジング2の下面2b及び第二のプレートハウジング3の下面3bより突出し、端子金具10が端子収容室21、31内の正位置に挿入されるとプレートハウジング2の下面2b及び第二のプレートハウジング3の下面3bより突出しなくなるとともに、端子金具10が端子収容室21、31内に係止される。
その後、仮係止位置にあるプレートハウジング2をプレート4に対して端子金具10の長手方向に沿ってスライドさせると、第二のプレートハウジング3の仮係止孔32に係合したプレートハウジング2の係止突起24a、あるいはプレート4の仮係止孔42に係合した第二のプレートハウジング3の係止突起35aが、その先端に設けられた傾斜面によって仮係止孔32あるいは42より抜け出てその後方に設けられた本係止部33あるいは43に係合する。ここでは、係止突起35aが先に抜け出た場合について説明すると、係止突起35aが仮係止孔42より抜け出ることによってプレート4との仮係止状態が解除されかつプレートハウジング2との仮係止状態が維持された第二のプレートハウジング3は、リブ36が水平溝46に沿って案内されてプレート4に対して移動し、その後係止突起35aがプレート4の本係止部43に係合するとともにリブ36の後端部が水平溝46に形成されたストッパによってそれ以上のスライドを規制された本係止状態となり、第二のプレートハウジング3とプレート4とが完全に重なって本係止位置に位置付けられる。このとき、第二のプレートハウジング3の係止ランス37は、プレート4によって覆われている。
さらに、プレートハウジング2をプレート4に対して端子金具10の長手方向に沿ってスライドさせると今度は係止突起24aが仮係止孔32より抜け出て、第二のプレートハウジング3との仮係止状態が解除されたプレートハウジング2は第二のプレートハウジング3と本係止状態となっているプレート4に対して溝25がガイド突起47によって案内されて仮係止位置より移動し、その後係止突起24aが第二のプレートハウジング3の本係止部33に係合するととともに係止突部26の後端部が凹部48の後端部に当接することでそれ以上のスライドを規制された本係止状態となり、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3(及びプレート4)とが完全に重なって本係止位置に位置付けられる。このとき、プレートハウジング2の係止ランス27は、第二のプレートハウジング3によって覆われている。以上のように、プレートハウジング2、第二のプレートハウジング3及びプレート4が完全に重ねられて本係止位置に到達する。
この際、仮に、プレートハウジング2をプレート4に本係止された第二のプレートハウジング3に対してスライドする際に、端子金具10が端子収容室21内の正位置に挿入されていない半挿入状態の場合、図7に示すように、係止ランス27の規制突起27aがプレートハウジング2の下面2bから突出して第二のプレートハウジング3の前端と当接してそれ以上のスライドを規制して本係止位置に移動させることができず、端子金具10の半挿入を検知することができる。同様に、端子金具10が端子収容室31内の正位置に挿入されていない半挿入状態の場合においても、係止ランス37の規制突起37aが第二のプレートハウジング3の下面3bから突出してプレート4の前端と当接してそれ以上のスライドを規制して本係止位置に移動させることができず、端子金具10の半挿入を検知することができる。
本実施形態によれば、互いにずれてかつ互いに端子金具10を係止するための係止ランス27、37が露出された状態で積層された仮係止位置から完全に重なる本係止位置へ移動させるように合体コネクタ1を構成しているので、端子金具10を収容する際に係止ランス27、37が弾性変形するスペースを端子収容室21、31内に設ける必要がなく、プレートハウジング2及び第二のプレートハウジング3(即ち合体コネクタ1)を小型化することができる。また、本係止位置においては完全に重ねられて係止ランス27、37が覆われるので、係止ランス27、37に外力が加わって端子金具10の係止が解除されることがない。さらに、端子金具10が端子収容室21、31内の正位置に挿入されていない半挿入時には係止ランス27、37がプレートハウジング2の下面2b、第二のプレートハウジング3の下面3bから突出して本係止位置に相対的に移動させることができないので、本係止位置に移動できるかどうかで端子金具10が半挿入であることを検知することができる。
また、プレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とを仮係止位置から本係止位置へと相対的に移動可能にする移動部52を備えているので、仮係止位置から本係止位置へと確実に移動させることができる。
また、仮係止位置及び本係止位置に位置付けられたプレートハウジング2と第二のプレートハウジング3とが相対的に移動することを規制する係止部62を備えているので、仮係止位置で保持して仮係止位置のプレートハウジング2及び第二のプレートハウジング3の端子収容室21、31内に端子金具10を挿入することができるとともに、本係止位置のプレートハウジング2及び第二のプレートハウジング3を確実に保持することができる。
また、第二のプレートハウジング3と積層されるプレート4を備えているので、係止ランス37を、プレート4の上面4aに重ねられる第二のプレートハウジング3の下面3bから突出させることができる。また、第二のプレートハウジング3とプレート4とを仮係止位置から本係止位置へと相対的に移動可能にする移動部51を備えているので、仮係止位置から本係止位置へと確実に移動させることができる。また、仮係止位置及び本係止位置に位置付けられた第二のプレートハウジング3とプレート4とが相対的に移動することを規制する係止部61を備えているので、仮係止位置及び本係止位置の第二のプレートハウジング3及びプレート4を確実に保持することができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態において合体コネクタ1は、二つのプレートハウジング2、3及びプレート4から構成されていたが、プレートハウジングは二つ以上でもよく、またプレート4の代わりにプレートハウジングを組み合わせてもよい。また、移動部51と移動部52とは異なる構成であったが、いずれか一方の手段を共通して用いてもよい。例えば、プレートハウジング2に第二のプレートハウジング3のリブ36と同様のリブを設け、第二のプレートハウジング3にプレート4と同様の鉛直溝及び水平溝を設けることで、簡単な構成で本発明を実現することができる。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態にかかる合体コネクタを分解して示す斜視図である。 図1に示されたプレートハウジングの別方向からの斜視図である。 図1に示された第二のプレートハウジングの別方向からの斜視図である。 図1に示された合体コネクタが仮係止位置にある状態を示す斜視図である。 図1に示された合体コネクタが本係止位置にある状態を示す斜視図である。 図4中のVI−VI線に沿った一部断面図である。 図4中のVII−VII線に沿った断面図である。 図7に示された端子金具が端子収容室内に収容された状態を示す断面図である。 図6に示された合体コネクタの断面斜視図である。 図9に示された合体コネクタが本係止位置に移動した状態を示す断面斜視図である。
符号の説明
1 合体コネクタ
2 プレートハウジング(一方のコネクタハウジング)
3 第二のプレートハウジング(他方のコネクタハウジング)
4 プレート
10 端子金具
21 端子収容室
27 係止ランス
52 移動部(移動手段)
62 係止部(係止手段)

Claims (4)

  1. 端子金具を収容する端子収容室を有した複数のコネクタハウジングを多段に積層してなる合体コネクタにおいて、
    前記複数のコネクタハウジングのうち互いに積層される一対のコネクタハウジングの少なくとも一方のコネクタハウジングが係止ランスを備え、
    前記係止ランスは、前記コネクタハウジングの積層方向の外表面より突出する方向に弾性変形自在に設けられ、前記端子金具の前記端子収容室への挿入過程において弾性変形して該コネクタハウジングの積層方向の外表面から突出し、
    前記端子金具が正位置まで挿入されると、弾性復元してコネクタハウジングの積層方向の外表面から突出しなくなることで前記端子金具に係止するものであり、
    前記一方のコネクタハウジングと他方のコネクタハウジングとを、前記係止ランスを露出する仮係止位置と、前記係止ランスを覆う本係止位置とに亘って相対的に移動可能にする移動手段を備えたことを特徴とする合体コネクタ。
  2. 前記移動手段が、前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとを積層して前記端子金具の長手方向に沿ってスライドさせることによって、前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとを前記仮係止位置から前記本係止位置へと相対的に移動可能にする構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の合体コネクタ。
  3. 前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとが前記仮係止位置及び前記本係止位置に位置付けられると互いに係止して前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハウジングとが相対的に移動することを規制する係止手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の合体コネクタ。
  4. 前記一方のコネクタハウジングまたは前記他方のコネクタハウジングと積層されるプレートを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の合体コネクタ。
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