JP2006073271A - 電気コネクタ - Google Patents

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一誠 酒巻
Masato Namikata
真人 南方
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Atsushi Nishida
篤史 西田
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    • H01R13/42Securing in a demountable manner
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    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers

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Abstract

【課題】本発明は、ワイヤが接続されたコンタクトと、そのコンタクトが挿入されるコンタクト挿入孔を有するハウジングとを備えた電気コネクタに関し、コンタクトの寸法に比べ挿入開口近傍が広いコンタクト挿入孔を有する場合であっても、正規に挿入されたコンタクトについてはスムーズに挿入させるとともに上下逆にしたコンタクトについては確実に誤挿入を防止する。
【解決手段】ハウジングのコンタクト挿入孔21に塀部211と斜面212を設け、上下逆に誤挿入されたコンタクト10は確実に塀部に突き当たらせる。またコンタクト10には、角部12と斜面13を設けておき、正規に挿入されてきたコンタクトに対してはハウジングの斜面212によって角部12が案内され、また、塀部211に対してはコンタクトの斜面13によってその塀部への当接が回避されてその塀部によって斜面13が案内される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ワイヤが接続されたコンタクトと、そのコンタクトが挿入されるコンタクト挿入孔(キャビティ)を有するハウジングとを備えた電気コネクタに関する。
従来よりハウジングにコンタクト挿入孔(キャビティ)を設けておきそのコンタクト挿入孔にコンタクトを挿入することによって電気コネクタを組み立てる技術が知られている。
このような電気コネクタにおいて、丸型のコンタクトについてはハウジングへの装着の向きが問題になることは通常無いが、角型のコンタクトについては誤った向きのままハウジングに挿入されるとコネクタどうしの正しい嵌合が行なわれないなどの不都合が生じる場合があり、そのような電気コネクタには、コンタクトが誤った向き、特に上下逆向きのままコンタクト挿入孔に誤挿入されないよう対策が講じられているものがある。これらの対策はいずれも、端子が所定の向きである場合に限りハウジングへの挿入を許容するように組み合わされた凹凸部を端子側およびハウジング側に設けておくことを基本とするものである。
例えば、特許文献1には、ハウジングのコンタクト挿入孔内壁にコンタクト挿入方向に対し立設した塀部を設けるとともにコンタクトには上下逆向きに挿入されたときにその塀部に突き当たる突起部を設けておくことが提案されている。
また、特許文献2には、ハウジングのコンタクト挿入孔内に肉盛り部を設け、コンタクトには正規に挿入されたときに肉盛り部を避ける逃げ部を設けておき、上下逆向きに誤挿入されるときにはその肉盛り部に突き当たる構成としたコネクタが提案されている。また、この特許文献2に示されているコンタクトは、従来より誤挿入防止用として使われているスタビライザも示されている。
特開平10−144379号公報 特開2004−103349号公報
近年の益々の小型化、高密度化実装化の要請からコンタクトも小型化されてきており、外形寸法がそのコンタクトに接続されたワイヤの直径よりもさらに小さいコンタクトが要請されてきている。
ここで、コンタクト挿入完了後においてワイヤが配置されるコンタクト挿入孔の挿入開口近傍についてはワイヤの径に合わせて太径としておき、その挿入開口近傍よりも奥の、コンタクトのみが配置される部分についてはコンタクトの径に合わせた径とすることが考えられる。
しかしながら、この場合、ワイヤの直径よりも小型化されたコンタクトに対しては、コンタクト挿入孔が大きすぎるため、端子およびハウジングの凹凸部の組み合わせによって誤挿入を防止する従来の構造を挿入開口近傍に設けることが困難である。
また、端子とコンタクト挿入孔の内壁との間には隙間があるため、このような誤挿入防止構造では、コネクタの小型化に伴って凹凸部が小さくなると、端子に設けられた凸部がハウジング内の凹部を乗り越えて誤挿入を許してしまうことがある。このため、端子側の凸部前端の角部(エッジ部)をハウジング側の凹部に食い込ませて誤挿入を防止しようとすることも行われているが、当該凸部が小さくなると角部がハウジング内壁を容易に削ってしまうため誤挿入に気づかないこともある。
さらに、コンタクト挿入孔は挿入開口近傍よりもその奥の方が細径となっており、コンタクトがコンタクト挿入孔に正規に挿入されてきたときに挿入開口近傍の太径の部分とそれよりも奥の細径の部分との段差を如何にうまく乗り越えてスムーズに挿入できる構造とするかも問題となる。このような問題は、主として、断面が例えば0.22〜0.5mm2程度のワイヤに接続される電気コネクタの場合に生じる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、コンタクトの寸法に比べ入口付近が広いコンタクト挿入孔を有する場合であっても、正規に挿入されたコンタクトについてはスムーズに挿入されるとともに誤った向き、特に上下逆にしたコンタクトについては確実に誤挿入防止が図られた電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の電気コネクタは、ワイヤが接続されたコンタクトと、そのコンタクトが挿入されるコンタクト挿入孔を有するハウジングとを備えた電気コネクタにおいて、
上記ハウジングが、コンタクト挿入孔内部に設けられた、コンタクト挿入方向に対し立設し上下を逆にしたコンタクトの誤挿入を防止する塀部と、コンタクト挿入孔の、その塀部が設けられた壁面に対向した壁面であってその塀部よりもコンタクト挿入孔の挿入開口寄りの位置に設けられた、上下を逆にして誤挿入されてきたコンタクトを上記塀部側に寄せる第1の斜面とを有し、
上記コンタクトが、そのコンタクトの先端の一辺、もしくはそのコンタクトの先端近傍の一壁面に設けられた、コンタクトがコンタクト挿入孔に上下逆にして誤挿入されてきたときにその塀部に突き当たる当接部と、その一辺に対する対辺もしくはその一壁面に対する反対側の壁面に設けられた、そのコンタクトがそのコンタクト挿入孔に上下逆にして誤挿入されてきたときに上記第1の斜面に干渉してその第1の斜面から上記塀部に向かう力を受けるとともに、そのコンタクトが正規に挿入されてきたときに上記塀部を乗り越える第2の斜面とを有することを特徴とする。
本発明の電気コネクタは、ハウジングのコンタクト挿入孔に上記塀部と上記第1の斜面が設けられており、またコンタクトに上記第2の斜面と上記当接部が設けられているため、コンタクトが上下逆に誤挿入されると、ハウジングの第1の斜面とコンタクトの第2の斜面との干渉によりコンタクト先端部の線状または面状の当接部が確実に塀部に突き当たり誤挿入が確実に防止される。また、正規に挿入されてきたコンタクトに対してはハウジングの第1の斜面によってコンタクトの当接部が案内され、ハウジングの上記塀部に対してはコンタクトの第2の斜面によってその塀部への当接が回避されてその塀部によって第2の斜面が案内される。このように、正規に挿入されてきたコンタクトは、さらに奥の正規の位置に向かって案内されスムーズな挿入が可能である。
ここで、本発明の電気コネクタにおいて、上記ハウジングが、コンタクト挿入孔の、上記塀部が設けられた側の壁面であってその塀部よりもコンタクト挿入孔の挿入開口寄りの位置に設けられた、正規に挿入されてきたコンタクトの上記第2の斜面に干渉して、そのコンタクトを、コンタクト挿入孔の、上記塀部に対向した壁面側に寄せる第3の斜面を有することが好ましい。
上記ハウジングが上記第3の斜面を備えると、コンタクトの第2の斜面がハウジングの塀部を一層容易に乗り越えることができ、例えばコンタクト挿入孔の挿入開口近傍の寸法とそれよりも奥の部分の寸法との間の寸法差が大きいコンタクト挿入孔の場合であっても、コンタクトのスムーズな挿入が確保される。
本発明の電気コネクタにおいて、上記当接部は、前記コンタクト先端の挿入方向に正対する面の一辺が塀部に突き当たる線状の部分としてもよく、上記一辺を含む面の一部であってハウジングの塀部に突き当たる面状の部分としてもよい。さらに、コンタクト先端近傍の、前記コンタクト先端の挿入方向に正対する面を含む切欠き面であって、その面においてハウジングの塀部に線状または面状に突き当たるように形成されてもよい。
以上、説明したように、本発明によれば、挿入開口近傍の寸法がコンタクトの寸法よりも大きいコンタクト挿入孔の場合であっても、上下逆のコンタクトの誤挿入が確実に防止されるとともに正規の挿入に対してはスムーズな案内が行なわれる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の電気コネクタを構成するコンタクトを示す側面図(A)および正面図(B)である。
このコンタクト10は、その先端11から雄型コンタクト(図示せず)を受け入れる雌型コンタクトである。このコンタクト10の後部にはワイヤの先端部が接続されるワイヤ接続部16が設けられている。
また、このコンタクト10の先端11の一辺には上下逆にした誤挿入のときにハウジング内の塀部(後述する)に突き当たる角部12が設けられており、その先端部11の、その角部12が設けられた一辺の対辺には、斜面13(本発明にいう第2の斜面に相当する)が設けられている。さらに、このコンタクト10には、ハウジング内に正規に正しい位置まで挿入された後のハウジングからの抜け止め用の第1の係止部14と第2の係止部15が設けられている。
このコンタクト10の寸法は、一例として、高さH,幅W,長さLが、それぞれ1.1mm,1.0mm,7.8mmである。
尚、ここでは、図1に示すコンタクトを説明するにあたり、後述する第2実施形態についても念頭において第2の係止部15についても説明したが、この第2の係止部15は、以下について説明する第1実施形態については作用していない部分である。
図2,図3,図4は、本発明の第1実施形態の電気コネクタの各断面図である。
ここで、図3,図4は、それぞれ、図2に示す各矢印A−A,B−Bでの断面を示す図、図2は、図3に示す矢印C−Cでの断面を示す図である。
これら図2〜図4に示す断面図には、ハウジングと、そのハウジング内に途中まで挿入されているコンタクトが示されている。図2〜図4に示すコンタクト10は、図1に示すコンタクト10と同一形状のものである。
この図2〜図4における(a)〜(f)は、同じ符号ごとに互いに対応した状態を示しており、(a)は、コンタクト10が上下逆向きに途中まで誤挿入された状態、(b)は、上下逆向きのコンタクト10であって、(a)よりも少し先まで誤挿入された状態、(c)は、正規の向きのコンタクト10が途中まで挿入された状態、(d)は、正規の向きのコンタクト10が、少し傾いて途中まで挿入された状態、(e)は上下逆向きのコンタクトが、少し斜め上向きに途中まで挿入された状態を示しており、また(f)は、コンタクトが挿入されていない、コンタクト挿入孔のみを示している。
このハウジング20は、図2〜図4には縦一列分しか示されていないが、二次元的に配列された多数のコンタクト挿入孔21を有する。
また、図5〜図7は、図2〜図4に示す電気コネクタを構成するハウジングのコンタクト挿入孔の断面図である。
ここで、図5,図6には、ハウジングの水平断面が示されており、図7には垂直断面が示されている。また、図5,図7では、コンタクト挿入孔21の挿入開口21aが左下向きに示されており図6では挿入開口21aが右上向きに示されている。
図3(f),図4(f)に符号を付したように、コンタクト挿入孔21は、図3,図4の左側に挿入開口21aを有し、コンタクト10はその挿入開口21aから挿入される。また、このコンタクト挿入孔21の挿入開口21aの近傍の部分21bはコンタクト10が正規の位置まで挿入されたときにそのコンタクト10に接続されたワイヤ(図示せず)が配置される部分であり、そのワイヤの径に合わせて大きな寸法H1を有している。また、それよりも奥の部分21cは、コンタクト10のみが配置される部分であり、挿入開口21aの近傍の部分よりも小さい寸法H2を有している。
このンタクト挿入孔21には、塀部211、斜面212、もう1つの斜面213、および係止部(ランス)214を有する。
塀部211は、コンタクト10の挿入方向に対し立設しストッパとして機能する面形状を有しており、上下を逆にしたコンタクト10の誤挿入を防止するためのものである。
また、斜面212は、コンタクト挿入孔21の、塀部211が設けられた壁面に対向した壁面であって、塀部211よりもそのコンタクト挿入孔21の挿入開口21a寄りの位置に設けられている。この斜面212は本発明にいう第1の斜面に相当するものである。
この斜面212には、上下を逆にして誤挿入されたコンタクト10を塀部211側に寄せる役割りを担うとともに、正規に挿入されてきたコンタクト10を案内する役割りを担っている。
また、コンタクト挿入孔21内部のもう1つの斜面213は、コンタクト挿入孔21の、塀部211が設けられた側の壁面であって、その塀部211よりもそのコンタクト挿入孔21の挿入開口21a寄りの位置に設けられている。この斜面213は、本発明にいう第3の斜面に相当するものである。
この斜面213は、正規に挿入されてきたコンタクト10の斜面13(図1参照)に干渉して、そのコンタクト10を、そのコンタクト挿入孔22の、塀部211が設けられた壁面に対向した壁面側に寄せる作用を有する。
図3(a),図4(a)は、上下逆向きのコンタクト10が誤挿入されてきて、コンタクト10の斜面13がコンタクト挿入孔21の斜面212に干渉した状態を示している。上下逆向きのコンタクト10が図3(a),図4(a)に示す位置まで誤挿入されると、コンタクト10の斜面13と、ハウジング20のコンタクト挿入孔21内の斜面212とが干渉し、その結果コンタクト10は、斜面13に対向する一辺(の角部)が塀部211に突き当たるように、挿入方向とは直角方向の力を受けることになる。
図3(b),図4(b)は、上下逆向きのコンタクト10が誤挿入されてきて、コンタクト10の角部12がコンタクト挿入孔21の塀部211に突き当たった状態を示している。
図3(a),図4(a)に示すようにコンタクト10の斜面13とコンタクト挿入孔21内の斜面212が干渉してコンタクト10が塀部211側に寄せられる結果、コンタクト10の角部12がコンタクト挿入孔21内の塀部211に確実に突き当たり、したがって誤嵌合が確実に防止される。
図3(c),図4(c)は、正規の向きのコンタクト10が挿入されてきて、そのコンタクト10の斜面13がコンタクト挿入孔21内の塀部211を乗り越えようとしている状態を示している。
コンタクト10の斜面13は、正規の向きで挿入されたときは、図3(c),図4(c)に示すように塀部211を乗り越えることができ、したがって斜面13が塀部211に案内されながらコンタクト10がさらに奥に挿入される。
ここで、このコンタクト10の斜面13は、塀部211を乗り越えるより前にコンタクト挿入孔21内のもう1つの斜面213と干渉し、その斜面213により、コンタクト10が塀部211から離れる方向に持ち上げられる。このため、コンタクト挿入孔21の、ワイヤが配置される挿入開口21aの近傍部分21bの寸法H1とコンタクト10が配置される奥の部分21cの寸法H2が大きく隔たっていても、コンタクト10が塀部211を確実に乗り越えることができる。
図3(d),図4(d)は、コンタクト10は正規の向きではあるが、図2(d)に示すように少し傾いた状態のまま挿入されたときの状態を示している。
コンタクト10は、この程度に傾いた状態で挿入されても塀部211を確実に乗り越えることができる。
図3(e),図4(e)は、上下逆向きのコンタクト10がその先端を少し斜め上にして誤挿入されてきた状態を示している。
上下逆向きに誤挿入されると、上述したように、コンタクト10の斜面13がコンタクト挿入孔21内の斜面212と干渉してコンタクト10を塀部211側に寄せる力が働くため、図3(e),図4(e)に示すように斜めに挿入されても、コンタクト10の角部12が塀部211に確実に当接し誤嵌合が防止される。
尚、図3,図4は、コンタクト10がコンタクト挿入孔21の途中まで挿入されてきた状態を示しているが、最終位置まで挿入されると、コンタクト10の第1の係止部14の背後にハウジング20の係止突起214が入り込み、最終位置まで一旦挿入されたコンタクト10がそのコンタクト挿入孔21から抜ける方向に移動するのが防止される。
図8〜図10は、本発明の第2実施形態の電気コネクタの、コンタクトが途中まで挿入された状態を示す断面図、図11はその第2実施形態の電気コネクタの、コンタクトが最終位置まで挿入された状態を示す断面図である。これら図8〜図11には、上下2段のコンタクト挿入孔が示されている。
ここで説明する第2実施形態の電気コネクタでは、上述した第1実施形態の電気コネクタで使われているコンタクトと同一のコンタクト(図1参照)が使われている。
また、この第2実施形態の電気コネクタは、ハウジングに、二次係止部材(レテーナ)23と、その二次係止部材23が嵌入する嵌入穴24が設けられている。図8〜図11には、二次係止部材23が嵌入穴24に嵌入される前の仮係止状態が示されている。この第2実施形態の電気コネクタを構成するハウジングは、これら二次係止部材23と嵌入穴24以外は前述した第1実施形態の電気コネクタを構成するハウジングと同一である。
ここでは、第1実施形態の電気コネクタと共通する要素についての重複説明は省略する。
図8(A),(B)は、図3(a),図4(a)に対応しており、上下逆向きのコンタクトが途中まで誤挿入されてきて、そのコンタクトの斜面13(図1参照)がハウジングのコンタクト挿入孔21内の斜面212に干渉している状態を示している。
図9(A),(B)は、図3(b),図4(b)に対応しており、上下逆向きのコンタクト10の角部12がコンタクト挿入孔21内の塀部211に突き当たっている状態を示している。
さらに、図10(A),(B)は、図3(a),図4(a)に対応しており、正規の向きのコンタクト10の斜面13が塀部211を乗り越えようとしている位置まで挿入された状態を示している。
図11(A),(B)は、図10(A),(B)の状態からコンタクト10がさらに奥に挿入され、コンタクト最終挿入位置まで達した状態を示している。
正規の向きのコンタクト10がコンタクト挿入孔21の最終挿入位置まで挿入されると、そのコンタクト10の第1の係止部14の背後にハウジング20の係止部214が入り込んでコンタクトの抜けが防止される。本実施形態では、この係止部214が一次係止部材として作用する。このさらに、二次係止部材23が、図11に示す嵌入前の状態から嵌入穴24内に嵌入されると、コンタクト10の第2の係止部15の背後に、二次係止部材23の係止部231が嵌入して本係止状態となり、ここでもコンタクト10の抜けが防止される。
この第2実施形態に示すように、本発明は、二次係止部材を備えた電気コネクタについても同様に適用可能である。
図12は、本発明の第3実施形態の電気コネクタの、コンタクトが上下逆向きに途中まで挿入された状態を示す断面図であり、図11(A),(B)は、上述した第2実施形態における図9(A),(B)に相当する図である。
また、図13は、図12(A)に示した円Cの内部を拡大して示す部分断面図である。
図12,図13において、前述した第1実施形態および第2実施形態における各構成要素に対応する構成要素には、分かり易さのため、多少の形状の相違等があっても、これまでの各図において付した符号と同一の符号を付して示す。
図12,図13に示す第3実施形態におけるコンタクト10は、先端が棒状に形成された雄型コンタクトである。この雄型のコンタクト10の先端近傍の一壁面には、コンタクト10の挿入方向に対し立設した壁17aを有する切欠き17が形成されている。この切欠き17の壁17aは、第1実施形態および第2実施形態のコンタクトにおける角部12(図1,図3等参照)に相当するものであり、上下逆に誤挿入されてきたときにハウジング20の塀部211に突き当たってそれ以上奥には誤挿入されないようにする役割りを担っている。
また、図12,図13に示すコンタクト10の、切欠き17が設けられた壁面に対する反対側の壁面に、斜面13が形成されている。この斜面13は、第1実施形態および第2実施形態のコンタクトにおける斜面13に相当するものであり、図12,図13に示すコンタクト10の斜面13は、ハウジング20の斜面212と干渉し、コンタクト10の切欠き17の壁17aが塀部211に突き当たるように、ハウジング20から挿入方向とは直角方向に力を受ける役割りを担っている。
上下逆向きではなく、正規の向きに挿入されてきたときの、切欠き17の壁17aおよび斜面13の役割りも、前述の第1実施形態および第2実施形態における角部12および斜面13の役割りとそれぞれ同一であり、重複説明は省略する。
図12に示すハウジング20についても、コンタクト10が雄型であることに対応して形状が異なっているが特徴的な部分、すなわち、塀部211、斜面212,213、係止部214および二次係止部材23の役割りは、前述の第2実施形態と同一であり、これも重複説明は省略する。
このように、本発明は雌型コンタクトを備えた電気コネクタだけでなく、雄型コンタクトを採用した電気コネクタについても同様に適用可能である。
尚、これまで説明してきた実施形態では、コンタクト10の斜面13やハウジング20の斜面212,213は、平面的な斜面(テーパ面)として示されており、典型的にはテーパ面であってもよいが、必ずしもテーパ面である必要はなく、例えば円弧状の曲面(R面)や、円弧状の曲面とテーパ面との組合せ等であってもよく、ここでは、それらの態様を含めて斜面と称している。
本発明の電気コネクタを構成するコンタクトを示す側面図(A)および正面図(B)である。 本発明の第1実施形態の電気コネクタの断面図である。 本発明の第1実施形態の電気コネクタの断面図である。 本発明の第1実施形態の電気コネクタの断面図である。 図2〜図4に示す電気コネクタを構成するハウジングのコンタクト挿入孔の断面図である。 図2〜図4に示す電気コネクタを構成するハウジングのコンタクト挿入孔の断面図である。 図2〜図4に示す電気コネクタを構成するハウジングのコンタクト挿入孔の断面図である。 本発明の第2実施形態の電気コネクタの、コンタクトが途中まで挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の電気コネクタの、コンタクトが途中まで挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の電気コネクタの、コンタクトが途中まで挿入された状態を示す断面図である。 第2実施形態の電気コネクタの、コンタクトが最終位置まで挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態の電気コネクタの、コンタクトが上下逆向きに途中まで挿入された状態を示す断面図である。 図11(A)に示した円Cの内部を拡大して示す部分断面図である。
符号の説明
10 コンタクト
11 先端
12 角部
13 斜面
14 第1の係止部
15 第2の係止部
16 ワイヤ接続部
17 切欠き
17a 壁
20 係止部
21 コンタクト挿入孔
21a 挿入開口
21b 近傍の部分
21c 奥の部分
211 塀部
212 斜面
213 斜面
214 係止部
23 二次係止部材
231 係止部
24 嵌入穴

Claims (4)

  1. ワイヤが接続されたコンタクトと、該コンタクトが挿入されるコンタクト挿入孔を有するハウジングとを備えた電気コネクタにおいて、
    前記ハウジングが、前記コンタクト挿入孔内部に設けられた、コンタクト挿入方向に対し立設し上下を逆にしたコンタクトの誤挿入を防止する塀部と、該コンタクト挿入孔の、該塀部が設けられた壁面に対向する壁面であって該塀部よりも該コンタクト挿入孔の挿入開口寄りの位置に設けられた、上下を逆にして誤挿入されてきたコンタクトを前記塀部側に寄せる第1の斜面とを有し、
    前記コンタクトが、該コンタクトの先端の一辺もしくは該コンタクトの先端近傍の一壁面に設けられた、該コンタクトが前記コンタクト挿入孔に上下逆にして誤挿入されてきたときに前記塀部に突き当たる当接部と、該一辺に対する対辺もしくは該一壁面に対する反対側の壁面に設けられた、該コンタクトが該コンタクト挿入孔に上下逆にして誤挿入されてきたときに前記第1の斜面に干渉して該第1の斜面から前記塀部に向かう力を受けるとともに、該コンタクトが正規に挿入されてきたときに前記塀部を乗り越える第2の斜面とを有することを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記ハウジングが、前記コンタクト挿入孔の、前記塀部が設けられた側の壁面であって該塀部よりも該コンタクト挿入孔の挿入開口寄りの位置に設けられた、正規に挿入されてきたコンタクトの前記第2の斜面に干渉して、該コンタクトを、該コンタクト挿入孔の、該塀部に対向した壁面側に寄せる第3の斜面とを有することを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記当接部が、前記コンタクト先端の一辺またはこれを含む面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 前記当接部が、前記コンタクト先端近傍の該コンタクトの挿入方向に正対する面を含む切欠き部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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