JP2004103349A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】バスバー接続用のコネクタハウジングへの端子金具の挿入に際し、端子金具の誤挿入を防止する。
【解決手段】バスバーBを受け入れ可能なスリット15を有する接続部13を備えた端子金具11と、この端子金具11をスリット15の軸方向に対して直交する方向に複数並列して収容可能な端子収容室22を備えたコネクタハウジング21とからなるコネクタにおいて、隣接する端子収容室22間の隔壁24に、端子金具11のスリット15に干渉して端子金具11の誤挿入を規制する肉盛り部27を突設する一方、端子金具11の側壁部には端子収容室22への正規の挿入位置において肉盛り部27との干渉を回避する逃げ部20を設るようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】バスバーBを受け入れ可能なスリット15を有する接続部13を備えた端子金具11と、この端子金具11をスリット15の軸方向に対して直交する方向に複数並列して収容可能な端子収容室22を備えたコネクタハウジング21とからなるコネクタにおいて、隣接する端子収容室22間の隔壁24に、端子金具11のスリット15に干渉して端子金具11の誤挿入を規制する肉盛り部27を突設する一方、端子金具11の側壁部には端子収容室22への正規の挿入位置において肉盛り部27との干渉を回避する逃げ部20を設るようにした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタに関し、詳しくは、相手側接続部材であるバスバーと接続するための端子金具を端子収容室へ挿入する際の誤挿入防止を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
図5(A)(B)に示すように、ジャンクションボックス1において、内部回路構成体2にバスバー3を立設状態で並設した縦バスバー方式を採用したものが知られている(特開2001−268751号公報)。このジャンクションボックス1のケース4の上面には、外部から導入されるワイヤハーネスW/Hを接続するためのコネクタ嵌合部5が設けられている。そして、コネクタ嵌合部5にはワイヤハーネスW/Hの端末に取り付けたコネクタ6を嵌合し、このコネクタ6に収容された圧接式の端子金具7をバスバー3に圧接することで、ワイヤハーネスW/Hをジャンクションボックス1の内部回路構成体2に接続するようにしている。
【0003】
ところで、上記のように中継端子を用いることなくバスバー3に直接接続可能とするための雌型の端子金具8として図6(A)(B)に示すものが知られている。この端子金具は、一端に電線圧着部8aを備えると共に、他端には角筒状の接続部8bを備えている。接続部8bの対向する上下の側壁部には、バスバーを受け入れるためのスリット8cを形成し、他の対向する左右の側壁部の内面には受け入れたバスバー3を挟持するようにして両面に弾性的に接触可能な弾性接触片8dを折り曲げ形成している。
そして、上記構成からなる端子金具8は、図7に示すように、複数の端子金具8を収容可能な端子収容室9aを並設したコネクタハウジング9内に挿入係止されて、ジャンクションボックス1のコネクタ嵌合部5に装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の端子金具8は、所要間隔毎に並設されたバスバーに対し横並び状態で接続させるため、コネクタハウジング9の各端子収容室9aの並設方向に対し、各端子金具8のスリット8cが直交する位置関係で収容される。このため、各端子収容室9aへの端子金具8の挿入作業に際し、隣接する端子収容室9a間の隔壁9bに対し、端子金具8のスリット8cが丁度合致して隣接する二つの端子収容室9a間に跨って端子金具8が誤挿入される可能性がある(図7中の左から3番目の端子金具8)。このような端子金具8の誤挿入が生じた場合、端子金具8の入れ直しを余儀なくされて作業性が低下すると共に、スリット8c内への無理な隔壁9bの受け入れによって端子金具8が損傷する可能性もあった。
【0005】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、バスバーに直接接続可能な端子金具をコネクタハウジングへ挿入する際の端子金具の損傷防止と、挿入作業の作業性向上を図るコネクタを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、電線を圧着可能な電線圧着部を一端に備えると共に、他端には接続すべき相手側部材のバスバーを受け入れ可能なスリットと該スリットに受け入れた上記バスバーと接触可能な弾性接触片を有する接続部とを備えた端子金具と、上記端子金具を上記スリットの軸方向に対して直交する方向に複数並列して収容可能な端子収容室を備えたコネクタハウジングとからなるコネクタにおいて、
隣接する上記端子収容室間を区割りする隔壁の端子挿入面に、上記端子金具のスリットに干渉して端子金具の誤挿入を規制する肉盛り部を突設する一方、
上記端子金具の側壁部には端子収容室への正規の挿入位置において上記肉盛り部との干渉を回避する逃げ部を設けたことを特徴とするコネクタを提供している。
【0007】
上記構成によれば、バスバーを受け入れるためのスリット付きの端子金具をコネクタハウジングへ挿入する際、誤って隣接する端子収容室の間の隔壁部分に挿入しようとした場合、隔壁に突設した肉盛り部に端子金具の先端面が当接して干渉する。よって、スリットが隔壁を受け入れるようにして端子金具が誤挿入されるのを確実に防止することができる。一方、端子収容室の正規の位置への端子金具の挿入に際しては、端子金具に設けた逃げ部によって肉盛り部と干渉することなく挿入することができる。
更に具体的には、肉盛り部は、隔壁の下端基部に設けて端子収容室の入り口を上下非対称とすれば、端子金具の上下方向の姿勢を規制できるため、端子収容室へ挿入する際の誤挿入も防止できる。
【0008】
上記コネクタハウジングの嵌合面側には上記端子収容室に収容する端子金具のスリットに対応して上記バスバーを受け入れ可能な溝部を形成して、上記端子金具の先端が上記嵌合面の端面から突出しない構成とするのが好ましい。
このようにすれば、コネクタハウジング内に収容された端子金具の接続部がコネクタハウジングの先端から突出しないので、端子金具の先端が異物と干渉して変形等の損傷を受けるのを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明のコネクタ10は、特にジャンクションボックス(図示せず)に複数並設された縦バスバーBに対して接続するための端子金具11と、コネクタハウジング21とから構成している。
【0010】
図1(A)〜(D)は雌端子金具11を示し、金属板材を折り曲げて形成されており、一端に電線Wの芯線および被覆部を圧着可能なワイヤバレル12aとインシュレーションバレル12bからなる電線圧着部12を備えると共に、他端には相手側接続部材である縦バスバーBと接続するための接続部13を備えている。
【0011】
接続部13は、略四角筒状に折り曲げ形成された4片の側壁部14a、14b、14c、14dからなっている。対向する上下の側壁部14a、14cの中間位置には、縦バスバーBの板厚に対応する間隔のスリット15を端子金具11の長さ方向に向かって切り込み形成し、このスリット15に沿って縦バスバーBを受け入れ可能としている。
【0012】
また、対向する左右の側壁部14b、14dには、延出された先端部を内方へ山状に折り返して一対の対向する弾性接触片16を形成している。弾性接触片16の対向する頂点である接点部16aは、図1(A)に示すように、スリット15内に突出するようにして、このスリット15に受け入れられる縦バスバーBの両面に対し、弾性的に接触可能としている。また、接続部13の後端にはコネクタハウジング21に収容したときに後述の弾性係止片23を係止するための段部17を形成している。更に、接続部13における一側の側壁部14bには、端子金具11をコネクタハウジング21へ挿入するときの方向性を規制するためのスタビライザ18を上方へ突設している。このスタビライザ18は、図1(D)に示すように、側壁部14bの角部に形成した窓部19を通して上面側の側壁部14aの端部を折り曲げて立ち上げることにより形成するようにしている。
また、端子金具11の底面部の両側角部には、長さ方向全域に渉ってC面取り状に凹設した逃げ部20を形成している。この逃げ部20は端子収容室22に突設した後述の肉盛り部27に対応させることで、この肉盛り部27との干渉を回避するようにしている。
【0013】
図2(A)〜(C)はコネクタハウジング21を示し、合成樹脂製にて横長の箱状に成形されている。このコネクタハウジング21は端子金具11を横並びに一段で15個収容可能な端子収容室22を備えている。各端子収容室22内には、図3に示すように、端子金具11における接続部13の後端の段部17に係止して端子金具11を抜け止めするための片持ち梁からなる弾性係止片23を先端の嵌合面21a側に向けて突設している。端子収容室22は端子金具11を収容したとき、端子金具11のスリット15が上下方向に向く姿勢で収容するようにしている。即ち、端子金具11のスリット15の軸方向に対して各端子収容室22は直交する方向に複数並設される状態としている。
また、隣接する端子収容室22間の隔壁24において、図2(B)、図4に示す端子挿入面22bの底部側、即ち端子収容室22に収容される端子金具11の逃げ部20に対応する部位には、隔壁24の両側の端子収容室22内へ突出する肉盛り部27を突設している。この肉盛り部27は、隔壁24の幅と合わせて、少なくとも端子金具11のスリット15の幅よりも大きい幅寸法に設定し、隔壁24へのスリット15の挿入を規制可能としている。
【0014】
また、コネクタハウジング21は、図2(A)に示すように、嵌合面21a側の上下面に、各端子収容室22に収容した端子金具11のスリット15に対応して縦バスバーBを受け入れ可能な深さの溝部25を形成している。これにより、端子金具11の先端をコネクタハウジング21の嵌合面21aから突出させることなく端子金具11と縦バスバーBとの接続を可能とすることができる。なお、26はコネクタハウジング21の上面部に設けたロックアームであり、これによりジャンクションボックスのコネクタ嵌合部に嵌合したときに相手側の係止部材と係合してコネクタ10を抜け止め保持することができる。
【0015】
次に、本発明のコネクタ10の作用について説明する。
図3に示すように、まず、端子金具11の電線圧着部12にワイヤハーネスを構成する電線Wの端末部を圧着しておき、次いで、この端子金具11をコネクタハウジング21の各端子収容室22に挿入する。端子金具11を挿入する際、各端子収容室22が横並びに配置されたコネクタハウジング21に対し、端子金具11のスリット15の軸方向が上下方向に向くようにすると共に、スタビライザ18が上方に向き、逃げ部20が下方に位置するようにして挿入を開始する。
【0016】
このとき、従来のコネクタハウジングであれば、並列する各端子収容室22の間の隔壁24に対し、端子金具11のスリット15が合致して誤った位置に挿入されてしまい、隔壁24によりスリット15や弾性接触片16が押されて変形してしまうという問題があった。しかしながら、本発明では、図4に示すように、隔壁24の基部に肉盛り部27を突設しているため、スリット15の底面側の一部がこの肉盛り部27に干渉し(図4のPの位置)、誤った位置に端子金具11が挿入されることがない。また、端子金具11が端子収容室22の正規の位置に挿入される場合は、逃げ部20が肉盛り部27との干渉を回避するように作用するため、肉盛り部27が正規位置での端子挿入の妨げになることはない。
【0017】
そして、各端子収容室22の正規の位置に対応する端子金具11が挿入されると、図3に示すように、弾性係止片23が端子金具11の段部17に係止して各端子収容室22は抜け止め状態で保持される。この状態において、各端子金具11のスリット15と、コネクタハウジング21の溝部25の位置は合致した状態となる。次いで、かかる状態のコネクタ10をジャンクションボックス(図示せず)のコネクタ嵌合部に嵌合することにより、並列状態で立設された複数の縦バスバーBがスリット15および溝部25を通して嵌合面21a側に受け入れられる。同時に縦バスバーBの両面に対向している弾性接触片16が弾性的に接触することで端子金具11と縦バスバーBとの電気的接触が確保される。
【0018】
なお、上記実施形態においては、肉盛り部27を隔壁24の底部に設けた例を示したが、隔壁24の途中に設ける設定としてもよい。この場合、端子金具11の逃げ部20を側壁部14b、14dの対応する位置に凹設すればよい。また、上記実施形態では逃げ部20を隔壁24の両側の端子収容室22側へ突設した例を示したが、スリット15の幅より大きい寸法設定であれば、片側のみに突出する設定としてもよい。
【0019】
【発明の効果】
上記の説明より明らかなように、本発明によれば、バスバーと接続するためのスリットを有する端子金具をコネクタハウジングの並列する各端子収容室へ挿入する際、各端子収容室間の隔壁にスリットが嵌まり込むのを確実に防止することができる。よって、端子金具の変形を防止できると共に、挿入作業のやり直しの手間を要することなく端子金具の挿入作業の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタにおける端子金具を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は左側面図、(D)はX−X断面の端面図である。
【図2】コネクタハウジングを示し、(A)は平面図、(B)は背面図、(C)は側面図である。
【図3】コネクタハウジングに端子金具を挿入した状態の断面図である。
【図4】コネクタハウジングの背面の要部と端子金具の挿入状態を示す図ある。
【図5】(A)(B)は従来例を示す図である。
【図6】(A)(B)は従来のジャンクションボックス接続用の端子金具を示す図である。
【図7】従来のコネクタハウジングの端子挿入面の要部を示す図である。
【符号の説明】
10 コネクタ
11 端子金具
12 電線圧着部
13 接続部
15 スリット
16 弾性接触片
20 逃げ部
21 コネクタハウジング
21a 嵌合面
22 端子収容室
24 隔壁
25 溝部
27 肉盛り部
B バスバー(縦バスバー)
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタに関し、詳しくは、相手側接続部材であるバスバーと接続するための端子金具を端子収容室へ挿入する際の誤挿入防止を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
図5(A)(B)に示すように、ジャンクションボックス1において、内部回路構成体2にバスバー3を立設状態で並設した縦バスバー方式を採用したものが知られている(特開2001−268751号公報)。このジャンクションボックス1のケース4の上面には、外部から導入されるワイヤハーネスW/Hを接続するためのコネクタ嵌合部5が設けられている。そして、コネクタ嵌合部5にはワイヤハーネスW/Hの端末に取り付けたコネクタ6を嵌合し、このコネクタ6に収容された圧接式の端子金具7をバスバー3に圧接することで、ワイヤハーネスW/Hをジャンクションボックス1の内部回路構成体2に接続するようにしている。
【0003】
ところで、上記のように中継端子を用いることなくバスバー3に直接接続可能とするための雌型の端子金具8として図6(A)(B)に示すものが知られている。この端子金具は、一端に電線圧着部8aを備えると共に、他端には角筒状の接続部8bを備えている。接続部8bの対向する上下の側壁部には、バスバーを受け入れるためのスリット8cを形成し、他の対向する左右の側壁部の内面には受け入れたバスバー3を挟持するようにして両面に弾性的に接触可能な弾性接触片8dを折り曲げ形成している。
そして、上記構成からなる端子金具8は、図7に示すように、複数の端子金具8を収容可能な端子収容室9aを並設したコネクタハウジング9内に挿入係止されて、ジャンクションボックス1のコネクタ嵌合部5に装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の端子金具8は、所要間隔毎に並設されたバスバーに対し横並び状態で接続させるため、コネクタハウジング9の各端子収容室9aの並設方向に対し、各端子金具8のスリット8cが直交する位置関係で収容される。このため、各端子収容室9aへの端子金具8の挿入作業に際し、隣接する端子収容室9a間の隔壁9bに対し、端子金具8のスリット8cが丁度合致して隣接する二つの端子収容室9a間に跨って端子金具8が誤挿入される可能性がある(図7中の左から3番目の端子金具8)。このような端子金具8の誤挿入が生じた場合、端子金具8の入れ直しを余儀なくされて作業性が低下すると共に、スリット8c内への無理な隔壁9bの受け入れによって端子金具8が損傷する可能性もあった。
【0005】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、バスバーに直接接続可能な端子金具をコネクタハウジングへ挿入する際の端子金具の損傷防止と、挿入作業の作業性向上を図るコネクタを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、電線を圧着可能な電線圧着部を一端に備えると共に、他端には接続すべき相手側部材のバスバーを受け入れ可能なスリットと該スリットに受け入れた上記バスバーと接触可能な弾性接触片を有する接続部とを備えた端子金具と、上記端子金具を上記スリットの軸方向に対して直交する方向に複数並列して収容可能な端子収容室を備えたコネクタハウジングとからなるコネクタにおいて、
隣接する上記端子収容室間を区割りする隔壁の端子挿入面に、上記端子金具のスリットに干渉して端子金具の誤挿入を規制する肉盛り部を突設する一方、
上記端子金具の側壁部には端子収容室への正規の挿入位置において上記肉盛り部との干渉を回避する逃げ部を設けたことを特徴とするコネクタを提供している。
【0007】
上記構成によれば、バスバーを受け入れるためのスリット付きの端子金具をコネクタハウジングへ挿入する際、誤って隣接する端子収容室の間の隔壁部分に挿入しようとした場合、隔壁に突設した肉盛り部に端子金具の先端面が当接して干渉する。よって、スリットが隔壁を受け入れるようにして端子金具が誤挿入されるのを確実に防止することができる。一方、端子収容室の正規の位置への端子金具の挿入に際しては、端子金具に設けた逃げ部によって肉盛り部と干渉することなく挿入することができる。
更に具体的には、肉盛り部は、隔壁の下端基部に設けて端子収容室の入り口を上下非対称とすれば、端子金具の上下方向の姿勢を規制できるため、端子収容室へ挿入する際の誤挿入も防止できる。
【0008】
上記コネクタハウジングの嵌合面側には上記端子収容室に収容する端子金具のスリットに対応して上記バスバーを受け入れ可能な溝部を形成して、上記端子金具の先端が上記嵌合面の端面から突出しない構成とするのが好ましい。
このようにすれば、コネクタハウジング内に収容された端子金具の接続部がコネクタハウジングの先端から突出しないので、端子金具の先端が異物と干渉して変形等の損傷を受けるのを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明のコネクタ10は、特にジャンクションボックス(図示せず)に複数並設された縦バスバーBに対して接続するための端子金具11と、コネクタハウジング21とから構成している。
【0010】
図1(A)〜(D)は雌端子金具11を示し、金属板材を折り曲げて形成されており、一端に電線Wの芯線および被覆部を圧着可能なワイヤバレル12aとインシュレーションバレル12bからなる電線圧着部12を備えると共に、他端には相手側接続部材である縦バスバーBと接続するための接続部13を備えている。
【0011】
接続部13は、略四角筒状に折り曲げ形成された4片の側壁部14a、14b、14c、14dからなっている。対向する上下の側壁部14a、14cの中間位置には、縦バスバーBの板厚に対応する間隔のスリット15を端子金具11の長さ方向に向かって切り込み形成し、このスリット15に沿って縦バスバーBを受け入れ可能としている。
【0012】
また、対向する左右の側壁部14b、14dには、延出された先端部を内方へ山状に折り返して一対の対向する弾性接触片16を形成している。弾性接触片16の対向する頂点である接点部16aは、図1(A)に示すように、スリット15内に突出するようにして、このスリット15に受け入れられる縦バスバーBの両面に対し、弾性的に接触可能としている。また、接続部13の後端にはコネクタハウジング21に収容したときに後述の弾性係止片23を係止するための段部17を形成している。更に、接続部13における一側の側壁部14bには、端子金具11をコネクタハウジング21へ挿入するときの方向性を規制するためのスタビライザ18を上方へ突設している。このスタビライザ18は、図1(D)に示すように、側壁部14bの角部に形成した窓部19を通して上面側の側壁部14aの端部を折り曲げて立ち上げることにより形成するようにしている。
また、端子金具11の底面部の両側角部には、長さ方向全域に渉ってC面取り状に凹設した逃げ部20を形成している。この逃げ部20は端子収容室22に突設した後述の肉盛り部27に対応させることで、この肉盛り部27との干渉を回避するようにしている。
【0013】
図2(A)〜(C)はコネクタハウジング21を示し、合成樹脂製にて横長の箱状に成形されている。このコネクタハウジング21は端子金具11を横並びに一段で15個収容可能な端子収容室22を備えている。各端子収容室22内には、図3に示すように、端子金具11における接続部13の後端の段部17に係止して端子金具11を抜け止めするための片持ち梁からなる弾性係止片23を先端の嵌合面21a側に向けて突設している。端子収容室22は端子金具11を収容したとき、端子金具11のスリット15が上下方向に向く姿勢で収容するようにしている。即ち、端子金具11のスリット15の軸方向に対して各端子収容室22は直交する方向に複数並設される状態としている。
また、隣接する端子収容室22間の隔壁24において、図2(B)、図4に示す端子挿入面22bの底部側、即ち端子収容室22に収容される端子金具11の逃げ部20に対応する部位には、隔壁24の両側の端子収容室22内へ突出する肉盛り部27を突設している。この肉盛り部27は、隔壁24の幅と合わせて、少なくとも端子金具11のスリット15の幅よりも大きい幅寸法に設定し、隔壁24へのスリット15の挿入を規制可能としている。
【0014】
また、コネクタハウジング21は、図2(A)に示すように、嵌合面21a側の上下面に、各端子収容室22に収容した端子金具11のスリット15に対応して縦バスバーBを受け入れ可能な深さの溝部25を形成している。これにより、端子金具11の先端をコネクタハウジング21の嵌合面21aから突出させることなく端子金具11と縦バスバーBとの接続を可能とすることができる。なお、26はコネクタハウジング21の上面部に設けたロックアームであり、これによりジャンクションボックスのコネクタ嵌合部に嵌合したときに相手側の係止部材と係合してコネクタ10を抜け止め保持することができる。
【0015】
次に、本発明のコネクタ10の作用について説明する。
図3に示すように、まず、端子金具11の電線圧着部12にワイヤハーネスを構成する電線Wの端末部を圧着しておき、次いで、この端子金具11をコネクタハウジング21の各端子収容室22に挿入する。端子金具11を挿入する際、各端子収容室22が横並びに配置されたコネクタハウジング21に対し、端子金具11のスリット15の軸方向が上下方向に向くようにすると共に、スタビライザ18が上方に向き、逃げ部20が下方に位置するようにして挿入を開始する。
【0016】
このとき、従来のコネクタハウジングであれば、並列する各端子収容室22の間の隔壁24に対し、端子金具11のスリット15が合致して誤った位置に挿入されてしまい、隔壁24によりスリット15や弾性接触片16が押されて変形してしまうという問題があった。しかしながら、本発明では、図4に示すように、隔壁24の基部に肉盛り部27を突設しているため、スリット15の底面側の一部がこの肉盛り部27に干渉し(図4のPの位置)、誤った位置に端子金具11が挿入されることがない。また、端子金具11が端子収容室22の正規の位置に挿入される場合は、逃げ部20が肉盛り部27との干渉を回避するように作用するため、肉盛り部27が正規位置での端子挿入の妨げになることはない。
【0017】
そして、各端子収容室22の正規の位置に対応する端子金具11が挿入されると、図3に示すように、弾性係止片23が端子金具11の段部17に係止して各端子収容室22は抜け止め状態で保持される。この状態において、各端子金具11のスリット15と、コネクタハウジング21の溝部25の位置は合致した状態となる。次いで、かかる状態のコネクタ10をジャンクションボックス(図示せず)のコネクタ嵌合部に嵌合することにより、並列状態で立設された複数の縦バスバーBがスリット15および溝部25を通して嵌合面21a側に受け入れられる。同時に縦バスバーBの両面に対向している弾性接触片16が弾性的に接触することで端子金具11と縦バスバーBとの電気的接触が確保される。
【0018】
なお、上記実施形態においては、肉盛り部27を隔壁24の底部に設けた例を示したが、隔壁24の途中に設ける設定としてもよい。この場合、端子金具11の逃げ部20を側壁部14b、14dの対応する位置に凹設すればよい。また、上記実施形態では逃げ部20を隔壁24の両側の端子収容室22側へ突設した例を示したが、スリット15の幅より大きい寸法設定であれば、片側のみに突出する設定としてもよい。
【0019】
【発明の効果】
上記の説明より明らかなように、本発明によれば、バスバーと接続するためのスリットを有する端子金具をコネクタハウジングの並列する各端子収容室へ挿入する際、各端子収容室間の隔壁にスリットが嵌まり込むのを確実に防止することができる。よって、端子金具の変形を防止できると共に、挿入作業のやり直しの手間を要することなく端子金具の挿入作業の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタにおける端子金具を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は左側面図、(D)はX−X断面の端面図である。
【図2】コネクタハウジングを示し、(A)は平面図、(B)は背面図、(C)は側面図である。
【図3】コネクタハウジングに端子金具を挿入した状態の断面図である。
【図4】コネクタハウジングの背面の要部と端子金具の挿入状態を示す図ある。
【図5】(A)(B)は従来例を示す図である。
【図6】(A)(B)は従来のジャンクションボックス接続用の端子金具を示す図である。
【図7】従来のコネクタハウジングの端子挿入面の要部を示す図である。
【符号の説明】
10 コネクタ
11 端子金具
12 電線圧着部
13 接続部
15 スリット
16 弾性接触片
20 逃げ部
21 コネクタハウジング
21a 嵌合面
22 端子収容室
24 隔壁
25 溝部
27 肉盛り部
B バスバー(縦バスバー)
Claims (2)
- 電線を圧着可能な電線圧着部を一端に備えると共に、他端には接続すべき相手側部材のバスバーを受け入れ可能なスリットと該スリットに受け入れた上記バスバーと接触可能な弾性接触片を有する接続部とを備えた端子金具と、上記端子金具を上記スリットの軸方向に対して直交する方向に複数並列して収容可能な端子収容室を備えたコネクタハウジングとからなるコネクタにおいて、
隣接する上記端子収容室間を区割りする隔壁の端子挿入面に、上記端子金具のスリットに干渉して端子金具の誤挿入を規制する肉盛り部を突設する一方、
上記端子金具の側壁部には端子収容室への正規の挿入位置において上記肉盛り部との干渉を回避する逃げ部を設けたことを特徴とするコネクタ。 - 上記コネクタハウジングの嵌合面側には上記端子収容室に収容する端子金具のスリットに対応して上記バスバーを受け入れ可能な溝部を形成して、上記端子金具の先端が上記嵌合面の端面から突出しない構成としている請求項1に記載のコネクタ。
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-
2002
- 2002-09-09 JP JP2002262368A patent/JP2004103349A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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