JP2022023658A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

Figure 2022023658000001
【課題】端子金具の挿入力の低減を図ったコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング3は、端子金具2を挿入可能な端子収容室301と、端子金具2の挿入方向D1に直交する上下方向D3に撓み、端子金具2の挿入方向D1の後端側を係止するランス302と、を有する。フロントホルダ4は、ハウジング3の挿入方向D1の先端側に収容され、端子金具2の挿入方向D1の先端側を係止する。端子金具2は、上下方向D3上方に突出するスタビライザ24を有する。ランス302は、挿入方向D1及び上下方向D3の双方に直交する幅方向D2に撓む。フロントホルダ4は、ランス302を幅方向D2のスタビライザ24側に押圧して、ランス302をスタビライザ24の挿入方向D1の後端側に係止させるランス押圧部49が設けられている。
【選択図】図11

Description

本発明は、突出部が設けられた端子金具を有するコネクタに関する。
端子金具として、スタビライザ(突出部)が突出されているものがある。誤った姿勢で端子金具をハウジングに挿入すると、スタビライザがハウジングに当たって端子金具を挿入できないようになっている。しかしながら、端子金具にスタビライザを設けると、ハウジングに端子金具を挿入する際に、ランスが突出量の大きいスタビライザを乗り越える必要があり、端子の挿入力が増加する、という問題が生じていた。
そこで、特許文献1に記載されたコネクタが提案されている。特許文献1に記載されたコネクタは、端子金具の挿入時にランスの両側をスタビライザが通過することにより、ランスがスタビライザを乗り越える必要がない。しかしながら、特許文献1のコネクタによれば、ランスはスタビライザを係止することができないので、係止力が弱い、という問題があった。
特開2006-236678号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子金具の挿入力の低減を図りつつ端子金具の係止力の向上を図ったコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
端子金具と、
前記端子金具を挿入可能な端子収容室と、前記端子金具の挿入方向に交差する第1撓み方向に撓むことが可能になるように、前記挿入方向の後端側が固定端となり、前記挿入方向の先端側が自由端となる片持ち梁状に構成され、前記端子金具の前記挿入方向の後端側を係止する係止片と、を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記挿入方向の先端側に収容されるフロントホルダと、を備えたコネクタにおいて、
前記端子金具は、前記第1撓み方向に突出する突出部を有し、
前記係止片は、前記挿入方向及び前記第1撓み方向の双方に交差する第2撓み方向に撓むことが可能に構成され、
前記フロントホルダは、前記係止片を前記第2撓み方向の前記突出部側に押圧して、前記係止片を前記突出部の前記挿入方向の後端側に係止させる押圧部が設けられた、
コネクタであること。
[2]
[1]に記載のコネクタにおいて、
前記係止片は、前記第2撓み方向に撓んでいない状態では、前記係止片と前記突出部とが前記挿入方向に対向しないように、設けられている、
コネクタであること。
[3]
[1]又は[2]に記載のコネクタにおいて、
前記係止片及び前記押圧部の前記第2撓み方向に相対する側面の少なくとも一方には、前記挿入方向の先端に向かうに従って前記突出部に近づく傾斜面が設けられている、
コネクタであること。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載のコネクタにおいて、
前記端子金具が、相手方端子金具が挿入されることになる箱部を有し、
前記突出部が、前記箱部の前記挿入方向の後端から突出して設けられ、
前記係止片が、前記箱部及び前記突出部の双方を係止する、
コネクタであること。
上記[1]及び[2]の構成のコネクタによれば、フロントホルダに設けられた押圧部が、係止片を第2撓み方向の突出部側に押圧して、係止片を突出部の挿入方向の後端側に係止させる。これにより、端子金具の挿入時は、係止片が突出部に当たらないようにして端子金具の挿入力の低減を図ることができる。フロントホルダをハウジングに収容すると、係止片が突出部の挿入方向の後端側を係止して、係止力の向上を図ることができる。
上記[3]の構成のコネクタによれば、傾斜面により、係止片が突出部側に撓むのを案内することができる。
上記[4]の構成のコネクタによれば、端子金具の箱部の先端が係止片を第1撓み方向に変形させる。端子金具を端子収容室内に収容すると係止片が箱部を係止する。その後、フロントホルダをハウジングに収容すると係止片が第2撓み方向の突出部側に撓み突出部も係止する。これにより、係止片が箱部及び突出部の双方を係止することにより、端子金具の保持力を向上できる。
本発明によれば、端子金具の挿入力の低減を図ったコネクタを提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、フロントハウジングを仮係止位置まで挿入したときの本発明のコネクタの先端側から見た斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図3は、端子金具をランスに係止する前の図1のI-I線断面図である。 図4は、端子金具をランスに係止した後の図1のII-II線断面図である。 図5は、フロントハウジングを本係止位置まで挿入した後の図1のII-II線断面図である。 図6は、端子金具をランスに係止した後の図1のIII-III線断面図である。 図7は、図1に示すコネクタの後端側から見た斜視図である。 図8は、図4のA-A線断面図である。 図9は、図4のB-B線断面図である。 図10は、図5のC-C線断面図である。 図11は、図5のD-D線断面図である。 図12は、図2に示すハウジングの部分断面斜視図である。 図13は、図2に示すフロントホルダの部分斜視図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
本実施形態に係るコネクタ1は、雄コネクタと嵌合可能な雌コネクタである。図1及び図2などに示すように、コネクタ1は、端子金具2(図2)と、端子金具2を挿入可能なハウジング3と、ハウジング3内に収容されるフロントホルダ4と、を備えている。
端子金具2は、図2に示すように、雌型の端子金具であって、金属板材に折り曲げ加工等を施すことで所定の形状に形成されている。端子金具2は、相手側端子金具が嵌合される箱部21と、電線の芯線をかしめる芯線かしめ部22と、電線の被覆部をかしめる被覆かしめ部23と、を有している。箱部21、芯線かしめ部22、被覆かしめ部23は、この順で端子金具2の挿入方向D1に沿って連なって設けられている。なお、上記「挿入方向D1」とは、ハウジング3に端子金具2を挿入する方向のことである。また、以下の説明において、挿入方向D1において箱部21側を先端側、被覆かしめ部23側を後端側と言う。
箱部21は、底壁211と、一対の側壁212,212と、天井壁213と、を有する四角筒状に設けられ、内側に相手側端子金具が嵌合される。一対の側壁212,212は、幅方向(第2撓み方向)D2両側から上下方向D3(第1撓み方向)上方に向かって立設される。上記幅方向D2及び上下方向D3は互いに直交(交差)し、挿入方向D1にも直交(交差)する方向である。天井壁213は、一対の側壁212,212の上端間に架け渡されている。天井壁213の後端かつ幅方向D2一方側には、スタビライザ24(突出部)が上方へ突出して形成されている。スタビライザ24は、天井壁213の一部を切り起こして形成される。
芯線かしめ部22は、箱部21の底壁211の挿入方向D1後端に連なる底壁(図示せず)と、底壁の幅方向D2両側から上方に立ち上げられた一対のかしめ片221,221と、を有している。この底壁(図示せず)に芯線を搭載して、一対のかしめ片221,221の先端を芯線に向けてかしめることにより、芯線と端子金具2とを電気的に接続することができる。
被覆かしめ部23は、芯線かしめ部22の底壁の挿入方向D1後端に連なる底壁231と、底壁231の幅方向D2両側から上方に立ち上げられた一対のかしめ片232,232と、を有している。この底壁231に被覆部を搭載して、一対のかしめ片232,232の先端を被覆部に向けてかしめることにより、被覆部を端子金具2に固定することができる。
ハウジング3は、図3~図6に示すように、端子金具2を挿入可能な複数の端子収容室301と、ランス302(係止片)と、を備えている。ランス302は、端子収容室301毎に設けられている。ランス302は、挿入方向D1の後端側が固定端となり、挿入方向D1の先端側が自由端となる片持ち梁状に構成されている。このように片持ち梁状に構成することにより、ランス302は、端子金具2の挿入時に上下方向D3(第1撓み方向)上方に撓み、端子金具2が端子収容室301内の正規位置に収容されると上下方向D3下方に復元して端子金具2の箱部21後端を係止する。
ハウジング3は、図7に示すように、底壁303と、一対の第1ハウジング側壁304,304と、一対の第2ハウジング側壁305,305と、天井壁306と、を有し、挿入方向D1が開口された略四角筒状に設けられている。一対の第1ハウジング側壁304,304は、底壁303の幅方向D2両端から上方に立設する。一対の第2ハウジング側壁305,305は、底壁303の幅方向D2両端よりも少し内側から立設する。一対の第1ハウジング側壁304,304と、一対の第2ハウジング側壁305,305と、は挿入方向D1に沿って並んで設けられている。
また、第1ハウジング側壁304,304は、ハウジング3の先端部に設けられ、第2ハウジング側壁305,305は、ハウジング3の後端部に設けられている。第1ハウジング側壁304,304の後端から突出する複数のアーム307により第1ハウジング側壁304,304及び第2ハウジング側壁305,305が連結されている。天井壁306は、一対の第1ハウジング側壁304,304の上端間、第2ハウジング側壁305,305の上端間に架け渡される。天井壁306の上方には、相手側ハウジングを係止する係止部308が設けられている。
一対の第2ハウジング側壁305,305間には、ハウジング3内の上下方向D3を仕切る第1ハウジング隔壁309と、ハウジング3内の幅方向D2を仕切る第2ハウジング隔壁310と、が設けられている。第1ハウジング隔壁309は、ハウジング3の後端部のみ(即ち第2ハウジング側壁305,305間にのみ)設けられ、先端部には設けられていない。上記底壁303、一対の第2ハウジング側壁305,305、天井壁306、第1ハウジング隔壁309、第2ハウジング隔壁310に囲まれた空間がそれぞれ、端子収容室301の後端部となる。本実施形態では、第1ハウジング隔壁309が1つ、第2ハウジング隔壁310が複数設けられ、端子収容室301は、上下2段、幅方向D2に複数並べて設けられている。
また、天井壁306及び第1ハウジング隔壁309には、端子金具2のスタビライザ24が通過可能な挿入方向D1に延在する溝部311が端子収容室301毎に設けられている。この溝部311を設けることにより、スタビライザ24が上側に突出する姿勢で端子金具2をハウジング3に挿入したとき、スタビライザ24の上部が溝部311を通ることができる。即ち、誤った姿勢で端子金具2をハウジング3に挿入すると、スタビライザ24がハウジング3に当たって端子金具2を挿入することができない。これにより、端子金具2が誤った姿勢でハウジング3に挿入されるのを防止することができる。
また、図3~図6に示すように、第2ハウジング側壁305間の天井壁306は、第1ハウジング側壁304間の天井壁306よりも厚く設けられ、天井壁306には段差面が設けられている。この段差面の下端から複数の板状のランス302が先端側に向かって突設されている。また、上記第1ハウジング隔壁309の先端面の下端からも、複数の板状のランス302が先端側に向かって突設されている。ランス302は、天井壁306の段差面及び第1ハウジング隔壁309の先端面において、スタビライザ24を通す溝部311の幅方向D2他方側に隣接する位置から突設されている。
また、ランス302は、後端部が、先端に向かうに従って下方に近づくように設けられ、先端部が上下方向D3に略垂直に設けられている。ランス302は、後端が天井壁306又は第1ハウジング隔壁309に支持され、先端面及び幅方向D2の側面は支持されていない。図9、図11及び図12に示すように、ランス302の幅方向D2両側の側面のうち、スタビライザ24から離れた側(他方側)の側面S1には、先端に向かうに従って幅方向D2においてスタビライザ24に近づく傾斜面が設けられている。傾斜面は、側面S1の先端に設けられている。また、ランス302は、図8及び図9に示すように、幅方向D2に撓んでいない状態では、挿入方向D1にスタビライザ24と対向しないように設けられている。
また、図6に示すように、第2ハウジング側壁305間の底壁303は、第1ハウジング側壁304間の底壁303よりも厚く設けられ、段差面が設けられている。また、底壁303には、上記段差面よりも少し先端側から段差面にかけて挿入方向D1に沿って延在する位置決め凸部312が設けられている。第1ハウジング隔壁309の上面にも、ランス302が突出する先端面よりも少し後端側から先端面にかけて挿入方向D1に沿って延在する位置決め凸部312が設けられている。これら位置決め凸部312は端子収容室301毎に設けられ、後述するフロントホルダ4に設けられた切欠部47と嵌合して、フロントホルダ4の幅方向D2を位置決めする。
また、ハウジング3は、図12に示すように、第2ハウジング側壁305及び第2ハウジング隔壁310の上下から各々先端に向かって突出する底壁313と、底壁313の幅方向D2両端から立設する第1立壁314及び第2立壁315と、幅方向D2に隣り合う底壁313から立設された第1立壁314及び第2立壁315の先端を架け渡すガイド壁316と、をさらに有している。底壁313は、上下方向D3に直交して設けられている。ガイド壁316は、相手側端子金具を端子金具2内にガイドするための壁であり、挿入方向D1の後端側に向かうに従って端子金具2に近づく傾斜面が設けられている。
次に、フロントホルダ4について説明する。フロントホルダ4は、ハウジング3の先端部に収容され、端子金具2の先端を係止すると共に、ランス302を押し下げてランス302の係止力を高める。フロントホルダ4は、図2に示すように、底壁41と、底壁41の幅方向D2両端から上方に立設した一対のフロント側壁42,42と、一対のフロント側壁42,42の上端間に架け渡される天井壁43と、を有し、略四角筒状に設けられている。また、フロントホルダ4は、筒部内部を上下方向D3に仕切るフロント隔壁45と、底壁41、フロント隔壁45の挿入方向D1先端から立設するガイド壁46と、を備えている。
図4に示すように、ハウジング3の先端部においては、上段の端子収容室301に収容される端子金具2は、天井壁43とフロント隔壁45との間に挟まれ、上下方向D3が位置決めされる。また、ハウジング3の先端部において、下段の端子収容室301に収容される端子金具2は、フロント隔壁45と、底壁41との間に挟まれ、上下方向D3が位置決めされる。即ち、フロントホルダ4の天井壁43、フロント隔壁45、底壁41、ハウジング3の第1立壁314及び第2立壁315に囲まれた空間が、ハウジング3の先端部における端子収容室301となる。
底壁41及びフロント隔壁45は、一対のフロント側壁42及び天井壁43よりも挿入方向D1に長く設けられ、フロント側壁42及び天井壁43よりも挿入方向D1後端側に突出して設けられている。また、底壁41及びフロント側壁42の後端側は、端子収容室301毎に設けた切欠部47(図6)が設けられ、上述したハウジング3に設けた位置決め凸部312と嵌合する。また、天井壁43及びフロント隔壁45には、図13などに示すように、ランス押下部48及びランス押圧部49(押圧部)が設けられている。ランス押下部48及びランス押圧部49は、端子収容室301毎に設けられている。ランス押下部48は、ランス302を下側に押し下げる。ランス押圧部49は、図11に示すように、ランス302を幅方向の一方側(スタビライザ24側)に押圧して撓ませる。
図13に示すように、天井壁43に設けられたランス押下部48は、天井壁43の後端面から突設されている。また、フロント隔壁45は、天井壁43の後端面より先端側が後端側よりも厚く設けられ、段差面が設けられている。フロント隔壁45に設けられたランス押下部48は、この段差面から後端に向かって突設されている。
ランス押圧部49は、天井壁43及びフロント隔壁45から下方に向かって突設されている。ランス押圧部49は、幅方向D2に直交する板状に設けられ、ランス押下部48の幅方向D2の他方側に設けられる。ランス押下部48は、ランス押圧部49よりも後端側に突出して設けられている。
フロント側壁42には、図2に示すように、仮係止部42aと、本係止部42bとが、設けられている。仮係止部42aがハウジング3と係止することにより、図3及び図4に示すように、フロントホルダ4は、先端部がハウジング3から突出する仮係止位置でハウジング3を仮係止することができる。仮係止位置では、図9に示すように、ランス押下部48がランス302を押し下げない。また、仮係止位置では、ランス押圧部49がランス302を幅方向D2に撓ませない。本係止部42bがハウジング3と係止することにより、図5に示すように、フロントホルダ4は、先端部までハウジング3内に収容される本係止位置でハウジング3を本係止することができる。本係止位置では、ランス押下部48がランス302を押し下げる。また、本係止位置では、図11に示すように、ランス押圧部49がランス302を幅方向D2のスタビライザ24側に撓ませる。
次に、上述した構成のコネクタ1の組み立てについて説明する。まず、フロントホルダ4をハウジング3に先端側から挿入する。フロントホルダ4に設けた仮係止部42aがハウジング3に係止して、フロントホルダ4が仮係止される。図3に示すように、仮係止位置において、ランス押下部48はランス302よりも先端側に位置し、ランス302を押し下げない。また、フロントホルダ4の底壁41の上面とハウジング3の底壁303の後端部の上面と、は略同一平面上に配置される。フロントホルダ4のフロント隔壁45の上面とハウジング3の第1ハウジング隔壁309の上面と、も略同一平面上に配置される。
その後、図3に示すように、端子金具2をハウジング3の後端から挿入する。このとき、スタビライザ24が上方に立設する姿勢で端子金具2をハウジング3内に挿入する。スタビライザ24の上部は、溝部311内に挿入される。端子金具2を先端側に向けてさらに挿入すると、図3に示すように、端子金具2の先端がランス302の傾斜面に形成された下面に当接する。端子金具2をさらに挿入すると、端子金具2によりランス302が上方に撓む。
また、ランス302が幅方向D2に撓んでいない状態では、スタビライザ24とランス302とは挿入方向D1に対向しない。このため、スタビライザ24は、ランス302に当たることなく、図8及び図9に示すように、ランス302よりも先端側まで挿入することができる。スタビライザ24がランス302よりも先端側に位置する、即ち箱部21がランス302よりも先端側に位置すると、図4に示すように、ランス302が下方に復元して、箱部21の後端を係止する。このとき、ランス302は、図8及び図9に示すように、スタビライザ24の後端は係止していない。
その後、フロントホルダ4を後端側に向かって押し込むと、ランス押圧部49がランス302の傾斜面が形成された側面S1に当接する。フロントホルダ4をさらに挿入すると、図11に示すように、ランス押圧部49によりランス302が幅方向D2一方側(スタビライザ24側)に撓む。側面S1に設けた傾斜面により、フロントホルダ4を後端側に挿入するに従って、ランス302はスタビライザ24側に撓む。さらに、フロントホルダ4を後端側に挿入すると、本係止部42bがハウジング3に係止される。このとき、フロントホルダ4のランス押下部48がランス302後端の上方に位置し、図5に示すように、ランス302を下側に押し下げる。これにより、ランス302による端子金具2の係止力をさらに向上させることができる。また、本係止位置では、図10及び図11に示すように、ランス302は箱部21及びスタビライザ24の双方の後端側を係止する。これにより、ランス302による端子金具2の係止力をさらに向上させることができる。さらに、ガイド壁46が端子金具2の先端に当接して、端子金具2を係止する。さらに、底壁41及びフロント隔壁45の後端に設けた切欠部47にハウジング3の位置決め凸部312が嵌合する。
上述した実施形態によれば、フロントホルダ4に設けられたランス押圧部49が、ランス302を幅方向D2のスタビライザ24側に押圧して、ランス302をスタビライザ24の挿入方向D1の後端側に係止させる。これにより、端子金具2の挿入時は、ランス302がスタビライザ24に当たらないようにして端子金具2の挿入力の低減を図ることができる。フロントホルダ4をハウジング3に収容すると、ランス302がスタビライザ24の挿入方向D1の後端側を係止して、係止力の向上を図ることができる。
上述した実施形態によれば、ランス302の側面S1に傾斜面を設けることにより、ランス302がスタビライザ24側に撓むのを案内することができる。
上述した実施形態によれば、端子金具2の箱部21の先端がランス302を下方に変形させる。端子金具2を端子収容室301内に収容するとランス302が箱部21を係止する。その後、フロントホルダ4をハウジング3に収容するとランス302が幅方向D2のスタビライザ24側に撓みスタビライザ24も係止する。これにより、ランス302が箱部21及びスタビライザ24の双方を係止することにより、端子金具2の保持力を向上できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上述した実施形態によれば、ランス302のランス押圧部49側の側面S1に、挿入方向D1の先端に向かうに従ってスタビライザ24に近づく傾斜面が設けられているが、これに限ったものではない。ランス押圧部49のランス302側の側面に、上記傾斜面を設けてもよいし、ランス302及びランス押圧部49双方の側面に、上記傾斜面を設けてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端子金具(2)と、
前記端子金具(2)を挿入可能な端子収容室(301)と、前記端子金具(2)の挿入方向(D1)に交差する第1撓み方向(D3)に撓むことが可能になるように、前記挿入方向(D1)の後端側が固定端となり、前記挿入方向(D1)の先端側が自由端となる片持ち梁状に構成され、前記端子金具(2)の前記挿入方向(D1)の後端側を係止する係止片(302)と、を有するハウジング(3)と、
前記ハウジング(3)の前記挿入方向(D1)の先端側に収容されるフロントホルダ(4)と、を備えたコネクタ(1)において、
前記端子金具(2)は、前記第1撓み方向(D3)に突出する突出部(24)を有し、
前記係止片(302)は、前記挿入方向(D1)及び前記第1撓み方向(D3)の双方に交差する第2撓み方向(D2)に撓むことが可能に構成され、
前記フロントホルダ(4)は、前記係止片(302)を前記第2撓み方向(D2)の前記突出部(24)側に押圧して、前記係止片(302)を前記突出部(24)の前記挿入方向(D1)の後端側に係止させる押圧部(49)が設けられた、
コネクタ(1)。
[2]
[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記係止片(302)は、前記第2撓み方向(D2)に撓んでいない状態では、前記係止片(302)と前記突出部(24)とが前記挿入方向(D1)に対向しないように、設けられている、
コネクタ(1)。
[3]
[1]又は[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記係止片(302)及び前記押圧部(49)の前記第2撓み方向(D2)に相対する側面の少なくとも一方には、前記挿入方向(D1)の先端に向かうに従って前記突出部(24)に近づく傾斜面が設けられている、
コネクタ(1)。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載のコネクタ(1)において、
前記端子金具(2)が、相手方端子金具が挿入されることになる箱部(21)を有し、
前記突出部(24)が、前記箱部(21)の前記挿入方向(D1)の後端から突出して設けられ、
前記係止片(302)が、前記箱部(21)及び前記突出部(24)の双方を係止する、
コネクタ(1)。
1 コネクタ
2 端子金具
3 ハウジング
4 フロントホルダ
21 箱部
24 スタビライザ(突出部)
49 ランス押圧部(押圧部)
301 端子収容室
302 ランス(係止片)
D1 挿入方向
D2 幅方向(第2撓み方向)
D3 上下方向(第1撓み方向)
S1 側面

Claims (4)

  1. 端子金具と、
    前記端子金具を挿入可能な端子収容室と、前記端子金具の挿入方向に交差する第1撓み方向に撓むことが可能になるように、前記挿入方向の後端側が固定端となり、前記挿入方向の先端側が自由端となる片持ち梁状に構成され、前記端子金具の前記挿入方向の後端側を係止する係止片と、を有するハウジングと、
    前記ハウジングの前記挿入方向の先端側に収容されるフロントホルダと、を備えたコネクタにおいて、
    前記端子金具は、前記第1撓み方向に突出する突出部を有し、
    前記係止片は、前記挿入方向及び前記第1撓み方向の双方に交差する第2撓み方向に撓むことが可能に構成され、
    前記フロントホルダは、前記係止片を前記第2撓み方向の前記突出部側に押圧して、前記係止片を前記突出部の前記挿入方向の後端側に係止させる押圧部が設けられた、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記係止片は、前記第2撓み方向に撓んでいない状態では、前記係止片と前記突出部とが前記挿入方向に対向しないように、設けられている、
    コネクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、
    前記係止片及び前記押圧部の前記第2撓み方向に相対する側面の少なくとも一方には、前記挿入方向の先端に向かうに従って前記突出部に近づく傾斜面が設けられている、
    コネクタ。
  4. 請求項1~3何れか1項に記載のコネクタにおいて、
    前記端子金具が、相手方端子金具が挿入されることになる箱部を有し、
    前記突出部が、前記箱部の前記挿入方向の後端から突出して設けられ、
    前記係止片が、前記箱部及び前記突出部の双方を係止する、
    コネクタ。
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