JP4382700B2

JP4382700B2 - モジュラージャック

Info

Publication number: JP4382700B2
Application number: JP2005157118A
Authority: JP
Inventors: 忍大嶋
Original assignee: Honda Tsushin Kogyo Co Ltd
Current assignee: Honda Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority date: 2005-05-30
Filing date: 2005-05-30
Publication date: 2009-12-16
Anticipated expiration: 2025-05-30
Also published as: CN1874078A; JP2006331978A; US7114995B1; CN100578868C

Description

本発明は、例えば、多極のモジュラージャックに関するものである。

従来、例えば、室内の電話線の接続やＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）の接続に使用されるモジュラージャックとモジュラープラグとがあり、これには、端子数の相違から８極用タイプと６極用タイプとがある。このように極数が相違しても、その端子の取り付けピッチが同じであるため、６極モジュラージャックに８極モジュラープラグを差し込むことは大きさの相違から物理的に不可能であるが、逆に８極モジュラージャックに６極モジュラープラグを差し込むおそれがある。そこで、異極プラグの誤挿入を防止するために、異極プラグが装着されると、ストッパー部材が作用するようにしたものが知られている（特許文献１参照）。
特開２００２−３１３４９２号公報

しかし、従来のモジュラージャックでは、異極のモジュラープラグの誤挿入を防止する誤挿着防止機構におけるストッパーが左右に二つ設けられており、部品点数が多くなりコストが嵩むものである。本発明に係るモジュラージャックは、このような課題を解決するために提案されたものである。

本発明に係るモジュラージャックの上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、所定の極数以外の極数のモジュラープラグの挿着を防止する誤挿入防止手段を備えたモジュラージャックであって、前記誤挿入防止手段は、前記モジュラージャックの本体後部に後端部が支持されて当該ジャックの上側に撓む弾性本体がありその先端部には誤挿入判定部材が設けられている弾性支持片と、前記弾性支持片の先端部に設けられ当該ジャックの本体開口部の左右方向で片側に配設され当該モジュラージャックの本体開口部に挿入される異極のモジュラープラグを横移動させて侵入阻止する前記誤挿入判定部材と、当該ジャックの本体開口部の左右方向において前記誤挿入判定部材に対して反対側である他側に設けられて誤挿入された前記異極のモジュラープラグの一部が当接してそれ以上の侵入を阻止するように前記モジュラージャックの天井の一部に設けられたストッパー堰部とでなり、前記誤挿入判定部材は、所定の極数のモジュラープラグであれば当該プラグの先端上部が当接して当該誤挿入判定部材を上方に退避させる退避用傾斜面と、本体開口部の左右方向において前記退避用傾斜面の位置より中央部寄りの位置に配置され異極のモジュラープラグが挿入されると当該モジュラープラグを左右方向の片側に寄せてその上側隅部をモジュラージャックの天井の一部に設けられたストッパー堰部に当接させる横移動誘導部とで構成されていることである。

本発明のモジュラージャックによれば、このモジュラージャックの本体と別体の、誤挿入防止手段における弾性支持片と誤挿入判定部材とを一体に形成して一部品とし、本体開口部の左右方向で片側に設けるだけで良く、部品点数を削減できて、コストの低減となる。

本発明に係るモジュラージャック１は、図１に示すように、電話やＬＡＮの接続に使用される所定の極数、一例として８極以外の極数（例えば、６極若しくは４極）のモジュラープラグの挿着を防止する誤挿入防止手段２を備えたものである。

このモジュラージャック１は、合成樹脂製で、矩形状の本体１ａの内部がほとんど空洞で内部空間部となっており、前側にプラグ挿着用にそのプラグ端部形状に合わせて開口大きく開口された開口部１ｂがある。また、その本体の内部で下部には電気的接続用のコンタクト群１ｃが設けられている。

更に、前記本体１ａの天井部には、前側に連通させて嵌合孔部１ｄが設けられ、その前側の左右の突起部１ｅが、前記差し込まれて上に跳ね上がるプラグの係止弾性片と内側面で係合して、当該プラグの抜け防止となる。

前記誤挿入防止手段２は、図３に示すように、誤挿入判定部材である合成樹脂製の誤挿入キー３と、これに後方から圧入されて一体化される弾性支持片である金属製でＬ字型のレバー４とで構成される。

前記レバー４は、その先端部４ａに圧入手段で前記誤挿入キー３と一体化された後に、本体１ａの天井に開口された、誤挿入防止手段用の孔１ｆから挿入されて、当該レバー４の後端部４ｂが本体１ａの後部の係合孔１ｈ（図５（Ａ），（Ｂ）参照）に圧入されて、支持されるものである。

前記誤挿入キー３は、このモジュラージャック１における本体１ａの開口部１ｂに挿入される異極のモジュラープラグ８（図１１参照）を、横移動させて侵入阻止するものである。

前記誤挿入キー３は、図４（Ａ）〜（Ｅ）に示すように、全体が合成樹脂製であって、所定の極数のモジュラープラグであれば当該プラグの先端上部が当接して、当該誤挿入判定部材である誤挿入キー３を上方に退避させる退避用傾斜面３ａと、本体１ａにおける開口部１ｂの左右方向において前記退避用傾斜面３ａの位置より中央部寄りの位置に配置され、異極のモジュラープラグ８（図１１参照）が挿入されると当該モジュラープラグを左右方向の片側、本実施例の場合においては、図１（Ａ）において右側、にオフセットさせてその上側隅部をモジュラージャック１の天井の一部に設けられたストッパー堰部１ｇに当接させる横移動誘導部３ｂとが設けられている。

また、前記誤挿入キー３の背面には、図５（Ａ），（Ｂ）に示すように、前記レバー４の先端部４ａを圧入する係止孔３ｃが設けられている。この誤挿入キー３は、図１（Ａ），（Ｂ）に示すように、モジュラージャック１の本体１ａに取り付けられると、天井の下面から内部空間に突出する。

前記ストッパー堰部１ｇは、図２および図６（Ａ）に示すように、本体１ａの天井部分を形成する一部をカットして、壁面を形成したものである。このストッパー堰部１ｇには、異極のモジュラープラグの上側隅部が当接することになる。

このモジュラージャック１の組立たものの正面図等を図６に示す。図中において、符号５は、コンタクト６をサブアッセイするための絶縁体である。この絶縁体５は、前記本体１ａの後方から、下側で前方向に差し込まれるものである。

このようにして形成されるモジュラージャック１を使用すると、図７（Ａ），（Ｂ）に示すように、まず、所定の極数（８極）のモジュラープラグ７が嵌合される場合には、先端の肩部７ａが、モジュラージャック１の内部空間に突出している誤挿入判定部材２の退避用傾斜面３ａに当接する。

そして、図８（Ａ），（Ｂ）に示すように、前記モジュラープラグ７の肩部７ａが前記退避用傾斜面３ａを滑ってこれを上方向に押し上げる。誤挿入キー３はレバー４によって支持されながら揺動して退避する。そして、そのまま本体１ａの内部空間に侵入する。その挿着の完了状態が図９（Ａ），（Ｂ）および図１０に示す状態である。このように、８極のモジュラージャック１に対して、正常な８極のモジュラープラグ７が挿入されると、前記誤挿入防止手段２である誤挿入キー３が外側に退避するので、このプラグ７挿着において、何ら障害となることがない。

一方、図１１（Ａ），（Ｂ）に示すように、８極のモジュラージャック１に対して、異極である６極のモジュラープラグ８が、開口部１ｂに挿入されると、当該モジュラープラグ８が開口部１ｂの左右方向においてほぼ中央位置にガイドされて入る。

図１２（Ａ），（Ｂ）に示すように、前記モジュラープラグ８の先端部の肩部８ａが、前記誤挿入キー３の横移動誘導部３ｂの傾斜面に当接する。これは、前記モジュラープラグ８のセンター軸心から側面までの距離ａが、前記正常なモジュラープラグ７の距離よりも短いからである。よって、図１２（Ｂ）の図中に示す矢印のように、このモジュラープラグ８が、前記誤挿入キー３がある側と反対の右側方向（図１に示す方向を基準とする）へと斜めにガイドされる。

すると、図１３（Ａ），（Ｂ）および図１４（Ａ），（Ｂ）に示すように、モジュラージプラグ８の上側隅部である上部被ガイド部８ｂが、その侵入するに従い右側に誘導されて移動し、本体１ａの天井部のストッパー堰部１ｇに衝突する。こうして、異極のモジュラープラグ８がこのモジュラージャック１に挿入されても、本体１ａ側のコンタクト６の群１ｃに前記モジュラープラグ８が到達する前に、その侵入が阻止されるようになる。

このように、異極のモジュラープラグ８が誤挿入されると、作業者がそれを認識していなくても、自動的にこのモジュラープラグ８が左右方向においてその片側に寄せられオフセットされる。そして、当該モジュラープラグ８の一部がストッパー堰部１ｇに当接して、それ以上の挿着方向への侵入が阻止されるものである。これによって、作業者も誤挿入であることに気づくこととなって、正常な極数のモジュラープラグ７が挿入されるようになるものである。よって、誤挿入防止手段２の一部品を、本体１ａとは別部品として用意することで、本発明の目的が達成されるので、コスト低減となるものである。

本発明に係るモジュラージャック１の、斜め上から見た斜視図（Ａ）、同斜め下から見た斜視図（Ｂ）である。同本発明のモジュラージャック１の下から見た斜視図である。同本発明のモジュラージャック１の分解斜視図である。同モジュラージャック１の誤挿入キー３の、正面図（Ａ），側面図（Ｂ），平面図（Ｃ），背面図（Ｄ），斜視図（Ｅ）である。図１（Ａ）におけるＡ−Ａ線に沿った断面図（Ａ）と、この図におけるＺ−Ｚ線に沿った断面図（Ｂ）とである。同モジュラージャック１の正面図（Ａ）と、平面図（Ｂ）と、底面図（Ｃ）と、側面図（Ｄ）とである。本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、正常なモジュラープラグ７の場合の説明図（Ａ），（Ｂ）である。同本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、正常なモジュラープラグ７の場合の説明図（Ａ），（Ｂ）である。同本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、正常なモジュラープラグ７の場合の説明図（Ａ），（Ｂ）である。同本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、正常なモジュラープラグ７の場合で挿着が完了した状態の正面図である。本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、異極のモジュラープラグ８の場合の説明図（Ａ），（Ｂ）である。同本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、異極のモジュラープラグ８の場合の説明図（Ａ），（Ｂ）である。同本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、異極のモジュラープラグ８の場合で、挿着が阻止された状態の説明図（Ａ），（Ｂ）である。同本発明に係るモジュラージャック１の使用状態で、異極のモジュラープラグ８の場合で、挿着が阻止された状態の正面図（Ａ），（Ｂ）である。

符号の説明

１モジュラージャック、１ａ本体、
１ｂ開口部、１ｃコンタクト群、
１ｄ嵌合孔部、１ｅ突起部、
１ｆ孔、１ｇストッパー堰部、
１ｈ係合孔、
２誤挿入防止手段、
３誤挿入キー、３ａ退避用傾斜面、
３ｂ横移動誘導部、３ｃ係止孔、
４レバー、４ａ先端部、
４ｂ後端部、
５絶縁体、
６コンタクト、
７モジュラープラグ、７ａ肩部、
８モジュラープラグ、８ａ肩部、
８ｂ上部被ガイド部。

Claims

所定の極数以外の極数のモジュラープラグの挿着を防止する誤挿入防止手段を備えたモジュラージャックであって、
前記誤挿入防止手段は、
前記モジュラージャックの本体後部に後端部が支持されて当該ジャックの上側に撓む弾性本体がありその先端部には誤挿入判定部材が設けられている弾性支持片と、
前記弾性支持片の先端部に設けられ当該ジャックの本体開口部の左右方向で片側に配設され当該モジュラージャックの本体開口部に挿入される異極のモジュラープラグを横移動させて侵入阻止する前記誤挿入判定部材と、
当該ジャックの本体開口部の左右方向において前記誤挿入判定部材に対して反対側である他側に設けられて誤挿入された前記異極のモジュラープラグの一部が当接してそれ以上の侵入を阻止するように前記モジュラージャックの天井の一部に設けられたストッパー堰部とでなり、
前記誤挿入判定部材は、所定の極数のモジュラープラグであれば当該プラグの先端上部が当接して当該誤挿入判定部材を上方に退避させる退避用傾斜面と、
本体開口部の左右方向において前記退避用傾斜面の位置より中央部寄りの位置に配置され異極のモジュラープラグが挿入されると当該モジュラープラグを左右方向の片側に寄せてその上側隅部をモジュラージャックの天井の一部に設けられたストッパー堰部に当接させる横移動誘導部とで構成されていること、
を特徴とするモジュラージャック。