JP2016207254A - コネクタと端子金具の接続構造 - Google Patents

コネクタと端子金具の接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ランスに急激な剪断力が作用した場合であっても、該剪断力に抗して端子金具の保持を継続し得るコネクタと端子金具の接続構造を提供する。
【解決手段】端子収容孔3の内壁から傾斜状に突設され、先端部4bに係止溝6が形成されていると共に、係止溝を介して先端部に下顎部7及び上顎部8を有する弾性変形可能なランス4と、雌端子金具2の上壁部17に切欠形成され、下顎部が弾性的に嵌入した際に、前端孔縁23aが係止溝の垂直面6aに係止されるランスホール23と、を備え、上顎部側に、先端部9bが上顎部の先端面8aよりも前方へ突出した突出部9を設ける一方、雌端子金具のランスホールの前方側に、雌端子金具に抜け出し方向へ所定値以上の力が作用してランスの先端部が折曲変形した際に、突出部の先端部が係止する係止孔24を設けた。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば自動車内に配設されたワイヤーハーネスなどの接続に用いられるコネクタと端子金具の接続構造に関する。
従来のコネクタと端子金具の接続構造としては、以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
前記コネクタは、図9に示すように、前記端子金具51を収容する端子収容孔52内に前記端子金具51を係止するランス53を有している。
このランス53は、基端部53aを支点として先端部53b側が弾性変形可能になっていると共に、該先端部53bの下部に形成された係止溝54に前記端子金具51のランスホール55の前端孔縁55aを係止させることで、前記端子金具51を前記端子収容孔52内に保持するようになっている。
特開2007−220354号公報
しかしながら、前記従来のコネクタと端子金具との接続構造においては、前記端子金具51に、図10の矢印で示すように抜け出し方向への大きな力が瞬間的に加わると、同図に示すように、前記ランス53は、前記ランスホール55の前端孔縁55aから前記係止溝54の底面に大きな剪断力Fを受けて折曲点が座屈して、前記先端部53bが前記端子収容孔52の内方へ向かう縦断面へ字形状に折曲変形する場合がある。
このとき、前記係止溝54の底面に前記ランスホール55の前端孔縁55aからさらに剪断力Fが作用すると、前記折曲変形に伴って前記係止溝54上部側の上顎部53cが前記端子金具51の上面を押圧することで、前記係止溝54下部側の下顎部53dが浮き上がり、これに伴い前記ランス53の前記ランスホール55に対する係り代が減少することで前記下顎部53dに応力集中が生じてしまう。この結果、応力集中に伴って前記ランス53が前記下顎部53dから剪断破壊されてしまうおそれがある。これによって、前記係止溝54の係止機能が損なわれ、前記端子金具51を保持できなくなってしまうおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、ランスに急激な剪断力が作用した場合であっても、該剪断力に抗して端子金具の保持を継続し得るコネクタと端子金具の接続構造を提供することを目的としている。
本発明は、コネクタハウジングの端子収容孔の内壁から内方へ傾斜状に突設され、先端部に係止溝が形成されていると共に、該係止溝を介して前記先端部に上下一対の顎部を有する弾性変形可能なランスと、前記端子収容孔の一端開口から内部に挿入される端子金具の外壁に切欠形成され、前記ランスの一方の顎部が弾性的に嵌入した際に、前端孔縁が前記係止溝の底面に係止されるランスホールと、を備えたコネクタと端子金具の接続構造において、前記ランスの他方の顎部側に、先端部が前記他方の顎部の先端面よりも前方へ突出した突出部を設ける一方、前記端子金具の前記ランスホールよりも前方側の位置に、前記端子金具に対して抜け出し方向へ所定値以上の力が作用して前記ランスの先端部が折曲変形した際に、前記突出部の先端部が係止する係止部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、ランスに急激な剪断力が作用した場合であっても、該剪断力に抗して端子金具の保持を継続することができる。
本発明の実施形態に供されるコネクタハウジングを縦断面して示す斜視図である。 同コネクタハウジングのランスを示す拡大斜視図である。 本実施形態に供される雌端子金具の上方からみた斜視図である。 同雌端子金具の一部を断面して示す斜視図である。 コネクタハウジングに雌端子金具を接続した状態を示す縦断面図である。 コネクタハウジングと雌端子金具との接続状態を一部断面して示す斜視図である。 コネクタハウジングに接続された雌端子金具に、急激な抜け出し方向への力を作用させた状態を示す縦断面図である。 コネクタハウジングに接続された雌端子金具に、急激な抜け出し方向への力を作用させた状態を一部断面して示す斜視図である。 従来のコネクタハウジングと雌端子金具の接続構造を示す縦断面図である。 従来のコネクタハウジングに接続された雌端子金具に、急激な抜け出し方向への力を作用させた状態を示す縦断面図である。
以下、本発明に係るコネクタと端子金具の接続構造の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に示す各実施形態では、このコネクタと端子金具の接続構造を、自動車の電気機器類に接続されるワイヤーハーネスを接続するコネクタと端子金具に適用したものを示している。
具体的に説明すれば、前記コネクタは、合成樹脂材によって一体に形成されたボックス状のコネクタハウジング1を備え、このコネクタハウジング1の内部に、図1に示すような端子収容孔3が複数形成されている。一方、前記端子金具は、前記コネクタハウジング1の端子収容孔3の軸方向の一方側から内部に挿通固定される複数の雌端子金具2によって構成されている。
前記コネクタハウジング1の前記端子収容孔3を画成する各部位は、平坦状の底壁1aと、該底壁1aの両側縁からほぼ垂直に立ち上がる一対の側壁1b,1bと、該両側壁1b,1bの上端縁を接続する上壁1cと、から主として構成されている。
前記端子収容孔3は、図1,図5及び図6に示すように、後端側の一端開口3aから前端側の他端開口3bに亘って横断面ほぼ矩形状に形成されていると共に、前記一端開口3a側の底壁1a上面が平坦状に切り欠かれた切欠面3cとして形成され、この切欠面3cによって前記一端開口3a側の開口面積が比較的大きく形成されている。また、前記切欠面3cの先端縁から前記他端開口3b側の所定位置までが上り傾斜状のテーパ面3dに形成されていると共に、該テーパ面3dよりも前記他端開口3b側が平坦面3eに形成されている。
また、前記端子収容孔3の他端開口3bは、前記底壁1a、両側壁1b,1b、及び上壁1cの各先端部に形成された横断面ほぼ三角形状の凸部3fによって開口面積が小さく形成されていると共に、前記一端開口3a側に向かって上り傾斜状に形成された各凸部3fの傾斜面を介して、後述する雄端子金具の雄端子18の先端部を前記端子収容孔3の内部へ案内するようになっている。
また、前記端子収容孔を構成する上壁1c下面の長手方向ほぼ中央位置には、前記雌端子金具2を係止するランス4が設けられている。
このランス4は、前記コネクタハウジング1を樹脂成形する際に一体に形成されたもので、図1,図5及び図6に示すように、前記上壁1cの下面の巾方向のほぼ中央位置に形成された空間部5の内周壁から図1中の下方へ傾斜状に切り起こされると共に、該空間部5を介して上下方向へ弾性変形可能に形成されている。つまり、前記ランス4は、固定端である基端部4aが前記上壁1c下面の巾方向及び長手方向のほぼ中央位置に結合される一方、自由端である先端部4bが前記基端部4aから前記他端開口3bに向かって下り傾斜状に形成されて、この先端部4bが基端部4aを支点として前記空間部5を介して上下方向へ弾性変形するようになっている。
また、前記ランス4は、図1,図2,図5及び図6に示すように、その下面に前記基端部4aから前記先端部4b側へ向かって漸次下り傾斜状のガイド面4cが形成されている。このガイド面4cは、前記雌端子金具2が挿入された際に、前記ランス4の空間部5への弾性変形に伴って、該雌端子金具2の移動をガイドするようになっている。
さらに、前記ランス4の先端部4bには、図2中ほぼ逆L字形状に切り欠かれた段差状の係止溝6が形成されている。
前記係止溝6は、その底面が、図2中の上下方向に沿って立ち上がる垂直面6aと、該垂直面6aの上端縁から前記端子収容孔3の先端側に向かってほぼ水平に延出する水平面6bと、から構成され、前記垂直面6aによって後述するランスホール23の前端孔縁23aが係止されるようになっている。
また、前記係止溝6を形成したことにより、前記ランス4の先端部4bは、図1,図2,図5及び図6に示すように、一方の顎部である前記垂直面6a側の下顎部7と、他方の顎部である前記水平面6b側の上顎部8と、に分岐形成されている。
前記下顎部7は、前記端子収容孔3の内方へ向かって突出した形に形成されており、前記垂直面6aに前記ランスホール23の前端孔縁23aが係止する際に、該ランスホール23内に係入されるようになっている。
前記上顎部8は、前記端子収容孔3の長手方向に沿って延設されており、前記垂直面6aに前記ランスホール23の前端孔縁23aが係止した状態では、前記雌端子金具2の後述する上壁部17の上面に一定の隙間をもって配置されるようになっている。また、前記上顎部8は、その先端面8aが平坦面状に形成されていると共に、その上面8bが基端側から先端側に向かって下り傾斜状の傾斜面に形成されている。
そして、前記上顎部8の巾方向ほぼ中央位置には、前記ランス4の先端部4b前方へ向かって突出する突出部9が一体に形成されている。すなわち、この突出部9は、図1,図2,図5及び図6に示すように、角柱状に形成され、基端部9aの両側部が前記上顎部8に結合されていると共に、先端部9bが前記上顎部8の先端面8aよりも所定長さ分だけ前方へ突出している。
また、前記突出部9は、その上面9cが基端部9aから先端部9bに向かって前記上顎部8の上面8bよりも角度の小さな下り傾斜状に形成されており、前記上面9cが前記上顎部8の上面8bよりも一段高い段差形状となっている。
さらに、前記突出部9は、図5に示すように、その下面9dのうち基端部9a側の部位が、前記上顎部8の下面と同一平面となる水平面状に形成されて、前記係止溝6の水平面6bの一部を構成するようになっている。
前記先端部9bは、図1,図2,図5及び図6に示すように、基端部9a側から先端側に向かって先細り状に形成されていると共に、その先端面9eが、前記端子収容孔3の長手方向に対してほぼ直交する矩形状の平坦面に形成されている。
なお、前記コネクタハウジング1の上壁1cの先端面には、図1,図5及び図6に示すように、前記端子収容孔3とほぼ平行に切り欠かれ、前記コネクタハウジング1外部と前記空間部5とを連通させる連通孔10が形成されている。この連通孔10は、前記ランス4と前記雌端子金具2との接続を解除する図外の治具を挿入する治具挿入孔としての役割を有している。
また、前記上壁1c下面の一端開口3a側の両側端縁には、図1に示すように、前記雌端子金具2の前記端子収容孔3への挿入時に後述する各スタビライザ20,20を挿通させる左右一対のガイド溝11が長手方向に沿って切欠形成されている。
前記雌端子金具2は、図3〜図6に示すように、導電材である銅や銅合金などの金属プレートをプレス成形によって筒状に折曲形成したもので、前端側にほぼ箱型に形成され、相手方の端子金具の端子(本実施形態では図外の雄端子部材の後述する雄端子18)との接続に供される端子本体12と、該端子本体12の後端側に結合部13を介して一体に結合され、電線の端末に圧着して接続するバレル部14と、を備えている。
前記端子本体12は、前後方向に長い角筒状に形成されており、図4に示すように、前後に延出された底壁部15と、該底壁部15の両側縁からほぼ垂直に立ち上げられた両側壁部16,16と、該両側壁部16,16の上端縁を接続する上壁部17と、を備え、これらの各壁部15〜17全体が外壁を構成している。
また、前記端子本体12は、図3〜図6に示すように、前記各壁部15〜17によって画成された先端部に図外の雄端子部材の先端部に突出形成された細長い板状の雄端子18(図5の一点鎖線参照)が挿通する開口部12aが形成されている。
前記底壁部15は、前記端子本体12のプレス成形時において、前記金属プレートの両側端部を重ね合わせることにより形成されている。すなわち、前記底壁部15は、内側底壁部15aと、該内側底壁部15aの外側面に当接する外側底壁部15bと、によって二重に形成されている。
前記内側底壁部15aの内側面には、図4〜図6に示すように、前記開口部12aから内部に挿入される前記雄端子18が接触する左右一対の接触ビード19a,19bが長手方向に沿って細長くかつ平行に形成されている。この接触ビード19a,19bは、前記内側底壁部15aの外側からプレス機によって内側へ押圧して形成され、横断面がそれぞれほぼ円弧状に形成されている。
前記両側壁部16,16は、図3及び図4に示すように、それぞれ後端側に該両側壁部16,16の上端縁からさらに上方へ延設された左右一対のスタビライザ20,20が一体に形成されている。この各スタビライザ20,20は、前記上壁部17の後端側を左右対称に切り開くことで、それぞれ外端面が対応する側壁部16,16の外端面と面一となるように形成されている。また、前記各スタビライザ20,20の中央位置には、補強リブ20a,20aがプレス機によって押圧形成されている。
これにより、前記雌端子金具2は、前記各ガイド溝11,11と前記各スタビライザ20,20とが嵌合した状態で前記端子収容孔3へ挿入されるため、挿入に際する安定性が向上すると共に、上下逆挿入等の誤った挿入が抑制される。
なお、前記上壁部17の切り開かれた個所が前記ランス4との接続に供されるランスホール23となるが、具体的には後述する。
前記上壁部17は、図3〜図6に示すように、前記底壁部15とほぼ平行に形成されていると共に、その先端部に、前記端子本体12の内部に向かって延出され、前記両接触ビード19a,19bと協働して前記雄端子18を弾性的に挟持する接点ばね21が一体に設けられている。
この接点ばね21は、細長い板ばね状の金属プレートを湾曲させたもので、前記上壁部17との結合部である基端部21aから前記上壁部17に対して斜め下方に折り返されている。これにより、前記接点ばね21に前記雄端子18の挿入に際して押圧力が生じると、前記基端部21aが支点となって前記押圧力に抗する方向へばね力が発揮されるようになっている。
また、前記接点ばね21は、図5に示すように、前記雄端子18と当接する個所に前記開口部12a側へ向かって突出する円弧状の突起部22がプレス機により押圧形成されており、前記雄端子18を前記開口部12aに挿入した際には、該突起部22を介して前記雄端子18に点接触するようになっている。
さらに、前記接点ばね21の前記突起部22よりも先端側の先端部21bは、図4〜図6に示すように、斜め上方へさらに折り返されている。この先端部21bは、前記接点ばね21に対して過剰な押圧力が作用した際に、前記上壁部17の下面と弾接してばね力を発揮させることで、前記接点ばね21に過剰な弾性変形が生じるのを回避するようになっている。
また、前記上壁部17の長手方向の後端側には、前述したように、前記各スタビライザ20,20の形成に際してランスホール23が開口形成されている。このランスホール23は、図3及び図4に示すように、平面視ほぼ矩形状に形成されており、前記ランス4を弾性的に嵌入可能となっていると共に、該ランス4の嵌入時において、前端孔縁23aが、前記係止溝6の垂直面6aに係止されるようになっている。
そして、前記上壁部17の前記ランスホール23よりも前端側の部位には、図3〜図6に示すように、前記ランス4が座屈等により大きく折曲変形した場合に、該ランス4の突出部9が嵌入係止する係止部である係止孔24が形成されている。
この係止孔24は、前記上壁部17の巾方向ほぼ中央位置に配設されていると共に、平面視ほぼ台形状に貫通形成されており、後端孔縁24aと、該後端孔縁24aと平行でかつ、前記後端孔縁24aの巾長さよりも長尺に形成された前端孔縁24bと、該前端孔縁24bから前記後端孔縁24aへ向かって漸次拡幅状に形成された一対の側端縁24c,24cと、から構成されている。
また、前記係止孔24の後端孔縁24aの外面側には、前記端子本体12の内方へ向かう傾斜状、つまり、前記雌端子金具2の後端側から前端側に向かって漸次下り傾斜状の支持面24dが形成されている。
さらに、前記前端孔縁24bは、その巾長さが前記ランス4の突出部9の先端面9eの巾長さよりも僅かに長く設定されて、前記係止孔24が前記突出部9を内部へ嵌入した際に、前記先端面9eに係止されるようになっている。
前記バレル部14は、図3に示すように、前後に一対のU字形状のかしめ片14a,14bを有し、前側のかしめ片14aが図外の電線の芯線部分をかしめ固定するのに対して、後側のかしめ片14bが電線の被覆部分をかしめ固定するようになっている。
なお、図5及び図6では、前記バレル部14の各かしめ片14a,14bに電線の芯材や被覆部分をかしめによって接続された状態にはなっていないが、実際には、予め前記バレル部14にかしめられた状態で前記雌端子金具2が前記端子収容孔3に挿入固定されるものである。
〔本実施形態の作用〕
本実施形態におけるコネクタと雌端子金具2との接続は、該雌端子金具2を前記端子収容孔3に対して挿入することにより行われる。
前記雌端子金具2の端子本体12側を、前記端子収容孔3へ一端開口3aから挿入してそのまま押し込むと、前記端子本体12が前記両スタビライザ20,20と前記両ガイド溝11,11との嵌合によって安定した姿勢を保ちつつ、前記端子収容孔3内を摺動しながら先端側に向かって移動する。
続いて、前記端子本体12の先端部が前記ランス4の基端部4a側のガイド面4cに到達すると、該ランス4の弾性力によって挿入抵抗が大きくなり、ここから更に前記雌端子金具2に押し込み力を加えると、前記端子本体12が前記ランス4の弾性力に抗して該ランス4を前記空間部5内に弾性変形させつつ、さらに前記端子収容孔3の先端側へ移動する。
その後、前記ランスホール23の前端孔縁23aが前記ランス4の係止溝6形成位置に到達すると、前記ランスホール23内に前記ランス4の下顎部7が自身の下方への弾性復帰力によって嵌入する。この状態において、前記雌端子金具2に対する押し込み力を解除すると、前記ランスホール23の前端孔縁23aが前記係止溝6の垂直面6aに係止される。これによって、前記雌端子金具2は、抜け出し方向への移動が規制されて、前記コネクタと雌端子金具2との接続が完了する(図5及び図6参照)。
そして、本実施形態では、図7及び図8に示すように、前記雌端子金具2に矢印で示すように抜け出し方向へ所定以上の力が作用して、前記ランス4が折曲点から座屈することで大きく折曲変形すると、前記突出部9の先端部9bが前記係止孔24の内部に嵌入され、前記先端面9eが前記係止孔24の前端孔縁24bを係止する。すなわち、前記ランス4は、折曲点が座屈によって大きく折曲変形した場合に、前記係止溝6の下顎部7側(前記垂直面6a)と、前記突出部9の先端面9eの2個所で前記雌端子金具2を係止することとなる。これにより、図7の矢印で示すように、前記ランス4が前記雌端子金具2から受ける剪断力Fを、前記係止溝6の垂直面6aに作用するF1と、前記突出部9の先端面9eに作用するF2とに分散させることができることから、前記下顎部7の剪断破壊等のリスクを抑制して、前記雌端子金具2の保持を継続することができる。
また、本実施形態では、前記後端孔縁24aの上壁部17外面側の部位に支持面24dを設けたことから、前記ランス4の先端部4bが前記係止孔24の内方へ向かって折曲(座屈)変形した際に、前記突出部9の下面9dが前記支持面24dに支持されて、前記前端孔縁24bと前記突出部9との高さ位置を合わせることにより、該突出部9の先端面9eによる前記前端孔縁24bの係止をより確実に行うことができる。さらに、前記後端孔縁24aと前記突出部9の下面9dとの過度な干渉が抑制されることにより、該突出部9の破損等のリスクを低減することができる。
また、本実施形態では、前記係止孔24の両側端縁24c,24cが、前端側から後端側に向かって漸次拡幅状に形成されていることにより、前記後端孔縁24a側の開口面積が増大している。これにより、前記折曲変形の際に前記ランス4が前記側壁1b,1b方向へ僅かに傾いたとしても、その傾きを前記後端孔縁24a側の広い開口面積によって吸収できることから、問題なく前記突出部9を前記係止孔24に嵌入させて、前記先端面9eによって前記前端孔縁24bを係止することができる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記雌端子金具2を雄端子金具とすることも可能である。
また、本実施形態では、座屈時において前記突出部9に嵌入係止される係止部を、前記上壁部17に貫通形成された前記係止孔24として説明したが、例えば、前記上壁部17の外面に凹状に形成された係止穴(凹部)であってもよい。
さらに、本実施形態では、前記ランス4に座屈が生じた場合を例として説明を行ったが、前記突出部9や係止孔24の仕様を変更することで、前記ランス4が座屈するよりも前の変形段階で前記両者9,24を係合させて、座屈そのものを回避することも可能である。
1…コネクタハウジング
2…雌端子金具(端子金具)
3…端子収容孔
3a…一端開口
3b…他端開口
4…ランス
4a…基端部
4b…先端部
6…係止溝
6a…垂直面(底面)
6b…水平面(底面)
7…下顎部(一方の顎部)
8…上顎部(他方の顎部)
8a…先端面
9…突出部
9a…基端部
9b…先端部
12…端子本体
15…底壁部(外壁)
16…側壁部(外壁)
17…上壁部(外壁)
23…ランスホール
23a…前端孔縁
24…係止孔(係止部)
24a…後端孔縁
24b…前端孔縁
24c…側端縁
24d…支持面

Claims (3)

  1. コネクタハウジングの端子収容孔の内壁から内方へ傾斜状に突設され、先端部に係止溝が形成されていると共に、該係止溝を介して前記先端部に上下一対の顎部を有する弾性変形可能なランスと、
    前記端子収容孔の一端開口から内部に挿入される端子金具の外壁に切欠形成され、前記ランスの一方の顎部が弾性的に嵌入した際に、前端孔縁が前記係止溝の底面に係止されるランスホールと、
    を備えたコネクタと端子金具の接続構造において、
    前記ランスの他方の顎部側に、先端部が前記他方の顎部の先端面よりも前方へ突出した突出部を設ける一方、
    前記端子金具の前記ランスホールよりも前方側の位置に、前記端子金具に対して抜け出し方向へ所定値以上の力が作用して前記ランスの先端部が折曲変形した際に、前記突出部の先端部が係止する係止部を設けたことを特徴とするコネクタと端子金具の接続構造。
  2. 前記係止部の後端側の外面に、前記端子金具の内方へ向かって傾斜状に形成され、前記ランスの先端部が折曲変形した際に、該先端部の下面を当接支持する支持面を形成したことを特徴とする請求項1に記載のコネクタと端子金具の接続構造。
  3. 前記係止部を凹状又は孔状に形成すると共に、該係止部の両側端縁を、前記端子金具の前方側から後方側に向かって漸次拡幅状に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタと端子金具の接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024057856A1 (ja) * 2022-09-14 2024-03-21 住友電装株式会社 コネクタ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11176506A (ja) * 1997-12-10 1999-07-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタハウジングと端子金具との係止構造、それに使用する端子金具、及び、コネクタハウジング

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