JP6980591B2 - 汚泥焼却設備及び汚泥焼却方法 - Google Patents
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Description
理論灰発生量=F×{(100−D)/100}×{(100−V)/100}×(C/100)・・・(1)
ステップS104は、今回算出した発現率Rが目標値R0以上で、且つ前回の添加調整量をプラスの値にしたか否かを判定する処理である。制御装置43は、記憶装置から目標値R0及び前回の添加調整量を読み出す。今回算出した発現率Rが目標値R0以上で、且つ前回の添加調整量をプラスの値としていれば、制御装置43は、ステップS104の判定結果をYesとする。この場合、ステップS105に進む。一方、今回算出した発現率Rが目標値R0以上でない場合、又は前回の添加調整量をプラスの値としていない場合には、制御装置43は、ステップS104の判定結果をNoとする。
ステップS106は、今回算出した発現率Rが目標値R0未満で、且つ前回の添加調整量をマイナスの値にしたか否かを判定する処理である。制御装置43は、記憶装置から目標値R0及び前回の添加調整量を読み出す。今回算出した発現率Rが目標値R0未満で、且つ前回の添加調整量をマイナスの値としていれば、制御装置43は、ステップS106の判定結果をYesとする。この場合、ステップS107に進む。一方、今回算出した発現率Rが目標値R0未満でない場合、又は前回の添加調整量をマイナスの値としていない場合には、制御装置43は、ステップS106の判定結果をNoとする。
ステップS108は、今回算出した発現率Rが閾値L1未満となるか否かを判定する処理である。なお、閾値L1は、目標値R0に対してL1<R0を満足する値であり、汚泥焼却設備13におけるシミュレーションや実験などから求められる値、又は汚泥焼却設備13を運転している際に得られるデータから求められる値である。制御装置43は、記憶装置から閾値L1を読み出す。今回算出した発現率Rが閾値L1未満となる場合には、制御装置43は、ステップS106の判定結果をYesとする。この場合、ステップS109に進む。一方、今回算出した発現率Rが閾値L1以上となる場合には、制御装置43は、ステップS108の判定結果をNoとする。
ステップS110は、今回算出した発現率Rが閾値H1以上となるか否かを判定する処理である。なお、閾値H1は、目標値R0に対してH1>R0を満足する値であり、汚泥焼却設備13におけるシミュレーションや実験などから求められる値、又は汚泥焼却設備13を運転している際に得られるデータから求められる値である。制御装置43は、記憶装置から閾値H1を読み出す。今回算出した発現率Rが閾値H1以上となる場合には、制御装置43は、ステップS110の判定結果をYesとする。この場合、ステップS111に進む。一方、今回算出した発現率Rが閾値H1未満となる場合には、制御装置43は、ステップS110の判定結果をNoとする。
ステップS115は、今回算出した発現率Rが閾値L2(L1>L2)未満となるか否かを判定する処理である。制御装置43は、記憶装置から閾値L2を読み出す。今回算出した発現率Rが閾値L2未満となる場合には、制御装置43は、ステップS115の判定結果をYesとする。この場合、ステップS116に進む。一方、今回算出した発現率Rが閾値L2以上となる場合には、制御装置43は、ステップS115の判定結果をNoとする。
Claims (14)
- 下水汚泥を焼却する流動焼却炉と、
前記流動焼却炉から排出される焼却排ガスに含まれる焼却灰を分離する集塵装置と、
前記集塵装置により分離された焼却灰を回収する回収装置と、
前記回収装置により回収される焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を実測値として求める第1の演算部と、
前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の単位時間当たりの重量を用いて、前記流動焼却炉における焼却で発生する前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を理論値として求める第2の演算部と、
前記実測値及び前記理論値に基づいて、前記焼却排ガスの排ガス流路の閉塞又は前記流動焼却炉内部に有する流動床の流動不良を防止する薬剤を前記下水汚泥に供給する、又は前記薬剤の前記下水汚泥への供給を停止する供給装置と、
を有することを特徴とする汚泥焼却設備。 - 下水汚泥を焼却する流動焼却炉と、
前記流動焼却炉から排出される焼却排ガスに含まれる焼却灰を分離する集塵装置と、
前記集塵装置により分離された焼却灰を回収する回収装置と、
前記回収装置により回収される焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を実測値として求める第1の演算部と、
前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の単位時間当たりの重量を用いて、前記流動焼却炉における焼却で発生する前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を理論値として求める第2の演算部と、
前記実測値及び前記理論値に基づいて、前記焼却排ガスの排ガス流路の閉塞又は前記流動焼却炉内部に有する流動床の流動不良を防止する薬剤の前記下水汚泥への供給量の調整演算を行う第3の演算部と、
前記第3の演算部による調整演算の結果に基づいて、前記薬剤の前記下水汚泥への供給量を調整する供給装置と、
を有することを特徴とする汚泥焼却設備。 - 請求項1又は請求項2に記載の汚泥焼却設備において、
前記回収装置に回収される前記焼却灰の乾燥重量を計測する重量センサを、有し、
前記第1の演算部は、前記重量センサの計測値から前記実測値を求めることを特徴とする汚泥焼却設備。 - 請求項3に記載の汚泥焼却設備において、
前記第1の演算部は、前記重量センサの計測値から、前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を時系列で複数求めた後、求めた複数の前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を平均することで前記実測値を求めることを特徴とする汚泥焼却設備。 - 請求項1又は請求項2に記載の汚泥焼却設備において、
前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の単位時間当たりの重量を測定する下水汚泥投入量測定装置と、前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の含水率を測定する含水率測定装置と、前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥に含まれる固形物の有機分率を測定する有機分率測定装置との少なくともいずれか1つの測定装置を有し、
前記第2の演算部は、前記下水汚泥投入量測定装置、前記含水率測定装置、又は前記有機分率測定装置の少なくともいずれか1つの測定装置により得られる測定値を用いて前記理論値を求めることを特徴とする汚泥焼却設備。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の汚泥焼却設備において、
前記供給装置は、前記下水汚泥が発生してから前記流動焼却炉に投入されるまでの間に前記薬剤を前記下水汚泥に供給する、又は前記流動焼却炉に前記薬剤を直接供給することを特徴とする汚泥焼却設備。 - 請求項6に記載の汚泥焼却設備において、
前記供給装置は、前記下水汚泥における含有水分の処理が進められる間のタイミングである、前記下水汚泥を濃縮処理する前、前記下水汚泥を脱水処理する前、前記下水汚泥を乾燥処理する前、又は前記下水汚泥を前記流動焼却炉に投入する前の少なくともいずれか1つのタイミングで、前記薬剤を前記下水汚泥に供給することを特徴とする汚泥焼却設備。 - 下水汚泥を焼却する流動焼却炉から排出される焼却排ガスに含まれる焼却灰を分離し回収する工程と、
回収された焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を実測値として求める工程と、
前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の単位時間当たりの重量から、前記流動焼却炉における焼却で発生する前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を理論値として求める工程と、
前記実測値及び前記理論値に基づいて、前記焼却排ガスの排ガス流路の閉塞又は前記流動焼却炉内部に有する流動床の流動不良を防止する薬剤を前記下水汚泥に供給する、又は前記薬剤の前記下水汚泥への供給を停止する工程と、
を有することを特徴とする汚泥焼却方法。 - 下水汚泥を焼却する流動焼却炉から排出される焼却排ガスに含まれる焼却灰を分離し回収する工程と、
前記焼却排ガスの排ガス流路の閉塞又は前記流動焼却炉内部に有する流動床の流動不良を防止する薬剤を前記下水汚泥に供給する工程と、
回収された焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を実測値として求める工程と、
前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の単位時間当たりの重量から、前記流動焼却炉における焼却で発生する前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を理論値として求める工程と、
前記実測値及び前記理論値に基づいて、前記焼却排ガスの排ガス流路の閉塞又は前記流動焼却炉内部に有する流動床の流動不良を防止する薬剤の前記下水汚泥への供給量の調整演算を行う工程と、
前記調整演算の結果に基づいて、前記薬剤の前記下水汚泥への供給量を調整する工程と、
を有することを特徴とする汚泥焼却方法。 - 請求項8又は請求項9に記載の汚泥焼却方法において、
回収される前記焼却灰の乾燥重量を計測する工程を有し、
前記実測値は、回収される前記焼却灰の重量の測定値を用いて求めることを特徴とする汚泥焼却方法。 - 請求項10に記載の汚泥焼却方法において、
前記実測値は、回収される前記焼却灰の乾燥重量の測定値から、前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を時系列で複数求めた後、求めた複数の前記焼却灰の単位時間当たりの乾燥重量を平均することで求めることを特徴とする汚泥焼却方法。 - 請求項8又は請求項9に記載の汚泥焼却方法において、
前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の単位時間当たりの重量を測定する工程と、前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥の含水率を測定する工程と、前記流動焼却炉に投入される前記下水汚泥に含まれる固形物中の有機分率を測定する工程との少なくともいずれか1つの工程を有し、
前記理論値は、前記下水汚泥の単位時間当たりの重量、測定された前記含水率、又は前記有機分率の少なくともいずれか1つの測定値を用いて求めることを特徴とする汚泥焼却方法。 - 請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の汚泥焼却方法において、
前記薬剤を供給する工程は、前記下水汚泥が発生してから前記流動焼却炉に投入されるまでの間に実行される、又は前記流動焼却炉に直接供給することを特徴とする汚泥焼却方法。 - 請求項13に記載の汚泥焼却方法において、
前記薬剤を供給する工程は、前記下水汚泥における含有水分の処理が進められる間のタイミングである、前記下水汚泥を濃縮処理する前、前記下水汚泥を脱水処理する前、前記下水汚泥を乾燥処理する前、又は前記下水汚泥を前記流動焼却炉に投入する前の少なくともいずれか1つのタイミングで実行されることを特徴とする汚泥焼却方法。
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