JPH11270829A - ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御方法 - Google Patents

ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御方法

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JPH11270829A
JPH11270829A JP7395898A JP7395898A JPH11270829A JP H11270829 A JPH11270829 A JP H11270829A JP 7395898 A JP7395898 A JP 7395898A JP 7395898 A JP7395898 A JP 7395898A JP H11270829 A JPH11270829 A JP H11270829A
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JP
Japan
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incinerator
refuse
furnace temperature
combustion
air supply
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Pending
Application number
JP7395898A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Aoki
義博 青木
Hirokiyo Taoka
宏聖 田岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NKK Plant Engineering Corp
Original Assignee
NKK Plant Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却炉においてごみの焼却を行うに際
し、燃焼排ガス中のCO濃度が、予め設定されたダイオ
キシン低減のための値となるように、簡単な機構により
自動的に安定して制御する。 【解決手段】 ごみ焼却炉1において発生した燃焼排ガ
ス中のCO濃度が、予め設定されたダイオキシン低減の
ための値となるように、燃焼排ガス中のCO値、O2
および焼却炉炉内温度に基づいて、焼却炉の火格子速
度、燃焼用空気量および炉温冷却空気量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ごみ焼却炉にお
けるごみの燃焼制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却炉において、都市ごみ、産業廃
棄物等、各種のごみの焼却を行うに際し、焼却炉から排
出された燃焼排ガス中に、微量でもダイオキシンが含有
されていると、人体に悪影響を及ぼし公害問題が発生す
る。従って、公害発生防止上、ごみ焼却炉の燃焼排ガス
中からのダイオキシン類の発生を抑制することが極めて
必要である。
【0003】燃焼排ガス中からのダイオキシン類の発生
を抑制するためには、ごみ燃焼温度の高温化、炉内にお
けるごみ滞留時間の確保等が必要であるとされており、
厚生省から発表されたダイオキシン類抑制の新ガイドラ
インによると、焼却炉の炉内温度を、既設炉の場合で8
00℃以上(新設炉の場合で850℃以上)とし、燃焼
排ガス中のCOのピーク値は500ppm以上で且つ5
回/hr以下、CO濃度平均値は、1時間で100pp
m以下、4時間で50ppm以下(新設炉の場合で30
ppm以下)とするようにに規制されている。
【0004】従来から、焼却炉におけるごみの燃焼を、
自動燃焼制御装置(ACC)により、以下に述べるよう
に制御することが行われている。即ち、従来のごみ燃焼
制御は、燃焼排ガスの熱交換用ボイラの蒸発量、炉内温
度・炉出口温度、燃焼用空気量、燃焼用空気流量、炉内
圧力、NOx濃度・CO濃度・酸素濃度、水噴霧量、お
よび、投入ごみホッパ内のごみレベル等を、自動燃焼制
御装置に入力し、燃焼排ガス中のCO濃度が、予め設定
されている値になるように、火格子の速度、炉温冷却空
気量、火格子下の燃焼用空気量およびNOx抑制用水噴
霧量を制御することにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の燃焼制
御方法には、次のような問題がある。 (1) 焼却炉から発生した燃焼排ガスの熱交換ボイラにお
ける蒸発量を制御要因としているが、ボイラにおける蒸
発量は、外乱による蒸気圧力の変動、弁の開閉等によっ
て急激に変化する結果、適切な制御が行われにくい。
【0006】(2) 自動燃焼制御装置に対する入力要因が
多いために、装置が複雑で且つ高価である。 (3) ボイラが設置されておらず、高温の排ガスを水冷す
るタイプの焼却炉の場合には、水噴霧量を制御要因とし
ているが、適切な制御が行われにくい。
【0007】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、ごみ焼却炉においてごみの焼却処理を行うに
際し、発生した燃焼排ガス中のCO濃度が、ダイオキシ
ン類抑制の新カイドラインに沿った規制値になるよう
に、自動的に且つ適確に安定して制御することができ、
しかも、制御装置は簡単で安価で済む、ごみ焼却炉にお
けるごみの燃焼制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のごみ焼却炉に
おけるごみの燃焼制御方法は、ごみ焼却炉において発生
した燃焼排ガス中のCO濃度が、予め設定されているダ
イオキシン低減のための値となるように、燃焼排ガス中
のCO値、O2 値および焼却炉の炉内温度に基づいて、
ごみ焼却炉の火格子速度、燃焼用空気量および炉温冷却
用空気量を制御することに特徴を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明の方法を、図面を
参照しながら説明する。図1は、この発明の制御方法の
一例を示す系統図である。図1に示すように、焼却炉1
内には、一定速度で往復移動する火格子2が設けられて
いる。火格子2の下部の空気供給口1bには、燃焼用空気
の供給管3が取り付けられており、空気供給管3には送
風機4が設けられ、送風機4の入側の空気供給管3には
ダンパ5が設けられている。焼却炉1内には、炉温冷却
用空気の供給管6および炉温検出用の温度計7が取り付
けられている。
【0010】炉口1aから焼却炉1内に装入されたごみ
は、火格子2を順次移動しその間に燃焼される。焼却灰
は、排出管8を通って炉外に排出され、燃焼排ガスは、
焼却炉1の上部のガス排出口に接続された熱交換器9に
おいて熱交換され、集塵器10によって集塵された後、
煙道11を通って排出される。集塵器10よりも下流側
で、煙道11に至る燃焼排ガス排出管12には、排ガス
中のCO値およびO2 値を検出するための分析計13が
取り付けられている。
【0011】集塵器10よりも下流側に設けられた分析
計13によって検出された排ガス中のCO値およびO2
値および温度計7で検出された焼却炉の炉内温度を、自
動燃焼制御装置(ACC)に15に入力する。
【0012】分析計13により検出された燃焼排ガス中
のCO濃度、および、温度計7で検出された焼却炉の炉
内温度が、前述したダイオキシン類抑制の新ガイドライ
ンに規定されている値以下になるように、火格子2の移
動速度、燃焼用空気供給管3からの燃焼用空気の供給量
および炉温冷却用空気供給管6からの炉温冷却用空気の
供給量を、自動燃焼制御装置によって制御する。
【0013】上記燃焼用空気供給管3からの燃焼用空気
供給量の供給量は、ダンパ5の開度を調節することによ
り行われ、炉温冷却用空気供給管6からの炉温冷却用空
気供給量の制御は、空気供給管6の途中に設けられたダ
ンパ14の開度によって行われる。
【0014】火格子2の移動速度を制御することによ
り、ごみの送り速度が制御され、燃焼用空気供給量を制
御することにより、ごみの燃焼温度が制御され、そし
て、炉温冷却用空気供給量を制御することにより、炉内
温度が制御される。なお、必要に応じ、焼却炉に対する
ごみの供給量を制御する。
【0015】上述したように、この発明の方法によれ
ば、ごみ焼却炉において発生した燃焼排ガス中のCO
値、O2 値および焼却炉の炉内温度に基づいて、燃焼排
ガス中のCOのピーク値および平均値が、予め設定され
ているダイオキシン低減のための値となるように、ごみ
焼却炉の火格子速度、燃焼用空気量および炉温冷却用空
気量が制御される。
【0016】図2は、この発明の方法により制御したと
きのCO濃度およびNOx濃度を示すグラフである。図
2に示すように、この発明の方法により制御した場合
の、排ガス中のCO濃度は平均3ppm、NOx濃度は
平均48ppmであって、前述したダイオキシン抑制の
ガイドラインを十分に満足していた。
【0017】これに対し、本発明のような制御を行わな
かった場合には、図3に示すように、CO濃度が突出し
て多く、その平均値は12ppm、NOx濃度の平均値
は54ppmであった。
【0018】従って、従来のように、変動の多い燃焼排
ガスの熱交換ボイラにおける蒸発量を制御要因としてい
ないので、制御は適切に行われ、自動制御装置に対する
入力要因が少ないので、装置が簡単で且つ安価であり、
ボイラが設置されていない焼却炉においても適切な制御
を行うことができる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ごみ焼却炉においてごみの焼却処理を行うに際し、発生
した燃焼排ガス中のCO濃度が、ダイオキシン類抑制の
新カイドラインに沿った値になるように安定して制御す
ることができ、しかも、簡単で安価な装置により、自動
的に且つ適確に制御することができる、工業上優れた効
果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御方法の一例を示す系統図であ
る。
【図2】この発明の方法により燃焼制御を行ったときの
CO濃度およびNOx濃度を示すグラフである。
【図3】この発明のような燃焼制御を行わなかったとき
のCO濃度およびNOx濃度を示すグラフである。
【符号の説明】
1 焼却炉 1a 炉口 1b 空気供給口 2 火格子 3 燃焼用空気供給管 4 送風機 5 ダンパ 6 炉温冷却用空気供給管 7 温度計 8 焼却灰排出管 9 熱交換器 10 集塵器 11 煙道 12 排ガス排出管 13 分析計 14 ダンパ 15 自動燃焼制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却炉において発生した燃焼排ガス
    中のCO濃度が、予め設定されたダイオキシン低減のた
    めの値となるように、燃焼排ガス中のCO値、O2 値お
    よび焼却炉の炉内温度に基づいて、ごみ焼却炉の火格子
    速度、燃焼用空気量および炉温冷却用空気量を制御する
    ことを特徴とする、ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御
    方法。
JP7395898A 1998-03-23 1998-03-23 ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御方法 Pending JPH11270829A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102721068A (zh) * 2012-07-11 2012-10-10 光大环保科技发展(北京)有限公司 一种水冷往复多级液压机械式炉排炉供风系统的控制方法
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