JPH0933026A - ゴミ焼却炉の燃焼制御装置 - Google Patents
ゴミ焼却炉の燃焼制御装置Info
- Publication number
- JPH0933026A JPH0933026A JP7181592A JP18159295A JPH0933026A JP H0933026 A JPH0933026 A JP H0933026A JP 7181592 A JP7181592 A JP 7181592A JP 18159295 A JP18159295 A JP 18159295A JP H0933026 A JPH0933026 A JP H0933026A
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- Japan
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- combustion
- combustion control
- hydrogen chloride
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- Incineration Of Waste (AREA)
- Chimneys And Flues (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 塩化水素濃度を指標とするゴミ質に応じて燃
焼条件を変更することにより、一酸化炭素を低減しダイ
オキシンの発生量を抑制しながらも、不必要に多量のＮ
Ｏｘが発生するような事態を回避できるゴミ焼却炉の燃
焼制御装置を提供する。 【構成】 ゴミを焼却処理する燃焼室１で生じた燃焼排
ガスからばいじんを除去する集塵装置１３を煙道２の下
流側に設けて、前記集塵装置１３の下流側に排ガス中に
含まれる塩化水素ガス濃度を検出するガス検出器９を設
置し、さらにその下流側に湿式の脱塩装置１４を設け
て、前記ガス検出器９により検出された塩化水素の濃度
が基準値より高ければ低ＣＯ燃焼制御モードで燃焼制御
を行い、基準値より低ければ低ＮＯｘ燃焼制御モードで
燃焼制御を行う燃焼制御手段７を設けて構成する。
焼条件を変更することにより、一酸化炭素を低減しダイ
オキシンの発生量を抑制しながらも、不必要に多量のＮ
Ｏｘが発生するような事態を回避できるゴミ焼却炉の燃
焼制御装置を提供する。 【構成】 ゴミを焼却処理する燃焼室１で生じた燃焼排
ガスからばいじんを除去する集塵装置１３を煙道２の下
流側に設けて、前記集塵装置１３の下流側に排ガス中に
含まれる塩化水素ガス濃度を検出するガス検出器９を設
置し、さらにその下流側に湿式の脱塩装置１４を設け
て、前記ガス検出器９により検出された塩化水素の濃度
が基準値より高ければ低ＣＯ燃焼制御モードで燃焼制御
を行い、基準値より低ければ低ＮＯｘ燃焼制御モードで
燃焼制御を行う燃焼制御手段７を設けて構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴミ焼却炉の燃焼制御
装置に関する。
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ゴミ焼却炉の燃焼制御装置は、ゴミを効
率的に焼却処理するために必要な燃焼条件を調節する装
置であり、例えばストーカ式のゴミ焼却炉では、ストー
カ機構によるゴミの搬送速度や、ストーカ機構の下方か
ら供給される燃焼空気の供給量、煙道に導かれた排ガス
に供給される二次燃焼用の空気量といった複数の物理量
を調節して燃焼条件を整えるものであるが、同時に環境
保護の観点から、排ガス中に含まれるダイオキシンの発
生を抑えるべく、その発生量と正の相関関係のある一酸
化炭素の発生量を低減するための燃焼制御が必要とされ
ている。そこで、一酸化炭素の発生量を低減するため
に、煙道に導かれる排ガスに含まれる酸素濃度を適当な
値に保持しつつ、高温状態を保持しながら燃焼させるよ
うに燃焼条件を調節するものであった。
率的に焼却処理するために必要な燃焼条件を調節する装
置であり、例えばストーカ式のゴミ焼却炉では、ストー
カ機構によるゴミの搬送速度や、ストーカ機構の下方か
ら供給される燃焼空気の供給量、煙道に導かれた排ガス
に供給される二次燃焼用の空気量といった複数の物理量
を調節して燃焼条件を整えるものであるが、同時に環境
保護の観点から、排ガス中に含まれるダイオキシンの発
生を抑えるべく、その発生量と正の相関関係のある一酸
化炭素の発生量を低減するための燃焼制御が必要とされ
ている。そこで、一酸化炭素の発生量を低減するため
に、煙道に導かれる排ガスに含まれる酸素濃度を適当な
値に保持しつつ、高温状態を保持しながら燃焼させるよ
うに燃焼条件を調節するものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のゴミ焼却炉の燃焼制御装置によれば、一酸化炭素を低
減するための燃焼条件とＮＯｘを低減するための燃焼条
件は相反するものとなることから、一酸化炭素を低減す
るための燃焼条件を採用すると、そのような燃焼条件の
下では、一酸化炭素の発生量、つまりダイオキシンの発
生量を低減できるものの、逆にＮＯｘの発生量が増すと
いう問題があった。一方、ゴミの性状によってはダイオ
キシンの発生し易いものとそうでないものがあり、ゴミ
質にかかわらずに一律に燃焼条件を設定していたので
は、制御上有効ではない。そこでゴミ質を検出するため
に、ダイオキシンが発生し易いプラスチック類の含有量
が多いゴミであるか否かを、排ガスに含まれる塩化水素
濃度を指標として検出することが考えられるが、従来の
ゴミ焼却炉では、煙道の下流側に先ず塩化水素を除去す
る乾式の脱塩装置（高温下でＣａＣＯ3 等の吸収剤を噴
霧して塩化水素を吸収する装置）を設け、さらにその下
流側にバグフィルタや電気集塵機を設けて塵埃を除去す
る構成となっており、そのような構成では、高温で且つ
ばいじんが多量に含まれる排ガスに対して塩化水素ガス
濃度を検出しなければならず、係る劣悪な環境下で塩化
水素ガス濃度を検出するのは極めて困難であった。本発
明の目的は、塩化水素濃度を指標とするゴミ質に応じて
燃焼条件を変更することにより、一酸化炭素を低減しダ
イオキシンの発生量を抑制しながらも、不必要に多量の
ＮＯｘが発生するような事態を回避できるゴミ焼却炉の
燃焼制御装置を提供する点にある。
のゴミ焼却炉の燃焼制御装置によれば、一酸化炭素を低
減するための燃焼条件とＮＯｘを低減するための燃焼条
件は相反するものとなることから、一酸化炭素を低減す
るための燃焼条件を採用すると、そのような燃焼条件の
下では、一酸化炭素の発生量、つまりダイオキシンの発
生量を低減できるものの、逆にＮＯｘの発生量が増すと
いう問題があった。一方、ゴミの性状によってはダイオ
キシンの発生し易いものとそうでないものがあり、ゴミ
質にかかわらずに一律に燃焼条件を設定していたので
は、制御上有効ではない。そこでゴミ質を検出するため
に、ダイオキシンが発生し易いプラスチック類の含有量
が多いゴミであるか否かを、排ガスに含まれる塩化水素
濃度を指標として検出することが考えられるが、従来の
ゴミ焼却炉では、煙道の下流側に先ず塩化水素を除去す
る乾式の脱塩装置（高温下でＣａＣＯ3 等の吸収剤を噴
霧して塩化水素を吸収する装置）を設け、さらにその下
流側にバグフィルタや電気集塵機を設けて塵埃を除去す
る構成となっており、そのような構成では、高温で且つ
ばいじんが多量に含まれる排ガスに対して塩化水素ガス
濃度を検出しなければならず、係る劣悪な環境下で塩化
水素ガス濃度を検出するのは極めて困難であった。本発
明の目的は、塩化水素濃度を指標とするゴミ質に応じて
燃焼条件を変更することにより、一酸化炭素を低減しダ
イオキシンの発生量を抑制しながらも、不必要に多量の
ＮＯｘが発生するような事態を回避できるゴミ焼却炉の
燃焼制御装置を提供する点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明によるゴミ焼却炉の燃焼制御装置の特徴構成は、
ゴミを焼却処理する燃焼室で生じた燃焼排ガスからばい
じんを除去する集塵装置を煙道の下流側に設けて、前記
集塵装置の下流側に排ガス中に含まれる塩化水素ガス濃
度を検出するガス検出器を設置し、さらにその下流側に
湿式の脱塩装置を設けて、前記ガス検出器により検出さ
れた塩化水素の濃度が基準値より高ければ低ＣＯ燃焼制
御モードで燃焼制御を行い、基準値より低ければ低ＮＯ
ｘ燃焼制御モードで燃焼制御を行う燃焼制御手段を設け
てある点にある。
本発明によるゴミ焼却炉の燃焼制御装置の特徴構成は、
ゴミを焼却処理する燃焼室で生じた燃焼排ガスからばい
じんを除去する集塵装置を煙道の下流側に設けて、前記
集塵装置の下流側に排ガス中に含まれる塩化水素ガス濃
度を検出するガス検出器を設置し、さらにその下流側に
湿式の脱塩装置を設けて、前記ガス検出器により検出さ
れた塩化水素の濃度が基準値より高ければ低ＣＯ燃焼制
御モードで燃焼制御を行い、基準値より低ければ低ＮＯ
ｘ燃焼制御モードで燃焼制御を行う燃焼制御手段を設け
てある点にある。
【０００５】
【作用】ダイオキシンの前駆物質を発生するプラスチッ
ク類の多く混入したゴミが燃焼すると、プラスチック類
の混入量が少ないゴミが燃焼する場合に比べて、塩化水
素ガスの発生量が多くなるという傾向があり、特に、プ
ラスチック類の混入量が２０％を超えると排ガス中の塩
化水素濃度が７００ｐｐｍを超えることが判明した。そ
こで、８００℃前後の高温の排ガスがガス冷却装置、集
塵装置を通過することにより２００℃付近まで減温され
且つばいじんが除去された後の排ガスに対して塩化水素
ガス濃度を検出し、検出後の排ガスに対して水又はアル
カリ水液を吸収液とする湿式の脱塩装置をにより塩化水
素ガスを除去するのである。燃焼制御手段は、塩化水素
ガス濃度が基準値より高い、即ち、把握されたゴミ質が
プラスチック類の混入量が多いものであると判断する
と、低ＣＯ燃焼制御モードで燃焼制御を行ってダイオキ
シンの発生を回避し、塩化水素ガス濃度が基準値より低
い、即ち、把握されたゴミ質がプラスチック類の混入量
が少ないものであると判断すると、低ＮＯｘ燃焼制御モ
ードで燃焼制御を行って、ＮＯｘの発生量を抑制するの
である。
ク類の多く混入したゴミが燃焼すると、プラスチック類
の混入量が少ないゴミが燃焼する場合に比べて、塩化水
素ガスの発生量が多くなるという傾向があり、特に、プ
ラスチック類の混入量が２０％を超えると排ガス中の塩
化水素濃度が７００ｐｐｍを超えることが判明した。そ
こで、８００℃前後の高温の排ガスがガス冷却装置、集
塵装置を通過することにより２００℃付近まで減温され
且つばいじんが除去された後の排ガスに対して塩化水素
ガス濃度を検出し、検出後の排ガスに対して水又はアル
カリ水液を吸収液とする湿式の脱塩装置をにより塩化水
素ガスを除去するのである。燃焼制御手段は、塩化水素
ガス濃度が基準値より高い、即ち、把握されたゴミ質が
プラスチック類の混入量が多いものであると判断する
と、低ＣＯ燃焼制御モードで燃焼制御を行ってダイオキ
シンの発生を回避し、塩化水素ガス濃度が基準値より低
い、即ち、把握されたゴミ質がプラスチック類の混入量
が少ないものであると判断すると、低ＮＯｘ燃焼制御モ
ードで燃焼制御を行って、ＮＯｘの発生量を抑制するの
である。
【０００６】
【発明の効果】本発明によれば、確実に塩化水素ガス濃
度が検出できるので、ゴミ質に応じて燃焼条件を変更す
ることにより、一酸化炭素を低減しダイオキシンの発生
量を抑制しながらも、不必要に多量のＮＯｘが発生する
ような事態を回避できるゴミ焼却炉の燃焼制御装置を提
供することができるようになった。
度が検出できるので、ゴミ質に応じて燃焼条件を変更す
ることにより、一酸化炭素を低減しダイオキシンの発生
量を抑制しながらも、不必要に多量のＮＯｘが発生する
ような事態を回避できるゴミ焼却炉の燃焼制御装置を提
供することができるようになった。
【０００７】
【実施例】以下に実施例を説明する。ゴミ焼却炉は、図
１に示すように、ピット（図示せず）に集積されたゴミ
がクレーン機構（図示せず）により投入されるホッパ３
と、ホッパ３から押し込み投入装置（プッシャ）４によ
り押し込み投入されたゴミを焼却処理する燃焼室１と、
燃焼室１で焼却処理された灰を集積する灰ピット６と、
燃焼室１で生じた約９００℃前後の燃焼排ガスの保有熱
から蒸気を生成する廃熱ボイラ１２と、廃熱ボイラ１２
による生成蒸気により発電する発電装置１６と、燃焼排
ガスからばいじんを除去する集塵装置１３と、湿式の脱
塩装置１４等を設けて構成してある。
１に示すように、ピット（図示せず）に集積されたゴミ
がクレーン機構（図示せず）により投入されるホッパ３
と、ホッパ３から押し込み投入装置（プッシャ）４によ
り押し込み投入されたゴミを焼却処理する燃焼室１と、
燃焼室１で焼却処理された灰を集積する灰ピット６と、
燃焼室１で生じた約９００℃前後の燃焼排ガスの保有熱
から蒸気を生成する廃熱ボイラ１２と、廃熱ボイラ１２
による生成蒸気により発電する発電装置１６と、燃焼排
ガスからばいじんを除去する集塵装置１３と、湿式の脱
塩装置１４等を設けて構成してある。
【０００８】燃焼室１には、投入されたゴミを焼却処理
する焼却処理帯５と、焼却処理帯５上のゴミに向けて一
次燃焼用の空気を供給する一次燃焼用空気供給機構１０
とを設けてあり、燃焼室１の上方を、焼却処理帯５で生
じた未燃焼ガスを完全燃焼させる二次燃焼領域としての
煙道２に形成してある。焼却処理帯５は、ホッパ３の下
端部に設けられたプッシャ４により投入されたゴミを乾
燥させ着火点近傍まで加熱する乾燥帯Ａと、乾燥ゴミを
燃焼させる燃焼帯Ｂと、その燃焼帯Ｂで燃焼したゴミを
灰化する後燃焼帯Ｃとを上流から下流に階段状に配置し
て構成してあり、各処理帯Ａ，Ｂ，Ｃは、固定の火格子
と可動の火格子とを搬送方向に沿って交互に配置して、
油圧シリンダ８により可動の火格子を斜め上下方向に往
復摺動させてゴミを搬送するストーカ式の搬送装置で構
成してある。各処理帯Ａ，Ｂ，Ｃの下部にそれぞれ風箱
１０ｄを設けて、ファン１０ａによる押込空気をダンパ
機構１０ｃ、送風路１０ｂを介して各風箱１０ｄに供給
するよう構成してあり、以て、一次燃焼用空気供給機構
１０を構成する。即ち、前記焼却処理帯５の上部空間が
ゴミを燃焼させる一次燃焼領域となる。
する焼却処理帯５と、焼却処理帯５上のゴミに向けて一
次燃焼用の空気を供給する一次燃焼用空気供給機構１０
とを設けてあり、燃焼室１の上方を、焼却処理帯５で生
じた未燃焼ガスを完全燃焼させる二次燃焼領域としての
煙道２に形成してある。焼却処理帯５は、ホッパ３の下
端部に設けられたプッシャ４により投入されたゴミを乾
燥させ着火点近傍まで加熱する乾燥帯Ａと、乾燥ゴミを
燃焼させる燃焼帯Ｂと、その燃焼帯Ｂで燃焼したゴミを
灰化する後燃焼帯Ｃとを上流から下流に階段状に配置し
て構成してあり、各処理帯Ａ，Ｂ，Ｃは、固定の火格子
と可動の火格子とを搬送方向に沿って交互に配置して、
油圧シリンダ８により可動の火格子を斜め上下方向に往
復摺動させてゴミを搬送するストーカ式の搬送装置で構
成してある。各処理帯Ａ，Ｂ，Ｃの下部にそれぞれ風箱
１０ｄを設けて、ファン１０ａによる押込空気をダンパ
機構１０ｃ、送風路１０ｂを介して各風箱１０ｄに供給
するよう構成してあり、以て、一次燃焼用空気供給機構
１０を構成する。即ち、前記焼却処理帯５の上部空間が
ゴミを燃焼させる一次燃焼領域となる。
【０００９】焼却処理帯５の上方空間に形成された煙道
２には、ファン１１ａとノズル１１ｂ等でなる二次燃焼
用空気供給機構１１を設けてあり、以て、前記焼却処理
帯５で発生した未燃焼ガスを完全燃焼させる。煙道２の
下流側に設置した廃熱ボイラ１２により蒸気を生成して
発電装置１６に供する一方、廃熱ボイラ１２の下流側に
水噴霧により約３００℃の排ガス温度を約２００℃まで
冷却する冷却塔１７を設け、減温後の排ガスからからば
いじんを除去する電気集塵機又はバグフィルタ等でなる
集塵装置１３を設けてばいじんを除去し、その下流側に
排ガス中に含まれる塩化水素ガス濃度を検出するガス検
出器９を設置し、さらにその下流側に水又はアルカリ水
液を吸収液とする湿式の脱塩装置でなる有害ガス除去装
置１４を設けてあり、浄化した後の排ガスを煙突１５か
ら排気する。
２には、ファン１１ａとノズル１１ｂ等でなる二次燃焼
用空気供給機構１１を設けてあり、以て、前記焼却処理
帯５で発生した未燃焼ガスを完全燃焼させる。煙道２の
下流側に設置した廃熱ボイラ１２により蒸気を生成して
発電装置１６に供する一方、廃熱ボイラ１２の下流側に
水噴霧により約３００℃の排ガス温度を約２００℃まで
冷却する冷却塔１７を設け、減温後の排ガスからからば
いじんを除去する電気集塵機又はバグフィルタ等でなる
集塵装置１３を設けてばいじんを除去し、その下流側に
排ガス中に含まれる塩化水素ガス濃度を検出するガス検
出器９を設置し、さらにその下流側に水又はアルカリ水
液を吸収液とする湿式の脱塩装置でなる有害ガス除去装
置１４を設けてあり、浄化した後の排ガスを煙突１５か
ら排気する。
【００１０】上述の焼却炉には、ストーカ式の搬送装置
によるゴミの搬送速度や、一次燃焼用空気供給機構１０
による空気供給量、二次燃焼用空気供給機構１１による
空気供給量等を調節制御して、適正な燃焼状態を維持し
つつ設定量のゴミを焼却処理するコンピュータ利用の燃
焼制御手段７を設けてある。燃焼制御手段７は、図２に
示すように、所定時間（例えば数分）毎にガス検出器９
により検出された塩化水素ガス濃度が基準値（ゴミの処
理量等の炉の規模に応じて適宜設定するもので、例え
ば、７００ｐｐｍ）より高くなれば後述の低ＣＯ燃焼制
御モードで燃焼制御を行い、基準値（例えば３５０ｐｐ
ｍ）より低くなれば後述の低ＮＯｘ燃焼制御モードで燃
焼制御を行う。つまり、一般にゴミは、紙、厨芥、雑芥
等で構成されるが、これにダイオキシンの前駆物質を発
生するプラスチック類が混入し、その混入率が高くなれ
ば、ダイオキシンの発生と正の相関がある一酸化炭素の
発生を低減させるべく完全燃焼を促す必要があるが、そ
のために逆にＮＯｘが増大する恐れがある。一方、プラ
スチック類が燃焼すると、多量の塩化水素ガスが発生
し、一般の紙、厨芥、雑芥等の燃焼による塩化水素ガス
濃度とは明らかに異なる。そこで、ゴミにどの程度のプ
ラスチック類が混入されているかをガス検出器９で検出
される塩化水素ガス濃度から推定して、プラスチック類
の混入率が高い場合にはダイオキシンの発生の阻止を主
目的に低ＣＯ燃焼制御モードで燃焼制御を行い、プラス
チック類の混入率が低い場合には低ＮＯｘ燃焼制御モー
ドで燃焼制御を行う。
によるゴミの搬送速度や、一次燃焼用空気供給機構１０
による空気供給量、二次燃焼用空気供給機構１１による
空気供給量等を調節制御して、適正な燃焼状態を維持し
つつ設定量のゴミを焼却処理するコンピュータ利用の燃
焼制御手段７を設けてある。燃焼制御手段７は、図２に
示すように、所定時間（例えば数分）毎にガス検出器９
により検出された塩化水素ガス濃度が基準値（ゴミの処
理量等の炉の規模に応じて適宜設定するもので、例え
ば、７００ｐｐｍ）より高くなれば後述の低ＣＯ燃焼制
御モードで燃焼制御を行い、基準値（例えば３５０ｐｐ
ｍ）より低くなれば後述の低ＮＯｘ燃焼制御モードで燃
焼制御を行う。つまり、一般にゴミは、紙、厨芥、雑芥
等で構成されるが、これにダイオキシンの前駆物質を発
生するプラスチック類が混入し、その混入率が高くなれ
ば、ダイオキシンの発生と正の相関がある一酸化炭素の
発生を低減させるべく完全燃焼を促す必要があるが、そ
のために逆にＮＯｘが増大する恐れがある。一方、プラ
スチック類が燃焼すると、多量の塩化水素ガスが発生
し、一般の紙、厨芥、雑芥等の燃焼による塩化水素ガス
濃度とは明らかに異なる。そこで、ゴミにどの程度のプ
ラスチック類が混入されているかをガス検出器９で検出
される塩化水素ガス濃度から推定して、プラスチック類
の混入率が高い場合にはダイオキシンの発生の阻止を主
目的に低ＣＯ燃焼制御モードで燃焼制御を行い、プラス
チック類の混入率が低い場合には低ＮＯｘ燃焼制御モー
ドで燃焼制御を行う。
【００１１】前記低ＣＯ燃焼制御モードとは、直接的に
は前記煙道２での二次燃焼温度を高く維持し、且つ、一
次、二次燃焼用空気供給機構１０，１１による空気の供
給量を理論空気量の１．６倍以上に増して一酸化炭素の
燃焼反応を促進するモードであり、そのために、一次燃
焼空間での燃焼を促すべく、前記ストーカ式の搬送装置
によるゴミの搬送速度や、前記一次燃焼用空気供給機構
１０による空気供給量を増減調節する。前記低ＮＯｘ燃
焼制御モードとは、一次燃焼領域で発生するフューエル
ＮＯｘ、或いは、二次燃焼領域で発生するサーマルＮＯ
ｘの発生を抑制するモードであり、一次、二次燃焼用空
気供給機構１０，１１による空気の供給量を理論空気量
の１．６倍以下に制限するとともに、火炎温度を下げる
べく、前記ストーカ式の搬送装置によるゴミの搬送速度
を低下させる。
は前記煙道２での二次燃焼温度を高く維持し、且つ、一
次、二次燃焼用空気供給機構１０，１１による空気の供
給量を理論空気量の１．６倍以上に増して一酸化炭素の
燃焼反応を促進するモードであり、そのために、一次燃
焼空間での燃焼を促すべく、前記ストーカ式の搬送装置
によるゴミの搬送速度や、前記一次燃焼用空気供給機構
１０による空気供給量を増減調節する。前記低ＮＯｘ燃
焼制御モードとは、一次燃焼領域で発生するフューエル
ＮＯｘ、或いは、二次燃焼領域で発生するサーマルＮＯ
ｘの発生を抑制するモードであり、一次、二次燃焼用空
気供給機構１０，１１による空気の供給量を理論空気量
の１．６倍以下に制限するとともに、火炎温度を下げる
べく、前記ストーカ式の搬送装置によるゴミの搬送速度
を低下させる。
【００１２】燃焼制御手段７による低ＣＯ燃焼制御モー
ドや低ＮＯｘ燃焼制御モード等の燃焼制御自体は、一般
的なＰＩＤ制御によるものであってもよいし、所謂ＡＩ
（人工知能）技術を用いたエキスパートシステム、ファ
ジー制御システム等の制御システムを適宜用いるもので
あってもよく、そのために、温度やガス濃度を検出する
ための各種センサを炉内に設けることができる。
ドや低ＮＯｘ燃焼制御モード等の燃焼制御自体は、一般
的なＰＩＤ制御によるものであってもよいし、所謂ＡＩ
（人工知能）技術を用いたエキスパートシステム、ファ
ジー制御システム等の制御システムを適宜用いるもので
あってもよく、そのために、温度やガス濃度を検出する
ための各種センサを炉内に設けることができる。
【００１３】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】焼却炉の概略構成図
【図２】フローチャート
１ 燃焼室 ２ 煙道 ７ 燃焼制御手段 ９ ガス検出器 １３ 集塵装置 １４ 脱塩装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２３Ｇ 5/50 ＺＡＢ Ｆ２３Ｇ 5/50 ＺＡＢＮ ＺＡＢＧ ＺＡＢＨ Ｆ２３Ｊ 15/00 ＺＡＢ Ｆ２３Ｊ 15/00 ＺＡＢＡ ＺＡＢＪ
Claims (1)
- 【請求項１】 ゴミを焼却処理する燃焼室（１）で生じ
た燃焼排ガスからばいじんを除去する集塵装置（１３）
を煙道（２）の下流側に設けて、前記集塵装置（１３）
の下流側に排ガス中に含まれる塩化水素ガス濃度を検出
するガス検出器（９）を設置し、さらにその下流側に湿
式の脱塩装置（１４）を設けて、 前記ガス検出器（９）により検出された塩化水素の濃度
が基準値より高ければ低ＣＯ燃焼制御モードで燃焼制御
を行い、基準値より低ければ低ＮＯｘ燃焼制御モードで
燃焼制御を行う燃焼制御手段（７）を設けてあるゴミ焼
却炉の燃焼制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7181592A JPH0933026A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ゴミ焼却炉の燃焼制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7181592A JPH0933026A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ゴミ焼却炉の燃焼制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933026A true JPH0933026A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16103511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7181592A Pending JPH0933026A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ゴミ焼却炉の燃焼制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0933026A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998029692A1 (fr) * | 1996-12-30 | 1998-07-09 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Equipements de combustion pour installations produisant des fumees |
| EP0882933A1 (en) * | 1996-12-06 | 1998-12-09 | Nkk Corporation | Burning apparatus and method for restricting the occurrence of dioxins |
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1995
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