JP6978883B2 - 建物 - Google Patents
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Description
以上のように外壁及び梁の間のスペースにおいて各孔の辺に部品を設置する場合には、部品同士の干渉を避けながら適切に各部品を設置する必要がある。
また、本発明の他の目的は、外壁部及び梁の間のスペースに耐火材を設置する場合に、通気孔を通過した空気の通気経路が耐火材によって塞がれる事態を回避することである。
また上記の構成では、第一部材である囲い壁が通気孔の屋内側の開口を囲むように配置されている。これにより、建物の外側の空気が雨水や雪(以下、雨水等)と共に通気孔を通過したとしても、囲い壁によって、雨水等が更に屋内側に入り込むのを防止することが可能となる。
上記の構成では、外壁部が面材と水切部材を有し、面材及び水切部材のそれぞれに通気孔が設けられている。そして、各通気孔(具体的には、面材側通気孔及び水切部材側通気孔)が、外壁部と梁とが並ぶ方向と交差する方向において同じ位置にある。これにより、被換気空間を換気するために建物の外側の空気を取り込む際に、空気が各通気孔をスムーズに通過するようになる。
上記の構成では、第二部材である筒状部材が貫通孔に挿通される。通気孔を通過した空気は、筒状部材の内部を通ることで梁の貫通孔を通過して被換気空間内に導かれる。
上記の構成では、外壁部と梁との間で、梁のウェブ部の屋外側端面と隣り合うように耐火材を設置した場合において、当該耐火材が設置される空間とそれ以外の空間(非設置空間)とが仕切壁によって仕切られる。これによって、非設置空間へ耐火材が入り込むのを防止することが可能となる。この結果、通気孔を通過した空気が外壁部と梁との間を移動する際に、その通気経路が耐火材によって塞がれる事態を回避することが可能となる。つまり、上記の構成によれば、外壁部及び梁の間において、換気用の空気(すなわち、通気孔を通過した空気)の通気経路を適切に確保することが可能となる。
上記の構成では、外壁部及び梁の間において、通気孔を通過した空気の通気経路が囲い壁及び仕切壁によって確保されることになる。
上記の構成では、通気孔を通過した空気が非設置空間中、仕切壁と隣り合う空間内を移動し、第二の貫通孔を通過して梁の貫通孔に向かうようになる。これにより、通気孔を通過した空気は、外壁部及び梁の間において、梁の貫通孔に向けて移動するようになる。
上記の構成では、通気孔及び貫通孔が梁の延出方向において異なる位置にあるので、通気孔を通過した空気は、外壁部及び梁の間において、梁の延出方向に沿って移動し、やがて梁の貫通孔を通過するようになる。以上の構成であれば、建物の外側の空気が通気孔を通過した後で、その空気の移動方向を変えることが可能となる。
上記の構成であれば、被換気空間を区画するために配置された被支持体が軽量気泡コンクリートであるため、その直下に位置する被換気空間を適宜換気する必要がある。このため、外壁部及び梁の間において換気用の空気(すなわち、通気孔を通過した空気)の通気経路を適切に確保するという本発明の効果が、より有意義なものとなる。
また、本発明によれば、上記の建物において梁のウェブ部の屋外側端面と隣り合うように耐火材を設置した場合に、通気孔を通過した空気が外壁部と梁との間を移動する際の通気経路が、耐火材によって塞がれるのを回避することが可能となる。
先ず、本実施形態に係る建物Hの基本構成について説明する。建物Hは、複数階建ての建物であり、各階の外縁部(換言すると、梁間方向における端部)には、図1〜図4に図示の外壁部1が設けられている。図1〜図4は、本実施形態に係る建物Hの外縁部を示す図であり、図1は、階間の外縁部を建物Hの外側から見た図であり、図2は、階間の外縁部を上方から見た図であり、図3は、階間の外縁部を図2のX−X面にて切断して見たときの図であり、図4は、階間の外縁部を図2のY−Y面にて切断して見たときの図である。なお、図1〜図3では、図示の都合上、一部の機器(例えば、後述の防火用ダンパ20)を簡略化して図示しており、また、図1では、一部の機器(例えば、フード21)の図示を省略している。
以下では、本実施形態の建物Hにて採用されている換気構造について詳しく説明することとする。
本実施形態の建物Hにて採用されている換気構造について、既出の図1〜4と共に図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、囲い壁11及び仕切壁12が取り付けられた水切部材5を示す斜視図であり、水切部材5を屋内側から見た図である。図6及び図7は、本実施形態に係る建物Hの階間の外縁部における通気経路の説明図であり、図6は、図1中の仮想線A−Aを通る水平面にて階間の外縁部を切断して上方から見たときの図であり、図7は、階間の外縁部を図2のB−B面にて切断して屋外側から見たときの図である。なお、図7に図示の断面には、本来、通気孔14(厳密には、水切部材側通気孔16)が現れないが、説明の都合上、図7では、水切部材側通気孔16の位置を破線にて示している。
以上までに本発明の建物について一例を挙げて説明したが、本発明の建物については、上述の実施形態以外の実施形態が考えられる。例えば、上記の実施形態では、通気孔14及び貫通孔17が桁行方向及び鉛直方向の両方向において異なる位置にあることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、桁行方向及び鉛直方向のうち、いずれか一方の方向のみにおいて通気孔14及び貫通孔17が互いに異なる位置にあってもよい。
なお、屋根下及び階間の双方に被換気空間が設けられているケースにおいて各々の空間の換気を行う場合にも、本発明の換気構造は、利用可能である。
さらに、本発明の換気構造は、居室等の部屋内を被換気空間とする場合にも利用可能である。
2 鉄骨梁(梁)
2a フランジ部
2b ウェブ部
3 外壁パネル
4 面材
5 水切部材
6 床パネル(被支持体)
7 耐火材
11 囲い壁
12 仕切壁
13 スリーブ(筒状部材)
14 通気孔
15 面材側通気孔
16 水切部材側通気孔
17 貫通孔
18 スリーブ通し孔
19 壁貫通孔(第二の貫通孔)
20 防火用ダンパ
21 フード
H 建物
S1 設置空間
S2 非設置空間
V 階間空間(被換気空間)
Claims (8)
- 被換気空間を有する建物であって、
該建物の外縁部に設けられた外壁部と、
該外壁部と並ぶように設けられた梁と、
前記被換気空間の換気を行うために前記外壁部に形成された通気孔と、
前記梁に形成されており、前記被換気空間を換気する際の空気の通路において前記通気孔よりも前記被換気空間に近い位置に設けられた貫通孔と、
少なくとも一部分が前記外壁部と前記梁との間で前記通気孔と隣り合った第一部材と、
少なくとも一部分が前記外壁部と前記梁との間で前記貫通孔と隣り合った第二部材と、を有し、
前記外壁部と前記梁とが並ぶ方向と交差する方向において、前記通気孔及び前記貫通孔が異なる位置にあり、
前記第一部材は、前記通気孔の屋内側の開口を囲むように配置された囲い壁であり、
該囲い壁によって囲まれた空間と前記建物の外側の空間とが、前記通気孔を介して連通していることを特徴とする建物。 - 被換気空間を有する建物であって、
該建物の外縁部に設けられた外壁部と、
該外壁部と並ぶように設けられた梁と、
前記被換気空間の換気を行うために前記外壁部に形成された通気孔と、
前記梁に形成されており、前記被換気空間を換気する際の空気の通路において前記通気孔よりも前記被換気空間に近い位置に設けられた貫通孔と、
少なくとも一部分が前記外壁部と前記梁との間で前記通気孔と隣り合った第一部材と、
少なくとも一部分が前記外壁部と前記梁との間で前記貫通孔と隣り合った第二部材と、を有し、
前記外壁部と前記梁とが並ぶ方向と交差する方向において、前記通気孔及び前記貫通孔が異なる位置にあり、
前記外壁部は、屋外側で露出している面材と、該面材よりも屋内側に配置された水切部材と、を備え、
前記通気孔は、前記面材に設けられた面材側通気孔と、前記水切部材に設けられた水切部材側通気孔を有し、
前記第一部材は、前記水切部材の屋内側の表面に接するように設けられ、
前記外壁部と前記梁とが並ぶ方向と交差する方向において、前記面材側通気孔及び前記水切部材側通気孔は、同じ位置にあることを特徴とする建物。 - 前記第二部材は、前記貫通孔に挿通され、一部分が前記貫通孔の屋外側の開口から突出している筒状部材であり、
前記筒状部材の内部と前記被換気空間が連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。 - 前記外壁部と前記梁との間で、前記梁が有するウェブ部の屋外側の端面と隣り合うように設けられた耐火材と、
前記外壁部と前記梁との間において、前記耐火材が設置される設置空間と、該設置空間よりも屋外側に位置する非設置空間とを仕切るために設けられた仕切壁と、を有することを特徴とする請求項1に記載の建物。 - 前記仕切壁は、前記外壁部と前記梁との間で前記囲い壁と隣り合うように設けられ、
前記非設置空間中、前記仕切壁と隣り合う空間と、前記囲い壁によって囲まれた空間とは、互いに連続しており、前記通気孔を通過した空気の通気経路をなしていることを特徴とする請求項4に記載の建物。 - 前記仕切壁には、第二の貫通孔が設けられており、
前記貫通孔及び前記第二の貫通孔は、前記外壁部と前記梁とが並ぶ方向と交差する方向において同じ位置にあることを特徴とする請求項5に記載の建物。 - 前記通気孔及び前記貫通孔が前記梁の延出方向において異なる位置にあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の建物。
- 前記被換気空間を区画するために前記被換気空間の直上位置に設けられ、前記梁によって支持される被支持体を備え、
前記被支持体は、軽量気泡コンクリートによって構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の建物。
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JP2017185264A Active JP6978883B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 建物 |
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