JP5117978B2 - 換気構造 - Google Patents

換気構造

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本発明は、建築物における外壁内又は屋根裏の換気を行うための換気構造に関するものである。
屋根の勾配が小さい建築物や屋上を設けた建築物では、例えば特許文献1に示されるように、外壁と連続して屋根より上方にパラペットと称される立ち上げ部を設ける構造が多く採用されている。また、バルコニー等が設けられた部分でも、屋根より上方にパラペットを立ち上げることが行われる。
このような構造の建築物では、屋根裏の換気を行うために外壁面に換気口を設け、雨水等の進入を防ぐための‘覆い’や‘がらり’を有する換気金物を取り付けている。また、木造建築物等では外壁の壁体内に通気し、壁体内で結露が生じるのを防ぐようにすることが多く行われている。
しかし、換気口を外壁面に設けると建築物の外観を損なう場合があり、デザインを向上させるために、外壁面に換気口を設けるのを避けたいことがある。また、パラペットの内側つまり建築物側に換気口を設けることが考えられるが、換気口を設けるためにパラペットの高さを大きくする必要が生じることになる。
一方、パラペットの上部を覆うように設けられた金属板であって笠木として機能する覆蓋部材とパラペットの側壁面との間から換気を行う構造が、例えば特許文献2に記載されている。この換気構造では、笠木と称される覆蓋部材の鉛直部分とパラペットの側壁面との間隙及び側壁面に取り付けられた防水層の上端縁と覆蓋部材の下面との間隙を介してパラペット内に通気するものとなっている。
特開2001−227119号公報 特開2005−256474号公報
特許文献2に記載されているように、パラペットの上部で換気を行うようにした構造では、風の強いときに雨水等がパラペットの内部に浸入することがある。そして、建築物の屋根裏や、外壁内に湿気が入り込む可能性が生じる。つまり、屋根面に沿って吹いた風がパラペットの内壁面に突きあたって上方に吹き上げられ、雨水をともなって覆蓋部材の下側に吹き込むことになる。特に、建築物の隅角部等において2方向に設けられたパラペットがほぼ直角となるように連続する部分では、直角となる二つの面に突きあたる風がパラペットの内壁面に沿って入隅部に集められ、上方へ向かって強く吹き上げられることになり、パラペット内に雨水が浸入し易くなる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋根より上方に設けられた立ち上げ部を用いて屋根裏又は外壁内の換気を行うとともに、風が強い場合等においても雨水の浸入を防止することができる換気構造を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 建築物の外壁上の屋根面より上方に立ち上げ部を設け、該立ち上げ部の内側に設けた換気口を介して前記外壁内の空間又は屋根裏の空間の換気を行う換気構造であって、 前記立ち上げ部を支持する構造部材と、 前記構造部材に対して建築物の外側に取り付けられた外面材と、 前記構造部材に対して建築物の内側に、上部で通気を許容するように取り付けられた内面材と、 前記立ち上げ部の上部から前記内面材と間隔を設けて建築物の内側に垂下するように支持された垂下板と、 前記外面材の外側から前記垂下板の内側まで、前記立ち上げ部の上を覆う覆蓋部材と、 前記垂下板の下部と前記内面材との間に支持され、該垂下板と内面板との間で上下に連続する通気路の一部を狭くする狭窄部材と、を有し、 前記立ち上げ部が二方向に設けられて該立ち上げ部の内面がほぼ直角に交わる部分、又は前記立ち上げ部の内面と屋根より上方に立ち上げられた壁面とがほぼ直角に交わる部分の近くでは、前記狭窄部材に代えて、前記内面材と前記垂下板との間を遮蔽する遮蔽部材が取り付けられている換気構造を提供する。
この換気構造では、垂下板の下方から狭窄部材を経て垂下板と内面材との間を通り、内面材の上部から外面材と内面材との間に至る通気路が形成されている。そして、この立ち上げ部内が屋根裏や外壁内に連通して換気を行うことができる。また、風雨が強いときには、内面材と垂下板との間に設けられた狭窄部材によって雨水を含む空気が立ち上げ部内へ入るのが抑制されるとともに、内面材と垂下板との間が鉛直方向の通気路になっており、吹き込まれた雨水が垂下板の下方から内面材の上部まで浸入するのが抑制される。一方、立ち上げ部が隅角部を形成している位置付近では、狭窄部材に代えて用いられる遮蔽部材が通気路を遮蔽しており、隅角部で雨水を含む風が強く吹き上げられても立ち上げ部内に雨水が浸入するのが防止される。さらに、上記遮蔽部材は狭窄部材と同様に垂下板と内面材との間に支持されるものであり、狭窄部材を設ける範囲と遮蔽部材を設ける範囲との双方を簡単な構造で設定することが可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の換気構造において、前記狭窄部材は、上下方向に間隔を設けて複数が取り付けられているものとする。
この換気構造では、狭窄部材で通気路の断面積が狭く制限された部分とこれに隣接して通気路が再び拡大される部分とで通気路の断面変化が生じており、この狭窄部材が複数段配置されている。したがって、吹き込まれた雨水を含む空気の流速が複数段にわたって減衰され、雨水の立ち上げ部内への浸入が有効に抑制される。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の換気構造において、前記垂下板の下端の高さ方向における位置は、前記屋根面より150mm以上高い位置となっているものとする。
屋根面に沿って吹いた風が立ち上げ部に突き合って吹き上げられるときに、空気の流れに含まれる雨水の量は高く吹き上げられるにしたがって減少し、垂下板の下端を屋根面より150mm以上高い位置とすることによって垂下板と内面材との間に浸入する雨水の量を大きく低減することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の換気構造において、前記狭窄部材は、前記内面材と前記垂下板との間に架け渡すように支持され、水平方向へ蛇行しながら上下方向に貫通する通気孔が設けられているものとする。
この換気構造では、狭窄部材は内面材と垂下板との間に簡単に取り付けることができるとともに、狭窄された通気路が水平方向に蛇行するように設けられて通過する空気流に抵抗を付与する。これによって空気流の速度が減衰され、空気流に含まれる水滴が上方へ運ばれるのを抑制して、下方に滴下する。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の換気構造において、前記狭窄部材は、前記内面材と前記垂下板との間に架け渡すように支持され、鉛直方向の隔板によって仕切られた複数の通気孔が上下に連通するものとする。
この換気構造では、狭窄部材は内面材と垂下板との間に簡単に取り付けることができるとともに、狭窄された通気路が上下方向に長く設けられる。これにより、通過する空気流に抵抗が付与され、空気流の速度が減衰されて空気流に含まれる水滴が上方へ運ばれるのを抑制することができる。
以上説明したように、本発明の換気構造では、狭窄部材を経て内面材と垂下板との間から立ち上げ部内に雨水が浸入するのを有効に抑制することができる。また、雨水を含む風が強く吹き上げられる隅角部では、垂下板と内面材との間を簡単な構造で遮蔽し、雨水が浸入するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である換気構造が採用された立ち上げ部の外観を示す概略斜視図である。また、図2は、図1に示す立ち上げ部、この立ち上げ部と連続する外壁及び屋根の概略断面図である。
この立ち上げ部1はパラペットと称されるものであり、外壁2の上の屋根3の上面より上方へ立ち上げるように設けられている。そして、建物の外壁がほぼ90°で交わる隅角部の上で外壁と同様に、2方向に設けられた立ち上げ部1a,1bがほぼ90°で連続するように接合されている。
この立ち上げ部1の図1中に示すA−A断面は、図2に示すように、建築物の外壁2の上部に架け渡された胴差4の上に支柱5及び間柱6(図5参照)が所定の間隔で立ち上げられ、この上に横架材7が架け渡されている。これらの支柱5、間柱6及び横架材7の外側に下地材8を介して外面材9が、内側には上部内面材10及び下部内面材11が取り付けられている。また、支柱5及び間柱6の上端部の内側には添設横部材12及び添設縦部材13を介して、立ち上げ部の軸線方向に連続する垂下板14が上端部から下方に垂下するように取り付けられ、上部内面材10と間隙をおいて対向している。
垂下板14と対向する上部内面材10は上端部付近に開口10aが設けられ、上部内面材10の両側の通気を許容するものとなっている。垂下板14の下端付近と上部内面材10との間には箱状の狭窄部材15が、これらの間に架け渡すように設けられ、通気路を狭窄するようになっている。一方、上記支柱5、外面材9、上部内面材10及び垂下板14の上方には、これらを覆うように覆蓋部材16が取り付けられ、これらの上部から雨水が浸入するのを防ぐようになっている。
上記支柱5及び間柱6は、胴差4の上に立ち上げられ、又は屋根3を支持する柱と連続して屋根上に立ち上げられたものであり、間隔を開けて設けられている。そして、これらの間の空間S1が通気路となっている。
上記外面材9は、例えばモルタル又は乾式で取り付けられるサイディング材等、一般に使われる外壁材を採用することができ、居室部分の外壁2と連続して設けられている。この外面材9は下地材8を介して構造部材である支柱5等に支持されており、胴差4の部分では下地材8は縦方向に連続する間隙を設けて取り付けられている。したがって、胴差4の外面と外面材9との間S2が外壁2の内部と立ち上げ部1との間の通気路となっている。
垂下板14と対向する領域に取り付けられた上部内面材10と、その下側に取り付けられた下部内面材11とは、いずれも合板、木質の集成板、石膏板、珪酸カルシウム板等を用いることができる。
上部内面材10の上部には開口10aが設けられており、支柱5又は間柱6と外面材9と上部内面材10とで囲まれる空間S1と、対向する上部内面材10と垂下板14との間の空間S3とを連通するものとなっている。また、開口の下側には例えば繊維強化プラスチック(FRP)等の防水性を有する板材17が上部内面材10の垂下板14側に重ねて取り付けられ、水滴等が着いても上部内面材10に浸透することなく流下するようになっている。
垂下板14の下部と上部内面材10との間に取り付けられた狭窄部材15は、図3に示すように金属板を折り曲げて立ち上げ部1の軸線方向に長くなった箱形断面の部材であり、上面と下面とのそれぞれに多数の開口15a,15bを有している。また、一方の側面15cからは水平板18が突き入れられ、他方の側面15dとの間には間隙が設けられている。したがって、上面の開口15aから水平板18の上面に沿って空間が連続し、水平板18の先端を下側に回り込み、水平板18の下側を水平方向に連続して下面の開口15bに至る、蛇行した通気路が形成されるものとなっている。
この立ち上げ部1の頂部は、横架材7、添設横部材12及び添設縦部材13の上からこれらの両側へ垂れ下がるように鞍掛フェルト19が掛け回されている。そして、この上に笠木として機能する覆蓋部材16を支持するための支持金具19が固着され、この支持金具20に嵌め合わすように例えばアルミニウムやステンレス等からなる覆蓋部材16が取り付けられている。
一方、この建築物の屋根3は胴差4及び梁(図示しない)に合板21が架け渡され、その上に荷重に対して支持力のある断熱材22を介して防水層23が形成されている。防水層23は例えばFRP等の防水材からなるものであり、立ち上げ部1の下部内面材11に沿って連続するように立ち上げられ、狭窄部材15と接続されている。
上記合板21は胴差4に載せ掛けられる部分に、所定間隔で切り欠き21aが設けられており、この切り欠き21aを介して合板21の下側つまり屋根裏S5から立ち上げ部内に、図2中に矢印aで示す通気路が形成されている。
一方、外壁2内からは前述のように胴差4の外側に通気路が形成されており、図2中に矢印bで示すように立ち上げ部に連通する通気路が形成されている。そして、立ち上げ部1の外面材9と内面材10,11との間の空間S1は上部内面材10に設けられた開口10aから上部内面材10と垂下板14の間S3を通り、狭窄部材15を経て立ち上げ部1の内側の屋外空間S4と連通している。したがって、屋根裏S5及び外壁の内部S6は、上記立ち上げ部1を介して換気が行われる。
図4は、2方向の立ち上げ部1a,1bがほぼ直角に接合される位置付近の断面、つまり図1中に示すB−B断面を示す図である。
この立ち上げ部1a,1bのほぼ直角に接合される位置付近においては、上記狭窄部材15に代えて同じ位置に遮蔽部材24が取り付けられている。この遮蔽部材24は垂下板14と上部内面材10との間に架け渡すように支持され、屋根の上面から連続するFRPの防水層23と接合されて密閉されている。したがって、この部分では立ち上げ部内への通気は行われない。
なお、この部分の他の構造は、図2に示す構造と同じである。
上記遮蔽部材24が設けられる範囲は、図5に示すように、立ち上げ部1の内面がほぼ直角に接合される位置から、両側にそれぞれ約300mm以上の範囲となっている。この範囲は、強い風が吹いたときに2方向に設けられた立ち上げ部1の内面に沿って雨水を含む風が集中し、強く吹き上げられる範囲であり、この範囲に遮蔽部材24を設けることによって、隅角部で雨水が立ち上げ部内に浸入するのを有効に防ぐことができる。
また、図6に示すように、屋根より上方に立ち上げられた壁面25、つまり上層階の居室の壁面や屋上に通じる階段室の壁面等と立ち上げ部1とが接合される部分においても、この接合部から所定の範囲には、遮蔽部材24が狭窄部材15に代えて用いられる。この遮蔽部材25が用いられる範囲は、図7に示すように、壁面25との接合部から300mm以上の範囲となっている。
なお、遮蔽部材24を設ける範囲は300mm以上の範囲で適宜に設定することができるが、遮蔽部材24を設ける範囲が多くなると換気が行われる範囲が低減されることになり、300mm〜600mm程度の範囲で設定するのが望ましい。
図8は、本発明の他の実施形態である換気構造を示す概略断面図である。
この換気構造は、図2に示す換気構造で用いられている狭窄部材15に代えて、図9に示す狭窄部材30を用いたものである。
この狭窄部材30は、合成樹脂で形成されたものであり、立ち上げ部1の水平な軸線に沿って長い形状となったものである。そして、垂下板14及び上部内面材10と対向するそれぞれの側面30aが互いに平行な板状となっており、これらの間に多数の仕切り板30bが設けられている。これにより、上下方向に連通する細い通気路30cが多数形成されたものである。
なお、この換気構造の他の構成は図2に示す換気構造と同じものとなっている。
このような換気構造では、立ち上げ部1の内面に沿って雨水を含む風が吹き上げられたときに、狭窄部材30によって立ち上げ部1の内部S1に入り込む空気流が制限される。そして、狭窄部材30の細い通気路30cを通るときに通気路側面の抵抗によって流速が減衰される。また、狭窄部材30を通過したところで、通気路の断面積が急拡大し流速が急減して含まれる雨水等の水滴は上昇せず、垂下板14と上部内面材10との間の空間S3から下方に落下し、立ち上げ部1の内側の屋根3上に排出される。したがって、立ち上げ部1に雨水等が浸入するのが有効に抑制される。また、図2に示す立ち上げ部と同様に、2方向に設けられた立ち上げ部1a,1bがほぼ直角に交わる位置又は立ち上げ部1と屋根より上方に立ち上げられた壁面25とがほぼ直角に交わる位置付近では、上記狭窄部材30に代えて遮蔽部材24が取り付けられるので、隅角部で強く吹き上げられる風によって雨水等が立ち上げ部内に浸入するのを抑制することができる。
図10は、本発明の他の実施形態である換気構造を示す概略断面図である。
この換気構造は、図8に示す換気構造と同じ狭窄部材を用いるものであるが、間隔を設けて狭窄部材31,32を上下2段に配置している。これにともない、立ち上げ部1の高さは、図2に示す立ち上げ部よりやや高くなるとともに垂下板14の上下方向の寸法も長くなっている。その他の構成は、図2又は図8に示す構造と同じものである。
このような換気構造では、狭窄部材31,32の細い通気路を通ることによる流速の減衰および狭窄部材通過後の通気路断面が急拡大することによる流速の急減が、2回繰り返し生じる。これにより、風が強く吹き上げられても、雨水等の浸入を有効に抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態である換気構造が採用された立ち上げ部の外観を示す概略斜視図である。 図1に示す立ち上げ部、この立ち上げ部と連続する外壁及び屋根の概略断面図である。 図2に示す換気構造で用いられる狭窄部材を示す概略斜視図である。 図1に示す立ち上げ部がほぼ直角に接合される位置付近の断面、つまり図1中のB−B線における断面図である。 図2及び図4に示す立ち上げ部の平断面図、つまり図2中に示すC−C線における断面図である。 本発明の一実施形態である換気構造が採用された立ち上げ部が、屋根より上方に立ち上げられた壁面と接合される部分の外観を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態である換気構造が採用された立ち上げ部の、図6に示す部分の平断面図である。 本発明の他の実施形態である換気構造が採用された立ち上げ部を示す概略断面図である。 本発明の換気構造で用いることができる狭窄部材の他の例を示す概略斜視図である。 本発明の他の実施形態である換気構造が採用された立ち上げ部を示す概略断面図である。
符号の説明
1:立ち上げ部(パラペット)、 2:外壁、 3:屋根、 4:胴差、 5:支柱、 6:間柱、 7:横架材、 8:下地材、 9:外面材、 10:上部内面材、 11:下部内面材、 12:添設横部材、 13:添設縦部材、 14:垂下板、 15:狭窄部材、 16:覆蓋部材、 17:FRPの板材、 18:水平板、 19:鞍掛フェルト、 20:支持金具、 21:合板、 22:断熱材、 23:防水層、 24:遮蔽部材、 25:立ち上げ部が接合される壁面、 30,31,32:狭窄部材





Claims (5)

  1. 建築物の外壁上の屋根面より上方に立ち上げ部を設け、該立ち上げ部の内側に設けた換気口を介して前記外壁内の空間又は屋根裏の空間の換気を行う換気構造であって、
    前記立ち上げ部を支持する構造部材と、
    前記構造部材に対して建築物の外側に取り付けられた外面材と、
    前記構造部材に対して建築物の内側に、上部で通気を許容するように取り付けられた内面材と、
    前記立ち上げ部の上部から前記内面材と間隔を設けて建築物の内側に垂下するように支持された垂下板と、
    前記外面材の外側から前記垂下板の内側まで、前記立ち上げ部の上を覆う覆蓋部材と、
    前記垂下板の下部と前記内面材との間に支持され、該垂下板と内面板との間で上下に連続する通気路の一部を狭くする狭窄部材と、を有し、
    前記立ち上げ部が二方向に設けられて該立ち上げ部の内面がほぼ直角に交わる部分、又は前記立ち上げ部の内面と屋根より上方に立ち上げられた壁面とがほぼ直角に交わる部分の近くでは、前記狭窄部材に代えて、前記内面材と前記垂下板との間を遮蔽する遮蔽部材が取り付けられていることを特徴とする換気構造。
  2. 前記狭窄部材は、上下方向に間隔を設けて複数が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の換気構造。
  3. 前記垂下板の下端の高さ方向における位置は、前記屋根面より150mm以上高い位置となっていることを特徴とする請求項1又請求項2に記載の換気構造。
  4. 前記狭窄部材は、前記内面材と前記垂下板との間に架け渡すように支持され、水平方向へ蛇行しながら上下方向に貫通する通気孔が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の換気構造。
  5. 前記狭窄部材は、前記内面材と前記垂下板との間に架け渡すように支持され、鉛直方向の隔板によって仕切られた複数の通気孔が上下に連通するものであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の換気構造。



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