JP6211307B2 - 換気構造及び建物 - Google Patents

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本発明は、換気構造及び建物に関する。
特許文献1に記載の発明では、建物の通気構造において、建物の屋外側に面する外壁内の通気層が、屋上(陸屋根)又は屋上バルコニー(ベランダ)の手摺壁(立壁)内に設けられた通気路と連通している。また、手摺壁の上端面には切り欠き又は貫通穴が設けられており、当該通気路は、切り欠き又は貫通穴から手摺壁上端部とこれを覆う笠木との間に設けられた隙間と連通している。これにより、1階の基礎の通気口から外気を取り込み、通気層及び通気路を経て、2階の笠木の隙間から建物外へ排気できるようになっている。
特開2000−27327号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された先行技術では、建物の外壁内の換気はできるものの、小屋裏については別途換気構造を設ける必要がある。
本発明は上記事実を考慮し、陸屋根又はベランダの立壁だけでなく、小屋裏の換気もできる換気構造及び建物を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る換気構造は、建物における外壁の一部を構成する第1外装材を支持し、前記建物の高さ方向に沿って延在され、当該建物の基礎部と建物の外壁との間の通気口と連通する第1連通部を形成する構造フレームと、前記建物における陸屋根又はベランダに立設された立壁の一部を構成する第2外装材を支持し、前記第1連通部と連通する第2連通部を形成する立壁フレームと、前記陸屋根又は前記ベランダ上における前記立壁フレーム側に配置され、少なくとも一部が前記第2外装材及び当該立壁フレームの上に設けられた笠木内に収容された防水手段と、前記防水手段と前記立壁フレームとの間に設けられ、当該防水手段と立壁フレームとの間に前記第2連通部と連通する第1空間部を形成する第1連通手段と、前記第1空間部と小屋裏とを連通させる第2連通手段と、前記第1空間部と屋外とを連通させる第3連通手段と、を有している。
請求項1の発明に係る換気構造では、建物における外壁の一部を構成する第1外装材は、建物の高さ方向に沿って延在された構造フレームによって支持されている。この構造フレームは、建物の基礎部と建物の外壁との間の通気口と連通する第1連通部を形成している。このため、当該構造フレームの第1連通部を介して、外壁内に外気を取り込むことができる。
また、建物における陸屋根又はベランダに立設された立壁の一部を構成する第2外装材は、立壁フレームによって支持されている。この立壁フレームは、構造フレームの第1連通部と連通する第2連通部を形成している。このため、構造フレームの第1連通部を介して、外壁内へ取り込まれた外気を立壁フレームの第2連通部へ案内することができる。
一方、陸屋根又はベランダ上における立壁フレーム側には、防水手段が設けられている。この防水手段の少なくともその一部が、第2外装材及び立壁フレームの上に設けられた笠木内に収容されている。これにより、雨水の立壁の内部への浸入が抑制又は防止されている。
防水手段と立壁フレームとの間には第1連通手段が設けられており、当該第1連通手段によって、防水手段と立壁フレームとの間に当該立壁フレームの第2連通部と連通する第1空間部が設けられる。これにより、立壁フレームの第2連通部内を流れる空気を第1空間部へ案内することができる。
また、第1空間部と小屋裏とを連通させる第2連通手段が設けられており、これにより、当該第2連通手段によって、小屋裏内の空気を第1空間部へ案内することができる。つまり、小屋裏内を流れる空気を第1空間部へ案内することができる。
ここで、第3連通手段によって、第1空間と外気とが連通されている。これにより、本発明では、立壁内の空気を換気することができると共に、小屋裏内の空気を換気することができる。
また、請求項1の発明に係る換気構造において、前記第1連通手段は、少なくとも一部が前記笠木内に配置された状態で前記立壁フレームに固定されると共に前記防水手段が取り付けられ、且つ上下に貫通された貫通凹部が形成された通気胴縁である。
この通気胴縁は、少なくとも一部が笠木内に配置された状態で立壁フレームに固定され、防水手段が取り付けられている。この通気胴縁によって、防水手段と立壁フレームとの間に第1空間部を形成することができる。また、通気胴縁には、上下に貫通された貫通凹部が形成されている。
さらに、請求項1の発明に係る換気構造において、前記第3連通手段は、前記笠木と前記防水手段との間に設けられ前記外気と連通する第2空間部と、前記防水手段に形成され、前記第2空間部と前記第1空間部とを連通させる小孔部と、を含んで構成されている。
第2空間部は、笠木と防水手段との間に設けられており、屋外と連通している。一方、小孔部は、防水手段に形成されることで、通気胴縁の貫通凹部を介して第2空間部と第1空間部とを連通させている。つまり、小孔部が、防水手段において通気胴部の貫通凹部に対応する位置に形成されることで、第1空間部内の空気は第2空間部へ案内され、屋外へ排気されることになる。
請求項2の発明に係る換気構造は、請求項1に記載の発明に係る換気構造において、前記第2連通手段は、前記陸屋根又は前記ベランダの床部を構成し、前記立壁フレームが固定された大梁と、少なくとも一部が前記大梁の上面から突出した状態で当該大梁に固定された根太と、を含んで構成されている。
請求項2の発明に係る換気構造では、第2連通手段は大梁及び根太を含んで構成されている。大梁は、陸屋根又はベランダの一部を構成しており、当該大梁に立壁フレームが固定されている。一方、根太は、少なくとも一部が大梁の上面から突出した状態で当該大梁に固定されている。これにより、大梁の上面と根太の上面との間には隙間が設けられることになる。つまり、当該隙間を介して、大梁に固定された立壁フレームの第2連通部と小屋裏とを連通させることができる。
請求項3の発明に係る建物は、陸屋根又はベランダに請求項1又は請求項2に記載の換気構造が設けられている。
請求項3の発明に係る建物では、陸屋根又はベランダに、立壁内の空気及び小屋裏内の空気を換気する換気構造が設けられているため、建物全体の換気性能を向上させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る換気構造は、陸屋根又はベランダの立壁だけでなく、小屋裏の換気もでき、しかも、防水手段と立壁フレームとの間に第1空間部を容易に形成することができると共に、第1空間部の空気を換気することができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る換気構造は、小屋裏内の空気を換気することができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る建物は、建物全体の換気性能を向上させ、長寿命化を図ることができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る建物の換気構造を示す縦断面図である。 本実施の形態に係る建物の換気構造の要部を示す縦断面図である。 本実施の形態に係る建物の換気構造の一部を構成する通気胴縁を示す斜視図である。 本実施の形態に係る建物の換気構造の作用を説明するための縦断面図である。 本実施の形態に係る建物の換気構造の変形例を示す図2に対応する縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る建物の換気構造について説明する。
(建物の換気構造の構成)
まず、本発明の一実施形態に係る建物の換気構造の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施形態では、建物10の上部には陸屋根12が設けられており、当該陸屋根12の外縁部には、立壁としてのパラペット14が立設されている(後述する)。
建物10の下部には、当該建物10を支持する基礎部16が設けられており、当該基礎部16の上方側には、例えば略矩形状の床フレーム18が、図示しないアンカボルトを介して固定されている。床フレーム18は断面形状がコ字状を成す溝型鋼の床大梁20を備えており、互いに対向して配置された床大梁20間には、鉄骨製の角柱状の床小梁22が所定の間隔で複数設けられている。
床大梁20の下フランジ部20Aと基礎部16の上端面16Aの間には、床下空間24と外気とを連通させるための隙間26が設けられている。また、床大梁20の上フランジ部20B及び床小梁22の上には、これらに対向して床根太28が設けられている。床根太28の上には、パーティクルボード等によって形成された床下地材30が設けられており、床下地材30上には、フローリング等の床仕上げ材32が敷設されている。
また、床下地材30上には、外壁34の一部を構成する内装材36が建物10の高さ方向に沿って立設している。内装材36の下端部には巾木38が設けられており、当該巾木38によって床仕上げ材32と内装材36との間の見切りがなされている。
床フレーム18の上方には、当該床フレーム18との間に図示しない柱を介して、略矩形状の天井フレーム40が固定されている。天井フレーム40は断面形状がコ字状を成す第2連通手段の一部を構成する大梁としての溝型鋼の天井大梁42を備えており、互いに対向して配置された天井大梁42間には、鉄骨製の角柱状の天井小梁44が所定の間隔で複数設けられている。
また、天井大梁42の下フランジ部42Aの下面には野縁46が固定されている。天井大梁42の下フランジ部42Aの下面の一部及び天井小梁44の下面には、石膏ボード等による天井下地材48が固定されており、天井下地材48の下面には、クロスなどの天井仕上げ材50が貼着されている。また、内装材36の上端部には廻り縁52が設けられ、当該廻り縁52によって天井仕上げ材50と内装材36との間の見切りがなされている。
一方、内装材36の屋外54側には、断面形状がコ字状を成す構造フレーム56が建物10の高さ方向に沿って複数立設しており、当該構造フレーム56によって第1外装材としての外装材58が支持されている。この外装材58には、例えば窯業系サイディング等が用いられている。
なお、各部材間の組み付けにおいて、用いる部材は、確実な組み付けが可能であれば特に限定されない。すなわち、各部材の材質や、組み付け部分の形状などに応じて選択できる。具体的には、釘、ネジ、鋲、リベット、建材用ステープラー、クリップ、接着剤等を適宜用いることが可能である。以下の説明においても同じである。
ここで、構造フレーム56は、建物10の基礎部16と当該建物10の外壁34の下縁部に設けられた水切り35との間に設けられた通気口37と連通する第1連通部としての連通部56Aを形成している。
また、図2に示されるように、天井大梁42の上フランジ部42Bには、断面形状が逆L字状を成すブラケット62の一端部62Aが固定されており、当該ブラケット62を介して、第2連通手段の一部を構成する鉄骨製の角柱状の根太64の長手方向の一端部が天井大梁42に固定されている。
根太64は、天井フレーム40の一部を構成し互いに対向して配置された一対の天井大梁42間に架け渡されており、パラペット14側に位置する根太64の長手方向の一端部が、当該ブラケット62の他端部62Bに固定されている。この状態で、根太64の長手方向の一端部の上面64Aは、ブラケット62の一端部62Aの上面62A1(天井大梁42の上フランジ部42Bの上面42B1)よりも上方へ突出した状態となっている。
つまり、天井大梁42の上フランジ部42Bの上方には、第2連通手段としての隙間66が設けられることになる。なお、根太64はパラペット14側へ向かうにつれて下方へ向かって傾斜して配置されている。つまり、根太64には、いわゆる水勾配が設けられている。
また、根太64の上には、野地板68が敷設されており、野地板68の上には硬質ウレタンフォーム等の樹脂発泡成形体によって形成された断熱材70が敷設されている。そして、断熱材24の上面は、防水シート72によって覆われている。
ところで、陸屋根12の床部としての屋根部60の周縁部には、立壁としてのパラペット14が立設されている。パラペット14の屋根部60側には、断面形状がL字状を成し一端部に防水シート72の端部が貼着された、防水手段としての防水鋼板71が、当該パラペット14の基部側から立設している(後述する)。
また、パラペット14の内部には、立壁フレームとしてのパラペットフレーム76が配設されている。パラペットフレーム76は、パラペット14の上部に配置された上部フレーム78と、パラペット14の下部に配置された下部フレーム80と、当該下部フレーム80と上部フレーム78とを連結する連結フレーム82と、を含んで構成されている。
天井大梁42の上フランジ部42Bには、断面形状が逆L字状を成すブラケット74の一端部74Aが固定されており、当該ブラケット74の他端部74Bに下部フレーム80が固定されている。下部フレーム80は、断面形状がコ字状を成しており、当該下部フレーム80の下部が開口され、パラペット14の延在方向に沿って設けられている。また、上部フレーム78は、断面形状がコ字状を成しており、当該上部フレーム78の下部が開口され、上部フレーム78は下部フレーム80と対向して配置されている。さらに、連結フレーム82は、断面形状がコ字状を成して下部フレーム80及び上部フレーム78の延在方向に沿って所定の間隔で配置されている。
そして、上部フレーム78、連結フレーム82及び下部フレーム80の間で、パラペットフレーム76における第2連通部としての連通部76Aが形成されている。下部フレーム80のウエブ部80Aには、当該連通部76Aと構造フレーム56の連通部56Aとを連通させる連通穴80A1が、下部フレーム80の延在方向に沿って複数形成されている。
また、パラペットフレーム76の屋外54側には、外壁下地材84が固定されており、当該外壁下地材84の屋外54側に第2外装材としての外装材86が固定されている。また、上部フレーム78の上面78Aには、笠木ホルダ88が固定されており、パラペット14の上に配設される笠木90を支持している。
笠木ホルダ88は、笠木ホルダ88における長手方向に対して直交する幅方向の中央部が上部フレーム78に固定されており、笠木ホルダ88における幅方向の両端側には、突出部88A、88Bが上方へ向かってそれぞれ突設されている。この突出部88A、88Bは、笠木ホルダ88における幅方向の中央部よりも突出した状態となって形成されており、上部フレーム78との間に、隙間92及び第2空間部としての隙間94をそれぞれ形成している。
また、笠木ホルダ88における幅方向の両端部には、突出部88A、88Bから笠木ホルダ88における幅方向外側かつ下方へ向かって係止片88C、88Dがそれぞれ延出されている。当該係止片88C、88Dは、上部フレーム78の上面78Aよりも下方へ延びた状態でそれぞれ形成されており、係止片88Cは外装材86の上端側を覆っている。
また、上部フレーム78において屋根部60側に位置する側壁78Bには、第1連通手段としての通気胴縁96が固定されている。通気胴縁96は、図3に示されるように、角柱状を成しており、通気胴縁96において屋根部60側に位置する側壁96Aには、当該通気胴縁96の上面96Bから下面96Cへ貫通する貫通凹部98が通気胴縁96の長手方向に沿って所定の間隔で形成されている。
図2に示されるように、この通気胴縁96に防水鋼板71の他端部が固定されている。そして、当該通気胴縁96を含み上部フレーム78の上面78A及び外装材86の上端側には、防水手段としての防水シート73が接着剤等により取り付けられている。
当該通気胴縁96は上部フレーム78の側壁78Bの長さよりも若干長くなるように設定されている。このため、パラペットフレーム76と防水鋼板71との間には、通気胴縁96の板厚分の隙間が形成され、第1空間部としての空間部100が設けられることになる。
この空間部100と通気胴縁96の貫通凹部98とは連通されている。ここで、防水シート73において、貫通凹部98に対応する領域には、第3連通手段の一部としての小孔部102(図3参照)が設けられており、当該小孔部102を介して、空間部100及び貫通凹部98と隙間94とは連通されている。また、通気胴縁96と係止片88Dとの間には第2空間部としての隙間104が設けられ、当該隙間104は外気と連通している。なお、外装材86と係止片88Cとの間には、隙間106が設けられており、当該隙間106は外気と連通している。
笠木ホルダ88には、上方側から笠木90が嵌め込まれるようになっており、笠木90には、上面を構成し笠木ホルダ88の突出部88A、88Bに当接する当接面90Aが設けられると共に、笠木ホルダ88の係止片88C、88Dに係止される係止部90B、90Cがそれぞれ設けられている。
なお、ここでは、図示はしないが、笠木90における係止部90Bの内面側からは、外装材58側へ向かって水返し片が延出され、係止部90Cの内面側からは、防水シート73側へ向かって水返し片が延出されている。これらの水返し片によって、笠木90内への水の浸入が抑制又は防止されるようになっており、当該水返し片は、外装材58、防水シート73との間にそれぞれ隙間を設けて形成され、隙間104、106と外気との連通状態は維持されるようになっている。
(建物の換気構造の作用・効果)
次に、本発明の一実施形態に係る建物の換気構造の作用・効果について説明する。
図1に示されるように、建物10の外壁34の一部を構成する外装材58は、建物10の高さ方向に沿って延在された構造フレーム56によって支持されている。この構造フレーム56は、建物10の基礎部16と当該建物10の外壁34の下縁部に設けられた水切り35との間に設けられた通気口37と連通する連通部56Aを構成している。このため、当該構造フレーム56の連通部56Aを介して、外壁34内には外気が流動可能とされている。
また、図2に示されるように、建物10における陸屋根12に立設されたパラペット14内のパラペットフレーム76の下部を構成する下部フレーム80には連通穴80A1が形成され、パラペットフレーム76の連通部76Aと構造フレーム56の連通部56Aとを連通させている。これにより、パラペット14内へ外気を案内させることができる。
さらに、本実施形態では、当該パラペット14の一部を構成する外装材86及び当該外装材86を支持するパラペットフレーム76の上には、笠木ホルダ88を介して笠木90が設けられている。陸屋根12上においてパラペット14側には防水鋼板71が設けられ、当該防水鋼板71の少なくとも一部が笠木90内に収容され、パラペットフレーム76の上端部に配置された上部フレーム78の上面78A及び外装材86の上端部は、防水シート73で覆われた状態となっている。これにより、雨水のパラペット14の内部への浸入が抑制又は防止されている。
また、パラペットフレーム76には、通気胴縁96が設けられており、当該通気胴縁96に防水鋼板71を取り付けることによって、当該防水鋼板71とパラペットフレーム76との間に、パラペットフレーム76の連通部76Aと連通する空間部100が設けられる。この空間部100と外気とは、防水シート73に設けられた小孔部102によって連通されている。
これにより、図4に示されるように、構造フレーム56の連通部56A内を流れる空気は、パラペットフレーム76の連通部76Aへ案内された後、空間部100へ移動し、通気胴縁96の貫通凹部98、防水シート73の小孔部102、笠木ホルダ88内の隙間94、104を経て外気へ案内される。つまり、パラペット14内の空気を換気することができる。
一方、根太64は、当該根太64の長手方向の一端部の上面64Aが、ブラケット62の他端部62B(天井大梁42の上フランジ部42Bの上面42B1)よりも上方へ突出した状態で固定されており、天井大梁42の上フランジ部42Bの上方には、隙間66が設けられている。
この隙間66により、パラペットフレーム76と防水鋼板71との間に設けられた空間部100と小屋裏67とが連通されることになる。これにより、小屋裏67内の空気を隙間66を介して空間部100へ案内し、通気胴縁96の貫通凹部98、防水シート73の小孔部102、笠木ホルダ88内の隙間94、104を経て、外気へ排気させることができる。つまり、小屋裏67内の空気を換気することができる。
つまり、本実施形態では、陸屋根12のパラペット14だけでなく、小屋裏67の換気もできる。このような構成により、建物10全体の換気性能を向上させることができる。
(その他の実施形態)
図4に示されるように、本実施形態では、第3連通手段として、防水シート73に小孔部102を設けることによって、空間部100と隙間94とを連通させ、空間部100内の空気を屋外54側へ排気させるようにしたが、当該空間部100内の空気を屋外54側へ排気させることができれば良いためこれに限るものではない。
例えば、図5に示されるように、防水鋼板71にベントキャップ108を設けても良い。この場合、小孔部102よりも穴を大きくすることができるため、空間部100内の空気をより効果的に屋外54側へ排気させることができる。なお、この場合、通気胴縁96(図2参照)に変えて単なるスペーサ97を配設しても良い。
また、本実施形態では、図1に示されるように、当該天井フレーム40によって陸屋根12の床部としての屋根部60の一部が構成されているが、天井フレーム40とは別に陸屋根12専用の床フレームによって陸屋根12の床部としての屋根部60の一部が構成されても良い。
さらに、本実施形態では、図2に示されるように、パラペットフレーム76の下部フレーム80に連通穴80A1を形成して、パラペットフレーム76の連通部76Aと構造フレーム56の連通部56Aとを連通させている。しかし、パラペットフレーム76の形状等によって、初めからパラペットフレーム76の連通部76Aと構造フレーム56の連通部56Aとが連通している場合は、当該下部フレーム80において連通穴80A1を形成する必要はない。
また、本実施形態では、本発明における換気構造が陸屋根12に適用された例について説明したが、陸屋根に限らずベランダに適用されても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 建物
12 陸屋根
14 パラペット(立壁)
16 基礎部
34 外壁
37 通気口
42 天井大梁(大梁、第2連通手段の一部)
54 屋外(外気)
56 構造フレーム
56A 連通部(第1連通部)
58 外装材(第1外装材)
60 屋根部(床部)
64 根太(第2連通手段の一部)
67 小屋裏
71 防水鋼板(防水手段)
73 防水シート(防水手段)
76 パラペットフレーム(立壁フレーム)
76A 連通部(第2連通部)
86 外装材(第2外装材)
90 笠木
94 隙間(第2空間部)
96 通気胴縁(第1連通手段)
100 空間部(第1空間部)
102 小孔部(第3連通手段の一部)
104 隙間(第2空間部、第3連通手段の一部)
108 ベントキャップ(第3連通手段)

Claims (3)

  1. 建物における外壁の一部を構成する第1外装材を支持し、前記建物の高さ方向に沿って延在され、当該建物の基礎部と建物の外壁との間の通気口と連通する第1連通部を形成する構造フレームと、
    前記建物における陸屋根又はベランダに立設された立壁の一部を構成する第2外装材を支持し、前記第1連通部と連通する第2連通部を形成する立壁フレームと、
    前記陸屋根又は前記ベランダ上における前記立壁フレーム側に配置され、少なくとも一部が前記第2外装材及び当該立壁フレームの上に設けられた笠木内に収容された防水手段と、
    前記防水手段と前記立壁フレームとの間に設けられ、当該防水手段と立壁フレームとの間に前記第2連通部と連通する第1空間部を形成する第1連通手段と、
    前記第1空間部と小屋裏とを連通させる第2連通手段と、
    前記第1空間部と屋外とを連通させる第3連通手段と、
    を有し、
    前記第1連通手段は、少なくとも一部が前記笠木内に配置された状態で前記立壁フレームに固定されると共に前記防水手段が取り付けられ、且つ上下に貫通された貫通凹部が形成された通気胴縁であり、
    前記第3連通手段は、前記笠木と前記防水手段との間に設けられ前記屋外と連通する第2空間部、及び前記防水手段に形成され、前記通気胴縁の前記貫通凹部を介して前記第2空間部と前記第1空間部とを連通させる小孔部を含む換気構造。
  2. 前記第2連通手段は、
    前記陸屋根又は前記ベランダの床部を構成し、前記立壁フレームが固定された大梁と、
    少なくとも一部が前記大梁の上面から突出した状態で当該大梁に固定された根太と、
    を含んで構成されている請求項1に記載の換気構造。
  3. 陸屋根又はベランダに請求項1又は請求項2に記載の換気構造が設けられている建物
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