JP4155590B2 - 下地材保持部材、これを使用した屋根構造、床構造、壁構造及び施工方法 - Google Patents
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さらに、鉄骨造りの壁構造として、H鋼からなる間柱に直交するように溝型鋼からなる複数の胴縁を上下方向に平行に固定し、これら胴縁に壁下地材、壁仕上げ材等を取り付けてなる壁構造が知られている。
また、屋根母屋の上部に屋根下地材が取付けられていることから、室内から天井を見上げるときに屋根母屋(溝型鋼)全体が露出してしまい、見栄えの悪い天井となってしまう。
また、特許文献3の壁構造も、壁下地材は、胴縁にビスを打ち込むことで取付けられているので、壁下地材の取付け作業に多くの時間と労力が必要となっている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、屋根構造、床構造、壁構造に使用することで、下地材の取付けを簡単に行なうことができるとともに、見栄えの良い構造を得ることができる下地材保持部材、これを使用した屋根構造、床構造、壁構造及び施工方法を目的とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の下地材保持部材において、前記第2保持部は、前記下地材の他方の端部を、弾性復元力で前記一方の端部側に押圧して保持することを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項1から4の何れか1項の下地材保持部材を使用した屋根構造であって、勾配を付けて互いに平行に配置した複数の垂木と、複数の垂木の上部、或いは下部に、軒棟方向に平行に離間しながら桁行方向に延在するように配置した複数の屋根母屋とを備え、前記複数の垂木と前記複数の屋根母屋の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材に前記下地材保持部材を装着し、隣接する鋼製建材の間に配置した屋根下地材の両端部を前記下地材保持部材で保持するようにしたことを特徴とする屋根構造である。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の屋根構造において、前記屋根下地材は、天井として用いられる断熱性、吸音性のない建材であることを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の屋根構造において、前記中間屋根材は、合成樹脂発泡体、グラスウールボードなどの断熱性及び吸音性に優れた構成材を用いていることを特徴とする。
また、請求項12記載の発明は、 請求項1から4の何れか1項の下地材保持部材を使用した床構造であって、土台に支持されて水平方向に延在しながら互いに平行に配置されている大引きと、これら大引き上で直交して配置されている複数の根太とを備え、前記複数の大引きと前記複数の根太の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材に前記下地材保持部材を装着し、隣接する鋼製建材の間に配置した床下地材の両端部を前記下地材保持部材で保持するようにしたことを特徴とする床構造である。
また、請求項14記載の発明は、請求項12又は13記載の床構造において、前記床下地材は、合成樹脂発泡体、グラスウールボードなどの断熱性及び吸音性に優れた構成材を用いていることを特徴とする。
前記複数の間柱と前記複数の胴縁の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材に前記下地材保持部材を装着し、隣接する鋼製建材の間に配置した壁下地材の両端部を前記下地材保持部材で保持するようにしたことを特徴とする壁構造である。
また、請求項17記載の発明は、請求項15又は16記載の壁構造において、前記壁下地材は、合成樹脂発泡体、グラスウールボードなどの断熱性及び吸音性に優れた構成材を用いていることを特徴とする。
また、本発明に係る屋根構造によると、屋根下地材を簡単、且つ確実に保持することができるとともに、室内から天井を見ても屋根下地材の下面しか露出せず、化粧性に優れた天井となる。
また、本発明に係る屋根の施工方法によると、従来のようにビス固定による屋根の施工方法と比較して、屋根下地材の取付け作業に費やす時間と労力が大幅に低減し、屋根の施工コストを抑えることができる。
また、本発明に係る壁の施工方法によると、従来のようにビス固定による壁の施工方法と比較して、壁下地材の取付け作業に費やす時間と労力が大幅に低減し、壁の施工コストを抑えることができる。
(第1実施形態:屋根構造)
先ず、本発明に係る第1実施形態の屋根構造について図1及び図2を参照して説明する。
図1は、鉄骨造の屋根構造の一部を斜視図で示したものである。図2は、図1のII−II線矢視図である。
この垂木2の上部に、C型鋼(リップ溝型鋼)からなる複数の屋根母屋4,6が固定されている。屋根母屋4,6は、図示しないが、垂木2上に固定したアングル等の連結部材に連結ボルトを介して軒棟方向に平行となるように固定されており、各屋根母屋4,6の開口部4a,6aは軒棟上方を向いている。
すなわち、屋根下地材10の軒棟下方側の端部が、屋根母屋4の開口部4aから母屋内部空間4dに挿入され、屋根下地材10の軒棟上方側の端部が、屋根母屋6の外側辺部6eに当接しながら、軒棟上方側の屋根母屋6に装着した下地材保持部材8Bと、軒棟下方側の屋根母屋4に装着した下地材保持部材8Aとで保持されている。なお、屋根母屋6に対して軒棟上方側に配置されている屋根下地材10は、屋根母屋6に装着した下地材保持部材8Bと、屋根母屋6より軒棟上方側に位置する屋根母屋に装着した下地材保持部材(図示せず)とで保持されている。また、屋根母屋4に対して軒棟下方側に配置されている屋根下地材10は、屋根母屋4に装着した下地材保持部材8Aと、屋根母屋4より軒棟下方側に位置する屋根母屋に装着した下地材保持部材(図示せず)とで保持されている。
上記構成の屋根構造によると、屋根母屋4,6の間の領域を覆って配置される屋根下地材10が、その軒棟下方側の端部が屋根母屋4の開口部4aから母屋内部空間4dに挿入され、屋根下地材10の軒棟上方側の端部が、屋根母屋6の外側辺部6eに当接しているので、室内から天井を見ても屋根下地材10の下面しか露出せず、化粧性に優れた天井となる。
ここで、屋根下地材10を、断熱性及び吸音性に優れた建材、例えば図10(a)に示すポリスチレンフォームの合成樹脂発泡体からなる板部材、図10(b)に示すグラスウールボード、図10(c)に示すように、合成樹脂発泡体と、木毛や木片などの木質原料及びセメントペーストを混ぜ合わせた混合体を板状に圧縮成形してなる木質系セメント板とを層状に設けた部材、図10(d)に示すように、グラスウールボードと木質系セメント板とを層状に設けた部材、図10(e)に示すように、合成樹脂発泡体と石こうボードとを層状に設けた部材、図10(f)に示すように、グラスウールボードと石こうボードとを層状に設けた部材とすることが考えられる。このようにすると、図3に示すように、屋根下地材10が断熱・吸音層となるので、断熱性を高めつつ、遮音性及び吸音性に優れた屋根構造とすることができる。
さらに、図4に示すように、屋根下地材10と野地材12との間に空間を設けず、屋根下地材10と同様に断熱性及び吸音性に優れた中間屋根材13を敷設することも考えられる。
次に、屋根母屋4,6に装着された下地材保持部材8A,8Bの構造について、図5及び図6を参照して説明する。なお、下地材保持部材8A,8Bは同一形状なので、下地材保持部材8Aについて詳細に説明する。
軒棟上方側の屋根下地材10の端部を屋根母屋4の母屋内部空間4dに挿入し、その端面を屋根母屋4の内壁に当接すると、その端部の下面を屋根母屋4の下部端縁(リップ)4fが受け、屋根下地材10の端部の挿入によって上方に変形した第1弾性保持片8cが、下方に向けて押圧する弾性復元力F1を作用するので、軒棟上方側に配置した屋根下地材10の端部が保持される。
先ず、図7に示すように、下地材保持部材8Aの横断面略「コ」字状に折曲されてなる上辺当接部8a、端縁当接部8b及び第2弾性保持片8dを、C型鋼である屋根母屋4,6の上部を覆った状態で装着する。
次いで、図9に示すように、これから配置する屋根下地材10の軒棟上方側に位置する端部を、屋根母屋6に装着されている下地材保持部材8の受け片8eに当接するまで下げていく。この動作を行なうと、屋根下地材10の軒棟下方側の端部が、屋根母屋4に装着した下地材保持部材8Aの第1弾性保持片8cが発生する弾性復元力で保持され、屋根下地材10の軒棟上方側の端部が、屋根母屋6に装着した下地材保持部材8Bの第2弾性保持片8dが発生する弾性復元力で保持される。
このように、本実施形態の屋根の施工によると、下地材保持部材8A,8Bは、横断面略「コ」字状に折曲されてなる上辺当接部8a、端縁当接部8b及び第2弾性保持片8dがC型鋼の屋根母屋4,6の上部を覆った状態で配置するだけで、簡単に屋根母屋4,6に装着され、しかも、屋根下地材10を屋根母屋4,6の間に配置するだけで、屋根下地材10の軒棟下方側の端部が屋根母屋4に装着した下地材保持部材8の第1弾性保持片8cが発生する弾性復元力で保持され、屋根下地材10の軒棟上方側の端部が、屋根母屋6に装着した下地材保持部材8の第2弾性保持片8dが発生する弾性復元力で保持されるので、従来の屋根の施工方法と比較して、屋根下地材10の取付け作業に費やす時間と労力が大幅に低減し、屋根の施工コストを抑えることができる。
なお、図1から図4で示した屋根構造では、垂木2の上部に屋根母屋4,6を固定したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、垂木2の下部に軒棟方向に平行に延在するように屋根母屋4,6を固定し、屋根母屋4,6に、それぞれ下地材保持部材8A、8Bを上方から装着しても、同様の効果を得ることができる。
また、図5及び図6では、長尺な金属板を折曲して下地材保持部材8A、8Bを形成したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、第1弾性保持片8c及び第2弾性保持片8dのように屋根下地材10の端部に保持力を発生する部位を設けた例えば樹脂材料で形成しても、同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、垂木2をH型鋼、屋根母屋4、6をC型鋼として説明したが、垂木を溝型鋼、屋根母屋をH型鋼とし、垂木に下地材保持部材をして屋根下地材10を保持するようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、リップを有するC型鋼(リップ溝型鋼)を溝型鋼として用いたが、リップが存在しない横断面コ字形状の溝型鋼であっても、同様の効果を得ることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の床構造について図11及び図12を参照して説明する。
図11は、鉄骨造の床構造の一部を斜視図で示したものであり、図12は、図11のA−A線矢視図である。
図11において、符号20a〜20dは、両端部が土台(図示せず)に支持されて水平方向に延在しながら互いに平行に配置されたH型鋼からなる大引きである。
これら大引き20a〜20dの上部に、C型鋼(リップ溝型鋼)からなる複数の根太22a〜22dが固定されている。複数の根太22a〜22dは、図示しないが、大引き20a〜20d上に固定したアングル等の連結部材に連結ボルトを介して、大引き20a〜20dに直交しながら水平方向に延在しながら互いに平行に固定されている。また、C型鋼からなる根太22a〜22dの開口部24は、同一方向を向いている。
床下地材28は、断熱性及び吸音性に優れた建材であり、例えば図10で示した材料を使用している。
下地材保持部材8Aは、上部当接部8aが根太22aの上辺部38に当接し、端縁当接部8bが根太22aの上部端縁40に当接し、第1弾性保持片8cが根太空間30に向けて略45°の角度を付けて折曲され、第2弾性保持片8dが根太22aの外側辺部32に当接しないように外側辺部32から離間する方向に膨出し(横断面「く」字状に膨出し)、受け片8eが根太22aの外側辺部32に対して離間する方向に略直角に折曲されている。他の根太22b〜22dに装着される下地材保持部材8B〜BDも同一形状となっている。
また、床下地材28を断熱性及び吸音性に優れた建材としたことで、床下地材28が断熱・吸音層となるので、断熱性を高めつつ、遮音性及び吸音性に優れた床構造とすることができる。
なお、本実施形態の下地材保持部材8A〜8Dは、大引き20a〜20dの上部に固定された根太22a〜22dに装着するものとして説明したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、大引き20a〜20dの下部に根太22a〜22dを固定しても、根太22a〜22dに下地材保持部材8A〜8Dが上方から装着されるので、同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、大引き20a〜20dをH型鋼、根太22a〜22dをC型鋼として説明したが、大引きを溝型鋼、根太をH型鋼とし、大引きに下地材保持部材8A〜8Dを装着して床下地材28を保持するようにしてもよい。
次に、本発明に係る第3実施形態の壁構造について図13及び図14を参照して説明する。
図13は、鉄骨造の壁構造の一部を斜視図で示したものであり、図14は、図13のB−B線矢視図である。
図13において、符号50a〜50cは、上下方向に延在しながら互いに水平方向に平行に配置されているH型鋼からなる間柱である。ここで、間柱50a〜50cの室内側に沿って配置されている符号70で示す部材は、室内下地材である。
また、図14に示すように、C型鋼からなる胴縁52a,52bの開口部24は、下方を向いている。
壁下地材56は、断熱性及び吸音性に優れた建材であり、例えば図10で示した材料を使用している。
下地材保持部材8Aは、上部当接部8aが胴縁52aの側辺部62に当接し、端縁当接部8bが胴縁52aの下部開口端縁64に当接し、第1弾性保持片8cが胴縁空間66に向けて略45°の角度を付けて折曲され、第2弾性保持片8dが胴縁52aの上片部68に当接しないように上片部68から離間する上方に膨出し(横断面「く」字状に膨出し)、受け片8eが胴縁52aの上辺部68に対して離間する上方向に略直角に折曲されている。他の胴縁52bも同一形状となっている。
したがって、上記構成の下地材保持部材8A,8Bを胴縁52a,52bに装着すると、隣接する胴縁52a,52bの間に配置した壁下地材56の上端を、下地材保持部材8Aの第1弾性保持片8cの弾性復元力により押圧して保持するとともに、壁下地材56の下端を、下地材保持部材8Bの第2弾性保持片8dの弾性復元力により押圧して保持しているので、壁下地材56を確実に保持することができる。
また、壁下地材56を断熱性及び吸音性に優れた建材としたことで、壁下地材56が断熱・吸音層となるので、断熱性を高めつつ、遮音性及び吸音性に優れた壁構造とすることができる。
なお、本実施形態の下地材保持部材8A,8Bは、間柱50a,50b,50cの室外側に固定された胴縁52a,52bに装着するものとして説明したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、間柱50a,50b,50cの室内側に胴縁52a,52bを固定し、この胴縁52a,52bに下地材保持部材8A,8Bを装着しても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、間柱50a〜50cをH型鋼、胴縁52a,52bをC型鋼として説明したが、間柱を溝型鋼、胴縁をH型鋼とし、間柱に下地材保持部材を装着して壁下地材56を保持するようにしてもよい。
(下地材保持部材の変形例)
そして、図15は、上述した下地材保持部材と異なる形状の部材を屋根母屋4に装着したものである。本実施形態の下地材保持部材8Aは、屋根母屋4の上部端縁4cに当接する端縁当接部8bと、母屋内部空間4dに向けて延在している第1弾性保持片8cとの間に、上部端縁4cの先端を囲むように屈曲部4gを設けている。
8A,8B,8C,8D…下地材保持部材、8a…上部当接部、8b…端縁当接部、8c…第1弾性保持片、8d…第2弾性保持片、8e…受け片、10…屋根下地材、12…野地材、13…中間屋根材、14…屋根仕上げ材、20a〜20d…大引き、22a〜22d…根太、24…開口部、28…床下地材、30…根太空間、34…床材、36…仕上げ材、50a〜50c…間柱、52a,52b…胴縁、54…開口部、56…壁下地材、58…壁材、60…壁仕上げ材、66…胴縁空間
Claims (20)
- 互いに平行に配置された少なくとも一対の溝型鋼からなる鋼製建材にそれぞれ装着され、前記一対の鋼製建材の間に配置した下地材の端部を保持する下地材保持部材であって、
前記一対の鋼製建材に着脱自在に係合する係合部と、前記一対の鋼製建材の一方の開口部に挿入した前記下地材の一方の端部を保持する第1保持部と、前記一対の鋼製建材の他方に向けて延在してきた前記下地材の他方の端部を保持する第2保持部とを備えていることを特徴とする下地材保持部材。 - 前記第1保持部は、前記一対の鋼製建材の一方の開口部に挿入した前記下地材の一方の端部を弾性復元力で押圧して保持することを特徴とする請求項1記載の下地材保持部材。
- 前記第2保持部は、前記下地材の他方の端部を、弾性復元力で前記一方の端部側に押圧して保持することを特徴とする請求項1又は2記載の下地材保持部材。
- 前記係合部、前記第1保持部及び前記第2保持部を、金属板を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の下地材保持部材。
- 請求項1から4の何れか1項の下地材保持部材を使用した屋根構造であって、
勾配を付けて互いに平行に配置した複数の垂木と、複数の垂木の上部、或いは下部に、軒棟方向に平行に離間しながら桁行方向に延在するように配置した複数の屋根母屋とを備え、
前記複数の垂木と前記複数の屋根母屋の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材に前記下地材保持部材を装着し、隣接する鋼製建材の間に配置した屋根下地材の両端部を前記下地材保持部材で保持するようにしたことを特徴とする屋根構造。 - 前記屋根下地材との間に空気層を設けて前記溝型鋼からなる鋼製建材上に敷設した野地材と、この野地材上に敷設した屋根仕上げ材とを備えたことを特徴とする請求項5記載の屋根構造。
- 前記屋根下地材は、天井として用いられる断熱性、吸音性のない建材であることを特徴とする請求項6記載の屋根構造。
- 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の下地材保持部材を使用した屋根構造であって、
勾配を付けて互いに平行に配置した複数の垂木と、複数の垂木の上部、或いは下部に、軒棟方向に平行に離間しながら桁行方向に延在するように配置した複数の屋根母屋とを備え、
前記複数の垂木と前記複数の屋根母屋の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材に前記下地材保持部材を装着し、隣接する鋼製建材の間に配置した屋根下地材の両端部を前記下地材保持部材で保持するとともに、
前記屋根下地材上に中間屋根材を敷設し、この中間屋根材上に野地材を敷設し、この野地材上に屋根仕上げ材を敷設することを特徴とする屋根構造。 - 前記屋根下地材は、合成樹脂発泡体、グラスウールボードなどの断熱性及び吸音性に優れた構成材を用いていることを特徴とする請求項5,6又は8記載の屋根構造。
- 前記中間屋根材は、合成樹脂発泡体、グラスウールボードなどの断熱性及び吸音性に優れた構成材を用いていることを特徴とする請求項8又は9記載の屋根構造。
- 前記野地材は、木毛や木片などの木質原料及びセメントペーストを混ぜ合わせた混合体を板状に圧縮成形してなる木質系セメント板などの遮音性に優れた建材であることを特徴とする請求項6から10の何れか1項に記載の屋根構造。
- 請求項1から4の何れか1項の下地材保持部材を使用した床構造であって、
土台に支持されて水平方向に延在しながら互いに平行に配置されている大引きと、これら大引き上で直交して配置されている複数の根太とを備え、
前記複数の大引きと前記複数の根太の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材に前記下地材保持部材を装着し、隣接する鋼製建材の間に配置した床下地材の両端部を前記下地材保持部材で保持するようにしたことを特徴とする床構造。 - 前記床下地材との間に空気層を設けて前記溝型鋼からなる鋼製建材上に床材を敷設することを特徴とする請求項12記載の床構造。
- 前記床下地材は、合成樹脂発泡体、グラスウールボードなどの断熱性及び吸音性に優れた構成材を用いていることを特徴とする請求項12又は13記載の床構造。
- 請求項1から4の何れか1項の下地材保持部材を使用した壁構造であって、
上下方向に延在しながら互いに水平方向に平行に配置されている複数の間柱と、互いに上下方向に離間しながら前記複数の間柱に固定されている複数の胴縁とを備え、
前記複数の間柱と前記複数の胴縁の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材に前記下地材保持部材を装着し、隣接する鋼製建材の間に配置した壁下地材の両端部を前記下地材保持部材で保持するようにしたことを特徴とする壁構造。 - 前記壁下地材との間に空気層を設けて前記溝型鋼からなる鋼製建材上に壁材を敷設することを特徴とする請求項15記載の壁構造。
- 前記壁下地材は、合成樹脂発泡体、グラスウールボードなどの断熱性及び吸音性に優れた構成材を用いていることを特徴とする請求項15又は16記載の壁構造。
- 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の下地材保持部材を使用し、勾配を付けて複数の垂木が配置され、これら垂木の上部、或いは下部で軒棟方向に平行に離間しながら桁行方向に延在して複数の屋根母屋が配置されており、これら複数の垂木と複数の屋根母屋の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材の間に屋根下地材を敷設する屋根の施工方法であって、
前記下地材保持部材の係合部を、複数の鋼製建材の上部を覆った状態で装着する工程と、
これから敷設する前記屋根下地材の一方の端部を、隣接している一対の前記鋼製建材の一方の前記開口部に挿入し、前記鋼製建材に装着されている下地材保持部材の前記第1保持部で保持する工程と、
前記屋根下地材の他方の端部を、一対の前記鋼製建材の他方に装着されている下地材保持部材の前記第2保持部で保持する工程とを備えていることを特徴とする屋根の施工方法。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の下地材保持部材を使用し、土台に支持されて水平方向に延在しながら互いに平行に複数の大引きが配置され、これら大引き上で直交して複数の根太が配置され、これら複数の大引きと複数の根太の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材の間に床下地材を敷設する床の施工方法であって、
前記下地材保持部材の係合部を、複数の鋼製建材の上部を覆った状態で装着する工程と、
これから敷設する前記床下地材の一方の端部を、隣接している一対の前記鋼製建材の一方の前記開口部に挿入し、前記鋼製建材に装着されている下地材保持部材の前記第1保持部で保持する工程と、
前記床下地材の他方の端部を、一対の前記鋼製建材の他方に装着されている下地材保持部材の前記第2保持部で保持する工程とを備えていることを特徴とする床の施工方法。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の下地材保持部材を使用し、
上下方向に延在しながら互いに水平方向に平行に複数の間柱が配置され、互いに上下方向に離間しながら前記複数の間柱に複数の胴縁が固定され、これら複数の間柱と複数の胴縁の一方を溝型鋼からなる複数の鋼製建材とし、これら鋼製建材の間に壁下地材を敷設する壁の施工方法であって、
前記下地材保持部材の係合部を、複数の鋼製建材の上部を覆った状態で装着する工程と、
これから敷設する前記壁下地材の一方の端部を、隣接している一対の前記鋼製建材の一方の前記開口部に挿入し、前記鋼製建材に装着されている下地材保持部材の前記第1保持部で保持する工程と、
前記壁下地材の他方の端部を、一対の前記鋼製建材の他方に装着されている下地材保持部材の前記第2保持部で保持する工程とを備えていることを特徴とする壁の施工方法。
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