JP5395743B2 - 水切材及び建物の外周壁水切構造 - Google Patents

水切材及び建物の外周壁水切構造 Download PDF

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Description

本発明は、壁体と外装パネルとの間の通気層内に空気の流入を可能にする通気孔をもった水切材及び建物の外周壁水切構造に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2002−364087号公報がある。この公報に記載された水切材は、壁体の表面に沿って鉛直に延びる取付部と、この取付部の下端より前方に延伸する外壁支持部と、この外壁支持部の先端付近より下方に延伸する水返し部と、この水返し部の下端より前方斜め下方向に延伸する水切り部と、この水切り部の先端より下方に延伸する垂直部と、垂直部の下端付近より基礎に向けて延伸し、基礎の天端面上に端部が配置される底面部とで構成され、外壁支持部には、壁体と外装パネルとの間の通気層の下端側に位置する円形の内側通気孔が形成され、底面部には、円形の外側通気孔が形成されている。
このような分野の他の技術として、特開2004−076332号公報がある。この公報に記載された水切材は、壁体の表面に対して平行な立上り板と、この立上が板に下端から斜め下方に延伸する傾斜天板と、傾斜天板の前端から垂下する立下り板と、立下り板の下端を少し残して水平方向に延在する底板とで構成され、この底板には、円形の外側通気孔が形成されている。
一般的に、布基礎の天端面に立設された壁体と外装パネルとの間に通気層が設けられた建物に適用される水切材には、以下のような要件が求められている。
(1)通気路が確保されていること。
(2)水切材の高さ方向の位置決めが容易であること。
(3)外装パネルの加工が不要であること。
(4)少ない部品点数で構成され、折り曲げ加工やパンチング等の簡易な加工方法で製造でき、製造に手間やコストがかからないこと。
特開2002−364087号公報 特開2004−076332号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水切材は、板材の折り曲げ加工によって形成するには折り曲げ箇所が多く、構造が複雑化しているので、折り曲げ加工に適さない。また、特許文献2に記載の水切材は、取付板を必要とするので、部品点数が多くなり、構造が複雑化している。
本発明は、構造及び製造が簡単な水切材を提供することを目的とする。また、本発明は、このような水切材を利用した建物の外周壁水切構造を提供することを目的とする。
本発明は、布基礎の天端面に立設された壁体と、該壁体に所定の間隔で固定された胴縁と、該胴縁に対し下端面が布基礎の天端面よりも高位に位置するように固定された外装パネルと、からなる建物の外周壁の下端に取り付けられる水切材であって、
壁体の表面に当接され且つ固定される垂直片と、
垂直片の下端から斜め上方に向かって折り返された内側水切片と、
折り返し片の上端から略水平に折り曲げられ、外部方向に延伸した水平片と、
水平片の前端から下方に向かって折り曲げられた外側水切片と、を備え、
内側水切片の下端近傍には、壁体と外装パネルとの間の通気層の下端に位置する断続的な内側通気孔が形成され、内側水切片の上端は外装パネルの裏面より外部側に位置し、外側水切片と布基礎との間には、連続的な外側通気孔が形成されていることを特徴とする。
この水切材においては、外装パネルの裏面側に万一雨水が侵入したとしても、雨水は、内側水切片の内側通気孔から外部に速やかに排出される。また、通気機能としては、外側水切片と布基礎との間で水平方向に延在する連続的な外側通気孔から外気が導入され、この外気は、内側通気孔を通って通気層内に流入される。このような水切材は、板材の折り曲げ加工とパンチング加工によって製造することができるので、製造が簡単であり、手間や製造コストを抑えることができる。しかも、この水切材は、簡単な構造で、通気路を容易に確保することができる。
本発明は、布基礎の天端面に立設された壁体と、該壁体に所定の間隔で固定された胴縁と、該胴縁に対し下端面が布基礎の天端面よりも高位に位置するように固定された外装パネルと、からなる建物の外周壁の下端に水切材が取り付けられた構造であって、
請求項1記載の水切材の垂直片の下端は、布基礎の天端面に当接していることを特徴とする。
この外周壁水切構造においては、壁体の表面に釘やビス等で固定された垂直片の下端は、布基礎の天端面に当接しているので、水切材の着座安定性が確保され、天端面に対する摩擦力によって水切材が壁体から外れ難くなる。
また、壁体の表面に設けられた透湿防水シートの下端部は、水切材の垂直片の上に重ねられていると好適である。
このような構成を採用すると、透湿防水シートを伝って流下した水が、水切材の垂直片と壁体との隙間に侵入し難くなり、その結果として、水切材近傍で発生し易い壁体の腐食や劣化を防止することができる。
本発明に係る水切材は、構造及び製造が簡単である。また、本発明に係る建物の外周壁水切構造にあっては、シンプルな構造で、製造が簡単な水切材を利用することで、コスト低減を可能にし、水切材の着座安定性が高いので、信頼性の高い外周壁水切構造が可能になる。
本発明に係る建物の外周壁水切構造の一実施形態を示す斜視図である。 胴縁を示す斜視図である。 他の胴縁を示す斜視図である。 外周壁構造の水平方向における断面図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 建物の外周壁構造の要部拡大断面図である。 本発明に係る建物の外周壁水切構造の要部拡大断面図である。 本発明に係る水切材を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る建物の外周壁水切構造及びこの構造に適用される水切材の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、建物の外周壁1は、外部側表面に透湿防水シート2が貼設された壁体3と、壁体3の透湿防水シート2に対向して配置された外装パネル4と、壁体3と外装パネル4との間に配置されて、通気性を確保するために利用される胴縁6,21と、によって構成されている。
基礎7上に立設される壁体3は、壁式構造において荷重の支持や地震力等の外力に対抗する要素として有効な構造壁として機能するものである。壁体3の構成は、基礎7上に配置される枠体10と、この枠体10の建物内部側に固定される内装材11と、枠体10の建物外部側でビス9(図6参照)によって枠体10の縦枠材10bに固定される構造用面材12と、この構造用面材12に貼設される板状断熱材13と、この断熱材13に貼設される透湿防水シート2とからなる。
枠体10は、基礎7の上面に載置されるコ字断面の形鋼からなる下枠材10aと、下枠材10aの上に起立状態で載置され所定のピッチで固着される複数のC字断面の形鋼からなる縦枠材10bと、複数の縦枠材10bの上端を連結するコ字断面の形鋼からなる上枠材(不図示)と、からなる。また、内装材11は、2枚の石膏ボード11a,11bが重ね貼りされて構成されている。
構造用面材12は、構造用合板等からなり、板状断熱材13は、フェノール樹脂、ポリスチレン樹脂等の合成樹脂発泡体を板状に成形したものである。そして、透湿防水シート2は、微細な孔を有し、室内側の湿気(水蒸気)は透過させて室外に放出し、雨水等の水は透過させないで外部から雨水の浸入を防止するシートである。
図1〜図3に示すように、胴縁6は、透湿防水シート2と外装パネル4との間に通気層S(図6参照)を確保する為のもので、断面C字状の長尺の鋼材からなり、所定のピッチ(455mm)で縦方向に配列されている。
中空の胴縁6は、外装パネル4の裏面に当接する外装パネル当接片16と、外装パネル当接片16に対して平行に延在して、外装パネル当接片16に対峙すると共に、壁体3の透湿防水シート2に当接する壁体当接片17と、壁体当接片17の一方の外端部と外装パネル当接片16の一端部とを連結する第1の連結片18aと、壁体当接片17の他方の外端部と外装パネル当接片16の他端部とを連結する第2の連結片18bと、からなる。
壁体当接片17は、左右一対の壁体当接片17a,17bからなり、一対の壁体当接片17a,17bの間には、壁体当接片17の一部が欠落して長手方向に延在する欠落部19が設けられ、この欠落部19によって、壁体当接片17aと壁体当接片17bとが離間させられている。そして、外装パネル当接片16には、欠落部19に対応する位置に凹部20が形成されている。断面台形状の凹部20は、長手方向に延在すると共に、後述する第1のビス30の頭部30aが埋没する深さに形成されている。
この凹部20内に第1のビス30の頭部30aが収容されると、外装パネル当接片16に外装パネル4の裏面を確実に突き当てることができる。しかも、欠落部19に凹部20が対応しているので、第1のビス30を確実に欠落部19内に挿通させることができ、第1のビス30の先端が壁体当接片17a,17bに当たることを回避させることができる。第1のビス30の先端が壁体当接片17a,17bに当たってしまうと、第1のビス30のねじ込み作業が行い難く、しかも、第1のビス30のネジ山が壁体当接片17a,17bによって潰れてしまって、第1のビス33が縦枠材10bに螺着されない事態も起こり得る。
この胴縁6は、外装パネル4の中間を支持するためのものであり、図3に示される胴縁21は、隣接する外装パネル4同士の継ぎ目に配置されるために、幅が広く大型化されている。この胴縁21の基本構成は、胴縁6と同一であるが、幅広の外装パネル当接片16Aには、第1のビス31,32の頭部31a,32a(図4参照)が収容される2本の凹部22a,22bが並置されている。これら凹部22a,22bに対応する位置に欠落部19Aが形成されている。
図4〜図6に示すように、胴縁6は、所望の高さ位置で任意にねじ込まれた第1のビス30によって壁体3に固定される。第1のビス30は、この外装パネル当接片16を貫通した後に欠落部19を経由して、外装パネル当接片16と干渉することなく壁体10に螺着される。すなわち、第1のビス30のネジ部は、欠落部19を経由して、透湿防水シート2を貫通した後に枠体10の縦枠材10bに螺着される。このねじ込み作業は、電動ドライバによってなされる。
同様に、外装パネル4同士の継ぎ目に利用される幅広の胴縁21は、並置される2本の第1のビス31,32によって壁体3に固定される。各第1のビス31,32は、外装パネル当接片16Aを貫通した後に欠落部19A内を挿通し、透湿防水シート2、板状断熱材13、構造用面材12を貫通して枠体10の縦枠材10bに螺着される。このねじ込みは、電動ドライバによって作業される。
外装パネル4はALCからなり、長さ1800mm、幅600mm、厚さ37mmの長尺の板状部材である。外装パネル4は、長辺を水平方向に延在させた状態(横貼り状態)で、下方の外装パネル4の上端面と上方の外装パネル4の下端面が接触するように、即ち、下方の外装パネル4に上方の外装パネル4が積み上げられた状態で、胴縁6,21を下地として第2のビス33,34,35によって固定されている。
図6に示すように、第2のビス33は、外装パネル4の外側から電動ドライバによってねじ込まれ、外装パネル4を貫通した後、外装パネル当接片16に螺着される。この第2のビス33の長さは、外装パネル4に対する第2のビス33の頭部33aの貫入量Lが規定量に達した際に第2のビス33の先端が壁体当接片17aに当接するように設定されている。
このような構成において、第2のビス33の頭部33aの貫入量Lが規定量に達すると、第2のビス33の先端が壁体当接片17aに当たり、その当たりが抵抗感として作業者に伝わるので、この時点で、作業者は、ねじ込み作業を容易にストップさせることができる。これにより、外装パネル4への第2のビス33の頭部33aの貫入量Lの管理を容易に行うことができ、外装パネル4に第2のビス33の頭部33aを常に一定の深さで埋設させることができる。よって、第2のビス33の頭部33aを外装パネル4に埋めるための補修材Pの使用量が第2のビス33毎に一定化されて、補修作業が容易になり、補修材Pの充填量の管理も容易になる。
第2のビス33の頭部33aは、外装パネル4の表面に設けられた凹状の埋設部36内に配置され、埋設部36内に第2のビス33の頭部33aが配置された状態で埋設部36内には、ALCと同一組成で耐火性を有する補修材Pが充填されている。
外装パネル4として利用されるALCは、他の外装パネルと比較して厚く且つ脆弱でビス33の貫入量Lを管理しにくいので、本発明の構成は、効果が高い。すなわち、ALCからなる外装パネル4の場合、埋設部36に専用の補修材Pを充填し、外装パネル4の表面に吹きつけ塗装を施して仕上げるのが一般的で、ALCは、脆弱な素材のため電動ドライバを使用した場合にビス33を過度に貫入させてしまいがちであるが、本発明の外周壁構造を適用することによってALCであっても第2のビス33の貫入量Lの制限を容易に行うことができる。
同様に、図3及び図4に示すように、胴縁21に対して、第2のビス34,35は、外装パネル4の外側から電動ドライバによってねじ込まれ、外装パネル4を貫通した後、外装パネル当接片16Aに螺着される。各第2のビス34,35の長さは、外装パネル4に対する第2のビス34,35の頭部34a,35aの貫入量Lが規定量に達した際に第2のビス34,35の先端が壁体当接片17a,17bにそれぞれ当接するように設定されている。また、第2のビス34,35の頭部34a,35aは、外装パネル4の表面に設けられた凹状の埋設部37,38内に配置され、埋設部37,38内に補修材Pが充填される。
そして、最終的に、外装パネル4の目地部に湿式シーリング材が充填された上で、表面に吹き付け塗装がなされ仕上げられている。
この建物の外周壁構造においては、第1のビス30,31,32は、胴縁6,21の欠落部19,19Aを通過して壁体3に螺着されるが、透湿防水シート2に対する外装パネル固定用の第2のビス33,34,35の貫通が、胴縁6,21の壁体当接片17a,17bによって阻止されるので、第2のビス33,34,35によって透湿防水シート2に貫通孔が開くことがなく、透湿防水シート2の防水性能の低下を抑制することができる。電動ドライバでビスのねじ込みを行うとき、第2のビス33,34,35の先端が壁体当接片17a,17bに当たると、作業者の手に抵抗感が伝わってくるので、第2のビス33,34,35のねじ込みのストップ時期を知ることができ、第2のビス33,34,35が不用意に透湿防水シート2まで達してしまう事態を容易に回避させることができる。また、胴縁6,21は、中空になっているので、胴縁6,21内でも通気性を確保することができる。
次に、外周壁水切構造について詳細に説明する。
図1及び図7に示すように、布基礎7の天端面7aには壁体3が立設され、壁体3の板状断熱材13は、布基礎7の天端面7a上に敷設された水切取付材39上に載置されている。この水切取付材39は、木材からなり、水切材40の釘止めを可能にしている。この布基礎7の前面には、断熱材41が敷設され、断熱材41の表面にはモルタル42が塗布されている。そして、胴縁6,21に固定された外装パネル4の下端は、布基礎7の天端面7aより高位に位置し、外装パネル4の下端と、布基礎7の一部をなす断熱材41及びモルタル42との間には隙間が設けられ、この隙間に水切材40が配置されている。
図1、図7及び図8に示すように、水切材40は、防錆処理された鋼板を折り曲げ加工して形成されたものである。水切材40は、壁体3の水切取付材39の表面に当接されると共に、釘43によって固定される垂直片44と、垂直片44の下端から斜め上方に向かって折り返された内側水切片45と、内側水切片45の上端から略水平に折り曲げられ、外部方向に延伸した水平片46と、水平片46の前端から下方に向かって折り曲げられた外側水切片と47と、を備えている。
そして、この外側水切片47は、水平片46の前端から斜め下方に向けて折り曲げられた傾斜部47aと、傾斜部47aの前端から垂下して布基礎7の前面と平行に延在する垂下部47bとからなり、外側水切片47と布基礎7のモルタル42との間には、水平方向に延在する連続的な外側通気孔48が形成されている。なお、垂直片44の上端と垂下部47bの下端は切創防止のために折り返しがなされている。
更に、内側水切片45の下端近傍には、壁体3と外装パネル4との間の通気層Sの下端に位置して、等しいピッチで断続的に配置された円形の内側通気孔45aが形成されている。この内側通気孔45aは、パンチング加工によって形成されている。
そして、内側水切片45の上端が、外装パネル4の裏面より外部側に位置することで、外装パネル4の裏面側に万一雨水が侵入して、外装パネル4の裏面の下端から雨水が滴下しても、内側水切片45で雨水を確実に受容することができ、この内側水切片45を伝って流下した雨水は、内側水切片45の内側通気孔45aから外部に速やかに排出される。
内側通気孔45aは通気層Sに臨んでおり、軒や棟に設けられた他の通気孔と協働して通気層S内の通気を行なう。そして、内側水切片45に内側通気孔45aが形成されているので、布基礎7(板状断熱材41や化粧モルタル42を含む)の表面の出寸法が大きくなっても、内側通気孔45aが塞がれることがなく、安定した通気がなされる。なお、内側通気孔45aには虫の侵入を防ぐ網が装着されている。
外装パネル4が水平片46に当たらないように、水平片46と外装パネル4の下端との間に隙間Rが設けられ、外装パネル4の押されによる水切材40の変形を防止している。水平片46の前端は外装パネル4の表面よりも後退しており、隙間Rを埋めるように、外装パネル4の下端面と外側水切片47の傾斜部47aと間に湿式シーリング材49が充填されている。但し、外装パネル4の下端を水平片46に当てる場合、外装パネル4の下端の高さを水平片46の高さに一致させるような施工を可能とし、水平片46を外装パネル4の高さ方向の位置決めの定規として機能させることができる。
釘43で固定された垂直片44の下端は、布基礎7の天端面7aに当接させている。これにより、水切材40の着座安定性が確保され、天端面7aに対する摩擦力によって水切材40が壁体3から外れ難くなる。
外側通気孔48を形成させるために、外側水切片47の垂下部47bは、布基礎7のモルタル42から離間し、垂下部47bの下端は、布基礎7の天端面7aよりも低位に位置している。これによって、外側通気孔48から水切材40内に雨水やホコリ等が浸入し難くなっている。
壁体3の表面に設けられた透湿防水シート2の下端部は、釘43を隠すように、水切材40の垂直片44の上に重ねられている。このような構成を採用すると、透湿防水シート2を伝って流下した水が、水切材40の垂直片44と壁体3との隙間や釘43を伝って、壁体3内に侵入し難くなり、その結果として、水切材40近傍で発生し易い壁体3の水切取付材39の腐食や板状断熱材13の劣化を防止することができる。そして、透湿防水シート2の表面を伝って落ちた水は内側通気孔45aから外部にスムーズに排出される。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。上記実施形態は、外装パネル4を仕上に用いた乾式工法における例であるが、モルタルや漆喰等を用いた湿式材料で構成する場合にも、本発明の水切材40を適用することができる。その場合、水切材40が湿式材料の見切り材としても機能する。
2…透湿防水シート、3…壁体、4…外装パネル、6,21…胴縁、7…布基礎、7a…天端面、40…水切材、44…垂直片、45…内側水切片、45a…内側通気孔、46…水平片、47…外側水切片、48…外側通気孔、S…通気層。

Claims (3)

  1. 布基礎の天端面に立設された壁体と、該壁体に所定の間隔で固定された胴縁と、該胴縁に対し下端面が前記布基礎の前記天端面よりも高位に位置するように固定された外装パネルと、からなる建物の外周壁の下端に取り付けられる水切材であって、
    前記壁体の表面に当接され且つ固定される垂直片と、
    前記垂直片の下端から斜め上方に向かって折り返された内側水切片と、
    前記折り返し片の上端から略水平に折り曲げられ、外部方向に延伸した水平片と、
    前記水平片の前端から下方に向かって折り曲げられた外側水切片と、を備え、
    前記内側水切片の下端近傍には、前記壁体と前記外装パネルとの間の通気層の下端に位置する断続的な内側通気孔が形成され、前記内側水切片の上端は前記外装パネルの裏面より外部側に位置し、前記外側水切片と前記布基礎との間には、連続的な外側通気孔が形成されていることを特徴とする水切材。
  2. 布基礎の天端面に立設された壁体と、該壁体に所定の間隔で固定された胴縁と、該胴縁に対し下端面が前記布基礎の前記天端面よりも高位に位置するように固定された外装パネルと、からなる建物の外周壁の下端に水切材が取り付けられた構造であって、
    請求項1記載の水切材の前記垂直片の下端は、前記布基礎の前記天端面に当接していることを特徴とする建物の外周壁水切構造。
  3. 前記壁体の表面に設けられた透湿防水シートの下端部は、前記水切材の前記垂直片の上に重ねられていることを特徴とする請求項2記載の建物の外周壁水切構造。
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