JP7490455B2 - 横架材の耐火構造 - Google Patents

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Description

本発明は、横架材の耐火構造に関し、より詳細には、孔が形成された横架材を耐火材で被覆した横架材の耐火構造に関する。
特許文献1には、従来の横架材の耐火構造が記載されている。特許文献1記載の耐火構造では、鉄骨梁に貫通開口が形成されており、貫通開口にダクトが通されている。鉄骨梁の貫通開口にダクトを通すことで、鉄骨梁の下方にダクトを通す場合よりも建築物の高さを抑えることができる。
鉄骨梁には、吹き付け等によって耐火被覆材が施される。鉄骨梁は、耐火被覆材で覆われることで、火事の際の火熱によって高熱になるのが抑制される。
特開平10-140705号公報
ところで、鉄骨梁には外壁が対向するように配置される。鉄骨梁の屋外側の面を、火熱に対して保護しようとする場合、鉄骨梁の下端部と外壁との間から火熱の侵入を防ぐために、鉄骨梁の下端部と外壁との間を塞ぐことが考えられる。しかし、鉄骨梁の下端部と外壁との間を塞ぐだけでは、貫通開口から入る火熱によって鉄骨梁が熱されるという問題がある。
これに対し、鉄骨梁の外壁に対向する面全体を直接的に耐火被覆材で被覆したり、鉄骨梁と外壁との間の空間全体に対して耐火被覆材を充填したりすることも考えられるが、外壁と鉄骨梁との間の寸法が小さいと、施工が困難であるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、貫通孔が形成された横架材が、外壁の屋内側の面に対向するように配置された構造において、横架材に対して耐火材を施工する際に施工性がよい横架材の耐火構造を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様の横架材の耐火構造は、貫通孔を有する外壁と、前記外壁の屋内側の面に対向する横架材と、前記横架材を被覆する耐火材と、を備える。前記横架材は、前記貫通孔に対応する位置に形成された貫通孔を有する。前記耐火材は、前記横架材の屋内側の面のうち前記貫通孔を除く部分を被覆する屋内面被覆部と、前記外壁の貫通孔と前記横架材の貫通孔とを通じさせた状態で、前記屋内面被覆部と前記外壁とをつなぐ筒状被覆部と、を有し、前記筒状被覆部は、中心軸方向の一方の端部がその接続対象に対して固定された固定端部であり、中心軸方向の他方の端部がその接続対象に対して非固定である非固定端部である。
本発明に係る上記態様の横架材の耐火構造は、貫通孔が形成された横架材が、外壁の屋内側の面に対向するように配置された構造において、横架材に対して耐火材を施工する際に施工性がよい、という利点がある。
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る横架材の耐火構造の断面図である。図1(B)は、図1(A)のX1-X1線断面図である。 図2(A)は、変形例1に係る横架材の耐火構造の断面図である。図2(B)は、図2(A)のY1-Y1線断面図である。 図3(A)は、変形例2に係る横架材の耐火構造の断面図である。図3(B)は、変形例2の更なる変形例の断面図である。 図4(A)は、変形例3に係る横架材の耐火構造の断面図である。図4(B)は、変形例3の更なる変形例の断面図である。 図5は、変形例4に係る横架材の耐火構造の断面図である。 図6は、変形例5に係る横架材の耐火構造の断面図である。
(1)実施形態
以下、本実施形態に係る横架材3の耐火構造1について、詳細に説明する。
本実施形態に係る横架材3の耐火構造1(以下、「耐火構造1」という)は、建築物の下階11における上階12に隣接した部分での耐火構造1である。ここでいう建築物は、非住宅建築物及び住宅建築物のいずれも含み、例えば、住宅家屋、事務所,店舗,興行場,倉庫、工場、集会場等を含む。本実施形態に係る建築物は、鉄骨造建築物であるが、木造建築物であってもよい。また、上階12は、上下方向に並ぶ一対の階のうちの上側の階を意味し、下階11は一対の階のうちの下側の階を意味する。上階12及び下階11は、例えば、一階、二階等の居住空間のほか、屋根裏、小屋裏、天井裏等の空間を含む。したがって、建築物としては、二階建て建築物に限らず、平屋建築物及び三階建て以上の建築物を含む。
本発明にいう「耐火構造1」とは、建築物に火事が生じた際の火熱に耐えるための構造を意味する。本明細書では、「耐火」「準耐火」「防火」「準防火」等の厳密な区別までは必要ではないため、「耐火」は、「準耐火」、「防火」及び「準防火」も含むこととする。
耐火構造1は、図1に示すように、複数の外壁2と、横架材3と、ラス5と、耐火材6と、固定部7と、挿通部材9と、を備える。
外壁2は、建築物の外側を囲む壁である。外壁2の外側の面は外壁面である。外壁2は、本実施形態では、外壁板21のみで構成されているが、本発明では、外壁板21の屋内側の面に、断熱材、構造用合板、通気層、透湿防水シート等が重なる構造であってもよい。
外壁板21は、外壁面を有する板状の建材である。外壁板21としては、例えば、ALC、金属系サイディング、窯業系サイディング、樹脂系サイディング、木質系サイディング、サンドイッチパネル、押出成形セメント板(ECP;Extruded Cement Panel)、PC(precast concrete)板、ガラス繊維補強セメントパネル(GRC;Glassfiber Reinforced Cement)、PCカーテンウォール、RC(Reinforced Concrete)壁等が挙げられる。複数の外壁板21は、鉛直面に沿って、鉛直方向及び水平方向に並ぶように配置される。複数の外壁板21は、図示しない複数の柱(間柱及び管柱を含む)に対し、例えば、胴縁、支持金物等を介して取り付けられる。
外壁2には、外壁2の屋内側の面から外壁面に至るように貫通する貫通孔(以下、「第一貫通孔22」という)が形成されている。第一貫通孔22は、屋内外方向に沿って延びている。ここでいう「屋内外方向」とは、水平方向のうち、外壁面に直交する方向を意味する。ただし、第一貫通孔22は、屋内外方向に平行に形成されていなくてもよく、例えば、屋内外方向に対して傾いていてもよい。また、第一貫通孔22は、本実施形態では丸穴であるが、角穴であってもよい。
横架材3は、建築物の躯体を構成する一構成部材である。横架材3の長手方向は、屋内外方向に略直交しかつ水平面に沿っている。外壁2は、横架材3に沿っている。すなわち、横架材3は、外壁2の屋内側の面に対向している。横架材3は、外壁2との間に間隔をおいて配置されている。ただし、横架材3と外壁2とは接触していてもよい。
横架材3としては、例えば、梁、桁、胴差し等が挙げられる。横架材3は、本実施形態では金属製であり、例えば、山形鋼、I形鋼、CT形鋼、角形鋼管、鋼管、溝形鋼、H形鋼、軽溝形鋼、リップ溝形鋼、軽Z形鋼、形鋼と材木との複合材料等で構成される。本実施形態では、横架材3はH形鋼である。横架材3は、図1に示すように、一対のフランジ31と、一対のフランジ31をつなぐウェブ32と、を備える。
横架材3のウェブ32には、貫通孔(以下、「第二貫通孔33」という)が形成されている。第二貫通孔33は、ウェブ32の厚み方向における屋内側の面から屋外側の面に至るように貫通する。第二貫通孔33の直径は、第一貫通孔22の直径よりも大きい。第二貫通孔33は、第一貫通孔22に対応する位置に形成されている。ここでいう「対応する位置」とは、第一貫通孔22と第二貫通孔33とが連携して、換気、配線等の機能を発揮することができる位置を意味する。本実施形態では、第二貫通孔33が第一貫通孔22に対して、屋内外方向の屋内側に位置している。言い換えると、屋内外方向に沿って見て、第二貫通孔33に対して第一貫通孔22が重なる位置にある。「重なる位置」とは、本発明では、第二貫通孔33と第一貫通孔22との少なくとも一部が重なっていればよい。ただし、本実施形態では、第二貫通孔33に対して、第一貫通孔22の全てが含まれる位置関係になっている。これにより、直線状の挿通部材9を通すことができる。
一対のフランジ31は、ウェブ32の上下方向の端に設けられている。一対のフランジ31は、水平面に沿っている。上側のフランジ31には、床板4が載っている。一方、下側のフランジ31の下面には、ラス5が取り付けられている。ラス5は、金属製の網であり、メタルラス及びワイヤラスを含む。ラス5は、複数の力骨(図示せず)を介して、下側のフランジ31に取り付けられている。力骨は、横架材3の長手方向に一定の間隔をおいて、下側のフランジ31の下面に取り付けられている。力骨は、例えば、金属製の丸棒であり、下側のフランジ31と外壁2との間を架け渡す。下側のフランジ31及び外壁2に対する力骨の取付けは、例えば、溶接、ねじ止め等により実現される。
耐火材6は、横架材3を火熱から保護する。耐火材6は、屋内面被覆部61と、筒状被覆部62と、を備える。
屋内面被覆部61は、横架材3の屋内側の面のうち第二貫通孔33を除く部分を被覆する。屋内面被覆部61は、図1(A)に示すように、上側のフランジ31、ウェブ32、下側のフランジ31及びラス5が有する面のうち、屋内空間に臨む面を覆う。ここでいう「屋内空間に臨む面」とは、横架材3、外壁2及びラス5の施工後に、屋内側から被覆し得る面を意味する。屋内面被覆部61は、例えば、吹き付け、巻き付け、箱貼り、8の字貼り等によって形成される。屋内面被覆部61としては、例えば、ロックウール、けい酸カルシウム、セラミックファイバーブランケット、これらの組み合わせ等が挙げられる。
筒状被覆部62は、第二貫通孔33の内周面及び横架材3の屋外側に臨む面を覆う。筒状被覆部62は、第一貫通孔22と第二貫通孔33を通じさせた状態で、屋内面被覆部61と外壁2とをつなぐ。本実施形態に係る筒状被覆部62は、外壁2が有する支持部23と第二貫通孔33とで支持されることで、屋内面被覆部61と外壁2とをつないでいる。また、筒状被覆部62は、中心軸方向の一方の端部(ここでは屋内側の端部)が固定端部であり、中心軸方向の他方の端部(ここでは屋外側の端部)が非固定端部である。固定端部は、その接続対象(ここでは屋内面被覆部61)に対して固定された端部を意味する。非固定端部は、その接続対象(ここでは外壁2)に対して非固定である端部を意味する。これによって、筒状被覆部62は、第二貫通孔33が形成された横架材3の屋外側の面を覆い被せることができる。
支持部23は、外壁2に形成されており、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部(非固定端部)を支える。支持部23の断面形状は、筒状被覆部62を支えることができれば特に制限はなく、例えば、断面矩形状、断面略T字状、断面円形状、断面L字状、板状等の種々の形状を取り得る。本実施形態に係る支持部23は、断面矩形状の凸部231によって構成されている。
凸部231は、外壁板21の屋内側の面から突き出ている。凸部231は、外壁板21の屋内側の面に取り付けられている。外壁板21に対する凸部231の取付けは、例えば、接着、ねじ止め、釘による留め付け、溶接、溶着、ピン、嵌め込み等により実現される。なお、本実施形態に係る凸部231は、外壁板21とは別部材であるが、外壁板21の屋内側の面から突き出した当該面の一部によって構成されてもよい。
凸部231は、外壁2の屋内側の面における第一貫通孔22の周縁部に形成されている。凸部231は、筒状被覆部62の内周面に沿って配置され、筒状被覆部62の内周面が載ることで、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部を支えることができる。凸部231は、図1(B)に示すように、第一貫通孔22の周縁に沿って、全周にわたって連続しており、屋内外方向に沿って見て、第一貫通孔22に同心状でかつ略円環状に形成されている。凸部231の外周面は、筒状被覆部62の内周面に対向しており、本実施形態では、凸部231の外周面の全ては、筒状被覆部62の内周面に接触している。ただし、本発明では、凸部231は、少なくとも上端部が筒状被覆部62の内周面に接していればよい。また、凸部231は、円環状でなくてもよく、全周にわたって連続せず、第一貫通孔22の周縁部に沿って部分的に設けられてもよい。これについては、後述の変形例2,3で説明する。
凸部231は、耐火性を有する。本明細書でいう「耐火性を有する」とは、火事による火熱によって、溶融、損壊しない程度の耐火性を有することを意味する。凸部231は、耐火材6と同じ材料で構成されており、例えば、ロックウール、けい酸カルシウム、セラミックファイバーブランケット、これらの組み合わせ等で構成されている。なお、凸部231は、耐火材6とは異なる材料で構成されてもよい。
筒状被覆部62は、筒状に形成されている。筒状被覆部62の外径は、第二貫通孔33の内径と略同じである。筒状被覆部62の内径は、第一貫通孔22の内径よりも大きい。筒状被覆部62は、施工した状態で筒状であればよく、例えば、平板状の耐火材を筒状に変形させ、ワイヤ等の結束線で筒状に保ち、第二貫通孔33に通してもよい。また、筒状被覆部62は、パイプを半割にした一対の半割体を、パイプ状に合わせた状態で、結束線で筒状に形成してもよい。
筒状被覆部62は耐火性を有する。筒状被覆部62は、例えば、ロックウール、けい酸カルシウム板、セラミックファイバーブランケット、巻付け耐火被覆材、コンクリート、発泡コンクリート、超軽量カルダンモルタル、石膏ボード系、耐火塗料を塗布したり熱膨張性耐火シートを貼り付けたりした鋼材等により構成されている。
筒状被覆部62は、所定の曲げ強度を有する。「所定の曲げ強度」とは、中心軸を水平面に沿わせ、中心軸方向の両端部を支えた状態で、中央部が折れない程度の強度を意味する。
筒状被覆部62は、支持部23と第二貫通孔33の内周面とで支持される。このとき、筒状被覆部62は、中心軸方向の屋外側の端部(非固定端部)は、支持部23に対して載るだけで外壁2に接続されており、支持部23に対し、屋内外方向に移動可能に支持されている。すなわち、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部は、外壁2に対して非固定である。これによって、外壁2が屋外の負圧又は正圧によって変形しても、当該変形に筒状被覆部62が追従しにくく、外壁2の変形に影響を受けにくい。この結果、筒状被覆部62の損傷を防ぐことができる。一方、筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部(固定端部)は、第二貫通孔33に対して固定部7によって固定されており、屋内面被覆部61に接続されている。
筒状被覆部62の屋外側の端面は、外壁2の屋内側の面に対し、僅かな隙間を介して対向している。しかし、円環状の凸部231が筒状被覆部62と外壁2との間の隙間を覆うため、耐火性を損なうことがない。本発明では、筒状被覆部62の屋外側の端面は、外壁2の屋内側の面に対して接触していてもよい。
固定部7は、図1(A)に示すように、屋内面被覆部61に対して筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部を固定する。固定部7は、複数(ここでは三つ)のくさび部材71を含む。本実施形態に係る固定部7は、第二貫通孔33に筒状被覆部62を通し、複数のくさび部材71を嵌め込むことで、第二貫通孔33に筒状被覆部62を固定し、これにより、屋内面被覆部61に対して筒状被覆部62を固定する。くさび部材71は、略三角形状に形成されている。くさび部材71は、第二貫通孔33の内周面と筒状被覆部62の外周面との間に嵌め込まれ、これによって、第二貫通孔33に対して、筒状被覆部62を固定することができる。複数のくさび部材71は、第二貫通孔33の内周面に沿って一定の間隔をおいて配置されている。
本実施形態に係るくさび部材71は、略三角形状に形成されているが、本発明では、「くさび部材71」は、くさび部材71の一方向において一方の端部から他方の端部にかけて厚さが薄くなるものであればよい。したがって、くさび部材71としては、略三角形状のほか、例えば、台形状、隅丸三角形状、隅丸台形状等に形成されてもよいし、錘状に形成されてもよい。また、固定部7は、くさび部材71に限らず、例えば、接着剤、くぎ、ねじ、ピン等であってもよい。
本実施形態に係る耐火構造1では、横架材3、ラス5、外壁2、床板4等の躯体の施工を行った後、挿通部材9の施工前に耐火材6の施工を行う。耐火材6の施工では、施工者は、横架材3の第二貫通孔33に対し、筒状被覆部62を屋内側から通し、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部を支持部23に載せると共に、筒状被覆部62の屋内側の端部を第二貫通孔33の内周面に載せる。
この後、施工者は、固定部7によって、筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部を横架材3に対して固定する。そして、施工者は、横架材3に対して、屋内面被覆部61を施工する。躯体の施工及び耐火材6の施工を行った後、ダクト等の挿通部材9が取り付けられる。
挿通部材9は、第二貫通孔33及び第一貫通孔22に通される中空な部材であって、対象物を屋内と屋外との間で移動させるための部材である。ここでいう「対象物」には、電気配線(例えば、通信用電線、送電線、電話線等)といった形状をもつものほか、気体(例えば、空気、煙、水蒸気等)も含まれる。挿通部材9としては、例えば、排気や給気のための通気ダクト、配線用のダクト、ドレン管等が挙げられる。挿通部材9は、直管部91と、換気口92と、を備える。
直管部91は、屋内外方向に一直線に沿って延びた部分である。直管部91は、パイプによって構成されている。直管部91は、例えば、排気フード等の排気装置や、乾燥機等の負荷装置に通じている。直管部91の屋内側の端部は、エルボ等の継手が適宜接続されたり、曲げられたりして、負荷装置につながるパイプに接続されるか、直接的に負荷装置に接続される。直管部91は、例えば、排気フード等の排気装置や、乾燥機等に通じている。直管部91の材質は、特に制限はなく、例えば、金属、合成樹脂、チューブ等により構成される。
直管部91は、図1(A)に示すように、第二貫通孔33、筒状被覆部62及び第一貫通孔22を通るように配置される。直管部91と筒状被覆部62との間は、隙間を介して離れている。このため、施工者は、挿通部材9を施工する際に、直管部91を筒状被覆部62に通しやすく施工性がよい。直管部91の屋外側の端部には、換気口92が取り付けられている。
換気口92は、外壁面に沿って取り付けられており、直管部91に通じている。換気口92には、空気の流量を制御するダンパ(防火ダンパ)が内蔵されていてもよい。また、換気口92にはフィルタが取り付けられていてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る耐火構造1では、横架材3が屋内面被覆部61と筒状被覆部62とで覆われている。このため、屋内で火事等が生じても、横架材3の屋内側からの火熱に対し、屋内面被覆部61によって横架材3への熱伝導を防ぐことができるうえに、第二貫通孔33を通った火熱に対しても、筒状被覆部62によって横架材3への熱伝導を防ぐことができる。
また、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部は、支持部23に対し、屋内外方向に移動可能に支持されているため、外壁2が負圧又は正圧によって変形しても、筒状被覆部62は影響を受けにくい。一方、筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部が、固定部7によって横架材3に固定されている。このため、仮に筒状被覆部62又は/及び第二貫通孔33の製造誤差が生じても、筒状被覆部62が横架材3から脱落するのを防ぐことができる。
また、支持部23は、第一貫通孔22の周縁に沿って全周にわたって連続しているため、例えば、外壁2の変形によって、筒状被覆部62と外壁2の屋内側の面との間に間隙が生じても、支持部23によって当該間隙が覆われる。したがって、この場合でも、外壁2の屋内側の面と筒状被覆部62との間の間隙から火熱が侵入するのを防ぐことができる。
(2)変形例
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を説明する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(2.1)変形例1
変形例1に係る耐火構造1は、支持部23の断面形状が略L字状である点、支持部23が第一貫通孔22の周縁に沿って部分的に形成されている点で、上記実施形態とは相違する。なお、変形例1に係る耐火構造1に関し、上記実施形態に係る耐火構造1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
支持部23は、図2(B)に示すように、複数(ここでは三つ)の留付け具232によって構成されている。複数の留付け具232は、第一貫通孔22の周縁に沿って、一定の間隔をおいて外壁板21に取り付けられている。第一貫通孔22の中心と留付け具232とを結ぶ仮想線同士のなす角は、約120°である。
各留付け具232は、図2(A)に示すように、固定片234と、支持片235と、を備える。留付け具232は、固定片234と支持片235とによって、断面略L字状に形成されている。固定片234は外壁板21の屋内側の面に取り付けられている。支持片235は、固定片234における第一貫通孔22の径方向の外側の端部から、屋内外方向の屋内側に突出している。支持片235には、筒状被覆部62の内周面が載っている。これによって、複数の留付け具232は、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部を支持している。
支持部23は、三つの留付け具232のうちの少なくとも一つが、筒状被覆部62の荷重を支えることができればよい。本変形例では、上側の二つの留付け具232が筒状被覆部62の荷重を支えており、下側の一つの留付け具232によって、例えば、固定部7を嵌め込む際に筒状被覆部62が動くのを抑えることができる。上側の二つの留付け具232は、支持片235の厚み方向の面(主面)のうち、上側の面が筒状被覆部62の内周面に接している。下側の一つの留付け具232は、支持片235の主面のうち、下側の面が筒状被覆部62の内周面に接している。
なお、本変形例では、支持部23が、三つの留付け具232で構成されているが、上側の二つの留付け具232のみで構成されてもよい。また、筒状被覆部62の上端部を支える一つの留付け具232のみで構成されてもよい。
変形例1に係る留付け具232では、固定片234における第一貫通孔22の径方向の外側の端部から支持片235が突出していたが、図3(A)に示すように、支持片235は、固定片234における第一貫通孔22の径方向の内側の端部から突出してもよい。
また、支持部23が複数の留付け具232で構成される場合、負圧又は正圧によって外壁2が変形すると、外壁2の屋内側の面と筒状被覆部62との間に間隙が生じる場合がある。この場合に、火熱が第二貫通孔33及び筒状被覆部62を通ると、外壁2の屋内側の面と筒状被覆部62との間の間隙から火熱が侵入する可能性がある。この場合、図3(B)に示すように、外壁2の屋内側の面と筒状被覆部62との間(つまり、非固定端部とその接続対象との間)に、膨張部材8が配置されることが好ましい。
膨張部材8は、所定温度で加熱されると膨張する。「所定温度」は、火事の際の火熱の温度を意味する。所定温度は、例えば、200℃以上である。膨張部材8は、例えば、膨張黒鉛と熱可塑性エラストマとを含有する。熱可塑性エラストマとしては、例えば、塩化ビニル系熱可塑性エラストマ、スチレン系熱可塑性エラストマ、オレフィン系熱可塑性エラストマ、ポリエーテル樹脂系熱可塑性エラストマ(例えば、関西ペイント株式会社製 耐火テクト(登録商標))、アクリル樹脂系熱可塑性エラストマ(例えば、日本ペイント株式会社製 タイカリット(登録商標))等が挙げられる。熱可塑性エラストマは、一種を用いてもよいし、これら複数種を組み合わせて用いられてもよい。
膨張部材8は、筒状被覆部62の屋外側の端面に接着などによって固定され、かつ外壁2の屋内側の面に非固定であってもよいし、外壁2の屋内側の面に固定され、かつ筒状被覆部62に非固定であってもよい。また、リング状に形成された膨張部材8を、筒状被覆部62と外壁2との間に位置させるだけであってもよく、筒状被覆部62と外壁2との両方に非固定であってもよい。また、膨張部材8は、耐火性を有する塗料(耐火塗料)によって構成されてもよい。この場合、耐火塗料を、筒状被覆部62の端部に塗布してもよいし、外壁2の屋内側の面のうちの筒状被覆部62に対向する箇所に塗布してもよい。
これによって、支持部23が複数の留付け具232で構成される場合であっても、効果的に、横架材3を火熱から守ることができる。なお、当該膨張部材8は、上記実施形態のように、支持部23が第一貫通孔22の周縁の全長にわたって連続して形成された構造に対して適用してもよい。この場合、実施形態及び変形例1の構造に比べて、より一層、横架材3の耐火性を向上させることができる。
(2.2)変形例2
上記実施形態に係る支持部23は、筒状被覆部62の内周面を支えていたが、変形例2に係る耐火構造1は、図4(A)に示すように、支持部23が筒状被覆部62の外周面を支えている点で、上記実施形態とは相違する。その他の構造は、上記実施形態と同じである。
本変形例に係る支持部23は、筒状被覆部62の外周面に当たり、これによって筒状被覆部62を屋内外方向に移動可能に支持している。支持部23は、上記実施形態と同様、耐火性を有する材料で構成されている。支持部23は、上記実施形態1と同様、断面矩形状の凸部231で構成されてもよいし(図4(A))、断面略L字状の留付け具232で構成されてもよい(図4(B))。
また、本変形例においても、外壁2の屋内側の面と筒状被覆部62との間に、膨張部材8が設けられてもよい(図3(B)参照)。
(2.3)変形例3
上記実施形態に係る支持部23は、外壁2の屋内側の面から突き出た凸部231であったが、変形例3に係る耐火構造1は、図5に示すように、支持部23が外壁2に形成された溝233である点で、上記実施形態とは相違する。その他の構造は、上記実施形態と同じである。
溝233は、図5に示すように、外壁2の屋内側の面から凹んでいる。溝233は、第一貫通孔22の周縁に沿って、全周にわたって連続しており、屋内外方向に沿って見て、第一貫通孔22に同心状でかつ略円環状に形成されている。溝233には、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部が差し込まれている。これによって、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部は、支持部23によって、屋内外方向に移動可能に支持されている。
なお、本変形例においても、外壁2の屋内側の面と筒状被覆部62との間に、膨張部材8が設けられてもよい(図3(B)参照)。
(2.4)変形例4
上記実施形態に係る耐火構造1では、屋内面被覆部61が、横架材3に対して吹き付けによって形成されたが、変形例4に係る耐火構造1では、屋内面被覆部61は、箱貼りによって構成されている。屋内面被覆部61は、図6に示すように、第一被覆板611と、第二被覆板612と、で構成されている。
第一被覆板611は、横架材3に対し、屋内外方向の屋内側に配置されている。第一被覆板611は、鉛直面に沿っており、上端が床板4に接続されている。第一被覆板611には、筒状被覆部62に通じる開口部613が形成されている。開口部613の径は、筒状被覆部62の内径と略同じ寸法に形成されている。筒状被覆部62の軸方向の屋内側の端部は、第一被覆板611に接続されている(つまり、筒状被覆部62の固定端部の接続対象は第一被覆板611である)。
第二被覆板612は、横架材3に対し、下側に配置されている。第二被覆板612は水平面に沿っており、第一被覆板611の下端部と外壁2の屋内側の面との間を塞ぐ。第二被覆板612の屋外側の端部は、帯材24を介して外壁2に固定されている。第二被覆板612の屋内側の端部は、第一被覆板611に固定されている。
このように、屋内面被覆部61が箱貼りであっても、上記実施形態に係る耐火構造1と同等の効果を得ることができる。
(2.5)その他の変形例
以下、本実施形態のその他の変形例を列挙する。
上記実施形態では、外壁2の屋内側の面に形成された支持部23に、筒状被覆部62が載ることで、外壁2に筒状被覆部62が接続されたが、本発明では、筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部が屋内面被覆部61又は第二貫通孔33に固定されて、筒状被覆部62が屋内面被覆部61に片持ち梁状に支持されてもよい。この場合、筒状被覆部62の中心軸方向の屋外側の端部は、外壁2に支持されていない(つまり、非固定である)自由端であるが、筒状被覆部62の剛性によって、第一貫通孔22と第二貫通孔33とが通じた状態が保たれる。これによって、筒状被覆部62の屋外側の端面と外壁2の屋内側の面とは、接触した状態で保たれており、互いに接続されている。なお、筒状被覆部62の屋外側の端面と外壁2の屋内側の面との間に隙間がある場合には、当該隙間に膨張部材8が設けられてもよい。
屋内面被覆部61に対する、筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部の固定は、上記実施形態のように、第二貫通孔33に対するくさび部材71の嵌め込みによって実現してもよいし、屋内面被覆部61に対して、直接、固着部材によって固定してもよい。固着部材としては、例えば、ねじ、釘、ピン、接着剤等が挙げられる。なお、屋内面被覆部61に対し、筒状被覆部62の屋内側の端部が固着部材によって直接的に固定され、筒状被覆部62が片持ち梁状に支持される場合、筒状被覆部62は、第二貫通孔33の内周面に支えられてもよいし、支えられていなくてもよい。
上記実施形態では、筒状被覆部62は、くさび部材71で第二貫通孔33に固定されることで、筒状被覆部62の屋内側の端部が屋内面被覆部61に対して固定されたが、屋内面被覆部61に対し、筒状被覆部62の屋内側の端部が固着部材によって直接的に固定される場合、くさび部材71はなくてもよい。このとき、固定部7は、固着部材である。もちろん、固定部7として、固着部材と、くさび部材71との両方を含んでもよい。
筒状被覆部62が支持部23と第二貫通孔33とで適切に支持され、筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部と屋内面被覆部61とが固定されていれば、くさび部材71はなくてもよい。また、筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部と屋内面被覆部61とは、一体に形成されてもよい。要するに、本明細書でいう「筒状被覆部62の中心軸方向の屋内側の端部と屋内面被覆部61とがつながる」とは、両者が接していればよく、必ずしも、固着部材等で固定されていることを要しない。
上記実施形態では、第一貫通孔22及び第二貫通孔33には、挿通部材9が通されたが、挿通部材9はなくてもよい。例えば、第一貫通孔22、第二貫通孔33及び筒状被覆部62によって、ダクトを設けることなく、通気路を構成してもよい。
上記実施形態に係る支持部23は、凸部231が円環状に形成されていたが、例えば、断面矩形状の複数の凸部231が、第一貫通孔22の周縁に沿って一定の間隔をおいて形成されてもよい。また、断面L字状の支持部23が、第一貫通孔22の周縁の全長にわたって連続するようにして、円環状に形成されてもよい。
上記実施形態に係る筒状被覆部62は、断面円形状に形成されたが、例えば、断面四角形状、断面五角形状等の多角形状の筒体で構成されてもよい。すなわち、本明細書でいう「筒」は、円筒に限らず、四角形、五角形等の角筒も含む。
上記実施形態及び上記変形例では、筒状被覆部62は、中心軸方向の屋外側の端部が非固定端部であり、屋内側の端部が固定端部であるが、これに限らず、中心軸方向の屋内側の端部が非固定端部であり、屋外側の端部が固定端部であってもよい。この場合、第二貫通孔33の周縁に沿って支持部23が設けられてもよいし、第一被覆板611に支持部23が設けられてもよい。
本明細書にて、「略平行」、又は「略直交」のように「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、「略平行」とは、実質的に「平行」であることを意味し、厳密に「平行」な状態だけでなく、数度程度の誤差を含む意味である。他の「略」を伴った表現についても同様である。
また、本明細書において「端部」及び「端」等のように、「…部」の有無で区別した表現が用いられている。例えば、「端部」とは、「端」を含む一定の範囲を持つ部分を意味する。他の「…部」を伴った表現についても同様である。
(3)まとめ
以上説明したように、第1の態様に係る横架材3の耐火構造1は、貫通孔(第一貫通孔22)を有する外壁2と、外壁2の屋内側の面に対向する横架材3と、横架材3を被覆する耐火材6と、を備える。横架材3は、貫通孔(第一貫通孔22)に対応する位置に形成された貫通孔(第二貫通孔33)を有する。耐火材6は、横架材3の屋内側の面のうち貫通孔(第二貫通孔33)を除く部分を被覆する屋内面被覆部61と、外壁2の貫通孔(第一貫通孔22)と横架材3の貫通孔(第二貫通孔33)を通じさせた状態で、屋内面被覆部61と外壁2とをつなぐ筒状被覆部62と、を有する。筒状被覆部62は、中心軸方向の一方の端部がその接続対象に対して固定された固定端部であり、中心軸方向の他方の端部がその接続対象に対して非固定である非固定端部である。
この態様によれば、屋内で火事等が生じても、横架材3の屋内側からの火熱に対し、屋内面被覆部61によって横架材3への熱伝導を防ぐことができるうえに、第二貫通孔33を通った火熱に対しても、筒状被覆部62によって横架材3への熱伝導を防ぐことができる。しかも、筒状被覆部62の一方の端部がその接続対象に対して非固定であるため、外壁2が変形したり振動したりなどして、横架材3と外壁2とが相対移動した場合であっても、筒状被覆部62が損傷するのを防ぐことができる。
第2の態様に係る横架材3の耐火構造1は、第1の態様において、非固定端部の接続対象は、貫通孔(第一貫通孔22又は第二貫通孔33)の周縁部の少なくとも一部に形成された支持部23を有する。筒状被覆部62の非固定端部は、中心軸方向の屋外側の端部が支持部23によって屋内外方向に移動可能に支持されている。
この態様によれば、筒状被覆部62の非固定端部は、支持部23によって支持されているため、筒状被覆部62を、施工する際の施工性がよい。また、外壁2が変形しても、筒状被覆部62が影響を受けにくく、筒状被覆部62が損傷するのを防ぐことができる。
第3の態様に係る横架材3の耐火構造1では、第2の態様において、支持部23は、貫通孔(第一貫通孔22又は第二貫通孔33)の周縁に沿って全周にわたって連続している。
この態様によれば、筒状被覆部62の非固定端部とその接続対象との間の間隙を支持部23で覆うことができ、耐火性を向上することができる。
第4の態様に係る横架材3の耐火構造1では、第1~3のいずれかの態様において、筒状被覆部62の外面と貫通孔(第一貫通孔22又は第二貫通孔33)の内周面との間に嵌め込まれ、固定端部をその接続対象に対して固定するくさび部材71を更に備える。
この態様によれば、筒状被覆部62の外径又は/及び貫通孔の内径等に製造誤差が生じても、容易に、筒状被覆部62の固定端部をその接続対象に固定することができ、より施工性を向上することができる。
第5の態様に係る横架材3の耐火構造1では、第1~4のいずれか1つの態様において、筒状被覆部62とその接続対象との間には、所定温度で加熱されると膨張する膨張部材8が設けられている。
この態様によれば、火事等の際に、膨張部材8が火熱を受けると膨張するため、筒状被覆部62とその接続対象との間から火熱が侵入するのを防ぐことができ、一層、耐火性を向上させることができる。
1 耐火構造
2 外壁
22 第一貫通孔(貫通孔)
23 支持部
3 横架材
33 第二貫通孔(貫通孔)
6 耐火材
61 屋内面被覆部
62 筒状被覆部
7 固定部
71 くさび部材
8 膨張部材

Claims (5)

  1. 貫通孔を有する外壁と、
    前記貫通孔に対応する位置に形成された貫通孔を有し、前記外壁の屋内側の面に対向する横架材と、
    前記横架材を被覆する耐火材と、
    を備え、
    前記耐火材は、
    前記横架材の屋内側の面のうち前記貫通孔を除く部分を被覆しかつ前記横架材と前記外壁との間の空間を下から塞ぐ屋内面被覆部と、
    前記外壁の貫通孔と前記横架材の貫通孔とを通じさせた状態で、前記屋内面被覆部と前記外壁とをつなぐ筒状被覆部と、
    を有し、
    前記筒状被覆部は、中心軸方向の一方の端部がその接続対象に対して固定された固定端部であり、中心軸方向の他方の端部がその接続対象に対して非固定である非固定端部である、
    横架材の耐火構造。
  2. 前記非固定端部の接続対象は、前記貫通孔の周縁部の少なくとも一部に形成された支持部を有し、
    前記非固定端部は、前記支持部によって、屋内外方向に移動可能に支持されている、
    請求項1記載の横架材の耐火構造。
  3. 前記支持部は、前記貫通孔の周縁に沿って全周にわたって連続している、
    請求項2に記載の横架材の耐火構造。
  4. 前記筒状被覆部の外面と前記貫通孔の内周面との間に嵌め込まれ、前記固定端部をその接続対象に対して固定するくさび部材を更に備える、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の横架材の耐火構造。
  5. 前記非固定端部と前記非固定端部の接続対象との間には、所定温度で加熱されると膨張する膨張部材が設けられている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の横架材の耐火構造。
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