JP6978284B2 - 露光システム、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

露光システム、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、プロキシミティ方式の露光装置を用いて、1枚の基板に複数のパターンを露光する露光システム、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に、複数の露光装置を用いて、1枚の基板に異なるサイズのパターンを露光する露光システム、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
表示用パネルの各種基板の製造では、大型化及びサイズの多様化に対応するため、比較的大きな基板を用意し、表示用パネルのサイズに応じて、1枚の基板に1つ又は複数の表示用パネルのパターンを形成している。この場合、プロキシミティ方式では、基板の一面を一括して露光しようとすると、基板と同じ大きさのマスクが必要となり、高価なマスクのコストがさらに増大する。そこで、基板より比較的小さなマスクを用い、移動ステージにより基板をXY方向にステップ移動しながら、基板の一面を複数のショットに分けて露光する分割露光が主流となっている。
液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板は、TFT基板と貼り合わせるため、基板全体に渡って各パターンの位置に高い精度が要求される。プロキシミティ方式の分割露光では、ショット毎に、CCDカメラ等を用いて、マスクのアライメントマーク及び基板のアライメントマークの画像を取得し、画像処理により両者のずれ量を検出して、マスクと基板との位置合わせを行っている。しかしながら、カラーフィルタ基板に最初に形成するブラックマトリクスの露光では、基板の表面に未だアライメントマークが形成されていない。そのため、カラーフィルタ基板のブラックマトリクスの露光では、基板をステップ移動させる際、レーザー測長系を用いて基板の位置決めを精度良く行って、位置精度を確保している。レーザー測長系は、レーザー光を発生する光源と、チャック又は移動ステージに取り付けられた反射手段(バーミラー)と、光源からのレーザー光と反射手段(バーミラー)により反射されたレーザー光との干渉を測定するレーザー干渉計とを備える。
一方、特許文献1には、カラーフィルタ基板等の露光において、レーザーを用いたマーキング装置により、基板に塗布されたフォトレジスト層に、基板の露光領域毎のアライメントマークを形成し、1枚の基板の複数の露光領域に対する露光を、複数の露光装置間で分担して行う技術が開示されている。
特開2004−294770号公報
近年の表示用パネルの大型化に伴い、基板のサイズは増々大型化している。大型の基板をできるだけ無駄なく使用するためには、1枚の基板に異なるサイズの表示用パネルのパターンを露光して、基板の面付け効率(基板全体の面積に対する使用面積の割合)を向上させる必要がある。異なるサイズのパターンを露光するためには、複数のマスクが必要となり、複数の露光装置が必要となる。しかしながら、上述したレーザー測長系による位置決めは、1つの露光装置内で露光する複数のパターン間でしか、位置精度が保たれない。従って、基板をチャックから取り外して別の露光装置へ移動すると、既に露光されているパターンと、これから露光するパターンとの間で、位置精度を確保することができなかった。そのため、従来は、異なるサイズのパターンのアライメントマークが形成された、アライメントマーク専用のマスクを用意し、アライメントマーク専用の露光装置を設けて、基板にアライメントマークを事前に形成する工程が必要であった。従って、アライメントマーク形成工程分の設備費用及びランニングコストが増加するという問題があった。
一方、特許文献1に記載の技術では、レーザーを用いたマーキング装置により、基板に塗布されたフォトレジスト層に、基板の露光領域毎のアライメントマークを形成している。このマーキング装置には、マーキングを行うレーザー光の光学系の位置を測定するために、レーザー測長系が用いられている(特許文献1の段落0022、0033及び0036参照)。パターンのサイズ毎に位置が異なる複数のアライメントマークを、大型の基板全体に渡って高い精度で形成するためには、高精度で高価なレーザー測長系が必要であり、マーキング装置の設備費用が増大する。また、基板をXY方向へ移動する様にしても、基板を移動するXYステージと、XYステージの位置を検出するためのレーザー測長系とが必要になって、設備費用と設置スペースが増大する。そして、特許文献1に記載の技術では、さらに、基板の露光領域毎にアライメントマークを形成する工程が追加され、生産タクトが大幅に増加するという問題があった。
本発明の課題は、設備又は工程を大幅に増加することなく、1枚の基板に異なるサイズのパターンを高い位置精度で露光することである。また、本発明の課題は、面取り効率の良い表示用パネル基板を高精度に製造することである。
本発明の露光システムは、基板に塗布されたフォトレジストに、複数の基板マークを所定の間隔で形成するマーキング装置と、基板にパターンを露光する複数の露光装置とを備え、複数の露光装置が、それぞれ、複数のマスクマークが基板マークの間隔と同じ間隔で形成され、パターンが形成された、基板より小さいサイズのマスクを保持するマスクホルダと、複数の基板マークが形成された基板を搭載するチャックと、マスクホルダとチャックとを相対的に移動するステージと、ステージを駆動する駆動回路と、マスクマーク及び基板マークの画像を取得して、取得した画像の画像信号を出力する画像取得装置と、画像取得装置から出力された画像信号を処理して、マスクマークと基板マークとのずれ量を検出する画像処理装置と、ステージの位置を検出するレーザー測長装置と、駆動回路を制御し、画像処理装置により検出されたマスクマークと基板マークとのずれ量に応じて、ステージを移動させ、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行って、マスクと基板との相対的な位置決めを行い、その後、レーザー測長装置の検出結果に基づいて、ステージを移動させ、パターンが基板に露光される位置を制御する制御装置とを有し、互いに異なるサイズのパターンを基板に露光することを特徴とする。
また、本発明の露光方法は、マーキング装置により、基板に塗布されたフォトレジストに、複数の基板マークを所定の間隔で形成し、複数の露光装置において、それぞれ、複数のマスクマークが基板マークの間隔と同じ間隔で形成され、パターンが形成された、基板より小さいサイズのマスクをマスクホルダに保持し、複数の基板マークが形成された基板をチャックに搭載し、マスクホルダとチャックとをステージにより相対的に移動し、画像取得装置により、マスクマーク及び基板マークの画像を取得して、取得した画像の画像信号を出力し、画像処理装置により、画像取得装置が出力した画像信号を処理して、マスクマークと基板マークとのずれ量を検出し、レーザー測長装置を用いて、ステージの位置を検出し、画像処理装置が検出したマスクマークと基板マークとのずれ量に応じて、ステージを移動し、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行って、マスクと基板との相対的な位置決めを行い、その後、レーザー測長装置の検出結果に基づいて、ステージを移動し、パターンが基板に露光される位置を制御してから、基板にパターンの露光を行って、互いに異なるサイズのパターンを基板に露光することを特徴とする。
マーキング装置により、基板に塗布されたフォトレジストに基板マークを所定の間隔で形成するので、アライメントマーク専用の露光装置を設ける場合に比べて、設備費用やランニングコストが大幅に削減される。また、特許文献1に記載された技術に比べて、設備費用及びマーキングの工程が大幅に軽減される。そして、複数の露光装置において、それぞれ、マスクのマスクマークと基板マークとのずれ量を検出し、検出したマスクマークと基板マークとのずれ量に応じて、ステージを移動し、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行って、マスクと基板との相対的な位置決めを行うので、基板を1つの露光装置から別の露光装置へ移動しても、マスクと基板との相対的な位置が保たれ、各露光装置により露光されるパターン相互の位置を、高精度に保つことができる。また、複数の露光装置において、それぞれ、レーザー測長装置を用いて、ステージの位置を検出し、マスクマークと基板マークとの位置合わせが終了した後、レーザー測長装置の検出結果に基づいて、ステージを移動し、パターンが基板に露光される位置を制御してから、基板にパターンの露光を行って、互いに異なるサイズのパターンを基板に露光するので、各サイズのパターンを、所望の位置に高精度に露光することができる。従って、設備又は工程が大幅に増加することなく、1枚の基板に異なるサイズのパターンが高い位置精度で露光される。
さらに、本発明の露光システムは、マスクには、2方向にそれぞれ2つ以上のマスクマークが形成され、基板は、長方形であって、その長辺方向又は短辺方向に、2つ以上の基板マークが形成され、複数の露光装置が、基板をチャックに縦長又は横長の状態で搭載して、画像取得装置により、マスクマーク及び基板マークの画像を取得して、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行うことを特徴とする。
また、本発明の露光方法は、マスクの2方向に、それぞれ2つ以上のマスクマークを形成し、長方形の基板の長辺方向又は短辺方向に、2つ以上の基板マークを形成し、複数の露光装置において、基板をチャックに縦長又は横長の状態で搭載して、画像取得装置により、マスクマーク及び基板マークの画像を取得して、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行うことを特徴とする。
マスクの2方向に、それぞれ2つ以上のマスクマークを形成し、長方形の基板の長辺方向又は短辺方向に、2つ以上の基板マークを形成するので、マーキング装置を用いて基板に形成する基板マークが少ない数で済む。そして、複数の露光装置において、基板をチャックに縦長又は横長の状態で搭載するので、基板上に配置された長方形の露光領域が、その縦横の向きに応じて露光される。
さらに、本発明の露光システムは、複数の露光装置のうちの少なくとも1つが、レーザー測長装置の検出結果に基づいて、ステージの移動を複数回行って、基板に複数のパターンを露光することを特徴とする。また、本発明の露光方法は、複数の露光装置のうちの少なくとも1つにおいて、レーザー測長装置の検出結果に基づいて、ステージを複数回移動して、基板にパターンの露光を複数回行うことを特徴とする。これにより、比較的小さいサイズの同じパターンが多数配置された面取り効率の良い基板が、効率良く露光される。
さらに、本発明の露光システムは、マーキング装置が、露光ユニットを有し、露光ユニットから基板マークの周囲へ露光光を照射して、基板マークを露光することを特徴とする。また、本発明の露光方法は、マーキング装置に、露光ユニットを設け、露光ユニットから基板マークの周囲へ露光光を照射して、基板マークを露光することを特徴とする。基板に基板マークが形成され、基板マークの存在を確認することで、本発明が実施されたことが特定される。
あるいは、本発明の露光システムは、複数の露光装置のうちの最後に露光を行う露光装置が、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行った後、マスクマーク及び基板マークを基板に露光することを特徴とする。また、本発明の露光方法は、複数の露光装置のうちの最後に露光を行う露光装置において、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行った後、マスクマーク及び基板マークを基板に露光することを特徴とする。基板にマスクマーク及び基板マークが形成され、マスクマーク及び基板マークの存在を確認することで、本発明が実施されたことが特定される。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかの露光システムを用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかの露光方法を用いて基板の露光を行うことを特徴とする。
本発明の露光システム及び露光方法によれば、設備又は工程を大幅に増加することなく、1枚の基板に異なるサイズのパターンを高い位置精度で露光することができる。
さらに、マスクの2方向に、それぞれ2つ以上のマスクマークを形成し、長方形の基板の長辺方向又は短辺方向に、2つ以上の基板マークを形成することによって、マーキング装置を用いて基板に形成する基板マークが少ない数で済む。そして、複数の露光装置において、基板をチャックに縦長又は横長の状態で搭載することによって、基板上に配置された長方形の露光領域を、その縦横の向きに応じて露光することができる。
さらに、複数の露光装置のうちの少なくとも1つにおいて、レーザー測長装置の検出結果に基づいて、ステージを複数回移動して、基板にパターンの露光を複数回行うことにより、比較的小さいサイズの同じパターンが多数配置された面取り効率の良い基板を、効率良く露光することができる。
さらに、マーキング装置に、露光ユニットを設け、露光ユニットから基板マークの周囲へ露光光を照射して、基板マークを露光することにより、基板に基板マークが形成され、基板マークの存在を確認することで、本発明が実施されたことを特定することができる。
あるいは、複数の露光装置のうちの最後に露光を行う露光装置において、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行った後、マスクマーク及び基板マークを基板に露光することによって、基板にマスクマーク及び基板マークが形成され、マスクマーク及び基板マークの存在を確認することで、本発明が実施されたことを特定することができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、1枚の基板に異なるサイズのパターンを高い位置精度で露光することができるので、面取り効率の良い表示用パネル基板を高精度に製造することができる。
本発明の一実施の形態による露光システムの概略構成を示す図である。 図2(a)は露光装置Aの上面図、図2(b)は露光装置Aの側面図である。 図3(a)は露光装置Bの上面図、図3(b)は露光装置Bの側面図である。 マーキング装置の構成例を示す図である。 露光装置Aで使用されるマスクの一例を示す図である。 露光装置Bで使用されるマスクの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態で使用される、長辺方向に2つの基板マークが形成された基板の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における、図7に示した基板のチャック上での向きを示す図である。 露光装置Aにおいて、マスクマークと基板マークとの位置合わせが終了した状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 基板の1つの露光領域の位置を、マスクのパターンの位置に合わせた状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 基板の他の露光領域の位置を、マスクのパターンの位置に合わせた状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 露光装置Bにおいて、マスクマークと基板マークとの位置合わせが終了した状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 基板の2つの露光領域の位置を、マスクの2つのパターンの位置に合わせた状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 基板の他の2つの露光領域の位置を、マスクの2つのパターンの位置に合わせた状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 基板の他の1つの露光領域の位置を、マスクの1つのパターンの位置に合わせた状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 基板のさらに他の1つの露光領域の位置を、マスクの1つのパターンの位置に合わせた状態の、マスクと基板の位置を示す図である。 本発明の第2の実施の形態で使用される、短辺方向に2つの基板マークが形成された基板の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における、図17に示した基板のチャック上での向きを示す図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
[実施の形態]
(露光システムの構成)
図1は、本発明の一実施の形態による露光システムの概略構成を示す図である。本実施の形態の露光システムは、露光装置A及び露光装置Bの2つの露光装置と、マーキング装置Cとを含んで構成されている。なお、露光装置は、3つ以上設けてもよい。本実施の形態の露光装置Aと露光装置Bとは、同一の構成であり、使用するマスクと、チャック上に搭載する基板の向きとが異なる。
図2(a)は露光装置Aの上面図、図2(b)は露光装置Aの側面図である。また、図3(a)は露光装置Bの上面図、図3(b)は露光装置Bの側面図である。露光装置Aは、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、チャック支持台9、チャック10、マスクホルダ20、画像処理装置30、複数のカメラユニット31、レーザー測長装置40、ステージ駆動回路50、及び主制御装置60を含んで構成されている。露光装置Aには、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、チャック支持台9、及びチャック10が2組設けられている。露光装置Bの構成も、露光装置Aと同様である。
なお、図1及び図3では、露光装置Bの画像処理装置30、レーザー測長装置40、ステージ駆動回路50、及び主制御装置60が省略されている。また、図2では、露光装置Aの画像処理装置30、レーザー測長装置40、ステージ駆動回路50、及び主制御装置60が省略されている。露光装置A,Bは、これらの他に、露光光を照射する照射光学系、露光光を部分的に遮断する露光用シャッター等を備えている。また、露光システムは、露光装置A,B及びマーキング装置Cの他に、基板1を露光装置A,Bの各チャック10へ搬入し、また基板1を露光装置A,Bの各チャック10から搬出する基板搬送ロボット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図2及び図3において、各チャック10は、それぞれ、基板1のロード及びアンロードを行うロード/アンロード位置にある。各ロード/アンロード位置において、基板搬送ロボットにより、基板1が各チャック10へ搬入され、また基板1が各チャック10から搬出される。各チャック10は、各ロード/アンロード位置から、基板1の露光を行う露光位置へ交互に移動する。
露光位置の上空には、マスクホルダ20が設置されている。図2において、露光装置Aのマスクホルダ20には、マスク2が保持されている。図3において、露光装置Bのマスクホルダ20には、マスク2’が保持されている。マスクホルダ20には、露光光が通過する開口が設けられており、マスクホルダ20は、開口の周囲に設けられた図示しない吸着溝により、マスク2,2’の周辺部を真空吸着して保持している。マスクホルダ20に保持されたマスク2,2’の上空には、図示しない露光用シャッター及び照射光学系がそれぞれ配置されている。露光時、各照射光学系からの露光光がマスク2,2’を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2,2’のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
マスクホルダ20の上方には、4つのカメラユニット31が設置されている。各カメラユニット31は、後述するマスク2,2’のマスクマーク及び基板1の基板マークの画像を取得して、取得した画像の画像信号を、図1の画像処理装置30へ出力する。画像処理装置30は、各カメラユニット31から出力された各画像信号を処理して、マスク2,2’のマスクマークと基板1の基板マークとのずれ量を検出する。主制御装置60は、画像処理装置30により検出された、マスクマークと基板マークとのずれ量に応じて、ステージ駆動回路50を制御し、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行って、マスクと基板との相対的な位置決めを行う。なお、カメラユニットは、1つ又は2つ以上のカメラユニットを、マスク2,2’のマスクマークの位置に応じて移動する構成であってもよい。
図2(b)及び図3(b)において、各チャック10は、チャック支持台9を介してθステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向(図2(b)及び図3(b)の図面横方向)へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向(図2(b)及び図3(b)の図面奥行き方向)へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台9は、θステージ8に搭載され、チャック10の裏面を複数個所で支持する。Xステージ5、Yステージ7、及びθステージ8には、ボールねじ及びモータや、リニアモータ等の図示しない駆動機構が設けられており、各駆動機構は、図1のステージ駆動回路50により駆動される。
各Xステージ5のX方向への移動及び各Yステージ7のY方向への移動により、各チャック10は、各ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。各ロード/アンロード位置において、各Xステージ5のX方向への移動、各Yステージ7のY方向への移動、及び各θステージ8のθ方向への回転により、各チャック10に搭載された基板1のプリアライメントが行われる。露光位置において、各Xステージ5のX方向への移動及び各Yステージ7のY方向への移動により、チャック10に搭載された基板1のXY方向への移動が行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向(図2(b)及び図3(b)の図面上下方向)へ移動及びチルトすることにより、マスク2,2’と基板1とのギャップ合わせが行われる。図1において、主制御装置60は、ステージ駆動回路50を制御して、各Xステージ5のX方向への移動、各Yステージ7のY方向への移動、及び各θステージ8のθ方向へ回転を行う。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2,2’と基板1とのギャップ合わせを行っているが、各チャック支持台9にZ−チルト機構を設けて、各チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2,2’と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。また、本実施の形態では、各Xステージ5及び各Yステージ7により各チャック10をXY方向へ移動しているが、マスクホルダ20をXY方向へ移動するステージを設けて、マスクホルダ20をXY方向へ移動してもよい。
レーザー測長装置40には、特開2009−31639号公報に記載された、レーザー光源、レーザー干渉計及びバーミラーを含むレーザー測長系、並びにレーザー測長系制御装置を使用することができ、その詳細は省略する。
図4は、マーキング装置の構成例を示す図である。マーキング装置Cは、架台70、テーブル71、レーザーマーカー72、マーカー駆動回路73、マーカー移動装置74、及び露光ユニット75を含んで構成されている。架台70に支持されたテーブル71は、基板1を搭載するものであって、例えば、露光前の基板1の温度調節を行うクーリングプレートであってもよい。テーブル71の下方には、2つのレーザーマーカー72が設けられている。各レーザーマーカー72は、マーカー駆動回路73により駆動されて、レーザー光を発生する。テーブル71には、レーザー光が通過する窓71aが設けられている。各レーザーマーカー72から発生したレーザー光は、窓71aを通過し、基板1を透過して、基板1の表面に塗布されたフォトレジストへ照射される。照射されたレーザー光は、フォトレジストの表面に焦点が合っており、レーザー光の熱により、基板1の表面のフォトレジストが昇華して削られ、基板1に基板マークが形成される。
本実施の形態では、レーザーマーカー72及びマーカー駆動回路73が、2組設けられている。そして、レーザーマーカー72から照射されるレーザー光の中心間の距離dは、後述するマスクのマスクマーク間の距離と等しく設定されている。これにより、2つの基板マークが、基板1上に正確に距離dの間隔で形成される。なお、レーザーマーカー72を1つにして、基板1を搭載したテーブル71を移動する構造であってもよい。
2つの基板マークは、長方形の基板1の長辺方向に形成されてもよく、短辺方向に形成されてもよい。基板マークの配置を基板1の長辺方向から短辺方向へ、または短辺方向から長辺方向へ変更するときは、テーブル71に搭載する基板1の向きを、縦長又は横長の状態に置き換える。そして、マーカー移動装置74により、各レーザーマーカー72を図面奥行方向又は図面手前方向へ移動して、各レーザーマーカー72の位置を調節する。マーカー移動装置74は、ボールねじ及びモータや、リニアモータ等からなる駆動機構を含んで構成されている。あるいは、レーザーマーカー72を移動する代わりに、基板1を搭載したテーブル71を移動する構造であってもよい。
特許文献1のマーキング装置が、TFT基板の対向領域の周囲に設けられたアライメントマークの位置に対応して、カラーフィルタ基板にアライメントマークを形成するのに対し、本発明のマーキング装置は、TFT基板のアライメントマークと関係なく、単に基板1に2つ以上の基板マークを所定の間隔で形成すればよい。従って、本発明では、特許文献1に記載された技術に比べて、設備費用及びマーキングの工程が大幅に軽減される。
テーブル71の上方には、2つの露光ユニット75が設けられている。なお、1つの露光ユニット75を移動する構成であってもよい。露光ユニット75は、基板1に塗布されたフォトレジストに形成された基板マークの周囲へ、スポット状の露光光を照射して、基板マークを露光する。基板1に基板マークが形成され、基板マークの存在を確認することで、本発明が実施されたことが特定される。後述する様に、露光装置Bによりマスクマークと基板マークの露光を同時に行う場合は、このマーキング装置Cによる基板マークの露光は行わない。
なお、図4に示した例では、レーザーマーカー72をテーブル71の下方に設けていたが、レーザーマーカー72をテーブル71の上方に設けて、基板1の上方から基板1に塗布されたフォトレジストへレーザー光を照射してもよい。マーキング装置Cは、複数の露光装置のうちの最初に露光を行う露光装置に設けて、露光前の基板1に基板マークを形成する様にしてもよい。
図5は、露光装置Aで使用されるマスクの一例を示す図である。また、図6は、露光装置Bで使用されるマスクの一例を示す図である。本発明の露光システムで使用されるマスクの、基板1と向かい合う面(下面)には、露光するパターンと共に、2方向にそれぞれ2つ以上のマスクマークが、同じ間隔で形成されている。図5及び図6に示したマスク2,2’の例では、X方向及びY方向にそれぞれ2つのマスクマーク2a,2a’が並べて配置されている。本実施の形態では、マスク2とマスク2’とは、同じサイズで、2方向にそれぞれ2つずつ設けられたマスクマーク2a,2a’の縦方向及び横方向の距離dが、マークング装置Cにより基板1に形成された基板マークの間隔と同じになっている。そして、マスク2とマスク2’とでは、破線で示すパターン2b,2b’の数、大きさ及び位置が異なっている。
図5及び図6に示すマスクマーク2a,2a’は例示であって、マスクマークの形状は、これらに限らず、画像処理装置30による画像認識が容易な形状であればよい。また、図5及び図6に示すパターン2b,2b’は例示であって、各マスクのパターンの数、大きさ及び位置は、これらに限るものではない。露光システムが3つ以上の露光装置を含んで構成されている場合には、さらに、異なるパターンが形成されたマスクが使用される。
なお、図5及び図6では、マスクマーク2a,2a’を見やすくするために、マスクマーク2a,2a’を、マスク2,2’のサイズに比べて実際より大きく表示している。マクス2の縦横の寸法が数m程度であるのに対し、実際のマスクマーク2a,2a’の寸法は、数百μm程度である。
(第1の実施の形態)
基板1の長辺方向又は短辺方向には、マークング装置Cにより、2つ以上の基板マークが所定の間隔で形成されている。図7は、本発明の第1の実施の形態で使用される、長辺方向に2つの基板マークが形成された基板の一例を示す図である。図7に示す例では、図5に示すマスク2の4つのマスクマーク2aのうちの、左側の2つのマスクマーク2aに対応して、2つの基板マーク1aが設けられている。マスクマーク2a,2a’と基板マーク1aとは、両者の中心が一致したときに、互いに重なり合わない形状となっている。図7において、マスク2のパターン2bの露光領域1b、及びマスク2’のパターン2b’の露光領域1b’は、基板1上に、例えば、破線で示す通りに配置される。
図7に示す基板マーク1aは例示であって、基板マークの形状は、これに限らず、画像処理装置30による画像認識が容易な形状であればよい。また、図7に示す露光領域1b,1b’の配置は例示であって、基板1に露光される露光領域の数、大きさ及び位置は、これらに限るものではない。また、露光システムが3つ以上の露光装置を含んで構成されている場合には、さらに異なるサイズのパターンの露光領域が基板1上に配置される。
なお、図7では、基板マーク1aを見やすくするために、基板マーク1aを、基板1のサイズに比べて実際より大きく表示している。基板1の縦横の寸法が数m程度であるのに対し、実際の基板マーク1の寸法は、数百μm程度である。
図8は、本発明の第1の実施の形態における、図7に示した基板のチャック上での向きを示す図である。図8(a)は露光装置Aを示し、図8(b)は露光装置Bを示している。本実施の形態では、図8(a)に示す露光装置Aは、長辺方向に2つの基板マーク1aが形成された図7の基板1を、各チャック10に縦長の状態で搭載する。図8(a)において、図面左側のチャック10に搭載された基板1には、未だパターンが何も露光されていない。露光装置Aは、マスク2のパターン2bを、基板1に露光する。図8(a)において、図面右側のチャック10に搭載された基板1には、マスク2のパターン2bの露光が終了している。露光装置Aにおいて、マスク2のパターン2bの露光が終了した基板1は、基板搬送ロボットにより、図8(b)に示す露光装置Bの図面右側のチャック10へ搬送される。
図8(b)に示す露光装置Bは、長辺方向に2つの基板マーク1aが形成された図7の基板1を、各チャック10に横長の状態で搭載する。そして、露光装置Bは、マスク2’のパターン2b’を、基板1に露光する。図8(b)において、図面右側のチャック10に搭載された基板1には、マスク2’のパターン2b’が未だ露光されていない。図8(b)において、図面左側のチャック10に搭載された基板1には、マスク2’のパターン2b’の露光が終了している。
図8(a)において、露光装置Aは、4つのカメラユニット31のうちの、図面左側の2つのカメラユニット31を用いて、マスク2のマスクマーク2a及び基板1の基板マーク1aの画像を取得する。そして、露光装置Aの制御装置60は、画像処理装置30により検出されたマスクマーク2aと基板マーク1aとのずれ量に応じて、ステージ駆動回路50によりXステージ5及びYステージ7を移動させ、マスクマーク2aと基板マーク1aとの位置合わせを行って、マスク2と基板1との相対的な位置決めを行う。露光装置Aは、マスクマーク2aと基板マーク1aとの位置合わせが終了したら、図示しない移動機構により、各カメラユニット31を、マスク2の上空から退避させる。移動機構としては、例えば、特開2012−234021号公報に記載されたカメラユニット移動機構を使用することができる。
図9は、露光装置Aにおいて、マスクマークと基板マークとの位置合わせが終了した状態の、マスクと基板の位置を示す図である。図9に示す様に、マスクマーク2aと基板マーク1aとの位置合わせが終了した状態では、各マスクマーク2aの中心と、各基板マーク1aの中心とが、一致している。しかしながら、この状態では、マスク2のパターン2bの位置と、基板1の露光領域1bの位置とが一致していない。
露光装置Aの制御装置60には、マスクマーク2aと基板マーク1aとの位置合わせが終了してから、パターン2bの位置と露光領域1bの位置とを一致させるために必要な、基板1のX方向及びY方向への移動量が、予め登録されている。この移動量は、例えば、後述するTFT基板の露光工程では、基板1上に露光する露光領域1bの位置に応じて決定される。また、後述するカラーフィルタ基板のブラックマトリクス形成工程の露光処理では、カラーフィルタ基板と貼り合せるTFT基板に露光された露光領域1bの位置に応じて決まる。
露光装置Aの制御装置60は、登録された移動量を用い、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、ステージ駆動回路50によりXステージ5及びYステージ7を移動させて、基板1の1つの露光領域1bの位置を、マスク2のパターン2bの位置に合わせる。図10は、基板1の1つの露光領域1bの位置を、マスク2のパターン2bの位置に合わせた状態の、マスク2と基板1の位置を示す図である。露光装置Aは、この状態で、マスク2のパターン2bの1回目の露光を行う。
なお、このとき、露光装置Aは、図示しない露光用シャッターにより、マスク2のマスクマーク2aの上空を覆って、マスクマーク2aが他の露光領域に露光されない様にする。露光装置Aの以後の露光においても、同様である。露光用シャッターとしては、例えば、特開2005−140936号公報に記載されたものを使用することができる。
続いて、露光装置Aの制御装置60は、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、ステージ駆動回路50によりXステージ5を移動させて、基板1の他の露光領域1bの位置を、マスク2のパターン2bの位置に合わせる。図11は、基板1の他の露光領域1bの位置を、マスク2のパターン2bの位置に合わせた状態の、マスク2と基板1の位置を示す図である。露光装置Aは、この状態で、マスク2のパターン2bの2回目の露光を行う。本実施の形態では、2回の露光で、マスク2のパターン2bの露光が終了し、基板1が露光装置Bへ搬送される。
図8(b)において、露光装置Bは、4つのカメラユニット31のうちの、図面上側の2つのカメラユニット31を用いて、マスク2’のマスクマーク2a’及び基板1の基板マーク1aの画像を取得する。そして、露光装置Bの制御装置60は、画像処理装置30により検出されたマスクマーク2a’と基板マーク1aとのずれ量に応じて、ステージ駆動回路50によりXステージ5及びYステージ7を移動させ、マスクマーク2a’と基板マーク1aとの位置合わせを行って、マスク2’と基板1との相対的な位置決めを行う。露光装置Bは、マスクマーク2a’と基板マーク1aとの位置合わせが終了したら、図示しない移動機構により、各カメラユニット31を、マスク2’の上空から退避させる。
図12は、露光装置Bにおいて、マスクマークと基板マークとの位置合わせが終了した状態の、マスクと基板の位置を示す図である。図12に示す様に、マスクマーク2a’と基板マーク1aとの位置合わせが終了した状態では、各マスクマーク2a’の中心と、各基板マーク1aの中心とが、それぞれ一致している。しかしながら、この状態では、マスク2’のパターン2b’の位置と、基板1の露光領域1b’の位置とが一致していない。
前述のマーキング装置Cによる基板マーク1aの露光を行わなかった場合、この状態で、露光装置Bは、基板1の各基板マーク1aと中心が一致しているマスクマーク2a’と基板マーク1aとを、基板1に露光する。このとき、露光装置Bは、図示しない露光用シャッターにより、マスク2’のパターン2b’及び露光しない他のマスクマーク2a’の上空を覆って、それらが基板1に露光されない様にする。
露光装置Bの制御装置60には、マスクマーク2a’と基板マーク1aとの位置合わせが終了してから、パターン2b’の位置と露光領域1b’の位置とを一致させるために必要な、基板1のX方向及びY方向への移動量が、予め登録されている。この移動量は、例えば、後述するTFT基板の露光工程では、基板1上に露光する露光領域1b’の位置に応じて決定される。また、後述するカラーフィルタ基板のブラックマトリクス形成工程の露光処理では、カラーフィルタ基板と貼り合せるTFT基板に露光された露光領域1b’の位置に応じて決まる。
次に、露光装置Bの制御装置60は、登録された移動量を用い、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、ステージ駆動回路50によりXステージ5及びYステージ7を移動させて、基板1の露光領域1b’の位置を、マスク2’のパターン2b’の位置に合わせる。図13は、基板1の2つの露光領域1b’の位置を、マスク2’の2つのパターン2b’の位置に合わせた状態の、マスク2’と基板1の位置を示す図である。露光装置Bは、この状態で、マスク2’のパターン2b’の1回目の露光を行う。
なお、このとき、露光装置Bは、図示しない露光用シャッターにより、マスク2’のマスクマーク2a’の上空を覆って、マスクマーク2a’が他の露光領域に露光されない様にする。露光装置Bの以後の露光においても、同様である。
続いて、露光装置Bの制御装置60は、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、ステージ駆動回路50によりXステージ5を移動させて、基板1の他の露光領域1b’の位置を、マスク2’のパターン2b’の位置に合わせる。図14は、基板1の他の2つの露光領域1b’の位置を、マスク2’の2つのパターン2b’の位置に合わせた状態の、マスク2’と基板1の位置を示す図である。露光装置Bは、この状態で、マスク2’のパターン2b’の2回目の露光を行う。
続いて、露光装置Bの制御装置60は、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、ステージ駆動回路50によりYステージ7を移動させて、基板1のさらに他の露光領域1b’の位置を、マスク2’のパターン2b’の位置に合わせる。図15は、基板1の他の1つの露光領域1b’の位置を、マスク2’の1つのパターン2b’の位置に合わせた状態の、マスク2’と基板1の位置を示す図である。露光装置Bは、この状態で、マスク2’のパターン2b’の3回目の露光を行う。なお、このとき、露光装置Bは、図示しない露光用シャッターにより、マスク2’の2つのパターン2b’のうち、露光に使用しないパターン2b’(図15の例では上側のパターン2b’)の上空を覆って、露光光が露光に使用しないパターン2b’を透過しない様にする。
続いて、露光装置Bの制御装置60は、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、ステージ駆動回路50によりXステージ5を移動させて、基板1のさらに他の露光領域1b’の位置を、マスク2’のパターン2b’の位置に合わせる。図16は、基板1のさらに他の1つの露光領域1b’の位置を、マスク2’の1つのパターンの2b’位置に合わせた状態の、マスク2’と基板1の位置を示す図である。露光装置Bは、この状態で、マスク2’のパターン2b’の4回目の露光を行う。なお、このとき、露光装置Bは、図示しない露光用シャッターにより、マスク2’の2つのパターン2b’のうち、露光に使用しないパターン2b’(図16の例では上側のパターン2b’)の上空を覆って、露光光が露光に使用しないパターン2b’を透過しない様にする。本実施の形態では、4回の露光で、マスク2’のパターン2b’の露光が終了する。以上の一連の動作により、基板1全体の露光が行われる。
(第2の実施の形態)
図17は、本発明の第2の実施の形態で使用される、短辺方向に2つの基板マークが形成された基板の一例を示す図である。図17に示す例では、図5に示すマスク2の4つのマスクマーク2aのうちの、上側の2つのマスクマーク2aに対応して、2つの基板マーク1aが設けられている。マスクマーク2a,2a’と基板マーク1aとは、両者の中心が一致したときに、互いに重なり合わない形状となっている。図17において、マスク2のパターン2bの露光領域1b、及びマスク2’のパターン2b’の露光領域1b’は、基板1上に、例えば、破線で示す通りに配置される。
図18は、本発明の第2の実施の形態における、図17に示した基板のチャック上での向きを示す図である。図18(a)は露光装置Aを示し、図18(b)は露光装置Bを示している。本実施の形態では、図18(a)に示す露光装置Aは、短辺方向に2つの基板マーク1aが形成された図17の基板1を、各チャック10に縦長の状態で搭載する。そして、露光装置Aは、4つのカメラユニット31のうちの、図面上側の2つのカメラユニット31を用いて、マスク2のマスクマーク2a及び基板1の基板マーク1aの画像を取得して、マスクマーク2aと基板マーク1aとの位置合わせを行う。レーザー測長装置40を用いた、基板1の露光領域1bの位置を、マスク2のパターン2bの位置に合わせる動作は、第1の実施の形態における動作と同様である。
一方、図18(b)に示す露光装置Bは、短辺方向に2つの基板マーク1aが形成された図17の基板1を、各チャック10に横長の状態で搭載する。そして、露光装置Bは、4つのカメラユニット31のうちの、図面左側の2つのカメラユニット31を用いて、マスク2’のマスクマーク2a’及び基板1の基板マーク1aの画像を取得して、マスクマーク2a’と基板マーク1aとの位置合わせを行う。レーザー測長装置40を用いた、基板1の露光領域1b’の位置を、マスク2’のパターン2b’の位置に合わせる動作は、第1の実施の形態における動作と同様である。
以上説明した第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、マーキング装置Cにより、基板1に塗布されたフォトレジストに基板マーク1aを所定の間隔で形成するので、アライメントマーク専用の露光装置を設ける場合に比べて、設備費用やランニングコストが大幅に削減される。そして、複数の露光装置A,Bにおいて、それぞれ、マスク2,2’のマスクマーク2a,2a’と基板マーク1aとのずれ量を検出し、検出したマスクマーク2a,2a’と基板マーク1aとのずれ量に応じて、ステージを移動し、マスクマーク2a,2a’と基板マーク1aとの位置合わせを行って、マスク2,2’と基板1との相対的な位置決めを行うので、基板1を1つの露光装置Aから別の露光装置Bへ移動しても、マスク2,2’と基板1との相対的な位置が保たれ、各露光装置A,Bにより露光されるパターン2b,2b’相互の位置を、高精度に保つことができる。また、複数の露光装置A,Bにおいて、それぞれ、レーザー測長装置40を用いて、ステージの位置を検出し、マスクマーク2a,2a’と基板マーク1aとの位置合わせが終了した後、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、ステージを移動し、パターン2b,2b’が基板1に露光される位置を制御してから、基板1にパターン2b,2b’の露光を行って、互いに異なるサイズのパターン2b,2b’を基板1に露光するので、各サイズのパターン2b,2b’を、所望の位置に高精度に露光することができる。従って、設備又は工程が大幅に増加することなく、1枚の基板1に、異なるサイズのパターン2b,2b’が、高い位置精度で露光される。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次の効果を奏する。
(1)設備又は工程を大幅に増加することなく、1枚の基板1に、異なるサイズのパターン2b,2b’を、高い位置精度で露光することができる。
(2)さらに、マスク2,2’の2方向に、それぞれ2つ以上のマスクマーク2a,2a’を形成し、長方形の基板1の長辺方向又は短辺方向に、2つ以上の基板マーク1aを形成することによって、マーキング装置Cを用いて基板1に形成する基板マーク1aが少ない数で済む。そして、複数の露光装置A,Bにおいて、基板1をチャック10に縦長又は横長の状態で搭載することによって、基板1上に配置された長方形の露光領域1b,1b’を、その縦横の向きに応じて露光することができる。
(3)さらに、複数の露光装置A,Bのうちの少なくとも1つにおいて、レーザー測長装置40の検出結果に基づいて、Xステージ5又はYステージ7を複数回移動して、基板1にパターン2b,2b’の露光を複数回行うことにより、比較的小さいサイズの同じパターン2b,2b’が多数配置された面取り効率の良い基板1を、効率良く露光することができる。
(4)さらに、マーキング装置Cに、露光ユニット75を設け、露光ユニット75から基板マーク1aの周囲へ露光光を照射して、基板マーク1aを露光することにより、基板1に基板マーク1aが形成され、基板マーク1aの存在を確認することで、本発明が実施されたことを特定することができる。
(5)あるいは、最後に露光を行う露光装置Bにおいて、マスクマーク2a’と基板マーク1aとの位置合わせを行った後、マスクマーク2a’及び基板マーク1aを基板1に露光することによって、基板1にマスクマーク2a’及び基板マーク1aが形成され、マスクマーク2a’及び基板マーク1aの存在を確認することで、本発明が実施されたことを特定にすることができる。
[表示用パネル基板の製造方法]
本発明の露光システムを用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明の露光方法を用いて基板の露光を行う際、マーキング装置の露光ユニットから基板マークの周囲へ露光光を照射して、基板マークを露光すると、各表示用パネルにカットする前の表示用パネル基板に、基板マークが形成される。形成された基板マークの位置は、従来の露光領域毎のアライメントマークの位置とは、明白に異なる。従って、基板マークの存在を確認することで、基板が本発明の露光システム又は露光装置を用いて製造されたことを特定することができる。
あるいは、複数の露光装置のうちの最後に露光を行う露光装置において、マスクマークと基板マークとの位置合わせを行った後、マスクマーク及び基板マークを基板に露光すると、各表示用パネルにカットする前の表示用パネル基板に、マスクマーク及び基板マークが形成される。従って、これらのマスクマーク及び基板マークの存在を確認することで、基板が本発明の露光システム又は露光方法を用いて製造されたことを特定することができる。
本発明の露光システムを用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明の露光方法を用いて基板の露光を行うことにより、1枚の基板に異なるサイズのパターンを高い位置精度で露光することができるので、面取り効率の良い表示用パネル基板を高精度に製造することができる。
例えば、図19は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、スリット塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図20は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図19に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図20に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)の露光処理において、本発明の露光システム又は露光方法を適用することができる。また、本発明の露光システム又は露光方法は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程と同様の工程を有する、プリント基板等の他の基板の露光工程にも適用することができる。
A,B 露光装置
C マーキング装置
1 基板
1a 基板マーク
1b,1b’ 露光領域
2,2’ マスク
2a,2a’ マスクマーク
2b,2b’ パターン
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 チャック支持台
10 チャック
20 マスクホルダ
30 画像処理装置
31 カメラユニット
40 レーザー測長装置
50 ステージ駆動回路
60 主制御装置
70 架台
71 テーブル
71a 窓
72 レーザーマーカー
73 マーカー駆動回路
74 マーカー移動装置
75 露光ユニット

Claims (12)

  1. マスクと基板との間に微小な間隙を設けて、前記マスクのパターンを前記基板へ転写するプロキシミティ方式の露光システムであって、
    前記基板に塗布されたフォトレジストに、複数の基板マークを所定の間隔で形成するマーキング装置と、
    前記基板に前記パターンを露光する複数の露光装置とを備え、
    前記複数の露光装置は、それぞれ、
    複数のマスクマークが前記基板マークの間隔と同じ間隔で形成され、前記パターンが形成された、前記基板より小さいサイズの前記マスクを保持するマスクホルダと、
    前記複数の基板マークが形成された前記基板を搭載するチャックと、
    前記マスクホルダと前記チャックとを相対的に移動するステージと、
    前記ステージを駆動する駆動回路と、
    前記マスクマーク及び前記基板マークの画像を取得して、取得した画像の画像信号を出力する画像取得装置と、
    前記画像取得装置から出力された前記画像信号を処理して、前記マスクマークと前記基板マークとのずれ量を検出する画像処理装置と、
    前記ステージの位置を検出するレーザー測長装置と、
    前記駆動回路を制御し、前記画像処理装置により検出された前記マスクマークと前記基板マークとのずれ量に応じて、前記ステージを移動させ、前記マスクマークと前記基板マークとの位置合わせを行って、前記マスクと前記基板との相対的な位置決めを行い、その後、前記レーザー測長装置の検出結果に基づいて、前記ステージを移動させ、前記基板の露光領域の位置を前記マスクの前記パターンの位置に合わせて、前記パターンが前記基板に露光される位置を制御する制御装置とを有し、
    互いに異なるサイズの前記パターンを前記基板に露光する
    ことを特徴とする露光システム。
  2. 前記マスクは、2方向にそれぞれ2つ以上の前記マスクマークが形成され、
    前記基板は、長方形であって、その長辺方向又は短辺方向に、2つ以上の前記基板マークが形成され、
    前記複数の露光装置は、前記基板を前記チャックに縦長又は横長の状態で搭載して、前記画像取得装置により、前記マスクマーク及び前記基板マークの画像を取得して、前記マスクマークと前記基板マークとの位置合わせを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光システム。
  3. 前記複数の露光装置のうちの少なくとも1つは、前記レーザー測長装置の検出結果に基づいて、前記ステージの移動を複数回行って、前記基板に複数の前記パターンを露光する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光システム。
  4. 前記マーキング装置は、露光ユニットを有し、該露光ユニットから前記基板マークの周囲へ露光光を照射して、前記基板マークを露光する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の露光システム。
  5. 前記複数の露光装置のうちの最後に露光を行う露光装置は、前記マスクマークと前記基板マークとの位置合わせを行った後、前記マスクマーク及び前記基板マークを前記基板に露光する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の露光システム。
  6. マスクと基板との間に微小な間隙を設けて、前記マスクのパターンを前記基板へ転写するプロキシミティ方式を用いた露光方法であって、
    マーキング装置により、前記基板に塗布されたフォトレジストに、複数の基板マークを所定の間隔で形成し、
    複数の露光装置において、それぞれ、
    複数のマスクマークが前記基板マークの間隔と同じ間隔で形成され、パターンが形成された、前記基板より小さいサイズの前記マスクをマスクホルダに保持し、
    前記複数の基板マークが形成された前記基板をチャックに搭載し、
    前記マスクホルダと前記チャックとをステージにより相対的に移動し、
    画像取得装置により、前記マスクマーク及び前記基板マークの画像を取得して、取得した画像の画像信号を出力し、
    画像処理装置により、前記画像取得装置が出力した前記画像信号を処理して、前記マスクマークと前記基板マークとのずれ量を検出し、
    レーザー測長装置を用いて、前記ステージの位置を検出し、
    前記画像処理装置が検出した前記マスクマークと前記基板マークとのずれ量に応じて、前記ステージを移動し、前記マスクマークと前記基板マークとの位置合わせを行って、前記マスクと前記基板との相対的な位置決めを行い
    その後、前記レーザー測長装置の検出結果に基づいて、前記ステージを移動し、前記基板の露光領域の位置を前記マスクの前記パターンの位置に合わせて、前記パターンが前記基板に露光される位置を制御してから、前記基板に前記パターンの露光を行って、
    互いに異なるサイズの前記パターンを前記基板に露光する
    ことを特徴とする露光方法。
  7. 前記マスクの2方向に、それぞれ2つ以上の前記マスクマークを形成し、
    長方形の前記基板の長辺方向又は短辺方向に、2つ以上の前記基板マークを形成し、
    前記複数の露光装置において、前記基板を前記チャックに縦長又は横長の状態で搭載して、前記画像取得装置により、前記マスクマーク及び前記基板マークの画像を取得して、前記マスクマークと前記基板マークとの位置合わせを行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 前記複数の露光装置のうちの少なくとも1つにおいて、前記レーザー測長装置の検出結果に基づいて、前記ステージを複数回移動して、前記基板に前記パターンの露光を複数回行う
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の露光方法。
  9. 前記マーキング装置に、露光ユニットを設け、該露光ユニットから前記基板マークの周囲へ露光光を照射して、前記基板マークを露光する
    ことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の露光方法。
  10. 前記複数の露光装置のうちの最後に露光を行う露光装置において、前記マスクマークと前記基板マークとの位置合わせを行った後、前記マスクマーク及び前記基板マークを前記基板に露光する
    ことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の露光方法。
  11. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の露光システムを用いて、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  12. 請求項6乃至請求項10のいずれか一項に記載の露光方法を用いて、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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