JP2013195531A - プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のアライメント方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のアライメント方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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宏幸 神田
Toshihiro Sakai
俊広 酒井
Masaoki Matsuoka
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Abstract

【課題】露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマークの位置の検出を迅速かつ高精度に行って、タクトタイムを短縮する。
【解決手段】マスク(2)と基板(1)との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各画像取得装置(51)の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマーク(2a)の画像及び基板の下地パターンのアライメントマーク(1a)の画像を同時に取得する。画像処理装置(50)が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージ(5,7,8)によりマスクホルダ(20)とチャック(10)とを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行う。
【選択図】図11

Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、プロキシミティ方式を用いて基板の露光を行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のアライメント方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に、CCDカメラ等の画像取得装置により、マスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を取得し、画像認識により両者の位置を検出して、マスクと基板との位置合わせを行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のアライメント方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
例えば、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造において、基板上に形成されたブラックマトリクスの上に着色パターンを露光する際の様に、基板に形成された下地パターンの上に新たなパターンを露光する場合、新たに露光するパターンが下地パターンからずれない様に、マスクと基板との位置合わせを精度良く行う必要がある。従来、主に大型の基板の露光に用いられるプロキシミティ露光装置では、マスク及び基板の下地パターンに複数のアライメントマークをそれぞれ設け、CCDカメラ等の画像取得装置により、マスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を取得し、画像認識により両者の位置を検出して、マスクと基板との位置合わせを行っていた。
プロキシミティ露光装置において、マスクと基板とのギャップ合わせを行った後、マスクと基板との位置合わせを行う際には、アライメントマークが設けられたマスクの下面と、下地パターンのアライメントマークが形成された基板の表面とが、プロキシミティギャップの分だけ数百μ〜数十μm程離れている。これに対し、アライメントマークの画像を取得する従来のCCDカメラ等の画像取得装置の被写界深度は数μm程度であり、マスクのアライメントマークの画像と、基板の下地パターンのアライメントマークの画像を、同時に取得することはできなかった。そこで、従来は、ボールねじ及びモータ等の移動機構により、画像取得装置を上下に移動して、画像取得装置の焦点を、マスクの下面と基板の表面とにそれぞれ順番に合わせていた。しかしながら、画像取得装置を上下に移動すると、移動機構の動作のばらつきにより画像取得装置の位置が変化し、アライメントマークの位置の検出結果には、画像取得装置の位置の変化による誤差が含まれてしまう。
これに対し、特許文献1には、各画像取得装置を上下に移動することなく、光学部品をマスクと各画像取得装置との間に挿入して、各画像取得装置の焦点位置を、マスクのアライメントマークの高さ又は基板の下地パターンのアライメントマークの高さに変更することにより、各画像取得装置の上下の移動に伴う誤差を無くして、アライメントマークの位置を精度良く検出する技術が開示されている。
近年、表示用パネルの各種基板の製造では、大型化及びサイズの多様化に対応するため、比較的大きな基板を用意し、表示用パネルのサイズに応じて、1枚の基板から1枚又は複数枚の表示用パネル基板を製造している。この場合、プロキシミティ方式では、基板の一面を一括して露光しようとすると、基板と同じ大きさのマスクが必要となり、高価なマスクのコストがさらに増大する。そこで、基板より比較的小さなマスクを用い、基板をXY方向へステップ移動させて、基板の一面を複数のショットに分けて露光する方式が主流となっている。
特開2011−3605号公報
従来は、CCDカメラ等の画像取得装置を用いて、マスクのアライメントマークの画像と、基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得していたため、アライメントマークの位置の検出に時間が掛かり、マスクと基板との位置合わせに要する時間が長くなって、タクトタイムが長くなるという問題があった。特に、基板をXY方向へステップ移動させて、基板の一面を複数のショットに分けて露光する場合、ショット毎にマスクと基板との位置合わせが必要となるので、ショット数が多くなる程、マスクと基板との位置合わせに要する時間が長くなる。そのため、被写界深度が深い画像取得装置を用いて、マスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得したいという要求が発生した。
近年、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネルは、テレビ等の大型画面の装置から、モバイルフォンやタブレット端末等の中小型画面の装置まで、様々な用途に使用されている。そのため、表示用パネル基板のパターンの幅には、基板の種類に応じて種々の相違がある。パターンの幅が広い場合は、マスクと基板との接触を回避し、またマスクへの異物の付着を防止するために、露光時のマスクと基板とのギャップ幅を大きくする。一方、パターンの幅が狭い場合は、回折光の影響を抑制して露光精度を上げるため、露光時のマスクと基板とのギャップ幅をできるだけ小さくする。この様に、露光時のマスクと基板とのギャップ幅は、露光する基板の種類によって様々に異なる。
被写界深度が深い画像取得装置を用いて、マスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得しようとすると、基板の種類により異なるギャップ幅の最大値に合わせて、画像取得装置の被写界深度を決定する必要がある。しかしながら、CCDカメラ等の画像取得装置の光学系では、被写界深度を深くする程、分解能が低下する。そのため、画像取得装置の被写界深度をギャップ幅の最大値に合わせると、露光時のギャップ幅が狭いときには、必要以上に分解能を落とした画像取得装置を用いることとなり、必要な検出精度が得られないという問題が発生する。
本発明の課題は、露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマークの位置の検出を迅速かつ高精度に行って、タクトタイムを短縮することである。また、本発明の課題は、高品質な表示用パネル基板を高いスループットで製造することである。
本発明のプロキシミティ露光装置は、マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成され、下地パターンの上にフォトレジストが塗布された基板を支持するチャックと、マスクホルダとチャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設け、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行い、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、各画像取得装置の被写界深度を調節する被写界深度調節装置と、各画像取得装置の焦点位置を移動する焦点位置移動機構と、各画像取得装置が出力した画像信号を処理して画像認識を行い、認識したアライメントマークの位置を検出する画像処理装置と、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得させ、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動させて、マスクと基板との位置合わせを行う制御手段とを備えたものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成され、下地パターンの上にフォトレジストが塗布された基板を支持するチャックと、マスクホルダとチャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設け、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行い、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置のアライメント方法であって、マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、各画像取得装置の被写界深度を調節する被写界深度調節装置と、各画像取得装置の焦点位置を移動する焦点位置移動機構と、各画像取得装置が出力した画像信号を処理して画像認識を行い、認識したアライメントマークの位置を検出する画像処理装置とを設け、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得し、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うものである。
各画像取得装置の被写界深度を調節する被写界深度調節装置を設け、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせるので、各画像取得装置によりマスクと基板との間のギャップ幅に応じた被写界深度及び分解能で、マスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像が同時に取得される。従って、露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマークの位置の検出が迅速かつ高精度に行われ、タクトタイムが短縮される。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置は、制御手段が、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得させ、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動させて、マスクと基板との位置合わせを行うものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得し、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うものである。
マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得するので、各画像取得装置により被写界深度が浅く高い分解能で、マスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とが別々に取得される。従って、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいときに、アライメントマークの位置の検出が高精度に行われる。
あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置は、各画像取得装置の被写界深度を指示する入力装置を備え、制御手段が、入力装置から入力された指示に応じて、被写界深度調節装置及び焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得させ、あるいは、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得させ、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動させて、マスクと基板との位置合わせを行うものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、各画像取得装置の被写界深度を指示する入力装置を設け、入力装置から入力された指示に応じて、被写界深度調節装置及び焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得し、あるいは、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得し、画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うものである。
各画像取得装置の被写界深度及び分解能を、入力装置による指示で調節することができる。例えば、下地パターンの上に塗布されたフォトレジストの透明度が低く、基板の下地パターンのアライメントマークの画像が鮮明でないとき、入力装置から入力された指示に応じて、マスクと基板との間のギャップ幅の大小に関わらず、各画像取得装置により被写界深度が浅く高い分解能で、マスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置は、制御手段が、予め、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点を合わせて、各画像取得装置の焦点位置を登録し、その後、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点位置を登録した焦点位置へ移動させるものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、予め、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点を合わせて、各画像取得装置の焦点位置を登録し、その後、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点位置を登録した焦点位置へ移動するものである。
予め、各画像取得装置の焦点が浅い被写界深度で精度良く合わされ、その後、各画像取得装置の被写界深度に関わらず、各画像取得装置の焦点位置が同じ所へ移動される。特に、登録時の焦点位置を操作者の判断で決定する場合、焦点位置の操作者によるばらつきが少なくなる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置は、各画像取得装置が、マスク及び基板からの反射光を集光するレンズを有し、被写界深度調節装置が、マスクと各画像取得装置のレンズとの間に配置された絞り機構を有し、制御手段が、予め定めたマスクと基板との間のギャップ幅と絞り機構の絞り量との関係に基づき、ギャップ幅に応じて絞り機構の絞り量を制御して、各画像取得装置の被写界深度を調節させるものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法は、各画像取得装置に、マスク及び基板からの反射光を集光するレンズを設け、被写界深度調節装置に、マスクと各画像取得装置のレンズとの間に配置された絞り機構を設け、予め定めたマスクと基板との間のギャップ幅と絞り機構の絞り量との関係に基づき、ギャップ幅に応じて絞り機構の絞り量を制御して、各画像取得装置の被写界深度を調節するものである。予め定めたマスクと基板との間のギャップ幅と絞り機構の絞り量との関係に基づき、各画像取得装置の被写界深度が適切に調節される。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置のアライメント方法を用いてマスクと基板との位置合わせを行って、基板の露光を行うものである。露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマークの位置の検出が迅速かつ高精度に行われ、タクトタイムが短縮されるので、高品質な表示用パネル基板が高いスループットで製造される。
本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のアライメント方法によれば、各画像取得装置の被写界深度を調節する被写界深度調節装置を設け、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得することにより、露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマークの位置の検出を迅速かつ高精度に行って、タクトタイムを短縮することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のアライメント方法によれば、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得することにより、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいときに、アライメントマークの位置の検出を高精度に行うことができる。
あるは、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のアライメント方法によれば、各画像取得装置の被写界深度を指示する入力装置を設け、入力装置から入力された指示に応じて、被写界深度調節装置及び焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得し、あるいは、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得することにより、各画像取得装置の被写界深度及び分解能を、入力装置による指示で調節することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のアライメント方法によれば、予め、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点を合わせて、各画像取得装置の焦点位置を登録し、その後、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点位置を登録した焦点位置へ移動することにより、予め、各画像取得装置の焦点を浅い被写界深度で精度良く合わせ、その後、各画像取得装置の被写界深度に関わらず、各画像取得装置の焦点位置を同じ所へ移動することができる。特に、登録時の焦点位置を操作者の判断で決定する場合、焦点位置の操作者によるばらつきを少なくすることができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のアライメント方法によれば、各画像取得装置に、マスク及び基板からの反射光を集光するレンズを設け、被写界深度調節装置に、マスクと各画像取得装置のレンズとの間に配置された絞り機構を設け、予め定めたマスクと基板との間のギャップ幅と絞り機構の絞り量との関係に基づき、ギャップ幅に応じて絞り機構の絞り量を制御して、各画像取得装置の被写界深度を調節することにより、予め定めたマスクと基板との間のギャップ幅と絞り機構の絞り量との関係に基づき、各画像取得装置の被写界深度を適切に調節することができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマークの位置の検出を迅速かつ高精度に行って、タクトタイムを短縮することができるので、高品質な表示用パネル基板を高いスループットで製造することができる。
本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の側面図である。 基板をチャックにロードした状態を示す上面図である。 基板をチャックにロードした状態を示す側面図である。 チャックを露光位置へ移動した状態を示す側面図である。 マスクのアライメントマークの一例を示す図である。 基板の下地パターンのアライメントマークの一例を示す図である。 カメラユニットの側面図である。 絞り機構の動作を説明する図である。 被写界深度調節装置の動作を説明する図である。 被写界深度調節装置の動作を説明する図である。 被写界深度調節装置の動作を説明する図である。 図13(a)はカメラユニット移動機構及び焦点位置移動機構の上面図、図13(b)は同側面図である。 画像処理装置及び主制御装置のブロック図である。 本発明の一実施の形態によるアライメント方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるアライメント方法を示すフローチャートである。 個別認識時におけるステップ309のアライメント動作のフローチャートである。 同時認識時におけるステップ309のアライメント動作のフローチャートである。 個別認識時におけるステップ407のアライメント動作のフローチャートである。 同時認識時におけるステップ407のアライメント動作のフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。また、図2は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の側面図である。プロキシミティ露光装置は、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、チャック支持台9、チャック10、マスクホルダ20、基板搬送ロボット30、温度調節装置40、台41、画像処理装置50、カメラユニット51、被写界深度調節装置、カメラユニット移動機構、焦点位置移動機構、ステージ駆動回路60、主制御装置70、表示装置71、及び入力装置72を含んで構成されている。なお、図1では、カメラユニット移動機構、及び焦点位置移動機構が省略されている。また、図2では、画像処理装置50、カメラユニット移動機構、焦点位置移動機構、ステージ駆動回路60、主制御装置70、表示装置71、及び入力装置72が省略されている。プロキシミティ露光装置は、これらの他に、露光光を照射する照射光学系、ギャップセンサー、Z−チルト機構、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図1及び図2において、チャック10は、基板1のロード及びアンロードを行うロード/アンロード位置にある。ロード/アンロード位置において、基板搬送ロボット30により、基板1がチャック10へ搬入され、また基板1がチャック10から搬出される。基板1の表面には下地パターンが形成され、下地パターンの上にはフォトレジストが塗布されている。
ベース3の手前には、チャック10へ搬送する前の基板1の温度を調節する温度調節装置40が設けられている。図2において、温度調節装置40は、台41に搭載されている。図1において、温度調節装置40の横には、基板搬送ロボット30が配置されている。基板搬送ロボット30は、基板1を図示しない搬送ラインから温度調節装置40へ搬送する。そして、基板搬送ロボット30は、チャック10がロード/アンロード位置にある時、基板1を温度調節装置40からチャック10へ搬送し、また露光後の基板1をチャック10から図示しない搬送ラインへ搬送する。
温度調節装置40の内部には、図示しない複数の突き上げピンが収納されている。温度調節装置40は、突き上げピンを上昇させて基板搬送ロボット30のハンドリングアーム31から基板1を受け取り、突き上げピンを下降させて基板1を温度調節面に接触させる。また、温度調節装置40は、突き上げピンを上昇させて基板1を温度調節面から持ち上げ、基板搬送ロボット30のハンドリングアーム31が突き上げピンの先端から基板1を受け取る。
同様に、チャック10の内部には、図示しない複数の突き上げピンが収納されている。チャック10は、突き上げピンを上昇させて基板搬送ロボット30のハンドリングアーム31から基板1を受け取り、突き上げピンを下降させて基板1を表面に接触させる。また、チャック10は、突き上げピンを上昇させて基板1を表面から持ち上げ、基板搬送ロボット30のハンドリングアーム31が突き上げピンの先端から基板1を受け取る。
図3は、基板をチャックにロードした状態を示す上面図である。また、図4は、基板をチャックにロードした状態を示す側面図である。なお、図3では、画像処理装置50、カメラユニット移動機構、焦点位置移動機構、ステージ駆動回路60、主制御装置70、表示装置71、及び入力装置72が省略されている。また、図4では、基板搬送ロボット30、温度調節装置40、台41、画像処理装置50、カメラユニット移動機構、焦点位置移動機構、ステージ駆動回路60、主制御装置70、表示装置71、及び入力装置72が省略されている。
図5は、チャックを露光位置へ移動した状態を示す側面図である。なお、図5では、基板搬送ロボット30、温度調節装置40、台41、画像処理装置50、カメラユニット移動機構、焦点位置移動機構、ステージ駆動回路60、主制御装置70、表示装置71、及び入力装置72が省略されている。露光位置の上空には、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。図3において、マスクホルダ20には、露光光が通過する開口20aが設けられており、マスクホルダ20は、開口20aの周囲に設けられた図示しない吸着溝により、マスク2の周辺部を真空吸着して保持している。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
図4及び図5において、チャック10は、チャック支持台9を介してθステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向(図4及び図5の図面横方向)へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向(図4及び図5の図面奥行き方向)へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台9は、θステージ8に搭載され、チャック10の裏面を複数個所で支持する。Xステージ5、Yステージ7、及びθステージ8には、ボールねじ及びモータや、リニアモータ等の図示しない駆動機構が設けられており、各駆動機構は、図1のステージ駆動回路60により駆動される。
Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10は、ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。ロード/アンロード位置において、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基板1のプリアライメントが行われる。露光位置において、Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10に搭載された基板1のXY方向へのステップ移動が行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向(図5の図面上下方向)へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。そして、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、マスク2と基板1との位置合わせが行われる。図1において、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向へ回転を行う。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、チャック支持台9にZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。また、本実施の形態では、Xステージ5及びYステージ7によりチャック10をXY方向へ移動することにより、マスク2と基板1との位置合わせを行っているが、マスクホルダ20をXY方向へ移動するステージを設けて、マスクホルダ20をXY方向へ移動することにより、マスク2と基板1との位置合わせを行ってもよい。
図6は、マスクのアライメントマークの一例を示す図である。マスク2の基板1と向かい合う面(下面)には、アライメントマーク2aが4箇所に設けられている。図7は、基板の下地のアライメントマークの一例を示す図である。図7は、基板1の一面を破線で区分けした4つの露光領域に分けて露光する例を示している。基板1の表面の各露光領域には、下地パターンが形成されている。下地パターンには、マスク2のアライメントマーク2aの位置に対応する位置に、アライメントマーク1aがそれぞれ設けられている。マスク2のアライメントマーク2aと基板1の下地パターンのアライメントマーク1aとは、両者の中心が一致したときに互いに重なり合わない形状となっている。アライメントマーク1a,2aの位置は、基板1の露光領域の大きさによって異なる。
図5において、マスク2の上空には、4つのカメラユニット51が設置されている。各カメラユニット51は、アライメントマーク1a,2aの位置に応じて、図示しないカメラユニット移動機構により、アライメントマーク1a,2aの真上の所定の位置へそれぞれ移動される。
図8は、カメラユニットの側面図である。カメラユニット51は、CCDカメラ51a、レンズ51b、及び照明51cを含んで構成されている。各カメラユニット51には、カメラユニット51の被写界深度を調節する被写界深度調節装置が取り付けられている。被写界深度調節装置は、絞り機構61、絞り歯車62、モータ歯車63、及びモータ64を含んで構成されている。絞り機構61には、絞り歯車62に連結された複数の絞り板が内蔵されている。絞り歯車62は、モータ64の回転軸に取り付けられたモータ歯車63とかみ合って、モータ64の駆動により回転される。モータ64は、図1の主制御装置70により駆動される。
図9は、絞り機構の動作を説明する図である。図9(a)は絞り機構61が完全に開いた状態、図9(b)は絞り機構61が一部閉じた状態、図9(c)は絞り機構61がさらに閉じた状態を示している。絞り歯車62を回転すると、図9(b),(c)に示す様に、絞り歯車62に連結された複数の絞り板61aが、絞り機構61の内部から絞り機構61の中心へ向かって迫り出し、カメラユニット51のレンズ51bへ入射する光の一部を遮光する。
図10〜図12は、被写界深度調節装置の動作を説明する図である。図10〜図12において、照明51c内の光源52cから発生した照明光は、その一部がレンズ51b内のハーフミラー52dで反射され、レンズ51b内の集光レンズ52bから、マスク2及び基板1へ照射される。マスク2及び基板1から反射した光は、集光レンズ52bで集光され、ハーフミラー52dを透過して、CCDカメラ51a内のCCD52aの受光面で受光される。CCD52aは、受光面で受光した光の強度分布に応じた画像信号を出力する。
図10は、絞り機構61を完全に開いた状態を示している。絞り機構61が完全に開いているので、集光レンズ52bの開き角は大きく、カメラユニット51の被写界深度は浅い。図10では、カメラユニット51の焦点が、アライメントマーク1aが設けられた基板1の表面に合っており、このとき、被写界深度が浅いカメラユニット51の焦点は、アライメントマーク2aが設けられたマスク2の下面に合っていない。
図11は、絞り機構を一部閉じた状態を示している。図11では、絞り機構61が一部閉じているので、図10に比べて、集光レンズ52bの開き角が小さくなり、カメラユニット51の被写界深度が深くなっている。集光レンズ52bの開き角が小さくなると、カメラユニット51の被写界深度が深くなると共に、分解能が低下する。図11では、マスク2と基板1のギャップ幅が図10に比べて狭く、被写界深度が深い状態のカメラユニット51の焦点は、マスク2の下面及び基板1の表面に合っている。
図12は、絞り機構をさらに閉じた状態を示している。図12では、図11に比べて、絞り機構61がさらに閉じているので、集光レンズ52bの開き角がさらに小さくなり、カメラユニット51の被写界深度がさらに深くなっている。集光レンズ52bの開き角がさらに小さくなると、カメラユニット51の被写界深度がさらに深くなると共に、分解能がさらに低下する。図12では、マスク2と基板1のギャップ幅が図11に比べて広く、被写界深度がさらに深い状態のカメラユニット51の焦点は、マスク2の下面及び基板1の表面に合っている。
図13(a)はカメラユニット移動機構及び焦点位置移動機構の上面図、図13(b)は同側面図である。カメラユニット移動機構は、Yガイド54、Yステージ55、Xガイド56、Xステージ57、リブ58,59、モータ81,86、軸継手82,87、軸受83,88、ボールねじ84a,89a、ナット84b,89b、及びZベース90を含んで構成されている。また、焦点位置移動機構は、Zガイド91、Zステージ92、リブ93、取り付けベース94、モータ台95、モータ96、軸継手97、軸受98、ボールねじ99a、及びナット99bを含んで構成されている。
露光位置の上空には、カメラユニット移動機構が設置されるトップフレーム53が設けられており、トップフレーム53には、開口53aが形成されている。トップフレーム53の上面には、Yガイド54が設けられており、Yガイド54には、Yステージ55が搭載されている。また、トップフレーム53の上面には、モータ81が設置されており、モータ81は、図1の主制御装置70により駆動される。モータ81の回転軸は、軸継手82によりボールねじ84aに接続されており、ボールねじ84aは、軸受83により回転可能に支持されている。Yステージ55の下面には、ボールねじ84aにより移動されるナット84bが取り付けられており、Yステージ55は、モータ81の回転により、Yガイド54に沿ってY方向へ移動される。
Yステージ55の上面には、Xガイド56が設けられており、Xガイド56には、Xステージ57が搭載されている。また、Yステージ55の上面には、モータ86が設置されており、モータ86は、図1の主制御装置70により駆動される。モータ86の回転軸は、軸継手87によりボールねじ89aに接続されており、ボールねじ89aは、軸受88により回転可能に支持されている。Xステージ57の下面には、ボールねじ89aにより移動されるナット89bが取り付けられており、Xステージ57は、モータ86の回転により、Xガイド56に沿ってX方向へ移動される。Xステージ57の側面には、リブ58,59により、Zベース90が取り付けられており、Zベース90は、トップフレーム53の開口53a内に挿入されている。
Zベース90には、Zガイド91が設けられており、Zガイド91には、Zステージ92が搭載されている。また、Zベース90に取り付けたモータ台95には、モータ96が設置されており、モータ96は、図1の主制御装置70により駆動される。モータ96の回転軸は、軸継手97によりボールねじ99aに接続されており、ボールねじ99aは軸受98により回転可能に支持されている。Zステージ92には、ボールねじ99aにより移動されるナット99bが取り付けられており、Zステージ92は、モータ96の回転により、Zガイド91に沿ってZ方向へ移動される。また、Zステージ92には、リブ93により、取り付けベース94が取り付けられており、取り付けベース94には、カメラユニット51が取り付けられている。
Xステージ57のX方向への移動及びYステージ55のY方向への移動により、カメラユニット51はXY方向へ移動される。図1の主制御装置70は、モータ81,86を制御して、各カメラユニット51を所定の位置へそれぞれ移動させる。また、Zステージ92のZ方向への移動により、カメラユニット51はZ方向へ移動される。主制御装置70は、モータ96を制御し、各カメラユニット51をZ方向へ移動させて、各カメラユニット51の焦点位置を上下に移動させる。各カメラユニット51のCCDカメラ51aは、マスク2の下面の画像及び基板1の表面の画像を取得し、画像信号を、図1の画像処理装置50及び表示装置71へ出力する。図1において、表示装置71は、各カメラユニット51のCCDカメラ51aが取得した画像を表示する。
図14は、画像処理装置及び主制御装置のブロック図である。画像処理装置50は、制御部50a、演算処理部50b、画像メモリ50c、及び演算メモリ50dを含んで構成されている。演算メモリ50dには、画像認識の際の基準となるアライメントマーク1aの画像及びアライメントマーク2aの画像が、予め記憶されている。画像メモリ50cは、各カメラユニット51のCCDカメラ51aが出力した画像信号を記憶する。演算処理部50bは、画像メモリ50cに記憶された画像信号を処理し、各カメラユニット51のCCDカメラ51aにより取得されたアライメントマーク1a,2aの画像と、演算メモリ50dに記憶されたアライメントマーク1a,2aの画像とを比較して画像認識を行い、認識したアライメントマーク1a,2aの位置を検出する。制御部50aは、演算処理部50bが画像認識を行う際の判定条件を設定する。この判定条件には、画像認識の対象となる画像と予め記憶された画像とが一致する度合いを判定する許容しきい値と、画像認識の対象となる画像のコントラストを判定するコントラストしきい値とがあり、両者を用いて画像認識の成否が判定される。
図14において、主制御装置70は、画像処理装置50を制御する画像処理制御部70aと、被写界深度調節装置、カメラユニット移動機構、及び焦点位置移動機構を制御するカメラユニット制御部70bと、ステージ駆動回路60を制御するステージ制御部70cと、メモリ70dとを含んで構成されている。なお、図14では、1つの被写界深度調節装置のモータ64と、1つのカメラユニット移動機構のモータ81,86と、1つの焦点位置移動機構のモータ96とが示されており、他の3つの被写界深度調節装置のモータ64、他の3つのカメラユニット移動機構のモータ81,86、及び他の3つの焦点位置移動機構のモータ96がそれぞれ省略されている。
メモリ70dには、基板1の露光を行う際のマスク2と基板1とギャップ幅、露光光の照度、露光時間、フォトレジストの種類等の露光条件のデータと、予め定めたギャップ幅と絞り機構61の絞り量との関係のデータとが記憶されている。本実施の形態では、メモリ70dに記憶されているギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面と基板1の表面とにそれぞれ合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像と基板1の下地パターンのアライメントマークの画像1aとを別々に取得する方法と、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面及び基板1の表面に合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を同時に取得する方法とを、切り替えて選択する。以下、前者の方法を「個別認識」と呼び、後者の方法を「同時認識」と呼ぶ。
図15及び図16は、本発明の一実施の形態によるアライメント方法を示すフローチャートである。図15において、まず、搬送ラインから基板搬送ロボット30へ1枚目の基板を供給し(ステップ301)、その後、搬送ラインから基板搬送ロボット30への2枚目以降の基板の供給を停止する(ステップ302)。基板搬送ロボット30は、1枚目の基板を搬送ラインから温度調節装置40へ搬送し、温度調節装置40は、1枚目の基板を搭載して基板の温度を調節する(ステップ303)。温度調節装置40による基板の温度の調節後、基板搬送ロボット30は、1枚目の基板を温度調節装置40からチャック10へ搬送する(ステップ304)。
続いて、主制御装置70のステージ制御部70cは、ステージ駆動回路60によりXステージ5、Yステージ7及びθステージ8を駆動し、ロード/アンロード位置においてチャック10をXY方向へ移動及びθ方向へ回転して、基板1のプリアライメントを行う(ステップ305)。次に、ステージ制御部70cは、ステージ駆動回路60によりXステージ5及びYステージ7を駆動して、チャック10を露光位置へ移動し、基板1を露光位置の1回目のショットを行う位置へ移動する(ステップ306)。主制御装置70のカメラユニット制御部70bは、各カメラユニット移動機構のモータ81,86を駆動して、各カメラユニット51をマスク2のアライメントマーク2aの上空へ移動する。(ステップ307)。
続いて、主制御装置70は、Z−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトして、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行う(ステップ308)。次に、主制御装置70は、メモリ70dに記憶されているマスク2と基板1との間のギャップ幅に応じ、アライメントマークの個別認識を行うのか、それともアライメントマークの同時認識を行うのか、認識方法を決定して、1回目のショットにおける基板1のアライメントを行う(ステップ309)。図17は、個別認識時におけるステップ309のアライメント動作のフローチャートである。また、図18は、同時認識時におけるステップ309のアライメント動作のフローチャートである。図17及び図18は、マスク2及び基板1の下地パターンのアライメントマーク2a,1aを各カメラユニット51のCCDカメラ51aの視野内に入れる際、チャック10及び各カメラユニット51の移動を操作者が人手で指示する例を示している。
アライメントマークの個別認識を行う場合、図17において、まず、主制御装置70のカメラユニット制御部70bは、被写界深度調節装置のモータ64を駆動して、図10に示す様に、各絞り機構61を完全に開く。各絞り機構61を完全に開くと、各カメラユニット51の被写界深度が最も浅い状態となる。なお、各絞り機構61が最初から完全に開いる場合は、この動作は不要である。
次に、操作者は、表示装置71に表示された画像を見ながら、入力装置72により、各カメラユニット51の焦点位置の移動を指示して、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面に合わせる(ステップ501)。カメラユニット制御部70bは、操作者からの指示に従って、焦点位置移動機構のモータ96を駆動する。操作者は、表示装置71に表示された画像を見て、マスク2のアライメントマーク2aが各カメラユニット51のCCDカメラ51aの視野内に有るか否かを判断する(ステップ502)。マスク2のアライメントマーク2aがCCDカメラ51aの視野内に無い場合、操作者は、入力装置72により、カメラユニット51の移動を指示する(ステップ503)。カメラユニット制御部70bは、操作者からの指示に従って、カメラユニット移動機構のモータ81,86を駆動して、カメラユニット51を移動する(ステップ504)。マスク2のアライメントマーク2aが各カメラユニット51のCCDカメラ51aの視野内に入るまで、ステップ502〜504を繰り返す。
続いて、操作者は、表示装置71に表示された画像を見ながら、入力装置72により、各カメラユニット51の焦点位置の移動を指示して、各カメラユニット51の焦点を基板1の表面に合わせる(ステップ505)。カメラユニット制御部70bは、操作者からの指示に従って、焦点位置移動機構のモータ96を駆動する。操作者は、表示装置71に表示された画像を見て、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aが各カメラユニット51のCCDカメラ51aの視野内に有るか否かを判断する(ステップ506)。基板1の下地パターンのアライメントマーク1aがCCDカメラ51aの視野内に無い場合、操作者は、入力装置72により、チャック10の移動を指示する(ステップ507)。ステージ制御部70cは、操作者からの指示に従って、ステージ駆動回路60によりXステージ5及びYステージ7を駆動して、チャック10を移動する(ステップ508)。基板1の下地パターンのアライメントマーク1aが各カメラユニット51のCCDカメラ51aの視野内に入るまで、ステップ506〜508を繰り返す。
ステップ506において、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aが各カメラユニット51のCCDカメラ51aの視野内に有る場合、操作者は、表示装置71に表示された画像を見ながら、入力装置72により、各カメラユニット51の焦点位置の移動を指示して、各カメラユニット51の焦点を再びマスク2の下面に合わせる。そして、操作者は、入力装置72により、マスク用の焦点位置の登録を指示する。カメラユニット制御部70bは、操作者からの指示に従って、焦点位置移動機構のモータ96を駆動し、各カメラユニット51の移動後の焦点位置を、マスク用の焦点位置として登録する(ステップ511)。各カメラユニット51は、マスク2のアライメントマーク2aの画像をそれぞれ取得し、画像処理装置50の演算処理部50bは、マスク2のアライメントマーク2aの画像認識、及びマスク2のアライメントマーク2aの位置検出を行う(ステップ512)。
次に、操作者は、表示装置71に表示された画像を見ながら、入力装置72により、各カメラユニット51の焦点位置の移動を指示して、各カメラユニット51の焦点を再び基板1の表面に合わせる。そして、操作者は、入力装置72により、基板用の焦点位置の登録を指示する。カメラユニット制御部70bは、操作者からの指示に従って、焦点位置移動機構のモータ96を駆動し、各カメラユニット51の移動後の焦点位置を、基板用の焦点位置として登録する(ステップ513)。各カメラユニット51は、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像をそれぞれ取得し、演算処理部50bは、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像認識、及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの位置検出を行う(ステップ514)。
主制御装置70の画像処理制御部70aは、演算処理部50bが検出したマスク2の複数のアライメントマーク2aの位置及び基板1の複数のアライメントマーク1aの位置から、マスク2と基板1との位置ずれ量を検出し(ステップ515)、両者の位置ずれ量が所定値以下であるか否かを判断する(ステップ516)。マスク2と基板1との位置ずれ量が所定値以下でない場合、ステージ制御部70cは、画像処理制御部70aが検出したマスク2と基板1との位置ずれ量に基づき、Xステージ5及びYステージ7の移動量、並びにθステージ8の回転量を算出する(ステップ517)。そして、ステージ制御部70cは、ステージ駆動回路60を制御して、Xステージ5及びYステージ7を算出した移動量だけ移動させ、またθステージ8を算出した回転量だけ回転させて(ステップ518)、ステップ514へ戻る。
ステップ516において、マスク2と基板1との位置ずれ量が所定値以下である場合、主制御装置70は、基板1のアライメントを終了する。基板1のアライメントが終了したとき、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aと各カメラユニット51とは、相対的に画像認識に適した位置にある。
アライメントマークの同時認識を行う場合、図18において、ステップ700〜708は、図17のステップ500〜508と同様である。ステップ706において、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aが各カメラユニット51のCCDカメラ51aの視野内に有る場合、操作者は、入力装置72により、同時認識用の焦点位置の登録を指示する。カメラユニット制御部70bは、焦点位置移動機構のモータ96を駆動して、各カメラユニット51の焦点位置を基板1の表面からマスク2側へ少し移動し、各カメラユニット51の移動後の焦点位置を、同時認識用の焦点位置として登録する(ステップ710)。
次に、カメラユニット制御部70bは、メモリ70dに記憶されているマスク2と基板1との間のギャップ幅に応じ、各カメラユニット51の被写界深度を調節する(ステップ711)。このとき、カメラユニット制御部70bは、メモリ70dに記憶されているギャップ幅と、予め定めたギャップ幅と絞り機構61の絞り量との関係のデータに基づき、被写界深度調節装置のモータ64を駆動して、図11及び図12に示す様に、各絞り機構61の絞り量を調節する。予め定めたマスク2と基板1との間のギャップ幅と絞り機構61の絞り量との関係に基づき、各カメラユニット51の被写界深度が適切に調節される。
ステップ711において、マスク2と基板1との間のギャップ幅に応じ、各カメラユニット51の被写界深度を調節することにより、図11及び図12に示す様に、各カメラユニット51の焦点が、マスク2の下面及び基板1の表面に合う。なお、ステップ710において、各カメラユニット51の焦点位置をマスク2と基板1との中間又はマスク2の下面へ移動しても、ステップ711で被写界深度を調節した後、各カメラユニット51の焦点は、マスク2の下面及び基板1の表面に合う。しかしながら、本実施の形態では、基板1の下地パターンの上に塗布されたフォトレジストの透明度が低く、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像が鮮明でない場合を考慮し、ステップ710において、各カメラユニット51の焦点位置を、マスク2の下面よりも基板1の表面に近い位置へ移動する。このときの基板1の表面から各カメラユニット51の焦点位置まで距離は、例えば、ギャップ量の1割程度とするが、ギャップ量及びフォトレジストの透明度に応じて、適宜決定することができる。
各カメラユニット51は、マスク2のアライメントマーク2aの画像及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を同時に取得する。演算処理部50bは、マスク2のアライメントマーク2aの画像を認識して、アライメントマーク2aの位置検出し、また基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を認識して、アライメントマーク1aの位置を検出する(ステップ714)。ステップ715〜718は、図17のステップ515〜518と同様である。
図15において、基板1のアライメント(ステップ309)後、ステージ制御部70c及びカメラユニット制御部70bは、基板1のアライメント後のチャック10の位置及び各カメラユニット51の位置を、メモリ70dにそのショットについての登録位置として記憶する(ステップ310)。続いて、主制御装置70は、全ショットについて登録位置の記憶が終了したか否かを判断する(ステップ311)。全ショットについて登録位置の記憶が終了していない場合、主制御装置70は、Z−チルト機構によりマスク2と基板1とのギャップを広げた後、ステージ駆動回路60によりXステージ5及びYステージ7を駆動して、基板1のXY方向へのステップ移動を行い(ステップ312)、基板1を次のショットを行う位置へ移動する。そして、ステップ308へ戻り、全ショットについて登録位置の記憶が終了するまで、ステップ308〜312を繰り返す。
ステップ311において、全ショットについて登録位置の記憶が終了した場合、主制御装置70は、Z−チルト機構によりマスク2と基板1とのギャップを広げた後、ステージ駆動回路60によりXステージ5及びYステージ7を駆動して、チャック10をロード/アンロード位置へ移動する(ステップ313)。そして、基板搬送ロボット30は、1枚目の基板をチャック10から温度調節装置40へ戻し、温度調節装置40は、1枚目の基板を搭載して基板の温度を調節する(ステップ314)。1枚目の基板をチャック10から温度調節装置40へ戻した後、搬送ラインから基板搬送ロボット30への2枚目以降の基板の供給を再開する(ステップ315)。
基板の供給を再開した後、図16において、基板搬送ロボット30は、基板を搬送ラインから温度調節装置40へ搬送し、温度調節装置40は、基板を搭載して基板の温度を調節する(ステップ401)。但し、1枚目の基板については、図15のステップ314において、基板が既にチャック10から温度調節装置40へ戻されて基板の温度が調節されているので、この工程は不要である。温度調節装置40による基板の温度の調節後、基板搬送ロボット30は、基板を温度調節装置40からチャック10へ搬送する(ステップ402)。
続いて、主制御装置70のステージ制御部70cは、ステージ駆動回路60によりXステージ5、Yステージ7及びθステージ8を駆動し、ロード/アンロード位置においてチャック10をXY方向へ移動及びθ方向へ回転して、基板1のプリアライメントを行う(ステップ403)。次に、ステージ制御部70cは、ステージ駆動回路60によりXステージ5及びYステージ7を駆動して、チャック10を、メモリ70dに記憶された1回目のショットについての登録位置へ移動する(ステップ404)。また、主制御装置70のカメラユニット制御部70bは、各カメラユニット移動機構のモータ81,86を駆動して、各カメラユニット51を、メモリ70dに記憶された1回目のショットについての登録位置へ移動する(ステップ405)。
続いて、主制御装置70は、Z−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトして、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行う(ステップ406)。次に、主制御装置70は、1回目のショットにおける基板1のアライメントを行う(ステップ407)。図19は、個別認識時におけるステップ407のアライメント動作のフローチャートである。また、図20は、同時認識時におけるステップ407のアライメント動作のフローチャートである。図16のステップ404及びステップ405において、チャック10及び各カメラユニット51をそのショットについての登録位置へ移動したとき、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aとカメラユニット51とは相対的に画像認識に適した位置にあり、マスク2及び基板1の下地パターンのアライメントマーク2a,1aは、各カメラユニット51の視野内に有る。
アライメントマークの個別認識を行う場合、図19において、カメラユニット制御部70bは、焦点位置移動機構のモータ96を駆動して、各カメラユニット51の焦点位置を、図17のステップ511で登録したマスク用の焦点位置へ移動する(ステップ611)。このとき、図17のステップ500により、各カメラユニット51は、被写界深度が最も浅く、分解能が最も高い状態になっている。各カメラユニット51は、マスク2のアライメントマーク2aの画像をそれぞれ取得し、画像処理装置50の演算処理部50bは、マスク2のアライメントマーク2aの画像認識、及びマスク2のアライメントマーク2aの位置検出を行う(ステップ612)。
次に、カメラユニット制御部70bは、焦点位置移動機構のモータ96を駆動して、各カメラユニット51の焦点位置を、図17のステップ513で登録した基板用の焦点位置へ移動する(ステップ613)。各カメラユニット51は、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像をそれぞれ取得し、演算処理部50bは、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像認識、及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの位置検出を行う(ステップ614)。
主制御装置70の画像処理制御部70aは、演算処理部50bが検出したマスク2の複数のアライメントマーク2aの位置及び基板1の複数のアライメントマーク1aの位置から、マスク2と基板1との位置ずれ量を検出し(ステップ615)、両者の位置ずれ量が所定値以下であるか否かを判断する(ステップ616)。マスク2と基板1との位置ずれ量が所定値以下でない場合、ステージ制御部70cは、画像処理制御部70aが検出したマスク2と基板1との位置ずれ量に基づき、Xステージ5及びYステージ7の移動量、並びにθステージ8の回転量を算出する(ステップ617)。そして、ステージ制御部70cは、ステージ駆動回路60を制御して、Xステージ5及びYステージ7を算出した移動量だけ移動させ、またθステージ8を算出した回転量だけ回転させて(ステップ618)、ステップ614へ戻る。ステップ616において、マスク2と基板1との位置ずれ量が所定値以下である場合、主制御装置70は、基板1のアライメントを終了する。
本実施の形態では、メモリ70dに記憶されたマスク2と基板1との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、被写界深度調節装置により各カメラユニット51の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構を制御し、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面と基板1の表面とにそれぞれ合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマークの画像と基板1の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得する個別認識を行う。各カメラユニット51により被写界深度が浅く高い分解能で、マスク2のアライメントマーク2aの画像と基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像とが別々に取得される。従って、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいときに、アライメントマーク1a,2aの位置の検出が高精度に行われる。
しかしながら、入力装置72から各カメラユニット51の被写界深度を指示して、個別認識と同時認識とを切り替えてもよい。入力装置72から入力された指示に応じて、被写界深度調節装置及び焦点位置移動機構を制御し、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面及び基板1の表面に合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を同時に取得し、あるいは、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面と基板1の表面とにそれぞれ合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像と基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像とを別々に取得することにより、各カメラユニット51の被写界深度及び分解能を、入力装置72による指示で調節することができる。例えば、下地パターンの上に塗布されたフォトレジストの透明度が低く、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像が鮮明でないとき、入力装置72から入力された指示に応じて、ギャップ幅の大小に関わらず、各カメラユニット51により被写界深度が浅く高い分解能で、マスク2のアライメントマーク2aの画像と基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像とを別々に取得することができる。
また、図17のステップ500において、予め、被写界深度調節装置により各カメラユニット51の被写界深度を浅くした状態で、図17のステップ511及びステップ513において、焦点位置移動機構により各カメラユニット51の焦点を合わせて、各カメラユニット51の焦点位置を登録し、その後、図19のステップ611及びステップ613において、焦点位置移動機構により各カメラユニット51の焦点位置を登録した焦点位置へ移動するので、予め、各カメラユニット51の焦点が浅い被写界深度で精度良く合わされ、その後、各カメラユニット51の焦点位置が同じ所へ移動される。特に、本実施の形態の様に登録時の焦点位置を操作者の判断で決定する場合、焦点位置の操作者によるばらつきが少なくなる。
アライメントマークの同時認識を行う場合、図20において、カメラユニット制御部70bは、焦点位置移動機構のモータ96を駆動して、各カメラユニット51の焦点位置を、図18のステップ710で登録した焦点位置へ移動する(ステップ813)。このとき、図18のステップ711により、各カメラユニット51は、マスク2と基板1との間のギャップ幅に応じて、被写界深度が既に調節されている。各カメラユニット51は、マスク2のアライメントマーク2aの画像及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を同時に取得する。演算処理部50bは、マスク2のアライメントマーク2aの画像を認識して、アライメントマーク2aの位置検出し、また基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を認識して、アライメントマーク1aの位置を検出する(ステップ814)。ステップ815〜818は、図19のステップ615〜618と同様である。
各カメラユニット51の被写界深度を調節する被写界深度調節装置を設け、図18のステップ711において、マスク2と基板1との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面及び基板1の表面に合わせるので、図20のステップ814において、各カメラユニット51によりマスク2と基板1との間のギャップ幅に応じた被写界深度及び分解能で、マスク2のアライメントマークの画像2a及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像が同時に取得される。従って、露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマーク1a,2aの位置の検出が迅速かつ高精度に行われ、タクトタイムが短縮される。
さらに、図18のステップ700において、予め、被写界深度調節装置により各カメラユニット51の被写界深度を浅くした状態で、図18のステップ705において、焦点位置移動機構により各カメラユニット51の焦点を合わせて、ステップ710において各カメラユニット51の焦点位置を登録し、その後、図20のステップ813において、焦点位置移動機構により各カメラユニット51の焦点位置を登録した焦点位置へ移動するので、予め、各カメラユニット51の焦点が浅い被写界深度で精度良く合わされ、その後、各カメラユニット51の被写界深度に関わらず、各カメラユニット51の焦点位置が同じ所へ移動される。特に、本実施の形態の様に登録時の焦点位置を操作者の判断で決定する場合、焦点位置の操作者によるばらつきが少なくなる。
さらに、図18のステップ710において、各カメラユニット51の焦点位置を、マスク2の下面よりも基板1の表面に近い位置へ移動した後、各カメラユニット51の焦点位置を登録することにより、各カメラユニット51の焦点位置をマスク2と基板1との中間又はそれよりマスク2の下面に近い位置へ移動する場合に比べ、基板1の下地パターンの上に塗布されたフォトレジストの透明度が低くても、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像をより鮮明に取得することができる。
また、図16のステップ404及びステップ405において、Xステージ5及びYステージ7並びに各カメラユニット移動機構によりチャック10及び各カメラユニット51をそのショットについての登録位置へ移動して、マスク2及び基板1の下地パターンのアライメントマーク2a,1aを各カメラユニット51の視野に入れるので、基板1のアライメント(ステップ407)においては、ショット毎に、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aとカメラユニット51とが相対的に画像認識に適した位置へ速やかに移動される。従って、マスク2と基板1との位置合わせが迅速に行われ、タクトタイムが短縮される。
なお、ステップ404とステップ405を並行して行うと、タクトタイムがさらに短縮されるが、本発明はこれに限らず、ステップ404とステップ405を順番に行ってもよい。
図16において、基板1のアライメント(ステップ407)後、カメラユニット制御部70bは、各カメラユニット移動機構のモータ81,86を駆動して、各カメラユニット51をマスクホルダ20の開口20aの外側の退避位置へ移動する(ステップ408)。そして、主制御装置70は、そのショットの露光を行い(ステップ409)、全ショットの露光が終了したか否かを判断する(ステップ410)。全ショットの露光が終了していない場合、主制御装置70は、Z−チルト機構によりマスク2と基板1とのギャップを広げた後、ステージ駆動回路60によりXステージ5及びYステージ7を駆動して、基板1のXY方向へのステップ移動を行い(ステップ411)、基板1を次のショットを行う位置へ移動する。そして、ステップ404へ戻り、全ショットの露光が終了するまで、ステップ404〜411を繰り返す。
ステップ410において、全ショットの露光が終了した場合、主制御装置70は、Z−チルト機構によりマスク2と基板1とのギャップを広げた後、ステージ駆動回路60によりXステージ5及びYステージ7を駆動して、チャック10をロード/アンロード位置へ移動する(ステップ412)。そして、基板搬送ロボット30は、露光が終了した基板を、チャック10から搬送ラインへ搬出する(ステップ413)。
図15に示す1枚目の基板においては、各ショットに対する基板のアライメント(ステップ309)に時間が掛かるので、基板のアライメント後にそのショットの露光を行うと、2枚目以降の基板とは露光時の基板の温度が異なって、パターンの露光精度が低下し、製品として使用できない無駄な基板が発生する。1枚目の基板において、ショット毎に、そのショットについての登録位置を記憶した後、そのショットの露光を行わず、全ショットについての登録位置を記憶した後、基板搬送ロボット30により1枚目の基板を温度調節装置40へ戻し(ステップ314)、図16に示す様に、1枚目の基板についても、2枚目以降の基板と同じ手順で各ショットのアライメント及び露光を行うので、1枚目の基板についても2枚目以降の基板と同じ温度条件で露光が行われ、製品として使用できない無駄な基板が発生しない。
また、1枚目の基板を基板搬送ロボット30へ供給した後、2枚目以降の基板の基板搬送ロボット30への供給を停止し(ステップ302)、基板搬送ロボット30により1枚目の基板を温度調節装置40へ戻した後、2枚目以降の基板の基板搬送ロボット30への供給を再開するので(ステップ315)、基板の供給を再開した後、温度調節装置40からチャック10への基板の搬送が1枚目の基板から順番に行われ、先入れ先出し(FIFO)方式で基板の露光が行われる。
なお、以上説明した実施の形態では、個別認識時の基板1のアライメント(図17及び図19)において、マスク2のアライメントマーク2aの画像を取得した後、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を取得しているが、基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を取得した後、マスク2のアライメントマーク2aの画像を取得してもよい。
以上説明した実施の形態によれば、各カメラユニット51の被写界深度を調節する被写界深度調節装置を設け、マスク2と基板1との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面及び基板1の表面に合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を同時に取得することにより、露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマーク1a,2aの位置の検出を迅速かつ高精度に行って、タクトタイムを短縮することができる。
さらに、マスク2と基板1との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、被写界深度調節装置により各カメラユニット51の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構を制御し、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面と基板1の表面とにそれぞれ合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像と基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像とを別々に取得することにより、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいときに、アライメントマーク1a,2aの位置の検出を高精度に行うことができる。
あるいは、各カメラユニット51の被写界深度を指示する入力装置72を設け、入力装置72から入力された指示に応じて、被写界深度調節装置及び焦点位置移動機構を制御し、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面及び基板1の表面に合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像及び基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像を同時に取得し、あるいは、各カメラユニット51の焦点をマスク2の下面と基板1の表面とにそれぞれ合わせて、各カメラユニット51によりマスク2のアライメントマーク2aの画像と基板1の下地パターンのアライメントマーク1aの画像とを別々に取得することにより、各カメラユニット51の被写界深度及び分解能を、入力装置72による指示で調節することができる。
さらに、予め、被写界深度調節装置により各カメラユニット51の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構により各カメラユニット51の焦点を合わせて、各カメラユニット51の焦点位置を登録し、その後、焦点位置移動機構により各カメラユニット51の焦点位置を登録した焦点位置へ移動することにより、予め、各カメラユニット51の焦点を浅い被写界深度で精度良く合わせ、その後、各カメラユニット51の被写界深度に関わらず、各カメラユニット51の焦点位置を同じ所へ移動することができる。特に、登録時の焦点位置を操作者の判断で決定する場合、焦点位置の操作者によるばらつきを少なくすることができる。
さらに、各カメラユニット51に、マスク2及び基板1からの反射光を集光する集光レンズ52bを設け、被写界深度調節装置に、マスク2と各カメラユニット51の集光レンズ52bとの間に配置された絞り機構62を設け、予め定めたマスク2と基板1との間のギャップ幅と絞り機構61の絞り量との関係に基づき、ギャップ幅に応じて絞り機構61の絞り量を制御して、各カメラユニット51の被写界深度を調節することにより、予め定めたマスク2と基板1との間のギャップ幅と絞り機構61の絞り量との関係に基づき、各カメラユニット51の被写界深度を適切に調節することができる。
本発明のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法を用いてマスクと基板との位置合わせを行って、基板の露光を行うことにより、露光時のギャップ幅に応じ、アライメントマークの位置の検出を迅速かつ高精度に行って、タクトタイムを短縮することができるので、高品質な表示用パネル基板を高いスループットで製造することができる。
例えば、図21は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図22は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図21に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図22に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明のプロキシミティ露光装置又は本発明のプロキシミティ露光装置のアライメント方法を適用することができる。
1 基板
1a,2a アライメントマーク
2 マスク
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 チャック支持台
10 チャック
20 マスクホルダ
30 基板搬送ロボット
31 ハンドリングアーム
40 温度調節装置
41 台
50 画像処理装置
50a 制御部
50b 演算処理部
50c 画像メモリ
50d 演算メモリ
51 カメラユニット
51a CCDカメラ
51b レンズ
51c 照明
52a CCD
52b 集光レンズ
52c 光源
52d ハーフミラー
53 トップフレーム
54 Yガイド
55 Yステージ
56 Xガイド
57 Xステージ
58,59 リブ
60 ステージ駆動回路
61 絞り機構
61a 絞り板
62 絞り歯車
63 モータ歯車
64 モータ
70 主制御装置
70a 画像処理制御部
70b カメラユニット制御部
70c ステージ制御部
70d メモリ
71 表示装置
72 入力装置
81,86,96 モータ
82,87,97 軸継手
83,88,98 軸受
84a,89a,99a ボールねじ
84b,89b,99b ナット
90 Zベース
91 Zガイド
92 Zステージ
93 リブ
94 取り付けベース
95 モータ台

Claims (12)

  1. マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成され、下地パターンの上にフォトレジストが塗布された基板を支持するチャックと、前記マスクホルダと前記チャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設け、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行い、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、
    マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、
    各画像取得装置の被写界深度を調節する被写界深度調節装置と、
    各画像取得装置の焦点位置を移動する焦点位置移動機構と、
    各画像取得装置が出力した画像信号を処理して画像認識を行い、認識したアライメントマークの位置を検出する画像処理装置と、
    マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、前記被写界深度調節装置を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得させ、前記画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、前記ステージにより前記マスクホルダと前記チャックとを相対的に移動させて、マスクと基板との位置合わせを行う制御手段とを備えたことを特徴とするプロキシミティ露光装置。
  2. 前記制御手段は、マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が前記被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、前記被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、前記焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得させ、前記画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、前記ステージにより前記マスクホルダと前記チャックとを相対的に移動させて、マスクと基板との位置合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
  3. 各画像取得装置の被写界深度を指示する入力装置を備え、
    前記制御手段は、前記入力装置から入力された指示に応じて、前記被写界深度調節装置及び前記焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得させ、あるいは、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得させ、前記画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、前記ステージにより前記マスクホルダと前記チャックとを相対的に移動させて、マスクと基板との位置合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
  4. 前記制御手段は、予め、前記被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、前記焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点を合わせて、各画像取得装置の焦点位置を登録し、その後、前記焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点位置を登録した焦点位置へ移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置。
  5. 各画像取得装置は、マスク及び基板からの反射光を集光するレンズを有し、
    前記被写界深度調節装置は、マスクと各画像取得装置のレンズとの間に配置された絞り機構を有し、
    前記制御手段は、予め定めたマスクと基板との間のギャップ幅と前記絞り機構の絞り量との関係に基づき、ギャップ幅に応じて前記絞り機構の絞り量を制御して、各画像取得装置の被写界深度を調節させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置。
  6. マスクを保持するマスクホルダと、下地パターンが形成され、下地パターンの上にフォトレジストが塗布された基板を支持するチャックと、マスクホルダとチャックとを相対的に移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設け、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行い、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置のアライメント方法であって、
    マスク及び基板の下地パターンに設けられた複数のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、各画像取得装置の被写界深度を調節する被写界深度調節装置と、各画像取得装置の焦点位置を移動する焦点位置移動機構と、各画像取得装置が出力した画像信号を処理して画像認識を行い、認識したアライメントマークの位置を検出する画像処理装置とを設け、
    マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、被写界深度調節装置を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得し、
    画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うことを特徴とするプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
  7. マスクと基板との間のギャップ幅に応じて、ギャップ幅が被写界深度調節装置により調節される被写界深度の範囲より大きいとき、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得し、
    画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うことを特徴とする請求項6に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
  8. 各画像取得装置の被写界深度を指示する入力装置を設け、
    入力装置から入力された指示に応じて、被写界深度調節装置及び焦点位置移動機構を制御し、各画像取得装置の焦点をマスクの下面及び基板の表面に合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像及び基板の下地パターンのアライメントマークの画像を同時に取得し、あるいは、各画像取得装置の焦点をマスクの下面と基板の表面とにそれぞれ合わせて、各画像取得装置によりマスクのアライメントマークの画像と基板の下地パターンのアライメントマークの画像とを別々に取得し、
    画像処理装置が検出したマスクのアライメントマークの位置及び基板の下地パターンのアライメントマークの位置に基づき、ステージによりマスクホルダとチャックとを相対的に移動して、マスクと基板との位置合わせを行うことを特徴とする請求項6に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
  9. 予め、被写界深度調節装置により各画像取得装置の被写界深度を浅くした状態で、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点を合わせて、各画像取得装置の焦点位置を登録し、その後、焦点位置移動機構により各画像取得装置の焦点位置を登録した焦点位置へ移動することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
  10. 各画像取得装置に、マスク及び基板からの反射光を集光するレンズを設け、
    被写界深度調節装置に、マスクと各画像取得装置のレンズとの間に配置された絞り機構を設け、
    予め定めたマスクと基板との間のギャップ幅と絞り機構の絞り量との関係に基づき、ギャップ幅に応じて絞り機構の絞り量を制御して、各画像取得装置の被写界深度を調節することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法。
  11. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  12. 請求項6乃至請求項10のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置のアライメント方法を用いてマスクと基板との位置合わせを行って、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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