JP5349163B2 - 露光装置、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、フォトレジストが塗布された基板へ光ビームを照射し、光ビームにより基板を走査して、基板にパターンを描画する露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に基板を搭載したチャックをステージにより移動して、光ビームによる基板の走査を行う露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、従来、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがあった。
近年、フォトレジストが塗布された基板へ光ビームを照射し、光ビームにより基板を走査して、基板にパターンを描画する露光装置が開発されている。光ビームにより基板を走査して、基板にパターンを直接描画するため、高価なマスクが不要となる。また、描画データ及び走査のプログラムを変更することにより、様々な種類の表示用パネル基板に対応することができる。この様な露光装置として、例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に記載のものがある。
特開2003−332221号公報 特開2005−353927号公報 特開2007−219011号公報
光ビームによる基板の走査は、基板と光ビームとを相対的に移動して行われるが、精密な光学系を含む光ビーム照射装置を固定し、基板を搭載したチャックをステージにより移動して行うのが一般的である。その際、ステージに横揺れやヨーイング等の走行誤差が発生して、チャックに搭載された基板の移動経路がずれると、光ビーム照射装置からの光ビームにより描画されるパターンがずれるので、パターンの描画が精度良く行われず、描画品質が低下するという問題があった。
本発明の課題は、基板を搭載したチャックをステージにより移動して、光ビームによる基板の走査を行う際に、ステージの走行誤差による描画品質の低下を防止することである。また、本発明の課題は、高品質な表示用パネル基板を製造することである。
本発明の露光装置は、フォトレジストが塗布された基板を搭載するチャックと、チャックを移動するステージと、チャックに搭載された基板へ光ビームを照射する光ビーム照射装置とを備え、ステージによりチャックを移動しながら、光ビーム照射装置からの光ビームにより基板を走査して、基板にパターンを描画する露光装置であって、チャックに搭載された基板の移動方向と直交する方向の変位を検出する検出手段と、ステージによりチャックを移動させながら、検出手段の検出結果に基づき、ステージによりチャックを基板の変位方向と逆方向へ基板の変位量と同じ量だけ移動させる制御手段とを備えたものである。
また、本発明の露光方法は、フォトレジストが塗布された基板をチャックに搭載し、ステージによりチャックを移動しながら、光ビーム照射装置からの光ビームにより基板を走査して、基板にパターンを描画する露光方法であって、ステージによりチャックを移動しながら、チャックに搭載された基板の移動方向と直交する方向の変位を検出し、検出結果に基づき、ステージによりチャックを基板の変位方向と逆方向へ基板の変位量と同じ量だけ移動するものである。
ステージによりチャックを移動しながら、チャックに搭載された基板の移動方向と直交する方向の変位を検出し、検出結果に基づき、ステージによりチャックを基板の変位方向と逆方向へ基板の変位量と同じ量だけ移動するので、ステージがチャックを走査方向へ移動する際に横揺れやヨーイング等の走行誤差が発生しても、パターンの描画が精度良く行われる。
さらに、本発明の露光装置は、検出手段が、ステージにより移動されるチャックの上方に設けられ、基板の移動方向に設けた検出用マークの画像を取得して、画像信号を出力する画像取得装置と、画像取得装置が出力した画像信号を処理して、基板の移動方向と直交する方向の変位を検出する検出回路とを有するものである。また、本発明の露光方法は、ステージにより移動されるチャックの上方に設けた画像取得装置により、基板の移動方向に設けた検出用マークの画像を取得し、画像取得装置が出力した画像信号を処理して、基板の移動方向と直交する方向の変位を検出するものである。基板の移動方向に設けた検出用マークを用いて、画像処理により、基板の移動方向と直交する方向の変位が精度良く検出される。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかの露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うものである。上記の露光装置又は露光方法を用いることにより、パターンの描画が精度良く行われるので、高品質な表示用パネル基板が製造される。
本発明の露光装置及び露光方法によれば、ステージによりチャックを移動しながら、チャックに搭載された基板の移動方向と直交する方向の変位を検出し、検出結果に基づき、ステージによりチャックを基板の変位方向と逆方向へ基板の変位量と同じ量だけ移動することにより、ステージがチャックを走査方向へ移動する際に横揺れやヨーイング等の走行誤差が発生しても、パターンの描画を精度良く行うことができる。従って、基板を搭載したチャックをステージにより移動して、光ビームによる基板の走査を行う際に、ステージの走行誤差による描画品質の低下を防止することができる。
さらに、本発明の露光装置及び露光方法によれば、ステージにより移動されるチャックの上方に設けた画像取得装置により、基板の移動方向に設けた検出用マークの画像を取得し、画像取得装置が出力した画像信号を処理して、基板の移動方向と直交する方向の変位を検出することにより、基板の移動方向に設けた検出用マークを用いて、画像処理により、基板の移動方向と直交する方向の変位を精度良く検出することができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、パターンの描画を精度良く行うことができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態による露光装置の側面図である。 本発明の一実施の形態による露光装置の正面図である。 光ビーム照射装置の概略構成を示す図である。 レーザー測長系の動作を説明する図である。 チャック及び光ビーム照射装置の上面図である。 チャック及び光ビーム照射装置の側面図である。 チャック及び光ビーム照射装置を図3と反対の方向から見た図である。 描画制御部の概略構成を示す図である。 光ビームによる基板の走査を説明する図である。 光ビームによる基板の走査を説明する図である。 光ビームによる基板の走査を説明する図である。 光ビームによる基板の走査を説明する図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。また、図2は本発明の一実施の形態による露光装置の側面図、図3は本発明の一実施の形態による露光装置の正面図である。露光装置は、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6,16、Yステージ7,17、θステージ8、チャック10、ゲート11、光ビーム照射装置20、リニアスケール31,33、エンコーダ32,34、レーザー測長系、レーザー測長系制御装置40、CCDカメラ50、基板変位検出回路51、ステージ駆動回路60、及び主制御装置70を含んで構成されている。なお、図2及び図3では、レーザー測長系のレーザー光源41、レーザー測長系制御装置40、基板変位検出回路51、ステージ駆動回路60、及び主制御装置70が省略されている。露光装置は、これらの他に、基板1をチャック10へ搬入し、また基板1をチャック10から搬出する基板搬送ロボット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図1及び図2において、チャック10は、基板1の受け渡しを行う受け渡し位置にある。受け渡し位置において、図示しない基板搬送ロボットにより基板1がチャック10へ搬入され、また図示しない基板搬送ロボットにより基板1がチャック10から搬出される。チャック10は、基板1の裏面を真空吸着して支持する。基板1の表面には、フォトレジストが塗布されている。
基板1の露光を行う露光位置の上空に、ベース3をまたいでゲート11が設けられている。ゲート11には、複数の光ビーム照射装置20が搭載されている。なお、本実施の形態は、8つの光ビーム照射装置20を用いた露光装置の例を示しているが、光ビーム照射装置の数はこれに限らず、7つ以下又は9つ以上の光ビーム照射装置を用いてもよい。
図4は、光ビーム照射装置の概略構成を示す図である。光ビーム照射装置20は、光ファイバー22、レンズ23、ミラー24、DMD(Digital Micromirror Device)25、投影レンズ26、及びDMD駆動回路27を含んで構成されている。光ファイバー22は、レーザー光源ユニット21から発生された紫外光の光ビームを、光ビーム照射装置20内へ導入する。光ファイバー22から射出された光ビームは、レンズ23及びミラー24を介して、DMD25へ照射される。DMD25は、光ビームを反射する複数の微小なミラーを二方向に配列して構成された空間的光変調器であり、各ミラーの角度を変更して光ビームを変調する。DMD25により変調された光ビームは、投影レンズ26を含むヘッド部20aから照射される。DMD駆動回路27は、主制御装置70から供給された描画データに基づいて、DMD25の各ミラーの角度を変更する。
図2及び図3において、チャック10は、θステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。Xステージ5、Yステージ7、及びθステージ8には、ボールねじ及びモータや、リニアモータ等の図示しない駆動機構が設けられており、各駆動機構は、図1のステージ駆動回路60により駆動される。
θステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基板1は、直交する二辺がX方向及びY方向へ向く様に回転される。Xステージ5のX方向への移動により、チャック10は、受け渡し位置と露光位置との間を移動される。露光位置において、Xステージ5のX方向への移動により、各光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射された光ビームが、基板1をX方向へ走査する。また、Yステージ7のY方向への移動により、各光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射された光ビームによる基板1の走査領域が、Y方向へ移動される。図1において、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、θステージ8のθ方向へ回転、Xステージ5のX方向への移動、及びYステージ7のY方向への移動を行う。
図1及び図2において、ベース3には、X方向へ伸びるリニアスケール31が設置されている。リニアスケール31には、Xステージ5のX方向への移動量を検出するための目盛が付けられている。また、Xステージ5には、Y方向へ伸びるリニアスケール33が設置されている。リニアスケール33には、Yステージ7のY方向への移動量を検出するための目盛が付けられている。
図1及び図3において、Xステージ5の一側面には、リニアスケール31に対向して、エンコーダ32が取り付けられている。エンコーダ32は、リニアスケール31の目盛を検出して、パルス信号を主制御装置70へ出力する。また、図1及び図2において、Yステージ7の一側面には、リニアスケール33に対向して、エンコーダ34が取り付けられている。エンコーダ34は、リニアスケール33の目盛を検出して、パルス信号を主制御装置70へ出力する。主制御装置70は、エンコーダ32のパルス信号をカウントして、Xステージ5のX方向への移動量を検出し、エンコーダ34のパルス信号をカウントして、Yステージ7のY方向への移動量を検出する。
図5は、レーザー測長系の動作を説明する図である。なお、図5においては、図1に示したゲート11、光ビーム照射装置20、CCDカメラ50、及び基板変位検出回路51が省略されている。レーザー測長系は、公知のレーザー干渉式の測長系であって、レーザー光源41、レーザー干渉計42,44、及びバーミラー43,45を含んで構成されている。バーミラー43は、チャック10のY方向の一側面に取り付けられている。また、バーミラー45は、チャック10のX方向の一側面に取り付けられている。
レーザー干渉計42は、レーザー光源41からのレーザー光をバーミラー43へ照射し、バーミラー43により反射されたレーザー光を受光して、レーザー光源41からのレーザー光とバーミラー43により反射されたレーザー光との干渉を測定する。この測定は、Y方向の2箇所で行う。レーザー測長系制御装置40は、主制御装置70の制御により、レーザー干渉計42の測定結果から、チャック10のX方向の位置及び回転を検出する。
一方、レーザー干渉計44は、レーザー光源41からのレーザー光をバーミラー45へ照射し、バーミラー45により反射されたレーザー光を受光して、レーザー光源41からのレーザー光とバーミラー45により反射されたレーザー光との干渉を測定する。レーザー測長系制御装置40は、主制御装置70の制御により、レーザー干渉計44の測定結果から、チャック10のY方向の位置を検出する。
図6は、チャック及び光ビーム照射装置の上面図、図7はチャック及び光ビーム照射装置の側面図である。また、図8はチャック及び光ビーム照射装置を図3と反対の方向から見た図である。図6に示す様に、チャック10に搭載された基板1の表面の隅には、光ビーム照射装置20からの光ビームによる基板1の走査方向(X方向)に伸びる基板変位検出用マーク12が形成されている。図6及び図7に示す様に、ゲート11の両側には、基板1の基板変位検出用マーク12の画像を取得するCCDカメラ50が取り付けられている。2つのCCDカメラ50は、光ビームによる基板1の走査領域の幅だけY方向にずらして、Yステージ17に取り付けられている。Yステージ17は、ゲート11に設けられたYガイド16に搭載され、Yガイド16に沿ってY方向へ移動する。Yステージ17には、ボールねじ及びモータや、リニアモータ等の図示しない駆動機構が設けられており、駆動機構は、図1のステージ駆動回路60により駆動される。図1において、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Yステージ17のY方向への移動を行う。
以下、本実施の形態による露光装置の動作を説明する。図1において、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Xステージ5により、チャック10を露光位置へ移動させる。露光位置において、光ビーム照射装置20からの光ビームにより基板1の走査を行う際、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Yステージ17により、走査方向の手前側にあるCCDカメラ50を、基板1の基板変位検出用マーク12の上方へ移動させる。そして、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Xステージ5により、チャック10をX方向へ移動させる。その際、Xステージ5に横揺れやヨーイング等の走行誤差が発生すると、チャック10に搭載された基板1が、X方向へ移動しながらY方向へ変位する。
図6及び図8において、走査方向の手前側にあるCCDカメラ50は、基板1に設けられた基板変位検出用マーク12の画像を取得し、画像信号を図1の基板変位検出回路51へ出力する。図1において、基板変位検出回路51は、CCDカメラ50の画像信号を処理し、検出した基板変位検出用マーク12の画像を予め用意した正しい位置にある基板変位検出用マークの画像と比較して、基板1のY方向の変位を検出する。主制御装置70は、基板変位検出回路51が検出した基板1のY方向の変位に基づき、ステージ駆動回路60を制御して、Yステージ7により、チャック10を基板1の変位方向と逆方向へ基板1の変位量と同じ量だけ移動させる。
Xステージ5によりチャック10を移動しながら、チャック10に搭載された基板1の移動方向と直交する方向の変位を検出し、検出結果に基づき、Yステージ7によりチャック10を基板1の変位方向と逆方向へ基板1の変位量と同じ量だけ移動するので、Xステージ5がチャック10を走査方向へ移動する際に横揺れやヨーイング等の走行誤差が発生しても、パターンの描画が精度良く行われる。
さらに、Xステージ5により移動されるチャック10の上方に設けたCCDカメラ50により、基板1の移動方向に設けた基板変位検出用マーク12の画像を取得し、CCDカメラ50が出力した画像信号を処理して、基板1の移動方向と直交する方向の変位を検出するので、基板1の移動方向に設けた基板変位検出用マーク12を用いて、画像処理により、基板1の移動方向と直交する方向の変位が精度良く検出される。
図1において、主制御装置70は、光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ描画データを供給する描画制御部を有する。図9は、描画制御部の概略構成を示す図である。描画制御部71は、メモリ72、バンド幅設定部73、中心点座標決定部74、及び座標決定部75を含んで構成されている。メモリ72は、各光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ供給する描画データを、そのXY座標をアドレスとして記憶している。
バンド幅設定部73は、メモリ72から読み出す描画データのY座標の範囲を決定することにより、光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射される光ビームのY方向のバンド幅を設定する。
レーザー測長系制御装置40は、露光位置における基板1の露光を開始する前のチャック10のXY方向の位置を検出する。中心点座標決定部74は、レーザー測長系制御装置40が検出したチャック10のXY方向の位置から、基板1の露光を開始する前のチャック10の中心点のXY座標を決定する。図1において、光ビーム照射装置20からの光ビームにより基板1の走査を行う際、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Xステージ5によりチャック10をX方向へ移動させる。基板1の走査領域を移動する際、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Yステージ7によりチャック10をY方向へ移動させる。図9において、中心点座標決定部74は、エンコーダ32,34からのパルス信号をカウントして、Xステージ5のX方向への移動量及びYステージ7のY方向への移動量を検出し、チャック10の中心点のXY座標を決定する。
座標決定部75は、中心点座標決定部74が決定したチャック10の中心点のXY座標に基づき、各光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ供給する描画データのXY座標を決定する。メモリ72は、座標決定部75が決定したXY座標をアドレスとして入力し、入力したXY座標のアドレスに記憶された描画データを、各光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ出力する。
図10〜図13は、光ビームによる基板の走査を説明する図である。図10〜図13は、8つの光ビーム照射装置20からの8本の光ビームにより、基板1のX方向の走査を4回行って、基板1全体を走査する例を示している。図10〜図13においては、各光ビーム照射装置20のヘッド部20aが破線で示されている。各光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射された光ビームは、Y方向にバンド幅Wを有し、Xステージ5のX方向への移動によって、基板1を矢印で示す方向へ走査する。
図10は、1回目の走査を示し、X方向への1回目の走査により、図10に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われる。1回目の走査が終了すると、Yステージ7のY方向への移動により、基板1がY方向へバンド幅Wと同じ距離だけ移動される。図11は、2回目の走査を示し、X方向への2回目の走査により、図11に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われる。2回目の走査が終了すると、Yステージ7のY方向への移動により、基板1がY方向へバンド幅Wと同じ距離だけ移動される。図12は、3回目の走査を示し、X方向への3回目の走査により、図12に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われる。3回目の走査が終了すると、Yステージ7のY方向への移動により、基板1がY方向へバンド幅Wと同じ距離だけ移動される。図13は、4回目の走査を示し、X方向への4回目の走査により、図13に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われ、基板1全体の走査が終了する。
複数の光ビーム照射装置20からの複数の光ビームにより基板1を走査する際も、各光ビーム照射装置20からの光ビームにより描画されるパターンがXステージ5の走行誤差により互いにずれるのを防止することができるので、パターンの描画を精度良く行うことができる。そして、複数の光ビーム照射装置20からの複数の光ビームにより基板1の走査を並行して行うことにより、基板1全体の走査に掛かる時間を短くすることができ、タクトタイムを短縮することができる。
また、図6において、2つのCCDカメラ50は、バンド幅WだけY方向にずらしてYステージ17に取り付けられているので、基板1のY方向への移動に応じて、Yステージ17によりCCDカメラ50をY方向へ移動する際、CCDカメラ50の移動回数が、走査回数の半分で済む。従って、CCDカメラ50の移動に掛かる時間が短く済み、移動誤差も少なくなる。
なお、図10〜図13では、基板1のX方向の走査を4回行って、基板1全体を走査する例を示したが、走査の回数はこれに限らず、基板1のX方向の走査を3回以下又は5回以上行って、基板1全体を走査してもよい。
以上説明した実施の形態によれば、Xステージ5によりチャック10を移動しながら、チャック10に搭載された基板1の移動方向と直交する方向の変位を検出し、検出結果に基づき、Yステージ7によりチャック10を基板1の変位方向と逆方向へ基板の変位量と同じ量だけ移動することにより、Xステージ5がチャック10を走査方向へ移動する際に横揺れやヨーイング等の走行誤差が発生しても、パターンの描画を精度良く行うことができる。従って、基板を搭載したチャックをステージにより移動して、光ビームによる基板の走査を行う際に、ステージの走行誤差による描画品質の低下を防止することができる。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、Xステージ5により移動されるチャック10の上方に設けたCCDカメラ50により、基板1の移動方向に設けた基板変位検出用マーク12の画像を取得し、CCDカメラ50が出力した画像信号を処理して、基板1の移動方向と直交する方向の変位を検出することにより、基板1の移動方向に設けた基板変位検出用マーク12を用いて、画像処理により、基板1の移動方向と直交する方向の変位を精度良く検出することができる。
本発明の露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うことにより、パターンの描画を精度良く行うことができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
例えば、図14は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等によりフォトレジストを塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、露光装置を用いて、フォトレジスト膜にパターンを形成する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図15は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法や顔料分散法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図14に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図15に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明の露光装置又は露光方法を適用することができる。
1 基板
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6,16 Yガイド
7,17 Yステージ
8 θステージ
10 チャック
11 ゲート
12 基板変位検出用マーク
20 光ビーム照射装置
20a ヘッド部
21 レーザー光源ユニット
22 光ファイバー
23 レンズ
24 ミラー
25 DMD(Digital Micromirror Device)
26 投影レンズ
27 DMD駆動回路
31,33 リニアスケール
32,34 エンコーダ
40 レーザー測長系制御装置
41 レーザー光源
42,44 レーザー干渉計
43,45 バーミラー
50 CCDカメラ
51 基板変位検出回路
60 ステージ駆動回路
70 主制御装置
71 描画制御部
72 メモリ
73 バンド幅設定部
74 中心点座標決定部
75 座標決定部

Claims (4)

  1. フォトレジストが塗布された基板を搭載するチャックと、
    前記チャックを移動するステージと、
    前記チャックに搭載された基板へ光ビームを照射する光ビーム照射装置とを備え、
    前記ステージにより前記チャックを移動しながら、前記光ビーム照射装置からの光ビームにより基板を走査し、前記ステージにより前記チャックを基板の走査方向と直交する方向へ移動して、基板の走査領域を変更し、光ビームによる基板の走査を複数回行って、基板にパターンを描画する露光装置であって、
    前記ステージにより移動される前記チャックの上方に、基板の走査領域の幅だけ基板の走査方向と直交する方向に互いにずらして設けられ、基板の表面に基板の走査方向に形成された基板変位検出用マークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得装置と、前記複数の画像取得装置を基板の走査方向と直交する方向へ移動して、前記複数の画像取得装置の内の1つを、基板の表面に形成された基板変位検出用マークの上方へ移動する移動機構と、各画像取得装置が出力した画像信号を処理して、基板の走査方向と直交する方向の変位を検出する検出回路とを有し、前記チャックに搭載された基板の走査方向と直交する方向の変位を検出する検出手段と、
    前記ステージにより前記チャックを移動させながら、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ステージにより前記チャックを基板の変位方向と逆方向へ基板の変位量と同じ量だけ移動させる制御手段とを備えたことを特徴とする露光装置。
  2. フォトレジストが塗布された基板をチャックに搭載し、ステージによりチャックを移動しながら、光ビーム照射装置からの光ビームにより基板を走査し、ステージによりチャックを基板の走査方向と直交する方向へ移動して、基板の走査領域を変更し、光ビームによる基板の走査を複数回行って、基板にパターンを描画する露光方法であって、
    複数の画像取得装置を、ステージにより移動されるチャックの上方に、基板の走査領域の幅だけ基板の走査方向と直交する方向に互いにずらして設け、
    複数の画像取得装置を基板の走査方向と直交する方向へ移動して、複数の画像取得装置の内の1つを、基板の表面に基板の走査方向に形成された基板変位検出用マークの上方へ移動し、
    ステージによりチャックを移動しながら、ステージにより移動されるチャックの上方に設けた複数の画像取得装置の内の1つにより、基板の表面に形成された基板変位検出用マークの画像を取得し、
    画像取得装置が出力した画像信号を処理して、基板の走査方向と直交する方向の変位を検出し、検出結果に基づき、ステージによりチャックを基板の変位方向と逆方向へ基板の変位量と同じ量だけ移動することを特徴とする露光方法。
  3. 請求項1に記載の露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  4. 請求項2に記載の露光方法を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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