JP5394320B2 - 光源ユニット、光源ユニットの光軸調整方法、プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の露光光照射方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

光源ユニット、光源ユニットの光軸調整方法、プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の露光光照射方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、プロキシミティ方式を用いて基板の露光を行うプロキシミティ露光装置の光源ユニット、及び該光源ユニットの光軸調整方法に係り、特に、複数の半導体発光素子と、各半導体発光素子に対応して設けられた複数の拡大レンズとを備え、各半導体発光素子から発生した光を各拡大レンズにより拡大し、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成する光源ユニット、及び該光源ユニットの光軸調整方法に関する。また、本発明は、上記光源ユニットを備えたプロキシミティ露光装置、上記光源ユニットの光軸調整方法を用いたプロキシミティ露光装置の露光光照射方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
従来、プロキシミティ露光装置の露光光を発生する光源には、水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等の様に、高圧ガスをバルブ内に封入したランプが使用されていた。これらのランプは寿命が短く、所定の使用時間が過ぎるとランプを交換しなければならない。例えば、ランプの寿命が750時間の場合、連続して点灯すると、約1ヶ月に1回の交換が必要となる。ランプの交換時は、露光処理が中断されるため、生産性が低下する。
一方、特許文献1には、プロジェクション方式の露光装置において、露光光の光源として、発光ダイオード等の固体光源素子を用いる技術が開示されている。発光ダイオード等の半導体発光素子は、寿命が数千時間とランプに比べて長く、露光処理が中断されることが少ないので、生産性の向上が期待される。
特開2006−332077号公報
近年、表示用パネルの大画面化に伴い基板が大型化する程、露光光の光源には、より照度の高いものが要求される様になってきた。主に大型の基板の露光に使用されるプロキシミティ露光装置において、露光光を発生する光源に複数の半導体発光素子を用いる場合、半導体発光素子の出力が従来のランプに比べてはるかに小さいので、数百〜数千個程度の半導体発光素子を並べて使用しなければならない。その場合、各半導体発光素子に対応して複数の拡大レンズを設け、各半導体発光素子から発生した光を各拡大レンズにより拡大し、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成するが、各半導体発光素子と各拡大レンズとを互いの光軸が一致する様に精度良く位置合わせしないと、露光光の照度が低下する。この各半導体発光素子と各拡大レンズとの光軸調整は、多数の半導体発光素子が密集して設置される場合、大変な作業となり、多大な時間を要する。
本発明の課題は、複数の半導体発光素子から発生した光を対応する拡大レンズにより拡大し、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成する際、各半導体発光素子と各拡大レンズとの光軸調整を容易に精度良く行うことである。また、本発明の課題は、表示用パネル基板を効率良く生産することである。
本発明の光源ユニットは、複数の半導体発光素子と、各半導体発光素子に対応して設けられた複数の拡大レンズとを備え、各半導体発光素子から発生した光を各拡大レンズにより拡大し、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成する光源ユニットであって、レーザー光源とピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置のレーザー光源から発生して、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射されたレーザー光が、遮光板のピンホールを通過する様に、各拡大レンズが遮光板に対して位置決めされた後、各半導体発光素子から発生して、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射され、遮光板のピンホールを通過した光の強度が最大となる様に、各半導体発光素子が各拡大レンズに対して位置決めされ、各半導体発光素子と各拡大レンズとが、互いに位置決めされた状態で一緒に設置されたものである。
また、本発明の光源ユニットの光軸調整方法は、複数の半導体発光素子と、各半導体発光素子に対応して設けられた複数の拡大レンズとを備え、各半導体発光素子から発生した光を各拡大レンズにより拡大し、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成する光源ユニットの光軸調整方法であって、レーザー光源とピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置のレーザー光源から発生したレーザー光を、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、レーザー光が遮光板のピンホールを通過する様に、各拡大レンズを遮光板に対して位置決めした後、各半導体発光素子から発生した光を、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、遮光板のピンホールを通過した光の強度が最大となる様に、各半導体発光素子を各拡大レンズに対して位置決めし、各半導体発光素子と各拡大レンズとを、互いに位置決めした状態で一緒に設置するものである。
光軸調整装置のレーザー光源から発生したレーザー光を、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、レーザー光が遮光板のピンホールを通過する様に、各拡大レンズを遮光板に対して位置決めした後、各半導体発光素子から発生した光を、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、遮光板のピンホールを通過した光の強度が最大となる様に、各半導体発光素子を各拡大レンズに対して位置決めするので、レーザー光源とピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、各半導体発光素子と各拡大レンズとの光軸調整が容易に精度良く行われる。そして、各半導体発光素子と各拡大レンズとを、互いに位置決めした状態で一緒に設置するので、設置後の光軸調整作業が無くなり、多数の半導体発光素子が容易に密集して設置される。
さらに、本発明の光源ユニットは、2つ以上のレーザー光源と2つ以上のピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置の2つ以上のレーザー光源から発生して、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射されたレーザー光が、遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過する様に、2つ以上の拡大レンズが遮光板に対して一緒に位置決めされた後、2つ以上の半導体発光素子から発生して、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射され、遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過した光の総強度が最大となる様に、2つ以上の半導体発光素子が2つ以上の拡大レンズに対して一緒に位置決めされ、2つ以上の半導体発光素子と2つ以上の拡大レンズとが、互いに位置決めされた状態で一緒に設置されたものである。
また、本発明の光源ユニットの光軸調整方法は、2つ以上のレーザー光源と2つ以上のピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置の2つ以上のレーザー光源から発生したレーザー光を、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、レーザー光が遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過する様に、2つ以上の拡大レンズを遮光板に対して一緒に位置決めした後、2つ以上の半導体発光素子から発生した光を、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過した光の総強度が最大となる様に、2つ以上の半導体発光素子を2つ以上の拡大レンズに対して一緒に位置決めし、2つ以上の半導体発光素子と2つ以上の拡大レンズとを、互いに位置決めした状態で一緒に設置するものである。
半導体発光素子及び拡大レンズがそれぞれ2つ以上つながっている場合に、2つ以上のレーザー光源と2つ以上のピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、2つ以上の半導体発光素子と2つ以上の拡大レンズとの光軸調整が容易に精度良く行われる。
本発明のプロキシミティ露光装置は、上記のいずれかの光源ユニットと、基板を支持するチャックと、マスクを保持するマスクホルダとを備え、マスクホルダに保持されたマスクとチャックに支持された基板との間に微小なギャップを設け、上記のいずれかの光源ユニットで形成された露光光を、マスクホルダに保持されたマスクを介して、チャックに支持された基板へ照射するものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置の露光光照射方法は、マスクホルダに保持されたマスクとチャックに支持された基板との間に微小なギャップを設け、上記のいずれかの光源ユニットの光軸調整方法を用いて光軸を調整した光源ユニットで形成した露光光を、マスクホルダに保持されたマスクを介して、チャックに支持された基板へ照射するものである。
光源ユニットの各半導体発光素子と各拡大レンズとの光軸調整が容易に精度良く行われるので、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成する際に光の損失が少なくなり、露光光の照度が増加して露光時間が短縮される。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置の露光光照射方法を用いて基板の露光を行うものである。上記のプロキシミティ露光装置又はプロキシミティ露光装置の露光光照射方法を用いることにより、露光光の照度が増加して露光時間が短縮されるので、表示用パネル基板の生産が効率良く行われる。
本発明の光源ユニット及び光源ユニットの光軸調整方法によれば、レーザー光源とピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、各半導体発光素子と各拡大レンズとの光軸調整を容易に精度良く行うことができる。そして、各半導体発光素子と各拡大レンズとを、互いに位置決めした状態で一緒に設置することにより、設置後の光軸調整作業を無くして、多数の半導体発光素子を容易に密集して設置することができる。
さらに、本発明の光源ユニット及び光源ユニットの光軸調整方法によれば、半導体発光素子及び拡大レンズがそれぞれ2つ以上つながっている場合に、2つ以上のレーザー光源と2つ以上のピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、2つ以上の半導体発光素子と2つ以上の拡大レンズとの光軸調整を容易に精度良く行うことができる。
本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の露光光照射方法によれば、各半導体発光素子と各拡大レンズとの光軸調整を容易に精度良く行うことができるので、露光光の照度を増加させて露光時間を短縮させることができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、露光光の照度を増加させて露光時間を短縮させることができるので、表示用パネル基板を効率良く生産することができる。
本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 光源ユニットの一例を示す図である。 図3(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを組み合わせた状態を示す上面図、図3(b)は同側面図である。 図4(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを分離させた状態を示す側面図、図4(b)はレンズホルダの下面図である。 本発明の一実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 本発明の一実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 本発明の一実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 本発明の一実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 図9(a)は半導体発光素子の光軸と拡大レンズの光軸が合っていない状態を示す図、図9(b)は半導体発光素子の光軸と拡大レンズの光軸が合った状態を示す図である。 図10(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを組み合わせた状態を示す上面図、図10(b)は同側面図である。 図11(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを分離させた状態を示す側面図、図11(b)はレンズホルダの下面図である。 本発明の他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 本発明の他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 本発明の他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 本発明の他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 本発明のさらに他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。プロキシミティ露光装置は、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、チャック支持台9、チャック10、マスクホルダ20、及び露光光照射装置30を含んで構成されている。プロキシミティ露光装置は、これらの他に、基板1をチャック10へ搬入し、また基板1をチャック10から搬出する基板搬送ロボット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図1において、チャック10は、基板1の露光を行う露光位置にある。露光位置の上空には、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。マスクホルダ20には、露光光が通過する開口が設けられている。マスクホルダ20は、開口の周囲に設けられた図示しない吸着溝により、マスク2の周辺部を真空吸着して保持する。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、露光光照射装置30が配置されている。露光時、露光光照射装置30からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
チャック10は、Xステージ5及びYステージ7により、露光位置から離れたロード/アンロード位置へ移動される。ロード/アンロード位置において、図示しない基板搬送ロボットにより、基板1がチャック10へ搬入され、また基板1がチャック10から搬出される。チャック10への基板1のロード及びチャック10からの基板1のアンロードは、チャック10に設けた複数の突き上げピンを用いて行われる。突き上げピンは、チャック10の内部に収納されており、チャック10の内部から上昇して、基板1をチャック10にロードする際、基板搬送ロボットから基板1を受け取り、基板1をチャック10からアンロードする際、基板搬送ロボットへ基板1を受け渡す。チャック10は、基板1の裏面を真空吸着して支持する。
チャック10は、チャック支持台9を介してθステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向(図1の図面横方向)へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向(図1の図面奥行き方向)へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台9は、θステージ8に搭載され、チャック10を複数箇所で支持する。
Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10は、ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。ロード/アンロード位置において、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基板1のプリアライメントが行われる。露光位置において、Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10に搭載された基板1のXY方向へのステップ移動が行われる。そして、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、基板1のアライメントが行われる。また、図示しないZ−チルト機構により、マスクホルダ20をZ方向(図1の図面上下方向)へ移動及びチルトすることによって、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、チャック支持台9にZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。
露光光照射装置30は、コリメーションレンズ群32、平面鏡33、照度センサー35、及び光源ユニット40を含んで構成されている。後述する光源ユニット40は、基板1の露光を行う時に露光光を発生し、基板1の露光を行わない時は露光光を発生しない。光源ユニット40から発生した露光光は、コリメーションレンズ群32を透過して平行光線束となり、平面鏡33で反射して、マスク2へ照射される。マスク2へ照射された露光光により、マスク2のパターンが基板1へ転写され、基板1の露光が行われる。
平面鏡33の裏側近傍には、照度センサー35が配置されている。平面鏡33には、露光光の一部を通過させる小さな開口が設けられている。照度センサー35は、平面鏡33の開口を通過した光を受光して、露光光の照度を測定する。照度センサー35の測定結果は、光源ユニット40へ入力される。
図2は、光源ユニットの一例を示す図である。光源ユニット40は、ベース基板41、半導体発光素子42、拡大レンズ43、集光レンズ44、レンズ群45、制御回路46、冷却部材47、及び冷却装置48を含んで構成されている。各ベース基板41には、1つ又は2つ以上の半導体発光素子42が搭載されている。各ベース基板41は、制御回路46の制御により、各半導体発光素子42を駆動する。各半導体発光素子42は、発光ダイオードやレーザーダイオード等から成り、露光光を形成する光を発生する。制御回路46は、照度センサー35の測定結果に基づき、各半導体発光素子42の駆動を制御する。
なお、図2では、13個の半導体発光素子42が示されているが、実際の光源ユニットには、数百〜数千個程度の半導体発光素子が使用されている。
各半導体発光素子42に対応して、拡大レンズ43が設けられており、各拡大レンズ43は、各半導体発光素子42から発生した光を拡大して、集光レンズ44へ照射する。集光レンズ44は、拡大レンズ43により拡大された光を集光して、レンズ群45へ照射する。レンズ群45は、フライアイレンズ又はロッドレンズ等からなり、集光レンズ44により集光された光の照度分布を均一化する。
各ベース基板41の裏面には、冷却部材47が取り付けられている。各冷却部材47は、板状に構成されており、熱伝導部材47aを介して、各ベース基板41の裏面に取り付けられている。冷却部材47は、内部に冷却水が流れる冷却水通路を有し、冷却装置48から冷却水通路へ供給される冷却水により、各半導体発光素子42を冷却する。なお、冷却部材47及び冷却装置48はこれに限らず、放熱板及び冷却ファンを含む空冷式としてもよい。
本例では、各ベース基板41上に、1つ又は2つ以上の半導体発光素子42が平面的に配置されている。そして、各ベース基板41に搭載された半導体発光素子42から発生した光が、各拡大レンズ43及び集光レンズ44を介してレンズ群45へ照射される様に、各ベース基板41が異なった角度で配置されている。各半導体発光素子42を各ベース基板41上に平面的に配置することにより、各半導体発光素子42の位置調整を容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法について説明する。本実施の形態では、ベース基板41に1つの半導体発光素子42が搭載される場合、後述する光軸調整装置60により半導体発光素子42と拡大レンズ43との光軸調整を行った後、ベース基板41及び半導体発光素子42と、拡大レンズ43とを、組み合わせた状態で光源ユニット40に設置する。
図3(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを組み合わせた状態を示す上面図、図3(b)は同側面図である。拡大レンズ43は、全体が四角形の形状をしており、中央部に凸レンズが形成されている。図3(a)に示す様に、拡大レンズ43の周囲には、レンズホルダ50が設けられており、レンズホルダ50は、四角形の拡大レンズ43の縁を保持している。図3(b)に示す様に、ベース基板41には、1つの半導体発光素子42が搭載されている。レンズホルダ50は、ベース基板41に設けられた4本の支柱52の先端部に搭載され、ナット53により支柱52に固定されて、ベース基板41及び半導体発光素子42と一緒に光源ユニット40に設置される。
図4(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを分離させた状態を示す側面図、図4(b)はレンズホルダの下面図である。図4(a)に示す様に、ナット53を取り外すと、レンズホルダ50が、ベース基板41の支柱52から取り外される。支柱52の先端部52aには、ナット53がねじ込まれるねじが形成されている。
図4(a),(b)に示す様に、レンズホルダ50には、支柱52に取り付けるための取り付け穴51が4箇所に設けられている。取り付け穴51の内部には、貫通部の周囲にそれより大きな段差部が設けられており、段差部の内径は支柱52の外径より若干大きく、貫通部の内径は支柱52の先端部52aの外径より若干大きい。また、図4(b)に示す様に、レンズホルダ50には、後述する光軸調整装置60の支柱64に取り付けるための取り付け穴54が4箇所に設けられている。取り付け穴54の内部は、取り付け穴51と上下が逆になっており、段差部の内径は後述する光軸調整装置60の支柱64の外径より若干大きく、貫通部の内径は支柱64の先端部64aの外径より若干大きい。
図5〜図8は、本発明の一実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。光軸調整装置60は、装置ベース61、台62、遮光板63、支柱64、反射板65、ナット66、レーザー光源67、ガラス板68、受光器69、三軸ステージ70、照度計71、及び駆動制御装置72を含んで構成されている。装置ベース61に設けられた台62には、2枚の遮光板63と1枚の反射板65とが搭載されている。各遮光板63及び反射板65は、4本の支柱64により連結されて、互いに平行に設置されている。各遮光板63には、ピンホール63aが設けられており、2枚の遮光板63は、各ピンホール63aの位置が図面奥行き方向及び上下方向で同じになる様に、支柱64で固定されている。支柱64の先端部64aには、ねじが形成されている。
装置ベース61には、レーザー光源67と、ガラス板68と、三軸ステージ70とが搭載されている。レーザー光源67は、発生したレーザー光が、各遮光板63のピンホール63aを通過し、反射板65により反射されて元に戻る様に、その位置が調整されている。三軸ステージ70は、駆動制御装置72の制御により、装置ベース61上を図面横方向及び奥行き方向へ移動し、また昇降部70aを上下方向へ移動する。
まず、図5に示す様に、ベース基板41の支柱52から取り外したレンズホルダ50を、三軸ステージ70の昇降部70aに搭載する。そして、三軸ステージ70によりレンズホルダ50を図面横方向へ移動し、図6に示す様に、レンズホルダ50の取り付け穴54を支柱64の先端部64aにはめる。この状態で、レーザー光源67を点灯させ、レーザー光源67から発生したレーザー光を、拡大レンズ43を通して光軸調整装置60の遮光板63へ照射する。そして、三軸ステージ70によりレンズホルダ50を図面奥行き方向及び上下方向へ移動して、レーザー光が、各遮光板63のピンホール63aを通過し、反射板65により反射されてガラス板68上の元の位置へ戻る様に、拡大レンズ43を遮光板63に対して位置決めする。拡大レンズ43を通して遮光板63へ照射したレーザー光を、反射板65で折り返してガラス板68へ戻すことにより、拡大レンズ43の光軸を、各遮光板63のピンホール63aに精度良く合わせることができる。
このとき、レンズホルダ50の取り付け穴54は、段差部の内径が支柱64の外径より若干大きく、貫通部の内径が支柱64の先端部64aの外径より若干大きいので、レンズホルダ50の取り付け穴54を支柱64の先端部64aにはめたまま、レンズホルダ50を図面奥行き方向及び上下方向へ移動することができる。拡大レンズ43の遮光板63に対する位置決めが終了したら、ナット66によりレンズホルダ50を支柱64に固定する。
次に、図7に示す様に、受光器69を反射板65に設置する。続いて、支柱52からレンズホルダ50を取り外したベース基板41を、三軸ステージ70の昇降部70aに搭載する。そして、三軸ステージ70によりベース基板41を図面横方向へ移動し、図8に示す様に、支柱52の先端部52aをレンズホルダ50の取り付け穴51へ挿入する。この状態で、半導体発光素子42を点灯させ、半導体発光素子42から発生した光を、拡大レンズ43を通して光軸調整装置60の遮光板63へ照射し、各遮光板63のピンホール63aを通過した光を、受光器69により受光する。照度計71は、受光器69により受光した光の照度を検出し、駆動制御装置72は、照度計71の検出結果に基づき、各遮光板63のピンホール63aを通過した光の強度が最大となる様に、三軸ステージ70によりベース基板41を図面奥行き方向及び上下方向へ移動して、半導体発光素子52を拡大レンズ43に対して位置決めする。
このとき、レンズホルダ50の取り付け穴51は、段差部の内径が支柱52の外径より若干大きく、貫通部の内径が支柱52の先端部52aの外径より若干大きいので、支柱52の先端部52aをレンズホルダ50の取り付け穴51へ挿入したまま、ベース基板41を図面奥行き方向及び上下方向へ移動することができる。半導体発光素子52の拡大レンズ43に対する位置決めが終了したら、ナット53によりベース基板41をレンズホルダ50に固定する。
図9(a)は半導体発光素子の光軸と拡大レンズの光軸が合っていない状態を示す図、図9(b)は半導体発光素子の光軸と拡大レンズの光軸が合った状態を示す図である。図9(a)に示す様に、半導体発光素子42の光軸と拡大レンズ43の光軸が合っていない場合、拡大レンズ43から照射された光のほとんどは各遮光板63に遮断され、受光器69で受光される光はわずかとなる。図9(b)に示す様に、半導体発光素子42の光軸と拡大レンズ43の光軸が合った場合、拡大レンズ43から照射された光の一部が各遮光板63のピンホール63aを通過し、受光器69で受光される光の強度が最大となる。
光軸調整装置60のレーザー光源67から発生したレーザー光を、拡大レンズ43を通して光軸調整装置60の遮光板63へ照射し、レーザー光が遮光板63のピンホール63aを通過する様に、拡大レンズ43を遮光板63に対して位置決めした後、半導体発光素子42から発生した光を、拡大レンズ43を通して光軸調整装置60の遮光板63へ照射し、遮光板63のピンホール63aを通過した光の強度が最大となる様に、半導体発光素子42を拡大レンズ43に対して位置決めするので、レーザー光源67とピンホール63aが設けられた遮光板63とを有する光軸調整装置60を用いて、半導体発光素子42と拡大レンズ43との光軸調整が容易に精度良く行われる。特に、本実施の形態では、光軸調整装置60が、ピンホール63aが設けられた遮光板63を複数枚有するので、半導体発光素子42と拡大レンズ43との光軸調整がより精度良く行われる。そして、半導体発光素子41と拡大レンズ43とを、互いに位置決めした状態で一緒に設置するので、設置後の光軸調整作業が無くなり、多数の半導体発光素子42が容易に密集して設置される。
次に、本発明の他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法について説明する。本実施の形態では、ベース基板41に2つ以上の半導体発光素子42が搭載される場合、後述する光軸調整装置60’により2つ以上の半導体発光素子42と2つ以上の拡大レンズ43との光軸調整を行った後、ベース基板41及び2つ以上の半導体発光素子42と、2つ以上の拡大レンズ43とを、組み合わせた状態で光源ユニット40に設置する。
図10(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを組み合わせた状態を示す上面図、図10(b)は同側面図である。図10(a)に示す様に、2つ以上の拡大レンズ43がつながって形成されている。これらの拡大レンズ43の周囲には、レンズホルダ50が設けられており、レンズホルダ50は、2つ以上のつながった拡大レンズ43の縁を保持している。図10(b)に示す様に、ベース基板41には、2つ以上の半導体発光素子42が搭載されている。レンズホルダ50は、ベース基板41に設けられた4本の支柱52の先端部に搭載され、ナット53により支柱52に固定されて、ベース基板41及び2つ以上の半導体発光素子42と一緒に光源ユニット40に設置される。
図11(a)はベース基板及び半導体発光素子と拡大レンズとを分離させた状態を示す側面図、図11(b)はレンズホルダの下面図である。図11(a)に示す様に、ナット53を取り外すと、レンズホルダ50が、ベース基板41の支柱52から取り外される。支柱52の先端部52aには、ナット53がねじ込まれるねじが形成されている。
図11(a),(b)に示す様に、レンズホルダ50には、支柱52に取り付けるための取り付け穴51が4箇所に設けられている。取り付け穴51の内部には、貫通部の周囲にそれより大きな段差部が設けられており、段差部の内径は支柱52の外径より若干大きく、貫通部の内径は支柱52の先端部52aの外径より若干大きい。また、図11(b)に示す様に、レンズホルダ50には、後述する光軸調整装置60’の支柱64に取り付けるための取り付け穴54が4箇所に設けられている。取り付け穴54の内部は、取り付け穴51と上下が逆になっており、段差部の内径は後述する光軸調整装置60’の支柱64の外径より若干大きく、貫通部の内径は支柱64の先端部64aの外径より若干大きい。
図12〜図15は、本発明の他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。光軸調整装置60’は、装置ベース61、台62、遮光板63、支柱64、反射板65、ナット66、レーザー光源67、ガラス板68、受光器69、三軸ステージ70、照度計71、及び駆動制御装置72を含んで構成されている。装置ベース61に設けられた台62には、2枚の遮光板63と1枚の反射板65とが搭載されている。各遮光板63及び反射板65は、4本の支柱64により連結されて、互いに平行に設置されている。各遮光板63には、光軸を調整する半導体発光素子42及び拡大レンズ43の数に対応する数のピンホール63aが設けられており、2枚の遮光板63は、各ピンホール63aの位置が図面奥行き方向及び上下方向で同じになる様に、支柱64で固定されている。支柱64の先端部64aには、ねじが形成されている。
装置ベース61には、光軸を調整する半導体発光素子42及び拡大レンズ43の数に対応する数のレーザー光源67と、ガラス板68と、三軸ステージ70とが搭載されている。各レーザー光源67は、発生したレーザー光が、各遮光板63の各ピンホール63aをそれぞれ通過し、反射板65により反射されて元に戻る様に、その位置が調整されている。三軸ステージ70は、駆動制御装置72の制御により、装置ベース61上を図面横方向及び奥行き方向へ移動し、また昇降部70aを上下方向へ移動する。
まず、図12に示す様に、ベース基板41の支柱52から取り外したレンズホルダ50を、三軸ステージ70の昇降部70aに搭載する。そして、三軸ステージ70によりレンズホルダ50を図面横方向へ移動し、図13に示す様に、レンズホルダ50の取り付け穴54を支柱64の先端部64aにはめる。この状態で、各レーザー光源67を点灯させ、各レーザー光源67から発生したレーザー光を、各拡大レンズ43を通して光軸調整装置60の遮光板63へ照射する。そして、三軸ステージ70によりレンズホルダ50を図面奥行き方向及び上下方向へ移動して、各レーザー光が、各遮光板63の各ピンホール63aをそれぞれ通過し、反射板65により反射されてガラス板68上の元の位置へ戻る様に、2つ以上の拡大レンズ43を各遮光板63に対して一緒に位置決めする。各拡大レンズ43を通して遮光板63へ照射したレーザー光を、反射板65で折り返してガラス板68へ戻すことにより、各拡大レンズ43の光軸を、各遮光板63の各ピンホール63aに精度良く合わせることができる。
このとき、レンズホルダ50の取り付け穴54は、段差部の内径が支柱64の外径より若干大きく、貫通部の内径が支柱64の先端部64aの外径より若干大きいので、レンズホルダ50の取り付け穴54を支柱64の先端部64aにはめたまま、レンズホルダ50を図面奥行き方向及び上下方向へ移動することができる。2つ以上の拡大レンズ43の遮光板63に対する位置決めが終了したら、ナット66によりレンズホルダ50を支柱64に固定する。
次に、図14に示す様に、光軸を調整する半導体発光素子42及び拡大レンズ43の数に対応する数の受光器69を、反射板65に設置する。続いて、支柱52からレンズホルダ50を取り外したベース基板41を、三軸ステージ70の昇降部70aに搭載する。そして、三軸ステージ70によりベース基板41を図面横方向へ移動し、図15に示す様に、支柱52の先端部52aをレンズホルダ50の取り付け穴51へ挿入する。この状態で、各半導体発光素子42を点灯させ、各半導体発光素子42から発生した光を、各拡大レンズ43を通して光軸調整装置60’の遮光板63へ照射し、各遮光板63の各ピンホール63aをそれぞれ通過した光を、各受光器69により受光する。照度計71は、各受光器69により受光した光の照度を検出し、駆動制御装置72は、照度計71の検出結果に基づき、各遮光板63の各ピンホール63aをそれぞれ通過した光の総強度が最大となる様に、三軸ステージ70によりベース基板41を図面奥行き方向及び上下方向へ移動して、2つ以上の半導体発光素子52を2つ以上の拡大レンズ43に対して一緒に位置決めする。
このとき、レンズホルダ50の取り付け穴51は、段差部の内径が支柱52の外径より若干大きく、貫通部の内径が支柱52の先端部52aの外径より若干大きいので、支柱52の先端部52aをレンズホルダ50の取り付け穴51へ挿入したまま、ベース基板41を図面奥行き方向及び上下方向へ移動することができる。2つ以上の半導体発光素子52の2つ以上の拡大レンズ43に対する位置決めが終了したら、ナット53によりベース基板41をレンズホルダ50に固定する。
半導体発光素子42及び拡大レンズ43がそれぞれ2つ以上つながっている場合に、2つ以上のレーザー光源67と2つ以上のピンホール63aが設けられた遮光板63とを有する光軸調整装置60’を用いて、2つ以上の半導体発光素子42と2つ以上の拡大レンズ43との光軸調整が容易に精度良く行われる。特に、本実施の形態では、光軸調整装置60’が、2つ以上のピンホール63aが設けられた遮光板63を2枚有するので、2つ以上の半導体発光素子42と2つ以上の拡大レンズ43との光軸調整がさらに精度良く行われる。
図16は、本発明のさらに他の実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を説明する図である。本実施の形態は、光軸を調整する半導体発光素子42及び拡大レンズ43の数に対応する数の光ファイバー73を反射板65に設置し、各遮光板63の各ピンホール63aをそれぞれ通過した光を、各光ファイバー73へ入射させ、各光ファイバー73へ入射した光をまとめて受光器69により受光するものである。照度計71は、受光器69により受光した光の合計の照度を検出する。その他の構成は、図12〜図15に示した実施の形態と同様である。
以上説明した実施の形態によれば、レーザー光源67とピンホール63aが設けられた遮光板63とを有する光軸調整装置60,60’を用いて、各半導体発光素子42と各拡大レンズ43との光軸調整を容易に精度良く行うことができる。そして、各半導体発光素子42と各拡大レンズ43とを、互いに位置決めした状態で一緒に設置することにより、設置後の光軸調整作業を無くして、多数の半導体発光素子42を容易に密集して設置することができる。
さらに、半導体発光素子42及び拡大レンズ43がそれぞれ2つ以上つながっている場合に、2つ以上のレーザー光源67と2つ以上のピンホール63aが設けられた遮光板63とを有する光軸調整装置60’を用いて、2つ以上の半導体発光素子42と2つ以上の拡大レンズ43との光軸調整を容易に精度良く行うことができる。
本発明のプロキシミティ露光装置の露光光照射方法は、図1において、マスクホルダ20に保持されたマスク2とチャック10に支持された基板1との間に微小なギャップを設け、以上説明した実施の形態による光源ユニットの光軸調整方法を用いて光軸を調整した光源ユニット40で形成した露光光を、マスクホルダ20に保持されたマスク2を介して、チャック10に支持された基板1へ照射するものである。本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の露光光照射方法によれば、各半導体発光素子42と各拡大レンズ43との光軸調整を容易に精度良く行うことができるので、露光光の照度を増加させて露光時間を短縮させることができる。
本発明のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置の露光光照射方法を用いて基板の露光を行うことにより、露光光の照度を増加させて露光時間を短縮させることができるので、表示用パネル基板を効率良く生産することができる。
例えば、図17は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図18は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法や顔料分散法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図17に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図18に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明のプロキシミティ露光装置又はプロキシミティ露光装置の露光光照射方法を適用することができる。
1 基板
2 マスク
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 チャック支持台
10 チャック
20 マスクホルダ
30 露光光照射装置
32 コリメーションレンズ群
33 平面鏡
35 照度センサー
40 光源ユニット
41 ベース基板
42 半導体発光素子
43 拡大レンズ
44 集光レンズ
45 レンズ群
46 制御回路
47 冷却部材
47a 熱伝導部材
48 冷却装置
50 レンズホルダ
51,54 取り付け穴
52 支柱
53 ナット
60,60’ 光軸調整装置
61 装置ベース
62 台
63 遮光板
63a ピンホール
64 支柱
65 反射板
66 ナット
67 レーザー光源
68 ガラス板
69 受光器
70 三軸ステージ
71 照度計
72 駆動制御装置
73 光ファイバー

Claims (8)

  1. 複数の半導体発光素子と、各半導体発光素子に対応して設けられた複数の拡大レンズとを備え、各半導体発光素子から発生した光を各拡大レンズにより拡大し、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成する光源ユニットであって、
    レーザー光源とピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置のレーザー光源から発生して、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射されたレーザー光が、遮光板のピンホールを通過する様に、各拡大レンズが遮光板に対して位置決めされた後、各半導体発光素子から発生して、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射され、遮光板のピンホールを通過した光の強度が最大となる様に、各半導体発光素子が各拡大レンズに対して位置決めされ、
    各半導体発光素子と各拡大レンズとが、互いに位置決めされた状態で一緒に設置されたことを特徴とする光源ユニット。
  2. 2つ以上のレーザー光源と2つ以上のピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置の2つ以上のレーザー光源から発生して、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射されたレーザー光が、遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過する様に、2つ以上の拡大レンズが遮光板に対して一緒に位置決めされた後、2つ以上の半導体発光素子から発生して、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射され、遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過した光の総強度が最大となる様に、2つ以上の半導体発光素子が2つ以上の拡大レンズに対して一緒に位置決めされ、
    2つ以上の半導体発光素子と2つ以上の拡大レンズとが、互いに位置決めされた状態で一緒に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 複数の半導体発光素子と、各半導体発光素子に対応して設けられた複数の拡大レンズとを備え、各半導体発光素子から発生した光を各拡大レンズにより拡大し、各拡大レンズにより拡大した光を重ね合わせて露光光を形成する光源ユニットの光軸調整方法であって、
    レーザー光源とピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置のレーザー光源から発生したレーザー光を、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、レーザー光が遮光板のピンホールを通過する様に、各拡大レンズを遮光板に対して位置決めした後、各半導体発光素子から発生した光を、各拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、遮光板のピンホールを通過した光の強度が最大となる様に、各半導体発光素子を各拡大レンズに対して位置決めし、
    各半導体発光素子と各拡大レンズとを、互いに位置決めした状態で一緒に設置することを特徴とする光源ユニットの光軸調整方法。
  4. 2つ以上のレーザー光源と2つ以上のピンホールが設けられた遮光板とを有する光軸調整装置を用いて、光軸調整装置の2つ以上のレーザー光源から発生したレーザー光を、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、レーザー光が遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過する様に、2つ以上の拡大レンズを遮光板に対して一緒に位置決めした後、2つ以上の半導体発光素子から発生した光を、2つ以上の拡大レンズを通して光軸調整装置の遮光板へ照射し、遮光板の2つ以上のピンホールをそれぞれ通過した光の総強度が最大となる様に、2つ以上の半導体発光素子を2つ以上の拡大レンズに対して一緒に位置決めし、
    2つ以上の半導体発光素子と2つ以上の拡大レンズとを、互いに位置決めした状態で一緒に設置することを特徴とする請求項3に記載の光源ユニットの光軸調整方法。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の光源ユニットと、
    基板を支持するチャックと、
    マスクを保持するマスクホルダとを備え、
    前記マスクホルダに保持されたマスクと前記チャックに支持された基板との間に微小なギャップを設け、前記光源ユニットで形成された露光光を、前記マスクホルダに保持されたマスクを介して、前記チャックに支持された基板へ照射することを特徴とするプロキシミティ露光装置。
  6. マスクホルダに保持されたマスクとチャックに支持された基板との間に微小なギャップを設け、請求項3又は請求項4に記載の光源ユニットの光軸調整方法を用いて光軸を調整した光源ユニットで形成した露光光を、マスクホルダに保持されたマスクを介して、チャックに支持された基板へ照射することを特徴とするプロキシミティ露光装置の露光光照射方法。
  7. 請求項5に記載のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  8. 請求項6に記載のプロキシミティ露光装置の露光光照射方法を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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