以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈情報処理システムの構成例〉
本技術は、特定の薬歴情報に応じた表示形式で、他の薬歴情報を表示することにより、薬剤同士の関係など、薬歴情報の提示を受けたユーザがより素早く直感的に必要な情報を把握することができるようにするものである。
図1は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
この情報処理システムは、加盟店システム11、データセンタ12、並びに患者であるユーザの所持するIC(Integrated Circuit)カード13および携帯型端末装置14から構成される。また、加盟店システム11とデータセンタ12とは、インターネットなど、有線や無線のネットワークからなる通信網15を介して、相互に接続されている。
この情報処理システムは、各種のサービスをユーザに対して提供する場合に適用することが可能である。以下では、説明を具体的にするため、加盟店システム11や携帯型端末装置14が電子化されたお薬手帳などの薬歴データをデータセンタ12にアップロードし、その薬歴データを、加盟店システム11や携帯型端末装置14で適宜閲覧する場合を例として説明を続ける。
ここで、薬歴データには、例えば医師により発行された処方箋の情報である処方箋情報や、処方箋に基づいて薬局で行われた調剤の履歴を示す調剤履歴情報が含まれている。また、薬歴データには、患者本人や医療機関の従業者により報告(入力)された実際の服用状況や服用期間、薬剤の残量を示す服用報告情報、および患者本人や医療機関の従業者により報告(入力)された薬剤の副作用に関する情報である副作用報告情報なども含まれている。
なお、薬歴データのアップロードは、必要に応じてICカード13を利用した認証や対面認証がなされた後、ユーザが利用するサービス加盟店やユーザ本人により行われる。
加盟店システム11は、所定のサービスを提供するサービス加盟店に設けられている。この例では、加盟店システム11は、例えばユーザが処方された薬剤を購入する薬局内や、ユーザが通院する病院内に設けられている。
加盟店システム11は、コンピュータなどからなる加盟店端末装置21、レセプトコンピュータ22、および情報識別リーダ23を有している。この例では、加盟店端末装置21とレセプトコンピュータ22とが加盟店システム11内に設けられたローカルネットワークにより互いに接続されており、情報識別リーダ23が加盟店端末装置21に接続されている。
例えば加盟店端末装置21やレセプトコンピュータ22は、薬剤師等の入力操作に応じて各種の処理を行う。具体的には、例えばレセプトコンピュータ22は、薬剤師等の入力操作に応じてユーザの薬歴データを生成し、その薬歴データを記録する。また、例えば加盟店端末装置21は、レセプトコンピュータ22により生成された薬歴データを、通信網15を介してデータセンタ12に送信して記録させる。
また、情報識別リーダ23は、ユーザのICカード13から、ユーザに固有のIDである個人識別IDや個人情報を読み出して加盟店端末装置21に供給する。加盟店端末装置21は、情報識別リーダ23から供給された個人識別IDや個人情報を、本人認証等に利用したり、データセンタ12で管理されている薬歴データへアクセスするのに必要となる情報等を、近距離通信により携帯型端末装置14に送信したりする。
なお、ICカード13だけでなく、ICカード13が有するものと同等のICチップを有する携帯型端末装置14などから、個人識別IDや個人情報が情報識別リーダ23により読み出されるようにしてもよい。
ここで、個人識別IDは、一意にユーザを特定することのできる個人識別情報の一つであるが、他人が個人識別IDを入手しただけでは、一般的にはその個人識別IDにより識別されるユーザ個人を特定することができない(困難である)情報とされる。
また、個人識別IDを取得する契機となる媒体は、個人識別IDが直接記録されたICカード等に限らず、書き換えや置き換えが不可能な固有の媒体であればよい。例えば生体情報から固有の情報を個人識別IDとして取得する場合、個人識別IDを取得するための媒体は、人体の一部または全部などとされる。
なお、加盟店端末装置21は、個人識別IDや個人情報を取得することができ、通信網を介してデータセンタ12や携帯型端末装置14との情報の授受を行うことができる装置であれば加盟店に設置されている必要はなく、例えば携帯型端末装置であってもよい。
データセンタ12は、加盟店システム11や携帯型端末装置14から供給された薬歴データを管理するとともに、加盟店システム11や携帯型端末装置14からの要求に応じて、記録している薬歴データの閲覧を許可する。
データセンタ12は、記録部24、通信部25、および制御部26を有している。
記録部24は、薬歴データ等の各種のデータを記録している。例えば記録部24は、ユーザごとに、ユーザの個人識別IDと、そのユーザの薬歴データとを対応付けて記録している。また、通信部25は、通信網15等の通信網を介して加盟店システム11や携帯型端末装置14と通信し、制御部26は記録部24に記録されている薬歴データ等を必要に応じて更新する。
ICカード13は、加盟店システム11が設置されているサービス加盟店等で提供されるサービスを受けるユーザが、そのサービスを受けるときに適宜使用するICカードである。このICカード13は、ユーザごとに発行される。ICカード13には、サービス利用者であるユーザを認証するための個人識別IDと、ユーザの氏名、生年月日、性別、被保険者証の記号と番号などからなる個人情報とが記録されている。なお、ICカード13に記録される個人情報には、その他、ユーザの住所や電話番号などが含まれるようにしてもよい。
ICカード13は、情報識別リーダ23と通信し、記録している個人識別IDや個人情報を情報識別リーダ23に送信する。
携帯型端末装置14は、ユーザが所持する携帯型電話機などからなり、図示せぬ通信網や通信網15を介して加盟店システム11やデータセンタ12と通信し、必要に応じて情報の授受を行なう。例えば、携帯型端末装置14は記録している情報に基づいて本人認証を要求したり、データセンタ12から薬歴データを受信して表示したり、薬歴データをデータセンタ12に送信して更新させたりする。
なお、図1の例では、情報処理システムには、1つの加盟店システム11しか図示されていないが、実際には情報処理システムには、複数の加盟店システム11が含まれている。
〈薬歴データの例〉
ここで、データセンタ12の記録部24に記録されている薬歴データの一例について説明する。例えば記録部24には、薬歴データとして図2に示す調剤履歴情報や、図3に示す服用報告情報および副作用報告情報が記録されている。
図2に示す例では、個人識別IDと、薬の名称、調剤年月日、処方箋ID、服用日数、一回量、用法、および1日当たりの服用回数の各情報からなる調剤履歴情報とが対応付けられて記録されている。
ここで、「薬の名称」は患者であるユーザに対して処方箋に基づいて調剤された薬剤の名称を示しており、「調剤年月日」はその薬剤の調剤日を示している。また、「処方箋ID」は、調剤された薬剤が処方された処方箋を示す情報であり、「服用日数」は薬剤の処方日数、つまり薬剤を服用する日数を示している。
さらに、「一回量」は、薬剤の1度(1回)の服用時における服用量(服薬量)を示しており、「用法」は薬剤の服用方法を示している。例えば用法「内服」は、その薬剤が内服薬であることを示している。この用法は、服用方法を示しているから、内服薬や頓服薬など、薬剤の種別も示す情報となっている。また、「1日当たりの服用回数」は、薬剤を1日に何度服用するかを示しており、例えば「3回」は薬剤を1日3回服用することを示している。
調剤履歴情報では、調剤年月日や服用日数、一回量、用法、1日当たりの服用回数などから各薬剤の処方期間を特定することができる。
また、図3には薬歴データとしての服用報告情報および副作用報告情報が示されており、それらの服用報告情報および副作用報告情報は、それぞれ個人識別IDに対応付けられて記録されている。
例えば服用報告情報には、薬の名称、調剤年月日、処方箋ID、服用日数、一回量、1日当たりの服用回数、残薬量、およびヒアリング実施日が含まれている。
ここで、「薬の名称」、「調剤年月日」、および「処方箋ID」は、上述した調剤履歴情報における場合と同様である。また、服用報告情報の「服用日数」は実際にユーザが薬剤を服用した日数を示しており、「一回量」は実際にユーザが1回に服用した薬剤の服用量を示している。「1日当たりの服用回数」は実際にユーザが1日に何度薬剤を服用したかを示しており、「残薬量」は薬剤の残量を示しており、「ヒアリング実施日」は、「服用日数」や「残薬量」のヒアリングを実施した年月日を示している。
例えば服用報告情報は、介護スタッフ等の医療従事者が服用済みまたは服用中(未済)などの薬剤の服用状況や、薬剤の残量などをユーザに対してヒアリングし、その結果を入力することにより得られた情報とされる。また、服用報告情報は患者であるユーザ自身やその保護者等が入力した情報であってもよい。
服用報告情報では、調剤年月日や服用日数、残薬量から、薬剤が服用済みまたは服用中であるかや、その残量、実際の服用期間などを知ることができる。
また、図3に示す副作用報告情報には、副作用発生日、副作用名、薬の名称、および処方箋IDが含まれている。
ここで、「副作用発生日」は副作用の発生した年月日を示しており、「副作用名」は副作用の名称、つまり副作用の内容を示している。また、「薬の名称」は副作用が報告された薬剤を示しており、「処方箋ID」は副作用が報告された薬剤が処方された処方箋を示す情報である。このような副作用報告情報は、患者本人や医療機関の従業者により入力された情報である。
例えば、図3に示す服用報告情報や副作用報告情報は、加盟店端末装置21や携帯型端末装置14、ウェブページ上などで医療機関の従業者やユーザ本人等により入力され、その入力結果がデータセンタ12に供給されて記録部24に記録された情報である。
〈薬歴データの提示例〉
次に、図4乃至図6を参照して、例えば加盟店端末装置21がデータセンタ12から必要な薬歴データを取得し、取得した薬歴データに基づいて、患者であるユーザの薬歴に関する情報を表示する例について説明する。
そのような場合、加盟店端末装置21は、薬歴に関する情報として、例えば図4に示す薬歴表示画像41を表示する。
なお、以下では、患者であるユーザが、加盟店システム11が設置された加盟店である薬局に行き、その薬局で所定の処方箋に示される薬剤を薬剤師に調剤して貰った場合を例として説明する。以下では、このときに薬局で調剤した薬剤を、特に今回調剤した薬剤とも称することとする。
また、図4に示される薬歴表示画像41は、今回の調剤後、その調剤した薬剤に関する情報と、以前に調剤した薬剤に関する情報とを薬剤師や患者本人が確認するために加盟店端末装置21に表示されたものであるとする。この場合、今回の調剤に関する薬歴データは、既にデータセンタ12にアップロードされていてもよいし、まだデータセンタ12にアップロードされていなくてもよい。また、ここでは調剤後に薬歴表示画像41を表示する例について説明するが、調剤前に薬歴表示画像41を表示するようにしてもよい。
図4に示す薬歴表示画像41は、例えば情報識別リーダ23によりICカード13または携帯型端末装置14から読み出された個人識別IDや個人情報、加盟店端末装置21によりデータセンタ12から取得された薬歴データ、レセプトコンピュータ22が保持している、新たに生成された薬歴データ等に基づいて生成される。以下では、薬歴表示画像41が表示されている画面状態を薬歴表示画面とも称することとする。
薬歴表示画像41には、主に個人情報表示領域51、属性情報選択領域52、薬歴プロット表示領域53、および薬歴表示領域54が設けられている。さらに薬歴表示画像41における薬歴表示領域54の図中、下側には、文字サイズを変更するためのボタンや、患者自身のアレルギーや既往歴に関する情報を表示させるためのボタンなどの各種のボタンも設けられている。
ここで、図5は、図4に示す薬歴表示画像41における属性情報選択領域52および薬歴プロット表示領域53の部分を拡大して示した図であり、図6は、図4に示す薬歴表示画像41における薬歴表示領域54の部分を拡大して示した図である。以下では、図4乃至図6を参照しながら薬歴表示画像41について説明する。
個人情報表示領域51は、例えばICカード13等から読み出された、患者の個人情報など、患者本人に関する情報が表示される。
この例では、患者の氏名「倉本 正明」や、患者の生年月日「平成3年12月11日[1991年]」、被保険者証の記号および番号「123・123456」などが表示されている。
また、個人情報表示領域51の図4中、下側に設けられた属性情報選択領域52には、薬剤に関する情報の1つとして薬歴プロット表示領域53や薬歴表示領域54に表示させる属性情報を選択するためのチェックボックス等が表示される。
ここで、属性情報とは、所定の属性に属す薬剤に関する情報であり、ここでは薬剤の属性を示す情報、つまりその属性に属す薬剤がどのような薬剤であるかを示す情報とされる。薬剤の属性は、その薬剤、またはその薬剤と特定の注目する調剤日の薬剤に基づいて定められ、1つの薬剤が複数の属性に属す場合もある。
このような、表示対象とする属性情報を選択するための属性情報選択領域52は、複数の属性のなかから、表示対象とする属性情報の属性、つまり属性情報を表示させる薬剤の属性を選択するための領域であるということができる。
具体的には、図5に示すように属性情報選択領域52には、薬剤(属性情報)の各属性を表すマーク(以下、属性マークとも称する)として副作用マーク61、服用中マーク62、同薬マーク63、併用禁忌マーク64、および併用注意マーク65が表示されている。
ここで副作用マーク61は、服用の結果、患者に副作用が発生した薬剤が属す属性を表す属性マークであり、以下では、このような薬剤が属す属性を、特に副作用属性とも称する。副作用属性の薬剤の属性情報は、服用の結果、患者に副作用が発生した薬剤であることを示す副作用情報とされる。なお、副作用情報により示される副作用は、例えば患者により入力された副作用や、医師が診察により確認した副作用、薬剤の情報にある「眠気」など、どのようなものであってもよい。
また、この例では、副作用マーク61の図5中、左側に副作用マーク61が副作用属性を表す属性マークであることを示す文字「副作用」も表示されている。
服用中マーク62は、現在服用中の薬剤が属す属性を表す属性マークであり、以下では、このような薬剤が属す属性を、特に服用中属性とも称する。服用中属性の薬剤の属性情報は、現在服用中の薬剤であることを示す服用中情報とされる。この例では、服用中マーク62の図5中、左側に服用中マーク62が服用中属性を表す属性マークであることを示す文字「服用中」も表示されている。
同薬マーク63は、注目する特定の調剤日にユーザ(患者)に対して調剤された薬剤と同じ薬剤が属す属性を表す属性マークであり、以下では、このような薬剤が属す属性を、特に同薬属性とも称する。同薬属性の薬剤の属性情報は、注目する特定の調剤日にユーザに対して調剤された薬剤と同じ薬剤であることを示す同薬情報とされる。この例では、同薬マーク63の図5中、左側に同薬マーク63が同薬属性を表す属性マークであることを示す文字「今回調剤と同薬」も表示されている。
なお、注目する特定の調剤日は、患者であるユーザに処方された薬剤の調剤日であれば、ユーザ等により選択された調剤日や特定の基準となる調剤日、最も新しい調剤日などいつでもよいが、以下では今回の調剤を行った日が、注目する特定の調剤日とされるものとして説明を続ける。
また、ここでは、今回調剤された薬剤と同じ薬剤のなかには、今回調剤された薬剤と同一の薬剤の他、ジェネリック薬など、今回調剤された薬剤と同一成分の薬剤も含まれるものとする。
なお、今回調剤された薬剤と同じ薬剤のなかには、今回調剤された薬剤と同一の薬剤とは異なる薬剤、すなわちジェネリック薬など、今回調剤された薬剤と同一成分の薬剤が含まれないようにしてもよい。つまり、今回調剤された薬剤と完全に同一の薬剤と、ジェネリック薬等とを区別するようにしてもよい。
併用禁忌マーク64は、調剤された他の薬剤のなかに併用禁忌となる薬剤がある薬剤が属す属性を表す属性マークであり、以下では、このような薬剤が属す属性を、特に併用禁忌属性とも称する。併用禁忌属性の薬剤の属性情報は、調剤された薬剤のなかに併用禁忌となる薬剤があることを示す併用禁忌情報とされる。この例では、併用禁忌マーク64の図5中、左側に併用禁忌マーク64が併用禁忌属性を表す属性マークであることを示す文字「併用禁忌」も表示されている。
併用注意マーク65は、調剤された他の薬剤のなかに併用注意となる薬剤がある薬剤が属す属性を表す属性マークであり、以下では、このような薬剤が属す属性を、特に併用注意属性とも称する。併用注意属性の薬剤の属性情報は、調剤された薬剤のなかに併用注意となる薬剤があることを示す併用注意情報とされる。この例では、併用注意マーク65の図5中、左側に併用注意マーク65が併用注意属性を表す属性マークであることを示す文字「併用注意」も表示されている。
なお、併用禁忌や併用注意とは、相互作用を生じる医薬品の組合せ(飲み合わせ)のリスクの段階をいう。より詳細には併用禁忌には、原則併用禁忌および絶対禁忌が含まれており、これらの併用禁忌と併用注意のリスクの段階におけるリスクの大きさは、以下の関係となっている。
「併用注意」<「原則併用禁忌」<「絶対禁忌」
以下では、原則併用禁忌および絶対禁忌の何れの場合も、単に併用禁忌と称することとする。なお、原則併用禁忌と絶対禁忌とを区別する場合には、併用禁忌マーク64に代えて原則併用禁忌マークおよび絶対禁忌マークを用いるようにし、原則併用禁忌マークおよび絶対禁忌マークに対応する属性を、それぞれ個別に選択できるようにすればよい。
また、各属性マークの図5中、左側には、それらの各属性マークにより表される属性の属性情報を、表示させるべき属性情報として選択するためのチェックボックス66乃至チェックボックス70が配置されている。ユーザ等はこれらのチェックボックスを操作して、チェックボックス内にチェックマークを表示させることで、各チェックボックスに対応する属性、つまり属性情報を選択することができる。以下では、チェックボックスにより表示させるべきものとして選択された属性を、特に選択属性とも称することとする。
さらに、1つの属性が選択された場合に、選択された属性と関連性の強い他の属性がある場合には、その関連性の強い他の属性も自動的に選択されるようにしてもよい。
この例では、併用注意属性に対して併用禁忌属性が関連性の強い属性であると予め定められており、ユーザ等のチェックボックス70に対する操作により併用注意属性が選択された場合には、併用禁忌属性も同時に選択されるようになされている。
なお、この実施の形態では、併用注意属性がユーザ等により選択されていない場合には、併用禁忌属性が選択されても、その選択に応じて併用注意属性が自動的に選択されることはない。また、ここでは関連性の強い他の属性が自動的に選択される例について説明したが、自動的な選択は行われず、各属性をユーザが選択するようにしてもよい。
加盟店端末装置21は、このような関連性の強い属性を示す情報を関連属性情報として予め記録している。なお、関連属性情報は、加盟店端末装置21によりデータセンタ12やその他の装置から取得されるようにしてもよい。
また、属性情報選択領域52には、詳細ボタン71も設けられている。この詳細ボタン71が操作されると、薬歴プロット表示領域53に表示されている情報を、より詳細に表示する画像である詳細表示画像が表示される。例えば詳細表示画像は、薬歴表示画像41上に重畳表示される。以下では、詳細表示画像が表示されている画面状態を詳細表示画面とも称することとする。したがって、詳細ボタン71が操作されると、表示画面の状態は、薬歴表示画面から詳細表示画面へと遷移することになる。
さらに、属性情報選択領域52における属性情報の選択は、薬歴表示画像41を表示させるたびに行われるようにしてもよいし、ユーザ等により選択された結果を選択属性情報として加盟店端末装置21やデータセンタ12に記録しておくようにしてもよい。
例えば、加盟店端末装置21にユーザ(患者)の選択属性情報が、そのユーザの個人識別IDに対応付けられて記録されている場合には、選択属性情報が読み出される。そして、読み出された選択属性情報により示される属性(属性情報)の選択結果に基づいて、属性情報選択領域52内の各チェックボックスにチェックマークが表示されるとともに、薬歴プロット表示領域53や薬歴表示領域54の表示が制御される。
薬歴プロット表示領域53には、個人情報表示領域51に個人情報が表示されたユーザのために調剤された薬剤に関する情報が時系列表示される。
具体的には、薬歴プロット表示領域53には、今回の調剤の日である「今日」を中心として、その日から見た未来(将来)の日と過去の日とを示す時間軸81が表示されている。
この例では時間軸81の図5中、右端が「今日」により示される今回の調剤の日から3か月先の日となっており、時間軸81の図5中、左端が「今日」により示される今回の調剤の日から3か月前の日となっている。
なお、ユーザ等が時間軸81やスクロールバー等を操作することで、薬歴プロット表示領域53における時間軸81の中心に位置する日を、今回の調剤の日である「今日」から、未来側や過去側に変更することができるようにしてもよい。
そのような場合、例えばユーザや薬剤師等は、直接、時間軸81をスライド操作することで、薬歴プロット表示領域53に表示される時間軸81上の期間を図5中、左右方向に移動させることができる。換言すれば、時間軸81に沿って時系列にプロット表示される各情報の表示位置を、左右方向にスライド(移動)させることができる。
また、この例では、時間軸81により示される時間の範囲が今回調剤日を中心とする6か月間となっているが、ユーザや薬剤師等がタッチパネルに対するピンチインやピンチアウト、タップ等の操作を行うことで、その時間範囲を変更することが可能である。すなわち、時間軸81の時間表示幅を変更することが可能である。
具体的には、例えばピンチアウト等による拡大操作が行われると、時間軸81上に表示される時間範囲が6か月間から、4か月間、2か月間などと、所定時間幅ずつ狭くなっていく。換言すれば、時間軸81上に表示される時間の表示幅が拡大されていく。
これに対して、例えば時間軸81上に表示される時間範囲が2か月間である状態でピンチイン等による縮小操作が行われると、時間軸81上に表示される時間範囲が2か月間から、4か月間、6か月間などと、所定時間幅ずつ広くなっていく。換言すれば、時間軸81上に表示される時間の表示幅が縮小されていく。
なお、時間軸81の時間表示幅の変更は、薬歴表示画像41が表示される表示部に重畳して設けられたタッチパネルに対する拡大操作や縮小操作に限らず、他のどのような操作により行われてもよい。例えば時間軸81の時間表示幅の変更は、薬歴表示画像41に設けられたボタンを操作することにより行われてもよいし、マウス等の入力装置によるドラッグ操作等により行われてもよい。
時間軸81には、その時間軸81上におけるユーザ(患者)に処方された薬剤が調剤された各日を示す位置に、処方された薬剤の調剤日であることを示す調剤日マーク82−1乃至調剤日マーク82−11がプロット表示されている。この例では、例えば調剤日マーク82−1が、今回の調剤日の位置にプロット表示されている。
なお、以下、調剤日マーク82−1乃至調剤日マーク82−11を特に区別する必要のない場合には、単に調剤日マーク82とも称することとする。
また、時間軸81方向における各調剤日マーク82と同じ位置には、それらの調剤日マーク82により示される調剤日に調剤された薬剤に関する属性情報であって、属性情報選択領域52で選択された属性の属性情報が表示される。
さらに、各属性情報の位置、つまり調剤日を起点として、調剤日マーク82により示される調剤日に調剤された薬剤の服薬期間を表す棒状の服薬日程情報も表示される。ここでは、属性情報の図5中、右側に、その属性情報に対応する薬剤の服薬日程情報が表示されている。
服薬日程情報により示される服薬期間の長さは、例えば薬歴データに含まれている、患者や医療機関の従業者等により報告された実際の服用期間を示す服用報告情報、処方箋情報に含まれる処方期間、調剤履歴情報に含まれる、調剤された薬剤の正確な服用期間を示す調剤服用期間情報などにより定まる長さとされる。その他、服薬日程情報により示される服薬期間の長さは、例えば薬歴データに含まれている処方箋情報や調剤履歴情報に基づいて算出されてもよい。
なお、服薬日程情報により示される服薬期間の長さを求めるにあたり、これらの服用報告情報、処方期間、および調剤服用期間情報などの何れの情報を用いるかが選択可能とされてもよい。
また、服薬日程情報の色の濃淡や形状は、薬剤の服薬量や漸減期、薬剤の種別等に応じて定められている。なお、服薬日程情報の表示形式の決定方法については後述する。
なお、調剤日マーク82が表示される調剤日に、表示すべき属性情報がない場合には、その調剤日の位置には、調剤日マーク82のみが表示され、属性情報や服薬日程情報は表示されない。また、調剤日マーク82が表示される調剤日に、表示すべき属性情報がない場合には、その調剤日の位置に調剤日マーク82と服薬日程情報を表示させるようにしてもよい。
例えば調剤日マーク82−3が表示された調剤日の位置には、所定の薬剤についての属性情報である服用中情報83−1が表示されており、服用中情報83−1の位置を起点として服薬期間がバー表示(棒状表示)された服薬日程情報84−1も表示されている。
これらの服用中情報83−1と服薬日程情報84−1を見れば、患者であるユーザには服薬中の薬剤があり、その服薬期間がいつまでなのかや、その薬剤の患者の体内での薬効がどの程度であるかなどを直感的に素早く把握することができる。特に服用中情報83−1は、服用中マーク62と同じマークとなっているので、簡単かつ直感的に服薬中の薬剤があることを把握することが可能である。
調剤日マーク82−1が表示された今回の調剤を行った今回調剤日には、属性情報として併用禁忌情報と併用注意情報が表示されている。今回調剤日に表示されたこれらの属性情報は、今回調剤された薬剤のなかに、ユーザに対して過去に調剤された薬剤との飲み合わせが併用禁忌や併用注意となる薬剤があることを示している。
なお、今回調剤された薬剤のなかに、今回調剤された他の薬剤との飲み合わせが併用禁忌や併用注意となる薬剤があるかも特定し、その特定結果に応じて今回調剤日に併用禁忌情報や併用注意情報を表示するようにしてもよい。
さらに調剤日マーク82−1が表示された今回調剤日において、属性情報とともに表示されている服薬日程情報は、処方済みで将来服用予定の薬剤の服薬日程(服薬期間)を示しており、この服薬日程情報に対応する薬剤は、まだ服薬が開始されていないものである。
以下では、特に各調剤日の位置に表示される情報を薬歴情報とも称することとする。具体的には、薬歴情報は、少なくとも調剤日マーク82を含む情報であり、調剤日マーク82により示される調剤日に属性情報に対応する薬剤がある場合には、調剤日マーク82、属性情報、および服薬日程情報からなる情報が、その調剤日の薬歴情報とされる。
この薬歴情報は、データセンタ12で管理される薬歴データに含まれている、医師により発行された処方箋の情報である処方箋情報や、処方箋に基づいて薬局で行われた調剤の履歴を示す調剤履歴情報などから得られる情報である。また、各調剤日の薬歴情報は、基本的には処方箋単位の情報となっている。特に、今回調剤日の薬歴情報は、例えば処方済みであり、将来服薬(服用)予定である薬剤に関する情報となっている。
薬歴情報は、個人識別IDに対応付けられている薬歴データから得られる、薬剤に関する情報であるということができる。特に、薬歴情報は、薬歴データに含まれている情報そのものや、薬歴データに含まれている薬剤に関する情報から得られる、薬剤自体に関する情報や薬剤同士の関係性を示す情報などとなっている。
薬歴プロット表示領域53では、各調剤日の位置に調剤日マーク82などからなる薬歴情報がプロット表示される。換言すれば、時間軸81上に各薬歴情報が時系列表示される。
また、調剤日マーク82が表示された日の位置には、選択された各属性の属性情報が表示されるが、その調剤日に調剤された複数の薬剤について同じ属性の属性情報が表示対象となることもある。この場合、薬歴プロット表示領域53に薬剤名等を表示させ、薬剤ごとに属性情報と服薬日程情報を表示させることも考えられる。
しかし、薬歴プロット表示領域53の表示領域は限られているため、ここでは表示対象となる属性情報に対応する薬剤のうち、最も優先度(重要度)の高い薬剤に関する情報に基づいて、服薬日程情報を表示させるようになされている。
ここで、最も重要度が高い薬剤とは、例えば最も服薬期間が長い薬剤などとされる。最も長い服薬期間を服薬日程情報として表示させれば、それを見た薬剤師や医師等は、服薬期間について十分な情報を得ることができる。
また、例えば調剤日マーク82−6が表示された調剤日の位置には、属性情報として、併用注意情報83−2と併用禁忌情報83−3が表示されており、それらの併用注意情報83−2と併用禁忌情報83−3とともに服薬日程情報84−2および服薬日程情報84−3も表示されている。
これらの併用注意情報83−2と併用禁忌情報83−3を見れば、調剤日マーク82−6が表示された日に調剤された薬剤のなかには、今回調剤した薬剤に対して併用注意や併用禁忌となる薬剤があることを直感的に素早く把握することができる。
ここで、薬歴プロット表示領域53における今回調剤日の位置に表示される併用注意情報や併用禁忌情報は、今回調剤日に調剤された薬剤のうち、他の調剤日に調剤された薬剤との飲み合わせが併用注意や併用禁忌となる薬剤の併用注意情報や併用禁忌情報である。
なお、今回調剤された薬剤のなかに、今回調剤された他の薬剤との飲み合わせが併用禁忌や併用注意となる薬剤がある場合にも今回調剤日に併用禁忌情報や併用注意情報が表示されるようにしてもよい。
これに対して、薬歴プロット表示領域53における今回調剤日以外の調剤日の位置に表示される併用注意情報や併用禁忌情報は、その調剤日に調剤された薬剤のうち、今回調剤日に調剤された薬剤との飲み合わせが併用注意や併用禁忌となる薬剤の併用注意情報や併用禁忌情報である。
なお、併用注意や併用禁忌となる薬剤の組み合わせの検索には、例えばそのような薬剤の組み合わせを示すデータである薬剤飲み合わせデータベースが用いられる。例えばこのような薬剤飲み合わせデータベースは、加盟店端末装置21やデータセンタ12、その他のサーバなど、どこに記録されていてもよい。
また、通常、調剤日マーク82は丸印「○」で表示されるが、調剤日マーク82−6は、丸印の中にさらに記号「+」(以下、追加情報マークとも称する)が表示されている。このような追加情報マークが表示されている調剤日マーク82は、薬歴プロット表示領域53における調剤日マーク82の日の領域に表示しきれない属性情報と服薬日程情報があることを示している。
この場合、調剤日マーク82が表示された日の位置への表示対象となる複数の属性情報のうち、どの属性情報を優先的に表示させるか、つまり実際に表示させるかは、各属性の優先度(重要度)に基づいて選択されるようにすればよい。つまり優先度の高い順に、実際に表示される属性情報が選択されるようにすればよい。
そのような場合、例えば加盟店端末装置21に各属性の優先度合いを示す属性優先度情報を記録しておけばよい。例えば属性優先度情報により示される各属性の優先度は、最も優先度の高いものから低いものへと順番に、併用禁忌属性、副作用属性、服用中属性、併用注意属性、および同薬属性などとされる。
したがって、例えば属性情報を2つしか表示するスペースがない場合に、併用禁忌属性、併用注意属性、および同薬属性が表示対象の属性として該当するときには、属性優先度情報に示される優先度に従って、併用禁忌情報および併用注意情報が属性情報として優先的に表示される。そして、その調剤日に表示される調剤日マーク82内には、追加情報マークが表示されることになる。
また、例えば調剤日マーク82に追加情報マークが表示されている場合、薬歴プロット表示領域53に表示しきれなかったため、表示されていない属性情報と服薬日程情報については、詳細表示画面(詳細表示画像)を表示させれば確認することが可能である。例えば詳細表示画面は、上述したように詳細ボタン71が操作されたときの他、追加情報マークが表示された調剤日マーク82を操作することでも表示されるようにしてもよい。
その他、同じ薬剤について複数の属性情報が表示対象となったときには、それらの両方の属性情報を表示させるようにしてもよいし、属性優先度情報に基づいて、より優先度の高い属性の属性情報のみを表示させるようにしてもよい。また、それらの両方の属性情報が時分割で交互に表示されるようにしてもよい。
さらに、薬歴プロット表示領域53において、例えば調剤日マーク82−10が表示された調剤日の位置には、属性情報として、副作用情報83−4が表示されており、その副作用情報83−4とともに服薬日程情報84−4も表示されている。
これらの副作用情報83−4と服薬日程情報84−4を見れば、調剤日マーク82−10が表示された日に調剤された薬剤のなかには、患者等から副作用が報告された薬剤があることを直感的に素早く把握することができる。
さらに、薬歴プロット表示領域53には所定の調剤日マーク82の図5中、上側にポインタ85およびポインタ86が表示されている。
これらのポインタ85およびポインタ86は、薬歴プロット表示領域53に表示されている薬歴情報よりも、より詳細な情報である詳細薬歴情報を薬歴表示領域54内に表示するにあたり、どの調剤日の詳細薬歴情報を表示させるかを選択するためのポインタである。特に、ポインタ85は、上述した注目する特定の調剤日、すなわちその調剤日の調剤日マーク82を選択するポインタでもある。
この例では、ポインタ85によって今回調剤日の位置にある調剤日マーク82−1が選択されており、この例ではポインタ85は他の調剤日の調剤日マークを選択することができないようになっている。また、ポインタ86によって調剤日マーク82−3が選択されている。そのため、薬歴表示領域54には、調剤日マーク82−1により示される調剤日の詳細薬歴情報、および調剤日マーク82−3により示される調剤日の詳細薬歴情報が表示されている。
なお、ここでは、ポインタ85やポインタ86によって調剤日を指定する例について説明するが、これらのポインタにより指定される日は調剤日に限らず、薬剤の処方日や服用日など、どのような日であってもよい。
ユーザや薬剤師等は、ポインタ86を操作して、ポインタ86を所望の調剤日マーク82の位置に移動させることで、薬歴表示領域54に表示させる詳細薬歴情報の調剤日を選択(変更)することができる。なお、ユーザや薬剤師等が、直接、調剤日マーク82や属性情報、服薬日程情報などを選択することで、薬歴表示領域54に表示させる詳細薬歴情報の調剤日を選択できるようにしてもよい。
また、ユーザや薬剤師等がポインタ85を所望の調剤日マーク82の位置に移動させることで、注目する特定の調剤日、つまり薬歴表示領域54に表示させる詳細薬歴情報の調剤日を選択できるようにしてもよい。
そのような場合、ポインタ85による調剤日の選択結果に応じて、同薬マーク63とともに表示される文字「今回調剤と同薬」や、併用禁忌マーク64および併用注意マーク65とともに表示される文字「今回調剤との相互作用」などの表示も適宜変更される。例えば、それらの表示における「今回調剤」の部分が、ポインタ85により示される調剤日、つまり特定の注目する調剤日における調剤となるように表示が変更される。さらに、この場合、同薬情報や併用禁忌情報、併用注意情報についても、特定の注目する調剤日が、今回調剤日から、ポインタ85により選択された調剤日に変更されて各属性情報の表示が行われる。
以上のように薬歴プロット表示領域53では、注目する特定の調剤日、つまりここでは今回調剤日の薬歴データ(薬歴情報)と、薬剤の属性(属性情報)の選択結果とに応じた表示形式で、他の調剤日の薬歴情報が表示される。換言すれば、今回調剤日の薬歴データと他の調剤日の薬歴データ、または他の調剤日の薬歴データから定まる、他の調剤日の薬剤の属性に応じた表示形式で、他の調剤日の薬歴情報が表示される。これにより、薬歴表示画像41を見たユーザや薬剤師等は、より素早くかつ直感的に必要な情報を把握することができる。
例えば今回調剤日以外の調剤日において薬歴情報の1つとして表示される同薬情報や併用禁忌情報、併用注意情報は、今回調剤日の薬歴情報との関係により表示されるものであるので、今回調剤日の薬歴情報に応じて表示形式が変更される情報であるということができる。
このように今回調剤日の薬歴情報に応じた表示形式で、他の調剤日の薬歴情報を表示させることで、今回調剤された薬剤と関連する他の薬剤の情報などを、時系列で、より素早くかつ直感的に把握することができるようになる。
したがって、例えば薬歴情報を見た薬剤師等は、薬歴情報として属性情報が表示されているものについては、それらの属性情報から注意すべき点を素早く直感的に把握することができる。また、薬剤師等は、薬歴情報として調剤日マーク82のみが表示されているものについては、特に注意は必要ないことを素早く直感的に把握することができる。
その他、例えば薬局や医療機関において、より迅速に調剤に必要な情報を把握したり、医師による診察の際に飲み合わせ等の判断に重要となる患者の調剤履歴に関する情報を素早く正確に把握したりすることができる。また、医療機関従事者だけでなく、患者本人も市販薬の購入時などに薬剤の飲み合わせ等の判断を容易に行うことができ、セルフメディケーションの向上を図ることができる。
薬歴表示領域54には、図6に示すように詳細薬歴情報の表示領域として、詳細薬歴情報表示領域91および詳細薬歴情報表示領域92が設けられている。
ここで、詳細薬歴情報表示領域91は、ポインタ85により選択された調剤日、すなわちポインタ85により選択された調剤日マーク82がプロットされた調剤日の詳細薬歴情報が表示される領域である。同様に、詳細薬歴情報表示領域92は、ポインタ86により選択された調剤日の詳細薬歴情報が表示される領域である。
例えば詳細薬歴情報表示領域91の図6中、上側の欄、すなわち矢印A11により示される欄には、この詳細薬歴情報表示領域91に表示される詳細薬歴情報に関する薬剤を処方した医療機関や、薬剤の調剤が行われた薬局に関する情報が表示されている。
また、矢印A11により示される欄の図中、下側にある各欄には、ポインタ85により選択された調剤日に調剤された薬剤に関する情報が、薬剤ごとに表示されている。
例えば矢印A12により示される欄には、調剤された薬剤を示す「クラリスロマイシン錠200mg」や、その薬剤の先発薬名「クラリス錠200」、薬剤の処方量「全14錠」、薬剤の種別および服用方法と処方期間「(内服 分2 夕朝食後…) 1日2錠14日分」などの情報が表示されている。なお、「内服」は薬剤の種別が内服薬であることを示しており、「分2」は1日2回に分けて服用することを示しており、「1日2錠14日分」は1日に2錠ずつ服用する薬剤が14日分調剤されたことを示している。
さらに矢印A12により示される欄には、その欄に各種の情報が表示された薬剤についての属性情報である同薬情報101−1と併用禁忌情報101−2も表示されており、矢印A12により示される欄は、この欄に表示された属性情報等により定まる色等の表示形式で表示されている。
同薬情報101−1と併用禁忌情報101−2は、それぞれ属性情報選択領域52に表示された同薬マーク63および併用禁忌マーク64と同様の色や形状のマークとなっている。さらに同薬情報101−1内に表示された数値「3」は、その同薬情報101−1が表示された欄に記述されている薬剤が、今回調剤の詳細薬歴情報に含まれる薬剤のうちの同薬情報が表示される3番目の薬剤であることを示している。
ここで、詳細薬歴情報表示領域91において同薬情報が表示される薬剤は、詳細薬歴情報表示領域92に表示される薬剤のなかに同じ薬剤、より詳細にはジェネリック薬も含む、同じ成分の薬剤があるものとなっている。
また、例えば矢印A13により示される欄には、調剤された薬剤を示す「アスベリン錠30 20mg」や、薬剤の処方量「全7錠」、薬剤の種別および服用方法と処方期間「(内服 分1 朝食前服用) 1日1錠7日分」などの情報が表示されている。
さらに矢印A13により示される欄には、その欄に各種の情報が表示された薬剤についての属性情報である併用注意情報101−3、およびその薬剤がこれまでにユーザ(患者)に処方されたことのない新たな薬剤であることを示す新規薬剤情報102も表示されている。ここで、新規薬剤情報102を表示させるべき薬剤であるかは、薬歴データに含まれる過去の処方箋の処方箋情報や調剤履歴情報に含まれている薬剤と、今回調剤された薬剤とを比較することで特定することが可能である。
詳細薬歴情報表示領域91には、この領域に表示されている詳細薬歴情報の表示欄をスクロールさせるためのスクロールバー103も設けられている。また、詳細薬歴情報表示領域91の図中、下側には相互作用確認ボタン104も設けられている。
相互作用確認ボタン104は、詳細薬歴情報表示領域91に詳細薬歴情報が表示されている薬剤のうち、併用禁忌情報や併用注意情報が表示されている薬剤について、それらの薬剤の併用禁忌や併用注意の詳細な情報を表示させるためのボタンである。
例えば相互作用確認ボタン104が操作されると、薬歴表示画像41に重畳されて、併用禁忌や併用注意の詳細な情報が表示される相互作用詳細表示画像が表示される。このとき、例えば併用禁忌について、原則併用禁忌であるか、または絶対禁忌であるかなどが詳細に表示される。以下では、相互作用詳細表示画像が表示されている画面状態を相互作用詳細表示画面とも称することとする。
具体的には、例えば相互作用詳細表示画面では、今回調剤された薬剤のうちの併用禁忌情報または併用注意情報が表示された薬剤と、その薬剤に対して併用禁忌または併用注意となる、過去にユーザ(患者)に処方された薬剤と、それらの薬剤の飲み合わせで生じる症状(相互作用)などの情報が表示される。
詳細薬歴情報表示領域92は、ポインタ86により選択された調剤日の詳細薬歴情報が表示される領域である。例えば詳細薬歴情報表示領域92の図6中、上側の欄、すなわち矢印A14により示される欄には、この詳細薬歴情報表示領域92に表示される詳細薬歴情報に関する薬剤を処方した医療機関や、薬剤の調剤が行われた薬局に関する情報が表示されている。
また、矢印A14により示される欄の図6中、下側にある各欄には、ポインタ86により選択された調剤日に調剤された薬剤に関する情報が、薬剤ごとに表示されている。
例えば矢印A15により示される欄には、調剤された薬剤を示す「クラリスロマイシン錠200mg」や、その薬剤の先発薬名「クラリス錠200」、その薬剤の残量「残2錠」、薬剤の種別および服用方法と処方期間「(内服 分2 夕朝食後…) 1日2錠7日分」などの情報が表示されている。
ここで、例えば薬剤の残量は、薬歴データに含まれる処方箋情報や服用報告情報、調剤履歴情報から求めることができる。より具体的には、例えば薬剤の調剤日や、薬剤の処方期間、薬剤の処方量、薬剤の服用方法などから算出することが可能である。
さらに矢印A15により示される欄には、その欄に各種の情報が表示された薬剤についての属性情報である同薬情報101−4と服用中情報101−5も表示されている。なお、同薬情報101−4には、詳細薬歴情報表示領域92において、同薬情報が表示される3番目の薬剤であることを示す数値「3」が表示されている。このことから、矢印A15により示される欄に表示されている薬剤と、矢印A12により示される欄に表示されている薬剤とが同じ「クラリスロマイシン錠200mg」であることを素早く直感的に把握することができる。
なお、詳細薬歴情報表示領域91や詳細薬歴情報表示領域92では、ポインタ85やポインタ86により選択された調剤日の各薬剤について副作用情報などの属性情報が表示されるようになされているが、表示される属性情報は、属性情報選択領域52で選択された属性の属性情報とされてもよいし、選択属性に限らず全ての属性の属性情報が表示されるようにしてもよい。
また、詳細薬歴情報表示領域92では、ポインタ86により選択された調剤日だけでなく、他の全ての調剤日の各薬剤について、それらの薬剤に関する情報と、選択属性または全属性の属性情報とが表示されてもよい。
さらに、ポインタ85により選択された調剤日に調剤された薬剤と服薬期間が重複する薬剤、つまりそれらの服薬日程情報により示される服薬期間に同じ調剤日が含まれる薬剤についてのみ、詳細薬歴情報表示領域92に一部または全部の属性情報と、薬剤名等の薬剤に関する情報とが表示されるようにしてもよい。
この場合、ポインタ85により選択された調剤日の薬剤と服薬期間が重複し、その薬剤との飲み合わせが併用禁忌や併用注意となる薬剤については、併用禁忌属性や併用注意属性が選択属性となっていなくても、その薬剤に関する情報と、併用禁忌情報や併用注意情報とが詳細薬歴情報表示領域92に表示されるようにしてもよい。さらにその際、併用禁忌情報や併用注意情報自体や、それらの情報が表示される枠などがより目立つような表示とすることでアラート表示を行なったり、併用禁忌情報や併用注意情報とは別にアラートを表示したりしてもよい。
また、ポインタ85により選択された調剤日の薬剤と服薬期間が重複する薬剤など、詳細薬歴情報表示領域92にどのような薬剤に関する情報を表示させるかや、詳細薬歴情報表示領域92に表示させる属性情報などをユーザや薬剤師等が選択できるようにしてもよい。そのような場合、例えばそれらの選択を、薬歴表示画像41に表示されたボタンの操作や、ポップアップ表示された設定画面、薬歴表示画像41とは異なる別の設定画面等に対する操作によって行うことができるようにすればよい。
また、詳細薬歴情報表示領域92には、この領域に表示されている詳細薬歴情報の表示欄をスクロールさせるためのスクロールバー105が設けられている。さらに詳細薬歴情報表示領域92の図中、下側には副作用ボタン106も設けられている。
副作用ボタン106は、詳細薬歴情報表示領域92に詳細薬歴情報が表示されている薬剤のうち、副作用情報が表示されている薬剤について、薬剤名と、その薬剤に関して報告された副作用の内容等を表示させるためのボタンである。副作用ボタン106が操作されると、副作用の内容等が表示される副作用画像が薬歴表示画像41に重畳表示される。以下では、副作用画像が表示されている画面状態を副作用表示画面とも称することとする。
なお、副作用表示画面では、ユーザ(患者)の薬歴データに含まれている副作用報告情報に基づいて、全ての副作用の内容等が表示されるようにしてもよい。
詳細薬歴情報表示領域92の図中、上側には詳細薬歴情報表示領域92に表示させる詳細薬歴情報の調剤日を、現在選択されている調剤日の前または次の調剤日へと変更するための前ボタン107および次ボタン108も設けられている。
例えば前ボタン107が操作されると、現在、ポインタ86により選択されている調剤日マーク82−3よりも時間的に1つ前(過去)にある調剤日マーク82−4が選択され、その調剤日マーク82−4の位置へとポインタ86が移動する。そして、新たにポインタ86により選択された調剤日マーク82−4により示される調剤日に調剤された薬剤に関する詳細薬歴情報が、詳細薬歴情報表示領域92に表示される。
同様に、次ボタン108が操作されると、現在、ポインタ86により選択されている調剤日マーク82−3よりも時間的に1つ後(未来)にある調剤日マーク82−2が選択され、その調剤日マーク82−2の位置へとポインタ86が移動する。そして、新たにポインタ86により選択された調剤日マーク82−2により示される調剤日に調剤された薬剤に関する詳細薬歴情報が、詳細薬歴情報表示領域92に表示される。
なお、図6では薬歴表示領域54を詳細薬歴情報表示領域91と詳細薬歴情報表示領域92に分けて、それらの詳細薬歴情報表示領域に、互いに異なる調剤日の詳細薬歴情報を表示させる例について説明した。しかし、ポインタ85またはポインタ86の何れかにより選択された調剤日の詳細薬歴情報のみを薬歴表示領域54に表示するようにしてもよい。
〈詳細表示画面の表示例〉
続いて、薬歴表示画像41において詳細ボタン71等が操作されたときに表示される詳細表示画像(詳細表示画面)の表示例について説明する。
詳細ボタン71が操作されて詳細表示画像の表示が指示されると、例えば図7に示す詳細表示画像151が薬歴表示画像41に重畳表示される。なお、図7において図5または図6における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
また、ここでは薬歴表示画像41に詳細表示画像151が重畳表示される例について説明するが、詳細表示画像151が薬歴表示画像41と別画面で表示されるようにしてもよいし、詳細表示画像151に詳細表示される情報が薬歴表示画像41に表示されるようにしてもよい。
詳細表示画像151には、表示させる属性情報の属性を選択するための属性情報選択領域161と、詳細な薬歴情報が表示される薬歴プロット表示領域162とが設けられている。
属性情報選択領域161には、副作用マーク61、服用中マーク62、同薬マーク63、併用禁忌マーク64、および併用注意マーク65が表示されており、それらの属性マークの図中、左側にはチェックボックス66乃至チェックボックス70が配置されている。
したがって、詳細表示画像151が表示されている状態においても、ユーザや薬剤師等は、表示されている属性マークを参照しながらチェックボックスを操作することで、選択属性を変更することができる。
また、薬歴プロット表示領域162には時間軸81が表示されており、この例でも図5における場合と同様に、今回の調剤の日である「今日」を中心位置として、時間軸81の中心から右側が未来の日とされ、時間軸81の中心から左側が過去の日とされている。また、時間軸81の図中、右端が「今日」により示される今回の調剤の日から3か月先の日となっており、時間軸81の図中、左端が「今日」により示される今回の調剤の日から3か月前の日となっている。
この例では、属性情報選択領域161の図中、上側に設けられている拡大ボタン163や縮小ボタン164を操作することで、その時間範囲を変更することが可能である。すなわち、時間軸81の時間表示幅を変更することが可能である。
また、ユーザや薬剤師等は、直接、時間軸81をスライド操作したり、スライドボタン165やスライドボタン166を操作することで、薬歴プロット表示領域162に表示される時間軸81上の期間を図中、左右方向に移動させることができる。
例えば時間軸81上の今回調剤日である「今日」に注目すると、スライドボタン165が操作された場合、その操作量に応じて今回調剤日である「今日」の表示位置が、図中、左方向へと移動していく。逆に、スライドボタン166が操作されると、その操作量に応じて今回調剤日である「今日」の表示位置が、図中、右方向へと移動していく。
さらに、薬歴プロット表示領域162の時間軸81上には、図5に示した調剤日マーク82−1乃至調剤日マーク82−11に対応する調剤日マーク167−1乃至調剤日マーク167−11が時系列にプロット表示されている。
なお、以下、調剤日マーク167−1乃至調剤日マーク167−11を特に区別する必要のない場合、単に調剤日マーク167とも称することとする。
薬歴プロット表示領域162内に表示される調剤日マーク167は、その調剤日マーク167により示される調剤日に調剤された薬剤の残薬状況に応じた表示形式で表示される。換言すれば、調剤日マーク167には残薬状況も表示される。
例えばこの例では、属性情報選択領域161における矢印A21に示される部分に、各調剤日の残薬状況に応じて調剤日マーク167がどのような表示形式で表示されるかを示す凡例が表示されている。
具体的には文字「残薬なし」により示される残薬がない場合、文字「残薬あり」により示される残薬がある場合、および文字「上記以外」により示されるそれ以外の場合の各残薬状況について、調剤日マーク167がどのような表示とされるかが示されている。ここで、それ以外の場合とは、薬歴データに残薬状況を示す情報が含まれていない場合や、薬剤の残量を算出することができない場合、まだ調剤が完了していない場合などである。
例えば図7の例では、調剤日マーク167−1が文字「上記以外」により示される残薬状況に対して定められた表示形式で表示されている。
また、調剤日マーク167−2、調剤日マーク167−3、および調剤日マーク167−5は、文字「残薬あり」により示される残薬状況に対して定められた表示形式で表示されている。そして、調剤日マーク167−4および調剤日マーク167−6乃至調剤日マーク167−11は、文字「残薬なし」により示される残薬状況に対して定められた表示形式で表示されている。
したがって、ユーザや薬剤師等は、調剤日マーク167を見ることで、素早くかつ直感的に、各調剤日に調剤された薬剤の残薬状況を把握することができる。
なお、各調剤日マークにより示される調剤日に複数の薬剤が調剤された場合には、優先度の高い薬剤の残薬状況に応じた表示形式で調剤日マーク167を表示するようにすればよい。ここで、優先度の高い薬剤とは、例えば残薬がある薬剤などとされる。
また、薬歴プロット表示領域162では各調剤日の薬剤に関する属性情報が全て表示されるので、薬歴表示画像41の表示時とは異なり、調剤日マーク167には追加情報マークは表示されない。
さらに、薬歴プロット表示領域162では、時間軸81方向における各調剤日マーク167と同じ位置には、それらの調剤日マーク167により示される調剤日に調剤された薬剤に関する、選択属性の属性情報が全て表示される。また、各属性情報の位置、つまり調剤日を起点として、調剤日マーク167により示される調剤日に調剤された、それらの属性情報に対応する薬剤の服薬日程情報も表示される。
この例では、例えば調剤日マーク167−3が表示された調剤日の位置には、属性情報として服用中情報83−1が表示されており、さらに服用中情報83−1とともに服薬日程情報84−1も表示されている。調剤日マーク167−3とともに表示される服用中情報83−1と服薬日程情報84−1の表示は、薬歴表示画像41における調剤日マーク82−3の場合と同じとなっている。
このように、調剤日マーク82に追加情報マークが表示されていないものについては、その調剤日マーク82に対応する調剤日マーク167に対して表示される属性情報および服薬日程情報は、調剤日マーク82に対して表示される属性情報および服薬日程情報と同じとなる。
これに対して、例えば薬歴表示画像41において追加情報マークが表示されていた調剤日マーク82−6に対応する調剤日マーク167−6については、調剤日マーク82−6における場合には表示しきれていなかった同薬情報168−1および服薬日程情報169−1がさらに表示されている。
すなわち、時間軸81により示される時間方向における、調剤日マーク167−6が表示された調剤日の位置には、同薬情報168−1、併用禁忌情報83−3、および併用注意情報83−2が表示されている。さらに、それらの同薬情報168−1、併用禁忌情報83−3、および併用注意情報83−2とともに服薬日程情報169−1、服薬日程情報84−3、および服薬日程情報84−2も表示されている。
このように薬歴プロット表示領域162に表示される属性情報および服薬日程情報は、基本的には薬歴プロット表示領域53に表示される属性情報および服薬日程情報と同じである。薬歴プロット表示領域162の表示は、薬歴プロット表示領域53に表示しきれなかった属性情報および服薬日程情報も表示されている点で、薬歴プロット表示領域53の表示と異なる。これは、薬歴プロット表示領域53と比較して、薬歴プロット表示領域162では十分な表示スペースが確保されているからである。また、薬歴プロット表示領域162では、各属性情報および服薬日程情報が重ならないように見やすく表示されている。
なお、薬歴プロット表示領域53の表示スペースを十分に確保することができる場合には、薬歴プロット表示領域53において、薬歴プロット表示領域162と同様の表示が行われるようにしてもよい。
薬歴プロット表示領域162では、十分な表示スペースが確保されているので、薬歴プロット表示領域162内に表示されている各属性情報について、それらの属性情報とともに、属性情報に対応する薬剤、すなわち属性情報により示される情報の内容に該当する薬剤の薬剤名を表示するようにしてもよい。
また、属性情報や薬剤名とともに服用済みまたは服用中(未済)などの薬剤の服用状況を表示したり、服用中(未済)の場合には、その薬剤の残量を表示したり、属性情報や薬剤名とともに服用量や服用方法などを表示したりするようにしてもよい。
この場合、例えば服薬日程情報のうちの薬剤が服薬された期間と、まだ薬剤が服薬されていない期間とを異なる表示形式で表示するなどしてもよい。
さらに、例えば薬剤名や服用状況、薬剤の残量、服用量、服用方法などの薬剤に関する情報は、属性情報や服薬日程情報がポインタ等により選択状態とされたときにポップアップ表示したり、別の領域に表示したりするようにしてもよい。
その他、各調剤日について表示される属性情報について、その属性情報に対応する薬剤が複数ある場合には、それらの複数の薬剤ごとに属性情報と服薬日程情報が表示されるようにしてもよい。この場合、属性情報とともに薬剤名も表示させれば、各属性情報について、ユーザや薬剤師等は、さらに詳細な情報を得ることが可能となる。
さらに、薬歴プロット表示領域162には、ボタン170が設けられており、このボタン170が操作されると詳細表示画像151が閉じられて、薬歴表示画像41のみが表示された状態となる。
また、薬歴プロット表示領域162に表示されている属性情報や服薬日程情報、調剤日マーク167が選択されたときに、選択された属性情報や服薬日程情報、調剤日マーク167に対応する調剤日の詳細薬歴情報が表示されるようにしてもよい。
この場合、例えば、詳細表示画像151が閉じられて薬歴表示画像41のみが表示され、薬歴表示画像41の詳細薬歴情報表示領域92に、詳細表示画像151で選択された属性情報や服薬日程情報、調剤日マーク167に対応する調剤日の詳細薬歴情報が表示される。
さらに、以上においては薬歴表示画像41に詳細表示画像151が重畳表示される場合について説明したが、例えば十分な表示領域を確保することができる場合には、薬歴表示画像41および詳細表示画像151に表示される情報が1つの画面に表示されてもよい。そのような場合、例えば表示画面の左側に、上述した個人情報表示領域51、属性情報選択領域161、および薬歴プロット表示領域162が表示され、表示画面の右側に薬歴表示領域54が表示されるなどとすればよい。
〈服薬日程情報について〉
次に、薬歴表示画像41や詳細表示画像151において、属性情報とともに表示される服薬日程情報について説明する。
例えば患者であるユーザに処方された薬剤であるプレドニン(登録商標)について、属性情報とともにその服薬日程情報を表示させる場合について考える。
このとき、例えば図8の矢印Q11に示す服薬日程でプレドニンが処方されたとする。なお、図8において図中、横方向は時間を示している。また、矢印Q11に示す図において、1つの正方形は1錠分のプレドニンを表しており、数値は日付を表している。
したがって、この例では、患者であるユーザは、3月1日から3日までの3日間は、1日に3錠のプレドニンを服用し、3月4日から6日までの3日間は、1日に2錠のプレドニンを服用し、3月7日から9日までの3日間は、1日に1錠のプレドニンを服用する。
このような場合、薬歴表示画像41や詳細表示画像151では、例えばプレドニンに関する属性情報とともに、矢印Q12に示す服薬日程情報201が表示される。
この例では、服薬日程情報201の図中、横方向の長さがプレドニンの服薬期間の長さを示しており、服薬日程情報201を表す長方形内の各位置における色の濃度が、それらの位置により示される日におけるプレドニンの薬効の度合い(持続度合い)、つまり薬効の漸減を示している。特に、服薬日程情報201では、色の濃度が濃いほど薬効の度合いが高いことを示している。
また、薬効の度合いは、薬剤の服用量(服薬量)や体内の残存量にも比例することから、服薬日程情報201の色の濃淡は、患者体内でのプレドニンの残存量や服用量を示しているともいうことができる。
したがって、この例では服薬日程情報201を見たユーザや薬剤師等は、服薬日程情報201に対応する薬剤は、服用量が次第に少なくなっていく薬剤であることを素早く直感的に把握することができる。このような服薬日程情報201は、例えば薬剤師等が患者に対して薬剤の服用方法など、薬剤について説明するときに特に効果的である。
その他、矢印Q11に示す服薬日程でプレドニンが処方される場合、服薬日程情報の図中、横方向を時間方向とし、縦方向を薬効の度合いとして、矢印Q13に示す服薬日程情報202を属性情報とともに表示するようにしてもよい。
この例では、服薬日程情報202における縦方向の高さが高いほど、その日の薬効の度合いが高い、すなわち服用量が多いことを示している。したがって、服薬日程情報202における場合にも、ユーザや薬剤師等は、服薬日程情報202に対応する薬剤は、服用量が次第に少なくなっていく薬剤であることを素早く直感的に把握することができる。
なお、薬歴データに含まれている薬剤の調剤日や処方日数などを用いた演算により、確からしい服薬日数を算出する方法については、例えば特開2014−146251号公報などに詳細に記載されている。
また、薬剤のなかには、ボナロン(登録商標)などのように、服薬による薬剤の効果が数日間持続する薬剤(以下、効果持続薬とも称する)もある。
例えばボナロンが1度に4錠処方され、ボナロンの服用が7日に1回であるとする。そのような場合、薬歴表示画像41や詳細表示画像151では、例えばボナロンに関する属性情報とともに、矢印Q14に示す服薬日程情報203が表示される。
この例では、服薬日程情報203の図中、横方向の長さがボナロンの服薬期間の長さを示しており、この例では服薬期間の長さは4週間、つまり28日間とされる。
また、服薬日程情報203を表す長方形内の各位置における色の濃度が、それらの位置により示される日におけるボナロンの薬効の度合い(持続度合い)を示している。特に、服薬日程情報203では、色の濃度が濃いほど薬効の度合いが高いことを示している。
したがって、服薬日程情報203を見たユーザや薬剤師等は、服薬日程情報203に対応する薬剤は、1週間で少しずつ薬効が薄れていく薬剤であることを素早く直感的に把握することができる。
さらに、矢印Q14に示す服薬日程情報203に限らず、矢印Q13に示した例のように、縦方向を薬効の度合いとして服薬日程情報を表示するようにしてもよい。
そのような場合、ボナロンが1度に4錠処方され、ボナロンの服用が7日に1回であるときには、例えば矢印Q15に示す服薬日程情報204が属性情報とともに表示される。
この例では、服薬日程情報204における縦方向の高さが高いほど、その日の薬効の度合いが高いことを示している。したがって、服薬日程情報204を見たユーザや薬剤師等は、服薬日程情報204に対応する薬剤の薬効は1週間で少しずつ薄れていくことを素早く直感的に把握することができる。
なお、薬歴データに含まれる同じ調剤日(処方日)の薬剤の処方日や処方日数などから、演算により各薬剤が効果持続薬であるかを特定し、効果持続薬の服薬日程を推定する方法については、例えば国際公開WO2014/21114号等に詳細に記載されている。
さらに、例えば薬剤のなかには、決まったときに服用するのではなく、症状に応じて服用する頓服薬(頓用薬)と呼ばれるものもある。このような頓服薬は内服薬のように処方箋等において服薬期間が明示されているわけではない。一方で、頓服薬は一度の服用で強い効果を発揮するため、併用禁忌としての注意点も多い。
そこで、頓服薬が処方された処方箋について、その処方箋で頓服薬とともに処方された内服薬のうちで、最も服薬日数が長いものを基準として、頓服薬の服薬日程情報を生成するようにしてもよい。
具体的には、例えば3月1日に内服薬であるクラリチン錠10mgが、1日3回服用で7日分処方され、同時に同じ処方箋で、3月1日に頓服薬であるエピペン(登録商標)注射液0.3mgが処方されたとする。そのような場合、薬歴表示画像41や詳細表示画像151では、例えば図9に示す服薬日程情報221および服薬日程情報222が表示される。なお、図9において横方向は時間を示している。
図9の例では、服薬日程情報221は、内服薬であるクラリチン錠10mgについての属性情報とともに表示される服薬日程情報を示している。この服薬日程情報221の長さは、クラリチン錠10mgの服薬期間である7日に対応する長さとなっている。
これに対して、服薬日程情報222は、頓服薬であるエピペン注射液0.3mgについての属性情報とともに表示される服薬日程情報を示している。この服薬日程情報222の長さは、服薬日程情報221と同じ長さとなっている。これは、同じ処方日に処方された薬剤、つまり調剤日が同じである薬剤は、服薬期間が同じである可能性が高いからである。
また、頓服薬の服薬日程情報222は、他の種別の薬剤の服薬日程情報、すなわち服薬日程情報221等と区別することができるように、通常の服薬日程情報221等の表示形式とは異なる表示形式で表示されている。
この例では、頓服薬の服薬日程情報222は、「Tonpuku」の「T」を模した形態とされており、服薬日程情報222を見たユーザや薬剤師等は、服薬日程情報222に対応する薬剤が頓服薬であることを素早く直感的に把握することができる。また、頓服薬の服薬日程情報が点線や破線で表示されたり、異なる色で表示されたりするようにしてもよい。
なお、ここでは頓服薬の服薬日程情報の長さを、同じ処方箋で処方された他の内服薬のうちの最も長い服薬期間と同じ長さとし、頓服薬の服薬日程情報の表示形式を、他の種別の薬剤の服薬日程情報と異なる表示形式とする例について説明した。しかし、その他、例えば外用薬についても、外用薬の服薬日程情報の長さを、同じ処方箋で処方された他の内服薬のうちの最も長い服薬期間と同じ長さとし、外用薬の服薬日程情報の表示形式を、他の種別の薬剤の服薬日程情報と異なる表示形式としてもよい。
さらに、頓服薬や外用薬の確からしい服薬期間を他の薬剤の処方日数や統計情報から推定する方法については、例えば国際公開WO2014/119401号等に詳細に記載されている。
〈加盟店端末装置の構成例〉
次に、以上において説明した薬歴表示画像41を生成して表示する加盟店端末装置21の具体的な構成例について説明する。
図10は、加盟店端末装置21の構成例を示す図である。なお、図10では、加盟店端末装置21は1つの装置として構成されているが、加盟店端末装置21は複数の装置から構成されるようにしてもよい。
加盟店端末装置21は通信部301、入力部302、表示部303、制御部304、および記録部305を有している。
また、加盟店端末装置21の制御部304には、情報識別リーダ23が接続されている。情報識別リーダ23は、ICカード13と非接触通信し、ICカード13から個人識別IDおよび個人情報を読み出して制御部304に供給する。
通信部301は、通信網15を介してデータセンタ12等の各装置と通信し、送信されてきた情報を受信して制御部304に供給したり、制御部304から供給された情報を送信したりする。
入力部302は、例えば表示部303に重畳されたタッチパネルや、マウスなどからなり、薬剤師等の操作に応じた信号を制御部304に供給する。表示部303は、液晶表示パネルなどからなり、制御部304から供給されたデータに基づいて画像等を表示する。
制御部304は、加盟店端末装置21全体の動作を制御する。制御部304は、属性情報生成部311、服薬日程情報生成部312、プロット位置特定部313、および表示制御部314を備えている。
属性情報生成部311は、薬歴データに基づいて各選択属性の属性情報を生成する。服薬日程情報生成部312は、薬歴データに基づいて服薬日程情報を生成する。
また、プロット位置特定部313は、薬歴データに基づいて、時間軸81上における調剤日マークのプロット位置と、調剤日マークの表示形式を特定する。表示制御部314は、表示部303による画像の表示を制御する。
記録部305は、ユーザの個人識別IDや薬歴データ、関連属性情報、選択属性情報、薬剤飲み合わせデータベース、属性優先度情報などの各種のデータを記録し、必要に応じてそれらのデータを制御部304に供給する。
〈薬歴データ取得処理の説明〉
続いて、加盟店システム11の動作について説明する。
例えば患者であるユーザは、必要に応じて処方箋を持って加盟店システム11が設置されているサービス加盟店である薬局へと行き、処方された薬剤の調剤を薬剤師に依頼する。この場合、例えば薬剤師等は、ユーザが所持しているICカード13の提示を求める。
そして、ユーザがICカード13を加盟店システム11の情報識別リーダ23にかざすと、加盟店システム11は、データセンタ12から薬歴データを取得するとともに、薬剤師等の入力操作に応じて、新たに調剤される薬剤に関する薬歴データを生成する薬歴データ取得処理を開始する。以下、図11のフローチャートを参照して、加盟店システム11により行われる薬歴データ取得処理について説明する。
ユーザがICカード13を加盟店システム11の情報識別リーダ23にかざすと、ステップS11において、情報識別リーダ23は、ICカード13と非接触通信を行い、ICカード13から個人識別IDおよび個人情報を取得して加盟店端末装置21の制御部304に供給する。また、制御部304の表示制御部314は、情報識別リーダ23から供給された個人識別IDと個人情報を必要に応じて表示部303に供給し、表示させる。薬剤師等は表示された個人情報等を利用して、適宜ユーザの本人確認を行う。
なお、ここでは、ユーザのICカード13から個人識別IDおよび個人情報を取得する例について説明するが、ユーザの携帯型端末装置14から個人識別IDおよび個人情報が取得されるようにしてもよい。
ユーザの本人確認が行われると、制御部304は、取得した個人識別IDと、その個人識別IDに対応付けられた薬歴データの送信を要求する送信要求とを通信部301に供給する。
ステップS12において、通信部301は、制御部304から供給された個人識別IDおよび送信要求を、通信網15を介してデータセンタ12に送信する。
データセンタ12は、加盟店端末装置21から個人識別IDおよび送信要求を受信すると、送信要求に応じて、受信した個人識別IDに対応付けられて記録している薬歴データを、通信網15を介して加盟店端末装置21に送信してくる。なお、このときデータセンタ12と加盟店端末装置21とで必要な情報が授受されて、ユーザの認証が行われるようにしてもよい。
ステップS13において、加盟店端末装置21の通信部301は、データセンタ12から送信されてきた薬歴データを受信して制御部304に供給する。また、制御部304は、必要に応じて通信部301を制御し、受信した薬歴データをレセプトコンピュータ22に供給させる。
このようにしてユーザの薬歴データが受信されると、薬剤師等はレセプトコンピュータ22を操作して、必要に応じて薬歴データを表示させながら、今回調剤するユーザの薬剤に関する情報を入力する。
すると、ステップS14において、レセプトコンピュータ22は、薬剤師等の操作に応じて入力された情報に基づいて、今回調剤する薬剤に関する新たな薬歴データを生成し、加盟店端末装置21に供給する。すなわち、通信部301は、レセプトコンピュータ22から供給された薬歴データを制御部304に供給する。なお、新たな薬歴データは、薬剤の調剤前に生成されてもよいし、実際に薬剤が調剤された後に生成されてもよい。
また、新たな薬歴データは、加盟店端末装置21により生成されるようにしてもよい。そのような場合、制御部304は、取得した薬歴データを必要に応じて表示部303に表示させ、薬剤師等の操作により入力部302から供給された情報に基づいて、新たな薬歴データを生成する。さらに、新たな薬歴データは、加盟店システム11において生成されるのではなく、病院などに設置された他の加盟店システム等、他の装置から送信されてきたものを加盟店端末装置21が受信(取得)して用いるようにしてもよい。
このようにして新たな薬歴データが生成されると、薬歴データ取得処理は終了する。
なお、新たに生成された薬歴データは、データセンタ12に個人識別IDに対応付けられて記録されている薬歴データへの追加分のデータとして、適切なタイミングで個人識別IDとともにデータセンタ12へと送信され、記録される。すなわち、これまでの薬歴データに対して、新たな薬歴データが追加され、薬歴データが更新される。
以上のようにして加盟店システム11は、ユーザの個人識別IDを取得し、その個人識別IDを用いてデータセンタ12から、ユーザの薬歴データを取得する。このようにユーザの薬歴データを取得することで、加盟店システム11において薬歴表示画像41を生成することができるようになる。
〈薬歴表示処理の説明〉
また、ユーザの薬歴データが取得され、加盟店端末装置21の入力部302が操作されて、薬歴表示画像41の表示が指示されると、加盟店システム11は薬歴データに基づいて薬歴表示画像41を生成し、表示する薬歴表示処理を行う。
以下、図12のフローチャートを参照して、加盟店システム11による薬歴表示処理について説明する。なお、この処理を開始する時点では、図11を参照して説明した薬歴データ取得処理により、ユーザの薬歴データがデータセンタ12から取得されている。
ステップS41において、制御部304は、図11のステップS11の処理でICカード13から取得した個人情報に基づいて、個人情報表示領域51の表示データを生成する。
例えば制御部304は、個人情報としてのユーザの氏名や生年月日、被保険者証の記号および番号などから、それらの情報が表示される表示データを、個人情報表示領域51の表示データとして生成する。
ステップS42において、制御部304は選択属性を特定する。
例えば記録部305に、過去にユーザ等により選択された選択属性を示す選択属性情報が記録されている場合、制御部304は記録部305から選択属性情報を読み出して、その選択属性情報により示される選択属性を特定された選択属性とする。なお、選択属性情報は、データセンタ12や他の装置から取得されるようにしてもよい。
また、例えば既に薬歴表示画像41の一部または全部が表示されている状態で、ユーザ等が入力部302を操作することで属性情報選択領域52内のチェックボックスにチェックマークを表示させ、選択属性の選択操作を行うこともある。
そのような場合、制御部304は、ユーザ等の操作に応じて入力部302から供給された情報に基づいて選択属性を特定する。すなわち、属性が選択される。また、このとき、必要に応じて選択属性情報が更新される。
さらに、このとき制御部304は、適宜、記録部305に記録されている関連性の強い属性を示す関連属性情報を参照して属性を選択する。具体的には、例えば上述したように、併用注意属性がユーザ等の操作により選択属性として選択された場合、制御部304は併用禁忌属性も選択属性として選択する。
なお、関連属性情報は、記録部305に記録されているようにしてもよいが、データセンタ12などの他の装置から関連属性情報が取得されるようにしてもよい。
ステップS43において、制御部304は、選択属性の特定結果に基づいて属性情報選択領域52の表示データを生成する。
すなわち、制御部304は選択属性の特定結果に基づいて、各属性に対して設けられたチェックボックスのうち、選択属性のチェックボックスにチェックマークが表示されるように属性情報選択領域52の表示データを生成する。
ステップS44において、属性情報生成部311は、選択属性の特定結果と、図11のステップS13の処理で取得された薬歴データと、図11のステップS14の処理で得られた薬歴データとに基づいて、薬剤に関する属性情報を生成する。
例えば属性情報生成部311は、図11のステップS14の処理で得られた薬歴データに対応する薬剤の調剤日(今日)を注目する特定の調剤日、すなわちポインタ85により示される調剤日(今回調剤日)とする。
また、属性情報生成部311は薬歴データを参照して、薬歴データに含まれる薬剤の各調剤日から、今回調剤日を含む、時間軸81により示される時間範囲内に含まれる薬剤の調剤日を抽出して、抽出した調剤日を順番に処理対象の調剤日として選択していく。
属性情報生成部311は、薬歴データに含まれる処理対象の調剤日の薬剤に関する情報と、今回調剤日の薬剤に関する情報とに基づいて、各選択属性の属性情報を生成する。
具体的には、例えば選択属性として副作用属性、服用中属性、同薬属性、併用禁忌属性、および併用注意属性が選択されているとする。
この場合、属性情報生成部311は、処理対象の調剤日に調剤された各薬剤の薬剤名と、薬歴データに含まれている副作用報告情報とから、処理対象の調剤日に調剤された薬剤のなかに副作用が報告された薬剤があるかを特定する。そして、副作用が報告された薬剤がある場合には、属性情報生成部311は、その薬剤について副作用マークと同様のマークが表示される副作用情報を生成する。
また、属性情報生成部311は、処理対象の調剤日の各薬剤についての処方日や、処方期間、処方量、報告された実際の服用期間を示す服用報告情報などに基づいて、処理対象の調剤日に調剤された薬剤のなかに服用中の薬剤があるかを特定する。そして、服用中の薬剤がある場合には、属性情報生成部311は、その薬剤について服用中マークと同様のマークが表示される服用中情報を生成する。
属性情報生成部311は、処理対象の調剤日の各薬剤の薬剤名を示す情報に基づいて、同じ薬剤があるかを特定する。ここで、例えば処理対象の調剤日が今回調剤日である場合には、今回調剤日に調剤された薬剤のなかに、過去の調剤日に調剤された薬剤と同じ薬剤があるかが特定される。また、処理対象の調剤日が今回調剤日以外の調剤日である場合には、その調剤日に調剤された薬剤のなかに、今回調剤日に調剤された薬剤と同じ薬剤があるかが特定される。
そして、属性情報生成部311は、同じ薬剤があると特定された場合には、その薬剤について同薬マークと同様のマークが表示される同薬情報を生成する。
さらに、属性情報生成部311は、記録部305に記録されている薬剤飲み合わせデータベースを参照して、処理対象の調剤日の各薬剤について、それらの薬剤のなかに、今回調剤日に調剤された薬剤との飲み合わせが併用禁忌または併用注意となる薬剤があるかを特定する。そして、併用禁忌または併用注意となる薬剤がある場合には、属性情報生成部311は、その薬剤について併用禁忌マークまたは併用注意マークと同様のマークが表示される併用禁忌情報または併用注意情報を生成する。
また、今回調剤日が処理対象の調剤日である場合、属性情報生成部311は、今回調剤日の薬剤のなかに、過去に調剤された薬剤との飲み合わせが併用禁忌または併用注意となる薬剤があるかを特定し、その特定結果に応じて併用禁忌情報や併用注意情報を生成する。
なお、データセンタ12などの他の装置に薬剤飲み合わせデータベースが記録されている場合には、属性情報生成部311は、通信部301を介してその装置に併用禁忌または併用注意となる薬剤の検索を要求するようにしてもよい。
このようにして属性情報生成部311は、今回調剤日を含む各調剤日を順番に処理対象の調剤日としていき、各調剤日について薬剤に関する属性情報を生成する。
ステップS45において、服薬日程情報生成部312は、属性情報を生成した薬剤について、薬歴データに含まれている薬剤の処方日や、処方期間、処方量、薬剤の種別、服用報告情報などに基づいて服薬日程情報を生成する。このとき、例えば服薬日程情報生成部312は、図8や図9を参照して説明したように薬効の度合い(持続度合い)や薬剤の服用方法に応じた表示形式で表示される服薬日程情報を生成する。
また、1つの調剤日において、1つの属性情報に対応する薬剤が複数ある場合には、服薬期間が最も長い薬剤に基づいて服薬日程情報を生成するなど、優先度の高い薬剤に基づいて服薬日程情報が生成される。
ステップS46において、プロット位置特定部313は薬歴データに基づいて、各調剤日の調剤日マーク82の時間軸81上へのプロット位置と、各調剤日における調剤日マーク82の表示形式とを特定する。ここでは、属性情報が生成された薬剤がある調剤日だけでなく、全ての調剤日の調剤日マーク82のプロット位置と表示形式が特定される。
例えばプロット位置特定部313は、予め定められた所定数以上の属性情報が生成された調剤日については追加情報マークを表示する表示形式とし、予め定められた所定数未満の属性情報が生成された調剤日については追加情報マークを表示しない表示形式とする。また、調剤日マークのプロット位置は、時間軸81上における、薬歴データにより示される薬剤の調剤日の日付の位置とされる。
ステップS47において、制御部304は、ステップS44で得られた属性情報、ステップS45で得られた服薬日程情報、およびステップS46で得られたプロット位置と表示形式の特定結果に基づいて、薬歴プロット表示領域53の表示データを生成する。
このとき、制御部304は、調剤日マークに追加情報マークが表示される調剤日については、記録部305に記録されている属性優先度情報に基づいて、薬歴プロット表示領域53に表示させる属性情報および服薬日程情報を選択する。
これにより調剤日マーク82、属性情報、服薬日程情報などからなる各調剤日の薬歴情報が、時間軸81に対して時系列にプロット表示された薬歴プロット表示領域53を表示させるための表示データが得られたことになる。
ステップS48において、制御部304は、薬歴データとステップS44で得られた属性情報とに基づいて、薬歴表示領域54の表示データを生成する。
例えば制御部304は、今回調剤日と、ポインタ86により選択された調剤日とについて、薬歴データや属性情報に基づいて詳細薬歴情報を生成することで、薬歴表示領域54の表示データを生成する。
このとき制御部304は、薬歴データに含まれる処方箋情報や調剤履歴情報、より詳細には、薬剤の調剤日や、薬剤の処方期間、薬剤の処方量、薬剤の服用方法、服用報告情報などから各薬剤の残量を算出する。また、服用報告情報に薬剤の残量を示す情報が含まれているときには、その情報により示される残量が薬剤の残量とされる。
なお、ポインタ86により選択された調剤日は、ユーザ等により選択されたものであるが、まだユーザ等によりポインタ86の位置が指定されていないときには、例えば今回調剤日の直前の調剤日など、特定の条件により定まる調剤日がポインタ86により選択された調剤日とされる。
また、上述したようにポインタ85により選択された調剤日に調剤された薬剤と服薬期間が重複する薬剤についてのみ、詳細薬歴情報表示領域92に一部または全部の属性情報と、薬剤名等の薬剤に関する情報とが表示されるようにしてもよい。
そのような場合、制御部304は、例えばステップS45と同様にして各薬剤について服薬期間を算出し、その算出結果から、ポインタ85により選択された調剤日に調剤された薬剤と服薬期間が重複する薬剤を表示対象として特定し、表示データを生成する。
ステップS49において、制御部304は、以上の処理において得られた個人情報表示領域51の表示データ、属性情報選択領域52の表示データ、薬歴プロット表示領域53の表示データ、および薬歴表示領域54の表示データに基づいて、薬歴表示画像41の表示データを生成する。
ステップS50において、表示制御部314は、薬歴表示画像41の表示データを表示部303に供給して薬歴表示画像41を表示させ、薬歴表示処理は終了する。これにより、表示部303には、例えば図4に示した薬歴表示画像41が表示される。
以上のようにして加盟店端末装置21は、取得した薬歴データと、新たに生成した薬歴データとに基づいて薬歴表示画像41の表示データを生成し、薬歴表示画像41を表示させる。
このとき、特に注目する今回調剤日の薬剤に関する情報および選択属性に応じた表示形式で他の調剤日の薬歴情報を表示することで、薬歴表示画像41を見たユーザや薬剤師等は、今回調剤日の薬剤と他の調剤日の薬剤との関係など、必要な情報をより素早く直感的に把握することができる。
具体的には、例えば今回調剤日の薬剤に関する情報および選択属性に応じて、他の調剤日の薬歴情報を構成する属性情報として、同薬情報や併用禁忌情報、併用注意情報などを表示させたりさせなかったりすることで、薬剤に関するより多くの情報を、より素早く直感的に把握することができる。
〈詳細表示処理の説明〉
また、表示部303に薬歴表示画像41が表示された状態で、ユーザや薬剤師等により、表示させる属性情報の属性の選択がし直されたり、ポインタ86の移動により調剤日が選択し直されたりすると、加盟店端末装置21はそれらの操作に応じて薬歴表示画像41を生成し直して、薬歴表示画像41の表示を更新する。
さらに、薬歴表示画像41が表示された状態で、ユーザや薬剤師等により詳細ボタン71が選択されるなどして詳細表示画像151の表示が指示されると、加盟店端末装置21は、詳細表示処理を行って詳細表示画像151を表示させる。以下、図13のフローチャートを参照して、加盟店端末装置21による詳細表示処理について説明する。
なお、この詳細表示処理が行われる時点では、加盟店端末装置21の制御部304には、図11のステップS13で取得された薬歴データや、ステップS14で生成された薬歴データ、図12を参照して説明した薬歴表時処理で得られた属性情報や服薬日程情報が保持されている状態となっている。
ステップS71において、制御部304は、薬歴プロット表示領域162に表示させる薬歴情報の薬剤の残薬状況を特定する。
例えば制御部304は、図12のステップS48における薬剤の残量の算出結果を用いたり、必要に応じてステップS48における場合と同様の処理を行なったりして、薬剤の残薬状況を特定する。なお、詳細表示画像151には必ずしも薬剤の残量を表示させる必要はなく、そのような場合にはステップS71の処理は行われない。
ステップS72において、プロット位置特定部313は、薬歴データと、ステップS71において特定された残薬状況とに基づいて、各調剤日の調剤日マーク167の時間軸81上へのプロット位置と、各調剤日における調剤日マーク167の表示形式とを特定する。
この場合、調剤日マーク167のプロット位置、つまり薬歴情報のプロット位置は、図12のステップS46で求められたプロット位置と同じである。また、プロット位置特定部313は、残薬状況に応じて、各調剤日の調剤日マーク167の表示形式を、図7を参照して説明した「残薬なし」、「残薬あり」、および「上記以外」の何れかの表示形式とする。
ステップS73において、制御部304は、ステップS72で特定されたプロット位置および表示形式と、図12のステップS44で得られた属性情報およびステップS45で得られた服薬日程情報とに基づいて、詳細表示画像151の表示データを生成する。
これにより調剤日マーク167、属性情報、服薬日程情報などからなる各調剤日の薬歴情報が、時間軸81に対して時系列にプロット表示された詳細表示画像151を表示させるための表示データが得られたことになる。
ステップS74において、表示制御部314は、詳細表示画像151の表示データを表示部303に供給して詳細表示画像151を表示させ、詳細表示処理は終了する。これにより、表示部303には、例えば図7に示した詳細表示画像151が表示される。
以上のようにして加盟店端末装置21は、取得した薬歴データと、新たに生成した薬歴データとに基づいて詳細表示画像151の表示データを生成し、詳細表示画像151を表示させる。
このとき、薬歴表示画像41における場合と同様に、特に注目する今回調剤日の薬剤に関する情報および選択属性に応じた表示形式で他の調剤日の薬歴情報を表示することで、必要な情報をより素早く直感的に把握することができるようになる。
なお、以上においては、加盟店端末装置21において薬歴表示画像41や詳細表示画像151を生成する例について説明したが、これらの薬歴表示画像41や詳細表示画像151は、データセンタ12や携帯型端末装置14において生成されるようにしてもよい。
例えば携帯型端末装置14がデータセンタ12にアクセスして、お薬手帳に関するサービスを受ける場合や、ユーザが自宅のパーソナルコンピュータを利用して、データセンタ12等にアクセスしてウェブページ上でお薬手帳に関するサービスを受ける場合がある。そのような場合に、データセンタ12等が図12や図13を参照して説明した処理と同様の処理を行って薬歴表示画像41や詳細表示画像151を生成し、携帯型端末装置14やユーザのパーソナルコンピュータに送信するようにしてもよい。
また、携帯型端末装置14がデータセンタ12にアクセスして薬歴データを取得できる場合もある。そのような場合には、携帯型端末装置14が、取得した薬歴データを用いて、図12や図13を参照して説明した処理と同様の処理を行って薬歴表示画像41や詳細表示画像151を生成し、表示するようにしてもよい。
〈第2の実施の形態〉
〈詳細表示画像の表示例〉
なお、以上においては、薬歴表示画像41や詳細表示画像151に表示される属性情報として、薬剤に関する属性情報のみが表示される例について説明した。しかし、その他、患者自身を対象とした計測の結果に関する情報、患者の体内の成分の検査結果に関する情報、患者の食事内容に関する情報なども属性情報として表示するようにしてもよい。
以下において、薬剤に関する属性情報である副作用情報、服用中情報、同薬情報、併用禁忌情報、および併用注意情報を特に区別する必要のない場合には、薬剤属性情報とも称することとする。
また、属性情報には、薬剤属性情報の他に、計測値属性情報、検査値属性情報、および食事内容属性情報があるとする。これらの属性情報は、例えばデータセンタ12において、個人識別IDに対応付けられて記録されている、患者(ユーザ)自身に関する情報である患者情報から得られる情報とされる。ここでは、患者情報として記録されている情報そのものが属性情報として表示されるものとする。
より具体的には、例えば計測値属性情報には、患者の最高血圧や最低血圧、脈拍数、体重、体温などの患者自身を対象とした計測の結果を示す属性情報が含まれる。
ここでは、例えば患者の最高血圧を示す最高血圧情報、患者の最低血圧を示す最低血圧情報、患者の体重を示す体重情報、および患者の体温を示す体温情報が、必要に応じて計測値属性情報として詳細表示画像151に表示されるものとする。なお、以下では、最高血圧情報、最低血圧情報、体重情報、および体温情報が属す属性を、特に最高血圧属性、最低血圧属性、体重属性、および体温属性とも称することとする。
詳細表示画像151に計測値属性情報が表示される場合、患者情報として例えば図14に示す情報がデータセンタ12の記録部24に記録されている。
図14に示す例では、個人識別IDと、計測日時、計測値種別、および計測値からなる患者情報とが対応付けられて記録されている。
ここで、「計測値種別」は、最高血圧や最低血圧、脈拍数、体重など、計測された情報がどのような種別の情報であるかを示す情報であり、「計測日時」はその計測日時を示している。また、「計測値」は「計測値種別」により示される種別の情報の計測結果を示している。
この例では、計測値種別により示される種別の情報が属性情報の種別(属性)とされ、その計測値が属性情報とされる。
また、例えば検査値属性情報には、患者を対象としたナトリウム、カリウム、カルシウム、無機リン、尿酸、コレステロール、トリグリセリドなどの各種の成分の検査の結果を示す属性情報が含まれる。
この場合、例えばデータセンタ12において、個人識別IDに対応付けられて記録されている患者情報に、最高血圧等の計測結果を示す情報や、患者を対象とした各種の成分の検査結果を示す情報が含まれているようにすればよい。
さらに、例えば食事内容属性情報には、患者の食事内容を示す属性情報が含まれる。ここでいう食事内容とは、例えば薬剤と組み合わせた場合に影響を与える食べ物などとされる。より具体的には、例えばグレープフルーツや納豆などを飲食したときに、特定の薬剤を服用すると体によくない影響が生じることが知られている。
そこで、注意喚起のため、薬歴プロット表示領域162に例えば薬剤と組み合わせた場合に影響が生じるグレープフルーツや納豆などを摂取(飲食)した日に、その食事内容を示す食事内容属性情報がプロット表示される。なお、各調剤日の薬剤と、食事内容との組み合わせに注意が必要な場合には注意喚起のアラートマーク等の表示が行われるようにしてもよい。
なお、食事内容を示す情報として、例えば医療従事者によるヒアリングを行うなどして、患者本人や介護スタッフなどにより入力された情報が患者情報に含まれるようにすればよい。
詳細表示画像151に食事内容属性情報が表示される場合、患者情報として例えば図15に示す情報がデータセンタ12の記録部24に記録されている。
図15に示す例では、個人識別IDと、入力日時および入力内容からなる患者情報とが対応付けられて記録されている。
ここで、「入力内容」は、入力された食事内容を示す情報であり、ここでは食事内容のうち、特に注意が必要な食材等が入力されている。また、「入力日」は、「入力内容」に示される情報が入力された年月日を示しており、特にここでは入力日は入力内容に示される食事内容が提供された日時、つまり食事が行われた日時となっている。
この例では、入力内容により示される情報が食事内容属性情報とされる。
このように、属性情報として、薬剤属性情報の他に、計測値属性情報、検査値属性情報、および食事内容属性情報も表示可能な場合、例えば表示部303には、図16に示す詳細表示画像151が表示される。なお、図16において図7における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図16に示す詳細表示画像151では、属性情報選択領域161には、新たに薬剤属性情報、計測値属性情報、検査値属性情報、および食事内容属性情報のそれぞれの属性情報について、薬歴プロット表示領域162に表示させる属性情報の属性を選択するためのタブが設けられている。
具体的には、属性情報選択領域161には、薬剤属性情報についての属性を選択するための薬剤タブ341、計測値属性情報についての属性を選択するための計測値タブ342、検査値属性情報についての属性を選択するための検査値タブ343、および食事内容属性情報についての属性を選択するための食事内容タブ344が設けられている。
ユーザや薬剤師等は、これらのタブのなかの1つを選択することで、属性情報選択領域161に、選択したタブに対応する属性を選択するためのチェックボックスを表示させる。
この例では、計測値タブ342が選択されており、属性情報選択領域161には、最高血圧属性を選択するためのチェックボックス345、最低血圧属性を選択するためのチェックボックス346、体重属性を選択するためのチェックボックス347、および体温属性を選択するためのチェックボックス348が表示されている。
ユーザや薬剤師等は、これらのチェックボックスを操作して、チェックボックスにチェックマークを表示させることで、計測値属性情報の各属性を選択する。
また、例えば薬剤タブ341が選択された状態となると、属性情報選択領域161には、例えば図7に示した副作用マーク61乃至併用注意マーク65と、チェックボックス66乃至チェックボックス70が表示された状態となる。
また、薬歴プロット表示領域162には時間軸81が表示されるとともに、時間軸81上に各調剤日の調剤日マーク167がプロット表示されている。
さらに、薬歴プロット表示領域162における時間軸81の図中、下側には薬剤属性情報、計測値属性情報、検査値属性情報、および食事内容属性情報の各属性情報を表示するための領域が設けられている。
この例では、薬剤属性情報を表示するための領域351、計測値属性情報としての最高血圧情報を表示するための領域352、および計測値属性情報としての最低血圧情報を表示するための領域353が設けられている。
なお、薬歴プロット表示領域162には、他の属性情報を表示するための領域も設けられているが、この例では表示しきれないため、それらの領域は見えない状態となっている。ユーザ等がスクロールボタン354等を操作して、薬歴プロット表示領域162を、図中、上下にスクロールさせることにより、他の属性情報を表示するための領域が見えるようになる。
領域351には、図7に示した例と同様に、服用中情報83−1と服薬日程情報84−1など、薬剤属性情報に分類される各属性情報と、服薬日程情報とが表示されている。
また、領域352には、時間軸81上の各日において計測されたユーザ(患者)の最高血圧を示すグラフ355が表示されている。すなわち、グラフ355上における丸印は、その丸印の日に計測されたユーザ(患者)の最高血圧の計測結果を示している。
特に、グラフ355では、最高血圧の計測結果が正常値の範囲外である日については、例えば矢印A31に示すように、その日の計測結果を示す丸印は、他の日の計測結果を示す丸印とは異なる表示形式で表示されている。換言すれば、他の日と異なる表示形式で表示することでアラート表示(警告表示)を行い、注意喚起がなされている。また、この例では、計測結果が正常値の範囲外である日には、最高血圧の計測結果を示す数値「153」も表示されている。
なお、最高血圧情報だけでなく、最低血圧情報や、体重情報、体温情報、検査値属性情報についても、最高血圧情報と同様に、その計測値や検査値が正常値の範囲外である日については、アラート表示とともに計測値や測定値が表示される。
また、ここでは計測結果の表示形式を異なる形式とし、さらに数値を表示することによりアラート表示が行われているが、その他、アラート表示はポップアップ表示など、どのような方法により表示されるようにしてもよい。
このように、薬剤に関する属性情報だけでなく、計測値や検査値、食事内容等に関する属性情報も表示することで、これを見るユーザや薬剤師等は、様々な情報を同時に表示させて視覚的に比較、参照することができるようになる。その結果、より素早く直感的に必要な情報を把握することができる。
このような図16に示す詳細表示画像151が表示される場合、例えば図11を参照して説明した薬歴データ取得処理では、ステップS13において通信部301は、データセンタ12から、個人識別IDに対応付けられて記録されている薬歴データと患者情報を取得する。また、例えば図13を参照して説明した詳細表示処理では、属性情報生成部311は、取得した患者情報に含まれている計測結果を示す情報や、各種の成分の検査結果を示す情報、食事内容を示す情報に基づいて、計測値属性情報、検査値属性情報、および食事内容属性情報を生成する。
〈第3の実施の形態〉
〈詳細表示画像の表示例〉
さらに加盟店端末装置21等で詳細表示画像151などを表示させて、薬剤師がユーザ(患者)に処方された薬剤について確認を行っているときに、処方された薬剤について相互作用や副作用、重複薬などの飲み合わせに関する疑義が生じることもある。
そのような場合に薬剤師が、薬剤をユーザに処方した医師に対して疑義照会を行い、その照会結果を示す情報を薬歴データの一部として入力し、その入力された情報が加盟店端末装置21からデータセンタ12に送信されて記録されたとする。ここで、疑義照会の結果を示す情報は、例えば疑義に対して調剤の承認が得られたなどの情報である。
この場合、データセンタ12の記録部24には、例えば図17に示す情報が、疑義照会の結果を示す情報として記録されている。
図17に示す例では、処方箋ID、照会日、薬剤名、照会先医療機関、および照会内容からなる情報が疑義照会の結果を示す情報とされている。
ここで、「処方箋ID」は、照会が行われた薬剤が処方された処方箋を示す情報であり、「照会日」は照会が行われた年月日を示しており、「薬剤名」は照会が行われた薬剤の名称を示している。また、「照会先医療機関」は、照会先の医療機関、つまり「処方箋ID」により示される処方箋を発行した医療機関を示しており、「照会内容」は、薬剤について行われた照会の内容を示している。
このように薬歴データに調剤の承認が得られたなどの疑義照会の結果を示す情報が含まれている場合には、例えば図18に示すように、詳細表示画像151上の薬歴プロット表示領域162に、疑義について照会済みである旨の照会済マークを表示させるようにしてもよい。なお、図18において図16における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図18の例では、調剤日マーク167−7により示される調剤日に、属性情報としての併用禁忌情報381と、その併用禁忌情報381に対応する薬剤の服薬日程情報382とが表示されている。そして、この例では、併用禁忌情報381に対応する薬剤に関して、疑義が照会済みである旨の情報が薬歴データに含まれていたとする。
そのような場合、属性情報生成部311は、図12のステップS44において、薬歴データに含まれている疑義が照会済みである旨の情報に基づいて、照会済マーク383も生成する。そして、図13のステップS73では、併用禁忌情報381とともに、図18に示す照会済マーク383も表示される詳細表示画像151の表示データが生成される。
これにより、図13のステップS74では、詳細表示画像151において図18に示す薬歴プロット表示領域162が表示されることになる。このように疑義照会が行われた結果について薬歴データに情報が含まれている場合には、その照会結果を示す情報も表示することで、薬剤師等はより多くの情報を得ることができる。
また、例えば図18に示す表示が行われている状態において、ユーザや薬剤師等が照会済マーク383を操作(選択)した場合に、疑義の照会日、照会先の病院や医師名、照会内容などの疑義照会に関する詳細な情報が別の領域や別画面等で表示されてもよい。
この場合、例えば制御部304が薬歴データに含まれている疑義照会の結果を示す情報に基づいて、疑義照会に関する詳細な情報の表示データを生成し、薬歴プロット表示領域162とは異なる領域や別画面に、その表示データに基づく画像、すなわち疑義照会に関する詳細な情報を表示させる。このとき、薬剤師等がさらに疑義照会について情報の入力を行うことができるようにしてもよい。
なお、ここでは詳細表示画像151に疑義照会に関する情報、つまり照会済マーク383を表示させる例について説明したが、薬歴表示画像41にも疑義照会に関する情報が表示されるようにしてもよい。
〈第4の実施の形態〉
〈詳細表示画像の表示例〉
さらに属性情報に対応する薬剤同士に何らかの関連がある場合には、薬歴表示画像41や詳細表示画像151において、それらの薬剤同士の関係が分かるような表示を行うようにしてもよい。
例えば抗生剤であるクラビット錠(登録商標)と、整腸剤であるビオフェルミン錠剤(登録商標)のように抗生剤のために整腸剤が処方される場合など、組み合わせて同時に処方される薬剤がある。このような同時に服用される、互いに関連のある薬剤については、それらの関連性(関係性)を示す関連マークを表示させるようにしてもよい。
また、所定の薬剤を服用し終えてから他の特定の薬剤の服用を開始するなど、服用日の関連がある薬剤については、そのような服用日の関連性を示す服用日関連マークを表示するようにしてもよい。
なお、薬剤同士の関連性を特定するための情報は、例えば薬歴データの一部として含まれているようにすればよい。例えば医師等が処方箋を発行する際や、薬剤師等が調剤を行った際などに薬剤同士の関連性を示す情報を薬歴データとして入力すればよい。この場合、医師や薬剤師等により入力された情報が薬歴データとして加盟店端末装置21からデータセンタ12に送信されて記録される。
具体的には、例えば図19に示す情報が、薬剤同士の関連性を特定するための情報として、調剤履歴情報などに対応付けられてデータセンタ12の記録部24に記録される。
図19に示す例では、関連元処方箋ID、薬の名称、関連先処方箋ID、関連先薬の名称、および関連性詳細を示す情報が薬剤同士の関連性を特定するための情報とされている。
ここで、「薬の名称」は、関連マークまたは服用日関連マークを表示させる薬剤の名称を示しており、「関連元処方箋ID」は、その薬剤が処方された処方箋を示す情報である。また、「関連先薬の名称」は、上述の「薬の名称」により示される薬剤と関連性のある薬剤、つまり同時に服用される薬剤や、服用日の関連がある薬剤の名称を示しており、「関連先処方箋ID」は、その関連性のある薬剤が処方された処方箋を示す情報である。
さらに、「関連性詳細」は、「薬の名称」により示される薬剤と、「関連先薬の名称」により示される薬剤との関連性の詳細な情報を示している。
すなわち、「同時に服薬」は、それらの薬剤を同時に服用することを示している。つまり、関連マークの表示対象となることを示している。また、「関連元の服用終了後、服薬」は、「薬の名称」により示される薬剤を服用し終えてから「関連先薬の名称」により示される薬剤の服用を開始することを示している。つまり、服用日関連マークの表示対象となることを示している。
このように図19に示した情報等に基づいて関連マークや服用日関連マークが詳細表示画像151に表示される場合、詳細表示画像151における薬歴プロット表示領域162の表示は、例えば図20に示す表示とされる。なお、図20において図18における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図20に示す例では、副作用情報83−4に対応する薬剤と、併用禁忌情報381に対応する薬剤との関係は、副作用情報83−4に対応する薬剤の服用が終わってから併用禁忌情報381に対応する薬剤の服用を開始するような関係となっている。
そのため、ここでは副作用情報83−4とともに表示された服薬日程情報84−4の図中、右端、つまり服薬の完了日を起点として、併用禁忌情報381、より詳細には併用禁忌情報381とともに表示された服薬日程情報382の図中、左端、つまり服薬開始日へと向かう矢印が服用日関連マーク411として表示されている。
したがって、例えば副作用情報83−4に対応する薬剤は、図19に示した例の「ロキソニン50mg錠」に対応し、併用禁忌情報381に対応する薬剤は、図19に示した例の「ロブ50mg錠」に対応する。
ユーザや薬剤師等は、この服用日関連マーク411を見ることで、副作用情報83−4に対応する薬剤の服用が終わってから併用禁忌情報381に対応する薬剤の服用を開始すべきであることを、素早く直感的に把握することができる。
また、図20に示す例では、今回調剤日の位置に、併用禁忌情報412および服薬日程情報413と、併用注意情報414および服薬日程情報415が表示されており、これらの属性情報に対応する薬剤は、同時に組み合わせて処方された薬剤となっている。つまり、上述したクラビット錠とビオフェルミン錠剤のような関係や、図19の例で示した「クラリス錠50」と「ビオフェルミンR錠」のような関係の薬剤となっている。
そのため、ここでは併用禁忌情報412と併用注意情報414とを結ぶ線分が関連マーク416として表示されている。ユーザや薬剤師等は、この関連マーク416を見ることで、その関連マーク416により結ばれた属性情報に対応する薬剤同士が関連のある薬剤であることを素早く直感的に把握することができる。
このような服用日関連マーク411や関連マーク416の表示が行われる場合、制御部304は、図13を参照して説明した詳細表示処理において、薬歴データに基づいて各薬剤の関係、つまり薬剤同士の関連の有無を特定し、その特定結果に基づいて、服用日関連マーク411や関連マーク416が表示される詳細表示画像151の表示データを生成する。
なお、ここでは詳細表示画像151に服用日関連マーク411や関連マーク416を表示させる例について説明したが、薬歴表示画像41にもこれらのマークが表示されるようにしてもよい。また、関連のある薬剤を示す情報を1つの属性の属性情報として、その属性を属性情報選択領域52や属性情報選択領域161において選択属性として選択できるようにしてもよい。
〈第5の実施の形態〉
〈詳細表示画像の表示例〉
また、薬剤によっては、リウマトレックス(登録商標)のように休薬日が設けられる場合や、頓服薬等の薬剤で数時間以上、服用時間を空けるように、つまり休薬時間を設けるように指示される場合などがある。そこで、薬剤に休薬時間が必要な場合には、薬歴表示画像41や詳細表示画像151において、その薬剤についての休薬時間を示す休薬時間マークを表示するようにしてもよい。
そのような場合、例えば図21に示すように、詳細表示画像151上の薬歴プロット表示領域162に休薬時間マークが表示される。なお、図21において図16における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
この例では、同薬情報168−1に対応する薬剤が、休薬時間(休薬期間)が必要な薬剤となっており、同薬情報168−1とともに服薬日程情報169−1に沿って休薬時間マーク441が表示されている。
ここでは、薬剤の服用期間を示す服薬日程情報169−1に沿って表示された、休薬を示す点線と、その休薬時間を示す文字「休薬8時間」とからなるマークが休薬時間マーク441として表示されている。
また、併用禁忌情報83−3に対応する薬剤が、休薬時間が必要な薬剤となっており、併用禁忌情報83−3とともに服薬日程情報84−3に沿って休薬時間マーク442が表示されている。ここでは、薬剤の服用期間を示す服薬日程情報84−3に沿って表示された、休薬を示す点線と、その休薬時間を示す文字「休薬6日」とからなるマークが休薬時間マーク442として表示されている。
このような休薬時間マーク441や休薬時間マーク442を表示させることで、ユーザは、薬剤の服薬時に休薬が必要であることを素早く直感的に把握することができる。また、薬剤師等も服薬指導時等に休薬が必要であることを素早く直感的に把握することができる。
休薬時間マークの表示が行われる場合、制御部304は、図13を参照して説明した詳細表示処理において、薬歴データに含まれている薬剤名等に基づいて、各薬剤の休薬時間マークの表示の必要の有無を特定し、その特定結果に基づいて詳細表示画像151の表示データを生成する。
なお、ここでは詳細表示画像151に休薬時間マークを表示させる例について説明したが、薬歴表示画像41にも休薬時間マークが表示されるようにしてもよい。また、休薬が必要な薬剤を示す情報を1つの属性の属性情報として、その属性を属性情報選択領域52や属性情報選択領域161において選択属性として選択できるようにしてもよい。
また、本技術では、以上において説明した第1の実施の形態乃至第5の実施の形態を適宜組み合わせることも勿論可能である。
さらに、以上においては、加盟店端末装置21に薬剤飲み合わせデータベースが記録されている例について説明したが、薬剤飲み合わせデータベースは、データセンタ12や他の装置などに記録されているようにしてもよい。
また、以上においては、ICカード13から個人情報を取得し、データセンタ12から薬歴データ等を取得する例について説明したが、それらの個人情報や薬歴データ等の情報は、どこに記録されているようにしてもよく、複数に分けられて記録されるようにしてもよい。同様に薬歴表示処理等の各処理も加盟店端末装置21で行われる他、携帯型端末装置14やデータセンタ12など、どの装置により行われるようにしてもよく、少なくとも特定の個人に対応付けられた薬剤とその服薬期間とから、薬剤に関する情報が時系列表示されるようにすればよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図22は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、入力部506、出力部507、記録部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロフォン、撮像素子などよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記録部508に記録されているプログラムを、入出力インターフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体511をドライブ510に装着することにより、入出力インターフェース505を介して、記録部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記録部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記録部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
(1)
患者を識別する個人識別情報に対応付けて記録された薬歴情報を時系列に並べて表示するよう制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記薬歴情報の特定薬歴情報に応じた表示形式で、前記特定薬歴情報以外の前記薬歴情報を表示するよう制御する
情報処理装置。
(2)
前記特定薬歴情報は、特定の時点で調剤、処方、または服用されたひとつ以上の薬剤の情報である
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記薬歴情報は、前記患者が将来服用予定の薬剤に関する情報を含む
(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記薬歴情報から選択された特定薬歴情報に応じた表示形式は、前記特定薬歴情報に含まれる薬剤と前記特定薬歴情報以外の薬歴情報に含まれる薬剤との併用に関する属性情報に基づく表示形式である
(1)乃至(3)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(5)
前記属性情報は、併用禁忌に関する属性、および併用注意に関する属性を含む
(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、同一の調剤日に複数の異なる前記属性を含む場合、優先度の高い前記属性を優先的に表示するよう制御する
(4)に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、前記特定薬歴情報以外の前記薬歴情報として服薬期間情報を棒状表示するよう制御する
(1)乃至(6)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記服薬期間情報は、前記薬歴情報の処方箋情報若しくは調剤情報から算出された服薬期間、または実際に前記薬歴情報の薬剤が服薬された服薬期間を示す情報である
(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記棒状表示は、薬剤の薬効の漸減または薬剤の服薬量を示す表示である
(7)に記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、前記薬歴情報の処方箋情報、調剤情報、または実際に前記薬歴情報の薬剤が服薬された服薬期間に基づいて、前記薬歴情報の残薬数を算出し表示するよう制御する
(1)乃至(9)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記特定薬歴情報の服薬期間と重複する期間に服薬する前記特定薬歴情報以外の薬歴情報があった場合、アラートを表示するよう制御する
(1)乃至(10)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、時間軸の前記薬歴情報の調剤日の位置に、前記薬歴情報をプロット表示するよう制御する
(1)乃至(11)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、前記個人識別情報に対応付けられた患者情報を表示するよう制御する
(1)乃至(12)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(14)
前記患者情報は、患者に関する計測値、検査値、または食事内容を示す情報である
(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記薬歴情報と前記患者情報に基づいて、アラートを表示するよう制御する
(13)または(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、前記薬歴情報の薬剤の休薬に関する情報をさらに表示するよう制御する (1)乃至(15)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(17)
表示データに基づいて前記薬歴情報を表示する表示部をさらに備える
(1)乃至(16)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(18)
前記個人識別情報に対応付けて前記薬歴情報を記録する記録部を有する
(1)乃至(17)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(19)
患者を識別する個人識別情報に対応付けて記録された薬歴情報を時系列に並べて表示するよう制御するとともに、前記薬歴情報の特定薬歴情報に応じた表示形式で、前記特定薬歴情報以外の前記薬歴情報を表示するよう制御する
ステップを含む情報処理方法。
(20)
患者を識別する個人識別情報に対応付けて記録された薬歴情報を時系列に並べて表示するよう制御するとともに、前記薬歴情報の特定薬歴情報に応じた表示形式で、前記特定薬歴情報以外の前記薬歴情報を表示するよう制御する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。