JP2014016846A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、並びにプログラム Download PDF

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Yuya Horiuchi
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Abstract

【課題】より効果的に服薬に関する情報を提示することができるようにする。
【解決手段】抽出部は、記録部からユーザが服用している処方薬剤を示す情報、処方薬剤の処方日、および処方日数を抽出する。設定部は、処方薬剤ごとに忘却率を設定する。また、カレンダー生成部は、各日付けにおいてユーザが処方薬剤を服薬する服薬確率を示し、処方薬剤の処方日以降において服薬確率が漸減する服薬確率カレンダーを、処方薬剤ごとに生成する。時系列生成部は、服薬確率カレンダーに基づいて、処方薬剤の飲み合わせが発生する確率を示す飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する。本技術は、携帯型端末装置に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本技術は情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より効果的に服薬に関する情報を提示することができるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
現在、医師が発行する処方せんや、薬局で発行されるお薬手帳は紙媒体で運用されているが、利便性や効率性向上の観点から、電子的に処方せんやお薬手帳を共有,管理する仕組みの構築が求められている。
そこで、薬剤の種類や服用時期などの情報を、2次元コードで予め薬袋に印刷しておく技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、患者が薬を服用した後、薬袋の2次元コードを携帯端末に読み込ませて薬局側の装置に送信させると、薬局側の装置は携帯端末から患者ごとに薬剤とその服用に関する情報を得ることができるので、各患者の服薬一覧リストを生成することができる。
このような服薬一覧リストを参照すれば、薬剤師や医師等が併用禁忌とされている組み合わせの薬剤を患者に対して処方してしまうことを防止することが可能となる。
特開2010−158478号公報
ところで、服薬禁忌を含む医療行為への警告システムとして、患者の過去の服薬履歴に基づいて、患者が服用した全ての薬剤のなかから、併用による危険性のあるものを全てリストアップし、その結果を提示するシステムも提案されている。このようなシステムでは、過去に患者に対して処方された薬剤についての服薬履歴があれば、患者に対して薬剤併用の注意を提示することが可能である。例えば、服薬履歴は、上述した薬袋に印刷された2次元コードを読み込む技術により得ることができる。
しかし、超高齢化社会や初期の癌ですら治る社会、また日夜様々な医療手段が新たに追加される現代においては、過去に服薬した全薬剤の組み合わせから危険性のあるもの全てをリストアップすることは、情報の氾濫を引き起こしてしまうことになる。そのため、このような手法では、本当に必要な情報を埋もれさせてしまう危険性がある。
特に高齢者には10数種類の薬を飲んでいる患者も少なくなく、過去に服用していた薬と合わせて数十種類の薬を服用しているとすると、その飲み合わせは1000種以上におよぶことになる。そのような場合、それらの飲み合わせから、併用禁忌だけでなく併用注意となる飲み合わせについても注意書きを提示すると、提示される注意書き等の数が多すぎて、必要な注意書きがかえって患者に読まれなくなってしまう可能性がある。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より効果的に服薬に関する情報を提示することができるようにするものである。
本技術の一側面の情報処理装置は、ユーザに対して処方された処方薬剤を示す情報、前記処方薬剤の処方日、および前記処方薬剤の処方日数を取得する取得部と、前記処方日および前記処方日数に基づいて、各日付けにおいて前記ユーザが前記処方薬剤を服用した服薬確率を示し、前記処方日以降において前記服薬確率が減衰していく服薬確率カレンダーを生成するカレンダー生成部とを備える。
情報処理装置には、前記処方薬剤に関する情報、または前記ユーザの服薬履歴に関する情報に応じて、前記処方薬剤ごとに忘却率を設定する設定部をさらに設け、前記カレンダー生成部には、前記忘却率により定まる関数に基づいて、前記服薬確率カレンダーを生成させることができる。
前記設定部には、前記処方薬剤の薬効分類に基づいて前記忘却率を設定させることができる。
情報処理装置には、互いに異なる前記処方薬剤の前記服薬確率カレンダーに基づいて、前記互いに異なる前記処方薬剤の飲み合わせの発生確率を示す飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する時系列生成部をさらに設けることができる。
情報処理装置には、前記飲み合わせ発生確率時系列情報に基づいて、前記飲み合わせの発生確率が高い順に、前記処方薬剤の組み合わせを表示する表示部をさらに設けることができる。
情報処理装置には、前記処方薬剤の組み合わせを示すマトリクスを生成し、前記マトリクスを表示させるマトリクス生成部をさらに設けることができる。
前記マトリクス生成部には、前記マトリクスにおける前記処方薬剤の組み合わせを、前記飲み合わせの発生確率に応じた表示形態で表示させることができる。
情報処理装置には、前記処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を取得する情報取得部をさらに設け、前記マトリクス生成部には、前記マトリクスにおける前記処方薬剤の組み合わせの欄に、前記処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を表示させることができる。
前記服薬確率カレンダーにおいて、前記処方日を含む前記処方日数の期間では、前記服薬確率は一定の値とされ、前記期間以降では、前記服薬確率は前記忘却率により定まる関数により求まる値とされるようにすることができる。
前記服薬確率カレンダーにおいて、前記期間以降では、前記忘却率により定まる関数により求まる値が所定の上限値を超える期間の前記服薬確率は、前記上限値とされるようにすることができる。
前記服薬確率カレンダーにおいて、前記処方日を含み、前記処方日数と所定の遅延日数とから定まる期間では、前記服薬確率は一定の値とされ、前記期間以降では、前記服薬確率は前記忘却率により定まる関数により求まる値とされるようにすることができる。
本技術の一側面の情報処理方法またはプログラムは、ユーザに対して処方された処方薬剤を示す情報、前記処方薬剤の処方日、および前記処方薬剤の処方日数を取得し、前記処方日および前記処方日数に基づいて、各日付けにおいて前記ユーザが前記処方薬剤を服用した服薬確率を示し、前記処方日以降において前記服薬確率が減衰していく服薬確率カレンダーを生成するステップを含む。
本技術の一側面においては、ユーザに対して処方された処方薬剤を示す情報、前記処方薬剤の処方日、および前記処方薬剤の処方日数が取得され、前記処方日および前記処方日数に基づいて、各日付けにおいて前記ユーザが前記処方薬剤を服用した服薬確率を示し、前記処方日以降において前記服薬確率が減衰していく服薬確率カレンダーが生成される。
本技術の一側面によれば、より効果的に服薬に関する情報を提示することができる。
情報処理システムの構成例を示す図である。 携帯型端末装置の構成例を示す図である。 時系列情報生成処理を説明するフローチャートである。 服薬確率カレンダーの一例を示す図である。 マトリクス表示処理を説明するフローチャートである。 飲み合わせマトリクスの一例を示す図である。 データセンタの構成例を示す図である。 時系列情報生成処理を説明するフローチャートである。 レセプトから抽出される情報について説明する図である。 時系列情報生成処理を説明するフローチャートである。 服薬確率カレンダーの一例を示す図である。 時系列情報生成処理を説明するフローチャートである。 服薬確率カレンダーの一例を示す図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[本技術の概要について]
まず、本技術の概要について説明する。
例えば、患者であるユーザの薬歴に関する情報から、現在ユーザが服薬している、または過去にユーザが服薬した薬剤について、それらの薬剤の飲み合わせによる危険性を検出し、その検出結果をユーザに対して提示することを考える。
ユーザの薬歴から、ユーザに処方された薬剤の処方日と処方日数を抽出すれば、これらの処方日と処方日数とから、ユーザがどの期間にどのような薬剤を服用したかを特定することができるので、飲み合わせによる危険性を検出することができる。
このとき飲み合わせによる危険性の検出対象とする薬剤を、ユーザにより同時に服用された薬剤、例えば現時点においてユーザが服用している薬剤のみとし、それらの薬剤の飲み合わせのなかから、危険性のあるものを検出する方法が考えられる。この場合、過去に服用した薬剤があっても、その薬剤と他の薬剤の服用時期が重複しないときには、それらの薬剤の組み合わせについては、飲み合わせ禁忌や飲み合わせ注意など、飲み合わせについての危険性の検出は行なわれない。
ところが、飲み忘れ等の理由により、処方された薬剤をユーザ(患者)が服薬の日程通りに服用しなかったり、薬剤の服用後にも体内残留により服用した薬剤の影響が及ぶ状態であったりすることがある。そのため、同時に服用している薬剤のみを検出対象とする場合には、薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報として、充分な情報を得ることができない。
これに対して、現在および過去において、ユーザが服薬したことのある全ての薬剤の組み合わせについて、飲み合わせの危険性、つまり飲み合わせ禁忌や飲み合わせ注意の検出を行なうことが考えられる。しかし、この場合、ユーザが服用した薬剤の数が多いと、飲み合わせも膨大な数となってしまい、飲み合わせの危険性の検出結果を提示しても、ユーザが全ての注意書き等を読むことは大変であり、かえって提示した注意書き等が読まれなくなってしまう可能性がある。
そこで本技術では、薬剤の飲み合わせの危険性等について考えた場合に、薬剤の服用時から時間が経過するほど他の薬剤との関係性が低くなる事象に注目し、薬剤の関係性が漸減する評価関数を、ユーザの服薬に関する情報として生成する。
具体的には、本技術では薬剤の服用に関する情報として、処方薬剤が各日に服用される確率を示す服薬確率カレンダーが生成される。この服薬確率カレンダーでは、処方日以降においては、漸減的に服薬確率が減衰していく。
このような各処方薬剤の服薬確率カレンダーを利用すれば、服薬期間が重複する薬剤のみの飲み合わせや、過去全ての薬剤の飲み合わせではなく、各処方薬剤の時系列的な遠近関係を加味した飲み合わせの危険性の検出結果を提示することができるようになる。
例えば、薬剤のなかには、効果が1日より長い期間残存するものがあったり、患者によっては受け取った処方薬剤をすぐには飲まなかったりする場合がある。
本技術によれば、薬剤の効果期間がレセプト上の処方日数よりも長くなり、かつその効果が時間の経過とともに漸減していく服薬確率カレンダーが得られる。したがって、この服薬確率カレンダーを用いれば、処方薬剤の飲み合わせについて、注意喚起の必要性の優劣計算を行なうことができるので、各薬剤の飲み合わせの危険性について優先順位を付けて、より効果的に情報を提示することができる。
しかも、本技術では、優劣計算の結果等に応じて、表示する情報を強調したり、目立たなくしたりすることでさらに効果的に情報提示を行なうことができる。このように、本技術によれば、網羅性と識別性を兼ね備えた表示が可能となる。
なお、服薬確率カレンダーから得られる各処方薬剤の飲み合わせに関する情報は、それ自体でも様々なデータ分析における危険度評価値として利用したり、重要性の並び変えに利用したりすることができる。
[情報処理システムの構成例]
次に、本技術を適用した具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
図1の情報処理システムは、携帯型端末装置11、薬局内システム12、病院内システム13、およびデータセンタ14から構成され、薬局内システム12乃至データセンタ14は、インターネットなど、有線や無線のネットワークからなる通信網15を介して、相互に接続されている。
携帯型端末装置11は、ユーザが所持する携帯型電話機などからなり、図示せぬ通信網や通信網15を介して薬局内システム12乃至データセンタ14と通信し、必要に応じて情報の授受を行なう。
薬局内システム12は、ユーザが処方された薬剤を購入する薬局内に設けられており、1または複数の装置から構成されている。薬局内システム12は、携帯型端末装置11と通信して、携帯型端末装置11と必要な情報の授受を行なったり、薬剤師等の入力操作に応じて各種の処理を行なったりする。
また、薬局内システム12には、患者であるユーザの個人情報や、薬歴に関するデータ(以下、薬歴データと称する)、薬局内システム12を特定する調剤薬局IDなどからなる個人/薬歴情報や、薬剤レセプト情報などがユーザごとに記録されている。
各ユーザの薬歴データには、薬局等においてユーザのために調剤された薬剤に関する情報や、その薬剤の処方せんに関する情報、薬歴データを特定する薬歴IDなどが含まれている。より具体的には、例えば薬歴データには、処方された薬剤を示す情報や、薬剤の処方日や処方日数、薬歴IDなどの情報が含まれている。
また、薬剤レセプト情報は電子化されたレセプトであり、薬剤レセプトには、ユーザに処方された薬剤の名称、処方日、処方日数などの情報が含まれている。
薬局内システム12は、必要に応じて個人/薬歴情報や薬剤レセプト情報を生成して記録したり、個人/薬歴情報に含まれる薬歴データや薬剤レセプト情報等をデータセンタ14に送信したりする。
病院内システム13は、患者であるユーザが通院する病院内に設けられており、1または複数の装置から構成されている。病院内システム13は、携帯型端末装置11と通信して、携帯型端末装置11と必要な情報の授受を行なったり、医師等の入力操作に応じて各種の処理を行なったりする。
また、病院内システム13には、患者であるユーザの個人情報や、診察に関するデータ(以下、診察データと称する)、病院内システム13を特定する医療機関IDなどからなる個人/診察情報や、医科レセプト情報、DPC(Diagnosis Procedure Combination)レセプト情報などがユーザごとに記録されている。例えば、診察データは電子カルテなどとされる。
なお、例えば医科レセプト情報やDPCレセプト情報には、患者であるユーザに処方された薬剤名や薬剤の処方日、処方日数などの情報が含まれている。
病院内システム13は、必要に応じて個人/診察情報や、医科レセプト情報、DPCレセプト情報を生成して記録したり、個人/診察情報に含まれる診察データや、医科レセプト情報、DPCレセプト情報をデータセンタ14に送信したりする。
データセンタ14は、1または複数の装置から構成される。データセンタ14は、薬局内システム12および病院内システム13から薬歴データや診察データ、薬剤レセプト情報、医科レセプト情報、DPCレセプト情報などを受信して記録したり、それらのデータを要求に応じて薬局内システム12や病院内システム13、携帯型端末装置11に送信したりする。すなわち、データセンタ14に記録される薬歴データや診察データなどの各情報は、各薬局内システム12や病院内システム13、携帯型端末装置11によって共有される。
データセンタ14は、薬歴データや診察データを受信すると、ユーザ薬歴情報を更新する。ユーザ薬歴情報には、ユーザの個人識別ID、調剤薬局IDまたは医療機関ID、薬歴データまたは診察データ、ユーザの電子メールアドレス等の連絡先等が含まれている。また、データセンタ14は、同時に服用すると危険性のある薬剤の組み合わせについて、各薬剤の組み合わせと、その危険性に関する情報とからなるデータベースを予め記録している。
[携帯型端末装置の構成例]
続いて、図1の携帯型端末装置11のより詳細な構成について説明する。図2は、携帯型端末装置11のより詳細な構成例を示す図である。
携帯型端末装置11は、通信部41、入力部42、制御部43、記録部44、および表示部45から構成される。
通信部41は、データセンタ14などの外部の装置と通信し、各種のデータを受信して制御部43に供給したり、制御部43から供給されたデータを送信したりする。入力部42は、例えば入力ボタンやタッチパネルなどからなり、ユーザにより入力された情報を制御部43に供給する。
制御部43は、携帯型端末装置11全体の動作を制御する。制御部43は、抽出部51、設定部52、カレンダー生成部53、時系列生成部54、情報取得部55、およびマトリクス生成部56を備えている。
抽出部51は、記録部44に記録されている薬歴データから、処方された薬剤に関する情報、例えば薬剤名や処方日、処方日数などを抽出する。設定部52は、薬歴データに基づいて、処方薬剤ごとに忘却率ρを設定する。
忘却率ρは、ユーザが処方薬剤を飲み忘れる度合い、すなわち服薬の遅延度合いを示しており、忘却率ρは服薬確率カレンダーの生成に用いられる。服薬確率カレンダーにより示される薬剤の服薬確率は、忘却率ρに応じて漸減していく。
カレンダー生成部53は、薬剤の処方日、処方日数、および忘却率ρに基づいて、処方薬剤ごとに、その処方薬剤が各日付けにおいて服薬される確率を示す時系列情報である服薬確率カレンダーを生成する。
時系列生成部54は、各処方薬剤の服薬確率カレンダーに基づいて、処方薬剤同士の飲み合わせの可能性を示す飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する。飲み合わせ発生確率時系列情報は、各日付けにおいて処方薬剤同士の飲み合わせが発生する確率を示す時系列情報である。
情報取得部55は、例えば飲み合わせ禁忌や飲み合わせ注意など、処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を、通信部41を介して外部の装置から取得する。マトリクス生成部56は、情報取得部55により取得された情報と、飲み合わせ発生確率時系列情報とに基づいて、飲み合わせの危険性の検出結果を示す飲み合わせマトリクスを生成する。
記録部44は、制御部43により実行されるプログラムや各種のデータを記録しており、必要に応じてそれらのデータを制御部43に供給する。例えば、記録部44には、データセンタ14等から取得された薬歴データなどが、ユーザのお薬手帳として記録されている。
表示部45は、液晶表示パネルなどからなり、制御部43から供給されたデータに基づいて、飲み合わせマトリクスなどの各種の画像を表示する。
[時系列情報生成処理の説明]
ところで、ユーザが携帯型端末装置11を操作し、薬剤の飲み合わせの危険性の通知に関するアプリケーションプログラムを起動させると、携帯型端末装置11は時系列情報生成処理を開始して、飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する。
以下、図3のフローチャートを参照して、携帯型端末装置11による時系列情報生成処理について説明する。
ステップS11において、抽出部51は、記録部44に記録されている薬歴データから、ユーザに処方された薬剤を示す処方薬剤情報を抽出(取得)する。例えば、処方薬剤情報として、薬剤名や、薬効中分類などの薬剤の種別を示す情報が抽出される。
ステップS12において、抽出部51は、記録部44に記録されている薬歴データから、処方薬剤情報として抽出された薬剤の処方日および処方日数を抽出(取得)する。
ステップS13において、設定部52は、記録部44に記録されている薬歴データと、抽出部51により抽出された処方薬剤情報とに基づいて、処方薬剤ごとに忘却率ρを設定する。
例えば、設定部52は、処方薬剤が属する薬効中分類に基づいて忘却率ρを設定する。具体的には、薬効中分類31に属すビタミン剤であれば、飲み忘れによる影響は少ないので、ビタミン剤の忘却率ρは高い値とされる。また、例えば薬効中分類34に属す人工透析剤は、飲み忘れによる人体への影響は大きいので飲み忘れが少ないとされ、人工透析剤の忘却率ρは低い値とされる。その他、処方薬剤の作用や剤形、用法などにより忘却率ρが定められてもよい。
また、例えば設定部52は、薬歴データから把握可能なユーザの服薬履歴に関する情報に基づいて、処方薬剤ごとに忘却率ρを設定する。具体的には、定期的に同じ処方薬剤が服薬(処方)されている場合、忘却率ρは低い値とされ、不定期に同じ処方薬剤が服薬されている場合には、忘却率ρは高い値とされる。その他、処方薬剤の処方回数や処方日程に応じてユーザごとに各処方薬剤の忘却率ρが定められてもよい。
なお、忘却率ρは、薬効中分類等の薬剤に関する情報と、ユーザの服薬履歴に関する情報との何れか一方に基づいて定められてもよいし、それらの両方の情報に基づいて定められるようにしてもよい。また、同一処方で複数の薬剤が処方されている場合には、それらの薬剤の忘却率ρは、各薬剤の忘却率ρのうちの最小のもが、最終的な各薬剤の忘却率ととされる。したがって、同一処方内の各処方薬剤の忘却率は同じ値とされる。
ステップS14において、カレンダー生成部53は、処方薬剤の処方日および処方日数と、忘却率ρとに基づいて、各処方薬剤の服薬確率カレンダーを生成する。
例えば、所定の処方薬剤Aの処方日、処方日数、および忘却率が、それぞれD、M、およびρであるとする。この場合、カレンダー生成部53は、処方薬剤Aの服薬確率P(但し、0≦P≦1)を次のようにして求める。
すなわち、カレンダー生成部53は、処方日D以前の日付けの服薬確率Pを、服薬確率P=0とし、処方日Dから、処方日Dを含む処方日数Mの期間、つまり処方日DからD+M−1の期間の服薬確率Pを、服薬確率P=1とする。
さらに、カレンダー生成部53は、D+M以降の日付けの服薬確率Pを、次式(1)により求まる確率とする。つまり、服薬確率Pは、忘却率ρにより定まる関数によって求まる値とされる。但し、式(1)において、tは日付けを示しており、D+M≦tである。また、式(1)において、kおよびAは定数であり、exp(−At)はネイピア数を底とする指数関数である。
=k×M×ρ×exp(−At) ・・・(1)
これにより、例えば図4に示す服薬確率カレンダーが得られる。なお、図4では、縦軸は処方薬剤Aの服薬確率Pの値を示しており、横軸は日付けを示している。
この例では、処方薬剤Aの処方日Dよりも前の日付けの服薬確率Pは0となっており、DからD+M−1までの日付けの服薬確率Pは1となっている。これは、処方日D以降では、処方日数Mの期間、ユーザが処方薬剤Aを服薬する可能性が極めて高いからである。また、D+M以降は、処方薬剤Aの服薬確率Pが、忘却率ρにしたがってkMρから徐々に減衰していき、ほぼ0の値となる。
このように、各日付けの服薬確率Pを示す関数が、処方薬剤Aの服薬確率カレンダーとされる。
なお、DからD+M−1までの期間の服薬確率Pは必ずしも1である必要はない。また、DからD+M−1までの期間の服薬確率Pは1などの一定の値である必要もない。さらに、服薬確率カレンダーにおいて、服薬確率が1とされる期間の開始日や、その期間の長さは、処方薬剤の種類やユーザ個人の薬歴等も考慮して定められるようにしてもよい。
図3のフローチャートの説明に戻り、薬歴データから抽出された処方薬剤ごとに服薬確率カレンダーを生成すると、その後、処理はステップS14からステップS15へと進む。
ステップS15において、時系列生成部54は、各処方薬剤の服薬確率カレンダーに基づいて、各処方薬剤の組み合わせごとに飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する。
例えば、処方薬剤Aの服薬確率カレンダーとして、各日付けの服薬確率Pが得られ、処方薬剤Bの服薬確率カレンダーとして、各日付けの服薬確率Pが得られたとする。この場合、時系列生成部54は、各日付けにおける服薬確率Pと服薬確率Pの積を、処方薬剤Aと処方薬剤Bの飲み合わせ発生確率Cabとする。
このようにして得られた、各日付けの飲み合わせ発生確率Cabを示す関数が、飲み合わせ発生確率時系列情報とされる。飲み合わせ発生確率Cabは、処方薬剤Aと処方薬剤Bの飲み合わせ、つまりそれらの処方薬剤が同時に服薬される確率を示している。
飲み合わせ発生確率Cabの算出に用いられる服薬確率は、忘却率ρ、つまり薬剤の飲み忘れによる服薬遅延等の時間的な影響も考慮して求められている。したがって、そのような服薬確率から求まる飲み合わせ発生確率Cabを用いて、飲み合わせの危険性を検出すれば、単純に同時に服用した薬剤について、飲み合わせの危険性を検出する場合よりも、より網羅的に潜在的な飲み合わせの危険性を検出することができる。
また、飲み合わせ発生確率Cabは、処方薬剤の時系列的な遠近関係も考慮されたものである。そのため、飲み合わせ発生確率Cabを用いれば、各薬剤の飲み合わせに対して、飲み合わせ発生の優劣の度合いを付けて、飲み合わせの危険性についての注意喚起の提示等を行なうことができる。したがって、膨大な飲み合わせがある場合にも、飲み合わせの発生の可能性の高いものや影響が大きいものを優先的に提示することが可能となる。これにより、単純に過去に服用された全薬剤の飲み合わせの危険性を検出し、その検出結果を全て表示する場合と比べて、より効果的に注意喚起を行なうことができる。
なお、服薬確率Pと服薬確率Pの積分値が、処方薬剤Aと処方薬剤Bの飲み合わせ発生確率Cabとされるようにしてもよい。
ステップS16において、表示部45は、各処方薬剤の飲み合わせ発生確率を表示し、時系列情報生成処理は終了する。
例えば、制御部43は、時系列生成部54により算出された飲み合わせ発生確率のうち、所定の閾値以上であるものを抽出し、飲み合わせ発生確率の値が高い順に並べる。そして、制御部43は、順番に並べられた飲み合わせ発生確率と、その飲み合わせ発生確率の処方薬剤の組み合わせとの一覧を生成し、表示部45に供給する。表示部45は、制御部43から供給された一覧を、各処方薬剤の飲み合わせ発生確率として表示する。
以上のようにして、携帯型端末装置11は、薬歴データから処方薬剤情報や処方日、処方日数などの情報を抽出し、処方薬剤ごとに設定した忘却率を用いて服薬確率カレンダーを生成する。また、携帯型端末装置11は、得られた服薬確率カレンダーに基づいて、飲み合わせ発生確率時系列情報も生成する。
このように、薬剤の飲み忘れによる服薬遅延等の時間的な影響を考慮して、服薬確率が漸減的に減衰していく服薬確率カレンダーを生成することで、より簡単に、服薬に関する適切な情報を得ることができる。これにより、服薬確率カレンダー自体や、服薬確率カレンダーを用いて得られる、薬剤の飲み合わせに関する情報など、薬剤の服薬に関する情報をより効果的に提示することができるようになる。
[マトリクス表示処理の説明]
ところで、以上の時系列情報生成処理により得られた服薬確率カレンダーや、飲み合わせ発生確率時系列情報は、飲み合わせの危険性に関する情報をユーザに対して提示する場合など、様々な用途で利用することができる。
例えば、服薬確率カレンダーと飲み合わせ発生確率時系列情報は、飲み合わせの危険性の検出結果を示す飲み合わせマトリクスを生成して提示する処理に利用することができる。以下、図5のフローチャートを参照して、携帯型端末装置11が飲み合わせマトリクスを表示する処理である、マトリクス表示処理について説明する。
ステップS41において、マトリクス生成部56は、図3のステップS11の処理で各処方薬剤情報として抽出された処方薬剤を、それらの処方薬剤の特定の日付けにおける服薬確率が高い順にソートする(並び替える)。ここで、ソートの対象となる処方薬剤は、抽出された全薬剤、つまり現在および過去に処方された全薬剤であってもよいし、特定の日付けにおいて服薬確率が閾値以上である薬剤であってもよい。
なお、服薬確率が同じである処方薬剤が複数ある場合には、処方日が新しいものが、より上側(服薬確率がより高いものが並ぶ側)に配置される。また、服薬確率も処方日も同じ処方薬剤が複数ある場合には、それらの処方薬剤を処方順に並べればよい。すなわち、より先に処方された処方薬剤をより上側に配置すればよい。
ステップS42において、情報取得部55は、ソート対象とした各処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を、通信部41を介してデータセンタ14から取得する。
例えば、情報取得部55は、ソート対象とした各処方薬剤を示す情報を通信部41に供給し、その情報をデータセンタ14に送信させるとともに、処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報の検索を要求する。
データセンタ14は、携帯型端末装置11の要求に応じて、携帯型端末装置11から受信した情報に示される処方薬剤同士の組み合わせについて、予め記録しているデータベースを参照して、それらの処方薬剤の飲み合わせの危険性を検出する。
例えば、携帯型端末装置11から受信した情報に、薬剤としてワーファリンを示す情報とダーゼン(登録商標)を示す情報が含まれている場合、データセンタ14では、薬剤「ワーファリン」と薬剤「ダーゼン」の飲み合わせは禁忌である旨の検出結果が得られる。
データセンタ14は、このようにして各処方薬剤の飲み合わせの危険性の検出を行なうと、その検出結果を携帯型端末装置11に送信する。携帯型端末装置11の通信部41は、データセンタ14から送信されてきた検出結果を受信して、制御部43の情報取得部55に供給する。
ステップS43において、マトリクス生成部56は、情報取得部55により取得された飲み合わせの危険性の検出結果と、ソートした処方薬剤とに基づいて飲み合わせマトリクスを生成する。
例えば、ソート対象の処方薬剤A乃至処方薬剤Dとして、「ダーゼン」、「ロキソニン」(登録商標)、「PL顆粒」(登録商標)、および「ワーファリン」が得られ、それらの各処方薬剤の服薬確率P乃至Pが、P=P=P=1.0,P=0.3であったとする。また、処方薬剤A乃至処方薬剤Cの処方日は何れも同じ日であり、それらの薬剤の処方順は処方薬剤A乃至処方薬剤Cであるとする。そのような場合、例えば図6に示す飲み合わせマトリクスが得られる。
図6の例では、各処方薬剤が服薬確率の高い順に図中、上側から下方向、および図中、左側から右方向に順番に並べられている。この例では、処方薬剤A乃至処方薬剤Cの服薬確率は全て1であるので、これらの薬剤が処方順に、つまり処方薬剤A乃至処方薬剤Cの順に並べられている。また、この飲み合わせマトリクスでは、各処方薬剤の剤形も示されている。
さらに、飲み合わせマトリクスでは、処方薬剤の組み合わせの欄の輝度、つまり背景色の濃淡は、その処方薬剤の組み合わせについて求めた、飲み合わせ発生確率に応じた輝度とされている。換言すれば、処方薬剤の組み合わせの欄は、飲み合わせ発生確率に応じた表示形態で表示される。
例えば、処方薬剤Aと処方薬剤Bの組の飲み合わせ発生確率Cabは、上述したように処方薬剤Aの服薬確率Pと、処方薬剤Bの服薬確率Pとから求まり、飲み合わせ発生確率Cabの最大値は1であり、最小値は0である。さらに、出力機器である表示部45の色有効領域の取り得る値の範囲がYmin乃至Ymaxであるとする。つまり、色有効領域の最小値がYminであり、最大値がYmaxである。
この場合、マトリクス生成部56は、次式(2)を計算することで、飲み合わせマトリクスにおける、処方薬剤Aと処方薬剤Bの組の飲み合わせの欄の表示輝度Yabを算出し、得られた表示輝度で処方薬剤Aと処方薬剤Bの組み合わせの欄が表示されるようにする。
ab=(Ymax−Ymin)×Cab+Ymin ・・・(2)
これにより、処方薬剤の飲み合わせの発生の確率が高い薬剤の組の欄ほど、高い輝度で表示されて目立つので、よりユーザの注意を惹くことができる。
例えば、図6の例では、処方薬剤A乃至処方薬剤Cの服薬確率は1であり、処方薬剤Dの服薬確率は0.3であるから、処方薬剤Dと他の処方薬剤の組み合わせの欄が、他の薬剤の組み合わせの欄よりも低い輝度で表示されている。
また、飲み合わせマトリクスでは、処方薬剤の組み合わせの欄には、その処方薬剤の飲み合わせの危険性の検出結果が示されている。例えば、処方薬剤Aと処方薬剤Dの組み合わせの欄には、飲み合わせの危険性の検出結果を示す文字「禁忌」が表示されている。したがって、この文字「禁忌」を見たユーザは、処方薬剤Aと処方薬剤Dの飲み合わせが禁忌とされていることを直ちに把握することができる。
また、飲み合わせマトリクスにおいて、処方薬剤Bと処方薬剤Cの組み合わせの欄には、飲み合わせの危険性の検出結果を示す文字「注意」が表示されている。この文字「注意」は、処方薬剤Bと処方薬剤Cの飲み合わせが、飲み合わせ注意とされていることを示している。マトリクス生成部56は、データセンタ14から取得された、飲み合わせの危険性の検出結果に基づいて、各欄にその検出結果を示す文字を表示させる。
なお、各欄に表示される、飲み合わせの危険性の検出結果を示す文字は、例えば絶対禁忌、原則禁忌、併用注意など、その飲み合わせの危険の重大レベルに応じて異なる色で表示されるようにしてもよい。例えば、絶対禁忌は赤色で表示され、原則禁忌は黄色で表示され、併用注意は黒色で表示されるようにしてもよい。これにより、ユーザは飲み合わせにより発生する危険の度合いを瞬時に把握することができる。
また、以上では、式(2)により表示輝度Yabを求めると説明したが、飲み合わせ発生確率Cabが低い場合でも、ある程度目立つ輝度で表示されるように、オフセットYoffsetが加算されるようにしてもよい。そのような場合、表示輝度Yabは、例えば次式(3)により算出される。
ab=(Ymax−Ymin−Yoffset)×Cab+Ymin+Yoffset ・・・(3)
この場合、飲み合わせ発生確率Cabが低くても、少なくともYmin+Yoffset以上の輝度値で、薬剤の組み合わせの欄が表示されることになる。
また、飲み合わせマトリクスが紙等に印刷される場合には、逆に飲み合わせ発生確率の低い欄ほど、より濃い色で印刷されるようにしてもよい。そのような場合、例えば飲み合わせ発生確率が1である欄は網掛け0%で印刷され、飲み合わせ発生確率が0である欄は網掛けNmax%で印刷される。また、飲み合わせ発生確率がCabである欄の網掛け度Nab%は、次式(4)の計算により求められる。
ab=Nmax×(1−Cab) ・・・(4)
図5のフローチャートの説明に戻り、飲み合わせマトリクスが生成されると、マトリクス生成部56は、生成した飲み合わせマトリクスを表示部45に供給する。
ステップS44において、表示部45は、マトリクス生成部56から供給された飲み合わせマトリクスを表示して、マトリクス表示処理は終了する。
以上のようにして、携帯型端末装置11は、各処方薬剤について求められた服薬確率カレンダーと飲み合わせ発生確率時系列情報とに基づいて、飲み合わせの危険性を示す飲み合わせマトリクスを生成して表示する。
特に、飲み合わせマトリクスにおいて、服薬確率の高い順に各処方薬剤を並べるとともに、飲み合わせ発生確率に応じて表示輝度を変化させたり、危険性の重大レベルに応じて文字の色を変化させたりすることで、より効果的な表示を行なうことができる。すなわち、より発生の確率が高いものや危険度が高いものについて、優先的にユーザに注意喚起を行なうことができる。
また、服薬確率や飲み合わせ発生確率を導入して飲み合わせマトリクスを生成し、提示することで、より実用性の高い注意喚起を行なうことができる。
具体的には、例えばユーザに対して、2008年2月14日にデプロメール(登録商標)錠が14日分処方され、2008年2月28日にテルネリン(登録商標)錠が5日分処方されたとする。また、薬学的に、デプロメール錠とテルネリン錠を同時に服用すると、テルネリン錠の血中濃度が上昇してしまうため、これらの薬剤は併用禁忌であることが知られている。
この場合、デプロメール錠の服用期間は、2月14日から27日までであるので、デプロメール錠とテルネリン錠の服用期間は重複しない。そのため、単純に同時に服用した薬剤について、飲み合わせの危険性を検出すると、デプロメール錠とテルネリン錠の飲み合わせの危険性は検出されなくなってしまう。
これに対して、本技術では、デプロメール錠の服薬確率は、2月27日以降は漸減していくが0にはならないので、デプロメール錠とテルネリン錠の飲み合わせの危険性を検出することができる。
また、例えばユーザが、アモバン(登録商標)錠やヒルナミン(登録商標)錠など、過去に特定の24種類の薬剤を服用している場合、それらの薬剤の組み合わせでは、併用注意となる飲み合わせが167種類にも及ぶことになる。
そのため、167個という膨大な数の注意書き等の情報を表示しても、それらの情報全てがユーザに読まれる可能性は低くなってしまう。
これに対して、本技術では、服薬確率や飲み合わせ発生確率に基づいて、それらの情報の優先度の高い順に表示したり、優先度の高い情報を強調表示したりするなど、効果的に情報を提示することができる。例えば、併用注意に関する情報として、「相加的に中枢神経抑制作用が増強」や、「ニトラゼパムの作用が増強、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること」などを抜粋して表示させるなど、情報の選別や強調を行なうことができる。
〈第2の実施の形態〉
[データセンタの構成例]
なお、以上においては、携帯型端末装置11において、服薬確率カレンダーや飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する例について説明したが、携帯型端末装置11とは異なる他の装置がそれらの情報を生成するようにしてもよい。
例えば、データセンタ14が、服薬確率カレンダーおよび飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する場合、データセンタ14は図7に示すように構成される。なお、図7において、図2における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図7のデータセンタ14は、通信部81、入力部82、制御部83、記録部84、および表示部85を備えている。
通信部81は、携帯型端末装置11などの装置と通信し、各種のデータを受信して制御部83に供給したり、制御部83から供給されたデータを送信したりする。入力部82は、データセンタ14の管理者等の操作に応じた信号を制御部83に供給する。
制御部83は、データセンタ14全体の動作を制御する。制御部83は、抽出部51、設定部52、カレンダー生成部53、および時系列生成部54を備えている。
記録部84は、制御部83により実行されるプログラムや各種のデータを記録しており、必要に応じてそれらのデータを制御部83に供給する。例えば、記録部84は、ユーザ薬歴情報や、薬剤レセプト情報、医科レセプト情報、DPCレセプト情報などを記録している。表示部85は、液晶表示パネルなどからなり、制御部83から供給されたデータに基づいて、各種の画像を表示する。
[時系列情報生成処理の説明]
次に、図8のフローチャートを参照して、データセンタ14により行なわれる時系列情報生成処理について説明する。
ステップS71において、抽出部51は、記録部84に記録されている薬歴データ、薬剤レセプト情報、医科レセプト情報、またはDPCレセプト情報から、ユーザに処方された薬剤を示す処方薬剤情報を抽出する。例えば、処方薬剤情報として、薬剤名や、薬効中分類などの薬剤の種別を示す情報が抽出される。
ステップS72において、抽出部51は、記録部84に記録されている薬歴データ、薬剤レセプト情報、医科レセプト情報、またはDPCレセプト情報から、処方薬剤情報として抽出された薬剤の処方日および処方日数を抽出する。
処方薬剤情報と、処方日および処方日数とが抽出されると、その後、ステップS73乃至ステップS75の処理が行なわれて、服薬確率カレンダーおよび飲み合わせ発生確率時系列情報が生成される。なお、これらの処理は図3のステップS13乃至ステップS15の処理と同様であるので、その説明は省略する。
飲み合わせ発生確率時系列情報が生成されると、制御部83は、生成された服薬確率カレンダーおよび飲み合わせ発生確率時系列情報を、通信部81に供給する。
そして、ステップS76において、通信部81は、制御部83から供給された服薬確率カレンダーおよび飲み合わせ発生確率時系列情報を、携帯型端末装置11に送信し、時系列情報生成処理は終了する。送信された服薬確率カレンダーおよび飲み合わせ発生確率時系列情報は、携帯型端末装置11において、図5を参照して説明したマトリクス表示処理などの各種の処理に利用される。
以上のようにして、データセンタ14は、処方薬剤ごとに設定した忘却率を用いて服薬確率カレンダーを生成するとともに、服薬確率カレンダーに基づいて、飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する。このように、薬剤の飲み忘れによる服薬遅延等の時間的な影響を考慮して、服薬確率が漸減的に減衰していく服薬確率カレンダーを生成することで、より簡単に、服薬に関する適切な情報を得ることができる。これにより、服薬確率カレンダーや、飲み合わせマトリクスなど、服薬に関する情報をより効果的に提示することができるようになる。
なお、ユーザに処方される薬剤によっては、必ず医師やコメディカルの立会いのもとで服薬されるものもあるので、そのような薬剤については服薬日程が特定できれば、服薬確率を処方日以降に漸減させていく必要はない。
例えば、服薬確率カレンダーや飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する時系列情報生成処理が、データセンタ14や、病院内システム13などで行なわれる場合には、処方薬剤に関する情報が、レセプトから抽出されることが考えられる。
医科レセプト情報には、図9に示すようにレセプト種別コードや医薬品レコードが含まれており、それらの情報から医師等の立会いのもとで服薬(投薬)されたかを特定することが可能である。
具体的には、医科レセプト情報には図9の矢印A11に示すレセプト種別コードの何れかが含まれており、このレセプト種別コードから患者が入院していたか、入院外であったかが特定可能である。例えば、レセプト種別コードが「1111」である場合には、患者が入院していたことが特定される。
また、医科レセプト情報には、矢印A12に示す医薬品レコードが含まれており、医薬品レコードの「診療識別」の欄には、矢印A13に示す診療識別コードの何れかが含まれている。この診療識別コードから、患者が入院していたか、入院外であったかや、医師等の立会いのもと投薬が行なわれたかなどが特定可能である。例えば、診療識別コードが「54」である場合には、医師等の立会いのもと投薬(麻酔)が行なわれたことが分かる。
このように、医科レセプト情報などから、医師等の立会いのもとで処方薬剤が服薬されたことが特定できる場合には、その処方薬剤の服薬確率は、処方日以降に漸減しないようにしてもよい。
具体的には、処方薬剤Aが、医師等の立会いのもとで服薬されたと特定されたとする。この場合、図8のステップS74において、例えばデータセンタ14のカレンダー生成部53は、処方薬剤Aの処方日DからD+M−1の期間の服薬確率を1とし、他の日付けの服薬確率を0とする。
〈第3の実施の形態〉
[時系列情報生成処理の説明]
さらに、以上においては、処方薬剤の処方日を開始日とする処方日数の期間後は、処方薬剤の服薬確率が漸減していくと説明したが、期間終了直後の日付けの服薬確率が高すぎる場合もある。
そこで、処方日数の期間後における服薬確率の上限値Pmaxを設け、処方日数の期間後においては、上述した式(1)により求まる服薬確率が上限値Pmaxを超える期間については、その期間の服薬確率が上限値Pmaxとされるようにしてもよい。
そのような場合、携帯型端末装置11は、図10に示す時系列情報生成処理を行なう。以下、図10のフローチャートを参照して、携帯型端末装置11による時系列情報生成処理について説明する。
なお、ステップS111乃至ステップS113の処理は、図3のステップS11乃至ステップS13の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS114において、カレンダー生成部53は、処方薬剤の処方日、処方日数、忘却率ρ、および上限値Pmaxに基づいて各処方薬剤の服薬確率カレンダーを生成する。
例えば、所定の処方薬剤Aの処方日、処方日数、および忘却率が、それぞれD、M、およびρであるとする。この場合、カレンダー生成部53は、処方日D以前の日付けの服薬確率Pを、服薬確率P=0とし、処方日DからD+M−1の期間の服薬確率Pを、服薬確率P=1とする。
さらに、カレンダー生成部53は、D+M以降の日付けの服薬確率Pを、式(1)により求まる確率とする。但し、式(1)により求まる確率が上限値Pmaxを超える日付けがある場合には、その日付けにおける服薬確率Pは、上限値Pmaxの値とされる。これにより、D+M以降の日付けの服薬確率Pが上限値Pmaxよりも大きくなることがなくなる。以上のようにして得られた各日付けの服薬確率を示す関数が服薬確率カレンダーとされる。
このように、上限値Pmaxにより服薬確率Pを制限することで、より適切な服薬確率Pを得ることができるようになる。このようなステップS114の処理により、例えば図11に示す服薬確率カレンダーが得られる。なお、図11では、縦軸は処方薬剤Aの服薬確率Pの値を示しており、横軸は日付けを示している。また、曲線C11および曲線C12は、各日付けの服薬確率Pを示している。
例えば、図中、上側の曲線C11により示される服薬確率Pでは、処方薬剤Aの処方日Dよりも前の日付けの服薬確率Pは0となっており、DからD+M−1までの日付けの服薬確率Pは1となっている。
また、点線OV11の部分は、式(1)により求まる確率を示しており、この部分の期間の各日付けでは、求められた確率が上限値Pmaxを超えているので、この期間の各日付けにおける服薬確率Pは上限値Pmaxとなっている。つまり、日付けがD+Mからt11までの期間では、服薬確率Pは上限値Pmaxとなっている。
そして、t11以降の日付けでは、式(1)により求まる確率の値が、曲線C11により示される服薬確率Pの値となっている。このように、曲線C11に示す各日付けの服薬確率Pを示す関数が、処方薬剤Aの服薬確率カレンダーとされる。
また、図中、下側の曲線C12により示される服薬確率カレンダーの例では、処方薬剤Aの処方日Dよりも前の日付けの服薬確率Pは0となっており、DからD+M−1までの日付けの服薬確率Pは1となっている。
また、点線OV12の部分は、式(1)により求まる確率を示しており、この部分の期間の各日付けでは、求められた確率が上限値Pmaxを超えているので、この期間の各日付けにおける服薬確率Pは上限値Pmax=1となっている。つまり、日付けがD+Mからt12までの期間では、服薬確率Pは上限値Pmaxとなっている。そして、t12以降の日付けでは、式(1)により求まる確率の値が、曲線C12により示される服薬確率Pの値となっている。
図10のフローチャートの説明に戻り、服薬確率カレンダーが生成されると、その後、ステップS115およびステップS116の処理が行なわれて、時系列情報生成処理は終了する。なお、これらの処理は図3のステップS15およびステップS16の処理と同様であるので、その説明は省略する。
以上のようにして、携帯型端末装置11は、処方薬剤ごとに設定した忘却率と上限値Pmaxを用いて服薬確率カレンダーを生成するとともに、服薬確率カレンダーに基づいて、飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する。このように、上限値Pmaxを用いて服薬確率カレンダーを生成することで、処方期間以降の服薬確率が大きくなりすぎてしまうことを防止し、より適切な服薬確率カレンダーを得ることができる。
〈第4の実施の形態〉
[時系列情報生成処理の説明]
ところで、患者であるユーザが処方薬剤を服薬するときに、病状や個人によっては、処方薬剤を処方日から服用せずに、様子を見てから服用するユーザもいる。そこで、このような服用開始日の遅延を加味して服薬確率を求めるようにしてもよい。
そのような場合、例えば遅延日数Lを定め、服薬確率カレンダーにおいて、服薬確率が1となる日付けの範囲を実際の処方日数よりも遅延日数Lにより定まる日数分だけ長くすればよい。なお、遅延日数Lは、予め定められた日数としてもよいし、処方薬剤の種別やユーザ個人の薬歴などに応じて定められるようにしてもよい。
遅延日数Lが加味されて服薬確率カレンダーが生成される場合、例えば携帯型端末装置11は、図12に示す時系列情報生成処理を行なう。以下、図12のフローチャートを参照して、携帯型端末装置11による時系列情報生成処理について説明する。
なお、ステップS141乃至ステップS143の処理は、図3のステップS11乃至ステップS13の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS144において、カレンダー生成部53は、処方薬剤の処方日、処方日数、忘却率ρ、上限値Pmax、および遅延日数Lに基づいて各処方薬剤の服薬確率カレンダーを生成する。
例えば、所定の処方薬剤Aの処方日、処方日数、および忘却率が、それぞれD、M、およびρであるとする。この場合、カレンダー生成部53は、処方日D以前の日付けの服薬確率Pを、服薬確率P=0とし、処方日DからD+M(1+L)−1の期間の服薬確率Pを、服薬確率P=1とする。
さらに、カレンダー生成部53は、D+M(1+L)以降の日付けの服薬確率Pを、式(1)により求まる確率とする。但し、式(1)により求まる確率が上限値Pmaxを超える日付けがある場合には、その日付けにおける服薬確率Pは、上限値Pmaxの値とされる。これにより、D+M(1+L)以降の日付けの服薬確率Pが上限値Pmaxよりも大きくなることがなくなる。
カレンダー生成部53は、以上のようにして得られた各日付けの服薬確率を示す関数を服薬確率カレンダーとする。
このようなステップS144の処理により、例えば図13に示す服薬確率カレンダーが得られる。なお、図13では、縦軸は処方薬剤Aの服薬確率Pの値を示しており、横軸は日付けを示している。また、曲線C21は、各日付けの服薬確率Pを示している。
例えば、曲線C21により示される服薬確率Pでは、処方薬剤Aの処方日Dよりも前の日付けの服薬確率Pは0となっており、DからD+M(1+L)−1までの日付けの服薬確率Pは1となっている。
また、点線OV21の部分は、式(1)により求まる確率を示しており、この部分の期間の各日付けでは、求められた確率が上限値Pmaxを超えているので、この期間のD+M(1+L)−1以降の各日付けにおける服薬確率Pは上限値Pmaxとなっている。つまり、日付けがD+M(1+L)からt21までの期間では、服薬確率Pは上限値Pmaxとなっている。
そして、t21以降の日付けでは、式(1)により求まる確率の値が、曲線C21により示される服薬確率Pの値となっている。このように、曲線C21に示す各日付けの服薬確率Pを示す関数が、処方薬剤Aの服薬確率カレンダーとされる。
なお、ここでは、服薬確率が1とされる期間を、ML日だけ延長させる場合を例として説明したが、単純に遅延日数Lだけ延長させるようにしてもよい。そのような場合、例えばDからD+M+L−1までの日付けの服薬確率Pが1とされるようにすればよい。
図12のフローチャートの説明に戻り、服薬確率カレンダーが生成されると、その後、ステップS145およびステップS146の処理が行なわれて、時系列情報生成処理は終了する。なお、これらの処理は図3のステップS15およびステップS16の処理と同様であるので、その説明は省略する。
以上のようにして、携帯型端末装置11は、処方薬剤ごとに設定した忘却率と、上限値Pmaxおよび遅延日数Lとを用いて服薬確率カレンダーを生成するとともに、服薬確率カレンダーに基づいて、飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する。このように、上限値Pmaxおよび遅延日数Lを用いて服薬確率カレンダーを生成することで、処方期間以降の服薬確率が大きくなりすぎてしまうことを防止するとともに、ユーザの服薬日程の遅延を考慮した、より適切な服薬確率カレンダーを得ることができる。
なお、以上においては、服薬確率カレンダーを生成するために、薬歴データや薬剤レセプト情報などから薬剤を示す情報、処方日、処方日数等を抽出すると説明したが、これらの薬剤を示す情報や処方日などが抽出される情報は、どのような情報であってもよい。例えば、電子お薬手帳や電子薬歴システムなどから薬剤を示す情報、処方日、処方日数などが抽出されてもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図14は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インターフェース205が接続されている。入出力インターフェース205には、入力部206、出力部207、記録部208、通信部209、及びドライブ210が接続されている。
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロホン、撮像素子などよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部209は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記録部208に記録されているプログラムを、入出力インターフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア211に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インターフェース205を介して、記録部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記録部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記録部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
[1]
ユーザに対して処方された処方薬剤を示す情報、前記処方薬剤の処方日、および前記処方薬剤の処方日数を取得する取得部と、
前記処方日および前記処方日数に基づいて、各日付けにおいて前記ユーザが前記処方薬剤を服用した服薬確率を示し、前記処方日以降において前記服薬確率が減衰していく服薬確率カレンダーを生成するカレンダー生成部と
を備える情報処理装置。
[2]
前記処方薬剤に関する情報、または前記ユーザの服薬履歴に関する情報に応じて、前記処方薬剤ごとに忘却率を設定する設定部をさらに備え、
前記カレンダー生成部は、前記忘却率により定まる関数に基づいて、前記服薬確率カレンダーを生成する
[1]に記載の情報処理装置。
[3]
前記設定部は、前記処方薬剤の薬効分類に基づいて前記忘却率を設定する
[2]に記載の情報処理装置。
[4]
互いに異なる前記処方薬剤の前記服薬確率カレンダーに基づいて、前記互いに異なる前記処方薬剤の飲み合わせの発生確率を示す飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する時系列生成部をさらに備える
[1]乃至[3]の何れかに記載の情報処理装置。
[5]
前記飲み合わせ発生確率時系列情報に基づいて、前記飲み合わせの発生確率が高い順に、前記処方薬剤の組み合わせを表示する表示部をさらに備える
[4]に記載の情報処理装置。
[6]
前記処方薬剤の組み合わせを示すマトリクスを生成し、前記マトリクスを表示させるマトリクス生成部をさらに備える
[4]または[5]に記載の情報処理装置。
[7]
前記マトリクス生成部は、前記マトリクスにおける前記処方薬剤の組み合わせを、前記飲み合わせの発生確率に応じた表示形態で表示させる
[6]に記載の情報処理装置。
[8]
前記処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を取得する情報取得部をさらに備え、
前記マトリクス生成部は、前記マトリクスにおける前記処方薬剤の組み合わせの欄に、前記処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を表示させる
[6]または[7]に記載の情報処理装置。
[9]
前記服薬確率カレンダーにおいて、前記処方日を含む前記処方日数の期間では、前記服薬確率は一定の値とされ、前記期間以降では、前記服薬確率は前記忘却率により定まる関数により求まる値とされる
[2]乃至[8]の何れかに記載の情報処理装置。
[10]
前記服薬確率カレンダーにおいて、前記期間以降では、前記忘却率により定まる関数により求まる値が所定の上限値を超える期間の前記服薬確率は、前記上限値とされる
[9]に記載の情報処理装置。
[11]
前記服薬確率カレンダーにおいて、前記処方日を含み、前記処方日数と所定の遅延日数とから定まる期間では、前記服薬確率は一定の値とされ、前記期間以降では、前記服薬確率は前記忘却率により定まる関数により求まる値とされる
[2]乃至[8]の何れかに記載の情報処理装置。
11 携帯型端末装置, 13 病院内システム, 14 データセンタ, 41 通信部, 43 制御部, 44 記録部, 45 表示部, 51 抽出部, 52 設定部, 53 カレンダー生成部, 54 時系列生成部, 55 情報取得部, 56 マトリクス生成部

Claims (13)

  1. ユーザに対して処方された処方薬剤を示す情報、前記処方薬剤の処方日、および前記処方薬剤の処方日数を取得する取得部と、
    前記処方日および前記処方日数に基づいて、各日付けにおいて前記ユーザが前記処方薬剤を服用した服薬確率を示し、前記処方日以降において前記服薬確率が減衰していく服薬確率カレンダーを生成するカレンダー生成部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記処方薬剤に関する情報、または前記ユーザの服薬履歴に関する情報に応じて、前記処方薬剤ごとに忘却率を設定する設定部をさらに備え、
    前記カレンダー生成部は、前記忘却率により定まる関数に基づいて、前記服薬確率カレンダーを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定部は、前記処方薬剤の薬効分類に基づいて前記忘却率を設定する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 互いに異なる前記処方薬剤の前記服薬確率カレンダーに基づいて、前記互いに異なる前記処方薬剤の飲み合わせの発生確率を示す飲み合わせ発生確率時系列情報を生成する時系列生成部をさらに備える
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記飲み合わせ発生確率時系列情報に基づいて、前記飲み合わせの発生確率が高い順に、前記処方薬剤の組み合わせを表示する表示部をさらに備える
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記処方薬剤の組み合わせを示すマトリクスを生成し、前記マトリクスを表示させるマトリクス生成部をさらに備える
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記マトリクス生成部は、前記マトリクスにおける前記処方薬剤の組み合わせを、前記飲み合わせの発生確率に応じた表示形態で表示させる
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を取得する情報取得部をさらに備え、
    前記マトリクス生成部は、前記マトリクスにおける前記処方薬剤の組み合わせの欄に、前記処方薬剤の飲み合わせの危険性に関する情報を表示させる
    請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記服薬確率カレンダーにおいて、前記処方日を含む前記処方日数の期間では、前記服薬確率は一定の値とされ、前記期間以降では、前記服薬確率は前記忘却率により定まる関数により求まる値とされる
    請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記服薬確率カレンダーにおいて、前記期間以降では、前記忘却率により定まる関数により求まる値が所定の上限値を超える期間の前記服薬確率は、前記上限値とされる
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記服薬確率カレンダーにおいて、前記処方日を含み、前記処方日数と所定の遅延日数とから定まる期間では、前記服薬確率は一定の値とされ、前記期間以降では、前記服薬確率は前記忘却率により定まる関数により求まる値とされる
    請求項2に記載の情報処理装置。
  12. ユーザに対して処方された処方薬剤を示す情報、前記処方薬剤の処方日、および前記処方薬剤の処方日数を取得し、
    前記処方日および前記処方日数に基づいて、各日付けにおいて前記ユーザが前記処方薬剤を服用した服薬確率を示し、前記処方日以降において前記服薬確率が減衰していく服薬確率カレンダーを生成する
    ステップを含む情報処理方法。
  13. ユーザに対して処方された処方薬剤を示す情報、前記処方薬剤の処方日、および前記処方薬剤の処方日数を取得し、
    前記処方日および前記処方日数に基づいて、各日付けにおいて前記ユーザが前記処方薬剤を服用した服薬確率を示し、前記処方日以降において前記服薬確率が減衰していく服薬確率カレンダーを生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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