JP5245954B2 - 処方オーダ発行プログラム、処方オーダ発行装置及び方法 - Google Patents

処方オーダ発行プログラム、処方オーダ発行装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、処方オーダ発行プログラム、処方オーダ発行装置及び方法に関する。特に、本発明は処方される薬剤に対する患者の満足度と服薬コンプライアンスとを向上させる処方オーダ発行プログラム、処方オーダ発行装置及び方法に関する。
近年、コンピュータの普及に伴い、医療分野においても電子カルテなど種々の情報の電子化が進められている。例えば、患者のカルテや処方箋、検査データなどの電子データを関連付けてコンピュータで一括管理することで、必要なデータの抽出が容易となる。また、医師が作成した診療記録をデータベースに登録することで、看護師はデータベースから必要な診療記録をいつでも取り出すことができ、診療記録の内容を把握することができる。
また、特許文献1には、患者の健康に関する患者情報と、患者の病状に合わせた薬の処方箋情報とをデータベースに登録しておき、処方された薬の組み合わせにより起こる副作用の確認を容易にできるようにした服用スケジュール作成方法が開示されている。
また、特許文献2には、薬の服用者の所持する服用者端末と、この服用者端末にネットワークを介して接続したサーバとを備えたシステムであって、患者に適切な時刻に薬の服用を促すシステムを開示している。
また、特許文献3には、医療業務に対してチェック機能を働かせ、事故や過誤の発生を防止するシステムが開示されている。
特開2003−345901号公報 特開2005−276191号公報 特開2006−313523号公報
医師が患者に薬剤を処方する場合について考察する。
医師は、有効性を考えて薬剤を処方するが、有効性だけではなく、服用のしやすさが重要な要素となる。患者によっては好みの剤形があり、不適切な剤形のものを処方してしまうと、服薬コンプライアンスが低下して薬剤本来の効果が得られなくなる。例えば、処方においては、「粉薬は嫌い」、「大きな錠剤は飲み込めない」、「仕事の都合で日中は薬を飲めない」、「安い薬がよい」といった患者の要望に適宜応えて薬剤を選択する必要がある。また、高齢者が増加する昨今では嚥下障害により、大きな錠剤の服用が困難な患者も多い。このため、処方する薬剤の剤形に対する配慮は今後ますます必要となってくる。
しかしながら、医師にとって、有効性から薬剤を選択することは容易だが、有効な薬剤でかつ要望に即した薬剤を選択することは容易ではない。すなわち、現場の医師は日々多くの患者を診察している。その多忙な業務の中で、全ての患者の好みの剤形を記憶して処方に反映することは難しい。
また、高齢者や重傷者には多数の薬剤を組み合わせて処方するケースが多い。薬剤の種類や服用回数が増えるにつれて、患者の薬に対する理解度は低下する。患者によっては、医師の説明を理解しないまま処方箋を受け取り、薬局で交付された薬剤を手に取ってはじめて不満を抱いてしまうといった問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、処方される薬剤に対する患者の満足度と服薬コンプライアンスとを向上させる処方オーダ発行プログラム、処方オーダ発行装置及び方法を提供することを目的とする。
本明細書に開示の処方オーダ発行プログラムは、コンピュータを、診察受診者を特定する受診者識別子と、薬剤を識別する薬剤識別子との入力を受け付ける受付手段と、薬剤識別子と、該薬剤識別子で特定される薬剤の剤形情報とを対応付けて記憶した薬剤情報記憶手段を参照して、前記受付手段で入力を受け付けた薬剤識別子に対応する薬剤の剤形情報を取得する取得手段と、受診者識別子と、該受診者識別子で特定される受診者に対して過去に処方された薬剤を特定する薬剤識別子とを対応付けて記憶した履歴記憶手段と前記薬剤情報記憶手段とを参照して、前記受付手段で入力を受け付けた受診者識別子で特定される受診者に、前記取得手段で取得した剤形情報と同じ剤形情報の薬剤である同一剤形薬剤を過去に処方したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、同一剤形薬剤が過去に処方されていないと判定した場合に警告を出力する第1出力手段として機能させることを特徴としている。
従って、診察受診者に過去に処方されたことのない薬剤であった場合に、警告を出力することができる。処方されたことのない剤形の薬剤は、診察受診者にとって苦手な剤形の薬剤である可能性もあるので、警告を出力することで苦手な剤形の薬剤の処方頻度を低減することができる。また、診察受診者の好みに合わせた剤形の薬剤を処方することで、処方した薬剤が服用される割合を向上させることができる。
本明細書に開示の処方オーダ発行プログラムによれば、処方される薬剤に対する患者の満足度と服薬コンプライアンスとを向上させることができる。
システム構成を示す図である。 処方履歴データベースの記録情報を示す図である。 処方明細データベースの記録情報を示す図である。 薬剤情報データベースの記録情報を示す図である。 患者別チェック情報データベースの記録情報を示す図である。 クライアント端末の構成を示す図である。 ハードウェアとプログラムとの協働によって実現されるクライアント端末の機能ブロックの構成を示す図である。 制御部の全体の処理手順を示すフローチャートである。 処方チェック処理の手順を示すフローチャートである。 クライアント端末のRAMに生成される経験フラグ記録領域と変更履歴フラグ記録領域との構成を示す図である。 剤形チェック処理の手順を示すフローチャートである。 用法チェック処理の手順を示すフローチャートである。 副作用チェック処理の手順を示すフローチャートである。 価格チェック処理の手順を示すフローチャートである。 クライアント端末のディスプレイに表示される処方情報入力画面の一例を示す図である。 クライアント端末のディスプレイに表示される処方内容確認画面の一例を示す図である。 (A)は、医師によって入力された処方情報の一例を示し、(B)は、処方された薬剤の薬剤情報の一例を示し、(C)は、薬剤情報のうち、処方チェック処理に使用する項目だけを抜き出した状態を示す図である。 (A)は、対象患者の経験済み薬剤情報と、処方予定の薬剤の薬剤情報とを比較する様子を示し、(B)は、対象患者の処方薬剤の変更記録情報と、処方予定の薬剤の薬剤情報とを比較する様子を示す図である。 指向・処方変更処の処理手順を示すフローチャートである。 クライアント端末のディスプレイに表示される・指向・処方変更画面の一例を示す図である。 指定された変更項目に応じた変更候補薬の表示の一例を示す図である。 クライアント端末のディスプレイに表示される用法・用量変更画面の一例を示す図である。 処方予定の薬剤から薬剤を変更した場合にRAMに記録される情報の一例を示す図である。 患者別チェック情報更新処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。
添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。
まず、図1を参照しながら本実施例の構成を説明する。
本実施例は、例えば、病院内に設置されたLAN(Local Area Network)等のネットワークにクライアント端末10a,10b,・・・,10n(nは任意の自然数)と、処方情報管理サーバ20と、プリンタ60とが接続されている。
クライアント端末10a,10b,・・・,10nは、医師や看護師等の使用する端末であり、例えば、処方される薬剤の情報等を含んだ処方情報や、患者の診療記録等が医師によって入力される。処方情報には、例えば、患者を識別する患者番号と、カルテの番号(カルテNo)と、処方明細の番号(処方明細No)と、処方される薬剤のコード情報と、処方される薬剤の用量と、用法とが含まれる。
処方情報管理サーバ20は、各クライアント端末10a,10b,・・・,10nで入力された処方情報を患者ごとに記憶して管理する。
プリンタ60は、クライアント端末10a,10b,・・・,10nや処方情報管理サーバ20から指示された処方情報を所定の用紙に印刷する。
なお、複数のクライアント端末10a,10b,・・・,10nはほぼ同等の機能を有している。このため、以下では、クライアント端末10a,10b,・・・,10nを特に区別する必要ないときには、クライアント端末10と表記する。
処方情報管理サーバ20は、制御部200と、処方履歴データベース(以下、データベースはDBと略記する)210と、処方明細DB211と、薬剤情報DB212と、患者別チェック情報DB213とを備えている。制御部200と、各DB210〜213とは、それぞれ内部バス220に接続しており、制御部200は、各DB210〜213に記録されたデータを取り出したり、各DB210〜213にデータを保存することができる。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、通信インターフェース204とを備えている。
通信インターフェース204は、各クライアント端末10a,10b,・・・,10nとの通信を制御する。通信インターフェース24には、例えば、NIC(Network Interface Card)などを用いることができる。
ROM202には、CPU201に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。CPU201は、ROM202に格納されたプログラムを読み込んで、読み込んだプログラムに従った演算を行う。RAM203は、CPU201の作業用メモリとして使用され、CPU201による演算に必要な各種データが格納される。
次に、各DB210〜213の記録情報について図面を参照しながら説明する。
図2に、処方履歴DB210の記録情報を示す。
処方履歴DB210には、患者を識別する患者番号と、患者番号の示す患者が診察を受けた受診日及び受診時刻と、受診日で特定される受診時に医師によって作成されたカルテの番号(カルテNo)とが対応付けて記録されている。
図3に、処方明細DB211の記録情報を示す。
処方明細DB211には、患者番号と、カルテの番号(カルテNo)と、処方明細の番号(処方明細No)と、患者に処方した薬剤を識別する処方薬剤コードと、処方した薬剤の1日の投与量と、処方した薬剤の用法とが対応付けて記録されている。
図4に、薬剤情報DB212の記録情報を示す。
薬剤情報DB212には、薬剤情報が記録されている。薬剤情報には、薬剤コードと、薬剤成分コードと、薬剤成分含有量と、薬剤分類コードと、剤形と、薬剤サイズと、薬剤用法コードと、薬剤副作用コードと、薬剤価格とが含まれる。
薬剤コードは、薬剤を識別するコード情報であり、薬剤ごとに付加されている。薬剤成分コードは、薬剤に含まれる主成分(有効成分)を識別するコード情報である。薬剤成分含有量は、薬剤成分コードの示す主成分の含有量を示す情報である。薬効分類コードは、薬剤の有する効能を識別するコード情報である。本実施例では、薬効分類コードは複数ビットで記録されている。例えば、複数ビットの各ビットに解熱作用、鎮痛作用といった各効能が割り当てられており、薬剤の有する効能に割り当てたビットには1が記録される。剤形とは、薬剤の形状を示す情報である。例えば、錠剤、散剤、カプセル等の情報が記録される。薬剤サイズには、薬剤の体積[mm]が記録されている。
薬剤用法コードには、薬剤の用法が記録されている。この薬剤用法コードも複数ビットで記録されている。食前、食後、食間といった用法ごとにビットが割り当てられ、該当薬剤の有する用法に割り当てたビットに1が記録されている。薬剤副作用コードは、薬剤の服用によって生じる可能性のある副作用が記録されている。この薬剤副作用コードも複数ビットで記録される。複数ビットの各ビットに薬剤の服用によって生じる可能性のある副作用が割り当てられ、該当薬剤に生じる可能性のある副作用があれば、その副作用に割り当てたビットに1が記録される。薬剤価格は、該当薬剤の単位数量当たりの価格である。
図5に、患者別チェック情報DB213の記録情報を示す。
患者別チェック情報DB213は、患者に過去に処方した経験のある薬剤情報を患者別に記録した経験記録部231と、各患者の薬剤の変更記録を記録した変更記録部232とを有している。なお、以下では、経験記録部231と変更記録部232とに記録された情報を総称してチェック情報と呼ぶ。
患者別チェック情報DB213の経験記録部231には、経験済み剤形リストと、経験済み最大サイズと、経験済み用法リストと、経験済み副作用リストと、経験済み最高価格とが記録されている。
経験済み剤形リストは、過去に患者に処方したことのある薬剤の剤形情報が記録されている。この剤形リストも複数ビットで記録される。複数ビットの各ビットに剤形の情報が割り当てられ、患者に過去に処方したことがある剤形に割り当てたビットに1が記録される。経験済みの最大サイズは、過去に処方した薬剤のうちで最も体積の大きい薬剤の体積が記録されている。経験済み用法リストは、患者が過去に経験したことがある用法の情報が記録されている。この用法リストも複数ビットで記録される。複数ビットの各ビットに毎食後、毎食前、毎食直前等の各用法が割り当てられ、患者が過去に経験したことのある用法に割り当てたビットに1が記録される。経験済み副作用リストは、患者に過去に処方した薬剤の服用によって生じる可能性のある副作用が記録されている。この薬剤副作用コードも複数ビットで記録される。複数ビットの各ビットに副作用が割り当てられ、患者に過去に処方した薬剤の服用によって生じる可能性のある副作用に該当するビットに1が記録される。経験済み最高価格は、1日当たりに換算した処方薬剤の最高価格が記録されている。
患者別チェック情報DB213の変更記録部232には、直近変更記録有り剤形リストと、直近変更記録有り最低サイズと、直近変更記録有り用法リストと、直近変更記録有り副作用リストと、直近変更記録有り最安価格とが患者番号に対応付けて記録されている。
直近変更記録有り剤形リストは、患者からの薬剤の剤形の変更要求によって、医師によって処方される薬剤が変更された場合に、変更要求が出された薬剤の剤形が記録される。
直近変更記録有り最低サイズは、患者からの薬剤のサイズの変更要求によって、医師によって処方される薬剤が変更された場合に、変更要求が出された薬剤のサイズのうち最も小さい薬剤のサイズが記録される。なお、図5に示す記録例では、患者からの薬剤のサイズの変更要求が1度もない場合、直近変更記録有り最低サイズの初期値として「9999」が記録される。
直近変更記録有り用法リストは、患者からの薬剤の用法の変更要求によって、医師によって処方される薬剤が変更された場合に、変更要求が出された薬剤の用法が記録される。
直近変更記録有り副作用リストは、患者からの薬剤の副作用の変更要求によって、医師によって処方される薬剤が変更された場合に、変更要求が出された薬剤の副作用が記録される。
直近変更記録有り最安価格は、患者からの薬剤の価格の変更要求によって、医師によって処方される薬剤が変更された場合に、変更要求が出された薬剤の価格のうち最も安い薬剤の価格が記録される。
次に、図6を参照しながらクライアント端末10について説明する。
クライアント端末10は、制御部30と、操作部50と、ディスプレイ53とを備えている。制御部30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、通信インターフェース34と、入力インターフェース35と、グラフィックインターフェース36とを備えている。また、操作部50は、入力デバイスとしてキーボード51とマウス52とを備えている。
ROM32には、CPU31に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。CPU31は、ROM32に格納されたプログラムを読み込み、読み込んだプログラムに従った演算を行う。CPU31、RAM33等のハードウェアと、ROM32に記録されたプログラムとの協働作業によって、図7に示す制御部30の機能ブロックが実現される(各機能ブロックの詳細については後述する)。RAM33は、CPU31の作業用メモリとして使用され、CPU31による演算に必要な各種データが格納される。例えば、後述するフラグ(図10に示す経験フラグ、変更履歴フラグ)が、CPU31による処理によってRAM33に記録される。
通信インターフェース34は、処方情報管理サーバ20や他のクライアント端末10との通信を制御する。通信インターフェース24には、例えばNICなどを用いることができる。
また、通信インターフェース34は、ネットワーク40に接続したプリンタ60にCPU31から出力された処方箋データや電子カルテデータを出力する。プリンタ60は、ネッワーク40を介して受信した処方箋データや電子カルテデータを用紙に印刷する。
入力インターフェース35は、キーボード51、マウス52等の入力デバイスから入力された情報を受け付けて、受け付けた情報をCPU31に出力する。
グラフィックインターフェース36は、CPU31で処理されたグラフィックデータをディスプレイ53に表示させるためのインターフェースであり、ディスプレイ53に表示させるためにグラフィックデータを波形電気信号に変換する。
次に、図7を参照しながらCPU31、RAM33等のハードウェアとプログラムとの協働によって実現される制御部30の機能ブロックについて説明する。
制御部30は、処方チェック処理部301と、表示制御部302と、指向・処方変更処理部303と、患者別チェック情報変更部304と、処方発行部305とを機能ブロックとして備えている。
処方チェック処理部301は、操作部50から医師によって入力された処方情報の入力を受け付けて、受け付けた処方情報のチェック処理を行う。チェック処理には、後述する剤形チェック処理、用法チェック処理、副作用チェック処理、価格チェック処理が含まれる。表示制御部302は、処方チェック処理部301や指向・処方変更処理部303の処理結果を表すグラフィックデータを生成し、グラフィックインターフェース36を介してディスプレイ54に表示させる。
指向・処方変更処理部303は、医師によって患者に処方された薬剤(患者からの要求によって変更される前の薬剤であって、以下では処方予定の薬剤と呼ぶ)に対して変更要求が出されると、要求された変更要求に応じた薬剤を検索する。例えば、処方予定の薬剤のサイズが大きいので変更したいとの要望が患者から出されると、指向・処方変更処理部303は、処方予定の薬剤と同一又は類似の効能を有する薬剤であって、処方予定の薬剤よりもサイズの小さい薬剤を検索する。指向・処方変更処理部303の検索結果は、表示制御部302の制御によりディスプレイ54に表示される。
患者別チェック情報更新部304は、患者に処方箋を処方したことにより患者別チェック情報DB213のチェック情報に更新の必要が生じると、処方情報管理サーバ20にアクセスして、該当する情報の更新を行う。
処方発行処理部305は、医師によって処方された処方情報を記録した処方箋データを通信インターフェース34を介してプリンタ60に出力し、プリンタ60から印刷させる。
なお、表示制御部302は本発明の第1出力手段、第2出力手段に該当するが、表示制御部302の代わりにスピーカ等から警報音を出力する音声出力部を設けてもよい。例えば、剤形チェック処理、用法チェック処理、副作用チェック処理、価格チェック処理でチェック項目に該当した薬剤が処方された場合に警告音を出力するものであってもよい。
次に、制御部30の処理フローを説明する。
まず、図8に示すフローチャートを参照しながら全体の処理フローを説明する。
医師によって処方情報が入力されると(ステップS1/YES)、制御部30は、入力した処方情報をRAM33に格納する。そして、制御部30は、入力された処方情報のチェック処理を行う(ステップS2)。処方情報には、上述したように、対象患者を識別する患者番号と、カルテの番号(カルテNo)と、処方明細の番号(処方明細No)と、処方される薬剤のコード情報と、処方される薬剤の用量と、用法とが含まれる。また、処方情報のチェック処理の詳細については後述する。その後、医師によって処方する薬剤を変更するとの入力を受け付けると(ステップS3/YES)、制御部30は、指向・処方変更処理を実施する(ステップS4)。指向・処方変更処理の詳細についても後述する。その後、処方が確定すると、対象患者の処方箋を発行する(ステップS5)。処方箋を発行すると、制御部30は、患者毎のチェック情報を更新する患者別チェック情報更新処理を実施する(ステップS6)。すなわち、制御部30は、処方情報管理サーバ20に接続し、更新された患者のチェック情報を患者別チェック情報DB28に登録する。
次に、図9に示すフローチャートを参照しながらステップS2の処方チェック処理の詳細について説明する。
制御部の処方チェック処理部301(以下、制御部30と表記する)は、処方情報管理サーバ20に接続し、対象患者のチェック情報を患者別チェック情報DB213から取得する(ステップS11)。次に、制御部30は、ステップS1で入力された処方予定の薬剤の薬剤情報を薬剤情報DB212から取得する(ステップS12)。
次に、制御部30は、今回処方予定の薬剤と同一剤形の薬剤の処方履歴はあるか、今回処方予定の薬剤サイズは過去に処方した薬剤の中で最大か等のチェックを行って剤形チェック処理を行う(ステップS13)。制御部30は、剤形チェック処理の処理結果をフラグとしてRAM33に記録する。
次に、制御部30は、処方予定の薬剤の用法と同一用法の薬剤の処方履歴があるか、別用法薬剤への変更履歴があるか等のチェックを行って用法チェック処理を行う(ステップS14)。制御部30は、用法チェック処理の処理結果をフラグとしてRAM33に記録する。
次に、制御部30は、処方予定の薬剤において生じる可能性のある副作用と同一の副作用を生じる可能性のある薬剤の処方履歴があるかを判定して副作用チェック処理を行う。また、制御部30は、他の副作用が生じる可能性のある薬剤への変更履歴があるか否か等のチェックを行って副作用チェック処理を行う(ステップS15)。制御部30は、副作用チェック処理の処理結果をフラグとしてRAM33に記録する。
次に、制御部30は、処方予定の薬剤の価格が過去に処方した薬剤の中で最高値であるか、また、別価格の薬剤への変更履歴があるか否か等のチェックを行って価格チェック処理を行う(ステップS16)。制御部30は、価格チェック処理の処理結果をフラグとしてRAM33に記録する。
次に、制御部30は、ステップS13〜S16のチェック処理でチェック項目に該当し、後述するフラグがRAM33に記録されているか否かを判定する(ステップS17)。RAM33にフラグが記録されていると判定すると(ステップS17/YES)、制御部30は、クライアント端末10のディスプレイ53にアラート表示を表示させる(ステップS18)。
ここで、上述したステップS13〜S16の各チェック処理の詳細を説明する前に、制御部30によってRAM33に記録されるフラグについて図10を参照しながら説明しておく。
医師によって処方予定の薬剤情報(図10に示す処方薬A〜F)が入力されると、処方予定の薬剤ごとに、経験フラグ記録領域311と変更履歴フラグ記録領域312との記録領域がRAM33に用意される。
経験フラグ記録領域311は、処方予定の薬剤が、過去に処方されたことのない剤形、薬剤サイズ、用法、副作用、価格の薬剤であった場合に経験フラグが記録される領域である。
また、変更履歴フラグ記録領域312は、処方予定の薬剤に対して対して患者からの変更要求があった場合に、処方予定の薬剤の剤形、薬剤サイズ、用法、副作用、価格のうちのどの要因で変更要求が出されたのかを記録する変更履歴フラグが記録される。
例えば、図10に示す例では、処方薬Aは、過去に処方したことのある薬剤よりもサイズの大きな薬剤であるため、経験フラグ記録領域311の薬剤サイズ記録欄に1が記録されている。薬剤サイズ記録欄に1が記録されることで、フラグが立てられたことを示す。同様に、図10に示す例では、処方薬Cの剤形と同一剤形の薬剤に対して、患者から過去に薬剤の変更要求があったため、変更履歴フラグ記録領域312の剤形記録欄に1が記録されている。
次に、図11に示すフローチャートを参照しながら剤形チェック処理の詳細について説明する。
まず、制御部30は、ステップS12で薬剤情報DB212から取得した薬剤情報のうち、処方予定の薬剤の剤形情報を取り出す(ステップS21)。次に、制御部30は、取り出した薬剤の剤形情報をステップS11で取得した対象患者のチェック情報に含まれる経験済み剤形リストと比較する(ステップS22)。
制御部30は、まず、処方予定の薬剤の剤形と同一剤形の薬剤の処方履歴が過去にあるか否かを経験済み剤形リストを参照して判定する(ステップS23)。同一剤形の薬剤の処方履歴が過去になかった場合には(ステップS23/NO)、制御部30は、剤形の経験フラグをRAM33に記録する(ステップS24)。
次に、制御部30は、チェック情報に含まれる直近変更記録有り剤形リストを参照して、処方予定の薬剤と同一剤形の薬剤で、別剤形の薬剤への変更記録があるか否かを判定する(ステップS25)。制御部30は、別剤形の薬剤への変更記録があると判定すると(ステップS25/YES)、剤形の変更履歴フラグをRAM33に記録する(ステップS26)。
また、別剤形への変更履歴がなかった場合(ステップS25/NO)、制御部30は、今回処方予定の薬剤の剤形が、錠剤又はカプセル剤であるか否かを判定する(ステップS27)。
今回処方予定の薬剤の剤形が、錠剤又はカプセル剤ではなかった場合には(ステップS27/NO)、制御部30は、剤形チェック処理を終了する。
また、今回処方予定の薬剤が、錠剤又はカプセル剤であった場合には(ステップS27/YES)、制御部30は、ステップS12で薬剤情報DB212から取得した薬剤情報のうち、処方予定の薬剤の剤形サイズを取り出す(ステップS28)。そして、制御部30は、取得した薬剤のサイズと、チェック情報に含まれる経験済み最大サイズとを比較する(ステップS29)。すなわち、制御部30は、今回処方予定の薬剤のサイズが、過去に処方したことのある薬剤の最大サイズよりも大きいか否かを判定する(ステップS29)。今回処方予定の薬剤のサイズが過去最大であった場合には(ステップS29/YES)、制御部30は、剤形サイズの経験フラグをRAM33に記録する(ステップS30)。
次に、制御部30は、今回処方予定の薬剤の剤形サイズと、チェック情報に含まれる直近変更記録有り最低サイズとを比較する(ステップS31)。すなわち、制御部30は、直近変更記録有り最低サイズを参照して、今回処方予定の薬剤の剤形サイズが過去に変更となった薬剤の最低サイズ以上か否かを判定する(ステップS31)。今回処方予定の薬剤のサイズが、過去に変更となった薬剤の最低サイズ以上だった場合には(ステップS31/YES)、制御部30は、剤形サイズの変更履歴フラグをRAM33に記録する(ステップS32)。また、今回処方予定の薬剤のサイズが、過去に変更となった薬剤の最低サイズ未満であった場合には(ステップS31/NO)、制御部30は、この剤形チェック処理を終了する。
次に、図12に示すフローチャートを参照しながら用法チェック処理の詳細を説明する。
制御部30は、ステップS12で薬剤情報DB212から取得した薬剤情報のうち、処方予定の薬剤の用法情報を取り出す(ステップS41)。そして、制御部30は、取得した用法情報と、チェック情報に含まれる経験済み用法リストとを比較する(ステップS42)。すなわち、制御部30は、経験済み用法リストを参照して、今回処方予定の薬剤の用法と同一の用法で薬剤を処方した履歴があるか否かを判定する(ステップS43)。今回処方予定の薬剤の用法での処方履歴がない場合には(ステップS43/NO)、制御部30は、用法の経験フラグをRAM33に記録する。
次に、制御部30は、処方予定の薬剤の用法から別用法への変更履歴があるか否かをチェック情報に含まれる直近変更記録有り用法リストを参照して判定する(ステップS45)。別用法の薬剤への変更履歴がある場合には(ステップS45/YES)、制御部30は、用法の変更履歴フラグをRAM33に記録する(ステップS46)。また、別用法への変更履歴がなかった場合には(ステップS45/NO)、制御部30は、用法チェック処理を終了する。
次に、図13に示すフローチャートを参照しながら副作用チェック処理の詳細を説明する。
制御部30は、ステップS12で薬剤情報DB212から取得した薬剤情報のうち、処方予定の薬剤の副作用情報を取り出す(ステップS51)。そして、制御部30は、取得した処方予定の薬剤の副作用情報を、ステップS11で取得した対象患者のチェック情報に含まれる経験済み副作用リストと比較する(ステップS52)。すなわち、制御部30は、経験済み副作用リストを参照して、今回処方予定の薬剤に生じる可能性のある副作用と同一の副作用を生じる可能性のある薬剤を処方した履歴があるか否かを判定する(ステップS53)。過去に同じ副作用の生じる可能性のある薬剤の処方履歴がなかった場合には(ステップS53/NO)、制御部30は副作用の経験フラグをRAM33に記録する(ステップS54)。次に、制御部30は別の副作用を生じる可能性のある薬剤への変更履歴があるか否かをチェック情報に含まれる直近変更記録有り副作用リストを参照して判定する(ステップS55)。別の副作用を生じる可能性のある薬剤への変更履歴があった場合には(ステップS55/YES)、制御部30は、副作用の変更履歴フラグをRAM33に記録する(ステップS56)。また、別の副作用の薬剤への変更履歴がなかった場合には(ステップS55/NO)、制御部30は副作用チェック処理を終了する。
次に、図14に示すフローチャートを参照しながら価格チェック処理の詳細について説明する。
まず、制御部30は、ステップS12で薬剤情報DB212から取得した薬剤情報のうち、処方予定の薬剤の価格情報を取り出す(ステップS61)。そして、制御部30は、取得した処方予定の薬剤の価格情報をステップS11で取得した対象患者のチェック情報に含まれる経験済み最高価格と比較する(ステップS62)。すなわち、制御部30は、経験済み最高価格を参照して、今回処方予定の薬剤の価格が対象患者に過去に処方したことのある薬剤の最高値よりも高いか否かを判定する(ステップS63)。今回の処方予定の薬剤の価格が過去に処方した薬剤の最高値よりも高かった場合には(ステップS63/YES)、制御部30は、最高価格の経験フラグをRAM33に記録する(ステップS64)。
次に、制御部30は、今回処方予定の薬剤の価格と、チェック情報に含まれる直近変更記録有り最安価格とを比較する(ステップS65)。制御部30は、直近変更記録有り最安価格を参照して、今回処方予定の薬剤の価格が過去に変更となった薬剤の最安価格以上か否かを判定する(ステップS65)。今回処方予定の薬剤の価格が、過去に変更となった薬剤の最安価格以上だった場合には(ステップS65/YES)、制御部30は、薬剤価格の変更履歴フラグをRAM33に記録する(ステップS66)。また、今回処方予定の薬剤の価格が、過去に変更となった薬剤の最安価格未満であった場合には(ステップS65/NO)、制御部30は、この価格チェック処理を終了する。
次に、表示制御部302によってディスプレイ53に表示される表示画面例を参照しながら、ここまでの処理の流れを説明する。
まず、医師は、クライアント端末10の操作部50を操作して、図15に示す処方情報入力画面をディスプレイ53に表示させる。そして、対象患者に処方する予定の処方情報を操作部50から入力する。処方情報入力画面では、処方される薬剤の薬剤名(図15では、処方薬A〜F)と、各薬剤の用法と、各薬剤の用量と、薬剤が処方される日数情報とが処方情報として入力される。
ここで、図15に示す処方変更ボタン321が利用者(医師)によって押下されると、処方チェック処理部301は、上述した処方チェック処理を実施する。
処方チェック処理部301は、処方予定の薬剤A〜Fごとに処方チェック処理を行い、剤形、剤形サイズ、用法、副作用、価格のチェック項目の中で対象患者が未経験の項目があれば検出する。また、処方予定の薬剤A〜Fの剤形、剤形サイズ、用法、副作用、価格の各チェック項目の中で、対象患者が薬剤の変更を要求した項目に一致するものがあれば検出する。検出結果は、処方チェック処理部301によってRAM33の経験フラグ記録領域311と、変更履歴フラグ記録領域312とに記録される。
表示制御部302は、経験フラグ記録領域311に記録された経験フラグと、変更履歴フラグ記録領域312に記録された変更履歴フラグとを参照して、図16(A)に示す処方内容確認画面をディスプレイ53に表示させる。
処方内容確認画面には、処方予定の薬剤の剤形、用法、副作用、価格の各項目の中で、対象患者が未経験の項目が表示される。また、処方予定の薬剤の剤形、用法、副作用、価格の各項目の中で、対象患者が薬剤の変更を要求した項目に一致する項目が表示される。図16(A)に示す例では、処方薬Aは、処方薬Aよりもサイズの小さい薬剤がよりサイズの小さい他の薬剤に変更されたことを示している。また、処方薬Cは、処方薬Cの剤形と同じ剤形の薬剤が過去に他の剤形の薬剤に変更されたことを示している。また、処方薬Cは、処方薬Cの用法、副作用、価格が患者にとって過去に経験したことのない用法、副作用、価格(最高値)であることを示している。
次に、処方チェック処理部301の処理を実際のデータを参照しながら説明する。
図17(A)に、医師によってクライアント端末10に入力された処方情報の一例を示す。処方情報は、患者番号と、カルテの番号(カルテNo)と、処方明細の番号(処方明細No)と、処方薬剤のコード情報と、処方薬剤の用量と、用法とを含む。
これらの処方情報を入力すると、処方チェック処理部301は、処方情報管理サーバ20に接続し、処方薬剤コードを処方情報管理サーバ20に送信する。処方情報管理サーバ20は、受信した処方薬剤コードを検索キーとして図4に示す薬剤情報DB212を検索し、処方予定の薬剤の薬剤情報を取り出す。処方情報管理サーバ20は、取り出した薬剤情報を該当のクライアント端末10に送信する。図17(B)に、薬剤情報DB212から取得した処方予定の薬剤の薬剤情報を示す。薬剤情報は、薬剤成分コードと、薬剤成分含有量と、薬効分類コードと、剤形と、薬剤サイズと、薬剤用法コードと、薬剤副作用コードと、薬剤価格とを含む。処方チェック処理部301は、薬剤情報を取得すると、取得した薬剤情報のうち処方チェック処理で参照する項目だけを取り出したチェック対象薬剤情報を作成する(図17(C)参照)。
次に、処方チェック処理部301は、対象患者のチェック情報を患者別チェック情報DB213から取得し、図17(C)に示すチェック対象薬剤情報と比較する。
まず、処方チェック処理部301は、図18(A)に示すように、患者別チェック情報DB213の経験記録部231から取り出した患者の経験済み薬剤情報とチェック対象薬剤情報とを比較する。処方チェック処理部301は、これらの情報を比較して、処方予定の薬剤のチェック項目(剤形、薬剤サイズ、用法、副作用、価格)のうち患者が未経験の項目があれば抽出する。抽出結果は、処方チェック処理部301によってRAM33の経験フラグ記録領域311にフラグ情報として記録される。
次に、処方チェック処理部301は、図18(B)に示すように、患者別チェック情報DB213の変更記録部232から取り出した該当患者の処方薬剤の変更記録と、チェック対象薬剤情報とを比較する。処方チェック処理部310は、これらの情報を比較して、処方予定の薬剤のチェック項目(剤形、薬剤サイズ、用法、副作用、価格)のうち患者が薬剤の変更を要求した項目を抽出する。抽出した結果は、処方チェック処理部301によってRAM33の変更履歴フラグ記録領域312にフラグ情報として記録される。
次に、図19に示すフローチャートを参照しながら制御部30の指向・処方変更処理部303(以下、制御部30による処理として説明する)で実行される指向・処方変更処理(図8に示すステップS4)の詳細を説明する。
図15に示す処方情報入力画面、又は図16に示す処方内容確認画面で変更対象の薬剤が選択され(図16(B)参照)、処方変更ボタン321が押下されると、制御部(表示制御部302)30は、図20に示す指向・処方変更画面をディスプレイ53に表示させる。指向・処方変更画面には、変更対象の薬剤の名称、用法、用量と、変更を希望する項目(変更項目)とが表示される。制御部30は、利用者からの変更したい薬剤と、問題を解決したい項目(変更項目)の入力があるまで待機する(ステップS71)。利用者からこれらの情報の入力があると(ステップS71/YES)、制御部30は、入力された変更対象の薬剤と同一成分の薬剤、又は変更対象の薬剤と類似の薬効を有する薬剤を薬剤情報DB212を検索して検出する(ステップS72)。制御部30は、変更対象の薬剤と薬剤成分コードが同一の薬剤を検出することで同一成分の薬剤を検出する。また、制御部30は、変更対象の薬剤と薬効分類コードが同一の薬剤を検出することで類似薬効の薬剤を検出する。
次に、制御部30は、検出した薬剤から問題を解決できる薬剤を選択する(ステップS73)。例えば、図20に示す変更項目で剤形が選択された場合には、制御部30は、変更対象の薬剤と剤形の異なる薬剤を選択する。また、図20に示す変更項目で薬剤サイズが選択された場合には、制御部30は、変更対象の薬剤よりも薬剤サイズの小さい薬剤を選択する。
次に、制御部30は、選択した薬剤を、同一成分・同一薬効、類似成分・類似薬効の順にソートして(ステップS74)、ディスプレイ53に変更候補薬として表示する。図21に、変更対象薬剤の表示例を示す。図21に示すように同一成分・同一薬効の薬剤が上に、類似成分・類似薬効の薬剤が下に表示されるように制御部30は変更候補薬をソートする。なお、図21に示す表示例では、変更項目(図21では剤形)以外の項目は網かけで表示している。また、変更候補薬のうち変更対象の薬剤と同一成分・同一薬効の薬剤以外は、網かけで表示している。
変更候補薬をディスプレイ53に表示し、利用者によって変更する薬剤が選択されると(ステップS75)、制御部30は処方予定の薬剤に変更があったか否かを判定する(ステップS76)。処方予定の薬剤に変更があった場合には(ステップS76/YES)、制御部30は、ディスプレイ53に図22に示す用法、用量変更画面を表示させ、変更後の処方薬剤の投与量を計算する(ステップS77)。制御部30は、変更対象の薬剤に含まれる有効成分の1日投与量と、変更後の処方薬剤に含まれる有効成分との一日の投与量が一致するように変更後の処方薬剤の投与量を決定する。制御部30は、用法、用量変更画面の自動入力ボタン323が押下されることで、上述した計算を実行し、一日分の投与量を計算する。
次に、制御部30は、処方が確定したか否かを判定する(ステップS78)。図22に示す用法、用量変更画面の変更確定ボタン324が押下され、処方が確定すると(ステップS78/YES)、制御部30は、変更された処方情報をRAM33に記録して処理を終了する(ステップS79)。
処方される薬剤が変更された場合に、制御部30によってRAM33に記録される変更情報の一例を図23に示す。変更情報には、処方を変更する前の薬剤である変更前薬剤と、処方を変更する後の薬剤である変更後薬剤とが含まれる。さらに、変更後薬剤に変更することによって対象患者の経験済みの薬剤情報に変更が生じたか否かを記録する変更後薬剤経験フラグとが含まれる。図23に示す例では、処方薬Aを処方薬Kに変更することによって、対象患者が未経験の薬剤サイズの薬剤が処方された場合を示している。なお、変更後薬剤経験フラグは、図23に示す変更後薬剤経験フラグ記録領域330に記録される。また、処方する薬剤を変更することによって、対象患者の経験済みの薬剤情報に変更が生じたか否かを判定する手順については、図11に示すステップS21〜S25までの手順と同一であるので説明を省略する。
次に、図24に示すフローチャートを参照しながら、患者別チェック情報DB213の記録情報を更新する処理手順を説明する。
まず、制御部30は、RAM33に記録した経験フラグ記録領域311と、変更履歴フラグ記録領域312と、変更後薬剤経験フラグ記録領域330とを参照して更新する必要のあるチェック情報の項目があるか否かを判定す(ステップS81)。
すなわち、制御部30は、経験フラグ記録領域311と、変更履歴フラグ記録領域312と、変更後薬剤経験フラグ記録領域330とを参照して、フラグが記録された記録領域を検出する。経験フラグ記録領域311に経験フラグが記録されていた場合には、制御部30は、変更情報を参照してフラグが記録された薬剤が患者からの要求によって処方が変更された薬剤であるか否かを判定する。
フラグを記録した薬剤を検出すると(ステップS82/YES)、制御部30は、検出した薬剤の薬剤情報を参照してチェック情報を変更する(ステップS83)。すなわち、処方する薬剤の薬剤情報は、RAM33に記録されているので、制御部30はRAM33を参照してチェック情報の経験記録部231と、変更記録部232とを更新する。チェック情報を更新すると、制御部30は、処方情報管理サーバ20に接続し、変更したチェック情報を送信する(ステップS84)。
以上の説明より明らかなように本実施例は、過去に処方されたことのない剤形や薬剤サイズの薬剤を医師が処方する薬剤として選択した場合に、ディスプレイ53に警告を表示させることができる。患者に処方されたことのない剤形やサイズの薬剤は、患者にとって苦手な薬剤、又は飲み込めない薬剤である可能性もあるので、警告を出力することで苦手な剤形の薬剤の処方頻度を低減することができる。また、患者の好みに合わせた剤形の薬剤に変更することもでき、服薬コンプライアンスを向上させることができる。さらに、ディスプレイ53に警告が表示されるので、医師が処方する薬剤の事前説明を患者に行う契機となる。従って、はじめて処方される薬に対する患者の不安を軽減し、患者の薬に対する理解度を向上させることができる。
また、患者は、医師から処方薬に対して事前説明がなされるので、医師に処方薬に関する相談を行うきっかけを与えることができる。
また、患者の希望に即した薬剤が変更候補薬としてディスプレイ53に表示されるので、医師は患者の希望に迅速に対応することができる。このため、患者の満足度と服薬コンプライアンスを向上させることができる。
さらに、患者の希望によって変更した薬剤の変更項目を記録し、次回の処方からはその変更項目をアラート表示することで、医師は患者の過去の要望に即した薬剤を容易に選択することができる。
上述した実施例は、本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
10 クライアント端末 20 処方情報管理サーバ
30 制御部 31 CPU
32 ROM 33 RAM
34 通信インターフェース 35 入力インターフェース
36 グラフィックインターフェース 40 ネットワーク
50 操作部 60 プリンタ
210 処方履歴DB 211 処方明細DB
212 薬剤情報DB 213 患者別チェック情報DB
301 処方チェック処理部 302 表示制御部
303 指向・処方変更処理部 304 患者別チェック情報更新部
305 処方発行処方部

Claims (6)

  1. コンピュータを、
    診察受診者を特定する受診者識別子と、薬剤を識別する薬剤識別子との入力を受け付ける受付手段と、
    薬剤識別子と、該薬剤識別子で特定される薬剤の剤形情報とを対応付けて記憶した薬剤情報記憶手段を参照して、前記受付手段で入力を受け付けた薬剤識別子に対応する薬剤の剤形情報を取得する取得手段と、
    受診者識別子と、該受診者識別子で特定される受診者に対して過去に処方された薬剤を特定する薬剤識別子とを対応付けて記憶した履歴記憶手段と前記薬剤情報記憶手段とを参照して、前記受付手段で入力を受け付けた受診者識別子で特定される受診者に、前記取得手段で取得した剤形情報と同じ剤形情報の薬剤である同一剤形薬剤を過去に処方したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、同一剤形薬剤が過去に処方されていないと判定した場合に警告を出力する第1出力手段
    として機能させるための処方オーダ発行プログラム。
  2. 前記剤形情報は、薬剤の大きさを含み、
    前記判定手段は、前記取得手段で剤形情報を取得した薬剤の大きさが、前記受付手段で入力を受け付けた受診者識別子で特定される受診者に対して過去に処方された薬剤の大きさよりも大きいか否かを判定し、
    前記第1出力手段は、前記取得手段で剤形情報を取得した薬剤の大きさが、前記受診者に対して過去に処方された薬剤の大きさよりも大きい場合に、警告を出力することを特徴とする請求項1記載の処方オーダ発行プログラム。
  3. 前記履歴記憶手段は、受診者識別子と、該受診者識別子によって特定される受診者によって処方を変更された薬剤の剤形情報の記録である変更履歴情報とを記憶し、
    前記判定手段は、前記履歴記憶手段を参照して、前記受付手段で入力を受け付けた受診者識別子で特定される受診者が、前記取得手段で取得した剤形情報と同じ剤形情報の薬剤の処方を変更した履歴があるか否かを判定し、
    前記第1出力手段は、前記判定手段で処方を変更した履歴があると判定した場合に、警告を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の処方オーダ発行プログラム。
  4. 前記薬剤情報記憶手段は、薬剤識別子と、該薬剤識別子によって特定される薬剤の薬効情報を記憶し、
    前記コンピュータは、
    前記受付手段で入力を受け付けた薬剤識別子で特定される薬剤と同じ薬効情報が前記薬剤情報記憶手段に記憶された薬剤を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された薬剤を変更候補として出力する第2出力手段として機能することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の処方オーダ発行プログラム。
  5. 診察受診者を特定する受診者識別子と、薬剤を識別する薬剤識別子との入力を受け付ける受付手段と、
    薬剤識別子と、該薬剤識別子で特定される薬剤の剤形情報とを対応付けて記憶した薬剤情報記憶手段を参照して、前記受付手段で入力を受け付けた薬剤識別子に対応する薬剤の剤形情報を取得する取得手段と、
    受診者識別子と、該受診者識別子で特定される受診者に対して過去に処方された薬剤を特定する薬剤識別子とを対応付けて記憶した履歴記憶手段と前記薬剤情報記憶手段とを参照して、前記受付手段で入力を受け付けた受診者識別子で特定される受診者に、前記取得手段で取得した剤形情報と同じ剤形情報の薬剤である同一剤形薬剤を過去に処方したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、同一剤形薬剤が過去に処方されていないと判定した場合に警告を出力する出力手段と
    を有することを特徴とする処方オーダ発行装置。
  6. 処方オーダ発行装置によって実行される処方オーダ発行方法であって、
    前記処方オーダ発行装置が、診察受診者を特定する受診者識別子と、薬剤を識別する薬剤識別子との入力を受け付ける受付ステップと、
    薬剤識別子と、該薬剤識別子で特定される薬剤の剤形情報とを対応付けて記憶した薬剤情報記憶手段を参照して、前記受付ステップで入力を受け付けた薬剤識別子に対応する薬剤の剤形情報を取得する取得ステップと、
    受診者識別子と、該受診者識別子で特定される受診者に対して過去に処方された薬剤を特定する薬剤識別子とを対応付けて記憶した履歴記憶手段と前記薬剤情報記憶手段とを参照して、前記受付ステップで入力を受け付けた受診者識別子で特定される受診者に、前記取得ステップで取得した剤形情報と同じ剤形情報の薬剤である同一剤形薬剤を過去に処方したか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより、同一剤形薬剤が過去に処方されていないと判定した場合に警告を出力する出力ステップと
    を実行することを特徴とする処方オーダ発行方法。
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