JP7426638B1 - 服薬指導支援システム、及び、服薬指導支援方法 - Google Patents

服薬指導支援システム、及び、服薬指導支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】患者の処方パターンに対して適切な服薬指導表示画面を表示する服薬指導支援システム、又は、最適な過去処方情報が表示された服薬指導表示画面を表示する服薬指導支援システム等を提供する。【解決手段】今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムSにおいて、患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報に含まれる複数の情報から構成される表示項目のうち、表示手段に表示すべき情報を、処方パターンの種類毎に対応付けて指定した表示指定情報を記憶する記憶手段を有する。今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報から今回の処方について、処方パターンを決定し、決定された処方パターンと表示指定情報に基づいて、表示すべき情報を決定し、服薬指導表示画面を生成して表示手段に表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示手段に処方薬品情報を表示して服薬指導を行う際に、患者の処方パターンの種類に応じた服薬指導表示画面を表示手段に表示する服薬指導支援システム及び服薬指導支援方法に関する。また、表示手段に処方薬品情報を表示して服薬指導を行う際に、処方日の異なる複数の過去処方情報がある場合であっても、最適な過去処方情報が表示された服薬指導表示画面を表示手段に表示する服薬指導支援システム及び服薬指導支援方法に関する。
薬剤服用歴(以下、薬歴)は、保険薬局にて患者の情報を管理する書類である。記載項目は、患者の基礎情報(氏名、生年月日等)、処方及び調剤内容等の他、体質、生活像等、厚労省により定められている。また、最終記載日から3年間の保存義務がある。このような薬歴を電子保存する電子薬歴システムがあり、当該システムは「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」等を満足さなければならない。
電子薬歴システムにより、保険薬局にて患者の情報を保存・閲覧することができる。患者が処方せんを持参したときの薬局業務(受付業務)はおおよそ以下の工程となる。
1)持参した処方せんに基づいて今回の処方せん内容(処方せん情報)を電子薬歴システムに入力する(一般的には事務システムレセプトコンピュータで行い、電子薬歴システムに自動転送)。
2)患者の頭書き(体質等の情報)や過去の処方せん情報の履歴を閲覧、確認し、今回の処方せん内容に問題がないかチェックする(処方監査)。
3)調剤(患者に渡す薬を収集、調合等)
4)調剤されたものが処方せん内容と間違いないか確認(調剤監査)
5)患者に注意事項の説明をし、また、患者から問題点の有無等を尋ねるなど情報収集をしながら薬を渡す(投薬・服薬指導)。
6)会計
7)収集した情報及び服薬指導の概要を電子薬歴システムに入力する。
上記のうち、2)、5)、7)が主に電子薬歴システムを使用する場面である。このように、電子薬歴システムは、閲覧・保存機能が各種ガイドラインを満たす形で実現されなければならない。
しかしながら、保険薬局の経営においては、患者一人あたりにかける時間をいかに削減するかが大きなテーマとなっている。そこで、電子薬歴システムに対して、閲覧・保存の際、「いかに短時間で注意すべき情報を集められるか」、「いかに短時間で記録が終わるか」というニーズが生まれ、それが次第に、「「注意・指導すべき項目」を電子薬歴システムから提案してほしい」「選択するだけで薬歴記載を終わるようにしてほしい」という具体的な要求に至っている。 既存の電子薬歴システムでは、各薬品について「「注意・指導すべき項目」を電子薬歴システムから提案してほしい」というニーズに対して、「薬品ごと」に注意・指導すべき内容をデータ化し、電子薬歴システムに搭載している。
薬品ごとの「注意・指導すべき項目」は、主には医薬品データメーカから提供され、各社の電子薬歴システムに搭載されている。医薬品データメーカは、各製薬メーカが医薬品の説明書として医療従事者向けに作成している情報(医薬品添付文書)を元に、服用する患者に対して「注意・指導すべき項目」を作成する。医薬品添付文書は、ごくわずかな可能性でも、問題が発生する可能性が0でなければ記載する、というかたちで書かれており、医薬品データメーカも同様に医薬品添付文書に記載されている内容は基本的に患者にも伝える内容であるという方針で「注意・指導すべき項目」を作ることが多い。そのため一つ一つの薬品に関する「注意・指導すべき項目」が5から10個、それを超えるものもある。ひとつの薬品のみ処方されるケースもあるが、例えば3種類の薬品が処方されれば、15から30個或いはそれ以上の情報が出てきてしまうことがある。
このように「注意・指導すべき項目」が多すぎるという問題があり、現状、保険薬局の現場で、薬剤師等の服薬指導者が「注意・指導すべき項目」を隅々まで患者に指導することはない。医薬品データメーカと現場の服薬指導者で考え方が根本的にかみ合っていない部分である。その結果、もともとのニーズである「いかに短時間で注意すべき情報を集められるか」転じて「「注意・指導すべき項目」を電子薬歴システムから提案してほしい」というニーズを満たせていない。このように「出過ぎる情報をどう絞るか」に対して電子薬歴システムの開発メーカ各社は、「ランダムで」や、「ー度も指導していないものを前に」、「ユーザによる設定」等、それぞれ工夫が施されている。
特許文献1には、患者に対して発行される服薬指示書を作成する服薬指示書作成装置が開示されている。この装置は、入力部により入力された患者に対する処方内容を処方情報として格納するRAMと、個々の薬品の姿を示す画像情報および個々の薬品についての注意事項を蓄積した服薬指示データベースと、を備え、検出部により、処方情報に基づいて患者に投薬された薬品の画像情報を抽出し、印刷部により、抽出された画像情報、処方情報に示される薬品の服用方法、および画像情報に対応する注意事項が、服薬指示書に出力される構成となっている。このような従来技術によれば、薬品と服用方法との対応関係が明瞭な服薬指導書を迅速に発行することができ、薬剤師が、この服薬指導書をみて口頭による説明ができるようになっている。
特開平8-63519号公報
しかしながら、この服薬指示書作成装置によって作成される服薬指示書もまた、薬剤師自身が、装置内に保存された各薬品に関する膨大な「服薬指導文章」の中から患者に適した服薬指導文章を抽出しなければならないものであった。また、患者に適した服薬指導文章を抽出することは、結局、薬剤師の経験値や技術力等による個人差が大きく、経験の浅い薬剤師にとっては、患者に適した服薬指導文章を抽出することは難しく、適切な服薬指導が行われない可能性があった。また、経験豊富な薬剤師であっても、多数の患者それぞれに対し、当該患者に適した服薬指導文章を抽出することは、手間も時間もかかる作業であり薬剤師の負荷が大きいものであった。
さらに、薬剤師等の服薬指導者には、上述したような「薬品ごと」に伝えなければならない情報の他、患者の体質・アレルギー情報、疾患・既往歴を確認し、また、他の薬局で処方された薬の有無、普段飲んでいる市販薬の有無等も確認しなければならない。また、過去に処方された薬品の残薬状況を確認したり、服薬中に生じた問題や体調変化等の確認もしなければならない。服薬指導者は、電子薬歴システムにアクセスして得られた表示画面中の患者情報、薬品情報の中から、来局した一人一人の患者に対して適切な情報を取捨選択し、服薬指導を行わなければならない。
しかしながら、多種多様で膨大な情報の中から患者に指導すべき情報を選ぶことは、服薬指導者の経験値や技術力による個人差が大きく、経験の浅い服薬指導者にとっては、患者に適した情報を選ぶことが難しく、適切な服薬指導が行われない可能性があった。また、経験豊富な服薬指導者であっても、多数の患者それぞれに対し、多種多様で膨大な情報の中から当該患者に適した情報を選ぶことは、服薬指導者の負荷が大きく、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことが求められている。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、適切な服薬指導表示画面を表示することができ、効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことが可能な服薬指導支援システム及び服薬指導支援方法を提供することを目的とする。
本発明の服薬指導支援システムは、患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムにおいて、前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段であって、当該患者情報と当該今回処方情報と当該過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックうち、前記表示手段に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報を記憶する前記記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数の情報を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定する処方パターン決定手段と、服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、前記処方パターン決定手段によって決定された処方パターンと、前記記憶手段に記憶された前記表示指定情報と、に基づいて、表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者特定情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する表示画面生成手段と、を有し、前記表示手段は、前記表示画面生成手段が生成した前記服薬指導表示画面を表示することを特徴とする。
前記表示指定情報は、処方パターンの種類に対応付けて、前記表示手段に表示すべき表示ブロックの表示状態を指定する表示状態指定情報を含み、前記表示画面生成手段は、前記表示状態指定情報に従って、前記表示すべき表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成してもよい。
前記表示指定情報は、前記表示手段に表示すべき表示ブロックの表示順序を指定する表示順序情報を含み、前記表示画面生成手段は、前記表示順序情報に従って、前記表示すべき表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成してもよい。
前記記憶手段に、前記過去処方情報が前記患者情報に対応づけられて記憶されている場合に、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる今回処方日と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる過去処方日及び処方日分情報に基づいて、過去に処方された薬品の処方期間の最終日から今回処方日までの日数が、第一所定日数以上であるか否かを判定する第一判定手段を有し、前記処方パターン決定手段は、前記第一判定手段が、過去に処方された薬品の処方期間の最終日から今回処方日までの日数が、第一所定日数以上であると判定した場合には、今回の処方について前記処方パターンを初回の処方ではなく、かつ、過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方でもない単発処方パターンとして決定し、前記表示画面生成手段は、前記記憶手段を参照して、前記単発処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成してもよい。
前記記憶手段に、前記過去処方情報が前記患者情報に対応づけられて記憶されている場合に、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較する薬品特定情報比較手段と、当該薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて今回処方された薬品が過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である再処方であるか否かを判定する再処方判定手段と、を有し、前記処方パターン決定手段は、前記再処方判定手段が、再処方であると判定した場合には、今回の処方について前記処方パターンを再処方パターンとして決定し、前記表示画面生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示すべき表示ブロックと、前記患者特定情報と、前記処方薬品情報と、前記過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成してもよい。
前記薬品特定情報比較手段は、今回処方された薬品が複数あり前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報が複数ある場合には、当該複数の薬品特定情報のそれぞれについて、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と比較し、前記再処方判定手段は、前記薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて、今回処方された複数の薬品のそれぞれについて再処方であるか否かを判定し、前記処方パターン決定手段は、今回処方された複数の薬品のうち、前記再処方判定手段により、再処方でないと判定された薬品件数が所定件数以下である場合、又は、再処方でないと判定された薬品割合が所定割合以下である場合に、前記処方パターンを前記再処方パターンとして決定してもよい。
前記薬品特定情報比較手段は、前記記憶手段に、処方日の異なる前記過去処方情報が複数記憶されている場合には、前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、複数の前記過去処方情報のうち、直近の前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較し、前記再処方判定手段は、前記薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて、直近の前記過去処方情報から順に今回処方された薬品が再処方であるか否かを判定し、前記再処方判定手段が、今回処方された薬品が再処方であると判定した過去処方情報があった場合には、前記処方パターン決定手段は、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、前記処方パターンを前記再処方パターンとして決定し、前記表示画面生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示すべき表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、前記比較表示対象の過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成してもよい。
前記再処方判定手段が、再処方であると判定した場合に、更に、再処方の回数を判定する再処方回数判定手段を有し、前記処方パターン決定手段は、前記再処方回数判定手段により判定された再処方の回数が、2回目である場合には前記処方パターンを第一の前記再処方パターンとして決定し、3回目以降である場合には第二の前記再処方パターンとして決定し前記表示画面生成手段は、前記処方パターン決定手段が、前記処方パターンを前記第一の再処方パターンとして決定した場合には、前記記憶手段に記憶された前記第一の再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、前記過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成し、前記処方パターン決定手段が、前記処方パターンを前記第二の再処方パターンとして決定した場合には、前記記憶手段に記憶された前記第二の再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、前記過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成してもよい。
前記処方パターン決定手段は、前記記憶手段に、前記患者情報に対応けられた前記過去処方情報が記憶されていない場合には、前記処方パターンを初回処方パターンとして決定し、前記表示画面生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記初回処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成してもよい。
本発明の服薬指導支援システムは、患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムにおいて、前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較する薬品特定情報比較手段であって、前記記憶手段に処方日の異なる前記過去処方情報が複数記憶されている場合には、前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、複数の前記過去処方情報のうち、直近の前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較する前記薬品特定情報比較手段と、前記薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて今回処方された薬品が過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である再処方であるか否かを判定する再処方判定手段と、服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、当該服薬指導表示画面を生成する表示画面生成手段であって、前記再処方判定手段が、今回処方された薬品が再処方であると判定した過去処方情報があった場合には、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、当該比較表示対象の過去処方情報に基づく情報と、前記処方薬品情報と、前記患者情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する前記表示画面生成手段と、を有し、前記表示手段は、前記表示画面生成手段が生成した前記服薬指導表示画面を表示することを特徴とする。
本発明の服薬指導支援方法は、患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示手段に表示する服薬指導支援システムに含まれるコンピュータにより実行される服薬指導支援方法において、前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定する処方パターン決定工程と、服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、当該患者情報と当該今回処方情報と当該過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックうち、前記表示手段に少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報を記憶する前記記憶手段を参照して、前記処方パターン決定工程にて決定された処方パターンと、前記記憶手段に記憶された前記表示指定情報と、に基づいて、表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者特定情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する表示画面生成工程と、前記表示画面生成工程が生成した前記服薬指導表示画面を前記表示手段に表示する表示工程と、を有することを特徴とする。
本発明の服薬指導支援方法は、患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムに含まれるコンピュータにより実行される服薬指導支援方法において、前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較する薬品特定情報比較工程であって、前記記憶手段に処方日の異なる前記過去処方情報が複数記憶されている場合には、前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、複数の前記過去処方情報のうち、直近の前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較する前記薬品特定情報比較工程と、前記薬品特定情報比較工程における比較の結果に基づいて今回処方された薬品が過去に処方された薬品の繰り返し処方である再処方であるか否かを判定する再処方判定工程と、服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、前記再処方判定工程において、今回処方された薬品が再処方であると判定した過去処方情報があった場合には、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、当該比較表示対象の過去処方情報に基づく情報と、前記処方薬品情報と、前記患者情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する表示画面生成工程と、前記表示画面生成工程が生成した前記服薬指導表示画面を前記表示手段に表示する表示工程と、を有することを特徴とする。
本発明の一の服薬指導支援システムによれば、患者情報と今回処方情報と過去処方情報を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定し、患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックのうち、表示手段に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報と、決定された処方パターンに基づいて、服薬指導表示画面を生成し、当該生成した服薬指導表示画面を表示手段に表示するよう構成したので、患者の処方パターンに対して適切な表示ブロックから成る服薬指導表示画面を表示手段に表示することができ、服薬指導者は、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことができる。
本発明の一の服薬指導支援方法によれば、患者情報と今回処方情報と過去処方情報を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定し、患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックのうち、表示手段に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報と、決定された処方パターンに基づいて、服薬指導表示画面を生成し、当該生成した服薬指導表示画面を表示手段に表示するよう構成したので、患者の処方パターンに対して適切な表示ブロックから成る服薬指導表示画面を表示手段に表示することができ、服薬指導者は、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことができる。
本発明の他の服薬指導支援システムによれば、今回処方された薬品に関する今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、過去に処方された薬品に関する過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報を比較する際、処方日の異なる複数の過去処方情報が複数記憶されている場合であっても、今回の処方薬品情報に対応付けた表示に最適である処方日の近い過去処方情報に基づく情報を表示する服薬指導表示画面を表示することができ、服薬指導者は、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことができる。
本発明の他の服薬指導支援方法によれば、今回処方された薬品に関する今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、過去に処方された薬品に関する過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報を比較する際、処方日の異なる複数の過去処方情報が複数記憶されている場合であっても、今回の処方薬品情報に対応付けた表示に最適である処方日の近い過去処方情報に基づく情報を含む服薬指導表示画面を表示することができ、服薬指導者は、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことができる。
本実施形態における服薬指導支援システムSの構成例を示す概略図である。 記憶手段12に患者特定情報に対応付けて記憶された患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報の一例である。 表示指定情報の一例である。 表示指定情報の一例である。 表示指定情報の一例である。 服薬指導表示画面の一例である。 服薬指導表示画面の一例である。 服薬指導表示画面の一例である。 服薬指導支援システムSの動作の一例を示したシーケンス図である。 服薬指導支援サーバ1の制御部11が実行する「処方パターン決定処理」を示すフローチャートの一例である。 ステップS1で制御部11が実行する「非該当判定処理」を示すフローチャートの一例である。 服薬指導支援サーバ1の制御部11が実行する「処方パターン決定処理」を示すフローチャートの一例である。 ステップS33で制御部11が実行する「再処方判定処理」を示すフローチャートの一例である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その効果を奏する限りにおいて種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。また、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするために、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
本実施形態による服薬指導支援システムSは、患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムSである。
服薬指導支援システムSは、前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段であって、当該患者情報と当該今回処方情報と当該過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックうち、前記表示手段に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報を記憶する前記記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数の情報を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定する処方パターン決定手段と、服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、前記処方パターン決定手段によって決定された処方パターンと、前記記憶手段に記憶された前記表示指定情報と、に基づいて、表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者特定情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する表示画面生成手段と、を有し、前記表示手段は、前記表示画面生成手段が生成した前記服薬指導表示画面を表示することを必須の構成とする。
本実施形態では、服薬指導支援システムSを通じて服薬指導が行われる処方について、初回の処方である初回処方パターン、過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品を繰り返し処方された再処方パターン、初回の処方ではなく、かつ、繰り返し処方でもない単発処方パターン、例外的措置とすべき非該当パターンの4種類のパターンのうち、いずれの処方パターンであるかを決定する場合を例に説明する。
服薬指導支援システムSは、患者に対して処方した薬品に対する服薬指導を行う服薬指導者であり、例えば薬局、病院、介護老人保険施設などにおける薬剤師、医師、看護士、医療スタッフ等により服薬指導が行われる場合に有用なシステムである。本実施形態では一例として、(病院内又は病院外の)薬局で用いられ、当該薬局の薬剤師により服薬指導が行われる場合を例に説明する。本実施形態の服薬指導支援システムSにより、今回の処方が、初回処方、単発処方、再処方、非該当のうち、何れの処方パターンかを判別し、処方パターンに応じて生成された服薬指導表示画面を表示して適切な服薬指導を行うことができる。
図1は、本実施形態における服薬指導支援システムSの構成例を示す概略図である。本実施形態による服薬指導支援システムSは、服薬指導支援サーバ1と、ネットワーク100を介して服薬指導支援サーバ1と情報の授受を可能に接続された端末装置2A乃至2D及びレセプトコンピュータ3により構成される。ネットワーク100には、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、又はイントラネットなどを含む。
端末装置2A乃至2Dは、服薬指導支援システムS内に複数存在し、ネットワーク100を通じて服薬指導支援サーバ1及びレセプトコンピュータ3にアクセス可能な、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等で構成されている。本実施形態における端末装置2A乃至2Dを操作するユーザは、患者に対して処方した薬品に対する服薬指導を行う服薬指導者の一例としての薬剤師である。本実施形態では一例として、薬局で用いられ、当該薬局の薬剤師を端末装置2A乃至2Dのユーザであることとする。薬剤師が端末装置2A乃至2Dを操作して服薬指導支援サーバ1にアクセスすることで、服薬指導支援サーバ1の制御部11によるワークフロー制御により各ステップの処理を実行する。
なお、以下の説明において、薬剤師が端末装置2Aを操作し、服薬指導支援サーバ1にアクセスし、当該服薬指導支援サーバ1から送信された服薬指導表示画面を表示手段23に表示する場合について説明する。
レセプトコンピュータ3は、ネットワーク100を介して、服薬指導支援サーバ1及び端末装置2A乃至2Dを含む外部装置と通信可能に構成されている。患者に対して新たな処方せんが発行されると、レセプトコンピュータ3は、当該患者を特定可能な患者特定情報と、新たな処方せんの内容を示す処方せん情報と患者情報をネットワーク100を介して服薬指導支援サーバ1に送信する。
服薬指導支援サーバ1は、上位装置であるレセプトコンピュータ3からこれらの情報を受け取ると、記憶手段12の薬歴情報データベースに薬歴情報として記憶する。記憶手段12の薬歴情報データベースでは、新たな処方せん内容が示す処方せん情報に基づいて、当該患者の薬歴情報が新規登録又は更新される。
なお、患者特定情報は、患者を特定できればどのような情報でもよい。例えば、患者ごとに付与された患者ID等でもよく、また、氏名と生年月日との組み合わせたものを患者特定情報としてもよく、或いは、更にこれに保険証番号を組み合わせたものを患者特定情報としてもよい。
服薬指導支援サーバ1は、当該服薬指導支援システムSを設営するシステム提供事業者が備える装置である。病院又は薬局等の医療機関の外部に設けられてもよい。また、服薬指導支援サーバ1は、ラップトップコンピュータ又はタブレット端末などの情報処理装置であってもよい。
服薬指導支援サーバ1は、演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random Access Memory)、各種データ及びプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)又はハードディスクドライブ等から構成されたコンピュータとしての制御部11、ハードディスクドライブ等を備える記憶手段12、モニタ等の表示画面を備える表示部13、服薬指導支援システムSを運営する事業者からの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、操作パネル(タッチパネルを含む)等)14、各種ネットワーク(LAN(Local Area Network)を含む)を介して端末装置2A乃至2D及びレセプトコンピュータ3などと通信を行うための通信部15を備えて構成されている。各構成部材はバスを介して相互に接続されている。
制御部11は、例えば、プロセッサがメモリに保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサは、MPU(Micro processing Unit)、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)等を含んでよい。
記憶手段12は、薬歴情報データベース、表示指定情報等を記憶する。薬歴情報データベースには、患者に対する過去から現在までの処方履歴が蓄積、記憶されている。新たな処方せんが発行されると、レセプトコンピュータ3からネットワーク100を介して、患者特定情報及び患者情報及び処方せん情報が服薬指導支援サーバ1に送信され、服薬指導支援サーバ1が通信部15を介してこれを受信し、当該データベースに蓄積、記憶する。また、薬剤師が端末装置2A乃至2Dの表示手段23に表示された表示画面を見ながら服薬指導を行い、端末装置2A乃至2Dから情報の入力操作を行うと、入力された情報が、ネットワーク100を介して服薬指導支援サーバ1に送信され、服薬指導支援サーバ1が通信部15を介してこれを受信し、当該データベースに蓄積、記憶する。
薬歴情報データベースには、患者に対する過去から現在までの処方履歴が蓄積、記憶されている。具体的には、患者に対して発行された処方せんの内容を示す処方せん情報及び当該処方せん情報に基づいて行われた服薬指導の履歴である薬歴情報が、患者情報に対応付けて記憶されている。
患者情報は、患者を特定可能な患者特定情報に対応付けて、当該患者特定情報、患者の氏名、保険証番号、生年月日等の他、患者の年齢、性別、疾患・既往歴、体質・アレルギー・副作用、他の薬局で処方された薬の有無、普段飲んでいる市販薬又はサプリメント、後発品希望有無に関する情報、患者の生活パターンに関する情報、飲酒有無、喫煙有無、妊娠に関する情報、家族情報、及び患者の身長、体重、血液型等の身体情報、患者について行われた各種の検査の検査結果情報、当該患者に特異な体質があるときはその体質、当該患者について特に注意すべき事項など、患者に関する種々の情報が含まれる。
薬歴情報は、処方せん情報及び当該処方せん情報に基づいて薬剤師が行った服薬指導の内容を記録した情報である。具体的には、処方せんを特定するための処方特定情報(例えば、処方ID)、担当医師、担当薬剤師、診療科、病棟、薬品情報、調剤録情報及び加算情報等の算定情報などが含まれる。この他、薬歴情報として、例えば電話連絡があった場合にその日時と内容、また、市販薬購入の情報、訪問服薬指導をする際の訪問計画書及び訪問服薬指導後の訪問報告書等を記録してもよい。
薬品情報には、処方された薬品ごとに、薬品を特定するための薬品特定情報の一例であるYJコード、薬品名、薬品の種類(内服薬及び注射薬を含む)、数量、用法、処方日、日分情報、処方回数、薬品画像情報、剤形、単位、比重、配合変化、賦形薬品、注意事項、アレルギー情報、及び製薬会社により発行される複数の添付資料に基づく添付文書情報などの情報が含まれる。例えば、処方された薬品が「内服薬7日分」である場合に、日分情報として「7日分」の情報が記憶される。また、処方回数は、患者に対して当該薬品が処方された回数であり、後述する再処方判定において、再処方と判定されると当該処方回数が加算される。
また、記憶手段12は、患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を患者特定情報に対応付けて記憶する。具体的には、新たな処方せんが発行され薬歴情報データベースに新たな情報が蓄積、記憶されると、当該新たな処方せんに係る処方パターンを決定するために服薬指導支援サーバ1の制御部11は薬歴情報データベースから患者情報と薬歴情報を抽出し、今回処方情報と、過去処方情報とに分類し、それぞれ患者情報及び患者特定情報に対応付けて記憶手段12に記憶する。
図2は記憶手段12に患者特定情報と対応付けて記憶された患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報の一例である。同図に示す今回処方情報によれば、今回3種類の薬品1、2、3が処方されている。抽出した薬歴情報から今回の処方せん情報が抽出され、各薬品それぞれの処方薬品情報が今回処方情報として患者情報及び患者特定情報に対応付けて記憶されている。また、当該患者は、過去に3回(2023年3月29日、2022年12月29日、2022年5月1日)薬品を処方されたことがあり、各処方日ごとに、抽出した薬歴情報から、処方された薬品それぞれの処方薬品情報を含む処方せん情報と、当該処方せん情報に基づいて薬剤師が行った服薬指導の内容に関する情報と、が過去処方情報として患者情報及び患者特定情報に対応付けて記憶されている。
記憶手段12は、さらに、表示指定情報を記憶する。表示指定情報とは、記憶手段12に記憶した患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報(図2)に基づいて構成される複数の表示ブロックのうち、薬剤師が操作する端末装置2の表示手段23に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した情報である。制御部11の処方パターン決定手段が、後述する「処方パターン決定処理」により処方パターンを決定すると、制御部11の表示画面生成手段が、表示指定情報を参照して、上記複数の情報(図2)に基づいて構成される複数の表示ブロックのうち、決定した処方パターンに基づいて表示手段23に表示すべき表示ブロックを決定し、服薬指導表示画面を生成する。図3A乃至図3Cは、記憶手段12に記憶された表示指定情報の一例である。
図3Aの表示指定情報には、記憶手段12に記憶した患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報(図2)に基づいて構成される複数の表示ブロックの一例である表示順1~8の8個の表示ブロックについて、ブロック名と表示状態(表示状態指定情報の一例)が、処方パターンに対応付けて記憶されている。なお、表示順は、表示順序情報の一例である。例えば、表示順1、2、7、8の表示ブロックは、処方パターンの種類に依らず全ての処方パターンで表示する表示ブロックである。また、例えば、表示順3のブロック名「前今回来局間隔確認」は、決定した処方パターンが、再処方パターンの一例である「再処方(2回目)パターン」又は再処方パターンの一例である「再処方(3回目以降)パターン」の場合に表示する表示ブロックである。さらに、例えば、表示順5のブロック名「確認サブブロック」は、決定した処方パターンが「非該当パターン」の場合に表示する表示ブロックである。
表示状態は、表示手段23に表示ブロックを表示する際の状態を示し、本実施形態では、(クローズ操作できない)オープン固定、(クローズ操作ができる)オープン、(オープン操作ができる)クローズの3種類の表示状態により構成した。当該「操作」とは、薬剤師が操作する端末装置2の表示手段23に各表示ブロックから成る服薬指導表示画面を表示した状態で、薬剤師が入力部24の操作によって、画面上で、表示された表示ブロックにあるオープン表示指示ボタン(例えば「展開矢印」ボタン(>)、「+」プラスボタン等)をクリックして当該表示ブロックについて詳細表示状態(オープン)としたり、又は、クローズ表示指示ボタン(例えば「下向き矢印」ボタン、「-」マイナスボタン等)をクリック操作することで詳細非表示状態(クローズ)としたりする操作である。本実施形態では、比較的重要な情報である表示順1ブロック名「患者特定情報」と、表示順2「今回処方された処方薬品情報」は、オープン固定の表示ブロックとして表示されるよう構成した。
図3Bの表示指定情報には、図3Aに示した表示指定情報のブロック名「推奨サブブロック」及び「その他サブブロック」及び「確認サブブロック」に係る11個のサブブロック(表示ブロックの一例)について、サブブロック名と、当該サブブロックに対応する図3Aに示す表示ブロック(ブロック名)が、処方パターンに対応付けて記憶されている。図3Bの例では、図3Aに示した表示指定情報のブロック名「推奨サブブロック」に該当するサブブロックを「推奨」、図3Aに示した表示指定情報のブロック名「その他サブブロック」に該当するサブブロックを「その他」、図3Aに示した表示指定情報のブロック名「確認サブブロック」に該当するサブブロックを「確認」として示した。
本実施形態では、処方パターンの種類に応じて確認/入力を推奨する情報を「推奨サブブロック」として表示指定情報にて指定している。図3Cの表示指定情報には、図3Bのサブブロックの表示順序を指定する表示順序情報の一例である表示優先度情報が処方パターンに対応付けて記憶されている。
なお、図3A乃至図3Cの「ブロック名」及び「サブブロック名」は、これら表示ブロックを構成する元となる、記憶手段12に記憶した患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報の内容を示す。
例えば、後述する「処方パターン決定処理」において、処方パターンが「初回処方パターン」と決定された場合、表示順1~8の表示ブロック(図3A)のうち、表示順1、2、4、6、7、8の表示ブロックが表示すべき表示ブロックとして決定される。
つまり、制御部11の表示画面生成手段が生成する服薬指導表示画面には、表示順に従い上から表示順1、2の表示ブロックがオープン固定で順に表示され、次に、表示順4の表示ブロックである「推奨サブブロック」がオープン状態で表示される。「推奨サブブロック」は、図3Bに示す例ではNo.3「体質・アレルギー・副作用」乃至No.7「後発品の希望」、No.11「患者基本情報更新確認」の6個のサブブロックが表示優先度情報(図3C)に従った表示順序で表示される。
次いで、表示順6の表示ブロックである「その他サブブロック」がクローズ状態で表示される。「その他サブブロック」は、図3Bに示す例ではNo.8「生活パターン」乃至No.10「相談事項」の3個のサブブロックが表示優先度情報(図3C)に従った表示順序で表示される。
なお、制御部11の各手段及び各機能は、ROM等に記憶されたプログラムに従って実行されているが、それぞれ独立した機器にて構成してもよく、クラウドコンピューティングによって構成してもよい。また、記憶手段12は、クラウドサービスによって構成されてもよい。また、服薬指導支援サーバ1の機能がSaaS(Software as a Service)形式で端末装置2A乃至2Dに提供されてもよい。
制御部11は、他の部材と協動して本発明の処方パターン決定手段、再処方判定手段、薬品特定情報比較手段、第一判定手段、第二判定手段、再処方回数判定手段、表示画面生成手段として機能する。
<服薬指導表示画面の例>
図4A乃至図4Cは、端末装置2Aの表示手段23にて表示された服薬指導表示画面の一例である。図4B及び図4Cに示す服薬指導表示画面は、図4Aに示す服薬指導表示画面を下方へスクロールした状態を順に図示したものである。服薬指導表示画面は、後述する処方パターン決定処理において決定された処方パターンに基づいて制御部11の表示画面生成手段が生成した服薬指導表示画面の一例であり、処方パターン決定処理において決定された処方パターンが、「単発処方パターン」である場合の服薬指導表示画面の一例である。
当該服薬指導表示画面(図4A乃至図4C)について、図3A乃至図3Cの表示指定情報を参照して説明する。
「単発処方パターン」の服薬指導表示画面(図4A乃至図4C)の場合、図3Aの表示指定情報に従い上から表示順1の患者特定情報71、表示順2の今回処方された処方薬品情報72、表示順4の推奨サブブロック73、表示順6のその他サブブロック74、表示順7の画像75、表示順8の完了76、の各表示ブロックが表示される。同図の例によれば、今回処方された処方薬品情報72より、今回5種類(A錠乃至E錠)の薬品が処方されており、それぞれの薬品についての処方薬品情報が表示されている。
推奨サブブロック73に表示されるサブブロックは、図3Bの表示指定情報にて「推奨サブブロック」として指定されたサブブロック名「体質・アレルギー・副作用」及び「疾患・既往歴」及び「患者基本情報更新確認」である。これら3個のサブブロックが、服薬指導表示画面の推奨サブブロック73内に表示優先度情報(図3C)に従った表示順序でオープン状態で表示される(患者基本情報更新確認77、疾患・既往歴78、体質・アレルギー・副作用79)。
また、その他サブブロック74と画像75はクローズ状態で表示される表示ブロックであり(図3B)、図4Bにおいてオープン表示指示ボタンである「>」をクリックすることにより、表示ブロックの内容がオープン表示される。その他サブブロック74に表示されるサブブロックは、図3Bの表示指定情報にて「その他サブブロック」として指定されたサブブロック名「併用薬(他科・他局)」、「OTC・サプリ」、「後発品の希望」、「生活パターン」、「検査結果」、「相談事項」である。これら6個のサブブロックが、オープン表示指示ボタンである「>」をクリックして開くと、その他サブブロック74内に表示優先度情報(図3C)に従った表示順序で表示される。
<服薬指導支援システムSの動作>
服薬指導支援システムSの動作の一例について説明する。服薬指導支援システムSの動作とは、当該システムSに含まれる各装置の構成要素間でやり取りされる動作である。以下では、薬剤師が患者に対して服薬指導を行なう際に、当該薬剤師が操作する端末装置2Aの表示手段23の表示画面に、当該服薬指導を支援するための服薬指導表示画面を表示させる場合の手順を例に挙げて説明する。
なお、以下の服薬指導支援システムSの動作においては、服薬指導支援サーバ1、端末装置2A、レセプトコンピュータ3の間では、ネットワーク100および各通信部15、25を介して通信が実行される。ただし、以下では、特に言及しない限り、「ネットワーク100を介して」、「通信部15を介して」、「通信部25を介して」という説明を省略する。
図5は、服薬指導支援システム1の動作の一例を示したシーケンス図である。図6乃至図9は、服薬指導支援サーバ1の制御部11が実行する「処方パターン決定処理」を示すフローチャートの一例である。
新たな処方せんが発行されると、レセプトコンピュータ3からネットワーク100を介して、患者特定情報及び患者情報及び処方せん情報が服薬指導支援サーバ1に送信され(S101)、服薬指導支援サーバ1が通信部15を介してこれを受信し、記憶手段12の薬歴情報データベースに蓄積、記憶する(S102)。ステップS101とステップS102の処理は、新たな処方せんが発行される度に繰り返し行われる処理である。薬歴情報データベースに新たな情報が蓄積、記憶されると、服薬指導支援サーバ1の制御部11は、薬歴情報データベースから患者情報と薬歴情報を抽出し、今回処方情報と、過去処方情報とに分類し、それぞれ患者情報及び患者特定情報に対応付けて記憶手段12に記憶(図2)する。服薬指導支援サーバ1の制御部11によって図6乃至図9に示す「処方パターン決定処理」が実行される(S103)。なお、図6に示したフローチャートと、図8に示したフローチャートとは、結合子A及び結合子Bにより接続されている。
先ず、制御部11は、「非該当判定処理」を行う(ステップS1)。図7はステップS1で制御部11が実行する「非該当判定処理」を示すフローチャートの一例である。「非該当判定処理」では、記憶手段12に記憶された患者情報に基づいて、当該患者が要ケア指定のケースであるか(ステップS21)、在宅患者であるか(ステップS22)の確認が行われる。当該患者が要ケア指定のケースである場合(ステップS21:Yes)、又は、当該患者が在宅患者である場合(ステップS22:Yes)には、「非該当」と判定とされ、当該患者が要ケアのケースではなく(ステップS21:No)、かつ、当該患者が在宅患者でもない場合(ステップS22:No)には、「該当」と判定される。
ここで、「要ケア指定のケース」とは、例えば、当該患者の患者情報の患者について特に注意すべき事項等に、薬剤師が「この患者様は特別に当該服薬指導支援システムSの支援に頼らず、自分で判断したい」という情報が付加されている場合である。患者によっては比較的慎重な服薬指導を行わなければならないケースがあるという要請に対し、「要ケア指定のケース」を設定することで当該要請に応えることができる。
「在宅」とは、例えば、当該患者の患者情報の患者について特に注意すべき事項等に、在宅である情報が付加されている場合である。主に、介護保険を利用している高齢者や難病の方など、薬剤師が患者の自宅(又は施設)に処方された薬品を持参し、患者の様子を聞き取りながら処方された薬品について服薬指導を行う。在宅の場合、薬剤師による服薬指導も、患者の生活像や介護の方面の情報収集、確認に重点が置かれ、通常の処方せん受付・発行業務と異なるナビゲーションをとることが多く、本実施形態の服薬指導支援システムSにおいては例外的措置とすべき「非該当」として判定するよう構成している。
本実施形態の表示指定情報(図3A乃至図3C)では、「非該当パターン」の場合は、図3Aに示す表示順1、2、5、7、8の表示ブロックが表示される。表示順5である非該当パターンにおいて表示される「確認」サブブロックは、全ての表示項目をその表示状態をクローズ状態で表示するよう構成している。このような構成により、例外的措置とすべき「非該当パターン」の場合には、オープン表示する情報をできるだけなくし、表示画面に目立つ情報を敢えて作らないことにより、薬剤師自身が全ての情報を広くまんべんなく確認できるような服薬表示画面を生成するよう構成した。
次いで、当該「非該当判定処理」の判定の結果「非該当」と判定された場合には(ステップS1:非該当)、処方パターンを「非該当パターン」として決定し(ステップS2)、処方パターン決定処理を終了する。一方、「非該当判定処理」の判定の結果「該当」と判定された場合には(ステップS1:該当)、記憶手段12に患者情報と対応付けられた過去処方情報があるか否かを判定する(ステップS3)。判定の結果、記憶手段12に過去処方情報がない場合(ステップS3:No)には、処方パターンを「初回処方パターン」として決定し(ステップS4)、処方パターン決定処理を終了する。
ステップS3の判定の結果、記憶手段12に患者情報と対応付けられた過去処方がある場合(ステップS3:Yes)には、制御部11は、第一判定手段として機能し、記憶手段12の患者特定情報に対応付けられた今回処方情報に含まれる今回処方日と、過去処方情報に含まれる過去処方日及び処方日分情報に基づいて、過去に処方された薬品の処方期間の最終日から今回処方日までの日数が、第一所定日数以上であるか否かを判定する(ステップS5)。過去処方情報が複数ある場合には、直近の過去処方の処方日、例えば、図2の例では「2023年3月29日」を過去処方日とする。当該過去処方日と、過去処方情報に含まれる薬品の日分情報(〇日分)に基づいて、処方期間の最終日から第一所定日数が経過しているか判定する。第一所定日数とは、例えば、90日以上などである。当該構成により、過去に来局したことがあり、記憶手段12の患者情報に対応付けられた過去処方情報があるとしても、当該過去処方日に処方された薬品の予定投薬最終日から、長期間経過しているような場合には、今回の処方を過去の処方からの連続した「再処方」として判定することを避けることができる。
ステップS5の判定の結果、第一所定日数以上である場合(ステップS5:Yes)には、今回処方情報に含まれる薬品の日分情報が第二所定日数以下であるか否かを判定する(ステップS6)。今回処方情報に含まれる薬品の日分情報が所定日数以下ではないと判定された場合(ステップS6:No)には、処方パターンを「非該当パターン」として決定(ステップS2)する。今回処方情報に含まれる薬品の日分情報が第二所定日数以下であると判定された場合(ステップS6:Yes)に、処方パターンを「単発処方パターン」として決定する(ステップS7)。本実施形態では、ステップS6の判定により、今回処方された薬品が慢性疾患に対して処方された60日分の薬品である場合など日分情報が比較的大きい場合には、例外的措置である「非該当パターン」として判定されるよう構成した。
ステップS2又はステップS7にて処方パターンを決定後、当該処方パターン決定処理を終了する。
なお、第二所定日数は、例えば、14日等を用いるとよい。また、本実施形態では、ステップS6にて、今回処方情報に含まれる薬品の日分情報が第二所定日数以下であるか否かを判定する処理を行ったが、ステップS5の判定の結果、第一所定日数以上である場合(ステップS5:Yes)には、ステップS6の判断を省略し、処方パターンを「単発処方パターン」として決定して処理を終了(ステップS7)してもよい。
ステップS5の判定の結果、過去に処方された薬品の処方期間の最終日から今回処方日までの日数が、第一所定日数以上でない場合には(ステップS5:No)、今回処方情報と、過去処方情報とを比較して、再処方であるか否かを判定するための過去処方比較ループ処理へと移行する(図8:ステップS31乃至ステップS36)。
記憶手段12の患者特定情報に対応づけて処方日の異なる過去処方情報が複数記憶されている場合には、直近の過去処方情報から順に比較していく(ステップS31乃至ステップS36)。図2の例では「2023年3月29日」の過去処方情報、「2022年12月29日」の過去処方情報、「2022年5月1日」の過去処方情報の順で比較する。以下の説明において、比較する過去処方情報を「比較対象過去処方情報」と言う。
今回処方情報が示す薬品について、比較対象過去処方情報と比較する。なお、本実施形態では、今回複数の薬品が処方され、今回処方情報に複数の薬品に関する情報がある場合を想定し、今回処方された複数の薬品それぞれについて順に比較対象過去処方薬と比較するよう構成した(処方薬確認ループ:ステップS32乃至ステップS34)。
制御部11は、記憶手段12の患者特定情報に対応付けられた今回処方情報のうち、一の薬品に係る薬品情報を比較対象過去処方情報と比較して、「再処方判定処理」を行う(ステップS33)。ステップS32乃至ステップS34では、今回処方情報に含まれる一の薬品について「再処方判定処理」を終えると、次の薬品について当該処理を行い、今回処方情報に含まれる全ての薬品について「再処方判定処理」を行う。図2の例では今回処方された薬品1、薬品2、薬品3について順に比較対象過去処方情報と比較する。
図9は、ステップS33で制御部11が実行する「再処方判定処理」を示すフローチャートの一例である。先ず、制御部11は、記憶手段12の患者情報に対応付けられた今回処方情報のうち、一の薬品に対する薬品情報(ステップS51)を取得する。図2の例では、薬品1の薬品情報を取得する。次に、制御部11は、薬品特定情報比較手段及び再処方判定手段として機能し、今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、比較対象過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較し(ステップS52、S53)、比較の結果に基づいて、今回処方情報の薬品が過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である再処方薬であるか否かを判定する。
具体的には、ステップS51で取得した一の薬品に対する薬品情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、比較対象過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と比較する。例えば、英数字12桁で表される個別医薬品コードであるYJコードを薬品特定情報として用いる場合には、まず、ステップS51で取得した一の薬品の処方情報に含まれる薬品特定情報の一例であるYJコード12桁と、比較対象過去処方情報に含まれる薬品の薬品特定情報の一例であるYJコード12桁が一致しているか否かに基づいて今回処方情報の薬品が過去に処方された薬品と同一薬品の繰り返し処方である再処方薬であるか否かを判定する(ステップS52)。
判定の結果、YJコード12桁が一致していない場合(ステップS52:No)であっても、再処方薬であると判定する場合がある。
まず、ステップS53において、YJコード7桁までが一致しているか否かを判定することにより、成分が一致しているか否かを判定している。ステップS51で取得した一の薬品に対する薬品情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報の一例であるYJコード7桁と、比較対象過去処方情報に含まれる薬品の薬品特定情報の一例であるYJコード7桁が一致しているか否かに基づいて今回処方情報の薬品が再処方薬であるか否かを判定する(ステップS53)。成分までも一致していないと判定された場合、すなわち、本実施形態ではステップS53の判定の結果、YJコード7桁が一致していない場合(ステップS53:No)には、「再処方外」と判定する(ステップS54)。
なお、ステップS52とステップ53では、比較対象過去処方情報に含まれる薬品が複数ある場合には、全ての薬品と比較し、比較対象過去処方情報に含まれる薬品全てと不一致である場合にステップS54へ移行する。図2の例を用いて説明すると、ステップS31乃至ステップS36の最初のループであって、ステップS32乃至ステップS34の最初のループである場合には、今回処方情報に含まれる薬品1の薬品特定情報と、比較対象過去処方情報である「2023年3月29日」の薬品4、薬品5、薬品6の薬品特定情報がそれぞれ比較される。薬品1の薬品特定情報としてのYJコード12桁(ステップS52)も7桁(ステップS53)も、いずれも薬品4、薬品5、薬品6の薬品特定情報としてのYJコードの12桁、7桁と一致していなければ、今回処方された薬品1は、比較対象過去処方情報である「2023年3月29日」の薬品4、薬品5、薬品6とは再処方の関係にないとして判定される。
ステップS53の判定の結果、YJコード7桁が一致している場合(ステップS53:Yes)には、当該一致した比較対象過去処方情報に含まれる薬品と代替可能関係であるか否かを判定し(ステップS55)、代替可能関係でない場合(ステップS55:No)は、「再処方外」と判定する(ステップS54)。代替可能関係とは、例えば、先発薬品と後発薬品の関係である。
ステップS52の判定の結果、YJコード12桁が一致している場合(ステップS52:Yes)、及び、ステップS55の判定の結果、代替可能関係である場合(ステップS55:Yes)には、比較対象過去処方情報に含まれる薬品情報のうち、ステップS52でYJコード12桁が一致した薬品情報、又は、ステップS55で代替可能関係であるとされた薬品情報に、日分情報が含まれているか否かを判定する(ステップS56)。
以下の説明において、「比較対象過去処方情報に含まれる薬品情報のうち、ステップS52でYJコード12桁が一致した薬品情報、又は、ステップS55で代替可能関係であるとされた薬品情報」を、「再処方対象過去薬品」と言う。
当該再処方対象過去薬品が内服薬である場合等には、「〇日分」といった日分情報が薬品情報に含まれる。判定の結果、再処方対象過去薬品の薬品情報に日分情報を含まない場合には(ステップS56:No)、ステップS57へ移行する。
ステップS57では、「みなし日分情報」があるか否かを判定している。再処方対象過去薬品が内服薬でない場合等、例えば、頓服、湿布・塗り薬等の外用薬の場合には、再処方対象過去薬品の薬品情報に「〇回分」などの情報はあっても、「〇日分」といった日分情報は含まれていない。しかし、当該再処方対象過去薬品と同時に処方された別の薬品の中に日分情報を有する薬品がある場合には、当該別の薬品の日分情報を現在比較している再処方対象過去薬品の「みなし日分情報」とする。例えば、図2の例では薬品4が再処方対象過去薬品である場合、当該薬品4が頓服であれば、その薬品情報に日分情報はない(ステップS56においてNo)が、当該薬品4と同時処方された薬品5が内服薬である場合には、当該薬品5の薬品情報に含まれる日分情報を、薬品4(再処方対象過去薬品)の「みなし日分情報」とする。
ステップS57の判定の結果、再処方対象過去薬品の薬品情報にみなし日分情報がない場合(ステップS57:No)には、今回処方情報に含まれる今回処方日と、比較対象過去処方情報に含まれる過去処方日と、に基づいて、過去処方日から今回処方日までの日数が第三所定日数以下であるか否かを判定する(ステップS58)。ステップS58の判定の結果、過去処方日から今回処方日までの日数が第三所定日数以下でない場合(ステップS58:No)には、再処方外として判定する(ステップS54)。ステップS58の判定により、過去に同一薬品又は同一成分の薬品が処方されていて再処方であるとしても、当該過去の処方日から、長期間経過しているような場合には、今回の処方を過去の処方からの連続した「再処方」として判定することを避けることができる。
ステップS56の判定の結果、再処方対象過去薬品の薬品情報に日分情報を含む場合(ステップS56:Yes)、又は、ステップS57の判定の結果、再処方対象過去薬品の薬品情報にみなし日分情報がある場合(ステップS57:Yes)には、今回処方情報に含まれる今回処方日と、比較対象過去処方情報に含まれる過去処方日及び当該過去処方の日分情報(又はみなし日分情報)に基づいて、日分情報(又はみなし日分情報)が示す過去に処方された薬品の処方期間の最終日(過去処方理論最終日)から今回処方日までの日数の差の絶対値が第四所定日数以下であるか否かを判定する(ステップS59)。ステップS59の判定の結果、過去処方理論最終日から今回処方日までの日数の差の絶対値が第四所定日数以下でない場合(ステップS59:No)には、「再処方外」と判定する(ステップS54)。
ステップS59の判定により、当該過去処方日に処方された薬品の予定投薬最終日から、長期間経過しているような場合には、今回の処方を過去の処方からの連続した「再処方」として判定することを避けることができる。
ステップS58の判定の結果、過去処方日から今回処方日までの日数が第三所定日数以下である場合(ステップS58:Yes)、又は、ステップS59の判定の結果、過去処方理論最終日から今回処方日までの日数の差の絶対値が第四所定日数以下である場合ステップS59:Yes)には、ステップS51で取得した薬品情報について、再処方対象過去薬品の「再処方」と判定する(ステップS60)。
今回処方の一の薬品について、ステップS54にて「再処方外」と判定された後、又は、ステップS60にて「再処方」と判定された後、図8のステップS34へ戻り、今回処方された次の薬品についてステップS32乃至ステップS34の処理が実行される。今回処方情報に含まれる全ての薬品について「再処方判定処理」が行われると、ステップS35の処理へ移行する。
ステップS35では、今回処方された薬品のうち、再処方でないと判定された薬品件数(再処方判定外薬品件数)が所定件数以下であり、かつ、再処方でないと判定された薬品割合(再処方判定外薬品割合)が所定割合以下であるか否かを判定し、今回処方された薬品のうち、再処方でないと判定された薬品件数(再処方判定外薬品件数)が所定件数以下であり、かつ、再処方でないと判定された薬品割合(再処方判定外薬品割合)が所定割合以下でない場合(ステップS35:No)は、ステップS36へ移行し、次の過去処方情報と比較する。
ステップS35では、例えば、所定割合が20%と設定されている場合であって、今回処方された薬品件数が10件であり、ステップS32乃至ステップS34の処理ループにおいて「再処方外」と判定された薬品が9件である場合には、再処方でないと判定された薬品割合は90%であり、所定割合(20%)以下ではないため、ステップS36へ移行することとなる。
一方、今回処方された薬品のうち、再処方でないと判定された薬品件数(再処方判定外薬品件数)が所定件数以下であり、かつ、再処方でないと判定された薬品割合(再処方判定外薬品割合)が所定割合以下である場合(ステップS35:Yes)は、ステップS31乃至ステップS36の処理ループから抜け、現在の比較対象過去処方情報を比較表示対象の過去処方情報として決定する(ステップS37)。当該比較表示対象の過去処方情報に基づく情報が、後の服薬指導表示画面において処方薬品情報と患者情報に対応付けて表示される。
そして、ステップS37において、制御部11は再処方回数判定手段として機能し、今回処方情報に含まれる処方回数に基づいて、今回の処方が何回目の処方であるか判定する。処方の回数が3回目以降である場合(ステップS38:Yes)には、処方パターンを第2の再処方パターンとしての「再処方(3回目以降)パターン」として決定し(ステップS39)、処方パターン決定処理を終了する。処方の回数が3回目以降ではなく(ステップS38:No)、2回目である場合(ステップS40:Yes)には、処方パターンを第1の再処方パターンとしての「再処方(2回目)パターン」として決定し(ステップS41)、処方パターン決定処理を終了する。
ステップS39及びステップS41において、処方パターンが再処方パターンとして決定され、服薬指導表示画面が生成される際、ステップS37で決定した比較表示対象の過去処方情報に基づく情報が、処方薬品情報と患者情報に対応付けて表示される。比較表示対象の過去処方情報に基づく情報とは、例えば、薬品名称、残薬状況、服薬状況等の情報である。本実施形態の例では、サブブロック名「残薬・服薬状況」としてオープン表示された服薬指導表示画面が生成され、表示手段23に表示されることとなる。
一方、記憶手段12に記憶された全ての過去処方情報に対して過去処方比較ループ処理(ステップS31乃至ステップS36)を終了した場合、言い換えると全ての過去処方情報と比較したが、再処方がなかった場合又はステップS35の処理にてNoと判定された場合には、図6のステップS6へ移行する。
なお、本実施形態では、ステップS35において「再処方でないと判定された薬品件数(再処方判定外薬品件数)が所定件数以下」かつ「再処方でないと判定された薬品割合(再処方判定外薬品割合)が所定割合以下」としたが、「再処方でないと判定された薬品件数(再処方判定外薬品件数)が所定件数以下」又は「再処方でないと判定された薬品割合(再処方判定外薬品割合)が所定割合以下」である場合に、ステップS37へ移行してもよい。
また、本実施形態では、ステップS38において、再処方の回数が3回目以降であるか否かに加え、さらに、当該再処方とされた薬品について、今回処方日が、過去処方情報に基づいて初回処方日から所定期間経過しているか否かを判定している。例えば、再処方の回数が3回目である場合、初回処方(1回目)の日分情報と、2回目処方の日分情報と、を加算した日数の8割程度が経過していれば、連続した3回目の再処方であるとして判定する。所定期間経過しておらず(ステップS38:No)、さらにその後のステップS40において2回目でもない(ステップS40:No)と判定された場合には、処方パターンを「非該当パターン」として決定し(ステップS42)、処方パターン決定処理を終了する。
このように、本実施形態では、同じ薬品を短期間で、すなわち、日分情報が予定する投薬終了日よりもずっと早く3回以上連続して処方されるような場合には、例外的措置である「非該当パターン」とし、薬剤師自身が全体を広くまんべんなく全ての情報を確認できるような服薬表示画面を生成するよう構成した。これにより無用な過剰処方を抑止することができる。
なお、図9のフローチャートの例では、ステップS52の判定の結果、YJコード12桁が一致している場合(ステップS52:Yes)、及び、ステップS55の判定の結果、代替可能関係である場合(ステップS55:Yes)に、さらに、ステップS56乃至ステップS59の判定をクリアした場合にステップS60にて「再処方」として判定されるよう構成したが、ステップS56乃至ステップS59の判定を省略してもよい。
例えば、ステップS52の判定の結果、YJコード12桁が一致している場合(ステップS52:Yes)に、過去に処方された薬品と同一薬品の繰り返し処方である「再処方」と判定(ステップS60)してもよい。また、ステップS55の判定の結果、代替可能関係である場合(ステップS55:Yes)に、過去に処方された薬品と同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である「再処方」と判定(ステップS60)してもよい。
また、ステップS31乃至ステップS36の処理ループから抜け、現在の比較対象過去処方情報を比較表示対象の過去処方情報として決定(ステップS37)した場合は、ステップS38の“初回処方日から所定期間経過しているか否かを判定する”処理を省略し、単に処方パターンを「再処方パターン」として決定してもよい。この際、再処方回数判定手段により処方の回数を判定し、判定結果に応じて「再処方(2回目)パターン」又は「再処方(3回目以降)パターン」の何れかとしてもよい。
「再処方(2回目)パターン」又は「再処方(3回目以降)パターン」として表示する際には、ステップS37で決定した比較表示対象の過去処方情報に基づく情報がサブブロック名「残薬・服薬状況」としてオープン表示された服薬指導表示画面が生成され表示手段23に表示されることとなる。
以上のように、服薬指導支援サーバ1の制御部11が処方パターン決定手段として機能して図6乃至図9に示した「処方パターン決定処理」を実行し(図5:ステップS103)、処方パターンを決定する。そして、薬剤師が操作する端末装置2Aから患者を特定するための患者特定情報が入力され、服薬指導表示画面の表示要求がされると(ステップS104)、次に、制御部11は表示画面生成手段として機能し、決定した処方パターンと、記憶手段12の表示指定情報に基づいて、記憶手段12に記憶した患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックのうち、表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、患者特定情報と、処方薬品情報と、を対応付けて端末装置2Aの表示手段23に表示するための服薬指導表示画面を生成する(ステップS105)。
そして、服薬指導支援サーバ1の制御部11は、生成した服薬指導表示画面を端末装置2Aに送信し(ステップS106)、端末装置2Aの表示手段23は、受信した服薬薬指導表示画面を表示(ステップS107)して、処理を終了する。
本実施形態による服薬指導支援システムSでは、更に、表示手段23にて表示された服薬指導表示画面において、端末装置2Aを操作する薬剤師が入力部24を介して容易に情報入力を行うことができるよう構成した。
図4A乃至図4Cに示す「単発処方パターン」の服薬指導表示画面例の場合、推奨サブブロック73内の体質・アレルギー・副作用79について次回再確認が必要であると薬剤師が判断した場合には、「次回再確認」ボタンを入力部24の操作によりクリックする。これにより当該患者の患者情報の「体質・アレルギー・副作用」情報に次回再確認フラグを付与することを要求する指示が、当該患者を特定する患者特定情報と共に服薬指導支援サーバ1に送信される。
服薬指導支援サーバ1は受信した患者特定情報に基づいて、薬歴情報データベース内の当該患者特定情報に対応付けられた患者情報の「体質・アレルギー・副作用」情報に対して次回再確認フラグを付与する。
そして、次回再確認フラグが付与された情報については、表示優先度を上げる。例えば、「単発処方パターン」の場合、図3Cの表示指定情報によれば、サブブロック名「体質・アレルギー・副作用」の表示優先度は「3」であるが、記憶手段12から抽出した患者情報のうち、次回再確認フラグが付与されている情報については、表示指定情報にて指定される表示優先度を上げ、優先的に表示する。例えば、「体質・アレルギー・副作用」の表示優先度を「1」扱いとし、「2」以降の表示優先度を繰り下げる。他の患者基本情報更新確認77、疾患・既往歴78の「次回再確認」ボタンが入力された場合も同様である。
また、推奨サブブロック73内の患者基本情報更新確認77乃至体質・アレルギー・副作用79だけでなく、その他サブブロック74内のサブブロック名「併用薬(他科・他局)」、「OTC・サプリ」、「後発品の希望」、「生活パターン」、「検査結果」、「相談事項」(不図示)についても、同様に「次回再確認」ボタン(不図示)の入力一つで、表示優先度を上げることができるよう構成する。
なお、図示を省略するが「非該当パターン」の服薬指導表示画面には、「確認サブブロック」として10個のサブブロックがクローズ状態で表示される(図3(A)及び図3(B))。この場合の「確認サブブロック」についても同様に、服薬指導表示画面上の「次回再確認」ボタンの入力一つで、表示優先度を上げることができるよう構成する。
また、今回の服薬指導の際に、情報の変更の有無を確認した場合には、「変更なし」ボタンを入力部24の操作によりクリックすることで、最終確認日を更新することができる。
なお、図3Cの表示指定情報にて、サブブロックの表示優先度情報を指定しているが、これに依らず、各サブブロックのうち、最終確認日付が古いもの(しばらく確認していないもの)から順に表示してもよい。
また、本実施形態では、図3Bの表示指定情報にて「推奨サブブロック」の表示状態を全てオープンと指定した(図3A)が、表示指定情報の指定に依らず、「推奨サブブロック」の内容ごとに表示状態を相違させるよう構成してもよい。
例えば、情報の記録がない場合とある場合、又は、再確認の要否情報に基づいて表示状態や表示優先度情報を変えてもよい。例えば、初回処方において、図3Cの表示優先度情報の欄に米印のある各サブブロック(サブブロック名「体質・アレルギー・副作用」、「併用薬(他科・他局)」、「OTC・サプリ」、「後発品の希望」、「患者基本情報更新確認」)に関し、薬歴情報データベースに記録がない場合は、これらの情報については初回処方の際に確認を行いたいという要請がある。そのため、これらの情報については、オープン表示を行い、薬剤師に対してこれら情報の入力及び確認を促す。
また、これら情報が記憶されている場合であっても、例えば、再確認が必要である旨の情報が付加されている場合にも、図3A乃至図3Cの表示指定情報に従って、やはり、オープン表示を行い、薬剤師に確認を促す。
一方、これら情報が記憶されている場合であって、例えば再確認が不要である旨の情報が付加されている場合には、図3Bの表示指定情報で指定されている「推奨」を「その他」に読み替える。そうすると、これら情報は表示順4の「推奨サブブロック」から表示順5の「その他サブブロック」となり、表示状態もクローズ表示となる(図3A)。
このように、表示指定情報で指定された表示状態や表示優先度情報は、表示ブロックを構成する元となる、記憶手段12に記憶された患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報の内容やその記録の有無、付加されている情報等に応じて適宜変更してもよい。
本実施形態では、薬品特定情報としてYJコードを用いたが、再処方であるか否かを判定することができれば、すなわち、薬品の一致不一致、又は、成分の一致不一致、代替可能関係の有無、を判定することができれば、薬品特定情報はこれに限定されない。例えば、薬価基準収載医薬品コード、JANコード、レセプト電算処理システム用コード、GTIN(ジーティン:Global Trade Item Number)、基準番号(HOTコード)などを薬品特定情報として用いてもよい。なお、JANコードを薬品特定情報とする場合など、規格包装単位によってコード番号が異なることもある。薬品特定情報を使用して再処方であるか否かを判定することができればよいため、コードの完全同一に依らず、同じ薬品であって規格包装単位が異なるだけの薬品については当該薬品の薬品特定情報(例えばJANコード)を同一コード群とし、薬品特定情報比較手段は、同一コード群に属している場合には同一薬品と判定して再処方と判定するなどの構成とする。
さらに、今回処方にハイリスク薬が含まれている場合には、記憶手段12に記憶した患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックから決定された表示すべき表示ブロックのうち、当該ハイリスク薬と関連のある情報については、記憶手段12に記憶した表示指定情報に依らず、「推奨サブブロック」とし、オープン表示するよう構成してもよい。
例えば、今回処方にハイリスク薬である糖尿病用薬、膵臓ホルモン剤が処方されている場合には、サブブロック名「検査結果」については、記憶手段12に記憶した表示指定情報に依らず、「推奨サブブロック」とし、オープン表示するよう構成する。また、例えば、今回処方にハイリスク薬である抗HIV薬が処方されている場合には、サブブロック名「生活パターン」については、記憶手段12に記憶した表示指定情報に依らず、「推奨サブブロック」とし、オープン表示するよう構成する。
本実施形態では、服薬指導支援サーバ1の記憶手段12に薬歴情報データベースを設けたが、レセプトコンピュータ3又はネットワーク100を通じて情報の授受が可能な他の装置内に設けてもよい。この場合、服薬指導支援サーバ1が新たな処方がされた情報を得た際、又は、端末装置2A乃至2Dからの服薬指導表示画面の表示要求がされた際に、服薬指導支援サーバ1が薬歴情報データベースを備える装置から患者情報と薬歴情報を取得し、服薬指導支援サーバ1は、取得した患者情報と薬歴情報に基づいて、記憶手段12に情報を対応付けて記憶(図2)すればよい。
また、本実施形態では、処方パターンが、初回の処方である初回処方パターン、過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品を繰り返し処方された再処方パターン、初回の処方ではなく、かつ、繰り返し処方でもない単発処方パターン、例外的措置とすべき非該当パターンの4種類のパターンのうち、いずれの処方パターンであるかを決定する場合を例に説明したが、処方パターンはこれに限らず、患者情報と薬歴情報、すなわち、患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて決定できる様々な処方パターンに適用できる。
例えば、患者情報に含まれる患者の年齢に関する情報に従って、所定年齢以下である場合に「小児用処方パターン」に該当するものとして判断することができる。また、患者情報に含まれる妊娠に関する情報に妊娠中の情報がある場合には、「妊婦用処方パターン」に該当するものとして判断することができる。そして、本実施形態で示したように記憶手段12には、患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックうち、各処方パターンに応じた服薬指導を行うことができるよう、表示手段に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて表示指定情報として記憶しておけばよい。
本実施形態によれば、患者情報と今回処方情報と過去処方情報を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定し、患者情報と今回処方情報と過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックのうち、表示手段23に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報と、決定された処方パターンに基づいて、服薬指導表示画面を生成し、当該生成した服薬指導表示画面を表示手段に表示するよう構成したので、患者の処方パターンに対して適切な表示ブロックから成る服薬指導表示画面を表示手段に表示することができ、薬剤師は、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことが可能な服薬指導支援システムSを実現できる。
また、服薬指導支援システムSを、患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムにおいて、前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較する薬品特定情報比較手段であって、前記記憶手段に処方日の異なる前記過去処方情報が複数記憶されている場合には、前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、複数の前記過去処方情報のうち、直近の前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較する前記薬品特定情報比較手段と、前記薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて今回処方された薬品が過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である再処方であるか否かを判定する再処方判定手段と、前記再処方判定手段が、今回処方された薬品が再処方であると判定した過去処方情報があった場合には、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、当該比較表示対象の過去処方情報に基づく情報と、前記処方薬品情報と、前記患者情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面を生成する表示画面生成手段と、を有し、前記表示手段は、前記表示画面生成手段が生成した前記服薬指導表示画面を表示することを必須の構成としてもよい。
例えば、本実施形態によれば、記憶手段12に複数の過去処方情報がある場合には、薬品特定情報比較手段が、今回処方された薬品に関する今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、過去に処方された薬品に関する過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報を比較する際、直近の過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較し、比較の結果、今回処方された薬品が過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である「再処方」であると判定した過去処方情報があった場合に、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、当該比較表示対象の過去処方情報に基づく情報(例えば、サブブロック名「残薬・服薬状況」)を、今回処方された薬品に関する処方薬品情報と対応付けて表示する服薬指導表示画面を生成し、当該生成した服薬指導表示画面を表示手段に表示するよう構成した。
例えば、胃痛で胃腸薬を7日分処方(処方1)された数日後に、怪我をして来院し外用薬、抗生物質等が処方(処方2)され、胃腸薬が切れるタイミングで再び来院して処方1と同じ胃腸薬を処方(処方3)されたケースについて説明する。
処方3が今回処方情報であり、処方1及び処方2が過去処方情報である。このうち直近の過去処方情報は処方2である。よって、まず、処方2と処方3を比較するが、処方2は処方3と同一薬品でもみなし同一薬品でもないため、「再処方」ではない。次に処方1と処方3が比較され、処方1が処方3と同一薬品であるため「再処方」であると判定される。
そして、処方1が比較表示対象の過去処方情報となり、比較表示対象の過去処方情報に基づく情報として、例えば、サブブロック名「残薬・服薬状況」が、今回の処方3の処方薬品情報と対応付けて表示する服薬指導表示画面が生成される。
なお、過去処方情報が複数ある場合に、直近の過去処方情報から順に比較するための具体的な処理手順が、上述したフローチャートのステップS31乃至ステップS36にて行われる処理ループである。
このように、処方日の異なる複数の過去処方情報が複数記憶されている場合であっても、今回の処方薬品情報に対応付けた表示に最適である処方日の近い過去処方情報に基づく情報を含む服薬指導表示画面を表示手段23に表示することができ、薬剤師は、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことが可能な服薬指導支援システムSを実現できる。
本発明の適用範囲は上述した実施形態に限定されることはない。本発明の服薬指導支援システムSが備える各手段を服薬指導支援サーバ1及び端末装置2A乃至2Dが備えた構成としたが、複数の装置が互いにアクセス可能に構成されて成るシステムによって実現されてもよい。
1 服薬指導支援サーバ
11 制御部
12 記憶手段
13 表示部
14 入力部
15 通信部
2A~2D 端末装置
(23 表示手段)
3 レセプトコンピュータ

Claims (12)

  1. 患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムにおいて、
    前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段であって、当該患者情報と当該今回処方情報と当該過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックうち、前記表示手段に表示すべき少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報を記憶する前記記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の情報を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定する処方パターン決定手段と、
    服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、前記処方パターン決定手段によって決定された処方パターンと、前記記憶手段に記憶された前記表示指定情報と、に基づいて、表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者特定情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する表示画面生成手段と、を有し、
    前記表示手段は、前記表示画面生成手段が生成した前記服薬指導表示画面を表示することを特徴とする服薬指導支援システム。
  2. 前記表示指定情報は、処方パターンの種類に対応付けて、前記表示手段に表示すべき表示ブロックの表示状態を指定する表示状態指定情報を含み、
    前記表示画面生成手段は、前記表示状態指定情報に従って、前記表示すべき表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成することを特徴とする請求項1に記載の服薬指導支援システム。
  3. 前記表示指定情報は、前記表示手段に表示すべき表示ブロックの表示順序を指定する表示順序情報を含み、
    前記表示画面生成手段は、前記表示順序情報に従って、前記表示すべき表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の服薬指導支援システム。
  4. 前記記憶手段に、前記過去処方情報が前記患者情報に対応づけられて記憶されている場合に、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる今回処方日と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる過去処方日及び処方日分情報に基づいて、過去に処方された薬品の処方期間の最終日から今回処方日までの日数が、第一所定日数以上であるか否かを判定する第一判定手段を有し、
    前記処方パターン決定手段は、前記第一判定手段が、過去に処方された薬品の処方期間の最終日から今回処方日までの日数が、第一所定日数以上であると判定した場合には、今回の処方について前記処方パターンを初回の処方ではなく、かつ、過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方でもない単発処方パターンとして決定し、
    前記表示画面生成手段は、前記記憶手段を参照して、前記単発処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の服薬指導支援システム。
  5. 前記記憶手段に、前記過去処方情報が前記患者情報に対応づけられて記憶されている場合に、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較する薬品特定情報比較手段と、
    当該薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて今回処方された薬品が過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である再処方であるか否かを判定する再処方判定手段と、を有し、
    前記処方パターン決定手段は、
    前記再処方判定手段が、再処方であると判定した場合には、今回の処方について前記処方パターンを再処方パターンとして決定し、
    前記表示画面生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示すべき表示ブロックと、前記患者特定情報と、前記処方薬品情報と、前記過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の服薬指導支援システム。
  6. 前記薬品特定情報比較手段は、今回処方された薬品が複数あり前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報が複数ある場合には、当該複数の薬品特定情報のそれぞれについて、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と比較し、
    前記再処方判定手段は、前記薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて、今回処方された複数の薬品のそれぞれについて再処方であるか否かを判定し、
    前記処方パターン決定手段は、今回処方された複数の薬品のうち、前記再処方判定手段により、再処方でないと判定された薬品件数が所定件数以下である場合、又は、再処方でないと判定された薬品割合が所定割合以下である場合に、前記処方パターンを前記再処方パターンとして決定することを特徴とする請求項5に記載の服薬指導支援システム。
  7. 前記薬品特定情報比較手段は、前記記憶手段に、処方日の異なる前記過去処方情報が複数記憶されている場合には、前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、複数の前記過去処方情報のうち、直近の前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較し、
    前記再処方判定手段は、前記薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて、直近の前記過去処方情報から順に今回処方された薬品が再処方であるか否かを判定し、
    前記再処方判定手段が、今回処方された薬品が再処方であると判定した過去処方情報があった場合には、前記処方パターン決定手段は、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、前記処方パターンを前記再処方パターンとして決定し、
    前記表示画面生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示すべき表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、前記比較表示対象の過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成することを特徴とする請求項5に記載の服薬指導支援システム。
  8. 前記再処方判定手段が、再処方であると判定した場合に、更に、再処方の回数を判定する再処方回数判定手段を有し、
    前記処方パターン決定手段は、前記再処方回数判定手段により判定された再処方の回数が、2回目である場合には前記処方パターンを第一の前記再処方パターンとして決定し、3回目以降である場合には第二の前記再処方パターンとして決定し
    前記表示画面生成手段は、
    前記処方パターン決定手段が、前記処方パターンを前記第一の再処方パターンとして決定した場合には、前記記憶手段に記憶された前記第一の再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、前記過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成し、
    前記処方パターン決定手段が、前記処方パターンを前記第二の再処方パターンとして決定した場合には、前記記憶手段に記憶された前記第二の再処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、前記過去処方情報に基づく情報を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成することを特徴とする請求項5に記載の服薬指導支援システム。
  9. 前記処方パターン決定手段は、前記記憶手段に、前記患者情報に対応けられた前記過去処方情報が記憶されていない場合には、前記処方パターンを初回処方パターンとして決定し、
    前記表示画面生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記初回処方パターンに対応付けて指定された前記表示指定情報に基づいて、前記表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記表示手段に表示するための前記服薬指導表示画面を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の服薬指導支援システム。
  10. 患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムにおいて、
    前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較する薬品特定情報比較手段であって、前記記憶手段に処方日の異なる前記過去処方情報が複数記憶されている場合には、前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、複数の前記過去処方情報のうち、直近の前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較する前記薬品特定情報比較手段と、
    前記薬品特定情報比較手段による比較の結果に基づいて今回処方された薬品が過去に処方された薬品と同一薬品又は同一薬品とみなせるみなし同一薬品の繰り返し処方である再処方であるか否かを判定する再処方判定手段と、
    服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、当該服薬指導表示画面を生成する表示画面生成手段であって、前記再処方判定手段が、今回処方された薬品が再処方であると判定した過去処方情報があった場合には、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、当該比較表示対象の過去処方情報に基づく情報と、前記処方薬品情報と、前記患者情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する前記表示画面生成手段と、を有し、
    前記表示手段は、前記表示画面生成手段が生成した前記服薬指導表示画面を表示することを特徴とする服薬指導支援システム。
  11. 患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示手段に表示する服薬指導支援システムに含まれるコンピュータにより実行される服薬指導支援方法において、
    前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、今回の処方について、処方パターンを決定する処方パターン決定工程と、
    服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、当該患者情報と当該今回処方情報と当該過去処方情報に含まれる複数の情報に基づいて構成される複数の表示ブロックうち、前記表示手段に少なくとも1以上の表示ブロックに関する情報を、処方パターンの種類ごとに対応付けて指定した表示指定情報を記憶する前記記憶手段を参照して、前記処方パターン決定工程にて決定された処方パターンと、前記記憶手段に記憶された前記表示指定情報と、に基づいて、表示すべき表示ブロックを決定し、当該表示ブロックと、前記患者特定情報と、前記処方薬品情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する表示画面生成工程と、
    前記表示画面生成工程が生成した前記服薬指導表示画面を前記表示手段に表示する表示工程と、
    を有することを特徴とする服薬指導支援方法。
  12. 患者を特定する患者特定情報と、当該患者特定情報に対応付けて今回処方された薬品に関する処方薬品情報を表示する表示手段を含む服薬指導支援システムに含まれるコンピュータにより実行される服薬指導支援方法において、
    前記患者特定情報と、当該患者に関する患者情報と、今回処方された薬品に関する今回処方情報と、当該患者に対して過去に処方された薬品に関する過去処方情報と、を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記記憶手段に記憶された前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、前記記憶手段に記憶された前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、を比較する薬品特定情報比較工程であって、前記記憶手段に処方日の異なる前記過去処方情報が複数記憶されている場合には、前記今回処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報と、複数の前記過去処方情報のうち、直近の前記過去処方情報に含まれる薬品を特定する薬品特定情報から順に比較する前記薬品特定情報比較工程と、
    前記薬品特定情報比較工程における比較の結果に基づいて今回処方された薬品が過去に処方された薬品の繰り返し処方である再処方であるか否かを判定する再処方判定工程と、
    服薬指導に際し、前記表示手段に表示するための服薬指導表示画面の表示要求を受け付けると、前記再処方判定工程において、今回処方された薬品が再処方であると判定した過去処方情報があった場合には、当該過去処方情報を、比較表示対象の過去処方情報として、当該比較表示対象の過去処方情報に基づく情報と、前記処方薬品情報と、前記患者情報と、を対応付けて前記服薬指導表示画面を生成する表示画面生成工程と、
    前記表示画面生成工程が生成した前記服薬指導表示画面を前記表示手段に表示する表示工程と、
    を有することを特徴とする服薬指導支援方法。
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