JP6969401B2 - 操舵支援装置 - Google Patents

操舵支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6969401B2
JP6969401B2 JP2018008062A JP2018008062A JP6969401B2 JP 6969401 B2 JP6969401 B2 JP 6969401B2 JP 2018008062 A JP2018008062 A JP 2018008062A JP 2018008062 A JP2018008062 A JP 2018008062A JP 6969401 B2 JP6969401 B2 JP 6969401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
steering support
route
lane
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018008062A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019128643A (ja
Inventor
真也 大谷
真也 山王堂
雄樹 水瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018008062A priority Critical patent/JP6969401B2/ja
Priority to CN201910043303.4A priority patent/CN110065496B/zh
Priority to US16/251,846 priority patent/US11420679B2/en
Publication of JP2019128643A publication Critical patent/JP2019128643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6969401B2 publication Critical patent/JP6969401B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/027Parking aids, e.g. instruction means
    • B62D15/0285Parking performed automatically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W30/00Purposes of road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub-unit, e.g. of systems using conjoint control of vehicle sub-units
    • B60W30/06Automatic manoeuvring for parking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W30/00Purposes of road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub-unit, e.g. of systems using conjoint control of vehicle sub-units
    • B60W30/18Propelling the vehicle
    • B60W30/18009Propelling the vehicle related to particular drive situations
    • B60W30/18145Cornering
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/56Context or environment of the image exterior to a vehicle by using sensors mounted on the vehicle
    • G06V20/58Recognition of moving objects or obstacles, e.g. vehicles or pedestrians; Recognition of traffic objects, e.g. traffic signs, traffic lights or roads
    • G06V20/586Recognition of moving objects or obstacles, e.g. vehicles or pedestrians; Recognition of traffic objects, e.g. traffic signs, traffic lights or roads of parking space
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/56Context or environment of the image exterior to a vehicle by using sensors mounted on the vehicle
    • G06V20/588Recognition of the road, e.g. of lane markings; Recognition of the vehicle driving pattern in relation to the road
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2554/00Input parameters relating to objects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、車両の駐車時においてドライバーの操舵操作を支援する操舵支援装置に関する。
従来から、車両の駐車時において車両の周辺状況を検出し、当該検出された周辺状況に応じて設定された移動経路に沿って車両が移動するようにドライバーの操舵操作を支援する操舵支援装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2006−347460号公報
特許文献1に提案されている装置(以下、「従来装置」と称呼する。)は、障害物が存在しない領域を超音波センサ及びカメラ等によって検出し、車両の駐車が完了した時点の車両の位置を目標位置として上記検出された領域内に設定する。更に、従来装置は、超音波センサ及びカメラ等によって、自車両が移動する場合に利用可能な空間を検出する。従来装置は、上記の空間の大きさに応じて目標位置までの移動経路を設定し、当該移動経路に沿って車両が移動するように操舵支援制御を行う。
しかし、対向車線が存在する場合、操舵支援中に対向車線を他車両(以下、「対向車」と称呼する。)が走行して来る可能性がある。従来装置は、上記の空間の幅が所定幅以上ある場合、シフトレバーの位置を前進位置(D)から後進位置(R)へ切替える進行方向切替位置(以下、単に「切替位置」と称呼する。)を目標位置から遠い位置に設定する。これにより、従来装置は、その切替位置にてステアリングホイールの操舵が必要ない経路を移動経路として設定することができる。しかし、従来装置は、対向車線が存在する場合でも、車両(自車両)が対向車線に進入するように移動経路を設定する場合がある。この場合、操舵支援中に自車両が対向車の走行を妨げてしまう虞がある。
更に、自車両の後方に他車両(以下、「後続車」と称呼する。)が存在する場合もある。従来装置は、上記のように切替位置を目標位置から遠い位置に設定するので、自車両が切替位置に到達したときに自車両と目標位置との間に比較的大きな空間が生じる。このとき、後続車が上記の空間に進入してしまう可能性がある。この場合、自車両が後進して目標位置に駐車することができない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、他車両(即ち、対向車及び/又は後続車)が自車両の周辺に到来又は存在する可能性を考慮して、操舵支援に用いられる移動経路を適切に設定することが可能な操舵支援装置を提供することである。
本発明の操舵支援装置(以下、「本発明装置」と称呼される場合がある。)は、
自車両の周囲に存在する立体物及び区画線を含む車両周辺状況に関する車両周辺情報を取得する周辺状況取得手段(81、82、83、84)と、
前記周辺状況取得手段によって取得された前記車両周辺情報に基いて前記自車両の周辺の駐車可能領域(As)を抽出するとともに、前記自車両の現在位置から前記駐車可能領域までの移動経路を設定する経路設定手段(10Y)と、
前記経路設定手段によって設定された前記移動経路に沿って前記自車両が移動するようにドライバーの操舵操作を支援する操舵支援制御を行う操舵支援手段(10Z)と、
操舵支援要求が発生したか否かを判定する要求監視手段(10)と、
を備える。
前記経路設定手段は、前記操舵支援要求が発生した場合、
前記周辺状況取得手段によって取得された前記車両周辺情報に基いて、前記自車両が走行している自車線に隣接する対向車線が存在すると判定したとき(ステップ635:Yes)、前記自車両の車体が前記自車線と前記対向車線とを区画する中央ライン又は前記中央ラインを道路幅方向に所定距離だけ平行移動させた所定ラインを越えて前記自車線から前記対向車線側に進入しないように、前記移動経路を設定する第1設定処理(ステップ640)と、
前記周辺状況取得手段によって取得された前記車両周辺情報に基いて、前記自車両の後方を走行している後続車が存在していると判定したとき(ステップ645:Yes)、前記自車両が前記移動経路を移動している間の前記自車両の車体と前記駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が所定距離閾値未満となるように、前記移動経路を設定する第2設定処理(ステップ655)と、
の少なくとも一方を実行するように構成されている。
係る構成を有する本発明装置は、対向車線が存在する場合、自車両が移動経路に沿って移動するときに自車両の車体が中央ライン又は中央ラインを平行移動させた所定ラインを越えて自車線から対向車線側に進入しないので、自車両が対向車の走行の妨げになる可能性を小さくすることができる。
更に、本発明装置は、後続車が存在する場合、自車両が移動経路を移動している間の自車両の車体と駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が所定距離閾値(例えば、後続車が通過可能な距離)未満となる。従って、操舵支援制御中に後続車が自車両と駐車可能領域との間の空間に進入するのを防ぐことができる。
本発明装置の一の態様において、
前記経路設定手段は、1回の後進又は前進によって前記自車両を前記駐車可能領域まで移動できないとき、前記移動経路として、前記自車両を前記現在位置から前記自車両の進行方向を切り替える進行方向切替位置(S1)まで移動させる第1経路(P1)と、前記自車両を前記進行方向切替位置から前記駐車可能領域まで移動させる第2経路(P2)と、を少なくとも設定するように構成されている。
更に、前記経路設定手段は、前記第1設定処理として、前記自車両が前記第1経路に沿って前記現在位置から前記進行方向切替位置まで移動するときに前記自車両の車体が前記中央ライン又は前記所定ラインを越えて前記自車線から前記対向車線側に進入せず、且つ、前記自車両が前記第2経路に沿って前記進行方向切替位置から前記駐車可能領域まで移動するときに前記自車両の車体が前記中央ライン又は前記所定ラインを越えて前記自車線から前記対向車線側に進入しないように、前記第1経路及び前記第2経路を設定するように構成されている。
更に、前記経路設定手段は、前記第2設定処理として、前記自車両が前記進行方向切替位置に到達としたときの前記自車両の車体と前記駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が前記所定距離閾値を越えないように、前記第1経路及び前記第2経路を設定するように構成されている
本態様によれば、対向車線が存在する場合、自車両が第1経路及び第2経路に沿って移動するときに自車両の車体が中央ライン又中央ラインを平行移動させた所定ラインを越えて自車線から対向車線側に進入しないので、自車両が対向車の走行の妨げになる可能性を小さくすることができる。
更に、後続車が存在する場合、自車両が第1経路及び第2経路に沿って移動している間の自車両の車体と駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が所定距離閾値未満となるので、操舵支援制御中に後続車が自車両と駐車可能領域との間の空間に進入するのを防ぐことができる。
本発明装置の一の態様において、前記経路設定手段は、前記第2設定処理として、前記自車両が前記進行方向切替位置に到達としたときに、前記自車両の車体の一部(100a、100b)が、前記自車線内で且つ前記駐車可能領域に隣接するように設定された進入防止領域(At)内に存在するように、前記第1経路を設定する
ように構成されている。
本態様によれば、自車両が駐車可能領域から最も遠い位置に移動したとき(即ち、自車両が進行方向切替位置に到達したとき)でも、自車両の車体の一部が進入防止領域を占有しているので、後続車の自車両と目標位置との間への進入をより効果的に防ぐことができる。
本発明装置の一の態様において、前記経路設定手段は、前記第2設定処理として、前記自車両が前記進行方向切替位置に到達としたときに前記後続車に近い側の前記車体の側面の少なくとも後端部(100b)が前記進入防止領域内に存在するように、前記第1経路を設定する
ように構成されている。
本態様によれば、自車両が進行方向切替位置に到達したときに車体のより多くの部分が進入防止領域を占有するので、自車両と駐車可能領域との間の空間がより小さくなる。従って、後続車が進入防止領域に進入するのを効果的に防ぐことができる。
本発明装置の一の態様において、前記経路設定手段は、前記後続車が存在しており、且つ、前記後続車が前記自車両の前記現在位置まで到達するまでの所要時間が所定の時間閾値以下である場合、前記第2設定処理を実行するように構成されている。
本態様によれば、後続車が自車両の現在位置に到達する所要時間が比較的小さい(即ち、操舵支援制御中に後続車が自車両と駐車可能領域との間の空間に進入する可能性が高い)場合に、第2設定処理を実行することができる。
本発明装置の一の態様において、
前記経路設定手段は、
前記対向車線が存在すると判定したとき、前記第1設定処理を実行し、
前記対向車線が存在せず、且つ、前記後続車が存在していると判定したとき、前記第2設定処理を実行する
ように構成されている。
本態様によれば、自車両の周辺に対向車又は後続車のどちらが到来又は存在するかに応じて、第1設定処理と第2設定処理の各々を適切に選択することができる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る操舵支援装置の概略構成図である。 レーダセンサ、第1超音波センサ、第2超音波センサ及びカメラの配置を表す車両の平面図である。 対向車線が存在する場合において、本発明の実施形態に係る操舵支援ECUが設定する移動経路(第1経路及び第2経路)を示した平面図である。 後続車が存在する場合において、本発明の実施形態に係る操舵支援ECUが設定する移動経路(第1経路及び第2経路)を示した平面図である。 対向車線が存在せず、且つ、操舵支援中に自車両の後方に後続車が進入する虞がない(又は後続車が存在しない)場合において、本発明の実施形態に係る操舵支援ECUが設定する移動経路(第1経路及び第2経路)を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る操舵支援ECUが実行する「並列駐車支援ルーチン」を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る操舵支援ECUが実行する「フラグ設定ルーチン」を示したフローチャートである。 対向車線が存在する場合において、本発明の実施形態に係る操舵支援ECUが設定する移動経路(第1経路及び第2経路)の変形例を示した平面図である。 後続車が存在する場合において、本発明の実施形態に係る操舵支援ECUが設定する移動経路(第1経路及び第2経路)の変形例を示した平面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態を示しているが、これらは本発明を理解するための例あり、本発明を限定的に解釈するために用いられるべきでない。
<構成>
本発明の実施形態に係る操舵支援装置(以下、「本実施装置」と称呼される場合がある。)は、車両(以下において、他の車両と区別するために、「自車両」と称呼される場合がある。)に適用される。
図1に示したように、本実施装置は、マイクロコンピュータを主要部として備えた操舵支援ECU10を備えている。このマイクロコンピュータは、CPU10a、RAM10b、ROM10c及びインターフェース(I/F)10d等を含む。CPU10aはROM10cに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。なお、本明細書において、ECUは電気制御装置(Electric Control Unit)を意味する。ECUは、CPU、RAM、ROM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを含む。CPUはROMに格納されたインストラクションを実行することにより各種機能を実現するようになっている。
操舵支援ECU10は、CAN(Controller Area Network)90を介して、エンジンECU20、ブレーキECU30、電動パワーステアリングECU(以下、「EPS・ECU」と称呼する。)40、メータECU50、SBW(Shift-by-Wire)・ECU60、及び、ナビゲーションECU70に接続されている。これらのECUは、CAN90を介して相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。従って、特定のECUに接続されたセンサの検出値は他のECUにも送信されるようになっている。
エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21に接続されている。エンジンアクチュエータ21は、内燃機関22のスロットル弁の開度を変更するスロットル弁アクチュエータを含む。エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を駆動することによって、内燃機関22が発生するトルクを変更することができる。従って、エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を制御することによって、自車両の駆動力を制御することができる。なお、車両が、ハイブリッド車両である場合、エンジンECU20は、車両駆動源としての「内燃機関及び電動機」の何れか一方又は両方によって発生する自車両の駆動力を制御することができる。更に、車両が電気自動車である場合、エンジンECU20は、車両駆動源としての電動機によって発生する自車両の駆動力を制御することができる。
ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31に接続されている。ブレーキアクチュエータ31は、ブレーキECU30からの指示に応じてブレーキキャリパ32bに内蔵されたホイールシリンダに供給する油圧を調整し、その油圧によりブレーキパッドをブレーキディスク32aに押し付けて摩擦制動力を発生させる。従って、ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31を制御することによって、自車両の制動力を制御することができる。
EPS・ECU40は、アシストモータ(M)41に接続されている。アシストモータ41は、図示しない車両の「操舵ハンドル、操舵ハンドルに連結されたステアリングシャフト及び操舵用ギア機構等を含むステアリング機構」に組み込まれている。EPS・ECU40は、ステアリングシャフトに設けられた操舵トルクセンサ(図示省略)によって、ドライバーが操舵ハンドルに入力した操舵トルクを検出し、この操舵トルクに基いてアシストモータ41を駆動する。EPS・ECU40は、このアシストモータ41の駆動によってステアリング機構に操舵トルク(操舵アシストトルク)を付与し、これにより、ドライバーの操舵操作をアシストすることができる。
加えて、EPS・ECU40は、以降で説明する操舵支援制御の実行中にCAN90を介して操舵支援ECU10から操舵指令を受信した場合には、操舵指令で特定される操舵トルクに基いてアシストモータ41を駆動する。この操舵トルクは、上述したドライバーの操舵操作(操舵ハンドル操作)を軽くするために付与される操舵アシストトルクとは異なり、ドライバーの操舵操作を必要とせずに、操舵支援ECU10からの操舵指令によってステアリング機構に付与されるトルクである。このトルクにより、自車両の転舵輪の舵角が変更される(転舵輪が転舵される)。
メータECU50は、表示器51に接続されている。表示器51は、運転席の正面に設けられたマルチインフォーメーションディスプレイである。表示器51は、車速及びエンジン回転速度等の計測値の表示に加えて、各種の情報を表示する。メータECU50は、操舵支援ECU10から送信された表示指令に従って、駐車及び出庫支援に係る案内を表示する。表示器51は、マルチインフォーメーションディスプレイに限るものでは無く、駐車及び出庫支援専用のディスプレイであってもよい。なお、表示器51として、ヘッドアップディスプレイが採用されてもよい。
SBW・ECU60は、シフト位置センサ61に接続されている。シフト位置センサ61は、変速操作部の可動部としてのシフトレバーの位置を検出する。本例において、シフトレバーの位置は、駐車位置(P)、前進位置(D)及び後進位置(R)である。SBW・ECU60は、シフトレバーの位置をシフト位置センサ61から受け取り、そのシフトレバー位置に基いて自車両の図示しない変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する(即ち、車両のシフト制御を行う。)ようになっている。より具体的に述べると、SBW・ECU60は、シフトレバーの位置が「P」であるとき、駆動輪に駆動力が伝達されず、車両が機械的に停止位置にロックされるように、変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する。SBW・ECU60は、シフトレバーの位置が「D」であるとき、駆動輪に自車両を前進させる駆動力が伝達されるように変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する。更に、SBW・ECU60は、シフトレバーの位置が「R」であるとき、駆動輪に自車両を後進させる駆動力が伝達されるように変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する。SBW・ECU60は、シフト位置センサ61から受け取ったシフトレバーの位置に関する信号を操舵支援ECU10に出力するようになっている。
ナビゲーションECU70は、自車両の現在位置を検出するためのGPS信号を受信するGPS受信機71、及び、地図情報を記憶した地図データベース72等を備えている。ナビゲーションECU70は、自車両の位置と地図情報とに基いて自車両の経路誘導を行うようになっている。地図データベース52に記憶されている地図情報は、道路情報を含む。例えば、道路情報では、道路の区間のそれぞれに対して、道路の車線数、車線の幅員及び勾配等が対応付けられている。ナビゲーションECU70は、所定の時間が経過するたびに、道路情報を操舵支援ECU10に繰り返し送信する。
操舵支援ECU10には、複数のレーダセンサ81a〜81e、複数の第1超音波センサ82a〜82d、複数の第2超音波センサ83a〜83h、複数のカメラ84a〜84d、及び、操舵支援スイッチ85が接続されている。複数のレーダセンサ81a〜81eは「レーダセンサ81」と総称される。複数の第1超音波センサ82a〜82dは「第1超音波センサ82」と総称される。複数の第2超音波センサ83a〜83dは「第2超音波センサ83」と総称される。複数のカメラ84a〜84dは「カメラ84」と総称される。
レーダセンサ81は、レーダ送受信部と信号処理部(図示略)とを備えており、レーダ送受信部が、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を放射し、放射範囲内に存在する立体物(例えば、他車両、歩行者、自転車及び建造物等)によって反射されたミリ波(即ち、反射波)を受信する。信号処理部は、送信したミリ波と受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベル及びミリ波を送信してから反射波を受信するまでの時間等に基いて、自車両と立体物との距離、自車両と立体物との相対速度、自車両に対する立体物の相対位置(方向)等を表す情報を取得して操舵支援ECU10に出力するようになっている。
図2に示すように、レーダセンサ81aは、車体200の前部の右側のコーナー部に設けられ、主に自車両の右前方領域に存在する立体物を検出する。レーダセンサ81bは、車体200の前部の中央部に設けられ、自車両の前方領域に存在する立体物を検出する。レーダセンサ81cは、車体200の前部の左側のコーナー部に設けられ、主に自車両の左前方領域に存在する立体物を検出する。レーダセンサ81dは、車体の後部の右側のコーナー部に設けられ、主に自車両の右後方領域に存在する立体物を検出する。レーダセンサ81eは、車体200の後部の左側のコーナー部に設けられ、主に自車両の左後方領域に存在する立体物を検出する。従って、操舵支援ECU10は、レーダセンサ81d及びレーダセンサ81eによって、自車両と後続車との間の距離、及び、後続車の自車両に対する相対速度を取得することができる。
第1超音波センサ82及び第2超音波センサ83のそれぞれ(以下、これらを区別する必要がない場合、「超音波センサ」と総称する。)は、超音波をパルス状に所定の範囲に送信し、立体物によって反射された反射波を受信する。超音波センサは、超音波の送信から受信までの時間に基いて、立体物の有無及び立体物までの距離を検出することができる。
第1超音波センサ82は、第2超音波センサに比べて、車両に対して比較的遠い位置にある立体物の検出に用いられる。図2に示すように、第1超音波センサ82aが、車体200の前部の右側の位置(例えば、フロントバンパー201の右側端部)に設けられ、車両の前部における右側の立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。第1超音波センサ82bが、車体200の前部の左側の位置(例えば、フロントバンパー201の左側端部)に設けられ、車両の前部における左側の立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。第1超音波センサ82cが、車体200の後部の右側の位置(例えば、リアバンパー202の右側端部)に設けられ、車両の後部における右側の立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。第1超音波センサ82dが、車体200の後部の左側の位置(例えば、リアバンパー202の左側端部)に設けられ、車両の後部における左側の立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。
第2超音波センサ83は、車両に対して比較的近い位置にある立体物の検出に用いられる。図2に示すように、4個の第2超音波センサ83a〜83dが、フロントバンパー201に、車幅方向に間隔をあけて設けられている。第2超音波センサ83a〜83dは、車両の前方の立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。更に、4個の第2超音波センサ83e〜83hが、リアバンパー202に、車幅方向に間隔をあけて設けられている。第2超音波センサ83e〜83hは、車両の後方の立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。
複数のカメラ84a〜84dのそれぞれは、例えば、CCD(charge coupled device)或いはCIS(CMOS image sensor)の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。カメラ84a〜84dのそれぞれは、所定のフレームレートで画像データを出力する。カメラ84a〜84dのそれぞれの光軸は、車両の車体から斜め下方に向けて設定されている。従って、カメラ84a〜84dのそれぞれは、車両を駐車/出庫する際に確認すべき車両の周辺状況(区画線、立体物及び駐車可能領域等を含む)を撮影し、画像データを操舵支援ECU10に出力するようになっている。
図2に示すように、カメラ84aが、フロントバンパー201の車幅方向の略中央部に設けられ、車両の前方の画像データを取得する。カメラ84bが、車体200の後部のリアトランク203の壁部に設けられ、車両の後方の画像データを取得する。カメラ84cが、右側のドアミラー204に設けられ、車両の右方の画像データを取得する。カメラ84dが、左側のドアミラー205に設けられており、車両の左方の画像データを取得する。
操舵支援ECU10は、所定の時間が経過するたびに、第1超音波センサ82及び第2超音波センサ83のそれぞれからの検出信号を受信する。操舵支援ECU10は、検出信号に含まれる情報(即ち、送信した超音波が反射された点である反射点の位置)を、自車両の位置及び自車両の進行方向を基準とした二次元マップにおける座標に変換する。ここでの自車両の位置とは、自車両の平面視における中心位置である。操舵支援ECU10は、二次元マップ上における反射点の一群がなす形状に基いて、自車両の周囲であって「立体物が存在しない領域」を検出する。操舵支援ECU10は、二次元マップ上において、自車両を駐車(或いは出庫)することが可能な大きさを有する領域を抽出する。以下、自車両を駐車(或いは出庫)することが可能な大きさを有する領域として抽出された領域を「候補領域」と称呼する。
操舵支援ECU10は、所定の時間が経過するたびに、カメラ84のそれぞれから画像データを取得する。操舵支援ECU10は、カメラ84のそれぞれからの画像データを解析することによって自車両の周囲にある立体物を検出する。更に、操舵支援ECU10は、カメラ84のそれぞれからの画像データにおいて路面に描かれた区画線(車線を区画する区画線及び駐車領域を区画する区画線を含む)を検出する。操舵支援ECU10は、駐車領域を区画する区画線に囲まれた領域を「候補領域」として抽出する。
操舵支援スイッチ85は、ドライバーが操舵支援ECU10に対して操舵支援制御の開始を指示するときに操作(押圧・押下)するスイッチである。ここで、操舵支援制御とは、自車両の駐車時(又は出庫時)に操舵ハンドルを自動操舵することによりドライバーによる駐車操作(又は出庫操作)を支援する周知の制御である。なお、操舵支援制御は、(Intelligent Parking Assist:IPA)とも称呼される。操舵支援制御は、後述のように複数の操舵支援モードを有する。なお、操舵支援スイッチ85は、操舵支援制御を中止及び再開させる機能を有してもよい。
<操舵支援制御の概要>
操舵支援ECU10は、シフトレバーの位置及び操舵支援スイッチ85の押下回数に応じて、駐車モード及び出庫モードの何れかを操舵支援モードとして選択する。駐車モードは、並列駐車モード及び縦列駐車モードを含む。出庫モードは、縦列出庫モードのみを含む。操舵支援ECU10は、機能上、CPU10aにより実現される「操舵支援モードを選択するモード選択部(モード選択手段)10X」を有している。
操舵支援ECU10は、操舵支援スイッチ85に対する操作、シフトレバーの位置及び車速を監視し、操舵支援要求が発生したか否かを判定する。シフトレバーの位置が前進位置(D)であり、且つ、車速が所定の車速(例えば、30[km/h])以下の場合に、操舵支援スイッチ85が1回押下されると、操舵支援ECU10は、並列駐車の操舵支援要求が発生したと判定して、並列駐車モードを選択する。並列駐車モードは、自車両を並列駐車するときの操舵支援を行うモードである。「並列駐車する」とは、走行路の進行方向に対して直角方向に自車両を駐車することと同義である。より具体的には、並列駐車は、自車両の一の側面が他の車両(第1他車両)の一の側面に対向し且つ自車両の他の側面が別の他の車両(第2他車両)の一の側面に対向し、自車両の車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、第1及び第2他車両の車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、が互いに平行になるように自車両を駐車することである。並列駐車モードは、自車両の左右の側面の少なくとも一方が、白線、壁、フェンス及びガードレール等と対向するように自車両を駐車する場合の操舵支援を行うモードでもある。
シフトレバーの位置が前進位置(D)であり、且つ、車速が所定の車速(例えば、30[km/h])以下の場合に、操舵支援スイッチ85が2回押下されると、操舵支援ECU10は、縦列駐車の操舵支援要求が発生したと判定して、縦列駐車モードを選択する。縦列駐車モードは、自車両を縦列駐車するときの操舵支援を行うモードである。「縦列駐車する」とは、走行路の進行方向に対して平行に自車両を駐車することと同義である。より具体的には、縦列駐車は、自車両の前端部が第1他車両の後端部(又は前端部)に対向し且つ自車両の後端部が第2他車両の前端部(又は後端部)に対向し、自車両の車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、第1及び第2他車両の車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、が実質的に同一直線上に位置するように自車両を駐車することである。
一方、シフトレバーの位置が駐車位置(P)である場合に、操舵支援スイッチ85が1回押下されると、操舵支援ECU10は、縦列出庫の操舵支援要求が発生したと判定して、縦列出庫モードを選択する。縦列出庫モードは、縦列駐車された自車両を出庫する(走行路へと移動させる)ときの操舵支援を行うモードである。
駐車モード(並列駐車モード又は縦列駐車モード)が選択された場合、操舵支援ECU10は、上記の候補領域を駐車可能領域として決定する。そして、操舵支援ECU10は、駐車可能領域内に、駐車完了時の自車両の位置である目標位置を設定する。ここでの目標位置とは、自車両の平面視における中心位置が到達すべき位置である。操舵支援ECU10は、自車両を現在位置から目標位置にまで移動させる移動経路を演算する。移動経路は、自車両の車体が立体物(他車両、縁石及びガードレール等)に対して所定の間隔をあけながら自車両が現在位置から目標位置まで移動することができる経路である。
操舵支援ECU10は、自車両の現在位置と目標位置との位置関係に基いて、1回の後進によって自車両を目標位置に移動させることができるか否かを判定する。例えば、操舵支援ECU10は、最大舵角までの範囲内の操舵量で後進すると仮定して、自車両が目標位置まで到達できる軌跡が存在するか否かを判定する。このような軌跡が存在する場合、操舵支援ECU10は、1回の後進によって自車両を目標位置に移動させることができると判定し、上記の軌跡を移動経路として決定する。
一方、上記のような軌跡が存在しない場合、操舵支援ECU10は、前進移動が必要であると判定する。そして、操舵支援ECU10は、現在位置から進行方向切替位置(即ち、シフトレバーの位置を前進位置(D)から後進位置(R)へ切替えるために車両が一時停止する位置)まで自車両を前進させる第1経路と、進行方向切替位置から目標位置まで自車両を後進させる第2経路と、を演算する。操舵支援ECU10は、第1経路及び第2経路を移動経路として設定する。以降、進行方向切替位置を単に「切替位置」と称呼する。
操舵支援ECU10は、移動経路を設定した後、当該移動経路に沿って移動させるための操舵角パターンを演算する。操舵角パターンは、移動経路上の自車両の位置と操舵角とを関連付けたデータであり、自車両が移動経路を走行する際の操舵角の変化を表す。以上のように、操舵支援ECU10は、機能上、CPU10aにより実現される「自車両の周辺の駐車可能領域を抽出するとともに、自車両の現在位置から駐車可能領域までの移動経路を設定する経路設定部(経路設定手段)10Y」を有している。
操舵支援ECU10は、移動経路及び操舵角パターンの演算が完了すると、メータECU50に案内表示指令を送信する。メータECU50は、案内表示指令に従って、自車両の駐車支援に関する表示を表示器51に表示させる。例えば、操舵支援ECU10が、並列駐車モードを選択し、且つ、第1経路と第2経路とを含む移動経路を演算したと仮定する。操舵支援ECU10は、駐車支援に関する表示として、自車両を前進させるべき旨を示す案内を、メータECU50を介して表示器51に表示させる。ドライバーは、この表示に応じてブレーキペダルを緩めて自車両を前進させる。自車両が前進し始めると、操舵支援ECU10は操舵支援を開始する。即ち、操舵支援ECU10は、移動経路及び操舵角パターンに従って、EPS・ECU40に対して操舵制御信号(目標操舵角)を送信する。EPS・ECU40は、操舵支援ECU10から送信される操舵制御信号に従ってアシストモータ41を駆動する。このようにして自動操舵制御(操舵支援制御)が行われることにより、ドライバーは、ハンドルを自身で操作しなくても、自車両を切替位置まで移動させることができる。自車両が切替位置に接近すると、操舵支援ECU10は、切替位置にまもなく到達する旨の案内を、メータECU50を介して表示器51に表示させる。これにより、ドライバーはブレーキペダルを操作して自車両を切替位置に停止させる。次に、操舵支援ECU10は、自車両を後進させるべき旨を示す案内を、メータECU50を介して表示器51に表示させる。この表示に応じて、ドライバーがシフトレバーの位置を前進位置(D)から後進位置(R)へ切替える。そして、ドライバーは、ブレーキペダルを緩めて自車両を後進させる。自車両が後進し始めると、操舵支援ECU10は操舵支援を開始する。自車両が目標位置に接近すると、操舵支援ECU10は、目標位置にまもなく到達する旨の案内を、メータECU50を介して表示器51に表示させる。これにより、ドライバーはブレーキペダルを操作して自車両を目標位置に停止させる。このようにして自動操舵制御(操舵支援制御)が行われることにより、ドライバーは、自車両を目標位置まで移動させることができる。
縦列出庫モードが選択された場合においても、操舵支援ECU10は、同様の自動操舵制御(操舵支援制御)を実行する。即ち、縦列出庫モードが選択された場合、操舵支援ECU10は、上記の候補領域を出庫可能領域として決定し、出庫可能領域内に、出庫完了時の自車両の位置である目標位置を設定する。操舵支援ECU10は、自車両を現在位置から目標位置にまで移動させる移動経路及び操舵角パターンを演算する。その後、例えば、操舵支援ECU10は、この出庫支援に関する表示として、自車両を前進又は後進させるべき旨を示す案内を、メータECU50を介して表示器51に表示させる。ドライバーは、この表示に応じてシフトレバーを移動させる。シフトレバーが前進位置(D)又は後進位置(R)のうちの適切な位置に移動させられると、操舵支援ECU10は、移動経路及び操舵角パターンに従ってEPS・ECU40に対して操舵制御信号を送信する。EPS・ECU40は、操舵支援ECU10から送信される操舵制御信号に従って自動操舵制御を行う。以上のように、操舵支援ECU10は、機能上、CPU10aにより実現される「上述の操舵支援制御を実行する操舵支援部(操舵支援手段)10Z」を有している。
なお、操舵支援ECU10は、上記の操舵支援制御に加えて、SBW・ECU60によるシフト制御、エンジンECU20による駆動力制御、及び、ブレーキECU30による制動力制御を自動的に行ってもよい。例えば、操舵支援ECU10は、自車両の位置が上記の切替位置に一致したとき、SBW・ECU60に対してシフト制御信号を送信することによりSBW・ECU60にシフト制御を実行させてもよい。更に、操舵支援ECU10は、移動経路に沿って自車両を走行させる速度パターンを演算してもよい。速度パターンは、移動経路上の自車両の位置と走行速度とを関連付けたデータであり、自車両が移動経路を走行する際の走行速度の変化を表す。操舵支援ECU10は、速度パターンに従って、ブレーキECU30に対して制動力制御信号を送信することによりブレーキECU30に制動力制御を実行させてもよい。更に、操舵支援ECU10は、速度パターンに従って、エンジンECU20に対して駆動力制御信号を送信することによりエンジンECU20に駆動力制御を実行させてもよい。
<移動経路の設定処理の内容>
(第1設定処理)
次に、操舵支援ECU10の(操舵支援ECU10の経路設定部10Y)が上記の移動経路を設定するときの処理について図3乃至図5を参照しながら説明する。図3乃至図5の例において、操舵支援ECU10は、並列駐車モードを選択している。更に、操舵支援ECU10が、移動経路として、現在位置から切替位置まで自車両を前進させる第1経路と、切替位置から目標位置まで自車両を後進させる第2経路とを設定することを前提としている。
自車両が走行車線及び対向車線を有する道路において並列駐車モードでの操舵支援により駐車されつつある場合、その操舵支援がなされている最中に対向車線を対向車が走行して来る可能性がある。しかし、従来装置は、対向車線が存在するか否かに関わらず移動経路を決定するので、自車両が対向車線に進入するような移動経路を設定する場合がある。この場合、操舵支援中に自車両が対向車の走行を妨げることになる。
そこで、本実施装置の操舵支援ECU10は、並列駐車モードが選択されたとき、まず、カメラ84からの画像データに基いて、自車両が走行している車線(以下、「自車線」と称呼する。)に隣接する対向車線が存在するか否かを判定する。具体的には、操舵支援ECU10は、カメラ84からの画像データに基いて、対向車線を区画する2本の区画線が存在するか否かを判定する。以降、この2本の区画線のうちの「自車線と対向車線との間を区画する区画線」を、便宜上、「中央ライン」と称呼する。更に、この2本の区画線のうちの「中央ラインに対して自車線と反対側に存在する他の区画線」を、便宜上、「対向車線端部ライン」と称呼する。対向車線を区画する2本の区画線(即ち、中央ライン及び対向車線端部ライン)が存在する場合、操舵支援ECU10は、対向車線が存在すると判定する。
操舵支援ECU10は、並列駐車モードが選択された時点で対向車線が存在すると判定すると、以下の第1条件を満たす移動経路(第1経路及び第2経路)を設定する処理を行なう。以降、このような移動経路の設定処理を「第1設定処理」と称呼する場合がある。
第1条件:自車両が現在位置から切替位置まで前進するときに車体が中央ラインを越えて自車線から対向車線に進入することなく、且つ、自車両が切替位置から目標位置まで後進するときに車体が中央ラインを越えて自車線から対向車線に進入しない。
この構成によれば、操舵支援制御中に自車両が移動経路上を移動している間、車体が中央ラインを越えて対向車線に進入しないので、自車両が対向車の走行を妨げることがない。更に、操舵支援中に自車両が対向車に過度に接近するのを防ぐことができる。
図3に示した駐車場は、複数の第1領域区画線301によって区画される複数の駐車領域302と、複数の第2領域区画線303によって区画される複数の駐車領域304とを有する。複数の駐車領域302と複数の駐車領域304との間には、第1車線311及び第2車線312が存在している。第1車線311は複数の駐車領域302に隣接しており、第2車線312は複数の駐車領域304に隣接している。第1車線311は、第1区画線305及び中央ライン306によって区画されている。第2車線312は、中央ライン306及び第2区画線(対向車線端部ライン)307によって区画されている。
車両(自車両)100が第1車線311をX方向に走行している。更に、他車両(対向車)101が、第2車線312をX方向とは反対方向に走行している。このような状況において、ドライバーが操舵支援スイッチ35を1回押下して、並列駐車モードの操舵支援制御を要求する。操舵支援ECU10は、複数の候補領域の中の1つ(即ち、検出された複数の駐車領域302のうちの1つ)を駐車可能領域Asとして決定し、駐車可能領域As内に、駐車完了時の自車両100の位置である目標位置Fpを設定する。
図3に示した例において、車両100は1回の後進によって現在位置から目標位置Fpまで移動できないので、操舵支援ECU10は、前進が必要であると判定する。従って、操舵支援ECU10は、移動経路として、自車両100を現在位置から自車両100の進行方向を切り替える切替位置S1まで前進させる第1経路P1と、自車両100を切替位置S1から目標位置Fpまで後進させる第2経路P2と、を演算する。
このとき、操舵支援ECU10は、カメラ84からの画像データに基いて、中央ライン306及び対向車線端部ライン307を認識している。従って、操舵支援ECU10は、自車両100が走行している第1車線311に隣接する対向車線(即ち、第2車線312)が存在すると判定する。操舵支援ECU10は、対向車線が存在していると判定した場合、上記の第1条件を満たす第1経路P1及び第2経路P2を設定する。
具体的には、操舵支援ECU10は、認識された中央ライン306の位置を、車両100の現在位置及び車両100の進行方向Xを基準とした二次元マップ上に反映させる。操舵支援ECU10は、自車両100の車体の形状に類似する矩形の情報をRAM10bに予め記憶している。操舵支援ECU10は、二次元マップ上で当該矩形が現在位置から切替位置まで前進するときに矩形が中央ライン306を越えて第1車線311から第2車線312に進入しないように、第1経路P1を設定する。更に、操舵支援ECU10は、二次元マップ上で上記の矩形が切替位置から目標位置まで後進するときに矩形が中央ライン306を越えて第1車線311から第2車線312に進入しないように、第2経路P2を設定する。第1経路P1及び第2経路P2は、自車両100の車体が複数の第1領域区画線301と重なることがないように設定される。以上のように求められた第1経路P1及び第2経路P2に沿って自車両100が移動する場合、自車両100の車体全体が中央ライン306を越えないので、操舵支援中に自車両100が対向車101の走行を妨げない。更に、自車両100が対向車101に過度に接近するのを防ぐことができる。
なお、第1経路P1及び第2経路P2のみで自車両100が現在位置から目標位置Fpまで到達できない場合、操舵支援ECU10は、上記の第1条件を満たす第1経路乃至第4経路を設定する。第1経路は、車体が中央ライン306を越えて第1車線311から第2車線312に進入しないように、自車両100を現在位置から第1切替位置(即ち、シフトレバーの位置を前進位置(D)から後進位置(R)へ切替える位置)まで前進させる経路である。第2経路は、車体が中央ライン306を越えて第1車線311から第2車線312に進入しないように、自車両100を第1切替位置から第2切替位置(即ち、シフトレバーの位置を後進位置(R)から前進位置(D)へ切替える位置)まで後進させる経路である。第3経路は、車体が中央ライン306を越えて第1車線311から第2車線312に進入しないように、自車両100を第2切替位置から第3切替位置(即ち、シフトレバーの位置を前進位置(D)から後進位置(R)へ切替える位置)まで前進させる経路である。第4経路は、車体が中央ライン306を越えて第1車線311から第2車線312に進入しないように、自車両100を第3切替位置から目標位置Fpまで後進させる経路である。これらの経路は、自車両100の車体が複数の第1領域区画線301と重なることがないように設定される。
(第2設定処理)
更に、対向車線が存在しない場合でも、並列駐車モードでの操舵支援中に、自車両が走行してきた車線の後方を後続車が走行して来る可能性がある。しかし、従来装置は、自車両が移動する場合に利用可能な空間の幅が所定幅以上ある場合、切替位置を目標位置から比較的遠い位置に設定する。従って、自車両が切替位置に到達したときに自車両と目標位置との間に大きな空間が生じる。このとき、後続車が上記の空間に進入してしまう可能性がある。この場合、自車両が後進して目標位置に駐車することができない虞がある。
そこで、本実施装置の操舵支援ECU10は、対向車線が存在しない場合、レーダセンサ81からの情報と、第1超音波センサ82及び第2超音波センサ83のそれぞれからの検出信号と、に基いて、自車両の後方に後続車が存在しているか否かを判定する。自車両の後方に後続車が存在している場合、操舵支援ECU10は、後続車が自車両の現在位置まで到達する(又は最接近する)までの所要時間Tcを演算する。操舵支援ECU10は、自車両と後続車との間の距離を後続車の自車両に対する相対速度で除することによって、所要時間Tcを求める。所要時間Tcが所定の時間閾値Th1以下である場合、操舵支援ECU10は、操舵支援中に後続車が自車両の後方の空間に進入する虞があると判定する。
操舵支援ECU10は、並列駐車モードが選択された時点で対向車線が存在せず且つ所要時間Tcが所定の時間閾値Th1以下であると判定すると、以下の第2条件を満たす移動経路(第1経路及び第2経路)を設定する処理を行なう。以降、このような移動経路の設定処理を「第2設定処理」と称呼する場合がある。
第2条件:自車両が移動経路(第1経路及び第2経路)を移動している間の車体と駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が所定の距離閾値Th2未満であり、且つ、自車両が切替位置に到達したときに自車両の車体の一部が駐車可能領域と切替位置との間の所定の領域内に存在する。
ここでの所定の距離閾値Th2は、一般的な車両が通過可能となる最小長さ(例えば、2.0m)である。所定の領域は、後続車の進入を防ぐために設定される領域であり、以降、「進入防止領域」と称呼される場合がある。操舵支援中に自車両が移動経路に沿って移動する場合、通常、自車両が切替位置に到達したときに自車両と駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が最も大きくなる。この構成によれば、自車両が駐車可能領域に対して最も遠い位置(即ち、切替位置)に移動したときでも、自車両の車体と駐車可能領域との間の空間が、後続車が通過可能な空間よりも小さくなるので、後続車が自車両と駐車可能領域との間の空間に進入してくるのを防ぐことができる。
図4に示した駐車場は、複数の領域区画線401によって区画される複数の駐車領域402を有する。車線411は一方通行(方向X)の車線であり、複数の駐車領域402に隣接している。車両(自車両)100が車線411をX方向に走行している。更に、後続車102が自車両の100の後方を走行している。このような状況において、ドライバーが操舵支援スイッチ35を1回押下して、並列駐車モードの操舵支援制御を要求する。操舵支援ECU10は、複数の候補領域の中の1つ(即ち、検出された複数の駐車領域402のうちの1つ)を駐車可能領域Asとして決定し、駐車可能領域As内に、駐車完了時の車両100の位置である目標位置Fpを設定する。
図4に示した例において、車両100は1回の後進によって現在位置から目標位置Fpまで移動できないので、操舵支援ECU10は、前進が必要であると判定する。従って、操舵支援ECU10は、移動経路として、自車両100を現在位置から切替位置S1まで前進させる第1経路P1と、自車両100を切替位置S1から目標位置Fpまで後進させる第2経路P2と、を演算する。
このとき、操舵支援ECU10は、レーダセンサ81からの情報と、第1超音波センサ82及び第2超音波センサ83のそれぞれからの検出信号と、に基いて、後続車102を検出している。操舵支援ECU10は、後続車102が自車両100の現在位置まで到達するまでの所要時間Tcを演算する。いま、所要時間Tcが所定の時間閾値Th1以下であると仮定する。従って、操舵支援ECU10は、上記の第2条件を満たす第1経路P1及び第2経路P2を設定する。
具体的には、操舵支援ECU10は、上記の二次元マップ上で、自車両100の車体の形状に類似する矩形が移動経路(第1経路P1及び第2経路P2)を移動している間の矩形と駐車可能領域Asとの間の道路幅方向の距離Dtが所定の距離閾値Th2未満であり、且つ、矩形が切替位置S1に到達したときに矩形の一部が所定の領域At内に存在するように、第1経路P1及び第2経路P2を設定する。領域Atは、上記の「進入防止領域」に相当する領域である。
領域Atは、自車両100が走行している車線411内において駐車可能領域Asに隣接するように設定される。領域Atの「自車両100の進行方向に沿った長さL1」は、駐車可能領域Asの「自車両100の進行方向に沿った長さ」と同じに設定される。更に、領域Atの「自車両100の進行方向に直交する方向の長さL2」は、一般的な車両が通過可能となる最小長さ(例えば、2.0m)に設定される。
本例では、操舵支援ECU10は、上記の矩形が切替位置S1に到達したときに矩形の後部の第1コーナー部100a(車体の後部の左側コーナー部に相当)が領域At内に存在するように、第1経路P1を設定する。そして、操舵支援ECU10は、設定された第1経路P1に基いて第2経路P2を設定する。
以上のように求められた第1経路P1に沿って自車両100が移動した場合、自車両100が目標位置Fpから最も遠い位置に到達したとき(即ち、自車両100が切替位置S1に到達したとき)でも、自車両100と駐車可能領域Asとの間の道路幅方向の距離Dtが、後続車102が通過可能な距離未満となり、且つ、自車両100の少なくとも「車体の後部の左側コーナー部」が駐車可能領域Asに隣接する進入防止領域Atを占有している。従って、後続車102が自車両100と駐車可能領域Asとの間の空間に進入してくるのを防ぐことができる。よって、自車両100が第2経路P2に沿って後進して最終的に目標位置Fpに駐車することができる。更に、自車両100が目標位置Fpから大きく離れずに移動するので、後続車102のドライバーが車両100がどの位置に駐車しようと試みているのかも認識し易い。従って、後続車102が領域Atの手前で一旦停車して待機することを促すこともできる。
なお、第1経路P1及び第2経路P2のみで自車両100が現在位置から目標位置Fpまで到達できない場合、操舵支援ECU10は、上記の第2の条件を満たす第1経路乃至第4経路を設定する。第1経路は、自車両を現在位置から第1切替位置(即ち、シフトレバーの位置を前進位置(D)から後進位置(R)へ切替える位置)まで前進させる経路であって、第1切替位置に到達したときに車体の少なくとも一部が領域At内に存在するように設定された経路である。第2経路は、自車両を第1切替位置から第2切替位置(即ち、シフトレバーの位置を後進位置(R)から前進位置(D)へ切替える位置)まで後進させる経路であって、第2切替位置に到達したときに車体の少なくとも一部が領域At内に存在するように設定された経路である。第3経路は、自車両を第2切替位置から第3切替位置(即ち、シフトレバーの位置を前進位置(D)から後進位置(R)へ切替える位置)まで前進させる経路であって、第3切替位置に到達したときに車体の少なくとも一部が領域At内に存在するように設定された経路である。第4経路は、自車両を第3切替位置から目標位置まで後進させる経路である。
(第3設定処理)
一方、対向車線が存在せず、且つ、所要時間Tcが所定の時間閾値Th1以下となる後続車が存在しない場合、操舵支援ECU10は、以下に述べる所定の第3条件を満たす移動経路を設定する。以降、このような移動経路の処理を「第3設定処理」と称呼する場合がある。
第3条件:切替位置が1つであり(即ち、第1経路及び第2経路のみによって自車両100が現在位置から目標位置Fpまで到達できる場合であり)、且つ、第1経路P1の長さと第2経路P2の長さとの和が最小となる。
図5に示すように、操舵支援ECU10は、上記の二次元マップ上で、切替位置が1つであり、且つ、第1経路P1の長さと第2経路P2の長さとの和が最小となるように、第1経路P1及び第2経路P2を設定する。以上のように求められた第1経路P1及び第2経路P2に沿って自車両が移動する場合、切替位置が1つであり且つ移動経路も短いので、より短時間で自車両100を目標位置Fpに駐車することができる。
<具体的作動>
次に、操舵支援ECU10が並列駐車モードを実行するときの作動について説明する。操舵支援ECU10のCPU10a(以下、単に「CPU」と称呼する。)は、所定時間が経過する毎に図6に示した「並列駐車支援ルーチン」を実行するようになっている。更に、CPUは、図示しないルーチンを所定時間が経過する毎に実行することにより、上述したように、レーダセンサ81、第1超音波センサ82、第2超音波センサ83及びカメラ84からの情報を用いて自車両の周辺状況(区画線、立体物、及び、立体物が存在しない領域(候補領域))を検出・取得している。以降、当該自車両の周辺状況に関する情報を「車両周辺情報」と称呼する場合がある。
所定のタイミングになると、CPUは、図6のステップ600から処理を開始してステップ605に進み、支援フラグFの値が「0」であるか否かを判定する。支援フラグFの値は、図示しないイグニッションスイッチがOFFからONへと変更されたときにCPUにより実行されるイニシャライズルーチンにおいて「0」に設定される。更に、支援フラグFの値は、後述する図7のステップ730においても「0」に設定される。
いま、支援フラグFの値が「0」であると仮定すると、CPUはステップ605にて「Yes」と判定してステップ610に進み、現時点が「ある一定の時間内において操舵支援スイッチ85が1回のみ押下された直後の時点」であるか否か(即ち、操舵支援スイッチ85が1回押下されたか否か)を判定する。以下、「ある一定の時間内において操舵支援スイッチ85が1回のみ押下された直後の時点」を、単に「オン時点」と称呼する場合がある。
現時点が「オン時点」である場合、CPUは、ステップ610にて「Yes」と判定してステップ615に進み、以下に述べる所定の実行条件が成立しているか否かを判定する。
所定の実行条件は、以下の条件A乃至条件Cの総てが成立したときに成立する。
(条件A):現在のシフトレバーの位置が前進位置(D)である。
(条件B):車速が所定の車速(例えば、30[km/h])以下である。
(条件C):自車両が走行している車線(走行路)に隣接する領域であって、自車両からの最短距離が所定距離以下であり且つ自車両が並列駐車可能である大きさの領域(候補領域)が検出されている。即ち、自車両の走行路に隣接する領域であり、その領域の「自車両の進行方向に沿った長さ」が第1所定長さ以上であり、且つ、その領域の「自車両の進行方向に直交する方向(自車両から離れる方向であり、奥行方向)の長さ」が第2所定長さ以上である、候補領域が検出されているとき、条件Cが成立する。なお、第1所定長さは、自車両の車幅方向の長さ+第1マージン(乗員が乗降するために必要な最小限の長さ)である。第2所定長さは、自車両の車両前後方向の長さ+第2マージン(乗員がリアドアを開閉可能な最小限の長さ)である。
なお、支援フラグFが「0」であり(即ち、後述するように操舵支援制御が実行中でなく)、且つ、ある一定の時間内において操舵支援スイッチ85が1回のみ押下され、且つ、上記条件A及び上記条件Bが共に成立した場合、駐車操舵支援要求(即ち、並列駐車のための操舵支援要求)が発生する。更に、駐車操舵支援要求が発生し且つ上記条件Cが成立した場合、駐車支援実行要求(並列駐車支援実行要求)が発生する。
実行条件が成立している場合、CPUは、ステップ615にて「Yes」と判定してステップ620に進み、支援フラグFの値を「1」に設定する。次いで、CPUはステップ625に進み、候補領域を駐車可能領域Asとして決定し、駐車可能領域As内に、駐車完了時の自車両の位置である目標位置Fpを設定する。
次に、ステップ630にて、CPUは、自車両を目標位置Fpまで移動させるために前進が必要であるか否かを判定する。具体的には、CPUは、自車両の現在位置と目標位置Fpとの位置関係に基いて、1回の後進によって自車両を目標位置に移動させることができるか否かを判定する。CPUは、1回の後進では自車両を目標位置Fpにまで移動させることができない場合、前進が必要であると判定する。この場合、CPUはステップ630にて「Yes」と判定してステップ635に進む。
ステップ635にて、CPUは、対向車線が存在するか否かを判定する。いま、対向車線が存在すると仮定する。この場合、CPUは、車両周辺情報に基いて対向車線を区画する2つの区間線(中央ライン306及び対向車線端部ライン307)を認識しているので、このステップ635にて「Yes」と判定して、ステップ640に進む。
CPUは、ステップ640に進むと、上記の第1条件を満たす移動経路を設定する。即ち、CPUは、自車両が現在位置から切替位置S1まで前進するときに車体が中央ラインを越えて自車線から対向車線に進入することなく、且つ、自車両が切替位置S1から目標位置Fpまで後進するときに車体が中央ラインを越えて自車線から対向車線に進入しないように、移動経路(第1経路P1及び第2経路P2)を設定する。更に、CPUは、自車両を移動経路に沿って移動させるための操舵角パターンを演算する。その後、CPUは、ステップ670にて、移動経路及び操舵角パターンに従って、EPS・ECU40に対して操舵制御信号(目標操舵角)を送信して、操舵支援制御(自動操舵制御)を実行する。その後、CPUはステップ695に進み、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUがステップ635の処理を実行する時点において、対向車線が存在していない場合、CPUは、ステップ635にて「No」と判定して、ステップ645に進み、後続車が存在するか否かを判定する。
いま後続車が存在すると仮定する。この場合、CPUは、車両周辺情報に基いて、後続車を検出している。従って、CPUは、ステップ645にて「Yes」と判定して、ステップ650に進む。ステップ650にて、CPUは、後続車が自車両の現在位置まで到達するまでの所要時間Tcを演算する。そして、CPUは、所要時間Tcが所定の時間閾値Th1以下であるか否かを判定する。所要時間Tcが所定の時間閾値Th1以下である場合、CPUは、ステップ650にて「Yes」と判定して、ステップ655に進む。
ステップ655にて、CPUは、上記の第2条件を満たす移動経路を設定する。即ち、CPUは、自車両が移動経路を移動している間の車体と駐車可能領域Asとの間の道路幅方向の距離Dtが所定の距離閾値Th2未満であり、且つ、自車両が切替位置S1に到達したときに自車両の車体の一部が切替位置S1と目標位置Fpとの間の所定の領域At内に存在するように、移動経路(第1経路P1及び第2経路P2)を設定する。更に、CPUは、自車両を移動経路に沿って移動させるための操舵角パターンを演算する。次に、ステップ670にて、CPUは、移動経路及び操舵角パターンに従って、EPS・ECU40に対して操舵制御信号を送信して、操舵支援制御を実行する。その後、CPUはステップ695に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、CPUがステップ645の処理を実行する時点において後続車が存在していない場合、CPUは、そのステップ645にて「No」と判定して、ステップ660に進む。更に、CPUがステップ650の処理を実行する時点において所要時間Tcが所定の時間閾値Th1よりも大きい場合、CPUはそのステップ650にて「No」と判定して、ステップ660に進む。
CPUは、ステップ660に進むと、上記の第3条件を満たす移動経路を設定する。即ち、CPUは、切替位置が1つであり、且つ、第1経路P1の長さと第2経路P2の長さとの和が最小となるように、移動経路(第1経路P1及び第2経路P2)を設定する。更に、CPUは、自車両を移動経路に沿って移動させるための操舵角パターンを演算する。次に、ステップ670にて、CPUは、移動経路及び操舵角パターンに従って、EPS・ECU40に対して操舵制御信号を送信して、操舵支援制御を実行する。その後、CPUはステップ695に進み、本ルーチンを一旦終了する。
なお、CPUがステップ630の処理を実行する時点において、1回の後進で自車両を目標位置Fpまで移動させることができる場合、CPUは、前進が不要であると判定する。従って、CPUはそのステップ630にて「No」と判定して、ステップ665に進む。CPUは、ステップ665にて、後進のみの移動経路を設定する。そして、CPUは、自車両を移動経路に沿って移動させるための操舵角パターンを演算する。次に、ステップ670にて、CPUは、移動経路及び操舵角パターンに従って操舵支援制御を実行する。その後、CPUはステップ695に進み、本ルーチンを一旦終了する。
CPUがステップ605の処理を実行する時点において、支援フラグFの値が「0」でない場合、CPUはステップ605にて「No」と判定してステップ670に進み、それまでに決定された「移動経路及び操舵角パターン」に従って操舵支援制御を継続し、その後、ステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
なお、CPUがステップ610の処理を実行する時点において、その時点が「オン時点」でない場合、CPUはステップ610にて「No」と判定し、ステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。加えて、CPUがステップ615の処理を実行する時点において実行条件が成立していない場合、CPUはステップ615にて「No」と判定し、ステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
なお、ステップ640、ステップ655及びステップ660の各々のステップにて条件を満たす移動経路が設定できない場合がある。このような場合、CPUは、操舵支援制御をキャンセルする。即ち、CPUは、ステップ670に進むことなく、支援フラグFを「0」に設定して、ステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPUは所定時間が経過する毎に図7に示した「フラグ設定ルーチン」を実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは図7のステップ700から処理を開始してステップ710に進み、支援フラグFの値が「1」であるか否かを判定する。支援フラグFの値が「1」でない場合、CPUはステップ710にて「No」と判定し、ステップ795に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、支援フラグFの値が「1」である場合、CPUはステップ710にて「Yes」と判定してステップ720に進み、以下に述べる条件D及び条件Eの少なくとも一方が成立しているか否かを判定する。
(条件D)イグニッションスイッチがOFFである。
(条件E)操舵支援制御が終了した直後である。
図6のステップ670にて実行される操舵支援制御は、自車両が駐車完了時の位置である目標位置Fpにまで移動したときに終了する。なお、CPUは、操舵支援制御を中止させるための「操舵支援スイッチ85に対する特定操作」がなされた際にも操舵支援制御を終了するようになっていてもよい。更に、CPUは、操舵支援制御中に自車両と移動物(他車両及び歩行者等)との間の距離が所定の距離よりも小さくなった際に操舵支援制御を自動的に終了するようになっていてもよい。
上記条件D及び条件Eの何れもが成立していない場合、CPUはステップ720にて「No」と判定し、ステップ795に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、上記条件D及び条件Eの少なくとも一方が成立している場合、CPUはステップ720にて「Yes」と判定してステップ730に進み、支援フラグFの値を「0」に設定する。従って、この時点以降において、CPUは図6のステップ605にて「Yes」と判定するようになる。よって、その後において、ある一定の時間内において操舵支援スイッチ85が1回のみ押下されると、並列駐車支援を開始する(ステップ610:「Yes」)。
以上説明したように、本実施装置は、並列駐車支援実行要求が発生した時点において自車両が走行している車線(第1車線311)に隣接する対向車線(第2車線312)が存在すると判定した場合、自車両100が第1経路P1及び第2経路P2に沿って移動している最中に自車両100の車体が第1車線311と第2車線312とを区画する中央ライン306を越えないように、第1経路P1及び第2経路P2を設定する。従って、自車両100が第1経路P1及び第2経路P2に沿って移動するときに、自車両100が対向車101の走行の妨げることがない。
更に、本実施装置は、並列駐車支援実行要求が発生した時点において対向車線が存在しておらず、且つ、後続車102が存在する場合、後続車102が自車両の現在位置まで到達するまでの所要時間Tcが所定の時間閾値Th1以下であるとき、自車両が移動経路を移動している間の車体と駐車可能領域Asとの間の道路幅方向の距離Dtが所定距離閾値(後続車102が通過可能な距離)Th2未満であり、且つ、自車両が切替位置S1に到達したときに車体の一部が所定の領域(進入防止領域)At内に存在するように、移動経路(第1経路P1及び第2経路P2)を設定する。従って、自車両が目標位置Fpから最も遠い位置に移動したとき(即ち、自車両が切替位置S1に到達したとき)でも、自車両100と駐車可能領域Asとの間の空間の大きさが、後続車102が通過可能な空間の大きさよりも小さくなる。従って、後続車102が自車両と目標位置Fpとの間に進入するのを防ぐことができる。よって、駐車支援中に自車両100が後続車102に妨げられることなく移動できる可能性が高くなるので、第2経路P2に沿って後進して最終的に目標位置Fpに駐車することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
第1条件は、対向車の走行を妨げないような条件であればよく、上記の例に限定されない。第1条件は、以下の条件であってもよい。
第1条件:自車両が現在位置から駐車可能領域まで移動するときに、自車両の車体が、中央ラインを道路幅方向に所定距離だけ平行移動させた所定ラインを越えて自車線から対向車線側に進入しない。
図8に示すように、操舵支援ECU10は、中央ライン306を所定距離だけ第2車線(対向車線)312側に平行移動させた所定の仮想ライン801を設定する。上記の所定距離は、仮想ライン801と対向車線端部ライン307との間の道路幅方向の距離が一般的な車両が通過可能な最小距離(例えば、2.0m)以上となるように、設定される。
操舵支援ECU10は、自車両100が現在位置から切替位置S1まで前進するときに車体が仮想ライン801を越えて第1車線311から第2車線312へ進入せず、且つ、自車両100が切替位置S1から目標位置Fpまで後進するときに車体が仮想ライン801を越えて第1車線311から第2車線312へ進入しないように、第1経路P1及び第2経路P2を設定する。例えば、第1車線(自車線)311の道路幅が比較的小さいことから、車体が中央ライン306を越えないように移動経路が設定することが難しい場合がある。このような場合、この変形例の構成によれば、対向車101の走行を妨げない程度で自車両の車体の一部が中央ライン306を越えるのを許容することができる。
第2条件は、上記の例に限定されない。例えば、第2条件は、自車両と駐車可能領域との間の道路幅方向の距離Dtが所定の距離閾値Th2未満であるという条件のみでもよい。この構成においても、自車両が移動経路に沿って移動する間の距離Dtが後続車102が通過可能な距離未満となるので、自車両と駐車可能領域との間に後続車が進入するのを防ぐことができる。
操舵支援ECU10は、第2設定処理として、自車両100が切替位置S1に到達したときに車体の予め決められた部分が領域At内に存在するように、第1経路P1及び第2経路P2を設定する処理を行なってよい。例えば、上記の予め決められた部分とは、自車両100が切替位置S1に到達したときに後続車102に近い側の「車体の側面の後端部」である。図9に示すように、操舵支援ECU10は、上記の二次元マップ上で、自車両100を表す矩形が切替位置S1に到達したときに少なくとも「矩形の後部の第2コーナー部100b(車体の後端部の右側コーナー部に相当)」が領域At内に存在するように、第1経路P1及び第2経路P2を設定する。この構成によれば、自車両100が切替位置S1に到達したときに、車体の後端部の右側コーナー部が少なくとも領域At内に存在する。この態様によれば、図4に示した例と比較して車体のより多くの部分が領域Atを占有するので、自車両100と目標位置Fpとの間の空間がより小さくなる。従って、後続車102が領域Atに進入するのを効果的に防ぐことができる。
ステップ635にて、CPUは、ナビゲーションECU70から道路情報(車線数及び車線の幅員を含む)を取得して、対向車線が存在するか否かを判定してもよい。更に、CPUは、図示しない通信装置を介して外部の情報配信センタから駐車場情報(車線数及び車線の幅員を含む)を取得して、対向車線が存在するか否かを判定してもよい。このような構成の場合、ステップ640にて、CPUは、取得した車線の幅員の情報を用いて二次元マップ上に中央ラインの位置を反映(特定)させてよい。より具体的に述べると、CPUは、車両周辺情報として認識している第1区画線から「幅員/2」の距離だけ当該第1区画線から車幅方向に離れた位置を中央ラインの位置とみなしてもよい。これらの構成によれば、中央ライン(白線)が薄くなっていることから、カメラ84の画像データから中央ラインを認識できない場合でも、車体が中央ラインを越えないように移動経路を設定することができる。
ステップ650にて、CPUは、所要時間Tcに代えて又は加えて、他の条件が使用されてもよい。例えば、CPUは、ステップ650にて、自車両と後続車との間の距離Dcを演算し、距離Dcが所定の閾値Th3以下であるか否かを判定してもよい。距離Dcが所定の閾値Th3以下である場合、CPUは、ステップ650にて「Yes」と判定して、ステップ655に進む。一方、距離Dcが所定の閾値Th3より大きい場合、CPUはステップ650にて「No」と判定して、ステップ660に進む。
更に、ステップ650は省略されてもよい。即ち、CPUは、ステップ645にて後続車が存在すると判定したときにステップ655に進み、後続車が存在しないときにステップ660に進むようにしてもよい。
ステップ665にて、CPUは、対向車線が存在している場合、上記の第1条件を満たすように移動経路を設定してもよい。
並列駐車支援は、上記の並列駐車モードに加えて、第2並列駐車モードをさらに含んでもよい。第2並列駐車モードは、自車両を後進させた後に前進させて、自車両の前後方向と他の車両の前後方向とが互いに並列になるように駐車するときの操舵支援を行うモードである。この場合、操舵支援ECU10は、現在位置から切替位置(即ち、シフトレバーの位置を後進位置(R)から前進位置(D)へ切替えるために車両が一時停止する位置)S1’まで自車両が後進する第1経路P1’と、切替位置S1’から目標位置Fpまで車両が前進する第2経路P2’と、を演算する。
第2並列駐車モードの場合、第1条件は、自車両が第1経路P1’に沿って現在位置から切替位置S1’まで後進するときに車体が中央ラインを越えず、且つ、自車両が第2経路P2’に沿って切替位置S1’から目標位置Fpまで前進するときに車体が中央ラインを越えないときに成立する。第2条件は、上記と同様に、自車両が切替位置S1’まで到達したときに車体の一部が領域At内に存在するときに成立する。
操舵支援スイッチ85は、ドライバーが操舵支援を要求する際(駐車支援要求を発生させる際)に操作され、その要求を表す信号を発生するスイッチであればよい。更に、操舵支援スイッチは、音声認識装置を用いてドライバーの操舵支援に対する要求を認識する装置であってもよい。このような装置は、音声により操作されるスイッチと等価であり、本発明における操作スイッチ(操作手段)を構成し得る。
操舵支援ECU10は、縦列駐車モードを選択した場合、上記の第1条件を用いて縦列駐車するときの移動経路を設定してもよい。
操舵支援ECU10は、転舵輪の舵角を自動的に変更する操舵支援制御の代わりに、操舵支援として、自車両が移動経路に沿って走行するように、図示しないスピーカからの音声及び表示器51へのメッセージの表示により、ドライバーに操舵ハンドルの操舵方向を指示してもよい。
10…操舵支援ECU、20…エンジンECU、30…ブレーキECU、40…EPS・ECU、50…メータECU、60…SBW・ECU、70…ナビゲーションECU、81a〜81e…レーダセンサ、82a〜82d…第1超音波センサ、83a〜83h…第2超音波センサ、84a〜84d…カメラ、85…操舵支援スイッチ。

Claims (6)

  1. 自車両の周囲に存在する立体物及び区画線を含む車両周辺状況に関する車両周辺情報を取得する周辺状況取得手段と、
    前記周辺状況取得手段によって取得された前記車両周辺情報に基いて前記自車両の周辺の駐車可能領域を抽出するとともに、前記自車両の現在位置から前記駐車可能領域までの移動経路を設定する経路設定手段と、
    前記経路設定手段によって設定された前記移動経路に沿って前記自車両が移動するようにドライバーの操舵操作を支援する操舵支援制御を行う操舵支援手段と、
    操舵支援要求が発生したか否かを判定する要求監視手段と、
    を備え、
    前記経路設定手段は、前記操舵支援要求が発生した場合において、
    記周辺状況取得手段によって取得された前記車両周辺情報に基いて、前記自車両の後方を走行している後続車が存在していると判定した場合後続車が存在しないと判定した場合に比べ、前記自車両が前記移動経路を移動している間の前記自車両の車体と前記駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が狭くなるように前記移動経路を設定する後続車存在時設定処理を実行するように構成された
    操舵支援装置。
  2. 請求項1に記載の操舵支援装置において、
    前記経路設定手段は、前記操舵支援要求が発生した場合において、
    前記周辺状況取得手段によって取得された前記車両周辺情報に基いて、前記自車両が走行している自車線に隣接する対向車線が存在すると判定した場合、前記自車両の車体が前記自車線と前記対向車線とを区画する中央ライン又は前記中央ラインを道路幅方向に所定距離だけ平行移動させた所定ラインを越えて前記自車線から前記対向車線側に進入しないように、前記移動経路を設定する対向車線存在時設定処理を実行するように構成され、
    前記経路設定手段は、1回の後進又は前進によって前記自車両を前記駐車可能領域まで移動できないとき、前記移動経路として、前記自車両を前記現在位置から前記自車両の進行方向を切り替える進行方向切替位置まで移動させる第1経路と、前記自車両を前記進行方向切替位置から前記駐車可能領域まで移動させる第2経路と、を少なくとも設定するように構成され、

    前記経路設定手段は、前記対向車線存在時設定処理として、前記自車両が前記第1経路に沿って前記現在位置から前記進行方向切替位置まで移動するときに前記自車両の車体が前記中央ライン又は前記所定ラインを越えて前記自車線から前記対向車線側に進入せず、且つ、前記自車両が前記第2経路に沿って前記進行方向切替位置から前記駐車可能領域まで移動するときに前記自車両の車体が前記中央ライン又は前記所定ラインを越えて前記自車線から前記対向車線側に進入しないように、前記第1経路及び前記第2経路を設定するように構成され、
    前記経路設定手段は、前記後続車存在時設定処理として、前記自車両が前記進行方向切替位置に到達としたときの前記自車両の車体と前記駐車可能領域との間の道路幅方向の距離が所定距離閾値を越えないように、前記第1経路及び前記第2経路を設定するように構成されている、操舵支援装置。
  3. 請求項2に記載の操舵支援装置において、
    前記経路設定手段は、前記後続車存在時設定処理として、前記自車両が前記進行方向切替位置に到達としたときに、前記自車両の車体の一部が、前記駐車可能領域と前記進行方向切替位置との間に設定された進入防止領域内に存在するように、前記第1経路を設定する
    ように構成された
    操舵支援装置。
  4. 請求項3に記載の操舵支援装置において、
    前記経路設定手段は、前記後続車存在時設定処理として、前記自車両が前記進行方向切替位置に到達としたときに前記後続車に近い側の前記車体の側面の少なくとも後端部が前記進入防止領域内に存在するように、前記第1経路を設定する
    ように構成された
    操舵支援装置。
  5. 請求項乃至のいずれか一項に記載の操舵支援装置において、
    前記経路設定手段は、
    前記対向車線が存在すると判定したとき、前記対向車線存在時設定処理を実行し、
    前記対向車線が存在せず、且つ、前記後続車が存在していると判定したとき、前記後続車存在時設定処理を実行する
    ように構成された
    操舵支援装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の操舵支援装置において、
    前記経路設定手段は、前記後続車が存在しており、且つ、前記後続車が前記自車両の前記現在位置まで到達するまでの所要時間が所定の時間閾値以下である場合、前記後続車存在時設定処理を実行するように構成された
    操舵支援装置。
JP2018008062A 2018-01-22 2018-01-22 操舵支援装置 Active JP6969401B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018008062A JP6969401B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 操舵支援装置
CN201910043303.4A CN110065496B (zh) 2018-01-22 2019-01-17 转向辅助装置
US16/251,846 US11420679B2 (en) 2018-01-22 2019-01-18 Steering assist apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018008062A JP6969401B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 操舵支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019128643A JP2019128643A (ja) 2019-08-01
JP6969401B2 true JP6969401B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=67299073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018008062A Active JP6969401B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 操舵支援装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11420679B2 (ja)
JP (1) JP6969401B2 (ja)
CN (1) CN110065496B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017218191B3 (de) * 2017-10-12 2019-03-14 Ford Global Technologies, Llc Einparkhilfe für ein Einparken auf einer Gegenfahrbahn
US10901424B2 (en) * 2018-03-28 2021-01-26 Wipro Limited Method and system for generating a safe navigation path in real-time for navigating a vehicle
US11904938B2 (en) * 2018-04-16 2024-02-20 Ohio University Obstacle avoidance guidance for ground vehicles
DE102019104464A1 (de) * 2019-02-21 2020-08-27 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft System und Verfahren zum automatisierten Fahren und zum automatisierten rückwärtigen Einparken in eine Parklücke aus dem automatisierten Fahrbetrieb heraus
JP7462139B2 (ja) 2019-07-10 2024-04-05 日亜化学工業株式会社 植物処理装置
US11958475B2 (en) 2019-09-06 2024-04-16 Nissan Motor Co., Ltd. Parking assist method and parking assist device
JP7247849B2 (ja) * 2019-10-11 2023-03-29 トヨタ自動車株式会社 駐車支援装置
JP2021062728A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 アイシン精機株式会社 駐車支援装置
JP7400338B2 (ja) * 2019-10-21 2023-12-19 株式会社アイシン 駐車支援装置
US11138465B2 (en) * 2019-12-10 2021-10-05 Toyota Research Institute, Inc. Systems and methods for transforming coordinates between distorted and undistorted coordinate systems
CN111319614B (zh) * 2020-01-07 2021-02-05 惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 一种自动泊车路径规划方法、装置和存储介质
CN112677959A (zh) * 2020-12-23 2021-04-20 广州小鹏自动驾驶科技有限公司 一种泊车的方法和装置

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10332961A1 (de) * 2003-07-21 2005-02-17 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Position und/oder der zu erwartenden Position eines Fahrzeuges während eines Einpark-Vorgangs in Relation zur Gegenfahrspur einer mehrspurigen Fahrbahn
JP4572752B2 (ja) 2005-06-17 2010-11-04 トヨタ自動車株式会社 走行支援装置
JP5009205B2 (ja) 2008-03-14 2012-08-22 本田技研工業株式会社 駐車支援装置
WO2011132309A1 (ja) * 2010-04-23 2011-10-27 トヨタ自動車株式会社 駐車支援装置
JP2013241088A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Toyota Motor Corp 駐車支援装置
WO2014073193A1 (ja) * 2012-11-06 2014-05-15 パナソニック株式会社 駐車支援装置
DE102013213379A1 (de) * 2013-07-09 2015-01-15 Ford Global Technologies, Llc Vorrichtung und Verfahren zur Unterstützung eines Fahrers beim Ein- und Ausparken seines Fahrzeugs in einer Parkeinrichtung
DE102013216994A1 (de) * 2013-08-27 2015-03-05 Robert Bosch Gmbh Geschwindigkeitsassistent für ein Kraftfahrzeug
JP6079596B2 (ja) * 2013-12-06 2017-02-15 トヨタ自動車株式会社 駐車支援装置
JP6251940B2 (ja) * 2014-06-30 2017-12-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 駐車軌跡算出装置および駐車軌跡算出方法
JP6517561B2 (ja) * 2015-03-27 2019-05-22 クラリオン株式会社 車両制御装置
JP6507862B2 (ja) * 2015-06-02 2019-05-08 トヨタ自動車株式会社 周辺監視装置及び運転支援装置
JP6579441B2 (ja) * 2016-01-12 2019-09-25 三菱重工業株式会社 駐車支援システム、駐車支援方法及びプログラム
JP6327719B2 (ja) * 2016-02-04 2018-05-23 株式会社Subaru 車両の走行制御装置
JP6497349B2 (ja) * 2016-04-13 2019-04-10 トヨタ自動車株式会社 車両走行制御装置
US9925978B2 (en) * 2016-07-19 2018-03-27 Ford Global Technologies, Llc Vehicle pivot technique
US10281921B2 (en) * 2017-10-02 2019-05-07 Ford Global Technologies, Llc Autonomous parking of vehicles in perpendicular parking spots
KR102060070B1 (ko) * 2017-10-24 2019-12-27 엘지전자 주식회사 자동주차장치 및 이의 제어방법
JP7008235B2 (ja) * 2017-10-26 2022-01-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 駐車支援装置
TWI656519B (zh) * 2017-12-12 2019-04-11 財團法人工業技術研究院 停車導引系統及其方法與自動停車系統

Also Published As

Publication number Publication date
US11420679B2 (en) 2022-08-23
JP2019128643A (ja) 2019-08-01
CN110065496A (zh) 2019-07-30
CN110065496B (zh) 2022-07-05
US20190225267A1 (en) 2019-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6969401B2 (ja) 操舵支援装置
JP7040098B2 (ja) 操舵支援装置
CN110450717B (zh) 驻车辅助装置
US11458957B2 (en) Vehicle surrounding display apparatus
JP6497353B2 (ja) 自動運転制御装置
JP6344402B2 (ja) 車両の運転支援装置
CN109421800B (zh) 转向辅助装置
JP3936204B2 (ja) 駐車支援装置
CN113525348B (zh) 车辆移动辅助系统
JP2020142752A (ja) 駐車支援装置
JP2020001504A (ja) 駐車支援装置
JP7206886B2 (ja) 運転支援装置
US11872982B2 (en) Parking assistance device
JP7009436B2 (ja) 車両用表示装置及び駐車支援システム
CN112977423A (zh) 驻车辅助系统
CN112977420B (zh) 停车辅助系统
JP7040286B2 (ja) 駐車支援装置
JP7487658B2 (ja) 駐車支援装置
JP7047715B2 (ja) 駐車支援装置
JP2023046472A (ja) 車両の出庫支援装置
JP2023046801A (ja) 駐車支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211011

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6969401

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151