JP7008235B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本開示は、駐車支援技術、特に駐車を支援する駐車支援装置および車両に関する。
車両の駐車支援装置は、縦列駐車を行う際に車両の運転者にわかりやすく運転操作の支援を行う。駐車支援装置は、車両の操舵を行うステアリングの操作角であるステアリング角に基づいて進行予測曲線を算出する。駐車支援装置は、情報ディスプレイの表示画面上に、後方映像を進行予測曲線と重ねて表示する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-10431号公報
車両が存在する車線に面して設けられた駐車領域への縦列駐車を実行する場合に、駐車領域と車両を挟んで反対側の隣接車線に、車両がはみ出すことがある。隣接車線には他の車両が走行している場合もあるので、反対側の隣接車線へのはみ出しは望ましくない。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、車両を自動操舵して駐車操作の支援を行う駐車支援装置において、駐車支援における安全性を向上する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の駐車支援装置は、車両を自動操舵して駐車操作の支援を行う駐車支援装置であって、車両が存在する道路に面して設けられた駐車領域を検出する第1検出部と、第1検出部が検出した駐車領域に向かう車両の駐車経路を取得する経路取得部と、第1検出部が検出した駐車領域と車両を挟んだ反対側において、道路上において車両が存在する第1車線に隣接した第2車線を検出する第2検出部と、第2検出部が第2車線を検出した場合、経路取得部において取得した駐車経路に沿って移動する車両が第2車線にはみ出すか、あるいは第1車線内に収まるかを判定する判定部と、判定部において第1車線内に収まると判定された場合、経路取得部において取得した駐車経路に沿った操舵の指示を出力する出力部と、を備える。第2検出部は、第2車線を走行する別の車両も検出し、判定部は、第2車線にはみ出すと判定した場合、第2検出部が第2車線を走行する別の車両を検出したか否かに応じて、出力部の処理を変更させ、第2検出部が第2車線を走行する別の車両を検出している場合に、出力部は操舵の指示を非出力とし、第2検出部が第2車線を走行する別の車両を検出していない場合に、出力部は操舵の指示を出力する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を装置、システム、方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体、本装置を搭載した車両などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、車両を自動操舵して駐車操作の支援を行う駐車支援装置において、駐車支援における安全性を向上できる。
実施例1の車両による駐車の概要を示す図である。 実施例1の車両の構成を示す図である。 図2の車両による駐車の別の概要を示す図である。 図2の車両による駐車のさらに別の概要を示す図である。 図2の駐車支援装置による駐車支援手順を示すフローチャートである。 図2の駐車支援装置による別の駐車支援手順を示すフローチャートである。 図2の駐車支援装置によるさらに別の駐車支援手順を示すフローチャートである。 実施例2の車両による駐車の概要を示す図である。 実施例2の駐車支援装置による駐車支援手順を示すフローチャートである。
(実施例1)
本実施例を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施例は、車両の駐車を支援する駐車支援装置に関する。ここでは、車両の駐車の動作を開始させる位置(以下、「駐車開始位置」という)から駐車の目標位置(以下、「駐車目標位置」という)まで車両が移動する場合の操舵を駐車支援装置が自動的に実行する。一方、アクセル操作、制動操作、シフト操作が運転者によってなされる。なお、これらの操作のうちの少なくとも1つが自動的に実行されてもよい。この駐車支援装置は、撮像装置で撮像した画像あるいはソナーでの探索結果をもとに駐車領域を検出する。また、駐車支援装置は、駐車開始位置から、駐車領域中の駐車目標位置まで車両が移動すべき経路(以下、「駐車経路」という)を生成し、駐車経路に沿って車両を移動させる。
ここで、車両が存在する車線(以下、「第1車線」という)に面して設けられた駐車領域への縦列駐車を想定する場合、駐車領域と車両を挟んで反対側の車線であって、かつ第1車線に隣接した車線(以下、「第2車線」という)に、車両がはみ出すことがある。実施例1では第2車線が対向車線であるとする。駐車の場合においても第2車線へのはみ出しは望ましくない。本実施例に係る駐車支援装置は、駐車経路が第1車線に収まるか、第2車線に進入するかを判定する。駐車経路が第1車線に収まる場合、駐車支援装置は、これまで通りに駐車支援を開始する。一方、駐車経路が第2車線に進入する場合、駐車支援装置は、駐車支援を開始しなかったり、第2車線に進入することを運転者に通知したりする。以下、本実施例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施例は一例であり、本開示はこれらの実施例により限定されるものではない。
図1は、車両100による駐車の概要を示す。これは、車両100を上方から見た場合を示す。道路110では、第1車線114と第2車線116が並んで配置される。第1車線114中の駐車開始位置120に車両100が停車している状態において、例えば、運転者が駐車支援開始ボタンを押し下げると、車両100における撮像部によって映像が撮像され、映像から駐車枠が探索される。駐車枠の線は、例えば、白線であるが、オレンジ線のようなその他の色の線であってもよい。図1においては、駐車枠が検出されることによって、駐車開始位置120に停車している車両100の左側に配置された駐車領域112が検出される。駐車領域112は、道路110に面して設けられる。ここで、車両100における駐車領域112側の縁部は、駐車領域112と第1車線114との間の境界でもある。この境界は第1境界140と示される。また、第1車線114と第2車線116との間の境界は第2境界142と示される。
車両100は、駐車開始位置120から前方に進みながら右側に曲がって切り返し開始位置122に至る第1駐車経路130aと、切り返し開始位置122から後方に進みながら左側に曲がって駐車目標位置124に至る第2駐車経路130bとを取得する。駐車目標位置124は駐車領域112内に設定される。第1駐車経路130aと第2駐車経路130bの一方、あるいはそれらの組合せは駐車経路130と呼ばれる。車両100では、例えば、「前進してください」のような音声により、運転者がシフトを前進に入れると、駐車開始位置120から切り返し開始位置122に向かって第1駐車経路130aに沿って前進がなされる。
切り返し開始位置122に到達すると、車両100では、例えば、「後退してください」のような音声により、運転者がシフトを後退に入れると、切り返し開始位置122から駐車目標位置124に向かって第2駐車経路130bに沿って後退がなされる。このように車両100は、駐車経路130に沿って自動操舵を実行することによって、駐車領域112への駐車が実行される。なお、前進・後退のみで車両100が駐車領域112に進入できない場合、さらに切り返しがなされる。
図2は、車両100の構成を示す。車両100は、駐車支援装置200、撮像部202、ソナー204、操舵角センサ206、車速センサ208、表示装置210、操舵制御装置212を含む。駐車支援装置200は、第1検出部220、位置取得部222、経路取得部228、出力部230、第2検出部232、判定部234を含む。
操舵角センサ206は、車両100の前輪の操舵角を取得する。操舵角センサ206は、取得した操舵角を位置取得部222に出力する。車速センサ208は、車両100における車軸の回転数に比例して発生されたパルス信号の数量を計測することによって、車両100の速度を計測する。車速センサ208は、車両100の速度を位置取得部222に出力する。位置取得部222は、操舵角センサ206からの操舵角を取得するとともに、車速センサ208からの速度を取得する。位置取得部222は、車両100の操舵角と速度をもとに、車両100の位置と方位とを取得する。車両100の位置と方位の取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。位置取得部222は、車両100の位置と方位を経路取得部228、出力部230に出力する。
撮像部202は車両100に搭載されたカメラである。車両100には複数の撮像部202が搭載されていてもよく、例えば、車両100の前後左右に4つの撮像部202が搭載されてもよい。撮像部202は、車両100の外部の映像を撮像する。ここで、映像は、複数の画像が時系列に並べられることによって構成される。撮像部202は、撮像した映像を第1検出部220、第2検出部232に出力する。
ソナー204は車両100に搭載された探知装置である。車両100には複数のソナー204が搭載されてもよい。例えば、車両100の前方と後方にそれぞれ4つのソナー204が搭載され、車両100の前方左側、前方右側、後方左側、後方右側に1つずつのソナー204が搭載されることによって、12個のソナー204が搭載されてもよい。ソナー204は、音波によって物体、例えば障害物を探索する装置である。ソナー204は、探索結果を第1検出部220、第2検出部232に出力する。
第1検出部220は、撮像部202からの映像を受けつけるか、ソナー204からの探索結果を受けつける。第1検出部220は、映像あるいは探索結果をもとに、車両100を駐車可能な駐車領域112であって、かつ道路110に面して設けられた駐車領域112を検出する。なお、検出には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。第1検出部220は、検出結果を経路取得部228に出力する。
経路取得部228は、第1検出部220からの検出結果と、位置取得部222からの車両100の位置と方位を受けつける。経路取得部228は、受けつけた車両100の位置と方位と、駐車領域112の情報とをもとに、駐車領域112に向かう車両100の駐車経路130を生成する。駐車経路130の生成には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。経路取得部228は、取得した駐車経路130を出力部230、判定部234に出力する。
第2検出部232は、撮像部202からの映像を受けつける。第2検出部232は、映像をもとに、第1検出部220が検出した駐車領域112と車両100を挟んだ反対側において、道路110上において車両100が存在する第1車線114に隣接した第2車線116を検出する。具体的には、第2検出部232は、映像をもとに、中央線または車線境界線などの線(例えば、第2境界142)を特定して第2車線116を検出する。また、第2検出部232は、ソナー204からの探索結果を受けつける。第2検出部232は、探索結果をもとに、第2車線116を走行する別の車両を検出する。ここでは、別の車両が対向車両であるとする。なお、対向車両の検出は映像をもとになされてもよい。例えば、対向車両の検出は駐車支援を開始する前になされる。さらに、第2検出部232は、対向車両を検出することによって、第2車線116が対向車線であることを検出する。以下では、第2車線116が対向車線であるとして説明を進める。第2検出部232は、対向車線である第2車線116の検出結果を判定部234に出力する。
判定部234は、経路取得部228からの駐車経路130を受けつけるとともに、第2検出部232からの検出結果を受けつける。判定部234での処理を説明するために、ここでは、図1、図3を使用する。図1において、第1境界140から第2境界142までの道路110の幅方向の距離は第1車線114の幅であり、これは第1車線幅144と示される。また、駐車経路130に沿って移動する車両100の道路110の幅方向の移動距離は移動幅146と示される。移動幅146は、車両100が第1境界140から最も離れる距離に相当する。判定部234は、移動幅146以上となるしきい値を設定する。ここでは、移動幅146としきい値とが同一であるとする。判定部234は、第1車線幅144がしきい値より小さい場合、車両100が第2車線116にはみ出すと判定する。一方、判定部234は、第1車線幅144がしきい値以上である場合、車両100が第1車線114内に収まると判定する。図1の場合、判定部234は、後者のように判定する。
図3は、車両100による駐車の別の概要を示す。これは、図1と同様に示される。図3では、図1と比較して第1車線幅144が異なる。そのため、判定部234は、第1車線幅144がしきい値より小さいので、車両100が第2車線116にはみ出すと判定する。図2に戻る。判定部234は、判定結果を出力部230に出力する。
出力部230は、判定部234から判定結果を受けつける。また、経路取得部228から駐車経路130を受けつけるとともに、位置取得部222から車両100の位置と方位を受けつける。出力部230は、判定部234において車両100が第1車線114内に収まると判定された場合、経路取得部228において取得した駐車経路130に沿った操舵の指示を出力する。出力部230は、判定部234において車両100が第2車線116にはみ出すと判定された場合、操舵の指示を出力しない。これは、駐車支援を開始しないことに相当する。また、出力部230は、判定部234において車両100が第2車線116にはみ出すと判定された場合、経路取得部228において取得した駐車経路130に沿った操舵の指示を出力するとともに、表示装置210に通知を出力してもよい。通知は、例えば、駐車支援の際に対向車線である第2車線116にはみ出る旨の注意喚起表示、あるいは対向車線である第2車線116にはみ出る駐車支援を継続して実行するか否かの選択肢表示である。
操舵制御装置212は、自動運転制御機能を実装した自動運転コントローラであり、自動駐車における車両100の行動を決定する。ここでは、特に、電動パワーステアリングの自動操舵を実行する。操舵制御装置212の構成はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他のLSIを利用でき、ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション、ファームウェア等のプログラムを利用できる。操舵制御装置212は、駐車支援装置200から入力した制御値を、各制御対象のECUまたはコントローラに伝達する。本実施例ではステアリングECUに伝達する。表示装置210は、車内に搭載されたディスプレイである。表示装置210は、判定部234において車両100が第2車線116にはみ出すと判定されても、駐車支援装置200が駐車支援を実行する場合、車両100が第2車線116にはみ出すことを表示する。
判定部234において車両100が第2車線116にはみ出すと判定された場合、さらに、次のような処理がなされてもよい。
(1)図4は、車両100による駐車のさらに別の概要を示す。これは、図3と同様に示されるが、第2車線116には対向車両102が走行している。第2検出部232は、映像あるいは探索結果をもとに、第2車線116に存在する対向車両102も検出する。判定部234は、車両100が第2車線116にはみ出すと判定した場合、第2検出部232が対向車両102を検出したか否かに応じて、出力部230の処理を変更させる。例えば、第2検出部232が対向車両102を検出していれば、出力部230は、操舵の指示を出力しない。一方、第2検出部232が対向車両102を検出していなければ、出力部230は、操舵の指示を出力しながら、表示装置210に通知を出力する。図2に戻る。
(2)第2検出部232は、映像をもとに、第2境界142の線の種類も検出する。例えば、第2境界142の線が、黄色線か、白色破線かを検出する。判定部234は、駐車経路130が第2車線116にはみ出すと判定した場合、第2検出部232が検出した第2境界142の線の種類に応じて、出力部230の処理を変更させる。例えば、第2検出部232が黄色線を検出していれば、出力部230は、操舵の指示を出力しない。一方、第2検出部232が白色破線を検出していなければ、出力部230は、操舵の指示を出力しながら、表示装置210に通知を出力する。
以上の構成による駐車支援装置200の動作を説明する。図5は、駐車支援装置200による駐車支援手順を示すフローチャートである。経路取得部228は駐車経路130を取得する(S10)。車両100が隣接する対向車線にはみ出す場合(S12のY)、出力部230は、駐車支援を実行しない、あるいは通知を出力する(S14)。車両100が隣接する対向車線にはみ出さない場合(S12のN)、出力部230は駐車支援を実行する(S16)。
図6は、駐車支援装置200による別の駐車支援手順を示すフローチャートである。経路取得部228は駐車経路130を取得する(S50)。車両100が隣接する対向車線にはみ出す場合(S52のY)、隣接する対向車線に対向車両102が存在すれば(S54のY)、出力部230は、駐車支援を実行しない(S56)。隣接する対向車線に対向車両102が存在しなければ(S54のN)、出力部230は、通知を出力する(S58)。車両100が隣接する対向車線にはみ出さない場合(S52のN)、出力部230は駐車支援を実行する(S60)。
図7は、駐車支援装置200によるさらに別の駐車支援手順を示すフローチャートである。経路取得部228は駐車経路130を取得する(S100)。車両100が隣接する対向車線にはみ出す場合(S102のY)、第2境界142の線が黄色線であれば(S104のY)、出力部230は、駐車支援を実行しない(S106)。第2境界142の線が黄色線でなければ(S104のN)、出力部230は、通知を出力する(S108)。車両100が隣接する対向車線にはみ出さない場合(S102のN)、出力部230は駐車支援を実行する(S110)。
本実施例によれば、車両が対向車線にはみ出すか、あるいは第1車線内に収まるかを判定し、第1車線内に収まると判定された場合、駐車経路に沿った操舵の指示を出力するので、駐車支援における安全性を向上できる。また、第1車線幅が移動幅以上に設定されるしきい値より小さい場合、対向車線にはみ出すと判定するので、処理を簡易にできる。また、対向車線にはみ出すと判定された場合、駐車支援を実行しないので、駐車支援における安全性を向上できる。また、対向車線にはみ出すと判定された場合、駐車支援を実行しながらも通知を出力するので、駐車支援における安全性を向上できる。また、対向車線にはみ出すと判定した場合でも対向車両を検出したか否かに応じて処理を変更するので、対向車両が存在するか否かの状況に適した処理を実行できる。また、対向車線にはみ出すと判定した場合でも境界線の種類に応じて処理を変更するので、境界線の種類による状況に適した処理を実行できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、車両の駐車を支援する駐車支援装置に関する。実施例1では第2車線が対向車線であるとしているが、実施例2では第2車線が追い越し車線であるとする。実施例2に係る車両100は図1と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
図2の第2検出部232は、撮像部202からの映像をもとに、第2車線116を検出する。また、第2検出部232は、ソナー204からの探索結果をもとに、第2車線116を走行する別の車両を検出する。ここでは、別の車両が追い越し車両であるとする。なお、追い越し車両の検出は映像をもとになされてもよい。例えば、追い越し車両の検出は駐車支援を開始する前になされる。さらに、第2検出部232は、追い越し車両を検出することによって、第2車線116が追い越し車線であることを検出する。以下では、第2車線116が追い越し車線であるとして説明を進める。第2検出部232は、追い越し車線である第2車線116の検出結果を判定部234に出力する。
図8は、車両100による駐車の概要を示す。これは、図3、図4と同様に示されるが、第2車線116には追い越し車両104が走行している。第2検出部232は、映像あるいは探索結果をもとに、第2車線116に存在する追い越し車両104も検出する。判定部234は、車両100が第2車線116にはみ出すと判定した場合、第2検出部232が追い越し車両104を検出したか否かに応じて、出力部230の処理を変更させる。例えば、第2検出部232が追い越し車両104を検出していれば、出力部230は、操舵の指示を出力しない。一方、第2検出部232が追い越し車両104を検出していなければ、出力部230は、操舵の指示を出力しながら、表示装置210に通知を出力する。
以上の構成による駐車支援装置200の動作を説明する。図9は、駐車支援装置200による駐車支援手順を示すフローチャートである。経路取得部228は駐車経路130を取得する(S150)。車両100が隣接する追い越し車線にはみ出す場合(S152のY)、隣接する追い越し車線に追い越し車両104が存在すれば(S154のY)、出力部230は、駐車支援を実行しない(S156)。隣接する追い越し車線に追い越し車両104が存在しなければ(S154のN)、出力部230は、通知を出力する(S158)。車両100が隣接する追い越し車線にはみ出さない場合(S152のN)、出力部230は駐車支援を実行する(S160)。
本実施例によれば、車両が追い越し車線にはみ出すか、あるいは第1車線内に収まるかを判定し、第1車線内に収まると判定された場合、駐車経路に沿った操舵の指示を出力するので、駐車支援における安全性を向上できる。また、第1車線幅が移動幅以上に設定されるしきい値より小さい場合、追い越し車線にはみ出すと判定するので、処理を簡易にできる。また、追い越し車線にはみ出すと判定された場合、駐車支援を実行しないので、駐車支援における安全性を向上できる。また、追い越し車線にはみ出すと判定された場合、駐車支援を実行しながらも通知を出力するので、駐車支援における安全性を向上できる。また、追い越し車線にはみ出すと判定した場合でも追い越し車両を検出したか否かに応じて処理を変更するので、追い越し車両が存在するか否かの状況に適した処理を実行できる。また、追い越し車線にはみ出すと判定した場合でも境界線の種類に応じて処理を変更するので、境界線の種類による状況に適した処理を実行できる。
以上、本開示に係る実施例について図面を参照して詳述してきたが、上述した装置や各処理部の機能は、コンピュータプログラムにより実現されうる。上述した機能をプログラムにより実現するコンピュータは、キーボードやマウス、タッチパッドなどの入力装置、ディスプレイやスピーカなどの出力装置、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)やUSBメモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置、ネットワークを介して通信を行うネットワークカードなどを備え、各部はバスにより接続される。また、読取装置は、上記プログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。また、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の駐車支援装置は、車両を自動操舵して駐車操作の支援を行う駐車支援装置であって、車両が存在する道路に面して設けられた駐車領域を検出する第1検出部と、第1検出部が検出した駐車領域に向かう車両の駐車経路を取得する経路取得部と、第1検出部が検出した駐車領域と車両を挟んだ反対側において、道路上において車両が存在する第1車線に隣接した第2車線を検出する第2検出部と、第2検出部が第2車線を検出した場合、経路取得部において取得した駐車経路に沿って移動する車両が第2車線にはみ出すか、あるいは第1車線内に収まるかを判定する判定部と、判定部において第1車線内に収まると判定された場合、経路取得部において取得した駐車経路に沿った操舵の指示を出力する出力部と、を備える。
この態様によると、車両が第2車線にはみ出すか、あるいは第1車線内に収まるかを判定し、第1車線内に収まると判定された場合、駐車経路に沿った操舵の指示を出力するので、駐車支援における安全性を向上できる。
判定部は、第1車線の幅方向の距離が、駐車経路に沿って移動する車両の道路の幅方向の移動距離以上に設定されるしきい値より小さい場合、第2車線にはみ出すと判定してもよい。この場合、第1車線の幅方向の距離が、駐車経路に沿って移動する車両の道路の幅方向の移動距離以上に設定されるしきい値より小さい場合、第2車線にはみ出すと判定するので、処理を簡易にできる。
出力部は、判定部において第2車線にはみ出すと判定された場合、操舵の指示を非出力としてもよい。この場合、第2車線にはみ出すと判定された場合、操舵の指示を出力しないので、駐車支援における安全性を向上できる。
出力部は、判定部において第2車線にはみ出すと判定された場合、経路取得部において取得した駐車経路に沿った操舵の指示を出力するとともに、通知を出力してもよい。この場合、第2車線にはみ出すと判定された場合、通知を出力するので、駐車支援における安全性を向上できる。
第2検出部は、第2車線を走行する別の車両も検出し、判定部は、第2車線にはみ出すと判定した場合、第2検出部が第2車線を走行する別の車両を検出したか否かに応じて、出力部の処理を変更させてもよい。この場合、第2車線にはみ出すと判定した場合でも別の車両を検出したか否かに応じて処理を変更するので、状況に適した処理を実行できる。
第2検出部は、第1車線と第2車線との間の境界線の種類も検出し、判定部は、第2車線にはみ出すと判定した場合、第2検出部が検出した境界線の種類に応じて、出力部の処理を変更させてもよい。この場合、第2車線にはみ出すと判定した場合でも境界線の種類に応じて処理を変更するので、状況に適した処理を実行できる。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。これらの実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例1、2において、アクセル操作、制動操作、シフト操作は運転者によってなされる。しかしながらこれに限らず例えば、これらのうちの少なくとも1つが駐車支援装置200による制御によって自動的になされてもよい。その際、操舵制御装置212は、移動制御装置であってもよい。本変形例によれば、構成の自由度を拡大できる。
本実施例において、車両100を縦列駐車する場合を一例としている。しかしながらこれに限らず例えば、車両100を並列駐車、斜め駐車等、縦列駐車以外の駐車を行う場合に適用してもよい。本変形例によれば、本実施例の適用範囲を拡大できる。
100 車両、 200 駐車支援装置、 202 撮像部、 204 ソナー、 206 操舵角センサ、 208 車速センサ、 210 表示装置、 212 操舵制御装置、 220 第1検出部、 222 位置取得部、 228 経路取得部、 230 出力部、 232 第2検出部、 234 判定部、 250 取得部、 252 回転半径算出部、 254 変化量算出部、 256 更新部。

Claims (4)

  1. 車両を自動操舵して駐車操作の支援を行う駐車支援装置であって、
    前記車両が存在する道路に面して設けられた駐車領域を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部が検出した駐車領域に向かう前記車両の駐車経路を取得する経路取得部と、
    前記第1検出部が検出した駐車領域と前記車両を挟んだ反対側において、道路上において前記車両が存在する第1車線に隣接した第2車線を検出する第2検出部と、
    前記第2検出部が第2車線を検出した場合、前記経路取得部において取得した駐車経路に沿って移動する前記車両が第2車線にはみ出すか、あるいは第1車線内に収まるかを判定する判定部と、
    前記判定部において第1車線内に収まると判定された場合、前記経路取得部において取得した駐車経路に沿った操舵の指示を出力する出力部と、
    を備え
    前記第2検出部は、第2車線を走行する別の車両も検出し、
    前記判定部は、第2車線にはみ出すと判定した場合、前記第2検出部が前記第2車線を走行する別の車両を検出したか否かに応じて、前記出力部の処理を変更させ、
    前記第2検出部が前記第2車線を走行する別の車両を検出している場合に、前記出力部は操舵の指示を非出力とし、
    前記第2検出部が前記第2車線を走行する別の車両を検出していない場合に、前記出力部は操舵の指示を出力することを特徴とする駐車支援装置。
  2. 前記判定部は、第1車線の幅方向の距離が、駐車経路に沿って移動する前記車両の道路の幅方向の移動距離以上に設定されるしきい値より小さい場合、第2車線にはみ出すと判定することを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 前記出力部は、前記判定部において第2車線にはみ出すと判定された場合において、前記第2検出部が前記第2車線を走行する別の車両を検出していない場合に、前記出力部は操舵の指示を出力するとともに、通知を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の駐車支援装置。
  4. 前記第2検出部は、第1車線と第2車線との間の境界線の種類も検出し、前記判定部は、第2車線にはみ出すと判定した場合、前記第2検出部が検出した境界線の種類に応じて、前記出力部の処理を変更させることを特徴とする請求項3に記載の駐車支援装置。
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