JP6964039B2 - 電磁石制御装置および電磁石システム - Google Patents

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Description

本発明は、継鉄とコイルとを有する電磁石のコイルに流す電流を制御するための技術に関する。
従来、プラズマ処理装置(例えば、プラズマエッチング装置等)において、マグネトロン放電を利用したエッチング方法が実用化されている。これは、エッチングガスが導入されたチャンバ内において、互いに直行する方向の電場および磁場を印加し、その際に生じる電子のドリフト運動を利用してウエハ表面を高効率にエッチングする方法である。
かかるエッチング装置では、チャンバ内のプラズマ密度の分布を制御するために、チャンバの外部に配置された磁石によって発生される磁場が制御される。磁場を制御する方法として、例えば、永久磁石を機械的に移動させることや、電磁石に印加する電流を制御することが知られている。永久磁石を機械的に移動させる方法では、永久磁石によって発生される磁場強度が固定されるので、プラズマ密度分布を微調整することが困難である。このため、従来は、電磁石に印加する電流を制御する方法が採用されている。
一方、電磁石に関して、電磁石に印加する制御電流と、発生する磁束密度と、の間に磁気ヒステリシス(以下、単に、ヒステリシスとも呼ぶ)が存在することが知られている。すなわち、電磁石に印加した電流に対して得られる磁束密度は、残留磁場の影響を受けるので、同じ印加電流に対して毎回同じ磁束密度値が再現されるとは限らない。
このような残留磁気の影響を低減する方法の1つは、ヒステリシス特性を考慮して電流値を補正することである(例えば、下記の特許文献1)。
特開2017−084563号公報
磁束密度の目標値と、実際に得られる磁束密度とを精度良く一致させることが望まれる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態によれば、継鉄とコイルとを有する電磁石の前記コイルに流す電流を制御するための電磁石制御装置であって、前記コイルに電流を流すことによって得られる磁束密度の目標値に相当する磁束密度指令値、または、前記磁束密度指令値を特定可能な情報を取得するように構成された指令値取得部と、前記磁束密度指令値に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する電流値決定部と、を備え、前記電流値決定部は、前記継鉄の消磁状態から磁束密度を増加させる場合に、第1の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第1の処理と、前記継鉄の第1着磁状態から磁束密度を減少させる場合に、第2の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第2の処理と、前記継鉄の第2着磁状態から磁束密度を増加させる場合に、第3の関数に基づいて前記コイルに
流す電流の値を決定する第3の処理と、前記継鉄の第3着磁状態から磁束密度を減少させる場合に、前記第2の関数を第1拡縮率で拡大または縮小することにより第4の関数に変換し、変換後の前記第4の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第4の処理と、前記継鉄の第4着磁状態から磁束密度を増加させる場合に、前記第3の関数を第2拡縮率で拡大または縮小することにより第5の関数に変換し、変換後の前記第5の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第5の処理と、を実行するように構成され、前記電流値決定部は、前記第4の処理において、あらかじめ前記第3着磁状態から磁束密度を減少させることによって得られた実測データに前記第2の関数がフィットするように、前記第1拡縮率を決定し、前記第5の処理において、あらかじめ前記第4着磁状態から磁束密度を増加させることによって得られた実測データに前記第3の関数がフィットするように、前記第2拡縮率を決定する、ように構成された電磁石制御装置が提供される。
かかる電磁石制御装置によれば、3つの関数を電流印加の履歴に応じて使い分けて、コイルに流す電流を制御することによって、電流印加の履歴に関わらず、ヒステリシスに起因する残留磁気の影響を低減して、磁束密度指令値と、コイルに電流を流すことによって実際に得られる磁束密度値と、を従来よりも精度良く一致させることができる。その結果、当該電磁石制御装置を備えるプラズマ処理装置において、同一のプラズマ処理装置におけるプロセス使用条件の再現性の向上、または、同一仕様のプラズマ処理装置同士間の個体差を低減することができる。しかも、継鉄が有するヒステリシスの大きさに関わらず、磁束密度指令値と、実際に得られる磁束密度値と、を精度良く一致させることができる。このため、継鉄にヒステリシスの小さい材料を使用しなくてもよい。その結果、容易に入手できる安価な材料を継鉄に用いることができる。つまり、電磁石制御装置のコスト、および、電磁石制御装置の発注から納品までに要する時間を低減することができる。
また、かかる電磁石制御装置によれば、実測データに基づく拡縮率を用いて第2の関数および第3の関数を拡大または縮小することにより第4の関数および第5の関数を得るようにしたので、第4の関数および第5の関数に従って決定される制御電流値による実際の磁束密度を、磁束密度指令値と精度良く一致させることができる。
本発明の第2の形態によれば、第1の形態において、第1の関数、第2の関数および第3の関数は、磁束密度と電流との関係を表す関数である。かかる形態によれば、他のパラメータへの変換を必要とすることなく、所望の磁束密度から、コイルに流す電流を直接的に決定することができる。したがって、電磁石制御装置における演算負荷を低減することができる。
本発明の第3の形態によれば、第1または第2の形態において、前記電流値決定部は、前記継鉄の第5着磁状態から磁束密度を減少させる場合に、あらかじめ前記継鉄の複数の着磁状態から磁束密度を減少させることによって得られた各実測データに前記第2の関数がそれぞれフィットするように、前記複数の着磁状態のそれぞれに対応する複数の拡縮率を決定し、前記複数の拡縮率を用いた近似によって第3拡縮率を決定し、前記第2の関数を前記第3拡縮率で拡大または縮小することにより第6の関数に変換し、変換後の前記第6の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第6の処理と、前記継鉄の第6着磁状態から磁束密度を増加させる場合に、あらかじめ前記継鉄の複数の着磁状態から磁束密度を増加させることによって得られた各実測データに前記第3の関数がそれぞれフィットするように、前記複数の着磁状態のそれぞれに対応する複数の拡縮率を決定し、前記複数の拡縮率を用いた近似によって第4拡縮率を決定し、前記第3の関数を前記第4拡縮率で拡大または縮小することにより第7の関数に変換し、変換後の前記第7の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第7の処理と、を実行するように構成される。
かかる形態によれば、実測データがあらかじめ取得されている着磁状態に対して決定さ
れた複数の拡縮率を近似曲線で補間して、実測データが存在していない着磁状態に対する拡縮率を求めるようにしたので、磁束密度指令値の増減を切り替えて実測データを取得する作業をあらゆる着磁状態について実施しておく必要はなく、任意の着磁状態で磁束密度指令値を切り替えた場合にも関数ラインを適切に拡大または縮小することができる。これにより、磁束密度の全範囲にわたって、磁束密度指令値と実際に得られる磁束密度とを精度良く一致させることができる。
本発明の第4の形態によれば、第1ないし第3のいずれかの形態の電磁石制御装置と、前記電磁石とを備える電磁石システムが提供される。かかる電磁石システムによれば、第1ないし第3のいずれかの形態と同様の効果を奏する。
本発明は、上述した形態に限らず、電磁石の制御方法、電磁石制御用プログラム、当該プログラムがコンピュータによって読み取り可能に記録された記憶媒体など、種々の形態で実現可能である。
本発明の一実施例としてのプラズマエッチングシステムの概略構成を示すブロック図である。 電磁石の概略構成を示す部分断面図である。 関数に基づいて電流値を決定する概念を示す説明図である。 電流値決定処理の流れを示すフローチャートである。 消磁状態から磁束密度を増加させる場合に電流値を決定する概念を示す模式図である。 図5の状態からさらに磁束密度を増加させる場合に電流値を決定する概念を示す模式図である。 着磁状態から磁束密度を減少させる場合に電流値を決定する概念を示す模式図である。 着磁状態から磁束密度を増加させる場合に電流値を決定する概念を示す模式図である。 第2の関数ラインF2を拡大または縮小する際における拡縮率の決定方法を概念的に示す模式図である。 第3の関数ラインF3を拡大または縮小する際における拡縮率の決定方法を概念的に示す模式図である。 実測データが存在していない着磁状態において磁束密度指令値の増減が切り替わる場合の、拡縮率の決定方法を概念的に示す模式図である。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのプラズマ処理システム20の概略構成を示すブロック図である。プラズマ処理システム20は、本実施例では、プラズマエッチングを行うためのシステムであり、例えば、半導体製造工程において基板(例えば、ウェハ)をエッチングするために使用される。図1に示すように、プラズマ処理システム20は、プラズマエッチング装置21と指令部22と電磁石システム30と、を備えている。プラズマエッチング装置21は、チャンバ(図示省略)を備えている。チャンバ内でプラズマが発生させられ、それによって生成されるイオンやラジカルによって処理対象物がエッチングされる。指令部22は、本実施例では、パーソナルコンピュータであり、電磁石システム30(より具体的には、後述する電磁石制御装置50)に通信可能に接続されている。指令部22は、電磁石システム30に指令を与える任意の装置とすることができ、例えば、シーケンサなどであってもよい。
電磁石システム30は、電磁石40と、電磁石制御装置50と、を備えている。電磁石40は、電磁石40によって発生される磁場によってプラズマエッチング装置21におけるプラズマ密度分布を制御するために、上述のチャンバの外部にチャンバに隣接して設けられる。電磁石制御装置50は、指令部22からの指令を受け付けて、所望の磁束密度が得られるように電磁石40に流す電流を制御する。電磁石制御装置50は、プラズマエッチング装置21での処理状況に応じてプラズマ密度分布を制御できるように、予め定められた最大(または最小)の電流値(換言すれば、磁束密度値)に達する前に、電流(換言すれば、磁束密度)を減少(または減少)させるように制御可能に構成される。
図2は、電磁石40の概略構成を示す断面図である。電磁石40は、コイル41と、継鉄42と、を備えている。本実施例は、説明を単純化するために、電磁石40が1つのコイル41を備えているものとして説明される。ただし、電磁石40は、任意の数のコイル41を備えていてもよい。コイル41は、上面視で円形状に配置されているが、図2では、円の中心に対して片側のみを示している。電磁石40では、コイル41から所定距離だけ離れた測定点M1(チャンバ内の点)において所望の磁束密度が得られるように、コイル41に流す電流が制御される。
しかしながら、磁性材料によって形成される継鉄42は、磁気ヒステリシスを有している。このため、所望の磁束密度(本実施例では、指令部22から入力される磁束密度指令値)に基づいて、コイル41に流す電流を単純に演算すると、所望の磁束密度と、測定点M1で測定される磁束密度と、の間に、コイル41に印加される電流の履歴に応じて差異が生じる。電磁石制御装置50は、このようなヒステリシスの影響(つまり、所望の磁束密度と、測定点M1で測定される磁束密度と、の不一致)を低減する機能を有している。
図1に示すように、電磁石制御装置50は、指令値取得部60と、電流値決定部70と、ドライバ80と、消磁部85と、記憶部90と、を備えている。指令値取得部60は、指令部22から磁束密度指令値を受け付ける。また、指令値取得部60は、受け付けた磁束密度指令値を、ヒステリシスが存在しないと仮定した場合(すなわち、コイル41に流す電流と、測定点M1で測定される磁束密度と、が正比例すると仮定した場合)のコイル41に流す電流の電流値に換算する。こうして換算される電流値を電流指令値Iとも呼ぶ。指令値取得部60は、算出した電流指令値Iを電流値決定部70に出力する。
電流値決定部70は、電磁石40のヒステリシスを考慮して、電流指令値Iを補正し、コイル41に実際に流す電流値(制御電流値I’とも呼ぶ)を決定する。この処理は、第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93に基づいて行われる。これらの関数は、記憶部90に予め記憶されている。ただし、これらの関数は、外部(例えば、指令部22)から通信によって取得されてもよい。また、後述するように、第2の関数92および第3の関数93は、状況に応じて変換されることがあるが、電流値決定部70は、通信によって外部から変換後の関数を取得してもよい。これらの関数の詳細については後述する。
そして、電流値決定部70は、決定した制御電流値I’をドライバ80に出力する。ドライバ80は、コイル41への電流供給を制御する。すなわち、ドライバ80は、入力された制御電流値I’の電流を電磁石40のコイル41に流す。消磁部85は、継鉄42に対して消磁を行う。具体的には、本実施例では、消磁部85は、指令部22から消磁指令を受け付けると、記憶部90から消磁のパラメータ(例えば、交流消磁の振幅、周波数など)を取得する。そして、消磁部85は、取得したパラメータに応じた指令をドライバ80に出力する。ドライバ80は、入力された指令に基づいて、電流を所望の波形に変換して出力する。
図3は、第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93に基づいて制御電流値I’を決定する概念の説明図である。理想直線F0は、コイル41に流す電流と、それによって得られる磁束密度と、の理想的な関係(すなわち、ヒステリシスが存在しない場合の関係)を示している。理想直線F0では、電流と磁束密度とは、原点を通る比例関係にある。これに対して、第1の関数ラインF1、第2の関数ラインF2および第3の関数ラインF3は、ヒステリシスの影響を考慮して補正された後の、電流と磁束密度との関係を概念的に表している。図3に図示される第1の関数ラインF1、第2の関数ラインF2および第3の関数ラインF3は、第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93をそれぞれそのままグラフ化したものではなく、これらの関数によって電流指令値Iが理想直線F0に対してどのように補正されるかを概念的に示していることに留意されたい。第1の関数ラインF1は、理想直線F0よりも上方に位置している。第2の関数ラインF2は、理想直線F0よりも下方に位置しており、第3の関数ラインF3は、第2の関数ラインF2よりも上方に位置している。図3に示す例では、第3の関数ラインF3の全体が理想直線F0よりも下方に位置しているが、継鉄42の材質によっては、第3の関数ラインF3の一部分は、理想直線F0よりも上方に位置することもある。
関数ラインF1〜F3は、電磁石40のヒステリシス特性を予め実測し、その結果に基づいて、近似的に定められる。第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93は、定められた関数ラインF1〜F3上の電流値が制御電流値I’として得られるように近似的に定められる。本実施例では、第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93の各々は、区間線形関数として定義されている。つまり、第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93の各々は、グラフ化した場合、複数の線形が折れ点で接続された形状を有している。ただし、第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93は、区間が定義されていない単純な線形関数として定義されてもよいし、あるいは、任意の関数として定義されてもよい。
第1の関数91は、継鉄42の消磁状態から磁束密度を増加させる場合に使用される。第1の関数91に対応する図3の第1の関数ラインF1は、原点と、磁束密度の最大値Bmaxと、の間で定義されている。すなわち、図示される第1の関数ラインF1は、電流値ゼロから最大値Bmaxに相当する電流値(電流値Imax)まで電流を一定の幅で増加させる場合における、コイル41に流れる電流値と、測定点M1において得られる磁束密度と、の関係を近似的に表している。
第2の関数92は、継鉄42の着磁状態から磁束密度を減少させる場合に使用される。第2の関数92に対応する図3の第2の関数ラインF2は、最大値Bmaxと、x軸上の点(電流値ゼロ)と、の間で定義されている。つまり、図示される第2の関数ラインF2は、最大値Bmaxに相当する電流値から電流値ゼロまで電流を一定の幅で減少させる場合における、コイル41に流れる電流値と、測定点M1において得られる磁束密度と、の関係を近似的に表している。
第3の関数93は、継鉄42の着磁状態から磁束密度を増加させる場合に使用される。第3の関数93に対応する図3の第3の関数ラインF3は、x軸上の点(電流値ゼロ)と、最大値Bmaxと、の間で定義されている。つまり、図示される第3の関数ラインF3は、最大値Bmaxに対応する電流値から電流値ゼロまで電流を低下させた後に、再度、最大値Bmaxに対応する電流値まで電流を一定の幅で増加させる場合における、コイル41に流れる電流値と、測定点M1において得られる磁束密度と、の関係を近似的に表している。
図3では、第1象限のみを示しているが、第2ないし第4象限の各々においても、図3に示す線形と原点対象のグラフを得ることができ、また、それに対応するように第1の関
数91、第2の関数92および第3の関数93が定義されることに留意されたい。
図4は、電磁石制御装置50によって実行される電流値決定処理の一例の流れを示すフローチャートである。電流値決定処理は、指令部22から入力される指令値に基づいて、コイル41に流す電流の電流値を決定する処理である。電流値決定処理は、指令部22から電磁石制御装置50に指令値が入力される度に繰り返し実行される。図4では、説明を単純化するために、電流値および磁束密度値の各々が、ゼロ以上の範囲(すなわち、図3に示された第1象限の範囲内)で制御される場合を示している。電流値決定処理が開始されると、まず、指令値取得部60は、指令部22から入力された磁束密度指令値を受け付けて、電流指令値Inを算出する(ステップS110)。電流指令値Iの添え字「n」は、n番目に入力された磁束密度指令値に対応していることを表している。この電流指令値Inは、図3に示された理想直線F0に基づいて算出される。
電流指令値Inを算出すると、指令値取得部60は、算出された電流指令値Inを記憶部90に記憶し(ステップS120)、当該電流指令値Inを電流値決定部70に出力する。本実施例では、記憶部90に記憶された電流指令値Inは、次回実行される電流値決定処理が終了する際に消去される。
電流値決定部70は、入力された電流指令値Inが消磁状態からの磁束密度の増加の指令を表しているか否かを判断する(ステップS130)。ここでの「消磁状態からの磁束密度の増加の指令」には、初期状態(すなわち、残留磁気なし)からの初めて磁束密度の増加の指令と、初期状態から、一度も磁束密度を減少させることなく、段階的に磁束密度を増加させる場合の、途中の段階の磁束密度の増加の指令と、が含まれる。この判断は、本実施例では、前回実行された電流値決定処理のステップS120によって電流指令値In−1が記憶されているか否かと、後述する関数フラグと、に基づいて行われる。初めて電流値決定処理が実行される場合、電流指令値In−1は、当然に記憶されていない。また、本実施例では、n回目の電流値決定処理の後に消磁部85によって消磁が実行された場合、記憶部90に記憶された電流指令値Inは消去される。このため、電流値決定部70は、電流指令値In−1が記憶部90に記憶されているか否かに基づいて、入力された電流指令値Inが初期状態からの初めての磁束密度の増加を表すか否かを判断することができる。入力された電流指令値Inが途中の段階での磁束密度の増加を表すか否かについては、後述する関数フラグによって判断することができる。この判断については、後述する。
判断の結果、電流指令値Inが消磁状態からの磁束密度の増加の指令を表している場合(ステップS130:YES)、電流値決定部70は、第1の関数91を選択し、関数フラグを値1に設定する(ステップS140)。関数フラグは、記憶部90に確保されたフラグ領域に書き込まれる。この関数フラグの使用方法については後述する。次いで、電流値決定部70は、第1の関数91を用いて電流補正量Icを決定する(ステップS150)。本実施例では、第1の関数91は、磁束密度指令値B(または電流指令値I)と電流補正量Icとの対応関係を表す関数である。この点は、第2の関数92および第3の関数93についても同様である。ここでの電流補正量Icの決定方法は後述する。次いで、電流値決定部70は、上記ステップS110で算出した電流指令値Inに電流補正量Icを加算して、制御電流値In’を算出する(ステップS210)。そして、電流値決定部70は、制御電流値In’を記憶部90に記憶する(ステップS220)とともに、制御電流値In’をドライバ80に出力し(ステップS230)、電流値決定処理を終了する。
一方、電流指令値Inが消磁状態からの磁束密度の増加の指令を表していない場合(ステップS130:NO)、すなわち、継鉄42が着磁状態にある場合、電流値決定部70は、電流指令値Inが電流指令値In−1よりも小さいか否かを判断する(ステップS1
60)。電流指令値In−1は、前回実行された電流値決定処理の上記ステップS120において、記憶部90に記憶されている。判断の結果、電流指令値Inが電流指令値In−1よりも小さい場合(ステップS160:YES)、すなわち、磁束密度を減少させる指令が入力されている場合、電流値決定部70は、第2の関数92を選択し、関数フラグを値2に設定する(ステップS170)。次いで、電流値決定部70は、第2の関数92に基づいて電流補正量Icを決定する(ステップS180)。ここでの電流補正量Icの決定方法は後述する。そして、電流値決定部70は、処理を上記ステップS210に進める。
判断の結果、電流指令値Inが電流指令値In−1よりも大きい場合(ステップS160:NO)、すなわち、磁束密度を増加させる指令が入力されている場合、電流値決定部70は、第3の関数93を選択し、関数フラグを値3に設定する(ステップS190)。次いで、電流値決定部70は、第3の関数93に基づいて電流補正量Icを決定する(ステップS200)。ここでの電流補正量Icの決定方法は後述する。そして、電流値決定部70は、処理を上記ステップS210に進める。
図5〜図8は、上記ステップS150,S180,S200における電流補正量Icの決定方法の具体例を概念的に示している。図5は、消磁状態から磁束密度を増加させる場合に電流値を決定する概念を示しており、上記ステップS150に対応している。図5に示すように、最大値Bmaxよりも小さい磁束密度指令値B1が入力されると、電磁石制御装置50は、理想直線F0を用いて電流指令値I1を算出する(ステップS110)。図5において、点P1は、最大値Bmaxに相当する理想直線F0上の点である。点P2は、磁束密度指令値B1によって定まる理想直線F0上の点であり、電流指令値I1に対応している。そして、電磁石制御装置50は、第1の関数91を用いて、電流補正量IC1を決定し(ステップS150)、これに電流指令値I1を加算して、制御電流値I’1を算出する。点P3は、第1の関数ラインF1上の点であり、磁束密度指令値B1および制御電流値I’1に対応している。つまり、消磁状態から磁束密度指令値B1まで磁束密度を増加させる場合、電流値は、ゼロから、第1の関数ラインF1上の点P3に対応する制御電流値I’1まで増加される。第1の関数91では、このような結果が得られるように、電流指令値Iと電流補正量Icとの対応関係が定義されている。
図6は、図5の状態からさらに磁束密度を増加させる場合に電流値を決定する概念を示している。磁束密度指令値B2(B2>B1)が入力されると、電磁石制御装置50は、理想直線F0を用いて電流指令値I2(点P4に対応)を算出する(ステップS110)。そして、電磁石制御装置50は、第1の関数91を用いて電流補正量IC2を決定し(ステップS150)、これに電流指令値I2を加算して、制御電流値I’2(点P5に対応)を算出する。つまり、入力される磁束密度指令値が消磁状態から増加し続ける限り、制御電流値I’は、第1の関数91を継続的に使用して、第1の関数ラインF1上の点に対応する値として決定される。入力される磁束密度指令値が消磁状態から増加し続けるか否かは、関数フラグを参照して判断することができる。具体的には、関数フラグが値1に設定されている状態で、前回よりも大きな磁束密度指令値が入力された場合は、入力される磁束密度指令値が消磁状態から増加し続けると判断できる。
図7は、着磁状態から磁束密度を減少させる場合に電流値を決定する概念を示している。図6に示す状態から磁束密度指令値B3(B3<B2)が入力されると、つまり、磁束密度指令値が増加から減少に切り替わると、電磁石制御装置50は、理想直線F0を用いて電流指令値I3(点P6に対応)を算出する(ステップS110)。そして、電磁石制御装置50は、第2の関数92に基づいて電流補正量IC3を決定し(ステップS150)、これに電流指令値I3を加算して、制御電流値I’3(点P7に対応)を算出する。点P7は、第2の関数変換ラインF2’上の点である。第2の関数変換ラインF2’が理
想直線F0よりも下方に位置することから、電流補正量IC3は、マイナスの値として算出される。
第2の関数変換ラインF2’は、第2の関数ラインF2が変換されたラインである。具体的には、第2の関数変換ラインF2’は、第2の関数ラインF2と理想直線F0との間に位置するように変換されたラインである。例えば、第2の関数変換ラインF2’は、以下のようにして得ることができる。まず、第2の関数ラインF2が、点P1(第2の関数ラインF2の原点と反対側の端点)が、点P5(磁束密度(換言すれば、電流)が増加から減少に転じる際の磁束密度B2に対応する第1の関数ラインF1上の点)に位置するように平行移動される。そして、図7に示すように、平行移動された第2の関数ラインF2が拡大または縮小される。この際の拡縮率の決定方法については後述する。こうしてスケール変換された後の第2の関数ラインF2が第2の関数変換ラインF2’である。
電流補正量IC3は、制御電流値I’3がこのような第2の関数変換ラインF2’上に位置するように決定される。換言すれば、第2の関数92は、このような結果が得られるように変換された後に使用される。
図7に示した状態の後、入力される磁束密度指令値が減少し続ける限り、制御電流値I’は、同一の関数(上述の変換された第2の関数92)を使用して、第2の関数変換ラインF2’上の点に対応する値として決定される。入力される磁束密度指令値が着磁状態から減少し続けるか否かは、関数フラグを参照して判断することができる。具体的には、関数フラグが値2に設定されている状態で、前回よりも小さな磁束密度指令値が入力された場合は、入力される磁束密度指令値が着磁状態から減少し続けると判断できる。なお、磁束密度指令値が点P1に達した後で磁束密度指令値が増加から減少に切り替わる場合には、第2の関数変換ラインF2’ではなく、第2の関数ラインF2上に制御電流値I’が位置するように、制御電流値I’が決定される。
図8は、着磁状態から磁束密度を増加させる場合に電流値を決定する概念を示している。図7に示す状態から磁束密度指令値B4(B4>B3)が入力されると、つまり、着磁状態において磁束密度指令値が減少から増加に再度切り替わると、電磁石制御装置50は、理想直線F0を用いて電流指令値I4(点P8に対応)を算出する(ステップS110)。着磁状態において磁束密度指令値が減少から増加に再度切り替わるか否かは、関数フラグを参照して判断することができる。具体的には、関数フラグが値2に設定されている状態で、前回よりも大きな磁束密度指令値が入力された場合は、着磁状態において磁束密度指令値が減少から増加に再度切り替わると判断することができる。
そして、電磁石制御装置50は、第3の関数93に基づいて電流補正量IC4を決定し(ステップS150)、これに電流指令値I4を加算して、制御電流値I’4(点P9に対応)を算出する。点P9は、第3の関数変換ラインF3’上の点である。第3の関数変換ラインF3’が理想直線F0よりも下方に位置することから、電流補正量IC4は、マイナスの値として算出される。
第3の関数変換ラインF3’は、第3の関数ラインF3が変換されたラインである。例えば、第3の関数変換ラインF3’は、以下のようにして得ることができる。まず、第3の関数ラインF3の原点側の端点が点P7(磁束密度(換言すれば、電流)が減少から増加に転じる際の第2の関数変換ラインF2’上の点)に位置するように第3の関数ラインF3が平行移動される。そして、図8に示すように、平行移動された第3の関数ラインF3が拡大または縮小される。この際の拡縮率の決定方法については後述する。こうしてスケール変換された後の第3の関数ラインF3が第3の関数変換ラインF3’である。
電流補正量IC4は、制御電流値I’4がこのような第3の関数変換ラインF3’上に位置するように決定される。換言すれば、第3の関数93は、このような結果が得られるように変換された後に使用される。
図8に示した状態の後、着磁状態において、入力される磁束密度指令値が増加し続ける限り、制御電流値I’は、同一の関数(上述の変換された第3の関数93)を使用して、第3の関数変換ラインF3’上の点に対応する値として決定される。着磁状態において磁束密度指令値が増加し続けるか否かは、関数フラグを参照して判断することができる。具体的には、関数フラグが値3に設定されている状態で、前回よりも大きな磁束密度指令値が入力された場合は、着磁状態において磁束密度指令値が増加し続けると判断することができる。また、磁束密度が再度減少に転じる場合(関数フラグによって判断できる)には、図7に示したのと同様に、第2の関数ラインF2が変換されたライン上に制御電流値I’が位置するように、制御電流値I’が決定される。なお、磁束密度指令値が、第2の関数ラインF2の最小値(x軸上の点)に達した後で磁束密度指令値が減少から増加に切り替わる場合には、第3の関数変換ラインF3’ではなく、第3の関数ラインF3上に制御電流値I’が位置するように、制御電流値I’が決定される。説明は、省略するが、第2ないし第4象限の各々においても、第1象限と同様にして、制御電流値I’が決定される。
図9は、第2の関数変換ラインF2’(以下、第4の関数ラインF4と記述する)を求めるために、第2の関数ラインF2を平行移動した後に拡大または縮小する際における、拡縮率の決定方法の具体例を概念的に示している。図9において、横軸は図5〜図8と同様に磁束密度指令値を表しているが、縦軸は図5〜図8とは異なり、電流補正量Icを表していることに留意されたい。
図9における第1の関数ラインF1、第2の関数ラインF2および第3の関数ラインF3は、前述(図3等)の関数ラインF1〜F3と同様に、記憶部90に予め記憶されている第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93にそれぞれ基づくものである。例えば、第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93は、N次多項式(例えばN=5)または任意の他の関数として定義される。また図9において、第1の関数ラインF1は、磁束密度がゼロと最大値Bmaxの範囲で定義され、第2の関数ラインF2および第3の関数ラインF3は、磁束密度が最大値Bmaxと最小値Bmin(=−Bmax)の範囲で定義されている。
前述したように、磁束密度指令値が最大値Bmax(第1着磁状態)に達した後で磁束密度指令値が増加から減少に切り替わる場合には、第2の関数ラインF2に従って制御電流値I’が決定される。しかしながら、磁束密度指令値が増加していき、最大値Bmaxに達するよりも前に最大値Bmaxより小さい所定の磁束密度(第3着磁状態)において磁束密度指令値が増加から減少に切り替わる場合には、第2の関数ラインF2を変換した第4の関数ラインF4に従って制御電流値I’が決定される。
第2の関数ラインF2を第4の関数ラインF4に変換するために、第3着磁状態に対応する第3の関数ラインF3上の点(例えば点Q2、Q3、Q4)において磁束密度指令値を増加から減少に切り替えた場合の、磁束密度指令値(または電流指令値I)と電流補正量Icとの対応関係を示す実測データをあらかじめ取得しておく。図9には、このような実測データのいくつかがプロットされている。
第2の関数ラインF2は、まず、点Q1(第2の関数ラインF2上の第1着磁状態に対応する端点)が、上記のようにあらかじめ取得された実測データに対応する点Q2(またはQ3、Q4)に位置するように平行移動される。そして、平行移動された第2の関数ラ
インF2が点Q2(またはQ3、Q4)に関連する実測データにフィットするように、第2の関数ラインF2に適用される拡縮率(第1拡縮率)が決定される。この拡縮率に従って、平行移動後の第2の関数ラインF2が拡大または縮小されることで、第4の関数ラインF4が得られる。実測データがあらかじめ取得されている第3着磁状態(図9における第3の関数ラインF3上の点Q2、Q3、Q4)に関しては、同様の方法で第2の関数ラインF2から第4の関数ラインF4への変換を行うことができる。
このように、実測データに基づく拡縮率を用いて第2の関数ラインF2を拡大または縮小することにより第4の関数ラインF4を得るようにしたので、第4の関数ラインF4に従って決定される制御電流値I’による実際の磁束密度を、磁束密度指令値と精度良く一致させることができる。また、拡縮率は、図9の横軸方向に第2の関数ラインF2を拡大または縮小するための拡縮率と、図9の縦軸方向に第2の関数ラインF2を拡大または縮小するための拡縮率とを独立に決定するのがよい。これにより、第2の関数ラインF2を図9の横軸方向と縦軸方向に独立に拡大または縮小して、第2の関数ラインF2を柔軟に実測データにフィットさせることができる。
図10は、第3の関数変換ラインF3’(以下、第5の関数ラインF5と記述する)を求めるために、第3の関数ラインF3を平行移動した後に拡大または縮小する際における、拡縮率の決定方法の具体例を概念的に示している。図10において、横軸および縦軸は、図9と同様にそれぞれ磁束密度指令値と電流補正量Icを表していることに留意されたい。
図10における第1の関数ラインF1、第2の関数ラインF2および第3の関数ラインF3は、図9の場合と同様に、記憶部90に予め記憶されている第1の関数91、第2の関数92および第3の関数93にそれぞれ基づくものである。また図10において、第1の関数ラインF1は、磁束密度がゼロと最大値Bmaxの範囲で定義され、第2の関数ラインF2および第3の関数ラインF3は、磁束密度が最大値Bmaxと最小値Bmin(=−Bmax)の範囲で定義されている。
前述したように、磁束密度指令値が最小値Bmin(第2着磁状態)に達した後で磁束密度指令値が減少から増加に切り替わる場合には、第3の関数ラインF3に従って制御電流値I’が決定される。しかしながら、磁束密度指令値が減少していき、最小値Bminに達するよりも前に最小値Bminより大きい所定の磁束密度(第4着磁状態)において磁束密度指令値が減少から増加に切り替わる場合には、第3の関数ラインF3を変換した第5の関数ラインF5に従って制御電流値I’が決定される。
第3の関数ラインF3を第5の関数ラインF5に変換するために、第4着磁状態に対応する第2の関数ラインF2上の点(例えば点Q6、Q7、Q8)において磁束密度指令値を減少から増加に切り替えた場合の、磁束密度指令値(または電流指令値I)と電流補正量Icとの対応関係を示す実測データをあらかじめ取得しておく。図10には、このような実測データのいくつかがプロットされている。
第3の関数ラインF3は、まず、点Q5(第3の関数ラインF3上の第2着磁状態に対応する端点)が、上記のようにあらかじめ取得された実測データに対応する点Q6(またはQ7、Q8)に位置するように平行移動される。そして、平行移動された第3の関数ラインF3が点Q6(またはQ7、Q8)に関連する実測データにフィットするように、第3の関数ラインF3に適用される拡縮率(第2拡縮率)が決定される。この拡縮率に従って、平行移動後の第3の関数ラインF3が拡大または縮小されることで、第5の関数ラインF5が得られる。実測データがあらかじめ取得されている第4着磁状態(図10における第2の関数ラインF2上の点Q6、Q7、Q8)に関しては、同様の方法で第3の関数
ラインF3から第5の関数ラインF5への変換を行うことができる。
このように、実測データに基づく拡縮率を用いて第3の関数ラインF3を拡大または縮小することにより第5の関数ラインF5を得るようにしたので、第5の関数ラインF5に従って決定される制御電流値I’による実際の磁束密度を、磁束密度指令値と精度良く一致させることができる。また、拡縮率は、図10の横軸方向に第3の関数ラインF3を拡大または縮小するための拡縮率と、図10の縦軸方向に第3の関数ラインF3を拡大または縮小するための拡縮率とを独立に決定するのがよい。これにより、第3の関数ラインF3を図10の横軸方向と縦軸方向に独立に拡大または縮小して、第3の関数ラインF3を柔軟に実測データにフィットさせることができる。
図11は、実測データが存在していない着磁状態において磁束密度指令値の増減が切り替わる場合の、拡縮率の決定方法の具体例を概念的に示している。図11において、横軸は磁束密度指令値を表し、縦軸は関数ラインをスケール変換するための拡縮率を表している。
図11には、図9および図10に示した方法に従って決定された第1拡縮率と第2拡縮率がプロットされている。具体的には、図11における点R2x、点R3x、および点R4xは、それぞれ図9の点Q2、Q3、Q4に関して決定された、第2の関数ラインF2を図9の横軸方向に拡大または縮小するための第1拡縮率を表し、図11における点R2y、点R3y、および点R4yは、それぞれ図9の点Q2、Q3、Q4に関して決定された、第2の関数ラインF2を図9の縦軸方向に拡大または縮小するための第1拡縮率を表している。また、図11における点R6x、点R7x、および点R8xは、それぞれ図10の点Q6、Q7、Q8に関して決定された、第3の関数ラインF3を図10の横軸方向に拡大または縮小するための第2拡縮率を表し、図11における点R6y、点R7y、および点R8yは、それぞれ図10の点Q6、Q7、Q8に関して決定された、第3の関数ラインF3を図10の縦軸方向に拡大または縮小するための第2拡縮率を表している。更にまた、図11の点R1および点R5は、それぞれ図9の点Q1と図10の点Q5に対応し、拡縮率が1である(すなわち第2の関数ラインF2および第3の関数ラインF3がそのまま利用される)ことを示す。
図9において、第3の関数ラインF3上の点Q9は、点Q2、点Q3、点Q4におけるような実測データが存在していない第5着磁状態を表している。したがって、このような点Q9において磁束密度指令値を増加から減少に切り替えた場合には、前述した図9に示す方法に従って第2の関数ラインF2の拡縮率を決定することができない。点Q9に対応する拡縮率を求めるために、図11において点R1、点R2x、点R3x、点R4xに最も近接する近似曲線G1、および点R1、点R2y、点R3y、点R4yに最も近接する近似曲線G2が利用される。近似曲線G1上の点R9x(図9の点Q9と磁束密度指令値が一致する点)に対応する拡縮率が、第2の関数ラインF2を図9の横軸方向に拡大または縮小するための拡縮率(第3拡縮率)として採用され、近似曲線G2上の点R9y(図9の点Q9と磁束密度指令値が一致する点)に対応する拡縮率が、第2の関数ラインF2を図9の縦軸方向に拡大または縮小するための拡縮率(第3拡縮率)として採用される。このようにして決定された第3拡縮率で第2の関数ラインF2を(平行移動後に)拡大または縮小することにより、第2の関数ラインF2が第6の関数ラインに変換され、変換後の第6の関数ラインに従って制御電流値I’が決定される。
同様に、図10において、第2の関数ラインF2上の点Q10は、点Q6、点Q7、点Q8におけるような実測データが存在していない第6着磁状態を表している。したがって、このような点Q10において磁束密度指令値を減少から増加に切り替えた場合には、前述した図10に示す方法に従って第3の関数ラインF3の拡縮率を決定することができな
い。点Q10に対応する拡縮率を求めるために、図11において点R5、点R6x、点R7x、点R8xに最も近接する近似曲線G3、および点R5、点R6y、点R7y、点R8yに最も近接する近似曲線G4が利用される。近似曲線G3上の点R10x(図10の点Q10と磁束密度指令値が一致する点)に対応する拡縮率が、第3の関数ラインF3を図10の横軸方向に拡大または縮小するための拡縮率(第4拡縮率)として採用され、近似曲線G4上の点R10y(図10の点Q10と磁束密度指令値が一致する点)に対応する拡縮率が、第3の関数ラインF3を図10の縦軸方向に拡大または縮小するための拡縮率(第4拡縮率)として採用される。このようにして決定された第4拡縮率で第3の関数ラインF3を(平行移動後に)拡大または縮小することにより、第3の関数ラインF3が第7の関数ラインに変換され、変換後の第7の関数ラインに従って制御電流値I’が決定される。
このように、実測データがあらかじめ取得されている着磁状態に対して決定された複数の拡縮率を近似曲線で補間して、実測データが存在していない着磁状態に対する拡縮率を求めるようにしたので、磁束密度指令値の増減を切り替えて実測データを取得する作業をあらゆる着磁状態について実施しておく必要はなく、任意の着磁状態で磁束密度指令値を切り替えた場合にも関数ラインを適切に拡大または縮小することができる。これにより、磁束密度の全範囲にわたって、磁束密度指令値と実際に得られる磁束密度とを精度良く一致させることができる。
以上説明したプラズマ処理システム20によれば、3つの関数91,92,93を、コイル41への電流の印加履歴に応じて使い分けて、コイル41に流す電流を制御することによって、電流印加の履歴に関わらず、ヒステリシスに起因する残留磁気の影響を低減することができる。すなわち、磁束密度指令値と、コイル41に電流を流すことによって実際に得られる磁束密度値と、を従来よりも精度良く一致させることができる。その結果、同一のプラズマ処理システム20におけるプロセス使用条件の再現性の向上、または、同一仕様のプラズマ処理システム20同士間の個体差を低減することができる。しかも、継鉄42が有するヒステリシスの大きさに関わらず、磁束密度指令値と、実際に得られる磁束密度値と、を精度良く一致させることができる。このため、継鉄42にヒステリシスの小さい材料を使用しなくてもよい。その結果、容易に入手できる安価な材料を継鉄42に用いることができる。つまり、プラズマ処理システム20のコスト、および、プラズマ処理システム20の発注から納品までに要する時間を低減することができる。
B:変形例:
上述したプラズマ処理システム20において、外部(本実施例では、指令部22)から入力される指令値は、磁束密度指令値に限定されない。例えば、指令部22において、磁束密度指令値が電流指令値Iに変換され、電流指令値Iが指令値取得部60に入力されてもよい。指令値取得部60が取得する情報は、磁束密度指令値を特定可能な任意の情報であってもよい。
また、関数91,92,93は、磁束密度指令値B(または電流指令値I)と電流補正量Icとの対応関係を表す関数に限定されない。関数91,92,93は、磁束密度指令値に対応する制御電流値I’を最終的に導き出せる任意のパラメータの対応関係を表す関数であってもよい。例えば、関数91,92,93は、磁束密度と電圧との対応関係を表していてもよい。あるいは、関数91,92,93は、磁束密度と電流との関係を表す関数であってもよい。あるいは、関数91,92,93は、磁束密度指令値と制御電流値I’との関係を表す関数であってもよい。このように、磁束密度と電圧とを対応付けた関数を使用すれば、他のパラメータへの変換を必要とすることなく、所望の磁束密度から、制御電流値I’を直接的に決定することができる。したがって、電磁石制御装置50における演算負荷を低減することができる。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
20…プラズマ処理システム
21…プラズマエッチング装置
22…指令部
30…電磁石システム
40…電磁石
41…コイル
42…継鉄
50…電磁石制御装置
60…指令値取得部
70…電流値決定部
80…ドライバ
85…消磁部
90…記憶部
91…第1の関数
92…第2の関数
93…第3の関数

Claims (4)

  1. 継鉄とコイルとを有する電磁石の前記コイルに流す電流を制御するための電磁石制御装置であって、
    前記コイルに電流を流すことによって得られる磁束密度の目標値に相当する磁束密度指令値、または、前記磁束密度指令値を特定可能な情報を取得するように構成された指令値取得部と、
    前記磁束密度指令値に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する電流値決定部と、
    を備え、
    前記電流値決定部は、
    前記継鉄の消磁状態から磁束密度を増加させる場合に、第1の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第1の処理と、
    前記継鉄の第1着磁状態から磁束密度を減少させる場合に、第2の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第2の処理と、
    前記継鉄の第2着磁状態から磁束密度を増加させる場合に、第3の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第3の処理と、
    前記継鉄の第3着磁状態から磁束密度を減少させる場合に、前記第2の関数を第1拡縮率で拡大または縮小することにより第4の関数に変換し、変換後の前記第4の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第4の処理と、
    前記継鉄の第4着磁状態から磁束密度を増加させる場合に、前記第3の関数を第2拡縮率で拡大または縮小することにより第5の関数に変換し、変換後の前記第5の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第5の処理と、
    を実行するように構成され、
    前記電流値決定部は、
    前記第4の処理において、あらかじめ前記第3着磁状態から磁束密度を減少させることによって得られた実測データに前記第2の関数がフィットするように、前記第1拡縮率を決定し、
    前記第5の処理において、あらかじめ前記第4着磁状態から磁束密度を増加させることによって得られた実測データに前記第3の関数がフィットするように、前記第2拡縮率を決定する、
    ように構成された
    電磁石制御装置。
  2. 請求項1に記載の電磁石制御装置であって、
    前記第1の関数、前記第2の関数および前記第3の関数は、磁束密度と電流との関係を表す関数である
    電磁石制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電磁石制御装置であって、
    前記電流値決定部は、
    前記継鉄の第5着磁状態から磁束密度を減少させる場合に、あらかじめ前記継鉄の複数の着磁状態から磁束密度を減少させることによって得られた各実測データに前記第2の関数がそれぞれフィットするように、前記複数の着磁状態のそれぞれに対応する複数の拡縮率を決定し、前記複数の拡縮率を用いた近似によって第3拡縮率を決定し、前記第2の関数を前記第3拡縮率で拡大または縮小することにより第6の関数に変換し、変換後の前記第6の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第6の処理と、
    前記継鉄の第6着磁状態から磁束密度を増加させる場合に、あらかじめ前記継鉄の複数の着磁状態から磁束密度を増加させることによって得られた各実測データに前記第3の関数がそれぞれフィットするように、前記複数の着磁状態のそれぞれに対応する複数の拡縮率を決定し、前記複数の拡縮率を用いた近似によって第4拡縮率を決定し、前記第3の
    関数を前記第4拡縮率で拡大または縮小することにより第7の関数に変換し、変換後の前記第7の関数に基づいて前記コイルに流す電流の値を決定する第7の処理と、
    を実行するように構成された、電磁石制御装置。
  4. 電磁石システムであって、
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電磁石制御装置と、
    前記電磁石と
    を備える電磁石システム。
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