JP2002136194A - 同期機の励磁制御装置 - Google Patents

同期機の励磁制御装置

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JP2002136194A
JP2002136194A JP2000329885A JP2000329885A JP2002136194A JP 2002136194 A JP2002136194 A JP 2002136194A JP 2000329885 A JP2000329885 A JP 2000329885A JP 2000329885 A JP2000329885 A JP 2000329885A JP 2002136194 A JP2002136194 A JP 2002136194A
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voltage
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current
excitation
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JP2000329885A
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Shinobu Takeda
忍 竹田
Tetsuo Sorakubo
哲夫 空久保
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同期機が電力系統に並列している場合でも外部
インピーダンスに依存することなく同期機電圧制御の目
標とする応答性を得ることができ、電力系統から見て、
電気的に強い同期機と弱い同期機の格差が低減され、系
統安定度の収斂性を一様にすることができる同期機の励
磁制御装置を提供する。 【解決手段】電力系統2に接続される同期機5の界磁側
に接続され界磁電流を生成する励磁装置6と、この励磁
装置6を制御する電圧調整装置8とを備え、前記電圧調
整装置8は、同期機電圧を入力されこの同期機電圧が所
定値となるように制御する電圧制御部83と、この電圧制
御部83の出力と前記界磁電流を入力されこの界磁電流が
所定値となるように制御する電流制御部87とを備えた構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統に接続さ
れ発電機や調相機として運転される同期機の励磁制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電力分野において、同期機は発電
を行う発電機あるいは揚水を行う電動機あるいは位相調
整を行う調相機として、電力系統に並列された状態で使
用される場合が多い。
【0003】電力に系統に並列された従来の同期機の励
磁制御装置の接続例を図13に示す。この図に示すよう
に、理想電圧源として作用する無限大母線1に電力系統
2が接続されており、この電力系統2に遮断器3と主変
圧器4を介して同期機5の電機子側が接続されている。
また同期機5の界磁側は励磁装置6に接続されている。
図では、励磁装置6としてサイリスタ整流器を使用し、
自己の電力の一部を励磁変圧器7を介して励磁装置6に
供給する例を示している。電圧調整装置8は、電圧検出
器9によって検出される同期機電圧VGを入力し、励磁
装置6のサイリスタにゲートパルスを出力する。
【0004】このような接続の従来の同期機の励磁制御
装置のブロックダイヤグラムを図14に示す。また図14中
には励磁装置6の作用、同期機5の界磁側の挙動、電力
系統2の挙動も示してある。これらの構成要素は下記の
ように動作する。
【0005】(1)先ず電圧設定器81で目標とすべき同
期機電圧指令VG*を作成し、加減算器82で同期機電圧
指令VG*と同期機電圧VGとの偏差をとり、これが極
小となるように電圧制御器83で界磁電圧目標Vf’を作
成する。界磁電圧目標Vf’は演算器84でサイリスタの
点弧角αに変換され、更にパルス発生器85でゲートパル
スに変換される。
【0006】(2)ゲートパルスは励磁装置6のサイリ
スタのゲートに与えられ、界磁電圧Vfが発生する。 (3)界磁電圧Vfは界磁側開路時定数Tdo’を有す
る一次遅れ要素を介して界磁電流Ifに変換され、界磁
電流Ifは界磁側から見た同期機内部インピーダンスZ
Gfにより同期機内部誘起電圧VGfに変換される。
【0007】(4)同期機内部誘起電圧VGfと母線電
圧VBとの電圧差が同期機インピーダンスXd’と外部
インピーダンスXe(主変圧器4のインピーダンス+電
力系統2のインピーダンス)に印加され同期機電流IG
が発生し、同期機電流IGによって外部インピーダンス
Xeに印加された電圧差と母線電圧との和が同期機電圧
VGとなる。 (5)同期機電圧VGは電圧調整装置8に帰還され、上
記(1)の如くに同期機電圧指令VG*と同期機電圧V
Gとの偏差が極小となるように制御される。
【0008】図16〜図18は上記(1)〜(5)の挙動を
説明する図であり、図16は等価回路を、図17は電圧分布
を、図18は電圧電流ベクトルを示したものである。これ
らの図を参照することにより、上記(1)〜(5)の挙
動を容易に理解することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14および
図16〜図18から判るように、電力系統2に並列されてい
る同期機5の電機子側電圧VGは、同期機内部誘起電圧
VGfを電圧源として同期機インピーダンスXd’と外
部インピーダンスXeとの比で母線電圧VBに引きつけ
られている。比較のため、系統から解列されている場合
の電圧調整装置8の構成図および励磁装置6の作用,同
期機5の界磁側の挙動を図15に示す。
【0010】図14と図15を比べると、電力系統の挙動部
分に差が有ることが判る。すなわち、図15に示すように
系統から解列されている場合には、同期機内部誘起電圧
VGfが同期機電圧VGに等しくなり、電圧調整装置8
に帰還されるのに対し、図14に示すように系統に並列さ
れている場合には、同期機電圧VGは(Xe)/(X
d’+Xe)分だけ母線電圧VBに引きつけられてい
る。
【0011】一方、同期機電圧制御の応答性の評価は、
結果の再現性を考慮し、一般に解列状態で行われる。従
って、解列状態で評価された同期機電圧制御の応答性
は、並列状態において(Xe)/(Xd’+Xe)分だ
け異なるものとなり、さらには外部インピーダンスXe
の大きさによって応答性が一様ではなくなってくる。す
なわち、並列中の同期機電圧制御の応答性は外部インピ
ーダンスXeの大きさに依存していることになる。
【0012】視点を変えると電力系統分野では、今後系
統安定化装置が数多く導入されていく関係から、系統か
ら見て、並列されている各々の同期機が自己容量および
自己頂上電圧に応じて近似した同様な挙動を示し、系統
安定度の収斂性が一様になることが望まれている。
【0013】しかしながら、上記の解列状態で評価され
た同期機電圧の応答性は並列状態においてはそれと異な
り、さらに外部インピーダンスXeの大きさによって応
答性が一様ではなくなってくるという事象は、系統から
見て、電気的に強い同期機と弱い同期機との格差が広が
るということに繋がり、系統安定度の収斂性が一様では
なくなってしまうことを示唆するものである。
【0014】そこで本発明は、同期機が電力系統に並列
している場合でも外部インピーダンスに依存することな
く同期機電圧制御の目標とする応答性を得ることがで
き、電力系統から見て、電気的に強い同期機と弱い同期
機の格差が低減され、系統安定度の収斂性を一様にする
ことができる同期機の励磁制御装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電力
系統に接続される同期機の界磁側に接続され界磁電流を
生成する励磁装置と、この励磁装置を制御する電圧調整
装置とを備え、前記電圧調整装置は、同期機電圧を入力
されこの同期機電圧が所定値となるように制御する電圧
制御部と、この電圧制御部の出力と前記界磁電流を入力
されこの界磁電流が所定値となるように制御する電流制
御部とを備えた構成としたものである。
【0016】請求項1の発明によれば、特に界磁電流に
制限がある同期機の励磁制御装置において、同期機内部
誘起電圧に相当する界磁電流を直接制御することが可能
となるため、上位ループである電圧制御部の応答性に比
べ、下位ループである電流制御部の応答性を充分速くし
ておけば、並列中においても同期機電圧制御の応答性は
外部インピーダンスに依存することなく、目標とする応
答を得ることが可能となる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、電圧制御部および電流制御部にそれぞれ進み遅れ要
素を設けたものである。請求項2の発明によれば、請求
項1の具体例として、上位ループである電圧制御部およ
び下位ループである電流制御部に進み遅れ要素を設ける
ことにより、請求項1と同様な作用を得ることが可能と
なる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、電圧制御部に積分要素を設け、電流制御部に進み遅
れ要素を設けた構成としたものである。請求項3の発明
によれば、請求項1と同様な作用に加え、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることが可能となる。
【0019】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、電圧制御部に積分要素と、この積分要素の出力を制
限する制限器を設け、電流制御部に進み遅れ要素を設け
たものである。
【0020】請求項4の発明によれば、請求項1と同様
な作用に加え、同期機電圧のオーバーシュートを小さく
することが可能となると共に、界磁電流に制限をかける
ことが可能となる。
【0021】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、電圧制御部に積分要素と、この積分要素の出力を制
限する制限器と、この制限器の出力から前記積分要素の
出力を補正する補正手段を設け、電流制御部に進み遅れ
要素を設けたものである。
【0022】請求項5の発明によれば、請求項1と同様
な作用に加え、同期機電圧のオーバーシュートを小さく
することが可能となると共に、界磁電流に制限をかける
ことが可能となり、かつ制限が解除された後には速やか
に線形動作へ移行することが可能となる。
【0023】請求項6の発明は、電力系統に接続される
同期機の界磁側に接続され界磁電流を生成する励磁装置
と、この励磁装置を制御する電圧調整装置とを備え、前
記電圧調整装置は、同期機電圧を入力されこの同期機電
圧が所定値となるように制御する同期機電圧制御部と、
この同期機電圧制御部の出力と界磁電圧を入力されこの
界磁電圧が所定値となるように制御する界磁電圧制御部
とを備えた構成としたものである。
【0024】請求項6の発明によれば、特に界磁電圧に
制限がある同期機の励磁制御装置において、同期機内部
誘起電圧に相当する界磁電圧を直接制御することが可能
となるため、上位ループである同期機電圧制御部の応答
性に比べ、下位ループである界磁電圧制御部の応答性を
充分速くしておけば、並列中においても同期機電圧制御
の応答性は外部インピーダンスに依存することなく、目
標とする応答を得ることが可能となる。
【0025】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、同期機電圧制御部および界磁電圧制御部にそれぞれ
進み遅れ要素を設けたものである。請求項7の発明によ
れば、請求項6の具体例として、上位ループである同期
機電圧制御部および下位ループである界磁電圧制御部に
進み遅れ要素の手段を設けることにより、請求項6と同
様な作用を得ることが可能となる。
【0026】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、同期機電圧制御部に積分要素を設け、界磁電圧制御
部に進み遅れ要素を設けたものである。請求項8の発明
によれば、請求項6と同様な作用に加え、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることが可能となる。
【0027】請求項9の発明は、請求項6の発明におい
て、同期機電圧制御部に積分要素と、この積分要素の出
力を制限する制限器を設け、界磁電圧制御部に進み遅れ
要素を設けたものである。
【0028】請求項9の発明によれば、請求項6と同様
な作用に加え、同期機電圧のオーバーシュートを小さく
することが可能となると共に、界磁電圧に制限をかける
ことが可能となる。
【0029】請求項10の発明は、請求項6の発明におい
て、同期機電圧制御部に積分要素と、この積分要素の出
力を制限する制限器と、この制限器の出力から前記積分
要素の出力を補正する補正手段を設け、界磁電圧制御部
に進み遅れ要素を設けたものである。
【0030】請求項10の発明によれば、請求項6と同様
な作用に加え、同期機電圧のオーバーシュートを小さく
することが可能となると共に、界磁電圧に制限をかける
ことが可能となり、かつ制限が解除された後には速やか
に線形動作へ移行することが可能となる。
【0031】
【発明の実施例の形態】以下、本発明のいくつかの実施
の形態について図を参照して説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態の同期機の励磁制御装置の構成を示す
接続図である。従来の構成(図13)に比べ、界磁電流を
検出する電流検出器10が追加されている。界磁電流の検
出方法としては、励磁変圧器7の出力側である励磁装置
6側の電流を検出する例を示している。他は従来の構成
と同様である。
【0032】図2は、この第1の実施の形態の同期機の
励磁制御装置の構成を示すブロック図である。従来の構
成(図14)に比べ、界磁電流指令If*と界磁電流If
との偏差をとる加減算器86と、界磁電流Ifが界磁電流
指令If*となるように制御する電流制御器87が追加さ
れている。他は従来の構成と同様である。また図2中に
は励磁装置6の作用、同期機5の界磁側の挙動、電力系
統2の挙動も示してある。これらの構成要素は下記のよ
うに動作する。
【0033】(1)先ず電圧設定器81で目標とすべき同
期機電圧指令VG*を作成し、加減算器82で同期機電圧
指令VG*と同期機電圧VGとの偏差をとり、これが極
小となるように電圧制御器83で界磁電流指令If*を作
成する。次に加減算器86で界磁電流指令If*と界磁電
流Ifとの偏差をとり、これが極小となるように電流制
御器87で界磁電圧目標Vf’を作成する。界磁電圧目標
Vf’は演算器84でサイリスタの点弧角αに変換され、
更にパルス発生器85でゲートパルスに変換される。
【0034】(2)ゲートパルスは励磁装置6のサイリ
スタのゲートに与えられ、界磁電圧Vfが発生する。 (3)界磁電圧Vfは界磁側開路時定数Tdo’を有す
る一次遅れ要素を介して界磁電流Ifに変換され、界磁
電流Ifは界磁側から見た同期機内部インピーダンスZ
Gfにより同期機内部誘起電圧VGfに変換される。こ
こで界磁電流Ifは電圧調整装置8に帰還され、上記
(1)の如くに界磁電流指令If*と界磁電流Ifとの
偏差が極小となるように制御される。
【0035】(4)同期機内部誘起電圧VGfと母線電
圧VBとの電圧差が同期機インピーダンスXd’と外部
インピーダンスXe(主変圧器4のインピーダンス+電
力系統2のインピーダンス)に印加され同期機電流IG
が発生し、同期機電流IGによって外部インピーダンス
Xeに印加された電圧差と母線電圧との和が同期機電圧
VGとなる。 (5)同期機電圧VGは電圧調整装置8に帰還され、上
記(1)の如くに同期機電圧指令VG*と同期機電圧V
Gとの偏差が極小となるように制御される。
【0036】ここで、上位ループである同期機電圧制御
の応答性に比べ、下位ループである界磁電流制御の応答
性を充分速くしておけば、同期機内部誘起電圧VGfに
相当する界磁電流Ifが直接制御されることになる。こ
のため、並列中における同期機電圧制御の外部インピー
ダンスXeへの依存性はなくなり、同期機インピーダン
スXd’と外部インピーダンスXeとの比(Xe)/
(Xd’+Xe)を同期機電圧制御のゲインの一部とし
て、同期機電圧制御の応答性を目標とするものに設定す
ることができる。応答性の目標値は、系統から見て、系
統に並列されている各々の同期機の自己容量をベースに
して一様に設定すれば良い。これによって、系統から見
て、電気的に強い同期機と弱い同期機の格差が低減さ
れ、系統安定度の収斂性を一様にすることが可能とな
る。
【0037】また、系統に並列されている各々の同期機
の頂上電圧に差がある場合には、((Xe)/(Xd’
+Xe))×(平均頂上電圧/自己頂上電圧)を同期機
電圧制御のゲインの一部とすれば良い。これによって、
頂上電圧に余裕の有る同期機は系統安定度に大きく寄与
させ(外部ゲインを小さく、制御ゲインを大きく)、頂
上電圧に余裕の無い同期機は系統安定度に小さく寄与さ
せること(外部ゲインを大きく、制御ゲインを小さ
く)、すなわち励磁能力を有効に利用することができ
る。
【0038】図3は本発明の第2の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部の構成を示すブロック図である。
全体接続は第1の実施の形態(図1)と同じである。第
1の実施の形態の構成(図2)に比べ、具体的に、同期
機電圧を制御する電圧制御器83を比例要素831と進み遅
れ要素832で構成し、また界磁電流を制御する電流制御
器87を比例要素871と進み遅れ要素872で構成している。
他は第1の実施の形態の構成と同様である。また、これ
ら構成要素の動作も第1の実施の形態における動作と同
様である。
【0039】図4は本発明の第3の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部の構成を示すブロック図である。
全体接続は第1の実施の形態と同じである。第1の実施
の形態の構成(図2)に比べ、同期機電圧を制御する電
圧制御器83を比例要素831と、積分要素833と、これら比
例要素831の出力と積分要素833の出力を加算する加減算
器834で構成し、また、界磁電流を制御する電流制御器8
7を比例要素871と進み遅れ要素872で構成している。他
は第1の実施の形態の構成と同様である。また、これら
構成要素の動作も第1の実施の形態と同様である。
【0040】ここで、比例要素831と積分要素833を充分
に積分要素の強い値に設定することにより、同期機電圧
制御のループ特性は一次遅れに近くなり、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることができる。
【0041】図5は本発明の第4の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部の構成を示すブロック図である。
全体接続は第1の実施の形態と同じである。第1の実施
の形態の構成(図2)に比べ、同期機電圧を制御する電
圧制御器83を比例要素831と、積分要素833と、これら比
例要素831の出力と積分要素833の出力を加算する加減算
器834と、電圧制御の出力である界磁電流指令If*を
制限する制限器835で構成し、また、界磁電流を制御す
る電流制御器87を比例要素871と進み遅れ要素872で構成
している。他は第1の実施の形態の構成と同様である。
また、これら構成要素の動作も第1の実施の形態と同様
である。
【0042】ここで、比例要素831と積分要素833を充分
に積分要素の強い値に設定することにより、同期機電圧
制御のループ特性は一次遅れに近くなり、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることができる。また、電
圧制御の出力である界磁電流指令If*が制限にかかっ
た場合には、界磁電流Ifをその値に制御することがで
きる。
【0043】図6は本発明の第5の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部の構成を示すブロック図である。
全体接続は第1の実施の形態と同じである。第1の実施
の形態の構成(図2)に比べ、同期機電圧を制御する電
圧制御器83を比例要素831と、積分要素833と、これら比
例要素831の出力と積分要素833の出力を加算する加減算
器834と、電圧制御の出力である界磁電流指令If*を
制限する制限器835と、この制限器835の出力と前記比例
要素831の出力との差から積分要素833の出力を補正する
加減算器836で構成し、また、界磁電流を制御する電流
制御器87を比例要素871と進み遅れ要素872で構成してい
る。他は第1の実施の形態の構成と同様である。また、
これら構成要素の動作も第1の実施の形態と同様であ
る。
【0044】ここで、比例要素831と積分要素833を充分
に積分要素の強い値に設定することにより、同期機電圧
制御のループ特性は一次遅れに近くなり、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることができる。また、電
圧制御の出力である界磁電流指令If*が制限にかかっ
た場合には、界磁電流Ifをその値に制御することが可
能となる。さらに界磁電流指令If*が制限にかかった
場合には、制限値から比例要素の出力を差引き、それを
積分要素の出力とすることにより、制限が解除された後
には速やかに線形動作に移行することができる。
【0045】図7は本発明の第6の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の構成を示す接続図である。従来の構成
(図13)に比べ、界磁電圧を検出する電圧検出器11が追
加されている。他は従来の構成と同様である。
【0046】図8は、この第6の実施の形態の同期機励
磁制御装置のブロック図である。従来の構成(図14)に
比べ、界磁電圧指令Vf*と界磁電圧Vfとの偏差をと
る加減算器86と、界磁電圧Vfが界磁電圧指令Vf*と
なるように制御する電圧制御器88が追加されている。他
は従来の構成と同様である。また図8中には励磁装置6
の作用、同期機5の界磁側の挙動、電力系統2の挙動も
示してある。これらの構成要素は下記のように動作す
る。
【0047】(1)先ず電圧設定器81で目標とすべき同
期機電圧指令VG*を作成し、加減算器82で同期機電圧
指令VG*と同期機電圧VGとの偏差をとり、これが極
小となるように電圧制御器83で界磁電圧指令Vf*を作
成する。次に加減算器86で界磁電圧指令Vf*と界磁電
圧Vfとの偏差をとり、これが極小となるように電圧制
御器88で界磁電圧目標Vf’を作成する。界磁電圧目標
Vf’は演算器84でサイリスタの点弧角αに変換され、
更にパルス発生器85でゲートパルスに変換される。
【0048】(2)ゲートパルスは励磁装置6のサイリ
スタのゲートに与えられ、界磁電圧Vfが発生する。こ
こで界磁電圧Vfは電圧調整装置8に帰還され、上記
(1)の如くに界磁電圧指令Vf*と界磁電圧Vfとの
偏差が極小となるように制御される。
【0049】(3)界磁電圧Vfは界磁側開路時定数T
do’を有する一次遅れ要素を介して界磁電流Ifに変
換され、界磁電流Ifは界磁側から見た同期機内部イン
ピーダンスZGfにより同期機内部誘起電圧VGfに変
換される。
【0050】(4)同期機内部誘起電圧VGfと母線電
圧VBとの電圧差が同期機インピーダンスXd’と外部
インピーダンスXe(主変圧器4のインピーダンス+電
力系統2のインピーダンス)に印加され同期機電流IG
が発生し、同期機電流IGによって外部インピーダンス
Xeに印加された電圧差と母線電圧との和が同期機電圧
VGとなる。(5)同期機電圧VGは電圧調整装置8に
帰還され、上記(1)の如くに同期機電圧指令VG*と
同期機電圧VGとの偏差が極小となるように制御され
る。
【0051】ここで、上位ループである同期機電圧制御
の応答性に比べ、下位ループである界磁電圧制御の応答
性を充分速く、かつ界磁側開路時定数Tdo’を有する
一次遅れ補償するようにしておけば、同期機内部誘起電
圧VGfに相当する界磁電圧Vfが直接制御されること
になるため、並列中における同期機電圧制御の外部イン
ピーダンスXeへの依存性はなくなり、同期機インピー
ダンスXd’と外部インピーダンスXeとの比(Xe)
/(Xd’+Xe)を同期機電圧制御のゲインの一部と
して、同期機電圧制御の応答性を目標とするものに設定
することができる。応答性の目標値は、系統から見て、
系統に並列されている各々の同期機の自己容量をベース
にして一様に設定すれば良い。これによって、系統から
見て、電気的に強い同期機と弱い同期機の格差が低減さ
れ、系統安定度の収斂性を一様にすることができる。
【0052】また、系統に並列されている各々の同期機
の頂上電圧に差がある場合には、((Xe)/(Xd’
+Xe))×(平均頂上電圧/自己頂上電圧)を同期機
電圧制御のゲインの一部とすれば良い。これによって、
頂上電圧に余裕の有る同期機は系統安定度に大きく寄与
させ、頂上電圧に余裕の無い同期機は系統安定度に小さ
く寄与させること、すなわち励磁能力を有効に利用する
ことができる。
【0053】図9は本発明の第7の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部のブロック図である。全体接続は
第6の実施の形態と同じである。第6の実施の形態の構
成(図8)に比べ、同期機電圧を制御する電圧制御器83
を比例要素831と進み遅れ要素832で構成し、また、界磁
電圧を制御する電圧制御器88を比例要素881と進み遅れ
要素882で構成している。他は第6の実施の形態の構成
と同様である。また、これら構成要素の動作も第6の実
施の形態と同様である。
【0054】図10は本発明の第8の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部のブロック図である。全体接続は
第6の実施の形態と同じである。第6の実施の形態の構
成(図8)に比べ、具体的に、同期機電圧を制御する電
圧制御器83を比例要素831と、積分要素833と、これら比
例要素831の出力と積分要素833の出力を加算する加減算
器834で構成し、また、界磁電圧を制御する電圧制御器8
8を比例要素881と進み遅れ要素882で構成している。他
は第6の実施の形態の構成と同様である。また、これら
構成要素の動作も第6の実施の形態と同様である。
【0055】ここで、比例要素831と積分要素833を充分
に積分要素の強い値に設定することにより、同期機電圧
制御のループ特性は一次遅れに近くなり、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることが可能となる。
【0056】図11は本発明の第9の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部のブロック図である。全体接続は
第6の実施の形態と同じである。第6の実施の形態の構
成(図8)に比べ、具体的に、同期機電圧を制御する電
圧制御器83を比例要素831と、積分要素833と、これら比
例要素831の出力と積分要素833の出力を加算する加減算
器834と、電圧制御の出力である界磁電圧指令Vf*を
制限する制限器835で構成し、また、界磁電圧を制御す
る電圧制御器88を比例要素881と、進み遅れ要素882で構
成している。他は第6の実施の形態の構成と同様であ
る。また、これら構成要素の動作も第6の実施の形態と
同様である。
【0057】ここで、比例要素831と積分要素833を充分
に積分要素の強い値に設定することにより、同期機電圧
制御のループ特性は一次遅れに近くなり、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることが可能となる。ま
た、電圧制御の出力である界磁電圧指令Vf*が制限に
かかった場合には、界磁電圧Vfをその値に制御するこ
とが可能となる。
【0058】図12は本発明の第10の実施の形態の同期機
の励磁制御装置の要部のブロック図である。全体接続は
第6の実施の形態と同じである。第6の実施の形態の構
成(図8)に比べ、具体的に、同期機電圧を制御する電
圧制御器83を比例要素831と、積分要素833と、これら比
例要素831の出力と積分要素833の出力を加算する加減算
器834と、電圧制御の出力である界磁電圧指令Vf*を
制限する制限器835と、この制限器835の出力と前記比例
要素831の出力との差から積分要素833の出力を補正する
加減算器836で構成し、また、界磁電圧を制御する電圧
制御器88を比例要素881と進み遅れ要素882で構成してい
る。他は第6の実施の形態の構成と同様である。また、
これら構成要素の動作も第6の実施の形態と同様であ
る。
【0059】ここで、比例要素831と積分要素833を充分
に積分要素の強い値に設定することにより、同期機電圧
制御のループ特性は一次遅れに近くなり、同期機電圧の
オーバーシュートを小さくすることが可能となる。ま
た、電圧制御の出力である界磁電圧指令Vf*が制限に
かかった場合には、界磁電圧Vfをその値に制御するこ
とが可能となる。さらに界磁電圧指令Vf*が制限にか
かった場合には、制限値から比例要素の出力を差引き、
それを積分要素の出力とすることにより、制限が解除さ
れた後には速やかに線形動作に移行することが可能とな
る。
【0060】
【発明の効果】本発明の同期機の励磁制御装置によれ
ば、電力系統に並列している場合でも同期機電圧制御の
応答性は外部インピーダンスに依存することなく、目標
とする応答を得ることができる。これによって、電力系
統から見て、電気的に強い同期機と弱い同期機の格差が
低減され、系統安定度の収斂性を一様にすることができ
る。また、電力系統に並列されている各々の同期機の頂
上電圧に差がある場合には励磁能力を有効に利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の構成を示す接続図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の要部の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の要部の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の要部の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第5の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の要部の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第6の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の構成を示す接続図。
【図8】本発明の第6の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第7の実施の形態の同期機の励磁制御
装置の要部の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第8の実施の形態の同期機の励磁制
御装置の要部の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の第9の実施の形態の同期機の励磁制
御装置の要部の構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第10の実施の形態の同期機の励磁制
御装置の要部の構成を示すブロック図。
【図13】従来の同期機の励磁制御装置の構成を示す接
続図。
【図14】従来の同期機の励磁制御装置の構成を示すブ
ロック図。
【図15】従来の同期機の励磁制御装置の系統解列時の
構成を示すブロック図。
【図16】従来の同期機と電力系統の等価回路を示す
図。
【図17】従来の同期機と電力系統の電圧分布を示す
図。
【図18】従来の同期機と電力系統の電圧電流ベクトル
を示す図。
【符号の説明】
1…無限大母線、2…電力系統、3…遮断器、4…主変
圧器、5…同期機、6…励磁装置、7…励磁変圧器、8
…電圧調整装置、9…電圧検出器、10…電流検出器、11
…電圧検出器、81…電圧設定器、82…加減算器、83…電
圧制御器、831…比例要素、832…進み遅れ要素、833…
積分要素、834…加減算器、835…制限器、836…加減算
器、84…演算器、85…パルス発生器、86…加減算器、87
…電流制御器、871…比例要素、872…進み遅れ要素、88
…電圧制御器、881…比例要素、882…進み遅れ要素、α
…サイリスタ点弧角、If…界磁電流、If*…界磁電
流指令、Vf…界磁電圧、Vf’…界磁電圧目標、Vf
*…界磁電圧指令、VG…同期機電圧、VG*…同期機
電圧指令、VGf…同期機内部誘起電圧、Tdo’…界
磁側開路時定数、Xd’…同期機インピーダンス、Xe
…外部インピーダンス、ZGf…界磁側から見た同期機
内部インピーダンス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H590 AA11 AA21 AA24 AB01 CC01 CD01 CE01 DD24 DD64 EA14 EB02 EB22 FA06 FB05 FC15 GA02 HA02 HA04 HB02 JA12 JA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統に接続される同期機の界磁側に
    接続され界磁電流を生成する励磁装置と、この励磁装置
    を制御する電圧調整装置とを備え、前記電圧調整装置
    は、同期機電圧を入力されこの同期機電圧が所定値とな
    るように制御する電圧制御部と、この電圧制御部の出力
    と前記界磁電流を入力されこの界磁電流が所定値となる
    ように制御する電流制御部とを備えたことを特徴とする
    同期機の励磁制御装置。
  2. 【請求項2】 電圧制御部および電流制御部にそれぞれ
    進み遅れ要素を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    同期機の励磁制御装置。
  3. 【請求項3】 電圧制御部に積分要素を設け、電流制御
    部に進み遅れ要素を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の同期機の励磁制御装置。
  4. 【請求項4】 電圧制御部に積分要素と、この積分要素
    の出力を制限する制限器を設け、電流制御部に進み遅れ
    要素を設けたことを特徴とする請求項1記載の同期機の
    励磁制御装置。
  5. 【請求項5】 電圧制御部に積分要素と、この積分要素
    の出力を制限する制限器と、この制限器の出力から前記
    積分要素の出力を補正する補正手段を設け、電流制御部
    に進み遅れ要素を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の同期機の励磁制御装置。
  6. 【請求項6】 電力系統に接続される同期機の界磁側に
    接続され界磁電流を生成する励磁装置と、この励磁装置
    を制御する電圧調整装置とを備え、前記電圧調整装置
    は、同期機電圧を入力されこの同期機電圧が所定値とな
    るように制御する同期機電圧制御部と、この同期機電圧
    制御部の出力と界磁電圧を入力されこの界磁電圧が所定
    値となるように制御する界磁電圧制御部とを備えたこと
    を特徴とする同期機の励磁制御装置。
  7. 【請求項7】 同期機電圧制御部および界磁電圧制御部
    にそれぞれ進み遅れ要素を設けたことを特徴とする請求
    項6記載の同期機の励磁制御装置。
  8. 【請求項8】 同期機電圧制御部に積分要素を設け、界
    磁電圧制御部に進み遅れ要素を設けたことを特徴とする
    請求項6記載の同期機の励磁制御装置。
  9. 【請求項9】 同期機電圧制御部に積分要素と、この積
    分要素の出力を制限する制限器を設け、界磁電圧制御部
    に進み遅れ要素を設けたことを特徴とする請求項6記載
    の同期機の励磁制御装置。
  10. 【請求項10】 同期機電圧制御部に積分要素と、この
    積分要素の出力を制限する制限器と、この制限器の出力
    から前記積分要素の出力を補正する補正手段を設け、界
    磁電圧制御部に進み遅れ要素を設けたことを特徴とする
    請求項6記載の同期機の励磁制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004120835A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Nishishiba Electric Co Ltd 同期発電機の自動電圧調整器
CN104901596A (zh) * 2015-04-16 2015-09-09 安徽理工大学 基于改进的模糊pid的励磁控制及其方法
JP2022049229A (ja) * 2020-09-16 2022-03-29 三菱重工業株式会社 同期機の界磁制御装置及び界磁制御方法

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