JP6955703B2 - 超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 - Google Patents
超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6955703B2 JP6955703B2 JP2018067679A JP2018067679A JP6955703B2 JP 6955703 B2 JP6955703 B2 JP 6955703B2 JP 2018067679 A JP2018067679 A JP 2018067679A JP 2018067679 A JP2018067679 A JP 2018067679A JP 6955703 B2 JP6955703 B2 JP 6955703B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- cement
- ultrafast
- calcium aluminate
- concrete
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
以下、本発明の実施形態に係る超速硬セメント組成物について説明する。
本実施形態に係る超速硬セメント組成物は、超速硬セメントとして、ポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含む。
本実施形態に係る超速硬セメント組成物は、遅延剤として、酒石酸カリウムナトリウムを含有する。前記超速硬セメント組成物中の前記酒石酸カリウムナトリウムの含有量は、作業時間を確保する観点から、前記超速硬セメント組成物に対して、0.01〜5.00重量%であることが好ましい。前記超速硬セメント組成物は、その他の遅延剤として、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム等を含んでいてもよい。なお、前記その他の遅延剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本発明の実施形態に係るモルタル組成物は、超速硬セメントと遅延剤と細骨材とを含有し、前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA2+C2AS+Corundum)/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.600以上である。また、本発明の実施形態に係るコンクリート組成物は、超速硬セメントと遅延剤と細骨材と粗骨材とを含有し、前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA2+C2AS+Corundum)/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.600以上である。
前記細骨材としては、特に限定されず、例えば、川砂、陸砂、山砂、海砂、砕砂、石灰石砕砂等の天然物由来の砂、高炉スラグ、電気炉酸化スラグ、フェロニッケルスラグ、銅スラグ等のスラグ由来の砂等が挙げられる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記粗骨材としては、特に限定されず、例えば、川砂利、山砂利、海砂利等の天然骨材、砂岩、硬質石灰岩、玄武岩、安山岩等の砕石等の人工骨材、再生骨材等が挙げられる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記水としては、特に限定されず、例えば、水道水、工業用水、回収水、地下水、河川水、雨水等を使用することができる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。前記水には、セメントの水和反応及びコンクリート構造物に悪影響を及ぼす有機物、塩化物イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等が含まれないか、含まれていても極めて微量であることが好ましい。前記水としては、品質の安定した水道水又は工業用水であることがより好ましい。
超速硬セメント(C):Al2O3=23.00wt.%、SO3/Al2O3 mol比=1.00(住友大阪セメント社製)
遅延剤(R):
酒石酸カリウムナトリウム(昭和化工社製)
リンゴ酸(昭和化工社製)
クエン酸(住友商事ケミカル社製)
グルコン酸ナトリウム(三京化成社製)
酒石酸(昭和化工社製)
酒石酸ナトリウム(三京化成社製)
減水剤(SP):高性能減水剤、マイティ150、ρ=1.20、花王社製
細骨材(S):硬質砂岩砕砂、ρ=2.66、大阪府高槻市産
粗骨材(G):硬質砂岩砕石、ρ=2.68、大阪府高槻市産
Claims (3)
- 超速硬セメントと遅延剤とを含有する超速硬セメント組成物であって、
前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、
前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、
前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA2+C2AS+Corundum)/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.600以上である、超速硬セメント組成物。 - 超速硬セメントと遅延剤と細骨材とを含有するモルタル組成物であって、
前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、
前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、
前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA2+C2AS+Corundum)/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.600以上である、モルタル組成物。 - 超速硬セメントと遅延剤と細骨材と粗骨材とを含有するコンクリート組成物であって、
前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、
前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、
前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA2+C2AS+Corundum)/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12A7+Ca4Al6O12SO4)が0.600以上である、コンクリート組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018067679A JP6955703B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018067679A JP6955703B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019178024A JP2019178024A (ja) | 2019-10-17 |
JP6955703B2 true JP6955703B2 (ja) | 2021-10-27 |
Family
ID=68277752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018067679A Active JP6955703B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6955703B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7427484B2 (ja) | 2020-03-19 | 2024-02-05 | 住友大阪セメント株式会社 | 超速硬可塑性注入材、及び、超速硬可塑性注入材の注入方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3348813B2 (ja) * | 1995-12-18 | 2002-11-20 | 電気化学工業株式会社 | アルミナセメント物質、それを含有してなるアルミナセメント、及びそれを用いた不定形耐火物 |
KR100916736B1 (ko) * | 2003-08-20 | 2009-09-14 | 덴끼 가가꾸 고교 가부시키가이샤 | 분사 재료 및 그것을 사용한 분사 공법 |
JP4413605B2 (ja) * | 2003-12-25 | 2010-02-10 | 太平洋マテリアル株式会社 | セメント混和剤及び速硬性セメント組成物 |
JP2011111377A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Taiheiyo Cement Corp | 固化材 |
JP5850742B2 (ja) * | 2011-12-27 | 2016-02-03 | 太平洋セメント株式会社 | 水硬性組成物、モルタルおよびコンクリート |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018067679A patent/JP6955703B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019178024A (ja) | 2019-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2011108065A1 (ja) | セメント混和材及びセメント組成物 | |
JP5962836B2 (ja) | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 | |
JP6763335B2 (ja) | 半たわみ性舗装用セメントミルクとその製造方法および半たわみ性舗装の施工方法 | |
JP2018172267A (ja) | 塩害防止用混和材及びそれを用いたセメント組成物 | |
JP6030438B2 (ja) | 吹付け材料、およびそれを用いた吹付け工法 | |
JP7037879B2 (ja) | 二次製品用早強混和材および二次製品用早強コンクリート | |
JP5832599B2 (ja) | セメント組成物 | |
JP6955703B2 (ja) | 超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 | |
JP2014122129A (ja) | 水硬性組成物 | |
JP5333891B2 (ja) | セメントモルタル用組成物、および舗装体の補修方法 | |
JP6965136B2 (ja) | 超速硬セメントを用いるモルタル又はコンクリートの施工方法 | |
JP6133598B2 (ja) | 速硬性グラウト組成物及び速硬性グラウト材 | |
JP2005324982A (ja) | 超速硬性セメント組成物 | |
JP7005719B1 (ja) | 補修モルタル材料、補修モルタル組成物及び硬化体 | |
JP2015063420A (ja) | 耐塩害セメント硬化体 | |
JP6819740B1 (ja) | コンクリート | |
JP4413605B2 (ja) | セメント混和剤及び速硬性セメント組成物 | |
JP2018016510A (ja) | コンクリートの表面改質材およびそれを用いたコンクリートの表層品質を改善する方法 | |
JP2016108237A (ja) | セメント用急硬性添加材及びその製造方法 | |
JP5345820B2 (ja) | セメント混和材及びセメント組成物 | |
JP2014162696A (ja) | セメント系固化材 | |
JP7402700B2 (ja) | 海洋製品用モルタル又はコンクリート、及び、海洋製品用モルタル又はコンクリートの製造方法 | |
JP7437211B2 (ja) | セメント系固化材 | |
JP2018177599A (ja) | セメントモルタル・コンクリート組成物及びその製造方法 | |
JP6992273B2 (ja) | セメント用混和組成物及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210916 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6955703 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |