JP6955703B2 - 超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 - Google Patents

超速硬セメント組成物、モルタル組成物及びコンクリート組成物 Download PDF

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本発明は、超速硬セメント組成物、並びに、該超速硬セメント組成物を含有するモルタル組成物及びコンクリート組成物に関する。
セメント組成物は、セメント中の成分が水との水和反応によって硬化することにより、モルタル、コンクリート等の硬化体となる。従来、土木及び建築分野における緊急補修及び補強工事のために硬化体を施工する際には、硬化速度が速く、かつ、短時間で所望の強度を確保できる超速硬セメント組成物が広く用いられている。
このような超速硬セメント組成物として、例えば、特許文献1には、普通ポルトランドセメント、アルミナセメント等の超速硬セメントを主成分として、その他に、クエン酸及び酒石酸カリウムナトリウムからなる遅延剤、細骨材並びに水を含有するセメント組成物が開示されている。特許文献1に記載のセメント組成物では、遅延剤としてクエン酸及び酒石酸カリウムナトリウムを用いることにより、混練後の早い時間に硬化し、かつ、得られた硬化体の短時間強度が高く、さらに、混練後の作業時間中に所定の流動性を保持することができる。
特開2005−187257号公報
超速硬セメント組成物には、所定の作業時間を確保するため、遅延剤を含有することがある。しかしながら、遅延剤の種類によっては、流動性を悪化させる場合があった。その結果、該超速硬セメント組成物が硬化することにより得られる硬化体の施工不良が生じるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、作業中に優れた流動性を確保するとともに、短時間で高い強度を発現する硬化体を得ることが可能な超速硬セメント組成物、並びに、該超速硬セメント組成物を含有するモルタル組成物及びコンクリート組成物を提供することを課題とする。
本発明に係る超速硬セメント組成物は、超速硬セメントと遅延剤とを含有し、前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である。
前記超速硬セメント組成物は、超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成が前記範囲を満たし、かつ、遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含むことにより、作業中に優れた流動性を確保するとともに、短時間で高い強度を発現する硬化体を得ることができる。
本発明に係るモルタル組成物は、超速硬セメントと遅延剤と細骨材とを含有し、前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である。
斯かる構成により、短時間で高い強度を発現するモルタル組成物を得ることができる。
本発明に係るコンクリート組成物は、超速硬セメントと遅延剤と細骨材と粗骨材とを含有し、前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である。
斯かる構成により、短時間で高い強度を発現するコンクリート組成物を得ることができる。
本発明によれば、作業中に優れた流動性を確保するとともに、短時間で高い強度を発現する硬化体を得ることが可能な超速硬セメント組成物、並びに、該超速硬セメント組成物を含有するモルタル組成物及びコンクリート組成物を提供することができる。
<超速硬セメント組成物>
以下、本発明の実施形態に係る超速硬セメント組成物について説明する。
(超速硬セメント)
本実施形態に係る超速硬セメント組成物は、超速硬セメントとして、ポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含む。
前記ポルトランドセメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記超速硬セメント中の前記ポルトランドセメントの含有量は、強度発現性、超速硬性及び寸法安定性を向上させる観点から、前記超速硬セメントに対して、10〜70重量%であることが好ましい。なお、前記ポルトランドセメントが2種以上含まれる場合、前記含有量は前記ポルトランドセメントの合計含有量である。
前記硫酸カルシウムとしては、例えば、無水石膏、半水石膏、二水石膏等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、無水石膏であることが好ましい。前記硫酸カルシウムが無水石膏であると、短時間強度が発現しやすい。
前記硫酸カルシウムは、ブレーン値が4000〜8000cm/gであることが好ましい。なお、前記ブレーン値とは、JIS R 5201「セメントの物理試験方法」に規定する比表面積試験の方法に準拠した方法で測定した値をいう。
前記超速硬セメント中の前記硫酸カルシウムの含有量は、強度発現性、超速硬性及び寸法安定性を向上させる観点から、前記超速硬セメントに対して、0.5〜40重量%であることが好ましい。なお、前記硫酸カルシウムが2種以上含まれる場合、前記含有量は前記硫酸カルシウムの合計含有量である。
前記カルシウムアルミネートは、CaOをC、AlをA、SiOをSとしたとき、CA、CA、C12、CAS、CaAl12SO、Corundum等で表される鉱物組成を有する。前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である。前記鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.500以上であることが好ましく、0.800以下であることが好ましい。また、前記鉱物組成は、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.680以上であることが好ましい。なお、前記カルシウムアルミネートは、単一の鉱物組成であるカルシウムアルミネートを用いても、鉱物組成が異なるカルシウムアルミネートを2種以上併用してもよい。前記鉱物組成は、例えば、X線回折装置で試料のX線パターンを測定し、そのX線パターンをリートベルト法によって解析する方法(XRD−リートベルト法)により得ることができる。
前記カルシウムアルミネートは、ブレーン値が2500〜8500cm/gであることが好ましい。なお、前記ブレーン値とは、JIS R 5201「セメントの物理試験方法」に規定する比表面積試験の方法に準拠した方法で測定した値をいう。
前記超速硬セメント中の前記カルシウムアルミネートの含有量は、強度発現性、超速硬性及び寸法安定性を向上させる観点から、前記超速硬セメントに対して、20〜70重量%であることが好ましい。なお、前記カルシウムアルミネートが2種以上含まれる場合、前記含有量は前記カルシウムアルミネートの合計含有量である。
(遅延剤)
本実施形態に係る超速硬セメント組成物は、遅延剤として、酒石酸カリウムナトリウムを含有する。前記超速硬セメント組成物中の前記酒石酸カリウムナトリウムの含有量は、作業時間を確保する観点から、前記超速硬セメント組成物に対して、0.01〜5.00重量%であることが好ましい。前記超速硬セメント組成物は、その他の遅延剤として、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム等を含んでいてもよい。なお、前記その他の遅延剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本実施形態に係る超速硬セメント組成物は、必要に応じて、その他の添加材を含んでいてもよい。前記その他の添加材としては、膨張材、流動化剤、分離低減剤、凝結促進剤、急結剤、収縮低減剤、起泡剤、発泡剤、防水剤、防錆剤、減水剤、ポリマーディスパージョン等が挙げられる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記減水剤としては、例えば、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、作業中に充分な流動性を確保し、強度発現への悪影響が少ないという観点から、高性能減水剤であることが好ましい。
本実施形態に係る超速硬セメント組成物は、超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成が上述の範囲を満たし、かつ、遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含むことにより、作業中に優れた流動性を確保するとともに、短時間で高い強度を発現する硬化体を得ることができる。
<モルタル組成物及びコンクリート組成物>
本発明の実施形態に係るモルタル組成物は、超速硬セメントと遅延剤と細骨材とを含有し、前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である。また、本発明の実施形態に係るコンクリート組成物は、超速硬セメントと遅延剤と細骨材と粗骨材とを含有し、前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である。
本実施形態に係るモルタル組成物及びコンクリート組成物において、遅延剤は、超速硬セメントと共に、あらかじめ超速硬セメント組成物中に添加されていてもよいし、超速硬セメントの混練り時に、水と共に添加されてもよい。
前記モルタル組成物及び前記コンクリート組成物は、さらに、必要に応じて、その他の添加材を含んでいてもよい。前記その他の添加材としては、膨張材、フィラー、流動化剤、分離低減剤、凝結促進剤、急結剤、収縮低減剤、起泡剤、発泡剤、防水剤、防錆剤、遅延剤、減水剤、ポリマーディスパージョン等の液体又は粉体成分、鋼繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維等の繊維等が挙げられる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(細骨材)
前記細骨材としては、特に限定されず、例えば、川砂、陸砂、山砂、海砂、砕砂、石灰石砕砂等の天然物由来の砂、高炉スラグ、電気炉酸化スラグ、フェロニッケルスラグ、銅スラグ等のスラグ由来の砂等が挙げられる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(粗骨材)
前記粗骨材としては、特に限定されず、例えば、川砂利、山砂利、海砂利等の天然骨材、砂岩、硬質石灰岩、玄武岩、安山岩等の砕石等の人工骨材、再生骨材等が挙げられる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
なお、本明細書において、細骨材とは、10mm網ふるいを全部通過し、5mm網ふるいを質量で85%以上通過する骨材のことをいう。また、粗骨材とは、5mm網ふるいに質量で85%以上とどまる骨材のことをいう。(JIS A 0203:2014)
(水)
前記水としては、特に限定されず、例えば、水道水、工業用水、回収水、地下水、河川水、雨水等を使用することができる。なお、これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。前記水には、セメントの水和反応及びコンクリート構造物に悪影響を及ぼす有機物、塩化物イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等が含まれないか、含まれていても極めて微量であることが好ましい。前記水としては、品質の安定した水道水又は工業用水であることがより好ましい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
20℃の恒温室内で、それぞれ、表1に示す各成分を、表2に示す配合量で混合することにより、実施例1〜3及び比較例1〜9のコンクリート組成物を得た。また、実施例3及び比較例5では、5℃及び30℃の恒温室内でも同様に、それぞれ、表1に示す各成分を、表2に示す配合量で混合することによりコンクリート組成物を得た。なお、各コンクリート組成物に含まれるカルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、表3に示す。
前記鉱物組成は、XRD−リートベルト法により得た。具体的には、XRDパターンの測定は、D8 ADVANCE(Bruker AXS社製)を使用し、測定条件は、ターゲットCuKα、管電圧40kV、管電流40mA、走査範囲2θ=5〜70°、ステップ幅0.0246°、ステップ時間115.2秒とした。リートベルト解析のソフトには、TOPAS ver.4(Bruker AXS社製)を用いた。セメント組成物中のセメント鉱物及び石膏等の各結晶相の定量においては、CS(単斜相)、β−CS(単斜相)、CA(立方晶および斜方晶)、CAF(斜方晶)、二水石膏(Gypsum)、半水石膏(Bassanite)、Periclase、Arcanite、CaAl12SO、CA、CA、C12、CAS、Gibbsite、Corundum、Quartz、Spinel、Perowskiteを対象とした。なお、ポルトランドセメント由来のセメント鉱物(CS、CS、CA、CAF)に関する結晶構造データ及びその初期値は、文献「セメント化学専門委員会報告 C−12 測定法の違いによるクリンカ鉱物量の差異の検討 第二部 第4章 粉末X線回折/Rietveld解析による定量に関する検討」の表4.6,付録を参考にした。二水石膏、半水石膏、カルシウムアルミネート(CA、CA、C12)、カルシウムサルフォアルミネート(CaAl12SO)、及び、その他の鉱物相に関しては、リートベルト解析ソフトTOPAS ver.4に付属する結晶DB中の結晶構造及び初期値を用いた。
その後、各恒温室内で、各コンクリート組成物のスランプ値及び材齢6時間の圧縮強度を測定した。なお、前記スランプ値は、JIS A 1101:2014(コンクリートのスランプ試験方法)に基づき、測定した。また、前記圧縮強度は、JIS A 1108:2006(コンクリートの圧縮強度試験方法)に基づき、測定した。測定結果を表4に示す。
Figure 0006955703
表1に示す各成分の詳細を以下に示す。
超速硬セメント(C):Al=23.00wt.%、SO/Al mol比=1.00(住友大阪セメント社製)
遅延剤(R):
酒石酸カリウムナトリウム(昭和化工社製)
リンゴ酸(昭和化工社製)
クエン酸(住友商事ケミカル社製)
グルコン酸ナトリウム(三京化成社製)
酒石酸(昭和化工社製)
酒石酸ナトリウム(三京化成社製)
減水剤(SP):高性能減水剤、マイティ150、ρ=1.20、花王社製
細骨材(S):硬質砂岩砕砂、ρ=2.66、大阪府高槻市産
粗骨材(G):硬質砂岩砕石、ρ=2.68、大阪府高槻市産
Figure 0006955703
Figure 0006955703
Figure 0006955703
表4に示すように、20℃の恒温室内において、本発明の構成要件をすべて満たす実施例1〜3の各コンクリート組成物は、スランプ値が16.0cm以上であることから高い流動性を示し、かつ、材齢6時間の圧縮強度が35.0N/mm以上であることから短時間で高い強度を発現することが分かる。
一方、20℃の恒温室内において、比較例1〜4の各コンクリート組成物は、カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成が本発明で規定する範囲を満たしていない。そのため、比較例1,3及び4の各コンクリート組成物は、スランプ値が16.0cm未満であり、流動性に劣ることが分かる。また、比較例2及び4の各コンクリート組成物は、材齢6時間の圧縮強度が35.0N/mm未満であり、短時間強度が劣ることが分かる。
また、20℃の恒温室内において、比較例5〜9の各コンクリート組成物は、遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含有しない。そのため、比較例5〜7の各コンクリート組成物は、スランプ値が16.0cm未満であり、流動性に劣ることが分かる。また、比較例7〜9の各コンクリート組成物は、材齢6時間後に未硬化又は圧縮強度が35.0N/mm未満であり、短時間強度が劣ることが分かる。
5℃及び30℃の恒温室内において、本発明の構成要件をすべて満たす実施例3のコンクリート組成物は、高い流動性を示し、かつ、短時間で高い強度を発現することが分かる。一方、比較例5のコンクリート組成物は、実施例3のコンクリート組成物に比べてスランプ値が低いことから、流動性に劣ることが分かる。

Claims (3)

  1. 超速硬セメントと遅延剤とを含有する超速硬セメント組成物であって、
    前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、
    前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、
    前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である、超速硬セメント組成物。
  2. 超速硬セメントと遅延剤と細骨材とを含有するモルタル組成物であって、
    前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、
    前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、
    前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である、モルタル組成物。
  3. 超速硬セメントと遅延剤と細骨材と粗骨材とを含有するコンクリート組成物であって、
    前記超速硬セメントとしてポルトランドセメント、硫酸カルシウム及びカルシウムアルミネートを含み、
    前記遅延剤として酒石酸カリウムナトリウムを含み、
    前記カルシウムアルミネートの結晶相の鉱物組成は、(CA+CAS+Corundum)/(CA+C12+CaAl12SO)が0.300以上0.900以下であり、かつ、CA/(CA+C12+CaAl12SO)が0.600以上である、コンクリート組成物。
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