JP6950842B1 - エレベータ制御装置およびエレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータの利用者が不快に感じることを低減することを目的とする。【解決手段】本開示に係るエレベータ制御装置は、複数のかごの運行を行うエレベータで用いられるエレベータ制御装置であって、撮像装置により撮像するかご内の画像によりかご内の汚れの有無を判断する判断部と、判断部がかご内に汚れがあると判断した場合は、汚れがあると判断したかご以外のかごを優先して割り当てる割当部と、を備えるエレベータ制御装置である。【選択図】図1

Description

本開示は、エレベータ制御装置およびエレベータシステムに関する。
従来、エレベータのかご(以下、単にかごと称す)内に取り付けた監視カメラが撮像した画像を画像認識し解析することにより、かご内の汚れや傷を検出し管理者へ通報する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2011−105415号公報
しかしながら、特許文献1のエレベータシステムにおいては、かご内の汚れや傷を検出し管理者へ通報することは可能であるが、かご内の状態が即座に解消されないため、かご内の状態が解消されるまでは当該かごを利用するエレベータの利用者が不快に感じるという問題があった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、かご内の汚れ等によりエレベータの利用者が不快に感じることを低減することを目的とする。
本開示に係るエレベータ制御装置は、複数のかごの運行を行うエレベータで用いられるエレベータ制御装置であって、撮像装置により撮像するかご内の画像によりかご内の汚れの有無を判断する判断部と、判断部がかご内に汚れがあると判断した場合は、汚れがあると判断したかご以外のかごを優先して割り当てる割当部と、を備えるエレベータ制御装置である。
本開示に係るエレベータ制御装置によれば、かご内の汚れ等によりエレベータの利用者が不快に感じることを低減することができる。
実施の形態1に係るエレベータシステムのブロック図である。 実施の形態1に係るエレベータシステムの変形例のブロック図である。 実施の形態1に係るエレベータシステムの建物における一例を示す図である。 かご内をエレベータ出入口側から撮像したかご内の画像の例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るエレベータシステムのブロック図である。 実施の形態1に係るエレベータシステムでの評価結果と到着時間における優先度を示した図である。 実施の形態1に係るエレベータシステムでの評価結果と到着時間における優先度の別の例を示した図である。 実施の形態2に係るエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るエレベータシステムのブロック図である。 実施の形態3に係るエレベータシステムの変形例のブロック図である。 実施の形態3に係るエレベータシステムでの評価結果と汚れ許容度における優先度を示した図である。 実施の形態3に係るエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るエレベータシステムのブロック図である。 実施の形態4に係るエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるエレベータ制御装置の処理回路の構成例を示す図である。
以下に、本開示の実施の形態について添付の図面を用いて説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。なお、以下に説明される実施の形態により本開示が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1に係るエレベータシステム100におけるエレベータ制御装置5について図1から図3を用いて説明する。
図1は、実施の形態1のエレベータシステム100の構成を示すブロック図である。エレベータシステム100は、エレベータ1と、乗場釦2と、乗場制御装置3と、撮像装置4と、エレベータ制御装置5を備える。エレベータシステム100には2台のエレベータ1が設けられており、各エレベータ1をエレベータ制御装置5が制御する。なお、エレベータ1の台数は2台に限られず、さらに多くの台数のエレベータ1が設けられていてもよい。また、図2に示すように複数台のエレベータ1を制御するエレベータ制御装置5が複数台設けられ、各エレベータ制御装置5を群管理するエレベータ群管理制御装置30が設けられたエレベータシステム100であってもよい。このような構成は以下で説明する他の実施の形態においても同様である。
図3に示すように実施の形態1のエレベータシステム100は、4つの階床を備える建物においてAとBの2台のエレベータ1が設けられたエレベータシステム100である。なお、建物の構成はこれに限られない。各エレベータ1は建物の1階から4階までそれぞれの階床に停車するエレベータ1である。当該建物には各エレベータ1に対応して建物の1階から4階まで4つのエレベータ乗場が設けられており、合計8つのエレベータ乗場が設けられている。また、各エレベータ乗場には乗場釦2が設けられている。
エレベータのかご内には撮像装置4が設けられている。撮像装置4は、例えばカメラである。撮像装置4は、かご内を撮像する。撮像装置4は、エレベータ制御装置5と接続されており、撮像装置4が撮像した画像情報はエレベータ制御装置5に送信される。なお、撮像装置4は、かご内の状態を撮像できるものであればかご内に設置されている必要はなく、かごとエレベータ乗場の境界であるエレベータ出入口に設置されていてもよいし、エレベータ乗場に設置されていてもよい。撮像装置4は、かご内に設置されていれば鮮明にかご内の画像を撮像できるため望ましい。
続いて、エレベータシステム100の構成に関し、まずエレベータ1について説明する。エレベータ1は、例えばかご1aおよびつり合いおもり1bを備える。かご1aは昇降路を上下に移動する。かご1aおよびつり合いおもり1bは、主ロープ1cによって昇降路に吊り下げられる。主ロープ1cは、巻上機の駆動綱車1dに巻き掛けられる。巻上機は、エレベータ制御装置5によって制御される。すなわち、エレベータ制御装置5は、かご1aの移動を制御する。かご1aは、かごドアを備える。かご1aが停止するエレベータ乗場には、乗場ドアが設けられる。エレベータ制御装置5は、かご1aをある乗場に停止させると、かごドアを開閉させる。またエレベータ制御装置5は、かごドアの開閉に連動して乗場ドアの開閉を制御する。このようにしてエレベータ制御装置5は、エレベータ1を制御する。
また、各エレベータ乗場には、乗場釦2が設けられている。エレベータ1の利用者は乗場釦2を操作することでエレベータ1の乗場呼びを行うことができる。乗場釦2は乗場制御装置3と接続されており、乗場制御装置3は乗場釦2の操作により入力された信号をエレベータ制御装置5へ送信し、エレベータ1の乗場呼びに対応してエレベータ1の制御を行う。なお、図示しないが、かご1a内にはかご内釦が設けられており、エレベータ1の利用者はかご内釦を操作することで目的の階床を入力することができる。エレベータ制御装置5は、かご内釦の入力を受けてエレベータ1の動作を制御する。
図1を用いてエレベータ制御装置5について説明する。エレベータ制御装置5は、制御部6と、記憶部7と、判断部8と、割当部9を備える。制御部6は、エレベータ1の運転に関わる一連の制御を行う。
エレベータ制御装置5は、撮像装置4が撮像した画像情報を受信する。なお、画像情報には静止画像の他、動画像も含むことを意味する。記憶部7は、撮像装置4が撮像した画像情報を記憶する。なお、記憶部7は、エレベータ制御装置5に備えられている必要はなく、外付けの記憶装置であってもよいし、エレベータ制御装置5とインターネット回線を通じて通信するサーバであってもよい。
記憶部7には、かご1a内の汚れの有無を判断するための基準画像である第1の画像が記憶される。第1の画像は、かご1a内が汚れのない状態で撮像装置4により撮像される画像である。第1の画像は、エレベータ制御装置5が任意のタイミングで撮像装置4に指令を出して撮像することができる。また、第1の画像は、かご1a内の壁面または床面の清掃後や、かご1a内の壁または床の部材の交換後等のかご1a内に汚れのない場合に定期的に撮像装置4が撮像するようにしてもよい。また、第1の画像は、エレベータが停止中に撮像装置4が撮像するようにしてもよい。また、第1の画像は、かご1a内に利用者がいない場合や物がない場合に撮像装置4が撮像するようにしてもよい。第1の画像は、かご1a内の汚れの有無の判断を高精度に行うためにエレベータ1が停止中であり、かつかご1a内に利用者がいない場合に撮像装置4により撮像されるのが好ましい。また、各かご1aに撮像装置4が設置されている場合は、各かご1aに設置された撮像装置4が第1の画像を撮像し、記憶部7に各かご1aの第1の画像を記憶するようにする。撮像装置4による撮像については以下で説明する他の実施の形態でも同様である。
判断部8は、かご1a内の汚れの有無を判断する機能を備えている。かご1a内の汚れには、かご1a内の壁や床に付着した固体または液体等の汚れの他、壁や床の傷、破れ等のかご1a内の表面に起こった異常を含む。図4は、かご1a内をエレベータ出入口側から見た画像の例を示すものである。図4aは、かご1a内の汚れがない状態の画像を示す。図4aは、第1の画像の例である。図4bは、かご1a内に汚れがある状態の画像を示す。図4bでは、かご1a内の左側壁面に傷Xがあり、床面に汚れYがある状態を示している。
判断部8は、撮像装置4が撮像したかご1a内の画像に基づいてかご1a内の汚れの有無を判断する。撮像装置4は、かご1a内の汚れの有無を判断するために、比較画像として第2の画像を撮像する。第2の画像は、第1の画像の撮像後に撮像装置4により撮像される。第2の画像は、例えばあるエレベータ1が呼びに対して運転を完了し、利用者が不在となった後に撮像装置4により撮像されるようにする。あるいは、第2の画像は、乗場呼びが行われた際にエレベータ制御装置5が撮像装置4に指令を出して撮像するようにしてもよい。また、第2の画像は、定期的に撮像装置4が撮像するようにしてもよい。第2の画像は、かご1a内の汚れの有無の判断を高精度に行うためにエレベータ1が停止中であり、かつかご1a内に利用者が不在の場合に撮像されるのが好ましい。
判断部8は、基準画像と比較画像を比較することでかご1a内の汚れの有無を判断する。すなわち、判断部8は、撮像装置4が撮像した第2の画像と第1の画像とを比較することでかご1a内の汚れの有無を判断する。判断部8は、かご1a内の汚れの有無の判断に際して撮像装置4が撮像した第2の画像を受信する。また、判断部8は、記憶部7に記憶されている第1の画像を読み出す。判断部8は、第2の画像と第1の画像とを比較し、当該2つの画像の差分値に基づいてかご1a内の汚れの有無を判断する。すなわち、判断部8は、第2の画像と第1の画像との比較により差分値がある場合は、かご1a内に汚れがあると判断する。また、判断部8は、第2の画像と第1の画像との比較により差分値がない場合は、かご1a内に汚れがないと判断する。なお、判断部8がかご1a内の汚れの有無を判断する方法はこれに限られず、例えば撮像装置4がかご1a内に状態をリアルタイムに動画撮影するようにし、かご1a内に汚れが発生した時点で汚れがあると判断するようにしてもよい。
判断部8によるかご1a内の汚れの有無の判断は、予め閾値を設定しておき差分値が閾値を超えていればかご1a内に汚れがあると判断し、差分値が閾値以下であればかご1a内に汚れがないと判断するようにしてもよい。
割当部9は、エレベータ乗場の呼び(以下、単に乗場呼びと称する)が行われた場合にかご1aの割り当てを行う。割当部9は、割当号機演算部10と、割当号機配車部11を備える。割当号機演算部10は、乗場呼びが行われた際にどのかご1aを割り当てるのかを演算する。割当号機演算部10は、通常のエレベータ運行制御では乗場呼びが行われた乗場に対して最も速く配車することができるかご1aを算出し、割り当てるかご1aを決定する。
割当号機配車部11は、割当号機演算部10が決定したかご1aを配車する配車指令を制御部6に対して行う。制御部6は、割当号機配車部11から配車指令を受けると割り当てられたかご1aを制御し乗場呼びが行われた乗場までかご1aを運行させる。
割当部9は、判断部8が判断したかご1a内の汚れの有無に関する判断結果を受信する。なお、判断結果には、かご1a内の汚れの有無だけでなく、第1の画像と第2の画像と比較して得られる差分値の情報を含んでもよい。判断部8がかご1a内に汚れがあると判断した場合は、割当部9は当該判断に基づいてかご1aの割り当てを行う。具体的には、割当部9は、かご1a内に汚れがあると判断されたかご1a以外のかご1aを優先して割り当てる。すなわち、割当部9は、判断部8がかご1a内に汚れがあると判断したかご1a以外のかご1aを優先して割り当てを行う。制御部6は、割り当てられたかご1aを乗場呼びが行われた乗場まで運行させる。
割当部9は、判断部8の判断結果に基づいてかご1aを割り当てるので、判断部8はかご1a内の汚れの有無を判断することでかご1aを割り当てる優先度を決定しているとも言える。判断部8および割当部9の機能は、以下説明する他の実施の形態でも同様である。
これにより、エレベータ制御装置5は、判断部8がかご1a内の汚れの有無を判断し、汚れがあると判断したかご1a以外のかごを優先して割り当てるので、エレベータの利用者がかご1a内の汚れによって感じる不快感を低減することができる。
続いて、エレベータ制御装置5の動作について図5を用いて説明する。
図5は、実施の形態1に係るエレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。エレベータ制御装置5は、撮像装置4から基準画像である第1の画像を受信し、記憶部7に記憶する(ST101)。なお、第1の画像は、撮像装置4により予め撮像される。
エレベータ制御装置5は、エレベータ1が停止中であり、かつかご1a内に利用者がいない場合に撮像装置4が撮像した第2の画像を受信する(ST102)。
続いて、判断部8は、第1の画像と第2の画像を比較し、差分値があるか否かによりかご1a内の汚れの有無を判断する(ST103)。ここで、判断部8は、第1の画像を記憶部7から読み出すようにしている。
続いて、割当部9は、判断結果を判断部8から受信し、判断結果からかご1a内に汚れがある場合は(ST104のYES)、当該汚れがあるかご1a以外のかごを割り当てる(ST105)。制御部6は、割当部9が割り当てたかごを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST106)。
また、割当部9は、判断結果からかご1a内に汚れがない場合は(ST104のNO)、通常のエレベータ運行制御に従ってかごを割り当てる(ST107)。制御部6は、割当部9が割り当てたかごを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST108)。以上の流れによりエレベータ制御装置5の一連の動作が完了する。
以上説明した通り、実施の形態1に係るエレベータ制御装置5は、複数のかごの運行を行うエレベータで用いられるエレベータ制御装置5であって、撮像装置4により撮像するかご1a内の画像によりかご1a内の汚れの有無を判断する判断部8と、判断部8がかご1a内に汚れがあると判断した場合は、汚れがあると判断したかご1a以外のかごを優先して割り当てる割当部9と、を備えるエレベータ制御装置5である。
このような構成によれば、エレベータ制御装置5は、判断部8がかご1a内の汚れの有無を判断し、汚れがあると判断したかご1a以外のかごを優先して割り当てるので、エレベータの利用者がかご1a内の汚れによって不快に感じることを低減することができる。
実施の形態2.
続いて実施の形態2に係るエレベータ制御装置5についてエレベータシステム100に基づいて説明する。図6は、実施の形態2に係るエレベータシステム100の構成を示すブロック図である。以下の説明では、実施の形態1とは異なる構成について主に説明し、実施の形態1と同様である構成については適宜説明を省略する。実施の形態2に係るエレベータシステム100は、実施の形態1のエレベータシステム100と比較して、エレベータ制御装置5が汚れ評価部12を備える点で異なる。
汚れ評価部12は、判断部8が判断した判断結果に基づいてかご1a内の汚れを評価する。汚れ評価部12は、判断部8、割当部9のそれぞれと情報のやり取りを行う。汚れ評価部12は、かご1a内の汚れの有無についての判断結果を判断部8から受信する。また、汚れ評価部12は、判断結果に基づいてかご1a内の汚れを評価した評価結果を割当部9に送信する。割当部9は、汚れ評価部12から受信した評価結果に基づいてかご1aの割り当てを行う。
汚れ評価部12は、具体的には、例えば判断結果に含まれる第1の画像と第2の画像を比較して得られる差分値と、予め定めた評価値との比較により汚れを評価する。汚れ評価部12は、差分値が評価値以下である場合は、汚れが少ない状態であるとしてかご1a内の状態が高評価であると評価する。また、汚れ評価部12は、差分値が評価値を超える場合は、汚れが多い状態であるとしてかご1a内の状態が低評価であると評価する。なお、評価値は、予め複数の値を設定しておいてもよく、複数の評価値に基づいて汚れの状態を複数の段階に分けて評価するようにしてもよい。例えば第1の評価値と第1の評価値よりも大きい第2の評価値を設定し、差分値が第1の評価値以下である場合は高評価とし、差分値が第1の評価値より大きく第2の評価値以下の場合は中程度の評価、すなわち中評価とし、差分値が第2の評価値より大きい場合は低評価とするようにしてもよい。
汚れ評価部12は、かご1a内の汚れを評価すると、評価結果を割当部9に送信する。割当部9は、当該評価結果に基づいてどのかご1aを割り当てるのかを演算し、割り当てるかごの配車を行う。割当部9は、例えば汚れがあると判断されたかご1aから割り当てる場合、低評価のかご1aよりも高評価のかご1aを優先して割り当てるように配車を行う。すなわち、割当部9は、評価の高いかご1aを優先してかご1aを割り当てる。言い換えれば、汚れ評価部12は、評価結果に基づいてかご1aを割り当てる優先度を決定しているとも言える。
このように、エレベータ制御装置5は、かご1a内の汚れを評価して低評価のかご1aよりも高評価のかご1aを優先して割り当てるので、利用者が不快に感じることをより低減することができる。
実施の形態2のエレベータ制御装置5の変形例として、かご1a内の汚れの有無とかご1aが乗場に到着するまでの時間の長短に基づいてかご1aの割り当てを行うようにしてもよい。割当部9は、かご1a内の汚れの有無と、かご1aが乗場に到着するまでの時間の長短に基づいてかご1aを割り当てる。また、例えば割当部9は、汚れ評価部12の評価結果と、かご1aが乗場に到着するまでの時間の長短に基づいてかご1aを割り当てる。図7は、かごが乗場に到着するまでの時間、すなわち到着時間と、汚れ評価部12が評価した評価結果における優先度の高低を示したものである。割当部9は、当該優先度に基づいてかご1aの割り当てを行う。
割当部9は、到着時間が長時間である場合は、評価結果が低評価である場合の優先度が高評価となったかご1aの優先度と同等になるようにかご1aを割り当てる。すなわち、低評価であるかご1aの割り当てを高評価のかご1aの割り当てと同等に行うようにする。到着時間が長時間であるか短時間であるかは、予め設定できるようにすればよい。例えば、エレベータの利用者が乗場で呼び登録を開始し、かご1aの到着時間が30秒を超える場合を長時間とし、到着時間が0秒から30秒以内の場合を短時間とすると、到着時間が30秒を超える場合は、割当部9は低評価となったかご1aの優先度を高評価となったかご1aの優先度と同等となるようにかご1aを割り当てる。これは、利用者の効率を考えるとかご1aが汚れていても優先度を高めて配車することが望ましい場合もあるからである。
一方、到着時間が短時間である場合は、評価結果が低評価のかご1aの優先度は、評価結果が高評価のかご1aの優先度よりも低い。これは、汚れ評価部12が設定する優先度についてした先の説明と同様である。
このようにすることで、エレベータ制御装置5は、汚れ評価部12の評価結果とかご1aが乗場に到着するまでの時間の長短に基づいてかご1aを割り当てるので、エレベータの利用者の待ち時間を短縮でき、利便性を損なわない。
また、図8に示すように、評価結果と到着時間を3段階に分けて優先度を設定するようにしてもよい。図8では、評価結果が高評価、中評価、低評価の3段階であり、到着時間が0秒から30秒以内である短時間の場合、30秒超から60秒以内の場合、60秒超である長時間の場合の3段階であるものを示している。なお、評価結果、到着時間については上記の分け方に限られず、3段階以上に分けてもよいし、評価結果と到着時間のそれぞれを異なる数の段階に分けてもよい。
到着時間が0秒から30秒以内である短時間の場合は、汚れ評価部12が評価した結果に従いかご1aを割り当てる。すなわち、高評価のかご1aの優先度を高くし、中評価のかご1aの優先度を中程度とし、低評価のかご1aの優先度を低くしている。なお、汚れがあるかご1aを割り当てる優先度を低くしたい場合は、到着時間が0秒から30秒以内である短時間の場合は、高評価のかご1aの優先度を高くし、中評価のかご1aおよび低評価のかご1aの優先度を低くするようにしてもよいし、高評価のかご1a以外のかご1aを割り当てないようにしてもよい。
割当部9は、到着時間が30秒超から60秒以内である場合は、評価結果が中評価となったかご1aの優先度を高くし、高評価となったかご1aと同等の優先度となるようにかご1aを割り当てる。また、割当部9は、到着時間が60秒超である長時間の場合は、評価結果が中評価となったかご1aの優先度と、低評価となったかご1aの優先度を高評価となったかご1aと同等の優先度となるようにかご1aを割り当てる。
このようにすることで、エレベータ制御装置5は、汚れ評価部12の評価結果とかご1aが乗場に到着するまでの時間の長短に基づいてかご1aを割り当てるので、エレベータの利用者の待ち時間を短縮しつつ、利用者が不快に感じることを低減できる。
続いて、エレベータ制御装置5の動作について図9を用いて説明する。
図9は、実施の形態2に係るエレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。ここでST201からST204までの動作は、実施の形態1のST101からST104までの動作と同様であるため説明を省略する。判断部8がかご1a内に汚れがあると判断した場合は(ST204のYES)、汚れ評価部12は、差分値を評価値と比較して汚れを評価する(ST205)。
割当部9は、汚れ評価部12が評価した評価結果に基づいてかご1aを割り当てる(ST206)。制御部6は、割当部9が割り当てたかごを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST207)。
また、割当部9は、判断結果からかご1a内に汚れがない場合は(ST204のNO)、通常のエレベータ運行制御に従ってかごを割り当てる(ST208)。制御部6は、割当部9が割り当てたかご1aを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST209)。以上の流れによりエレベータ制御装置5の一連の動作が完了する。
以上説明した通り、実施の形態2に係るエレベータ制御装置5は、判断部8が判断したかご1a内の汚れを評価する汚れ評価部12を更に備え、汚れ評価部12は、予め定めた評価値と差分値との比較によりかご1a内の汚れを評価し、割当部9は、汚れ評価部12の評価結果に基づいてかご1aの割り当てを行うエレベータ制御装置5である。
このような構成によれば、エレベータ制御装置5は、かご1a内の汚れを評価して低評価のかご1aよりも高評価のかご1aを優先して割り当てるようにするので、エレベータの利用者がかご1a内の汚れによって不快に感じることをより低減することができる。
実施の形態3.
続いて実施の形態3に係るエレベータ制御装置5についてエレベータシステム100に基づいて説明する。図10は、実施の形態3に係るエレベータシステム100の構成を示すブロック図である。以下の説明では、実施の形態1から2とは異なる構成について主に説明し、実施の形態1または2と同様である構成については適宜説明を省略する。実施の形態3に係るエレベータシステム100は、実施の形態1または2のエレベータシステム100と比較して、エレベータシステム100が読取装置14を備える点で異なる。
読取装置14は、エレベータの利用者が所持する携帯媒体から汚れ許容度を読み取る装置である。携帯媒体は、例えばICカードやタグ等である。また、携帯媒体は、スマートフォン等の携帯端末であってもよい。読取装置14は、エレベータ乗場に設けられる。なお、読取装置14は、エレベータ乗場の他にエレベータ乗場に続く通路や、エレベータ乗場へ向かう際に通過するゲートに設けてもよい。
読取装置14は、エレベータ制御装置5と接続され、携帯媒体から読み取った汚れ許容度をエレベータ制御装置5に送信する。汚れ許容度は、エレベータの利用者のかご1aの汚れに対する許容度である。汚れ許容度は、エレベータの利用者に応じて設定することができる。汚れ許容度は、例えば、「汚れ許容可能」や「汚れ許容不可」といったようにエレベータの利用者毎に設定される情報である。汚れ許容度を「汚れ許容可能」とする利用者の例として、ロボットがエレベータを利用する場合やエレベータが設置される建物を利用する社員の場合が考えられる。一方、汚れ許容度を「汚れ許容不可」とする利用者の例として、当該建物への来客者の場合が考えられる。
エレベータ制御装置5は、判断部8が判断した判断結果と、読取装置14から受ける汚れ許容度に基づいてかご1aを割り当てる。判断部8がかご1a内に汚れがあると判断した場合は、割当部9は当該かご1a以外のかご1aを優先して割り当てる。すなわち、割当部9は、汚れがあると判断されたかご1aを割り当てる優先度を低くし、汚れがあると判断されたかご1a以外のかご1aを割り当てる優先度を高くしてかご1aを割り当てる。
ここで、読取装置14から受信した汚れ許容度が「汚れ許容可能」の場合は、エレベータ制御装置5は、汚れがあると判断されたかご1aの優先度を汚れがあると判断されたかご1a以外のかご1aの優先度と同等となるようかご1aを割り当てる。
また、読取装置14から受信した汚れ許容度が「汚れ許容不可」の場合は、エレベータ制御装置5は、汚れがあると判断されたかご1aの割り当てを不可とする。すなわち、割当部9は、汚れがあると判断されたかご1a以外のかご1aから割り当てを行う。
このように、エレベータ制御装置5は、エレベータの利用者の汚れに対する許容度に応じてかご1aを割り当てるので、汚れ許容不可の利用者に対してはかご1aの汚れに対して不快に感じることを低減することができ、また汚れ許容可能の利用者に対してはかご1aを効率的に割り当てることができ運行効率の低下を抑制することができる。
実施の形態3のエレベータ制御装置5の変形例として、実施の形態2で説明した汚れ評価部12を備えるようにしてもよい。汚れ評価部12の機能は、実施の形態2と同様である。図11は、変形例のエレベータ制御装置5を備えるエレベータシステム100の構成を示すブロック図である。
エレベータ制御装置5は、汚れ評価部12が評価した評価結果と、読取装置14から受信した汚れ許容度に基づいてかご1aを割り当てる。割当部9は、汚れ評価部12が評価した評価結果と、読取装置14から受信した汚れ許容度に基づいてかご1aを割り当てる。
図12は、評価結果と汚れ許容度における優先度を示したものである。ここでは、汚れ評価部12が評価した評価結果が高評価のかご1aと低評価のかご1aである場合を考える。実施の形態2でも説明した通り、評価結果が高評価のかご1aと低評価のかご1aである場合は、高評価のかご1aの優先度は高くなり、低評価のかご1aの優先度は低くなる。なお、評価結果、汚れ許容度については上記の分け方に限られず、それぞれ異なる数の段階に分けてもよい。
ここで、割当部9は、汚れ許容度も考慮してかご1aを割り当てる。すなわち、汚れ評価部12は、汚れ許容度が「汚れ許容不可」である場合は、低評価のかご1aの割り当てを不可とする。また、汚れ評価部12は、汚れ許容度が「汚れ許容可能」である場合は、低評価のかご1aの優先度を高評価のかご1aの優先度と同等となるようかご1aを割り当てる。なお、汚れ許容可能の利用者と汚れ許容不可の利用者がかご1aに同乗する場合は、汚れ許容不可の条件に合わせてかご1aを割り当てるようにしてもよい。また、「汚れ許容可能」については複数の段階を設けて優先度を決定するようにしてもよい。
このように、エレベータの利用者の汚れに対する許容度に応じてかご1aを割り当てるので、汚れ許容不可の利用者に対してはかご1aの汚れに対して不快に感じることを低減することができ、また汚れ許容可能の利用者に対してはかご1aを効率的に割り当てることができ運行効率の低下を抑制することができる。
続いて、エレベータ制御装置5の動作について図13を用いて説明する。
図13は、実施の形態3に係るエレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。ここでST301からST304までの動作は、実施の形態2のST201からST204までの動作と同様であるため説明を省略する。判断部8がかご1a内に汚れがあると判断した場合は(ST304のYES)、割当部9は判断部8が判断した判断結果と読取装置14から受ける汚れ許容度に基づいてかご1aを割り当てる(ST305)。
制御部6は、割当部9が割り当てたかごを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST306)。
また、割当部9は、判断結果からかご1a内に汚れがない場合は(ST304のNO)、通常のエレベータ運行制御に従ってかごを割り当てる(ST307)。制御部6は、割当部9が割り当てたかご1aを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST308)。以上の流れによりエレベータ制御装置5の一連の動作が完了する。
以上説明した通り、実施の形態3に係るエレベータシステム100は、エレベータの利用者から汚れ許容度を読み取る読取装置14を更に備え、エレベータ制御装置5は判断部8の判断結果と読取装置14から受ける汚れ許容度に基づいてかご1aの割り当てを行う。
このようにエレベータ制御装置5は、エレベータの利用者の汚れに対する許容度に応じてかご1aを割り当てるので、汚れ許容不可の利用者に対してはかご1aの汚れに対して不快に感じることを低減することができ、また汚れ許容可能の利用者に対してはかご1aを効率的に割り当てることができ運行効率の低下を抑制することができる。
実施の形態4.
続いて実施の形態4に係るエレベータ制御装置5についてエレベータシステム100に基づいて説明する。図14は、実施の形態4に係るエレベータシステム100の構成を示すブロック図である。以下の説明では、実施の形態1から3とは異なる構成について主に説明し、実施の形態1から3と同様である構成については適宜説明を省略する。実施の形態4に係るエレベータシステム100は、実施の形態1から3のエレベータシステム100と比較して、エレベータシステム100が検出装置15を備える点で異なる。
検出装置15は、例えばエレベータの乗場に設けられるカメラである。検出装置15は、乗場にいるエレベータの利用者を撮像する。検出装置15は、エレベータ制御装置5と接続されており、検出装置15が検出した検出結果はエレベータ制御装置5に送信される。なお、検出装置15は、カメラ等の撮像装置の他、エレベータ乗場等の臭気を検出する臭気検知装置等であってもよい。検出装置15がカメラの場合は、検出結果はかご1a内に汚れを発生させる物を含む画像情報であり、検出装置15が臭気検知装置の場合は、検出結果はエレベータ乗場等における臭気に関する情報である。検出装置15が何れの場合においても、検出結果が得られるものであればエレベータの乗場に設ける必要はなく、エレベータの乗場へと続く通路に設けてもよいし、エレベータの乗場へ向かうために通過するゲート付近に設けてもよい。
検出装置15は、例えばエレベータ乗場にかご1a内に汚れを発生させる物を検出する機能を備えている。利用者が自転車を備えてエレベータ乗場でエレベータを待っている場合に当該自転車はかご1a内に汚れを発生させる可能性がある。かご1a内に汚れを発生させる物の例として、自転車の他に犬等のペットや、利用者が携帯するスーツケース等が挙げられる。このようなかご1a内に汚れを発生させる物がかご1a内に入ってしまうことでかご1aに汚れを発生させる可能性があり望ましくない。検出装置15であるカメラは、撮像した画像からかご1a内に汚れを発生させる物を検出する。
検出装置15は、例えばエレベータ乗場で待機している利用者を撮像することでかご1a内に汚れを発生させる物があるか否かを判断する。例えば検出装置15であるカメラがエレベータの乗場にいる利用者を撮像し、画像処理を行うことでかご1a内に汚れを発生させる物を検出する。画像処理の方法としては、パターンマッチング等の公知の手法を用いることができる。
検出装置15は、かご1a内に汚れを発生させる物を検出すると、検出結果をエレベータ制御装置5に送信する。検出装置15が、例えばカメラであり利用者が自転車を所持している判断した場合は、検出結果は例えば「自転車」である。エレベータ制御装置5は、判断部8が判断した判断結果と検出装置15から受ける検出結果に基づいてかご1aを割り当てる。エレベータ制御装置5において、判断部8がかご1a内に汚れがあると判断した場合は、割当部9は当該かご1a以外のかご1aを優先して割り当てることとしている。すなわち、割当部9は、汚れがあると判断されたかご1aを割り当てる優先度を低くし、汚れがあると判断されたかご1a以外のかご1aを割り当てる優先度を高くしてかご1aを割り当てる。
エレベータ制御装置5は、かご1a内に汚れを発生させる物が検出された場合は、利用者に対して判断部8がかご1a内に汚れがあると判断したかご1aを優先して割り当てる。すなわち、エレベータ制御装置5は、かご1a内に汚れがあると判断したかご1aの優先度を高くし、当該かご以外のかご1aの優先度を低くする。
このようにエレベータ制御装置5は、判断部8が判断した判断結果と検出装置15から受ける検出結果に基づいてかご1aを割り当てるので、汚れの発生していないかご1aにかご1a内に汚れを発生させる物が入ることを抑制でき、かご1aに汚れを発生させることを低減することができる。
また、検出装置15は、例えば臭気検知装置である。検出装置15は、エレベータ乗場において臭気を検知した場合は、検出結果は「臭気あり」となる。例えば利用者が連れている犬などのペットや、利用者が所持する廃棄物は、臭気を発生させる可能性があり、ペットや廃棄物がかご1a内に入るとかご1a内に臭気を充満させる可能性がある。他にも利用者自身が飲酒をしている場合などもかご1a内に臭気を充満させる可能性がある。かご1a内において臭気が充満すると、当該かご1aを利用した利用者が不快に感じる可能性がある。エレベータ制御装置5は、判断部8が判断した判断結果と検出装置15から受ける検出結果に基づいてかご1aを割り当てる。すなわち、エレベータ制御装置5は、検出装置15が臭気を検出した場合はかご1a内に汚れがあると判断したかご1aの優先度を高くし、当該かご以外のかご1aの優先度を低くする。
また、検出装置15が臭気検知装置の場合は、かご1a内の臭気を検知するようにしてもよい。エレベータ制御装置5は、検出装置15がかご1a内の臭気を検出した場合はかご1a内に汚れがあると判断したかご1aの優先度を高くし、当該かご以外のかご1aの優先度を低くする。
このようにエレベータ制御装置5は、判断部8が判断した判断結果と検出装置15から受ける検出結果に基づいて優先度を決定し、かご1aを割り当てるので、汚れの発生していないかご1aにかご1a内に臭気を発生させる物が入ることを抑制でき、汚れが発生していないかご1aに臭気が発生することを低減することができる。また、かご1a内に臭気が検出された場合は汚れの発生しているかご1aおよび臭気が検出されたかご1a以外のかご1aを優先して割り当てるので、利用者が臭気により不快に感じることを低減することができる。なお、検出装置15については、カメラと臭気検知装置の両方を併用することも可能である。
続いて、エレベータ制御装置5の動作について図15を用いて説明する。
図15は、実施の形態4に係るエレベータ制御装置5の動作を示すフローチャートである。ここでST401からST404までの動作は、実施の形態3のST301からST304までの動作と同様であるため説明を省略する。判断部8がかご1a内に汚れがあると判断した場合は(ST404のYES)、エレベータ制御装置5は判断部8が判断した判断結果と検出装置15から受ける検出結果に基づいてかご1aを割り当てる(ST405)。
制御部6は、割当部9が割り当てたかごを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST406)。
また、割当部9は、判断結果からかご1a内に汚れがない場合は(ST404のNO)、通常のエレベータ運行制御に従ってかごを割り当てる(ST407)。制御部6は、割当部9が割り当てたかご1aを制御し、エレベータ1の運行を行う(ST408)。以上の流れによりエレベータ制御装置5の一連の動作が完了する。
以上説明した通り、実施の形態4に係るエレベータシステム100は、エレベータのかご1a内に汚れを発生させる物検出する、または臭気を検出する検出装置15を更に備え、エレベータ制御装置5は判断部8の判断結果と検出装置15から受ける検出結果に基づいてかご1aを割り当てる。
このようにエレベータ制御装置5は、検出装置15から受ける検出結果に基づいてかご1aを割り当てるので、汚れの発生していないかご1aにかご1a内に汚れを発生させる物が入ることを抑制でき、汚れの発生していないかご1aに汚れを発生させることを低減することができる。また、かご1a内に臭気が検出された場合は汚れの発生しているかご1aおよび臭気が検出されたかご1a以外のかご1aを優先して割り当てるので、利用者が臭気により不快に感じることを低減することができる。
また、エレベータ制御装置5は、検出装置15から受ける検出結果に基づいてかご1aを割り当てるので、汚れの発生していないかご1aにかご1a内に臭気が発生することを抑制でき、汚れの発生していないかご1aに臭気を発生させることを低減することができる。
続いて、図16用いて、エレベータ制御装置5の例を説明する。図16は実施の形態1におけるエレベータ制御装置5の処理回路の構成例を示す図である。なお、エレベータ制御装置5の処理回路の構成例は、実施の形態2から実施の形態4においても同様である。また、撮像装置4、読取装置14、および検出装置15の処理回路の構成例についても同様である。
エレベータ制御装置5の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ20aと少なくとも1つのメモリ20bとを備える。また、例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア21を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ20aと少なくとも1つのメモリ20bとを備える場合、エレベータ制御装置5の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ20bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ20aは、少なくとも1つのメモリ20bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、エレベータ制御装置5の機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ20aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ20bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア21を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、エレベータ制御装置5の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、エレベータ制御装置5の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
エレベータ制御装置5の各機能について、一部を専用のハードウェア21で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア21、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせでエレベータ制御装置5の各機能を実現する。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示のエレベータ制御装置5、エレベータシステム100は、実施の形態1から実施の形態4で説明した形態には限られず、本開示の内容の一部を示すものである。本開示のエレベータ制御装置5、エレベータシステム100は、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、適宜、組み合わせる等、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 エレベータ、1a かご、1b つり合いおもり、1c 主ロープ、1d 駆動綱車、2 乗場釦、3 乗場制御装置、4 撮像装置、5 エレベータ制御装置、6 制御部、7 記憶部、8 判断部、9 割当部、10 割当号機演算部、11 割当号機配車部、12 汚れ評価部、14 読取装置、15 検出装置、20a プロセッサ、20b メモリ、21 ハードウェア、30 エレベータ群管理制御装置、100 エレベータシステム

Claims (9)

  1. 複数のかごの運行を行うエレベータで用いられるエレベータ制御装置であって、
    撮像装置により撮像する前記かご内の画像により前記かご内の汚れの有無を判断する判断部と、
    前記判断部が前記かご内に汚れがあると判断した場合は、前記汚れがあると判断した前記かご以外のかごを優先して割り当てる割当部と、
    を備えるエレベータ制御装置。
  2. 前記判断部は、前記撮像装置により撮像され、前記かご内の汚れの有無を判断するための基準画像である第1の画像と、前記第1の画像の撮像後に前記撮像装置により撮像され、前記第1の画像と比較するための比較画像である第2の画像とを比較し、前記第1の画像と前記第2の画像の差分値に基づいて前記かご内の汚れの有無を判断する請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記判断部が判断した前記かご内の汚れを評価する汚れ評価部を更に備え、
    前記汚れ評価部は、予め定めた評価値と前記差分値との比較により前記かご内の汚れを評価し、
    前記割当部は、前記汚れ評価部の評価結果に基づいてかごの割り当てを行う請求項2に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記汚れ評価部は、
    前記差分値が前記評価値以下である場合は、前記かご内の状態が高評価であると評価し、前記差分値が前記評価値を超える場合は、前記かご内の状態が低評価であると評価し、
    前記割当部は、前記低評価のかごよりも前記高評価のかごを優先してかごの割り当てを行う請求項3に記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記割当部は、前記かご内の汚れの有無と前記かごが乗場に到着するまでの時間に基づいてかごの割り当てを行う請求項1から請求項4の何れか1項に記載のエレベータ制御装置。
  6. 前記割当部は、前記かご内の汚れの評価結果と前記かごが乗場に到着するまでの時間に基づいてかごの割り当てを行う請求項4に記載のエレベータ制御装置。
  7. 前記割当部は、前記かごが乗場に到着するまでの時間が長時間である場合は、前記低評価のかごの割り当てを前記高評価のかごの割り当てと同等の優先度で行う請求項6に記載のエレベータ制御装置。
  8. 複数のかごの運行を行うエレベータで用いられるエレベータ制御装置であって、
    撮像装置により撮像する前記かご内の画像により前記かご内の汚れの有無を判断する判断部と、
    前記判断部が前記かご内に汚れがあると判断した場合は、前記汚れがあると判断した前記かご以外のかごを優先して割り当てる割当部とを備えるエレベータ制御装置と、
    前記エレベータ制御装置と接続され、エレベータの利用者が所持する携帯媒体から汚れ許容度を読み取る読取装置を備え、
    前記エレベータ制御装置は、前記判断部による判断結果と前記汚れ許容度に基づいてかごの割り当てを行うエレベータシステム。
  9. 複数のかごの運行を行うエレベータで用いられるエレベータ制御装置であって、
    撮像装置により撮像する前記かご内の画像により前記かご内の汚れの有無を判断する判断部と、
    前記判断部が前記かご内に汚れがあると判断した場合は、前記汚れがあると判断した前記かご以外のかごを優先して割り当てる割当部とを備えるエレベータ制御装置と、
    前記エレベータ制御装置と接続され、前記かご内に汚れを発生させる物を検出する、または前記かご内に臭気を発生させる物を検出するもしくは前記かご内の臭気を検出する検出装置を備え、
    前記エレベータ制御装置は、前記判断部による判断結果と前記検出装置が検出した検出結果に基づいてかごの割り当てを行うエレベータシステム。
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