JP6948263B2 - 防草材及びその使用方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、除草剤の散布は、草を枯らすだけで、頻繁に散布する必要があり、抜本的な対策とはならない。また、セメントを含有する防草材を振り撒いて散水して地面を被覆する方法も提案されているが、硬化までに時間を有し、雨などふると施工ができず、硬化前に流れてしまう課題や、初期凍害が生じたり、収縮ひび割れが生じる課題があった。さらに、セメントを含有することでアルカリ性が高く、六価クロムを含有することから、環境影響にも課題があった。
特許文献1は、酸化マグネシウムと高炉スラグを主成分する雑草繁殖防止材を地表面の土と混合して転圧して押し固めて、その上に散水するため、施工に労力を必要とし、初期強度発現性が低いため、施工後の降雨で流失し易く、繁殖期の雑草を抑草する効果が低下し易い。
(1)カルシウムアルミネート及び土壌を含有してなる防草材、(2)さらに、セメントを含有してなる(1)の防草材、(3)さらに、石膏を含有してなる(1)又は(2)の防草材、(4)カルシウムアルミネートが、CaO/Al2O3モル比1.0〜3.0であり、不純物の含有量が15質量%以下である(1)〜(3)の防草材、(5)カルシウムアルミネートのブレーン比表面積値が、3000cm2/g以上である(1)〜(4)の防草材、(6)カルシウムアルミネートのガラス化率が、70%以上である(1)〜(5)の防草材、(7)セメントの含有量が、カルシウムアルミネート100質量部に対して100〜40000質量部である(1)〜(6)の防草材、(8)石膏の含有量が、カルシウムアルミネート100質量部に対して50〜250質量部である(1)〜(6)の防草材、(9)さらに、カルシウムシリケートを含有する(1)〜(6)の防草材、(10)カルシウムシリケートが、γ−2CaO・SiO2である(9)の防草材、(11)カルシウムシリケートの含有量が、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して10〜60質量部である(9)又は(10)の防草材、(12)さらに、収縮低減剤及び又は繊維を含有してなる(1)〜(11)の防草材、(13)収縮低減剤の含有量が、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して0.5〜20質量部である(12)の防草材、(14)さらに、繊維を含有する(1)〜(13)の防草材、(15)繊維の含有量が、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して0.05〜5質量部である(14)の防草材、(16)(1)〜(15)の防草材を地面に敷き詰めてその上に散水して被覆する防草材の使用方法。(17)(1)〜(15)のいずれか1項に記載の防草材を水で練り混ぜて地面に敷き詰めて被覆する防草材の使用方法。(18)水の使用量が、防草材100質量部に対して5〜100質量部である(16)又は(17)の防草材の使用方法。
カルシウムアルミネートのなかでも、CaOとAl2O3とのモル比(CaO/Al2O3モル比)は、1.0〜3.0が好ましく、1.7〜2.5がより好ましい。該モル比が1.0〜1.7の場合は、セメントや消石灰及び生石灰を配合することで硬化時間をより短縮して初期強度発現性を高めることが可能である。
ガラス化率χ(%)=100×(1−S/S0)
カルシウムアルミネートの粒度は、初期強度発現性の面で、ブレーン比表面積値3000cm2/g以上が好ましく、5000cm2/g以上がより好ましい。3000cm2/g未満であると硬化時間が長くなり初期強度発現性が低下する場合がある。
これらの各種セメントや各種混合セメントは、微粉末化して使用することも可能である。また、通常セメントに使用されている成分(例えば石膏等)量を増減して調製されたものも使用可能である。 これらセメントは単独あるいは2種以上併用して使用することも可能である。これらの中では高炉セメントは六価クロム含有量が低く好ましい。
本発明でセメントを使用する場合、その使用量は、カルシウムアルミネート100質量部に対して、100〜40000質量部が好ましく、20〜1000質量部がより好ましい。該使用量が100質量部未満では、作業時間が得られない場合があり、40000質量部を超えるとる早期硬化が得られない場合がある。
石膏の使用(含有)量は、カルシウムアルミネート100質量部に対して、50〜250質量部が好ましく、70〜200質量部がより好ましい。使用量が50質量部未満では、作業時間が取れなくなり、強度発現性が低下する場合がある。一方、250質量部を超えると作業時間は十分に取れるが、初期強度が得られない場合がある。
収縮低減剤は、水をかける前の防草材に事前に練り混ぜてもよく、地面に敷き詰めた防草材に散水する水と混ぜたものを散水してもよい。さらに、防草材と水を練り混ぜる際に添加してもよく、防草材が水と反応し硬化した後の表面に撒いてもよく、その使用方法は、特に限定されるものではない。
収縮低減剤の使用量は、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部又はセメント100質量部に対して、0.5〜20質量部が好ましく、0.7〜10質量部がより好ましい。使用量が0.5質量部未満では、ひび割れの抑制効果が低い場合があり、20質量部を超えると強度が得られない場合がある。
繊維類の使用量は、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部又はセメント100質量部に対して0.05〜5質量部が好ましく、0.08〜2.0質量部がより好ましい。使用量が、0.05質量部未満ではひび割れ抵抗性を向上させる効果が発揮されない場合があり、5質量部を超えると粘性が上がり作業性が悪くなる場合がある。繊維の長さはコテ仕上げ面の美観の点で15mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましい。
2CaO・SiO2としては、γ−2CaO・SiO2が、低温相として知られるものであり、高温相であるα−2CaO・SiO2やβ−2CaO・SiO2とは異なる。これらはいずれも2CaO・SiO2で同じ化学組成を有するが、結晶構造は異なっている。
セメントクリンカ中に存在する2CaO・SiO2はβ−2CaO・SiO2である。β−2CaO・SiO2は水硬性を有するが、γ−2CaO・SiO2は水硬性を持たないが、本発明者は、大気中の二酸化炭素を吸収して硬化する特性があることを見出した。
カルシウムシリケートの使用量は、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、10〜60質量部が好ましく、20〜50質量部がより好ましい。10質量部未満では、ひび割れの抑制効果が低い場合がある。60質量部を超えると更なる効果の増進が期待できない。
本発明の防草材における水の使用量は、本発明の防草材の合計100質量部に対して5〜100質量部が好ましく、7〜50質量部がより好ましい。5質量部未満では混合が困難となる場合があり、100質量部を超えると強度が得られない場合がある。
各成分材料混合装置としては、既存の装置が使用可能であり、例えば、傾胴ミキサ、オムニミキサ、2軸強制ミキサ、ヘンシェルミキサ、V型ミキサ、ナウタミキサなどの使用できる。
石膏100質量部に対して、表1に示すカルシウムアルミネート100質量部を混合し、硬化時間、圧縮強度、及び初期凍害性の測定を行った。
表1に示すカルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して土壌を500質量部加え、カルシウムアルミネートと石膏と土の合計100質量部に対して凝結調整剤としてクエン酸ナトリウムを0.3質量部加えて防草材を調製した。この防草材を型枠に敷設後、カルシウムアルミネートと石膏と土の合計100質量部に対して、水を15質量部散水して試験体を作製した。結果を表1に併記した。
・カルシウムアルミネート:炭酸カルシウムと酸化アルミニウムのCaO/Al2O3モル比を変え、シリカを加えて、1650℃で溶融して急冷することにより、ガラス化率97%、ブレーン比表面積値5000cm2であり、不純物がシリカであるカルシウムアルミネートを調製した。
・石膏:天然無水石膏、ブレーン比表面積値5000cm2/g
・土壌:愛知県産真砂土、5mm篩下
・アルミナセメント:アルミナセメント1号、デンカ社製
・凝結調整剤:無水クエン酸ナトリウム、磐田化学工業社製
・水:水道水
・普通セメント:普通ポルトランドセメント(デンカ社製)
・砂:(社)セメント協会製標準砂
・マグネシア系固化材:中国産マグネシウムを焼成した市販の酸化マグネシウム
・硬化時間:練り混ぜた防草材を指で押してもへこまない時間を測定した。
・圧縮強度:一軸圧縮強度は、20℃・相対湿度60%の環境でJIS R 5201に準じて4×4×16cm供試体を作製した。材齢6時間と28日強度を測定し、養生方法は、20℃、相対湿度60%の環境下で気乾養生とした。
・初期凍害抵抗性:20℃、相対湿度60%の環境下で圧縮強度と同様な方法で供試体を作製後、直ちに、−10℃環境下で材齢7日まで養生した。その後、材齢28日まで20℃・相対湿度60%の環境下で気乾養生した後、強度を測定し、常時20℃環境下で練混ぜ・養生していた28日強度の値に対する強度の割合(%)を算出した。さらに、供試体表面にひび割れの有無を確認した。
・pH:圧縮強度と同様な方法で20℃、相対湿度60%の環境下で供試体を作製後、材齢28日時点の供試体を粉砕し、100倍の純水で30分攪拌した上澄み液のpHを測定した。
・六価クロム溶出量:圧縮強度と同様な方法で20℃・相対湿度60%の環境下で供試体を作製後、材齢7日時点の供試体を環境庁告示46号法に基づき測定した。
実験例1の実験No.1−4のカルシウムアルミネートを使用し、表2に示す割合でカルシウムアルミネートと石膏の割合を変え、さらにカルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、土の割合を変えたこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表2に併記した。
実験例1の実験No.1−4の防草材について、表3に示す割合で、下記する収縮低減剤A、B、繊維、及びカルシウムシリケートイ、ロ、ハを混合し、乾燥収縮量(長さ変化率)の測定、防草試験、及びひび割れ試験を行った。
また、比較として、実験例1で使用した普通セメントを用いたモルタル(実験No.1−8)、マグネシア系固化材(実験No.1−9)についても同様の試験を行った。結果を表3に併記した。
・収縮低減剤A:低分子量エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体、デンカ社製、商品名 エスケーガード
・収縮低減剤B:ポリオキシアルキレン誘導体系、粉末、日本油脂社製、商品名:DSP−E40」
・繊維:ビニロン繊維、繊維長さ6mm、繊維径0.027mm、収束タイプ
・カルシウムシリケート イ:3CaO・SiO2試薬の炭酸カルシウム3モル及び二酸化ケイ素1モルを混合粉砕した後、電気炉で焼成し合成した。ブレーン比表面積値1800cm2/g。
・カルシウムシリケート ロ:β−2CaO・SiO2試薬の炭酸カルシウム2モル及び二酸化ケイ素1モルを混合粉砕した後、電気炉で焼成し合成した。ブレーン比表面積値1800cm2/g。
・カルシウムシリケート ハ:γ−2CaO・SiO2試薬の炭酸カルシウム2モル及び二酸化ケイ素1モルを混合粉砕した後、電気炉で焼成し合成した。ブレーン比表面積値1800cm2/g。
・水:水道水
・土壌:愛知県産真砂土、5mm篩下
・乾燥収縮量(長さ変化率):供試体は、各防草材の合計100質量部に対して水を15質量部散水し、JIS A 1129−3のモルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法、ダイヤルゲージ法に準拠し、温度20℃、相対湿度60%で材齢2日を基点とし材齢180日後の長さ変化率を測定した。
・防草試験・ひび割れ試験:田畑に生い茂った雑草を予め長さ0.5cm以下に草刈機で草刈して、耕運機で田畑を耕し、その上に、芝生の種であるトールフェスク、ケンタッキーブルーグラス、及びペレニアルライグラスの混合品を40g/m2撒き、足で踏みならし転圧した。その上に、各防草材を基礎面上に均一に厚み3cmで、5m2の面積に敷設した後、各防草材の合計100質量部に対して水を15質量部散水し、180日後のひび割れの本数、防草材表面からの生えた芝の本数を測定した。
実験例3の実験No.3−17、No.3−18、又はNo.3−19の各防草材をオムニミキサーに入れ、カルシウムアルミネート、石膏、収縮低減剤、繊維、カルシウムシリケート、及び凝結調整剤の合計100質量部に対して、水を15質量部を散水ではなく、オムニミキサーに加え、練り混ぜたものを型枠または基礎面上に敷設したこと以外は実験例3と同様に実施した(実験No.4−1、No.4−2、No.4−3)。
また、比較として、実験例1で使用した普通セメントを用いたモルタル(実験No.1−8)、マグネシア系固化材(実験No.1−9)についても実験例1で使用した水量で、それぞれ散水ではなく、練り混ぜたものを型枠または基礎面上に敷設したこと以外は実験例3と同様に実施した。結果を表4に併記した。
セメント100質量部に対して、表5に示すカルシウムアルミネートを15質量部、石膏を15質量部、凝結調整剤0.5質量部、及び土壌を600質量部加えて防草材を調製した。この防草材を型枠に敷設後、セメント100質量部に対して、水を20質量部散水して試験体を作製した。硬化時間、圧縮強度、初期凍害性の測定を行った。
また、比較として、普通セメントを用いたモルタルとマグネシア系固化材を調製した。モルタルの配合は、(一社)セメント協会製標準砂と普通ポルトランドセメントの質量比を3/1としたドライモルタルを型枠に敷設し、水/セメント比が50質量%となるように水を散水して防草材を調製した。マグネシア系固化材は、中国産マグネシウムを焼成した市販の酸化マグネシウム100質量部に対して、土壌を500質量部混合したものを型枠に敷設し、水を20質量部散水して防草材を調製した。結果を表5に併記した。
・カルシウムアルミネート:炭酸カルシウムと酸化アルミニウムのCaO/Al2O3モル比を変え、シリカを加えて、1650℃で溶融し急冷してガラス化率97%とし、粉砕してブレーン比表面積値を5000cm2/gにした。不純物は、シリカとし、その含有量を変えて調整した。
・セメント:高炉B種セメント、ブレーン比表面積値3750cm2/g
・石膏:天然無水石膏、ブレーン比表面積値5000cm2/g
・土壌:愛知県産真砂土、5mm篩下、長野県産川砂乾燥品、1.2mm篩下を当量混合
・アルミナセメント:アルミナセメント1号、デンカ社製
・凝結調整剤:無水クエン酸ナトリウム、磐田化学工業社製
・水:水道水
・普通セメント:普通ポルトランドセメント(デンカ社製)
・砂:(一社)セメント協会製標準砂
・マグネシア系固化材:中国産マグネシウムを焼成した市販の酸化マグネシウム
・硬化時間:練混ぜた防草材を指で押してもへこまない時間を測定した。
・圧縮強度:一軸圧縮強度は、温度20℃・相対湿度60%の環境で安定処理混合物の一軸圧縮試験方法(舗装試験法便覧 日本道路協会)に準拠し、供試体寸法を直径100mm、高さ127mmの円柱状とし、供試体の作製は3層に分けて詰め各層25回突き棒で突いた。供試体作製後、材齢6時間と28日後に強度を測定した。養生方法は、20℃・相対湿度60%の環境下で気乾養生とした。
・初期凍害抵抗性:20℃・相対湿度60%の環境下で圧縮強度と同様な方法で練混ぜ、供試体を作製後、直ちに、−10℃環境下で材齢7日まで養生した。その後、材齢28日まで20℃・相対湿度60%の環境下で気乾養生とした後、強度を測定し、常時20℃環境下で練混ぜ・養生していた28日強度の値に対する強度の割合(%)を算出した。さらに、供試体表面にひび割れの有無を確認した。
表6に示すように、セメント100質量部に対し、カルシウムアルミネートと石膏の割合を変え、さらに、セメント100質量部に対し、土壌の割合を変えたこと以外は実験例5と同様な試験を実施した。結果を表6に併記した。
カルシウムアルミネート:CaO/Al2O3モル比2.2、ガラス化率97%、ブレーン比表面積値5000cm2
実験例5の実験No.1−4の防草材について、表7に示す割合で下記する収縮低減剤A、B、繊維を混合し、乾燥収縮量(長さ変化率)の測定、及び防草・ひび割れ試験を行った。
また、比較として、実験例5で使用した普通セメントを用いたモルタル(実験No.1−8)、マグネシア系固化材(実験No.1−9)についても同様の試験を行った。結果を表7に併記した。
・カルシウムアルミネート:CaO/Al2O3モル比2.2、ガラス化率97%、ブレーン比表面積値5000cm2
・収縮低減剤A:低分子量エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体、デンカ社製、商品名: エスケーガード
・収縮低減剤B:ポリオキシアルキレン誘導体系、粉末、市販品、日本油脂社製:商品名「DSP−E40」
・維:ビニロン繊維、繊維長さ6mm、繊維径0.027mm、収束タイプ、市販品
・土壌:愛知県産真砂土、5mm篩下、長野県産川砂乾燥品、1.2mm篩下を当量混合
・乾燥収縮量(長さ変化率):供試体は、各防草材の合計100質量部に対して水を20質量部散水し、JIS A 1129−3のモルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法、ダイヤルゲージ法に準拠し温度20℃、湿度60%で材齢2日を基点とし材齢30日後の長さ変化率を測定した。
・防草試験・ひび割れ試験:田畑に生い茂った雑草を予め長さ0.5cm以下に草刈機で草刈して、耕運機で田畑を耕し、その上に、芝生の種であるトールフェスク、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラスの混合品を40g/m2撒き、足で踏みならし転圧した。その上に、各防草材を基礎面上に均一に厚み3cm、5m2敷設した後、各防草材の合計100質量部に対して水を20質量部散水し、180日後のひび割れの本数、防草材表面からの生えた芝の本数を測定した。
実験例7の実験No.3−5、No.3−6、No.3−7の各防草材について、セメント、カルシウムアルミネート、石膏、凝結調整剤、収縮低減剤、繊維、土壌の合計100質量部に対して水を20質量部を散水ではなく、オムニミキサに加え、練り混ぜたものを型枠または基礎面上に敷設したこと以外は実験例7と同様に実施した(実験No.4−1、No.4−2、No.4−3)。
また、比較として、実験例5で使用した普通セメントを用いたモルタル(実験No.1−8)、マグネシア系固化材(実験No.1−9)についても実験例5で使用した水量で、それぞれ散水ではなく、練り混ぜたものを型枠または基礎面上に敷設したこと以外は実験例7と同様に実施した。結果を表8に併記した。
Claims (14)
- カルシウムアルミネート及び土壌を含有し、さらに石膏及びカルシウムシリケートを含有し、前記カルシウムシリケートが、γ−2CaO・SiO 2 であり、前記カルシウムアルミネートと前記石膏の合計100質量部に対して、前記土壌の使用量が100〜800質量部であり、前記γ−2CaO・SiO 2 の含有量が、前記カルシウムアルミネートと前記石膏の合計100質量部に対して10〜60質量部である防草材。
- さらに、セメントを含有してなる請求項1に記載の防草材。
- カルシウムアルミネートが、CaO/Al2O3モル比1.0〜3.0であり、かつ不純物の含有量が15質量%以下である請求項1又は2に記載の防草材。
- カルシウムアルミネートのブレーン比表面積値が、3000cm2/g以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の防草材。
- 下記式で求められるカルシウムアルミネートのガラス化率が、70%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の防草材。
ガラス化率(%)=100×(1−S/S0)
(式中、Sは、粉末X線回折法によるメインピーク面積であり、S0は、100℃で2時間加熱し、(1〜10℃)/分の速度で冷却した後における粉末X線回折法によるメインピーク面積である。) - セメントの含有量が、カルシウムアルミネート100質量部に対して100〜40000質量部である請求項2〜5のいずれか1項に記載の防草材。
- 石膏の含有量が、カルシウムアルミネート100質量部に対して50〜250質量部である請求項1〜6のいずれか1項に記載の防草材。
- さらに、収縮低減剤を含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の防草材。
- 収縮低減剤の含有量が、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して0.5〜20質量部である請求項8に記載の防草材。
- さらに、繊維を含有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の防草材。
- 繊維の含有量が、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して0.05〜5質量部である請求項10に記載の防草材。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の防草材を地面に敷き詰めてその上に散水して被覆することを特徴とする防草材の使用方法。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の防草材を水で練り混ぜて地面に敷き詰めて被覆することを特徴とする防草材の使用方法。
- 水の使用量が、防草材100質量部に対して5〜100質量部である請求項12又は13に記載の防草材の使用方法。
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