JP6937277B2 - フードロック装置の組み付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フードロック装置の組み付け構造に関するものである。
自動車などの車両に、エンジンルームを開閉するフードや、同フードを閉状態でロックするフードロック装置を設けることが多用されている。フードロック装置は、車両前部(例えばラジエータコアサポートのアッパー)の上縁に設けられており、フード下面に突設されたフック状のフードストライカーを引っ掛けて係止するようになっている。
ここで、フードロック装置による適正なロックを実現するために、同フードロック装置の組み付け位置を調整することが提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1では、フードロック装置の固定用のブラケットが、ラジエータコアサポートに溶接(接合)されている。そして、ラジエータコアサポートに対するブラケットの接合位置を調節することによって、フードロック装置の位置調整がなされる。
この特許文献1では、フードロック装置を組み付ける作業が例えば以下のように行われる。先ず、フードロック装置にフードストライカーが適正に係合するように、ラジエータコアサポートに対するフードロック装置(詳しくは、ブラケット)の位置が調整される。そして、このブラケットが作業者によって把持される等して同ブラケットが位置調整された状態のままで保持されるとともに、ブラケットがラジエータコアサポートにスポット溶接によって固定される。その後、フードロック装置がブラケットを介してラジエータコアサポートに固定される。このようにフードロック装置を組み付けることにより、同フードロック装置によってフードを閉状態でロックすることが可能になる。
特開2012−126309号公報
上述したフードロック装置の組み付け構造では、同フードロック装置の組み付けにかかる一連の作業が煩雑な作業になってしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組み付け作業を容易に行うことのできるフードロック装置の組み付け構造を提供することにある。
上記課題を解決するためのフードロック装置の組み付け構造は、車両本体の組み付け部に固定されるとともに、フードの内面に突設されたフードストライカーとの係合を通じて前記フードを閉状態でロックするフードロック装置の組み付け構造において、前記組み付け部と前記フードロック装置とが車幅方向に相対移動可能な態様で、嵌合力を利用して前記フードロック装置を前記組み付け部に仮組みする仮組み部を有する。
上記構成によれば、フードロック装置を組み付け部に嵌めるといった作業を通じて同フードロック装置を仮組みすることができる。これにより、フードロック装置が組み付け部に固定される前に、同フードロック装置が組み付け部によって支持された状態にすることができる。しかも、こうした仮組み状態において、フードロック装置を組み付け部に対して相対移動させるといった作業を通じて、同フードロック装置の車幅方向の位置を調節することもできる。このように上記構成によれば、フードロック装置を仮組みする作業と位置調整する作業とを容易に行うことができるため、フードロック装置の組み付け作業を容易に行うことができる。
本発明によれば、フードロック装置の組み付け作業を容易に行うことができる。
第1実施形態のフードロック装置の組み付け構造が適用される車両の正面図。 同フードロック装置およびその周辺の正面図。 同フードロック装置およびその周辺の分解斜視図。 固定部およびその周辺の側断面図。 位置調整時におけるフードロック装置のベースとフードストライカーとの位置関係の一例を示す正面図。 第2実施形態のフードロック装置およびその周辺の斜視図。 第2実施形態にかかる固定部およびその周辺の側断面図。 第3実施形態のフードロック装置およびその周辺の斜視図。 第3実施形態にかかる固定部およびその周辺の側断面図。 第4実施形態のフードロック装置およびその周辺の斜視図。 第4実施形態の係合片およびその周辺の平面図。 第4実施形態のフードロック装置およびその周辺の分解斜視図。 第4実施形態にかかる固定部およびその周辺の側断面図。 第5実施形態のフードロック装置およびその周辺の斜視図。 第5実施形態のフードロック装置およびその周辺の分解斜視図。 第5実施形態にかかる固定部およびその周辺の側断面図。 第6実施形態のフードロック装置およびその周辺の分解斜視図。 第6実施形態のフードロック装置およびその周辺の斜視図。 第7実施形態のフードロック装置およびその周辺の分解斜視図。 第7実施形態のフードロック装置およびその周辺の斜視図。 第8実施形態のフードロック装置およびその周辺の斜視図。 第8実施形態のフードロック装置およびその周辺の分解斜視図。 (a)および(b)第8実施形態にかかるポケット部およびその周辺の平断面図。
(第1実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第1実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、車両10にはエンジンルーム11を開閉するフード12が取り付けられている。フード12は、エンジンルーム11後部の上縁に、ヒンジ(図示略)を介して揺動可能に支持されている。フード12の内面にはフードストライカー13が突設されている。フードストライカー13は、上記フード12が閉じられた状態で車両前後方向(以下、単に前後方向)に延びるとともにコの字状で下方に突出するフック部13Aを有している。
車両10の前部には、略四角枠状をなすラジエータコアサポート14が設けられている。ラジエータコアサポート14の上部を構成するアッパー20は合成樹脂材料によって形成されており、同ラジエータコアサポート14におけるアッパー20以外の部分は金属材料によって形成されている。
図1および図2に示すように、アッパー20の前面にはフードロック装置30が固定されている。フードロック装置30は、フード12が閉じられたときに、内部に進入するフードストライカー13のフック部13Aを引っ掛かけて係止する構造になっている。このようにフードストライカー13をフードロック装置30に係止することにより、フード12が閉状態でロックされる。
以下、フードロック装置30の具体構造について説明する。
図2および図3に示すように、フードロック装置30は、正面視(図2に示す状態)で略五角形状のベース31を有している。ベース31は、金属板を曲げ加工することによって形成されており、上下方向に延びるとともに同ベース31の上端で開口するように切り欠かかれた部分(切り欠き部31A)を有している。切り欠き部31Aは、対向する内面の間隔が車両上方(以下、単に上方)に向かうに連れて広くなる形状になっている。フード12を閉じる際には、図2中に黒塗りの矢印で示すように、フードストライカー13のフック部13Aが、上端の開口から切り欠き部31Aの内部に進入するようになる。
図2に示すように、フードロック装置30はラッチ32を有している。ラッチ32は、前後方向に延びる直線L1を中心に回転可能な状態でベース31に支持されており、正面視で時計回り方向に常時付勢されている。このラッチ32は、外縁で開口するように切り欠かれた部分(切り欠き部32A)を有している。
フード12が開かれた状態(開状態)では、正面視でラッチ32の切り欠き部32Aの開口端が上記ベース31の切り欠き部31A内に位置している。この開状態においてフードロック装置30は、フード12の閉じ操作に際してフードストライカー13のフック部13Aがベース31の切り欠き部31Aに進入したときに、同フック部13Aがラッチ32の切り欠き部32A内に進入する状態になっている。そして、フード12が閉じられると、フードストライカー13のフック部13Aがラッチ32の切り欠き部32A内に進入し、これに伴って同ラッチ32が正面視で反時計回り方向に回転するようになる。その結果、正面視でラッチ32の切り欠き部32Aの開口端がベース31の切り欠き部31Aの外部に位置した状態(図2に示す状態)になる。そのため、フード12が閉じられた状態(閉状態)では、フードストライカー13のフック部13Aが、正面視でベース31の切り欠き部31Aの内面とラッチ32の切り欠き部32Aの内面とによって囲まれた部分に嵌まった状態(図2に示す状態)になる。そして、こうした閉状態では、ラッチ32の回転が規制されるようになっている。このようにしてフード12は閉状態でロックされる。
図2および図3に示すように、フードロック装置30はキャッチ33を有している。キャッチ33は、前後方向に延びる直線L2(図2)を中心に回転可能な状態でベース31に支持されており、正面視で時計回り方向に常時付勢されている。
キャッチ33は、その回転中心L2の車両右側(以下、単に右側)に配置されるとともに、上下方向に延びるアーム部34を有している。このアーム部34の上端には、車両左側(以下、単に左側)に向けて鉤状に曲がった部分であるフック部34Aが設けられている。このフック部34Aの上端面34Bは、同フック部34Aの突端(図2の右端)に向かうに連れて下方側の位置になるように傾斜した傾斜面になっている。
また、キャッチ33は、その回転中心L2の左側に配置されて上下方向に延びるレバー部35を有している。このレバー部35はフード12を開く際に上方に操作される操作部材であり、このレバー部35が操作されると、キャッチ33が正面視で反時計回り方向に回転する。
レバー部35が操作されていないときには、アーム部34のフック部34Aが正面視でベース31の切り欠き部31Aの上部開口を塞いだ状態(図2に示す状態)になる。フード12が閉じ操作されると、アーム部34のフック部34Aの上端面34Bにフードストライカー13のフック部13Aが当接するようになる。このときフードストライカー13のフック部13Aによって右側に押し退けられるようにして、アーム部34(フック部34A)が正面視で反時計回り方向に回転する。そして、フードストライカー13のフック部13Aがベース31の切り欠き部31A内に進入するようになる。
一方、フード12を開く際にはキャッチ33のレバー部35が上方に操作される。これにより、キャッチ33が正面視で反時計回り方向に回転して、アーム部34のフック部34Aが正面視でベース31の切り欠き部31Aと重ならない位置に移動する。その結果、キャッチ33のフック部34Aによって遮られることなく、ベース31の切り欠き部31A内からフードストライカー13のフック部13Aを脱出させることが可能になるため、フード12を開状態にすることが可能になる。
以下、フードロック装置30をアッパー20に組み付けるための構造について説明する。
フードロック装置30は、アッパー20に固定される部分である3つの固定部36,37,38を有している。具体的には、ベース31の右側部には右側に突出する右側固定部36が設けられており、ベース31の左側部には左側に突出する左側固定部37が設けられており、ベース31の下部には下方に突出する下側固定部38が設けられている。これら固定部36,37,38はいずれも、上下方向および車幅方向に延びる略平板状をなすとともに、車幅方向に延びる長穴状の挿通孔39を有している。また、右側固定部36および左側固定部37は、その先端部分を除く部分が車幅方向において一定の幅で直線状に延びている。本実施形態では、これら右側固定部36および左側固定部37が、一対の係合片に挟持される係合部に相当する。
アッパー20における上記フードロック装置30の各固定部36,37,38の挿通孔39に対応する位置には、雌ねじを有するブラインドナット22が設けられている。フードロック装置30をアッパー20に固定する際には、3本のボルト15(図3)が各固定部36,37,38の挿通孔39に挿通されるとともに、各ブラインドナット22に螺合される。これにより、フードロック装置30がアッパー20に締結固定される。
図2〜図4に示すように、アッパー20の前面における上記右側固定部36に対応する位置には、一対の右側係合片23が、同右側固定部36を間に挟むように立設されている。また、アッパー20の前面における上記左側固定部37に対応する位置には、一対の左側係合片24が、同左側固定部37を間に挟むように立設されている。一対の右側係合片23および一対の左側係合片24は、前後方向および車幅方向に延びる略平板状で、上下方向に間隔を置いて平行に延びている。一対の右側係合片23および一対の左側係合片24では、上方側の係合片23,24よりも下方側の係合片23,24が厚くなっている。一対の右側係合片23の基端部分における上下方向の間隔は右側固定部36の上下方向の長さと略同一になっている。また、一対の左側係合片24の基端部分における上下方向の間隔は左側固定部37の上下方向の長さと略同一になっている。一対の右側係合片23の並び方向における外方側の面や一対の左側係合片24の並び方向における外方側の面には、前後方向および上下方向に延びる板状の複数のリブ25が一体形成されている。
一対の右側係合片23の突端における対向面と一対の左側係合片24の突端における対向面とにはそれぞれ、車幅方向に延びる凸部(引っ掛け部26)が設けられている。図4に示すように、各引っ掛け部26の基端側(図4の左側)の端部は基端側の部分よりも先端側(図4の右側)の部分が突出した段差状をなしている。また、引っ掛け部26の突端面26Aは先端側に向かうに連れて同引っ掛け部26の突出量が小さくなるように傾斜した傾斜面になっている。
なお本実施形態では、右側固定部36、右側係合片23、左側固定部37、および左側係合片24が、嵌合力を利用してフードロック装置30をアッパー20に仮組みする仮組み部に相当する。
以下、フードロック装置30のアッパー20への組み付けにかかる一連の作業について、その作用効果とともに詳細に説明する。
フードロック装置30をアッパー20に組み付ける際には、先ず、アッパー20前面の右側係合片23にフードロック装置30の右側固定部36が嵌められるとともに、アッパー20前面の左側係合片24にフードロック装置30の左側固定部37が嵌められる。詳しくは、図4に示すように、一対の係合片23,24を押し開くように弾性変形させつつ、それら係合片23,24の間に固定部36,37が押し込まれる。このとき図4中に白抜きの矢印で示すように、上方側の係合片23,24が上方に弾性変形するとともに下方側の係合片23,24が下方に弾性変形するようになる。そして、固定部36,37が係合片23,24の引っ掛け部26を通過すると、係合片23,24が弾性変形から復元して、係合片23,24の引っ掛け部26が固定部36,37の前面における外縁に引っ掛かる。これにより、一対の係合片23,24によって固定部36,37が挟持された状態になり、固定部36,37が係合片23,24の間から外れて脱落することが抑えられる状態になる。
このように本実施形態によれば、固定部36,37を一対の係合片23,24の間に嵌めるといった簡単な作業を通じて、フードロック装置30をアッパー20に仮組みすることができる。
本実施形態では、一対の右側係合片23や一対の左側係合片24において、上方側の係合片23,24よりも下方側の係合片23,24が厚くなっている。これにより、上方側の係合片23,24を薄くして変形し易くすることができるため、固定部36,37を一対の係合片23,24の間に嵌める作業をスムーズに行うことができる。また、下方側の係合片23,24を厚くして比較的変形し難くすることができるため、下方側の係合片23,24によって固定部36,37を適正に支持することができる。
また本実施形態では、フードロック装置30の右側の部分に一対の右側係合片23と右側固定部36とが設けられており、フードロック装置30の左側の部分に一対の左側係合片24と左側固定部37とが設けられている。そのため、フードロック装置30がアッパー20に仮組みされたときに、同フードロック装置30の両側部がアッパー20に支持されるようになる。したがって、フードロック装置30をアッパー20によって安定した状態で支持することができる。
なお、このようにしてフードロック装置30を仮組みした状態のアッパー20を、車両10の組み立てを行う組立工場に納品するべく搬送したり、組立工場内における次工程の作業場に搬送したりすることが想定される。本実施形態によれば、フードロック装置30の各固定部36,37とアッパー20の各係合片23,24との係合を通じて、フードロック装置30がアッパー20に取り付けられている。そのため、フードロック装置30を仮組みした状態でのアッパー20の搬送に際して、同フードロック装置30がアッパー20から外れて脱落することが抑えられるようになる。
また本実施形態では、一対の右側係合片23の基端部分における上下方向の間隔が右側固定部36の上下方向の長さと略同一になっており、一対の左側係合片24の基端部分における上下方向の間隔が左側固定部37の上下方向の長さと略同一になっている。そのため、このときフードロック装置30がアッパー20に仮組みされているとはいえ、同フードロック装置30はアッパー20に対して車幅方向にスライド移動可能になっている。
なお本実施形態では、一対の係合片23,24の間からの固定部36,37の脱落を抑えることと、係合片23,24に対する固定部36,37の相対移動を許容することとが共に満たされるように、係合片23,24や固定部36,37の形状が定められている。
次に、フードロック装置30の組み付け位置の調整が行われる。具体的には、車両10に固定されたアッパー20にフードロック装置30を仮組みした状態で、フード12が閉じられる。
この場合には先ず、フードストライカー13のフック部13Aがキャッチ33のフック部34Aの上端面34Bに突き当たる。フック部34Aの上端面34Bは、突端に向かうに連れて下方側の位置になるように傾斜した傾斜面になっている。そのため、このときフードストライカー13のフック部13Aによる押圧によって、キャッチ33は正面視で反時計回り方向に回動するようになる。これにより、フードストライカー13のフック部13Aは、キャッチ33のフック部34Aを押し退けるようにして、ベース31の切り欠き部31Aの内部に進入するようになる。
図5は、フードロック装置30の仮組み位置が左側(図5の右側)にずれている場合における同フードロック装置30のベース31とフードストライカー13のフック部13Aとの位置関係を示している。図5に示すように、この場合には、フードストライカー13のフック部13Aがベース31の切り欠き部31Aの内面のうちの右側(図5の左側)の面に当接するようになる。ここで、上述したようにフードロック装置30は、アッパー20に仮組みされている状態であっても、同アッパー20に対して車幅方向に移動可能になっている。そのため、フードストライカー13のフック部13Aが切り欠き部31Aの内面(詳しくは、右側の面)に当接することによって同面が押圧されると、図5中に黒塗りの矢印で示すように、フードロック装置30がアッパー20に対して右側に相対移動するようになる。一方、フードロック装置30の仮組み位置が右側にずれている場合には、フードストライカー13のフック部13Aが切り欠き部31Aの内面のうちの左側の面に当接して同内面が押圧されて、同フードロック装置30がアッパー20に対して左側に移動するようになる。他方、フードロック装置30の仮組み位置が許容範囲内である場合には、フード12を閉じたときに、フードロック装置30はアッパー20に対して相対移動しない。
このように、フードロック装置30を仮組みした状態でフード12を閉じることにより、同フードロック装置30の車幅方向の位置が、上記ベース31の切り欠き部31Aへの上記フードストライカー13のフック部13Aのスムーズな進入を妨げることのない位置になる。
その後、フードロック装置30がアッパー20に固定される。具体的には、3本の固定用のボルト15(図3)が、フードロック装置30の各固定部36,37,38の挿通孔39に挿通されるとともに、アッパー20の各ブラインドナット22に螺合される。これにより、フードロック装置30がアッパー20に締結固定される。なお本実施形態では、ボルト15によるフードロック装置30の締結固定を、フード12を閉状態でロックした状態のままで行うことが可能になっている。
本実施形態によれば、アッパー20の一対の係合片23,24の間にフードロック装置30の固定部36,37を嵌めるといった作業を通じて同フードロック装置30をアッパー20に仮組みすることができる。これにより、フードロック装置30がアッパー20に固定される前に、同フードロック装置30がアッパー20によって支持された状態にすることができる。しかも、この仮組み状態において、フードロック装置30をアッパー20に対して相対移動させるといった作業を通じて、同フードロック装置30の車幅方向の位置を調節することもできる。このように本実施形態によれば、フードロック装置30を仮組みする作業と位置調整する作業とを容易に行うことができるため、フードロック装置30の組み付け作業を容易に行うことができる。
本実施形態では、ラジエータコアサポート14のアッパー20が合成樹脂材料によって形成されている。一般に、合成樹脂製のアッパー20は、金属製のアッパーと比較して、製造誤差が大きくなり易い。そのため、そうした合成樹脂製のアッパー20にフードロック装置30が固定される本実施形態の組み付け構造では、同フードロック装置30とフードストライカー13との相対位置のずれが生じやすいと云える。本実施形態によれば、合成樹脂製のアッパー20にフードロック装置30が固定される組み付け構造において、フードロック装置30の車幅方向の位置調節を行いつつ、同フードロック装置30の組み付け作業を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)フードロック装置30を仮組みする作業と位置調整する作業とを容易に行うことができるため、フードロック装置30の組み付け作業を容易に行うことができる。
(2)フードロック装置30がアッパー20に仮組みされたときに、同フードロック装置30の両側部がアッパー20によって支持されるため、フードロック装置30をアッパー20によって安定した状態で支持することができる。
(3)固定部36,37を一対の係合片23,24の間に嵌めるといった簡単な作業を通じて、アッパー20とフードロック装置30とが車幅方向に相対移動可能な態様で同フードロック装置30をアッパー20に仮組みすることができる。
(4)合成樹脂製のアッパー20にフードロック装置30が固定される組み付け構造において、フードロック装置30の車幅方向の位置調節を行いつつ、同フードロック装置30の組み付け作業を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図6および図7を参照して説明する。なお以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、同構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態と第1実施形態とはアッパーの係合片の形状のみが異なる。
以下、本実施形態の係合片の形状について説明する。
図6および図7に示すように、アッパー40の前面における上記右側固定部36に対応する位置には、同右側固定部36を間に挟むように一対の右側係合片41が立設されている。また、アッパー40の前面における上記左側固定部37に対応する位置には、同左側固定部37を間に挟むように一対の左側係合片45が立設されている。
一対の右側係合片41および一対の左側係合片45は、前後方向および車幅方向に延びる板状をなすとともに、上下方向に間隔を置いて平行に延びている。また、一対の右側係合片41および一対の左側係合片45は、基端側(図7の左側)の部分における間隔が先端側(図7の右側)の部分における間隔よりも広くなるように、車幅方向において断面S字状で延びている。
一対の右側係合片41の先端側の部分における間隔は右側固定部36の上下方向の長さと略同一になっており、一対の左側係合片45の先端側の部分における間隔は左側固定部37の上下方向の長さと略同一になっている。一対の右側係合片41や一対の左側係合片45では、上方側の係合片41,45よりも下方側の係合片41,45が厚くなっている。また、一対の右側係合片41の並び方向における外方側の面や一対の左側係合片45の並び方向における外方側の面には、前後方向および上下方向に延びる板状の複数のリブ46が一体形成されている。
また、一対の右側係合片41の突端における各対向面、および一対の左側係合片45の突端における各対向面にはそれぞれ、車幅方向に延びる凸部(引っ掛け部47)が設けられている。図7に示すように、各引っ掛け部47の基端側(図7の左側)の端部は、基端側の部分よりも先端側(図7の右側)の部分が突出した段差状をなしている。また、各引っ掛け部47の突端面47Aは先端側に向かうに連れて同引っ掛け部47の突出量が小さくなるように傾斜した傾斜面になっている。
なお本実施形態では、右側固定部36、右側係合片41、左側固定部37、および左側係合片45が、嵌合力を利用してフードロック装置30をアッパー40に仮組みする仮組み部に相当する。
以上説明した本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載した効果と同様の効果に加えて、以下の(5)に記載する作用効果が得られるようになる。
(5)本実施形態では、一対の右側係合片41や一対の左側係合片45として、車幅方向において断面S字状で延びるものが設けられている。そのため、係合片として平板状のものが設けられる場合と比較して、係合片41,45における撓む部分を長くすることができ、それら係合片41,45を撓み易くすることができる。したがって、フードロック装置30の仮組みに際して、一対の係合片41,45を押し開くようにして係合片41,45の間に固定部36,37を嵌める場合に、同固定部36,37を嵌める作業をスムーズに行うことができる。
(第3実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図8および図9を参照して説明する。なお以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、同構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態と第1実施形態とは、フードロック装置の右側固定部および左側固定部の形状が異なる。
以下、本実施形態の右側固定部および左側固定部の形状について説明する。
図8および図9に示すように、フードロック装置50のベース31の右側部には右側に突出する右側固定部51が設けられており、ベース31の左側部には左側に突出する左側固定部52が設けられている。右側固定部51および左側固定部52は、車幅方向に延びる板状をなしている。詳しくは、右側固定部51および左側固定部52は、上下方向に平板状で延びるベース壁53と、同ベース壁53の上端から前方に向けて立設される上壁54と、ベース壁53の下端から前方に向けて立設される下壁55とが一体に形成された形状をなしている。右側固定部51や左側固定部52におけるベース壁53と上壁54との境界部分や同ベース壁53と下壁55との境界部分は、湾曲した形状になっている。これにより、各固定部51,52のアッパー20に近い側(図7の左側)の端面における上方側の部分と下方側の部分とが、同アッパー20から離間する側に湾曲した面になっている。
なお本実施形態では、右側固定部51、右側係合片23、左側固定部52、および左側係合片24が、嵌合力を利用してフードロック装置50をアッパー20に仮組みする仮組み部に相当する。
以上説明した本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載した効果と同様の効果に加えて、以下の(6)に記載する作用効果が得られるようになる。
(6)フードロック装置50を仮組みする際には、一対の係合片23,24を押し開くように弾性変形させつつ、それら係合片23,24の間に固定部51,52が押し込まれる。このとき図9中に白抜きの矢印で示すように、上方側の係合片23,24が上方に弾性変形するとともに下方側の係合片23,24が下方に弾性変形するようになる。本実施形態では、固定部51,52のアッパー20に近い側の端面における上方側の部分と下方側の部分とが、同アッパー20から離間する側に湾曲した面になっている。そのため、このとき一対の係合片23,24の内面(詳しくは、引っ掛け部26の突端面26A)には固定部51,52の上下端の湾曲面が当接するようになる。これにより、固定部51,52の上端や下端が係合片23,24の内面に引っ掛かり難くなるため、一対の係合片23,24の間に固定部51,52を嵌める作業をスムーズに行うことができる。
(第4実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図10〜図13を参照して説明する。なお以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、同構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態と第1実施形態とは、フードロック装置の右側固定部および左側固定部の形状とアッパーの係合片の形状とが異なる。
以下、本実施形態の固定部や係合片の形状について説明する。
ここでは先ず、本実施形態の右側固定部および左側固定部について説明する。
図10〜図13に示すように、フードロック装置60のベース31の右側部には右側に突出する右側固定部61が設けられており、ベース31の左側部には左側に突出する左側固定部62が設けられている。右側固定部61および左側固定部62は、車幅方向に延びる板状をなしている。詳しくは、右側固定部61および左側固定部62は、上下方向に延びる平板状のベース壁63と、同ベース壁63の上端から後方に向けて立設される上部アーム64と、ベース壁63の下端から後方に向けて立設される下部アーム65とを有している。上部アーム64および下部アーム65は、車幅方向および前後方向に延びる板状をなして平行に延びている。上部アーム64および下部アーム65には、車幅方向に延びる長穴状の貫通孔(係合孔66)が設けられている。
次に、本実施形態のアッパー70の右側係合片71、左側係合片72およびその周辺構造について説明する。
アッパー70における上記右側固定部61の各アーム64,65に対応する位置には、車幅方向に延びる貫通孔(スリット73)が形成されている。また、アッパー70における上記左側固定部62の各アーム64,65に対応する位置にも、車幅方向に延びる貫通孔(スリット73)が形成されている。各スリット73の幅は各アーム64,65の厚さよりも若干大きくなっており、各スリット73の長さは各アーム64,65の車幅方向における長さよりも長くなっている。そして、フードロック装置60をアッパー70に組み付ける際には、これらスリット73に固定部61,62の各アーム64,65が挿入される。
アッパー70の後面における上記右側固定部61に対応する位置には、一対の右側係合片71が、同右側固定部61の上部アーム64の上面と下部アーム65の下面とを間に挟むように立設されている。また、アッパー70の後面における上記左側固定部62に対応する位置には、一対の左側係合片72が、同左側固定部62の上部アーム64の上面と下部アーム65の下面とを間に挟むように立設されている。
一対の右側係合片71および一対の左側係合片72は、前後方向および車幅方向に延びる略平板状をなして平行に延びている。一対の右側係合片71の対向面の間隔は、右側固定部61の上部アーム64の上面および下部アーム65の下面の間隔と略同一になっている。また、一対の左側係合片72の対向面の間隔は、左側固定部62の上部アーム64の上面および下部アーム65の下面の間隔と略同一になっている。一対の右側係合片71および一対の左側係合片72は、コの字状で延びる貫通孔74(図11)によって3方向(後方側、右側、左側)が囲まれた部分であるバネ部75を有している。このバネ部75は、その周縁部分に対して上下方向に揺動する態様で弾性変形可能になっている。各バネ部75における前記係合孔66に対向する位置にはそれぞれ、略半球状で突出する係合突起76(図11参照)が設けられている。
なお本実施形態では、右側固定部61、右側係合片71、左側固定部62、および左側係合片72が、嵌合力を利用してフードロック装置60をアッパー70に仮組みする仮組み部に相当する。
以下、フードロック装置60をアッパー70に仮組みする作業について、その作用効果とともに詳細に説明する。
図13に示すように、フードロック装置60をアッパー70に仮組みする際には、各固定部61,62の上部アーム64および下部アーム65が、アッパー70のスリット73に挿入される。これにより、図13中に白抜きの矢印で示すように、一対の係合片71,72(詳しくは、そのバネ部75)を押し開くように弾性変形させつつ、それら係合片71,72の間に固定部61,62が押し込まれる。このときには上方側の係合片71,72のバネ部75が上方に弾性変形するとともに下方側の係合片71,72のバネ部75が下方に弾性変形するようになる。そして、固定部61,62の各アーム64,65の係合孔66がバネ部75の係合突起76に対応する位置になると、バネ部75が弾性変形から復元して、バネ部75の係合突起76が各アーム64,65の係合孔66に嵌まった状態(図13に示す状態)になる。
これにより、一対の係合片71,72によって固定部61,62(詳しくは、各アーム64,65)が挟持された状態になるとともに、各アーム64,65の係合孔66にバネ部75の係合突起76が嵌まった状態になる。したがって、固定部61,62が係合片71,72の間から外れて脱落することが抑えられる状態になる。
このように本実施形態によれば、固定部61,62の各アーム64,65を一対の係合片71,72の間に嵌めるといった簡単な作業を通じて、フードロック装置60をアッパー70に仮組みすることができる。
図10および図12に示すように、本実施形態では、スリット73の長さが各アーム64,65の車幅方向の長さよりも長くなっているため、スリット73内部において各アーム64,65が車幅方向に相対移動可能になっている。また、各アーム部34の係合孔66が車幅方向に延びる長穴状になっているため、各アーム64,65の係合孔66内においてバネ部75の係合突起76が車幅方向において相対移動可能になっている。したがって、このときフードロック装置60がアッパー70に仮組みされているとはいえ、同フードロック装置60はアッパー70に対して車幅方向にスライド移動可能になっている。
本実施形態では、係合片71,72の間からの固定部61,62の脱落を抑えることと係合片71,72に対する固定部61,62の相対移動を許容することとが共に満たされるように、係合片71,72やスリット73、固定部61,62の形状が定められている。
また本実施形態では、固定部61,62が、上方側において前後方向に延びる上部アーム64と、下方側において前後方向に延びる下部アーム65と、上部アーム64および下部アーム65を繋ぐように上下方向に延びるベース壁63とを有している。また、係合片71,72が、前後方向および車幅方向に延びる略平板状をなして平行に延びるとともに、固定部61,62の上部アーム64の上面と下部アーム65の下面とを間に挟むように立設されている。そのため、図13に示すように、固定部61,62の外面(詳しくは、上部アーム64の上面、下部アーム65の下面)と一対の係合片71,72の内面とが面接触する構造にすることができる。これにより、一対の係合片71,72によって固定部61,62を安定した状態で支持することができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載した効果と同様の効果に加えて、以下の(7)に記載する効果が得られるようになる。
(7)固定部61,62の外面と一対の係合片71,72の内面とが面接触する構造にすることができるため、一対の係合片71,72によって固定部61,62を安定した状態で支持することができる。
(第5実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第5実施形態について、第1との相違点を中心に、図14〜図16を参照して説明する。なお以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、同構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態と第1実施形態とは、フードロック装置の右側固定部および左側固定部の形状やアッパーの形状が異なる。
以下、本実施形態の右側固定部および左側固定部の形状やアッパーの形状について説明する。
ここでは先ず、本実施形態の右側固定部および左側固定部の形状について説明する。
図14〜図16に示すように、フードロック装置80のベース31の右側部には右側に突出する右側固定部81が設けられており、ベース31の左側部には左側に突出する左側固定部82が設けられている。
これら右側固定部81および左側固定部82は、車幅方向および上下方向に延びる平板状のベース壁83と、ベース壁83の上端に突設される下部アーム84および上部アーム85とを有している。下部アーム84は、ベース壁83の上端から後方に向けて突設されており、車幅方向および前後方向に延びる板状をしている。下部アーム84の突端部分は下方に向けて曲がっている。また、下部アーム84には四角形状の貫通孔(係合孔84A)が設けられている。上部アーム85は、ベース壁83の上端における上記下部アーム84を間に挟む位置にそれぞれ設けられている。これら上部アーム85はL字板状をなしている。詳しくは、上部アーム85の基端部分は車幅方向および上下方向に延びる板状をなしており、上部アーム85の先端部分は同基端部分の上端から後方に向けて突出して車幅方向および前後方向に延びる板状をなしている。上部アーム85の先端部分は、下部アーム84よりも上方において延びている。上部アーム85の突端部分は上方に向けて曲がっている。
次に、本実施形態のアッパー90の形状について説明する。
アッパー90は、上下方向および車幅方向に延びる板状の立壁部91と、前後方向および車幅方向に延びる板状をなして同立壁部91の上端から後方に向けて突設される上壁部92とを有している。上壁部92の下面における前記下部アーム84の係合孔84Aに対向する位置には、四角形状の係合突起92Aが突設されている。この係合突起92Aの車幅方向の長さは、下部アーム84の係合孔84Aの車幅方向の長さよりも短くなっている。
アッパー90の立壁部91における上記右側固定部81の下部アーム84に対応する位置には、車幅方向に延びる貫通孔(スリット93)が設けられている。また、アッパー90の立壁部91における上記左側固定部82の下部アーム84に対応する位置にも、車幅方向に延びる貫通孔(スリット93)が設けられている。これらスリット93は立壁部91の下面に沿って延びている。スリット93の幅は各下部アーム84の厚さよりも大きくなっており、同スリット93の長さは下部アーム84の車幅方向の長さよりも長くなっている。そして、フードロック装置80をアッパー90に組み付ける際には、各スリット93に固定部81,82の下部アーム84が挿入される。なお本実施形態では、上部アーム85および下部アーム84が一対の係合片に相当し、上壁部92が係合部に相当し、右側固定部81、左側固定部82、および上壁部92が、嵌合力を利用してフードロック装置80をアッパー90に仮組みする仮組み部に相当する。
以下、フードロック装置80をアッパー90に仮組みする作業について、その作用効果とともに説明する。
図16に示すように、フードロック装置80をアッパー90に仮組みする際には、各固定部81,82の上部アーム85が上壁部92の上面に沿って移動する態様で、各固定部81,82の下部アーム84がスリット93に挿入される。これにより、図16中に白抜きの矢印で示すように、上部アーム85および下部アーム84を押し開くように弾性変形させつつ、それらアーム84,85の間に上壁部92が押し込まれる。このときには上部アーム85が上方に弾性変形するとともに下部アーム84が下方に弾性変形するようになる。そして、下部アーム84の係合孔84Aが上壁部92下面の係合突起76に対向する位置になると、上壁部92の係合突起92Aが下部アーム84の係合孔66に嵌まった状態(図16に示す状態)になる。これにより、下部アーム84と上部アーム85との間に上壁部92が挟持された状態になるとともに、下部アーム84の係合孔84Aに上壁部92の係合突起76が嵌まった状態になる。したがって、固定部81,82がアッパー90(上壁部92)から外れて脱落することが抑えられる状態になる。
このように本実施形態によれば、固定部81,82の各アーム84,85をアッパー90(詳しくは、スリット93や上壁部92)に嵌めるといった簡単な作業を通じて、フードロック装置80をアッパー90に仮組みすることができる。
本実施形態では、スリット93の長さが下部アーム84の車幅方向の長さよりも長くなっているため、同スリット93内部において下部アーム84が車幅方向に相対移動可能になっている。また、下部アーム84の係合孔84Aの車幅方向における長さが上壁部92の係合突起92Aの車幅方向における長さよりも長くなっているため、同下部アーム84の係合孔84A内部において上壁部92の係合突起92Aが車幅方向において相対移動可能になっている。そのため、このときフードロック装置80はアッパー90に仮組みされているとはいえ、同アッパー90に対して車幅方向にスライド移動可能になっている。
本実施形態では、アッパー90からの固定部81,82の脱落を抑えることと、アッパー90に対する固定部81,82の相対移動を許容することとが共に満たされるように、アーム84,85やスリット93、上壁部92の形状が定められている。
また本実施形態では、固定部81,82の下部アーム84と上部アーム85の先端部分とアッパー90の上壁部92とが、いずれも車幅方向および前後方向に延びる板状をなしている。そして、フードロック装置80がアッパー90に仮組みされると、下部アーム84と上部アーム85との間に上壁部92が挟み込まれた状態になる。そのため、固定部81,82の各アーム84,85の内面(詳しくは、上部アーム85の下面、下部アーム84の上面)と上壁部92の外面とが面接触する構造にすることが可能になる。本実施形態では、下部アーム84の上面と上壁部92の下面とが面接触している。これにより、アッパー90によって各固定部81,82を安定した状態で支持することができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載した効果と同様の効果に加えて、以下の(8)に記載する作用効果が得られるようになる。
(8)固定部81,82の下部アーム84の上面とアッパー90の上壁部92の下面とが面接触する構造にすることができるため、アッパー90によって固定部81,82を安定した状態で支持することができる。
(第6実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第6実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図17および図18を参照して説明する。なお以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、同構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態と第1実施形態とはアッパーの形状のみが異なる。
以下、本実施形態のアッパーの形状について説明する。
図17および図18に示すように、アッパー100の前面における前記右側固定部36に対応する位置には、同右側固定部36を収容する右側ポケット101が立設されている。この右側ポケット101は、下側において車幅方向および前後方向に延びる板状の底壁102と、右側において上下方向および前後方向に延びる板状の右壁103と、前側において車幅方向および上下方向に延びる板状の前壁104とによって構成されている。
また、アッパー100の前面における前記左側固定部37に対応する位置には、同左側固定部37を収容する左側ポケット105が設けられている。左側ポケット105は、下側において車幅方向および前後方向に延びる板状の底壁106と、左側において上下方向および前後方向に延びる板状の左壁107と、前側において車幅方向および上下方向に延びる板状の前壁108とによって構成されている。
右側ポケット101の右壁103と左側ポケット105の左壁107との間隔は、右側固定部36の右端と左側固定部37の左端との間隔よりも長くなっている。右側ポケット101の前壁104と右側ポケット101の前壁108とにはそれぞれ、略長方形状の貫通孔(挿通孔109)が形成されている。これら挿通孔109は、アッパー100のブラインドナット22の前方にあたる位置に設けられている。また、各ポケット101,105の前壁104,108の前面における挿通孔109の周縁は、同挿通孔109の開口を上底とする略四角錘台状で窪んだ凹部109Aになっている。
アッパー100の前面における右側ポケット101の上方と左側ポケット105の上方とにはそれぞれ、係合突起100Aが突設されている。各係合突起100Aの下面は車幅方向および前後方向に延びる平面になっており、各係合突起100Aの頂面は下方に向かうに連れて同係合突起100Aの突出量が大きくなるように傾斜した傾斜面になっている。右側ポケット101の底壁102とその上方の係合突起100Aの下面との間隔は右側固定部36の上下方向の長さよりも長くなっている。また、左側ポケット105の底壁106とその上方の係合突起100Aの下面との間隔は左側固定部37の上下方向の長さよりも長くなっている。
なお本実施形態では、右側固定部36、右側ポケット101、左側固定部37、および左側ポケット105が、嵌合力を利用してフードロック装置30をアッパー100に仮組みする仮組み部に相当する。
以下、フードロック装置30をアッパー100に組み付ける一連の作業について、その作用効果とともに詳細に説明する。
フードロック装置30をアッパー100に仮組みする際には、右側ポケット101の内部に上方から右側固定部36が嵌められるとともに、左側ポケット105の内部に上方から左側固定部37が嵌められる。
このときには各固定部36,37の後面が係合突起100Aに当接してしまう。とはいえ、係合突起100Aの突端面が下方に向かうほど同係合突起100Aの突出量が大きくなるように傾斜した傾斜面になっている。これにより、各固定部36,37の後面が係合突起100Aに引っ掛かり難い構造になっているため、固定部36,37を各ポケット101,105にスムーズに嵌めることができる。
また、各ポケット101,105の内部に各固定部36,37を嵌める際には、ポケット101,105の前壁104,108が前方に倒れるように弾性変形するようになる。そして、固定部36,37の上端が係合突起100Aを通過すると、前壁104,108が弾性変形から復元し、同前壁104,108の内面によって固定部36、37が後方に押圧されるようになる。これにより、各固定部36,37は、アッパー100の前面(詳しくは、ブラインドナット22の前面)と各ポケット101,105の内面との間に挟持された状態、すなわち各ポケット101,105の内部に嵌まった状態になる。したがって、固定部36,37が各ポケット101,105内部から外れて脱落することが抑えられる状態になる。なお、仮にフードロック装置30が上方にずれた場合であっても、固定部36,37の上端が係合突起100Aの下面に突き当たるようになるため、同フードロック装置30がアッパー100から脱落することが抑えられる。
このように本実施形態によれば、固定部36,37を各ポケット101,105の内部に嵌めるといった簡単な作業を通じて、フードロック装置30をアッパー100に仮組みすることができる。
また本実施形態では、右側ポケット101の右壁103と左側ポケット105の左壁107との間隔が右側固定部36の右端と左側固定部37の左端との間隔よりも長くなっている。これにより、各ポケット101,105の内部において固定部36,37が車幅方向に相対移動可能になっている。したがって、このときフードロック装置30がアッパー100に仮組みされているとはいえ、同フードロック装置30はアッパー100に対して車幅方向にスライド移動可能になっている。
本実施形態では、ポケット101,105内からの固定部36,37の脱出を抑えることとポケット101,105に対する固定部36,37の相対移動を許容することとが共に満たされるように、ポケット101,105や係合突起100Aの形状が定められている。
フードロック装置30をアッパー100に組み付ける作業では、次に、車両10に固定されたアッパー100にフードロック装置30を仮組みした状態でフード12を閉じることによって、フードロック装置30の組み付け位置の調整が行われる。
その後、フードロック装置30がアッパー100に固定される。詳しくは、固定用のボルトが、フードロック装置30の下側固定部38の挿通孔39に挿通されるとともに、アッパー100のブラインドナット22に螺合される。また、別のボルトが、右側ポケット101の前壁104の挿通孔109と右側固定部36の挿通孔39とに挿通されるとともに、アッパー100のブラインドナット22に挿通される。さらに、別のボルトが、左側ポケット105の前壁104の挿通孔109と左側固定部37の挿通孔39とに挿通されるとともに、アッパー100のブラインドナット22に挿通される。
本実施形態では、各ポケット101,105の前壁104,108の前面における挿通孔109の周縁が、同挿通孔109の開口を上底とする略四角錘台状で窪んだ凹部109Aになっている。そのため、前壁104,108の挿通孔109にボルトを挿通する際に、同ボルトの先端が凹部109Aの内面によって挿通孔109の開口に案内されるようになる。したがって、ボルト締結によってフードロック装置30をアッパー100に固定する作業を容易に行うことができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載した効果と同様の効果が得られるようになる。
(第7実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第7実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図19および図20を参照して説明する。なお以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、同構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態と第1実施形態とはアッパーの形状のみが異なる。
以下、本実施形態のアッパーの形状について説明する。
図19および図20に示すように、アッパー110の前面におけるフードロック装置30に対応する位置には、一対の側壁(右側壁111および左側壁112)とそれら側壁111,112を繋ぐ前壁113とによって構成された門型の係合部114が突設されている。なお本実施形態では、この係合部114が、嵌合力を利用してフードロック装置30をアッパー110に仮組みする仮組み部に相当する。
右側壁111は、フードロック装置30のベース31よりも右側の位置であって且つ右側固定部36よりも下方側の位置で前後方向に延びている。また左側壁112は、フードロック装置30のベース31よりも左側の位置であって且つ左側固定部37よりも下方側の位置で前後方向に延びている。これら右側壁111および左側壁112の車幅方向における間隔は、フードロック装置30のベース31の車幅方向における長さよりも長くなっている。そのため、フードロック装置30を仮組みするべくアッパー110の係合部114内に嵌めたときには、フードロック装置30のベース31の外面と上記係合部114の両側壁111,112の内面との間に間隙が形成されるようになる。本実施形態では、フードロック装置30の仮組み時においても、上記間隙の分だけ、アッパー110に対するフードロック装置30の車幅方向への相対移動が可能になっている。
前壁113は、両側壁111,112の突端同士を連結するように車幅方向に延びている。アッパー110の係合部114にフードロック装置30が嵌められると、前壁113の右側部分の後面と左側部分の後面とがフードロック装置30のベース31の前面に接触した状態になる。本実施形態では、こうした前壁113の後面とフードロック装置30のベース31の前面との接触を通じて、仮組み時における同フードロック装置30の前後方向への移動が規制される。
アッパー110は、フードロック装置30の下方において前後方向および車幅方向に延びる板状の底壁部115を有している。この底壁部115の配設位置は、フードロック装置30が正規の位置に組み付けられたときに同フードロック装置30の下側固定部38の端部が当接するようになる位置になっている。本実施形態では、フードロック装置30の仮組みに際して同フードロック装置30の下側固定部38をアッパー110の底壁部115に当接させることにより、フードロック装置30の上下方向の位置が定められる。
本実施形態では、フードロック装置30をアッパー110に仮組みする作業が、係合部114の内部に上方からフードロック装置30を挿入するといったように行われる。
この仮組みにかかる作業に際しては、フードロック装置30の下側固定部38の端部をアッパー110の底壁部115に当接させるといった容易な作業によって、フードロック装置30の上下方向の位置を定めることができる。また、フードロック装置30が仮組みされると、前壁113の後面とフードロック装置30のベース31の前面とが接触するようになるため、その接触を通じて同フードロック装置30の前後方向への移動が規制されるようになる。さらに、係合部114の両側壁111,112の車幅方向における間隔がフードロック装置30のベース31の車幅方向における長さよりも大きくなっている。そのため、フードロック装置30の仮組み時においても、上記ベース31の外面と上記係合部114の両側壁111,112の内面との間に形成される間隙の分だけ、アッパー110に対するフードロック装置30の車幅方向への相対移動が可能になる。
本実施形態では、係合部114内からのフードロック装置30の脱出を抑えることと、係合部114に対するフードロック装置30の相対移動を許容することとが共に満たされるように、係合部114の形状が定められている。
このように本実施形態によれば、フードロック装置30を上方から係合部114の内部に嵌めるといった簡単な作業を通じて、フードロック装置30をアッパー110に仮組みすることができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載した効果と同様の効果が得られるようになる。
(第8実施形態)
以下、フードロック装置の組み付け構造の第8実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図21〜図23を参照して説明する。なお以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、同構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態と第1実施形態とは、フードロック装置の右側固定部および左側固定部の形状とアッパーの形状とが異なる。
以下、本実施形態の右側固定部および左側固定部やアッパーの形状について説明する。
ここでは先ず、本実施形態の右側固定部および左側固定部について説明する。
図21〜図23に示すように、フードロック装置120は、右側固定部36の下端から下方に向けて突出する態様で同右側固定部36に一体形成された右側係合片121を備えている。またフードロック装置120は、左側固定部37の下端から下方に向けて突出する態様で同左側固定部37に一体形成された左側係合片122を備えている。これら係合片121,122は、車幅方向および上下方向に延びる略矩形平板状をなしている。また各係合片121,122の前面には、粗面加工(本実施形態ではローレット加工)が施されている。
次に、本実施形態のアッパー130の形状について説明する。
アッパー130の前面には、右側係合片121を収容する右側ポケット部131と、左側係合片122を収容する左側ポケット部132とが突設されている。各ポケット部131,132は、底壁133、右壁134、左壁135、および前壁136によって構成される。底壁133は各ポケット部131,132の下側において車幅方向および前後方向に延びる板状をなしており、右壁134は各ポケット部131,132の右側において上下方向および前後方向に延びる板状をなしている。また、左壁135は各ポケット部131,132の左側において上下方向および前後方向に延びる板状をなしており、前壁136は各ポケット部131,132の前側において車幅方向および上下方向に延びる板状をなしている。
以下、フードロック装置120をアッパー130に仮組みする作業について、その作用効果とともに説明する。
フードロック装置120をアッパー130に仮組みする際には、右側固定部36と一体の右側係合片121が上方から右側ポケット部131の内部に嵌められるとともに、左側固定部37と一体の左側係合片122が上方から左側ポケット部132の内部に嵌められる。
これにより、フードロック装置120の後面(詳しくは、右側固定部36の後面、左側固定部37の後面、および下側固定部38の後面)がそれぞれアッパー130のブラインドナット22の前面に押し付けられた状態になる。また、フードロック装置120の前面(詳しくは、右側係合片121の前面、および左側係合片122の前面)が各ポケット部131,132の前壁136の後面に押し付けられた状態になる。そのため、このときにはフードロック装置120が、アッパー130の前面(ブラインドナット22の前面)と各ポケット部131,132の前壁136の後面との間に挟持された状態になる。
したがって、係合片121,122がポケット部131,132から脱出すること、ひいてはフードロック装置120がアッパー130から脱落することが抑えられるようになる。また本実施形態では、図23(a)および図23(b)に示すように、係合片121,122の前面、すなわちポケット部131,132の前壁136の後面に接触する面に粗面加工が施されている。これにより、係合片121,122の前面が平滑な面になっている場合と比較して、係合片121,122がポケット部131,132から脱出し難い構造になっている。
このように本実施形態によれば、各固定部36,37と一体の係合片121,122を上方からポケット部131,132内に嵌めるといった簡単な作業を通じて、フードロック装置120をアッパー130に仮組みすることができる。
なお本実施形態では、右側係合片121、右側ポケット部131、左側係合片122、および左側ポケット部132が、嵌合力を利用してフードロック装置120をアッパー130に仮組みする仮組み部に相当する。
また本実施形態では、各ポケット部131,132における右壁134と左壁135との間隔が、係合片121,122の車幅方向の長さよりも長くなっている。これにより、ポケット部131,132の内部において係合片121,122が車幅方向に相対移動可能になっている。そのため、このときフードロック装置120がアッパー130に仮組みされているとはいえ、同フードロック装置120はアッパー130に対して車幅方向にスライド移動可能になっている。
本実施形態では、ポケット部131,132内からの係合片121,122の脱出を抑えることとポケット部131,132内における係合片121,122の移動を許容することとが共に満たされるように、係合片121,122やポケット部131,132の形状が定められている。
以上説明した本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載した効果と同様の効果が得られるようになる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・各実施形態において、フードロック装置の位置調整を、アッパーにフードロック装置を仮組みした状態でフードを閉じることによって行うことに限らず、任意の作業で行うことができる。例えば、フードストライカーとフードロック装置との相対位置を目視で確認しながら同フードロック装置を作業者が手で移動させるといったように、フードロック装置の位置調整を行うようにしてもよい。
・第2実施形態において、一対の右側係合片41および一対の左側係合片45を、車幅方向において断面波形状で延設したり、断面クランク形状で延設したり、断面矩形波形状で延設したりしてもよい。こうした構成によっても、係合片として平板状のものが設けられる場合と比較して、係合片41,45における撓む部分を長くすることができ、それら係合片41,45を撓み易くすることができる。
・第1〜第3実施形態における一対の右側係合片および一対の左側係合片において、上方側の係合片の厚さと下方側の係合片の厚さとを同一にしたり、上方側の係合片よりも下方側の係合片を薄くしたりしてもよい。
・第1〜第6実施形態、および第8実施形態のいずれかにおいて、フードロック装置の右側および左側の一方のみに仮組み部を設けるようにしてもよい。この場合には、フードロック装置の両側方における仮組み部が設けられない側の部分に、フードロック装置の固定部を下方から支持する支持部を設ける等、フードロック装置の固定部を支持するための支持部材を設けることが好ましい。こうした構成によれば、フードロック装置の仮組み時において、自重やフード閉時の衝撃によって、フードロック装置の両側方における仮組み部が設けられない側の部分が下方に下がるように同フードロック装置が傾くことが抑えられるようになる。
・フードロック装置の右側に第1実施形態の仮組み部を設けるとともに左側に第2実施形態の仮組み部を設けるなど、フードロック装置の両側の仮組み部を第1〜第6実施形態、および第8実施形態のうちの異なる実施形態にかかる仮組み部にしてもよい。
・上記各実施形態の組み付け構造は、ラジエータコアサポートのアッパーに介設部材(専用のブラケットなど)を介して固定されるフードロック装置にも適用することができる。この場合には、介設部材が組み付け部に相当する。
・金属製のアッパーに固定されるフードロック装置にも、上記各実施形態の組み付け構造は適用可能である。
・上記各実施形態の組み付け構造は、車両本体におけるラジエータコアサポート以外の部分(例えば、クロスメンバ)に固定されるフードロック装置にも適用することができる。
10…車両、11…エンジンルーム、12…フード、13…フードストライカー、13A…フック部、14…ラジエータコアサポート、15…ボルト、20…アッパー、21…貫通孔、22…ブラインドナット、23…右側係合片、24…左側係合片、25…リブ、26…引っ掛け部、26A…突端面、30…フードロック装置、31…ベース、31A…切り欠き部、32…ラッチ、32A…切り欠き部、33…キャッチ、34…アーム部、34A…フック部、34B…上端面、35…レバー部、36…右側固定部、37…左側固定部、38…下側固定部、39…挿通孔、40…アッパー、41…右側係合片、45…左側係合片、46…リブ、47…引っ掛け部、47A…突端面、50…フードロック装置、51…右側固定部、52…左側固定部、53…ベース壁、54…上壁、55…下壁、60…フードロック装置、61…右側固定部、62…左側固定部、63…ベース壁、64…上部アーム、65…下部アーム、66…係合孔、70…アッパー、71…右側係合片、72…左側係合片、73…スリット、74…貫通孔、75…バネ部、76…係合突起、80…フードロック装置、81…右側固定部、82…左側固定部、83…ベース壁、84…下部アーム、84A…係合孔、85…上部アーム、90…アッパー、91…立壁部、92…上壁部、92A…係合突起、93…スリット、100…アッパー、101…右側ポケット、100A…係合突起、102…底壁、103…右壁、104…前壁、105…左側ポケット、106…底壁、107…左壁、108…前壁、109…挿通孔、109A…凹部、110…アッパー、111…右側壁、112…左側壁、113…前壁、114…係合部、115…底壁部、120…フードロック装置、121…右側係合片、122…左側係合片、130…アッパー、131…右側ポケット部、132…左側ポケット部、133…底壁、134…右壁、135…左壁、136…前壁。

Claims (6)

  1. 車両本体の組み付け部に固定されるとともに、フードの内面に突設されたフードストライカーとの係合を通じて前記フードを閉状態でロックするフードロック装置の組み付け構造において、
    前記組み付け部と前記フードロック装置とが車幅方向に相対移動可能な態様で、嵌合力を利用して前記フードロック装置を前記組み付け部に仮組みする仮組み部を有し、
    前記仮組み部は、前記組み付け部および前記フードロック装置の一方に突設されるとともに車両上下方向に間隔を置いた位置で車幅方向に延びる一対の係合片と、前記組み付け部および前記フードロック装置の他方に設けられるとともに車幅方向に延びて前記一対の係合片に挟持される係合部と、を備える
    ことを特徴とするフードロック装置の組み付け構造。
  2. 前記仮組み部は、前記フードロック装置における車両右側の部分と車両左側の部分とにそれぞれ設けられる
    請求項1に記載のフードロック装置の組み付け構造。
  3. 前記係合部は、前記一方に近い側の端面における車両上方側の部分と車両下方側の部分とが、前記一方から離間する側に湾曲した面になっている
    請求項1または2に記載のフードロック装置の組み付け構造。
  4. 前記係合片は、車幅方向において断面S字状で延びている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のフードロック装置の組み付け構造。
  5. 前記係合部は、車両上方側において車両前後方向に延びる上壁と、車両下方側において車両前後方向に延びる下壁と、前記上壁および前記下壁を繋ぐように車両上下方向に延びるベース壁と、を有する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のフードロック装置の組み付け構造。
  6. 前記組み付け部は、合成樹脂製のラジエータコアサポートである
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のフードロック装置の組み付け構造。
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