JP6936123B2 - 加熱調理容器 - Google Patents

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Description

本発明は、グリル庫に出入れ自在に設けられた引出部に取付け及び取外し可能に設けられる加熱調理容器に関する。
従来、この種の加熱調理容器として、容器本体と、この容器本体との間に被調理物を収納する内部空間を形成可能としたカバー体とを備え、容器本体の内底面上に載置された被調理物から加熱調理中に出る脂や水分がグリル庫に飛散するのを抑制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記加熱調理容器では、加熱調理時に内部空間に輻射熱や熱気等を導入し、被調理物を直接的且つ均一に加熱する複数の導熱孔をカバー体に形成している。
加熱調理後、調理物を取り出す際には、加熱調理容器を載せた引出部をグリル庫から引き出した状態で、調理者等がミトンをはめた手指をカバー体に設けられた取手に掛け、取り外し、調理物を容器本体から取り出す。しかしながら、調理物の取出しの際、カバー体に付着した脂や水分によってミトンが汚れることがしばしばある。
特開2014−212840号公報
本発明は、以上の点に鑑み、加熱調理後のカバー体の取出し作業を、ミトンを汚すことなく行うことができる加熱調理容器を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、グリル庫の奥行き方向、幅方向、高さ方向を、夫々、前後方向、左右方向、上下方向とし、グリル庫に前後方向に出入れ自在に設けられた引出部に取付け及び取外し可能に設けられる加熱調理容器であって、容器本体と、この容器本体を上方より覆って被調理物を収納する内部空間を形成可能としたカバー体と、このカバー体を容器本体から取外し可能とした、付属品としてのカバー体掴み具とを備え、カバー体には、上下方向に貫通する複数の導熱孔が所定間隔で形成され、カバー体掴み具は、回動支持部と、基端部、先端部及び基端部と先端部の間に位置する握り部を有し、基端部において回動支持部に回動自在に支持され、握り部により開閉操作可能とされた2つのアームとを備え、各アームは、カバー体掴み具が閉じる方向に突出したフック部を先端部に有し、このフック部は、カバー体の1つの導熱孔を通じて内部空間に挿入可能であり、且つ挿入される導熱孔付近のカバー体の裏面に係合可能であることを特徴とする。
尚、上記「付属品」は、製品に同梱して出荷されるものだけでなく、オプション品として製品に同梱せずに出荷されるものも含む用語である。また、上記「所定間隔」とは、文字通り定められた間隔を意味し、この「所定間隔」には、等間隔又は等間隔ではない間隔を含む。等間隔ではない間隔には、長短が規則的あるいは不規則的に組み合わされた、又は全て異なる間隔が含まれる。
本発明によれば、カバー体掴み具によってカバー体を把持することができるので、加熱調理後のカバー体の取出し作業を、ミトンを汚すことなく、場合によってはミトンを使用することなく行うことができる。
また、本発明においては、各アームは、握り部と先端部の間に凸部を有し、凸部は、フック部と同方向に突出し、カバー体の表面に係合可能であることが望ましい。
この場合、アームのフック部を加熱調理容器の内部空間に挿入する際、カバー体表面にアームの凸部が当接する。このため、カバー体掴み具を使用する調理者等がカバー体表面に触れて火傷するのを回避することができる。
また、本発明においては、複数の導熱孔はカバー体の前後方向に所定間隔で形成され、2つのアームの内、後方のアームのフック部が、カバー体の重心位置よりも前側に位置する前端縁を有する1つの導熱孔を通じて内部空間に挿入され、前方のアームのフック部が、後方のアームのフック部が挿入された導熱孔よりもカバー体前側に位置する1つの導熱孔を通じて内部空間に挿入され、後方のアームのフック部が、挿入された導熱孔付近のカバー体の裏面と係合し、前方のアームの凸部が、当該前方のアームのフック部が挿入された導熱孔付近のカバー体の表面と係合して、カバー体掴み具は、カバー体を前上がりの傾斜姿勢で把持可能であることが望ましい。
この場合、前方のアームの凸部がストッパーとして機能するため、カバー体を所定角度前上がりに傾斜した状態に保持することができ、さらに、後方のアームのフック部の係合によって、カバー体がずり落ちるのを抑制することができる。従って、カバー体が前上がりの傾斜姿勢になっても、カバー体掴み具はカバー体を安定して把持することができる。また、コンロの天板前端部やシステムキッチンのワークトップの前端部や、引出部のグリル扉上端部がカバー体の取外しの障害物になる場合でも、カバー体を前上がり傾斜姿勢で把持して斜め前方に引き上げることで、それらの障害物に接触させることなく、カバー体を取り外すことができる。
また、本発明においては、2つのアームの凸部が左右に重合し、重合状態においてカバー体掴み具は全閉状態を保持可能であるか、2つのアームのフック部が上下に重合し、重合状態においてカバー体掴み具は全閉状態を保持可能であることが望ましい。この場合、カバー体掴み具は、非使用時にコンパクトな状態にすることができる。従って、仕舞い置きに便利になる。
本発明の加熱調理容器の一実施形態を引出部と共に示したグリル庫周辺の要部斜視図。 図1に示したカバー体掴み具を拡大して示した斜視図。 図2に示したカバー体掴み具によるカバー体の把持状態の一例を引出部と共に示したグリル庫周辺の断面図。 図2に示したカバー体掴み具の非使用時の状態を示した斜視図。 図2に示したカバー体掴み具によるカバー体の把持状態の他の例を示した斜視図。
図1から図3に示したように、コンロAでは、幅方向の中央部に前方に開放するグリル庫Bが設けられている。加熱調理容器1は、グリル庫Bの奥行き方向、幅方向、高さ方向を、夫々、前後方向、左右方向、上下方向とし、グリル庫Bに前後方向に出入れ自在に設けられた引出部2に取付け及び取外し可能に設けられる。尚、コンロAについては、ガスコンロ、電気コンロ及びIHコンロが例示され、いずれのコンロであってもよい。
加熱調理容器1は、容器本体11と、容器本体11を上方より覆って被調理物を収納する内部空間12を形成可能としたカバー体13と、カバー体13を容器本体11から取外し可能とした、付属品としてのカバー体掴み具14とを備えている。カバー体13には、上下方向に貫通し、左右方向に長尺である複数の導熱孔15が、前後方向に所定間隔で形成されている。尚、「付属品」及び「所定間隔」については、前述の通りである。
カバー体掴み具14は、回動支持部141と、基端部1421、先端部1422及び基端部1421と先端部1422の間に位置する握り部1423を有し、基端部1421において回動支持部141に回動自在に支持され、握り部1423により開閉操作可能とされた2つのアーム142とを備えている。各アーム142は、カバー体掴み具14が閉じる方向に突出したフック部143を先端部1422に有し、フック部143は、カバー体13の1つの導熱孔15を通じて内部空間12に挿入可能であり、且つ挿入される導熱孔15付近のカバー体13の裏面に係合可能である。
具体的には、図1及び図3に示したように、引出部2は、グリル庫Bの開口前端を閉鎖するグリル扉21と、グリル扉21の裏面の左右両側の下端部から後方に延びるレール22と、グリル扉21の裏面下部に連結され、後方に延びる皿受枠23と、皿受枠23に支持されたグリル皿24とを備えている。グリル扉21の前面下部には引出部2の出入れを操作する取手21aが設けられている。レール22は、グリル庫Bの左右両側下部に配置された固定レール(図示なし)に前後方向に移動自在に支持されている。皿受枠23の前後には支持枠25が立設され、支持枠25には容器本体取付枠26が設けられている。容器本体11は容器本体取付枠26に支持されている。尚、支持枠25には、加熱調理容器1に替えて図示省略した焼網も支持可能である。また、容器本体11は直接支持枠25に支持させることもできる。
容器本体11は、例えばトレイ状等の形状を有するものとすることができ、その内底面には、上向きに突出し、左右方向に延びる凸部111が前後方向に一定間隔で突設されている。また、容器本体11の内底面の外周には被調理物から調理時に流出する脂等を受ける受け部112が設けられ、受け部112の外縁に外周壁部113が立設されている。外周壁部113は、脂等の下方への垂れを抑制する。
カバー体13は、容器本体11の内底面と対向配置可能な上板部131と、上板部131の外周からなだらかに下る周壁部132と、周壁部132の外周から外側に延びるフランジ部133と、フランジ部133の外周に立設された外周縁部134とを備えている。容器本体11とカバー体13の形状及び大きさは、カバー体13の外周縁部134が容器本体11の外周壁部113の内側に配置されてカバー体13が容器本体11を上方より蓋することができるものとされている。そして、カバー体13の上板部131及び周壁部132によって、カバー体13が容器本体11を上方より覆ったときに容器本体11とカバー体13の間に内部空間12が形成され、容器本体11の内底面上に載置された被調理物が内部空間12に収納可能となる。
また、カバー体13の上板部131には、上下に貫通し、左右方向に延びる長尺な導熱孔15が5つ形成されている。5つの内の1つの導熱孔151は、その長手方向に直交する短手方向の中心がカバー体13の重心の前後方向位置に合致するように配置されている。従って、導熱孔151の前端縁151aは、カバー体13の重心位置よりも前側に位置している。他の4つの導熱孔15は、導熱孔151を挟んで前後対称な位置に配置されている。
図2に示したように、カバー体掴み具14の回動支持部141は、半円筒状の手掛かり部1411と矩形箱状の支持部本体1412とを備えている。手掛かり部1411は、カバー体掴み具14を調理者等が手に持つ時に周面1411aに掌が接触する部位であり、手持ち感を良好とする。手掛かり部1411の開放側に支持部本体1412の開放側が連結されている。支持部本体1412の長手方向に対向する2つの端片1412aには、支持部本体1412の長手方向に貫通する円形状の軸孔1413が2つ形成され、各軸孔1413は、支持部本体1412の短手方向に並置されている。このような回動支持部141は、例えば板金製とすることができ、この場合、手掛かり部1411及び支持部本体1412は一体に形成することができる。
各アーム142は、基端部1421と握り部1423を有する第1部材31と、先端部1422を有する第2部材32との2部材から形成されている。
第1部材31は、耐熱性を有する金属、樹脂又はそれらの複合材等の線材を曲折して形成されている。線材は、剛性と弾性を共に有している。第1部材31の形状は、4つのコーナー部を有するC字形の開ループ状とされている。即ち、各アーム142は2つの基端部1421を有し、2つの基端部1421は互いに対向して曲折されている。そして、基端部1421は、支持部本体12の軸孔1413の中に挿入され、その結果、各アーム142は、回動支持部141に、図中に示した矢印方向に回動自在に支持されており、且つ握り部1423により開閉操作可能となっている。
第2部材32は、第1部材31と同様に、耐熱性を有する金属、樹脂又はそれらの複合材等の線材と同様なものを曲折して形成されているが、閉ループ状の形状を有している。第2部材32は、先端部1422と反対側に位置する部分において第1部材31の握り部1423に重合して連結されている。連結部321は、2つのアーム142が閉じる方向の内側に位置し、連結部321における線材同士の連結は、線材の材質に応じて溶接、溶着、接着等の適宜な方式を採用することができる。
また、第2部材32の先端部1422が有するフック部143の形状はU字状とされ、カバー体掴み具14が閉じる方向に突出している。前述の通り、フック部143は、図1及び図3に示したカバー体13の1つの導熱孔15を通じて内部空間12に挿入可能であり、且つ挿入される導熱孔15付近のカバー体13の裏面に係合可能である。
さらに、第2部材32では、先端部1422と第1部材31が有する握り部1423との間に凸部322が設けられ、凸部322は、フック部143と同方向に突出している。凸部322は、第2部材32において、回動支持部141の支持部本体1412の長手方向に相当する左右方向の2カ所で、線材の曲折により形成されている。2つの凸部322は共に同形であり、L字状の形状を有している。いずれの凸部322も、図1及び図3に示したカバー体13の表面に係合可能である。
尚、凸部322は、第2部材32を形成する線材の曲折によりアーム142と一体に形成するのではなく、別体として形成し、アーム142に固定することも可能である。例えば、第2部材32を全て板金製とすることが例示される。この場合、握り部1423に対応する部位に開口を設け、調理者等が、その開口に手指を入れて開き操作等をしやすいようにすることが望ましい。
このようなカバー体掴み具14は、高温状態にあるカバー体13を把持して容器本体11からの取外しを可能とするものであり、加熱調理容器1の付属品である。非使用時には、図4に示したように、各アーム142を握り部1423によって図中に示した矢印方向、即ち、カバー体掴み具14が閉じる方向に回動させると、2つのアーム142が重合し、重合状態においてカバー体掴み具14は全閉状態を保持可能となる。2つのアーム142の重合状態としては、例えば以下の3つの状態を例示することができる。
1つ目の状態は、2つのアーム142の凸部322が左右に重合する状態である。2つ目の状態は、2つのアーム142のフック部143が上下に重合する状態である。3つ目の状態は、上記1つ目の状態と上記2つ目の状態の両方である。このような2つのアーム142の重合は、前述の通り、第2部材32を形成する線材が弾性を有していることから、例えば、その弾性変形を利用することができる。また、カバー体掴み具14の全閉状態の保持は、そのような弾性変形を伴わなくても可能である。例えば、回動支持部141や両アーム142の適所に両アーム142の開き方向への回動を制限するストッパー等を付設する等が例示される。全閉状態のカバー体掴み具14は、例えば、システムキッチンにおけるキャビネットの、引出し等の適宜な収納部位に保管することができる。
尚、2つのアーム142の弾性変形を利用した重合は、上記形態に限定されることはなく、例えば、一方のアーム142の内側に他方のアーム142が入り込むことによっても実現可能である。また、図4に示したように、2つのアーム142には、弾性変形による歪みが発生するため、その歪みを吸収することによって回動支持部141が水平位置よりも前後に傾斜することがあるが、この傾斜は、カバー体掴み具14が損傷等するのを効果的に抑制する。
カバー体掴み具14による、高温状態にあるカバー体13の把持及び容器本体11からのカバー体13の取外しは、一般には、図1及び図3に示したように行うことができる。
まず、調理後に調理者等は引出部2をグリル庫Bから前方に引き出す。この時の引出し代は、引出限界までとすることができるが、一般には、カバー体13がグリル庫Bの外側まで出るまでとすることができる。
次いで、調理者等は、図4に示した全閉状態にあるカバー体掴み具14を2つのアーム142の重合を解除し、回動支持部141の軸孔1413を回動の中心として開き方向に2つのアーム142を回動させ、ある程度開き状態にする。この開き状態において、図1及び図3に示したように、後方のアーム142の先端部1422を、カバー体13の上板部131に形成された導熱孔151から加熱調理容器1の内部空間12に挿入する。次いで、前方のアーム142の先端部1422を、導熱孔151よりも前側に位置する1つの導熱孔15、具体的には、導熱孔15よりも2つ前側の導熱孔15から内部空間12に挿入する。1つ前側の導熱孔15から内部空間12に前方のアーム142の先端部1422を挿入することもできるが、導熱孔151との間の距離が短い場合にはカバー体13を安定に把持することができなかったり、各アーム142のフック部143同士が接触して把持不良となったりすることもある。従って、前方のアーム142を挿入する導熱孔15は、導熱孔151との間の間隔を考慮して適宜選択する。
尚、導熱孔15の個数が2つであり、各導熱孔15に各アーム142のフック部143を挿入してカバー体13を把持して容器本体11から取り外すことができる場合には、そのような選択は必要ない。同様に、3つ以上の導熱孔15が形成されていても、カバー体13を把持して容器本体11から取り外すことができるように、2つのアーム142のフック部143を挿入すべき導熱孔15が予め定められている場合にも上記選択の必要はない。また、握り部1423の下端、即ち、第1部材31の下端は、各アーム142の先端部1422を挿入した時、グリル扉21の上端及びグリル庫Bの開口前端よりも前方に位置するのが好ましい。こうすることによって、調理者等がカバー体掴み具14を使って各アーム142の先端部1422を導熱孔15から内部空間12に挿入する時に、調理者等の手が高温状態にあるグリル扉21の上端及びグリル庫Bの開口前端に触れるのを抑制することができ、火傷の危険性を回避することができる。
前述の通り、両アーム142の先端部1422を導熱孔15から内部空間12に挿入した後には調理者等は、カバー体掴み具14を少し真っすぐ引き上げる。すると、導熱孔151の前端縁151aに後方のアーム142のフック部143の後端が上板部131の裏面側から接触する。前端縁151aは、前述の通り、カバー体13の重心位置よりも前側に位置しているため、カバー掴み具14を引き上げるにつれ、カバー体13は、次第に後方のアーム142のフック部143の後端を中心として前上がりに傾動する。そして、導熱孔151よりも前側に位置する導熱孔15を通じて下端部1422を内部空間12に挿入した前方のアーム142の2つの凸部322が、導熱孔15付近の上板部131の表面と接触する。こうして、カバー体13は前上がりの傾斜姿勢でカバー体掴み具14に安定に把持される。従って、カバー体掴み具14を使ってカバー体13を取り外す調理者等は、コンロAの天板前端部やシステムキッチンのワークトップCの前端部や、引出部2のグリル扉21の上端部がカバー体13の取外しの邪魔になる場合には、カバー体13を斜め前方に引き上げることでそれらの障害物に接触させることなく、カバー体13を取り外すことができる。また、それらの前端部がカバー体13の取外しに特に支障がない場合には、真っすぐ引き上げてカバー体13を取り外すこともできる。カバー体13の取外し後、容器本体11の内底面に載置された調理物を取り出すことができる。
このように、加熱調理容器1では、カバー体掴み具14によって調理後の高温状態にあるカバー体13を把持することができるので、調理者等は、加熱調理後のカバー体13の取出し作業を、ミトンを汚すことなく、場合によってはミトンを使用せずに行うことができる。また、アーム142のフック部143を加熱調理容器1の内部空間12に挿入する際、カバー体13の表面にアーム142の凸部322が当接する。このため、カバー体掴み具14を使用する調理者等がカバー体13の表面に触れて火傷するのを回避することができる。さらに、前方のアーム142の凸部322がストッパーとして機能するため、カバー体13を所定角度前上がりに傾斜した状態に保持することができ、さらに、後方のアーム142のフック部143の係合によって、カバー体13がずり落ちるのを抑制することができる。従って、カバー体13が前上がりの傾斜姿勢になっても、カバー体掴み具14はカバー体13を安定して把持することができる。そして、カバー体掴み具14で把持したままカバー体13を裏面側が上を向く上下反転姿勢で適宜な場所に置くこともできる。
尚、フック部143及びその付近のアーム142、また、フック部143から凸部322にかけての部分のアーム142には、止滑材を施工し、カバー体13とのより安定な係合を図ることができる。
また、図4に示したように、2つのアーム142は、凸部322、フック部143又はその両方において重合し、重合状態においてカバー体掴み具14は全閉状態を保持可能であるので、カバー体掴み具14は非使用時にはコンパクトな状態にすることができる。従って、仕舞い置きに便利になる。
さらに、カバー体掴み具14は、図5に示したように、カバー体13を水平に把持可能でもある。各アーム142の下端部1422を内部空間12に挿入する導熱孔15は、異なる1つとすることができるので、カバー体13の前後の重量バランスが取ることができるような導熱孔15を選択することによって、カバー体13の水平把持は可能である。例えば、重心位置がある導熱孔151の前後両側の対称置にある2つの導熱孔15を選択し、これらの導熱孔15を通じてアーム142の先端部1422を内部空間12に挿入し、カバー体掴み具14を引き上げることによって、各フック部143が挿入された導熱孔15付近の裏面に係合する。従って、カバー体掴み具14は、図1及び図3に示した引出部2に取り付けられた加熱調理容器1の引出位置に応じてカバー体13の把持の仕方を適宜変更することができる。また、加熱調理容器1は、グリルだけでなくコンロA上での加熱調理にも使用可能となり、カバー体掴み具14は、高温状態にあるカバー体13を安定に把持して取り外すことができる。この場合にも、カバー体掴み具14で把持したままカバー体13を適宜な場所に置くこともできる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。容器本体及びカバー体の大きさ及び形状、導熱孔の数及び間隔、また、カバー体掴み具の構造等については種々の態様が可能である。
例えば、導熱孔については、左右方向に長尺で前後方向に所定間隔で形成されたものに限られず、前後方向に長尺で左右方向に所定間隔で形成されたものをはじめ、斜め方向に所定間隔で形成され、長さの異なるものや、波形のものが前後方向に所定間隔で形成されたもの、L字形のものの2つを反転させて1組とし、この1組が前後左右に複数配列されたもの、また、左右方向に延び、異なる長さのものが前後に所定間隔で千鳥状に配列されたもの等も例示される。いずれの形状や配列の導熱孔であっても、一方あるいは両方のアーム142のフック部143が裏面係合可能となり、又は一方のアーム142のフック部143が裏面係合可能で且つ他方のアーム142の凸部322が表面係合可能となる導熱孔を選択することによって、カバー体掴み具14による前上がり傾斜状態又は水平状態での安定なカバー体13の把持が可能である。上記「所定間隔」についても前述の通りである。
また、カバー体掴み具については、回動支持部141は、支持部本体1412を必ずしも必要としない。この場合、例えば、アーム142を形成する第1部材31において2つの基端部1421の構造を相違させ、一方の基端部1421を線材の曲折により軸孔を有するものとし、他方の基端部1421をその軸孔内に挿入し、2つのアーム142が回動支持部141に回動自在に支持されるようにすることができる。
1…加熱調理容器、11…容器本体、12…内部空間、13…カバー体、14…カバー体掴み具、141…回動支持部、142…アーム、1421…基端部、1422…先端部、1423…握り部、143…フック部、15…導熱孔、151…導熱孔、151a…前端縁、2…引出部、322…凸部、B…グリル庫。

Claims (5)

  1. グリル庫の奥行き方向、幅方向、高さ方向を、夫々、前後方向、左右方向、上下方向とし、グリル庫に前後方向に出入れ自在に設けられた引出部に取付け及び取外し可能に設けられる加熱調理容器であって、
    容器本体と、この容器本体を上方より覆って被調理物を収納する内部空間を形成可能としたカバー体と、このカバー体を容器本体から取外し可能とした、付属品としてのカバー体掴み具とを備え、
    カバー体には、上下方向に貫通する複数の導熱孔が所定間隔で形成され、
    カバー体掴み具は、回動支持部と、基端部、先端部及び基端部と先端部の間に位置する握り部を有し、基端部において回動支持部に回動自在に支持され、握り部により開閉操作可能とされた2つのアームとを備え、各アームは、カバー体掴み具が閉じる方向に突出したフック部を先端部に有し、このフック部は、カバー体の1つの導熱孔を通じて内部空間に挿入可能であり、且つ挿入される導熱孔付近のカバー体の裏面に係合可能である
    ことを特徴とする加熱調理容器。
  2. 各アームは、握り部と先端部の間に凸部を有し、凸部は、フック部と同方向に突出し、カバー体の表面に係合可能であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理容器。
  3. 複数の導熱孔はカバー体の前後方向に所定間隔で形成され、2つのアームの内、後方のアームのフック部が、カバー体の重心位置よりも前側に位置する前端縁を有する1つの導熱孔を通じて内部空間に挿入され、前方のアームのフック部が、後方のアームのフック部が挿入された導熱孔よりもカバー体前側に位置する1つの導熱孔を通じて内部空間に挿入され、後方のアームのフック部が、挿入された導熱孔付近のカバー体の裏面と係合し、前方のアームの凸部が、当該前方のアームのフック部が挿入された導熱孔付近のカバー体の表面と係合して、カバー体掴み具は、カバー体を前上がりの傾斜姿勢で把持可能であることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理容器。
  4. 2つのアームの凸部が左右に重合し、重合状態においてカバー体掴み具は全閉状態を保持可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の加熱調理容器。
  5. 2つのアームのフック部が上下に重合し、重合状態においてカバー体掴み具は全閉状態を保持可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱調理容器。
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