JP6552311B2 - 調理器具用収納ラック - Google Patents
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Description
上記仕切り部材は、下端が上記ラック本体に連結された2本の柱部と、上記2本の柱部の上端間に架設され、下に凸形状となるように屈曲された梁部とからなり、
上記2本の柱部が重なる方向から上記仕切り部材を見た際に、上記梁部が上記柱部に対して傾いていることを特徴とする。
よって、本発明の調理器具用収納ラックによれば、収納された調理器具を上方に引き上げてスムーズに取り出すことができる。
この場合、調理器具を仕切り部材に立てかけて縦向きに収納し、かつ、調理器具をスムーズに取り出すのにより適している。
この場合、調理器具用収納ラックに収納された調理器具は、仕切り部材に加えて、矩形枠体の2つの枠部でも支えられる。そのため、上記調理器具用収納ラックに収納された調理器具は収納時に安定する。
この場合、収納される調理器具のサイズに応じて、仕切り部材同士の間隔を調節することにより、調理器具を効率良く収納することができる。
(第1実施形態)
上記ラックは、有底状の器具本体を有する調理器具を収納するためのものである。ここでは、上記有底状の器具本体を有する調理器具としてフライパンを収納する場合を例に上記ラックについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るラックの一例を示す斜視図である。図2は、図1に示したラックの正面図である。図3は、図1に示したラックの側面図である。図4は、図1に示したラックにフライパンを収納した状態を示す正面図である。
枠体101は、フライパン30本体の外周面31aを支えるための対向する2つの支持部材(枠部)101a、101bと、支持部材101a、101bを所定の間隔をあけて固定するための樹脂製の2つの固定部材101cとからなる。
仕切り部材102は、仕切り部材102を枠体101に移動可能の取り付けるための連結部材103と、連結部材103に固定されたフライパン30の底面31bを支えるための支持部材104とからなる。
連結部材103は、2本の棒体を1組としてなる各支持部材101a、101bのそれぞれに嵌合する凹部を備えた樹脂製の部材で、支持部材101a、101bに沿って移動可能な部材であり、支持部材101a、101bのそれぞれに嵌合されている。
仕切り部材102は移動可能であるため、収納されるフライパン等の調理器具のサイズに応じて、各仕切り部材の間隔を調整することができる。そのため、ラック100には、調理器具を効率良く収納することができる。また、調理器具を収納しやすくなる。
ラック100にフライパン30を縦向きに収納する場合、フライパン30は2つの仕切り部材102の間で、一方の仕切り部材102に立てかけて収納される。このとき、枠体101の対向する支持部材101a、101bのそれぞれでフライパン本体31の側面31aを支えるともに、フライパン本体31の底面31bを支持部材104(梁部104c)で支えて、フライパン30の取っ手32が上方を向くように収納する。このようにフライパン30を収納する場合、2つの仕切り部材102同士の間隔を調整することにより、容易に、かつ、安定してフライパン30を収納することができる。
図5は、ラック100からフライパンを取り出す際の状態を説明するための正面図である。図6(a)は、従来の調理器具用収納ラックからフライパンを取り出す際の状態を説明するための正面図であり、(b)は(a)の側面図である。
このとき、ラック100では、支持部材104の梁部104cが柱部104a、104bに対して傾いているため、フライパン30を引き上げた際に、フライパン30の本体31の縁が梁部104cに引っかかることが無く、フライパン30をスムーズに取り出すことができる。
そのため、ラック200では、縦向きに収納されたフライパン30を取り出すために、フライパン30を上方に引き上げた際に、フライパン30の本体31の縁が、下に凸形状の梁部204cの先端部分(図6(b)中、A参照)に引っかかってしまい、フライパン30のスムーズな取り出しが妨げられることがある。
このように、ラック100では、仕切り部材102(支持部材104)が上述した形状を有しているため、従来のラックに比べて、収納したフライパン30のスムーズな取り出すことができる。
上記角度が5〜10°の範囲にあれば、フライパン等の調理器具を縦向きに収納することができるとともに、取り出し時にフライパン等をスムーズに取り出すことができる。
これに対して、上記角度が5°未満では、フライパン等を取り出す際に引っかかってしまい、フライパン等のスムーズな取り出しが妨げられることがある。また、上記角度が10°を超えると、2本の柱部104a、104bを含む仮想面と、梁部104cの下に凸形状の頂点部分との距離(図2中、L参照)が大きくなるため、仕切り部材102同士の間隔を広くする必要が生じてフライパン等の収納に使用することができる空間が減少し、その結果、横幅に対して収納することができるフライパン等の調理器具の個数が減少するため、省スペース内での効率の良い収納が妨げられることがある。
ラック100の使用場所は特に限定されず、ラック100は、任意の場所に載置して使用することができる。ラック100は、例えば、システムキッチンで使用することができる。
図7は、ラック100を設置するシステムキッチンの一例を示す斜視図であり、図8は、図7に示したシステムキッチンにおけるラック100を設置した引き出しを示す斜視図である。
キャビネット部2は、上面にコンロ4が設けられたコンロキャビネット7と、上面にシンク5が設けられたシンクキャビネット8と、両キャビネット7,8の間に設置され、上面に調理台6が設けられたキッチンキャビネット9とを備えている。
天板3の左右方向両側には、コンロ4およびシンク5が埋設されている。また、天板3の中央部分は、調理台6として用いられる。
なお、システムキッチン1において、コンロキャビネット7、シンクキャビネット8およびキッチンキャビネット9の設置位置は、適宜変更することができる。
また、ラック100は、例えば、コンロキャビネット7が備える引き出し11内に設置して使用することもできる。
ラック100は、このような引き出し11の収納空間S内に設置して使用することもできる。
一方、ラック100は、既に説明通り、収納されたフライパン等の調理器具をラック100から取り出す際に、フライパン等を上方に引き上げることでスムーズに取り出すことができるものである。
そのため、引き出し式のキャビネット内は、ラック100の好適な設置場所の1つである。
第1実施形態のラック100において、例えば、収納するフライパン30の本体31の外径(開口部の直径)が25〜30cmである場合、仕切り部材102は、2本の柱部104a、104bを含む仮想面と、梁部104cの下に凸形状の頂点部分との距離(図2中、L参照)が5〜15mmとなるように形成されていることが好ましい。この範囲であれば上記サイズのフライパンをスムーズに取り出すのにより適している。
また、上記ラックは、有底状の器具本体を有する調理器具以外に、なべ蓋、まな板等も収納することができ、特に鍋蓋は、持ち手部分を仕切り部材の梁部に引っかけて収納することができるため、上記ラックに収納される調理器具として好適である。
具体的には、例えば、最も外側に位置する2つの仕切り部材のうちの一方の仕切り部材(例えば、図2において最も左側に位置する仕切り部材)は、梁部が柱部に対して傾いていなくてもよい。この場合、調理器具の器具本体の開口部分が図2中右側を向くように各調理器具を収納すればよい。
また、例えば、なべ蓋等の有底状の器具本体を有する調理器具以外の調理器具を併せて収納する場合には、なべ蓋等を収納する領域を構成する仕切り部材の一方を梁部が柱部に対して傾いていない仕切り部材としてもよい。
また、上記仕切り部材は、必ずしも枠体(ラック本体)に対して移動可能の取り付けられていなくてもよい。
また、仕切り部材を2本の柱部が重なる方向から見た際に、必ずしも梁部全体が柱部に対して傾いていなくてもよく、下に凸形状の先端部分を含む梁部の一部のみが柱部に対して傾いていてもよい。
2 キャビネット部
3 天板
4 コンロ
5 シンク
6 調理台
7 コンロキャビネット
8 シンクキャビネット
9 キッチンキャビネット
11 引き出し
21 前面壁
22,23 側面壁
24 背面壁
25 底板
30 フライパン
31 本体
32 取っ手
100 ラック
101 枠体
102 仕切り部材
103 連結部材103
104 支持部材
104a,104b 柱部
104c 梁部
Claims (4)
- 設置時に土台となるラック本体と、線材からなり前記ラック本体に対して立設された複数の仕切り部材とを備え、有底状の器具本体を有する調理器具を、前記仕切り部材に立てかけて収納する調理器具用収納ラックであって、
前記仕切り部材は、下端が前記ラック本体に連結された2本の柱部と、前記2本の柱部の上端間に架設され、下に凸形状となるように屈曲された梁部とからなり、
前記2本の柱部が重なる方向から前記仕切り部材を見た際に、前記梁部が前記柱部に対して傾いていることを特徴とする調理器具用収納ラック。 - 前記2本の柱部が重なる方向から前記仕切り部材を見た際に、前記梁部と前記柱部との成す角が5〜10°である請求項1に記載の調理器具用収納ラック。
- 前記ラック本体は、矩形枠体であり、対向する2つの枠部によって前記器具本体を支える請求項1又は2に記載の調理器具用収納ラック。
- 前記仕切り部材は、隣接する他の仕切り部材との間隔を調節することができる請求項1〜3のいずれかに記載の調理器具用収納ラック。
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