JP6932385B2 - 有害獣侵入防止システム - Google Patents

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Description

この発明は、農作物に被害を与える猪等の有害獣の侵入を防止する有害獣侵入防止システムに関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、高電圧が印加された電気柵で農耕地エリアを囲み、農耕地エリアに有害獣が侵入するのを防止する獣害電気柵システムがあった。電気柵には、作業者の出入口を開閉するためのゲートグリップが設けられている。ゲートグリップは、電気柵の裸電線の一部をフックで着脱可能に接続した構造であり、作業者が農耕地エリアに出入りする時、手でフックを外して出入口を開き、出入口を通った後、再びフックを接続して出入口を閉じる。
また、特許文献2には、牧区の出入口部に設置されて家畜の出入りを規制する自動開閉門扉が開示されている。この自動開閉門扉は、家畜が接触した時に電気衝撃を与える腕木と、照度センサ等のデータに基づいて腕木の開閉指令を出力する制御装置とを備え、制御装置の開閉指令に従って腕木が昇降して出入口部が開閉される。
その他、特許文献3には、鹿や猪等の有害獣を捕獲するための野生動物捕獲装置が開示されている。この野生動物捕獲装置は、野生動物の侵入口が設けられた四角形の捕獲檻を有し、この侵入口に開閉扉が設置されている。また、捕獲檻の内外に、外部から捕獲檻に近づく動物や人を感知する安全確認センサと、内部に侵入した野生動物を感知する主感知センサとが設置されている。開閉扉は、開状態にして放置され、各センサの出力に基づいて自動的に閉鎖される。
特開2015−47122号公報 特開平3−259023号公報 実用新案登録第3209816号公報
特定の地域や集落等の中にある複数の田畑に対し、個々の田畑を電気柵で囲んで個別に保護する小型のシステムを複数設置すると、全体として、設置や維持管理に大きなコストが掛かる。そこで、近年、複数の田畑を含む特定の地域や集落等を1つの電気柵で囲んで保護する大型の有害獣侵入防止システムが検討されている。
特定の地域や集落等の電気柵で囲む場合、電気柵の内側領域(保護エリア)と外側領域(有害獣生息エリア)とを結ぶ幹線道路等の交通を妨げないようにするため、電気柵の途中に、幹線道路等を通す通行口を設けなければならない。しかし、常に通行口が開放されていると、有害獣の侵入を防止することができない。したがって、このような大型の有害獣侵入防止システムを構築する場合、有害獣が通行口から侵入するのを防止しつつ、歩行者や自動車が通行口をスムーズに通過できるようにすることが課題になる。
特許文献1の電気柵システムは、個々の田畑を電気柵で個別に囲んで保護する小規模のシステムであり、複数の田畑を含む特定の地域や集落等を1つの電気柵で囲んで保護するシステムではない。また、人間が通る出入口部は、手動でゲートグリップを開閉する形態であり、自動車等が出入口部をスムーズに通行できるようにすることは考慮されていない。そして、この電気柵システムに、特許文献2,3に記載された開閉扉の技術を組み合わせたとしても、上記の課題を解決することはできない。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、有害獣が電気柵の通行口から侵入するのを防止しつつ、歩行者や自動車が通行口をスムーズに通行できる有害獣侵入防止システムを提供することを目的とする。
この発明は、有害獣生息エリアと保護エリアとを区画し、前記有害獣生息エリアにいる有害獣が前記保護エリアに侵入するのを阻止する電気柵と、前記保護エリアの内外を結ぶ内外通行道路を通すために前記電気柵に設けられた通行口と、前記通行口に設置されたゲート装置とを備え、
前記ゲート装置は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材と、前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材に接触した有害獣に電気衝撃を与える電撃手段と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動機構と、前記保護エリア側から前記通行口に近づく人間を、有害獣とは区別して検出可能な第1の通行者検出装置と、前記有害獣生息エリア側から前記通行口に近づく人間を、有害獣とは区別して検出可能な第2の通行者検出装置と、前記第1又は第2の通行者検出装置の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御装置とを備え、
前記開閉部材は、通行口を横切る複数の裸電線により形成される通行阻止面を有し、前記裸電線が前記内外通行道路上に張架されることによって前記通行阻止面が起立した閉状態となり、前記裸電線の張架が解除されることによって前記通行阻止面が倒伏した開状態となるものであり、
前記電撃手段は、前記開閉部材の前記裸電線に接触した有害獣に、当該裸電線を通じて電気衝撃を与えるものであり、
前記制御装置は、前記開閉部材の初期状態を閉状態とし、前記第1及び第2の通行者検出装置によって人間が検出されると、前記開閉部材を開状態にする制御を行い、その後、人間が検出されなくなると、前記開閉部材を前記初期状態に戻す制御を行う有害獣侵入防止システムである。
前記電撃手段は、前記開閉部材の裸電線で成る前記通行阻止面が倒伏した時、電気衝撃の出力を停止する構成にすることが好ましい。
前記第1及び第2の通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに設置された非接触式のセンサを各々有し、前記センサの検出結果に基づいて、人間が検出されたか否かを判定する。この場合、前記第1及び第2の通行者検出装置は、前記通行口に近づいた人間によって操作される押しボタン装置を有し、前記センサの検出結果及び前記押しボタン装置の操作の有無に基づいて、人間が検出されたか否かを判定する構成にしてもよい。
また、本発明は、有害獣生息エリアと保護エリアとを区画し、前記有害獣生息エリアにいる有害獣が前記保護エリアに侵入するのを阻止する電気柵と、前記保護エリアの内外を結ぶ内外通行道路を通すために前記電気柵に設けられた通行口と、前記通行口に設置されたゲート装置とを備え、
前記ゲート装置は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材と、前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材に接触した有害獣に電気衝撃を与える電撃手段と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動機構と、前記保護エリア側から前記通行口に近づく人間及び有害獣を検出可能な第1の通行者検出装置と、前記有害獣生息エリア側から前記通行口に近づく人間を、有害獣とは区別して検出可能な第2の通行者検出装置と、前記第1及び第2の通行者検出装置の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記開閉部材の初期状態を閉状態とし、前記第1又は第2の通行者検出装置によって人間又は有害獣が検出されると、前記開閉部材を開状態にする制御を行い、その後、人間及び有害獣のどちらも検出されなくなると、前記開閉部材を前記初期状態に戻す制御を行う有害獣侵入防止システムである。
前記第1の通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できる高さに設置された非接触式の低所センサを有し、その検出結果に基づいて人間又は有害獣が検出されたか否かを判定し、前記第2の通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに設置された非接触式の高所センサを有し、その検出結果に基づいて人間が検出されたか否かを判定する。この場合、前記第1及び第2の通行者検出装置は、前記通行口に近づいた人間によって操作される押しボタン装置を有し、前記低所センサ及び前記高所センサの検出結果と前記押しボタン装置の操作の有無とに基づいて、人間又は有害獣が検出されたか否かを判定する構成にしてもよい。
また、本発明は、有害獣生息エリアと保護エリアとを区画し、前記有害獣生息エリアにいる有害獣が前記保護エリアに侵入するのを阻止する電気柵と、前記保護エリアの内外を結ぶ内外通行道路を通すために前記電気柵に設けられた通行口と、前記通行口に設置されたゲート装置とを備え、
前記ゲート装置は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材と、前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材に接触した有害獣に電気衝撃を与える電撃手段と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動機構と、前記有害獣生息エリア側から前記通行口に近づく有害獣を、人間とは区別して検出可能な通行者検出装置と、前記通行者検出装置の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記開閉部材の初期状態を開状態とし、通行者検出装置によって有害獣が検出されると、前記開閉部材を閉状態にする制御を行い、その後、有害獣が検出されなくなると、前記開閉部材を前記初期状態に戻す制御を行う有害獣侵入防止システムである。
前記通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できる高さに設置された非接触式の低所センサと、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに設置された非接触式の高所センサとを有し、前記低所センサ及び前記高所センサの検出結果に基づいて、有害獣及び人間が検出されたか否かを判定する。
前記開閉部材は、前記通行口の内側の右側領域を開閉する右開閉部材と左側領域を開閉する左開閉部材とで構成され、前記右開閉部材及び前記左開閉部材に前記電撃手段が各々に取り付けられ、前記駆動機構は、前記右開閉部材を開閉駆動するため前記通行口の右側に設置された右駆動機構と前記左開閉部材を開閉駆動するため前記通行口の左側に設置された左駆動機構とで構成され、前記制御装置は、右駆動機構の動作を制御するため前記通行口の右側に設置された右制御装置と左駆動機構の動作を制御するため前記通行口の左側に設置された左制御装置とで構成され、前記右制御装置及び前記左制御装置には、前記通行者検出装置の検出結果を互いに共有するための有線や無線による通信手段が各々設けられた構成にすることができる。
前記開閉部材は、下端部が軸支された通行阻止面を有し、前記通行阻止面が前記内外通行道路上に起立し又は倒伏することによって前記通行口を開閉する構成にすることができる。この場合、前記電撃手段は、前記通行阻止面に取り付けられ、前記開閉部材が倒伏した時、電気衝撃の出力を停止する構成にすることが好ましい。
前記ゲート装置には、動作用電源を確保するための太陽光発電装置が設けられていることが好ましい。また、前記ゲート装置には、前記開閉部材が閉状態の時、前記通行口に近づいた人間に対して前記開閉部材が閉状態であることを知らせる注意喚起手段が設けられていることが好ましい。
この発明の有害獣侵入防止システムは、複数の田畑等を含む特定の地域や集落等を1つの電気柵で囲んで保護する大型のシステムなので、従来のように小型のシステムを複数設置するよりも、トータルコストを大幅に削減することができる。また、電気柵の途中に内外通行道路を通すための通行口が設ける必要があるが、通行口に独特な構成のゲート装置が設置されているので、有害獣は通行口から保護エリアに侵入することができず、歩行者や自動車は通行口をスムーズに通ることができる。
有害獣侵入防止システムの一実施形態の全体像を示す平面図である。 この実施形態の有害獣侵入防止システムが有するゲート装置(初期状態)を示す斜視図である。 図2に示すゲート装置の動作を示すフローチャートである。 図2に示すゲート装置の動作を示す斜視図である。 本発明の有害獣侵入防止システムの第一の実施形態が有するゲート装置(初期状態)を示す斜視図である。 図5に示すゲート装置の動作を示すフローチャートである。 図5に示すゲート装置の動作を示す斜視図である。 本発明の有害獣侵入防止システムの第二の実施形態が有するゲート装置(初期状態)を示す斜視図である。 図8に示す通行者検出装置の判定のタイプを示す図表(a)、ゲート装置の動作を示すフローチャート(b)である。
以下、有害獣侵入防止システムの一実施形態について、図1〜図4に基づいて説明する。この実施形態の有害獣侵入防止システム10は、山間にある集落等を猪等の有害獣から保護するために設置されるシステムである。例えば図1に示す集落は、有害獣が生息する有害獣生息エリアYAに囲まれた内側にあり、複数の田畑T、住宅J、生活道路SD等を含む集落のほぼ全域が保護エリアHAとなる。また、この集落には、保護エリアHAの内側と外側を結ぶ内外通行道路NDが横断している。内外通行道路NDは、隣接する他の集落に通じる幹線道路等であり、歩行者、自転車、自動車(二輪、四輪)が通行する比較的大きな道路である。
有害獣侵入防止システム10は、有害獣生息エリアYAと保護エリアHAとを区画し、有害獣が保護エリアHAに侵入するのを阻止する電気柵12を備えている。そして、内外通行道路NDを通すため、電気柵12の2箇所に通行口14が設けられ、各通行口14にゲート装置16が設置されている。
電気柵12は、図2に示すように、2本の裸電線12aを多数の支柱に架設し、図示しない電撃手段を取り付けることによって設けられている。裸電線12aが2本の場合、約20cmと約40cmの高さに架設することが好ましい。この高さにすれば、猪等の有害獣が飛び越えたり通り抜けたりすることができず、しかも、有害獣が接触すると的確に電気衝撃を与えることができる。裸電線12aの数は3本以上に増やしてもよい。
ゲート装置16は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材18と、開閉部材18を開閉駆動する駆動機構20とを備えている。開閉部材18は、通行口14の内側の右側領域を開閉する棒状の右開閉部材18aと、左側領域を開閉する棒状の左開閉部材18bとで構成されている。右開閉部材18a及び左開閉部材18bは3本ずつ設けられ、上側の1本が約130cmの高さに配置され、下側の2本が裸電線12aを延長する高さに配置されている。そして、下側の2本には、接触した有害獣に電気衝撃を与えるため、電気柵12と同様の電撃手段(図示せず)が取り付けられている。右開閉部材18a及び左開閉部材18bの素材は金属でもよいし、ある程度の形状安定性を有した金属以外の素材でもよい。例えば、導電性を有したカーボンファイバーを使用すれば、軽量化を図ることができ、しかも電撃手段をシンプルに構成することができる。
駆動機構20は、右開閉部材18aを開閉駆動するため通行口14の右側に設置された右駆動機構20aと、左開閉部材18bを開閉駆動するため通行口14の左側に設置された左駆動機構20bとで構成されている。右駆動機構20aは、右開閉部材18aの一端部を支持し、右開閉部材18aを水平方向に倒して閉状態にし、垂直方向に起こして開状態にする。同様に、左駆動機構20bは、左開閉部材18bの一端部を支持し、左開閉部材18aを水平方向に倒して閉状態にし、垂直方向に起こして開状態にする。駆動機構20(20a,20b)は、例えば、開閉部材18はバネ等で開状態に付勢され、開状態から閉状態にする時は、モータ等の動力を利用して左右開閉部材18a,18bを水平方向に倒し、左右開閉部材18a,18bを例えば保持金具等で保持する。逆に、開閉部材18を閉状態から開状態にする時は、保持金具等による保持を解除し、開閉部材18がバネ等の力を利用して素早く開く構造にすると良い。なお、左右開閉部材18a,18bが開閉する構造は、上記のように上下方向に回動して開閉する構造が好適であるが、水平方向に回動して開閉するに構造にすることも可能である。
左駆動機構20bの近傍には、保護エリアHA側から通行口14に近づく人間を、有害獣と区別して検出する第1の通行者検出装置22が設置されている。第1の通行者検出装置22は、非接触式のセンサ22a,22bを別々の支柱に取り付けて、通行口14から少し離れた位置とごく近い位置とに設置することによって、人間や自動車を検知可能に設けられている。センサ22a,22bは、例えば、水平方向に光を照射し反射光を受光して対象物との距離の変化を検出する距離センサ等であり、低背の有害獣を検出できず、人間及び人間が運転する自動車の両方を検出できる高さに固定されている。第1の通行者検出装置22は、センサ22a,22bのどちらか一方が物体を感知した時、すなわち歩行者、自転者又は自転車に乗った人、人が運転する自動車を感知した時に、「人間が検出された」と判定する。
右駆動機構20aの近傍には、有害獣生息エリアYA側から通行口14に近づく人間を、有害獣とは区別して検出する第2の通行者検出装置24が設置されている。第2の通行者検出装置24は、非接触式のセンサ24a,24bを別々の支柱に取り付けて、通行口14から少し離れた位置とごく近い位置とに設置することによって設けられている。センサ24a,24bも上記の距離センサ等であり、センサ22aと同様に、低背の有害獣を検出できず、人間及び人間が運転する自動車を検出できる高さに固定されている。第2の通行者検出装置24は、センサ24a,24bが物体を感知した時、すなわち歩行者、自転車又は自転車に乗った人、人が運転する自動車を感知した時に、「人間が検出された」と判定する。
さらに、ゲート装置16には、第1及び第2の通行者検出装置22,24の検出結果に基づいて駆動機構20の動作を制御する制御装置26が設けられている。制御装置26は、右駆動機構20aの動作を制御するため通行口14の右側に設置された右制御装置26aと、左駆動機構20bの動作を制御するため通行口14の左側に設置された左制御装置26bとで構成されている。右制御装置26aと左制御装置26bは、内外通行道路NDを挟んで離れた位置に設置されるので、各々に有線又は無線の通信手段が設けられ、第1及び第2の通行者検出装置22,24の検出結果等の情報を互いに共有できるようになっている。有線の通信手段を設ける場合、通信ケーブルは地中に埋設することが好ましい。制御装置26は、開閉部材18の初期状態を閉状態とし、第1又は第2の通行者検出装置22,24によって人間が検出されると、開閉部材18を開状態にする制御を行い、その後、人間が検出されなくなると、開閉部材18を初期状態に戻す制御を行う。
その他、ゲート装置16には、各装置の動作用電源を確保するため、2つの太陽光発電装置28a,28bが設けられている。通行口14の右側に設置された太陽光発電装置28aは、右開閉部材18aの電撃装置、右駆動装置20a、第2の通行者検出装置24及び右制御装置26aに向けて動作用電源を供給する。また、通行口14の左側に設置された太陽光発電装置28bは、左開閉部材18bの電撃装置、左駆動装置20b、第1の通行者検出装置22及び左制御装置26bに向けて動作用電源を供給する。なお、太陽光発電装置は、片側に1つだけ設置し、反対側に設置された装置には、地中に埋設したケーブルを通しても電源を供給する構成にしてもよい。
次に、有害獣侵入防止システム10の動作の一例を、図3のフローチャートに沿って説明する。まず、制御装置26が開閉部材18を閉状態にする。これが初期状態であり、有害獣侵入防止システム10は、定常的に、有害獣の侵入が阻止され、人間も通行できない状態に保持されることになる(ステップS11)。
ステップS11の初期状態で、例えば図4に示すように、人間(例えば、人が運転する自動車JIや歩行者)が保護エリアHA側から通行口14に近づいた場合、センサ22a,22bがこれを感知し、第1の通行者検出装置22が「人間が検出された」と判定する(ステップS12)。そして、自動車JI又は歩行者が開閉部材18にぶつかる前に、速やかに制御装置20が開閉部材18を開状態にする(ステップS13)。これにより、通行口14が自動的に開放され、この状態で一定時間待機する(ステップS14)。
ステップS14で一定時間待機すると、改めて第1及び第2の通行者検出装置22,24の判定内容を確認する(ステップS15)。そして、第1及び第2の通行者検出装置22,24のどちらかが「人間が検出された」と判定している時は、人間が通行口14を通過している途中なので、ステップS14に戻り、制御装置26が開閉部材18を開状態に保持させる。
その後、人間が通行口14を完全に通過すると、第1及び第2の通行者検出装置22,24の両方が「人間が検出されない」と判定するので、ステップS11に進み、制御装置26が開閉部材18を閉状態(初期状態)に戻す。これで、人間が有害獣生息エリアYAにスムーズに出ることができる。人間が有害獣生息エリアYA側から近づいた時の動作も同様であり、人間が保護エリアHAにスムーズに入ることができる。
ステップS11の初期状態で、有害獣生息エリアYAに生息する有害獣が通行口14に近づいた場合、猪のような低背の有害獣はセンサ24a,24bに感知されず、開閉部材18が閉状態(初期状態)に保持されるので、有害獣は保護エリアHAに侵入することができない。また、猪等の有害獣は警戒心が強くて人間に近寄らない性質があるので、開放された通行口14を人間が通る時に、有害獣が一緒に通り抜けてしまうおそれはない。
以上説明したように、有害獣侵入防止システム10は、複数の田畑等を含む特定の地域や集落等を1つの電気柵12で囲んで保護する大型のシステムなので、従来のように小型のシステムを複数設置するよりも、トータルコストを大幅に削減することができる。また、電気柵12の途中に内外通行道路NDを通すための通行口14があるが、通行口14に独特な構成のゲート装置16が設置されているので、有害獣は通行口14から保護エリアHAに侵入できず、歩行者や自動車は通行口14をスムーズに通ることができる。
次に、この発明の有害獣侵入防止システムの第一の実施形態について、図1、図5〜図7に基づいて説明する。ここで、上記の有害獣侵入防止システム10と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の有害獣侵入防止システム30は、図1に示すように、有害獣生息エリアYAと保護エリアHAとを区画し、有害獣生息エリアYAにいる有害獣が保護エリアHAに侵入するのを阻止するシステムである。有害獣侵入防止システム30と上記の有害獣侵入防止システム10との相違点は、電気柵12の通行口14に、上記のゲート装置16とは異なるゲート装置32が設置されている点である。
ゲート装置32は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材34と、開閉部材34を開閉駆動する駆動機構36とを備えている。開閉部材34は、左右一対に設けた棒部材34aの間に2本の裸電線34bを張設することにより、通行阻止面34cを形成している。開閉部材34は、一対の棒部材34aの下端部で軸支され、通行阻止面34cが内外通行道路ND上に起立し又は倒伏する構造になっており、通行阻止面34cが倒伏した状態が開閉部材34の開状態で、起立した状態が開閉部材34の閉状態となる。
裸電線34bは、開閉部材34が閉状態の時、電気柵12の裸電線12aを延長した高さに配置される。裸電線34aには、接触した有害獣に電気衝撃を与えるため、電気柵12と同様の電撃手段(図示せず)が取り付けられている。なお、開閉部材34が開状態の時は、裸電線34aが大地に接触し、大地に無駄な電流が流れしまい、電撃手段の電圧が低下してしまうおそれがあるので、電撃手段は、開状態になると電気衝撃の出力を停止する構成にすることが好ましい。
駆動機構36は、開閉部材34の右側の棒部材34aを駆動するため通行口14の右側に設置された右駆動機構36aと、左側の棒部材34aを駆動するため通行口14の左側に設置された左駆動機構36bとで構成されている。駆動機構36(36a,36b)は、例えば、開閉部材34を開状態から閉状態にする時、モータ等の動力を利用して棒部材34aを垂直方向に起こし、棒部材34aを保持金具等で保持する。そして、開閉部材34を閉状態から開状態にする時は、保持金具等による保持を解除し、開閉部材34をバネ等で水平方向側に付勢し、開閉部材34が自重及びバネ等の力を利用して素早く倒れるシンプルな構造にすることができる。
駆動機構36(36a,36b)の近傍には、保護エリアHA側から通行口14に近づく人間及び有害獣を検出する第1の通行者検出装置38が設置されている。第1の通行者検出装置38は、2つの支柱に取り付けられた非接触式の低所センサ38a,38bと、別の支柱に取り付けられた押しボタン装置38cとを備えている。低所センサ38a,38bは、上記のセンサ22a,22bと同様の距離センサ等であるが、歩行者及び人間が運転する自動車を検知できるだけでなく、低背の有害獣も検出できる高さに固定されているという特徴がある。押しボタン装置38cは、通行口14に近づいた人が手で操作できるように設けられている。そして、第1の通行者検出装置38は、低所センサ38a,38bのどちらかが物体を感知した時、「人間又は有害獣が検出された」と判定する。また、押しボタン装置38cが操作された時は、「人間が検出された」と判定するする。なお、この実施形態では、「人間又は有害獣が検出された」と判定した後の処理と「人間が検出された」と判定した後の処理とが同じなので、第1の通行者検出装置38は、2つの判定を区別することはしていない。判定処理の内容については、後で説明する
また、駆動機構36(36a,36b)の近傍には、有害獣生息エリアYA側から通行口14に近づく人間を、有害獣とは区別して検出する第2の通行者検出装置40が設置されている。第2の通行者検出装置40は、2つの支柱に取り付けられた非接触式の高所センサ40a,40bと、別の支柱に取り付けられた押しボタン装置40cとを備えている。高所センサ40a,40bは、上記のセンサ22a,22bと同様の距離センサ等であり、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに固定されている。押しボタン装置40cは、通行口14に近づいた人が手で操作できるように設けられている。そして、第2の通行者検出装置32は、高所センサ40a,40bのどちらかが物体を感知した時、「人間が検出された」と判定する。また、押しボタン装置40cが操作された時も、「人間が検出された」と判定する。
さらに、ゲート装置32には、第1及び第2の通行者検出装置38,40の検出結果に基づいて駆動機構36の動作を制御する制御装置42が設けられている。制御装置42は、右駆動機構36aの動作を制御するため通行口14の右側に設置された右制御装置42aと、左駆動機構36bの動作を制御するため通行口14の左側に設置された左制御装置42bとで構成されている。右制御装置42aと左制御装置42bは、内外通行道路NDを挟んで離れた位置に設置されるので、各々に有線又は無線の通信手段が設けられ、第1及び第2の通行者検出装置38,40の検出結果等の情報を互いに共有できるようになっている。制御装置42は、開閉部材34の初期状態を閉状態とし、第1又は第2の通行者検出装置38,40によって人間又は有害獣が検出されると、開閉部材34を開状態にする制御を行い、その後、人間又は有害獣が検出されなくなると、開閉部材34を初期状態に戻す制御を行う。
また、駆動機構36(36a,36b)が取り付けられた支柱には、注意喚起手段34が設置され、開閉部材18が閉状態の時、通行口14に近づいた人間に対し、開閉部材18が閉状態であることを視認できるようになっている。注意喚起手段44は、図2に示す開閉部材18のように変位する棒部材を有し、この棒部材に注意喚起用の旗が取り付けられている。注意喚起手段44は、開閉部材34が閉状態になると、棒部材が水平方向に倒れて旗が見えやすくなり、周囲の人に旗を視認させることによって注意を促す。そして、開閉部材34が開状態になると、図7に示すように、棒部材が垂直方向に起立し、旗が見えにくい位置に退避する。なお、注意喚起手段44の棒部材は、垂直方向の下方に垂下して、退避する構成でも良い。この注意喚起手段44を設けることによって、速度の速い自動車等が誤って開閉部材34に衝突する事故を防止することができる。その他、ゲート装置32には、各装置の動作用電源を確保するため、上記と同様の太陽光発電装置28a,28bが設けられている。
次に、有害獣侵入防止システム30の動作の一例を、図6のフローチャートに沿って説明する。まず、制御装置42が開閉部材34を閉状態にする。これが初期状態であり、有害獣侵入防止システム30は、定常的に、有害獣の侵入が阻止され、人間も通行できない状態に保持されることになる(ステップS21)。
ステップS21の初期状態で、例えば図7に示すように、人間(例えば、人が運転する自動車JIや歩行者)が保護エリアHA側から通行口14に近づき、低所センサ38a,38bがこれを感知すると、第1の通行者検出装置38が「人間又は有害獣が検出された」と判定する(ステップS22)。そして、人間又は自動車JIが開閉部材34にぶつかる前に、速やかに制御装置20が開閉部材34を開状態にする(ステップS23)。これにより、通行口14が自動的に開放され、この状態で一定時間待機する(ステップS24)。
また、何らかの原因で有害獣が保護エリアHAに迷い込んでいた場合、その有害獣が通行口14に近づいた時も、同様に低所センサ38a,38bよって感知され、上記ステップS22〜S24が行われる。ステップS24で一定時間待機すると、改めて第1及び第2の通行者検出装置38,40の判定内容を確認する(ステップS25)。そして、第1及び第2の通行者検出装置38,40のどちらかが「人間又は有害獣が検出された」と判定している時は、人間又は有害獣が通行口14を通過している途中なので、ステップS24に戻り、制御装置42が開閉部材34を開状態に保持させる。
その後、人間又は有害獣が通行口14を完全に通過すると、第1及び第2の通行者検出装置38,40の両方が「人間又は有害獣が検出されない」と判定するので、ステップS21に進み、制御装置42が開閉部材34を閉状態(初期状態)に戻す。これで、人間が有害獣生息エリアYAにスムーズに出ることができ、さらに、迷い込んでいた有害獣も自動的に有害獣生息エリアYAに追い出すことができる。
逆に、人間や有害獣が有害獣生息エリアYA側から通行口14に近づいた時は、動作が異なる。人間が近づいた時は、上記と同様に高所センサ40a,40bよって感知され、上記のステップS22〜S24が行われ、保護エリアHAにスムーズに入ることができる。しかし、猪のような低背の有害獣が近づいた時は、高所センサ40a,40bに感知されず、開閉部材34が閉状態(初期状態)に保持されるので、有害獣は保護エリアHAに侵入することができない。
その他、人間の場合は、押しボタン装置38c,40cを手動操作することによって、開閉装置34を開状態にすることができる。例えば、ステップS21の初期状態で、人間が通行口14に近づき、押しボタン装置38c又は40cを操作すると、第1の通行者検出装置38又は40が、「人間が検出された」と判定し(ステップS26)、制御装置42が速やかに開閉部材34を開状態にする(ステップS23)。
その後、上記と同様にステップS24で一定時間待機し、改めて第1及び第2の通行者検出装置38,40の判定内容を確認する(ステップS25)。人間が通行口14を通過している途中の時は、センサ38a,38b,40a,40bのどれかが人間を感知し、第1及び第2の通行者検出装置38,40のどちらかが「人間又は有害獣が検出された」と判定するので、ステップS24に戻り、制御装置42が開閉部材34を開状態に保持させる。その後、人間又は有害獣が通行口14を完全に通過すると、第1及び第2の通行者検出装置38,40の両方が「人間又は有害獣が検出されない」と判定するので、ステップS21に進み、制御装置42が開閉部材34を閉状態(初期状態)に戻す。これで、人間はスムーズに通行口14を通過することができる。
図2に示す第1及び第2の通行者検出装置22,24の場合、押しボタン装置を有していないので、通行口14に人間が近づいた時、何らかの理由でセンサ22a,22b,24a,24bが人間を検出できなかったとすると、開閉部材が閉状態に保持されてしまい、その人は通行できずに足止めされてしまう。これに対して、この実施形態の第1及び第2の通行者検出装置38,40の場合、押しボタン装置38c,40cが設けてあるので、仮にそのような状況になったとしても、その人は支障なく通行することができる。
以上説明したように、有害獣侵入防止システム30によれば、上記の有害獣侵入防止システム10と同様の優れた効果を得ることができる。さらに、何らかの原因で有害獣が保護エリアHAに迷い込んでいた場合に、その有害獣が通行口14の近くに来ると、第1の通行者検出手段38が有害獣を検出し、開閉装置34が開状態になるので、迷い込んでいた有害獣を自動的に有害獣生息エリアYAに追い出すことができる。また、押しボタン装置38c,40cが設けてあるので、何らかの理由でセンサが人間を検出できなかったとしても、その人が足止めされる事態を回避することができる。また、注意喚起手段44が設けてあるので、速度の速い自動車等が誤って開閉部材18に衝突する事故を防止することができる。
次に、この発明の有害獣侵入防止システムの第二の実施形態について、図1、図8〜図9に基づいて説明する。ここで、上記の有害獣侵入防止システム10と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の有害獣侵入防止システム46は、図1に示すように、有害獣生息エリアYAと保護エリアHAとを区画し、有害獣生息エリアYAにいる有害獣が保護エリアHAに侵入するのを阻止するシステムである。有害獣侵入防止システム46と上記の有害獣侵入防止システム10との相違点は、電気柵12の通行口14に上記実施形態とは異なるゲート装置48が設置されている点である。
ゲート装置48は、図8に示すように、上記と同様の開閉部材18、駆動機構20及び太陽光発電装置28a,28bと、上記とは異なる通行者検出装置50及び制御装置52とで構成されている。
通行者検出装置50は、有害獣生息エリアYA側から通行口14に近づく有害獣を、人間とは区別して検出する装置であり、ここでは左駆動機構20bの近傍に設置されている。通行者検出装置50は、距離センサ等である高所センサ50a及び低所センサ50bを1つの支柱に取り付けた構造になっている。高所センサ50aは、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに固定され、低所センサ50bは、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できるだけでなく、低背の有害獣も検出できる高さに固定されている。
通行者検出装置50は、高所センサ50a及び低所センサ50bの検出結果に基づいて、有害獣又は人間が検出されたかどうかを判定する。図9(a)に示すように、判定のタイプは3通りである。例えば、高所センサ50aと低所センサ50bの両方が物体を感知しない時は、「何も検出されない」と判定する(タイプ1)。低所センサ50bだけが物体を感知した時は、「有害獣が検出された」と判定する(タイプ2)。そして、高所センサ50aと低所センサ50bの両方が物体を感知した時は、「人間が検出された」と判定する(タイプ3)。
制御装置52は、通行者検出装置50の検出結果に基づいて駆動機構20の動作を制御する装置であり、右駆動機構20aを制御するため通行口14の右側に設置された右制御装置52aと、左駆動機構20bを制御するため通行口14の左側に設置された左制御装置52bとで構成されている。右制御装置52aと左制御装置52bは、内外通行道路NDを挟んで離れた位置に設置されるので、各々に有線又は無線の通信手段が設けられ、通行者検出装置50の検出結果等の情報を互いに共有できるようになっている。制御装置52は、開閉部材18の初期状態を開状態とし、通行者検出装置50によって有害獣が検出されると、開閉部材18を閉状態にする制御を行い、その後、有害獣が検出されなくなると、開閉部材18を初期状態に戻す制御を行う。
次に、有害獣侵入防止システム36の動作の一例を、図9(b)のフローチャートに沿って説明する。まず、制御装置52が開閉部材18を閉状態にする(ステップS31)。これが初期状態であり、有害獣侵入防止システム36は、定常的に、人間は支障なく通行できるが有害獣の侵入を阻止できない状態に保持されることになる。
ステップS31の初期状態で、猪等の低背の有害獣が、有害獣生息エリアYA側から通行口14に近づいた場合、低所センサ50bだけが物体を感知し、通行者検出装置40の判定がタイプ1からタイプ2に変化する。すると、ステップS32,S33を経てステップS34に進み、制御装置52が開閉部材18を閉状態にして、一定時間、この閉状態を保持させる。これにより、通行口14が自動的に閉鎖され、有害獣が保護エリアHAに侵入できなくなる。
その後、有害獣が侵入をあきらめて通行口14から離れていくと、高所センサ50aと低所センサ50bの両方が物体を感知しなくなり、通行者検出装置50の判定がタイプ2からタイプ1に変化する。すると、ステップS32,S33を経てステップS31に進み、制御装置50が開閉部材18を開状態(初期状態)に戻す。一方、ステップS32で、判定がタイプ2から変化しない時は、まだ有害獣が通行口14の近くにいるということなので、開閉部材18は閉状態に保持される。
ステップS31の初期状態で、人間(歩行者や自動車)が有害獣生息エリアYA側から通行口14に近づいた場合は、高所センサ50aと低所センサ50bの両方が物体を感知し、通行者検出装置50の判定がタイプ1からタイプ3に変化する。すると、ステップS32,S33を経てステップS31に進み、開閉部材18は開状態(初期状態)に保持され、歩行者等は支障なく保護エリアYAに入ることができる。
その後、人間が通行口14を通過すると、高所センサ50aと低所センサ50bの両方が物体を感知しなくなり、通行者検出装置50の判定がタイプ3からタイプ1に変化する。すると、ステップS32,S33を経てステップS31に進み、開閉部材18は開状態(初期状態)に保持される。
ステップS31の後、人間が保護エリアHA側から通行口14に近づいた場合、高所センサ50aと低所センサ50bに感知されず、開放中の通行口14を支障なく通ることができる。そして、通行口14を通過した後で高所センサ50aと低所センサ50bの両方に感知され、通行者検出装置50の判定がタイプ1からタイプ3に変化するが、ステップS32,S33を経てステップS31に進み、開閉部材18は開状態(初期状態)に保持される。
このように、有害獣侵入防止システム46においても、上記の有害獣侵入システム10と同様の優れた効果が得られる。なお、この実施形態のゲート装置48を上記実施形態のゲート装置32に置き換えて、常時開閉部材34が開いていて、有害動物を検知すると開閉部材34が起き上がって閉じる構成でも良い。
なお、本発明の有害獣侵入防止システムは、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の有害獣侵入防止システム10,46は、内外通行道路の幅が広いので、ゲート装置の開閉部材や駆動装置に加わる負荷を分散させる必要があり、開閉部材、駆動装置及び制御装置を左右に分けて設けている。しかし、内外通行道路の幅が狭い場合は、負荷を分散させる必要が無くなるので、左右に分けずに片側に1組だけ設置する構成にできる。なお、右/左の語は、内外通行道路を挟んで反対側であることを意味するものであり、右/左を一括して左/右と読み替えてもよい。
図2に示す開閉部材18及び図5に示す開閉部材34は、開閉部材の好ましい構成を例示したものであるが、同様の作用効果が得られるものであれば、異なる構成に変更することができる。開閉部材に取り付けられる電撃装置の構成についても同様である。また、有害獣に対してより効果的に電気衝撃を与えるため、開閉部材付近の地面(内外通行道路の上面)に、導電性塗料、金網、導電性コンクリート等を敷設してもよい。
通行者検出装置に取り付ける非接触式のセンサは、上記のような距離センサが好適であるが、例えば、赤外線センサや超音波センサ等の他のセンサに変更してもよい。
また、図2に示す第1及び第2の通行者検出装置22,24は、押しボタン装置を有していないが、図5に示す押しボタン装置38c,40cを付加してもよい。また、自動車が通る頻度が低い場合は、センサ22a,22b,24a,24bを省略して押しボタン装置38c,40cだけにすることも可能である。この場合、自動車が通行口14に近づくと、押しボタン装置38c,40cの近くに自動車を停車させ、運転者等が手で押しボタン装置32bを操作する。また、図5に示す第1及び第2の通行者検出装置38,40は、押しボタン装置38c,40cを有しているが、必要なければ、これらは省略することができる。
なお、上記のボタン装置38c,40cは、人間が通行口14に近づいたことを知らせる操作(閉状態の開閉部材を開状態に変化させるための操作)だけを行う構成になっており、開閉部材を閉状態に戻す制御は、センサの検出結果に基づいて行っている。したがって、センサを省略して押しボタン装置38c,40cだけにする場合は、例えば、人間によって通行口14に近づいたことを知らせる操作(閉状態の開閉部材を開状態に変化させるための操作)が実行された後、人間が徒歩で通過するのに十分な時間が経過しタイミングで、開閉部材を自動的に閉状態に戻すという制御を行うとよい。あるいは、押しボタン装置の構成を変更し、人間が通行口に近づいたことを知らせる操作(閉状態の開閉部材を開状態に変化させるための操作)と通行口を通過したことを知らせる操作(開閉部材を閉状態に戻すための操作)の両方を行う構成にしてもよい。
その他、電気柵の構造は特に限定されず、上記のような複数本の裸電線を支柱に架設する構造でもよいし、例えば、金網を張り巡らす構造にしてもよい。また、保護エリアは、電気柵で区画することが可能であれば、広さや形状に制限はない。したがって、本発明の有害獣侵入防止システムは、山間の集落だけでなく、様々な場所や地域に設置することができる。
開閉部材が開く前に車両がぶつかる場合を想定して、上下に開く開閉部材は車両の進行方向に折れ曲がる機構を有することか望ましい。また電線による開閉部材は、一定以上の力が加わった場合、電線が棒部材から外れる機構を有することが望ましい。これにより、開閉部材が破損することを防ぐことができる。また、開閉装置が故障した場合を想定して、開閉部材が通行の妨げにならないように、開閉部材を常に開いた状態にできる機構を有することが望ましく、その方法(手順)を示したものを開閉装置のそばに設置しておくとよい。これにより、万一の故障時にも、開閉部材が交通障害になることを防止できる。
10,30,46 有害獣侵入防止システム
12 電気柵
14 通行口
16,32,48 ゲート装置
18,34 開閉部材
18a 右開閉部材
18b 左開閉部材
20,36 駆動機構
20a,36a 右駆動機構
20b,36b 左駆動機構
22,38 第1の通行者検出装置
22a,22b,24a,24b センサ
24,40 第2の通行者検出装置
26,42,52 制御装置
26a,42a,52a 右制御装置
26b,42b,52b 左制御装置
28a,28b 太陽光発電装置
34c 通行阻止面
38a,38b,50b 低所センサ
40a,40b,50a 高所センサ
38c,40c 押しボタン装置
44 注意喚起手段
50 通行者検出装置
HA 保護エリア
ND 内外通行道路
YA 有害獣生息エリア

Claims (14)

  1. 有害獣生息エリアと保護エリアとを区画し、前記有害獣生息エリアにいる有害獣が前記保護エリアに侵入するのを阻止する電気柵と、前記保護エリアの内外を結ぶ内外通行道路を通すために前記電気柵に設けられた通行口と、前記通行口に設置されたゲート装置とを備え、
    前記ゲート装置は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材と、前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材に接触した有害獣に電気衝撃を与える電撃手段と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動機構と、前記保護エリア側から前記通行口に近づく人間を、有害獣とは区別して検出可能な第1の通行者検出装置と、前記有害獣生息エリア側から前記通行口に近づく人間を、有害獣とは区別して検出可能な第2の通行者検出装置と、前記第1及び第2の通行者検出装置の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記開閉部材は、通行口を横切る複数の裸電線により形成される通行阻止面を有し、前記裸電線が前記内外通行道路上に張架されることによって前記通行阻止面が起立した閉状態となり、前記裸電線の張架が解除されることによって前記通行阻止面が倒伏した開状態となるものであり、
    前記電撃手段は、前記開閉部材の前記裸電線に接触した有害獣に、当該裸電線を通じて電気衝撃を与えるものであり、
    前記制御装置は、前記開閉部材の初期状態を閉状態とし、前記第1又は第2の通行者検出装置によって人間が検出されると、前記開閉部材を開状態にする制御を行い、その後、人間が検出されなくなると、前記開閉部材を前記初期状態に戻す制御を行うことを特徴とする有害獣侵入防止システム。
  2. 前記電撃手段は、前記開閉部材の裸電線で成る前記通行阻止面が倒伏した時、電気衝撃の出力を停止する請求項1記載の有害獣侵入防止システム。
  3. 前記第1及び第2の通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに設置された非接触式のセンサを各々有し、前記センサの検出結果に基づいて、人間が検出されたか否かを判定する請求項1記載の有害獣侵入防止システム。
  4. 前記第1及び第2の通行者検出装置は、前記通行口に近づいた人間によって操作される押しボタン装置を有し、前記センサの検出結果及び前記押しボタン装置の操作の有無に基づいて、人間が検出されたか否かを判定する請求項3記載の有害獣侵入防止システム。
  5. 有害獣生息エリアと保護エリアとを区画し、前記有害獣生息エリアにいる有害獣が前記保護エリアに侵入するのを阻止する電気柵と、前記保護エリアの内外を結ぶ内外通行道路を通すために前記電気柵に設けられた通行口と、前記通行口に設置されたゲート装置とを備え、
    前記ゲート装置は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材と、前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材に接触した有害獣に電気衝撃を与える電撃手段と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動機構と、前記保護エリア側から前記通行口に近づく人間及び有害獣を検出可能な第1の通行者検出装置と、前記有害獣生息エリア側から前記通行口に近づく人間を、有害獣とは区別して検出可能な第2の通行者検出装置と、前記第1及び第2の通行者検出装置の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記開閉部材の初期状態を閉状態とし、前記第1又は第2の通行者検出装置によって人間又は有害獣が検出されると、前記開閉部材を開状態にする制御を行い、その後、人間及び有害獣のどちらも検出されなくなると、前記開閉部材を前記初期状態に戻す制御を行うことを特徴とする有害獣侵入防止システム。
  6. 前記第1の通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できる高さに設置された非接触式の低所センサを有し、その検出結果に基づいて人間又は有害獣が検出されたか否かを判定し、
    前記第2の通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに設置された非接触式の高所センサを有し、その検出結果に基づいて人間が検出されたか否かを判定する請求項5記載の有害獣侵入防止システム。
  7. 前記第1及び第2の通行者検出装置は、前記通行口に近づいた人間によって操作される押しボタン装置を有し、前記低所センサ及び前記高所センサの検出結果と前記押しボタン装置の操作の有無とに基づいて、人間又は有害獣が検出されたか否かを判定する請求項6記載の有害獣侵入防止システム。
  8. 有害獣生息エリアと保護エリアとを区画し、前記有害獣生息エリアにいる有害獣が前記保護エリアに侵入するのを阻止する電気柵と、前記保護エリアの内外を結ぶ内外通行道路を通すために前記電気柵に設けられた通行口と、前記通行口に設置されたゲート装置とを備え、
    前記ゲート装置は、閉状態で有害獣及び人間の通行を阻止する開閉部材と、前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材に接触した有害獣に電気衝撃を与える電撃手段と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動機構と、前記有害獣生息エリア側から前記通行口に近づく有害獣を、人間とは区別して検出可能な通行者検出装置と、前記通行者検出装置の検出結果に基づいて前記駆動機構の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記開閉部材の初期状態を開状態とし、通行者検出装置によって有害獣が検出されると、前記開閉部材を閉状態にする制御を行い、その後、有害獣が検出されなくなると、前記開閉部材を前記初期状態に戻す制御を行うことを特徴とする有害獣侵入防止システム。
  9. 前記通行者検出装置は、低背の有害獣を検出できる高さに設置された非接触式の低所センサと、低背の有害獣を検出できず、歩行者及び人間が運転する自動車を検出できる高さに設置された非接触式の高所センサとを有し、前記低所センサ及び前記高所センサの検出結果に基づいて、有害獣及び人間が検出されたか否かを判定する請求項8記載の有害獣侵入防止システム。
  10. 前記開閉部材は、前記通行口の内側の右側領域を開閉する右開閉部材と左側領域を開閉する左開閉部材とで構成され、前記右開閉部材及び前記左開閉部材に前記電撃手段が各々に取り付けられ、
    前記駆動機構は、前記右開閉部材を開閉駆動するため前記通行口の右側に設置された右駆動機構と前記左開閉部材を開閉駆動するため前記通行口の左側に設置された左駆動機構とで構成され、
    前記制御装置は、右駆動機構の動作を制御するため前記通行口の右側に設置された右制御装置と左駆動機構の動作を制御するため前記通行口の左側に設置された左制御装置とで構成され、
    前記右制御装置及び前記左制御装置には、前記通行者検出装置の検出結果を互いに共有するための通信手段が各々設けられている請求項1乃至のいずれか記載の有害獣侵入防止システム。
  11. 前記開閉部材は、下端部が軸支された通行阻止面を有し、前記通行阻止面が前記内外通行道路上に起立し又は倒伏することによって前記通行口を開閉する請求項乃至9のいずれか記載の有害獣侵入防止システム。
  12. 前記電撃手段は、前記通行阻止面に取り付けられ、前記開閉部材が倒伏した時、電気衝撃の出力を停止する請求項11記載の有害獣侵入防止システム。
  13. 前記ゲート装置には、動作用電源を確保するための太陽光発電装置が設けられている請求項1乃至12のいずれか記載の有害獣侵入防止システム。
  14. 前記ゲート装置には、前記開閉部材が閉状態の時、前記通行口に近づいた人間に対して前記開閉部材が閉状態であることを知らせる注意喚起手段が設けられている請求項1乃至13のいずれか記載の有害獣侵入防止システム。
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