JP6931848B2 - 移動装置 - Google Patents

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本発明は、移動装置に関し、詳しくは、向きを変えずに平面上を全方向に移動することができる移動装置に関する。
全方向に移動可能なロボットや、工場内の搬送設備等において、向きを変えずに全方向に移動可能な車輪が用いられている。
向きを変えずに全方向に移動可能な車輪には、例えば、ホイール体の外周に沿って副車輪が配置され、ホイール体の回転中心軸に垂直な仮想面に含まれる回転中心軸を中心に副車輪が回転するように構成されたタイプのもの(以下「全方向車輪」という。)がある。このタイプの車輪(全方向車輪)は、副車輪が平面に接し、ホイール体が回転すると、一般の車輪と同様に、平面上を前後方向(ホイール体の回転中心軸に垂直な方向)に移動する。ホイール体が静止している状態で副車輪が回転すると、平面上を左右方向(ホイール体の回転中心軸と平行な方向)に移動する。ホイール体と副車輪とが同時に回転すると、平面上を、前後方向とも左右方向とも交差する斜め方向に移動する。
全方向車輪には、オムニホイール(登録商標)と呼ばれるもの以外に、種々提案されている。例えば、図7の断面図に示された全方向車輪110は、ホイール体120と、ホイール体120に回転自在に支持された複数個の副車輪130とが、差動機構140を介して回転駆動されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。図8の断面図に示された全方向車輪は、ホイール体222と、樽状の第1の副車輪224と、樽状の第2の副車輪226とが、差動機構を介して回転駆動されるように構成されている。(例えば、特許文献2参照)。
特許第5158698号公報 国際公開第2015/156263号
移動装置の本体を4個の全方向車輪で支持すると、移動装置は、向きを変えずに平面上を全方向に移動可能になる。4個の全方向車輪のうち、2個の全方向車輪についてはホイール体も副車輪も自由に回転し、他の2個の全方向車輪についてはホイール体と副車輪とが回転駆動されるように構成すると、4個の全方向車輪のすべてのホイール体と副車輪とが回転駆動される場合に比べ、構成が簡単になる。
2個の全方向車輪についてはホイール体も副車輪も自由に回転し、他の2個の全方向車輪のホイール体が静止している状態で、他の2個の全方向車輪のそれぞれ平面に接している副車輪が同じ方向に同じ速度で回転すると、移動装置は向きを変えずに左右方向(ホイール体の回転中心軸と平行な方向)、すなわち真横に移動する。
しかしながら、実際に移動装置を試作し実験したところ、移動装置が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置の向きが変わり、移動装置が真横からずれた方向に移動するという不具合が発生することがあり、新たな課題が明らかになった。
本発明は、かかる実情に鑑みて、移動装置が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置の向きが変わり、移動装置が真横からずれた方向に移動するという不具合の発生を抑制することができる移動装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した移動装置を提供する。
移動装置は、(a)本体と、(b)前記本体に、第1の回転中心軸と同軸に支持された一対の第1の全方向車輪と、(c)前記本体に、前記第1の回転中心軸と平行な第2の回転中心軸と同軸に支持された一対の第2の全方向車輪と、を備える。前記移動装置は、一対の前記第1の全方向車輪と一対の前記第2の全方向車輪とが平面に接しているとき、前記本体が前記平面から離れているように構成されている。前記第1の全方向車輪及び前記第2の全方向車輪は、それぞれ、(i)ホイール回転中心軸を中心に回転自在に支持されるホイール体と、(ii)前記ホイール体に、前記ホイール回転中心軸に垂直な仮想面に含まれる副車輪回転中心軸を中心に回転自在に支持され、前記ホイール回転中心軸と平行な方向から見ると、前記ホイール体よりも、前記ホイール回転中心軸を中心とする径方向外側に突出している部分を有する副車輪と、を含む。一対の前記第1の全方向車輪の前記ホイール体は、それぞれの前記ホイール回転中心軸が前記第1の回転中心軸と一致するように、前記本体に回転自在に支持される。一対の前記第2の全方向車輪の前記ホイール体は、それぞれの前記ホイール回転中心軸が前記第2の回転中心軸と一致するように、前記本体に回転自在に支持される。一対の前記第1の全方向車輪の前記ホイール体及び前記副車輪は、自由に回転するように構成されている。一対の前記第2の全方向車輪の前記ホイール体及び前記副車輪は、回転駆動されるように構成されている。前記移動装置は、前記平面に垂直な方向から見ると、前記移動装置の重心が、前記第2の回転中心軸上、又は、前記第1の回転中心軸と前記第2の回転中心軸との間に位置し、前記第1の回転中心軸と前記重心との間の距離が、前記第2の回転中心軸と前記重心との間の距離の3倍以上であるように構成されている。
上記構成において、移動装置の重心は第2の回転中心軸上又は第2の回転中心軸側に位置し、移動装置の重心が4個の全方向車輪で囲まれた矩形領域の中央付近に位置する一般的な構成と比べ、第1の全方向車輪への重量配分が減り、第2の全方向車輪への重量配分が増える。
上記構成によれば、第1の全方向車輪は、重量配分が減るため、摩擦力が小さくなり、移動時の抵抗が小さくなる。第2の全方向車輪は、重量配分が増えるため、摩擦力が大きくなり、移動時の駆動力が大きくなる。その結果、一対の第2の全方向車輪のホイール体が静止している状態で、一対の第2の全方向車輪のそれぞれ平面に接している副車輪が同じ方向に同じ速度で回転したとき、移動装置は、移動装置の重心が4個の全方向車輪で囲まれた矩形領域の中央付近に位置する一般的な構成に比べ、より確実に、第1及び第2の回転中心軸と平行な方向、すなわち真横に、向きを変えずに移動する。
したがって、移動装置が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置の向きが変わり、移動装置が真横からずれた方向に移動するという不具合の発生を抑制することができる。
好ましい一態様において、前記第1の全方向車輪の前記副車輪と、前記第2の全方向車輪の前記副車輪とは、それぞれ、(i)前記ホイール体に、前記ホイール回転中心軸に垂直な第1の仮想面に含まれる第1の副車輪回転中心軸を中心に回転自在に支持され、前記ホイール回転中心軸と平行な方向から見ると、前記ホイール体よりも、前記ホイール回転中心軸を中心とする径方向外側に突出している部分を有する複数個の第1の副車輪と、(ii)前記ホイール体に、前記ホイール回転中心軸に垂直であり前記第1の仮想面とは異なる第2の仮想面に含まれる第2の副車輪回転中心軸を中心に回転自在に支持され、前記ホイール回転中心軸と平行な方向から見ると、前記ホイール体よりも、前記ホイール回転中心軸を中心とする径方向外側に突出している部分を有する複数個の第2の副車輪と、を含む。
本発明によれば、移動装置が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置の向きが変わり、移動装置が真横からずれた方向に移動するという不具合の発生を抑制することができる。
図1は移動装置の概略構成を示す平面図である。(実施例1) 図2は移動装置の概略構成を示す側面図である。(実施例1) 図3は移動装置の概略構成を示す部分断面背面図である。(実施例1) 図4は移動装置の移動の説明図である。(実施例1) 図5は第2の全方向駆動車輪の外観図である。(実施例1) 図6は第2の全方向駆動車輪の断面図である。(実施例1) 図7は全方向車輪の断面図である。(従来例1) 図8は全方向車輪の断面図である。(従来例2)
以下、本発明の実施について、図面を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の移動装置10について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1は移動装置10の概略構成を示す平面図である。図2は、移動装置10の概略構成を示す側面図である。図3は、移動装置10の概略構成を示す部分断面背面図である。図1〜図3に示すように、移動装置10は、本体12に、一対の第1の全方向車輪20と一対の第2の全方向車輪30とが支持されている。4個の全方向車輪20,30が平面2に接しているとき、本体12が平面2から離れているように構成されている。
一対の第1の全方向車輪20は、本体12の左右の側面に沿って配置され、第1の回転中心軸28とそれぞれ同軸に、すなわち互いに同軸に、本体12に支持されている。一対の第2の全方向車輪30は、本体12の左右の側面に沿って配置され、第1の回転中心軸28と平行な第2の回転中心軸38とそれぞれ同軸に、すなわち互いに同軸に、本体12に支持されている。
全方向車輪20,30は、ホイール体と、ホイール体の外周に沿って配置された副車輪とを備えている。副車輪は、ホイール体の回転中心軸に垂直な仮想面に含まれる回転中心軸を中心に回転自在にホイール体に支持され、ホイール体の回転中心軸と平行な方向から見ると、ホイール体よりも径方向外側、すなわちホイール体の回転中心軸を中心とする径方向外側に突出している部分を有する。
第1の全方向車輪20のホイール体は、ホイール体の回転中心軸と第1の回転中心軸28とが一致するように、本体12に回転自在に支持される。第1の全方向車輪20は、ホール体と副車輪とが自由に回転するように構成されている。
第2の全方向車輪30は、ホイール体の回転中心軸と第2の回転中心軸38とが一致するように本体12に回転自在に支持される。第2の全方向車輪30は、ホイール体と副車輪とが回転駆動されるように構成されている。
本体12には、第2の全方向車輪30のホイール体と副車輪とを回転駆動するための駆動装置(例えば、モータや電池)が配置され、必要に応じて、駆動装置を制御するための制御装置や、駆動装置を操作するための操作装置等が配置される。
移動装置10は、一般的な四輪の移動装置とは異なり、移動装置10の重心14が、第2の回転中心軸38上又は第2の回転中心軸38側に位置するように構成する。具体的には、図1及び図2に示すように、平面2に垂直な方向から見たとき、移動装置10の重心14は、第2の回転中心軸38上、又は、第1の回転中心軸28と第2の回転中心軸38との間に位置し、移動装置10の重心14と第1の回転中心軸28との間の距離をL1、移動装置10の重心14と第2の回転中心軸38との間の距離をL2とすると、L1/L2≧3を満たすように構成する。すなわち、第1の回転中心軸28と重心14との間の距離L1が、第2の回転中心軸38と重心14との間の距離の3倍以上であるように構成する。
一般的には、平面2に垂直な方向から見たとき、移動装置10の重心14が、4個の車輪20,30で囲まれた矩形領域の中央付近に位置し、各車輪20,30に重量が略均等に配分されるように、移動装置10を構成する。この場合、移動装置10の重心14は、例えば、L1:L2が1:3となる第1の位置と、L1:L2が3:1となる第2の位置との間に位置する。
しかしながら、本発明の移動装置10では、後述する不具合を抑制するため、移動装置10の重心14が第2の回転中心軸38上又は第2の回転中心軸38側に位置するように構成する。具体的には、移動装置10の重心14が、例えば、L1:L2が3:1である第2の位置と、第2の回転中心軸38との間に位置するように構成する。このとき、L1/L2≧3を満たす。
次に、移動装置10の動作について、図1〜図4を参照しながら説明する。図4は、移動装置10の移動の説明図であり、第1及び第2の全方向車輪20,30が接する平面2に垂直な方向から見た図である。
一対の第2の全方向車輪30の副車輪が回転せず静止している状態で、一対の第2の全方向車輪30のホイール体が同じ方向に同じ速度で回転すると、移動装置10は、平面2上を前後方向(第1及び第の回転中心軸28,38に垂直な方向)に、向きを変えずに移動する。例えば図2において矢印94で示す方向に第2の全方向車輪30が回転し、移動装置10は、矢印90で示す方向に、向きを変えずに移動する。
一対の第2の全方向車輪30のホイール体が回転せず静止している状態で、一対の第2の全方向車輪30のそれぞれ平面2に接している副車輪が同じ方向に同じ速度で回転すると、移動装置10は平面2上を左右方向(第1及び第2の回転中心軸28,38と平行な方向)に、すなわち真横に、向きを変えずに移動する。例えば、図3において矢印96で示す方向に一対の第2の全方向車輪30のそれぞれ平面2に接している副車輪32が回転すると、移動装置10は、矢印92で示す方向に、向きを変えずに移動する。
しかしながら、実際に試作して実験したところ、移動装置10が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置10の向きが変わり、移動装置10が、例えば図4において破線の矢印93で示す方向に移動し、真横からずれた方向に移動するという不具合が発生することがあった。
この不具合は、ホイール体と副車輪とが自由に回転する第1の全方向車輪20が抵抗になることが原因と考えられるので、本発明の移動装置10では、移動装置10の重心14が、第2の回転中心軸38上又は第2の回転中心軸38側に位置するように構成する。
このような構成により、移動装置10の重心14が4個の車輪20,30で囲まれた矩形領域の中央付近に位置する一般的な構成と比べ、第1の全方向車輪20への重量配分が減り、第2の全方向車輪30の重量配分が増える。第1の全方向車輪20は、重量配分が減るため、摩擦力が小さくなり、移動時の抵抗が小さくなる。第2の全方向車輪30は、重量配分が増えるため、摩擦力が大きくなり、移動時の駆動力が大きくなる。その結果、一対の第2の全方向車輪30のホイール体が静止している状態で、一対の第2の全方向車輪30のそれぞれ平面2に接している副車輪が同じ方向に同じ速度で回転したとき、移動装置10は、移動装置10の重心14が4個の車輪20,30で囲まれた矩形領域の中央付近に位置する一般的な構成に比べ、より確実に、左右方向、すなわち真横に、向きを変えずに移動する。
したがって、本発明の移動装置10は、移動装置が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置の向きが変わり、移動装置が真横からずれた方向に移動するという不具合の発生を抑制することができる。
なお、図1〜図4は、移動装置10の構成を模式的に図示するものであり、図示された形状に限定されない。例えば、本体12は、図示された直方体形状に限らず、移動装置10の用途等に応じた適宜な形状を任意に選択することができる。例えば、本体12が第1及び第2の全方向車輪20,30を覆うように構成してもよい。
被搬送物を載せて被搬送物を搬送する用途や、車椅子のように人が搭乗して移動する用途に用いる移動装置10は、被搬送物や搭乗者の質量が付加されると、全方向車輪20,30は重量配分が変化する。そのような場合でも、移動装置10の重心14が第2の回転中心軸38上又は第2の回転中心軸38側に位置することによって、移動装置10が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置10の向きが変わり、移動装置10が真横からずれた方向に移動するという不具合の発生を抑制することができる。
次に、第2の全方向車輪30の具体的な構成の一例を、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、第2の全方向車輪30の外観図である。図6は、第2の全方向車輪30の断面図である。
図5及び図6に示すように、第2の全方向車輪30は、ホイール体40の外周42に沿って、外形が樽状の4個の第1の副車輪50と、外形が樽状の4個の第2の副車輪52とが互い違いに配置されている。第1の副車輪50は、ホイール体40の回転中心軸X(以下、「ホイール回転中心軸X」という。)に垂直な第1の仮想面に含まれる回転中心軸を中心に回転自在に、ホイール体40に支持され、タイミングベルト80を介して回転される。第2の副車輪52は、ホイール回転中心軸Xに垂直であり第1の仮想面から離れている第2の仮想面に含まれる回転中心軸を中心に回転自在に、ホイール体40に支持され、タイミングベルト82を介して回転される。
ホイール回転中心軸Xに垂直な方向から見ると、第1及び第2の副車輪50,52は、ホイール回転中心軸Xの周りに、交互に、かつ等間隔に並び、第1及び第2の副車輪50,52の一部が、ホイール体40の外周42より外側に突出している。すなわち、ホイール回転中心軸Xに垂直な方向から見ると、第1及び第2の副車輪50,52は、ホイール体40よりも、ホイール回転中心軸Xを中心とする径方向外側に突出している部分を有する。
図6に示すように、第1及び第2の入力部材60,70が、ホイール回転中心軸Xと同軸かつ回転自在に、ホイール体40に支持されている。第1の入力部材60は中空円筒状であり、第1の入力部材60の中空穴に、軸状の第2の入力部材70が同軸に配置されている。第1及び第2の入力部材60,70の一方の端部62,72は、ホイール回転中心軸Xと同軸にホイール体40に設けられた軸部44から突出している。軸部44は、移動装置10の本体12に回転自在に支持され、ホイール体40は、移動装置10の本体12に回転自在に支持される。第1及び第2の入力部材は60,70の一方の端部62,72は、移動装置10の本体12に配置された駆動装置から回転が伝達される。
ホイール体40の内部には、第1及び第2の入力部材60,70にそれぞれ固定された差動大歯車64,74と、出力部材86に固定された差動小歯車84とを含む差動機構が設けられている。差動小歯車84は、互いに対向する差動大歯車64,74の両方と噛み合う。出力部材86は、ホイール体40に回転自在に支持され、出力部材86の回転が、歯車、プーリー、タイミングベルト80,82を介して第1及び第2の副車輪50,52に伝達され、第1及び第2の副車輪50,52が回転するように構成されている。
全方向車輪30は、第1及び第2の入力部材60,70の回転の向きと速度の組み合わせに応じて、ホイール体40と第1及び第2の副車輪50,52とが回転する。
第1及び第2の入力部材60,70が同じ方向に同じ速度で回転すると、差動小歯車84は、自転することなく、ホイール回転中心軸Xのまわりを公転し、出力部材86は回転しない。これにより、第1及び第2の副車輪50,52は回転せず、ホイール体40がホイール回転中心軸Xを中心に回転する。その結果、第2の全方向車輪30は、前後方向(ホイール回転中心軸Xに垂直な方向)に移動する。
第1及び第2の入力部材60,70が互いに反対方向に同じ速度で回転すると、差動小歯車84は、公転することなく自転し、出力部材86が回転する。これにより、ホイール体40は回転せず、第1及び第2の副車輪50,52が回転する。その結果、第2の全方向車輪30は、左右方向(ホイール回転中心軸Xに平行な方向)に移動する。
第1及び第2の入力部材60,70が異なる速度で回転すると、差動小歯車84は、自転し、かつ公転する。これにより、ホイール体40が回転し、同時に、第1及び第2の副車輪50,52が回転する。その結果、第2の全方向車輪30は、前後方向とも左右方向とも交差する斜め方向に移動する。
第1の全方向車輪20は、例えばオムニホイール(登録商標)であり、第2の全方向車輪30と同様に、複数個の第1及び第2の副車輪がホイール体の外周に沿って回転自在に支持されている。しかしながら、第2の全方向車輪30と異なり、第1及び第2の副車輪は自由に回転するように構成されている。第1及び第2の副車輪は回転駆動されないため、第1の全方向車輪20は、タイミングベルト80,82、差動機構、入力部材60,70等を備えていない。第1の全方向車輪20のホイール体は、移動装置10の本体12に回転自在に支持される。
なお、第1及び第2の全方向車輪20,30は、上記構成に限られるものではなく、適宜に構成することができる。例えば、第1及び第2の全方向車輪20,30は、図7に示した全方向車輪のように、ホイール体の外周に沿って一列に副車輪が配置された全方向車輪でもよい。第2の全方向車輪30は、ホイール体の内部に、駆動モータ等の駆動装置が内蔵された全方向車輪でもよい。
<まとめ> 以上に説明したように、移動装置10は、移動装置が向きを変えずに真横に移動すると想定されるときに、移動装置の向きが変わり、移動装置が真横からずれた方向に移動するという不具合の発生を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、移動装置10の本体12に、第1及び第2の全方向車輪20,30が平面2に接しているときには平面2から離れた状態であり、第1の全方向車輪20が平面2から浮いたときに平面2に接する補助車輪を設けると、移動装置10の転倒を防止することができる。この場合、補助車輪は、第2の回転中心軸38よりも第1の回転中心軸28とは反対側に設ける。
本発明の移動装置は、電動車椅子、移動車両、搬送台車、無人搬送車、フォールリフト、移動ロボット、コンベア等の用途に適用できる。
2 平面
10 移動装置
12 本体
14 重心
20 第1の全方向車輪
28 第1の回転中心軸
30 第2の全方向車輪
32 副車輪
38 第2の回転中心軸
40 ホイール体
50 第1の副車輪
52 第2の副車輪
L1,L2 距離
X ホイール回転中心軸

Claims (2)

  1. 本体と、
    前記本体に、第1の回転中心軸と同軸に支持された一対の第1の全方向車輪と、
    前記本体に、前記第1の回転中心軸と平行な第2の回転中心軸と同軸に支持された一対の第2の全方向車輪と、
    を備え、
    一対の前記第1の全方向車輪と一対の前記第2の全方向車輪とが平面に接しているとき、前記本体が前記平面から離れているように構成された移動装置であって、
    前記第1の全方向車輪及び前記第2の全方向車輪は、それぞれ、
    ホイール回転中心軸を中心に回転自在に支持されるホイール体と、
    前記ホイール体に、前記ホイール回転中心軸に垂直な仮想面に含まれる副車輪回転中心軸を中心に回転自在に支持され、前記ホイール回転中心軸と平行な方向から見ると、前記ホイール体よりも、前記ホイール回転中心軸を中心とする径方向外側に突出している部分を有する副車輪と、
    を含み、
    一対の前記第1の全方向車輪の前記ホイール体は、それぞれの前記ホイール回転中心軸が前記第1の回転中心軸と一致するように、前記本体に回転自在に支持され、
    一対の前記第2の全方向車輪の前記ホイール体は、それぞれの前記ホイール回転中心軸が前記第2の回転中心軸と一致するように、前記本体に回転自在に支持され、
    一対の前記第1の全方向車輪の前記ホイール体及び前記副車輪は、自由に回転するように構成され、
    一対の前記第2の全方向車輪の前記ホイール体及び前記副車輪は、回転駆動されるように構成され、
    前記平面に垂直な方向から見ると、前記移動装置の重心が、前記第2の回転中心軸上、又は、前記第1の回転中心軸と前記第2の回転中心軸との間に位置し、前記第1の回転中心軸と前記重心との間の距離が、前記第2の回転中心軸と前記重心との間の距離の3倍以上であるように構成されていることを特徴とする、移動装置。
  2. 前記第1の全方向車輪の前記副車輪と、前記第2の全方向車輪の前記副車輪とは、それぞれ、
    前記ホイール体に、前記ホイール回転中心軸に垂直な第1の仮想面に含まれる第1の副車輪回転中心軸を中心に回転自在に支持され、前記ホイール回転中心軸と平行な方向から見ると、前記ホイール体よりも、前記ホイール回転中心軸を中心とする径方向外側に突出している部分を有する複数個の第1の副車輪と、
    前記ホイール体に、前記ホイール回転中心軸に垂直であり前記第1の仮想面とは異なる第2の仮想面に含まれる第2の副車輪回転中心軸を中心に回転自在に支持され、前記ホイール回転中心軸と平行な方向から見ると、前記ホイール体よりも、前記ホイール回転中心軸を中心とする径方向外側に突出している部分を有する複数個の第2の副車輪と、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の移動装置。
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